JP5082979B2 - 電気浸透流ポンプの制御方法及び制御装置並びに燃料電池システム - Google Patents

電気浸透流ポンプの制御方法及び制御装置並びに燃料電池システム Download PDF

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Description

本発明は、電気浸透流ポンプの制御方法及び制御装置並びに燃料電池システムに関し、特に電気浸透流ポンプを安定して動作させることができる制御方法及び制御装置並びにこれを備える燃料電池システムに関する。
電気浸透流現象を用いた電気浸透流ポンプは機械的可動部を持たずに液体を送液するものであるので、長寿命という利点をもつ。例えば、特許文献1に記載された電気浸透流ポンプにおいては、電気浸透材(28)の両面に電極(30,32)が形成され、電気浸透材が筒状のハウジング(24)に装着され、ハウジング内の空間が電気浸透材によって二つに区画されている。そして、両方の電極間に電圧が印加されると、電気浸透流現象により液体が電気浸透材を透過し、これにより液体の流れが生じる。
特開2006−22807号公報
ところが、送液する液体に気泡があると、その気泡は電気浸透材を透過しないので、上流側の電極に気泡が集まって、電極全体が気体によって覆われてしまう。そうすると、上流側の電極や電気浸透材に液体が接触しづらくなり、液体の送液効率が低下したり、液体の送液を行えなかったりすることがある。
そこで、本発明は、電気浸透流現象を用いた電気浸透流ポンプにおいて、送液する液体中の気泡によって影響されずに液体を安定して送液することができるようにすることを課題とする。
以上の課題を解決するために、請求項1に係る発明によれば、
電気浸透流現象により液体を流す電気浸透流ポンプを制御する制御方法であって、
前記電気浸透流ポンプによって前記液体を順方向に一定の流量で流している期間中に、前記電気浸透流ポンプによる前記液体の流れの方向を前記順方向に対して逆方向とし、所定の第1の期間経過後、順方向に戻す制御動作を間欠的に行うことを特徴とする電気浸透流ポンプの制御方法が提供される。
請求項2に係る発明によれば、
前記制御動作は、前記電気浸透流ポンプによる前記液体の流れの方向を逆方向にした後に順方向に戻す動作を、連続して複数回繰り返して行うことを特徴とする請求項1に記載の電気浸透流ポンプの制御方法が提供される。
請求項3に係る発明によれば、
前記制御動作は、前記電気浸透流ポンプによる液体の流れの方向を逆方向にした後に順方向に戻した後の所定の第2の期間において、前記電気浸透流ポンプによる液体の流量を、前記一定の流量より増加させる動作を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の電気浸透流ポンプの制御方法が提供される。
請求項4に係る発明によれば、
前記電気浸透流ポンプは電気浸透材及びその両面に設けられた電極を有し、
前記液体の流れの方向を順方向とし、流量を前記一定の流量に設定するときに、前記両電極間に第1の電圧を印加し、
前記制御動作において、前記液体の流れの方向を逆方向にするとき、前記両電極間に印加する電圧を、前記第1の電圧の極性に対して逆の極性を有する電圧に設定し、
前記液体の流れの方向を順方向に戻した後の前記第2の期間において、前記両電極間に印加する電圧を、前記第1の電圧と同じ極性を有し、前記第1の電圧の絶対視より大きい値を有する第2の電圧に設定することを特徴とする請求項3に記載の電気浸透流ポンプの制御方法が提供される。
請求項5に係る発明によれば、
電気浸透流現象により液体を流す電気浸透流ポンプを制御する制御装置であって、
前記電気浸透流ポンプによって前記液体を順方向に一定の流量で流している期間中に、前記電気浸透流ポンプによる前記液体の流れの方向を前記順方向に対して逆方向とし、所定の第1の期間経過後に順方向に戻す制御動作を、間欠的に行うように制御することを特徴とする電気浸透流ポンプの制御装置が提供される。
請求項6に係る発明によれば、
前記制御動作において、前記電気浸透流ポンプによる前記液体の流れの方向を逆方向に設定した後に順方向に戻す動作を、連続して複数回繰り返して行うように制御することを特徴とする請求項5に記載の電気浸透流ポンプの制御装置が提供される。
請求項7に係る発明によれば、
前記制御動作において、前記電気浸透流ポンプによる前記液体の流れの方向を逆方向に設定した後に順方向に戻した後の所定の第2の期間において、前記電気浸透流ポンプによる前記液体の流量を、前記一定の流量より増加させるように制御することを特徴とする請求項5又は6に記載の電気浸透流ポンプの制御装置が提供される。
請求項8に係る発明によれば、
前記電気浸透流ポンプは電気浸透材及びその両面に設けられた電極を有し、
前記液体の流れの方向が順方向に設定され、流量が前記一定の流量に設定されているときに、前記両電極間に第1の電圧を印加し、前記制御動作において、前記液体の流れの方向を逆方向にする際に、前記両電極間に印加する電圧を、前記第1の電圧の極性に対して逆の極性を有する電圧に設定し、前記液体の流れの方向を順方向戻した後の前記第2の期間において、前記両電極間に印加する電圧を、前記第1の電圧と同じ極性を有し、前記第1の電圧の絶対視より大きい値を有する第2の電圧に設定することを特徴とする請求項7に記載の電気浸透流ポンプの制御装置が提供される。
請求項9に係る発明によれば、
前記電気浸透流ポンプは電気浸透材及びその両面に設けられた電極を有し、
前記両電極間に印加する電圧の絶対値を設定する駆動信号を出力する駆動信号出力手段と、
ハイレベルとローレベルを有して前記両電極間に印加する電圧の極性を設定する切替信号を出力する切替信号出力手段と、
前記駆動信号及び前記切替信号が供給され、前記駆動信号及び前記切替信号の信号レベルに基づく電圧レベルと極性を有する電圧を生成し、前記両電極間に印加して、前記電気浸透流ポンプにおける前記液体の流れの方向と流量を制御する正逆転回路と、
を備えることを特徴とする請求項5乃至8のいずれかに記載の電気浸透流ポンプの制御装置が提供される。
請求項10に係る発明によれば、
水素と水の電気化学反応によって発電する燃料電池を有する発電部と、
組成に水素を含む液体燃料が貯留される燃料貯留部と、
燃料貯留部より、電気浸透流現象により前記液体燃料を前記発電部に向けて送る電気浸透流ポンプと、
前記電気浸透流ポンプを制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、前記電気浸透流ポンプによって前記液体を順方向に一定の流量で流している期間中に、前記電気浸透流ポンプによる前記液体燃料の流れの方向を前記順方向に対して逆方向にし、所定の第1の期間経過後に順方向に戻す制御動作を、間欠的に行うように制御することを特徴とする燃料電池システムが提供される。
請求項11に係る発明によれば、
前記制御装置は、前記制御動作において、前記電気浸透流ポンプによる前記液体燃料の流れの方向を逆方向に設定した後に順方向に戻す動作を、連続して複数回繰り返して行うように制御することを特徴とする請求項10に記載の燃料電池システムが提供される。
請求項12に係る発明によれば、
前記制御装置は、前記制御動作において、前記電気浸透流ポンプによる前記液体燃料の流れの方向を逆方向に設定した後に順方向に戻した後の所定の第2の期間において、前記電気浸透流ポンプによる前記液体燃料の流量を、前記一定の流量より増加させるように制御することを特徴とする請求項10又は11に記載の燃料電池システムが提供される。
請求項13に係る発明によれば、
前記電気浸透流ポンプは電気浸透材及びその両面に設けられた電極を有し、
前記制御装置は、前記液体の流量が前記一定の流量に設定されているときに、前記両電極間に第1の電圧を印加し、前記制御動作において、前記液体の流れの方向を逆方向にする際に、前記両電極間に印加する電圧を、前記第1の電圧の極性に対して逆の極性を有する電圧に設定し、前記液体の流れの方向を順方向戻した後の前記第2の期間において、前記両電極間に印加する電圧を、前記第1の電圧と同じ極性を有し、前記第1の電圧の絶対視より大きい値を有する第2の電圧に設定することを特徴とする請求項12に記載の燃料電池システムが提供される。
請求項14に係る発明によれば、
前記電気浸透流ポンプは電気浸透材及びその両面に設けられた電極を有し、
前記制御装置は、
前記両電極間に印加する電圧の絶対値を設定する駆動信号を出力する駆動信号出力手段と、
ハイレベルとローレベルを有して前記両電極間に印加する電圧の極性を設定する切替信号を出力する切替信号出力手段と、
前記駆動信号及び前記切替信号が供給され、前記駆動信号及び前記切替信号の信号レベルに基づく電圧レベルと極性を有する電圧を生成し、前記両電極間に印加して、前記電気浸透流ポンプにおける前記液体の流れの方向と流量を制御する正逆転回路と、
を備えることを特徴とする請求項10乃至13のいずれかに記載の燃料電池システムが提供される。
本発明によれば、液体を流す電気浸透流ポンプにおいて、液体を間欠的に逆流させるように制御する。それゆえ、液体が逆流したときには、上流側の電極や電気浸透材に接触する気体がそれらから離れるので、液体の送液効率が低下することを抑えて、安定して液体を送ることができる。また、液体の逆流が間欠的であるから、全体として順方向への液体の流量が大きく低下することもない。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
<第1の実施形態>
図1は電気浸透流ポンプ1を示した斜視図であり、図2は電気浸透流ポンプ1を示した分解斜視図であり、図3は電気浸透流ポンプ1を示した縦断面図であり、図4は、電気浸透流ポンプ1により流れる液体の、第1の実施形態における流量の変化を示すタイミングチャートである。この電気浸透流ポンプ1においては、ハウジング3に電気浸透材2が組み付けられ、ハウジング3内が電気浸透材2によって上流室31と下流室71の2室に区画されている。
電気浸透材2は、誘電体の多孔質材、繊維材又は粒子充填材を薄板状又は膜状に形成したものである。例えば、シリカ繊維材料又は多孔質セラミックを電気浸透材2に用いることができる。
電気浸透材2の両面には、貴金属(例えば、白金)その他の金属の電極膜21,22が成膜されている。電極膜21,22はスパッタ法、蒸着法その他の気相成長法により成膜されたものである。電極膜21,22が気相成長法により成膜されたものであるから、電極膜21,22に多数の微小孔が形成されており、液体がこれら微小孔を通じて電極膜21,22を透過する。そのため、電気浸透材2に液体が浸透する。なお、電極膜21,22が網目状に形成されたものでもよく、その網目を通じて液体が電極膜21,22を浸透する。
電極膜21と電極膜22との間に電圧が印加されると、液体が電気浸透材2に電気浸透する。液体が浸透する向きは、電気浸透材2の材料や液体の種類により決まる。液体が水である場合、液体が電極膜21,22のうちより高電圧の電極(陽極)からより低電圧の電極(陰極)に向かって浸透する。
ハウジング3は、上流側ケース30、電極板40、支持枠50、電極板60及び下流側ケース70を有し、これらが組み付けられてハウジング3が構成される。上流側ケース30、支持枠50及び下流側ケース70は、絶縁性、耐熱性、耐薬品性などの性質をもった材料(例えば、PEEK)からなる。電極板40,60は例えば鉄、銅合金又はステンレス鋼(SUS)からなり、酸化防止のためにその表面には金メッキが施されている。
上流側ケース30の下面には上流室31が凹設され、上流側ケース30の上面には、ポート32が凸設されている。ポート32は管状に形成され、ポート32の中空部分が反対側の上流室31に通じている。
また、上流側ケース30の上面であってポート32の周囲には、複数の脱気孔33が形成され、これら脱気孔33が上流室31まで通じている。そして、リング状の気体分離膜34が上流室31の天井面に貼着され、これら脱気孔33が気体分離膜34によって閉塞されている。なお、脱気孔33及び気体分離膜34が設けられる箇所は、上流側ケース30の上面に限らず、上流側ケース30の側面又はポート32であってもよいし、ポート32に接続される流路の壁面に設けてもよい。
気体分離膜34は、上流室31内の液体中の気体を分離する膜である。つまり、気体分離膜34は、気体(例えば、酸素ガス、水素ガス)を透過させる性質と、液体(例えば、液状の水、液状のメタノール)の透過を遮断する性質とをあわせもつ。また、気体分離膜34が疎水性を有していれば、気体分離膜34に液体が親和しにくいので、気体分離膜34の気体透過性及び液体遮蔽性が向上する。気体分離膜34としては、例えば、最低ブレークスルーポイント(内圧を高めていったときに膜を液体が通過し始める圧力値)が280kPaのアドバンテック製T020Aを用いることができる。
電極板40は上流側ケース30の下面に設けられ、止水性の観点から、電極板40の上面と上流側ケース30の下面とが接着剤で接着されていることが好ましい。電極板40の中央部には孔41が形成され、電極板40がリング状に設けられ、この孔41が上流室31に重なっている。また、電極板40の外縁から接片42が延出し、接片42にリード線が接続している。
電極板40の下面に支持枠50が設けられ、電極板40が支持枠50の上面と上流側ケース30の下面との間に挟まれている。止水性の観点から、電極板40の下面と支持枠50の上面とが接着剤で接着されていることが好ましい。
支持枠50の中央部には孔51が形成され、支持枠50がリング状に設けられている。支持枠50の孔51に電気浸透材2が嵌め込まれ、電気浸透材2に成膜された電極膜21が上流室31に面している。支持枠50の厚さは、電気浸透材2と電極膜21,22の厚さの総計に等しく、支持枠50の両面が電気浸透材2の両面の電極膜21,22に対してそれぞれ面一になっている。孔51の径及び電気浸透材2の径が電極板40の孔41の径よりも大きく、電極膜21の縁部分が電極板40の内縁部分に接している。なお、電極膜21の縁部分と電極板40の内縁部分が、導電性接着剤(例えば、藤倉化成製ドータイトFA−730)によって接着されていてもよい。
支持枠50の下面には電極板60が設けられ、支持枠50が電極板40と電極板60との間に挟持されている。止水性の観点から、支持枠50の下面と電極板60の上面とが接着剤によって接着されていることが好ましい。
電極板60の中央部には孔61が形成され、この孔61が支持枠50の孔51及び電気浸透材2の径よりも小さい。そのため、電極膜22の縁部分が電極板60の内縁部分に接し、電気浸透材2及び電極膜21,22の外縁部分が電極板40,60の間に挟持されている。電極板60の外縁から接片62が延出し、接片62にリード線が接続する。
電極板60の下面には下流側ケース70が設けられ、電極板60が支持枠50と下流側ケース70との間に挟持されている。止水性の観点から、電極板60の下面と下流側ケース70の上面とが接着剤によって接着されていることが好ましい。
下流側ケース70の上面には下流室71が凹設され、電気浸透材2に成膜された電極膜22が下流室71に面している。下流側ケース70の下面には、ポート72が凸設されている。ポート72は管状に形成され、ポート72の中空部分が反対側の下流室71に通じている。下流室71の底面に液体分離膜75が貼着され、液体分離膜75が下流室71におけるポート72の開口を閉塞する。液体分離膜75は、下流室71の液体を分離する膜である。つまり、液体分離膜75は、液体を透過させる性質と、気体の透過を遮断する性質とをあわせもつ。また、液体分離膜75が親水性を有していれば、液体が液体分離膜75に親和するので、液体分離膜75の液体透過性及び気体遮蔽性が向上する。液体分離膜75としては、例えば最低バブルポイントが250kPaの日本ポール製SUPOR−450を用いることができる。
また、下流側ケース70の下面であってポート72の周囲には、複数の脱気孔73が形成され、これら脱気孔73が下流室71まで通じている。そして、リング状の気体分離膜74が下流室71の底面に貼着され、これら脱気孔73が気体分離膜74によって閉塞されている。気体分離膜74は下流室71内の液体中の気体を分離する膜であり、気体分離膜34と同様のものを用いることができる。
電極膜21が電極膜22よりも高電圧になると、電気浸透材2における電気浸透流現象によって、液体が上流室31から下流室71へ電気浸透材2を浸透する。これにより、液体が順方向に送液される。つまり、電気浸透流ポンプ1の上流側の液体がポート32を通って上流室31に流れ込み、下流室71に浸透した液体は液体分離膜75を透過し、更にポート72を通って下流へ流出する。液体の流量は電極膜21と電極膜22の間の電圧に従ったものとなり、電極膜21と電極膜22の間の電圧が高くなるにつれて液体の流量が高くなる。
液体が流れている時に、上流室31内に気泡が発生すると、その気体が気体分離膜34を透過して、ハウジング3の外に排気される。また、下流室71内に気泡が発生すると、気体分離膜74を透過して、ハウジング3の外に排気される。また、下流室71内の気体は液体分離膜75を透過しないので、ポート72から流れ出る液体には気体が混入しない。
ところで、液体が順方向に流れていると、電極膜21の表面に気泡が徐々に蓄積し、その気泡が集まって、その気体の塊が電極膜21を覆って、電極膜21に液体が接触しなくなるようなことが生じる。また、電気浸透材2の内部にも気泡が徐々に発生してしまうことがある。更に、下流室71にも気泡が徐々に蓄積し、貯まった気体が液体分離膜75を透過してしまうこともある。また、電気浸透材2を通じた液体の電気化学反応により、電極膜21,22の表面には気泡が発生する。
そのような現象を防止するべく、本実施形態においては、電気浸透流ポンプ1によって液体が順方向に流れている間において、電気浸透流ポンプ1による液体の流れの方向を短時間だけ逆方向にした後に順方向に戻す動作(制御動作)を間欠的に(例えば所定期間経過ごとに)行う(図4参照)。つまり、電極膜21を電極膜22よりも高電圧にして液体を定常的に、第1の流量(R1)で順方向に流している期間の間の期間(図4の期間T1、T1*の間の期間)において、その電圧を一時的に反転させることで、間欠的に電極膜22を電極膜21よりも高電圧にする(図4の期間T2)。電極膜22が電極膜21よりも高電圧になると、電気浸透材2における電気浸透流現象によって、液体が下流室71から上流室31へ電気浸透材2を浸透する。これにより液体が逆方向に、第2の流量(R2)で送液される。液体が逆流すると、電気浸透材2の内部に発生した気泡が上流室31内に吹き出るとともに電極膜21に接していた気泡が離れ、上流室31内において気泡が気体分離膜34に向かう。そうすると、気体が気体分離膜34を透過して排出されるから、上流室31内の気泡が減少する。すなわち、この制御動作は気泡を減少させ、除去するための動作である。
間欠的に電極膜22を電極膜21よりも高電圧にして、電気浸透流ポンプ1による液体の流れを逆流させると、順方向に送られる液体の流量が減少してしまう。その流量低下を補うべく、反転後に電極膜21を電極膜22よりも高電圧に戻した後の期間(図4の期間T3)、その時の電極膜21と電極膜22との間の電圧を、期間T1、T1*において電極膜21と電極膜22との間に印加される電圧よりも上昇させる。そうすると、期間T3における電極膜21と電極膜22との間の電圧は、期間T1における電極膜21と電極膜22との間の電圧よりも高くなり、順方向に流れる液体の流量は、第1の流量(R1)より増加した第3の流量(R2)となる。その後(期間T3の後)、電極膜21と電極膜22との間の電圧を、期間T1における電極膜21と電極膜22殿間の電圧に等しくして(期間T1*)、順方向に流れる液体の流量を、元の第1の流量(R1)に戻す。そうすると、期間T2において液体が逆流した後に、液体が順方向に流れるが、液体が順方向に流れ出したときの期間T3では、その流量(第2の流量R3)が以前の期間T1における流量(第1の流量R1)よりも高くなるので、期間T2、期間T3全体における流量の平均が期間T1,T1*における流量とほぼ等しくなるようにすることができる。なお、期間T2と期間T3の長さは等しくてもよいし、異なっていてもよい。また、期間T1における電極膜21と電極膜22との間の電圧の絶対値と、期間T2における電極膜21と電極膜22との間の電圧の絶対値とが等しくてもよいし、どちらかが他よりも高くてもよい。
続いて、電気浸透流ポンプ1を制御する制御装置の具体的な構成について説明する。図5は電気浸透流ポンプ1の制御装置80を示したブロック図であり、図6は図5に示されたドライバ及び正逆転回路の構成の一例を示した回路図であり、図7は、図6の構成において、図4に示した液体の流量の制御を行うための、電極膜21と電極膜22との間の電圧と、制御信号(駆動信号、切替信号)の変化を示すタイミングチャートである。なお、図7(a)における期間T1、T1*、T2、T3は図4に示した同期間に対応するものである。
この制御装置80は、コントローラであるマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)81と、ドライバ82と、正逆転回路83と、を有する。なお、ドライバ82がなく、ドライバ82の機能がマイコン81に内蔵されていてもよいし、正逆転回路83がなく、正逆転回路83の機能がマイコン81に内蔵されていてもよいし、ドライバ82及び正逆転回路83の両方の機能がマイコン81に内蔵されていてもよい。
マイコン81は、ドライバ82を介して電気浸透流ポンプ1の流量を制御するとともに、正逆転回路83を介して電気浸透流ポンプ1による液体の流れる向きの切り替えを行う。具体的には、マイコン81は、ハイ・ローの二値で表された切替信号を正逆転回路83に出力する切替信号出力手段として機能するとともに、電気浸透流ポンプ1の電極膜21,22間に印加する電圧を表した多段的又はアナログ的な駆動信号をドライバ82に出力する駆動信号出力手段として機能する。
ドライバ82は、マイコン81から出力された駆動信号を増幅して、その増幅した駆動信号(信号のレベルは電圧で表されたものである)を、正逆転回路83を介して電気浸透流ポンプ1に出力する。
正逆転回路83は、マイコン81から出力された切替信号に応じて、ドライバ82によって増幅された信号の反転・非反転を制御する。なお、正逆転回路83の出力が、リード線を介して電気浸透流ポンプ1の電極板40,60の接片41,61に接続されている。
ドライバ82及び正逆転回路83は、具体的には、例えば図6に示す回路構成によって構成される。図6に示すように、ドライバ82は、オペアンプOP1及び抵抗R1,R2を有する非反転増幅器84と、オペアンプOP2を有するボルテージフォロワ(インピーダンス変換器)85とを有する。正逆転回路83は、インバータInv、n型のトランジスタ(FET)Tr1〜Tr4、p型のトランジスタ(FET)Tr5,Tr6及び抵抗R3,R4を備える。ドライバ82の入力(オペアンプOP1の非反転入力端子)には、マイコン81から駆動信号(例えば1〜5Vの電圧レベルによる信号)が入力される。駆動信号は非反転増幅器84によって増幅され、インピーダンス変換がボルテージフォロワ85によって行われ、増幅された駆動信号がボルテージフォロワ85の出力より出力される。
正逆転回路83に入力される切替信号がハイであると、トランジスタTr1,Tr2,Tr5がオンとなり、電気浸透流ポンプ1の電極板60・電極膜22が接地される。また、ドライバ82の出力(ボルテージフォロワ85の出力)が電気浸透流ポンプ1の電極板40・電極膜21に入力され、増幅された駆動信号による電圧が電気浸透流ポンプ1の電極板40・電極膜21に印加される。そのため、電極膜21が電極膜22よりも高電圧であるので、電気浸透流ポンプ1によって液体が順方向に流れる。
一方、正逆転回路83に入力される切替信号がローであると、トランジスタTr3,Tr4,Tr6がオンとなり、電気浸透流ポンプ1の電極板40・電極膜21が接地される。また、ドライバ82の出力が電気浸透流ポンプ1の電極板60・電極膜22に入力され、増幅された駆動信号による電圧が電気浸透流ポンプ1の電極板60・電極膜22に印加される。そのため、電極膜22が電極膜21よりも高電圧であるので、電気浸透流ポンプ1によって液体が逆方向に流れる。
このような制御装置80においては、マイコン81より出力された駆動信号に応じたレベルの電圧が、電極膜21と電極膜22との間に印加される。これにより、電気浸透流ポンプ1が作動し、液体の流れが生じる。ここで、電極膜21,22の正負は、マイコン81より出力される切替信号により決まる。例えば、切替信号がハイである場合、電極膜21が電極膜22よりも高電圧になって液体が正方向に流れ、切替信号がローである場合、電極膜22が電極膜21よりも高電圧になって液体が逆方向に流れる。
本実施形態においては、マイコン81は、定常運転時(図7(a)のT1の期間)においては、図7(b)に示すように駆動信号を第1のレベル(L1)に設定し、図7(c)に示すように切替信号をハイレベルに設定する。これにより、図7(a)に示すように、電気浸透流ポンプ1の電極膜21と電極膜22との間に第1の電圧V1が印加されて、液体が第1の流量(R1)で順方向に流れる。次いで、マイコン81は、図7(a)の期間T2に対応する期間に、駆動信号を第2のレベル(L2)に設定し、切替信号をローにする。そうすると、図7(a)に示すように、電極膜21と電極膜22との間に印加される電圧が負電圧の第2の電圧V2となり、電極膜22が電極膜21よりも高電圧になって、液体が第2の流量(R2)で逆流する。次いで、マイコン81は、図7(a)の期間T3に対応する期間に、駆動信号を第3のレベル(L3)に上げ、切替信号をローからハイに戻す。これにより、図7(a)に示すように、電極膜21と電極膜22との間に印加される電圧が第1の電圧V1より高い第3の電圧V3となり、液体が流れる方向は順方向となり、液体の流量は第1の流量より増加した高い第3の流量(R3)となる。その後の定常運転時(図7(a)のT1*の期間)においては、マイコン81は、駆動信号のレベルを、T1の期間のときと同じ第1のレベル(L1)に戻す。これにより、再び、液体は第1の流量(R1)で順方向に流れる。このように、マイコン81は、切替信号をハイにしている期間に駆動信号のレベルを制御して、液体が順方向に流れる時の流量が調整される。なお、切替信号のハイ・ローと、電極膜21,22の電圧の高低との関係は逆であってもよい。
以上のように、本実施形態によれば、液体が間欠的に逆流することによって、電極膜21の表面に集まった気体が電極膜21から離れたり、電気浸透材2内の気泡が上流室31に吹き出たりするので、安定して液体の送液を行うことができる。特に、電極膜21の対向位置に気体分離膜34・脱気孔33が設けられているから、液体の逆流時に気泡が排出されやすい。
また、液体が逆流した後に順方向の流れに戻った時に、液体の流量が上昇するので、液体が逆流したものとしても、全体として均一な流量で液体を流すことができる。
<第2の実施の形態>
図8は、電気浸透流ポンプ1により流れる液体の、第2の実施形態における流量の変化と、図6の構成において、液体の流量をそのように制御するための制御信号(駆動信号、切替信号)の変化を示すタイミングチャートである。第2実施形態と第1実施形態とは、電気浸透流ポンプ1及び制御装置80の構成が同様であるが、マイコン81によって出力される切替信号の波形が異なり、液体を間欠的に逆流させる態様が異なる。
即ち、第1実施形態においては、期間T1と期間T1*の間において、液体の逆流を1回だけ生じさせたが、第2実施形態においては、期間T1と期間T1*の間において、図8(a)に示すように、期間T2と期間T3を複数回設けて、液体を逆流して戻すことを複数回繰り返し、このような繰り返しを間欠的に生じさせる。このために、マイコン81は、切替信号のロー・ハイの切替の繰り返しを、期間T2と期間T3に応じて、間欠的に、所定期間経過ごとに、複数回行う。
また、図8(b)に示すように、第1実施形態の場合と同様に、マイコン81は、切替信号がローからハイに戻った期間T3に対応する期間に、駆動信号の電圧レベルを第2のレベル(L2)から第3のレベル(L3)に上昇させて、液体の流量を第3の流量(R3)に増加させる。これにより、逆流による流量低下が補われる。
本実施形態においても、液体が逆流することによって、気泡が除去されて、安定して液体の送液を行うことができる。
<電気浸透流ポンプ及び制御装置の使用例>
次に、制御装置80及び電気浸透流ポンプ1の用途について説明する。図9は電気浸透流ポンプ1を用いた燃料電池システムを示したブロック図である。
電気浸透流ポンプ1及び制御装置80は、図9に示すような燃料電池システム900に用いることができる。この燃料電池システム900は電子機器に備え付けられ、燃料電池システム900により電気エネルギーが電子機器本体1000に供給され、電子機器本体1000が動作する。
この燃料電池システム900は、燃料電池907と、燃料(例えば、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル)と水を液体の状態で貯留した燃料カートリッジ901と、燃料カートリッジ901から燃料電池907の燃料極に向けて水と燃料を送液する電気浸透流ポンプ1と、電気浸透流ポンプ1から燃料電池907までの間の過程において燃料と水を気化させる気化器902と、気化器902から送られた燃料と水から水素ガス等を生成する複合型マイクロ反応装置903と、燃料電池907により生成された電気エネルギーを適切な電圧に変換するDC/DCコンバータ908と、DC/DCコンバータ908に接続される2次電池909と、それらを制御する制御装置80と、を備える。複合型マイクロ反応装置903は、改質器904と、CO除去器905と、燃焼器906とを有する。
電気浸透流ポンプ1が制御装置80によって制御されて駆動されることによって燃料と水の混合液が燃料カートリッジ901から気化器902へ送られ、気化器902で気化した燃料と水は複合型マイクロ反応装置903の改質器904に流れ込む。改質器904においては燃料と水が触媒により改質反応を起こし、水素ガスが生成されるとともに僅かながら一酸化炭素ガスも生成される(燃料がメタノールの場合には、下記化学式(1)、(2)を参照。)。改質器904で生成された水素ガス等はCO除去器905に送られ、更に外部の空気がCO除去器905に送られる。CO除去器905においては、一酸化炭素ガスが一酸化炭素除去触媒により優先的に酸化する選択酸化反応が起こり、一酸化炭素ガスが除去される(下記化学式(3)を参照)。CO除去器905を経た水素ガス等は燃料電池907の燃料極に供給され、燃料電池907の酸素極には空気が供給され、燃料電池907における電気化学反応により電気エネルギーが生成される。
CH3OH+H2O→3H2+CO2・・・(1)
2+CO2→H2O+CO・・・(2)
2CO+O2→2CO2・・・(3)
DC/DCコンバータ908は燃料電池907により生成された電気エネルギーを適切な電圧に変換したのちに電子機器本体1000に供給する機能の他に、燃料電池907により生成された電気エネルギーを2次電池909に充電し、燃料電池907や複合型マイクロ反応装置903等が動作していない時に、2次電池909に蓄電された電気エネルギーを電子機器本体1000に供給する機能も果たせるようになっている。制御装置80は気化器902、複合型マイクロ反応装置903、燃料電池907を運転するために必要な図示しないポンプやバルブ類、ヒータ類のほか、電気浸透流ポンプ1及びDC/DCコンバータ908等を制御する。上述したように、制御装置80が、駆動信号の電圧レベルにより電気浸透流ポンプ1による液体の流量を制御することによって、電子機器本体1000に安定して電気エネルギーが供給される。
ここで、燃料電池907の燃料極に供給された水素ガスは全てが反応しない方が高効率であり、残留した水素ガスは燃焼器906に供給される。燃焼器906には水素ガスの他に空気が供給され、燃焼器906内において水素ガスが触媒により酸化され、燃焼熱が発生する。燃焼器906で発生した熱によって改質器904が加熱される。
電気浸透流ポンプ1が制御装置80によって上述したように制御されることによって、水と燃料の送液流量が安定するから、燃料電池907において安定して発電が起こる。
なお、図8では、燃料電池907は水素の電気化学反応により発電するものであるが、液体燃料の電気化学反応により発電するものでもよい。つまり、いわゆるダイレクト燃料式燃料電池(例えば、ダイレクトメタノール式燃料電池)を燃料電池907に用いてもよい。この場合、気化器902及び複合型マイクロ反応装置903が無く、電気浸透流ポンプ1によって送液される燃料は、直接、燃料電池907の燃料極に送られる。
電気浸透流ポンプを示した斜視図である。 電気浸透流ポンプを示した分解斜視図である。 電気浸透流ポンプを示した縦断面図である。 電気浸透流ポンプにより流れる液体の、第1の実施形態における流量の変化を示すタイミングチャートである。 電気浸透流ポンプの制御装置を示したブロック図である。 図5に示されたドライバ及び正逆転回路の構成の一例を示した回路図である。 図6の構成において、図4に示した液体の流量の制御を行うための制御信号(駆動信号、切替信号)の変化を示すタイミングチャートである。 電気浸透流ポンプにより流れる液体の、第2の実施形態における流量の変化と、図6の構成において、液体の流量をそのように制御するための制御信号(駆動信号、切替信号)の変化を示すタイミングチャートである。 電気浸透流ポンプを用いた燃料電池システムを示したブロック図である。
符号の説明
1 電気浸透流ポンプ
2 電気浸透材
21、22 電極膜
40、60 電極板
80 制御装置
81 マイクロコンピュータ
82 ドライバ
83 正逆転回路

Claims (14)

  1. 電気浸透流現象により液体を流す電気浸透流ポンプを制御する制御方法であって、
    前記電気浸透流ポンプによって前記液体を順方向に一定の流量で流している期間中に、前記電気浸透流ポンプによる前記液体の流れの方向を前記順方向に対して逆方向とし、所定の第1の期間経過後、順方向に戻す制御動作を間欠的に行うことを特徴とする電気浸透流ポンプの制御方法。
  2. 前記制御動作は、前記電気浸透流ポンプによる前記液体の流れの方向を逆方向にした後に順方向に戻す動作を、連続して複数回繰り返して行うことを特徴とする請求項1に記載の電気浸透流ポンプの制御方法。
  3. 前記制御動作は、前記電気浸透流ポンプによる液体の流れの方向を逆方向にした後に順方向に戻した後の所定の第2の期間において、前記電気浸透流ポンプによる液体の流量を、前記一定の流量より増加させる動作を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の電気浸透流ポンプの制御方法。
  4. 前記電気浸透流ポンプは電気浸透材及びその両面に設けられた電極を有し、
    前記液体の流れの方向を順方向とし、流量を前記一定の流量に設定するときに、前記両電極間に第1の電圧を印加し、
    前記制御動作において、前記液体の流れの方向を逆方向にするとき、前記両電極間に印加する電圧を、前記第1の電圧の極性に対して逆の極性を有する電圧に設定し、
    前記液体の流れの方向を順方向に戻した後の前記第2の期間において、前記両電極間に印加する電圧を、前記第1の電圧と同じ極性を有し、前記第1の電圧の絶対視より大きい値を有する第2の電圧に設定することを特徴とする請求項3に記載の電気浸透流ポンプの制御方法。
  5. 電気浸透流現象により液体を流す電気浸透流ポンプを制御する制御装置であって、
    前記電気浸透流ポンプによって前記液体を順方向に一定の流量で流している期間中に、前記電気浸透流ポンプによる前記液体の流れの方向を前記順方向に対して逆方向とし、所定の第1の期間経過後に順方向に戻す制御動作を、間欠的に行うように制御することを特徴とする電気浸透流ポンプの制御装置。
  6. 前記制御動作において、前記電気浸透流ポンプによる前記液体の流れの方向を逆方向に設定した後に順方向に戻す動作を、連続して複数回繰り返して行うように制御することを特徴とする請求項5に記載の電気浸透流ポンプの制御装置。
  7. 前記制御動作において、前記電気浸透流ポンプによる前記液体の流れの方向を逆方向に設定した後に順方向に戻した後の所定の第2の期間において、前記電気浸透流ポンプによる前記液体の流量を、前記一定の流量より増加させるように制御することを特徴とする請求項5又は6に記載の電気浸透流ポンプの制御装置。
  8. 前記電気浸透流ポンプは電気浸透材及びその両面に設けられた電極を有し、
    前記液体の流れの方向が順方向に設定され、流量が前記一定の流量に設定されているときに、前記両電極間に第1の電圧を印加し、前記制御動作において、前記液体の流れの方向を逆方向にする際に、前記両電極間に印加する電圧を、前記第1の電圧の極性に対して逆の極性を有する電圧に設定し、前記液体の流れの方向を順方向戻した後の前記第2の期間において、前記両電極間に印加する電圧を、前記第1の電圧と同じ極性を有し、前記第1の電圧の絶対視より大きい値を有する第2の電圧に設定することを特徴とする請求項7に記載の電気浸透流ポンプの制御装置。
  9. 前記電気浸透流ポンプは電気浸透材及びその両面に設けられた電極を有し、
    前記両電極間に印加する電圧の絶対値を設定する駆動信号を出力する駆動信号出力手段と、
    ハイレベルとローレベルを有して前記両電極間に印加する電圧の極性を設定する切替信号を出力する切替信号出力手段と、
    前記駆動信号及び前記切替信号が供給され、前記駆動信号及び前記切替信号の信号レベルに基づく電圧レベルと極性を有する電圧を生成し、前記両電極間に印加して、前記電気浸透流ポンプにおける前記液体の流れの方向と流量を制御する正逆転回路と、
    を備えることを特徴とする請求項5乃至8のいずれかに記載の電気浸透流ポンプの制御装置。
  10. 水素と水の電気化学反応によって発電する燃料電池を有する発電部と、
    組成に水素を含む液体燃料が貯留される燃料貯留部と、
    燃料貯留部より、電気浸透流現象により前記液体燃料を前記発電部に向けて送る電気浸透流ポンプと、
    前記電気浸透流ポンプを制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記電気浸透流ポンプによって前記液体を順方向に一定の流量で流している期間中に、前記電気浸透流ポンプによる前記液体燃料の流れの方向を前記順方向に対して逆方向にし、所定の第1の期間経過後に順方向に戻す制御動作を、間欠的に行うように制御することを特徴とする燃料電池システム。
  11. 前記制御装置は、前記制御動作において、前記電気浸透流ポンプによる前記液体燃料の流れの方向を逆方向に設定した後に順方向に戻す動作を、連続して複数回繰り返して行うように制御することを特徴とする請求項10に記載の燃料電池システム。
  12. 前記制御装置は、前記制御動作において、前記電気浸透流ポンプによる前記液体燃料の流れの方向を逆方向に設定した後に順方向に戻した後の所定の第2の期間において、前記電気浸透流ポンプによる前記液体燃料の流量を、前記一定の流量より増加させるように制御することを特徴とする請求項10又は11に記載の燃料電池システム。
  13. 前記電気浸透流ポンプは電気浸透材及びその両面に設けられた電極を有し、
    前記制御装置は、前記液体の流量が前記一定の流量に設定されているときに、前記両電極間に第1の電圧を印加し、前記制御動作において、前記液体の流れの方向を逆方向にする際に、前記両電極間に印加する電圧を、前記第1の電圧の極性に対して逆の極性を有する電圧に設定し、前記液体の流れの方向を順方向戻した後の前記第2の期間において、前記両電極間に印加する電圧を、前記第1の電圧と同じ極性を有し、前記第1の電圧の絶対視より大きい値を有する第2の電圧に設定することを特徴とする請求項12に記載の燃料電池システム。
  14. 前記電気浸透流ポンプは電気浸透材及びその両面に設けられた電極を有し、
    前記制御装置は、
    前記両電極間に印加する電圧の絶対値を設定する駆動信号を出力する駆動信号出力手段と、
    ハイレベルとローレベルを有して前記両電極間に印加する電圧の極性を設定する切替信号を出力する切替信号出力手段と、
    前記駆動信号及び前記切替信号が供給され、前記駆動信号及び前記切替信号の信号レベルに基づく電圧レベルと極性を有する電圧を生成し、前記両電極間に印加して、前記電気浸透流ポンプにおける前記液体の流れの方向と流量を制御する正逆転回路と、
    を備えることを特徴とする請求項10乃至13のいずれかに記載の燃料電池システム。
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