JP5082969B2 - 受信装置、受信方法、およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、受信装置、受信方法、およびプログラムに関し、特に、保持手段によるジッタの発生を防止することができるようにする受信装置、受信方法、およびプログラムに関する。
デジタル放送では、放送番組としての映像や音声、その他の必要なデータが、放送局から、MPEG(Moving Picture Experts Group)2-TS(Transport Stream)(以下、適宜、単に、トランスポートストリームという)として伝送される。このトランスポートストリームは、データ長を188バイトとするTSパケットで構成されている。
トランスポートストリームの送信側と受信側では、通常、クロックは同期していない。クロックが同期しないまま受信側でデジタル放送信号としてのトランスポートストリームをデコードした場合、デコーダのFIFO (First In First Out)バッファのオーバーフローやアンダーフローが発生し、映像がスキップされたり、同じ映像が繰り返し表示されたり(同じ映像が継続して表示されたり)する。そのため、受信側であるデジタル放送受信装置においては、送信側とクロックをあわせるクロックリカバリ処理が行われる(例えば、特許文献1乃至3参照)。
クロックリカバリ処理では、TSパケットに格納されているエンコード時の時間情報(タイムスタンプ)を用いてクロック同期が行われる。具体的には、TSパケット内のPCR (Program Clock Reference)データを用いて、エンコーダとデコーダのシステムクロックを同期させる。
図1を参照して、TSパケットの構造について説明する。
TSパケットは、ヘッダおよびペイロードから構成される場合と、ヘッダのみから構成される場合があり、ヘッダとペイロードから構成される場合には、アダプテーションフィールドがある場合とない場合がある。
図1の上から1段目(最上段)には、アダプテーションフィールドがないTSパケット1A、アダプテーションフィールドがあるTSパケット1B、およびヘッダのみから構成されるTSパケット1Cの3種類のTSパケットが示されている。
図1の上から2段目は、アダプテーションフィールドがないTSパケット1Aのヘッダ2の詳細構成を示しており、TSパケットがアダプテーションフィールドを有していない場合のヘッダ2は、その先頭に配置される8ビットの同期バイト11、その最後に配置される4ビットの巡回カウンタ(CC)12、およびその他のフィールド13により構成される。
図1の上から3段目は、アダプテーションフィールドがあるTSパケット1Bのヘッダ2の詳細構成を示しており、TSパケットがアダプテーションフィールドを有している場合のヘッダ2は、アダプテーションフィールドを有していない場合のものに、アダプテーションフィールド14が追加された構成となっている。
図1の上から4段目は、アダプテーションフィールド14の詳細な構成を示しており、アダプテーションフィールド14は、オプションフィールド21およびフラグ22と、その他のフィールド23により構成され、固定長の領域に対して挿入するデータがない部分はスタッフィングバイト24で埋められている。フラグ22は、オプションフィールド21にPCRデータが存在するか否かを表すPCRフラグを含む5つのフラグを有し、5ビットで構成される。
PCRフラグが“1”である場合には、図1の上から5段目(即ち、図1の最下段)に示されるように、アダプテーションフィールド21内にPCRフィールド31が存在することを表し、PCRフラグが“0”である場合には、アダプテーションフィールド21があるTSパケット1Bであっても、PCRフィールド31が存在しないことを表す。PCRフィールド31は、上位33ビットのベースフィールドと、下位9ビットの拡張フィールドからなる42ビットで構成される。
なお、TSパケットのペイロード3には、MPEGデータが挿入される。
デジタル放送受信装置においては、伝送中のノイズ等により、188バイトの有効なデータの間に無効なデータが挿入されて、非連続で(非バーストで)受信される場合もあるし、無効なデータが挿入されず、188バイトのデータ(パケットデータ)が連続的に(バーストで)受信される場合もある。
デコーダでは、TSパケットが非連続で受信された場合であっても、後段のデコード処理ブロック等において、連続的なデータとして処理することができるようにするために、受信されたパケットデータは、一旦FIFOバッファに入力される。FIFOバッファは、無効なデータを除去し、その結果得られた188バイトの連続したパケットデータ(整形TSパケット)を後段のブロックに出力する。
図2および図3を参照して、従来のFIFOバッファによる入出力制御について説明する。
最初に、図2を参照して、無効なデータが挿入されず、TSパケットがバーストで受信される場合の入出力制御について説明する。
図2は、TSパケットがバーストで受信される場合の、FIFOバッファに入力されるスタート信号、有効信号、およびデータ信号と、FIFOバッファから出力されるスタート信号、有効信号、およびデータ信号のタイミングチャートを示している。
なお、以下では、必要に応じて適宜、FIFOバッファに入力されるスタート信号、有効信号、およびデータ信号を、それぞれ、スタートイン信号(Start_in)、有効イン信号(Valid_in)、およびデータイン信号(Data_in)と称し、FIFOバッファから出力されるスタート信号、有効信号、およびデータ信号を、それぞれ、スタートアウト信号(Start_out)、有効アウト信号(Valid_out)、およびデータアウト信号(Data_out)と称する。
図2においては、パケットデータ51、52、53、54、55、56、・・・が、順次FIFOバッファに入力される場合の例を示しており、パケットデータ51、53、および54には、PCRデータが含まれており、パケットデータ52、55、56には、PCRデータが含まれていない。
スタートイン信号は、TSパケットの先頭データ(同期バイト11のデータ)が入力されるタイミングで、所定時間(T1時間)、ハイ(Hi)レベルになる。パケットデータ51の例では、時刻t11から時刻t12までのT1時間、スタートイン信号がハイレベルとなっている。なお、TSパケットの先頭データがFIFOバッファに入力されてくる間隔は、T2時間で一定である。
有効イン信号は、データ信号が有効なデータである間、ハイレベルとなる。図2は、TSパケットがバーストで受信される場合の例であるので、例えば、時刻t11においてスタートイン信号がハイレベルとなってから、連続する188バイトのTSパケットの入力が終了するT3時間後の時刻t13まで、有効イン信号はハイレベルとなり、その後、時刻t13から時刻t21までの間、有効イン信号はロー(Low)レベルとなる。
FIFOバッファは、有効イン信号が有効なデータであることを表しているときのデータ信号、即ち、有効イン信号がハイレベルとなっているデータ信号を、有効なTSパケットのデータとして保持する。
そして、FIFOバッファは、TSパケットの有効なデータの最終データ、即ち有効なデータの188バイト目が入力されたタイミングで、後段への出力を開始する。パケットデータ51の例では、FIFOバッファは、時刻t13からスタートアウト信号をT1時間だけハイレベルに設定するとともに、有効アウト信号をハイレベルに設定して、データ信号の出力を開始する。パケットデータ51の後段への出力は、時刻t13からT3時間後の時刻t22に終了する。
パケットデータ51以降の、パケットデータ52、53、・・・についても同様のタイミングでパケットデータの入出力は行われる。
クロックリカバリ処理では、FIFOバッファが出力したパケットデータに含まれているPCRデータがPCRパーサにより抽出され、PCRデータから得られるカウント値であるPCR(i) (i=0,1,2,・・・・・)と、PCR(i)を取得したと同時のタイミングにおける、デコーダ内のシステムタイムクロック(STC)カウンタのカウント値であるSTC(i)(i=0,1,2,・・・・・)とが比較され、PCR(i)とSTC(i)のカウント時間が同期するように、デコーダ内の基準クロック信号が調整される。
PCRの差分ΔPCR(i)と、PCRデータの取得タイミングのSTCの差分ΔSTC(i)は、それぞれ、
ΔPCR(i)=PCR(i+1)−PCR(i) (i=0,1,2,・・・・・)
ΔSTC(i)=STC(i+1)−STC(i) (i=0,1,2,・・・・・)
と表すことができるが、伝送路上のジッタが発生せず、TSパケットがバーストで受信される場合には、PCRの差分ΔPCR(i)とSTCの差分ΔSTC(i)との関係は、次のように表すことができる。
ΔPCR(i)=ΔSTC(i)
即ち、図2に示されるように、ΔPCR(0)=PCR(1)−PCR(0)と、ΔSTC(0)=STC(1)−STC(0)は等しくなり(ΔPCR(0)=ΔSTC(0))、また、ΔPCR(1)=PCR(2)−PCR(1)と、ΔSTC(1)=STC(2)−STC(1)も等しくなる(ΔPCR(1)=ΔSTC(1))。
次に、図3を参照して、TSパケットが非バーストで受信される場合の、従来のFIFOバッファの入出力制御について説明する。
図3に示されるタイミングチャートにおいては、図2との比較を容易にするため、図2と対応する部分については同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
図3においては、パケットデータ51’、52、53’、54、55、56’、・・・が、順次入出される場合の例を示しており、パケットデータ51’、53’、および56’は、有効なデータそのものは図2のパケットデータ51、53、および56とそれぞれ同一であるが、その間に、α、β、またはγバイト(α、β、γ>0)の無効なデータが挿入されている点が相違する。
パケットデータ51’は、その先頭データと最終データの間にαバイト(α>0)の無効なデータが含まれており、その分、図2と比較して、最終データがFIFOバッファに入力される時間は遅くなる。具体的には、パケットデータ51’の先頭データが入力される時刻t11からT4時間後の時刻t14に、パケットデータ51’の最終データがFIFOバッファに入力されるが、時刻t14は、図1における時刻t13よりもT5時間だけ遅くなる。ここで、T5時間は、αバイトの無効なデータが入力されている時間であり、T4時間とT3時間の差に等しい(T5=T4−T3)。
無効なデータがFIFOバッファに入力されているT5時間の間、有効イン信号は、ローレベルとなっており、FIFOバッファは、有効イン信号がローレベルとなっているデータ信号については除去することで(保持しないようにすることで)、整形されたパケットデータを生成する。
FIFOバッファは、図2でも説明したように、TSパケットの有効なデータの最終データが入力されたタイミングで、整形されたパケットデータの後段への出力を開始するので、整形後のパケットデータ51の後段への出力は、時刻t14に開始されることになる。従って、無効なデータが含まれている場合の整形されたパケットデータの後段への出力タイミングは、無効なデータが含まれていない場合の出力タイミングよりも遅くなる。
βバイトの無効なデータが含まれるパケットデータ53’と、γバイトの無効なデータが含まれるパケットデータ56’についても同様に入出力制御が行われ、FIFOバッファの後段への出力タイミングに遅れが生じる。例えば、βバイトの無効なデータが含まれるパケットデータ53’の最終データのFIFOバッファへの入力開始時刻もβバイト分だけ遅くなるので、整形後のパケットデータ53の後段への出力もβバイト分だけ遅くなる。ただし、スタートイン信号がハイレベルになる時間間隔T2は、一定であるので、無効なデータが含まれていたとしても、TSパケットの先頭データがFIFOに入力された時刻から、T2時間には必ず、TSパケットの有効なデータの最終データの入力は終了するものとする。
整形後のパケットデータ51の後段への出力開始時刻が遅れると、それに応じてパケットデータに含まれているPCR(i)を取得する時刻も遅くなり、PCR(i)を取得したと同時のタイミングで行われる、STCカウンタからカウント値を取得するタイミングも遅くなるので、次のSTCまでの差分ΔSTC(i)が変化する。
図3において、PCR(0)を取得したときのSTCカウンタのカウント値をSTC(0)’、PCR(1)を取得したときのSTCカウンタのカウント値をSTC(1)’、PCR(2)を取得したときのSTCカウンタのカウント値をSTC(2)’とすると、差分ΔSTC(0)’=STC(1)’−STC(0)’およびΔSTC(1)’=STC(2)’−STC(1)’は、TSパケットがバーストで受信される場合の差分ΔSTC(0)およびΔSTC(1)と比較すると、
ΔSTC(0)<ΔSTC(0)’
ΔSTC(1)>ΔSTC(1)’
となる。なお、図3においては、比較を容易にするため、差分ΔSTC(0)’およびΔSTC(1)を実線で、差分ΔSTC(0)およびΔSTC(1)を点線で示してある。
一方、TSパケットが非バーストで受信された場合であっても、パケットデータに含まれるPCRデータに変わりはなく、TSパケットがバーストで受信される場合のΔPCR(0)=ΔSTC(0)、ΔPCR(1)=ΔSTC(1)が成り立つので、結局、
ΔPCR(0)<ΔSTC(0)’
ΔPCR(1)>ΔSTC(1)’
となる。このPCRの差分ΔPCR(i)とSTCの差分ΔSTC(i)’との差が、クロックリカバリ処理で許容できる範囲のジッタ量ε(許容ジッタε)より大となると、映像および音声に悪影響を及ぼす。即ち、映像がスキップされたり、同じ映像が繰り返し表示されたりする。
米国特許出願公開第2001/0043621号明細書 特開2002−176643号公報 特開2005−151523号公報
以上のように、従来のFIFOバッファの入出力制御では、TSパケットが非バーストで受信された場合に、クロックリカバリ処理で調整できないジッタが発生することがあった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、保持手段によるジッタの発生を防止することができるようにするものである。
本発明の一側面の受信装置は、所定の伝送路を介して他の装置から送信されてくるTSパケットから、前記伝送路を介することにより生じる無効なデータを除去し、その結果得られた整形TSパケットを保持する保持手段を備え、前記保持手段は、次に受信した前記TSパケットの入力が開始されるタイミングに、保持しておいた前記整形TSパケットを後段に出力する。
本発明の一側面の受信方法は、所定の伝送路を介して他の装置から送信されてくるTSパケットを保持する保持手段を備える受信装置の前記保持手段が、前記TSパケットから、前記伝送路を介することにより生じる無効なデータを除去し、その結果得られた整形TSパケットを保持し、次に受信した前記TSパケットの入力が開始されるタイミングに、保持しておいた前記整形TSパケットを後段に出力する。
本発明の一側面のプログラムは、コンピュータに、所定の伝送路を介して他の装置から送信されてくるTSパケットから、前記伝送路を介することにより生じる無効なデータを除去し、その結果得られた整形TSパケットを保持し、次に受信した前記TSパケットの入力が開始されるタイミングに、保持しておいた前記整形TSパケットを後段に出力する処理を実行させる。
本発明の一側面においては、所定の伝送路を介して他の装置から送信されてくるTSパケットから、伝送路を介することにより生じる無効なデータが除去されて、その結果得られた整形TSパケットが保持される。そして、次に受信したTSパケットの入力が開始されるタイミングに、保持しておいた整形TSパケットが後段に出力される。
本発明の一側面によれば、保持手段によるジッタの発生を防止することができる。
図4は、本発明を適用したデジタル放送受信装置の一実施の形態の構成例を示している。
図4のデジタル放送受信装置100は、チューナ111、VCO(Voltage Controlled Oscillator)112、デコード部113により構成され、さらにデコード部113は、FIFOバッファ121、多重化分離部122、ビデオデコーダ123、オーディオデコーダ124、ビデオ出力部125、オーディオ出力部126、およびクロック制御部127により構成されている。
チューナ111は、図示せぬアンテナを介してデジタル放送信号を受信して、選局、検波、復調し、所定のチャンネルのTSパケットをFIFOバッファ121に供給する。
VCO112は、所定の周波数の発振信号を生成し、基準クロック信号としてデコード部113の各部に供給する。VCO112は、デコード部113のクロック制御部127から供給される制御信号に対応して、生成する発振信号(基準クロック信号)の周波数を調整(制御)することができる。
デコード部113のFIFOバッファ121は、チューナ111から供給されるTSパケットを所定時間保持し、その後、多重化分離部122およびクロック制御部127に供給する。FIFOバッファ121は、チューナ111から供給されるTSパケットに無効なデータが含まれている場合、188バイトの有効な連続データ(整形TSパケット)に整形して多重化分離部122およびクロック制御部127に出力する。
多重化分離部122は、FIFOバッファ121から供給されるTSパケットを解析し、ビデオデータとオーディオデータに分離して、ビデオデータをビデオデコーダ123に、オーディオデータをオーディオデコーダ124にそれぞれ供給する。
ビデオデコーダ123は、多重化分離部122から供給されるビデオデータをデコードし、その結果得られる所定のフォーマットの映像信号をビデオ出力部125に供給する。オーディオデコーダ124は、多重化分離部122から供給されるオーディオデータをデコードし、その結果得られる所定のフォーマットの音声信号をオーディオ出力部126に供給する。
ビデオ出力部125は、例えば、LCD (Liquid Crystal Display)などにより構成され、映像信号に基づく番組の映像を表示する。オーディオ出力部126は、例えば、スピーカなどにより構成され、音声信号に基づく音声を出力する。なお、ビデオ出力部125およびオーディオ出力部126は、出力端子を備え、映像信号および音声信号を外部機器に出力することも可能である。
クロック制御部127は、PCRパーサ131、STCカウンタ132、比較器133、および制御信号生成部134により構成されている。
PCRパーサ131には、FIFOバッファ121から整形されたTSパケット(整形TSパケット)が供給される。PCRパーサ131は、TSパケットに含まれるPCRデータを抽出し、PCRデータから得られるカウント値であるPCR(i)(i=0,1,2,・・・・・)を比較器133に供給する。
STCカウンタ132は、基準クロック信号に基づくカウント値であるSTC(i)を比較器133に供給する。比較器133は、PCRパーサ131から供給されるPCR(i)とSTCカウンタ132から供給されるSTC(i)の差分を計算し、その結果を制御信号生成部134に供給する。
制御信号生成部134は、比較器133から供給される差分がゼロとなるように、VCO112が出力する基準クロック信号の周波数を増減させるための制御信号を生成し、VCO112に供給する。
以上のように構成されるデジタル放送受信装置100は、図示せぬ放送局からトランスポートストリームとして送信されてくるデジタル放送信号を受信して、そのデジタル放送信号を復号して得られる映像を表示するとともに音声を出力する。
受信側であるデジタル放送受信装置100では、映像がスキップされたり、同じ映像が繰り返し表示されたり(同じ映像が継続して表示されたり)することを防止するため、送信側でエンコードされたときのクロックと同期してトランスポートストリームを復号する必要がある。
クロック制御部127は、TSパケットに含まれるPCRデータから抽出されたPCR(i)と、自身の装置内で発生させたSTC(i)との差分がゼロとなるように、基準クロック信号を制御するクロックリカバリ処理を行う。
クロックリカバリ処理においては、STCカウンタ132は、PCRパーサ131がPCR(i)を取得したと同時のタイミングでSTC(i)を発行する。
従来のデジタル放送受信装置では、FIFOバッファにTSパケットの有効なデータの最終データ、即ち有効なデータの188バイト目が入力されたタイミングで、整形後のパケットデータを多重化分離部およびPCRパーサへ出力するようになされていた。そのため、TSパケットが非バーストで受信された場合、即ち、TSパケットの先頭データと最終データの間に、所定バイト数の無効なデータが挿入されていた場合には、整形後のパケットデータをPCRパーサへ出力するタイミングが、無効なパケットデータのバイト数に依存して変化するので、それに伴ってSTC(i)も変化し、PCR(i)とSTC(i)との差分が、クロックリカバリ処理で調整可能な許容ジッタεを超えてしまうことがあった。
そこで、図4のデジタル放送受信装置100のFIFOバッファ121は、受信したTSパケットに無効なパケットデータが挿入されていた場合であっても、クロックリカバリ処理で調整可能な許容ジッタεを超えることがないように、整形後のパケットデータを多重化分離部122およびPCRパーサ131へ出力する。換言すれば、FIFOバッファ121は、自身の出力によるジッタの発生をなくし、クロックリカバリ処理で、伝送路上のみによるジッタを制御すればよいようにする。
そこで、図5を参照して、デジタル放送受信装置100のFIFOバッファ121による、整形後のパケットデータの出力タイミングについて説明する。
なお、図5においては、従来との比較を容易にするため、FIFOバッファ121に入力されるTSパケットの条件は、図3における場合と同一としている。
即ち、図5において、FIFOバッファ121に入力されるスタートイン信号、有効イン信号、およびデータイン信号、並びにパケットデータ51’、52、53’、54、55、56’ は、図3と同様である。また、FIFOバッファ121から整形後のパケットデータ51、52、53、54、55、56が出力される点も、図3と同様である。
一方、図5においては、FIFOバッファ121が整形後のパケットデータ51、52、53、54、55、56それぞれを、後段の多重化分離部122およびPCRパーサ131へ出力するタイミングが、図3と異なる。
FIFOバッファ121は、188バイトの有効なパケットデータを保持した後、次のTSパケットの先頭データが入力されるタイミング、換言すれば、スタートイン信号がハイレベルに変化したタイミング(スタートイン信号の立ち上がり)に、後段の多重化分離部122およびPCRパーサ131への出力を開始する。
図5の例では、時刻t14に、パケットデータ51’の最終データがFIFOバッファに入力されるが、ここでは、FIFOバッファ121は、整形後のパケットデータ51を後段に出力せずに、パケットデータ51’の次のパケットデータであるパケットデータ52の入力が開始されるタイミングである時刻t21に、保持しておいたパケットデータ51の後段への出力を開始する。
同様に、FIFOバッファ121は、整形後のパケットデータ52の出力を、パケットデータ52の次のパケットデータであるパケットデータ53’の入力が開始されるタイミングである時刻t31に開始する。
なお、パケットデータの出力開始とともに、T1時間だけスタートアウト信号をハイレベルに設定する点、および188バイトの整形後のパケットデータの出力終了まで有効アウト信号をハイレベルに設定する点は、図3と同様である。
TSパケットがFIFOバッファ121に入力されてくる時間間隔はT2時間で一定であるので、FIFOバッファ121が整形後のパケットデータを後段の多重化分離部122およびPCRパーサ131へ出力する時間間隔も、無効なパケットデータの有無にかかわらず一定(T2時間)となる。
換言すれば、図5におけるΔSTC(0)”(=STC(1)”−STC(0)”)およびΔSTC(1)”(=STC(2)”−STC(1)”)は、整形後のパケットデータを後段に出力する時間間隔が一定である図2のΔSTC(0)およびΔSTC(1)と同一となる。
従って、ΔSTC(i)”がPCRパーサ131へ出力するタイミングが無効なパケットデータのバイト数に依存して変化することがないので、調整すべきジッタを、伝送路を介することにより生じるジッタのみとすることができる。
即ち、図4のデジタル放送受信装置100では、TSパケットが非バーストで受信された場合であっても、FIFOバッファ121が整形後のパケットデータをPCRパーサ131へ出力するタイミングが遅れることによるジッタの発生を防止することができる。
図6のフローチャートを参照して、FIFOバッファ121のパケットデータ入出力制御処理についてさらに説明する。この処理は、例えば、電源の投入とともに開始される。
初めに、ステップS1において、FIFOバッファ121は、新たなTSパケットが入力されたか、即ち、スタートイン信号がハイレベルに変化したかを判定する。
ステップS1で、スタートイン信号がハイレベルに変化したと判定された場合、処理はステップS2に進み、FIFOバッファ121は、T2時間前に入力が開始され、保持していたTSパケットであって、無効なデータが除去された整形後のパケットデータを後段の多重化分離部122およびPCRパーサ131へ出力する。なお、起動直後、最初にスタートイン信号がハイレベルに変化した場合は、保持しておいたTSパケットはないため、このステップS2の処理は省略される。
一方、ステップS1で、スタートイン信号がハイレベルに変化していないと判定された場合、または、ステップS2の処理後、ステップS3において、FIFOバッファ121は、入力されたパケットデータを整形して保持する。即ち、FIFOバッファ121は、有効イン信号に基づいて、入力されたパケットデータが有効なデータである場合には、それを保持し、無効なデータである場合には、それを除去する(保持しない)。
ステップS4において、FIFOバッファ121は、デジタル放送受信装置100の電源がオフされたか否かを判定し、電源がオフされていないと判定した場合、処理をステップS1に戻す。これにより、デジタル放送受信装置100の電源がオフされるまで、ステップS1乃至S4の処理が繰り返される。
一方、ステップS4で、デジタル放送受信装置100の電源がオフされたと判定された場合、パケットデータ入出力制御処理は終了する。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
図12は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウエアの構成例を示すブロック図である。
コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)201,ROM(Read Only Memory)202,RAM(Random Access Memory)203は、バス204により相互に接続されている。
バス204には、さらに、入出力インタフェース205が接続されている。入出力インタフェース205には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部206、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部207、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる記憶部208、ネットワークインタフェースなどよりなる通信部209、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア211を駆動するドライブ210が接続されている。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU201が、例えば、記憶部208に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース205及びバス204を介して、RAM203にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ(CPU201)が実行するプログラムは、例えば、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)等)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア211に記録して、あるいは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供される。
本明細書において、フローチャートに記述されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
TSパケットの構造について説明する図である。 従来のFIFOバッファによる入出力制御を説明する図である。 従来のFIFOバッファによる入出力制御を説明する図である。 本発明を適用したデジタル放送受信装置の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。 図4のFIFOバッファによるパケットデータの出力タイミングを説明する図である。 パケットデータ入出力制御処理を説明するフローチャートである。 本発明を適用したコンピュータの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
100 デジタル放送受信装置, 121 FIFOバッファ

Claims (3)

  1. 所定の伝送路を介して他の装置から送信されてくるTSパケットから、前記伝送路を介することにより生じる無効なデータを除去し、その結果得られた整形TSパケットを保持する保持手段を備え、
    前記保持手段は、次に受信した前記TSパケットの入力が開始されるタイミングに、保持しておいた前記整形TSパケットを後段に出力する
    受信装置。
  2. 所定の伝送路を介して他の装置から送信されてくるTSパケットを保持する保持手段を備える受信装置の前記保持手段が、
    前記TSパケットから、前記伝送路を介することにより生じる無効なデータを除去し、その結果得られた整形TSパケットを保持し、
    次に受信した前記TSパケットの入力が開始されるタイミングに、保持しておいた前記整形TSパケットを後段に出力する
    受信方法。
  3. コンピュータに、
    所定の伝送路を介して他の装置から送信されてくるTSパケットから、前記伝送路を介することにより生じる無効なデータを除去し、その結果得られた整形TSパケットを保持し、
    次に受信した前記TSパケットの入力が開始されるタイミングに、保持しておいた前記整形TSパケットを後段に出力する
    処理を実行させるプログラム。
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