JP5082832B2 - 流量制御装置、流量制御方法及び流量制御装置の検定方法 - Google Patents
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Description
従来から実施されている質量流量制御装置(以下、流量制御装置という)は、流路の流量を測定する流量センサと流路の流量を調整するための流量制御弁機構を備えると共に、流量が外部から指示された目標流量値(流量設定値)になるようにこの流量制御弁機構の作動を制御するための制御装置を備えた構成となっている。そして、この制御装置は、流量センサから入力した流量測定値と設定流量値との差異量(ズレ量)を算出し、このズレ量に基づいて流路を流れる流量が目標流量値になるように流量制御弁機構の作動を制御している。
前記流路に前記流体の圧力を検出して圧力検出値を出力する圧力検出手段を設けると共に、
予め、前記制御手段はその記憶手段に、前記流路に前記流体を流して前記流量制御弁機構に基準となるバルブ駆動制御情報を出力したときに、前記基準となるバルブ駆動制御情報と前記流量検出手段が検出した基準となる流量検出値との関係を示す情報を、前記流体の圧力に関連付けして記憶したバルブ特性情報を備え、
さらに、前記制御手段は、前記バルブ駆動制御情報を流量制御弁機構に出力して前記流路の流量を制御しているときに、
前記流量設定値あるいは前記流量検出手段が検出した前記流量検出値と、前記圧力検出手段が検出した前記圧力検出値とに関連付けされる前記基準となるバルブ駆動制御情報を、前記バルブ特性情報を参照して求める処理を行なうバルブ特性情報参照手段と、
前記バルブ特性情報参照手段により求めた前記基準となるバルブ駆動制御情報と、前記制御手段が前記流量制御弁機構に出力したバルブ駆動制御情報との差異を示すバルブ制御差異量に基づいて、前記流量制御装置を検定する処理を行なう流量検定手段と、
を備え、
さらに、前記制御手段は、
前記流量制御弁機構に出力したバルブ駆動制御情報と、前記圧力検出手段が検出した前記圧力検出値とに関連付けされる前記基準となる前記流量検出値を、前記バルブ特性情報を参照して求める手段と、
前記求めた基準となる前記流量検出値と、前記流量設定値あるいは前記流量検出手段が検出した前記流量検出値との差異を示す流量変化量に基づいて、前記流量制御装置を検定する手段を備えていることを特徴としている。
予め、前記制御手段の記憶手段に、前記流路に前記流体を流して前記流量制御弁機構に基準となるバルブ駆動制御情報を出力したときに、前記基準となるバルブ駆動制御情報と前記流体の流量検出値との関係を示す情報を、前記流体の圧力に関連付けしてバルブ特性情報テーブルとして記憶するステップと、
前記バルブ駆動制御情報を流量制御弁機構に出力して前記流路の流量を制御しているときに、
前記流量設定値あるいは前記流体の前記流量検出値と、前記流体の圧力検出値とに関連付けされる前記基準となるバルブ駆動制御情報を、前記バルブ特性情報テーブルを参照して求めるバルブ特性情報参照ステップと、
前記バルブ特性情報参照ステップにより求めた前記基準となるバルブ駆動制御情報と、前記制御手段が前記流量制御弁機構に出力したバルブ駆動制御情報との差異を示すバルブ制御差異量を算出し、前記算出したバルブ制御差異量に基づいて前記流路の流量制御の精度を検定する流量検定ステップと、
前記バルブ制御差異量に基づいて求めたバルブ駆動制御情報を、前記流量制御弁機構に出力する流量補正ステップを備えていることを特徴としている。
予め、前記制御手段の記憶手段に、前記流路に前記流体を流して前記流量制御弁機構に基準となるバルブ駆動制御情報を出力したときに、前記基準となるバルブ駆動制御情報と前記流体の流量検出値との関係を示す情報を、前記流体の圧力に関連付けしてバルブ特性情報テーブルとして記憶するステップと、
前記バルブ駆動制御情報を前記流量制御弁機構に出力して前記流路の流量を制御しているときに、
前記流量設定値あるいは前記流体の前記流量検出値と、前記流体の圧力検出値とに関連付けされる前記基準となるバルブ駆動制御情報を、前記バルブ特性情報を参照して求めるバルブ特性情報参照ステップと、
前記バルブ特性情報参照ステップにより求めた前記基準となるバルブ駆動制御情報と、前記制御手段が前記流量制御弁機構に出力したバルブ駆動制御情報との差異を示すバルブ制御差異量を算出し、前記算出したバルブ制御差異量に基づいて前記流路の流量制御の精度を検定する流量検定ステップと、
を備え、
前記流量検定ステップは、前記制御手段が前記流量制御弁機構に出力したバルブ駆動制御情報と、前記圧力検出手段が検出した前記圧力検出値とに関連付けされる前記基準となる前記流量検出値を、前記バルブ特性情報テーブルを参照して求めるステップと、
前記求めた基準となる前記流量検出値と、前記流量設定値あるいは前記流量検出手段が検出した前記流量検出値との差異を示す流量変化量に基づいて、前記流路の流量制御の精度を検定するステップを備えていることを特徴としている。
本発明の流量制御装置は、半導体製造装置の稼働中においても、流量制御の精度に関する検定をプログラム処理により自動的に行なうことができる。このため、この検定処理を行なうときに、流路から流量制御装置を取り外すことなく、かつ、半導体製造装置等の稼働を停止する必要がないので、プロセスガスなどの流体を供給する半導体製造装置等の装置の稼働率を向上させることが可能な流量制御装置を提供することができる。さらに、本発明の流量制御装置は、この検定処理により得た情報に基づいて、直ちに、あるいは外部システムからの指示により、流路を流れる流量を流量設定値に一致するように流量の補正制御を行なう手段を設けているので、半導体製造装置で製造する半導体製品等の品質向上に貢献することができる。
図1において、本発明の一実施形態を示す流量制御装置1は、半導体製造装置2にプロセスガス等のガス流体(以下、単に流体という)を矢印F方向に流す流路、例えば材質がステンレススチール製のガス管3内に形成されている流路4の途中に設置されている。そして、流量制御装置1は半導体製造装置2内に設けられているチャンバー(図示せず)に供給する流体の流量を制御するために使用される。なお、半導体製造装置2が成膜処理等を行なう稼働中においては、チャンバーは真空引きされて所定の減圧雰囲気の状態に設定され、この減圧雰囲気中のチャンバーに流体が供給される。
流路4を流れる流体の流量を外部システム9から流量設定信号S0により指示された流量設定値R0なるように制御する制御手段8は、CPUを備えたマイクロコンピュータからなる制御装置(制御基板)から構成されている。図2は、この制御手段8のハードウエアの構成例を示している。
続いて、制御手段8のRAM23に記憶しているバルブ特性情報のデータ構成例について説明する。このバルブ特性情報は、流量制御装置1が流路4を流れる流体の流量を制御しているときに、ROM22に記憶されている制御プログラムがその流量制御の精度を検定する処理と、この検定処理の結果に基いて流量を補正する処理を行なうために参照する情報をRAM23に予め記憶(登録)したデータテーブルである。
続いて、流量制御装置1の動作を制御するために制御手段8のROM22に記憶されているプログラムの構成を、図5に基づいて説明する。
通信処理(制御)プログラムP1は、外部システム9及びモニタ装置29との通信を行なうためのプログラムであって、サブプログラムとして外部システム9との通信処理を行なう通信プログラムP11、モニタ装置29との通信処理を行なう通信プログラムP12、補正許可問合せプログラムP13、等を備えている。
続いて、制御手段8が上記したプログラムにより、流路4を流れる流体の流量を制御する手順と、流量の検定処理を行なう手順の一例を、図6に基づいて説明する。図6は、制御手段8が外部システム9から流量設定信号S0により流量設定値R0を受信したときに、メイン制御プログラムPmが実行する制御の手順を示すフローチャートである。
メイン制御プログラムPmは、外部システム9から流量設定信号S0として流量設定値R0を割込み処理で受信すると、この受信した流量設定値R0をRAM23に記憶し、この流量設定値R0が「0」であるか否かを判定する処理を行なう。この判定の結果、流量設定値R0が「0」と判定されると、ステップS13に進んで流路4に流れる流量を「0」に制御する処理を行なう。一方、流量設定値R0が「0」を超えていると判定されると、ステップS2の処理に進む。
流量検出信号入力プログラムP2により、現時点において流量検出手段5が検出した流路4の流量の流量検出値R1に係る情報を流量検出信号S1として入力する処理を行なって、入力したこの流量検出値R1をRAM23に記憶する処理を行なう。制御手段8に入力される流量検出値R1は0〜5Vの電圧値として入力されるが、流量検出信号入力プログラムP2はこの入力した電圧値を例えば、「cc/min」で表される流量値に変換する処理を行なってRAM23に記憶する処理を行なう。なお、制御手段8に流量検出値R1として入力される0〜5Vの電圧値を、そのまま以下の処理で使用するようにしてもよい。
メイン制御プログラムPmは流量制御プログラムP6を作動させて、例えばPID制御により流路4の流量を流量設定値R0にするためのバルブ駆動信号S3に係る電圧値を求める演算処理を行なう。続いて、この求めた電圧値をバルブ駆動回路20に出力する処理を行なう。
なお、PID制御により求めるバルブ駆動信号S3に係る電圧値は、流量設定値R0と流量検出値R1とを関連付けしたPID制御を実施するための基準制御情報を予めRAM23に登録しておくようにする。そして、流量制御プログラムP6は、流量設定値R0とステップS2で入力した流量検出値R1との差異量に基づいてRAM23に登録されているPID制御の基準制御情報を参照して、PID制御による流量の制御を実行する。
上記ステップS1により、外部システム9から流量設定信号S0により指示された流量設定値R0(例えば、60cc/min)と、上記ステップS2で入力した流量検出値R1との差異量D1(D1=|R0−R1|)を算出し、この差異値D1が「0」か、あるいは予め設定した値α、例えば、「0.1cc/min」以下であるか否かを判定する処理を行なう。この判定処理により、D1はα以下と判定された場合にはステップS5に進む。一方、D1>αと判定された場合には、タイマー割込み処理Siに戻る処理を行なう。
バルブ駆動制御情報入力プログラムP5により、バルブ駆動回路20が積層型圧電素子15にバルブ駆動電圧信号S4として印加(出力)したバルブ駆動電圧値V1を、バルブ駆動電圧信号S6(図1参照)により入力してRAM23に記憶する処理を行なう。なお、このバルブ駆動電圧値V1は、前記したように、制御手段8がバルブ駆動回路20に出力したバルブ駆動信号S3に係る電圧値に基づいて、バルブ駆動電圧信号S4を求める処理を行なうようにしてもよい。
圧力検出手段6が検出した流路4の圧力検出値P1に係る圧力検出信号S2を入力して、入力した圧力検出値P1をRAM23に記憶する処理を行なう。
このステップS7〜ステップS10の処理は、流路4を流れる流体の流量の制御が流量制御装置1により精度高く実行されているか否かを検定する処理を行なう流量検定プログラムP7の制御に基づいて実行される。
(2)(57−55)/(60−55)の比例配分で、上記流量検出値R1「57cc/min」の圧力検出値P1が「0.2MPa」と「0.3MPa」にそれぞれ対応する2つのバルブ駆動電圧(Vs5)と(Vs6)を求めてRAM23に記憶する。
(3)上記(2)で求めた(Vs5)と(Vs6)について、((Vs6)−(Vs5))の値を、(0.25−0.2)/((0.3)−(0.2))の比例配分により求めた値を基準となるバルブ駆動電圧Vsとして決定する処理を行なう。
このステップS8においては、上記ステップS5の処理でRAM23に記憶した積層型圧電素子15に印加した現時点のバルブ駆動電圧値V1と、ステップS7の処理で求めた基準となるバルブ駆動電圧値Vs、すなわち、現時点の流体の検出圧力値がステップS6で入力したP1であって、流量が流量設定値R0であるときの基準となるバルブ駆動電圧値Vsとの差異値(ズレ量)となるバルブ制御差異量D2(|V1−Vs|)を算出する処理を行なう。このバルブ制御差異量D2は、前記流量制御装置を検定するための検定情報となる。
流路4の流体の圧力値が、ステップS6の処理においてRAM23に記憶した圧力値P1を基準となる圧力値として、ステップS5の処理でRAM23に記憶したバルブ駆動電圧V1(積層型圧電素子15に印加した電圧値)に関連付けされる基準となる流量検出値Rsを、バルブ特性情報参照プログラムP71によりバルブ特性情報Kを参照して求め、求めたこの基準となる流量検出値RsをRAM23に記憶する処理を行なう。この処理においても、バルブ特性情報参照プログラムP71は、圧力値P1の値を判定してこのP1の値によっては前記した直線近似補間演算プログラムを作動させて、基準となる流量検出値Rsを求める処理を行なうように制御する。
流量検定プログラムP7により、ステップS2の処理でRAM23に記憶した現時点の流量検出値R1と、上記ステップS9の処理でバルブ特性情報Kを参照して求めた基準となる流量検出値Rsとの差異量である流量変化量Rd(Rd=R1−Rs)を算出する処理を行なう。この流量変化量Rdは、流路4を流れる流量が外部システム9から指示された流量設定値R0になるようにステップS3によりバルブ駆動電圧を制御したときに、この流量設定値R0に対する流量のズレ量を示すことになる。この流量変化量Rdも流量制御装置1を検定するための検定情報とすることができる。
流量補正手段となる流量補正プログラムP72は、まず、現時点の流量検出値R1に上記流量変化量Rdを加味した補正流量値Rh(Rh=R0−Rd)を算出する処理を行なう。続いて、この補正流量値Rhに対応して積層型圧電素子15に印加するためのバルブ駆動電圧Vhを、バルブ特性情報Kを参照して求める処理を行なう。このバルブ駆動電圧Vhを求める処理は、例えば、次の手順により求めることができる。
補正処理プログラムP72は、ステップS11の処理で求めたバルブ駆動電圧(Vh)に対応するバルブ駆動信号S3に係る電圧値を求める処理を行なって、この電圧値をバルブ駆動回路20に出力する。バルブ駆動回路20は、バルブ制御信号S3に係る電圧を積層型圧電素子15に印加する電圧値に変換し、この変換した電圧値に係るバルブ駆動信号S4を積層型圧電素子15に印加する。これにより、流路4を流れる流体の流量を流量設定R0に一致するように制御(補正制御)することが可能になる。
流路4に流れる流量を「0」に制御する処理を行なう。この流量を「0」に制御する処理は、積層型圧電素子15に印加する電圧値を「0」にする処理を行なうことにより可能になる。
通常、外部システム9となるホストコンピュータは、半導体製造ラインに設置されている各種の半導体製造装置からリアルタイムで各種の製造条件に係る実績情報を収集し、これら収集した情報をモニタ装置に表示して、製造ラインに異常が発生していないか否かを監視者が監視する監視システムを備えている。
すなわち、第2の実施形態においては、上記した流量変化量Rdが発生したときに、制御手段8は流量の補正制御を行なうか否かの補正許可依頼の信号を外部システム9に送信する。そして、制御手段8はこの補正許可依頼の応答信号として「補正許可」の信号を受信すると前記したステップS12に記載の流量補正の処理を実行し、「補正不許可」の信号を受信すると流量の補正を行なわないようにすることに特徴がある。
外部システム9から割込み処理で受信した制御コマンドが如何なるコマンドであるかを判定する。
ステップS21の判定処理の結果、受信した制御コマンドが流量設定信号S0に係る制御コマンドであると判定されるとステップS27に進み、流量設定信号S0以外の制御コマンドである場合にはステップS23に進む。
受信した制御コマンドが流量補正の許可コマンドであると判定されると、ステップS24により制御コマンドに「許可」に係る情報が含まれているか否かを判定し、「許可」情報が含まれているとステップS25に進む。一方、制御コマンドに「不許可」情報が含まれているとステップS26に進む。
RAM23の所定の記憶領域に設定した補正許可フラグに、流量補正の許可を示す情報、例えば「1」を記憶する処理を行なって、外部システム9からの受信割込み処理を終了する。
RAM23に設定した補正許可フラグに、流量補正の不許可を示す情報、例えば「9」を記憶する処理を行なって、外部システム9からの受信割込み処理を終了する。なお、補正許可フラグには初期値として、例えば「0」を記憶する処理を行なうようにする。
流量設定信号S0に含まれている流量設定値R0に係る情報が「0」であるか否かを判定し、「0」の場合には図6に示すステップS13の処理を実行する。一方、流量設定値R0に係る情報が「0」以外の情報であると、図6に示すタイマー割込み処理Siを実行するように制御する。
予め設定された制御コマンド以外のコマンドを受信したので、エラー処理を行なって外部システム9からの受信割込み処理を終了する。
外部システム9が備えている監視システムのモニタ装置を監視する監視者が、「流量補正許可」又は「流量補正不許可」に係る情報をキーボード等の入力手段から入力する。
なお、このように監視者に流量補正許可、又は不許可に係る情報を入力させるためには、前記したステップS11の処理で、流量制御装置1からSOUT信号として送信される流量検出値R1、差異量D1、バルブ駆動電圧V1、圧力検出値P1、流量差異値D2、基準流量Rs、流量変化量Rd、バルブ駆動電圧Vhに係る情報、等を監視システムのモニタ装置にリアルタイムにグラフィック表示を行なうようにする。
前記ステップS11の処理により、制御手段8からリアルタイムでSOUT信号として送信される流量検出値R1、差異量D1、バルブ駆動電圧V1、圧力検出値P1、・・・に基づいて、プログラム処理により流量を補正するか否かを自動判定し、その判定結果である「流量補正許可」又は「流量補正不許可」に係る情報を制御手段8に送信する。
上記した本発明の第1の実施形態においては、メイン制御プログラムPmは、所定の時間間隔で前記バルブ特性情報参照手段と、前記流量検定手段と、前記流量補正手段とを所定の時間間隔、例えば、10msごとに作動させる制御を行なう例について説明したが、本発明の第3の実施形態は、下記(処理1)〜(処理4)に記載の処理を行なう第2の流量検定手段を備えていることに特徴がある。
図6に示す第1の実施形態の処理手順を示すフローチャートにおいて、ステップS2〜ステップS10は、所定の時間間隔、例えば、10msごとに作動させる。そして、ステップS10の処理で求めた流量変化量Rd、すなわち、ステップS2の処理で求めた現時点の流量検出値R1と、ステップS9の処理でバルブ特性情報Kを参照して求めた基準となる流量検出値Rsとの流量変化量Rd(Rd=R1−Rs)を、タイマー割込みSiが実施されるごとに、時系列的にRAM23に順次記憶する処理を行なう。
ステップS9〜S10の処理は、タイマー割込みSiにより所定の時間間隔で実行されるので、RAM23に記憶した流量変化量Rdの数が予め設定した所定の数に達するまでカウント処理を行なう。そして、例えば、このカウント数が「500」に達すると検出データ解析プログラムP73(図5参照)を作動させる。
検出データ解析プログラムP73は、RAM23に記憶した「500」個の流量変化量Rdの平均値を算出する処理を行なう。そして、この流量変化量Rdの平均値を、流量制御装置1を検定する検定情報とする。
(処理4)
上記(処理3)で求めた流量変化量Rdの平均値に基づいて、図6に示すステップS11とステップS12の処理を実行する。
2 :半導体製造装置
4 :流路
5 :流量検出手段
6 :圧力検出手段
7 :流量制御弁機構
8 :制御手段
9 :外部システム(ホストコンピュータ、等)
12 :流量制御弁
13 :ダイヤフラム
14 :弁口
15 :積層型圧電素子
20 :バルブ駆動回路
K :バルブ特性情報(バルブ特性情報データテーブル)
P6 :流量制御プログラム
P7 :流量検定プログラム
P71:バルブ特性情報参照プログラム
P72:流量補正プログラム
Claims (12)
- 流体を流す流路に、流量を検出してその流量検出値を出力する流量検出手段と、バルブ駆動制御情報により弁開度を変えることによって前記流量を制御する流量制御弁機構とを設け、外部システムから入力される流量設定値に基づいて前記流量制御弁機構を制御する制御手段を備えた流量制御装置であって、
前記流路に前記流体の圧力を検出して圧力検出値を出力する圧力検出手段を設けると共に、
予め、前記制御手段はその記憶手段に、前記流路に前記流体を流して前記流量制御弁機構に基準となるバルブ駆動制御情報を出力したときに、前記基準となるバルブ駆動制御情報と前記流量検出手段が検出した基準となる流量検出値との関係を示す情報を、前記流体の圧力に関連付けして記憶したバルブ特性情報を備え、
さらに、前記制御手段は、前記バルブ駆動制御情報を前記流量制御弁機構に出力して前記流路の流量を制御しているときに、
前記流量設定値あるいは前記流量検出手段が検出した前記流量検出値と、前記圧力検出手段が検出した前記圧力検出値とに関連付けされる前記基準となるバルブ駆動制御情報を、前記バルブ特性情報を参照して求めるバルブ特性情報参照手段と、
前記バルブ特性情報参照手段により求めた前記基準となるバルブ駆動制御情報と、前記制御手段が前記流量制御弁機構に出力したバルブ駆動制御情報との差異を示すバルブ制御差異量に基づいて、前記流量制御装置を検定する流量検定手段と、を備え、
さらに、前記制御手段は、
前記流量制御弁機構に出力したバルブ駆動制御情報と、前記圧力検出手段が検出した前記圧力検出値とに関連付けされる前記基準となる前記流量検出値を、前記バルブ特性情報を参照して求める手段と、
前記求めた基準となる前記流量検出値と、前記流量設定値あるいは前記流量検出手段が検出した前記流量検出値との差異を示す流量変化量に基づいて、前記流量制御装置を検定する手段を備えていることを特徴とする流量制御装置。 - 前記制御手段は、前記バルブ制御差異量又は前記流量変化量に基づいて求めたバルブ駆動制御情報を、前記流量制御弁機構に出力する流量補正手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の流量制御装置。
- 前記制御手段は、前記バルブ制御差異量又は前記流量変化量が予め設定した閾値を超えていると、前記流量補正手段を実行することを特徴とする請求項2に記載の流量制御装置。
- 前記制御手段は、前記バルブ特性情報参照手段と前記流量検定手段とを、所定の時間間隔で実行させる手段を備えていることを特徴とする請求項3に記載の流量制御装置。
- 前記制御手段は、前記流量補正手段を所定の時間間隔で実行させる手段を備えていることを特徴とする請求項4に記載の流量制御装置。
- 前記制御手段は、前記バルブ特性情報参照手段と前記流量検定手段とを所定の時間間隔で実行させることにより求めた複数の前記バルブ制御差異量に基づいて、前記流量制御装置を検定する第2の流量検定手段を備えていることを特徴とする請求項5に記載の流量制御装置。
- 流体を流す流路に、制御手段が出力したバルブ駆動制御情報により弁開度を変えることによって前記流体の流量を制御する流量制御弁機構を設けて、前記流路を流れる流体の流量を外部システムから入力される流量設定値になるように制御する流量制御方法であって、
予め、前記制御手段の記憶手段に、前記流路に前記流体を流して前記流量制御弁機構に基準となるバルブ駆動制御情報を出力したときに、前記基準となるバルブ駆動制御情報と前記流体の流量検出値との関係を示す情報を、前記流体の圧力に関連付けしてバルブ特性情報テーブルとして記憶するステップと、
前記バルブ駆動制御情報を前記流量制御弁機構に出力して前記流路の流量を制御しているときに、
前記流量設定値あるいは前記流体の前記流量検出値と、前記流体の圧力検出値とに関連付けされる前記基準となるバルブ駆動制御情報を、前記バルブ特性情報テーブルを参照して求めるバルブ特性情報参照ステップと、
前記バルブ特性情報参照ステップにより求めた前記基準となるバルブ駆動制御情報と、前記制御手段が前記流量制御弁機構に出力したバルブ駆動制御情報との差異を示すバルブ制御差異量を算出し、前記算出したバルブ制御差異量に基づいて前記流路の流量制御の精度を検定する流量検定ステップと、
前記バルブ制御差異量に基づいて求めたバルブ駆動制御情報を、前記流量制御弁機構に出力する流量補正ステップを備えていることを特徴とする流路の流量制御方法。 - 前記バルブ特性情報参照ステップと、前記流量検定ステップと、前記流量補正ステップとを、所定の時間間隔で実行させるステップを備えていることを特徴とする請求項7記載の流路の流量制御方法。
- 前記バルブ特性情報参照ステップと前記流量検定ステップとを所定の時間間隔で実行させることにより求めた複数の前記バルブ制御差異量に基づいて、前記流路の流量制御の精度を検定する第2の流量検定ステップを備えていることを特徴とする請求項8に記載の流路の流量制御方法。
- 流体を流す流路に、流量を検出してその流量検出値を出力する流量検出手段と、バルブ駆動制御情報により弁開度を変えることによって前記流量を制御する流量制御弁機構とを設け、外部システムから入力される流量設定値に基づいて前記流量制御弁機構を制御する制御手段を備えた流量制御装置の検定方法であって、
予め、前記制御手段の記憶手段に、前記流路に前記流体を流して前記流量制御弁機構に基準となるバルブ駆動制御情報を出力したときに、前記基準となるバルブ駆動制御情報と前記流体の流量検出値との関係を示す情報を、前記流体の圧力に関連付けしてバルブ特性情報テーブルとして記憶するステップと、
前記バルブ駆動制御情報を前記流量制御弁機構に出力して前記流路の流量を制御しているときに、
前記流量設定値あるいは前記流体の前記流量検出値と、前記流体の圧力検出値とに関連付けされる前記基準となるバルブ駆動制御情報を、前記バルブ特性情報を参照して求めるバルブ特性情報参照ステップと、
前記バルブ特性情報参照ステップにより求めた前記基準となるバルブ駆動制御情報と、前記制御手段が前記流量制御弁機構に出力したバルブ駆動制御情報との差異を示すバルブ制御差異量を算出し、前記算出したバルブ制御差異量に基づいて前記流路の流量制御の精度を検定する流量検定ステップと、
を備え、
前記流量検定ステップは、前記制御手段が前記流量制御弁機構に出力したバルブ駆動制御情報と、前記圧力検出手段が検出した前記圧力検出値とに関連付けされる前記基準となる前記流量検出値を、前記バルブ特性情報テーブルを参照して求めるステップと、
前記求めた基準となる前記流量検出値と、前記流量設定値あるいは前記流量検出手段が検出した前記流量検出値との差異を示す流量変化量に基づいて、前記流路の流量制御の精度を検定するステップを備えていることを特徴とする流量制御装置の検定方法。 - 前記バルブ特性情報参照ステップと前記流量検定ステップを、所定の時間間隔で実行させるステップを備えていることを特徴とする請求項10に記載の流量制御装置の検定方法。
- 前記バルブ特性情報参照ステップと、前記流量検定ステップとを所定の時間間隔で実行させることにより求めた複数の前記バルブ制御差異量に基づいて、前記流路の流量制御の精度を検定する第2の流量検定ステップを備えていることを特徴とする請求項10又は11に記載の流量制御装置の検定方法。
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JP2007334128A JP5082832B2 (ja) | 2007-12-26 | 2007-12-26 | 流量制御装置、流量制御方法及び流量制御装置の検定方法 |
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