JP5082412B2 - 磁気出力特性生成システム、方法およびプログラム - Google Patents

磁気出力特性生成システム、方法およびプログラム Download PDF

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本発明は、磁気カードの上に画像を印刷する場合における、印刷する画像による磁気カードからの磁気の出力の低下を算出する技術に関する。
従来、プラスチックカードに磁気テープを埋め込んだ磁気カードが、キャッシュカード、クレジットカード、磁気通帳、印鑑登録証、給油カード、診察券などに使われている。この磁気テープには、口座番号、会員番号などの情報が、磁気情報として記憶されている。磁気カードに記憶されている磁気情報は、磁気カードリーダーにより読み出され、読み出された情報により、座番号、会員番号などの情報が識別されている。
ここで、磁気カードの構成例としては、磁気テープが直接見えている磁気ストライプカードや、磁気テープが目立ちにくい磁気隠蔽カードがある。この磁気隠蔽カードは、具体的には、磁気テープの上まで全面印刷されており、磁気テープの部分を隠蔽し目立たなくした磁気カードであり、磁気ストライプカードよりデザイン性が良いという利点がある。
この磁気隠蔽カードに印刷する方法としては、オーバープリント方式による印刷方法がある。オーバープリント方式の印刷方法とは、カラー印刷で、多色刷りを行なう際に、インキの色ごとに分けられた製版フィルム上に色を重ねる部分を作成し、インキの色毎に印刷する印刷方法である。例えば、色をシアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、黒(K)の4色に分解して各版を作成し、作成した各版を重ねて印刷する方法である。
ところで、磁気隠蔽カードは、磁気テープの上まで全面印刷されているため、印刷により磁気テープの出力が低下するという問題がある。そのため、磁気テープの上に印刷される画像のデザインによっては、磁気テープの出力の低下のために、磁気情報が読み取れないことがある。
そのため、オーバープリント方式により印刷された磁気カードにおいては、本生産と同様の校正刷を印刷・加工し、この校正刷りの磁気出力データを計測して、計測した磁気出力データに基づいて、製品として問題ないか否かの確認を行っている(非特許文献1および2を参照)。
JIS X 6302−2 JIS X 6302−6
しかしながら、このような検査による磁気出力の確認により、磁気カードとしての磁気出力の品質に問題があることが判明した場合には、印刷される画像のデザインの修正、再製版、校正刷りの刷り直しなど、前の工程にまで戻っての修正の必要があり、その作業ロスは大きいものとなっていた。
また、校正刷りの確認では良品レベルであっても、その判定レベルが予め決められた基準の閾値ぎりぎりに収まる場合、その校正刷りに基づいて本生産をした場合、本機の印刷のブレで不良品が発生してしまうこともあり、その結果、全数ロスを発生させてしまうという問題もあった。
その為、デザイン段階で、問題になるようなデザインを事前に回避する手段が望まれる。
また、DDCP(Direct Digital Color Proofing)などのデジタルプルーフ技術の利用においても、このような磁気特性の確認の必要性がある理由から、プルーフ製作の効率化を阻む要因ともなっている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、デザイン段階で、デザインされた画像により磁気テープからの出力が正常に出力されるか否かを判定するための指標を算出することにより、問題になるようなデザインを事前に回避することが出来る磁気出力特性生成システム、方法およびプログラムを提供することにある。
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、磁気カードに画像が印刷され、該印刷された画像により減少する前記磁気カードからの磁気出力を、前記印刷の前に算出するシステムであり、磁気カードに印刷されるデザインされた画像の濃淡を示す濃度情報である濃度画像情報が記憶されている濃度画像情報記憶手段と、基準となる画像の濃度情報である基準濃度画像情報と前記基準濃度画像情報の画像がインキで印刷された磁気カードから出力される磁気出力の減少値の情報であるインキ磁気出力減少情報とが関連付けて記憶されているインキ磁気出力減少情報記憶手段と、前記濃度画像情報を前記濃度画像情報記憶手段から読み出し、前記関連付けて記憶されている基準濃度画像情報とインキ磁気出力減少情報とを前記インキ磁気出力減少情報記憶手段から読み出し、前記読み出した基準濃度画像情報とインキ磁気出力減少情報とに基づいて、前記読み出した濃度画像情報が印刷された場合の磁気カードから出力される磁気出力の減少値の情報である磁気出力減少情報を生成し、前記生成した磁気出力減少情報を出力する磁気出力減少情報生成手段と、を有することを特徴とする磁気出力特性生成システムである。
請求項2に記載の発明は、前記印刷される画像を製版するための網点の情報である製版画像情報が前記インキの種類毎に記憶されている製版画像情報記憶手段と、前記製版画像情報を前記製版画像情報記憶手段から読み出し、前記読み出した製版画像情報を変換することにより前記濃度画像情報を生成し、前記生成した濃度画像情報を前記濃度画像情報記憶手段に記憶する濃度画像情報生成手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載の磁気出力特性生成システムである。
請求項3に記載の発明は、前記インキ磁気出力減少情報記憶手段には、前記基準濃度画像情報と前記基準濃度画像情報の濃度の画像が印刷された場合のインキ磁気出力減少情報とが記憶されており、前記磁気出力減少情報生成手段が、前記基準濃度画像情報と前記インキ磁気出力減少情報とを前記インキ磁気出力減少情報記憶手段から読み出し、前記読み出した前記基準濃度画像情報と前記インキ磁気出力減少情報と、予め決められた基準濃度画像情報とインキ磁気出力減少情報とに基づいて、磁気出力減少情報を生成するための関数であって、予め関数の種類が定められている関数を生成し、前記生成した関数に基づいて、前記読み出した濃度画像情報の場合の磁気出力減少情報を算出する、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の磁気出力特性生成システムである。
請求項4に記載の発明は、前記濃度画像情報記憶手段に、前記濃度画像情報がインキの種類毎に記憶されており、前記インキ磁気出力減少情報記憶手段に、前記基準濃度画像情報とインキ磁気出力減少情報とが前記インキの種類毎に関連付けて記憶されており、前記磁気出力減少情報生成手段が、前記読み出した基準濃度画像情報とインキ磁気出力減少情報とに基づいて、前記読み出した濃度画像情報に対する磁気出力減少情報を前記インキの種類毎に生成し、前記生成したインキの種類毎の磁気出力減少情報を加算することにより、前記読み出した濃度画像情報に対する磁気出力減少情報を生成する、ことを特徴とする請求項1から3に記載の磁気出力特性生成システムである。
請求項5に記載の発明は、前記インキ磁気出力減少情報記憶手段に、前記基準濃度画像情報とインキ磁気出力減少情報とが磁気テープの種類毎に関連付けて記憶されており、前記磁気出力減少情報生成手段が、前記読み出した基準濃度画像情報とインキ磁気出力減少情報とに基づいて、前記読み出した濃度画像情報に対する磁気出力減少情報を前記磁気テープの種類毎に生成し、前記磁気テープの種類毎に生成した磁気出力減少情報を出力する、ことを特徴とする請求項1から請求項4に記載の磁気出力特性生成システムである。
請求項6に記載の発明は、気テープに画像が印刷されていない場合の前記磁気テープからの磁気出力値である磁気テープ磁気特性情報が記憶されている磁気テープ磁気特性情報記憶手段を有し、前記磁気テープ磁気特性情報記憶手段から磁気テープ磁気特性情報を読み出し、前記読み出した磁気テープ磁気特性情報から、前記磁気出力減少情報生成手段が出力した磁気出力減少情報を減算することにより、前記デザインされた画像が前記磁気カードに印刷された場合の前記磁気カードから出力される磁気出力である磁気出力特性情報を算出し、前記算出した磁気出力特性情報を出力する磁気出力特性情報生成手段、を有することを特徴とする請求項1から請求項5に記載の磁気出力特性生成システムである。
請求項7に記載の発明は、前記磁気出力減少情報生成手段が出力した磁気出力減少情報に基づいて、前記磁気カードからの磁気出力が読み取られるか否かを判定するための予め定められた基準と比較することにより、前記磁気出力減少情報または磁気出力特性情報が前記基準を満たすか否かを検出し、検出した結果を示す情報を出力する磁気出力特性検出手段、を有することを特徴とする請求項1から請求項6に記載の磁気出力特性生成システムである。
請求項8に記載の発明は、前記磁気出力特性情報生成手段が出力した磁気出力特性情報に基づいて、前記磁気カードからの磁気出力が読み取られるか否かを判定するための予め定められた基準と比較することにより、前記磁気出力減少情報または磁気出力特性情報が前記基準を満たすか否かを検出し、検出した結果を示す情報を出力する磁気出力特性検出手段、を有することを特徴とする請求項6に記載の磁気出力特性生成システムである。
請求項に記載の発明は、磁気カードに画像が印刷され、該印刷された画像により減少する前記磁気カードからの磁気出力を、前記印刷の前に算出する方法であり、磁気カードに印刷されるデザインされた画像の濃淡を示す濃度情報である濃度画像情報が記憶され、基準となる画像の濃度情報である基準濃度画像情報と前記基準濃度画像情報の画像が印刷された磁気カードから出力される磁気出力の減少値の情報であるインキ磁気出力減少情報とが関連付けて記憶され、前記濃度画像情報を読み出し、前記関連付けて記憶されている基準濃度画像情報とインキ磁気出力減少情報とを読み出し、前記読み出した基準濃度画像情報とインキ磁気出力減少情報とに基づいて、前記読み出した濃度画像情報が印刷された場合の磁気カードから出力される磁気出力の減少値の情報である磁気出力減少情報を生成し、前記生成した磁気出力減少情報を出力する、ことを特徴とする磁気出力特性生成方法である。
請求項10に記載の発明は、コンピュータに、磁気カードに印刷されるデザインされた画像の濃淡を示す濃度情報である濃度画像情報が記憶されている濃度画像情報記憶手段と、基準となる画像の濃度情報である基準濃度画像情報と前記基準濃度画像情報の画像が印刷された磁気カードから出力される磁気出力の減少値の情報であるインキ磁気出力減少情報とが関連付けて記憶されているインキ磁気出力減少情報記憶手段と、前記濃度画像情報を前記濃度画像情報記憶手段から読み出し、前記関連付けて記憶されている基準濃度画像情報とインキ磁気出力減少情報とを前記インキ磁気出力減少情報記憶手段から読み出し、前記読み出した基準濃度画像情報とインキ磁気出力減少情報とに基づいて、前記読み出した濃度画像情報が印刷された場合の磁気カードから出力される磁気出力の減少値の情報である磁気出力減少情報を生成し、前記生成した磁気出力減少情報を出力する磁気出力減少情報生成手段と、の機能をさせることにより、磁気カードに画像が印刷され、該印刷された画像により減少する前記磁気カードからの磁気出力を、前記印刷の前に算出することを特徴とする磁気出力特性生成プログラムである。
この発明によれば、デザイン段階で、デザインされた画像により磁気テープからの出力が正常に出力されるか否かを判定するための指標を算出することにより、問題になるようなデザインを事前に回避することが出来るという効果を奏する。
(原理)
まず、図1を用いて、磁気隠蔽カードに印刷された画像のデザインにより、磁気隠蔽カードからの磁気出力が低下することを説明する。
図1(a)には、デザインが印刷された磁気隠蔽カードAが示してある。磁気カードリーダーは、磁気隠蔽カードAの、磁気読み取り開始位置P1から磁気読み取り終了位置P2への読み取り方向に沿って、磁気情報を読み出していく。磁気読み取り開始位置P1および磁気読み取り終了位置P2は、磁気カードの規格により定められている。
ここで、位置P3からP8は、図1(a)の磁気隠蔽カードAの読み取り方向において、印刷されている画像の開始点と終了点とを示す位置である。
図1(b)には、磁気カードリーダーが検出した、磁気隠蔽カードAの磁気出力の実測波形データが示してある。横軸は、磁気読み取り開始位置P1から磁気読み取り終了位置P2の読み取り方向であり、縦軸は、それぞれの読み取り位置での磁気出力値である。
図1(b)から、画像が印刷されている位置P3からP4、位置P5からP6、および、位置P7からP8の範囲おいて、磁気出力が低下していることがわかる。また、位置P3からP4、位置P5からP6、および、位置P7からP8の範囲おいて、磁気出力の低下の値が異なることがわかる。これは、図1(a)と比較することにより、画像のデザインにより、磁気出力の低下の値が異なることを示している。
このような磁気出力の低下の値が大きくなり、磁気テープからの磁気出力の値が小さくなると、磁気カードリーダーが、磁気隠蔽カードAからの磁気情報を正常に読み取れなくなる。
この現象を画像データにより検出する方法を以下に提案する。
(実施形態)
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図2は、この発明の一実施形態による磁気出力特性生成システムの構成を示す概略ブロック図である。
なお、実施の形態においては、印刷する画像をシアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、黒(K)であるCMYKの4色に分解した場合について説明する。
画像情報記憶部DB1には、カードに印刷するためにデザインされた画像情報が記憶されている。ここで、画像情報とは、例えば、8ビットTIFF(Tagged Image File Format)やビットマップ画像などの形式の画像情報である。例えば、図1(a)に示したような、磁気カードに印刷されるためにデザインされた画像の情報が記憶されている。
製版画像情報記憶部DB2には、製版をするための網点の画像情報である製版画像情報が記憶されている。ここで、製版画像情報は、例えば、1ビットTIFFの形式で記憶されている。1ビットTIFF形式での網点情報である製版画像情報は、その画素を、印刷するか否かを1ビット毎に示す情報である。
また、製版画像情報記憶部DB2には、製版画像情報が、インキの種類毎に記憶されている。例えば、印刷する画像をCMYKの4色に分解して、分解した色毎に記憶されている。
図3に、製版画像情報記憶部DB2に記憶される製版画像情報を、画像として例示する。ここで、図3(1)、(2)、(3)および(4)の画像情報は、図1(a)の磁気カードに印刷された画像情報を、印刷に用いるインキの色毎に分解した画像である。
また、図3(1)、(2)、(3)および(4)のそれぞれの画像情報は、後述の図7(a)に示すように、網点の情報であり、その画素を印刷するか否かを示す情報である。
なお、製版画像情報記憶部DB2には、インキの色のみでなく、同じ色でも異なる種類の場合には、異なる種類毎に記憶されている。これは、後述するように、同じ色のインキでも、異なる種類では、磁気に対する特性が異なるからである。
図2の説明に戻り、濃度画像情報記憶部DB5には、磁気テープに印刷される画像の濃淡を示す濃度情報である濃度画像情報が記憶されている。
フィルタ情報記憶部DB3には、製版画像情報記憶部DB2に記憶されている製版画像情報から、画像の濃度情報を生成する画像処理に用いられためのフィルタ情報が記憶されている。
ここで、網点で印刷されるインキが、磁気テープから出力される磁気を遮蔽するが、インキが印刷された1つの点の領域のサイズと、磁気テープの磁気における1つの情報の単位となる磁気テープの領域のサイズとは異なる。そのため、このフィルタを用いることにより、そのインキの1つの点の周辺にある複数のインキの点を含む領域について、1つの領域としてとらえて、その領域内における磁気出力の現象値を算出することが出来る。
インキ磁気出力減少情報記憶DB6には、基準となる画像の濃度情報である基準濃度画像情報と、基準濃度画像情報の画像が印刷された磁気カードから出力される磁気出力の減少値の情報であるインキ磁気出力ダウン情報と、が関連付けて記憶されている。
以下においては、インキ磁気出力減少情報記憶DB6は、インキ磁気出力ダウン情報記憶部DB6として説明する。また、以下においては、インキ磁気出力減少情報を、インキ磁気出力ダウン情報として説明する。
また、インキ磁気出力ダウン情報記憶部DB6には、用紙の種類ごと、磁気テープの種類ごと、インキの種類ごと、インキの色ごと、磁気テープの記録密度ごと(例えば、後述の1Fと2Fごと)にインキ磁気出力ダウン情報が記憶されている。
用紙の種類ごととは、例えば、図4(a)に示すように、用紙またはラミネートごとのことであり、磁気テープごととは、磁気テープの記録密度ごとのことであり、インキごととは、スクリーンインキまたはオフセットインキごとのことである。
また、図4(b)および図5に示されるように、用紙の種類ごと、磁気テープの記録密度ごと、磁気テープの種類ごと、インキの種類ごと、インキの色ごとの、それぞれについて、実際に測定した磁気出力減少情報が記憶されている。以降、磁気出力減少情報を磁気出力ダウン情報として説明する。
例えば、図4(b)および図5では、オフセット1、2、3および4、すなわち、オフセットインキの場合の、4つの色の磁気出力ダウン情報が記憶されている。
インキ磁気出力ダウン情報として、次のようにして測定し算出された値が記憶されている。まず、磁気カードに何も印刷されていない場合の、磁気テープからの磁気の出力値を、無印刷時出力値として、測定しておく。次に、磁気カードに全ての網点が単色のインキで最大の濃度で印刷された場合、つまり、そのインキにより磁気テープの出力が最も強く影響を受けて遮蔽される場合の、磁気テープからの磁気の出力を、印刷時出力値として、測定しておく。次に、測定した無印刷時出力値から印刷時出力値を減算することにより、その単色のインキによる磁気テープの出力が最も強く影響を受けて遮蔽される、インキ磁気出力ダウン情報を算出する。
このようにして測定し算出されたインキ磁気出力ダウン情報が、用紙の種類ごと、磁気テープの記録密度ごと、磁気テープの種類ごと、インキの種類ごと、インキの色ごとに、濃度画像情報記憶部DB5に登録される。
なお、F2F方式とは、図6(b)および(c)に示すように、1Fと2Fの異なる密度の情報を組み合わせて、磁気テープに情報を記録する方式である。例えば、図6(b)の1Fの記録密度による図6(e)に示すような情報と、図6(c)の2Fの記録密度による図6(f)に示すような情報と、を組み合わせることにより、1Fと同じ記録密度の図6(g)に示すような情報が、磁気テープに記録される。
なお、図6(a)に示すように、JIS(Japanese Industrial Standards)の規格においては、分解能の性能が、20磁束反転/mmでの記録電圧を8磁束反転/mmでの記録電圧で割った値が、70%以上である場合に、正常な出力であると定義されている。このような、磁気テープの出力には、このような所定の基準が決められている。所定の基準の情報は、例えば、後述の磁気出力特性判定部10に記憶されている。
図2の説明に戻り、磁気テープ磁気特性情報記憶部DB7には、磁気テープに画像が印刷されていない場合の磁気テープからの磁気出力値である磁気テープ磁気特性情報が記憶されている。
フィルタ情報登録部1は、フィルタ情報記憶部DB3に、フィルタの情報を登録する機能を有する。
例えば、フィルタ情報登録部1が、図10(a)に示すような、フィルタ情報を入力するための領域と保存ボタンBb1とを有する、フィルタ情報を登録するための機能を有している。この機能より、ユーザが、フィルタ情報を入力し、保存ボタンBb1を押す。フィルタ情報登録部1は、保存ボタンBb1が押されたことを検出することにより、入力されたフィルタ情報を、フィルタ情報記憶部DB3に登録する。
一例として、図10(a)では入力されたフィルタ情報は、横6縦12のサイズのフィルタであり、その中心の横2縦4の領域の重みは4であり、その外側の横4縦8の領域は重み2であり、他の領域は重み1である。
図2の説明に戻り、製版画像情報生成部6は、画像情報記憶部DB1に記憶されている画像情報を読み出し、網点情報である製版画像情報を生成し、生成した製版画像情報を製版画像情報記憶部DB2に記憶する機能を有する。
濃度画像情報生成部7は、製版画像情報記憶部DB2から製版画像情報を読み出し、濃度画像情報記憶部DB5からフィルタ情報を読み出し、読み出した製版画像画情報を読み出したフィルタ情報のフィルタにより画像処理することにより濃度画像情報を生成し、生成した濃度画像情報を濃度画像情報記憶部DB5に登録する機能を有する。
濃度画像情報生成部7が実行する具体的な画像処理としては、フィルタ情報の値と製版画像情報の値とを、畳み込み演算(コンボリューション)することにより、画像処理をする。なお、フィルタ情報に重みが付けられている場合には、濃度画像情報生成部7は、重みを付けた畳み込み演算をする。
濃度画像情報生成部7は、フィルタを用いて演算することにより、ある1つの画素の周辺から出力される磁気出力特性について、ある1つの画素を中心としたフィルタの範囲の画素からの磁気の出力の影響を考慮した、磁気出力特性を算出することが可能となる。
なお、濃度画像情報生成部7は、内部に予め磁気テープの位置情報を記憶し、磁気テープの読み取り方向の中心軸に添って、製版画像情報を画像処理してもよい。
例えば、磁気カードにおける磁気テープの位置情報などの設定情報が、例えば図11(b)に示すように、iniファイルとして記憶されている。設定情報には、基画像設定情報としてX画素とY画素の情報、磁気部設定情報としてX画素とY画素の情報、読み取り開始設定情報としてX画素とY画素と画素数と階調などがある。
磁気出力減少情報生成部8は、濃度画像情報を濃度画像情報記憶部DB5から読み出し、関連付けて記憶されている濃度情報とインキ磁気出力ダウン情報とをインキ磁気出力ダウン情報記憶部DB6から読み出し、読み出した濃度情報と磁気出力ダウン情報とに基づいて、読み出した濃度画像情報に対する磁気出力ダウン情報を生成し、生成した磁気出力ダウン情報を、磁気出力特性情報生成部9または表示部11に出力する機能を有する。
以降、磁気出力減少情報生成部8を、磁気出力ダウン情報生成部8として説明する。
磁気出力特性情報生成部9は、磁気テープ磁気特性情報記憶部DB7から磁気テープ磁気特性情報を読み出し、読み出した磁気テープ磁気特性情報から、判定基準情報記憶部DB8が出力した磁気出力ダウン情報を減算することにより、磁気カードから出力される磁気出力である磁気出力特性情報を算出し、算出した磁気出力特性情報を、磁気出力特性判定部10または表示部11に出力する機能を有する。
磁気出力特性判定部10は、磁気出力ダウン情報生成部8が出力した磁気出力ダウン情報または磁気出力特性情報生成部9が出力した磁気出力特性情報に基づいて、予め決められた基準と比較することにより、磁気出力ダウン情報または磁気出力特性情報が予め決められた基準を満たすか否かを検出し、検出結果を表示部11に出力する機能を有する。
表示部11は、磁気出力ダウン情報生成部8が出力した磁気出力ダウン情報、出磁気出力特性情報生成部9が出力した磁気出力特性情報、または、磁気出力特性判定部10が出力した検出結果を表示する機能を有する。
次に、図7を用いて、濃度画像情報生成部7の処理を詳細に説明する。
図7(a)は、製版画像情報記憶部DB2に記憶されている製版画像情報を、図として表示したものである。図7(a)のF1からF4に、濃度画像情報生成部7が、濃度画像情報記憶部DB5から読み出したフィルタ情報によるフィルタの概形を示している。濃度画像情報生成部7は、このフィルタF1からF4に基づいて、画像処理を実行する。ここでは、フィルタF1からF4のみを示しているが、濃度画像情報生成部7は、実際には、読み取り方向の位置に、フィルタが連続的に移動されながら、フィルタによる画像処理を実行する。
濃度画像情報生成部7が、図7(a)の製版画像情報を、画像処理した結果は、図7(b)に示すような濃度画像情報となる。
また、濃度画像情報生成部7は、磁気テープの位置情報を記憶しており、磁気テープの読み取り方向の中心軸のみの濃度画像情報のみを抽出し、図7(c)に示すような、磁気テープの読み取り方向に対する濃度画像情報を生成する。
濃度画像情報生成部7は、図7(c)に示すような、濃度画像情報を濃度画像情報記憶部DB5に登録する。
なお、ここでは1色についてのみ説明したが、濃度画像情報生成部7は、製版画像情報記憶部DB2に記憶されている製版画像情報の色毎に、濃度画像情報が生成し、色毎に生成した濃度画像情報を、濃度画像情報記憶部DB5に登録する。
なお、ここでは、濃度画像情報生成部7が、全ての画素について画像処理を実行し、その後、磁気テープの読み取り方向の中心軸のみの濃度画像情報のみを抽出するとして説明したが、磁気テープの読み取り方向の中心軸のみについて画像処理を実行し、磁気テープの読み取り方向の中心軸のみの濃度画像情報のみを抽出して、図7(c)に示すような、磁気テープの読み取り方向の対する濃度画像情報を生成してもよい。
次に、図8を用いて、磁気出力ダウン情報生成部8および磁気出力特性情報生成部9が、濃度画像情報から磁気出力特性情報を生成する処理を説明する。
磁気出力ダウン情報生成部8は、濃度画像情報を濃度画像情報記憶部DB5から読み出し、濃度情報とインキ磁気出力ダウン情報とが関連付けて記憶されているインキ磁気出力ダウン情報記憶部DB6から関連付けて記憶されている濃度情報とインキ磁気出力ダウン情報とを読み出し、読み出した濃度情報と磁気出力ダウン情報とに基づいて、読み出した濃度画像情報に対する磁気出力ダウン情報を生成する。
具体的には、磁気出力ダウン情報生成部8は、まず、濃度画像情報の値が0の場合を磁気出力ダウン情報の値を0とし、濃度画像情報が最大の値、つまり、フィルタ情報による画素が全てある場合を、読み出したインキ磁気出力ダウン情報の値とする線形の一次関数を算出する。次に、磁気出力ダウン情報生成部8は、読み出した濃度画像情報の値を、算出した線形の一次関数に代入することにより、磁気出力ダウン情報の値を算出する。
例えば、図10(a)に設定したフィルタ情報を例にして説明する。
この場合、フィルタ情報の合計値は、重み4のフィルタの画素が16画素あり、重み2のフィルタの画素が48画素あり、重み1のフィルタの画素が80画素ある。このフィルタ情報について、濃度画像情報が最大の値、つまり、フィルタ情報による画素が全てある場合の値は、それぞれの重みとフィルタ画素数を乗算した値を、フィルタについて加算した値である。この場合、重み4×16と重み2×48と重み1×80を加算した値であり、240となる。
この場合、インキ磁気出力ダウン情報記憶部DB6には、濃度画像情報が最大の値240と、その時のインキ磁気出力ダウン情報の値が、関連付けて記憶されている。ここでは、インキ磁気出力ダウン情報の値を4000として説明する。
磁気出力ダウン情報生成部8は、インキ磁気出力ダウン情報記憶部DB6から、関連付けられている、濃度画像情報が最大の値240と、その時のインキ磁気出力ダウン情報の値4000とを読み出す。
次に、磁気出力ダウン情報生成部8は、線形の一次関数として、磁気出力ダウン情報の値をY、読み出した濃度画像情報の値をXとして、次の式を算出する。
Y=(4000/240)×X (式1)
以降、磁気出力ダウン情報生成部8は、読み出した濃度画像情報の値Xを、算出した式1に代入することにより、磁気出力ダウン情報の値Yを算出する。
また、上記式1は、
Y=(4000)×(X/240)(式2)
であり、この場合、読み出した濃度画像情報の値Xと濃度画像情報が最大の値240との比に基づいて、磁気出力ダウン情報の値Yが算出されることになる。
磁気出力ダウン情報生成部8は、全ての読み出した濃度画像情報の値を、求めた一次関数に代入することにより、磁気出力ダウン情報を生成する。
なお、ここまでの磁気出力ダウン情報生成部8および磁気出力特性情報生成部9の処理は、色毎に実行される。磁気出力ダウン情報生成部8が、色毎に生成した磁気出力ダウン情報の一例を、図8(1)から(4)に示す。
次に、磁気出力ダウン情報生成部8は、色毎に生成した磁気出力ダウン情報を加算し、製版画像に対する磁気出力ダウン情報を生成し、磁気出力特性情報生成部9に出力する。
次に、磁気出力特性情報生成部9は、磁気テープ磁気特性情報記憶部DB7から磁気テープ磁気特性情報を読み出し、読み出した磁気テープ磁気特性情報の値から磁気出力ダウン情報生成部8からの磁気出力ダウン情報の値を減算することにより、磁気出力特性情報を算出する。一例としての、磁気出力特性情報生成部9が算出した、磁気出力特性情報を、図8(5)に示す。
なお、磁気出力ダウン情報生成部8は、濃度画像情報の値が0の場合を磁気出力ダウン情報の値を0とし、濃度画像情報の値が最大、つまり、フィルタ情報による画素が全てある場合を、読み出したインキ磁気出力ダウン情報の値とする一次関数を求めたが、一時関数に限られるものではなく、非線形関数でもよい。なお、非線形関数の場合、式2のように、読み出した濃度画像情報の値Xと濃度画像情報が最大の値240との比に基づいた関数となる。
次に、図9から11を用いて、磁気出力特性生成システムの、一例としての操作画面を表示する。これらは、表示部11に表示される画面情報である。図9は、磁気出力特性生成システムの操作画面のメイン画面である。
メイン画面には、パラメータ設定ボタンBa2がある。磁気出力特性生成システムは、ユーザがこのボタンを押したことを検出すると、図10(a)に示すような、パラメータ設定を登録するための画面を表示する。ユーザは、この図10(a)の画面にフィルタを設定する情報を入力し、保存ボタンBb1を押す。磁気出力特性生成システムは、ユーザが保存ボタンBb1を押したことを検出すると、フィルタを設定する情報に基づいたフィルタ情報を、フィルタ情報記憶部DB3に登録する。なお、このようなフィルタ情報の登録処理は、磁気出力特性生成システムのフィルタ情報登録部1の機能によるものである。
メイン画面には、基礎データ登録ボタンBa3がある。磁気出力特性生成システムが、ユーザが基礎データ登録ボタンBa3を押したことを検出すると、図11(a)に示すような、基礎データを登録するための画面を表示する。ユーザは、この図11(a)の画面にあるボタンを操作する。次に、磁気出力特性生成システムが、磁気ダウン登録(インキ)ボタンBc1をユーザが押したことを検出した場合には、または、磁気ダウン登録(遮蔽層)ボタンBc2を押したことを検出した場合には、インキ磁気出力ダウン情報記憶部DB6に、それぞれの登録するデータに従って、図4(b)または図5に示すような磁気出力ダウン情報を登録する。
同様に、メイン画面には、INIファイル編集ボタンBa5があり、これにより、図11(b)に示すようなiniファイルを編集し、登録することが可能である。
また、設定メニューM2により、図10(b)に示すような、製版データの色を選択することが可能である。これについては、後述する。
次に、同図9から11を用いて、磁気出力特性生成システムでなされる処理を説明する。
まず、ユーザが図9のメイン画面のメニューM1より、磁気カードに印刷するデザインされた画像を、画像情報記憶部DB1から選択する。磁気出力特性生成システムは、メニューM1により選択された画像情報を画像情報記憶部DB1から読み出し、読み出した画像情報をメイン画面の表示領域V1に表示する。また、磁気出力特性生成システムは、読み出した画像情報において、磁気テープがある領域の画像情報を抽出し、抽出した表示領域V2に表示する。
次に、ユーザが、メイン画面の検査ボタンBa1を押す。磁気出力特性生成システムは、ユーザが検査ボタンBa1を押したことを検出すると、読み出した画像情報について、以下の磁気特性を検出する処理を実行する。なお、ここでは、1Fと2Fとの、両方について検出する場合について説明する。
まず、製版画像情報生成部6が、読み出した画像情報に基づいて、製版画像情報を生成し、生成した製版画像情報を製版画像情報記憶部DB2に登録する。
次に、濃度画像情報生成部7は、製版画像情報記憶部DB2に製版画像情報が登録されると、製版画像情報を製版画像情報記憶部DB2から読み出し、また、フィルタ情報記憶部DB3からフィルタ情報を読み出し、読み出した製版画像情報を読み出したフィルタ情報により画像処理し濃度画像情報を生成し、生成した濃度画像情報を濃度画像情報記憶部DB5に登録する。
次に、磁気出力ダウン情報生成部8は、濃度画像情報記憶部DB5に濃度画像情報が登録されると、濃度画像情報を濃度画像情報記憶部DB5から読み出し、また、インキ磁気出力ダウン情報記憶部DB6からインキ磁気出力ダウン情報を読み出し、読み出した濃度画像情報から読み出した磁気出力ダウン情報に基づいて磁気出力ダウン情報を生成し、生成した磁気出力ダウン情報を、磁気出力特性情報生成部9に出力する。
次に、磁気出力特性情報生成部9は、磁気出力ダウン情報を磁気出力ダウン情報生成部8から入力されると、磁気テープ磁気特性情報記憶部DB7から磁気テープ磁気特性情報を読み出し、読み出した磁気テープ磁気特性情報から入力された磁気出力ダウン情報を減算することにより、磁気出力特性情報を算出し、算出した磁気出力特性情報を磁気出力特性判定部10および表示部11に出力する。
次に、磁気出力特性判定部10は、磁気出力特性情報を磁気出力特性情報生成部9から入力されると、入力された磁気出力特性情報を、予め決められた基準と比較することにより、入力された磁気出力特性情報が基準を満たすか否かを検出し、満たす場合には「良好」を示す結果情報を、また、満たさない場合には「警告」を示す結果情報を表示部11に出力する。
次に、表示部11は、磁気出力特性情報生成部9から入力された磁気出力特性情報を、図9の表示領域V3およびV4に表示する。
また、表示部11は、磁気出力特性判定部10から入力された結果情報を示す、図9の表示領域V5に表示する。
ユーザは、表示領域V3およびV4に表示される磁気出力特性情報を見ることにより、画像情報の磁気出力特性を確認することにより、画像情報のデザインを判定することも可能であるし、また、表示領域V5に表示される結果情報を見ることにより、画像情報のデザインを判定することも可能である。
なお、上記説明においてが、インキの色が4色の場合につい説明したが、これに限られるものではなく、インキの数は何個でも構わない。
なお、図2に示さない別の濃度生成手段が、画像情報記憶部DB1に記憶された8ビットTIFF形式の画像情報から、フィルタを用いずに、直接に濃度画像情報を生成し、濃度画像情報記憶部DB5に登録するようにしてもよい。
この場合、例えば、図11(a)のKに示すような、網点の割合と、その網点の割合の場合における磁気出力ダウン情報(図11(a)での磁気ダウン値)を設定し、図11(a)のLに示すような、網点の割合と磁気出力ダウン情報の値との所定の非線形の関数を設定しておく。
なお、図2に示さない別の濃度生成手段は、設定された所定の関数に基づいて、画像情報記憶部DB1に記憶された8ビットTIFF形式の画像情報から、濃度画像情報を生成する。
なお、図2に示さない別の濃度生成手段に設定される関数は、非線形であってもいいし、線形であってもよい。
なお、磁気出力ダウン情報生成部8は、例えば、図10(b)に示すような設定画面から、ユーザにより印刷する色が選択されるようにし、ユーザにより選択された色毎に磁気出力ダウン情報を生成し、選択された色毎に生成した磁気出力ダウン情報を加算することにより、製版画像に対する磁気出力ダウン情報を生成してもよい。
なお、上記実施の形態においては、インキ磁気出力ダウン情報記憶部DB6には、基準となる画像の濃度情報である基準濃度画像情報と該基準となる画像が印刷された磁気カードから出力される磁気出力の減少値の情報である磁気出力ダウン情報とが関連付けて記憶されており、磁気出力ダウン情報生成部8が、濃度画像情報を濃度画像情報記憶部DB5から読み出し、関連付けて記憶されている濃度情報とインキ磁気出力ダウン情報とをインキ磁気出力ダウン情報記憶部DB6から読み出し、読み出した濃度情報と磁気出力ダウン情報とに基づいて、読み出した濃度画像情報に対する磁気出力ダウン情報を生成するとして説明したが、これに限られるものではない。
例えば、インキ磁気出力ダウン情報記憶部DB6には、基準となる画像の濃度情報である基準濃度画像情報と該基準となる画像が印刷された磁気カードから出力される磁気出力の減少値の情報である磁気出力ダウン情報とが、濃度値毎に、関連付けて記憶されている。
次に、磁気出力ダウン情報生成部8が、濃度画像情報の濃度値に基づいて、インキ磁気出力ダウン情報記憶部DB6から磁気出力ダウン情報を読み出し、読み出した磁気出力ダウン情報を、磁気出力ダウン情報とする、ようにしてもよい。
この場合にも、インキ磁気出力ダウン情報記憶部DB6には、インキ毎または磁気テープ毎に、磁気出力ダウン情報が記憶されている。また、磁気出力ダウン情報生成部8は、インキ毎または磁気テープ毎に、インキ磁気出力ダウン情報記憶部DB6から磁気出力ダウン情報を読み出す。
なお、フィルタ情報の形状や重み付けは任意でもよい。例えば、フィルタの縦方向の長さは、磁気テープの読み取り方向の幅と一致させるようにしてもよいし、磁気テープの読み取り方向の幅に基づいた割合の長さとしてもよい。また、例えば、フィルタ情報として、磁気カードの読み込み方向を考慮した形状と重み付けとしてもよい。
また、磁気テープの読み取り方向の幅方向において中心のみを算出したが、幅方向に一定の幅を持たせて、複数算出するようにしてもよい。
なお、画像情報記憶部DB1、製版画像情報記憶部DB2、フィルタ情報記憶部DB3、濃度画像情報記憶部DB5、インキ磁気出力ダウン情報記憶部DB6、または、磁気テープ磁気特性情報記憶部DB7である記憶部は、ハードディスク装置や光磁気ディスク装置、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリや、CR−ROM等の読み出しのみが可能な記憶媒体、RAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせにより構成されるものとする。
なお、図2における製版画像情報生成部6、濃度画像情報生成部7、磁気出力ダウン情報生成部8、磁気出力特性情報生成部9または磁気出力特性判定部10である処理部は専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、また、メモリおよびマイクロプロセッサにより実現させるものであってもよい。
なお、この処理部は専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、また、この処理部はメモリおよびCPU(中央演算装置)により構成され、処理部の機能を実現するためのプログラムをメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
また、この磁気出力特性生成システムには、周辺機器として入力装置、表示装置等(いずれも図示せず)が接続されるものとする。ここで、入力装置とはキーボード、マウス等の入力デバイスのことをいう。表示装置とはCRT(Cathode Ray Tube)や液晶表示装置等のことをいう。
本発明により、検査機による磁気測定負荷の軽減効果を奏する。また、本発明により、校正刷りの刷り直しのロスが削減できるという効果がある。製版データの修正のロスの削減が出来るという効果を奏する。
また、本発明により、校正刷りをDDCPに切り替えることにより、更に作業効率がアップし、短期間で磁気カードを製造することが可能となる効果を奏する。
また、本発明により、磁気カードを製造する業者においては、磁気カードの製造を依頼した顧客に対して、デザイン修正による、顧客への信頼低下を防止することが可能となる。また、本発明により、本生産における印刷物の不良ロス、および、納期遅延の低減も可能となる。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
本発明は、磁気カードの上に印刷するデザインを、磁気カードの磁気出力から検査する機器に用いて好適である。
磁気カードから磁気情報を計測する例を示す図である。 この発明の一実施形態による磁気出力特性生成システムの構成を示すブロック図である。 製版画像情報記憶部DB2に記憶されている製版画像情報の一例を示す説明図である。 インキ磁気出力ダウン情報記憶部DB6に記憶されているインキ磁気出力ダウン情報の一例を示す図その1である。 インキ磁気出力ダウン情報記憶部DB6に記憶されているインキ磁気出力ダウン情報の一例を示す図その2である。 磁気テープの磁気特性の情報を説明する説明図である。 濃度画像情報生成部7が製版画像情報から濃度画像情報を生成する画像処理の一例を示す図である。 磁気出力ダウン情報生成部8が濃度画像情報から磁気出力特性情報を生成する一例を示す図である。 磁気出力特性生成システムの一例としての画面を示す図その1である。 磁気出力特性生成システムの一例としての画面を示す図その2である。 磁気出力特性生成システムの一例としての画面を示す図その3である。
符号の説明
DB1 画像情報記憶部
DB2 製版画像情報記憶部
DB3 フィルタ情報記憶部
DB5 濃度画像情報記憶部
DB6 インキ磁気出力ダウン情報記憶部
DB7 磁気テープ磁気特性情報記憶部
1 フィルタ情報登録部
6 製版画像情報生成部
7 濃度画像情報生成部
8 磁気出力ダウン情報生成部
9 磁気出力特性情報生成部
10 磁気出力特性判定部
11 表示部

Claims (10)

  1. 磁気カードに画像が印刷され、該印刷された画像により減少する前記磁気カードからの磁気出力を、前記印刷の前に算出するシステムであり、
    磁気カードに印刷されるデザインされた画像の濃淡を示す濃度情報である濃度画像情報が記憶されている濃度画像情報記憶手段と、
    基準となる画像の濃度情報である基準濃度画像情報と前記基準濃度画像情報の画像がインキで印刷された磁気カードから出力される磁気出力の減少値の情報であるインキ磁気出力減少情報とが関連付けて記憶されているインキ磁気出力減少情報記憶手段と、
    前記濃度画像情報を前記濃度画像情報記憶手段から読み出し、前記関連付けて記憶されている基準濃度画像情報とインキ磁気出力減少情報とを前記インキ磁気出力減少情報記憶手段から読み出し、前記読み出した基準濃度画像情報とインキ磁気出力減少情報とに基づいて、前記読み出した濃度画像情報が印刷された場合の磁気カードから出力される磁気出力の減少値の情報である磁気出力減少情報を生成し、前記生成した磁気出力減少情報を出力する磁気出力減少情報生成手段と、
    を有することを特徴とする磁気出力特性生成システム。
  2. 前記印刷される画像を製版するための網点の情報である製版画像情報が前記インキの種類毎に記憶されている製版画像情報記憶手段と、
    前記製版画像情報を前記製版画像情報記憶手段から読み出し、前記読み出した製版画像情報を変換することにより前記濃度画像情報を生成し、前記生成した濃度画像情報を前記濃度画像情報記憶手段に記憶する濃度画像情報生成手段と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の磁気出力特性生成システム。
  3. 前記インキ磁気出力減少情報記憶手段には、前記基準濃度画像情報と前記基準濃度画像情報の濃度の画像が印刷された場合のインキ磁気出力減少情報とが記憶されており、
    前記磁気出力減少情報生成手段が、
    前記基準濃度画像情報と前記インキ磁気出力減少情報とを前記インキ磁気出力減少情報記憶手段から読み出し、前記読み出した前記基準濃度画像情報と前記インキ磁気出力減少情報と、予め決められた基準濃度画像情報とインキ磁気出力減少情報とに基づいて、磁気出力減少情報を生成するための関数であって、予め関数の種類が定められている関数を生成し、前記生成した関数に基づいて、前記読み出した濃度画像情報の場合の磁気出力減少情報を算出する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の磁気出力特性生成システム。
  4. 前記濃度画像情報記憶手段に、前記濃度画像情報がインキの種類毎に記憶されており、
    前記インキ磁気出力減少情報記憶手段に、前記基準濃度画像情報とインキ磁気出力減少情報とが前記インキの種類毎に関連付けて記憶されており、
    前記磁気出力減少情報生成手段が、
    前記読み出した基準濃度画像情報とインキ磁気出力減少情報とに基づいて、前記読み出した濃度画像情報に対する磁気出力減少情報を前記インキの種類毎に生成し、前記生成したインキの種類毎の磁気出力減少情報を加算することにより、前記読み出した濃度画像情報に対する磁気出力減少情報を生成する、
    ことを特徴とする請求項1から3に記載の磁気出力特性生成システム。
  5. 前記インキ磁気出力減少情報記憶手段に、前記基準濃度画像情報とインキ磁気出力減少情報とが磁気テープの種類毎に関連付けて記憶されており、
    前記磁気出力減少情報生成手段が、
    前記読み出した基準濃度画像情報とインキ磁気出力減少情報とに基づいて、前記読み出した濃度画像情報に対する磁気出力減少情報を前記磁気テープの種類毎に生成し、前記磁気テープの種類毎に生成した磁気出力減少情報を出力する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4に記載の磁気出力特性生成システム。
  6. 気テープに画像が印刷されていない場合の前記磁気テープからの磁気出力値である磁気テープ磁気特性情報が記憶されている磁気テープ磁気特性情報記憶手段を有し、
    前記磁気テープ磁気特性情報記憶手段から磁気テープ磁気特性情報を読み出し、前記読み出した磁気テープ磁気特性情報から、前記磁気出力減少情報生成手段が出力した磁気出力減少情報を減算することにより、前記デザインされた画像が前記磁気カードに印刷された場合の前記磁気カードから出力される磁気出力である磁気出力特性情報を算出し、前記算出した磁気出力特性情報を出力する磁気出力特性情報生成手段、
    を有することを特徴とする請求項1から請求項5に記載の磁気出力特性生成システム。
  7. 前記磁気出力減少情報生成手段が出力した磁気出力減少情報に基づいて、前記磁気カードからの磁気出力が読み取られるか否かを判定するための予め定められた基準と比較することにより、前記磁気出力減少情報または磁気出力特性情報が前記基準を満たすか否かを検出し、検出した結果を示す情報を出力する磁気出力特性検出手段、
    を有することを特徴とする請求項1から請求項6に記載の磁気出力特性生成システム。
  8. 前記磁気出力特性情報生成手段が出力した磁気出力特性情報に基づいて、前記磁気カードからの磁気出力が読み取られるか否かを判定するための予め定められた基準と比較することにより、前記磁気出力減少情報または磁気出力特性情報が前記基準を満たすか否かを検出し、検出した結果を示す情報を出力する磁気出力特性検出手段、
    を有することを特徴とする請求項6に記載の磁気出力特性生成システム。
  9. 磁気カードに画像が印刷され、該印刷された画像により減少する前記磁気カードからの磁気出力を、前記印刷の前に算出する方法であり、
    磁気カードに印刷されるデザインされた画像の濃淡を示す濃度情報である濃度画像情報が記憶され、
    基準となる画像の濃度情報である基準濃度画像情報と前記基準濃度画像情報の画像が印刷された磁気カードから出力される磁気出力の減少値の情報であるインキ磁気出力減少情報とが関連付けて記憶され、
    前記濃度画像情報を読み出し、前記関連付けて記憶されている基準濃度画像情報とインキ磁気出力減少情報とを読み出し、前記読み出した基準濃度画像情報とインキ磁気出力減少情報とに基づいて、前記読み出した濃度画像情報が印刷された場合の磁気カードから出力される磁気出力の減少値の情報である磁気出力減少情報を生成し、前記生成した磁気出力減少情報を出力する、
    ことを特徴とする磁気出力特性生成方法。
  10. コンピュータに、
    磁気カードに印刷されるデザインされた画像の濃淡を示す濃度情報である濃度画像情報が記憶されている濃度画像情報記憶手段と、
    基準となる画像の濃度情報である基準濃度画像情報と前記基準濃度画像情報の画像が印刷された磁気カードから出力される磁気出力の減少値の情報であるインキ磁気出力減少情報とが関連付けて記憶されているインキ磁気出力減少情報記憶手段と、
    前記濃度画像情報を前記濃度画像情報記憶手段から読み出し、前記関連付けて記憶されている基準濃度画像情報とインキ磁気出力減少情報とを前記インキ磁気出力減少情報記憶手段から読み出し、前記読み出した基準濃度画像情報とインキ磁気出力減少情報とに基づいて、前記読み出した濃度画像情報が印刷された場合の磁気カードから出力される磁気出力の減少値の情報である磁気出力減少情報を生成し、前記生成した磁気出力減少情報を出力する磁気出力減少情報生成手段と、
    の機能をさせることにより、
    磁気カードに画像が印刷され、該印刷された画像により減少する前記磁気カードからの磁気出力を、前記印刷の前に算出することを特徴とする磁気出力特性生成プログラム。
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