JP4991641B2 - 画像形成装置、画像処理方法及び画像処理プログラム - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、エッジ強調手段及び黒判定手段を備えた黒判定装置が記載されている。
この特許文献1記載の黒判定装置によれば、オブジェクトの大小に関わらず正確に黒判定を行うことができるため、特に、ラスターデータからなる黒文字に対する画像出力の品位を向上させる効果がある。
この特許文献2記載の記録装置によれば、色信号のドットに対応するビットマップメモリのビットが1のときは、色信号のCMYを0とするとともにKを最大値に変換してKインクのみで印刷を行うようにしている。すなわち、対象となる画像データからブラック(無彩色)のデータを検出した場合には、当該検出部分に関してはブラック(K)単色で出力するようになっており、無彩色の出力画像において色ずれ等が発生しない工夫がなされている。
すなわち、ラスターデータは、イメージデータを人間が見たままに近い色を再現するものであり、ベクターデータは、文字や線をより鮮明に表現するように設計されているためであり、このような設計思想の相違から色変換テーブルを複数備えた画像形成装置が一般的となっている。
同図に示すように、ラスターデータに関する入力値;RGB(50,50,50)とベクターデータに関する入力値;RGB(30,30,30)が異なる場合でも、それぞれの出力値が同値;CMYK(100,100,100,100)となる。その結果、ベクターデータとラスターデータとが同化し、出力画像が不鮮明になる不具合が生ずる。
具体的には、図9に示すように、「ABCDEFGHIJ」のウォーターマーク(電子透かし)と、スキャン画像とが重複して合成されている画像データの場合、モニタ上ではその重複部分を明確に識別することができるが(図9左図参照)、実際の出力結果は、ウォーターマークの一部がスキャン画像に隠れて視認性が低下する問題が発生する(図9右図参照)。
ここで、前記視認性判定手段は、前記出力色値算出手段で算出された前記ベクターデータの出力色値と前記ラスターデータの出力色値との色差を算出し、その色差が0(ゼロ)又は所定閾値の範囲内であれば所定の警告を通知する構成としてもよい。
そして、重複バンドにおけるラスターデータの代表色とベクターデータの色値とを検出し、それぞれの出力値を比較するようにしている。
その比較の結果、出力値の色差が0(ゼロ)であるか、所定閾値の範囲内であればユーザに警告を行うようにしている。
また、二次的に、印刷用紙の無駄な消費を未然に防ぐことができ、環境にもやさしい効果をもたらすこととなる。
さらに、オブジェクトの重なり判定や色値の分析・判断・処理はバンド毎に実行するようにしているため、処理負荷が少なく円滑な処理が可能である。
このように本発明によれば、出力品質の向上を間接的にサポートし、高速処理が可能な画像形成装置を実現することができる。
このため、入力値ベースでは異なる色値であっても、出力値ベースでは同一もしくは同一に近い色値になる事態が発生する。
しかしながら、このような場合でも、本発明の画像形成装置によれば、事前にユーザに通知するようにしているため、出力時の不具合を回避させることが可能である。
これにより、ベクターデータとラスターデータとで異なる色変換テーブルを備える画像形成装置において、重なり合ったベクターデータとラスターデータの出力色値が同一又は同一に近い場合に、不鮮明な画像出力を回避することが可能となる。
このため、前述のような出力時に発生しうる不具合に対して、これをユーザに通知するまでもなく、装置自身によって出力色値を自動調整して回避することが可能となる。
これにより、さらに利便性に優れた画像形成装置を実現することができる。
すなわち、重複バンドにおけるすべての画素の色値を抽出して計数し、計数値が最大である色値をラスターデータの代表色として求めることができる。
従って、合理的にかつ簡易な方法で代表色を求めることができ、簡易な構成で本発明の画像形成装置を実現することが可能となる。
すなわち、重複バンド内におけるラスターデータとベクターデータとの重なり部分の画素のみを代表色検出の対象として色値を抽出し、その計数値が最大である色値をラスターデータの代表色として求めることも可能である。
したがって、統計処理にかかる負荷が少なく、代表色検出の時間を短縮化することが可能となる。
従って、ハードウェアの構成にとらわれることなく発明を実施することができるため、汎用性、拡張性に優れた方法として提供することが可能である。
これにより、プリンタ等の画像形成装置のみならずパーソナルコンピュータ等、画像処理を行う情報処理装置等にプログラムをインストールすることによって本発明を実現することができ、汎用性,拡張性に優れた画像処理プログラムとして提供することができる。
ここで、以下に示す本発明に係る画像形成装置は、プログラム(ソフトウェア)の命令によりコンピュータで実行される処理,手段,機能によって実現される。プログラムは、コンピュータの各構成要素に指令を送り、以下に示すような所定の処理・機能を行わせる。すなわち、本発明の画像形成装置における各処理・手段は、プログラムとコンピュータとが協働した具体的手段によって実現される。
なお、プログラムの全部又は一部は、例えば、磁気ディスク,光ディスク,半導体メモリ,その他任意のコンピュータで読取り可能な記録媒体により提供され、記録媒体から読み出されたプログラムがコンピュータにインストールされて実行される。また、プログラムは、記録媒体を介さず、通信回線を通じて直接にコンピュータにロードし実行することもできる。
データ読込手段101は、図示しないホストコンピュータ等から送られたPDLデータ(Page Description Language:ページ記述言語)を読み込む手段である。
代表的なページ記述言語としてはPCL-XL、PostScript、HP-PCL、LIPS、ESC/Page、PRESCRIBE等がある。
ページ判別手段102は、PDLデータを解析し、対象となる画像データのページの始めと終わりを認識する手段である。
後述するバンド分割手段103や重複バンド検出手段105は、ページ毎に行われるためこのようなページ判別処理が予め必要となる。
なお、バンド分割とは、ページ毎に画像データを複数の領域に分割するものであり、例えば、図4に示すように一定の分割幅を有するバンド領域を複数設定しても良く、また、異なる分割幅をもってバンド領域を設定しても良い。
重複バンド検出手段105は、ページの終わりを認識した段階でベクターデータとラスターデータとが重複するバンドがあるかどうかを判定し、重複バンドがある場合にはこれを検出するものである。
なお、ベクターデータとラスターデータとの重複判定については、各オブジェクトデータに付されている座標値を相互に比較することによって容易に行うことができる。
具体的には、重複バンドにおけるすべての画素についてその色値を検出し、色値毎に統計をとって最も頻度の高い色値を代表色として判定するとよい。
また、重複バンドにおけるすべての画素を対象とするのではなく、重なり部分のみに限定して代表色を求めることも可能である。
特に、ラスターデータとベクターデータの重なり部分とその周りの色が連続していることが明らかであるような場合には、重なり部分における画素の色値を検出し、その統計に基づいてラスターデータの代表色を求めることによって、処理負担や処理時間を抑えながらも正確に代表色を検出することができる。
指定色値獲得手段107は、対象となるベクターデータの色値を獲得する手段であり、特に、オブジェクトに色値が直接指定されていない場合にパレットやインデックステーブルといった色登録テーブルから必要な色値を取り出すものである。
具体的には、ベクターデータの出力CMYK値はそのRGB値(色値)を第一の色変換テーブル(ベクターカラーテーブル)を参照して算出し、ラスターデータの出力CMYK値は代表色のRGB値を第二の色変換テーブル(ラスターカラーテーブル)を参照して算出する。
例えば、自然画や写真等からなるラスターデータは、見たままに近い自然な色を再現する必要があり、文字や線等からなるベクターデータは、より鮮明な色で再現する必要があり、これらを一の色変換テーブルを用いて各々最適に再現することは困難とされている。
出力CMYK値が同一であるか否かは、出力CMYK値計算手段108が算出した前記各出力CMYK値の差分(色差)を求め、この色差がゼロである場合には同一と判定することができる。
また、色差が、予め定めた閾値の範囲内であれば同一とみなすことも可能である。
さらに、警告は、モニタ等の表示画面上に、所定のメッセージ(例えば、色の同化により視認性が低くなる旨)を表示させてもよく、また、対象となるバンドのプレビュー画像をメッセージとともに表示させても良い。
図2は、本実施形態に係る画像形成装置における動作手順を示したフローチャートである。
図2に示されるように、まず、画像形成装置1のデータ読込手段101が所定ページのPDLデータを読み込み、次いで、ページ判別手段102がそのページ開始を判別する(S201)。
図4は、本実施形態に係る画像形成装置において行われるバンド分割及びバンドデータ格納を説明するための説明図である。
具体的には、バンド分割手段103は、図4に示すように、対象となる画像データをバンド1乃至バンド7に分割し(同図左)、描画バンドデータ格納手段104がバンド毎に抽出されたベクターデータ及びラスターデータをメモリに格納する(同図右)。
そして、ページに含まれるすべてのオブジェクトデータの読み込みが終了すると(S203:YES)、重複バンド検出手段105が、ベクターデータとラスターデータとの重複を確認するとともに、その重複バンドを特定する(S204)。
本実施形態の場合は図4に示すとおり、ベクター1(「ABCDEFGHIJ」の一部)とラスター6(写真の一部)との重複が確認でき、その領域であるバンド6が重複バンドとして特定される。
ここで、本実施形態において行われるラスターデータの代表色解析の動作手順について図3を参照しながら詳細に説明する。
図3は、本実施形態に係る画像形成装置において行われるラスターデータの代表色解析手順を示したフローチャートである。
具体的には、重複バンドの先頭画素から終端画素に至るすべての色値を検出してメモリに保持する。
なお、ステップS301及びS302は、重複領域における残画素が0になるまで実行される(S303:NO)。
ステップS303において、重複バンド代表色検出手段106は、残画素が0となった場合に(S303:YES)、最大検出数の色値をラスターデータの代表色として判定する(S304)。
このため、例えば、重なり部分とその周りの色が連続していることが確認できるような場合には、統計の対象となる画素数を抑えつつ正確な代表色判定ができ、処理時間をあまりかけず効率よく代表色を求めることが可能となる。
本実施形態においては、重複バンド代表色検出手段106がラスター6の重複領域の代表色としてRGB(50,50,50)を選定した場合には、出力CMYK値計算手段108は、図8に示すラスターカラーテーブル(本発明の第一色変換テーブル)を参照することにより出力値としてCMYK(100,100,100,100)を獲得する。
なお、ベクターデータの色値に関しては、オブジェクトデータそのものを利用しても良く、指定色値獲得手段107が、予め登録されているパレットから指定の色値を抽出して利用しても良い。
本実施形態においては、ベクター1の色値がRGB(30,30,30)である場合には、出力CMYK値計算手段108は、図8に示すベクターカラーテーブルを参照することにより出力値としてCMYK(100,100,100,100)を獲得する。
具体的には、ベクターデータの代表色に対応するCMYK値とラスターデータの色値に対応するCMYK値の差分(色差)を求め、この色差が同一であればS209に進み(S208:同一)、不同一であれば(S208:不同一)そのまま終了する。
本実施形態の場合、上述の通り、双方のCMYK値がともにCMYK(100,100,100,100)であるため、色差は0(ゼロ)となる。
なお、色差が同一か否かの判定については、色差が0である場合は勿論のこと、色差が微差であっても同一と見なすことができる。
例えば、所定の閾値の範囲を予め設定しておき、色差がこの範囲内であれば同一と見なす判定を行うことも可能である。
また、同系色同士であればある程度色差があっても、視認しにくいことを考慮して、L*a*b*表色系における色差で例えば10以内としてもよい。
なお、CMYK値からL*a*b*値への変換は、予め、CMYK値に対応するL*a*b*値を記録した色変換テーブルをメモリ等の図示しない記憶手段に格納しておき、ユーザ警告手段109がこの色変換テーブルを参照して行なえばよい。
図5は、本実施形態に係る画像形成装置において行われる警告の一例を表示したモニタの正面図である。
例えば、ユーザ警告手段109は、図5に示すように、「見えにくくなる可能性があります」等の警告メッセージをモニタ上に表示させる。
また、同図に示すように、警告メッセージとともに、対象となる重複バンドのプレビュー画面を表示させても良く、これによって色同化を起こしうる重複領域の認識が正確にかつ迅速にできるようになる。
次いで、重複バンド検出手段105が、ベクターデータとラスターデータの重複領域がある重複バンドを検出し、重複バンド代表色検出手段106及び指定色値獲得手段107が、その重複バンドにおけるラスターデータの代表色及びベクターデータの色値とを獲得するようにしている。
また、出力CMYK値計算手段108が、獲得したラスターデータの代表色及びラスターデータの色値に対応するCMYK値をそれぞれ算出し、その色差を求めるようにしている。
そして、ユーザ警告手段109が、色差が0(ゼロ)であるか所定の閾値の範囲内であれば出力色値は同一とみなし、ユーザに対して警告を行うようにしている。
なお、警告を受けたユーザは処理を中止するか、出力CMYK値をマニュアル操作で変更させる等の様々な措置をとることができる。
この結果、印刷用紙の無駄な消費を防ぐことができ、環境にもやさしい効果をもたらすことができる。
また、バンド単位で様々な判断、制御を行うようにしているため、高速処理を可能としている。
さらに、プログラムの変更や追加といった簡易な方法で本発明を実現することが可能となっている。
次に、本発明の他の実施形態に係る画像形成装置について図6及び図7を参照しつつ説明する。
図6は、本実施形態に係る画像形成装置の構成を示す機能ブロック図である。
すなわち、出力制御手段110は、出力CMYK値計算手段108によって算出されたベクターデータの代表色に対応する出力CMYK値とラスターデータの色値に対応する出力CMYK値との色差が0(ゼロ)もしくは所定範囲内である場合に、視認性が低下すると判定して自動的にベクターデータの出力CMYK値を変更する手段であり、本発明の視認性判定手段に該当する。
さらに、ベクターデータのみならずラスターデータのCMYK値を変更しても良く、また、双方のCMYK値を変更する方法で調整しても良い。
同図に示すように、動作手順も前述の実施形態とほぼ同様であるが、ステップS709の処理が前述の実施形態におけるステップS209の場合と異なる。
すなわち、前述の実施形態においては、所定の場合ユーザに警告を行うこととしていたが、本実施形態においては、出力制御手段110が、上述のとおり、ベクター出力値を自動的に変更するようにしている。
このため、前述の実施形態と同様に、色同化などの出力画像における不具合を防止できることは勿論、ユーザによる措置の必要性がなくなるため、利便性をさらに向上させることができる。
例えば、本発明のユーザ警告手段109及び出力制御手段110においては、色差をCMYK値又はL*a*b*値に基づいて求めるようにしているが、これに限らず、例えば、L*u*v*などの他の表色系の値に基づいた所定式を用いて色差を求める形態であってもよい。
また、視認性判定手段はユーザ警告手段109と出力制御手段110を兼ねたものでもよい。その場合、図2において、ユーザ警告手段がステップS209の処理を実行して「見えにくくなる可能性があるため、該当部分の色を調整します。」等の警告メッセージをモニタ上に表示させた後、出力制御手段110がステップS709と同様の処理を追加すればよい。
また、本発明は無彩色のオブジェクトの場合に特に効果を奏するが、有彩色のオブジェクトに対しても有効である。
101 データ読込手段
102 ページ判別手段
103 バンド分割手段
104 描画バンドデータ格納手段
105 重複バンド検出手段
106 重複バンド代表色検出手段
107 指定色値獲得手段
108 出力CMYK値計算手段
109 ユーザ警告手段
110 出力制御手段
Claims (8)
- ページ毎に所定の画像データを読み込むデータ読込手段と、
読み込んだ画像データを複数のバンドに分割することに伴い、当該画像データを構成する各オブジェクトデータを、ベクターデータであるか、ラスターデータであるかを識別しうる形式において分割するバンド分割手段と、
分割された各バンドにおけるベクターデータとラスターデータとの重なりを判定し、重複バンドを検出する重複バンド検出手段と、
前記重複バンドに存在するベクターデータの色値を獲得する指定色値獲得手段と、
前記重複バンド内の画素に基づき、当該重複バンドに存在するラスターデータの代表色を検出する重複バンド代表色検出手段と、
前記ベクターデータの色値及び前記ラスターデータの代表色に対する出力色値を各々算出する出力色値算出手段と、
前記ベクターデータと前記ラスターデータの出力色値を比較して、その比較結果に基づき重なり部分の視認性を判定する視認性判定手段と、を備え、
前記重複バンド代表色検出手段は、
前記重複バンドにおけるすべての画素の色値を抽出して計数し、計数値が最大である色値を前記代表色として検出する
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記重複バンド代表色検出手段は、
前記重複バンド内におけるベクターデータとラスターデータとの重なり部分の画素の色値を抽出して計数し、計数値が最大である色値を前記代表色として検出する請求項1記載の画像形成装置。 - ページ毎に所定の画像データを読み込むデータ読込手段と、
読み込んだ画像データを複数のバンドに分割することに伴い、当該画像データを構成する各オブジェクトデータを、ベクターデータであるか、ラスターデータであるかを識別しうる形式において分割するバンド分割手段と、
分割された各バンドにおけるベクターデータとラスターデータとの重なりを判定し、重複バンドを検出する重複バンド検出手段と、
前記重複バンドに存在するベクターデータの色値を獲得する指定色値獲得手段と、
前記重複バンド内の画素に基づき、当該重複バンドに存在するラスターデータの代表色を検出する重複バンド代表色検出手段と、
前記ベクターデータの色値及び前記ラスターデータの代表色に対する出力色値を各々算出する出力色値算出手段と、
前記ベクターデータと前記ラスターデータの出力色値を比較して、その比較結果に基づき重なり部分の視認性を判定する視認性判定手段と、を備え、
前記重複バンド代表色検出手段は、
前記重複バンド内におけるベクターデータとラスターデータとの重なり部分の画素の色値を抽出して計数し、計数値が最大である色値を前記代表色として検出する
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記視認性判定手段は、前記出力色値算出手段で算出された前記ベクターデータの出力色値と前記ラスターデータの出力色値との色差を算出し、その色差が0(ゼロ)又は所定閾値の範囲内であれば所定の警告を通知する請求項1乃至3のいずれか一項記載の画像形成装置。
- ベクターデータの色値を所定の出力色値に変換するための第一色変換テーブルと、ラスターデータの色値を所定の出力色値に変換するための第二色変換テーブルとを備え、
前記出力色値算出手段は、
前記ベクターデータの色値に対する出力色値を、前記第一色変換テーブルを介して算出するとともに、
前記重複バンド代表色検出手段によって検出されたラスターデータの代表色に対する出力色値を、前記第二色変換テーブルを介して算出する請求項1乃至4のいずれか一項記載の画像形成装置。 - 前記視認性判定手段は、前記出力色値算出手段によって算出されたベクターデータの出力色値とラスターデータの出力色値との色差を算出し、その色差が0(ゼロ)又は所定閾値の範囲内であれば、前記ベクターデータの出力色値及び/又はラスターデータの出力色値に所定値を加算又は減算した上で色値を出力する請求項1乃至5のいずれか一項記載の画像形成装置。
- ページ毎に所定の画像データを読み込むステップと、
読み込んだ画像データを複数のバンドに分割することに伴い、当該画像データを構成する各オブジェクトデータを、ベクターデータであるか、ラスターデータであるかを識別しうる形式において分割するステップと、
分割された各バンドにおけるベクターデータとラスターデータとの重なりを判定し、重複バンドを検出するステップと、
重複バンドに存在するベクターデータの色値を獲得するステップと、
前記重複バンドにおける画素に基づき、当該重複バンドに存在するラスターデータの代表色を検出するステップと、
前記ベクターデータの色値及び前記ラスターデータの代表色に対する出力色値を各々算出するステップと、
前記ベクターデータと前記ラスターデータの出力色値を比較して、その比較結果に基づき重なり部分の視認性を判定するステップと、を有し、
前記重複バンドの代表色を検出するステップは、
前記重複バンドにおけるすべての画素の色値、又は、当該重複バンド内におけるベクターデータとラスターデータとの重なり部分の画素の色値を抽出して計数し、計数値が最大である色値を前記代表色として検出する
ことを特徴とする画像処理方法。 - カラー画像の出力を行う画像形成装置を構成するコンピュータを、
ページ毎に所定の画像データを読み込むデータ読込手段、
読み込んだ画像データを複数のバンドに分割することに伴い、当該画像データを構成する各オブジェクトデータを、ベクターデータであるか、ラスターデータであるかを識別しうる形式において分割するバンド分割手段、
分割された各バンドにおけるベクターデータとラスターデータとの重なりを判定し、重複バンドを検出する重複バンド検出手段、
重複バンドに存在するベクターデータの色値を獲得する指定色値獲得手段、
前記重複バンドにおける画素に基づき、当該重複バンドに存在するラスターデータの代表色を検出する重複バンド代表色検出手段、
前記ベクターデータの色値及びラスターデータの代表色に対する出力色値を各々算出する出力色値算出手段、
前記ベクターデータと前記ラスターデータの出力色値を比較して、その比較結果に基づき前記重なり部分の視認性を判定する視認性判定手段、として機能させるとともに、
前記重複バンド代表色検出手段を、
前記重複バンドにおけるすべての画素の色値、又は、当該重複バンド内におけるベクターデータとラスターデータとの重なり部分の画素の色値を抽出して計数し、計数値が最大である色値を前記代表色として検出する手段、
として機能させるための画像処理プログラム。
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