JP5081867B2 - 無線通信端末及びソフトウェア無線制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信端末及びソフトウェア無線制御方法に関する。
従来、複数の無線通信方式を一つの端末で利用することが可能なマルチバンド・マルチモード端末が知られている。マルチバンド・マルチモード端末によれば、複数の無線通信方式を状況に応じて切り替えることにより、スループットの向上や継続的な通信の実現などのさまざまな利点がある。
また、ソフトウェア無線(Software Defined Radio:SDR)技術によってマルチバンド・マルチモード端末を実現する技術が、例えば非特許文献1に記載されている。非特許文献1に記載の従来技術では、端末内のSDR制御マネージャが、端末周辺の電波状況に応じて無線通信方式を選択し、ソフトウェアの変更によって無線通信方式を変更する。
山崎浩輔、前山利幸、武内良男、"ソフトウェア無線技術を用いた通信機器主導型通信モード変更方法の提案"、電子情報通信学会、2008年電子情報通信学会総合大会講演論文集 B-17-2、2008年3月5日
しかし、上述した従来技術では、最新の電波状況に適した無線通信方式を選択するまでに時間がかかるという問題がある。このため、複数の無線通信方式の各々について端末周辺の電波状況を監視する方法として、例えば、時分割でソフトウェアを変更しながら各無線通信方式の電波監視を行うことが挙げられるが、その電波監視を効率よく行うことは課題の一つである。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、ソフトウェア無線技術によって複数の無線通信方式を切り替えて利用可能な無線通信端末において、複数の無線通信方式の各々の電波監視を効率的に行うことにより、無線通信方式の切替時間の短縮を図ることのできる無線通信端末及びソフトウェア無線制御方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係る無線通信端末は、ソフトウェア無線技術によって複数の無線通信方式を切り替えて利用可能な無線通信端末において、時分割で複数の無線通信方式に係る電波測定を行う測定手段と、各無線通信方式に係る測定値に基づいて各無線通信方式の優先順位付けを行う制御手段と、を備え、前記制御手段は、各無線通信方式に割り当てる測定時間を、各無線通信方式に係る電波環境の安定性に基づいて変更する、ことを特徴とする。
本発明に係る無線通信端末において、前記制御手段は、測定対象の無線通信方式に係る電波環境を表す測定値の分散に基づいて、該無線通信方式に割り当てる測定時間を変更することを特徴とする。
本発明に係る無線通信端末においては、電波環境が想定通り安定している場合に測定時間を短縮し、電波環境が想定したよりも変動している場合に測定時間を延長することを特徴とする。
本発明に係る無線通信端末において、前記制御手段は、全ての無線通信方式の測定にかけられる時間の許容範囲を、自無線通信端末の移動速度が大きくなるほど短くすることを特徴とする。
本発明に係る無線通信端末において、前記制御手段は、全ての無線通信方式の測定にかけられる時間の許容範囲を、自無線通信端末の残余電力が少なくなるほど短くすることを特徴とする。
本発明に係る無線通信端末において、前記制御手段は、電波の受信の有無を判断できる測定値に基づいて、詳細な電波測定の対象となる無線通信方式を選択することを特徴とする。
本発明に係る無線通信端末において、前記制御手段は、自無線通信端末の電源投入後の最初の優先順位付けを行った後に、代替の無線通信方式を選択するための優先順位付けを行うことを特徴とする。
本発明に係る無線通信端末においては、前記優先順位に従って上位の無線通信方式から順番に基地局との接続を行い、基地局から利用環境情報を取得する利用環境情報取得手段と、前記利用環境情報に基づいて当該無線通信方式で通信するかを判定する判定手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係るソフトウェア無線制御方法は、ソフトウェア無線技術によって複数の無線通信方式を切り替えて利用可能な無線通信端末におけるソフトウェア無線制御方法であって、時分割で複数の無線通信方式に係る電波測定を行うステップと、各無線通信方式に係る測定値に基づいて各無線通信方式の優先順位付けを行うステップと、各無線通信方式に割り当てる測定時間を、各無線通信方式に係る電波環境の安定性に基づいて変更するステップと、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、ソフトウェア無線技術によって複数の無線通信方式を切り替えて利用可能な無線通信端末において、複数の無線通信方式の各々の電波監視を効率的に行うことが可能となる。これにより、無線通信方式の切替時間の短縮を図ることができるという効果が得られる。
本発明の一実施形態に係る無線通信端末100の構成を示すブロック図である。 同実施形態に係る状態監視テーブル13の構成例である。 同実施形態に係る端末プロファイルの構成例である。 同実施形態に係るソフトウェア無線制御処理の手順を示すフローチャートである。 図4に示すステップS2及びS14の実施例1である。 図4に示すステップS2及びS14に係る物理量測定タイミングチャートである。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る無線通信端末100の構成を示すブロック図である。図1において、無線通信端末100は、無線装置1とホスト装置2を有する。無線装置1は、ベースバンド信号処理部10とRF(無線周波数)信号処理部20とアンテナ30と測定部40を有する。ベースバンド信号処理部10は、ベースバンド信号処理回路11と制御部12と状態監視テーブル13を有する。RF信号処理部20は、RF信号処理回路21とRF回路22を有する。ホスト装置2は、ソフトウェア記憶部31と端末プロファイル生成部32と測定部33を有する。
無線装置1は、ソフトウェア無線技術によって複数の無線通信方式を切り替えて利用することができるものである。無線装置1において、ベースバンド信号処理回路11は、無線通信端末100が利用可能な無線通信方式のベースバンド信号処理機能を実現するソフトウェアを実行することによって、該無線通信方式のベースバンド信号処理機能を実現する。RF信号処理回路21は、無線通信端末100が利用可能な無線通信方式のRF信号処理機能を実現するソフトウェアを実行することによって、該無線通信方式のRF信号処理機能を実現する。
RF回路22は、無線通信端末100が利用可能な無線通信方式のRF信号に係る機能の中で、ハードウェアで実現される部分である。RF回路22は、RF発振器、増幅器、フィルタなどから構成される。アンテナ30は、無線通信端末100が利用可能な無線通信方式の電波を送受する。
制御部12は、ソフトウェア無線の制御を行う。制御部12は、無線通信端末100が利用可能な無線通信方式のソフトウェアをホスト装置21から受け取り、ベースバンド信号処理回路11及びRF信号処理回路21へ供給する。これにより、ベースバンド信号処理回路11及びRF信号処理回路21が該供給されたソフトウェアを実行し、該実行されたソフトウェアに対応する無線通信方式が実現される。
また、制御部12は、状態監視テーブル13を用いて、無線通信端末100が利用可能な無線通信方式に係る状態を管理する。図2は、本実施形態に係る状態監視テーブル13の構成例である。図2において、状態監視テーブル13は、無線通信方式ごとに、該方式名に関連付けて物理量の測定値と統計値を格納する。物理量の測定値としては、搬送波対干渉波及び雑音電力比(Carrier to Interference and Noise power Ratio:CINR)、受信信号強度(Received Signal Strength Indicator:RSSI)、無線装置1の消費電力などである。これら測定値は、瞬時値であり、測定部40で測定される。統計値としては、CINR平均値、RSSI平均値、無線装置1の消費電力平均値、ビット誤り率(Bit Error Rate:BER)、パケット誤り率(Packet Error Rate:PER)などである。これら統計値は、測定値に基づいて、測定部40で算出される。なお、統計値としては、平均値、分散、忘却係数を用いた統計値などがある。
また、状態監視テーブル13は、無線通信方式ごとに、該方式名に関連付けて優先順位を格納する。該優先順位は、無線通信端末100が利用可能な無線通信方式を利用する際の、各無線通信方式の優先順位である。この優先順位は、測定値又は統計値に基づいて、制御部12で決定される。
測定部40は、RF回路22、RF信号処理回路21及びベースバンド信号処理回路11と連携して電波測定を行う。これにより、測定部40は、測定対象の無線通信方式に係る電波環境を表す物理量(例えば、CINR、RSSI等)を測定する。
ホスト装置2は、無線通信端末100の主たる通信制御を行う。ホスト装置2は、無線装置1の状態監視テーブル13内の各無線通信方式の優先順位に従って、利用する無線通信方式を決定する。ホスト装置2は、利用する無線通信方式に対応するソフトウェアをソフトウェア記憶部31から読み出して、無線装置1の制御部12へ供給する。これにより、制御部12は、該供給されたソフトウェアをベースバンド信号処理回路11及びRF信号処理回路21へ供給する。ソフトウェア記憶部31は、無線通信端末100が利用可能な無線通信方式であって複数の無線通信方式に対応する各ソフトウェアを格納する。
また、ホスト装置2において、端末プロファイル生成部32は、無線通信端末100に係る端末プロファイルを生成する。図3は、本実施形態に係る端末プロファイルの構成例である。図3において、端末プロファイルは、端末識別子(端末ID)ID_aと、無線通信端末100の電源の残余電力xを示す情報と、無線通信端末100の移動速度vを示す情報とを有する。残余電力x及び移動速度vは、測定部33で測定される。
次に、本実施形態に係るソフトウェア無線制御方法を説明する。図4は、本実施形態に係る制御部12が行うソフトウェア無線制御処理の手順を示すフローチャートである。
無線通信端末100の電源が投入されると、制御部12は図4のソフトウェア無線制御処理を開始する。図4において、制御部12は、まず、初期通信方式評価処理S1〜S4を開始する。ステップS1では、制御部12が、ホスト装置2から端末プロファイル及び要求QoS情報を取得する。制御部12は、取得した端末プロファイル及び要求QoS情報を保持する。要求QoS情報は、無線通信端末100の通信で要求されるQoS(Quality of Service:サービス品質)の情報である。なお、無線通信端末100の利用者が通信の開始を指示していない場合など、要求QoSがまだ決まっていない場合には、制御部12は、ホスト装置2から要求QoSを取得することができない。また、測定部33の測定結果がまだ得られていない場合など、端末プロファイルがまだ作成されていない場合には、制御部12は、ホスト装置2から端末プロファイルを取得することができない。
次いで、ステップS2では、制御部12が、測定部40に対して物理量の測定を指示する。これにより、測定部40が、物理量の測定を行い、測定結果(統計値を含む)を状態監視テーブル13に記録する。次いで、ステップS3では、制御部12が、端末プロファイル及び要求QoS情報を取得済みであるかを判断する。この結果、端末プロファイル及び要求QoS情報の両方を取得済みである場合にはステップS4に進む。一方、端末プロファイル又は要求QoS情報のいずれかでも取得できていない場合には、ステップS5に進む。
ステップS5では、タイマを起動する。このときタイマに設定するタイマ時間長は、端末プロファイルが取得済みである場合には、端末プロファイルに記載される無線通信端末100の電源の残余電力に基づいて設定する。例えば、残余電力が豊富な場合または定常的な電源供給がある場合にはタイマ時間長を短く設定し、なるべく頻繁に物理量の測定を行うようにする。逆に残余電力が枯渇しつつある場合には、わざとタイムアップしないようにタイマ時間長を非常に長くすることによって、定常的に行われる物理量測定を実質的に停止させるようにする。端末プロファイルが未取得である場合には、予め規定したタイマ時間長の初期値を設定する。
タイマ起動後、タイムアップした場合には(ステップS6、YES)、ステップS2に戻る。もしくは、タイムアップ前に(ステップS6、NO)、通信要求発生の割り込みがあった場合には(ステップS7、YES)、ステップS2に戻る。これにより、通信要求が発生した場合に冗長な遅延が発生することを防止する。
ステップS4では、制御部12が、状態監視テーブル13内の測定値又は統計値、並びに、端末プロファイル及び要求QoS情報に基づいて、各無線通信方式の優先順位を判定する。制御部12は、この判定結果である各無線通信方式の優先順位を状態監視テーブル13に記録する。これにより、電源投入後の最初の優先順位が、各無線通信方式に対して付与される。ホスト装置2は、電源投入後の最初に利用する無線通信方式を、状態監視テーブル13に格納される該最初の優先順位に従って決定する。
制御部12は、初期通信方式評価処理S1〜S4の終了後、代替通信方式評価処理S11〜S15を開始する。ステップS11では、制御部12が、ホスト装置2に対し、端末プロファイル及び要求QoS情報の変更の有無を確認する。この結果、変更有りの場合には(ステップS12、YES)、制御部12が、ホスト装置2から、端末プロファイル及び要求QoS情報のうち変更有りの情報を取得する。これにより、制御部12が保持する端末プロファイル及び要求QoS情報のうち、変更有りの情報が更新される。この後、ステップS14に進む。一方、変更無しの場合には(ステップS12、NO)、そのままステップS14に進む。
ステップS14では、制御部12が、測定部40に対して物理量の測定を指示する。これにより、測定部40が、物理量の測定を行い、測定結果(統計値を含む)を状態監視テーブル13に記録する。次いで、ステップS15では、制御部12が、状態監視テーブル13内の測定値又は統計値、並びに、端末プロファイル及び要求QoS情報に基づいて、各無線通信方式の優先順位を判定する。制御部12は、この判定結果である各無線通信方式の優先順位を状態監視テーブル13に記録する。この後、ステップS11に戻る。
この代替通信方式評価処理S11〜S15は、無線通信端末100の電源断まで繰り返される。これにより、状態監視テーブル13内の各無線通信方式の優先順位は、電源投入後の最初の優先順位の決定時点から、適宜、更新される。ホスト装置2は、電源投入後の最初に利用する無線通信方式を最初の優先順位に従って決定した後、必要に応じて状態監視テーブル13内の各無線通信方式の優先順位を参照し、該優先順位に従って、利用する無線通信方式を変更する。
本実施形態によれば、代替通信方式評価処理によって、各無線通信方式の優先順位が最新化されるので、何らかの理由(例えば、要求QoSに対する不適合、端末プロファイルの変更等)によって無線通信方式を変更する際には、変更時点における状態監視テーブル13内の優先順位に従って、迅速に、代替の無線通信方式を選択することができる。なお、代替通信方式評価処理の物理量の測定(ステップ14)では、実際の通信中に無線通信方式の変更を行うが、時分割により通信期間と測定期間を設けるようにする。
上述の図4のソフトウェア無線制御処理において、ステップS2及びS14に係る物理量の測定は、基本的には、無線通信端末100が利用可能な無線通信方式の全てを対象にして行われる。このため、その測定を効率的に行うことが望ましい。以下、ステップS2及びS14に係る物理量の測定方法の実施例を順次説明する。
図5は、図4に示すステップS2及びS14の実施例1である。図6は、図4に示すステップS2及びS14に係る物理量測定タイミングチャートである。図6の例では、無線通信端末100が利用可能な無線通信方式は全部で4つ(無線通信方式_n、nは1、2、3、4とする)である。
図6において、物理量の測定は、無線通信方式_1から4の順番で、時分割で行われる。t_searchは、無線通信方式_1から4までの全ての無線通信方式に対して、それぞれ1回ずつの測定を行うのに許容される時間である。従って、許容時間t_search内に、無線通信方式_1から4までの全ての無線通信方式に対して、それぞれ1回ずつの測定を終了させることが必要となる。
許容時間t_searchは、次式で定義される。
t_search=f(x、v)
但し、xは端末プロファイルで示される残余電力、vは端末プロファイルで示される移動速度である。f(x、v)は、残余電力xと移動速度vを引数とする関数である。関数f(x、v)は、残余電力xが少なくなるほど許容時間t_searchが短くなるように、移動速度vが大きくなるほど許容時間t_searchが短くなるように、定義される。
また、図6に示されるように、許容時間t_searchは、次式で表される。
t_search=測定対象の全ての無線通信方式に係る「t_n+t_interval」の総和
但し、t_nは無線通信方式_nに割り当てた測定時間である。t_intervalは、測定対象の無線通信方式を変更する際にソフトウェアの変更等に要する準備時間である。なお、本実施例1では、準備時間t_intervalは一定であり、予め設定しておくとする。図6の例では、
t_search=t_1+t_2+t_3+t_4+4×t_interval、
である。
図5において、まずステップS31では、制御部12が、各無線通信方式_nの測定時間t_nが設定済みであるかを確認する。この結果、各無線通信方式_nの測定時間t_nが、設定済みである場合にはステップS32に進み、まだ設定されていない場合にはステップS33に進む。
ステップS32では、制御部12が、端末プロファイルの変更有りかを確認する。この結果、端末プロファイルの変更有りである場合にはステップS33に進み、端末プロファイルの変更無しである場合にはステップS34に進む。
ステップS33では、制御部12が、各無線通信方式_nの測定時間t_nの初期値を設定する。測定時間t_nの初期値は次式で算出される。但し、Nは、無線通信端末100が利用可能な無線通信方式の総数である。
測定時間t_nの初期値=(t_search÷N)−t_interval
制御部12は、端末プロファイルで示される残余電力xと移動速度vを用いて、関数f(x、v)により許容時間t_searchを求める。なお、端末プロファイルが未取得の場合には、許容時間t_searchとしてデフォルト値を用いる。図6の例では、
測定時間t_nの初期値=(t_search÷4)−t_interval、
である。
次いで、ステップS34では、制御部12が、無線通信端末100が利用可能な無線通信方式の中から、所定の順番で、1つずつ無線通信方式を測定対象に選択する。この選択結果の無線通信方式のことを測定対象無線通信方式_nと称する。制御部12は、測定対象無線通信方式_nに対応するソフトウェアをホスト装置2から取得し、ベースバンド信号処理回路11及びRF信号処理回路21へ供給する。これにより、ベースバンド信号処理回路11及びRF信号処理回路21が該供給されたソフトウェアを実行し、該実行されたソフトウェアに対応する測定対象無線通信方式_nが実現される。
次いで、ステップS35では、制御部12が、測定部40に対して、測定時間t_nを通知し、測定対象無線通信方式_nに係る物理量の測定を指示する。これにより、測定部40は、測定対象無線通信方式_nに係る物理量の測定を開始し、測定時間t_nだけ測定を行う。このとき、測定部40は、測定対象無線通信方式_nに係る電波測定を行い、測定対象無線通信方式_nに係る電波環境を表す物理量(例えば、CINR、RSSI等)を測定するとともに、無線装置1の消費電力を測定する。測定部40は、測定終了後、測定結果を状態監視テーブル13に記録する。このとき、測定部40は、測定対象無線通信方式_nに係る電波環境を表す物理量の測定値から分散を算出し、統計値として状態監視テーブル13に記録する。例えば、測定部40は、CINRの測定値からCINRの分散を算出し、CINRの分散を統計値として状態監視テーブル13に記録する。
次いで、ステップS36では、制御部12が、状態監視テーブル13から、測定対象無線通信方式_nに係る電波環境を表す物理量の測定値の分散を読み出し、該分散と所定の閾値を比較する。この結果、分散が、閾値以下である場合にはステップS37に進み、閾値より大きい場合にはステップS38に進む。
ステップS37では、制御部12が、測定対象無線通信方式_nの測定時間t_nを時間Δtだけ短縮した値に設定し直す。ここでは、測定対象無線通信方式_nに係る電波環境を表す物理量(例えばCINR)の測定値の分散が基準値(閾値)以下であるので、測定対象無線通信方式_nに係る電波環境が想定通り安定しているとして、測定対象無線通信方式_nの測定時間t_nを段階的(刻み幅Δtずつ)に短縮している。
一方、ステップS38では、制御部12が、測定対象無線通信方式_nの測定時間t_nを時間Δtだけ延長した値に設定し直す。ここでは、測定対象無線通信方式_nに係る電波環境を表す物理量(例えばCINR)の測定値の分散が基準値(閾値)より大きいので、測定対象無線通信方式_nに係る電波環境が想定したよりも変動しているとして、測定対象無線通信方式_nの測定時間t_nを段階的(刻み幅Δtずつ)に延長している。
次いで、ステップS39では、制御部12が、無線通信端末100が利用可能な無線通信方式の全ての測定が終了したかを判断する。この結果、全ての測定が終了した場合には図5の処理を終了する。一方、まだ未測定の無線通信方式が残っている場合にはステップS34に戻る。
本実施例1によれば、無線通信方式の電波環境に応じた測定時間が設定されるので、電波測定の効率が向上する。
実施例2では、実施例1に対して更に電波測定の効率向上を図るようにする。実施例1では、無線通信端末100が利用可能な無線通信方式_nの全てに対して測定時間t_nを割り当てて、該全ての無線通信方式_nについて同じ内容の測定を行う。これに対し、本実施例2では、電波の受信の有無を判断できる物理量(例えば、RSSI等)の測定のみを全ての無線通信方式について行い、このRSSI測定結果に基づいて詳細な物理量の測定を行う対象となる無線通信方式を選定する。これにより、更なる電波測定の効率向上を図る。
具体的には、図4に示すステップS2及びS14において、図5の処理を開始する前段階として、制御部12が、測定部40に対し、無線通信端末100が利用可能な無線通信方式の全てについてのRSSIの測定を指示する。RSSIの測定は、特にRF信号に対する信号処理が必要ないので、RF信号処理回路21とは無関係に、RF回路22のみとの連携によって測定可能である。従って、RSSIの測定では、測定対象の無線通信方式の変更に伴ってソフトウェアを変更する必要がない。
制御部12は、無線通信端末100が利用可能な無線通信方式の全てについてのRSSIの測定値に基づいて、各無線通信方式の電波の受信の有無を判断する。制御部12は、電波の受信有りと判断した無線通信方式のみを、図5の処理における測定対象に設定する。これにより、電波の受信無しと判断された無線通信方式については、図5の処理における電波測定が行われないので、測定時間の短縮を図ることができる。
なお、RSSIは周波数帯ごとに測定することができるので、RSSIの測定値によって当該周波数帯に所望の信号が存在するかどうかを大まかに把握することが可能である。さらに、RSSI測定では、特段の信号処理が不用であるので、その測定に要するリソースは少なく、より迅速に測定値を取得することが可能である。また、RSSIの測定値のみでは、到来波の品質までは把握することができないが、そもそもRSSIの測定値が非常に小さい場合(ノイズ程度の大きさである場合)には、所望波が到来している可能性は非常に低いので、その後継続して電波測定を行う必要性は無いとする。
また、無線通信方式の使用履歴を記録しておき、該使用履歴に基づいて、図5の処理における測定対象となる無線通信方式を選別するようにしてもよい。但し、無線通信方式の選択の幅を広げるという点で、できる限り、RSSIの測定値が基準値以上である無線通信方式の全てを、図5の処理における測定対象とすることが望ましい。
なお、CINRの測定には信号処理が必要ではあるが、CINRは到来波の品質を判断することのできる物理量であって、実際に測定対象の無線通信方式を用いた場合に期待される性能をより正確に把握可能な値であり、利用する無線通信方式の選定に当たっては非常に重要な値となる。RSSIの測定値によって測定対象に選択された無線通信方式に対してCINRの測定を行うことにより、期待される通信品質の値(例えば、BER、PER、スループットなど)を算出することが可能となる。ここで、CINRの測定対象は限定されるので、より迅速に、利用候補の無線通信方式の特性を評価することができるようになる。
実施例3では、利用可能性の高い無線通信方式に対して、電波測定だけでなく、実際に基地局と接続し、基地局から利用環境情報を取得することにより、実際の利用環境に即して無線通信方式を選択するようにする。
具体的には、ホスト装置2は、状態監視テーブル13内の優先順位に従って上位の無線通信方式から順番に基地局との接続を行い、基地局から利用環境情報を取得する。利用環境情報としては、無線通信端末100に許可する、上り(端末から基地局方向)の送信電力及び下り(基地局から端末方向)の伝送レートがある。ホスト装置2は、その上り送信電力及び下り伝送レートに基づいて要求QoSを満たすかを判断し、要求QoSを満たす場合には通信を開始する。一方、要求QoSを満たさない場合には、基地局との接続を切断し、次に上位の無線通信方式の基地局と接続を行い、基地局から利用環境情報を取得する。
本実施例3によれば、実際の利用環境に即して無線通信方式を選択することができるようになる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
1…無線装置、2…ホスト装置、10…ベースバンド信号処理部、11…ベースバンド信号処理回路、12…制御部、13…状態監視テーブル、20…RF信号処理部、21…RF信号処理回路、22…RF回路、30…アンテナ、31…ソフトウェア記憶部、32…端末プロファイル生成部、33…測定部、40…測定部、100…無線通信端末

Claims (9)

  1. ソフトウェア無線技術によって複数の無線通信方式を切り替えて利用可能な無線通信端末において、
    時分割で複数の無線通信方式に係る電波測定を行う測定手段と、
    各無線通信方式に係る測定値に基づいて各無線通信方式の優先順位付けを行う制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、各無線通信方式に割り当てる測定時間を、各無線通信方式に係る電波環境の安定性に基づいて変更する、
    ことを特徴とする無線通信端末。
  2. 前記制御手段は、測定対象の無線通信方式に係る電波環境を表す測定値の分散に基づいて、該無線通信方式に割り当てる測定時間を変更することを特徴とする請求項1に記載の無線通信端末。
  3. 電波環境が想定通り安定している場合に測定時間を短縮し、電波環境が想定したよりも変動している場合に測定時間を延長することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の無線通信端末。
  4. 前記制御手段は、全ての無線通信方式の測定にかけられる時間の許容範囲を、自無線通信端末の移動速度が大きくなるほど短くすることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の無線通信端末。
  5. 前記制御手段は、全ての無線通信方式の測定にかけられる時間の許容範囲を、自無線通信端末の残余電力が少なくなるほど短くすることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の無線通信端末。
  6. 前記制御手段は、電波の受信の有無を判断できる測定値に基づいて、詳細な電波測定の対象となる無線通信方式を選択することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の無線通信端末。
  7. 前記制御手段は、自無線通信端末の電源投入後の最初の優先順位付けを行った後に、代替の無線通信方式を選択するための優先順位付けを行うことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の無線通信端末。
  8. 前記優先順位に従って上位の無線通信方式から順番に基地局との接続を行い、基地局から利用環境情報を取得する利用環境情報取得手段と、
    前記利用環境情報に基づいて当該無線通信方式で通信するかを判定する判定手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の無線通信端末。
  9. ソフトウェア無線技術によって複数の無線通信方式を切り替えて利用可能な無線通信端末におけるソフトウェア無線制御方法であって、
    時分割で複数の無線通信方式に係る電波測定を行うステップと、
    各無線通信方式に係る測定値に基づいて各無線通信方式の優先順位付けを行うステップと、
    各無線通信方式に割り当てる測定時間を、各無線通信方式に係る電波環境の安定性に基づいて変更するステップと、
    を含むことを特徴とするソフトウェア無線制御方法。
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