JP2017010437A - 通信ネットワークシステムと通信ネットワークシステムの通信方法 - Google Patents

通信ネットワークシステムと通信ネットワークシステムの通信方法 Download PDF

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貴之 永田
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彰利 齋藤
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Koji Inoue
幸士 井上
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Abstract

【課題】 例えば、電力線通信を介してファームウェアの更新を行う際、更新に要する時間を短縮できる通信ネットワークシステムと通信ネットワークシステムの通信方法を提供すること。
【解決手段】 親ノードと、上記親ノードに対して送受信可能に配置された複数の子ノードと、上記親ノードに設けられデータを所定の繰返回数だけ一斉送信する一斉送信手段と、上記子ノードに設けられ上記データを正常に受信できなかった場合に上記親ノードに対して未受信通知を送信する未受信通知送信手段と、上記親ノードに設けられ上記未受信通知があった場合にその子ノードに対して正常に受信できなかった上記データを個別送信する個別送信手段と、上記親ノードに設けられ上記一斉送信の繰返回数を通信時間を短縮する上で最適な値に決定する演算処理手段と、を具備したもの。
【選択図】 図1

Description

本発明は、通信ネットワークシステムと通信ネットワークシステムの通信方法に係り、例えば、電力線通信(PLC:Power Line Comunication)を介してファームウェア等のプログラムの更新を行う際、更新に要する時間を短縮できるように工夫したものに関する。
例えば、通信ネットワークシステムの端末に対してプログラムの更新を行う構成を開示するものとして、例えば、特許文献1がある。この特許文献1に開示されている防災行政通信ネットワークシステムは、複数の端末局と、これら複数の端末局を統括する統制局と、から構築されている。上記複数の端末局の制御プログラムを更新する場合には、上記統制局から上記複数の端末局に対して新しい制御プログラムを一斉指令によって送信し、各端末局は受信した新しい制御プログラムに更新する処理を行なう。
また、上記制御プログラムは複数のブロックデータに分割されており、各ブロックデータ毎に複数回ずつ一斉送信が行われる。
また、上記端末局で上記ブロックデータを正常に受信できなかった場合には、再度上記ブロックデータの送信が行われる。この場合の送信は一斉指令による送信、又は、正常に受信できなかった端末局に対する個別指令による送信である。
特開2004−38491号公報
上記従来の構成によると、制御プログラムの更新に要する時間を十分に短縮することができないという問題があった。その一因として、一斉送信の回数が挙げられる。特許文献1に記載された発明の場合には、例えば、「4回」と記載されているが、その回数がどのような経緯で決定されたのかについては記載されておらず、更新時間を短縮する上で適切な回数が選択されているとはいえなかった。
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、例えば、電力線通信を介してファームウェアの更新を行う際、更新に要する時間を短縮することができる通信ネットワークシステムと通信ネットワークシステムの通信方法を提供することにある。
上記目的を達成するべく本願発明の請求項1による通信ネットワークシステムは、親ノードと、上記親ノードに対して送受信可能に配置された複数の子ノードと、上記親ノードに設けられデータを所定の繰返回数だけ一斉送信する一斉送信手段と、上記子ノードに設けられ上記データを正常に受信できなかった場合に上記親ノードに対して未受信通知を送信する未受信通知送信手段と、上記親ノードに設けられ上記未受信通知があった場合にその子ノードに対して正常に受信できなかった上記データを個別送信する個別送信手段と、上記親ノードに設けられ上記一斉送信の繰返回数を通信時間を短縮する上で最適な値に決定する演算処理手段と、を具備したことを特徴とするものである。
又、請求項2による通信ネットワークシステムは、請求項1記載の通信ネットワークシステムにおいて、上記データは複数のブロックデータに分割され個々のブロックデータ毎に所定の繰返回数ずつ一斉送信され、上記未受信通知や上記個別送信も上記ブロックデータ毎に行われることを特徴とするものである。
又、請求項3による通信ネットワークシステムは、請求項1又は請求項2記載の通信ネットワークシステムにおいて、上記演算処理手段は、上記子ノードの台数とデータ通信の成功率に関する統計的データに基づいて上記一斉送信の繰返回数を決定するものであることを特徴とするものである。
又、請求項4による通信ネットワークシステムは、請求項3記載の通信ネットワークシステムにおいて、上記統計的データは定期的に更新されるものであることを特徴とするものである。
又、請求項5による通信ネットワークシステムは、請求項1〜請求項4の何れかに記載の通信ネットワークシステムにおいて、上記通信は電力線通信を用いたものであることを特徴とするものである。
又、請求項6による通信ネットワークシステムの通信方法は、親ノードと、上記親ノードに対して送受信可能に配置された複数の子ノードと、から構成された通信ネットワークシステムの通信方法において、データを上記複数の子ノードに対して通信時間を短縮できる所定の繰返回数だけ一斉送信し、上記データを正常に受信できなかった場合に上記子ノードから上記親ノードに対して未受信通知が送信され、上記未受信通知が送信された場合に上記親ノードはその子ノードに対して正常に受信できなかった上記データを個別送信する、ようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項7による通信ネットワークシステムの通信方法は、請求項6記載の通信ネットワークシステムの通信方法において、上記データは複数のブロックデータに分割され個々のブロックデータ毎に通信時間を短縮できる所定の繰返回数ずつ一斉送信され、上記未受信通知や上記個別送信も上記ブロックデータ毎に行われることを特徴とするものである。
以上述べたように本願発明の請求項1による通信ネットワークシステムによると、親ノードと、上記親ノードに対して送受信可能に配置された複数の子ノードと、上記親ノードに設けられデータを所定の繰返回数だけ一斉送信する一斉送信手段と、上記子ノードに設けられ上記データを正常に受信できなかった場合に上記親ノードに対して未受信通知を送信する未受信通知送信手段と、上記親ノードに設けられ上記未受信通知があった場合にその子ノードに対して正常に受信できなかった上記データを個別送信する個別送信手段と、上記親ノードに設けられ上記一斉送信の繰返回数を通信時間を短縮する上で最適な値に決定する演算処理手段と、を具備したので、上記データの一斉送信の繰返回数が上記演算処理手段により適切に決定され、上記データの上記親ノードから上記子ノードへの送信が完了するまでの時間を短縮することができる。
又、請求項2による通信ネットワークシステムによると、請求項1記載の通信ネットワークシステムにおいて、上記データは複数のブロックデータに分割され個々のブロックデータ毎に所定の繰返回数ずつ一斉送信され、上記未受信通知や上記個別送信も上記ブロックデータ毎に行われるので、上記データの上記親ノードから上記子ノードへの送信が完了するまでの時間をさらに短縮することができる。
又、請求項3による通信ネットワークシステムによると、請求項1又は請求項2記載の通信ネットワークシステムにおいて、上記演算処理手段は、上記子ノードの台数とデータ通信の成功率に関する統計的データに基づいて上記一斉送信の繰返回数を決定するものであるので、上記一斉送信の繰返回数を効果的に設定でき、これにより上記データの上記親ノードから上記子ノードへの送信が完了するまでの時間をさらに短縮することができる。
又、請求項4による通信ネットワークシステムによると、請求項3記載の通信ネットワークシステムにおいて、上記統計的データは定期的に更新されるものであるので、上記通信ネットワークシステムの状態に応じて、上記一斉送信の繰返回数を適切に設定することができる。
又、請求項5による通信ネットワークシステムによると、請求項1〜請求項4の何れかに記載の通信ネットワークシステムにおいて、上記通信は電力線通信を用いたものであるので、所望の通信ネットワークシステムを電力線を利用して容易に構成することができる。
又、請求項6による通信ネットワークシステムによると、親ノードと、上記親ノードに対して送受信可能に配置された複数の子ノードと、から構成された通信ネットワークシステムの通信方法において、データを上記複数の子ノードに対して通信時間を短縮できる所定の繰返回数だけ一斉送信し、上記データを正常に受信できなかった場合に上記子ノードから上記親ノードに対して未受信通知が送信され、上記未受信通知が送信された場合に上記親ノードはその子ノードに対して正常に受信できなかった上記データを個別送信する、ようにしたので、上記データの上記親ノードから上記子ノードへの送信が完了するまでの時間を短縮することができる。
又、請求項7による通信ネットワークシステムの通信方法によると、請求項6記載の通信ネットワークシステムの通信方法において、上記データは複数のブロックデータに分割され個々のブロックデータ毎に通信時間を短縮できる所定の繰返回数ずつ一斉送信され、上記未受信通知や上記個別送信も上記ブロックデータ毎に行われるようにしたので、上記データの上記親ノードから上記子ノードへの送信が完了するまでの時間をさらに短縮することができる。
本発明の一実施の形態を示す図で、通信ネットワークシステムの全体の構成を示すシステムブロック図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、親ノードの機能ブロック図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、子ノードの機能ブロック図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、図4(a)は、横軸に親ノードからのブロードキャストによる一斉送信の回数をとり、縦軸に更新時間をとり、電力線通信の成功率が80%の場合における両者の関係を示した折れ線グラフ、図4(b)は、電力線通信の成功率が60%の場合の両者の関係を示した折れ線グラフである。 本発明の一実施の形態を示す図で、親ノード側の情報処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態を示す図で、子ノード側の情報処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態を示す図で、全ての子ノードに対してユニキャストによる個別送信でデータを送信した場合(系列1)と、本実施の形態による場合(系列2)について、横軸に電力線通信の成功率をとり、縦軸に更新時間をとり、両者の関係を示した折れ線グラフである。
以下、図1乃至図7を参照して本発明の一実施の形態を説明する。
本実施の形態による通信ネットワークシステム1は、図1に示すように、電力線通信ネットワーク3を介して、親ノード5と、複数の子ノード7−1、7−2〜7−kが接続されることにより構成されている。また、上記子ノード7−1、7−2〜7−kには、それぞれ、被制御機器としての照明機器9−1、9−2〜9−kが設置されている。以下、各部の構成を詳細に説明する。
上記親ノード5は、上記子ノード7−1、7−2〜7−kの制御や上記照明機器9−1、9−2〜9−kの制御に関する指示や、上記子ノード7−1、7−2〜7−kが使用するプログラムの更新を行う。
上記親ノード5には、図2に示すように、親ノード側メモリ21が設置されている。この親ノード側メモリ21には、子ノード用制御プログラム23が記憶されている。この子ノード用制御プログラム23は、n個のブロックデータ、すなわち、第1ブロックデータ23−1、第2ブロックデータ23−2、〜第nブロックデータ23−nに分割されている。上記子ノード用制御プログラム23は、上記子ノード7−1、7−2〜7−k側の子ノード用制御プログラム23の更新処理時に、上記子ノード7−1、7−2〜7−kに送信されるデータである。上記子ノード用制御プログラム23は、上記第1ブロックデータ23−1、第2ブロックデータ23−2、〜第nブロックデータ23−n毎に、所定の繰返回数(m)ずつ、ブロードキャストにより一斉送信されるとともに、このブロードキャストによる一斉送信で正常に受信できなかったブロックデータについては、ユニキャストにより個別送信される。
また、上記親ノード側メモリ21には、上記ブロードキャストによる一斉送信の繰返回数(m)を示す繰返回数データ25も記憶されている。
また、上記親ノード側メモリ21には機器制御用データ24が記憶されている。この機器制御用データ24は、上記親ノード5から上記子ノード7−1、7−2〜7−kに送信され、常時における上記親ノード5による上記子ノード7−1、7−2〜7−kを介した上記照明機器9−1、9−2〜9−kの制御や監視に用いられるデータであり、例えば、上記照明機器9−1、9−2〜9−kの点灯や消灯等の動作指示、各種情報の要求、照度や点灯時間等のパラメータ等を示すものである。上記機器制御用データ24は、先頭に送信先のアドレス等が含まれるヘッダが付加されるとともに、その末尾に正常に受信されたか否かを判別する際に用いられるチェックサムが付加された、通信フレームとして送信される。
また、上記親ノード5には、親ノード側処理手段26が設置されている。この親ノード側処理手段26には、上記親ノード側メモリ21から上記第1ブロックデータ23−1、第2ブロックデータ23−2、〜第nブロックデータ23−nを読み出す転送データ読出手段27と、上記親ノード側メモリ21から上記繰返回数データ25を読み出す繰返回数データ読出手段29が設置されている。
また、上記親ノード側処理手段26には、上記第1ブロックデータ23−1、第2ブロックデータ23−2、〜第nブロックデータ23−nや上記繰返回数データ25に基づいて、上記子ノード7−1、7−2〜7−kの子ノード用制御プログラム23の更新処理を行う更新処理手段31が設置されている。この更新処理手段31は一連の子ノード用制御プログラム23の更新処理を行うとともに、子ノード7−1、7−2〜7−kに対してデータ転送状態の確認を要求する信号を出力する。このデータ転送状態の確認を要求する信号も、先頭に送信先のアドレス等が含まれるヘッダが付加されるとともに、その末尾に正常に受信されたか否かを判別する際に用いられるチェックサムが付加された、通信フレームとして送信される。
また、上記親ノード側処理手段26には、上記子ノード7−1、7−2〜7−kと電力線通信ネットワーク3を介して通信を行う通信処理手段33が設置されている。上記第1ブロックデータ23−1、第2ブロックデータ23−2、〜第nブロックデータ23−nのブロードキャストによる一斉送信を行う一斉送信手段や、上記第1ブロックデータ23−1、第2ブロックデータ23−2、〜第nブロックデータ23−nのユニキャストによる個別送信を行う個別送信手段は、この通信処理手段33の一部である。
なお、上記第1ブロックデータ23−1、第2ブロックデータ23−2、〜第nブロックデータ23−n等は、通信の際には、更に複数のフレームに分割され、そのフレームの先頭に送信先のアドレス等が含まれるヘッダが付加されるとともに、その末尾に正常に受信されたか否かを判別する際に用いられるチェックサムが付加される。フレームの前後にヘッダとチェックサムが付加されたものが通信フレームである。
また、上記親ノード側処理手段26には、上記第1ブロックデータ23−1、第2ブロックデータ23−2、〜第nブロックデータ23−nのブロードキャストによる一斉送信の繰返回数(m)を算出して上記繰返回数データ25として記憶させる演算処理手段としての繰返回数算出手段35が設置されている。上記ブロードキャストによる一斉送信の繰返回数(m)は、常時における上記親ノード5と子ノード7−1、7−2〜7−kとの通信時に得られる電力線通信の成功率(P)に基づいて算出される。上記電力線通信の成功率(P)は、常時において、上記繰返回数算出手段35によって、通信処理手段33から取得される所定の期間内の電力線通信の総数と電力線通信の成功回数の統計処理により求められる。
なお、上記ブロードキャストによる一斉送信の繰返回数(m)は、上記子ノード7−1、7−2〜7−k側の子ノード用制御プログラム23の更新処理を行う前に算出される。
また、上記親ノード側処理手段26には、子ノード制御手段37が設置されている。この子ノード制御手段37は、上記通信処理手段33を介して上記機器制御用データ24を上記子ノード7−1、7−2〜7−kに送信し、上記機器制御用データ24に基づいて、上記親ノード5による上記子ノード7−1、7−2〜7−kを介した上記照明機器9−1、9−2〜9−kの制御を行う。また、子ノード制御手段37は、上記通信処理手段33を介して上記子ノード7−1、7−2〜7−kに対して動作状態情報の送信を要求し、上記子ノード7−1、7−2〜7−kから送信された動作状態情報に基づいて、上記子ノード7−1、7−2〜7−kや上記照明機器9−1、9−2〜9−kの状態を取得する。
上記子ノード7−1、7−2〜7−kは、上記照明機器9−1、9−2〜9−kの制御を行うとともに、上記親ノード5からの要求により、各種情報を上記親ノード5に送信する。また、上記子ノード7−1、7−2〜7−kが使用する子ノード用制御プログラム23は、上記親ノード5によって更新が行われる。
上記子ノード7−1、7−2〜7−kには、図3に示すように、子ノード側メモリ41が設置されている。この子ノード側メモリ41には、子ノード用制御プログラム23が記憶されている。この子ノード用制御プログラム23は、n個のブロックデータ、すなわち、第1ブロックデータ23−1、第2ブロックデータ23−2、〜第nブロックデータ23−nが連結されることで構成されている。
なお、前記したように子ノード用制御プログラム23は親ノード5にも記憶されているが、上記子ノード7−1、7−2〜7−kの子ノード用制御プログラム23は、現在使用されているものであり、上記親ノード5に記憶された子ノード用制御プログラム23は、新しい更新用のものであり、よって、厳密には、異なるものであるが、便宜上、同一の符号を付して説明する。
また、上記子ノード側メモリ41には、上記子ノード用制御プログラム23の更新時に、上記第1ブロックデータ23−1、第2ブロックデータ23−2、〜第nブロックデータ23−nが正常に受信できたか否かをブロックデータ毎に示す第1転送状態データ45−1、第2転送状態データ45−2〜第n転送状態データ45−nも記憶されている。
尚、前述したように、上記第1ブロックデータ23−1、第2ブロックデータ23−2、〜第nブロックデータ23−nそれぞれ複数の通信フレームから構成されている。各通信フレームのデータが正常に受信されたか否かはその通信フレームのチェックサムを介して確認される。よって、あるブロックデータを構成する全ての通信フレームに関してそのチェックサムを介して正常に受信されたことを確認し、それによって、そのブロックデータの受信が正常に行われたことを確認することになる。
また、上記子ノード側メモリ41には、上記親ノード5から送信された機器制御用データ24も記憶されている。
また、上記子ノード7−1、7−2〜7−kには、子ノード側処理手段46が設置されている。この子ノード側処理手段46には、受信された第1ブロックデータ23−1、第2ブロックデータ23−2、〜第nブロックデータ23−nと上記第1転送状態データ45−1、第2転送状態データ45−2〜第n転送状態データ45−nを上記子ノード側メモリ41に格納する転送データ/転送状態データ格納手段47と、上記子ノード側メモリ41から上記第1転送状態データ45−1、第2転送状態データ45−2〜第n転送状態データ45−nを読み出す転送状態読出手段49が設置されている。
また、上記子ノード側処理手段46には、受信した上記第1ブロックデータ23−1、第2ブロックデータ23−2、〜第nブロックデータ23−nに基づいた子ノード用制御プログラム23の更新処理や、上記親ノード5の更新処理手段31からの要求により、上記第1転送状態データ45−1、第2転送状態データ45−2〜第n転送状態データ45−nの送信を行う更新処理手段51が設置されている。また、上記子ノード側処理手段46には、上記親ノード5との電力線通信ネットワーク3を介した通信処理を行う通信処理手段53が設置されている。
なお、既に説明した上記第1転送状態データ45−1、第2転送状態データ45−2〜第n転送状態データ45−nは、上記更新処理手段51によって作成される。
未受信通知送信手段は、上記転送状態読出手段49と、上記更新処理手段51、及び、上記通信処理手段53によって構成されている。
また、上記子ノード7−1、7−2〜7−kには、照明機器9−1、9−2、9−kを制御する機器制御手段55が設置されている。この機器制御手段55は、上記子ノード用制御プログラム23及び上記子ノード側メモリ41に記憶された機器制御用データ24に基づいて動作し、上記照明機器9−1、9−2、9−kの点灯・消灯や照度を制御する。
また、上記機器制御手段55は、上記親ノード5の子ノード制御手段37からの要求により、上記照明機器9−1、9−2、9−kの動作状態(例えば、点灯しているか、消灯しているか、異常が発生しているか等の状態)を示す動作状態情報を送信する。
次に、親ノード5の上記繰返回数算出手段35がどのようにしてブロードキャストによる一斉送信の繰返回数(m)を算出するかについて説明する。
前述したように、本実施の形態では、子ノード用制御プログラム23の更新時に、上記第1ブロックデータ23−1、第2ブロックデータ23−2、〜第nブロックデータ23−nを、ブロックデータ毎に所定の繰返回数(m)ずつブロードキャストにより一斉送信する。そして、所定の繰返回数(m)のブロードキャストによる一斉送信では正常に受信できなかったブロックデータについて、対象となる子ノード7−1、7−2〜7−kに対してユニキャストにより個別送信する。
よって、全体の子ノード用制御プログラム23の更新に要する全体更新時間(t)は、所定の繰返回数(m)のブロードキャストによる一斉送信による一斉送信の更新時間(t)と、ユニキャストによる個別送信の更新時間(t)の和となり、次の式(I)によって算出される。
=t+t―――(I)
但し、
:全体更新時間
:一斉送信の更新時間
:個別送信の更新時間
以下、上記一斉送信の更新時間(t)及び上記個別送信の更新時間(t)を算出して、全体更新時間(t)をブロードキャストによる一斉送信の繰返回数(m)をパラメータとした式に変換する処理について説明する。
まず、ブロックデータ1つ当たりの通信時間(tBD)を、次の式(II)によって算出する。
BD=t×f―――(II)
但し、
BD :ブロックデータ1つ当たりの通信時間
:1通信フレームの通信に要する時間
:ブロックデータ1つ当たりの通信フレーム数
次に、電力線通信の成功率(P)を、次の式(III)により算出する。
P=mSU/mTO―――(III)
但し、
SU:所定期間内に通信が成功した通信フレームの数
TO:所定期間内に通信された通信フレームの総数
なお、上記電力線通信の成功率(P)は、通信ネットワークシステム1の常時の通信時に測定されるものである。
次に、仮にユニキャストによる個別送信のみを行った場合の、ブロックデータ1つ当たりが正常に受信される正常受信再送回数期待値(MEX)を、次の式(IV)により算出する。
EX=1/P―――(IV)
但し、
EX:ブロックデータ1つ当たりの正常受信再送回数期待値
P :電力線通信の成功率
f :ブロックデータ1つ当たりの通信フレーム数
次に、仮にユニキャストによる個別送信のみで行った場合に、ブロックデータ1つが正常に受信される正常受信通信時間期待値(TBD)を、次の式(V)によって算出する。
BD=tBD×MEX―――(V)
但し、
BD:ブロックデータ1つ当たりの正常受信通信時間期待値
BD:ブロックデータ1つ当たりの通信時間
EX:ブロックデータ1つ当たりの正常受信再送回数期待値
次に、仮にブロードキャストによる一斉送信のみを行った場合の更新時間(t)を、次の式(VI)によって算出する。
=tBD×m×n―――(VI)
但し、
:一斉送信の更新時間
BD:ブロックデータ1つ当たりの通信時間
m :ブロードキャストによる一斉送信の繰返回数
n :子ノード用制御プログラムのブロックデータの数
次に、ブロックデータ毎に所定の繰返回数(m)だけブロードキャストによる一斉送信を行った場合の成功率である繰り返し込み正常受信率(p)を、次の式(VII)によって算出する。
p=1−(1−P)―――(VII)
但し、
p :繰り返し込み正常受信率
P :電力線通信の成功率
m :ブロックデータ毎のブロードキャストによる一斉送信の繰返回数
次に、1つのブロックデータの受信失敗率(pfd)を、次の式(VIII)によって算出する。
fd=1−p―――(VIII)
但し、
fd:1つのブロックデータの受信失敗率
p :繰り返し込み正常受信率
f :ブロックデータ1つ当たりの通信フレーム数
次に、1つの子ノード7−1、7−2〜7−k当たりの受信を失敗したブロックデータ数の期待値である、子ノード当たり受信失敗ブロック数期待値(n)を、次の式(IX)によって算出する。
=n×pfd―――(IX)
但し、
:子ノード当たり受信失敗ブロック数期待値
n :子ノード用制御プログラムのブロックデータ数
fd:1つのブロックデータの受信失敗率
そして、子ノード7−1、7−2〜7−kにおいて、受信に失敗したブロックデータがあった場合の、上記子ノード7−1、7−2〜7−kに対する上記受信に失敗したブロックデータのユニキャストによる個別送信に要する時間である、ユニキャスト更新時間(t)を、次の式(X)によって算出する。
=(TDB×n+t)×k―――(X)
但し、
:個別送信の更新時間
DB:ブロックデータ1つ当たりの通信時間期待値
:子ノード当たり受信失敗ブロック数期待値
:子ノード毎の転送状態データ送信時間
k :子ノードの総数
上記式(II)〜式(X)までの計算により、ブロードキャストによる一斉送信の更新時間(t)とユニキャストによる個別送信の更新時間(t)が算出され、式(I)により、全体更新時間(t)を算出することができる。ここで式(I)を書き換えると、次の式(XI)のようになる。
=tDB×m×n+(tDB×(1/P)×n
×(1−(1−(1−P))+t)×k―――(XI)
但し、
:全体更新時間
DB:ブロックデータ1つ当たりの通信時間
m :ブロックデータ毎のブロードキャストによる一斉送信の繰返回数
n :子ノード用制御プログラムのブロックデータ数
P :電力線通信の成功率
f :ブロックデータ1つ当たりの通信フレーム数
:子ノード毎の転送状態データ送信時間
k :子ノードの総数
そして、上記式(XI)によって、上記全体更新時間(t)が最小となるように、ブロックデータ毎のブロードキャストによる一斉送信の繰返回数(m)を決定すればよい。
図4(a)のグラフは、横軸にブロードキャストによる一斉送信の繰返回数(m)をとり、縦軸に更新時間をとり、電力線通信の成功率(P)が80%の場合の両者の関係を示した図である。この図4(a)のグラフによれば、ブロックデータ毎のブロードキャストによる一斉送信の繰返回数(m)が6回のとき、更新時間(t)が最短となっている。
また、図4(b)のグラフは、横軸にブロードキャストによる一斉送信の繰返回数(m)をとり、縦軸に更新時間をとり、電力線通信の成功率(P)が60%の場合の両者の関係を示した図である。この図4(b)のグラフによれば、ブロックデータ毎のブロードキャストによる一斉送信の繰返回数(m)が12回のとき、更新時間が最短となっている。
次に、本発明の一実施の形態による作用を説明する。
まず、通常時の作用から説明する。
まず、子ノード7−1、7−2〜7−kの子ノード側メモリ41には、子ノード用制御プログラム23、機器制御用データ24が記憶されており、これらこの子ノード用制御プログラム23、機器制御用データ24によって、照明機器9−1、9−2〜9−kが制御される。
また、上記親ノード5は、上記機器制御用データ24を上記子ノード7−1、7−2〜7−kに送信し、上記子ノード7−1、7−2〜7−kに対して上記照明機器9−1、9−2〜9−kの制御についての指示を行う。
また、上記親ノード5の子ノード制御手段37が、上記子ノード7−1、7−2〜7−kに対して、例えば、上記子ノード7−1、7−2〜7−kや上記照明機器9−1、9−2、9−kが正常に動作しているか否かを示す動作状態情報の送信を要求すると、上記子ノード7−1、7−2〜7−kは上記親ノード5に対して上記動作状態情報の送信を行う。
また、親ノード5と子ノード7−1、7−2〜7−kとの通信は、通信処理手段33と通信処理手段53を介して行われ、例えば、上記子ノード7−1、7−2〜7−kのアドレスを個々に指定したユニキャストによる個別送信によって行われる。
また、上記親ノード5の繰返回数算出手段35によって、式(III)に示す演算処理が実行され、電力線通信の成功率(P)が、所定の間隔で定期的に算出・更新される。
次に、子ノード用制御プログラム23の更新について説明する。
例えば、上記子ノード7−1、7−2〜7−kの子ノード用制御プログラム23に何らかの不具合が見つかった場合には、上記子ノード用制御プログラム23の更新を行う。すなわち、上記親ノード5の親ノード側メモリ21に更新用の子ノード用制御プログラム23が入力・記憶され、上記親ノード5はその更新用の子ノード用制御プログラム23を上記子ノード7−1、7−2〜7−kに送信する。上記子ノード7−1、7−2〜7−kは、既存の子ノード用制御プログラム23を受信した更新用の子ノード用制御プログラム23に更新する。
上記子ノード7−1、7−2〜7−kの子ノード用制御プログラム23の更新は次のように行われる。
まず、親ノード5は、個々の第1ブロックデータ23−1、第2ブロックデータ23−2〜第nブロックデータ23−nを、それぞれ所定の繰返回数(m)ずつ、電力線通信ネットワーク3を介して、全ての子ノード7−1、7−2〜7−kに対してブロードキャストにより一斉送信する。
上記子ノード7−1、7−2〜7−kは、上記第1ブロックデータ23−1、第2ブロックデータ23−2〜第nブロックデータ23−nを、所定の繰返回数(m)だけ受信することになる。このとき、正常に受信されれば、その正常に受信された第1ブロックデータ23−1、第2ブロックデータ23−2〜第nブロックデータ23−nを記憶し、それ以降の同じブロックデータの受信は無視する。
上記親ノード5からの上記第1ブロックデータ23−1、第2ブロックデータ23−2〜第nブロックデータ23−nの一斉送信が完了した後、上記親ノード5は、上記子ノード7−1、7−2〜7−kが全ての第1ブロックデータ23−1、第2ブロックデータ23−2〜第nブロックデータ23−nを正常に受信したか否かを確認する。すなわち、上記親ノード5の更新処理手段31から上記子ノード7−1、7−2〜7−kに対してデータ転送状態の確認を要求する信号が送信され、これに対して上記子ノード7−1、7−2〜7−kは、上記親ノード5に対して、第1転送状態データ45−1、第2転送状態データ45−2〜第n転送状態データ45−nを送信する。
上記子ノード7−1、7−2〜7−kが正常に受信できていない第1ブロックデータ23−1、第2ブロックデータ23−2〜第nブロックデータ23−nがある場合は、上記親ノード5は、それぞれの子ノード7−1、7−2〜7−kに対して、その正常に受信できなかった第1ブロックデータ23−1、第2ブロックデータ23−2〜第nブロックデータ23−nを、ユニキャストによって個別送信する。これにより、上記子ノード7−1、7−2〜7−kにおいて、ブロードキャストによる一斉送信では受信できなかった第1ブロックデータ23−1、第2ブロックデータ23−2〜第nブロックデータ23−nが補完される。
次に、図5、図6のフローチャートを参照しながら作用を確認する。
まず、親ノード5における更新処理について、図5のフローチャートを参照しながら説明する。
ステップS1において、更新指示があったか否かが判別される。更新指示があった場合は次のステップS2に移行し、更新指示がなかった場合には、ステップS3に移行して常時の処理が行われる。
上記ステップS2においては、第1ブロックデータ23−1、第2ブロックデータ23−2〜第nブロックデータ23−nのブロードキャストによる一斉送信の繰返回数(m)が算出され、親ノード側メモリ21に繰返回数データ25として記憶される。
次に、ステップS4において、送信されるブロックデータの番号を示すカウンタ用の変数(n)が初期値である「1」に設定される。
次に、ステップS5に移行して、ブロードキャストによる一斉送信の繰返回数を示すカウンタ用の変数(m)が初期値である「1」に設定される。
次に、ステップS6に移行して、送信されるブロックデータを構成する複数の通信フレームのフレーム番号を示すカウンタ用の変数(l)が初期値である「1」に設定される。
次に、ステップS7に移行し、通信処理手段33により電力線通信ネットワーク3を介して、子ノード7−1、7−2〜7−kに第1ブロックデータ23−1の最初の通信フレームがブロードキャストにより一斉送信される。次に、ステップS8に移行して、通信フレームのフレーム番号を示すカウンタ用の変数(l)に「1」が加算されて「2」となる。次に、ステップS9に移行して、通信フレームのフレーム番号を示すカウンタ用の変数(l)が、上記第1ブロックデータ23−1の通信フレームの数(l)に「1」を加算した「l+1」になったか否かが判別される。つまり、上記第1ブロックデータ23−1の通信フレームが全て一斉送信されたか否かが判別される。通信フレームのフレーム番号を示すカウンタ用の変数(l)が「l+1」になったと判別された場合には、ステップS10に移行する。これに対して、通信フレームのフレーム番号を示すカウンタ用の変数(l)が「l+1」になっていない場合には、ステップS7に戻る。
このような処理により、上記第1ブロックデータ23−1について全ての通信フレームが一斉送信される。
ステップS10では、ブロードキャストによる一斉送信の繰返回数を示すカウンタ用の変数(m)に「1」が加算されて「2」となる。
次にステップS11に移行し、上記ブロードキャスト送信の繰返回数を示すカウンタ用の変数(m)が、予め設定された繰返回数(m)に「1」を加算した「m+1」に至ったか否かが判別される。つまり、予め設定された所定の繰返回数(m)だけ第1ブロックデータ23−1のブロードキャストによる一斉送信が実行されたか否かが判別される。
なお、上記所定の繰返回数(m)は、親ノード側メモリ21に繰返回数データ25として記憶されている。
ステップS11において上記ブロードキャスト送信の繰返回数を示すカウンタ用の変数(m)が、「m+1」に至っていないと判別された場合には、上記ステップS6に戻る。
これに対して、ステップS11において、上記ブロードキャスト送信の繰返回数を示すカウンタ用の変数(m)が「m+1」に至っていると判別された場合には、次のステップS12に移行する。
このような処理を行なうことにより、第1ブロックデータ23−1が所定の繰返回数(m)だけブロードキャストにより一斉送信されることになる。
上記ステップS12では、送信されるブロックデータの番号を示すカウンタ用の変数(n)に「1」が加算され、次のステップS13に移行する。
このステップS13では、ブロックデータの番号を示すカウンタ用の変数(n)の値が「n+1」に至っているか否かが判別される。つまり、上記第1ブロックデータ23−1、第2ブロックデータ23−2〜第nブロックデータ23−nが全て送信されたか否かが判別される。ブロックデータの番号を示すカウンタ用の変数(n)の値が「n+1」に至っていないと判別された場合には、上記ステップS5に戻る。上記ブロックデータの番号を示すカウンタ用の変数(n)の値が「n+1」に至っていると判別された場合には、次のステップS14に移行する。
このように、上記ステップS5から上記ステップS13までの処理を繰り返すことで、第1ブロックデータ23−1、第2ブロックデータ23−2〜第nブロックデータ23−nのそれぞれが、所定の繰返回数(m)ずつ、通信処理手段33を介して、上記子ノード7−1、7−2〜7−kにブロードキャストにより一斉送信される。
上記ステップS14では、転送状態を確認する子ノード7−1、7−2〜7−kの番号を示すカウンタ用の変数(k)に初期値である「1」が設定される。
次にステップS15に移行し、子ノード7−1について、通信処理手段33を介して、転送状態の送信を指示し、上記子ノード7−1から送信されてきた転送状態データを受信・取得する。
次に、ステップS16に移行し、上記転送状態データから子ノード7−1について、第1ブロックデータ23−1、第2ブロックデータ23−2〜第nブロックデータ23−nの全てが正常に受信されているかを判別する。
上記子ノード7−1によって第1ブロックデータ23−1、第2ブロックデータ23−2〜第nブロックデータ23−nの全てが正常に受信されていれば、次のステップS17に移行する。
このステップS17では、上記子ノード7−1、7−2〜7−kの番号を示すカウンタ用の変数(k)に「1」を加算する。
次に、ステップS18に移行し、上記子ノード7−1、7−2〜7−kの番号を示すカウンタ用の変数(k)が「k+1」に至ったか否かが判別される。つまり、上記子ノード7−1、7−2〜7−kの全てについて転送状態の確認を行ったか否かが判別される。上記子ノード7−1、7−2〜7−kの番号を示すカウンタ用の変数(k)が「k+1」に至っていれば処理を終了する。これに対して、上記子ノード7−1、7−2〜7−kの番号を示すカウンタ用の変数(k)が「k+1」に至っていない場合は、上記ステップS15に戻る。
また、上記ステップS16において、子ノード7−1によって第1ブロックデータ23−1、第2ブロックデータ23−2〜第nブロックデータ23−nの全てが正常に受信されているわけではないと判別された場合は、ステップS19に移行する。
このステップS19では、未転送のブロックデータを構成する複数の通信フレームのフレーム番号を示すカウンタ用の変数(l)が初期値である「1」に設定される。次に、ステップS20に移行して、上記未転送のブロックデータの最初の通信フレームの個別送信が実行される。次に、ステップS21に移行して、通信フレームのフレーム番号を示すカウンタ用の変数(l)に「1」が加算されて「2」となる。次に、ステップS22に移行して、通信フレームのフレーム番号を示すカウンタ用の変数(l)が「l+1」になったか否かが判別される。つまり、上記未転送のブロックデータの通信フレームが全て個別送信されたか否かが判別される。通信フレームのフレーム番号を示すカウンタ用の変数(l)が「l+1」になったと判別された場合には、ステップS15に移行する。これに対して、通信フレームのフレーム番号を示すカウンタ用の変数(l)が「l+1」になっていない場合には、ステップS20に戻る。
このようにして、子ノード7−1、7−2〜7−kに対して、上記第1ブロックデータ23−、第2ブロックデータ23−2〜第nブロックデータ23−nの内、正常に受信されなかったブロックデータについて、ユニキャストによる個別送信が通信処理手段33を介して行われる。
次に、子ノード7−1、7−2〜7−k側の処理を、図6のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、ステップS31で、通信処理手段53において、通信フレームが正常に受信されたか否かが判別される。上記通信フレームが正常に受信されなかった場合は処理を終了し、上記通信フレームが正常に受信された場合はステップS32に移行する。
このステップS32では、上記受信された通信フレームが、子ノード用制御プログラム23の更新用の通信フレームか否かが判別される。上記受信された通信フレームが、子ノード用制御プログラム23の更新用の通信フレームであると判別された場合は、ステップS33に移行する。
このステップS33では、受信された更新用の通信フレームが一時的に記憶される。これにより、ブロックデータを構成する更新用の通信フレームが蓄積されていく。次に、ステップS34に移行する。このステップS34では、ブロックデータを構成する全ての通信フレームを受信したか否かが判別される。全ての通信フレームを受信したと判別された場合には、ブロックデータが受信されたとして、ステップS35に移行する。これに対して、全ての通信フレームを受信していないと判別された場合には処理を終了する。ステップS35では、受信されたブロックデータが、既に正常に受信されたブロックデータであるか否かが、第1転送状態データ45−1、第2転送状態データ45−2〜第n転送状態データ45−nを基に判別される。上記受信されたブロックデータが既に正常に受信されたブロックデータのものであれば、処理を終了する。上記受信されたデータが既に正常に受信されたブロックデータでなければ、次のステップS36に移行する。
このステップS36では、上記更新処理手段51において、上記受信されたブロックデータを、第1ブロックデータ23−1、第2ブロックデータ23−2〜第nブロックデータ23−nの何れかとして扱い、転送データ/転送状態データ格納手段47を介して子ノード側メモリ41に記憶する。
次に、ステップS37に移行する。このステップS37では、上記更新処理手段51が、今回記憶された上記第1ブロックデータ23−1、第2ブロックデータ23−2〜第nブロックデータ23−nに対応する第1転送状態データ45−1、第2転送状態データ45−2〜第n転送状態データ45−nを作成し、その作成した第1転送状態データ45−1、第2転送状態データ45−2〜第n転送状態データ45−nを、転送データ/転送状態データ格納手段が、子ノード側メモリ41に記憶させる。その後、処理を終了する。
上記第1転送状態データ45−1、第2転送状態データ45−2〜第n転送状態データ45−nの作成に関して詳しく説明すると、各ブロックデータ毎に、全ての通信フレームに関してデータを正常に受信した場合には、そのブロックデータに関して正常に受信したものとして転送状態データを作成する。これに対して、一つでも受信していない通信フレームが存在している場合には、上記上記第1転送状態データ45−1、第2転送状態データ45−2〜第n転送状態データ45−nはリセット状態のままとなり、それが、そのブロックデータを正常に受信していないことを意味する。
なお、上記第1転送状態データ45−1、第2転送状態データ45−2〜第n転送状態データ45−nは、更新処理開始時にリセットされている。
上記ステップS32で、上記受信された通信フレームが、子ノード用制御プログラム23の更新用の通信フレームではないと判別された場合は、ステップS38に移行する。
このステップS38では、受信された通信フレームが転送状態取得要求の通信フレームか否かが判別される。上記受信された通信フレームが転送状態取得要求の通信フレームであれば、ステップS39に移行する。
このステップS39では、上記転送状態読出手段49を介して、第1転送状態データ45−1、第2転送状態データ45−2〜第n転送状態データ45−nを読み出す。
次に、ステップS40に移行し、読み出した上記第1転送状態データ45−1、第2転送状態データ45−2〜第n転送状態データ45−nを親ノード5に送信し、その後、処理を終了する。
上記ステップS38で、上記受信された通信フレームが、転送状態取得要求の通信フレームではないと判別された場合は、上記受信された通信フレームは常時における処理に用いられるものであるため、ステップS41に移行し、常時の処理が行われる。
次に、本発明の一実施の形態による効果を説明する。
まず、子ノード用制御プログラム23の更新に要する時間を短縮させることができる。これは、所定の繰返回数(m)のブロードキャストによる一斉送信と、その後のユニキャストによる個別送信を組み合わせたことによるものであり、特に、その所定の繰返回数(m)を電力線通信の成功率(P)に基づいて、更新時間を最短にすることができる最適な値に設定しているからである。
図7は、横軸に電力線通信の成功率(P)をとり、縦軸に更新時間をとり、両者の関係を示した図であり、図中●印がユニキャストによる場合、▲印が本実施の形態の場合である。
なお、この場合はブロードキャストによる一斉送信の繰返回数(m)を6に固定して行っている。
この図7から明らかなように、ユニキャストによる場合に比べて本実施の形態の場合には、電力線通信の成功率(P)にかかわらず、更新時間が大幅に短縮されていることがわかる。
なお、実際には、ブロードキャストによる一斉送信の繰返回数(m)は、電力線通信の成功率(P)に応じて最適な値が設定されるので、上記効果は更に高いものとなる。
また、上記ブロードキャストによる一斉送信の繰返回数(m)の決定に用いられる電力線通信の成功率(P)は定期的に更新されるので、通信ネットワークシステム1の状況に応じて、適切な繰返回数(m)を設定することができる。
また、上記通信ネットワークシステム1は電力線通信ネットワーク3を用いているため、容易に構成することができる。
なお、本発明は前記一実施の形態に限定されるものではない。
まず、前記一実施の形態の場合は、子ノード用制御プログラムを複数のブロックデータに分割し、ブロックデータ毎に処理するようにしていたが、上記子ノード用制御プログラムを分割しないで処理することも考えられる。
また、ブロードキャスト送信の繰返回数(m)を子ノードの台数(k)と電力線通信の成功率(P)の統計的データに基づいて決定したが、それ以外の様々な統計的データに基づいて決定されることが考えられる。
また、前記一実施の形態の場合には、更新処理を行なう前にブロードキャスト送信の繰返回数(m)を算出するようにしたが、定期的に算出しておくようにしてもよい。
また、前記一実施の形態では、全てのブロックデータについてブロードキャストによる一斉送信を所定の繰返回数(m)だけ終えた後、それぞれの子ノードについて未受信のブロックデータがあるか否かを確認し、未受信のブロックデータがあれば、そのブロックデータをユニキャストにより個別送信するようにしていたが、個々のブロックデータについて所定の繰返回数(m)のブロードキャストによる一斉送信が終了する毎に、そのブロックデータについて未受信である子ノードがあるか否かを判別し、未受信の子ノードがあればその子ノードに対して、そのブロックデータのユニキャストによる個別送信を行うようにしてもよい。
また、一斉送信としては、ブロードキャストによるもの以外に、例えば、マルチキャストによるものが考えられる。
また、子ノードによって制御される被制御機器については、様々な種類が考えられる。
また、前記一実施の形態では電力線通信ネットワークを使用した場合を例に挙げて説明したが、その他の無線通信ネットワーク、有線通信ネットワークであっても同様に適用可能である。
その他、各部の構成は、図示したものに限定されず、様々な変更か考えられる。
本発明は、通信ネットワークシステムと通信ネットワークシステムの通信方法に係り、例えば、電力線通信を介してファームウェアの更新を行う際、更新に要する時間を短縮できるように工夫したものに関し、例えば、照明制御システムに好適である。
1 通信ネットワークシステム
3 電力線通信ネットワーク
5 親ノード
−1 子ノード
−2 子ノード
−k 子ノード
23 子ノード用制御プログラム
23−1 第1ブロックデータ
23−2 第2ブロックデータ
23−n 第nブロックデータ
33 通信処理手段(一斉送信手段、個別送信手段)
35 繰返回数算出手段(演算処理手段)
49 転送状態読出手段(未受信通知送信手段の一部)
51 更新処理手段(未受信通知送信手段の一部)
53 通信処理手段(未受信通知送信手段の一部)

Claims (7)

  1. 親ノードと、
    上記親ノードに対して送受信可能に配置された複数の子ノードと、
    上記親ノードに設けられデータを所定の繰返回数だけ一斉送信する一斉送信手段と、
    上記子ノードに設けられ上記データを正常に受信できなかった場合に上記親ノードに対して未受信通知を送信する未受信通知送信手段と、
    上記親ノードに設けられ上記未受信通知があった場合にその子ノードに対して正常に受信できなかった上記データを個別送信する個別送信手段と、
    上記親ノードに設けられ上記一斉送信の繰返回数を通信時間を短縮する上で最適な値に決定する演算処理手段と、
    を具備したことを特徴とする通信ネットワークシステム。
  2. 請求項1記載の通信ネットワークシステムにおいて、
    上記データは複数のブロックデータに分割され個々のブロックデータ毎に所定の繰返回数ずつ一斉送信され、
    上記未受信通知や上記個別送信も上記ブロックデータ毎に行われることを特徴とする通信ネットワークシステム。
  3. 請求項1又は請求項2記載の通信ネットワークシステムにおいて、
    上記演算処理手段は、上記子ノードの台数とデータ通信の成功率に関する統計的データに基づいて上記一斉送信の繰返回数を決定するものであることを特徴とする通信ネットワークシステム。
  4. 請求項3記載の通信ネットワークシステムにおいて、
    上記統計的データは定期的に更新されるものであることを特徴とする通信ネットワークシステム。
  5. 請求項1〜請求項4の何れかに記載の通信ネットワークシステムにおいて、
    上記通信は電力線通信を用いたものであることを特徴とする通信ネットワークシステム。
  6. 親ノードと、上記親ノードに対して送受信可能に配置された複数の子ノードと、から構成された通信ネットワークシステムの通信方法において、
    データを上記複数の子ノードに対して通信時間を短縮できる所定の繰返回数だけ一斉送信し、
    上記データを正常に受信できなかった場合に上記子ノードから上記親ノードに対して未受信通知が送信され、
    上記未受信通知が送信された場合に上記親ノードはその子ノードに対して正常に受信できなかった上記データを個別送信する、
    ようにしたことを特徴とする通信ネットワークシステムの通信方法。
  7. 請求項6記載の通信ネットワークシステムの通信方法において、
    上記データは複数のブロックデータに分割され個々のブロックデータ毎に通信時間を短縮できる所定の繰返回数ずつ一斉送信され、
    上記未受信通知や上記個別送信も上記ブロックデータ毎に行われることを特徴とする通信ネットワークシステムの通信方法。
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