JP4822957B2 - 通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は通信装置に関し、特に複数の周波数帯域の1つを端末に割り当て無線通信を行う基地局の通信装置に関する。
セルラ方式の移動体通信では、端末は自分の属しているセルの基地局と無線通信を行う。そのため、端末は、通信中に移動すると、無線通信する基地局の切替え(ハンドオーバ)が生じる場合がある。
図26は、ハンドオーバを説明するための移動体通信システムを示した図である。図には、BS(Base Station)101,102、端末111、およびBS101,102の通信範囲を示したセル121,122が示してある。
端末111は、BS101,102から共通パイロットを受信する。端末111は、受信した共通パイロットの受信レベルを比較し、HO(ハンドオーバ)要求の出力を判断する。
例えば、図の矢印に示すように、端末111がセル121からセル122へ移動するとする。端末111がセル121とセル122の境界に近づくと、BS102の共通パイロットの受信レベルは徐々に大きくなる。端末111は、BS102の共通パイロットの受信レベルがBS101の共通パイロットの受信レベルより大きくなると、BS101に対してHO要求を送信する。
図27は、図26の移動体通信システムのシーケンス図である。図には、図26の端末111およびBS101,102が示してある。また、コアネットワーク(CN)が示してある。CNは、BS101,102の上位のネットワークに存在する通信装置であり、基地局間のデータ(パケット)のやり取りを行う。
[ステップS121]端末111は、BS101の近隣に居るとする。端末111は、BS101とパケットの送受信を行い、BS101は、CNとパケットの送受信を行っている。これにより、端末111は、他の端末等と通信をすることができる(通常の通信)。
[ステップS122]端末111は、セル122へ移動するとする。これにより、BS102の共通パイロットの受信レベルは、BS101の共通パイロットの受信レベルより大きくなり、端末111は、BS101に対してHO要求を送信する。
[ステップS123]BS101は、端末111から受信したHO要求を、HO先のBS102に送信する。
[ステップS124]BS102は、端末111からのHO要求を受けて、CNに対し、切替え要求を行う。これにより、CNは、端末111宛てのパケットをBS101からBS102に切替えて送信することになる。
[ステップS125]BS101には、端末111宛てのパケット(残存パケット)が残っている。BS101は、この残存パケットを端末111に送信する。
[ステップS126]CNは、端末111宛てのパケットをBS102に送信する。なお、CNは、BS102からの切替え要求を受けて、端末111宛てのパケットをBS102に送信するので、ステップS125の前に端末111宛てのパケットがあれば、ステップS125の前でもパケットをBS102に送信する。
[ステップS127]BS101は、残存パケットを全て端末111に送信すると、HO切替え要求を端末111に送信する。
[ステップS128]CNは、端末111宛てのパケットがあれば、BS102に送信する。
[ステップS129]端末111は、BS101からのHO切替え要求を受けて、BS102に対し、パケットの送信要求を行う。
[ステップS130]CNは、端末111宛てのパケットがあれば、BS102に送信する。
[ステップS131]BS102は、送信要求を出した端末111と通信を開始する。BS102は、これまでCNから送信されてきた、端末111宛てのパケット(蓄積パケット)を端末111に送信する。
[ステップS132]端末111は、BS102とパケットの送受信を行い、BS102は、CNとパケットの送受信を行う。これにより、端末111は、BS102およびCNを介して、他の端末等と通信をすることができる(通常の通信)。
このように端末111がHO要求をすると、HO元のBS101には、端末111宛ての残存パケットが残存する。また、HO先のBS102には、端末111宛ての蓄積パケットが蓄積される(図27のステップS126,S128,S130のパケットが蓄積される)。
図28は、残存パケットと蓄積パケットを説明する図である。図において、図26と同じものには同じ符号を付し、その説明を省略する。
図には、BS101の残存パケットを記憶するメモリ131と、BS102の蓄積パケットを記憶するメモリ132と、CN141とが示してある。端末111は、HOの際にメモリ131に残存した残存パケットを受信し、BS102のメモリ132に蓄積された蓄積パケットを受信する。
端末111は、セル121とセル122の境界の、BS102との電波環境がよくなった位置で、HO要求を行うことになる。すなわち、端末111は、BS102のセル122の干渉を受ける環境で、BS101のメモリ131に残存している残存パケットを受信することになる。
なお、従来、移動局がソフトハンドオーバ状態にあって、複数の基地局とDPCH(Dedicated Physical Channel)を設定している状態のときにも、パケット送信基地局が十分な品質でHS−DPCCH(High-speed Dedicated Physical Control Channel)を受信できるようにして、ACK/NACK(Acknowledge/Non-Acknowledge)信号の誤り率を減少し、パケットロスをなくすセルラシステムが提供されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−7030号公報
このように、HO要求は、セルの境界で行われ、端末とHO元の基地局は、隣接するセルの干渉の影響を受けて残存パケットの送受信を行うことになる。すなわち、残存パケットのスループットは、隣接するセルの干渉の影響を受けて低下するという問題点があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、残存パケットを送信する際の隣接するセルの干渉の影響を低減し、スループットを向上することができる通信装置を提供することを目的とする。
本発明では上記問題を解決するために、図1に示すような複数の周波数帯域f1〜f4を重複しないように端末2a〜2nに割り当て無線通信を行う基地局の通信装置1において、複数の周波数帯域f1〜f4の1つの周波数帯域f4の無線送信電力を増加させる電力増加手段1aと、ハンドオーバする端末2aに無線送信電力を増加させた周波数帯域f4を割り当てる周波数帯域割り当て手段1bと、を有することを特徴とする通信装置1が提供される。
このような通信装置によれば、複数の周波数帯域f1〜f4の1つの周波数帯域f4の無線送信電力を増加させる。そして、ハンドオーバする端末2aに、無線送信電力を増加させた周波数帯域f4を割り当てる。
本発明の通信装置では、ハンドオーバする端末に対し、無線送信電力を増加した周波数帯域を割り当てるようにした。これによって、通信装置は、増加した無線送信電力で残存パケットを端末に送信することができ、残存パケットを送信する際の隣接するセルの干渉の影響を低減してスループットを向上することができる。
以下、本発明の原理を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、通信装置の概要を示した図である。図には、基地局に設置される通信装置1,3と、通信装置1と無線通信を行う端末2a〜2nとが示してある。また、通信装置1が端末2a〜2nに割り当てる周波数帯域とその無線送信電力との関係を示したグラフが示してある。
図に示す通信装置1は、複数の周波数帯域f1〜f4を重複しないように端末2a〜2nに割り当て無線通信を行う。例えば、端末2aに周波数帯域f1、端末2bに周波数帯域f2、端末2nに周波数帯域f3を割り当てて通信を行う。通信装置1は、電力増加手段1aおよび周波数帯域割り当て手段1bを有している。
電力増加手段1aは、HOが行われていないとき、複数の周波数帯域f1〜f4の無線送信電力を均等となるように制御している。電力増加手段1aは、HOが開始されると、複数の周波数帯域f1〜f4のうちの、1つの周波数帯域の無線送信電力を増加する。
例えば、端末2aが通信装置1から通信装置3にHOするとする。この場合、電力増加手段1aは、図のグラフに示すように、周波数帯域f4の無線送信電力を増加させる。
周波数帯域割り当て手段1bは、電力増加手段1aが無線送信電力を増加させた周波数帯域f1〜f4を、HOする端末に割り当てる。
例えば、上記例の場合、周波数帯域割り当て手段1bは、HOする端末2aに、無線送信電力を増加させた周波数帯域f4を割り当てる。
このように、通信装置1は、HOする端末2aに対し、無線送信電力を増加した周波数帯域f4を割り当てるようにした。これによって、通信装置1は、増加した無線送信電力で残存パケットを端末2aに送信することができ、隣接する通信装置3の、セルの干渉の影響を低減し、スループットを向上することができる。
次に、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図2は、移動体通信システムの構成例を示した図である。図には、BS11,12、端末21、およびBS11,12の通信範囲を示したセル31,32が示してある。
端末21は、BS11,12から共通パイロットを受信する。端末21は、受信した共通パイロットに基づいて、例えば、CQI(Channel Quality Indicator)などの無線品質を算出し、BS11,12に送信する。BS11,12は、端末21から受信した無線品質に基づいて、複数の周波数帯域の1つを端末21に割り当てて通信する。
端末21は、受信した共通パイロットの受信レベルを比較し、HO要求の出力を判断する。例えば、図の矢印に示すように、端末21がセル31からセル32に移動するとする。端末21は、セル31とセル32の境界に入り、BS12の共通パイロットの受信レベルが、BS11の共通パイロットの受信レベルを超えると、BS11に対してHO要求を送信する。
HO元となるBS11は、端末21からHO要求があると、複数の周波数帯域のうちの1つの周波数帯域の無線送信電力を増加させる。そして、BS11は、HO要求のあった端末21に、電力を増加させた周波数帯域を割り当てる。
HO先となるBS12は、HO元のBS11の電力を増加させた周波数帯域を検出する。そして、BS12は、検出した周波数帯域の電力を低減する。
これにより、端末21は、HO元であるBS11から、電力を増加した周波数帯域が割り当てられるので、隣接するセルの干渉の影響が抑制され、残存パケットの送受信のスループットを向上することができる。
また、HO先のBS12は、BS11が電力増加させた周波数帯域の電力を下げるので、残存パケットの送信の際の、セル間の干渉の影響が抑制され、残存パケットの送受信のスループットを向上することができる。
以下、図2で示したHO元のBS11の電力増加と、HO先のBS12の電力低減について詳細に説明する。まず、HO元のBS11の電力増加について説明する。
図3は、BSの通常時の電力を示した図である。図のグラフの横軸は、端末21に割り当てる周波数帯域を示し、縦軸は、BS11の無線送信電力のパワーを示している。
BS11は、例えば、図の周波数帯域f1〜f4の1つを端末21に割り当てて通信するとする。BS11は、HO制御を行っていないとき(通常時)、図に示すように、周波数帯域f1〜f4に対し、均等に電力を割り当てる。
図4は、BSのHO要求後の電力を示した図である。図のグラフの横軸は、周波数帯域を示し、縦軸は、無線送信電力のパワーを示している。
BS11は、端末21からHO要求があると、複数の周波数帯域のうちの、1つの周波数帯域の電力を増加させる。例えば、図に示すように、BS11は、周波数帯域f4の電力を増加させる。そして、BS11は、HO要求を行った端末21に対し、周波数帯域f4を割り当てる。これにより、BS11は、電力を増加した周波数帯域f4で、端末21と通信を行うことができる。
なお、電力を増加させる周波数帯域は、端末21がHO要求を行った際に、端末21に割り当てていた周波数帯域とすることができる。例えば、端末21がHO要求を行ったとき、端末21に周波数帯域f4が割り当てられていた場合、電力増加する周波数帯域はf4となる。
なお、電力増加する周波数帯域f4には、電力増加をしない周波数帯域f1〜f3の電力を割り当てて、総送信電力を一定に保つ必要がある。例えば、図に示すように、周波数帯域f3の電力を周波数帯域f4に割り当てる。これは、BS11の無線送信電力が一定であると決まっている場合、周波数帯域f4の電力のみを増加させると、一定の電力を超えるので、周波数帯域f3の電力を抑制して、周波数帯域f4の電力を増加させるようにする。
また、周波数帯域f3の電力を、全て周波数帯域f4の電力に割り当てた場合、周波数帯域f4の電力は、+3dBとなる。従って、HO先のセルの環境が変わらなければ、端末21の無線品質(CQI)は、+3dBとなる。つまり、最大伝送速度と対になるCQIを+3dB改善でき、スループットの向上を実現することができる。
BS11のスケジューリングについて説明する。
図5は、通常時のスケジューリングを説明する図である。図の横軸は、端末21に割り当てる周波数帯域を示し、縦軸は、時間を示す。
BS11は、端末に対して無線品質のよい周波数帯域を割り当てるようにする。従って、BS11は、図の四角に示すように、時間経過とともに、端末21に割り当てる周波数帯域を切替える。例えば、図に示すように周波数帯域をf1,f3,f2,f4と切替え、端末21に割り当てていく。端末21に割り当てていない周波数帯域は、端末21以外の端末に重複しないように割り当てている。
図6は、HO要求後のスケジューリングを説明する図である。図の横軸は、端末21に割り当てる周波数帯域を示し、縦軸は、時間を示す。
BS11は、端末21からのHO要求があると、図4に示したように、周波数帯域f4の電力を増加させる。BS11は、電力を増加させた周波数帯域f4を、HO要求を行った端末21に割り当てる。すなわち、BS11は、図の四角に示すように、端末21に周波数帯域f4を割り当てるようにする。
これにより、端末21は、セル31,32の境界に居ても、HO元であるBS11から電力を増加した周波数帯域が割り当てられるので、所望信号の着信電力が増加して、残存パケットの送受信のスループットを向上することができる。
なお、BS11は、残存パケットを全て端末21に送信すると、図3に示したように電力配分を通常時に戻す。また、端末21への周波数帯域f1〜f4の割り当てを、図5に示したように通常時に戻す。
また、上記では、BS11は、端末21からのHO要求を受けて、電力増加の処理を行うとしたが、HO要求後、端末21の残存パケットのQoS(Quality of Service)が所定のしきい値を超えた場合に、電力増加の処理を行うようにしてもよい。
図7は、QoSによる電力制御の処理を説明する図である。図のグラフの横軸は、時間を示し、縦軸は、残存パケットのQoS優先度を示す。
BS11は、端末21宛ての残存パケットがいつまでもメモリに残らないように、時間t1後に廃棄する。一方、BS11は、端末21宛ての残存パケットが時間t1後に廃棄されないように、残存パケットのQoS優先度を増加する。
BS11は、HO要求後、残存パケットのQoS優先度がしきい値を超えた場合に、電力制御の処理を行うようにする。例えば、図に示すように、QoS優先度がしきい値THを超えた場合に、図4に示したように周波数帯域f4の電力を増加させ、図6に示したように、端末21に周波数帯域f4が割り当てられるようにスケジューリングする。
なお、QoS優先度がしきい値を超える前に、残存パケットが端末21に全て送信された場合は、BS11は、電力制御の処理および電力増加した周波数帯域の割り当てを行わない。
BS11の機能について説明する。
図8は、BSの機能ブロック図である。図に示すようにBS11は、HO要求受信部11a、QoS比較部11b、電力制御部11c、およびスケジューラ11dを有している。
HO要求受信部11aは、端末21からHO要求を受信すると、その旨をQoS比較部11bに通知する。
QOS比較部11bは、HO要求受信部11aから、HO要求を受信した旨の通知を受けると、メモリに記憶されている残存パケットのQoS優先度としきい値とを比較する。QoS比較部11bは、残存パケットのQoS優先度がしきい値を超えると、その旨を電力制御部11cおよびスケジューラ11dに通知する。
電力制御部11cは、QoS比較部11bから、残存パケットのQoS優先度がしきい値を超えた旨の通知を受けて、端末21と無線通信する電波の電力制御を行う。例えば、図4に示したように、周波数帯域f3の電力を周波数帯域f4の電力に割り当て、周波数帯域f4の電力を増加させる。
スケジューラ11dは、QoS比較部11bから、残存パケットのQoS優先度がしきい値を超えた旨の通知を受けて、電力制御部11cによって電力増加された周波数帯域に、HO要求してきた端末を割り当てる。例えば、図6に示したように、周波数帯域f4に端末21を割り当てる。
スケジューラ11dは、HO要求を行っていない端末に対しては、通常と同様の適応変調のスケジューリングを行う。従って、スケジューラ11dは、HO要求を行っていない端末に対して、残りの周波数帯域f1〜f3を割り当てる。また、周波数帯域f3の電力を周波数帯域f4に全て割り当てた場合、スケジューラ11dは、HO要求を行っていない端末に対して、周波数帯域f1,f2を割り当てることになる。
なお、残存パケットのQoS優先度をしきい値と比較せず、HO要求があったときに電力制御およびスケジューリングの処理を行う場合は、図8のQoS比較部11bは、不要である。この場合、電力制御部11cおよびスケジューラ11dは、HO要求受信部11aからのHO要求を受信した旨の通知を受けて、上記の電力制御およびスケジューリングの処理を行う。
また、スケジューラ11dがHO要求受信部11a、QoS比較部11b、および電力制御部11cの機能を有していてもよい。
このように、端末21は、セル31,32の境界に居ても、HO元であるBS11から電力を増加した周波数帯域が割り当てられるので、所望信号の着信電力が増加して、残存パケットの送受信のスループットを向上することができる。
また、残存パケットのスループットを向上させたことにより、端末のHO先の基地局への接続切替え時間を短縮することができる。
次に、HO先のBS12の電力低減について説明する。HO先のBS12は、上述したように、BS11が端末に割り当てた周波数帯域の電力を下げることによって、セルの干渉の影響を低減し、BS11と端末21との残存パケットのスループットを向上させる。
図9は、移動体通信システムの構成例を示した図である。図において、図2と同じものには同じ符号を付し、その説明を省略する。
図に示すように、セル32には、端末41〜44が存在している。端末41は、現在、周波数帯域f4が割り当てられ、端末42は周波数帯域f3が割り当てられ、端末43は周波数帯域f2が割り当てられ、端末44は周波数帯域f1が割り当てられているとする。BS11は、端末21のHO要求によって、周波数帯域f4の電力を増加させたとする。
この場合、セル31,32の境界で、BS12と周波数帯域f4で通信している端末41は、BS11による干渉電力が大きくなる。例えば、BS11の周波数帯域f4の電力が2倍になったとする。この場合、周波数帯域f4でBS12と通信している端末41は、BS11による干渉電力が約2倍(+3dB)となり、端末41のCQIは、約−3dB劣化することになる。これに対し、他の周波数帯域f1〜f3のCQIは、BS11が電力増加させた周波数帯域と異なるので劣化しない。
すなわち、端末41〜44の無線品質は、BS11の電力増加によって影響を受け変化する。従って、BS12は、端末41〜44の無線品質を参照することにより、HO元のBS11がどの周波数帯域を増加させたか検出でき、HO元のBS11が電力増加させた周波数帯域の電力を低減することができる。
なお、図4で説明したように、BS11が周波数帯域f3の電力を周波数帯域f4に割り当てて増加させた場合には、周波数帯域f3におけるCQIはよくなる。BS11の周波数帯域f3の干渉電力が小さくなるからである。
図10は、HO先のBSと通信している端末のCQIを示した図である。図には、端末41,42のCQIが示してある。
端末41〜44は、BS12から共通パイロットを受信し、SINR(Signal to Interface and Noise Ratio)を算出する。端末41〜44は、連続値であるSINRを離散値であるCQIに変換して、BS12に送信する。例えば、端末41〜44は、0〜1dBのSINRをCQI1と変換し、1〜2dBのSINRをCQI2と変換し、2〜3dBのSINRをCQI3と変換する。なお、BS12は、端末41〜44との無線品質が分かればよく、上記のSINR,CQIに限るものではない。
上述したように、BS11が、周波数帯域f3の電力を周波数帯域f4に割り当てて電力を増加させたとする。すると、周波数帯域f4で通信していた端末41のCQIは、BS11のセル干渉のため、図に示すように点線から減少する。なお、図の点線は、BS11が周波数帯域f4の電力を増加させる前の端末41のCQIを示す。
一方、周波数帯域f3で通信していた端末42のCQIは、BS11のセル干渉がなくなるため、図に示すように点線から増加する。なお、図の点線は、BS11が周波数帯域f4の電力を増加させる前の端末42のCQIを示す。
このように、端末41〜44のCQIは、BS11の電力変化によって変化する。従って、HO先のBS12は、端末41〜44のCQIを監視することにより、HO元のBS11がどの周波数帯域を増減させたか検出することができる。そして、HO先のBS12は、HO元のBS11が電力増加させた周波数帯域の電力を増減することができる。
図11は、BSのHO要求後の電力を示した図である。図のグラフの横軸は、周波数帯域を示し、縦軸は、無線送信電力のパワーを示している。
HO先のBS12は、HO元のBS11の電力増加させた周波数帯域を検出すると、その周波数帯域の電力を低減する。例えば、HO元のBS11が、周波数帯域f4の電力を増加させたとする。この場合、HO先のBS12は、図に示すように、周波数帯域f4の電力を低減する。これにより、周波数帯域f4におけるセル干渉が低減され、周波数帯域f4で通信を行うHO元のBS11と端末21は、残存パケットのスループットを向上させることができる。
図12は、BSのHO要求後の電力を示した図である。図のグラフの横軸は、周波数帯域を示し、縦軸は、無線送信電力のパワーを示している。
図11では、単に周波数帯域f4の電力を低減するのみであった。これに対し、図12では、低減した電力を他の周波数帯域の電力に割り当てる。例えば、CQIの増加する周波数帯域f3に割り当てるようにする。これにより、BS12と端末42のスループットを向上させることができる。
ところで、HO元のBS11は、HO要求があると、特定の周波数帯域の電力を増加するが、共通パイロットを送信する電力と、パケット(無線データ)を送信する特定の周波数帯域の電力との両方の電力を増加するようにする。一方、HO先のBS12は、特定の周波数帯域の電力を低減するが、共通パイロットの電力はそのままで、パケットを送信する特定の周波数帯域の電力のみ低減する。
図13は、HO元とHO先のBSの電力を説明する図である。図13において、図9と同じものには同じ符号を付し、その説明を省略する。図のセル31内に示しているPilotとInfoは、BS11の共通パイロットの電力と、パケットを送信する電力との増加分を示している。また、図のセル32内に示しているPilotとInfoは、BS12の共通パイロットの電力と、パケットを送信する電力との減少分を示している。
HO元のBS11は、HO要求があると、共通パイロットの電力を+3dB増加させる。また、パケットを送信する周波数帯域f4の電力を+3dB増加させる。一方、HO先のBS12は、共通パイロットの電力はそのままで(0dB)、パケットを送信する周波数帯域f4の電力を−3dB減少させる。
端末21は、BS11の共通パイロットの電力が+3dB増加したことにより、+3dB増加したCQIをBS11に返すことになる。これにより、BS11は、端末21と1度に通信できるデータ量を増加させることができる。また、パケットを送信する電力を+3dB増加したことにより、セルの干渉によるパケットの誤り発生を低減することができる。
また、HO先のBS12が、パケットを送信する電力を−3dB低減することにより、周波数帯域f4におけるセルの干渉がさらに低減され、パケットの誤り発生を低減することができる。
また、CQI遅延によるパケットの誤り発生の影響を低減することができる。
図14は、CQI遅延を説明する図である。図の横軸は、時間を示している。BS11は、図の共通パイロットに示すように、共通パイロットを出力するとする。端末21は、BS11から共通パイロットを受信してCQIを算出し、図のCQIに示すタイミングでBS11に送信する。BS11は、端末21から送られてきたCQIに基づいて、図の残存パケットに示すように残存パケットを送信する。
残存パケットは、図の矢印に示すように、端末21が算出したCQIに対し、遅延して送信される。従って、残存パケットが実際に送信されるときのCQIは、端末21が測定したときのCQIの値と異なっている場合がある。そのため、端末21において、残存パケットの誤りが生じる場合がある。
しかし、上述したように、HO先のBS12が、パケットを送信する電力を−3dB低減することにより、このようなCQIの遅延があっても、パケットの誤り発生を低減することができる。
なお、HO先のBS12が、共通パイロットの電力を増加しないのは、BS11の端末21のCQI測定において、BS12の共通パイロットが影響しないようにするためである。
HO先のBS12の機能について説明する。
図15は、BSの機能ブロック図である。図に示すようにBS12は、CQI受信部12a、周波数帯域検出部12b、および電力制御部12cを有している。
CQI受信部12aは、セル32内の端末41〜44のCQIを受信する。
周波数帯域検出部12bは、CQI受信部12aによって受信されたCQIに基づいて、HO元のBS11がどの周波数帯域の電力を増減させたか検出する。
電力制御部12cは、周波数帯域検出部12bによって検出された周波数帯域の電力制御を行う。例えば、図11,12に示したように、HO元のBS11が電力を増加した周波数帯域f4を低減し、HO元のBS11が電力を低減した周波数帯域f3の電力を増加する。電力制御部12cは、共通パイロットの電力はそのままで、パケットを送信する電力のみを増減する。
なお、図の機能ブロックは、BS11からHO要求があった後に動作を開始し、端末21からパケットの送信要求あった後に動作を終了する。
また、図に示してないが、適応変調を行うスケジューラは、端末41〜44のCQIに基づいて、スケジューリングを行い、周波数帯域f1〜f4を端末41〜44に割り当てる。スケジューラが図のCQI受信部12a、周波数帯域検出部12b、および電力制御部12cの機能を有するようにしてもよい。
BS11,12のスケジューラは、各端末のCQIに基づいて、適応変調のMCS(Modulation and Coding Scheme)を決定する。MCSは、変調と符号化とが対応付けられ、さらに、CQIが対応付けられた値である。例えば、MCS1は、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)の変調とR=1/3の符号化とが対応付けられ、MCS2は、QPSKの変調とR=1/2の符号化とが対応付けられ、MCS10は、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)とR=8/9の符号化とが対応付けられている。そして、例えば、MCS1とCQI0〜3とが対応付けられ、MCS2とCQI4〜6とが対応付けられ、MCS10とCQI30〜35とが対応付けられている。従って、CQIの値により、MCSが決まり、無線通信のための変調方式が決まる。
このように、HO先のBS12の電力を低減することにより、パケットの誤り発生を低減できる。また、パケットの誤り発生を低減するので、パケットの再送が低減され、高速にパケット送信をすることができる。
以下、図2,9,13に示したHO元のBS11と、HO先のBS12と、端末21との移動体通信システムの動作シーケンスについて説明する。
図16は、移動体通信システムのシーケンス図である。
[ステップS1]端末21は、BS11の近隣に居るとする。端末21とBS11は、電力制御を行っていない通常のパケットの送受信を行っている。
[ステップS2]端末21は、セル32の方向へ移動したとする。これにより、BS12の共通パイロットの受信レベルは、BS11の共通パイロットの受信レベルより大きくなり、端末21は、BS11に対してHO要求を送信する。
[ステップS3]BS11は、端末21から受信したHO要求をBS12に送信する。
[ステップS4]BS11は、端末21からのHO要求を受けて、電力制御を開始する。例えば、BS11は、図4に示したように、周波数帯域f3の電力を周波数帯域f4に割り当て増加するようにする。そして、BS11は、HO要求を行った端末21に対し、電力増加した周波数帯域f4を割り当てるようにする。
なお、BS11は、上述したように、端末21からHO要求を受け、さらに、端末21の残存パケットのQoSが所定のしきい値を超えた場合に、電力制御を開始するようにしてもよい。
[ステップS5]BS12は、端末21からのHO要求を受けて、電力制御を開始する。例えば、BS12は、セル32内の端末41〜44からCQIを受信する。BS12は、受信したCQIに基づいて、HO元のBS11が電力を増加した周波数帯域を検出する。そして、BS12は、BS11が電力増加させた周波数帯域を低減する。
[ステップS6]BS11は、電力制御を開始した後、端末21宛ての残存パケットを端末21に送信する。
[ステップS7]BS11は、残存パケットを全て端末21に送信すると、電力制御を終了する。すなわち、BS11は、図3に示したように、各周波数帯域において電力配分が均等となるようにする。
[ステップS8]BS11は、電力制御を終えると、HO切替え要求を端末21に送信する。
[ステップS9]端末21は、BS11からHO切替え要求を受けると、HO先のBS12に対し、パケットの送信要求を行う。
[ステップS10]BS12は、端末21からの送信要求を受けて、電力制御を終了する。すなわち、BS12は、各周波数帯域において電力配分が均等となるようにする。
[ステップS11]BS12は、HO要求を出した端末21と通信を開始する。BS12は、図示していないが、これまでCNから送信されてきた端末21宛ての蓄積パケットを端末21に送信する。
[ステップS12]端末21とBS12は、通常のパケットの送受信を行う。
なお、HO要求は、端末が出力するとしたがこれに限らない。すなわち、BSがHO要求を出力するようにしてもよい。例えば、BS11が、端末21から送られてくる無線品質に基づいて、HO要求をHO先のBS12に出力するようにしてもよい。この場合、BS11は、自分が判断したHO要求によって、電力制御を開始する。
また、端末21のBS12への無線回線接続は、ステップS2のHO要求後どのタイミングで行ってもよいが、ステップS8のHO切替え要求が出力される前に行われていることが望ましい。
次に、HO元のBS11の、電力制御の動作について、フローチャートを用いて説明する。
図17は、HO元のBSのフローチャートである。
[ステップS21]BS11は、端末21からのHO要求を受けて、電力制御を開始する。
[ステップS22]BS11は、HO要求を行ってきた端末21の接続領域を固定する。接続領域とは、スケジューラが端末に割り当てる周波数帯域・空間・コード等のリソースを区分けした直交領域である。なお、これまでは、接続領域の周波数帯域に着目して説明してきた。
高性能な端末では、例えば、図3に示した周波数帯域f1〜f4の接続領域の全てをモニタできる。この場合、BS11は、端末がHO要求を行ってきたときの接続領域で固定する。
例えば、端末21がHO要求を行ったときの接続領域(周波数帯域)がf4であったとする。この場合、BS11は、接続領域f4を端末21に固定する。なお、端末21に固定されない接続領域f1〜f3は、接続領域外となる。
[ステップS23]BS11は、端末21の接続領域外における一部の電力をα抑制する。例えば、BS11は、接続領域f3の電力をα抑制する。
[ステップS24]BS11は、端末21の接続領域における電力をβ増加する。すなわち、BS11は、接続領域f4の電力をβ増加する。
[ステップS25]BS11は、端末21宛ての残存パケットを端末21に送信する。BS11は、全ての残存パケットを送信すると、残存パケットの送信を完了する。
[ステップS26]BS11は、残存パケットの送信を完了すると、電力制御の処理を終了する。
[ステップS27]BS11は、端末21に対し、HO切替え要求を出力する。
なお、上述のαとβには、α―β≧0の関係があるとする。これは、無線送信電力のアンプが飽和しないようにするためである。
次に、HO元のBS11の、別の電力制御の動作について、フローチャートを用いて説明する。
図18は、HO元のBSの別のフローチャートである。図18のフローチャートでは、BS11は、端末21に送信する残存パケットのスループットを監視する。そして、スループットが十分得られるまで電力の増減を制御する。
[ステップS31]BS11は、端末21からのHO要求を受けて、電力制御を開始する。
[ステップS32]BS11は、HO要求を行ってきた端末21の接続領域を固定する。BS11は、例えば、接続領域f4を端末21に固定する。
[ステップS33]BS11は、変数iを0に初期化する。
[ステップS34]BS11は、端末21の接続領域外における一部の電力をαi抑制する。例えば、BS11は、接続領域f3の電力をαi抑制する。なお、電力αiは、iが大きくなるほど大きくなる。すなわち、αi+1>αiの関係がある。
[ステップS35]BS11は、端末21の接続領域における電力をβi増加する。例えば、BS11は、接続領域f4の電力をβi増加する。なお、電力βiは、iが大きくなるほど大きくなる。すなわち、βi+1>βiの関係がある。
[ステップS36]BS11は、残存パケットのスループットを観測する。BS11は、観測したスループットとしきい値とを比較し、所定のスループットが得られた場合、ステップS38へ進む。所定のスループットが得られない場合、ステップS37へ進む。
[ステップS37]BS11は、変数iに1を加算する。
[ステップS38]BS11は、端末21宛ての残存パケットを端末21に送信する。BS11は、全ての残存パケットを送信すると、残存パケットの送信を完了する。
[ステップS39]BS11は、残存パケットの送信を完了すると、電力制御の処理を終了する。
[ステップS40]BS11は、端末21に対し、HO切替え要求を出力する。
次に、HO先のBS12の電力制御の動作について、フローチャートを用いて説明する。
図19は、HO先のBSのフローチャートである。
[ステップS51]BS12は、HO元のBS11からのHO要求を受けて、電力制御を開始する。
[ステップS52]BS12は、セル32内にある端末41〜44からCQIを受信し、接続領域f1〜f4ごとにおけるCQIをモニタする。
[ステップS53]BS12は、接続領域ごとのCQIがほぼ同一であるか(例えば、接続領域ごとのCQIの差が所定範囲内であるか)判断する。接続領域ごとのCQIがほぼ同一である場合、ステップS58へ進む。接続領域ごとのCQIがほぼ同一でない場合、ステップS54へ進む。なお、HO元のBS11が電力制御を行っている場合、接続領域ごとのCQIがほぼ同一でなくなるので、ステップS54へ進むことになる。
[ステップS54]BS12は、HO元のBS11の、電力制御の開始があったと判断する。
[ステップS55]BS12は、CQIの最も悪い接続領域を抽出する。例えば、HO元のBS11が接続領域f4の電力を増加させたとすると、BS12は、接続領域f4を抽出することになる。
[ステップS56]BS12は、抽出した接続領域の電力を、HO元のBS11が増加させたと判断する。
[ステップS57]BS12は、抽出した接続領域のデータ(パケット)送信電力を抑制する。
[ステップS58]BS12は、端末21からパケットの送信要求があったか否か判断する。すなわち、BS12は、端末21がHO元のBS11から残存パケットを全て受信し、パケットの送信要求をしたか否か判断する。送信要求があった場合、ステップS60へ進む。送信要求がなかった場合、ステップS59へ進む。
[ステップS59]BS12は、端末41〜44から新たなCQIを受信し更新する。
[ステップS60]BS12は、電力制御を終了する。
次に、HO先のBS12の別の電力制御の動作について、フローチャートを用いて説明する。
図20は、HO先のBSの別のフローチャートである。図19では、CQIの最も悪かった接続領域を抽出し、その電力を低減するようにした。これに対し、図20のフローチャートでは、CQIの最もよかった接続領域も抽出し、その電力を増加するようにする。
[ステップS71]BS12は、HO元のBS11からのHO要求を受けて、電力制御を開始する。
[ステップS72]BS12は、セル32内にある端末41〜44からCQIを受信し、接続領域f1〜f4ごとにおけるCQIをモニタする。
[ステップS73]BS12は、接続領域ごとのCQIがほぼ同一であるか判断する。CQIがほぼ同一である場合、ステップS78へ進む。CQIがほぼ同一でない場合、ステップS74へ進む。なお、HO元のBS11が電力制御を行っている場合、接続領域ごとのCQIがほぼ同一でなくなるので、ステップS74へ進むことになる。
[ステップS74]BS12は、HO元のBS11の、電力制御の開始があったと判断する。
[ステップS75]BS12は、CQIの最も悪い接続領域と最もよい接続領域とを抽出する。例えば、HO元のBS11が接続領域f4の電力を増加させたとすると、BS12は、接続領域f4を抽出することになる。また、HO元のBS11が接続領域f3の電力を減少させたとすると、BS12は、接続領域f3を抽出することになる。
[ステップS76]BS12は、抽出した接続領域の電力を、HO元のBS11が増減させたと判断する。例えば、BS12は、BS11が接続領域f4の電力を増加させ、接続領域f3の電力を低減したと判断する。
[ステップS77]BS12は、抽出した最も悪いCQIの接続領域のデータ送信電力をγ抑制する。また、BS12は、抽出した最もよいCQIの接続領域のデータ送信電力をη増加する。
[ステップS78]BS12は、端末21からパケットの送信要求があったか否か判断する。すなわち、BS12は、端末21がHO元のBS11から残存パケットを全て受信し、パケットの送信要求をしたか否か判断する。送信要求があった場合、ステップS80へ進む。送信要求がなかった場合、ステップS79へ進む。
[ステップS79]BS12は、端末41〜44から新たなCQIを受信し更新する。
[ステップS80]BS12は、電力制御を終了する。
なお、上述のγとηには、γ―η≧0(γ>0,η>0)の関係があるとする。これは、無線送信電力のアンプが飽和しないようにするためである。
このように、端末21は、セル31,32の境界に居ても、HO元であるBS11から電力を増加した接続領域が割り当てられるので、隣接するセル31,32間の干渉の影響が抑制され、残存パケットの送受信のスループットを向上することができる。また、HO先であるBS12は、BS11が電力増加させた接続領域の電力を下げるので、隣接するセルの干渉の影響が抑制され、残存パケットの送受信のスループットを向上することができる。
また、従来では、セル干渉によってスループットが低下し、HO処理に時間がかかっていた。この場合、残存パケットの送信完了を待たずに強制的に、電波環境のよいHO先のBS12に接続切替えすることも考えられる。しかし、端末21に残存パケットが一部送信されず、パケット欠損が生じ、残存パケットの再送が必要となる。この残存パケットの再送は、例えば、上位レイヤのTCP層において補償されるが、ネットワーク経由となるため大きな遅延となる。
これに対し、BS11,12は、電力制御を行うことにより、セル干渉を低減し、残存パケットのスループットを向上することができる。従って、HO処理の時間を短縮し、電波環境のよいHO先のBS12に接続を切替えることなく、HO処理を行うことができる。
以下、BS12のCQIのモニタについて詳細に説明する。
図21は、CQIの時間変動を示した図である。図には、ある接続領域における端末A1,A2,…,AnのCQIを示している。BS12は、接続領域ごとに、図に示すような端末A1〜AnのCQIを取得する。
BS12は、HO元のBS11からHO要求があると、電力制御を開始する。BS12は、次の式(1)によって、接続領域ごとにおけるCQIの平均値Xを算出する。
Figure 0004822957
なお、式(1)のtは時間、fiはi番目の周波数帯域、K(fi)は、周波数帯域fiで接続する端末数、CQI(n,fi)は周波数帯域fiで接続する端末nのCQI(対数次元)である。
平均値X(t,fi)は、対数領域における全端末の平均CQIを示している。なお、図21に示したXは、図21の例における平均値Xの結果を示している。
HO元のBS11は、図3に示したように、均等に電力を出力するとする。HO先であるBS12のセル32内に、各周波数帯域が割り当てられた端末がランダムに一様に配置されているとすると、端末数が多いほど、式(1)の平均値Xは、接続領域によらずおよそ同一値を示すようになる。
セルラ通信においては、BSが収容する端末数は多い。従って、HO元のBS11において、全ての接続領域に送信電力が等配分されているとすると、次の式(2)が成立する。
Figure 0004822957
すなわち、式(2)は、それぞれの接続領域間の差が、所定値(しきい値THp)内であることを意味する。従って、次の式(3)は、NOとなる。
Figure 0004822957
次に、HO元のBS11が電力制御を行った場合について説明する。なお、BS11は、接続領域f4の電力を増加させ、接続領域f3の電力を減少させたとして説明する。
図22は、接続領域f3におけるCQIの時間変動を示した図である。時間t1において、HO元のBS11が接続領域f3の電力を減少させたとする。すると、BS12のセル32内にある端末A1,A2,…,Anにおいては、接続領域f3による電波干渉が低減するためSINRが改善し、CQIが上昇する。従って、平均値Xは、図に示すように時間t1において、増加する。
図23は、接続領域f4におけるCQIの時間変動を示した図である。HO元のBS11が時間t1において、接続領域f4の電力を増加させたとする。すると、BS12のセル32内においては、接続領域f4による電波干渉が大きくなりSINRが悪化し、CQIが減少する。従って、平均値Xは、図に示すように時間t1において、減少する。
なお、セル32の境界に近い端末は、BS12の共通パイロットの受信レベルが小さく、そのためCQIが小さい。従って、図22,23の例では、端末A1のCQIより端末AnのCQIのほうが小さく、端末Anの方が端末A1よりセル32の境界に近い場所に存在しているといえる。
また、セル31,32の境界近くにいる端末Anの方が、BS11の電力増減の影響を受けやすく、CQIの変化が大きい。従って、図22,23の例では、時間t1におけるCQIの変化は、端末A1より端末Anの方が大きくなくっている。
式(1)で示した平均値Xは、ある接続領域における端末A1,A2,…,AnのCQIの統計平均値である。従って、この平均値Xによって、各接続領域におけるCQIの変化をモニタすることが可能である。
ここで、CQIの最も悪い接続領域と最もよい接続領域を求める方法として、式(2)の特性を用いる方法がある(方法1)。HO元のBS11で電力制御を開始していなければ、式(3)はNOの状態が保たれるが、電力制御が開始されると、式(3)はYESの状態になる。このとき、次の式(4)によって、CQIが最も悪い接続領域を求めることができ、また、式(5)によって、CQIが最もよい接続領域を求めることができる。
Figure 0004822957
また、別の方法2として、送信電力が等配分されていた状態(初期状態)の平均値Xをメモリに記憶しておき、現時点の平均値と比較する方法がある。接続領域ごとのCQIをモニタし始めた時刻をt0とすると、初期状態の平均値であるX0は、次の式(6)で示すことができる。
Figure 0004822957
現時点との比較として、次の式(7)の差分情報P(fi)を求める。
Figure 0004822957
ここで、以下で示す式(8)により、全ての接続領域において、式(7)の差分情報Pがしきい値THtより小さいか否か判定する。
Figure 0004822957
差分情報Pがしきい値以上ならば、HO元のBS11で電力制御の処理が開始したと判断し、次の式(9),(10)によって、CQIが最も悪い接続領域と最もよい接続領域とを求めることができる。
Figure 0004822957
フローチャートを用いて、接続領域の抽出について説明する。まず、上記で説明した方法1における抽出について説明する。
図24は、方法1におけるフローチャートである。
[ステップS91]HO先であるBS12は、HO元のBS11からのHO要求を受けて、CQIのモニタを開始する。
[ステップS92]BS12は、接続領域ごとに式(1)で示した平均値Xを算出する。
[ステップS93]BS12は、ステップS92で算出した平均値Xに基づいて、式(3)の判定を行う。式(3)の結果がYESの場合、ステップS95へ進む。式(3)の結果がNOの場合、ステップS94へ進む。
[ステップS94]BS12は、一定時間遅延してステップS92へ進む。これは、接続領域ごとの新たなCQIの平均値Xを求めるためである。
[ステップS95]BS12は、接続領域ごとにおけるCQIにばらつきが発生したと判断する。すなわち、BS12は、HO元のBS11が電力制御を行ったと判断する。
[ステップS96]BS12は、式(4)に基づいて、CQIが最も悪い接続領域を抽出する。
[ステップS97]BS12は、式(5)に基づいて、CQIが最もよい接続領域を抽出する。
このようにして、BS12は、HO元のBS11が電力増減させた接続領域を抽出することができる。
図25は、方法2におけるフローチャートである。
[ステップS101]HO先であるBS12は、HO元のBS11からのHO要求を受けて、CQIのモニタを開始する。
[ステップS102]BS12は、BS11が電力制御を行っていないときの接続領域ごとの平均値Xを算出する。
[ステップS103]BS12は、ステップS102で算出した平均値Xを、初期値X0としてメモリに保持する。
[ステップS104]BS12は、接続領域ごとに式(1)で示した平均値Xを算出する。
[ステップS105]BS12は、ステップS103でメモリに保持した初期値X0と、ステップS104で算出した平均値Xとに基づいて、接続領域ごとに式(7)で示した差分情報Pを算出する。
[ステップS106]BS12は、ステップS105で算出した差分情報Pに基づいて、式(8)の判定を行う。式(8)の結果がYESの場合、ステップS108へ進む。式(8)の結果がNOの場合、ステップS107へ進む。
[ステップS107]BS12は、一定時間遅延してステップS104へ進む。これは、接続領域ごとの新たなCQIの平均値Xを求めるためである。
[ステップS108]BS12は、接続領域ごとにおけるCQIにばらつきが発生したと判断する。すなわち、BS12は、HO元のBS11が電力制御を行ったと判断する。
[ステップS109]BS12は、式(9)に基づいて、CQIが最も悪い接続領域を抽出する。
[ステップS110]BS12は、式(10)に基づいて、CQIが最もよい接続領域を抽出する。
このようにして、BS12は、HO元のBS11が電力増減させた接続領域を抽出することができる。
なお、これまでの説明において、HO元のBS11とHO先のBS12との機能を別々に説明したが、BS11は、BS12の機能を有し、また、BS12は、BS11の機能を有している。つまり、BS12のセル内の端末がHO要求を行ったとすると、BS12は、上記で説明したBS11と同様の電力制御を行い、BS11は、上記で説明したBS12と同様の電力制御を行うことになる。
(付記1) 複数の周波数帯域を重複しないように端末に割り当て無線通信を行う基地局の通信装置において、
前記複数の周波数帯域の1つの周波数帯域の無線送信電力を増加させる電力増加手段と、
ハンドオーバする前記端末に前記無線送信電力を増加させた前記周波数帯域を割り当てる周波数帯域割り当て手段と、
を有することを特徴とする通信装置。
(付記2) 前記電力増加手段は、前記ハンドオーバする前記端末の残存パケットのQoSがしきい値を超えた場合に、前記無線送信電力を増加することを特徴とする付記1記載の通信装置。
(付記3) 前記電力増加手段は、前記無線送信電力を増加するとき、他の前記周波数帯域の前記無線送信電力を割り当てることを特徴とする付記1記載の通信装置。
(付記4) 前記端末のスループットを検出するスループット検出手段と、をさらに有し、
前記電力増加手段は、前記スループットに応じて、前記無線送信電力を増加させることを特徴とする付記1記載の通信装置。
(付記5) 前記電力増加手段は、前記ハンドオーバの開始によって前記無線送信電力を増加し、前記ハンドオーバの終了によって増加した前記無線送信電力を元に戻すことを特徴とする付記1記載の通信装置。
(付記6) セル内の前記端末の無線品質を検出する無線品質検出手段と、
前記無線品質に基づいて、ハンドオーバ元通信装置が前記無線送信電力を増加させた前記周波数帯域を検出する周波数検出手段と、
検出した前記周波数帯域の前記無線送信電力を低減する電力低減手段と、
を有することを特徴とする付記1記載の通信装置。
(付記7) 前記電力低減手段は、低減する前記無線送信電力を他の前記周波数帯域の前記無線送信電力に割り当てることを特徴とする付記6記載の通信装置。
(付記8) 前記電力低減手段は、共通パイロットの前記無線送信電力はそのままでデータを送信する前記無線送信電力を低減することを特徴とする付記6記載の通信装置。
(付記9) 前記電力低減手段は、前記ハンドオーバの開始によって前記無線送信電力を低減し、前記ハンドオーバの終了によって低減した前記無線送信電力を元に戻すことを特徴とする付記6記載の通信装置。
(付記10) 前記周波数帯域ごとに前記無線品質の平均を算出する平均算出手段と、
前記周波数帯域ごとの前記平均の差に基づいて、前記ハンドオーバ元通信装置が前記無線送信電力を増加させたか否か判断する無線送信電力判断手段と、
を有することを特徴とする付記6記載の通信装置。
(付記11) 前記周波数帯域ごとに前記無線品質の平均を算出する平均算出手段と、
前記ハンドオーバ元通信装置が前記無線送信電力を増加させていないときの前記平均を記憶する平均記憶手段と、
現在の前記平均と前記平均記憶手段によって記憶した前記平均との差に基づいて、前記ハンドオーバ元通信装置が前記無線送信電力を増加させたか否か判断する無線送信電力判断手段と、
を有することを特徴とする付記6記載の通信装置。
通信装置の概要を示した図である。 移動体通信システムの構成例を示した図である。 BSの通常時の電力を示した図である。 BSのHO要求後の電力を示した図である。 通常時のスケジューリングを説明する図である。 HO要求後のスケジューリングを説明する図である。 QoSによる電力制御の処理を説明する図である。 BSの機能ブロック図である。 移動体通信システムの構成例を示した図である。 HO先のBSと通信している端末のCQIを示した図である。 BSのHO要求後の電力を示した図である。 BSのHO要求後の電力を示した図である。 HO元とHO先のBSの電力を説明する図である。 CQI遅延を説明する図である。 BSの機能ブロック図である。 移動体通信システムのシーケンス図である。 HO元のBSのフローチャートである。 HO元のBSの別のフローチャートである。 HO先のBSのフローチャートである。 HO先のBSの別のフローチャートである。 CQIの時間変動を示した図である。 接続領域f3におけるCQIの時間変動を示した図である。 接続領域f4におけるCQIの時間変動を示した図である。 方法1におけるフローチャートである。 方法2におけるフローチャートである。 ハンドオーバを説明するための移動体通信システムを示した図である。 図26の移動体通信システムのシーケンス図である。 残存パケットと蓄積パケットを説明する図である。
符号の説明
1,3 通信装置
1a 電力増加手段
1b 周波数帯域割り当て手段
2a〜2n 端末

Claims (7)

  1. 複数の周波数帯域を重複しないように端末に割り当て無線通信を行う基地局の通信装置において、
    ハンドオーバに使用する周波数帯域およびパイロットの無線送信電力を、ハンドオーバ前よりも増加させる電力増加手段、
    を有することを特徴とする通信装置。
  2. ハンドオーバを要求する端末に、無線送信電力を増加させた周波数帯域を割り当てる周波数帯域割り当て手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  3. 前記電力増加手段は、ハンドオーバを要求する端末の残存パケットのQoSがしきい値を超えた場合に、前記周波数帯域の無線送信電力を増加することを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
  4. 前記端末のスループットを検出するスループット検出手段をさらに有し、
    前記電力増加手段は、前記スループットに応じて、無線送信電力を増加させることを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
  5. 複数の周波数帯域を重複しないように端末に割り当て無線通信を行う基地局の通信装置において、
    ハンドオーバに使用する周波数帯域、およびパイロットの無線送信電力を、ハンドオーバ前よりも増加させる電力増加手段と、
    ハンドオーバ元の他装置が無線送信電力を増加させた周波数帯域の無線送信電力を低減する電力低減手段と、
    を有することを特徴とする通信装置。
  6. セル内の端末の無線品質を検出する無線品質検出手段と、
    前記無線品質に基づいて、前記他装置が無線送信電力を増加させた周波数帯域を検出する周波数検出手段と、
    をさらに有することを特徴とする請求項5記載の通信装置。
  7. 前記電力低減手段は、低減する無線送信電力を他の周波数帯域に割り当てることを特徴とする請求項5または6に記載の通信装置。
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