JP5077099B2 - 空気調和装置 - Google Patents
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Description
図1は、本実施形態に係る空気調和装置1の外観図である。空気調和装置1は、室内の天井に埋め込まれるようにして設置された天井埋め込み型の室内機2と、建物外や建物の屋上等の室外に設置されている室外機3と、室内機2を遠隔操作するためのリモートコントローラ4と、室内機2及び室外機3における各種機器を制御するための制御部8(図4参照)とを備えている。更に、室外機3は、冷暖房運転を行う際に用いられる室外熱交換器54(図3)等を有する室外空調ユニット5と、外部から吸い込んだ空気をそのままの状態又は加湿して室内に供給する給気・加湿ユニット6(加湿部に相当)とを有している。そして、室内機2及び室外機3の各熱交換器24,54等は、冷媒配管7a,7bで接続されており、これによって図3に示されるような冷媒回路10が構成されている。更に、室外機3における給気・加湿ユニット6と室内機2における室内機ケーシング21とは、給気加湿ホース7cによって連結されている。
次に、室内機2の構成について説明する。室内機2は、図1〜図4に示すように、主として、室内機ケーシング21、受信部22(設定受付部に相当)、室内ファン23及び室内熱交換器24を有している。
室外空調ユニット5は、図3及び図4に示すように、主として、圧縮機51、四路切換弁52、室外熱交換器54、電動弁55、液側閉鎖弁56、ガス側閉鎖弁57及び室外ファン58を有している。
給気・加湿ユニット6は、図3及び図4に示すように、主として、吸加湿ロータ61、ヒータ62、加湿ファン63及び吸着用ファン64を有している。
リモートコントローラ4は、図5に示すように、表示部41、操作部42及び通信部43を有している。
制御部8は、CPU及びメモリからなるマイクロコンピュータであって、室内機2と、室外機3における室外空調ユニット5及び給気・加湿ユニット6とに配置される電装品箱等に分かれて設けられている。制御部8は、図4に示すように、室内機2や室外空調ユニット5、給気・加湿ユニット6における各機器と接続されており、接続された各機器の制御を行う。
先ず、制御部8は、室内機2の受信部22が受信した加湿関連情報に基づいて、通常加湿モードで加湿動作を行うのか、それともパワフル加湿モードで加湿動作を行うのかを判断する。具体的に、受信部22が、加湿関連情報として目標湿度の値または連続加湿である旨の情報を受信した場合、制御部8は、通常加湿モードで加湿動作を行うと判断する。また、受信部22が、パワフル加湿である旨の加湿関連情報を受信した場合、制御部8は、パワフル加湿モードで加湿動作を行うと判断する。
制御部8は、通常加湿モードで加湿動作を行うと判断した場合であって、かつ受信部22が受信した加湿関連情報が目標湿度の値である場合には、給気・加湿ユニット6が該目標湿度に基づいて加湿動作を行うように、給気・加湿ユニット6におけるヒータ62、ロータ駆動モータ61a、加湿ファンモータ63a、及び吸着用ファンモータ64aを駆動させる。また、制御部8は、通常加湿モードで加湿動作を行うと判断した場合であって、かつ加湿関連情報が連続加湿である旨の情報である場合、給気・加湿ユニット6が連続加湿動作を行うように、給気・加湿ユニット6におけるヒータ62、ロータ駆動モータ61a、加湿ファンモータ63a、及び吸着用ファンモータ64aを駆動させる。尚、本実施形態に係る連続加湿動作では、リモートコントローラ4を介して新たに目標湿度の設定がなされたり、加湿運転の停止指示がなされたりしない限り、目標湿度や加湿動作を行っている時間等に関係なく、連続的に加湿動作が行われる。
制御部8は、パワフル加湿モードで加湿動作を行うと判断した場合、通常加湿モード時よりも多い調和空気及び加湿空気が室内に供給されるように、室内ファン23及び加湿ファン63の駆動制御を行う。
次に、本実施形態の空気調和装置1が行う加湿動作について、図8を用いて説明する。図8は、空気調和装置1が行う加湿動作の流れを示すフローチャートである。
(A)
本実施形態に係る空気調和装置1によると、空気調和装置1の利用者は、給気・加湿ユニット6が室内の目標湿度に基づいて加湿動作を行うかまたは目標湿度に関係なく連続して加湿動作を行うための通常加湿モード、及び給気・加湿ユニット6の加湿能力を通常加湿モードに比して向上させるためのパワフル加湿モード、のいずれかを設定することができる。そして、パワフル加湿モードが設定された時には、室内ファン23により室内に供給される調和空気の量と加湿ファン63により室内に供給される加湿空気の量とが、共に通常加湿モード時に比して多くなる。つまり、パワフル加湿モード時には、加湿空気だけではなく調和空気の量も多くなるため、加湿ファン63だけではなく室内ファン23の回転数も高くなる。従って、加湿ファン63の回転により発生した音を室内ファン23の回転により発生した音の中に紛れ込ませることができ、快適な空調空間を、空気調和装置1の利用者に提供することができる。
また、本実施形態に係る空気調和装置1によると、パワフル加湿モード時には、室内ファン23及び加湿ファン63の回転数が共に通常加湿モード時に比して所定回転数高くなるため、加湿ファン63の回転により発生した音を、室内ファン23の回転により発生した音でマスクすることができる。
具体的には、パワフル加湿モードとなれば、加湿ファン63の回転数は、パワフル加湿モード設定前に通常加湿モードが設定されていた時の第1加湿側回転数の値から、室内ファンタップに基づいて決定された値(具体的には、第2所定回転数“pr2s〜pr2h”rpmのいずれか)だけ高くなる。
また、本実施形態に係る空気調和装置によると、パワフル加湿モード時に室内ファン23の回転数に足される第1所定回転数“pr1”rpmの値は、パワフル加湿モード設定前に通常加湿モードが設定されていた時の第1室内側回転数の値に関係なく、常に一定である。そのため、通常加湿モード時に、室内ファン23がどのような回転数で回転していたとしても、パワフル加湿モードが設定されれば、室内ファン23の回転数は常に一定値だけ高くなる。
また、本実施形態に係る空気調和装置1によると、パワフル加湿モードが設定された場合、室内ファン23の回転数が第1所定回転数“pr1”rpm上げられた後に、加湿ファン63の回転数が第2所定回転数“pr2s〜pr2h”rpm上げられる。従って、加湿ファン63の回転により発生した音を、より確実に室内ファン23の回転による音でマスクすることができる。
ところで、一般的に、吸込空間SPが室内機ケーシング21の下向きに開口しているような天井設置型の空気調和装置では、加湿ファン63の回転により発生した音が、吸込開口21bを介して室内機2の下方に聞こえやすくなってしまう。しかし、本実施形態に係る空気調和装置1では、加湿ファン63の回転により発生する音は、室内ファン23の回転により発生する音でマスクされるため、天井設置型の空気調和装置1であっても、加湿ファン63の回転により発生する音が聞こえやすくなるのを抑えることができる。
また、給気・加湿ユニット6が室外に設けられていると、天井に設置された室内機ケーシング21と給気・加湿ユニット6とを繋ぐ給気加湿ホース7cは、比較的長く設けられる傾向にある。給気加湿ホース7cの長さが長い程、給気・加湿ユニット6における加湿ファン63は、加湿空気を室内機ケーシング21へと送る際には高い回転数で回転しなければならなくなり、その分加湿ファン63の回転により発生する音も大きくなってしまう。しかし、この空気調和装置1によると、加湿ファン63が高い回転数で回転しても、室内ファン23の回転数も上がるため、加湿ファン63の回転により発生する音は室内ファン23の回転により発生する音でマスクされる。従って、加湿ファン63の回転により発生する音を、より確実に聞こえにくくすることができる。
(a)
上記実施形態では、図1に示すように、空気調和装置1の室内機2がいわゆるシングルフロータイプである場合について説明した。しかし、本発明に係る空気調和装置の室内機は、シングルフロータイプ以外のタイプの室内機であってもよい。具体的に、シングルフロータイプ以外の室内機のタイプとしては、天井に設置され、多方向に空気を供給することが可能な多方向吹き出しタイプの室内機や、壁掛けタイプの室内機、床置きタイプの室内機等が挙げられる。
上記実施形態では、図1に示すように、給気・加湿ユニット6が室外機3内に設けられている場合について説明した。しかし、加湿を行うための機器は、室外機3内に設けられるのではなく、室内機2の内部や、室内機2とは別に室内の天井等に設置されていてもよい。
上記実施形態では、図6に示すように、目標湿度が50%である時にリモートコントローラ4における湿度設定ボタンb3のボタン上部b31が押されれば、「連続加湿」と設定され、更にボタン上部b31が押されれば、「パワフル加湿」と設定される場合について説明した。しかし、リモートコントローラ4上には、パワフル加湿モード設定用のボタンや連続加湿設定用のボタンが湿度設定ボタンb3とは別に設けられていてもよい。
上記実施形態では、図7のテーブルTa1における室内ファンタップの選択方法として、通常加湿モードかつ目標湿度に基づく加湿動作の場合には、設定された目標湿度及び現在の湿度に基づいて室内ファンタップが選択されると説明した。しかし、室内ファンタップは、更に給気加湿ホース7cの長さに基づいて選択されてもよい。これにより、給気加湿ホース7cの影響を考慮した室内ファンタップが選択されるため、室内ファン23及び加湿ファン63は、実際の給気加湿ホース7cの長さに応じた第1室内側回転数及び第1加湿側回転数で回転するようになる。
上記実施形態では、図7のテーブルTa1に示すように、室内ファンタップが6段階設けられている場合について説明した。しかし、室内ファンタップは、6段階以上、または6段階以下であってもよい。
上記実施形態では、通常加湿モードにおいて連続加湿動作が行われる際、図7のテーブルTa1から室内ファンタップ“H以上”がデフォルトとして選択されると説明した。しかし、連続加湿動作時に選択される室内ファンタップは、“H以上”でなくともよい。
上記実施形態では、図7のテーブルTa1に示すように、パワフル加湿モード時、加湿ファン63の回転数は、室内ファンタップにより決定される第2所定回転数“pr2s〜p2h”rpm上昇すると説明した。しかし、加湿ファン63の回転数の上昇幅である第2所定回転数は、室内ファン23の回転数と同様、室内ファンタップの値に関係なく常に一定値であってもよい。また、この場合、第1所定回転数と第2所定回転数とは、互いに異なった値でもよく、同じ値であってもよい。
上記実施形態では、図8のステップS8及びS9に示すように、リモートコントローラ4を介して「パワフル加湿」が設定された場合、制御部8は、先ずは室内ファン23の回転数を第1所定回転数“pr1”rpm上昇させ、その後加湿ファン63の回転数を第2所定回転数“pr2s〜pr2h”rpm上昇させると説明した。しかし、制御部8が室内ファン23の回転数が上昇させる動作と加湿ファン63の回転数を上昇させる動作とは、同時に行われても良い。
2 室内機
3 室外機
4 リモートコントローラ
5 室外空調ユニット
6 給気・加湿ユニット
7c 給気加湿ホース
8 制御部
21 室内機ケーシング
21a 室内機ケーシングの下面
21b 吸込開口
22 受信部
23 室内ファン
23a 室内ファンモータ
24 室内熱交換器
63 加湿ファン
63a 加湿ファンモータ
SP 吸込空間
Claims (7)
- 室内に調和空気を供給する室内ファン(23)と、
前記室内に加湿空気が供給されるように前記加湿空気の空気流を生成する加湿ファン(63)、を含む加湿部(6)と、
前記加湿部(6)が前記室内の目標湿度に基づいて加湿動作を行うかまたは前記目標湿度に関係なく連続して加湿動作を行う通常加湿モード、及び前記加湿部(6)の加湿能力を前記通常加湿モードに比して向上させるパワフル加湿モード、のいずれかの設定を受け付け可能な設定受付部(22)と、
前記設定受付部(22)が前記パワフル加湿モードの設定を受け付けた場合、前記通常加湿モード時よりも多い前記調和空気及び前記加湿空気が前記室内に供給されるように、前記室内ファン(23)及び前記加湿ファン(63)の駆動制御を行う制御部(8)と、
を備える、空気調和装置(1)。 - 前記制御部(8)は、
前記設定受付部(22)が前記通常加湿モードの設定を受け付けた場合、前記室内ファン(23)を第1室内側回転数で回転させると共に、前記加湿ファン(63)を第1加湿側回転数で回転させ、
前記設定受付部(22)が前記パワフル加湿モードの設定を受け付けた場合、前記室内ファン(23)を前記第1室内側回転数に第1所定回転数を加えた回転数である第2室内側回転数で回転させると共に、前記加湿ファン(63)を前記第1加湿側回転数に第2所定回転数を加えた回転数である第2加湿側回転数で回転させる、
請求項1に記載の空気調和装置(1)。 - 前記第2所定回転数は、前記室内ファン(23)のファンタップに基づいてその値が決定されている、
請求項2に記載の空気調和装置(1)。 - 前記第1所定回転数は、前記パワフル加湿モードが設定される前に設定されていた前記通常加湿モードでの前記第1室内側回転数の値に関係なく、常に一定値である、
請求項2または3に記載の空気調和装置(1)。 - 前記制御部(8)は、前記設定受付部(22)が前記パワフル加湿モードの設定を受け付けた場合、前記室内ファン(23)が前記第2室内側回転数で回転するように前記室内ファン(23)を駆動制御した後、前記加湿ファン(63)が前記第2加湿側回転数で回転するように前記加湿ファン(63)の駆動制御を行う、
請求項2〜4のいずれかに記載の空気調和装置(1)。 - 前記室内の天井に設置され、前記室内ファン(23)を収納する室内機ケーシング(21)と、
前記室内機ケーシング(21)に収納され、前記室内ファン(23)によって前記室内に供給される前の空気と熱交換を行う熱交換器(24)と、
を更に備え、
前記室内機ケーシング(21)の下面(21a)には、前記室内の空気が吸い込まれる吸込空間(SP)を露出する開口(21b)が形成されており、
前記吸込空間(SP)には、前記加湿空気が送られる、
請求項1〜5のいずれかに記載の空気調和装置(1)。 - 前記加湿部(6)は、室外に設置された室外機(3)に設けられており、
前記室外機(3)及び前記室内機ケーシング(21)は、加湿ホース(7c)によって連結されている、
請求項6に記載の空気調和装置(1)。
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