JP5075682B2 - 可変容量圧縮機の容量制御システム - Google Patents
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Description
容量制御弁は制御装置によって制御され、例えば特許文献1に記載された容量制御弁を用いた場合、容量制御弁に内蔵された感圧部材で吸入室の圧力(吸入圧力)を感知して吐出容量をフィードバック制御する。感圧部材は例えばベローズにより構成され、吸入圧力が低下すると吐出容量を減少すべく伸張し、給気通路の開度を増大させる。
このような問題は、感圧部材としてのベローズを内蔵した容量制御弁を用いた場合、吸入圧力の制御範囲の上限が低いことに起因している。具体的には、特許文献1の図2は、冷媒がR134aのときの吸入室の圧力とソレノイドに供給される電流との関係を示し、吸入圧力の制御範囲の上限は、0.3〜0.4MPaGの範囲にある。熱負荷が大きい場合でも吐出容量制御を可能とするためには、この上限を高くして吸入圧力の制御範囲を大幅に拡大する必要がある。
制御範囲を拡大する別の手段として、ベローズを小型化し、吸入圧力を感知するベローズの感圧面積(有効面積)を小さくすることも考えられる。しかしながら、真空又は大気圧となっているベローズの内部には、コイルばねとともに、ベローズの伸縮量を規制するストッパーを設ける必要があるため、ベローズの小型化には限界がある。
本発明は上述した事情に基づいてなされたもので、その目的の一つは、吸入圧力を制御対象としながら制御範囲が大幅に拡大された、簡素な構造の可変容量圧縮機の容量制御システムを提供することにある。
好ましくは、前記高圧領域の圧力の目標となる目標高圧圧力を設定する目標高圧圧力設定手段を備え、前記他の候補値は、前記外部情報検知手段で検知された前記高圧領域の圧力が前記目標高圧圧力設定手段で設定された目標高圧圧力に近づくように設定される(請求項3)。
好ましくは、前記冷凍サイクルに使用される冷媒は二酸化炭素である(請求項9)。
請求項2の可変容量圧縮機の容量制御システムでは、冷凍サイクル及び可変容量圧縮機の危険運転領域を回避しつつ空調性能が確保される。
請求項4の可変容量圧縮機の容量制御システムでは、高圧領域の温度または可変容量圧縮横の温度の過大な上昇を抑制しながら空調性能が確保される。
請求項5の可変容量圧縮機の容量制御システムでは、可変容量圧縮機の駆動トルクの過大な上昇を抑制しながら空調性能が確保される。
請求項7の可変容量圧縮機の容量制御システムでは、空調制御精度が向上する。
請求項8の可変容量圧縮機の容量制御システムでは、吐出容量が不必要に増大することが抑制される。特に冷媒不足等によって吸入圧力が異常に低下することが抑制される。
第1実施形態の容量制御システムAが適用される圧縮機100は可変容量圧縮機であり、例えば斜板式のクラッチレス圧縮機である。圧縮機100はシリンダーブロック101を備え、シリンダーブロック101には、複数のシリンダボア101aが形成されている。シリンダーブロック101の一端にはフロントハウジング102が連結され、シリンダーブロック101の他端には、バルブプレート103を介してリアハウジング(シリンダヘッド)104が連結されている。
駆動軸106は、フロントハウジング102の外側に突出したボス部102a内を貫通し、駆動軸106の外端には、動力伝達装置としてのプーリ112に連結されている。プーリ112は、ボール軸受113を介してボス部102aによって回転自在に支持され、外部駆動源としてのエンジン114との間にベルト115が架け回される。
シリンダボア101a内にはピストン130が配置され、ピストン130には、クランク室105内に突出したテール部が一体に形成されている。テール部に形成された凹所130a内には一対のシュー132が配置され、シュー132は斜板107の外周部に対し挟み込むように摺接している。従って、シュー132を介して、ピストン130と斜板107とは互いに連動し、駆動軸106の回転によりピストン130がシリンダボア101a内を往復動する。
リアハウジング104には、容量制御弁(電磁制御弁)300が収容され、容量制御弁300は給気通路160に介挿されている。給気通路160は、吐出室142とクランク室105との間を連通するようにリアハウジング104からバルブプレート103を経てシリンダーブロック101にまで亘っている。
また、吸入室140は、リアハウジング104に形成された感圧通路166を通じて、給気通路160とは独立して容量制御弁300に接続されている。
また、弁ハウジング301の外周面には出口ポート301bが形成され、出口ポート301bは、給気通路160の下流側部分を介してクランク室105と連通する。出口ポート301bも弁室303に開口しており、弁孔301a、弁室303及び出口ポート301bを通じて、吐出室142とクランク室105とは連通可能である。
固定コア318は、中央に挿通孔318aを有し、挿通孔318aの一端は弁室303に開口している。また、固定コア318と筒状部材320の閉塞端との間には、円筒状の可動コア322を収容する可動コア収容空間324が規定され、挿通孔318aの他端は、可動コア収容空間324に開口している。
ソレノイドハウジング310には感圧ポート310aが形成され、感圧ポート310aには、感圧通路166を介して吸入室140が接続されている。固定コア318の外周面には、軸線方向に延びる感圧溝318bが形成され、感圧ポート310aと感圧溝318bとは互いに連通している。
容量制御弁300にあっては、好ましくは、弁体304が弁孔301aを閉じた時に吐出室142の圧力(以下、吐出圧力Pdと呼ぶ)が作用する弁体304の受圧面積(シール面積Svと呼ぶ)と、吸入圧力Psが作用する弁体304の面積、即ちソレノイドロッド326の断面積とが同等に形成される。この場合、弁体304には、開閉方向にクランク室105の圧力(以下、クランク圧力Pcと呼ぶ)は作用しない。
図3は、制御装置400を含む容量制御システムAの概略構成を示したブロック図である。
更に、容量制御システムAは、外部情報検知手段の1つとして、高圧圧力センサ403を有する。高圧圧力センサ403は、冷凍サイクル10の高圧領域のいずれかの部位における冷媒の圧力(高圧圧力Ph)を検知する。高圧圧力センサ403は、例えば凝縮器14の入口側に装着され、当該部位における高圧圧力Phを検知する(図1参照)。
また、容量制御システムAは、エンジン回転数センサ405を有し、エンジン回転数センサ405はエンジン114の回転数(エンジン回転数)を検知する。エンジン回転数に所定のプーリ比を掛ければ、圧縮機100の回転数(圧縮機回転数)が得られる。
なお、蒸発器目標温度設定手段401及び目標高圧圧力設定手段404は、例えば、空調システム全体の動作を制御するエアコン用ECUの一部により構成することができる。
第1目標吸入圧力設定手段411は、目標高圧圧力設定手段404で設定された目標高圧圧力Phsと高圧圧力センサ403で検知された高圧圧力Phとの偏差ΔPhを演算する。そして、第1目標吸入圧力設定手段411は、後述の高圧圧力制御モードのための目標として、第1目標吸入圧力Pss1を演算する。高圧圧力制御モードは、偏差ΔPhが小さくなるように吐出容量を制御するものである。なお、第1目標吸入圧力Pss1の初期値は、例えば後述の式(3)によって演算することができる。
目標吸入圧力制限手段414は、エンジン回転数Neに所定のプーリ比を掛けて圧縮機回転数Ncを演算し、圧縮機回転数Ncに基づいて、目標吸入圧力Pssの下限値PssLを設定する。
なお、目標吸入圧力制限手段414は、圧縮機回転数Ncに応じて下限値PssLを設定してもよい。図4に示した好ましい例の場合、圧縮機回転数Ncが所定の回転数Nc1未満であるときには、下限値PssLは所定の下限値PssL1に設定され、圧縮機回転数Ncが所定の回転数Nc2を超えているときには、下限値PssLが下限値PssL1よりも高い下限値PssL2に設定される。圧縮機回転数Ncが回転数Nc1以上回転数Nc2以下の範囲にある場合、圧縮機回転数Ncが増加しているときには下限値PssLは下限値PssL1に設定され、圧縮機回転数Ncが減少しているときには下限値PssLは下限値PssL2に設定される。
なお、吐出圧力Pdは、高圧圧力センサ403の設置位置と吐出室142との間での圧力損失ΔPを考慮して、次式により演算される。
更に、制御装置400は、ソレノイド駆動手段430を有する。ソレノイド駆動手段430は、制御信号演算手段420で演算された制御電流Iで容量制御弁300のコイル316を駆動する。制御電流Iは所定の駆動周波数(例えば400〜500Hz)のPWM(パルス幅変調)により、デューティ比を変更することにより調整される。ソレノイド駆動手段430は、コイル316に流れる電流を検出して、これが制御信号演算手段420で演算した通電量となるようにフィードバック制御している。
スイッチング素子431には、制御信号発生手段434から所定の駆動信号が入力され、この信号に対応して、PWMにおけるデューティ比が変更される。
また、電源ラインには、電流センサ436が介挿され、電流センサ436は、コイル316を流れる制御電流Iを検知する。
以下、上述した容量制御システムAの動作(使用方法)を説明する。
図6は制御装置400が実行するメインルーチンを示したフローチャートである。メインルーチンは、例えば車両のエンジンキーがオン状態になると起動され、オフ状態になると停止される。
次に、車両用空調システムのエアコンスイッチ(A/C)がオンであるか否かが判定される(S102)。即ち、乗員が、車室の冷房又は除湿を要求しているか否かが判定される。エアコンスイッチがオンの場合(Yesの場合)、高圧圧力センサ403により検知された高圧圧力Phが読み込まれる(S104)。
S108において、高圧圧力Phが起動限界値Ph1以上の場合、制御電流Iとして、初期値I0がコイル316に出力される(S110)。換言すれば、この場合、車両用空調システムはオフの状態に維持される。
なお、図6では、第1目標吸入圧力演算ルーチンS112の方が第2目標吸入圧力演算ルーチンS114よりも先に実行されるが、第2目標吸入圧力演算ルーチンS114の方が先でもよく、あるいは、第1目標吸入圧力演算ルーチンS112及び第2目標吸入圧力演算ルーチンS114が並行に実行されてもよい。
S128で演算された制御電流Iは、予め設定された下限値Imin以上であるか否か比較判定される(S130)。S130の判定の結果、演算された制御電流Iが下限値Iminよりも小さい場合(Noの場合)、下限値Iminが、制御電流値Iとして読み込まれて(S132)、その制御電流Iがコイル316に出力される(S110)。
S110の後、再びS102が実行される。第1目標吸入圧力演算ルーチンS112及び第2目標吸入圧力演算ルーチンS114は、フラグF1を1に設定するステップを含み、2回目のS106では判定結果がYesになる。従って、高圧圧力Phは作動限界値Ph2未満であるか否か比較判定される(S138)。
図7は、第1目標吸入圧力演算ルーチンS112の詳細を示すフローチャートである。
第1目標吸入圧力演算ルーチンS112では、まずフラグF1がゼロであるか否か比較判定される(S200)。初期条件ではF1=0であるので、S200の判定結果はNoとなり、第1目標吸入圧力Pss1の初期値Pss0が演算される(S202)。初期値Pss0は、例えば式(3)に基づいて演算される。
なお、まだF1=0であるときには、A/CスイッチがONにされた直後であり、メインルーチンのS104で読み込まれた高圧圧力Phは、冷凍サイクル10内の冷媒圧力がバランスしている状態のときの値(バランス圧力)であるか、またはバランス圧力に近い値となっている。
図8は、第2目標吸入圧力演算ルーチンS114の詳細を示すフローチャートである。
第2目標吸入圧力演算ルーチンS114では、まず、蒸発器目標温度設定手段401によって目標となる蒸発器目標出口空気温度Tesが設定されるとともに(S300)、蒸発器温度センサ402によって蒸発器出口空気温度Teが読み込まれる(S302)。それから、蒸発器目標出口空気温度Tesと蒸発器出口空気温度Teとの偏差ΔTが演算され(S304)、現在の第2目標吸入圧力Pss2及び偏差ΔTを例えばPI制御のための所定の演算式に代入して新たな第2目標吸入圧力Pss2が演算される(S306)。
特に、高圧圧力センサ403により検知された高圧圧力Ph若しくは吐出圧力Pdと、目標圧力設定手段410で設定された目標吸入圧力Pssとの差に基づいてコイル316に供給される制御電流Iが調整されることで、吸入圧力Psが目標吸入圧力Pssに近付くように、吐出容量が確実に制御される。
更に、この容量制御システムAは、吸入圧力Psを制御対象としている。このため、冷媒不足により吸入圧力Psが低下したときには、吸入圧力Psが目標吸入圧力Pssを維持するよう、吐出容量が減少させられ、最終的には最小容量に移行する。この結果として、容量制御弁300が従来のベローズ等により構成される感圧部材を有しない簡素な構造であっても、冷媒不足時に吐出容量が最大容量になることが回避され、圧縮機100が保護される。
容量制御弁300において、弁体304に作用する力は、吐出圧力Pdと、吸入圧力Psと、コイル316の電磁力F(I)と、開放ばね328の付勢力fsであり、吐出圧力Pd及び開放ばね328の付勢力fsは開弁方向、それ以外の吸入圧力Ps及びコイル316の電磁力F(I)は、開弁方向とは対抗する閉弁方向に作用する。
ここで、電磁力F(I)が制御電流Iにほぼ比例するようにソレノイドユニットを設計すれば、F(I)=A・I(ただし、Aは定数である。)として、式(2)が式(3)となる。
なお、コイル316への通電量を増加させると、吸入圧力Psを低下させることができる。一方、コイル316への通電量をゼロとすれば、開放ばね328の付勢力fsにより弁体304が離間して弁孔301aが強制開放される。これにより吐出室142からクランク室105に冷媒が導入され、吐出容量は最小に維持される。
この一方で、容量制御システムAでは、第1目標吸入圧力Pss1と第2目標吸入圧力Pss2とが比較判定され、高い方が目標吸入圧力Pssとして設定される(S116,S118,S120)。換言すれば、第1目標吸入圧力Pss1及び第2目標吸入圧力Pss2は、異なる外部情報に基づいてそれぞれ演算された目標吸入圧力Pssの候補値であり、候補値のうち最も高い値が目標吸入圧力Pssに設定される。これにより、吸入圧力Psの制御範囲が拡大されていても、高圧圧力Phが目標高圧圧力Phsを超えて過大に上昇することなく、吐出容量が制御される。
一方、第1目標吸入圧力Pss1が第2目標吸入圧力Pss2未満の場合、第2目標吸入圧力Pss2が目標吸入圧力Pssとして設定される。この場合、偏差ΔTが縮小するように、即ち蒸発器出口空気温度Tesが目標蒸発器出口空気温度Tsetに近付くように、圧縮機100の吐出容量が制御される(以下、この制御を空調制御モードともいう)。
このため、空調制御モードが行われている間、高圧圧力Phが目標高圧圧力Phsに到達することはなく、高圧圧力Phを直接制御する必要がない。
また、上述した容量制御システムAでは、目標吸入圧力Pssが下限値PssLを下回った場合は、下限値PssLが最終的な目標吸入圧力Pssに設定される。下限値PssLは、吸入圧力Psが不必要に低下することを防止するために設けられ、目標吸入圧力Pssを下限値PssL以上に保つことで、特に、冷媒不足等によって吐出容量が増大し、吸入圧力Psが異常に低下させられることが抑制される。
例えば、図10に示すように、高圧圧力制御モードにおける目標高圧圧力Phsを、圧縮機回転数Ncに応じて変化させるようにしても良い。圧縮機回転数Ncの高い領域では目標高圧圧力Phsを低下させて圧縮機100の負荷を低減すれば、圧縮機100の信頼性が向上する。また、図4と図10からわかるように、下限値PssL及び目標高圧圧力Phsは、回転数Nc1及び回転数Nc2で同期して変更されるが、下限値PssL及び目標高圧圧力Phsの変更は同期していなくてもよい。
(1)冷凍サイクル10の高圧領域の温度または可変容量圧縮機100の温度(例えばハウジング温度等)を検知して、検知した温度が所定の目標温度に近づくように目標吸入圧力Pssの候補値を設定する。この候補値が目標吸入圧力Pssに選択されれば、冷凍サイクル10の高圧領域の温度または可変容量圧縮機100の温度が異常に上昇することを抑制しつつ、吐出容量制御が実行される。
(2)可変容量圧縮機100の駆動トルクを検知し、検知した駆動トルクが目標トルクに近づくように目標吸入圧力Pssの候補値を設定する。この候補値が目標吸入圧力Pssに設定されれば、可変容量圧縮機100の駆動トルクが異常に増大することを抑制しつつ、吐出容量制御が実行される。
上記した第1実施形態は、高圧圧力制御モードと空調制御モードの2つの制御モードを実行するものであるが、容量制御システムは、3つ以上の制御モードを実行してもよい。例えば、第3の制御モードとして、冷凍サイクル10の高圧領域の温度または可変容量圧縮機100の温度(例えばハウジング温度等)を検知し、検知した温度が目標温度に近づくように目標吸入圧力Pssの候補値を設定する制御モードを付加しても良い。このようにすれば高圧圧力Ph及び冷凍サイクル10の高圧領域の温度または可変容量圧縮機100の温度が異常に上昇することを抑制しつつ、吐出容量制御が実行される。
上述した第1実施形態のソレノイド駆動手段430では、コイル316に流れる制御電流Iを検出したけれども、ソレノイド駆動手段430では制御電流Iを検出しなくてもよい。その場合、例えば、制御信号演算手段420で直接デューティ比を演算し、当該デューティ比に基づいてソレノイド駆動手段430を駆動すればよい。
上述した第1実施形態では、エンジン回転数を検知して圧縮機回転数Ncを演算したが、直接圧縮機回転数Ncを検知してもよい。また、車速とギアシフト位置から間接的に圧縮機回転数Ncを演算しても良い。
上述した第1実施形態では、圧縮機100はクラッチレス圧縮機であったが、電磁クラッチを装着した可変容量圧縮機であってもよい。また、圧縮機100は斜板式の往復動圧縮機であったけれども、揺動板式の往復動圧縮機であってもよく、更には、制御圧力室の圧力(制御圧力)を変更して容量を可変であれば、可変容量のベーン式圧縮機やスクロール式圧縮機であってもよく、電動モータを内蔵した密閉型圧縮機であってもよい。
上述した第1実施形態では、冷媒はR134aや二酸化炭素に限定されず、空調システムは、その他の新冷媒を使用してもよい。なお、容量制御弁300において、シール面積Svを小さくすることにより、冷媒として二酸化炭素を用いても、目標吸入圧力Pssの制御範囲を広くすることができる。
402 蒸発器温度センサ(外部情報検知手段)
403 高圧圧力センサ(外部情報検知手段)
410 目標吸入圧力設定手段
420 制御信号演算手段(電流調整手段)
430 ソレノイド駆動手段(電流調整手段)
Claims (9)
- 冷凍サイクルを構成すべく冷媒が循環する循環路に放熱器、膨張器及び蒸発器とともに介挿され、制御圧力の変化に基づいて容量が変化する可変容量圧縮機の容量制御システムにおいて、
前記可変容量圧縮機の吐出圧力領域の圧力が作用するとともに、前記可変容量圧縮機の吸入圧力領域の圧力及びソレノイドユニットの電磁力が前記吐出圧力領域の圧力とは対抗する方向にて作用する弁体を有し、前記弁体の作動により前記制御圧力を変化させる容量制御弁と、
前記冷凍サイクルの高圧領域の圧力を含め少なくとも2つの外部情報を検知するための外部情報検知手段と、
前記外部情報検知手段によって検知された外部情報毎に、当該外部情報に基づいて前記吸入圧力領域の圧力の目標である目標吸入圧力の候補値を演算し、演算された複数の候補値の中から最も高い値を前記目標吸入圧力に設定する目標吸入圧力設定手段と、
前記外部情報検知手段によって検知された前記高圧領域の圧力及び前記目標吸入圧力設定手段によって設定された目標吸入圧力に基づいて、前記ソレノイドユニットのコイルに供給される電流を調整する電流調整手段と
を備えることを特徴とする可変容量圧縮機の容量制御システム。 - 前記冷凍サイクルは空調システムに使用され、
前記複数の候補値のうち一の候補値は、所定の空調状態を得られるように設定され、
前記複数の候補値うち他の候補値は、前記冷凍サイクル及び前記可変容量圧縮機の危険運転領域を回避するよう設定される
ことを特徴とする請求項1に記載の可変容量圧縮機の容量制御システム。 - 前記高圧領域の圧力の目標となる目標高圧圧力を設定する目標高圧圧力設定手段を備え、
前記他の候補値は、前記外部情報検知手段で検知された前記高圧領域の圧力が前記目標高圧圧力設定手段で設定された目標高圧圧力に近づくように設定される
ことを特徴とする請求項2に記載の可変容量圧縮機の容量制御システム。 - 前記冷凍サイクルの高圧領域の温度及び前記可変容量圧縮機の温度のうち一方を検知する第1温度検知手段と、
前記第1温度検知手段によって検知される温度の目標となる第1目標温度を設定する第1目標温度設定手段とを備え、
前記他の候補値は、前記第1温度検知手段で検知された温度が前記第1目標温度設定手段で設定された目標温度に近づくように設定される
ことを特徴とする請求項2に記載の可変容量圧縮機の容量制御システム。 - 前記可変容量圧縮機の駆動トルクの目標となる目標トルクを設定する目標トルク設定手段と、
前記可変容量圧縮機の駆動トルクを検知するトルク検知手段とを備え、
前記他の候補値は、前記トルク検知手段で検知された前記可変容量圧縮機の駆動トルクが前記目標トルク設定手段で設定された目標トルクに近づくように設定される
ことを特徴とする請求項2に記載の可変容量圧縮機の容量制御システム。 - 前記外部情報検知手段として、前記冷凍サイクルの熱負荷情報を検知する熱負荷検知手段及び前記可変容量圧縮機の回転数を検知する回転数検知手段のうち少なくとも一方を備え、
前記目標高圧圧力設定手段で設定される目標高圧圧力、前記第1目標温度設定手段で設定される第1目標温度、又は、前記目標トルク設定手段で設定される目標トルクは、前記熱負荷検知手段で検知された熱負荷情報及び前記回転数検知手段で検知された回転数のうち少なくとも一方を考慮して設定される
ことを特徴とする請求項3乃至5の何れかに記載の可変容量圧縮機の容量制御システム。 - 前記外部情報検知手段として、前記冷凍サイクルの蒸発器を通過した空気の温度の目標として第2目標温度を設定する第2目標温度設定手段と、前記蒸発器を通過した空気の温度を検知する第2温度検知手段とを備え、
前記一の候補値は、前記第2温度検知手段で検知された温度が前記第2目標温度設定手段で設定された第2目標温度に近づくように設定される
ことを特徴とする請求項2乃至6の何れかに記載の可変容量圧縮機の容量制御システム。 - 前記目標吸入圧力は予め設定されている下限値以上に設定されることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の可変容量圧縮機の容量制御システム。
- 前記冷凍サイクルに使用される冷媒は二酸化炭素であることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の可変容量圧縮機の容量制御システム。
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