JP5075371B2 - 歯科用修復材組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、歯科用修復材組成物に関する。更に詳しくは、歯冠用レジン、人工歯、レジンインレ−等のレジン系補綴材料、コンポジットレジン、シ−ラント等のレジン系保存修復材料等に好適に利用できる機械的特性、ペ−ストの築盛や窩洞充填性等の操作性、X線不透過性等に優れた新規な歯科用修復材組成物に関する。
近年、歯科治療においてポ−セレン等の無機酸化物系、ニッケル−クロム系などの卑金属系材料、金合金等の貴金属系材料の代わりに歯冠用レジン、レジンインレ−、レジンアンレ−、人工歯、デンチャ−等にはレジン系補綴材料が、窩洞の充填にはコンポジットレジン、シ−ラント等のレジン系保存修復材料が多用されている。レジン系材料は、一般に、重合性単量体、無機酸化物粉体等の粉体と重合開始剤、マトリックスレジン等を配合したペ−ストで供され、ペースト及びその硬化体の特性は無機酸化物粉体の種類や平均粒径、充填率、マトリックスレジンの種類等よって決定されることが多い。例えば、平均粒子径が100μm程度の無機酸化物粉体を充填材として配合したペ−ストは、機械的強度は優れているが粒子径が余りにも大きいため研磨性が悪く、光沢感のある表面が得られ難いと云う欠点や、口腔内でマトリックスレジン部分が選択的に磨耗し無機酸化物粉体が突出してヤスリ状になるため、対合する人歯や歯科材料を磨耗させたり、マトリックスレジン部分が無機酸化物部分より先に磨耗するため光が乱反射して光沢感が失われたりする問題点が指摘されている。
そこで、上記の問題点を解決するため、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4には粒子径が0.1〜1μmの範囲にあり、粒度分布が揃った真球状の無機酸化物充填材を使用する方法が提案されている。この無機酸化物充填材は、真球体でしかも粒度が揃っているため、重合性単量体に高い配合割合で配合でき、機械的強度や表面の光沢性が優れる等の利点がある。しかしながら、真球状の無機酸化物粉体を配合しているためレジンへの投錨効果が不定形型の無機酸化物充填材よりも劣り、マトリックスレジンから真球状の粉末が脱落し易いと云う欠点が指摘されている。また、無機酸化物充填材として粒子径が0.1μm以下の粒子を使用する方法も提案されている。この粉体を使用すると、表面の光沢性が良く、対合物を磨耗させない等の利点があるが、粒子の表面積が大きいため、高い割合で配合しようとすると、ペ−スト粘度が上昇する。また、充填率を低下させるとペ−ストがべたついてスパチュラへ付着するためペ−ストの操作性が悪化する欠点や機械的強度が低い欠点がある。
また、特許文献5では、0.1μm以下の無機酸化物粉体を重合性単量体で被覆し重合した粉体(以下ポリマ−/無機酸化物複合体と云う)を使用する方法で上記の問題点を解決しようとする試みがなされている。この方法によって作製された複合充填材は、(メタ)アクリレート系重合性単量体中に3個以上のエチレン性不飽和基を有する多官能(メタ)アクリレート化合物を使用しているため、エチレン性不飽和基の全てが重合することなく、その一部が残存する。そして、この複合体の粉体を配合した歯科用修復材組成物は、この複合充填材の表面に残存するエチレン性不飽和基とマトリックスを構成する重合性単量体とが共有結合するため、硬化体の機械的強度が向上し、更に、複合充填材の脱落がないため、耐摩耗性に優れる利点があるが、この複合充填材自体が非常に硬くて脆いため、硬化体が破折し易く、耐衝撃性に劣る欠点が指摘されている。
この脆さを改善するため、特許文献6には分子中に3個以上のエチレン性不飽和基を有するアクリル系重合性単量体にヒドロキシアルキル(メタ)アクリレ−トとジイソシアネ−トの2:1付加物、またはポリエチレングリコ−ルジ(メタ)アクリレ−トの混合物と無機酸化物粉体を混練した後、重合させ粉砕したポリマ−/無機酸化物複合体の粉体が開示されている。この特許に記載されている複合充填材粉体は、特許文献5の複合体粉体より脆さは改善されているが、その効果は未だ不十分である。また、ウレタン結合を有する重合性単量体から構成される歯科用組成物(特許文献7および特許文献8参照)、ポリエチレン性不飽和カルバモイルイソシアヌレート系単量体から構成される歯科用組成物並びにポリマ−/無機酸化物複合体、及びこの複合充填体粉体を配合した歯科用組成物(特許文献9および特許文献10参照)は、機械的強度は優れているものの、熱や光等で変色劣化が発生する可能性がある。また、ジペンタエリスリトール(メタ)アクリレート系単量体から構成される歯科用組成物(特許文献11および特許文献12参照)は、硬化体が硬脆いため、歯科用修復材組成物として利用した場合、耐破折性等の機械的特性が十分であるとは言い難く、特にコンポジットレジン等の保存修復材料では、X線不透過性を付与することで充填物が確実に窩洞に充填されていることや、二次カリエスを確認するために重要であるが、全く言及されていない。
特開昭62−89701号公報 特公昭62−86003号公報 特公平1−57082号公報 米国特許第4764497号 特開昭56−20066号公報 特開昭60−71621号公報 特開昭57−85355号公報 特開平5−262615号公報 特開平7−80736号公報 特開平5−246819号公報 特開昭57−35505号公報 特開昭63−183904号公報
本発明の目的は、歯科用修復材組成物を提供することにある。
本発明の他の目的は、歯冠用レジン、人工歯、レジンインレ−等のレジン系補綴材料、コンポジットレジン、シ−ラント等のレジン系保存修復材料等に好適に利用できる機械的特性、ペ−ストの築盛や窩洞充填性等の操作性、X線不透過性等に優れた新規な歯科用修復材組成物を提供することにある。
本発明のさらに他の目的および利点は以下の説明から明らかになろう。
本発明によれば、本発明の上記目的および利点は
(A)重合性単量体、
(B)2mm厚みの無機酸化物粉体の放射線不透過性がアルミ等量で1mm以上(ISO4049準拠)である、粒径が0.2〜10μmの範囲内にある無機酸化物粉体、ここで該無機酸化物粉体はストロンチウムガラス粉体及び/またはバリウムガラス粉体であり、
(C)平均粒径が0.001〜10μmの無機酸化物粉体を重合性単量体の硬化体で被覆した平均粒径0.05〜100μmのポリマ−/無機酸化物複合体粉体、ここで、該無機酸化物はシリカであり、該重合性単量体はトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレートおよび/またはジ(メタクリロキシエチル)トリメチルヘキサンジウレタンであり、
(D)粒径が0.001μm以上0.2μm未満の範囲内であるシリカ粉体、および
(E)重合開始剤、
を含有することを特徴とするX線不透過用歯科用修復材組成物によって達成される。
上記無機酸化物粉体(B)はストロンチウムガラス粉体及び/またはバリウムガラス粉体である。
また、複合体粉体(C)の硬化体は、重合性単量体であるトリメチロールプロパントリメタクリレートおよび/またはジ(メタクリロキシエチル)トリメチルヘキサンジウレタンの硬化体である。
更に、シリカ粉体(D)の平均粒径が0.001〜0.1μmであることが好ましい。
また、重合開始剤(E)は可視光線重合開始剤であることが好ましい。
そして、重合開始剤(E)はカンファ−キノン及び/またはアシルホスフィンオキサイドよりなることが更に好ましい。
また、重合開始剤(E)に更に、アミン誘導体を含むことが好ましい。
そして、重合性単量体(A)100重量部に対して、無機酸化物粉体(B)と複合体粉体(C)とシリカ粉体(D)の合計は25〜900重量部でありそして重合開始剤(E)は0.01〜10重量部であることが好ましい。
更に、無機酸化物粉体(B)と複合体粉体(C)とシリカ粉体(D)の合計100重量部に対して、無機酸化物粉体(B)が5〜95重量部であり、複合体粉体(C)が1〜50重量部でありそしてシリカ粉体(D)が1〜50重量部であることも好ましい。
本発明の歯科用修復材組成物は、歯冠用レジン、人工歯、レジンインレ−等のレジン系補綴材料、コンポジットレジン、シ−ラント等のレジン系保存修復材料等に好適に利用でき、そしてペ−ストの築盛や窩洞充填性等の操作性、X線不透過性、機械的特性等に優れている。
本発明において、特に説明がない限り、「部」あるいは「%」は重量基準を示し、化合物名や官能基名において「(メタ)アクリ」とあるは、「アクリ、及び/又は、メタクリ」の意である。
先ず、(A)重合性単量体から詳細に説明する。(A)は公知のものであれば、その種類は特に限定されるものではないが、好ましくは下記に示す重合可能な単官能性、多官能性(メタ)アクリル酸エステル類物が適宜選択される。その一例を示すと、次のとおりである。
(i)単官能重合性単量体:
メチル(メタ)アクリレ−ト、エチル(メタ)アクリレ−ト、ノルマルブチル(メタ)アクリレ−ト、イソブチル(メタ)アクリレ−ト、ターシャリ−ブチル(メタ)アクリレ−ト、ペンチル(メタ)アクリレート、イソペンチル(メタ)アクリレート、ネオペンチル(メタ)アクリレ−ト、グリシジル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、エチレングリコ−ルアセトアセテ−ト(メタ)アクリレ−ト、エチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシテトラエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、β−(メタ)アクリロキシエチルハイドロゲンフタレート、β−(メタ)アクリロキシエチルハイドロゲンサクシネート、ノニルフェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシジエチレン(メタ)アクリレート、N−(2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル)−N−フェニルグリシン、N−(メタ)アクリロイルグリシン、4−(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメリット酸無水物等の(メタ)アクリル酸エステル;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル;メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、(メタ)アクリルアルデヒドエチルアセタール等のビニルエーテル;スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、クロロスチレン等のアルケニルベンゼン;アクリロニトリル、メタアクリロニトリル等のシアン化ビニル;(メタ)アクリルアルデヒド、3−シアノ(メタ)アクリルアルデヒド等の(メタ)アクリルアルデヒド;(メタ)アクリルアミド、N−スクシン(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド等の(メタ)アクリル酸アミド;(メタ)アクリル酸、ビニル酢酸、クロトン酸等の(メタ)アクリル酸もしくはそれらの金属塩;アシッドホスホエチル(メタ)アクリレート、アシッドホスホプロピル(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルフェニル燐酸等の燐酸エステル基を含有する重合性単量体もしくはそれらの金属塩;アリルスルホン酸、メタリルスルホン酸、スチレンスルホン酸、tert−ブチルアクリルアミドスルホン酸等のスルホン酸基を含有する重合性単量体もしくはそれらの金属塩類である。
(ii)二官能重合性単量体:
下記式(1)
Figure 0005075371
ここで、yは3〜20の整数であり、R及びR2はそれぞれ独立して水素原子もしくはメチル基を表す、
で示される単量体。例えば、プロパンジオール、ブタンジオール、ヘキサンジオール、オクタンジオール、ノナンジオール、デカンジオール、エイコサンジオール等のジ(メタ)アクリレート;エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートのような水酸基を有するビニル単量体とヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ジイソシアネートメチルシクロヘキサン、イソフオロンジイソシアネート、メチルビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)のようなジイソシアネート化合物との付加物から誘導されるウレタン系重合性単量体;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートのような水酸基を有するビニル単量体とジイソシアネートメチルベンゼン、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートのような芳香族含有ジイソシアネート化合物との付加物から誘導される芳香族環とウレタン結合を有する(メタ)アクリレート系重合性単量体;2,2−ビス((メタ)アクリロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス〔4−(3−(メタ)アクリロキシ)−2−ヒドロキシプロポキシフェニル〕プロパン、2,2−ビス(4−(メタ)アクリロキシエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタ)アクリロキシジエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタ)アクリロキシテトラエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタ)アクリロキシペンタエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタ)アクリロキシポリエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタ)アクリロキシジプロポキシフェニル)プロパン、2−(4−(メタ)アクリロキシエトキシフェニル)−2−(4−(メタ)アクリロキシフェニル)プロパン、2(4−(メタ)アクリロキシジエトキシフェニル)−2−(4−(メタ)アクリロキシトリエトキシフェニル)プロパン、2−(4−(メタ)アクリロキシジエトキシフェニル)−2−(4−(メタ)アクリロキシトリエトキシフェニル)プロパン、2−(4−(メタ)アクリロキシジプロポキシフェニル)−2−(4−(メタ)アクリロキシトリエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタ)アクリロキシイソプロポキシフェニル)プロパン等の芳香族環とエーテル結合を有する(メタ)アクリレート系重合性単量体、ビスフェノ−ルAもしくは水添ビスフェノ−ルAとグリシジル(メタ)アクリレ−トの1:2反応物、例えば、ビスフェノ−ルAジグリシジルエ−テル(メタ)アクリル酸付加物等のビスフェノ−ルAもしくは水添ビスフェノ−ルAとエポキシ基を持つ(メタ)アクリレ−トの1:2付加物等が挙げられる。
(iii)三官能重合性単量体:
トリメチロールメタントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ホスファゼン骨格を持つトリ(メタ)アクリレ−ト、イソシアヌル酸骨格を持つトリ(メタ)アクリレ−ト等が挙げられる。
(iv)四官能重合性単量体:
ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、またジイソシアネートメチルベンゼン、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ジイソシアネートメチルシクロヘキサン、イソフオロンジイソシアネト、メチルビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)のようなジイソシアネート化合物とグリシドールジ(メタ)アクリレートのような水酸基を有するビニルモノマーから誘導されるウレタン系重合性単量体が挙げられる。
(v)五官能以上重合性単量体:
ジペンタエリスリトールヒドロキシペンタ(メタ)アクリレートのようなエチレン性不飽和基を5個以上有する重合性単量体、特公平7−80736号報に記載されているエチレン性不飽和基を6個有するポリエチレン性不飽和カルバモイルイソシアヌレ−ト、エチレン性不飽和基を7個以上有する重合性単量体、フォスファゼン環に6個の(メタ)アクリレ−トが結合した化合物等が挙げられる。
二官能以上の重合性単量体には、さらに、例えばトリエチレングリコールアクリレートメタクリレート、トリメチロールプロパンモノアクリレートジメタクリレート、ペンタエリスリトールジアクリレートジメタクリレートのようにメタクリレート基とアクリレート基を一分子中に併せ持つ化合物も含まれる。
これらの重合性単量体のなかで、好ましいものは二官能以上の重合性単量体であり、例えば、二官能性重合性単量体では、上記式(1)で表わされる化合物、特にyが3〜15の化合物である。また、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート等のグルコ−ル系ジ(メタ)アクリレ−ト、脂肪族系のウレタンジ(メタ)アクリレ−ト、2,2−ビス〔4−(3−(メタ)アクリロキシ)−2−ヒドロキシプロポキシフェニル〕プロパン、2,2−ビス(4−(メタ)アクリロキシエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタ)アクリロキシジエトキシフェニル)プロパン等の芳香族環とエーテル結合を有する(メタ)アクリレート系重合性単量体、ビスフェノ−ルAジグリシジルエ−テル(メタ)アクリル酸付加物、3官能以上の重合性単量体では、トリメチロールメタントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヒドロキシペンタ(メタ)アクリレート、特公平7−80736号報に記載されているエチレン性不飽和基を6個有するポリエチレン性不飽和カルバモイルイソシアヌレ−ト、フォスファゼン環に6個の(メタ)アクリレ−トが結合した化合物等が挙げられる。
次に、ISO4049に準拠して測定した2mm厚みの無機酸化物粉体のX線に代表される放射線不透過性がアルミ等量で1mm以上である無機酸化物粉体(B)について説明する。無機酸化物粉体はプレ−ト状で試験に供される。この条件を満たす無機酸化物であれば種類に制限はなく公知のものが使用できるが、SiOが50〜60%、BaOが20〜40%、Bが5〜10%、Alが5〜10%、Fが0〜5%等組成からなるバリウムガラス、SiOが50〜60%、BaOが0〜5%、SrOが10〜30%、Bが5〜10%、Alが5〜10%、Fが0〜5%、NaOが0〜5%、CaOが0〜20%、ZnOが0〜10%、ZnOが0〜5%、Lが0〜35%、WOが0〜5%、ZrO2が0〜10%、TiOが0〜5%、Nbが0〜10%等の組成からなるストロンチウムガラス等が挙げられる。具体的には、SCOTT社のグレ−ドではGM8235、G018−053、GM27884、GM39923、GM32087、G018−093、G018−163、G018−159、G018−161、GM35429、G018−117、G018−090、GM31685、GM31684等が好ましく該当する。そして、これらの無機酸化物は粉体にして本発明の歯科用修復材組成物に使用される。粉体の粒径は、本発明の組成物の硬化体の機械的特性や、特に、艶出し性と臨床時に歯科用修復材組成物の充填が確認できるX線不透過性を発揮すれば制限ないが、0.2〜10μmの範囲内である必要があり、好ましくは0.2〜5μm、更に好ましくは0.2〜3μmである。前記粒径範囲の下限値を下回るとペーストが粘稠になり操作性が悪化するので好ましくなく、上限値を上回ると硬化体の研磨性が悪く光沢性が劣るので好ましくない。この粒子の形状には制限はなく、球形であっても、不定形であってもよい。無機酸化物粉体はそのまま歯科用修復材組成物として使用しても差し支えないが、無機酸化物粉体の充填率を向上させて機械的性能の良い硬化体を作製するために疎水化することが好ましい。表面処理剤としては、公知のものが使用でき、例えば、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルエトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシランシリルイソシアネ−ト、ビニルトリクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、ジオクチルジクロロシラン等のジアルキルジクロロシラン、ヘキサメチレンジシラザン等のシランカップリング剤、または相当するジルコニウムカップリング剤、チタニウムカップリング剤等を挙げることができる。表面処理方法としては、例えば(a)ボ−ルミル、V−ブレンダ−、ヘンシェルミキサ−等で表面処理剤単独、(b)表面処理剤をエタノ−ル水溶液等の有機溶剤と水とが均一に混合した有機溶剤含有の水溶液で希釈したものを無機酸化物粉体に添加して混合した後、50℃〜150℃で数分間〜数時間熱処理する方法(乾式法)、(c)エタノ−ル、トルエン、キシレン等の有機溶媒、加水分解を促進するために適当量の水や酸性水を加えた有機溶媒、水に無機酸化物粉体を添加してスラリ−状にして、上記の表面処理剤を加えて室温〜還流温度で数分間〜数時間処理し、溶媒をデカンテーションやエバポレーション等公知の方法で除去した後、50℃〜150℃で数時間熱処理する方法(湿式、スラリ−法)、(d)高温の無機酸化物粉体に表面処理剤をそのまま、または上記の水溶液を直接噴霧する方法(スプレ−法)を挙げることができる。また、(e)重合性単量体(A)に表面処理剤を直接添加し、無機酸化物粉体を配合する方法(インテグラルブレンド法)も利用できる。もちろん、市販品が既に表面処理されている無機酸化物分粉体はそのまま使用しても良いし、上記の方法等で更に表面処理を追加しても良い。
次に、ポリマ−/無機酸化物複合体粉体(C)について説明する。製造法としては特に制限はなく、溶液重合、懸濁重合、エマルジョン重合、バルク重合等の公知の方法が採用できるが、なかでも下記に示す加温、加圧下でのバルク重合が、短時間で製造でき、しかも溶媒が不要であることから好ましく利用できる。
具体的な製法としては、重合性単量体とベンゾイルパーオキサイド、アゾビスイゾブチルニトリル等の熱重合開始剤及び無機酸化物粉体からなるペ−ストを万能攪拌機、バンバリ−ミキサ−、二軸ロ−ル、ニ−ダ−等で作製し、加熱圧縮成型機等にて0.1〜150MPaの圧力下、40〜200℃で、数十秒間〜数時間熱硬化させてブロック体を得た後、所望の平均粒子径や粒度分布になるまでボールミルやジェットミル等の粉砕機で粉砕する方法を挙げることができる。ここで、重合性単量体としては、トリメチロ−ルプロパントリ(メタ)アクリレ−トおよび/またはジ(メタクリロキシエチル)トリメチルヘキサンジウレタンが用いられる。また、重合性単量体100重量部に含まれるトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレートの比率は、特に制限はなく、本発明の組成物の硬化体の耐摩耗性や機械的特性を勘案して決定すればよいが、好ましくは20重量部以上、より好ましくは50重量部以上、更に好ましくは70重量部以上である。無機酸化物の種類やその平均粒径は本発明の歯科用修復材組成物の特性を発揮すれば特に制限ないが、上記酸化物粉体の平均粒径は、好ましくは0.001〜10μm、より好ましくは0.001〜3μm、更に好ましくは0.001〜1μmである。前記粒径範囲の下限値を下回ると重合性単量体(A)に配合できる無機酸化物粉体の充填量が少なくなり、修復材組成物の硬化体の機械的特性が劣るので好ましくなく、上限値を上回ると機械的強度は良好になるが、修復材組成物の硬化体の研磨性が悪く光沢性が劣るので好ましくない。特に、平均粒径が0.001〜0.1μmの範囲のアエロジルと呼ばれる疎水性コロイダルシリカを使用すると特に好ましい性能を発揮する。また、重合性単量体100重量部に対して無機酸化物粉体は、好ましくは1〜900重量部、より好ましくは20〜700重量部、更に好ましくは70〜500重量部、特に好ましくは70〜300重量部である。前記重量範囲の下限値を下回ると修復材組成物硬化体の機械的特性が劣るので好ましくなく、上限値を上回ると修復材組成物硬化体が堅脆くなり、チッピングし易くなるので好ましくない。また、重合開始剤の割合は、重合性単量体100重量部に対して、好ましくは0.005〜10重量部、より好ましくは0.01〜5重量部、更に好ましくは0.01〜3重量部である。前記重量範囲の下限値を下回ると硬化不良を起こす恐れがあるので好ましくなく、上限値を上回ると未反応の重合開始剤の残存量が多くなるため、硬化体の吸水率や溶解率が大きくなり、吸水による硬化体の汚染の進行や溶解による機械的強度の劣化が生じる恐れがあるので好ましくない。
また、ポリマ−/無機酸化物複合体粉体(C)の平均粒子径は本発明の歯科用修復材組成物の性能を勘案して適宜選択すれば良いが、好ましくは0.05〜100μmの範囲であり、より好ましくは0.1〜80μm、更に好ましくは1〜70μm、特に好ましくは1〜50μmである。粒子径が特に好ましい範囲にあると、機械的特性が優れ、硬化体表面が光沢であり、耐摩耗性に優れ、更に対合する歯または歯科材料を傷めにくい等の性能が付与できるので特に好ましい。尚、複合体粉体(C)は、そのまま使用しても良いし、歯科用修復材組成物の熱安定性を向上させるため、この粉体中に存在する過酸化物を還元剤や加熱することで減少させて用いてもよい。加熱する場合、チッソ原子、エ−テル結合、芳香族環を持った重合性単量体を含むと黄変等が発生する虞があるため、このような重合性単量体を、重合性単量体100重量部中、好ましくは50重量部以下、より好ましくは30重量部以下、更に好ましくは20重量%以下に設定することが好ましい。また、重合性単量体(A)と複合体粉体(C)との親和性や結合性を向上させるために、複合体粉体(C)は上記したシランカップリング剤等の表面処理剤で表面処理して使用しても良いし、グリシジル(メタ)アクリレ−ト等のエポキシ基を持つ重合性単量体、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレ−ト等の環状エ−テル基を持つ重合性単量体、ペンタエリスリト−ルトリ(メタ)アクリレ−ト等の水酸基を持つ重合性単量体等の、複合体粉体が持つ官能基と水素結合、共有結合し得る可能性のある官能基を持つ重合性単量体で処理して使用してもよい。また、複合体粉体が官能基を持たない場合でも、複合体に残存する二重結合や過酸化物等と重合性単量体を重合させたものを使用してもよい。
次に、粒径が0.001μm以上0.2μm未満の範囲内であるシリカ粉体(D)について説明する。粒径は0.05〜0.15μmが好ましく、0.05〜0.1μmがより好ましい。前記粒径範囲の下限値を下回るとペーストが粘稠になるので好ましくなく、上限値を上回るとペーストのパサツキが発生して操作性が悪化するので好ましくない。シリカ粉体はそのまま歯科用修復材組成物として使用しても差し支えないが、無機酸化物粉体の充填率を向上させて機械的性能の良い硬化体を作製するために上記の方法で表面処理して疎水化することが好ましい。特に、疎水化したアエロジルを充填するとペ−ストの伸びが良くなり、また、その硬化体の強度も向上する傾向にあるので好ましい。
本発明の歯科用修復材組成物に使用される重合開始剤(E)としては、光重合開始剤、熱重合開始剤、レドックス開始剤、またはそれぞれを組み合わせが好ましい。レジン系補綴材料やレジン系保存修復材のペ−ストに使用する場合は、光重合性開始剤を使用すると、術者が簡単な操作で且つ所望するタイミングで硬化できるので好ましく使用できる。
光重合開始剤としては、好ましくは光増感剤単独、または光増感剤と光重合促進剤の組み合わせが使用できる。光増感剤としては、例えばベンジル、カンファーキノン等のα−ジケトン化合物、α−ナフチル、p,p'−ジメトキシベンジル、ペンタジオン、1,4−フェナントレンキノン、ナフトキノン、アシルフォスフィンオキサイド等の紫外光あるいは可視光で励起され重合を開始する公知の化合物が挙げられる。これらは、1種類または2種類以上を一緒に使用してもよい。このなかで、カンファーキノン、ジフェニルトリメチルベンゾイルホスフィンオキシド等のアシルホスフィンオキシドまたはその誘導体が特に好ましく使用される。
また、光重合開始剤を使用する際には、光重合促進剤を併用することが好ましい。光重合促進剤の例としては、p−トルエンスルフィン酸またはそのアルカリ金属;N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、N,N−ジベンジルアニリン、N,N−ジメチル−p−トルイジン、p−N,N−ジメチルアミノ安息香酸、p−N,N−ジエチルアミノ安息香酸、p−N,N−ジメチルアミノ安息香酸エチル、p−N,N−ジエチルアミノ安息香酸エチル、p−N,N−ジメチルアミノ安息香酸メチル、p−N,N−ジエチルアミノ安息香酸メチル、p−N,N−ジメチルアミノベンズアルデヒド、p−N,N−ジメチルアミノ安息香酸2−N−ブトキシエチル、p−N,N−ジエチルアミノ安息香酸2−N−ブトキシエチル、p−N,N−ジメチルアミノベンゾニトリル、p−N,N−ジエチルアミノベンゾニトリル、p−N,N−ジヒドロキシエチルアニリン、p−ジメチルアミノフェネチルアルコール、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート、トリエチルアミン、トリブチルアミン、トリプロピルアミン、N−エチルエタノールアミン等の第三級アミン、N−フェニルグリシン、N−フェニルグリシンのアルカリ金属塩等の第二級アミン;上記第三級アミンまたは第二級アミンと、クエン酸、リンゴ酸、2−ヒドロキシプロパーン酸との組み合わせ; 5−ブチルアミノバルビツール酸、1−ベンジル−5−フェニルバルビツール酸等のバルビツール酸類;ベンゾイルパーオキサイド、ジ−tert−ブチルパーオキサイド等の有機過酸化物を挙げることができる。これらは1種類または2種類以上を一緒に用いてもよい。特に、p−N,N−ジメチルアミノ安息香酸エチル、p−N,N−ジメチルアミノ安息香酸2−N−ブトキシエチル、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート等の芳香族に直接窒素原子が結合した第三級芳香族アミン誘導体もしくはN,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート等の重合性基を有する脂肪族系第三級アミン誘導体、N−フェニルグリシン、N−フェニルグリシンのアルカリ金属塩等の第二級アミン誘導体が好ましく用いられる。特に本発明の歯科用修復材組成物の硬化を速やかに完結させようとする場合には、光増感剤と光重合促進剤との組み合わせが好ましく、カンファーキノン及び/またはアシルフォスフィンオキサイドと、(イ)p−N,N−ジメチルアミノ安息香酸エチル、p−N,N−ジメチルアミノ安息香酸2−N−ブトキシエチル等の芳香族に直接窒素原子が結合した第三級芳香族アミンのエステル化合物またはN,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート等の重合性基を有する脂肪族系第三級アミンまたはN−フェニルグリシン、N−フェニルグリシンのアルカリ金属塩等の第二級アミンとの組み合わせ;(ロ)p−トルエンスルフィン酸またはアルカリ金属塩との組み合わせ;(ハ)芳香族に直接窒素原子が結合した第三級芳香族アミンのエステル化合物との組み合わせ;(ニ)芳香族に直接窒素原子が結合した第三級芳香族アミンのエステル化合物とp−トルエンスルフィン酸のアルカリ金属塩との組み合わせ等が好ましく用いられる。重合促進剤の配合量は光硬化性能が促進されれば限定されないが、好ましくは光重合開始剤100重量部に対して1〜3000重量部の範囲で使用される。
本発明の歯科用修復材組成物の各成分範囲としては上記重合性単量体(A)100重量部に対して、無機酸化物粉体(B)、ポリマ−/無機酸化物複合体粉体(C)およびシリカ粉体(D)の合計が、好ましくは25〜900重量部であり、より好ましくは50〜900重量部であり、更に好ましくは100〜900重量部である。また、これらの粉体(B)、(C)および(D)の合計100重量部に対して、粉体(B)、粉体(C)および粉体(D)は、好ましくは、それぞれ5〜95重量部、1〜50重量部および1〜50重量部、より好ましくはそれぞれ10〜95重量部、5〜50重量部および1〜30重量部、更に好ましくは、それぞれ30〜95重量部、4〜40重量部および1〜10重量部である。また、重合開始剤(E)は重合性単量体(A)100重量部に対して、好ましくは0.01〜10重量部、より好ましくは0.05〜5重量部、更に好ましくは0.1〜3重量部である。各成分がこれらの範囲にあるとペ−ストが窩洞に充填し易く操作性が良好であるだけでなく、硬化体の研磨性、X線不透過性、色調も良好な歯科用修復材組成物を得ることができる。
尚、本発明の歯科用修復材組成物には耐光安定剤、重合禁止剤等の安定剤、有機系及び/または無機系顔料、骨材等の他の添加剤を加えても何ら問題ない。
以下に、本発明の内容を実施例で具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例によって限定されるものではない。
製造例1
SCOTT社製ストロンチウムガラスG018−093の表面処理
1Lのエタノ−ルを入れたセパラブルフラスコにISO4049に準拠した2mm厚みの無機酸化物がアルミ厚みの4.2mmに相当する平均粒径1μmのストロンチウムガラス(G018−093)100gを入れ、懸濁液を調整した。そこに、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン3g、及び精製水9gを入れ、2時間加熱還流した、還流後エバポレ−タ−にてエタノ−ル溶液を除去し、得られた粉体をチッソ雰囲気中下80℃で48時間減圧乾燥した。乾燥した粉体を粉砕して実験に供した。
製造例2
SCOTT社製バリウムガラスGM8235の表面処理
1Lのエタノ−ルを入れたセパラブルフラスコにISO4049に準拠した2mm厚みの無機酸化物がアルミ厚みの4.8mmに相当する平均粒径1μmのバリウムガラス(GM8235)100gを入れ、懸濁液を調整した。そこに、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン10g、及び精製水30gを入れ、2時間加熱還流した、還流後エバポレ−タ−にてエタノ−ル溶液を除去し、得られた粉体をチッソ雰囲気中下80℃で48時間減圧乾燥した。乾燥した粉体を粉砕して実験に供した。
製造例3
球状シリカの表面処理
宇部日東化成社製球状シリカ(ハイプレシカ:平均粒径1μm)を使用した以外は製造例1と同法にて表面処理した。
製造例4
ポリマ−/無機酸化物粉体(TMPTフィラ−)の製造
トリメチロ−ルプロパントリメタクリレ−ト60gに疎水性コロイダルシリカR972(平均粒径0.012μm)を40g二軸ロ−ルで混合してペ−スト化した後、ベンゾイルペルオキサイドを更に混練しながら0.5g添加した。このペ−ストを50MPaの加圧下120℃で10分間、加熱、加圧重合して硬化体を得た後、ボ−ルミルで20時間粉砕して、平均粒径が20μmのポリマ−/無機酸化物粉体を得た。
製造例5
ポリマ−/無機酸化物粉体(TMPT/UDMAフィラ−)の製造
トリメチロ−ルプロパントリメタクリレ−トをトリメチロ−ルプロパントリメタクリレ−ト/ジ(メタクリロキシエチル)トリメチルヘキサンジウレタン=90/10重量部に変えた以外は製造例4と同法にて平均粒径が20μmのポリマ−/無機酸化物粉体を得た。

実施例1
2,2−ビス(4−メタクリロキシポリエトキシフェニル)プロパン(2.6E)/トリエチレングリコ−ルジメタクリレ−ト/レゾルシンジメタクリレ−ト=65/15/25重量部のモノマ−を調整し、更にこのモノマ−100重量部に対してカンファ−キノンを0.3重量部、N,N−ジメチルアミノ安息香酸2−n−ブトキシエチルを0.3重量部添加して溶解させ、光重合型モノマ−を製造した。この光重合型モノマ−にR812(疎水性コロイダルシリカ:平均粒径0.007μm)/TMPTフィラ−/表面処理化GM8235=4.3/34.2/61.5重量部の組成でフィラ−充填率が82重量%になるように添加混練してペ−ストを得た。このペ−ストの操作性は伸びが良く、また窩洞模型への充填性も良好であり、ペ−スト操作性が優れることが分かった。硬化物の性能を表1に示す。尚、曲げ試験片は孔口(2×2)×長さ20mmの穴の開いたテフロン(登録商標)モ−ルドにペ−ストを充填し、モ−ルドの両面を透明ガラスで覆った後、α−LightII((株)モリタ製作所)を前記ガラス(厚さ1.25mm)に接して20秒間光照射することにより硬化させて直方体の試験片を作製した。曲げ試験はこの試験片を37℃で24時間水中浸漬した後、島津製作所製オートグラフ(AGS−2000G)を用いて、室温にてクロスヘッドスピ−ド1.0mm/min、スパン間20mmで3点曲げ試験した。X線不透過性:直径15mm、厚さ1.5mmの穴の開いたテフロン(登録商標)モ−ルドにペ−ストを充填し、透明なスライドグラスで両面を覆った後、α―Light((株)モリタ製作所製)で前記ガラス(厚さ1.25mm)に接して3分間光重合した。そして、JIS T6514に準拠し、DCX−100(朝日レントゲン(株)製)にてアルミ等量を測定した。
実施例2
実施例1と同じ光重合型モノマ−を使用し、R812/TMPTフィラ−/表面処理化G018−093/表面処理化GM8235=2/8/45/45重量部の組成でフィラ−充填率が75重量%になるように添加混練してペ−ストを得た。このペ−ストの操作性は伸びが良く、また窩洞模型への充填性も良好であり、ペ−スト操作性が優れることが分かった。硬化物の性能を実施例1と同様に試験した。結果を表1に示す。
実施例3
ジ(メタクリロキシエチル)トリメチルヘキサンジウレタン(UDMA)/トリエチレングリコ−ルジメタクリレ−ト/γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン=90/9.7/0.3重量部のモノマ−を調整し、更にこのモノマ−100重量部に対してカンファ−キノンを0.3重量部、N,N−ジメチルアミノ安息香酸2−n−ブトキシエチルを0.3重量部添加して溶解させ、光重合型モノマ−を製造した。疎水性コロイダルシリカR972(平均粒径0.0012μm)/T90フィラ−/表面処理化G018−163/表面処理化GM8235/=2/8/80/10重量部の組成でフィラ−充填率が73重量%になるように添加混練してペ−ストを得た。このペ−ストの操作性は伸びが良く、また窩洞模型への充填性も良好であり、ペ−スト操作性が優れることが分かった。硬化物の性能を実施例1と同様に測定した。結果を表1に示す。
実施例4
ジ(メタクリロキシエチル)トリメチルヘキサンジウレタン(UDMA)/トリエチレングリコ−ルジメタクリレ−ト=75/25重量部のモノマ−を調整し、更にこのモノマ−100重量部に対してカンファ−キノンを0.3重量部、N,N−ジメチルアミノ安息香酸2−n−ブトキシエチルを0.3重量部添加して溶解させ、光重合型モノマ−を製造した。R972/T90フィラ−/表面処理化G018−163/表面処理化GM8235=2/8/80/10重量部の組成でフィラ−充填率が75重量%になるように添加混練してペ−ストを得た。このペ−ストの操作性は伸びが良く、また窩洞模型への充填性も良好であり、ペ−スト操作性が優れることが分かった。硬化物の性能を実施例1と同様に測定した。結果を表1に示す。
実施例5
ジ(メタクリロキシエチル)トリメチルヘキサンジウレタン(UDMA)/トリエチレングリコ−ルジメタクリレ−ト=75/25重量部のモノマ−を調整し、更にこのモノマ−100重量部に対してカンファ−キノンを0.3重量部、N,N−ジメチルアミノ安息香酸2−n−ブトキシエチルを0.3重量部添加して溶解させ、光重合型モノマ−を製造した。R972/T90フィラ−/表面処理化G018−163/表面処理化GM8235=2/15/73/10重量部の組成でフィラ−充填率が75重量%になるように添加混練してペ−ストを得た。このペ−ストの操作性は伸びが良く、また窩洞模型への充填性も良好であり、ペ−スト操作性が優れることが分かった。硬化物の性能を実施例1と同様に測定した。結果を表1に示す。
実施例6
ジ(メタクリロキシエチル)トリメチルヘキサンジウレタン(UDMA)/トリエチレングリコ−ルジメタクリレ−ト=75/25重量部のモノマ−を調整し、更にこのモノマ−100重量部に対してカンファ−キノンを0.3重量部、N,N−ジメチルアミノ安息香酸2−n−ブトキシエチルを0.3重量部添加して溶解させ、光重合型モノマ−を製造した。疎水性コロイダルシリカRM50(平均粒径0.004μm)/T90フィラ−/表面処理化G018−163/表面処理化GM8235=4/8/78/10重量部の組成でフィラ−充填率が75重量%になるように添加混練してペ−ストを得た。このペ−ストの操作性は伸びが良く、また窩洞模型への充填性も良好であり、ペ−スト操作性が優れることが分かった。硬化物の性能を実施例1と同様に測定した。結果を表1に示す。
実施例7
ジ(メタクリロキシエチル)トリメチルヘキサンジウレタン(UDMA)/トリエチレングリコ−ルジメタクリレ−ト=75/25重量部のモノマ−を調整し、更にこのモノマ−100重量部に対してカンファ−キノンを0.3重量部、N,N−ジメチルアミノ安息香酸2−n−ブトキシエチルを0.3重量部添加して溶解させ、光重合型モノマ−を製造した。疎水性コロイダルシリカRM50/T90フィラ−/表面処理化G018−163/表面処理化GM8235=5/8/77/10重量部の組成でフィラ−充填率が75重量%になるように添加混練してペ−ストを得た。このペ−ストの操作性は伸びが良く、また窩洞模型への充填性も良好であり、ペ−スト操作性が優れることが分かった。硬化物の性能を実施例1と同様に測定した。結果を表1に示す。
実施例8
ジ(メタクリロキシエチル)トリメチルヘキサンジウレタン(UDMA)/トリエチレングリコ−ルジメタクリレ−ト=75/25重量部のモノマ−を調整し、更にこのモノマ−100重量部に対してカンファ−キノンを0.3重量部添加して溶解させ、光重合型モノマ−を製造した以外は実施例7と同法にてペ−ストを調整した。このペ−ストの操作性は伸びが良く、また窩洞模型への充填性も良好であり、ペ−スト操作性が優れることが分かった。硬化物の性能を実施例1と同様に測定した。結果を表1に示す。
実施例9
ジ(メタクリロキシエチル)トリメチルヘキサンジウレタン(UDMA)/ネオペンチルグリコ−ルジメタクリレ−ト=75/25重量部のモノマ−を調整し、更にこのモノマ−100重量部に対してジフェニル(2,4,6−トリベンゾイル)フォスフィンオキサイド0.3重量部添加して溶解させ、光重合型モノマ−を製造した以外は実施例7と同法にてペ−ストを調整した。このペ−ストの操作性は伸びが良く、また窩洞模型への充填性も良好であり、ペ−スト操作性が優れることが分かった。硬化物の性能を実施例1と同様に測定した。結果を表1に示す。
実施例10
ジ(メタクリロキシエチル)トリメチルヘキサンジウレタン(UDMA)/ネオペンチルグリコ−ルジメタクリレ−ト=75/25重量部のモノマ−を調整し、更にこのモノマ−100重量部に対してジフェニル(2,4,6−トリベンゾイル)フォスフィンオキサイド0.3重量部、N,N−ジメチルアミノ安息香酸2−n−ブトキシエチルを0.3重量部添加して溶解させ、光重合型モノマ−を製造した。光重合型モノマ−を製造した以外は実施例7と同法にてペ−ストを調整した。このペ−ストの操作性は伸びが良く、また窩洞模型への充填性も良好であり、ペ−スト操作性が優れることが分かった。硬化物の性能を実施例1と同様に測定した。結果を表1に示す。
実施例11
ジ(メタクリロキシエチル)トリメチルヘキサンジウレタン(UDMA)/ネオペンチルグリコ−ルジメタクリレ−ト=75/25重量部のモノマ−を調整し、更にこのモノマ−100重量部に対して、カンファ−キノン0.3重量部、ジフェニル(2,4,6−トリベンゾイル)フォスフィンオキサイド0.3重量部、N,N−ジメチルアミノ安息香酸2−n−ブトキシエチルを0.3重量部添加して溶解させ、光重合型モノマ−を製造した。光重合型モノマ−を製造した以外は実施例7と同法にてペ−ストを調整した。このペ−ストの操作性は伸びが良く、また窩洞模型への充填性も良好であり、ペ−スト操作性が優れることが分かった。硬化物の性能を実施例1と同様に測定した。結果を表1に示す。
実施例12
TMPTフィラ−をTMPT/UDMAフィラ−に代えた以外は実施例1と同法にて試験を実施した。このペ−ストの操作性は伸びが良く、また窩洞模型への充填性も良好であり、ペ−スト操作性が優れることが分かった。硬化物の性能を結果を表1に示す。
比較例1
ジ(メタクリロキシエチル)トリメチルヘキサンジウレタン(UDMA)/トリエチレングリコ−ルジメタクリレ−ト=75/25重量部のモノマ−を調整し、更にこのモノマ−100重量部に対してカンファ−キノンを0.3重量部、N,N−ジメチルアミノ安息香酸2−n−ブトキシエチルを0.3重量部添加して溶解させ、光重合型モノマ−を製造した。RM50/T90フィラ−=40/60重量部の組成でフィラ−充填率が75重量%になるように添加混練してペ−ストを得た。このペ−ストの操作性は伸びが良く、また窩洞模型への充填性も良好であり、ペ−スト操作性が優れることが分かったが、硬化物の性能を実施例1と同様に測定した結果、実施例より劣ることが分かった。結果を表1に示す。
比較例2
実施例1と同じ光重合型モノマ−を使用し、RM50/=40/60重量部の組成でフィラ−充填率が75重量%になるよR812/TMPTフィラ−/表面処理化球状シリカ=2/8/90重量部の組成でフィラ−充填率が75重量%になるように添加混練してペ−ストを得た。このペ−ストの操作性は伸びが良かったが、ベタツキは酷くスパチュラに付着し、窩洞模型への充填性が悪く、ペ−スト操作性が劣ることが分かった。硬化物の性能を実施例1と同様に試験した。結果を表1に示す。
比較例3
実施例1と同じ光重合型モノマ−を使用し、RM50/表面処理化球状シリカ=40/60重量部の組成でフィラ−充填率が75重量%になるように添加混練してペ−ストを得た。このペ−ストの操作性は比較例2と同様に劣ることが分かった。また、硬化物の性能を実施例1と同様に試験した。結果を表1に示す。
Figure 0005075371

Claims (7)

  1. (A)重合性単量体、
    (B)2mm厚みの無機酸化物粉体の放射線不透過性がアルミ等量で1mm以上(ISO4049準拠)である、粒径が0.2〜10μmの範囲内にある無機酸化物粉体、ここで該無機酸化物粉体はストロンチウムガラス粉体及び/またはバリウムガラス粉体であり、
    (C)平均粒径が0.001〜10μmの無機酸化物粉体を重合性単量体の硬化体で被覆した平均粒径0.05〜100μmのポリマ−/無機酸化物複合体粉体、ここで、該無機酸化物はシリカであり、該重合性単量体はトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレートおよび/またはジ(メタクリロキシエチル)トリメチルヘキサンジウレタンであり、
    (D)粒径が0.001μm以上0.2μm未満の範囲内であるシリカ粉体、および
    (E)重合開始剤、
    を含有することを特徴とするX線不透過用歯科用修復材組成物。
  2. 上記無機粉体(D)の平均粒径が0.001〜0.1μmである請求項1に記載の歯科用修復材組成物。
  3. 上記重合開始剤(E)が可視光線重合開始剤である請求項1または2に記載の歯科用修復材組成物。
  4. 上記重合開始剤(E)がカンファ−キノン及び/またはアシルフォスフィンオキサイドよりなる請求項1〜のいずれかに記載の歯科用修復材組成物。
  5. 上記重合開始剤(E)が、更に、アミン誘導体を含む請求項1〜のいずれかに記載の歯科用修復材組成物。
  6. 上記重合性単量体(A)100重量部に対して、無機酸化物粉体(B)と複合体粉体(C)とシリカ粉体(D)の合計が25〜900重量部でありそして重合開始剤(E)が0.01〜10重量部である請求項1〜のいずれかに記載の歯科用修復材組成物。
  7. 無機酸化物粉体(B)と複合体粉体(C)とシリカ粉体(D)の合計100重量部に対して、無機酸化物粉体(B)が5〜95重量部であり、複合体粉体(C)が1〜50重量部でありそしてシリカ粉体(D)が1〜50重量部である請求項1〜のいずれかに記載の歯科用修復材組成物。
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