JP5075334B2 - 薬物含有貼付剤 - Google Patents

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本発明は、薬物を含有する外用貼付剤に関する。
リスペリドンは、ヤンセン・ファーマ社(ベルギー)によって開発されたベンゾイソキサゾール誘導体化合物である(特許文献1参照)。その薬理作用としては、抗ドパミン作用、抗セロトニン作用、カタレプシー惹起作用が確認されており、現在では統合失調症治療薬として広く臨床の場において用いられているほか、過食症の治療や敏感肌の処理のための化粧品組成物への使用などが提案されてきた(特許文献2および3参照)。
リスペリドンの統合失調症に対する効果は、主としてドパミンD受容体拮抗作用及びセロトニン5−HT受容体拮抗作用に基づく中枢神経系の調節によるものと考えられている。また、リスペリドンは、幻覚、妄想などの陽性症状に対する優れた効果とともに、感情的引きこもり、情動鈍麻などの陰性症状に対しても強い効果を示す一方で、従来の定型抗精神病薬に比べて錐体外路系の副作用(ふるえ、こわばり等)が比較的少ないという特徴を有することから、患者のQOL(生活の質)を著しく改善し得る極めて有用な統合失調症治療薬であると考えられている。
リスペリドンの投与法としては、従来から、錠剤や細粒剤、内服液剤等を使用する経口投与法が用いられているものの、経口投与の場合、薬物が吸収された後、肝臓で初回通過効果を受けたり、投与後一時的に必要以上の血中濃度が認められたりする等の欠点があった。また経口投与においては、胃腸障害、嘔吐感、食欲不振等の副作用も多く報告されている。さらに、統合失調症患者においては、実際に、その約75%は経口剤を規則的に服用することが困難であると言われている。したがって、このような経口投与の問題点を解消し、安全かつ持続的に患者が服用し易い製剤とすることを目的として、近年、貼付剤を用いて投与する方法が検討されてきた。貼付剤を用いる投与方法は、経口投与法による上記のような種々の問題を解消でき、また、投与回数の低減、コンプライアンスの向上、投与及び中止の容易さ等の利点を有することから、有用な投与法として期待されている。
しかしながら、角質層はケラチン質を多く含む細胞と細胞間脂質とが層状に積層しているため、一般的に薬物の透過性が著しく低い上に、正常皮膚の角質層は異物の体内への侵入を防ぐバリアー機能を有しているため、従来の貼付剤の粘着剤層組成物中に単にリスペリドンを配合しただけでは、充分な経皮吸収性を有するリスペリドン含有貼付剤を得ることはできなかった。
そこで、貼付剤を用いた経皮投与法におけるリスペリドンの経皮吸収性を高めるべく、脂肪酸類等の皮膚浸透促進剤やプロピレングリコールなどの溶媒をリスペリドンと共に含有させたパッチが提案されてきた(特許文献4参照)。しかし、これらの試みによってもなお、貼付剤中に配合されたリスペリドンの経皮吸収性は十分なものとはいえず、現実には、リスペリドンを含有する貼付剤は未だに市販されるには至っていない。したがって、治療に供することが可能な程度の優れた経皮吸収性ならびに持続性を備えた製剤の開発が望まれていた。
一方、塩基性薬物を含有する経皮吸収型製剤において、塩基性薬物と共に有機酸塩や有機酸を配合することにより、塩基性薬物の皮膚透過性が向上することは既に提案され(特許文献5〜7参照)、これらの文献には、塩基性薬物として、催眠・鎮静剤、精神神経用剤等が例示されているが、実際に、患者の治療に供することができる程度の十分な経皮吸収性を持たせた有効な製剤として、薬物を含有する貼付剤を作製することができるかどうかを示唆するものではなかった。また、イオン性薬物と対イオンとなる物質とがイオン性液体を形成することにより、経皮吸収性を高めた外用剤についても既に提案されているものの(特許文献8参照)、イオン性薬物としてはインドメタシン、ジクロフェナクナトリウム、クロモグリク酸ナトリウム、塩酸トラマドール、ピロキシカムが例示されるに止まり、また、イオン性薬物としてインドメタシンまたはジクロフェナクナトリウムを使用し、対イオンとなる物質としてリドカインや塩酸リドカインを使用して調製したイオン性液体の融点が低下したことが開示されているものの、インドメタシンやジクロフェナクは酸性薬物であり、塩基性薬物の融点降下については具体的に開示されていない。また、イオン性薬物としてインドメタシンまたはジクロフェナクナトリウムを含有し、対イオンとなる物質としてリドカインや塩酸リドカインを配合した軟膏剤が開示されているが、かかる薬物のイオン性液体を含有する貼付剤が、十分な経皮吸収性と持続性とを備えたものとして実現可能かどうかについて何ら示唆するものではなかった。
特公平6−13511号 特表2003−525865号 特表2001−511782号 特表平11−503138号 特開平11−302161号 WO00/61120号 WO01/007018号 特開2005−82512号
したがって、本発明の課題は、製剤中の薬物の経皮吸収性が極めて良好であって、かつ、薬効の持続性に優れた薬物含有貼付剤、すなわち、患者の治療に実際に供することができる程度の十分な経皮吸収性および効果持続性を有する薬物含有貼付剤を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく、リスペリドンを中心に薬物の経皮吸収性等の向上を目的に鋭意検討を行う中で、薬物と該薬物に対する融点降下剤とを粘着基剤に配合することにより、薬物の経皮吸収性および薬効持続性が飛躍的に向上することを初めて見出し、さらに研究を進めた結果、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、薬物、融点降下剤、および粘着基剤を含有する貼付剤に関する。
また、本発明は、融点降下剤が薬物の融点を60℃以上低下させることを特徴とする、前記貼付剤に関する。
さらに、本発明は、融点降下剤が、酢酸、プロピオン酸、酪酸、乳酸、安息香酸、およびサリチル酸、ならびにこれらの塩からなる群から選択される1種または2種以上である、前記貼付剤に関する。
またさらに、本発明は、融点降下剤が、酢酸および/または酢酸ナトリウムである、前記の貼付剤に関する。
また、本発明は、薬物が塩基性薬物である、前記貼付剤に関する。
本発明はまた、塩基性薬物が、オキシブチニン、フェンタニル、ペルゴリド、タンドスピロン、ドネペジル、タムスロシン、リスペリドン、フルラゼパム、ブトルファノール、ペリソキサール、プリジノール、トリヘキシフェニジル、アマンタジン、ツロブテロール、イソプレナリン、プロプラノロール、ケトチフェン、ジフェニドール、モルヒネ、メロキシカム、バルデコキシブおよびセレコキシブからなる群から選択される、前記の貼付剤に関する。
さらに、本発明は、塩基性薬物がリスペリドンである、前記貼付剤に関する。 またさらに、本発明は、粘着基剤が、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体および/またはアクリル酸エステル共重合体を含有する、前記の貼付剤に関する。
また、本発明は、吸収促進剤として、ラウリン酸ジエタノールアミド、カプリン酸、ミリスチン酸イソプロピル、およびモノラウリン酸プロピレングリコールからなる群から選択される1種以上をさらに含有する、前記の貼付剤に関する。
すなわち、薬物と融点降下剤とを含有する上記構成の貼付剤とすることにより、粘着剤層中において、イオン対の形成を介して薬物が融点降下剤付加塩の形態で存在するようにし、薬物の安定性の向上ならびに融点の著しい降下を可能にすることよって、薬物の経皮吸収性および薬効持続性に極めて優れた本発明の貼付剤が実現し、上記課題が解決された。
本発明の貼付剤は、貼付剤の粘着剤層に、特定の薬物と共にその薬物の融点を降下させる融点降下剤を配合することにより、充分な経皮吸収性が実現されなかった従来の貼付剤に比べて、貼付剤中に配合された薬物の皮膚への透過性が飛躍的に向上し、極めて優れた経皮吸収性を有する製剤とすることができる。また、本発明の貼付剤にさらに特定の吸収促進剤を配合することによって、薬物の経皮吸収性をより一層優れたものとすることができる。
また、リスペリドン等の従来の経口製剤として投与されていた薬物を、本発明の外用貼付剤として投与することにより、消化器中での分解や肝臓等での代謝を受けることなく、薬効の持続性に優れた製剤として投与することができる。したがって、本発明の貼付剤は、従来の服用方法の簡便化およびコンプライアンスの改善を可能とし、統合失調症等の患者における極めて低い服用率をも大きく改善することができるものである。
すなわち、本発明の貼付剤は、貼付剤中に配合された薬物が十分に経皮吸収されて、その効果の持続性に優れたものであることから、薬物の効果を充分に発揮させることができるものである。なお、薬物とその薬物の融点を降下させる融点降下剤とを粘着剤層に含有させるという構成を有する薬物含有貼付剤は、本発明において初めて実現されたものであり、したがって、上記の効果を奏する薬物含有貼付剤も、本発明において初めて実現されたものである。
以下、本発明の実施形態について詳しく説明する。
本発明に用いられる薬物は、常温において固体であるものであれば特に限定されず、消炎鎮痛薬、鎮痛薬、抗アレルギー薬、強心薬、気管支拡張薬、筋弛緩薬、鎮暈薬、抗不整脈薬、抗パーキンソン病薬、抗精神薬、抗うつ薬、抗不安薬、制吐薬、去痰薬、頻尿治療薬、麻酔薬、抗痴呆薬、血圧降下薬、催眠・鎮静薬、偏頭痛薬、興奮・覚醒薬、自律神経用薬等が挙げられ、遊離酸あるいは遊離塩基および/またはその薬学的に許容される塩の形で用いることができる。また、本発明に用いられる薬物としては、塩基性薬物が好ましい。さらに、常温において固体である塩基性薬物としては、オキシブチニン、フェンタニル、ペルゴリド、タンドスピロン、ドネペジル、タムスロシン、リスペリドン、フルラゼパム、ブトルファノール、ペリソキサール、プリジノール、トリヘキシフェニジル、アマンタジン、ツロブテロール、イソプレナリン、プロプラノロール、ケトチフェン、ジフェニドール、モルヒネ、メロキシカム、バルデコキシブ、セレコキシブ等がより好ましく、これらのうち特にリスペリドンが好ましい。リスペリドンとしては、遊離塩基のリスペリドンおよび/またはその薬学的に許容される塩を用いることができる。なお、薬学的に許容される塩とは、特に限定されることなく無機塩であっても有機塩であってもよい。また、リスペリドンは遊離塩基の形態で融点降下剤とともに粘着基剤等と配合されて貼付剤として製造され、貼付剤中ではリスペリドンは融点降下剤の酸付加塩の形態で存在することが好ましい。
薬物および/またはその薬学的に許容される塩は、製剤物性および経皮吸収性という観点から、粘着剤層の組成全体の重量を基準として3〜30重量%で配合されることが好ましく、さらに好ましくは5〜20重量%、特に好ましくは10〜20重量%で配合される。
また、必要に応じて1種以上の、他の薬効成分を含有させてもよい。かかる薬効成分は、特に限定されないが、例えば、消炎鎮痛薬、鎮痛薬、抗アレルギー薬、強心薬、気管支拡張薬、筋弛緩薬、鎮暈薬、抗不整脈薬、抗パーキンソン病薬、抗精神薬、抗うつ薬、抗不安薬、制吐薬、去痰薬、頻尿治療薬、麻酔薬、抗痴呆薬、血圧降下薬、催眠・鎮静薬、偏頭痛薬、興奮・覚醒薬、自律神経用薬等が挙げられる。
本発明の貼付剤に用いられる融点降下剤は、粘着剤層組成物中に薬物と共に配合することにより、薬物の融点を降下させることができるものであれば、特に限定されないが、薬物の融点が大幅に低下することによって粘着剤層中での薬物の分子運動はより自由となり、薬物の経皮吸収性を高めることができる。具体的には、融点降下剤としては、薬物の融点を60℃以上低下させるものが好ましく、90℃以上低下させるものがより好ましく、120℃以上降下させるものが特に好ましい。
例えば、塩基性薬物の場合、有機酸および/またはその塩が好適に用いられ、特に、炭素数2〜7のカルボン酸および/またはその塩が好ましい。炭素数2〜7のカルボン酸としては、脂肪族(モノ、ジ、トリ)カルボン酸(例えば、酢酸、プロピオン酸、酪酸、乳酸、マレイン酸、フマル酸、ピルビン酸、シュウ酸、コハク酸、酒石酸等)、芳香族カルボン酸(例えば、サリチル酸、安息香酸等)等が挙げられる。さらに、これらの中でも、酢酸、プロピオン酸、酪酸、乳酸、安息香酸、サリチル酸が好ましく、酢酸が特に好ましい。有機酸の塩としては、このような酸の無機塩であっても有機塩であってもよいが、酢酸の塩、プロピオン酸の塩、酪酸の塩、乳酸の塩、安息香酸の塩、サリチル酸の塩が好ましく、酢酸ナトリウムが特に好ましい。
これらのうち、酸である好ましい融点降下剤は、遊離塩基の薬物を溶解する作用があり、塩基性薬物の融点を極めて顕著に降下させる。融点が低下するということは、結晶状態における塩基性薬物の分子間相互作用エネルギーが減少することを意味する。分子の結晶化と溶解とは、平衡的に起こる現象であるから、融点の降下は分子運動の制限を緩和するように働くと考えられる。したがって、塩基性薬物が粘着剤層中で融点降下剤の酸付加塩の形態で存在する場合には、遊離塩基の形態で存在する場合と比較して、粘着剤層中における分子運動の制限が緩和されているために、高い経皮吸収性が実現されると考えられる。
また、上記の酸である好ましい融点降下剤は、遊離塩基の薬物の粘着基剤への溶解性を高める。これは、遊離塩基の薬物は極性を有するため、非極性の粘着基剤等に対する溶解性が小さいが、塩基性薬物と共に融点降下剤を加えることにより、酸である融点降下剤がHを放出して−イオンになるのに伴って、放出されたHが塩基性薬物と共に(薬物・H)を形成し、融点降下剤の−イオンと安定にイオン対を形成するために、見かけ上、遊離塩基の薬物よりも極性が小さくなることによる。さらに、酸であるこれらの好ましい融点降下剤は、粘着剤層を可塑化する働きがある。したがって、これらの好ましい融点降下剤を用いることにより、皮膚側への拡散速度を高めることができるだけでなく、遊離塩基の薬物の粘着基剤への溶解度を高めることもできる。
一方、塩基性薬物が、遊離塩基でなく何らかの酸の付加塩である場合には、上記の好ましい融点降下剤である有機酸の塩を融点降下剤として粘着基剤と共に配合することができる。これにより、塩基性薬物は粘着剤層中で融点降下剤である酸の付加塩となり、上記の場合と同様、薬物の融点が低下して、薬物の皮膚への透過性が大きく上昇する。例えば、リスペリドンの酸(融点降下剤でない酸)付加塩と酢酸ナトリウムとを粘着基剤と共に配合すると、粘着剤層においてリスペリドンは酢酸リスペリドンとして存在することになり、その融点降下により優れた皮膚透過性を有する貼付剤を作製することができる。
これらの融点降下剤は、1種を単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、これらの融点降下剤の配合量は、外用貼付剤としての安定性および皮膚透過性、製剤の粘着物性を考慮すると、薬物1モルに対して好ましくは0.5〜5モルであり、より好ましくは1〜4モル、特に好ましくは1〜3モルである。これは、融点降下剤の薬物に対するモル比が0.5未満であると経皮吸収性が低下する傾向にあり、モル比が5を超えると、粘着剤層の凝集性や粘着性が低下する傾向にあるためである。
また、本発明の貼付剤に用いられる融点降下剤が酸である場合には(すなわち、塩基性薬物として遊離塩基の形態のものを用いる場合には)、その酸に対応する塩である融点降下剤をさらに本発明の貼付剤に含有させることが好ましく、かかる塩は対応する酸の無機塩であっても有機塩であってもよい。したがって、融点降下剤として、例えば酢酸を用いる場合には、酢酸の塩(例えば酢酸ナトリウム)をさらに含有させることが好ましい。貼付剤の調製中または保存中あるいは適用期間中、上記の酸である融点降下剤は揮発してしまう場合があるが、これは、融点降下剤が上記の通り皮膚への吸収性において重要な役割を果たしていることから考えれば極めて重大な問題である。しかしながら、このように酸である融点降下剤の塩をさらに含有させることにより、粘着剤層組成物または粘着剤層における融点降下剤の含有量の減少を効果的に抑制することが可能となり、優れた経皮吸収性と薬効持続性を安定に発揮し得る貼付剤を提供することができる。
このような場合には、塩である融点降下剤の塩の配合量は、塩基性薬物に対するモル比として0.5〜5であることが好ましく、さらに好ましくは1〜4であり、特に好ましくは2〜3である。
本発明の貼付剤に用いられる粘着基剤は、粘着剤層の基剤となり得るものであれば特に限定されないが、例えば、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(以下、「SIS」と略記する。)、イソプレンゴム、ポリイソブチレン(以下、「PIB」と略記する。)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(以下、「SBS」と略記する。)、スチレン−ブタジエンゴム(以下、「SBR」と略記する。)、アクリル酸エステル共重合体(2−エチルヘキシルアクリレート、酢酸ビニル、メタクリレート、メトキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルアクリレートおよびアクリル酸からなる群から選ばれる少なくとも2種の共重合体)、ポリジメチルシロキサン等の疎水性高分子を挙げることができる。これらの中でも、SISおよびアクリル酸エステル共重合体が特に好ましい。
これらの粘着基剤は1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、粘着基剤の配合量は、粘着剤層の形成および有効成分の皮膚への透過性を考慮して、粘着剤層の組成全体の重量を基準として5〜50重量%であることが好ましく、さらに好ましくは10〜40重量%であり、特に好ましくは10〜30重量%である。
本発明による貼付剤には、上記必須成分(薬物、融点降下剤および粘着基剤)の他、薬効成分の経皮吸収性をさらに高めるために吸収促進剤を配合してもよい。本発明に用いられる吸収促進剤としては、例えば、炭素鎖数6〜20の脂肪酸、脂肪族アルコール、脂肪酸エステルまたはエーテルまたはアミド類、芳香族系有機酸、芳香族系アルコール、芳香族系有機酸エステルまたはエーテル類(以上は飽和、不飽和のいずれでもよく、環状、直鎖状分枝状のいずれでもよい)、さらに、乳酸エステル類、酢酸エステル類、モノテルペン系化合物、セスキテルペン系化合物、エイゾン(Azone)、エイゾン(Azone)誘導体、グリセリン脂肪酸エステル類、ソルビタン脂肪酸エステル類(Span系)、ポリソルベート系(Tween系)、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油系(HCO系)、ショ糖脂肪酸エステル類等が挙げられる。これらのうち、ラウリン酸ジエタノールアミド、カプリン酸、ミリスチン酸イソプロピル、モノラウリン酸プロピレングリコールは、本発明の粘着剤層組成物に配合することにより、本発明による貼付剤の経皮吸収性を大きく向上させるので特に好ましい。
これらの吸収促進剤は1種を単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、吸収促進剤の配合量は、貼付剤としての皮膚への有効成分の充分な透過性および皮膚への刺激性等を考慮して、粘着剤層の組成全体の重量を基準として1〜10重量%であることが好ましく、さらに好ましくは2〜8重量%であり、特に好ましくは3〜6重量%である。
また、本発明の貼付剤の粘着剤層において、粘着力が不足している場合には、さらに粘着付与樹脂を配合することが望ましい。使用され得る粘着付与樹脂としては、ロジン誘導体(例えば、ロジン、ロジンのグリセリンエステル、水添ロジン、水添ロジンのグリセリンエステル、ロジンのペンタエリストールエステル等)、脂環族飽和炭化水素樹脂(例えばアルコンP-100、荒川化学工業)、脂肪族系炭化水素樹脂(例えばクイントンB170、日本ゼオン)、テルペン樹脂(例えばクリアロンP-125、ヤスハラケミカル)、マレイン酸レジン等が挙げられる。中でも特に好ましい粘着付与樹脂は、水添ロジンのグリセリンエステル、脂環族飽和炭化水素樹脂、脂肪族系炭化水素樹脂、テルペン樹脂である。
これらの粘着付与樹脂は、1種を単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、粘着付与樹脂の粘着層の組成全体に基づく配合量は、貼付剤としての充分な粘着力および剥離時の皮膚への刺激性を考慮して、粘着剤層の組成全体の重量を基準として20〜60重量%であることが好ましく、さらに好ましくは30〜60重量%であり、特に好ましくは40〜60重量%である。
さらに、本発明の貼付剤には可塑剤を配合してもよい。本発明に用いられる可塑剤としては、石油系オイル(例えば、パラフィン系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル、芳香族系プロセスオイル等)、スクワラン、スクワレン、植物系オイル(例えばオリーブ油、ツバキ油、ひまし油、トール油、ラッカセイ油)、二塩基酸エステル(例えば、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート等)、液状ゴム(例えば、ポリブテン、液状イソプレンゴム)、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、サリチル酸グリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、クロタミトン等が挙げられる。これらのうち、特に、流動パラフィン、液状ポリブテン、サリチル酸グリコール、クロタミトンが好ましい。
これらの可塑剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。このような可塑剤の配合量は、皮膚への充分な有効成分の透過性及び貼付剤としての充分な凝集力の維持を考慮して、粘着剤層の組成全体の重量を基準として5〜30重量%であることが好ましく、さらに好ましくは10〜30重量%であり、特に好ましくは10〜20重量%である。
また、本発明の貼付剤には、必要に応じて、抗酸化剤、充填剤、架橋剤、防腐剤および紫外線吸収剤等を配合することができる。抗酸化剤としては、トコフェロールおよびこれらのエステル誘導体、アスコルビン酸、アスコルビン酸ステアリン酸エステル、ノルジヒドログアヤレチン酸、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール等が好ましく、充填剤としては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸塩(例えば、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム等)、ケイ酸、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、亜鉛酸カルシウム、酸化亜鉛、酸化チタン等が好ましく、架橋剤としては、アミノ化合物、フェノール化合物、エポキシ化合物、イソシアネート化合物、有機過酸化物、金属アルコラート、金属キレート等が好ましく、防腐剤としては、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル等が好ましく、紫外線吸収剤としては、p−アミノ安息香酸誘導体、アントラニル酸誘導体、サリチル酸誘導体、クマリン誘導体、アミノ酸系化合物、イミダゾリン誘導体、ピリミジン誘導体、ジオキサン誘導体等が好ましい。
このような抗酸化剤、充填剤、架橋剤、防腐剤および紫外線吸収剤は、貼付剤の粘着剤層の組成全体を基準として、合計で、好ましくは10重量%以下、さらに好ましくは5重量%以下、特に好ましくは2重量%以下の量で配合することができる。
薬物を含有する上記組成の粘着剤層を含む本発明の貼付剤は、既知のいずれの方法によっても製造することができるが、例えば、薬物および融点降下剤を、粘着基剤成分と共にジクロロメタン、トルエン、ヘキサン、酢酸エチル等の溶媒に溶解させ、剥離ライナー又は支持体上に伸展して溶剤を乾燥除去後、支持体あるいは剥離ライナーと張り合わることにより得ることができる。
本発明の貼付剤における支持体は、粘着剤層を支持するのに適したものであれば特に限定はされないが、伸縮性または非伸縮性のものを用いることができる。例えば布、不織布、ポリウレタン、ポリエステル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、アルミニウムシート等、又はそれらの複合素材等を用いることができる。
また、本発明の貼付剤に用いられる剥離ライナーとしては、具体的にはポリエチレンテレフタラートなどのポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のフィルム、上質紙とポリオレフィンとのラミネートフィルム等を用いることができる。これらの剥離ライナーは、貼付側から剥離ライナーを剥離する際の作業容易性を高めるために、剥離ライナーの粘着剤層と接触する側の面にフッ素処理やシリコン処理を施すことが好ましい。
以下、試験例および本発明の実施例を示して、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されることなく、各成分の配合順序も特に限定されない。
また、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲での種々の変更が可能である。
試験例1.融点測定
リスペリドン約1gと融点降下剤としてそれぞれペアイオンとなる酸(酢酸、乳酸、安息香酸およびメタンスルホン酸)の等モル量を秤取し、溶媒としてジクロロメタン約5mlを加えて溶解させる。室温で静置してジクロロメタンを揮発させ、リスペリドンの各酸付加塩の析出を待ち、ろ過して結晶を得る。得られた結晶の融点測定は、日本薬局方に準じて行った。
Figure 0005075334
表1の結果が示すように、リスペリドンの酢酸塩(酢酸リスペリドン)、乳酸塩(乳酸リスペリドン)、安息香酸塩(安息香酸リスペリドン)は、遊離塩基のリスペリドン(リスペリドン)に比べて融点が著しく低下している。一方、本発明の融点降下剤でないメタンスルホン酸の付加塩(メタンスルホン酸リスペリドン)は、遊離塩基のリスペリドン(リスペリドン)に比べて、融点が上昇していることが理解される。
表2の下記成分を溶剤トルエンに溶解後(固形分40重量%)、ポリエチレンテレフタラートフィルム(剥離ライナー、75μm)のシリコン処理面上に塗工し、70℃で10分間乾燥した。その後、支持体のポリエチレンテレフタラートフィルム(サンドマット処理、25μm)を積層して、本発明のリスペリドン含有貼付剤(実施例1〜13)および融点降下剤を含有しないリスペリドン含有貼付剤(比較例1〜4)を得た。粘着剤層の厚みはいずれにおいても70μmであった。
Figure 0005075334
表2中の%は全て重量%を表す。
表2中のモル比は全てリスペリドンに対するモル比を表す。
a) Duro-Tak 87-4098(ナショナルスターチ)アクリル酸エステル共重合体(分子内に極性官能基を有さない)
b) Duro-Tak 87-2516(ナショナルスターチ)アクリル酸エステル共重合体(分子内に水酸基を有する)
SIS:(クレイトンポリマー)スチレン-イソプレン−スチレンブロック共重合体
アルコンP-100:(荒川化学工業)粘着付与樹脂
IPM:ミリスチン酸イソプロピル
PGML:モノラウリン酸プロピレングリコール
試験例2.in vitro皮膚透過試験
ヘアレスマウス胴体部皮膚を剥離し、真皮側をレセプター層側に向け、32℃の温水を外周部に循環させたフロースルーフランツ型セル(3.14cm2)に装着した。角質層側に、上記のようにして作製した本発明の貼付剤(実施例2、4および6〜13)または融点降下剤を含有しない貼付剤(比較例1〜4)をそれぞれ貼付し、5.5ml/時間(hr)の速さで2時間毎に24時間までサンプリングを行った。レセプター層には、生理食塩水を使用した。各時間毎に得られたレセプター液中のリスペリドン含有量を高速液体クロマトグラフ法により測定し、1時間当たりの各貼付剤からのリスペリドンの皮膚最高透過速度を算出した結果を以下の表3に示す。
Figure 0005075334
表3の結果が示すように、融点降下剤を含有しない比較例の貼付剤では、皮膚への透過が検出されないか(比較例1)もしくはわずかに検出されたに過ぎない(比較例2〜4)のに対し、酢酸、乳酸、または安息香酸といった融点降下剤を含有する本発明の貼付剤(実施例2、4および6〜13)は、いずれもリスペリドンの極めて良好な皮膚への透過が観察された。したがって、既知の粘着基剤や吸収促進剤を含有する粘着剤層にリスペリドンなどの薬物を含有させただけでは、充分な経皮吸収性および持続性を有する貼付剤を得ることはできないが、融点降下剤を薬物とともに粘着剤層に含有させて貼付剤として製造し、薬物を融点降下剤付加塩の状態で粘着剤層中に存在させることにより、薬物の経皮吸収性が飛躍的に向上し、持続性に優れた薬効を十分に発揮できる貼付剤とすることができることが明らかになった。
また、表3の結果を表1の結果と合わせて考察すると、リスペリドンの酢酸塩(酢酸リスペリドン)、乳酸塩(乳酸リスペリドン)、安息香酸塩(安息香酸リスペリドン)は、遊離塩基のリスペリドン(リスペリドン)に比べて、融点が大きく低下しており、リスペリドンをこれらの融点降下剤付加塩として含有する本発明の貼付剤(実施例1〜13)は、リスペリドンを遊離塩基として含有する貼付剤(比較例1〜3)と比べて、皮膚透過速度が数倍〜数十倍以上も高くなっていることから、リスペリドンの融点降下剤付加塩は遊離塩基に比べて極めて優れた経皮吸収性を有することが示唆されたといえる。一方、本発明の融点降下剤でないメタンスルホン酸の付加塩(メタンスルホン酸リスペリドン)は、遊離塩基のリスペリドン(リスペリドン)に比べて融点が上昇し、リスペリドンをメタンスルホン酸付加塩として含有する貼付剤(比較例4)は、皮膚透過速度も大きく低下していることから、メタンスルホン酸はリスペリドンの皮膚透過性を改善しないことが理解される。
さらに、吸収促進剤としてミリスチン酸イソプロピル(IPM)またはモノラウリン酸プロピレングリコール(PGML)を含有させた場合には(実施例4および7)、これらを含有しない場合(実施例2)と比べて、本発明の貼付剤の皮膚透過性をさらに大きく(約4倍程度)向上させることが示された。
また、粘着基剤としてSISを用いた場合、アクリル酸エステル共重合体を用いた場合、ならびにSISおよびアクリル酸エステル共重合体の両者を用いた場合には、いずれも良好なリスペリドンの皮膚透過性が得られた(実施例1〜13)。また、アクリル酸エステル共重合体を用いた場合には、分子内に極性官能基(水酸基)を有するアクリル酸エステル共重合体(実施例9)のほうが、分子内に極性官能基を有さないアクリル酸エステル共重合体(実施例10)よりも、経皮吸収性に優れていることが示された。さらに、アクリル酸エステル共重合体のみを粘着基剤に用いた場合よりも、SISのみを用いた場合、あるいはSISおよびアクリル酸エステル共重合体の両者を用いた場合のほうがより一層優れた経皮吸収性を示すことが明らかになった。
以上の結果より、本発明に用いられる融点降下剤によって、特定の薬物の経皮吸収性が飛躍的に改善されることが示されると共に、融点降下剤を特定の薬物とともに粘着剤層に含有させた本発明の貼付剤は、皮膚透過性に優れ、製剤中の薬効成分の安定性にも問題がなく、持続して薬効を発揮できるものであることが明らかになった。また、薬物とその融点降下剤を含有する貼付剤において、ミリスチン酸イソプロピル(IPM)、モノラウリン酸プロピレングリコール(PGML)、ラウリン酸ジエタノールアミド、カプリン酸などの吸収促進剤を配合することにより、より一層優れた皮膚透過性を有する貼付剤を提供できることが明らかになった。さらに、かかる貼付剤において、粘着剤としてSISおよび/またはアクリル酸エステル共重合体を用いることにより、極めて優れた経皮吸収性および薬効持続性を備えた貼付剤を提供できることが明らかになった。
以上説明したとおり、本発明によれば、製剤中の薬物の経皮吸収性が極めて良好であって、かつ薬効の持続性に優れた貼付剤を提供することが可能になることから、本発明の貼付剤は、服用方法の簡便化およびコンプライアンスの向上を達成することができる、患者の治療に使用可能な医薬品としての応用が期待される。

Claims (8)

  1. リスペリドン、炭素数2〜7のカルボン酸の1種または2種以上である融点降下剤および粘着基剤を含有する貼付剤であって、融点降下剤が、リスペリドンの融点を60℃以上低下させ、貼付剤中に配合されたリスペリドンの皮膚への透過性を向上させることを特徴とする、前記貼付剤。
  2. 融点降下剤として、さらに、炭素数2〜7のカルボン酸塩の1種または2種以上を含む、請求項1に記載の貼付剤。
  3. 融点降下剤の塩の配合量は、リスペリドン1モルに対して0.5〜5モルである、請求項2に記載の貼付剤。
  4. 融点降下剤が、酢酸、プロピオン酸、酪酸、乳酸、安息香酸、およびサリチル酸からなる群から選択される1種または2種以上である、請求項1〜3のいずれかに記載の貼付剤。
  5. 融点降下剤が酢酸である、請求項1〜4のいずれかに記載の貼付剤。
  6. 酢酸の配合量は、リスペリドン1モルに対して0.5〜5モルである、請求項5に記載の貼付剤。
  7. 粘着基剤が、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体および/またはアクリル酸エステル共重合体を含有する、請求項1〜6のいずれかに記載の貼付剤。
  8. 吸収促進剤として、ラウリン酸ジエタノールアミド、カプリン酸、ミリスチン酸イソプロピル、およびモノラウリン酸プロピレングリコールからなる群から選択される1種以上をさらに含有する、請求項1〜7のいずれかに記載の貼付剤。
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