JP5075048B2 - アレイ導波路回折格子の位置合わせ方法およびアレイ導波路回折格子の位置合わせ装置 - Google Patents

アレイ導波路回折格子の位置合わせ方法およびアレイ導波路回折格子の位置合わせ装置 Download PDF

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本発明は、第1分離スラブ導波路を含む第1チップ部分と第2分離スラブ導波路を含む第2チップ部分とを有するアレイ導波路回折格子を固定して、第1分離スラブ導波路の分離面と第2分離スラブ導波路の分離面の位置合わせを行うためのアレイ導波路回折格子の位置合わせ装置に関する。
例えば光通信分野では、複数の波長の光の合波や光の分波を行うためにアレイ導波路回折格子(以下、AWGモジュールという)が用いられる。このAWGモジュールは、一般に石英系ガラスで構成されているために、その屈折率温度依存性に起因した温度変動が発生する。具体的には、AWGモジュールの透過中心波長には温度依存性が生じ、通常使用される環境温度(例えば、−5℃〜+70℃)においては、中心波長が変動する。
そこで、AWGモジュールはスラブ導波路を有しており、このスラブ導波路を第1分離スラブ導波路を第2分離スラブ導波路に分離して、第1分離スラブ導波路を第2分離スラブ導波路に対して移動させることで、透過中心波長のシフトの温度依存性を補償することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−284632号公報
ところで、第1分離スラブ導波路と第2分離スラブ導波路を位置合わせして透過中心波長の位置の合わせ込みができる位置合わせ装置が必要となるが、特許文献1に開示されている技術では、このような位置合わせ装置の提案はされておらず、位置合わせ装置の出現が望まれている。
そこで、本発明は上記課題を解消するために、透過中心波長がターゲット波長になるように第1分離スラブ導波路と第2分離スラブ導波路を精度良く位置合わせすることができるアレイ導波路回折格子の位置合わせ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解消するために、本発明のアレイ導波路回折格子の位置合わせ装置は、第1分離スラブ導波路を含む第1チップ部分と第2分離スラブ導波路を含む第2チップ部分とを有するアレイ導波路回折格子を固定して、前記第1分離スラブ導波路と前記第2分離スラブ導波路の位置調整を行うためのアレイ導波路回折格子の位置合わせ装置であって、
前記第1チップ部分を固定する第1ステージと、
前記第2チップ部分を固定する第2ステージと、
前記第1ステージ上の前記第1分離スラブ導波路の分離面と前記第2ステージ上の前記第2分離スラブ導波路の分離面との波路相対位置を調整して、中心波長をターゲット波長になるように調整を行う調整部と、
を備えることを特徴とする。
本発明のアレイ導波路回折格子の位置合わせ装置では、好ましくは前記調整部は、
前記第1ステージを前記分離面と平行なX方向に沿って水平移動するXステージ操作部と、
前記第1ステージを前記X方向と直交するZ方向に水平移動するZステージ操作部と、
前記第1ステージを前記X方向と前記Z方向に直交するY方向を中心とする回転方向θに回転するθYステージ操作部と、
前記第2ステージをY方向に沿って上下移動するYステージ操作部と、を備えることを特徴とする。
本発明のアレイ導波路回折格子の位置合わせ装置では、好ましくは前記第1ステージと前記第2ステージは、それぞれヒータを備えることを特徴とする。
本発明のアレイ導波路回折格子の位置合わせ装置では、好ましくは前記第1チップ部分と前記第2チップ部分はそれぞれガラス板に保持され、前記ガラス板が前記第1ステージと前記第2ステージに対してクランプして固定されることを特徴とする。
本発明のアレイ導波路回折格子の位置合わせ装置では、好ましくは前記第1ステージ上の前記第1分離スラブ導波路の分離面と前記第2ステージ上の前記第2分離スラブ導波路の分離面との位置合わせ後に、前記第1チップ部分と前記第2チップ部分とは金属の補償板を接着剤で貼り付けることにより固定されることを特徴とする。
本発明によれば、透過中心波長がターゲット波長になるように第1分離スラブ導波路と第2分離スラブ導波路を精度良く位置合わせすることができるアレイ導波路回折格子の位置合わせ装置を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。
図1は、アレイ導波路回折格子(以下、AWGモジュールという)の一例を示しており、このAWGモジュールは、本発明のアレイ導波路回折格子の位置合わせ装置により位置合わせを行う対象物である。
アレイ導波路回折格子の位置合わせ装置の実施形態を説明する前に、AWGモジュールの構造例を説明する。
図1に示すこのAWGモジュール1は、アレイ導波路回折格子型光合分波器とも言い、例えば光通信分野において複数の波長の光の合波あるいは光の分波を行うために用いられる。
図1に示すAWGモジュール1は、例えばシリコン基板1Bの上に石英系ガラスの導波路チップ10を形成することで得られる。この導波路チップ10は、1本以上の光入力導波路2と、第1スラブ導波路3と、アレイ導波路4と、第2スラブ導波路5と、光出力導波路6を有している。
光入力導波路2は、1本の光入力路7に接続されている。第1スラブ導波路3は、光入力導波路2の出射側に接続されており、アレイ導波路4は、第1スラブ導波路3の出射側に接続されている。
第2スラブ導波路5は、アレイ導波路4の出射側に接続されており、複数の光出力導波路6は、第2スラブ導波路5の出射側に接続されている。
光入力導波路2には、例えば送信側の光入力路7を通じて、波長λ1,λ2,・・・λnを持った波長多重光を導入すると、この波長多重光は、光入力導波路2を通って第1スラブ導波路3に導入され、第1スラブ導波路3の回折効果によって広がってアレイ導波路4に入射してアレイ導波路4を伝搬する。
このアレイ導波路4には、第1スラブ導波路3から導出された光を伝搬するが、アレイ導波路4は複数のチャンネル導波路4Bを並べることで構成されている。隣り合うチャンネル導波路4Bの長さは、互いに設定量(ΔL)だけ異なっている。
アレイ導波路4の複数のチャンネル導波路4Bを伝搬した光は、第2スラブ導波路5に達し、さらに光出力導波路6に集光されて出力される。しかし、上述したようにアレイ導波路4の隣り合うチャンネル導波路4Bの長さが異なることから、個々の光の位相にずれが生じ、このずれ量に応じて集束光の波面が傾いて、この傾き角度により集光する位置が決まる。そのため、波長の異なった光の集光位置は互いに異なることになり、その位置に光出力導波路6を形成することにより、波長の異なった光を波長毎に異なる光出力導波路6から出力する。
このように、図1に示すAWGモジュール1は、光入力路7から入力される互いに異なる複数の波長を持った波長多重光から1つ以上の波長の光を分波して各光出力導波路6から出力できる波長分波機能を有する。分波される光の中心波長は、アレイ導波路4の複数のチャンネル導波路4Bの長さの差(ΔL)およびチャンネル導波路4Bの実効屈折率(等価屈折率)ncに比例する。
また、図1に示すAWGモジュール1は、光回路の相反性(可逆性)の原理を利用しているために、上述した波長分波機能とともに波長合波機能も有している。すなわち、AWGモジュール1が、波長合波機能を発揮する場合には、各光出力導波路6から互いに波長が異なる例えば波長λ1,λ2,・・・λnを持った複数の光を入射させると、これらの光は上述した波長分波機能の場合とは異なり、逆の伝搬経路を通って、第2スラブ導波路5とアレイ導波路4と第1スラブ導波路3とによって合波されて1本の光入力路7から出射される。
図1に示すように、AWGモジュール1の導波路チップ10は、光の経路と直交する交差面のX方向の分離面8とZ方向の分離面18で分離されており、導波路チップ10は第1チップ部分10Bと第2チップ部分10Cに分かれている。X方向の分離面8とZ方向の分離面18は直交している。
そして、第1スラブ導波路3も分離面8において分離されており、第1スラブ導波路3は第1分離スラブ導波路3Bと第2分離スラブ導波路3Cに分離されている。第1分離スラブ導波路3Bは分離面8Bを有し、第2分離スラブ導波路3Cは分離面8Cを有している。
このように、第1分離スラブ導波路3Bを有する第1チップ部分10Bと、第2分離スラブ導波路3Cを有する第2チップ部分10Cは、X方向の分離面8とZ方向の分離面18により分離されている。
図1に示すように、補償板17が第1チップ部分10Bと第2チップ部分10Cに渡って接着剤を用いて固定されるようになっている。この補償板17は、スライド移動部材とも言い、実質的に熱膨張係数が温度の一次関数で表せる材質であり、例えばアルミニウムや銅等を用いることができる。補償板17は、周囲の温度に依存して第1チップ部分10Bを第2チップ部分10Cに対して交差分離面8に沿ってスライドさせるようになっている温度補償部材である。
次に、本発明のアレイ導波路回折格子の位置合わせ装置の好ましい実施形態を、図2を参照して説明する。図2は、本発明のアレイ導波路回折格子の位置合わせ装置の好ましい実施形態を示している平面図である。
図2に示すように、アレイ導波路回折格子の位置合わせ装置30は、本体31と、第1ステージ41と、第2ステージ42と、Xステージ操作部43と、θYステージ操作部44と、Yステージ操作部45と、Zステージ操作部46と、ヒータ47とサーミスタ48を備えている。
本体31は、上述したこれらの構成要素を保持している。第1ステージ41は小さいステージであり、第2ステージ42は第1ステージ41に比べると大きいステージである。
第1ステージ41は、本体31に配置されており、上述した導波路チップ10の第1チップ部分10Bと第2チップ部分10Cとの間の透過中心波長の調整を行うために使用され、第1チップ部分10B側が着脱可能に固定されるようになっている。
第2ステージ42は、本体31において第1ステージ41に対して並べて配置されており、上述した導波路チップ10の第1チップ部分10Bと第2チップ部分10Cとの間の透過中心波長の調整を行うために使用され、第2チップ部分10C側が着脱可能に固定されるようになっている。
図2に示すように、Xステージ操作部43と、θYステージ操作部44と、Yステージ操作部45と、Zステージ操作部46は、第1ステージ41上の第1分離スラブ導波路3Bの分離面8Bと第2ステージ42上の第2分離スラブ導波路3Cの分離面8Cとの波路相対位置を調整して、中心波長をターゲット波長になるように調整を行う調整部101を構成している。
図2に示す第1ステージ41は、Xステージ操作部43を操作することによりX方向に沿って水平方向にスライドして位置決めできる。また、第1ステージ41は、θYステージ操作部44を操作することによりY方向を中心する回転方向θに沿って回転して位置決めできる。さらに、第1ステージ41は、Zステージ操作部46を操作することによりZ方向に沿って水平方向に移動して位置決めできる。
第2ステージ42は、Yステージ操作部45を操作することによりY方向に沿って上下動作して位置決めできる。X、Y、Z方向はそれぞれ直交している。
図2に示すヒータ47とサーミスタ48のユニット49は、第1ステージ41と第2ステージ42を温度調節するために第1ステージ41と第2ステージ42のそれぞれ配置されている。第1分離スラブ導波路3Bと第2分離スラブ導波路3Cの透過中心波長には温度依存性(例えば0.011nm/℃)があり、環境温度の変化等の影響を受けないようにするために、ヒータ47はサーミスタ48の温度制御により、第1分離スラブ導波路3Bと第2分離スラブ導波路3Cを予め定めた温度に維持できる。
このように、ヒータ47とサーミスタ48のユニット49は、図2に示す制御部100に接続されており、ヒータ47は第1ステージ41と第2ステージ42を任意の温度に保持することができる。
さらに、ヒータ47とサーミスタ48のユニットは、図1に示す補償板17が第1チップ部分10Bと第2チップ部分10Cに渡って接着剤を用いて貼り付けられる際に、接着剤の硬化速度を上げるために有用である。
次に、図2に示す本発明のアレイ導波路回折格子の位置合わせ装置30を用いて、AWGモジュール1の導波路チップ10の第1分離スラブ導波路3Bの分離面8Bと第2分離スラブ導波路3Cの分離面8Cの位置合わせを行うための位置合わせ作業例を説明する。
図3は、図1に示すAWGモジュール1と、ガラス板60,61を示している。ガラス板60は、AWGモジュール1の第1チップ部分10Bを、テープを用いて貼り付ける。同様にして、ガラス板61は、AWGモジュール1の第2チップ部分10Cを、テープを用いて貼り付ける。このテープは、例えば紫外線硬化テープ(UVテープ)であり、紫外線を照射することで取り外すことができる。ガラス板60,61は第1チップ部分10Bと第2チップ部分10Cを保持する保持部材である。
このテープとしては、例えば紫外線硬化テープ以外に、熱剥離テープを用いることができる。
このように、第1チップ部分10Bと第2チップ部分10Cをそれぞれガラス板60,61に貼り付けるのは、第1チップ部分10Bと第2チップ部分10Cをそれぞれ第1ステージ41と第2ステージ42に対して直接クランプしないようにするためである。すなわち、第1ステージ41と第2ステージ42に対するクランプは、ガラス板60,61を用いて行うので、クランプ時の応力はガラス板60,61で受けることができ、第1チップ部分10Bと第2チップ部分10Cにはクランプ時の応力が加わらない。
これにより、第1チップ部分10Bと第2チップ部分10Cは、第1ステージ41と第2ステージ42に対してそれぞれ直接クランプされることはないので、第1チップ部分10Bと第2チップ部分10Cの回路長等に変化が生じて波長がシフトしてしまうのを防止できる。
図4に示すように、ガラス板60,61を第1ステージ41と第2ステージ42に対してそれぞれセットして、クランプ部材63,64がガラス板60,61を第1ステージ41と第2ステージ42に対してそれぞれ固定する。すなわち、クランプ部材63,64は、ガラス盤60,61を固定しており、第1チップ部分10Bと第2チップ部分10Cは直接固定しない。
作業者が顕微鏡で第1チップ部分10Bと第2チップ部分10Cを観察しながら、作業者がXステージ操作部43とθYステージ操作部44とYステージ操作部45とZステージ操作部46を操作することで、第1チップ部分10Bと第2チップ部分10Cの突き当てを行い、第1ステージ41と第2ステージ42の面をある程度合わせる。
光入力路7と各光出力導波路6を図示しない光学測定系に接続して、作業者がXステージ操作部43とYステージ操作部45を操作して、第1ステージ41の第1チップ部分10Bの分離面8Bと、第2ステージ42の第2チップ部分10Cの分離面8Cを相対的に移動することで、透過中心波長がターゲット波長になるように調整する。
Xステージ操作部43は、透過中心波長の調整を行うために主に使用され、光学測定系は透過波長をモニターしており、透過中心波長がターゲット波長になるようにXステージ操作部43を操作する。
Yステージ操作部45は、第1ステージ41の第1チップ部分10Bの分離面8Bと、第2ステージ42の第2チップ部分10Cの分離面8Cとの高さ方向(Y方向)の調整を行うが、マッチングオイルを第1チップ部分10Bと第2チップ部分10Cの間に塗布して、光学測定系は透過ロスをモニターしながら透過ロスが最小になるように高さ方向の調整をする。
Zステージ操作部46は、第1ステージ41の第1チップ部分10Bの分離面8Bと、第2ステージ42の第2チップ部分10Cの分離面8Bとの間に形成されるギャップ量を調整する。作業者は顕微鏡を用いてこのギャップ量を測定して、ギャップ量が例えば20μm〜30μmになるように位置決めを行う
θYステージ操作部44は、第1ステージ41をY方向を中心として回転方向θに回転することで、第1ステージ41の第1チップ部分10Bの分離面8Bと、第2ステージ42の第2チップ部分10Cの分離面8Cを合わせる。この面合わせは顕微鏡を用いて行う。
このように調整を行う際には、第1ステージ41と第2ステージ42は、それぞれのヒータ47に通電制御を行うことにより温度調整を行う。
分離面8B、8Cの位置合わせが終了したら、次に、図5に示すように、接着材を攪拌して脱泡し、接着剤65を第1チップ部分10Bと第2チップ部分10Cに塗布する。補償板17はこの接着剤65により、第1チップ部分10Bと第2チップ部分10Cに渡って分離面18と直交するX方向に沿って貼り付けて、接着剤65を硬化させる。
この際に、図2に示すヒータ47が接着剤65を加熱しているが、接着剤65の硬化時の温度は例えば60℃である。しかし、30℃で40時間加熱したり、100℃で1時間加熱することで、接着剤65を硬化させることができる。
上述したような要領で、第1ステージ41の第1チップ部分10Bの分離面8Bと、第2ステージ42の第2チップ部分10Cの分離面8Cとの位置合わせの調整作業が済むと、位置出しテンプレートの基準面に補償板17を突き当てて、補償板17を第1チップ部分10Bと第2チップ部分10Cに載せることで補償板17が貼り付けられる。このため、第1チップ部分10Bと第2チップ部分10Cの位置関係は保持した状態になる。
その後、図5のクランプ部材63,64を外して、第1ステージ41から第1チップ部分10Bとガラス板60のユニットを取り外すと同時に、第2ステージ42の第2チップ部分10Cとガラス板61のユニットを取り外す。
図6は、取り外した第1チップ部分10Bとガラス板60と、第2チップ部分10Cとガラス板61を示している。そして、ガラス板60とガラス板61に対して紫外線を照射することによりテープによる貼り付け能力を無効にすることで、第1チップ部分10Bからガラス板60を取り外し、第2チップ部分10Cからガラス板61を取り外すことができる。
図8は、透過中心波長の変化例を示している。図8(A)では、図4において第1ステージ41と第2ステージ42は、それぞれのヒータ47により加熱されることにより、中心波長Wが長波長側のターゲット波長WTにシフトするように調整する。
図8(B)では、図4において調整が済んでその後ヒータ47により加熱終わると、長波長側のターゲット波長WTから透過中心波長Wに向けて短波長側にシフトする。
図8(C)では、図5において補償板17を貼り付ける際には補償板17は加熱した状態で伸びた状態になっている。その後、補償板17が室温になって補償板17が収縮すると、再び透過中心波長Wが長波長側のターゲット波長WTにシフトすることになる。
本発明の実施形態では、AWGモジュール1の回路内の第1スラブ導波路3は、第1分離スラブ導波路3Bと第2分離スラブ導波路3Cに分離され、第1分離スラブ導波路3Bの分離面8Bと第2分離スラブ導波路3Cの分離面8Cの波路相対位置を、精密ステージ装置である位置合わせ装置30を用いて任意に変えることで、第1スラブ導波路3内の各波長の出力導波への焦点位置が変化する。これにより、AWGモジュール1から出力する透過波長を変えることができる。
図9は、本発明の別の実施形態を示しており、第1ステージ41をY方向を中心とする回転方向θに回転するθYステージ操作部44の他に、第1ステージ41をX方向を中心とする回転方向θに回転するθXステージ操作部80と、第1ステージ41をZ方向を中心とする回転方向θに回転するθZステージ操作部81と、を有している。このように、θXステージ操作部80とθYステージ操作部44とθZステージ操作部81とを備えることにより、第1分離スラブ導波路3Bの面と第2分離スラブ導波路3Cの面を合わせる作業が容易に行える。
本発明の実施形態のアレイ導波路回折格子の位置合わせ装置は、第1分離スラブ導波路を含む第1チップ部分と第2分離スラブ導波路を含む第2チップ部分とを有するアレイ導波路回折格子を固定して、第1分離スラブ導波路と第2分離スラブ導波路の位置調整を行うための装置である。アレイ導波路回折格子の位置合わせ装置は、第1チップ部分を固定する第1ステージと、第2チップ部分を固定する第2ステージと、第1ステージ上の第1分離スラブ導波路の分離面と第2ステージ上の第2分離スラブ導波路の分離面との波路相対位置を調整して、中心波長をターゲット波長になるように調整を行う調整部と、を備える。これにより、中心波長をターゲット波長になるように第1ステージ上の第1分離スラブ導波路の分離面と第2ステージ上の第2分離スラブ導波路の分離面を精度良く位置合わせすることができる。
この調整部は、第1ステージを分離面と平行なX方向に沿って水平移動するXステージ操作部と、第1ステージをX方向と直交するZ方向に水平移動するZステージ操作部と、第1ステージをX方向とZ方向に直交するY方向を中心とする回転方向θに回転するθYステージ操作部と、第2ステージをY方向に沿って上下移動するYステージ操作部と、を備える。
これにより、第1分離スラブ導波路と第2分離スラブ導波路は、X、Y、Z方向および回転方向θに関して精密に位置調整ができる。
第1ステージと前記第2ステージは、それぞれヒータを備える。これにより、環境の変化の影響を受けないようにして位置合わせ作業が行える。
第1チップ部分と第2チップ部分はそれぞれガラス板に保持され、ガラス板が前記第1ステージと第2ステージに対してクランプして固定される。これにより、第1チップ部分と第2チップ部分に対して応力などを与えてしまうことがなく、第1チップ部分と第2チップ部分はガラス板を介してクランプできる。
第1ステージ上の第1分離スラブ導波路の分離面と第2ステージ上の第2分離スラブ導波路の分離面との位置合わせ後に、第1チップ部分と第2チップ部分とは金属の補償板を接着剤で貼り付けることにより固定される。これにより、透過中心波長をターゲット波長に合わせ込みできる。
ところで、本発明は、上記実施形態に限定されず種々の変形例を採用できる。
例えば、図示例では、Xステージ操作部43と、θYステージ操作部44と、Yステージ操作部45と、Zステージ操作部46は手動操作するが、それぞれにモータを設けて自動で操作できるようにしても良い。
本発明のアレイ導波路回折格子の位置合わせ装置により位置合わせを行う対象物であるアレイ導波路回折格子の一例を示す平面図である。 本発明のアレイ導波路回折格子の位置合わせ装置の好ましい実施形態を示している平面図である。 図1に示すAWGモジュールとガラス板を示す平面図である。 ガラス板が第1ステージと第2ステージに対してそれぞれクランプされた状態を示す平面図である。 補償板が張り付けられた状態を示す平面図である。 第1ステージと第2ステージから取り外されたAWGモジュールを示す平面図である。 ガラス板が取り外されたAWGモジュールを示す平面図である。 中心波長がターゲット波長にシフトする様子を示す図である。 本発明の別の実施形態を示す図である。
符号の説明
1 AWGモジュール(アレイ導波路回折格子)
1B シリコン基板
10 導波路チップ
2 光入力導波路
3 第1スラブ導波路
3B 第1分離スラブ導波路
3C 第2分離スラブ導波路
4 アレイ導波路
5 第2スラブ導波路
6 光出力導波路
7 光入力路
8 分離面
8B 第1分離スラブ導波路の分離面
8C 第2分離スラブ導波路の分離面
10B 第1チップ部分
10C 第2チップ部分
18 分離面
17 補償板
30 アレイ導波路回折格子の位置合わせ装置
31 本体
41 第1ステージ
42 第2ステージ
43 Xステージ操作部
44 θYステージ操作部
45 Yステージ操作部
46 Zステージ操作部
47 ヒータ
48 サーミスタ
101 調整部

Claims (6)

  1. 第1分離スラブ導波路を含む第1チップ部分と、第2分離スラブ導波路を含む第2チップ部分と、前記第1チップ部分と前記第2チップ部分とに接着される補償板と、を有するアレイ導波路回折格子の位置合わせ方法であって、
    前記第1分離スラブ導波路の分離面と前記第2分離スラブ導波路の分離面との導波路相対位置を調整して、中心波長をターゲット波長になるように調整を行う調整工程と、
    前記第1チップ部分と前記第2チップ部分とに接着剤を塗布し、前記接着剤を加熱して前記補償板を貼り付ける接着工程と、を有し、
    前記調整工程と、前記接着工程は、前記第1チップ部分と前記第2チップ部分とをヒータを用いて所定の温度に保持した状態で行われることを特徴とするアレイ導波路回折格子の位置合わせ方法
  2. 前記調整工程は、
    前記第1チップ部分を固定する第1ステージと、前記第2チップ部分を固定する第2ステージと、前記第1ステージと前記第2ステージにそれぞれ備えられたヒータとを備える位置合わせ装置を用いて行われることを特徴とする請求項1に記載のアレイ導波路回折格子の位置合わせ方法。
  3. 前記位置合わせ装置は、
    前記第1ステージを前記分離面と平行なX方向に沿って水平移動するXステージ操作部と、前記第1ステージを前記X方向と直交するZ方向に水平移動するZステージ操作部と、前記第1ステージを前記X方向と前記Z方向に直交するY方向を中心とする回転方向θに回転するθYステージ操作部と、前記第2ステージをY方向に沿って上下移動するYステージ操作部とを備えることを特徴とする請求項2に記載のアレイ導波路回折格子の位置合わせ方法。
  4. 前記位置合わせ装置は、第1ガラス板および第2ガラス板を備え、
    前記第1チップ部分および前記第2チップ部分はそれぞれ前記第1ガラス板および前記第2ガラス板に保持され、前記第1ガラス板および前記第2ガラス板はそれぞれ前記第1ステージおよび前記第2ステージに対してクランプして固定されることを特徴とする請求項2または3に記載のアレイ導波路回折格子の位置合わせ方法。
  5. 前記第1ステージおよび前記第2ステージはそれぞれ紫外線硬化テープまたは熱剥離テープを用いて前記第1ガラス板および前記第2ガラス板に固定されることを特徴とする請求項4に記載のアレイ導波路回折格子の位置合わせ方法。
  6. 第1分離スラブ導波路を含む第1チップ部分と第2分離スラブ導波路を含む第2チップ部分とを有するアレイ導波路回折格子を固定して、前記第1分離スラブ導波路と前記第2分離スラブ導波路の位置調整を行うためのアレイ導波路回折格子の位置合わせ装置であって、
    前記第1チップ部分を固定する第1ステージと、
    前記第2チップ部分を固定する第2ステージと、
    前記第1ステージ上の前記第1分離スラブ導波路の分離面と前記第2ステージ上の前記第2分離スラブ導波路の分離面との導波路相対位置を調整して、中心波長をターゲット波長になるように調整を行う調整部とを備え、
    前記第1ステージと前記第2ステージは、それぞれヒータを備えることを特徴とするアレイ導波路回折格子の位置合わせ装置
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