JP5074492B2 - 回収可能な子宮内システム - Google Patents

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Description

本発明は回収可能な子宮内システムに関する。
本発明は概して、医学的に補助された生殖の過程で使用される回収可能な子宮内システムを所定の位置に安定化および保定することに関する。
非侵襲的に移植および回収できる子宮内システムはすでに何年も公知である。
一般的に、これらのシステムは適応または作用機構に基づいて3つの大きなファミリーに分類できる。これらのうち、避妊用IUDなど避妊の適応を持つデバイスは大多数の症例を占め、第一のカテゴリーを構成する。
第二のカテゴリーは、治療用物質を装填され、そして生物体内で拡散および作用するよう子宮腔内に置かれるカプセルで構成される。
そして第三のカテゴリーは、医学的に補助された生殖過程におけるインビボ補助を適応とする子宮内デバイスで構成される。例えば、とりわけ文書WO 03/011200(特許文献1)に説明されているように、数時間〜数日間の期間にわたって子宮腔内に置かれそしてインビボで胚の着床前発生を可能にすることを意図した、公知の子宮内デバイスが存在する。
デバイスのこれらカテゴリーの各々について、根本的に重要なのは、非侵襲的に子宮腔内に置かれた物体が、指定の期間の間、決められた場所に位置決めされた状態を維持でき、そして次に非侵襲的に回収できることである。
これらの仕様を満たすには、関係するデバイスは、アプリオリに矛盾する2つの制約に対処しなくてはならない。一方では、非侵襲的に子宮腔内に留置しそして次に取り出すことは子宮頸部の頸管の通過を必要とし、そのため、これらのデバイスは薄くかつコンパクトでなければならない。加えて、これらデバイスは、子宮腔内で安定化しかつ子宮の自然収縮によって押し出されることがないよう、十分にかさばっていなければならない。
先行技術ではこの二面の制約に対処するため多数の変異形および形状が提案されているが、その指向はもっぱら前述のデバイスの第一および第二のカテゴリーに属する用途に限られている。
そこで、医学的に補助されたインビボ生殖の過程で使用される、デバイスの第三のカテゴリーについてであるが、子宮内膜の完全性を温存することが根本的に重要となると、追加の制約が明らかになる。これは、患者の同じ月経周期内で胚の移植が行われなければならず、そして胚の移植前にいかなる形でも子宮内膜が損傷されてはならないからである。
特に、避妊の分野における既存の安定化システム、特に避妊用IUDを子宮内で所定の位置に保定するための既存の安定化システムは、十分なものではない。なぜならば、これらのシステムは、デバイスを子宮腔内の所定の位置に保定するときに子宮内膜に不断の圧力をかける(そして可能性としてホルモン性の作用によって、収縮現象を引き起こす)ことによって子宮内膜を損傷するのみならず、デバイスの取り出し中にも、保定要素が子宮内膜を長い距離にわたってこすり、これにより微小な病変もしくは炎症の誘発、または出血を引き起こすからである。
そしてまた、文書WO 03/011200(特許文献1)には、ハウジングの遠位端に安定化フィンを有する子宮内デバイスが説明されている。これらの安定化フィンは、とりわけデバイスの取り出し中に、子宮内膜を損傷しやすく、このためその後の胚移植が成功する可能性を低下させる。
WO 03/011200
本発明の1つの目的は、以上に挙げた欠点をなくし、そして特に、システムが子宮腔内の所定の位置に保定されることを保証し、かつ、とりわけシステムの取り出し中に、子宮内膜の完全性を温存する、回収可能な子宮内システムを提案することである。
この目的のために、本発明は、胚、雄性および/または雌性の配偶子、受精卵母細胞、未受精卵、ならびにこれら要素の組合せを含む群より選択される1つまたは複数の要素を含有するよう適合し、かつ軸に沿って遠位端および近位端を有するハウジングと、回収可能な子宮内デバイスを子宮内に保定するためのデバイスとを含む、回収可能な子宮内システムに関する。
本発明によれば、保定デバイスはハウジングの近位端に配置され、かつ、子宮腔内で少なくとも以下の2つの位置を取るよう適合した少なくとも1つの保定アームを含む:
‐少なくとも1つの保定アームが軸から離れている自由位置;および
‐少なくとも1つの保定アームが軸に実質的に平行である取り出し位置。
したがって、ハウジングの近位端に保定デバイスが配置されているおかげで、子宮内に導入されたシステムは頸管領域の所定の位置に保定され、かつ、保定アームまたは保定デバイスのアームと子宮内膜との間の接触面積は小さい。これら特徴の有益な効果は、子宮内システムにより子宮腔にもたらされる圧力を低下させる。
加えて、デバイスの取り出し中、保定アームは実質的にハウジングの軸上に横たわり、頸管を越えた子宮内膜の壁に対するこすりは、非常に限定されるかまたは全く生じないことすらある。
さらに、子宮腔内でハウジングの近位端に保定デバイスがあるという配置のおかげで、ハウジングで構成されるシステムの作用部分は子宮腔内で保定アームより上に位置し、したがって完全に子宮腔内に囲われる。
加えて、システムがその関連保定デバイスとともに子宮腔内に置かれたとき、保定アームは頸部を越えて子宮腔の中にあり、頸部を塞ぐことおよび子宮と膣との間の既存の流体の流れを妨げることが生じにくい。
本発明の1つの特定の特徴によれば、少なくとも1つの保定アームは、軸に実質的に平行であり、かつハウジングの延長部となる導入位置を取るようさらに適合される。
保定デバイスのこの特定の配置のおかげで、保定アームがハウジングとアライメントされ、回収可能な子宮内システムを頸部を越えて子宮腔内に導入するために使われる標準的な移送カテーテルにシステム全体を導入することができる。
アームがハウジングとアライメントされているとき、保定デバイスはハウジング周囲に厚さの増加を形成せず、そして、内径が小さくしたがって外径も小さい、子宮頸部を通過するよう適合した移送カテーテルに導入することができる。
本発明の1つの有利な特徴によれば、少なくとも1つの保定アームは、少なくとも1つの保定アームを自由保定位置に保定するよう適合した戻り力を発揮する弾性手段の上に配置される。
これら弾性手段が存在するおかげで、回収可能な子宮内システムを導入するために用いられる移送カテーテルの除去後、回収可能な子宮内システムが子宮腔内に導入されたときに、保定デバイスのアームは自動的に自由保定位置になる。
したがって回収可能な子宮内システムは、医師による追加の操作を要することなく、信頼できかつ自然な様式で所定の位置に保定される。
本発明の別の局面は、子宮内システムが移送カテーテルの中に収容される、移送カテーテルと子宮内システムとの組合せに関する。
したがって、ハウジングおよびそれに関連する保定デバイスは、移送カテーテルを用いて子宮内に置くことができる。
本発明の他の特徴および利点は以下の説明によりさらに明らかになるであろう。
非限定的な例として添付の図面に図を提供する。
本発明の1つの態様に従った回収可能な子宮内システムの線図である。 図1の回収可能な子宮内システムを移送カテーテル内にはめた状態を図示した斜視図である。 子宮腔内に導入中の図1の回収可能な子宮内システムを図示した断面図である。 子宮腔内の回収可能な子宮内システムを示した、図3と類似の図である。 子宮腔から取り出し中の回収可能な子宮内システムを示した、図3および図4と類似の図である。
図1に示すように、回収可能な子宮内システムは、子宮内に置かれるよう意図されたハウジング10を第一に含む。
このハウジング10は、インビボにおける胚の着床前発生を念頭に置いて、数時間〜数日間の期間にわたって子宮腔内に置かれるよう意図されている。
この目的のために、ハウジング10は、胚、雄性および/または雌性の配偶子、受精卵母細胞、未受精卵、またはこれら種々の要素の組合せを含有するよう適合している。
このハウジング10はシリコーンで作られてもよく、そしてその壁に一連の穿孔11が提供されてもよく、これにより、ハウジングの内部と、ハウジング10が置かれているところの外部媒質、すなわち例えば子宮媒質との相互作用を可能にしてもよい。
図1に明示されているように、ハウジング10は軸Xに沿った細長の形状である。
この態様において、ハウジング10は細長の円筒形チューブで構成されている。
非限定的な例として、方向Xにおけるハウジングの長さは実質的に10 mmに等しくてもよく、ハウジング10の内径は0.4〜0.5 mmであってもよく、そして円筒形のハウジング10の外径は0.7〜0.8 mmであってもよい。
したがって、この細長のハウジング10は、軸Xに沿った子宮腔内への導入の方向において遠位端12および近位端13を有する。
ハウジング10は、その遠位端12に、ハウジング10の端におけるタイトフィット(tight fit)でありそれを閉じる、例えばチタン製などのストッパ14を有する。このストッパ14は、特に子宮腔内に一時的に置かれた胚および/または要素を選択しそして子宮腔内に再移植することを念頭に置いて、それらを抜き取るため子宮内システムの使用後に取り外してもよい。
ハウジング10はまた、近位端13に近位ストッパ15も有する。
ハウジング10は、子宮内システムを子宮内に保定するためのデバイス20と関連する。この保定デバイス20はハウジング10の近位端13に置かれる。
この態様において、保定デバイス20は、円筒形チューブ21、ばねを形成する湾曲ワイヤ22、および保定アーム23を含む。
円筒形チューブ21は1つの端21aでハウジング10の近位端13に固定される。
実施に際して、近位ストッパ15は、1つの端21aにおける円筒形チューブ21の内部にフィットするよう直径が適合している延長部16を含む。
例えば、この延長部16は円筒形チューブ21に接着されてもよい。
ストッパ15が近位端13でハウジング10に組み付けられるのは、単純にハウジング10がストッパ15の上にタイトフィットしているからである。
実施に際して、このストッパ15は円錐台形をしていてもよく、これによりハウジング10の端13の中でストッパ15の密閉フィットを可能にしてもよい。
円筒形チューブ21は、ハウジング10と同様、例えばシリコーンなどの生体適合性材料で作られる。
実施に際して、この円筒形チューブ21は、長さがハウジング10と同程度で実質的に10 mmに等しくてもよく、かつ、直径がハウジング10よりやや大きくてもよい。
非限定的な例として、円筒形チューブ21の内径は0.5〜0.6 mmであってもよく、かつ、円筒形チューブ21の外径は0.9〜1 mmであってもよい。
したがって円筒形チューブ21は軸Xの方向においてハウジング10とアライメントされる。
ばねを形成する湾曲ワイヤ22は、円筒形チューブ20の第二の端21bにマウントされる。
実施に際して、ばねを形成する湾曲ワイヤ22は、円筒形チューブ21の内部に取り付けられる。
実施に際して、この態様において、ばねを形成する湾曲ワイヤ22は、ハウジング10の近位端13にある円筒形チューブ21の中に位置する第一の端22a、および第二の端22bを有する。
ばねを形成する湾曲ワイヤ22の第一の端22aは、ハウジング10および円筒形チューブ20とアライメントした状態で軸Xの方向に伸びる。
第一の端22aの終端部22'aはコイルばねとして合致する。このコイルばね部は、例えばシリコーン接着剤の手段などにより、円筒形チューブ20の内部に取り付けられる。
ばねを形成する湾曲ワイヤ22の第二の端22bは、保護スリーブ24により覆われた終端部を含む。保護スリーブ24により覆われた、第二の端22bのこの終端部は、保定デバイスの保定アーム23を構成する。この保定アームは、後述するようにデバイスを子宮腔内に保定するよう適合している。
この特定の態様において、ばねを形成する湾曲ワイヤ22は、ばねを形成する湾曲ワイヤ22の第一の端22aと第二の端22bとの間に中間部22eがわたるよう、2つの湾曲部22c、22dを含む。
実施に際して、このばねを形成する湾曲ワイヤ22は、第一の端22aの終端部22'aに対応する第一の部分がコイルばねとして合致し、かつ、湾曲ワイヤの第一の端22aの直線部と中間部22aと第二の端22bとを作るよう第二の部分が直線化されそして曲げられている、ステンレス鋼ばねで作られていてもよい。
このように、ばねを形成する湾曲ワイヤ22の第二の端22bに作られる保定アーム23は、ばねを形成する湾曲ワイヤ22の中間部22eならびに湾曲部22cおよび22dで主に構成される弾性手段の上に配置される。
図1に明示されているように、これらの弾性手段は、軸Xから保定アーム23が離れている位置である安定位置に保定アーム23を戻す力を発揮する。軸Xは、ハウジング10と、円筒形チューブ20と、ばねを形成する湾曲ワイヤの第一の端22aとがそれに沿って伸びている軸である。
非限定的な例として、ばねを形成する湾曲ワイヤの形成に用いられる鋼線の直径は0.1〜0.2 mmであってもよい。
コイルばね部22'aの長さは円筒形チューブ20の長さの半分に実質的に等しくてもよく、例えば5 mmに等しくてもよい。
加えて、保護スリーブ24は、湾曲ワイヤ22の第二の端22bの終端部22'bにマウントされたナイロンチューブで作られていてもよい。このナイロンチューブは、例えばシリコーン接着剤を用いるなどして鋼線に接着してもよい。
非限定的な例として、保護スリーブの長さは実質的に5 mmに等しくてもよく、外径は0.4〜0.5 mmであってもよく、そして内径は鋼線の導入を可能にするため0.15〜0.25 mmであってもよい。
ハウジング10に固定されたこの保定デバイス20に加えて、回収可能な子宮内システムはまた、デバイスを子宮から引っ張り出すための取り出し用糸30も含む。
この取り出し用糸30はナイロン製であってもよく、かつ全長150 mm、直径0.1 mmであってもよい。
この態様において、このナイロン糸30は、コイルばねの形態である終端部22'aに留められる。
実施に際して、ナイロン糸20は、コイルばねのらせんが円筒形チューブ21に導入される前にらせんの内部に固定されてもよい。この終端部22'aを加熱することにより、ナイロン糸がらせんの内部に溶着され、これにより湾曲ワイヤ22に留められる。
取り出し用糸30と関連する終端部22'aは、次に円筒形チューブ21に導入され、そして前述のようにシリコーン接着剤の手段によって接着される。
次に、図2〜図5を参照しながら、回収可能な子宮内システムの使用時に保定アーム23が取り得る種々の位置を説明する。
実施に際して、雄性配偶子および雌性配偶子などの要素がハウジングに導入された後、ハウジング10は、保定デバイス、より具体的には円筒形チューブ21に組み付けられる。
これら要素の導入中、遠位ストッパ14はハウジング10の遠位端12における所定の位置にある。
配偶子の導入後、円筒形チューブ21が近位ストッパ15の延長部16に固定されるので、保定デバイス20をフィッティングするのと同時にストッパ15がハウジング10の端13にフィットされる。
この子宮内システムを子宮腔に導入するには、図2に示すように、子宮内システム全体を収容できる適切な長さの細長の円筒形チューブの形態を全体的に取るカテーテル40が従来の方法で用いられる。子宮内システム全体とはすなわち、順に、ハウジング10と、円筒形チューブ20と、保定アーム23に関連した、ばねを形成するワイヤ22とである。
加えて、取り出し用糸30は移送カテーテルを超えて伸びる。
さらに、半硬質のロッド45もまた用いられ、円筒形チューブ21の自由端21bで保定デバイスを支える。
図3に明示されているように、この半硬質のロッドは、カテーテルの自由端から突出するだけ十分に長い。
図2に明示されているように、この導入位置で、保定アーム23はハウジング10の軸Xに実質的に並行であり、かつハウジング10の延長部である。
実施に際して、この導入位置で、ばねを形成する湾曲ワイヤは、ばねを形成するワイヤ22が発揮する戻り力に逆らって、湾曲部22cおよび22dにおける角度を閉じるように圧縮される。
この位置で、第一および第二の端22a、22b、ならびに中間部22eは、互いに隣接し、かつ軸Xに平行な方向にある。
したがって保定アーム23は、円筒形チューブ21の自由端21bを超えて円筒形チューブ21およびハウジング10とアライメントされ、したがって、厚さの増加をもたらすことはなく、そしてシステム全体を移送カテーテル40に導入することを可能にする。
図3に明示されているように、システムはその導入位置で、システム全体が子宮頸部を越えて置かれるまで、子宮腔uに導入される。
より正確には、移送カテーテル40内部のシステム全体が、子宮腔に入る前に、膣vそして次に子宮頸部cを順に通過する。
図4に示されているように、カテーテルを取り出した後、ばねを形成するワイヤ22の弾性手段は、子宮腔内の自由保定位置に対応する、ハウジングの軸Xから離れた位置に、保定アーム23を位置決めするよう適合する。
カテーテルを取り出すには、医師は、半硬質のロッド45を用いて、保定デバイス20に関連するハウジング10を所定の位置に保持する。
医師は、半硬質のロッドを用いてデバイスを所定の位置に保定したまま、カテーテル40を半硬質のロッド45に沿って平行移動させて引き出す。
カテーテルが完全に引き出された後、半硬質のロッド45もまた引き出され、ハウジング10は、特にハウジング10の軸Xから離れた位置に保定アーム23が位置決めされることによって、子宮腔内に保定される。
図4に明示されているように、子宮腔内における保定アーム23の接触は、子宮頸管iに近接した、子宮頸部cに近い部分に限られている。
次に、着床前期間後のデバイスの取り出し時、図3に示すように、保定アーム23は、ハウジングの軸Xに実質的に並行である取り出し位置を取るように適合する。
実施に際して、この取り出し位置で、保定アーム23は、ばねを形成する湾曲ワイヤ22の中間部22eに第二の端22bを接続している湾曲部22dを中心に回転する。
したがって、軸Xに実質的に並行である保定アーム23のこの取り出し位置は、導入位置の逆である。
図5に明示されているように、デバイスの取り出し時、保定アーム23は、子宮頸管iに近接した、子宮内膜の非常に小さい部分とのみ接触する。
したがって、ばねを形成する湾曲ワイヤ22に保定アーム23がマウントされているおかげで、この保定アーム23はシステムの導入および取り出し用に2つの別個かつ逆の位置を取ることができ、これにより、システムの移動中の保定アームと子宮内膜との接触について最適な制限を提供する。
したがって、子宮腔の底部fと体部pと頸管部iとを覆う子宮内膜層は、子宮腔uに導入されたデバイス、特に保定デバイスと、ごくわずかしか接触しない。
後者は子宮内膜層を持たない子宮頸部cと主に接触し、子宮頸管iと接触する程度はより少ない。
この特徴は、胚の移植時に後者が子宮の内膜層と接触状態になるとき、子宮内における胚の着床および発生を可能にするために特に重要である。
無論、本発明は上述の態様に限定されるわけではない。
特に、保定デバイスは、例えばハウジング10の縦軸Xに対して対称に置かれた、複数の保定アームを含んでいてもよい。
加えて、保定アームがどのようにハウジング10の近位端13にマウントされるかは、いかなる様式においても本発明を限定しない。
したがって、端22aでハウジング10の近位端13に直接固定された、ばねを形成するワイヤ22が、円筒形チューブ21に設けられていてもよい。
加えて、ばねを形成するワイヤ22は、中間部22eを含まず、第一の部分22aを第二の部分22bに直接接続する1つの湾曲部22cだけを含んでいてもよい。
その場合、保定アーム23は、保定アームがハウジング10の軸Xから離れたところに動かされる自由保定位置と、保定アームがハウジング10の軸Xに実質的に並行に置かれハウジング10および円筒形チューブ21とアライメントされる導入および取り出し位置という、2つの位置のみを取るよう適合される。

Claims (9)

  1. 胚、雄性および/または雌性の配偶子、受精卵母細胞、未受精卵、ならびにこれら要素の組合せを含む群より選択される1つまたは複数の要素を含有するよう適合され、かつ軸(X)に沿って遠位端(12)および近位端(13)を有するハウジング(10)と、回収可能な子宮内デバイスを子宮内に保定するためのデバイス(20)とを含む、回収可能な子宮内システムであって
    保定デバイス(20)が、ハウジング(10)の近位端(13)に配置され、かつ子宮腔内で
    ‐少なくとも1つの保定アーム(23)が軸(X)から離れている自由位置、および
    ‐少なくとも1つの保定アーム(23)が軸(X)に実質的に平行である取り出し位置
    の少なくとも2つの位置を取るよう適合した少なくとも1つの保定アーム(23)を含むことを特徴とする、回収可能な子宮内システム。
  2. 少なくとも1つの保定アーム(23)が、少なくとも1つの導入位置を取るようさらに適合されており、該導入位置では、少なくとも1つの保定アーム(23)が、ハウジング(10)の軸(X)に実質的に平行でありかつハウジング(10)の延長部であることを特徴とする、請求項1記載の回収可能な子宮内システム。
  3. 少なくとも1つの保定アーム(23)を自由保定位置に保定するよう適合された戻り力を発揮する弾性手段(22)の上に、少なくとも1つの保定アーム(23)が配置されていることを特徴とする、請求項1または2のいずれか一項記載の回収可能な子宮内システム。
  4. 保定デバイス(20)が、ハウジング(10)の近位端(13)にある第一の端(22a)と保定アーム(23)に留められた第二の端(22b)とを有するばねを形成する少なくとも1つの湾曲ワイヤ(22)を含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項記載の回収可能な子宮内システム。
  5. ばねを形成する湾曲ワイヤ(22)の第二の端(22b)の終端部(22'b)で保定アーム(23)が構成されていることを特徴とする回収可能な子宮内システムであって、終端部(22'b)が保護スリーブ(24)により覆われている、請求項4記載の回収可能な子宮内システム。
  6. ばねを形成する湾曲ワイヤ(22)が2つの湾曲部(22c, 22d)を含むことを特徴とする回収可能な子宮内システムであって、保定アーム(23)が、ばねを形成する湾曲ワイヤ(22)の湾曲部の1つ(22d)を中心に回転することによって導入位置の逆である取り出し位置を取るよう適合される、請求項4または5のいずれか一項記載の回収可能な子宮内システム。
  7. ばねを形成する湾曲ワイヤ(22)の第一の端(22a)の終端部(22'a)がコイルばねとして合致し、かつハウジング(10)の近位端(13)に固定された生体適合性材料の円筒形チューブ(21)の中に留められていることを特徴とする、請求項4〜6のいずれか一項記載の回収可能な子宮内システム。
  8. コイルばね(22'a)への挿入により固定された、システムを取り出すための糸(30)をさらに含むことを特徴とする、請求項7記載の回収可能な子宮内システム。
  9. 移送カテーテルと請求項1〜8のいずれか一項記載の子宮内システムとの組合せであって、システムがカテーテルに収容されている、組合せ。
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