JP5072153B2 - 小便器の排水系の汚れ防止剤およびそれを用いた小便器の排水系の汚れ防止方法 - Google Patents
小便器の排水系の汚れ防止剤およびそれを用いた小便器の排水系の汚れ防止方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、排水系の汚れ防止剤およびそれを用いた排水系の汚れ防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
排水系、特に便器等の汚れとしては、便器に付着する水垢、黄ばみ、黒ずみ、尿石(尿中のカルシウムイオンに空気中のリン酸や炭酸ガスが反応して、生成された難溶性のカルシウム化合物)等が代表的なものである。トイレの清掃は、比較的軽い汚れには中性のトイレ用洗剤をふりかけ、トイレ用ブラシ等により汚れを除去することができる。また、便器にこびりついている汚れに対しては、塩素系漂白剤入りアルカリ性洗剤をふりかけ、トイレ用ブラシ等で汚れを除去することにより行われる。これにより、黄ばみ、黒ずみ等は漂白成分で分解、除去することができる。また、便器にこびりついた尿石等を除去する方法としては、酸性タイプの洗剤等で溶解し、除去する方法や、微生物を用いて軟化、溶解させて除去する方法がある。
【0003】
微生物を用いる清掃方法としては、速効性尿石溶解剤(特開平2−237688号公報)、尿石処理パット(特開平7−279215号公報)、便器に尿石付着防止または抑制活性を付与する方法(特開平8−260552号公報)、微生物による水洗トイレットの洗浄方法及び洗浄剤(特開平10−277587号公報)、便器の汚れ、悪臭除去用具および便器の汚れや悪臭を除去する方法(特許第3150299号:特開平11−21973号公)等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来排水系の汚れの洗浄・防止用としては用いられていなかった菌を用いての排水系の汚れ防止、ならびに悪臭除去も行える汚れ防止剤およびそれを用いた排水系の汚れ防止方法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は、本発明の下記(1)〜(6)のいずれかの構成により解決することができる。
(1) ラクトバチルス パラカゼイ サブスピーシーズ パラカゼイ(Lactobatillus paracasei subsp. Paracasei)と、エンテロコッカス マロドラタス(Enterococcus
malodoratus)と、キャンジダ リポリティカ(Candida lipolytica)の3種の菌と、
プレート型用具を形成する材料、または、ボール型用具の内部に収容された材料であり、前記3種の菌を多層に担持し、岩石、粉砕物、砂利、砂、プラスチックス、セラミックスおよびタルクのいずれかからなる担持体とを有し、
前記3種の菌の総量における各菌の量比が、下記範囲内とする小便器の排水系の汚れ防止剤であって、
ラクトバチルス パラカゼイ サブスピーシーズ パラカゼイ
:20〜60%
エンテロコッカス マロドラタス :20〜60%
キャンジダ リポリティカ :10〜30%
前記3種の菌を担持した前記担持体より形成した前記プレート型用具を前記小便器に設置する場合は、前記プレート型用具を前記小便器の洗浄水流出口の直下に設置し、前記3種の菌を担持した前記担持体を内部に収容した前記ボール型用具を前記小便器に設置する場合は、前記ボール型用具を前記小便器の洗浄水を供給する水槽内に収納し、
前記担持体に担持させた前記3種の菌を用いて、便器および排水管を含む前記小便器の排水系に付着した尿石を溶解し、または該排水系に尿石が付着するのを防止することができる小便器の排水系の汚れ防止剤。
(2) 前記担持体は、炭材含有多孔質材料であることを特徴とする上記(1)記載の小便器の排水系の汚れ防止剤。
(3) 前記担持体は、珪藻土であり、前記3種の菌の総量における各菌の量比が、下記範囲内である上記(1)記載の小便器の排水系の汚れ防止剤。
ラクトバチルス パラカゼイ サブスピーシーズ パラカゼイ
:40%
エンテロコッカス マロドラタス :40%
キャンジダ リポリティカ :20%
(4) キャンジダ リポリティカ(Candida lipolytica)と、ラクトバチルス パラカゼイ サブスピーシーズ パラカゼイ(Lactobatillus paracasei subsp. Paracasei)と、エンテロコッカス マロドラタス(Enterococcus
malodoratus)との3種の菌と、
プレート型用具を形成する材料、または、ボール型用具の内部に収容された材料であり、前記3種の菌を多層に担持し、岩石、粉砕物、砂利、砂、プラスチックス、セラミックスおよびタルクのいずれかからなる担持体とを有し、
前記3種の菌の総量における各菌の量比が、下記範囲内とする小便器の排水系の汚れ防止方法であって、
ラクトバチルス パラカゼイ サブスピーシーズ パラカゼイ
:20〜60%
エンテロコッカス マロドラタス :20〜60%
キャンジダ リポリティカ :10〜30%
前記3種の菌を担持した前記担持体より形成した前記プレート型用具を前記小便器に設置する場合は、前記プレート型用具を前記小便器の洗浄水流出口の直下に設置し、前記3種の菌を担持した前記担持体を内部に収容した前記ボール型用具を前記小便器に設置する場合は、前記ボール型用具を前記小便器の洗浄水を供給する水槽内に収納し、
前記担持体に担持させた前記3種の菌を用いて、便器および排水管を含む前記小便器の排水系に付着した尿石を溶解し、または該排水系に尿石が付着するのを防止することを特徴とする小便器の排水系の汚れ防止方法。
(5) 前記担持体は、炭材含有多孔質材料であることを特徴とする上記(4)に記載の小便器の排水系の汚れ防止方法。
(6) 前記担持体は、珪藻土であり、前記3種の菌の総量における各菌の量比が、下記範囲内である上記(4)に記載の小便器の排水系の汚れ防止方法。
ラクトバチルス パラカゼイ サブスピーシーズ パラカゼイ
:40%
エンテロコッカス マロドラタス :40%
キャンジダ リポリティカ :20%
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的構成について詳細に説明する。
本発明の排水系の汚れ防止剤は、ラクトバチルス パラカゼイ サブスピーシーズ パラカゼイ(Lactobatillus paracasei subsp. Paracasei) およびエンテロコッカス マロドラタス(Enterococcus malodoratus)からなる群より選ばれた少なくとも1種の菌と、キャンジダ リポリティカ(Candida lipolytica)とを含有する。特に、ラクトバチルス パラカゼイ サブスピーシーズ パラカゼイ(Lactobacillus paracasei subsp.paracasei)、エンテロコッカス マロドラタス(Enterococcus malodoratus)および キャンジダ リポリティカ(Candida lipolytica)の3種を含有することが好ましい。
【0007】
ラクトバチルスは、糖を醗酵して主に乳酸を生成するグラム陽性桿菌で、ラクトバチルス パラカゼイ サブスピーシーズ パラカゼイは、乳製品、下水、サイレージ、臨床材料などからの分離例が知られている。
【0008】
用いるラクトバチルス パラカゼイ サブスピーシーズ パラカゼイとしては、本出願人が、DDD−a(受託番号:FERM BP−6463)として経済産業省産業技術総合研究所生命工学工業技術研究所の特許生物寄託センターにブタペスト条約に基づき国際寄託したものを用いることが好ましい。
【0009】
以下、このラクトバチルス パラカゼイ サブスピーシーズ パラカゼイであるDDD−aの菌学的性質を説明する。
【0010】
【0011】
エンテロコッカスは、腸球菌として知られており、エンテロコッカス マロドラタスは、チーズからの分離例が知られている。
【0012】
用いるエンテロコッカス マロドラタスとしては、本出願人が、DDD−b(受託番号:FERM BP−6464)として経済産業省産業技術総合研究所生命工学工業技術研究所の特許生物寄託センターにブタペスト条約に基づき国際寄託したものを用いることが好ましい。
【0013】
以下、このエンテロコッカス マロドラタスであるDDD−bの菌学的性質を説明する。
【0014】
【0015】
キャンジダ属は、不完全菌類に属する酵母で、キャンジダ リポリティカは、リパーゼを有することからバター、マーガリン等の変敗の原因菌として分離されるほか、オリーブ、土壌、ヒトを含む動物からの分離例がある。
【0016】
用いるエンテロコッカス マロドラタスとしては、本出願人が、DDD−c(寄託番号:FERM BP−6465)として経済産業省産業技術総合研究所生命工学工業技術研究所の特許生物寄託センターにブタペスト条約に基づき国際寄託したものを用いることが好ましい。
【0017】
以下、このキャンジダ リポリティカであるDDD−cの菌学的性質を説明する。
【0018】
【0019】
上記の3種の菌は、一般栄養培地であるならいかなる培地でも良好に成育するが、ラクトバチルス パラカゼイ サブスピーシーズ パラカゼイおよびエンテロコッカス マロドラタスは、特にMRS培地であることが好ましく、またキャンジダ リポリティカは、特にYM培地であることが好ましい。
【0020】
いずれの菌も、培養は、好ましくは15〜45℃程度で良好に増殖する。
【0021】
本発明の汚れ防止剤においては、上記3種の菌が、好ましくは微生物群を担体に固定し、取扱を容易にした担体固定化微生物群とされていることが好ましい。
【0022】
担体固定化微生物群中に含まれる上記の3種の菌の各菌の量比は特に限定されない。すなわち、上記の各種菌を水中において共存させれば、保存ないし培養条件に応じてほぼ一定の割合で安定するからである。ただし、以下に示す量比となるように保存ないし培養条件を適宜設定すれば、排水系の汚れ防止機能および悪臭除去(発生防止)機能が極めて良好に発揮できる。
【0023】
ラクトバチルス パラカゼイ サブスピーシーズ パラカゼイ:20〜60%
エンテロコッカス マロドラタス:20〜60%
キャンジダ リポリティカ:10〜30%
【0024】
微生物群を固定する担体としては、微生物の保持容量が大きく、また微生物の活性化が容易であることが好ましい。
【0025】
担体としては、岩石(例えば、真珠岩、珪藻土)またはその粉砕物、砂利、砂、プラスチックス、セラミックス(例えば、アルミナ、シリカ、天然ゼオライト、合成ゼオライト)、タルク等も好ましく、特に多孔質セラミックス、多孔質プラスチックスのような連続通気孔を有する多孔質材料が好ましい。例えば、真珠岩の粉砕物を高温高圧で保持し熱処理した後、急激に減圧して多孔質にした微細粉(商品名:パーライト)は、菌類を着生させる性質があるため、好適である。
このような多孔質材料において、通気孔の径は、2〜10μm程度であることが好ましい。また、このような担体の性状としては、塊状物、粒体、粉体、微粉末または板状物、針状物等いかなるものでもよいが、好ましくは平均粒径が2mm以下、特に50μm〜1mm程度の粉粒体がよい。なお、このような担体固定化微生物群は、必要に応じて、布やネット等の通水性や通気性のよい容器に収納して使用してもよい。
【0026】
上記担体としては、これらの他、リボン状やシート状の織布や不織布を用いることができる。
【0027】
このような担体に菌群を担持させるには、担体と本発明の微生物群が分散した分散液とを混合した後、乾燥すればよいが、担体で直接微生物群を培養してもよい。
【0028】
担体の微生物群の担持量は、担持させるときの条件によっても異なるが、好ましくは、5個〜200億個/cm3 、好ましくは10個〜100億個/cm3 である。
【0029】
本発明の汚れ防止剤は、上記特許第3150299号に示されているような用具に組み込んで用いてもよい。
【0030】
この用具を構成する材料としての編成加工布は、ポリビニルアルコール系合成繊維、蛋白繊維(羊毛、絹などの天然繊維,カゼイン,大豆タンパク質などを用いた人造蛋白繊維)、ポリウレタン合成繊維およびポリアミド合成繊維(ナイロンなど)などの繊維,糸などの形態のものを用いて編成加工したものである。この他、上記したように不織布を用いることもできる。これらは、プレート型用具およびボール型用具のいずれ場合も、他の材料を覆ったりして最外層部を構成する。
上記用具を構成する他の材料である親水性の多孔質板状材料としては、プラスチック材料が好ましく用いられ、例えばポリビニルアルコール系合成繊維、ポリアミド合成繊維、これらの不織布などがある。この多孔質板状材料は、微生物の増殖に資するため、炭材、すなわち木炭および竹炭を含有させたり、微生物活性剤を含有させたり、あるいはこれら両者を含有させたりして用いることができる。この板状材料は、通常8〜12mm(幅)×1.5〜2.0(厚さ)×300mm(長さ)程度の大きさに調整して用いる。竹ひごは、プレート型用具に所定の強度と弾性を付与するため用いられる。プレート型用具は、これら各材料の1個〜複数個を組合せ、前記の編成加工布内に収容することにより形成される。プレート型用具のサイズは使用目的などを考慮して適宜決定すればよいが、通常は1辺が12〜15mm、長さ300〜350mm程度の角柱状が好ましい。
【0031】
ボール型用具の場合は、ポリスチレン、ABS樹脂、メラミン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン、ポリカーボネート等のプラスチック材料から成形加工される開口部を有する球形容器が好ましく用いられ、通常は適当に開口部を設けた中空の半球状(椀型)のもの2個を1組として球形容器が形成される。用具を作成するにあたり、このような1組の椀型のものを用意し、小型の場合は内部に前記した親水性の多孔質板状材料を螺旋状に巻いて収容したり、必要に応じて他の材料を収容したのち接着して球形とする。一方、容器が大型のものであるときは、開口部を有する中空の椀型内部を仕切り壁で仕切り、複数個の仕切られた部屋を形成すると共に、該椀型内部の中心部に筒状の空間を形成させたものが好ましい。
【0032】
ボール型用具の大きさ、内部収容物などは使用目的(例えば一般家庭、学校、駅、工場など)を考慮して適宜決定する。例えば直径50mm程度の小型の場合は、上記したように、親水性の多孔質板状材料の1個ないし数個を螺旋状に巻いて収容するのみであるが、直径100mm程度の大型の場合は、中央部に前記の親水性多孔質板状材料等を中敷きし、その上下両側に微生物群を担持させた炭材含有親水性多孔質材料および/または好気性微生物群を担持させた微生物活性剤含有親水性多孔質材料で成形した小型ボール(好ましくは開口部を設ける)の複数個、通常は4〜8個をそれぞれ仕切られた部屋の中に収容し、さらには中心部の空間にセラミックス粒や微生物群を担持させた親水性多孔質材料等を適宜収容することができる。
【0033】
これらの用具を構成する各材料に微生物群を担持させる方法についても、上記特許公報の記載された方法をそのまま採用することができる。すなわち、
(1)リビニルアルコール原液の調製精製水に2価および/または3価の鉄塩を10-9 〜10-13 容量%、好ましくは10-10 〜10-12 容量%添加し、白炭(ウバメガシ炭)の小片を入れ、緩やかに加温しながらポリビニルアルコール粉末を水量の5〜15重量%、好ましくは10重量%程度加え、攪拌し、75℃まで加熱したのち放冷する。なお、鉄塩としては2価および3価のものが用いられ、塩化鉄、硫酸鉄などがが好ましい。
(2)微生物培養液の調製水道水を入れた水槽に、海水から精製した多種のミネラルを含む塩類(カリウム塩、ナトリウム塩、マグネシウム塩など)をNaCl濃度で0.7〜1.2%、好ましくは0.9〜1.0%となるように加えて混合する。また、この水槽には、通気をするための空気揚水ポンプ(エアリフトポンプ)並びに回転翼を有する液中ポンプ、これらを接続するパイプ、水温を調節する自動調節ヒーター等が設置されている。液中ポンプは、回転数500rpm以上、吐水効果95〜97%(定格量基準)に調節して用いることが望ましい。これにより、水槽内は効率よく攪拌される。また、水温は、自動調節ヒーターにて通常23〜30℃、好ましくは25〜27℃に調節する。
(3)該水槽に、微生物活性剤としてサポニンを含む植物性界面活性剤(商品名:イコニン、田代興業社製)を1×10-2〜1×10-5容量%、好ましくは5×10-3〜1×10-4容量%添加する。サポニンは、界面活性作用を有しており、特に「イコニン」に含まれるトリテルペノイド系サポニンは、生理活性として微生物反応を促進する作用、微生物へのストレスを緩和する作用、微生物による油脂分解の促進作用等を有することが知られている。また、「イコニン」には、その他に糖類、エタノール、水分なども含まれている。微生物の増殖環境を整えるため、水槽に炭材を加える。炭材は、微生物の成長に必要な微量元素を保有しており、木炭は無機灰分が2〜3%で、カリウム、カルシウム、マグネシウムを多く含んでおり、竹炭や籾殻炭は無機灰分が約11%で、その90%以上が珪素である。本発明では、木炭(白炭系)と竹炭(籾殻炭を含んでもよい)を混合して用い、前者:後者=20〜40%:80〜60%、好ましくは約30%:約70%の割合で配合する。これら炭材は平均粒径30〜50μMの粉末を用いるのが好ましい。炭材は0.1〜1.0%(重量)、好ましくは0.3〜0.5%(重量)投入する。
(4)次に、上記した微生物群を加える。1〜数日間培養を続けることにより増殖が認められるようになる。好気性微生物群の増殖を確認した後、上記(1)のポリビニルアルコール原液を加える。その添加量は、全液量の0.05〜0.1%(容量)、好ましくは0.07〜0.08%(容量)である。ポリビニルアルコールを添加すると、微細な気泡(直径0.1〜1.0mm)を多量に発生し、気泡間は粘稠性を帯びる。攪拌されている水槽内で該気泡は小型化され、主に直径0.1〜0.5mm程度のものとなり、槽内に滞留する。粘稠性の気泡は通常5〜6時間保持されるが、やがて液相に溶解する。なお、ポリビニルアルコール原液や塩類を含有する補給液などを水槽に追加投与すると、気泡の生成はさらに継続する。
(5)微生物群を担持した各材料の調製このような状態にある水槽へ本発明の用具を構成する各材料を投入する。水槽内に12〜24時間浸漬した後、各材料を引き上げて気間乾燥することにより表面を酸化する。乾燥の際の温度は20〜30℃、好ましくは25℃が適当で、6〜12時間程度の時間をかけて乾燥させる。この操作を1〜4回程度、好ましくは2〜3回繰り返すと、各材料の表面に多層の皮膜が形成される。単層の皮膜の厚さは、ポリビニルアルコールの濃度や水槽への浸漬時間等により変化するが、通常は5〜10μm程度の薄膜である。材料の表面と皮膜の間並びに各皮膜の間には微粒子状の炭材が存在することにより、溶存酸素、水、微生物の流通路が確保されている。このようにして、各材料に目的とする微生物群を含浸もしくは付着させることができる。なお、別の態様として、各材料に予め適当な方法により炭材や微生物活性剤などを適宜含浸させた後に、微生物群、ポリビニルアルコール等が含まれている水槽に浸漬して微生物群を担持させることもできる。
【0034】
この用具は、上記の方法によって微生物群を担持させた各材料を用いて、プレート型もしくはボール型に組み立てることにより作成することができる。プレート型のものや小型のボール型用具の場合は、編成加工布が最外層を形成している。
【0035】
上記用具を便器に設置する場合、その取り付け位置が重要である。プレート型用具は小便器の洗浄水流出口の直下に取付ける。また、ボール型用具は小便器の洗浄水を供給する水槽内に収納する。このようにして用具を設置することによって、当該便器を使用後に流出する洗浄水に微生物群の一部を混入させ、該便器等の汚れを効果的に除去することができる。すなわち、便器の汚れの発生場所に達した微生物群によって原因物質は徐々に分解し、取り除かれる。この場合、用具の表層膜に存在する微生物群の一部が流出しても、表層膜は第2層以下の膜と連通しているため、これらの膜から該微生物群が自動的に補充される。また、該微生物群は用具の構成材料に含まれる炭材などにより水質、その他の環境が整えられ、さらに該材料の一部を栄養源として利用する等して増殖を続けることができる。そのため、該用具の効果は長期間にわたって維持され、通常は所定の場所に設置した後、約1年は安定した効果が維持される。
【0036】
上記用具は、水道水中の次亜塩素酸ソーダによる機能障害等の影響は受けないが、仮に殺菌剤の散布等により、該用具表層の微生物群の活性が一時的に被害を受けることがあっても、その影響が減少するに伴い、前記したように、第2、3層から微生物群が表面に出現するため、2〜3週間で元の活性を回復することができる。なお、該用具を当分の間、例えば6ヶ月以上使用しない場合には、非密閉の状態で暗所にて保存することにより、活性を保つことができる。
上記3種の菌は、相互作用により、排水系、特に便器およびその水路中の有機物、尿石等を有効に分解しうる。
【0037】
なお、上記3種の菌は、いずれもマウスによる経口投与試験によりその安全性が確認された。
【0038】
以上説明した本発明の汚れ防止剤を用いての排水系の汚れ防止方法は、何らかの形で、排水系の水に、本発明の汚れ防止剤における菌群を接触、あるいは分散させればよい。これにより、排水自体の浄化およびこの排水(あるいは給水)中の菌群により、排水系の汚れ除去、汚れ防止、ならびに悪臭の除去、予防を行うことができる。
【0039】
例えば、排水系が、水洗トイレの便器および配水管を含む排水系の場合には、給水系の給水タンクに上記汚れ防止剤を配置することにより、給水中に菌群を増殖させつつ、これを排水系に供給することにより、有効に汚れの防止、除去、ならびに悪臭の防止、除去を行うことができる。
【0040】
なお、本発明は、排水中に、カルシウムや有機物を含むものであるなら、上記トイレの排水系に限らず、工場やビルにおける他の排水系や、家庭における台所や風呂場における排水系に有効に適用できる。
【0041】
【実施例】
次に、本発明の実施例について説明する。
先ず、次のような組成の培地を作成した。
培地
ペプトン 5g
肉エキス 5g
NaCl 2.5g
水 500ml(pH7.0)
【0042】
以上の組成の培地を、1000ml容器に入れ、これに上記寄託センターに寄託した菌DDD−a、DDD−b、およびDDD−cを接種し、よく撹拌した後、静置して、30℃で1日間培養した。培養液中の菌DDD−a、DDD−b、DDD−cの量比は、40:40:20%程度であった。
【0043】
得られた培養液を遠心分離機にかけ、菌体を分離し、これをよく洗浄し、担体に付着させてパウダーとした汚れ防止剤を得た。担体としては珪藻土を焼いて、粉砕したものを用いた。担体における微生物群の担持量は、50億個/cm3程度であった。
【0044】
このパウダー状の汚れ防止剤100グラムを、目の細かい布製の袋に入れ、これをS駅のトイレの小便器(4器並置)の洗浄水タンクの中に浸漬した。このタンクは、10リットルタンクで、トイレ使用後、上記小便器に、上記微生物群が含まれた洗浄水を自動的に供給するものである。給水頻度は、便器によって異なったが3分〜1時間程度毎であった。
その結果、20日後には、黄ばみ、黒ずみ等の汚れを、洗剤を使わずに、ブラシによるだけで除去できるようになった。また、30日後には、小便器の下部にある排水口にこびりついていた尿石の溶解が始まり、45日後には、ブラシで強くこすることにより、ほとんど除去することができた。その後、6ヶ月が経過したが、汚れの付着がなく、しかも以前感じていた悪臭が感じられなくなった。
【0045】
以上の実施例から本発明の効果が明らかである。
Claims (6)
- ラクトバチルス パラカゼイ サブスピーシーズ パラカゼイ(Lactobatillus paracasei subsp. Paracasei)と、エンテロコッカス マロドラタス(Enterococcus
malodoratus)と、キャンジダ リポリティカ(Candida lipolytica)の3種の菌と、
プレート型用具を形成する材料、または、ボール型用具の内部に収容された材料であり、前記3種の菌を多層に担持し、岩石、粉砕物、砂利、砂、プラスチックス、セラミックスおよびタルクのいずれかからなる担持体とを有し、
前記3種の菌の総量における各菌の量比が、下記範囲内とする小便器の排水系の汚れ防止剤であって、
ラクトバチルス パラカゼイ サブスピーシーズ パラカゼイ
:20〜60%
エンテロコッカス マロドラタス :20〜60%
キャンジダ リポリティカ :10〜30%
前記3種の菌を担持した前記担持体より形成した前記プレート型用具を前記小便器に設置する場合は、前記プレート型用具を前記小便器の洗浄水流出口の直下に設置し、前記3種の菌を担持した前記担持体を内部に収容した前記ボール型用具を前記小便器に設置する場合は、前記ボール型用具を前記小便器の洗浄水を供給する水槽内に収納し、
前記担持体に担持させた前記3種の菌を用いて、便器および排水管を含む前記小便器の排水系に付着した尿石を溶解し、または該排水系に尿石が付着するのを防止することができる小便器の排水系の汚れ防止剤。 - 前記担持体は、炭材含有多孔質材料であることを特徴とする請求項1に記載の小便器の排水系の汚れ防止剤。
- 前記担持体は、珪藻土であり、
前記3種の菌の総量における各菌の量比が、下記範囲内である請求項1の小便器の排水系の汚れ防止剤。
ラクトバチルス パラカゼイ サブスピーシーズ パラカゼイ
:40%
エンテロコッカス マロドラタス :40%
キャンジダ リポリティカ :20% - キャンジダ リポリティカ(Candida lipolytica)と、ラクトバチルス パラカゼイ サブスピーシーズ パラカゼイ(Lactobatillus paracasei subsp. Paracasei)と、エンテロコッカス マロドラタス(Enterococcus
malodoratus)との3種の菌と、
プレート型用具を形成する材料、または、ボール型用具の内部に収容された材料であり、前記3種の菌を多層に担持し、岩石、粉砕物、砂利、砂、プラスチックス、セラミックスおよびタルクのいずれかからなる担持体とを有し、
前記3種の菌の総量における各菌の量比が、下記範囲内とする小便器の排水系の汚れ防止方法であって、
ラクトバチルス パラカゼイ サブスピーシーズ パラカゼイ
:20〜60%
エンテロコッカス マロドラタス :20〜60%
キャンジダ リポリティカ :10〜30%
前記3種の菌を担持した前記担持体より形成した前記プレート型用具を前記小便器に設置する場合は、前記プレート型用具を前記小便器の洗浄水流出口の直下に設置し、前記3種の菌を担持した前記担持体を内部に収容した前記ボール型用具を前記小便器に設置する場合は、前記ボール型用具を前記小便器の洗浄水を供給する水槽内に収納し、
前記担持体に担持させた前記3種の菌を用いて、便器および排水管を含む前記小便器の排水系に付着した尿石を溶解し、または該排水系に尿石が付着するのを防止することを特徴とする小便器の排水系の汚れ防止方法。 - 前記担持体は、炭材含有多孔質材料であることを特徴とする請求項4に記載の小便器の排水系の汚れ防止方法。
- 前記担持体は、珪藻土であり、
前記3種の菌の総量における各菌の量比が、下記範囲内である請求項4に記載の小便器の排水系の汚れ防止方法。
ラクトバチルス パラカゼイ サブスピーシーズ パラカゼイ
:40%
エンテロコッカス マロドラタス :40%
キャンジダ リポリティカ :20%
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