JP5071435B2 - 圧電アクチュエータ、レンズ鏡筒およびカメラ - Google Patents

圧電アクチュエータ、レンズ鏡筒およびカメラ Download PDF

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Description

本発明は、圧電アクチュエータに関するものである。
圧電アクチュエータは、電気機械変換素子を駆動信号によって伸縮させ、この伸縮を利用して弾性体の駆動面に進行性振動波(以下、進行波とする)を発生させる。そして圧電アクチュエータは、この進行波によって、駆動面に楕円運動を生じさせ、楕円運動の波頭に加圧接触した相対移動部材を駆動させることにより、駆動力を取り出している(特許文献1参照)。
特開昭58−148682号公報
しかし、従来の圧電アクチュエータは、楕円運動を利用しているため、接触部で摩擦や擦れが生じる、また速度の制御も複雑であった。
本発明の課題は、摩擦や擦れの生じにくい圧電アクチュエータ、およびそれを用いたレンズ鏡筒、カメラを提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、ベース部材(11)の第1の面(11A)から移動部材(12)に向けて突出し、前記移動部材(12)を支持可能な突出部(13,220)と、前記突出部(13,220)とは異なる部材に沿って設けられ、前記第1の面(11A)と交差する交差方向に伸縮可能な第1圧電素子(23)と、前記突出部(13,220)とは異なる部材に沿って設けられ、前記交差方向とは異なる方向に伸縮可能な第2圧電素子(24,324)とを備え、前記第1圧電素子(23,323)は、前記第1の面(11A)と、前記突出部(13,303)とは異なる第1の部材(21,321)との間に設けられ、前記第2圧電素子(24,324)は、前記第1の部材(21,321)と前記第1の部材(21,321)とは異なる第2の部材(22,322)との間に設けられ、前記第1の部材(21,321)は、前記第1の面(11A)と交差する方向に沿った第2の面(21D)を有し、前記第2の部材(22,322)は、前記第1の面(11A)と交差する方向に沿った第3の面(22D)を有し、前記第2圧電素子(24,324)は、前記第2の面(21D)と前記第3の面(22D)の間に設けられていることを特徴とする圧電アクチュエータ(10,110,200,300)である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の圧電アクチュエータ(10,200,300)であって、前記第1圧電素子(23,323)と前記第2圧電素子(24,324)とは接触しないように設けられていることを特徴とする圧電アクチュエータ(10,110,200,300)である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の圧電アクチュエータ(10,200,300)であって、前記移動部材(12)は、前記第2の部材(22,322)の前記第1の面(11A)側と反対側の面に沿って載置されていることを特徴とする圧電アクチュエータ(10,200,300)である。
請求項4に記載の発明は、ベース部材(11)の第1の面(11A)から移動部材(12)に向けて突出し、前記移動部材(12)を支持可能な突出部(13,220)と、前記突出部(13,220)とは異なる部材に沿って設けられ、前記第1の面(11A)と交差する交差方向に伸縮可能な第1圧電素子(23)と、前記突出部(13,220)とは異なる部材に沿って設けられ、前記交差方向とは異なる方向に伸縮可能な第2圧電素子(24,324)とを備え、前記第1圧電素子(23)は、前記突出部(13)とは異なる第1の部材(121)と前記第1の部材(121)とは異なる第2の部材(122)との間に設けられ、前記第2圧電素子(24)は、前記第2の部材(122)と前記突出部(13)との間に設けられ、前記移動部材(12)は、前記第1の部材(21,321)の前記第1の面(11A)側と反対側の面(12A)に沿って載置されていることを特徴とする圧電アクチュエータ(10,110,200,300)である。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の圧電アクチュエータ(110)であって、前記突出部(13)は前記第1の面(11A)と交差する方向に沿った第2の面(13B)を有し、前記第1の部材(121)は前記第2の面(13B)と交差する方向に沿った第3の面(121A)を有し、前記第2の部材(122)は前記第1の面(11A)と交差する方向に沿った第4の面(122A)と前記第2の面(13B)と交差する方向に沿った第5の面(122B)を有し、前記第1圧電素子(23)は、前記第3の面(22D)と第5の面(122B)との間に設けられ、前記第2圧電素子(24)は、前記第2の面(21D)と前記第4の面(122A)との間に設けられていることを特徴とする圧電アクチュエータ(110)である。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の圧電アクチュエータ(10,110,200,300)であって、前記第1圧電素子(23)および前記第2圧電素子(24,324)を伸縮させる制御を行う制御部(30)を有し、前記制御部は、前記第1圧電素子(23)を伸ばした状態で前記第2圧電素子(24,324)を伸ばすことにより前記移動部材(12)を前記第2圧電素子(24,324)の伸縮方向に移動させる制御を行うことを特徴とする圧電アクチュエータ(10,110,200,300)である。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の圧電アクチュエータ(10,110,300)であって、前記移動部材(12)は、前記第1圧電素子(23)および前記第2圧電素子(24,324)が収縮した状態において、前記突出部(13)で支持されることを特徴とする圧電アクチュエータ(10,110,300)である。
請求項8に記載の発明は、ベース部材(11)の第1の面(11A)から移動部材(12)に向けて突出し、前記移動部材(12)を支持可能な突出部(13,220)と、前記突出部(13,220)とは異なる部材に沿って設けられ、前記第1の面(11A)と交差する交差方向に伸縮可能な第1圧電素子(23)と、前記突出部(13,220)とは異なる部材に沿って設けられ、前記交差方向とは異なる方向に伸縮可能な第2圧電素子(24,324)とを備え、前記突出部(220)は、前記交差方向に伸縮可能な第3圧電素子(223)と、前記交差方向とは異なる方向に伸縮可能な第4圧電素子(224)とを有すること、前記第3圧電素子(223)と前記第4圧電素子(224)とは接触しないように設けられていること、前記第3圧電素子(223)は、前記第1の面(11A)と前記第1の部材および前記第2の部材とは異なる第3の部材(221)との間に設けられ、前記第4圧電素子(224)は、前記第3の部材(221)と、前記第3の部材(221)とは異なる第4の部材(222)との間に設けられていること、及び、前記第3の部材(221)は、前記第1の面(11A)と交差する方向に沿った第4の面(221D)を有し、前記第4の部材(222)は、前記第1の面(11A)と交差する方向に沿った第5の面(222D)を有し、前記第4圧電素子(224)は、前記第4の面(221D)と前記第5の面(222D)の間に設けられていることを特徴とする圧電アクチュエータ(200)である。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の圧電アクチュエータ(200)であって、前記移動部材(12)は、前記第4の部材(222)の前記第1の面(11A)側と反対側の面(222C)に沿って載置されていることを特徴とする圧電アクチュエータ(200)である。
請求項10に記載の発明は、請求項8または請求項9に記載の圧電アクチュエータ(200)であって、前記制御部(20)は、前記第3圧電素子(223)および前記第4圧電素子(224)を伸縮させる制御を行い、前記第3圧電素子(223)を伸ばした状態で前記第4圧電素子(224)を伸ばすことにより前記移動部材(12)を前記第4圧電素子(224)の伸縮方向に移動させる制御を行うことを特徴とする圧電アクチュエータ(200)である。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の圧電アクチュエータ(200)であって、前記移動部材(12)は、前記第1圧電素子(23)が伸びた状態であり、かつ、前記第3圧電素子(223)が収縮した状態において、前記第2の部材(22)で支持され、前記第3圧電素子(223)が伸びた状態であり、かつ、前記第1圧電素子(23)が収縮した状態において、前記第4の部材(222)で支持されることを特徴とする圧電アクチュエータ(200)である。
請求項12に記載の発明は、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の圧電アクチュエータを備えたレンズ鏡筒である。
請求項13に記載の発明は、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の圧電アクチュエータを備えたカメラである。
本発明によれば、摩擦や擦れの生じにくい圧電アクチュエータを提供することができる。
本発明の第1実施形態である圧電アクチュエータの構成を概念的に示す図である。 第1実施形態における圧電アクチュエータの動作を説明するタイミングチャートであって、(a)は移動部材をX軸プラス方向に駆動する例、(b)は移動部材をX軸マイナス方向に駆動する例を示す。 第1実施形態における圧電アクチュエータの動作をステップ毎に説明する図である。 本発明の第2実施形態である圧電アクチュエータの構成を概念的に示す図である。 本発明の第3実施形態である圧電アクチュエータの構成を概念的に示す図である。 第3実施形態における圧電アクチュエータの動作を説明するタイミングチャートである。 第3実施形態における圧電アクチュエータの動作をステップ毎に説明する図である。 本発明の変形形態としての圧電モータの概念斜視図である。 本発明の変形形態における圧電アクチュエータの駆動機構の構成を示す図である。 実施形態の圧電アクチュエータを備えたレンズ鏡筒、カメラの構成を示す図である。
(第1実施形態)
以下、図面等を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態である圧電アクチュエータ10の構成を概念的に示す図である。なお、以下の説明では、図中に示すように、X−Y座標によって方向を示す。すなわち、図中左右方向をX軸方向とし、右側をプラス側、左側をマイナス側とする。また、X軸と直交する図中上下方向をY軸方向とし、上側をプラス側、下側をマイナス側とする。
圧電アクチュエータ10は、ベース部材11と、ベース部材11に対して移動可能な移動部材12と、移動部材12を移動駆動する駆動機構20と、当該圧電アクチュエータ10の駆動を制御する制御装置30と、を備えている。なお、本実施形態では、ベース部材11に対して移動部材12がX軸方向に直線的に移動するものとして説明するが、移動部材12の移動は直線に限るものではなく、例えば円弧状(回転)であっても良い。
ベース部材11と移動部材12とは、それぞれ所定厚さの板状に形成され、板面をX軸方向として配置されている。ベース部材11と移動部材12の間には、保持体13が介設されている。移動部材12は、図示しない付勢手段によって、ベース部材11に向けて(Y軸方向マイナス側に)所定の力Fで押圧付勢されている。これにより、ベース部材11と移動部材12とは、保持体13によって規定される間隔で、平行に配置されている。なお、本実施形態では付勢手段を備える構成としたが、これに限定されず、移動部材12は重力によってベース部材11に向けて(Y軸方向マイナス側に)付勢されるものであってもよい。
ベース部材11には、その移動部材12と向かい合う上面(対向面11A)に、移動部材12を支持する前述の保持体13が立設されている。また、対向面11Aには、複数の駆動機構20がX軸方向に所定の間隔で配置されている。
保持体13は、X軸方向に所定間隔で配置された駆動機構20の間に、それぞれ配置されている。保持体13は、正面形状が所定高さの矩形であり、その上面は後述する移動部材12の被駆動面12Aと対応する平坦な支持面13Aとなっている。これにより、保持体13は、付勢手段によって押圧付勢された移動部材12を、支持面13Aで支持し、ベース部材11と移動部材12との間隔を規定している。なお、保持体13の形状および配置位置は、この構成に限定されるものではない。
移動部材12は、前述したように、ベース部材11の上側(Y軸方向プラス側)に、保持体13によって規定される間隔を有して平行に位置している。移動部材12のベース部材11と対向する側の面(下面)は、平坦な被駆動面12Aとなっている。
駆動機構20は、前述したように、ベース部材11の対向面11Aに、X軸方向に所定間隔で複数設けられている。駆動機構20は、リフタ21と、スライダ22と、を備えている。また、リフタ21とベース部材11との間に介設されたリフト駆動体23と、リフタ21とスライダ22との間に介設されたスライド駆動体24とを備えている。
リフタ21は、基板部21Aと支持部21Bとを備える。基板部21AはX軸方向に延び、支持部21Bはその基板部21Aの図1中左側の端部に支持部21Bが上向き(Y軸方向プラス側に向かって)に所定長さに突設され、リフタ21は、図1に示す正面形状において略L字状に形成されている。
また、スライダ22は、図1に示す正面形状においてリフタ21と組み合わされる裏返しの略L字状に形成されている。すなわち、X軸方向に延びる天板部22Aの図1中右側の端部に、支持部22Bが下向き(Y軸方向マイナス側に向かって)に所定長さに突設されている。天板部22Aの上側の面は、移動部材12の被駆動面12Aと対応する平坦な駆動面22Cとなっている。
リフト駆動体23とスライド駆動体24とは、それぞれ圧電効果を有する圧電セラミックス等によって構成された所定厚さの圧電素子である。リフト駆動体23とスライド駆動体24とは、それぞれ電圧の印加によって一方方向(厚さ方向)に所定量変形する。すなわち、電圧のON/OFFによって所定方向に伸縮(ONで伸長,OFFで収縮)し、これによって操作駆動を行うものである。リフト駆動体23とスライド駆動体24には、それぞれ制御装置30が備える駆動回路から電圧が印加されるようになっており、制御装置30によって駆動制御される。
リフト駆動体23は、リフタ21の底面21Cとベース部材11の上面(対向面11A)との間に介設されている。リフト駆動体23は、変形方向(操作駆動方向)をY軸方向として設けられている。これにより、リフト駆動体23は、制御装置30の制御によってY軸方向に伸縮し、リフタ21をベース部材11に対してY軸方向に所定のストロークで移動操作するようになっている。
スライド駆動体24は、リフタ21における支持部21Bの図1中右側の側面(連結側面21D)と、スライダ22における支持部22Bの図1中左側の側面(連結側面22D)との間に介設されている。リフタ21の連結側面21Dとスライダ22の連結側面22Dとは、それぞれベース部材11の対向面11Aに対して直交するように形成されている。スライド駆動体24は、電圧の印加による変形方向(操作駆動方向)をX軸方向として設けられている。これにより、スライド駆動体24は、制御装置30の制御によってX軸方向に伸縮し、スライダ22をリフタ21に対してX軸方向に所定のストロークで移動操作するようになっている。
上記のように、駆動機構20は、リフト駆動体23の駆動によってリフタ21がベース部材11に対してY軸方向に所定のストロークで移動操作され、スライド駆動体24の駆動によってスライダ22がリフタ21に対してX軸方向に所定のストロークで移動操作される。
リフト駆動体23の駆動によるスライダ22のベース部材11に対するY軸方向における移動ストロークは、下記のように設定されている。すなわち、図1に示すように、リフト駆動体23が非作動状態では、リフタ21はその移動ストロークの下端に位置し、スライダ22の上面(駆動面22C)は、保持体13によって支持された移動部材12の下面(被駆動面12A)と所定の間隔(Δz)を有する。また、リフト駆動体23の駆動によってリフタ21が上昇操作されてその移動ストロークの上端に位置すると、スライダ22の駆動面22Cは、図1中に二点鎖線で示すように、保持体13によって支持された移動部材12の被駆動面12Aより所定量上側となる。
このような設定により、リフト駆動体23の駆動によって、保持体13によって支持されていた移動部材12を、駆動機構20が(リフタ21がスライダ22を介して)持ち上げて支持するようになっている。そして、この状態から、スライド駆動体24を駆動してスライダ22をリフタ21に対してX軸方向に移動操作すると、スライダ22の保持した移動部材12は基板11に対してX軸方向に移動する。
上記のように構成された駆動機構20を備える圧電アクチュエータ10は、制御装置30によって、駆動機構20のリフト駆動体23とスライド駆動体24とに印加される電圧がそれぞれ制御され、移動部材12を連続的に移動駆動する。なお、本実施形態では、ベース部材11に設けられた複数の駆動機構20は、全て同じ制御で同期作動する。
次に、前述した図1に加え、図2および図3を参照して、制御装置30による、移動部材12を連続的に移動駆動する制御について説明する。図2は、圧電アクチュエータ10の動作を説明するタイミングチャートであって、(a)は移動部材12をX軸プラス方向に駆動する例、(b)は移動部材12をX軸マイナス方向に駆動する例を示す。図3は、圧電アクチュエータ10の動作をステップ毎に説明する図であって、移動部材12をX軸プラス方向に駆動する例である。
まず、図3(a)に示す非駆動状態(図1と同様)から、リフト駆動体23を駆動(ON)する。これにより、図3(b)に示すように、保持体13によって支持されていた移動部材12を、駆動機構20(スライダ22)によって支持する。リフト駆動体23の駆動から所定時間(Δt1)後、スライド駆動体24を駆動(ON)する。これにより、図3(c)に示すように、スライダ22がX軸プラス方向に移動操作される。その結果、スライダ22に支持された移動部材12は、このスライド駆動体24によるスライダ22の移動ストローク分、X軸プラス方向に移動する。
その後、リフト駆動体23の駆動を停止(OFF)する。これにより、図3(d)に示すように、駆動機構20(スライダ22)による移動部材12の保持が解除され、移動部材12は保持体13に支持される。そして、リフト駆動体23の駆動を停止(OFF)した所定時間(Δt2)後、スライド駆動体24の駆動を停止(OFF)する。これにより、図3(a)に示す非作動位置に戻る。このスライダ22が非作動位置に戻る際には、スライダ22は移動部材12を支持しておらず、移動部材12を移動操作することはない。以後、前述したステップを高速で繰り返すことで、移動部材12を円滑にX軸プラス方向に移動駆動することができる。
上述したステップは、移動部材12をX軸プラス方向に駆動する例であるが、図2(b)に示すタイミングチャートのように駆動機構20を駆動することで、移動部材12をX軸マイナス方向に駆動できる。すなわち、図1に示す非駆動状態から、スライド駆動体24を駆動(ON)し、その所定時間(Δt3)後、リフト駆動体23を駆動(ON)する。これにより、駆動機構20(スライダ22)によって移動部材12を支持する。
次いで、スライド駆動体24の駆動を停止(OFF)する。これにより、スライダ22がX軸マイナス方向に移動操作され、このスライド駆動体24によるスライダ22の移動ストローク分、移動部材12がX軸マイナス方向に移動する。
スライド駆動体24の駆動を停止して所定時間(Δt4)後、リフト駆動体23の駆動を停止(OFF)し、駆動機構20(スライダ22)による移動部材12の保持を解除する。これによって、移動部材12が保持体13に支持された、図1に示す非駆動状態に戻る。
以上のステップを繰り返すことで、移動部材12をX軸マイナス方向に移動駆動することができる。
以上、本実施形態によると、以下の効果を有する。
(1)本実施形態の構成では、リフト駆動体23の駆動によって移動部材12を支持し、スライド駆動体24の駆動によってその支持した移動部材12を移動操作する。つまり、リフト駆動体23とスライド駆動体24とは、それぞれその作用方向が移動部材12を操作する方向に一致しており、且つ、両者の作用は独立して行われる。それぞれの操作に係る力の速度(速さおよび方向)は一定であり、駆動機構20(スライダ22)と駆動体12との間に速度の変化による不要な相対変位(こすり)は生じない。その結果、こすりに起因する磨耗を抑制できる。
(2)移動部材12の支持をリフト駆動体23が行い、移動部材12の移動操作をスライド駆動体24が行う。リフト駆動体23とスライド駆動体24とは接触していないため、一方の駆動体の駆動時の振動が他方の駆動体に与える影響もきわめて小さい。つまり、移動部材12の支持と移動の駆動が完全に分離しており、独立して駆動制御できる。このため、制御の自由度が高く、高い駆動精度に構成できる。
(第2実施形態)
次に、前述した第1実施形態とは構成の異なる本発明の第2実施形態について説明する。図4は、本発明の第2実施形態における圧電アクチュエータ100の構成を概念的に示す図である。なお、図中、前述の第1実施形態と同じ機能を有する構成要素には同符号を付し、説明は省略する。
圧電アクチュエータ100は、前述の第1実施形態における圧電アクチュエータ10(図1参照)とは、駆動機構120の構成が異なる。すなわち、駆動機構120は、リフタ121と、スライダ122と、を備えている。また、リフタ121を駆動するリフト駆動体23と、スライダ122を駆動するスライド駆動体24とを備えている。
本第2実施形態では、スライダ122は、ベース部材11の上面(対向面11A)に、当該対向面11Aに沿ってX軸方向に移動可能として設けられている。スライダ122は、保持体13に隣接して位置し、保持体13にスライド駆動体24を介して連結されている。すなわち、スライド駆動体24は、保持体13に形成された連結面13Bと、スライダ122に形成された連結側面122Aとの間に介設されている。保持体13の連結面13Bと、スライダ122の連結側面122Aとは、ベース部材11の対向面11Aに対して直交するように形成されている。
リフタ121は、スライダ122の上面に、リフト駆動体23を介して設けられている。すなわち、リフト駆動体23は、スライダ122の上面(連結天面122B)と、リフタ121の底面(連結底面121A)との間に介設されている。スライダ122の連結天面122Bと、リフタ121の連結底面121Aとは、それぞれベース部材11の対向面11Aと平行に形成されている。
このような構成により、スライド駆動体24の駆動によって、スライダ122とリフタ121(すなわち駆動機構120)がX軸方向に移動操作される。また、リフト駆動体23の駆動によって、スライダ122に対してリフタ121がY軸方向に移動操作(昇降操作)される。
リフト駆動体23の駆動によるリフタ121のY軸方向における移動ストロークは、下記のように設定されている。すなわち、図4に示すように、リフト駆動体23が非作動状態では、リフタ121はその移動ストロークの下端に位置し、その上面(駆動面121B)は、保持体13によって支持された移動部材12の下面(被駆動面12A)と所定の間隔(Δz)を有する。また、リフト駆動体23の駆動によってリフタ121が上昇操作されてその移動ストロークの上端に位置すると、駆動面121Bは、図4中に二点鎖線で示すように、保持体13によって支持された移動部材12の被駆動面12Aより所定量上側となる。
このような設定により、リフト駆動体23の駆動によって、保持体13によって支持されていた移動部材12を、駆動機構120(リフタ121)が持ち上げて支持するようになっている。そして、この状態から、スライド駆動体24を駆動してスライダ22を保持体13に対してX軸方向に移動操作すると、スライダ22の保持した移動部材12は基板11に対してX軸方向に移動する。
上記のように構成された駆動機構120を備える圧電アクチュエータ110は、リフト駆動体23およびスライド駆動体24を制御駆動することで、移動部材12をX軸方向に連続的に移動駆動することができる。その制御は、前述の第1実施形態と同様で良く、説明は省略する。
以上、本第2実施形態によると、前述した第1実施形態と同様に、こすりや、こすりに起因する磨耗を抑制できる。また、移動部材12の支持と移動の駆動が完全に分離して独立して駆動制御できるため、制御の自由度が高く、高い駆動精度に構成できる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図5は、本発明の第3実施形態における圧電アクチュエータ200の構成を概念的に示す図である。なお、図中、前述した第1実施形態と同じ機能を有する構成要素には同符号を付し、説明は省略する。
図5に示す圧電アクチュエータ200は、前述の第1実施形態における圧電アクチュエータ10(図1参照)と同様に、複数の駆動機構20を備えている。但し、本実施形態では、第1実施形態における保持体13(図1参照)は備えておらず、その代わりに、第2駆動機構220を備えている。
すなわち、ベース部材11と移動部材12との間には、駆動機構20と第2駆動機構220とが、配置されている。駆動機構20と第2駆動機構220とは、ベース部材11の対向面11Aに、X軸方向に所定間隔で交互に設けられている。
駆動機構20は、前述の第1実施形態における圧電アクチュエータ10(図1参照)の駆動機構20と同様に構成されており、説明は省略する。第2駆動機構220は、駆動機構20と同じ構成であるが、各構成要素には異なる符号が付してある。
すなわち、第2駆動機構220は、リフタ221と、スライダ222と、リフト駆動体223と、スライド駆動体224とを備えている。
リフト駆動体223は、リフタ221の底面(連結底面221C)とベース部材11の上面(対向面11A)との間に介設され、ベース部材11とリフタ221とを連結している。スライド駆動体224は、リフタ221の連結側面221Dとスライダ222の連結側面222Dとの間に介設され、リフタ221とスライダ222とを連結している。
そして、駆動機構220は、リフト駆動体223の駆動によってリフタ221が基板部に対してY軸方向に所定のストロークで移動操作され、スライド駆動体224の駆動によってスライダ222がリフタ221に対してX軸方向に所定のストロークで移動操作される。スライダ222は、リフト駆動体223の駆動によるリフタ221のY軸方向の移動(昇降)に伴って昇降する。リフト駆動体223の駆動によるスライダ222の基板11に対するY軸方向における移動ストロークは、駆動機構20と等しく設定されている。
このように構成された駆動機構220は、駆動機構20と同様に、制御装置30によって制御される。すなわち、リフト駆動体223の駆動によって、保持体13によって支持されていた移動部材12を、リフタ221がスライダ222を介して持ち上げて支持する。そして、移動部材12を支持した状態で、スライド駆動体224を駆動してスライダ222をリフタ221に対してX軸方向に移動操作すると、スライダ222の保持した移動部材12は基板11に対してX軸方向に移動する。
駆動機構20と第2駆動機構230とは、前述したように構成は同様であるが、駆動制御のタイミングが異なる。そして、駆動機構20と第2駆動機構230とが、移動部材12の保持および移動操作と、移動部材12の保持解除とを、交互に行って移動部材12をベース部材11に対してX軸方向に移動操作する。
次に、移動部材12を移動操作する駆動機構20と第2駆動機構230の駆動制御について、前述の図5に加えて図6および図7を参照して説明する。図6は、圧電アクチュエータ200の動作を説明するタイミングチャートであって、移動部材12をX軸プラス方向に駆動する例を示す。図7は、圧電アクチュエータ200の動作をステップ毎に説明する図であって、移動部材12をX軸プラス方向に駆動する例である。
駆動機構20および第2駆動機構220の基本的な作動は、前述した第1実施形態と同様である。すなわち、リフト駆動体23,223を駆動(ON)してスライダ22,222によって移動部材12を支持する。次いで、スライド駆動体24,224を駆動(ON)してスライダ22,222が保持した移動部材12をX軸プラス方向に移動する。その後、リフト駆動体23,223の駆動を停止(OFF)してスライダ22,222による移動部材12の保持を解除し、スライド駆動体24,224の駆動を停止(OFF)して駆動前の状態に戻る。
このような駆動制御を、駆動機構20と第2駆動機構220とで所定時間Tずらして行うことで、移動部材12を支持しつつ駆動することができる。
以下、駆動機構20および第2駆動機構220の制御を詳細に説明する。図7(a)に示す初期状態(図5と同様)では、駆動機構20(リフト駆動体23およびスライド駆動体24)が駆動状態にあり、第2駆動機構220(リフト駆動体223およびスライド駆動体224)は非駆動状態にある。この初期状態では、駆動機構20が移動部材12を支持している。
このような初期状態から、第2駆動機構220のリフト駆動体223を駆動する。これにより、図7(b)に示すように、駆動機構20と第2駆動機構220の双方が、移動部材12を支持する。
第2駆動機構220のリフト駆動体223を駆動してから所定時間(Δt5)後に、駆動機構20のリフト駆動体23の駆動を停止(OFF)し、駆動機構20による移動部材12の支持を解除する。これにより、図7(c)に示すように、第2駆動機構220のみで移動部材12を支持した状態となる。つまり、駆動機構20に代わって第2駆動機構220が移動部材12を支持する。
そして、駆動機構20のリフト駆動体23の駆動を停止した所定時間(Δt6)後に、第2駆動機構220のスライド駆動体224を駆動(ON)する。これにより、第2駆動機構220が支持した移動部材12は、X軸プラス方向に移動する。同時に、駆動機構20におけるリフト駆動体23の駆動を停止(OFF)する。これにより、図7(d)に示す状態となる。
図7(d)に示す状態では、第2駆動機構220(リフト駆動体223およびスライド駆動体224)が駆動状態にあって移動部材12を支持している。また、駆動機構20(リフト駆動体23およびスライド駆動体224)は非駆動状態にある。つまり、図7(d)に示す状態は、図7(a)に示す状態とは、駆動機構20と第2駆動機構220の作動状態が入れ替わった状態となっている。
その後は、前述したステップを、駆動機構20と第2駆動機構220とを交換したような制御を行う。すなわち、駆動機構20による移動部材12の支持、第2駆動機構220による移動部材12の支持解除、駆動機構20による移動部材12の移動駆動、を行うものである。そして、上記のプロセスを繰り返す。これにより、移動部材12を円滑にX軸プラス方向に移動駆動することができる。
つまり、図6に示すように、駆動機構20の作動に対して、第2駆動機構220が全く同じ作動を所定時間Tずらして行うことで、移動部材12をX軸プラス方向に移動駆動することができるものである。駆動機構20と第2駆動機構220の差動時間(T)は、移動部材12を支持してから送り駆動を終了するまでの時間以上であれば良い。
なお、本実施形態においても、前述した第1実施形態と同様に、移動部材12をX軸マイナス方向に移動駆動することができる。その場合には、駆動機構20のリフト駆動体23および第2駆動機構220のリフト駆動体223を、それぞれ前述したステップとON/OFFを逆に制御すれば良く、詳細な説明は省略する。
ここで、上記の説明では、第3実施形態は、前述した第1実施形態における保持体13の代わりに、駆動機構20と同様の構成の第2駆動機構220を備え、駆動機構20と第2駆動機構220とで異なる制御を行うというように説明した。しかし、見方を変えて、複数の駆動機構20がX軸方向に所定間隔で配置されて1つ置きにグループ化され、各グループで異なる制御が行われて移動部材12をベース部材11に対してX軸方向に移動操作すると説明することもできる。
以上、説明した第3実施形態によると、以下の効果を有する。すなわち、前述した第1実施形態と同様に、こすりや、こすりに起因する摩耗を抑制できる。また、移動部材12の支持と移動の駆動が完全に分離して独立して駆動制御できるため、制御の自由度が高く、高い駆動精度に構成できる。
さらに、移動部材12を駆動機構20と第2駆動機構220とで同一高さ(Y軸方向の位置)で支持して移動操作するため、移動部材12は上下方向(Y軸方向)に移動しない。このため、滑らかな動作が可能となる。
(変形形態)
以上、説明した実施形態に限定されることなく、以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
(1)上記各実施形態は、駆動機構20(および第2駆動機構220)が直線状に配置され、これによって移動部材12を直線的に移動操作する構成例である。しかし、移動部材12の移動方向は直線的なものに限るものではなく、円形であっても良い。すなわち、駆動機構20を円環状に配置することで、回転運動するように構成することも可能である。図8に、その一例である圧電モータ300の概念斜視図を示す。
図8に示す圧電モータ300は、第3実施形態における基材11(図5参照)に対応するステータ301と、移動部材12(図5参照)に対応するロータ302の間に、環状駆動機構320を備えている。
ステータ301は円環形状に形成されており、中央部分は円形の開口部がある。ロータ302は、概略円盤状に形成されている。ロータ302には、回転軸303が固定されており、この回転軸303はステータ301の中央部分の開口部を貫通し、その開口部によって、軸方向には所定量移動可能且つ回転自在に支持されている。ロータ302は、図示しない付勢手段によってステータ301に接近する側に押圧付勢されている。これにより、ステータ301とロータ302とは、所定の間隔を有して相対回転可能となっている。
回転軸303は、ステータ301より図中下側に突出し、この突出部から回転力を出力するようになっている。図8では、出力ギア304が装着されている。
環状駆動機構320は、第3実施形態における駆動機構20、220(図5参照)と同様の構成が複数円環状に配置されて構成されている。環状駆動機構320は、リフタ円板321と、リフタ円板321に対向配置されたスライダ円板322とを備えている。
リフタ円板321は、ステータ301にリフト駆動体323を介して装着されている。リフタ円板321の上面には、リフタ321Aが周方向に所定間隔で突設されている。
スライダ円板322のリフタ円板321と対向する面(下面)には、複数のスライダ322Aが所定間隔で突設されている。スライダ322Aの配置位置は、リフタ円板321に配置されたリフタ321Aの間隔部位と対応している。スライダ322Aの周方向一方側面とリフタ円板321のリフタ321Aとの間には、それぞれスライド駆動体324が介設されている。これにより、リフタ円板321とスライダ円板322とが、スライド駆動体324を介して上下方向には相対移動不能に連結されている。スライダ円板322と、その上側に位置するロータ302との間は、リフト駆動体323の非駆動時において所定の間隔に設定されている。
上記のように構成された圧電モータ300は、リフト駆動体323の駆動によって、リフタ円板321およびスライダ円板322がステータ301に対して軸方向に移動して、スライダ円板322がロータ302に圧接する。この状態で、スライド駆動体324を駆動することで、ロータ302を回転軸303回りに回転駆動することができる。これらリフト駆動体323およびスライド駆動体324の制御は、前述の第3実施形態と同様である。
なお、この構成例は環状駆動機構320に第3実施形態の構成を適用したものであるが、第1実施形態の構成を適用しても良いことはもちろんである。
(2)また、上記実施形態における駆動機構20(および第2駆動機構220)の数は、図に示す数に限定されるものではなく、より多く設けても良いことは言うまでもない。駆動機構20(および第2駆動機構220)を多数設けることで、移動部材12をより円滑に移動させることができる。また、駆動機構20(および第2駆動機構220)の配置も、一列直線状のみでなく、並列に配置しても良い。
(3)また、上記実施形態においては、駆動機構20(および第2駆動機構220)は、リフト駆動体23、223およびスライド駆動体24、224を厚み方向(すなわち図1、図5中のY軸方向に変位させることにより、移動部材12を駆動する構成としたが、図9に示すような構成としてもよい。図9は、変形形態による駆動機構420の構成を示す図である。
図9において、スライダ421は、図1におけるリフタ21(あるいは図5におけるリフタ221)と同様の部材であり、リフタ422は、図1におけるスライダ22(あるいは図5におけるスライダ222)と同様の部材である。スライド駆動体423は、図1におけるリフト駆動体23(あるいは図5におけるリフト駆動体223)と同様の位置に設けられており、リフト駆動体424は、図1おけるスライド駆動体24(あるいは図5におけるスライド駆動体224)と同様の位置に設けられている。
スライド駆動体423およびリフト駆動体424は、それぞれ圧電効果を有する圧電セラミックス等によって構成された所定厚さの圧電素子である。スライド駆動体423は、電圧の印加によって厚さ方向と直交する方向(図9におけるX軸方向)に所定量変形する。すなわち、電圧のON/OFFによってX軸方向に伸縮する。その結果、スライダ421をX軸方向に移動させることができる。リフト駆動体424も、電圧の印加によって厚さ方向と直交する方向(図9におけるY軸方向)に所定量変形する。すなわち、電圧のON/OFFによってY軸方向に伸縮する。その結果、リフタ422をX軸方向に移動させることができる。
このような図9におけるスライド駆動体およびリフト駆動体を、図1あるいは図5のスライド駆動体およびリフト駆動体と同様に制御することにより、図1あるいは図5と同様に、移動体12を駆動制御することができる。
(4)図10は、図9のような駆動機構20(あるいは120、220、420)を円環状に配置することにより移動部材を回転運動させる構成とした圧電モータ300を備えたカメラ101の構成図である。図10において、カメラ101は、撮像素子108を有するカメラボディ102と、レンズ107を有するレンズ鏡筒103とを備えている。レンズ鏡筒3は、カメラボディ102に着脱可能な交換レンズである。なお、図10では、レンズ鏡筒103が交換レンズである例を示したが、これに限らず、例えば、カメラボディと一体型のレンズ鏡筒としてもよい。
レンズ鏡筒103は、レンズ107、カム筒106、ギア304、圧電モータ300等を備えている。圧電モータ300は、カメラ101のフォーカス動作時にレンズ107を駆動する駆動源として用いられる。圧電モータ300から得られた駆動力は、ギア304を介してカム筒106に伝えられる。レンズ107は、カム筒106に保持されており、圧電モータ300の駆動力により、光軸方向Lに略平行に移動して、焦点調節を行うフォーカスレンズである。
図10において、レンズ鏡筒103内に設けられたレンズ群(レンズ107を含む)によって、撮像素子108の撮像面に被写体像が結像される。撮像素子108によって、結像された被写体像は電気信号に変換され、その信号がA/D変換されることによって、画像データが得られる。
なお、実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した実施形態によって限定されることはない。
10:圧電アクチュエータ、11:ベース部材、11A:対向面、12:移動部材、13:保持体、21:リフタ、21D:連結側面、22:スライダ、22D:連結側面、23:リフト駆動体、24:スライド駆動体、30:制御装置、110:圧電アクチュエータ、121:リフタ、121A:連結底面、122:スライダ、122A:連結側面、122B:連結天面、13:保持体、13B:連結面、200:圧電アクチュエータ、221:リフタ、221D:連結側面、222:スライダ、222D:連結側面、223:リフト駆動体、224:スライド駆動体

Claims (13)

  1. ベース部材の第1の面から移動部材に向けて突出し、前記移動部材を支持可能な突出部と、
    前記突出部とは異なる部材に沿って設けられ、前記第1の面と交差する交差方向に伸縮可能な第1圧電素子と、
    前記突出部とは異なる部材に沿って設けられ、前記交差方向とは異なる方向に伸縮可能な第2圧電素子と、備え、
    前記第1圧電素子は、前記第1の面と、前記突出部とは異なる第1の部材と、の間に設けられ、
    前記第2圧電素子は、前記第1の部材と前記第1の部材とは異なる第2の部材との間に設けられ、
    前記第1の部材は、前記第1の面と交差する方向に沿った第2の面を有し、前記第2の部材は、前記第1の面と交差する方向に沿った第3の面を有し、前記第2圧電素子は、前記第2の面と前記第3の面の間に設けられていること
    を特徴とする圧電アクチュエータ。
  2. 請求項1に記載の圧電アクチュエータであって、
    前記第1圧電素子と前記第2圧電素子とは接触しないように設けられていること
    を特徴とする圧電アクチュエータ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の圧電アクチュエータであって、
    前記移動部材は、前記第2の部材の前記第1の面側と反対側の面に沿って載置されていること
    を特徴とする圧電アクチュエータ。
  4. ベース部材の第1の面から移動部材に向けて突出し、前記移動部材を支持可能な突出部と、
    前記突出部とは異なる部材に沿って設けられ、前記第1の面と交差する交差方向に伸縮可能な第1圧電素子と、
    前記突出部とは異なる部材に沿って設けられ、前記交差方向とは異なる方向に伸縮可能な第2圧電素子とを備え、
    前記第1圧電素子は、前記突出部とは異なる第1の部材と前記第1の部材とは異なる第2の部材との間に設けられ、
    前記第2圧電素子は、前記第2の部材と前記突出部との間に設けられ、
    前記移動部材は、前記第1の部材の前記第1の面側と反対側の面に沿って載置されていること
    を特徴とする圧電アクチュエータ。
  5. 請求項4に記載の圧電アクチュエータであって、
    前記突出部は前記第1の面と交差する方向に沿った第2の面を有し、前記第1の部材は前記第2の面と交差する方向に沿った第3の面を有し、前記第2の部材は前記第1の面と交差する方向に沿った第4の面と前記第2の面と交差する方向に沿った第5の面を有し、
    前記第1圧電素子は、前記第3の面と第5の面との間に設けられ、
    前記第2圧電素子は、前記第2の面と前記4の面との間に設けられていること
    を特徴とする圧電アクチュエータ。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の圧電アクチュエータであって、
    前記第1圧電素子および前記第2圧電素子を伸縮させる制御を行う制御部を有し、
    前記制御部は、前記第1圧電素子を伸ばした状態で前記第2圧電素子を伸ばすことにより前記移動部材を前記第2圧電素子の伸縮方向に移動させる制御を行うこと
    を特徴とする圧電アクチュエータ。
  7. 請求項6に記載の圧電アクチュエータであって、
    前記移動部材は、前記第1圧電素子および前記第2圧電素子が収縮した状態において、前記突出部で支持されること
    を特徴とする圧電アクチュエータ。
  8. ベース部材の第1の面から移動部材に向けて突出し、前記移動部材を支持可能な突出部と、
    前記突出部とは異なる部材に沿って設けられ、前記第1の面と交差する交差方向に伸縮可能な第1圧電素子と、
    前記突出部とは異なる部材に沿って設けられ、前記交差方向とは異なる方向に伸縮可能な第2圧電素子とを備え、
    前記突出部は、前記交差方向に伸縮可能な第3圧電素子と、前記交差方向とは異なる方向に伸縮可能な第4圧電素子とを有すること、
    前記第3圧電素子と前記第4圧電素子とは接触しないように設けられていること、
    前記第3圧電素子は、前記第1の面と前記第1の部材および前記第2の部材とは異なる第3の部材との間に設けられ、前記第4圧電素子は、前記第3の部材と前記第3の部材とは異なる第4の部材との間に設けられていること、及び、
    前記第3の部材は、前記第1の面と交差する方向に沿った第4の面を有し、前記第4の部材は、前記第1の面と交差する方向に沿った第5の面を有し、前記第4圧電素子は、前記第4の面と前記第5の面の間に設けられていること
    を特徴とする圧電アクチュエータ。
  9. 請求項8に記載の圧電アクチュエータであって、
    前記移動部材は、前記第4の部材の前記第1の面側と反対側の面に沿って載置されていること
    を特徴とする圧電アクチュエータ。
  10. 請求項8または請求項9に記載の圧電アクチュエータであって、
    前記制御部は、前記第3圧電素子および前記第4圧電素子を伸縮させる制御を行い、前記第3圧電素子を伸ばした状態で前記第4圧電素子を伸ばすことにより前記移動部材を前記第4圧電素子の伸縮方向に移動させる制御を行うこと
    を特徴とする圧電アクチュエータ。
  11. 請求項10に記載の圧電アクチュエータであって、
    前記移動部材は、前記第1圧電素子が伸びた状態であり、かつ、前記第3圧電素子が収縮した状態において、前記第2の部材で支持され、前記第3圧電素子が伸びた状態であり、かつ、前記第1圧電素子が収縮した状態において、前記第4の部材で支持されること
    を特徴とする圧電アクチュエータ。
  12. 請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の圧電アクチュエータを備えたレンズ鏡筒。
  13. 請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の圧電アクチュエータを備えたカメラ。
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