JP5068785B2 - 情報開示支援装置、情報開示支援方法及び情報開示支援プログラム - Google Patents
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Description
したがって、この発明の一観点によれば、ライフログ情報の種類、情報源及び発生時刻のうち少なくとも2つの組み合わせを考慮して開示ルールを設定することが可能となり、これにより個々のライフログ情報に対しさらにきめ細やかな開示/非開示制御を行うことが可能となる。
第1の態様は、上記開示ルール設定支援手段又は過程において、先ず開示ルールの設定対象とするライフログ情報の種類又は情報源の入力を受け付け、この入力された種類又は情報源に該当するライフログ情報を抽出する。次に、この抽出されたライフログ情報について、その発生頻度を表す発生率、開示ルールを設定する時刻に対する近さを表す直近率、発生の周期性を表す周期性度、及び発生継続時間の長さを表す継続時間長のうちの少なくとも2つの組み合わせに基づいて開示ルールの設定優先度を表す評価値を算出し、この算出された評価値に基づいて、上記抽出されたライフログ情報の中から上記設定優先度の高いライフログ情報を選択して上記ユーザに提示するものである。
このようにすると、開示ルールを設定入力する際に、開示ルールの設定優先度の高いライフログ情報が自動的に選択されてユーザに提示される。このため、ユーザは開示ルールの設定優先度の高いライフログ情報に対し優先的に開示ルールを設定することが可能となり、またライフログ情報の開示を受ける側はレコメンド等のサービスを行う上でより有用性の高いライフログ情報を取得することが可能となる。
このようにすると、ライフログ情報の発生時間帯を任意に入力指定することが可能となり、これにより開示ルールの設定対象となるライフログ情報をさらに絞り込むことができる。
図1は、この発明に係わる情報開示支援装置の一実施形態であるユーザ端末のハードウエアとソフトウエアの構成を示すブロック図である。
ユーザ端末UTは、例えば携帯可能なパーソナル・コンピュータ又は携帯電話機からなり、マイクロプロセッサからなる中央処理ユニット(CPU;Central Processing Unit)11を備える。このCPU11には、バス12を介してプログラムメモリ13及びデータメモリ14が接続され、さらに通信インタフェース(通信I/F)15と、複数のセンサインタフェース(センサI/F)161,162,…と、入出力インタフェース(入出力I/F)18が接続されている。
評価値を算出するためのパラメータとしては、ライフログ情報の発生頻度を表す「発生率」と、開示ルールを設定する時刻に対する近さを表す「直近率」と、発生の周期性を表す「周期性度」と、発生継続時間の長さを表す「継続時間長」が定義され、これらのパラメータのうちの少なくとも2つの組み合わせに基づいて評価値が算出される。
(1)履歴データの収集からライフログ情報の開示処理
図3は、履歴データの収集から開示対象のライフログ情報の送信までの処理手順と処理内容を示すフローチャートである。
(1−1)履歴データの収集
図示しないタイマにより一定の周期でトリガ信号が発生されるか、又はユーザが入力デバイス19においてセンシング指示を入力したとする。そうするとCPU11は、ステップS11により履歴データ収集制御プログラム131を起動し、当該プログラム131の制御の下で、GPS受信機等のセンサ171,172,…からセンサI/F161,162,…を介してセンシングデータを取り込む。そして、この取り込んだ各センシングデータをデータメモリ14内の図示しない一時記憶部に記憶させる。
以後同様に、タイマからトリガ信号が発生されるか、又はユーザによりセンシング指示が入力されるごとに、自端末UTの位置情報等のセンシングデータが収集されてデータメモリ14内の一時記憶部に順次蓄積される。
次にCPU11は、ステップS12においてライフログ生成・蓄積制御プログラム132を起動し、このライフログ生成・蓄積制御プログラム132の制御の下で、上記一時記憶部に記憶されたセンシングデータをその種類(Channel)、情報源(Sensor)及び発生時刻(Time)により分類してライフログ情報を生成する。そして、このライフログ情報をステップS13によりライフログデータベース141に記憶させる。
図4はライフログデータベース141に記憶されるライフログ情報の構造の一例を、また図5はライフログデータベース141に記憶されるライフログ情報の具体的な記述例をそれぞれ示す。
ライフログデータベース141に新たなライフログ情報が記憶されると、CPU11は開示判定・出力制御プログラム134の制御の下で、先ずステップS14により開示ルールデータベース142から開示ルールの設定情報を読み出す。そして、上記読み出された開示ルールの設定情報をもとに上記新たなライフログ情報が開示対象か否かをステップS15により判定し、開示対象であればステップS16からステップS17に移行して上記ライフログ情報に開示を許可する旨の情報を追記する。具体的には、ライフログ情報に付与される開示/非開示フラグを“開示”に設定する。
ユーザが開示ルールを設定する際に、CPU11は開示ルール設定支援制御プログラム133に従い以下のような設定支援処理を実行する。図6はその処理手順と処理内容を示すフローチャートである。
(2−1)開示ルール設定対象となるライフログ情報の種類、情報源及び時間帯の指定
CPU11は先ずステップS21により、ライフログデータベース141からライフログ情報のインスタンスを含むクラスデータを読み込む。そして、ステップS22により開示ルール設定画面の表示データを生成し、この生成された表示データを入出力I/F18を介して表示デバイス20に表示させる。図8はこのとき表示される開示ルール設定画面の一例を示すもので、入力待受状態を示している。
この状態でユーザが、上記開示ルール設定画面において設定対象となる時間帯を入力したとする。そうするとCPU11は、上記入力された時間帯の指定情報をステップS25により取り込む。
CPU11は、次にステップS26において各ライフログ情報に関する開示ルールの設定優先度を表す評価値を計算する。この評価値は、ライフログ情報の発生頻度を表す「発生率」と、開示ルールを設定する時刻に対する近さを表す「直近率」と、発生の周期性を表す「周期性度」と、発生継続時間の長さを表す「継続時間長」のうち、例えば「発生率」と「直近率」との線形結合として以下の式により計算される。
評価値=α*発生率+(1−α)*直近率
ただし、αは0から1の間の値をとる係数であり、ユーザが任意に設定可能である。
発生率=当該インスタンスの発生数/クラス内のインスタンスの総発生数
また、直近率は以下の式で算出される0〜1の間の値をとる数値として定義される。
直近率=(現在時刻−当該インスタンスの直近発生時刻)
/[(現在時刻−クラス内各インスタンスの直近発生時刻)の平均]
すなわち、CPU11は先ずステップS41によりライフログデータベース141からライフログ情報の形式データを読み出し、この形式データに含まれる種類(チャネル名)及び情報源(センサ名)が既存か否かをそれぞれステップS42,S44により判定する。この判定の結果、種類(チャネル名)が未登録であれば、ステップS43により上記チャネル及びイベント拡張クラスをライフログデータベース141に追加する。また、情報源(センサ名)が未登録であれば、ステップS45により上記センサ拡張クラスをライフログデータベース141に追加する。
CPU11は、次にステップS27において、上記計算された評価値に従い、クラスに含まれるインスタンスを評価値の高い順に並べて開示ルール設定画面に表示させる。例えば、いま図9の開示ルール設定画面に示すように、クラスの種類及び情報源として「滞在地」が選択指定され、かつ時間帯として2009年3月1日0時0分0秒〜2009年3月19日14時30分00秒が指定されたとする。そうすると、当該条件に該当するライフログ情報が、評価値の高い順に同図に示すように対象データ表示欄に表示される。
上記ライフログ情報が表示された状態で、ユーザが入力デバイス19において、開示ルールの内容を示す情報として「条件」と「対象」を入力すると、CPU11はこの入力された「条件」と「対象」をステップS28により認識する。このとき「条件」及び「対象」の入力は、例えば図10に示すように、対象データの表示欄において各ライフログ情報のそれぞれ対応付けて表示される「条件」及び「対象」のチェックボタンにチェックを入れることによりなされる。なお、組み合わせルールを設定する場合、CPU11はステップS29からステップS22に戻り、上記ステップS22〜ステップS29の処理を繰り返す。
しかも、ライフログ情報の発生時間帯(Time(Period))を入力しているので、開示ルールの設定対象となるライフログ情報を時間帯により絞り込むことができ、これによりさらに効率的な開示ルールの設定を行うことができる。
その他、ライフログ情報の生成及び蓄積処理の手順と処理内容、開示ルール設定支援処理の手順と内容等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
Claims (7)
- ユーザの行動履歴を表すライフログ情報を、その種類、情報源及び発生時刻により分類して記憶するライフログ記憶手段と、
前記ライフログ記憶手段に記憶されたライフログ情報の種類、情報源及び発生時刻のうち少なくとも2つの組み合わせに基づいて、開示ルールの設定を支援するための情報を前記ユーザに提示する開示ルール設定支援手段と、
前記ユーザによる開示ルールの設定入力を受け付け、この入力された開示ルールを記憶する開示ルール記憶手段と、
前記ライフログ記憶手段に記憶されたライフログ情報について、前記開示ルール記憶手段に記憶された開示ルールをもとに開示の許否を判定し、開示が許可されたライフログ情報を出力するライフログ出力手段と
を具備することを特徴とする情報開示支援装置。 - 前記開示ルール設定支援手段は、
前記開示ルールの設定対象とするライフログ情報の種類又は情報源の入力を受け付ける手段と、
前記入力された種類又は情報源に該当するライフログ情報を前記ライフログ記憶手段から抽出する手段と、
前記抽出されたライフログ情報について、その発生頻度を表す発生率、開示ルールを設定する時刻に対する近さを表す直近率、発生の周期性を表す周期性度、及び発生継続時間の長さを表す継続時間長のうちの少なくとも2つの組み合わせに基づいて、開示ルールの設定優先度を表す評価値を算出する手段と、
前記算出された評価値に基づいて、前記抽出されたライフログ情報の中から前記設定優先度の高いライフログ情報を選択して前記ユーザに提示する手段と
を備えることを特徴とする請求項1記載の情報開示支援装置。 - 前記開示ルール設定支援手段は、
前記開示ルールの設定対象とするライフログ情報の発生時間帯を表す情報の入力を受け付ける手段と、
前記入力された種類又は情報源に該当するライフログ情報の中から、前記入力された発生時間帯に発生したライフログ情報を抽出し、この抽出されたライフログ情報を前記評価値の算出に供する手段と
を、さらに備えることを特徴とする請求項2記載の情報開示支援装置。 - ユーザの行動履歴を表すライフログ情報を、その種類、情報源及び発生時刻により分類して第1のメモリに記憶する過程と、
前記メモリに記憶されたライフログ情報の種類、情報源及び発生時刻のうち少なくとも2つの組み合わせに基づいて、開示ルールの設定を支援するための情報を前記ユーザに提示する開示ルール設定支援過程と、
前記ユーザによる開示ルールの設定入力を受け付け、この入力された開示ルールを第2のメモリに記憶する過程と、
前記ライフログ記憶手段に記憶されたライフログ情報について、前記第2のメモリに記憶された開示ルールをもとに開示の許否を判定し、開示が許可されたライフログ情報を出力する過程と
を具備することを特徴とする情報開示支援方法。 - 前記開示ルール設定支援過程は、
前記開示ルールの設定対象とするライフログ情報の種類又は情報源の入力を受け付ける過程と、
前記入力された種類又は情報源に該当するライフログ情報を前記第1のメモリから抽出する過程と、
前記抽出されたライフログ情報について、その発生頻度を表す発生率、開示ルールを設定する時刻に対する近さを表す直近率、発生の周期性を表す周期性度、及び発生継続時間の長さを表す継続時間長のうちの少なくとも2つの組み合わせに基づいて、開示ルールの設定優先度を表す評価値を算出する過程と、
前記算出された評価値に基づいて、前記抽出されたライフログ情報の中から前記設定優先度の高いライフログ情報を選択して前記ユーザに提示する過程と
を備えることを特徴とする請求項4記載の情報開示支援方法。 - 前記開示ルール設定支援過程は、
前記開示ルールの設定対象とするライフログ情報の発生時間帯を表す情報の入力を受け付ける過程と、
前記入力された種類又は情報源に該当するライフログ情報の中から、前記入力された発生時間帯に発生したライフログ情報を抽出し、この抽出されたライフログ情報を前記評価値の算出に供する過程と
を、さらに備えることを特徴とする請求項5記載の情報開示支援方法。 - 前記請求項1乃至3のいずれかに記載の情報開示支援装置が具備する各手段に対応する処理を、前記情報開示支援装置が備えるコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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