JP5068465B2 - 架線測定器及び架線測定方法 - Google Patents

架線測定器及び架線測定方法 Download PDF

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Description

この発明は、電車の架線を測定する架線測定器及び架線測定方法に関するものである。
従来から、電車のパンタグラフが接触するトロリ線の高さや、レールの左右の高低差及びトロリ線に取付けられる曲線引金具の取付け角度を測定する架線測定器が知られている。この架線測定器は、測定ゲージ棒と、測定ゲージ棒に摺動可能に取付けられた測定腕とを備えたものである。
この架線測定器にて測定を行う場合には、測定ゲージ棒をレール上に載置し、測定腕をトロリ線や曲線引金具の両端に当接し、測定ゲージ棒及び測定腕に刻印された目盛りを目視するようにしている。これによりトロリ線のレールに対する高さや、トロリ線に取付けられる曲線引金具の取付け角度を測定できる(例えば、特許文献1参照)。
特開昭58−39901号公報
ところで、上述の架線測定器は、レール上からトロリ線までの高さを測定ゲージ棒で測定するため、測定ゲージ棒が長くなり、架線測定器全体が非常に大きなものとなってしまう。また、重量も重く、持ち運びが困難であるという課題がある。
一方、測定ゲージ棒に取付けられた測定腕を直接トロリ線に当てて測定するため、安全を確保する必要もある。
さらに、測定ゲージ棒及び測定腕に刻印された目盛りを目視することで測定するため、測定精度にバラツキがあるという課題もある。
そこで、この発明は、小型で持ち運び易く、作業が容易にでき、測定精度を高めることができる架線測定器及び架線測定方法を提供するものである。
上記の架台を解決するために、請求項1に記載した発明は、左右で対を成すレール上に位置決めされる架台と、前記架台上に搭載されるレーザ測定器と、前記レーザ測定器で得られたデータを処理するコンピュータと、を備え、前記架台は、対を成す前記レールの各上面に接する軌道面における左右の該レールの中心から該軌道面に対して垂直な方向に延びる仮想線上の位置で、前記レーザ測定器を支持し、前記レーザ測定器は、照射部から対象物にレーザ光を照射して該対象物までの距離を測定する測定器本体と、前記架台に対する該測定器本体の傾き角度を変えられるよう、該測定器本体を支持する支持部と、該測定器本体の傾き角度を測定する角度計と、を有し、前記測定器本体で前記照射部から前記対象物としての架線までの距離が測定され、且つ該距離測定時における前記測定器本体の傾き角度が前記角度計で測定されると、前記コンピュータは、前記照射部から前記架線までの距離と、前記傾き角度と、前記軌道面から前記測定器本体の前記照射部までの予め定められた高さとを用いて、該軌道面から前記架線までの最短距離である架線高さを求めると共に、前記照射部から前記架線までの前記距離と、前記傾き角度とを用いて、前記仮想線から前記架線までの最短距離である架線偏位を求めることを特徴とする架線測定器である
このように構成することで、架線を非接触で測定することができ、架線測定器を小さくし、軽量化できる。
請求項2に記載した発明は、前記架線測定器において、前記照射部から前記架線までの距離、及び、該照射部から該架線に一方の端部が接している曲線引金具の他方の端部までの距離が前記測定器本体で測定され、且つ各距離の測定時における前記測定器本体の傾き角度が前記角度計で測定されると、前記コンピュータは、前記照射部から前記架線までの距離と、該距離の測定時における前記測定本体の傾き角度と、前記照射部から前記曲線引金具の前記他方の端部までの距離と、該距離の測定時における前記測定本体の傾き角度とを用いて、前記架線に接して前記軌道面に平行な線に対する前記曲線引金具の前記一方の端部と前記他方の端部とを結ぶ線分の角度である曲引角度を求めることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、左右で対を成すレール上に架台を位置決めする架台位置決め工程と、照射部から対象物にレーザ光を照射して該対象物までの距離を測定する測定器本体と、前記架台に対する該測定器本体の傾き角度を変えられるよう、該測定器本体を支持する支持部と、該測定器本体の傾き角度を測定する角度計と、を有するレーザ測定器を、前記架台に支持させて、対を成す前記レールの各上面に接する軌道面における左右の該レールの中心から該軌道面に対して垂直な方向に延びる仮想線上に前記レーザ測定器を位置させる支持工程と、前記照射部から架線に対して前記レーザ光を照射させて、該照射部から該架線までの距離を前記測定器本体に測定させる距離測定工程と、前記測定器本体が前記照射部から前記架線までの距離を測定している際の該測定器本体の傾き角度を前記角度計に測定させる角度測定工程と、前記距離測定工程で得られた前記照射部から前記架線までの前記距離と、前記角度測定工程で得られた前記傾き角度と、前記軌道面から前記測定器本体の前記照射部までの予め定められた高さとを用いて、該軌道面から前記架線までの最短距離である架線高さを求めると共に、前記照射部から前記架線までの前記距離と、前記傾き角度とを用いて、前記仮想線から前記架線までの最短距離である架線偏位を求める演算工程と、を実行することを特徴とする架線測定方法である。
請求項4に記載した発明は、前記架線測定方法において、前記距離測定工程では、前記照射部から前記架線までの距離、及び、該照射部から該架線に一方の端部が接している曲線引金具の他方の端部までの距離を前記測定器本体で測定させ、前記角度測定工程では、前記照射部から前記架線までの距離、及び該照射部から前記曲線引金具の前記他方の端部までの距離の各測定時における前記測定器本体の傾き角度を前記角度計で測定させ、前記演算工程では、前記照射部から前記架線までの距離と、該距離の測定時における前記測定本体の傾き角度と、前記照射部から前記曲線引金具の前記他方の端部までの距離と、該距離の測定時における前記測定本体の傾き角度とを用いて、前記架線に接して前記軌道面に平行な線に対する前記曲線引金具の前記一方の端部と前記他方の端部とを結ぶ線分の角度である曲引角度を求めることを特徴とする。
発明によれば、架線を非接触で測定することができ、架線測定器を小さくし、軽量化できるため、作業が容易で持ち運び易い効果がある。
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
尚、図中の一点鎖線は水平方向と、垂直方向を示している。
図1、図2(a),図2(b)に示すように、この発明の実施形態の架線測定器は、架台2と、レーザ測定器3とで構成されたもので、電車50のレール1a,1b上にレーザ測定器3を取付けた架台2がセットされている。
そのレーザ測定器3の上方には、架線であるトロリ線4や曲線引金具5がレール1a,1bに沿う方向に配索されている。
レール1a,1bは、そのレール1a,1bの上面11a,11bに接する面である軌道面15が水平方向に対して傾き角度θ1傾いた状態で設置されている。
架台2はFRPで成型され、レーザ測定器3をレール1a,1bに対して常に一定の位置にセットするためのもので、板状のベース部材14に、四本の脚12a,12b,12c,12dの一端が回動可能に取付けられている。
脚12a,12b,12c,12dは、右側と左側とにそれぞれ二本ずつ組となった状態で設けられ、それぞれ組となった脚12a,12bと脚12c,12dとの他端寄りに、両者を固定する断面L型の部材25aが跨るようにして設けられている。
脚12a,12bの他端には、アルミ製のブラケット37a,37bがそれぞれ設けられ、脚12c,12dの他端には、アルミ製のブラケット37c,37dがそれぞれ設けられている。
これらブラケット37a,37b,37c,37dは、脚12a,12b,12c,12dの他端の外面と下面とを保護するものである。
さらに、ブラケット37a,37bの下面には、アルミ製で断面L字型の位置決め部材13aが脚12aと脚12bとに跨ってレール1aの敷設方向を中心に回動可能に設けられ、ブラケット37c,37dの下面には、アルミ製で断面L字型の位置決め部材13bが脚12cと脚12dとに跨ってレール1bの敷設方向を中心に回動可能に設けられている。
位置決め部材13a,13bは、架台2をレール1a,1b上に安定してセットさせ、ベース部材14上に取付けられたレーザ測定器3を常にレール1a,1b間の中心にセットさせるためのもので、ブラケット37a,37b,37c,37dの下面を覆うフラットプレートと、レール1a,1bの内側面35a,35bに当接するインナーストッパとで構成されている。
また、位置決め部材13a,13bの下面には、ナイロン樹脂製の板状部材36a,36bが設けられている。
板状部材36a,36bは、レール1a,1bの上面11a,11bに当接するものである。
脚12aと脚12dとの間には、ステー28が両者に跨るようにして設けられ、ステー28の一端が回動可能に支持されている。
脚12dには、長穴29がそのステー28の他端を起点として脚12dの長手方向に沿う方向に下方に向かって設けられ、ステー28の他端は、この長穴29上を摺動可能に支持されている。
ステー28は、ベース部材14を軌道面15に対して平行に保ち、脚12a,12bと脚12c,12dとを開閉可能にするためのものである。
レーザ測定器3は、角度計を備え、且つ、レーザ光を架線に照射し、反射光を取り込むことによって架線高さを測定するためのもので、測定器本体30に支持部32が回動軸34を介して回動可能に支持されている。
支持部32の下部には、台座27が設けられ、台座27は、架台2のベース部材14上に固定している。
レーザ測定器3を動作させるためのバッテリーには、単三電池が6本使用されている。つまり、この実施形態では、レーザ測定器3はDC9Vで動作するものである。
測定器本体30の先端には、レーザ光を照射する照射部17が設けられている。
測定器本体30の一側面には、レーザ光を的確に架線に照準を合わせるための望遠鏡23と、夜間作業の場合にレーザ光の先端を見え易くするためのライト24とがブラケット40を介して設けられている。
測定器本体30の他側面には、照準を微調整しながら合わせるためのつまみ33が設けられている。
また、レーザ測定器3には、演算機能を備えたパソコン(パーソナルコンピュータ)9が接続され、レーザ測定器3によって測定されたデータをパソコン9で演算、管理ができるようになっている。
トロリ線4は、二点鎖線で示す電車50に給電を行うもので、電車50のパンタグラフ51が当接するように配設され、トロリ線4の上方には、トロリ線4を吊るための吊架線7が設けられている。
吊架線7には、下方に垂れるワイヤー10の一端が取付けられ、ワイヤー10の他端には、トロリ線4が取付けられている。
吊架線7は、このワイヤー10が軌道面15に対して鉛直方向に沿うように配設されている。
また、トロリ線4には、トロリ線4から左上方向に向かって湾曲しながら延出する曲線引金具5が設けられている。
曲線引金具5はトロリ線4をレール1a,1bの軌道に沿う方向に配索するためのもので、曲線引金具5のトロリ線4と反対端にはアイ金具6が設けられている。
アイ金具6は、図示しない支柱等に支持された状態で、トロリ線4に接する水平面70より上方にあることが保安上要求されている。
ここで、トロリ線4とアイ金具6を結ぶ直線21の距離L4は900mmであることが義務付けられ、直線21と軌道面15に並行でトロリ線4に接する面22との間の角度(以下曲引角度という)θ4は、トロリ線4の軌道のカーブの大きさに応じて一定の制限を受ける。
レーザ測定器3の照射部17から照射されるレーザ光をトロリ線4やアイ金具6に向かって照射するには、レーザ測定器3の測定器本体30を支持部32に設けられた回動軸34を中心に傾け、つまみ33によって微調整することでできる。
ここで、軌道面15と平行で照射部17に接する面を測定レベル16とする。
また、レーザ測定器3は、測定器本体30を傾けてトロリ線4やアイ金具6に向かって照準を合わせることで、測定器本体30が傾き、レーザ測定器3の角度計によって照射部17からトロリ線4までを直線で結んだ線18と測定レベル16との間の角度θ2と、照射部17からアイ金具6までを直線で結んだ線19と測定レベル16との角度θ3とを測定することができる。
軌道面15、および、測定レベル16の水平方向に対する傾き角度θ1は、ベース部材14が軌道面15と平行になっていることから、ベース部材14上に固定されたレーザ測定器3の角度計によって測定できるようになっている。
図3、図4に示すように、レーザ測定器3によって測定レベル16の水平方向に対する傾き角度θ1と、照射部17からトロリ線4までの距離L2と、照射部17からトロリ線4までを直線で結んだ線18と測定レベル16との間の角度θ2と、照射部17からアイ金具6までの距離L3と、照射部17からアイ金具6までを直線で結んだ線19と測定レベル16との角度θ3とを測定する。
軌道面15から測定レベル16までの距離h0は架台2のサイズに基いて決定する値である。また、レール1a,1b間(軌間)の距離Aは、在来線や幹線に基いて決定する値である。
レール1aとレール1bとの高低差であるレールカントCと、軌道面15からトロリ線4までの高さHと、照射部17から測定レベル16に対して鉛直方向に向かって延出した線20とトロリ線4の間の距離(以下トロリ線4の偏位という)dと、曲引角度θ4とは、レーザ測定器3によって測定された各測定データに基いてパソコン9の演算機能によって算出されるものである。
具体的には、レールカントCは、C=A×tanθ1の計算方法によって算出される値である。
トロリ線4の高さHは、H=L2×cos(90°−θ2)+h0の計算方法によって算出される値である。
トロリ線4の偏位dは、d=L2×sin(90°−θ2)の計算方法によって算出される値である。
曲引角度θ4は、θ4=θ5−θ2の計算方法によって算出される値である。
ここで、θ5は、照射部17からトロリ線4までを直線で結んだ線18と、トロリ線4とアイ金具6を結んだ線21との間の角度で、θ5=cos−1((L2+L4−L3)/2×L2×L4)の計算方法で算出される値である。
L4は、トロリ線4とアイ金具6を結んだ線21の距離で、L4=L2+L3−2×L2×L3×cos(θ3−θ2)の計算方法によって算出される値である(以下曲引き長さという)。
したがって、架線の測定にあたっては、まず、レール1a,1b上に架台2の位置決め部材13a,13bをレール1a,1bに当接するようにしてセットする(位置決め工程)。
次に、レーザ測定器3を架台2のベース部材14上に固定する(支持工程)。
そして、レーザ測定器3を用いて測定する(測定工程)れば、レーザ測定器3の測定データに基いてパソコン9の演算機能によってトロリ線4までの高さHと、トロリ線4の偏位dと、曲引角度θ4とが算出されることになる(演算工程)。
これにより、架線と非接触で正確な測定結果を得ることができる。
また、架線から離れた軌道面15に近い部分にレーザ測定器3をセットすることができるため、架台2を小型化することが可能となる。
さらに、架台2に設けられた位置決め部材13a,13bをレール1a,1bの上面11a,11bとレール1aの内側面35a,35bとに当接することで、架台2に取付けられたレーザ測定器3を常にレール1a,1bの中心にセットすることが可能となるため、くり返し精度が向上し、測定精度が向上する。
そして、脚12a,12b,12c,12dに、位置決め部材13a,13bが回動可能に設けられていることにより、レール1a,1b間(軌間)の距離Aが変更した場合でも、ステー28を変更するという容易な作業だけでレール1a,1b上に架台2をセットできる。
また、架台2の脚12a,12bと脚12c,12dが開閉可能に設けられ、レーザ測定器3がDC9Vで動作可能にすることで、レーザ測定器3に給電を行うためのバッテリーを軽量化し、持ち運びが容易にできる効果がある。
次に、曲線引金具5の向きがトロリ線4に対して反対側へ延出する場合について図1を援用し、図5、図6に基いて説明する。
軌道面15の上方には、吊架線7が配設され、吊架線7から下方に垂れるワイヤー10の下端には、トロリ線4が取付けられている点は前述と同様であるが、このトロリ線4には、トロリ線4から右上方向に向かって湾曲しながら延出する曲線引金具5が支持され、曲線引金具5のトロリ線4側と反対端に、アイ金具6が設けられている。
アイ金具6は図示しない支柱によって支持された状態となっている。
レーザ測定器3によって測定レベル16の水平方向に対する傾き角度θ1と、照射部17からトロリ線4までの距離L2と、照射部17からトロリ線4までを直線で結んだ線18と測定レベル16との間の角度θ2と、照射部17からアイ金具6までの距離L3と、照射部17からアイ金具6までを直線で結んだ線19と測定レベル16との角度θ3とを測定する。
軌道面15から測定レベル16までの距離h0は架台2のサイズに基いて決定する値である。また、レール1,1間(軌間)の距離Aは、在来線や幹線に基いて決定する値である。
レールカントCと、軌道面15からトロリ線4の高さHと、トロリ線4の偏位dと、曲引角度θ4とは、レーザ測定器3によって測定された各測定データに基いてパソコン9の演算機能によって算出されるものである。
具体的には、レールカントCは、C=A×tanθ1の計算方法によって算出される値である。
トロリ線4の高さHは、H=L2×cos(90°−θ2)+h0の計算方法によって算出される値である。
トロリ線4の偏位dは、d=L2×sin(90°−θ2)の計算方法によって算出する値である。
曲引角度θ4は、θ4=θ5−(180−θ2)の計算方法によって算出される値である。
ここで、θ5は、照射部17からトロリ線4までを直線で結んだ線18と、トロリ線4とアイ金具6を結んだ線21との間の角度で、θ5=cos−1((L2+L4−L3)/2×L2×L4)の計算方法で算出される値である。
L4は、曲引き長さで、L4=L2+L3−2×L2×L3×cos(θ3−θ2)の計算方法によって算出される値である。
したがって、曲線引金具5の延出方向の向きが左右逆の状態や、軌道面15の傾き方向が左右逆の状態であっても、軌道面15からトロリ線4までの高さHと、トロリ線4の偏位dと、曲引角度θ4とを正確に測定することができる。
次に、図7に基いて測定結果の表示例について説明する。
レーザ測定器3によって測定された各値は、パソコン9に取り込まれてパソコン9の演算機能によって処理され、前記値、および、演算機能によって処理された測定結果パソコン9のディスプレイ上に表示される。
ディスプレイ上部には「在幹共有架線測定器」の文字が表示されている。
ディスプレイの左上側に、「日付」、「路線:」、「区間:」、「上下線:」、「線番号:」、「キロ程:」、「柱番号:」、「曲線半径:」、「径間:」、「曲引種別:」の文字がそれぞれ順に縦に並んで表示され、それぞれ対応する情報を各文字の右横に打ち込むようになっている。
これらの下方には、「軌道面」、「トロリ線」、「曲線引金具」の文字が縦に順に並んで表示され、これらの文字の右側には、「軌道面」の横に「角度=」と入力欄の表示、単位、「トロリ線」の横に「距離=」と「角度=」と入力欄の表示、単位、「曲線引金具」の横に「距離=」と「角度=」と入力欄の表示、単位が表示されている。
これら入力欄には、レーザ測定器4からの測定データである軌道面15の水平方向に対する傾き角度θ1と、レーザ測定器4から照射部17の距離L2と、照射部17からトロリ線4までを直線で結んだ線18と測定レベル16との間の角度θ2と、照射部17からアイ金具6までの距離L3と、照射部17からアイ金具6までを直線で結んだ線19と測定レベル16との角度θ3が測定値として表示される。
これらが表示されている右側には、「レールカント」、「トロリ線」、「曲引角度」の文字が縦に並んで順に表示され、これらの文字の右側には、「レールカント」の横に「高低差=」と入力欄の表示、単位、「トロリ線」の横に「高さ=」と「偏位=」と入力欄の表示、単位、「曲引角度」の横に「角度=」と入力欄の表示、単位が表示されている。これらの上方には「測定結果」の文字が表示されている。
これら入力欄には、パソコン9の演算機能によって算出された測定結果であるレールカントCと、軌道面15からトロリ線4の高さHと、トロリ線4の偏位dと、曲引角度θ4が表示される。
さらにこれら今回の測定結果が表示されている部位の右側には、それぞれに対応して前回測定した際の測定結果が表示されている。また、前回測定した時の年月日が表示され、前回と今回の測定結果の差を比較できるようになっている。
ディスプレイの下部には、ファンクションキーF1、F2,F3,F4,F5,F6,F7,F8に対応して、「終了」「呼出」「保存」「進む」「戻る」「次頁」「前頁」「一覧」の各文字が表示されている。
ここで、「終了」は、操作を終了するためのもので、「呼出」は、前回の測定データを呼出すためのもので、「保存」は、ディスプレイに表示された情報を保存するためのもので、「進む」と「戻る」は、カーソルがディスプレイに表示されている入力欄上を移動するためのもので、「次頁」と「前頁」は、パソコン9に記憶されたディスプレイ上の情報を順に表示させるもので、「一覧」は、測定結果の一覧をExcelに表示するためのものである。
したがって、上述のディスプレイの表示例によれば、測定データと測定結果を一目で確認できる。また、前回の測定結果と今回の測定結果を並べて表示することで、前回の測定結果と今回の測定結果を容易に比較でき、経時的劣化状態を確認することができる。
さらに、測定箇所や日付などの情報を記入することができるため、測定管理がし易い。
そして、パソコン9のファンクションキーF1、F2,F3,F4,F5,F6,F7,F8に対応しているため、測定作業の効率が向上する効果を奏することができる。
尚、この発明は上述した実施形態に限られるものではなく、架台2がFRPで成型された場合について説明したが、アルミ、鉄、および、その他の樹脂で成型してもよい。
本発明の実施形態における正面図である。 本発明の実施形態における架台を示し、(a)は上面図、(b)は正面図である。 本発明の実施形態における測定内容を示した正面図である。 本発明の実施形態における測定内容を示した正面図である。 本発明の実施形態における他の測定内容を示した正面図である。 本発明の実施形態における他の測定内容を示した正面図である。 本発明の実施形態におけるパソコンのディスプレイに表示される測定結果の表示例を示す図である。
符号の説明
1a…レール、1b…レール、2…架台、3…レーザ測定器、4…トロリ線(架線)、5…曲線引金具(架線)、6…アイ金具(架線)、9…パソコン(パーソナルコンピュータ)、13a…位置決め部材、13b…位置決め部材、14…ベース部材(支持面)、17…照射部、50…電車

Claims (4)

  1. 左右で対を成すレール上に位置決めされる架台と、
    前記架台上に搭載されるレーザ測定器と、
    前記レーザ測定器で得られたデータを処理するコンピュータと、
    を備え、
    前記架台は、対を成す前記レールの各上面に接する軌道面における左右の該レールの中心から該軌道面に対して垂直な方向に延びる仮想線上の位置で、前記レーザ測定器を支持し、
    前記レーザ測定器は、照射部から対象物にレーザ光を照射して該対象物までの距離を測定する測定器本体と、前記架台に対する該測定器本体の傾き角度を変えられるよう、該測定器本体を支持する支持部と、該測定器本体の傾き角度を測定する角度計と、を有し、
    前記測定器本体で前記照射部から前記対象物としての架線までの距離が測定され、且つ該距離測定時における前記測定器本体の傾き角度が前記角度計で測定されると、前記コンピュータは、前記照射部から前記架線までの距離と、前記傾き角度と、前記軌道面から前記測定器本体の前記照射部までの予め定められた高さとを用いて、該軌道面から前記架線までの最短距離である架線高さを求めると共に、前記照射部から前記架線までの前記距離と、前記傾き角度とを用いて、前記仮想線から前記架線までの最短距離である架線偏位を求める、
    ことを特徴とする架線測定器。
  2. 請求項1に記載の架線測定器において、
    前記照射部から前記架線までの距離、及び、該照射部から該架線に一方の端部が接している曲線引金具の他方の端部までの距離が前記測定器本体で測定され、且つ各距離の測定時における前記測定器本体の傾き角度が前記角度計で測定されると、前記コンピュータは、前記照射部から前記架線までの距離と、該距離の測定時における前記測定本体の傾き角度と、前記照射部から前記曲線引金具の前記他方の端部までの距離と、該距離の測定時における前記測定本体の傾き角度とを用いて、前記架線に接して前記軌道面に平行な線に対する前記曲線引金具の前記一方の端部と前記他方の端部とを結ぶ線分の角度である曲引角度を求める、
    ことを特徴とする架線測定器。
  3. 左右で対を成すレール上に架台を位置決めする架台位置決め工程と、
    照射部から対象物にレーザ光を照射して該対象物までの距離を測定する測定器本体と、前記架台に対する該測定器本体の傾き角度を変えられるよう、該測定器本体を支持する支持部と、該測定器本体の傾き角度を測定する角度計と、を有するレーザ測定器を、前記架台に支持させて、対を成す前記レールの各上面に接する軌道面における左右の該レールの中心から該軌道面に対して垂直な方向に延びる仮想線上に前記レーザ測定器を位置させる支持工程と、
    前記照射部から架線に対して前記レーザ光を照射させて、該照射部から該架線までの距離を前記測定器本体に測定させる距離測定工程と、
    前記測定器本体が前記照射部から前記架線までの距離を測定している際の該測定器本体の傾き角度を前記角度計に測定させる角度測定工程と、
    前記距離測定工程で得られた前記照射部から前記架線までの前記距離と、前記角度測定工程で得られた前記傾き角度と、前記軌道面から前記測定器本体の前記照射部までの予め定められた高さとを用いて、該軌道面から前記架線までの最短距離である架線高さを求めると共に、前記照射部から前記架線までの前記距離と、前記傾き角度とを用いて、前記仮想線から前記架線までの最短距離である架線偏位を求める演算工程と、
    を実行することを特徴とする架線測定方法。
  4. 請求項3に記載の架線測定方法において、
    前記距離測定工程では、前記照射部から前記架線までの距離、及び、該照射部から該架線に一方の端部が接している曲線引金具の他方の端部までの距離を前記測定器本体で測定させ、
    前記角度測定工程では、前記照射部から前記架線までの距離、及び該照射部から前記曲線引金具の前記他方の端部までの距離の各測定時における前記測定器本体の傾き角度を前記角度計で測定させ、
    前記演算工程では、前記照射部から前記架線までの距離と、該距離の測定時における前記測定本体の傾き角度と、前記照射部から前記曲線引金具の前記他方の端部までの距離と、該距離の測定時における前記測定本体の傾き角度とを用いて、前記架線に接して前記軌道面に平行な線に対する前記曲線引金具の前記一方の端部と前記他方の端部とを結ぶ線分の角度である曲引角度を求める、
    ことを特徴とする架線測定方法。
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