JP5067988B2

JP5067988B2 - 洗浄用ノズル

Info

Publication number: JP5067988B2
Application number: JP2001121983A
Authority: JP
Inventors: 正喜大神
Original assignee: Nishimatsu Construction Co Ltd
Current assignee: Nishimatsu Construction Co Ltd
Priority date: 2001-04-20
Filing date: 2001-04-20
Publication date: 2012-11-07
Anticipated expiration: 2021-04-20
Also published as: JP2002316073A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗浄用ノズルに関し、より詳細には、ノズルから射出された洗浄水の一部がノズル側方を通って逆流する量を低減させるために、ノズル後方にさらに別のノズルを設けて洗浄水を射出する洗浄用ノズルに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、工事現場において土砂や材料屑などを所定箇所に集めて清掃を行うものとして洗浄機や、水道の蛇口などにホースを接続したものが用いられている。これらのノズルは、水を射出する射出口が１箇所であり、清掃は、土砂や材料屑などに向けて水を射出し、ノズルの射出方向を変更しながら所定箇所に集めることにより行われる。この場合、上述した土砂や材料屑を所定箇所に集める以外に、同時に水による洗浄も行われている。
【０００３】
しかしながら、上述したノズルでは、射出した水に水みちが生じ、その水みちの両側に土砂や材料屑が残ったり、ノズル側方を通って水の逆流が生じる際に土砂や材料屑なども一緒に逆流するため、ノズルから水を一度射出しただけでは充分に清掃できなかった。このため、何度か同じ場所にノズルを配置して水を射出し、所定方向に土砂や材料屑などを集めなければならず、時間または労力を要するといった問題があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前述の問題を解決するためになされたものであり、ノズル側方を通って逆流した水を後方に設けられたノズルから水を射出させて射出方向へ移動させることにより、逆流する水量を低減させ、何度も同じ場所に水を射出させることなく容易に土砂や材料屑などを集めて清掃を行うことが可能な洗浄用ノズルを提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、本発明の洗浄用ノズルにより達成される。
【０００６】
すなわち、本発明の請求項１の発明によれば、洗浄水を射出する前方ノズルと、
前記前方ノズルから分岐され、前記前方ノズルの後方から該前方ノズルの射出方向に前記洗浄水を射出する後方ノズルとを備える洗浄用ノズルが提供される。
【０００７】
本発明の請求項２の発明によれば、前記前方ノズルおよび前記後方ノズルは、どちらか一方または両方に洗浄水の流量を制御可能するための弁を備える洗浄用ノズルが提供される。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の洗浄用ノズルを図面を参照して詳細に説明する。図１は、本発明の洗浄用ノズルの第１の実施の形態を示した図である。図１は、図示しない洗浄機または水道の蛇口などに接続されたホースに接続されていて、円筒状で細長く、先端が所定方向に向いた前方ノズル１が設けられ、前方ノズル１の途中から分岐された円筒状の後方ノズル２が設けられている。図１に示す後方ノズル２は、前方ノズル１の射出口３の射出向きと同一方向に向くように射出口４が設けられている。また、射出口４は、射出口３と同じ高さとされている。
【０００９】
図１に示す実施の形態では、前方ノズル１から矢線Ａの方向に向けて射出された水の一部が前方ノズル１を移動させることにより、前方ノズル１の周りに広がるとともに、前方ノズル１の側方を通って逆流する。また、逆流する水は、後方に設けられた後方ノズル２によって射出された水により再び射出方向に移動させることができるようになっている。通常、この逆流する水には、土砂や材料屑などが含まれているが、本発明の洗浄用ノズルを用いることで逆流する水とともにその水中に含まれる土砂や材料屑も後方ノズル２から射出される水によって矢線Ａに示す方向に集めることができるようになっている。また、前方ノズル１から射出された水により生じた水みちの両側に堆積する土砂なども、後方ノズル２から射出される水により矢線Ａに示す方向へ移動させることができる。このように、逆流する水を後方ノズル２から水を射出することにより、洗浄用ノズルの側方を通って逆流する水量を低減させることができる。
【００１０】
本発明に用いる洗浄用ノズルの前方ノズル１および後方ノズル２としては、それぞれいかなる形状、大きさのノズルであっても良い。また、各ノズル先端の射出口３、４の形状においては、適切な水量および方向に射出できるのであれば、それぞれいかなる形状とされていても良い。さらに、材質としては、炭素鋼、ステンレス鋼、塩化ビニルなどを用いることができ、水の圧力に応じて適切なものを用いることができる。また、分岐位置においては、いかなる箇所から分岐されていても良い。さらに、後方ノズル２は、逆流する水を前方へ移動させることができるのであれば、前方ノズル１の向きと全く同一とされていなくても良いし、同一高さとされていなくても良い。本発明においては、後方ノズル２は、前方ノズル１と分岐していなくても別に設けられていても良い。また、本発明においては、上述したように前方ノズル１と後方ノズル２との２つとされていなくても、例えば、前方ノズル１が１つで、後方ノズル２が３つのように複数のノズルとされていても良い。
【００１１】
図２は、図１に示す本発明の洗浄用ノズルの平面図を示すとともに、各ノズルから射出した水の流れを示した図である。図２に示す実施の形態では、前方ノズル１の射出口３から矢線Ａの方向に向けて水が射出されている。前方ノズル１から射出された水は、土砂や材料屑などを所定箇所へ集めるとともに、清掃も行われる。また、前方ノズル１から射出された水は、前方ノズル１および後方ノズル２を移動させたり、土砂などに衝突することにより、射出した水の一部が矢線Ｂに示すように逆流する。こうして逆流した水には、土砂や材料屑などが含まれていて、再び水を射出するなどして清掃しない場合には、これら土砂などが堆積することとなる。
【００１２】
図２においては、後方ノズル２の射出口４から矢線Ａと同じ方向の矢線Ｃに示される方向に水が射出され、矢線Ｂに示す逆流する水を再び矢線Ａに示す方向へ移動させることができるようになっている。図２に示す後方ノズル２から射出される水量および圧力は、逆流する水およびその水に含まれる土砂などを再び矢線Ａに示す方向へ移動させることができる量および圧力とされる。本発明の洗浄用ノズルは、逆流する水を後方ノズル２から水を射出することにより、側方を通って逆流する水量を低減させることができる。
【００１３】
図３は、本発明の洗浄用ノズルの第２の実施の形態を示した図である。図３は、図１と同様の構造とされ、円筒状で、先端が所定方向に向いた前方ノズル１および前方ノズル１から分岐された円筒状の後方ノズル２のそれぞれに弁５、６が設けられている。図３に示す実施の形態では、前方ノズル１から射出された水が前方ノズル１を移動させることにより前方ノズル１の周りに広がるとともに、前方ノズル１の側方を通って逆流したとしても、後方に設けられた後方ノズル２によって逆流した水を再び射出方向に移動させることができるようになっている。また、図３に示す実施の形態では、前方ノズル１から射出される水量と後方ノズル２から射出される水量とをバランスさせることにより、上述した逆流を極力少なくできるように制御することができるようになっている。
【００１４】
図３に示す実施の形態においては、必要に応じて弁５のみ、または弁６のみを作動させて水量を制御することもできる。本発明においては、弁５、６を水量に応じてそれぞれ自動に制御できるようにされていても良い。また、本発明においては、前方ノズル１または後方ノズル２のいずれか一方にのみ弁が設けられていても良い。本発明に用いることができる弁としては、いかなる弁でも用いることができる。
【００１５】
これまで本発明を図面に示した実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、水だけでなく、圧縮空気などを用いて清掃を行うことができる。また、前方ノズルと後方ノズルとの間隔は、逆流を考慮して適切な間隔とすることができる。さらに、後方ノズルの径は、間隔と同様に適切な径とすることができる。
【００１６】
【発明の効果】
上述したように、本発明の洗浄用ノズルは、ノズル側方を通して逆流した水を後方に設けられたノズルから水を射出して射出方向へ移動させることにより、逆流する水量を低減させ、何度も同じ場所に水を射出することなく容易に土砂や材料屑などを集めて清掃を行うことができる。
【００１７】
すなわち、本発明の請求項１の発明によれば、洗浄水を射出する前方ノズルと、前記前方ノズルから分岐され、前記前方ノズルの後方から該前方ノズルの射出方向に前記洗浄水を射出する後方ノズルとを備える洗浄用ノズルを提供することができる。本発明の請求項２の発明によれば、前記前方ノズルおよび前記後方ノズルは、どちらか一方または両方に洗浄水の流量を制御可能するための弁を備える洗浄用ノズルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の洗浄用ノズルの第１の実施の形態を示した図。
【図２】図１に示す洗浄用ノズルの平面図を示すとともに、各ノズルから射出した水の流れを示した図。
【図３】本発明の洗浄用ノズルの第２の実施の形態を示した図。
【符号の説明】
１…前方ノズル
２…後方ノズル
３、４…射出口
５、６…弁

Claims

洗浄水を射出する前方ノズルであって、射出口を有する先端が屈曲した前方ノズルと、前記前方ノズルの途中から分岐する後方ノズルであって、該後方ノズルの噴射軸が前記前方ノズルの噴射軸と一致するように設けられ、前記前方ノズルの前記射出口の後方から該前方ノズルの射出方向に前記洗浄水を射出する後方ノズルとを備える、洗浄用ノズル。
前記前方ノズルおよび前記後方ノズルは、どちらか一方または両方に洗浄水の流量を制御可能にするための弁を備える、請求項１に記載の洗浄用ノズル。