JP5067184B2 - ガス濃度検出装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、上記特許文献3においてセンサ活性判定の指標とされる素子インピーダンス等は、センサ個体差がある。このため、ガス濃度検知セルによりガス濃度を高精度に検出し始める時期に的確にセンサ活性判定を行うことができない可能性がある。さらに素子インピーダンス等により活性判定すると、エンジン運転状態により活性判定バラツキが生じてしまう可能性がある。
前記ガス濃度検知セルの出力の変化量を算出する変化量算出手段と、
所定の運転状態で、かつ、前記酸素濃度制御手段により前記ガス濃度検知セルの酸素濃度が所定値以上にされた後に、前記ガス濃度検知セルの酸素濃度が減少する過程で、前記変化量が基準値を下回る時期を前記ガス濃度検知セルの活性点として特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された活性点に関する情報である活性点学習値を記憶する記憶手段とを備えたことを特徴とする。
内燃機関の排気通路のNOx濃度を推定するNOx濃度推定手段と、
前記NOx濃度推定手段により推定されたNOx濃度を用いて前記ガス濃度検知セルの出力を補正する補正手段と、
前記補正手段により補正された出力の変化量を算出する変化量算出手段と、
前記内燃機関の始動時、かつ、前記酸素濃度制御手段により前記ガス濃度検知セルの酸素濃度が所定値以上にされた後に、前記ガス濃度検知セルの酸素濃度が減少する過程で、前記変化量が基準値を下回る時期を前記ガス濃度検知セルの活性点として特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された活性点に関する情報である活性点学習値を記憶する記憶手段とを備えたことを特徴とする。
前記ガス濃度検知セルの出力の変化量を算出する変化量算出手段と、
内燃機関の燃料カット時、かつ、前記酸素濃度制御手段により前記ガス濃度検知セルの酸素濃度が増加せしめられた後に、前記ガス濃度検知セルの酸素濃度が減少する過程で、前記変化量が基準値を下回る時期を前記ガス濃度検知セルの活性点として特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された活性点に関する学習値である活性点学習値を記憶する記憶手段とを備えたことを特徴とする。
内燃機関の排気通路のNOx濃度を低減するNOx濃度低減手段と、
前記ガス濃度検知セルの出力の変化量を算出する変化量算出手段と、
前記内燃機関のアイドル時、かつ、前記NOx濃度低減手段によりNOx濃度が低減された後に、前記ガス濃度検知セルの酸素濃度が減少する過程で、前記変化量が基準値を下回る時期を前記ガス濃度検知セルの活性点として特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された活性点に関する情報である活性点学習値を記憶する記憶手段とを備えたことを特徴とする。
前記記憶手段は、前記活性点が特定されたときの前記ガス濃度検知セルの出力及び素子温度と相関を有する物性値と、前記活性点が特定されるまでの時間とをマップとして格納することを特徴とする。
前記酸素濃度制御手段は、ヒータへの通電を制御するヒータ制御手段であり、
前記ヒータ制御手段は、通常時に比して燃料カット時の前記ヒータへの通電量を低下させることを特徴とする。
電圧印加に伴って被測定ガス中の余剰酸素を排出する酸素ポンプセルを更に備え、
前記酸素濃度制御手段は、前記酸素ポンプセルへの通電を制御する酸素ポンプセル制御手段であり、
前記酸素ポンプセル制御手段は、通常時に比して燃料カット時の前記酸素ポンプセルへの通電量を低下させることを特徴とする。
[システム構成の説明]
図1は、本発明の実施の形態1によるシステムの構成の一例を示す図である。図2は、図1に示すシステムに搭載されるガス濃度検出装置の構成を示す図である。
ポンプセル制御手段31は、酸素ポンプセル40の第1及び第2ポンプ電極42,43に接続されている。ポンプセル制御手段31は、第1及び第2ポンプ電極42,43に電圧を印加すると共に、酸素ポンプセル40に流れる電流値を「酸素ポンプセル出力」として検出するものである。
センサセル制御手段32は、NOxセンサセル60の第1及び第2検出電極62,63に接続されている。センサセル制御手段32は、第1及び第2検出電極62,63に電圧を印加すると共に、NOxセンサセル60に流れる電流値を「NOxセンサセル出力」として検出するものである。また、センサセル制御手段32は、NOxセンサセル60の素子インピーダンスを検出することができる。
ヒータ制御手段33は、ヒータ電極81に接続されている。ヒータ制御手段33は、ヒータ電極81に電力を供給するものである。
また、ECU30は、各センサからの信号に基づき、所定のプログラムに従って各アクチュエータを作動させることにより、エンジン1の運転状態を制御する。
(NOx濃度検出動作)
先ず、図2に示すガス濃度検出装置の動作、すなわち、NOxセンサ25によるNOx濃度検出動作について説明する。
NOxセンサ25の保護層70上方の排気通路21(図1参照)には、被測定ガスとしての排ガスが流れている。この排ガス中には、酸素、NOx、CO2、H2O等が含まれている。排ガスは、保護層70とピンホール44を介して、第1内部空間51に導入される。この第1内部空間51に導入される排ガス量は、保護層70とピンホール44の拡散抵抗により決まる。
また、固体電解質体41,61を目標温度に加熱するために、ヒータ制御手段33からヒータ電極81に電力が断続的に供給されている。
ところで、エミッションを低減するため、NOxセンサ25を早期に活性化させる要求がある。すなわち、早期にNOxセンサ25のNOxセンサセル60を活性判定し、NOxセンサセル出力を各種制御に用いるという要求がある。NOxセンサ25の早期活性化を実現するためには、NOxセンサ25の状態を迅速かつ高精度に把握することが重要である。
ここで、固体電解質体からなる素子を用いたNOxセンサでは、正常な特性を得るために、ヒータ電極へ通電することにより素子温度を所定の活性温度に加熱する必要がある。
既述した特許文献3の装置によれば、素子インピーダンスに基づいて活性判定が行われる。その他に、ヒータへの供給電力やヒータ抵抗等に基づき、ガス濃度センサの活性判定を行う装置が知られている。
図3は、エンジン始動時の酸素ポンプセル出力の変化とNOxセンサセル出力の変化を示す図である。図3における破線Lpは酸素ポンプセル出力の変化を、実線LsはNOxセンサセル出力の変化を、それぞれ示している。
次に、図4を参照して、上記変曲点を特定する方法について説明する。
図4は、NOxセンサセル出力の変曲点を特定する方法を説明するための図である。先ず、所定間隔毎にNOxセンサセル出力Nを取得すると共に、各時刻においてNOxセンサセル出力の変化量ΔNを算出する。ここで、時刻tにおける変化量ΔN(t)は、次式(1)に従って算出される。この算出された変化量ΔN(t)が所定の基準値ΔNthよりも小さくなったとき、その時刻tでのNOxセンサセル出力N(t)が変曲点と特定される。
ΔN(t)=N(t-1)-N(t)・・・(1)
図4に示す例では、時刻t10から時刻t14までの間、NOxセンサセル出力Nは減少している。このため、各時刻t11〜時刻t14において上式(1)により算出された変化量ΔN(t11)〜ΔN(t14)は、全て正の値をとる。変化量ΔN(t11)〜ΔN(t13)は予め定められた基準値ΔNth以上であるが、変化量ΔN(t14)は基準値ΔNthよりも小さくなっている。このため、時刻t14でのNOxセンサセル出力N(t14)が、変曲点と特定される。NOxセンサセル出力に変曲点が現れた時刻t14に、NOxセンサ25の活性判定が行われる。
図5は、エンジン始動時において、経過時間に応じたNOxセンサセル出力の変化を説明するための図である。図5において、実線Ls1は、経過時間が十分に長い(例えば、数時間以上)場合のNOxセンサ出力変化を示している。経過時間が短くなると、一点鎖線Ls2で示すように、NOxセンサセル出力が上限値に維持される時間が短くなる。さらに経過時間が短い場合には、二点鎖線Ls3で示すように、NOxセンサセル出力が上限値まで上昇せずに下降し始める。これらの場合、何れもNOxセンサセル出力が基準値N1よりも上昇するため、変曲点を特定することができ、変曲点に関する情報の学習をすることが可能である。
一方、経過時間が非常に短い場合(例えば、1時間以内の場合)には、破線Ls4で示すように、イグニッションONから所定時間αが経過してもNOxセンサセル出力が基準値N1に達しない。この場合、変曲点を特定することができないため、変曲点に関する情報を学習することができない。
従って、変曲点に関する情報を学習するためには、NOxセンサセル出力が基準値N1よりも上昇する程度の経過時間が必要である。すなわち、NOxセンサセル出力が基準値N1よりも上昇する程度に、NOxセンサ25内の酸素濃度を増加させる必要がある。
図6は、本実施の形態1において、ECU30が実行するルーチンを示すフローチャートである。図7は、図6のステップ108で実行される変曲点特定ルーチンを示すフローチャートである。図6に示すルーチンは、所定間隔毎に起動するものである。
図7に示すルーチンによれば、先ず、NOxセンサセル出力N(t)を取得する(ステップ120)。そして、上記ステップ120で取得されたNOxセンサセル出力N(t)を用いて、上式(1)に従って変化量ΔN(t)を算出する(ステップ122)。その後、上記ステップ122で算出された変化量ΔN(t)がゼロよりも大きいか(すなわち、変化量ΔN(t)が正の値であるか)否かを判別する(ステップ124)。このステップ124では、今回のNOxセンサセル出力N(t)が、前回のNOxセンサセル出力N(t−1)よりも小さいか否か、すなわち、NOxセンサセル出力が減少しているか否かが判別される。
酸素ポンプセル40とNOxセンサセル60は同様の構成を有しており、共にセル内を酸素イオンO2−が流れるときの電流値を出力している。よって、酸素ポンプセル出力とNOxセンサセル出力との間には、相関関係がある。そこで、第1変形例では、NOxセンサセル出力の変曲点を特定するために、かかる相関関係を利用する。図8は、酸素ポンプセル出力とNOxセンサセル出力との相関関係を示す図である。図8における破線Lpは酸素ポンプセル出力の変化を示し、実線LsはNOxセンサセル出力の変化を示している。NOxセンサ25への通電をONにすると、図8に示すように、NOxセンサセル出力の変曲点だけでなく、酸素ポンプセル出力にも変曲点が現れる。この酸素ポンプセル出力の変曲点は、第1内部空間51に残存する酸素が排出されたときに現れる。本発明者は、酸素ポンプセル出力の変曲点が現れる時刻21と、NOxセンサセル出力の変曲点が現れる時刻t22との間には、相関関係があることを見いだした。
ここで、両時刻t21,t22の差Δtnは、実験等により予め求めておき、ECU30内に記憶させておくことができる。よって、後述する方法により酸素ポンプセル出力に変曲点が現れる時期を特定することができれば、その特定された変曲点の時期に予め求めた差Δtnを加算することで、NOxセンサセル出力に変曲点が現れる時期を推定することができる。
ΔP(t)=P(t)-P(t-1)・・・(2)
一方、上記ステップ134で変化量ΔP(t)が基準値ΔPthよりも小さいと判別された場合には、時刻tでの酸素ポンプセル出力P(t)を変曲点と特定する(ステップ136)。そして、上記ステップ136で特定された変曲点を用い、酸素ポンプセル出力PとNOxセンサセル出力Nとの相関関係を考慮して、NOxセンサセル出力の変曲点を推定する(ステップ138)。
ここで、図8に示すように、酸素ポンプセル出力に変曲点が現れる時期t21と、NOxセンサセル出力に変曲点が現れる時期t22との時間差Δtnが予め求められ、ECU30内に記憶されている。上記ステップ138では、酸素ポンプセル出力に変曲点が現れる時期tに時間差Δtnを加えた時刻(t+Δtn)に、NOxセンサセル出力に変曲点が現れると推定される。この時刻(t+Δtn)において、NOxセンサ25の活性判定が行われる。その後、本ルーチンを終了する。
上記第1変形例では、酸素ポンプセル出力PとNOxセンサセル出力Nとの相関関係を考慮して、NOxセンサセル出力Pに変曲点が現れる時期を推定した。
図11は、本発明の実施の形態1の第2変形例によるガス濃度検出装置の要部を説明するためのブロック図である。図11に示すガス濃度検出装置は、NOxセンサ25Aを有している。このNOxセンサ25Aは、図2に示すNOxセンサ25内に、空燃比センサセル90を更に備えたものである。この空燃比センサセル90は、図示しない固体電解質体を有し、所定電圧が印加され、セル内を酸素イオンO2−が流れるときに電流値を出力している。空燃比センサセル90の出力は、ECU30Aの空燃比センサセル制御手段34により検出される。その他のガス濃度検出装置の構成は、図2に示すガス濃度検出装置10の構成と同様であるため、図示並びに説明を省略する。
また、本実施の形態1及びその変形例においては、ECU30が、ステップ102,104の処理を実行することにより第1の発明における「酸素濃度制御手段」が、ステップ122の処理を実行することにより第1の発明における「変化量算出手段」が、ステップ108,128の処理を実行することにより第1の発明における「特定手段」が、ステップ110の処理を実行することにより第1の発明における「記憶手段」が、それぞれ実現されている。
次に、図13及び図14を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
本実施の形態2のシステムは、図1及び図2に示すハードウェア構成を用いて、ECU30に、図6及び図14に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
上記実施の形態1では、エンジン始動時に変曲点に関する情報を学習する。
ところで、エンジン始動時は、SCR触媒22の活性が低いため、SCR触媒22下流にNOxが存在することとなる。図13は、エンジン始動時のSCR触媒22下流のNOx濃度の変化と、NOxセンサセル出力の変化を示す図である。図13において、太い実線LsはNOxセンサセル出力の変化を、細い実線LはSCR触媒22下流のNOx濃度の測定値である。この測定値は、公知の分析計によるものである。
図13に示すように、SCR触媒22下流のNOx濃度が変化すると、NOxセンサセル出力が変化してしまう。図13に示す範囲Rにおいて、本来はNOxセンサセル出力に変曲点が現れる。しかし、NOx濃度変化に伴うNOxセンサセル出力の変化により、NOxセンサセル出力の変曲点を精度良く特定することができない可能性がある。
本実施の形態2においても、先ず、図6に示すルーチンが起動される。図6に示すルーチンのステップ108において、図7に示すルーチンに代えて、図14に示すルーチンが起動される。図14は、本実施の形態2において、図6のステップ108で実行される変曲点特定ルーチンを示すフローチャートである。
ΔNa(t)=Na(t-1)-Na(t)・・・(3)
次に、図15を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。
本実施の形態3のシステムは、図1及び図2に示すハードウェア構成を用いて、ECU30に、後述する図15に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
上記実施の形態1,2では、エンジン始動時に変曲点情報を学習した。
本実施の形態3では、燃料カット(F/C)の実行時に変曲点情報を学習する場合について説明する。ここで、上述したように、NOxセンサセル出力の変曲点を特定するためには、NOxセンサ25内の酸素濃度を高める必要がある。
変曲点の特定方法及び変曲点に関する情報の学習方法については、上記実施の形態1の方法を適用することができる。
図15は、本実施の形態3において、ECU30が実行するルーチンを示すフローチャートである。
図15に示すルーチンによれば、先ず、燃料カットを実行中であるか否かを判別する(ステップ160)。燃料カットは、例えば、車両走行中にアクセル開度AAが全閉にされた場合に、燃料噴射量がゼロにされることである。このステップ160で燃料カットが実行されていないと判別された場合には、本ルーチンを終了する。
上記実施の形態3のように、燃料カット実行中にヒータ電極81への通電をOFFにすると、素子温度が急激に低下する。そうすると、燃料カットを継続しない場合に通電をONにしても、しばらくの間は素子温度が上昇しないため、NOxセンサセル出力を他の制御に用いることができない。よって、素子温度が上昇するまでの間に、排気エミッション特性が悪化する可能性がある。
第1変形例では、燃料カット実行中に、NOxセンサ25内の酸素濃度を高めるために、図16に示すように、素子温度制御目標値を低下させる。図16は、本実施の形態3の第1変形例において、ECU30が実行するルーチンを示すフローチャートである。図16に示すルーチンは、図15に示すルーチンと、ステップ162A,168A,172Aが相違する。よって、この相違点について説明する。
ここで、かかる制御目標値を低下させることによる素子温度の低下は、上記実施の形態3の通電OFF時に比して小さい。このため、燃料カットを継続しない場合に制御目標値を復帰させれば(ステップ168A)、上記実施の形態3に比して素子温度を早期に上昇させることができる。よって、上記実施の形態3に比して、素子温度上昇までの間の排気エミッション特性の悪化を抑制することができるという効果が得られる。
また、ステップ170で積算空気量Qaが基準値Qthよりも大きいと判別された場合には、素子温度の制御目標値を復帰させる(ステップ172B)。その後、変曲点の特定(ステップ108)と変曲点学習値の取り込み(ステップ110)が順次実行される。
第2変形例では、燃料カット実行中に、NOxセンサ25内の酸素濃度を高めるために、図17に示すように、素子温度の制御目標値を低下させるだけでなく、NOxセンサセル60への印加電圧も低下させる。図17は、本実施の形態3の第2変形例において、ECU30が実行するルーチンを示すフローチャートである。図17に示すルーチンは、図15に示すルーチンと、ステップ162B,168B,172Bが相違する。よって、この相違点について説明する。
また、ステップ166で燃料カットを継続していないと判別された場合や、ステップ170で積算空気量Qaが基準値Qthよりも大きいと判別された場合には、素子温度の制御目標値とNOxセンサセル60への印加電圧とを復帰させる(ステップ168C,172C)。
第3変形例では、NOxセンサ25の素子温度を低下させることなく、NOxセンサ25内の酸素濃度を高める方法について説明する。すなわち、図18に示すように、燃料カット実行中に、酸素ポンプセル40への印加電圧を通常時に比して低下させる。図18は、本実施の形態3の第3変形例において、ECU30が実行するルーチンを示すフローチャートである。図18に示すルーチンは、図15に示すルーチンと、ステップ162C,168C,172Cが相違する。よって、この相違点について説明する。
また、ステップ170で積算空気量Qaが基準値Qthよりも大きいと判別された場合には、酸素ポンプセル40への印加電圧を復帰させる(ステップ172C)。その後、変曲点の特定(ステップ108)と変曲点学習値の取り込み(ステップ110)が順次実行される。
第4変形例では、NOxセンサ25内の酸素濃度を高めるために、図19に示すように、酸素ポンプセル40への印加電圧を通常時に比して低下させるだけでなく、NOxセンサセル60への印加電圧も低下させる。図19は、本実施の形態3の第4変形例において、ECU30が実行するルーチンを示すフローチャートである。図19に示すルーチンは、図15に示すルーチンと、ステップ162D,168D,172Dが相違する。よって、この相違点について説明する。
また、ステップ166で燃料カットを継続していないと判別された場合や、ステップ170で積算空気量Qaが基準値Qthよりも大きいと判別された場合には、酸素ポンプセル40への印加電圧とNOxセンサセル60への印加電圧とを復帰させる(ステップ168D,172D)。
次に、図20及び図21を参照して、本発明の実施の形態4について説明する。
本実施の形態4のシステムは、図1及び図2に示すハードウェア構成を用いて、ECU30に、後述する図21に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
上記実施の形態1,2では、エンジン始動時に変曲点に関する情報を学習した。また、上記実施の形態3では、燃料カット時に変曲点に関する情報を学習した。
ところで、アイドル時には、エンジン始動時に比してSCR触媒22の活性が高い。よって、アイドル時のSCR触媒22下流のNOx濃度は、エンジン始動時に比して低い。しかし、アイドル時においても、SCR触媒22下流のNOx濃度が変化すると、これに伴ってNOxセンサセル出力が変化してしまい、変曲点を精度良く特定することができない可能性がある。
図21は、本実施の形態4において、ECU30が実行するルーチンを示すフローチャートである。
図21に示すルーチンによれば、先ず、エンジン1がアイドル状態であるか否かを判別する(ステップ180)。このステップ180でアイドル状態ではないと判別された場合には、本ルーチンを終了する。
25 NOxセンサ
30 ECU
31 ポンプセル制御手段
32 センサセル制御手段
33 ヒータ制御手段
40 酸素ポンプセル
60 NOxセンサセル
81 ヒータ電極
Claims (7)
- 被測定ガス中の酸素濃度を変化させることが可能な酸素濃度制御手段と、該酸素濃度制御手段により酸素濃度を変化させた後のガスから特定ガス成分の濃度を検知するガス濃度検知セルとを備えたガス濃度検出装置であって、
前記ガス濃度検知セルの出力の変化量を算出する変化量算出手段と、
内燃機関が所定の運転状態で、かつ、前記酸素濃度制御手段により前記ガス濃度検知セルの酸素濃度が所定値以上にされた後に、前記ガス濃度検知セルの酸素濃度が減少する過程で、前記変化量が基準値を下回る時期を前記ガス濃度検知セルの活性点として特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された活性点に関する情報である活性点学習値を記憶する記憶手段とを備えたことを特徴とするガス濃度検出装置。 - 被測定ガス中の酸素濃度を変化させることが可能な酸素濃度制御手段と、該酸素濃度制御手段により酸素濃度を変化させた後のガスから特定ガス成分の濃度を検知するガス濃度検知セルとを備えたガス濃度検出装置であって、
内燃機関の排気通路のNOx濃度を推定するNOx濃度推定手段と、
前記NOx濃度推定手段により推定されたNOx濃度を用いて前記ガス濃度検知セルの出力を補正する補正手段と、
前記補正手段により補正された出力の変化量を算出する変化量算出手段と、
前記内燃機関の始動時、かつ、前記酸素濃度制御手段により前記ガス濃度検知セルの酸素濃度が所定値以上にされた後に、前記ガス濃度検知セルの酸素濃度が減少する過程で、前記変化量が基準値を下回る時期を前記ガス濃度検知セルの活性点として特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された活性点に関する情報である活性点学習値を記憶する記憶手段とを備えたことを特徴とするガス濃度検出装置。 - 被測定ガス中の酸素濃度を変化させることが可能な酸素濃度制御手段と、該酸素濃度制御手段により酸素濃度を変化させた後のガスから特定ガス成分の濃度を検知するガス濃度検知セルとを備えたガス濃度検出装置であって、
前記ガス濃度検知セルの出力の変化量を算出する変化量算出手段と、
内燃機関の燃料カット時、かつ、前記酸素濃度制御手段により前記ガス濃度検知セルの酸素濃度が増加せしめられた後に、前記ガス濃度検知セルの酸素濃度が減少する過程で、前記変化量が基準値を下回る時期を前記ガス濃度検知セルの活性点として特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された活性点に関する学習値である活性点学習値を記憶する記憶手段とを備えたことを特徴とするガス濃度検出装置。 - 被測定ガス中の酸素濃度を変化させることが可能な酸素濃度制御手段と、該酸素濃度制御手段により酸素濃度を変化させた後のガスから特定ガス成分の濃度を検知するガス濃度検知セルとを備えたガス濃度検出装置であって、
内燃機関の排気通路のNOx濃度を低減するNOx濃度低減手段と、
前記ガス濃度検知セルの出力の変化量を算出する変化量算出手段と、
前記内燃機関のアイドル時、かつ、前記NOx濃度低減手段によりNOx濃度が低減された後に、前記ガス濃度検知セルの酸素濃度が減少する過程で、前記変化量が基準値を下回る時期を前記ガス濃度検知セルの活性点として特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された活性点に関する情報である活性点学習値を記憶する記憶手段とを備えたことを特徴とするガス濃度検出装置。 - 請求項1から4の何れか1項に記載のガス濃度検出装置において、
前記記憶手段は、前記活性点が特定されたときの前記ガス濃度検知セルの出力及び素子温度と相関を有する物性値と、前記活性点が特定されるまでの時間とをマップとして格納することを特徴とするガス濃度検出装置。 - 請求項3に記載のガス濃度検出装置において、
前記酸素濃度制御手段は、ヒータへの通電を制御するヒータ制御手段であり、
前記ヒータ制御手段は、通常時に比して燃料カット時の前記ヒータへの通電量を低下させることを特徴とするガス濃度検出装置。 - 請求項3に記載のガス濃度検出装置において、
電圧印加に伴って被測定ガス中の余剰酸素を排出する酸素ポンプセルを更に備え、
前記酸素濃度制御手段は、前記酸素ポンプセルへの通電を制御する酸素ポンプセル制御手段であり、
前記酸素ポンプセル制御手段は、通常時に比して燃料カット時の前記酸素ポンプセルへの通電量を低下させることを特徴とするガス濃度検出装置。
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