JP5066893B2 - 相関演算方法、相関演算装置、焦点検出装置および撮像装置 - Google Patents

相関演算方法、相関演算装置、焦点検出装置および撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、複数の信号データ列の相関関係を演算する相関演算方法と相関演算装置、およびそれらを用いた焦点検出装置および撮像装置に関する。
対象物体の光像をそれぞれ一対の光電変換素子アレイ上に形成し、それらの光電変換素子アレイから出力される一対の電気信号データ列の相関を演算する装置が知られている。例えば、撮影光学系の射出瞳面の異なる領域を通過した一対の光束をイメージセンサーで受光し、イメージセンサー上に結像された一対の光像を一対の電気信号データ列に変換し、これらの信号データ列の相関を演算して撮影光学系の焦点調節状態を検出する焦点検出装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この出願の発明に関連する先行技術文献としては次のものがある。
特開平04−338905号公報
しかしながら、上述した従来の相関演算方法では、一対の信号データ列A1、A2、・・、ANとB1、B2、・・、BN(Nはデータの個数)をずらし量kを変えながら比較し、単に両信号データ列の差の絶対値の総和Σ|An−Bn+k|を求めて両信号データ列の相関量C(k)としているので、例えば一対の光束のいずれか一方に撮影光学系による“ケラレ”が発生した場合には、イメージセンサーから出力される一対の信号データ列に相対的な歪みが発生し、両信号データ列の相関関係を正確に検出できなくなるという問題がある。
(1) 本発明は、第1信号データ列と第2信号データ列との相関度を演算する相関演算において、第1信号データ列中の第1データと、第2信号データ列中の第1データに対応する第2データの近傍のデータとを乗算して第1演算データを生成するとともに、第2信号データ列中の第2データと、第1信号データ列の第1データの近傍のデータとを乗算して第2演算データを生成し、第1演算データと第2演算データとの相関度を演算する。
(2) また、本発明は、第1信号データ列と第2信号データ列との相関度を演算する相関演算において、まず、第1信号データ列中の第1データとその近傍のデータに第1演算を行って演算データを演算するとともに、第2信号データ列中の第1データに対応する第2データとその近傍のデータに第2演算を行って演算データを演算し、それらの演算データを乗算して第1演算データを演算する。次に、第2信号データ列中の第2データとその近傍のデータに第1演算を行って演算データを演算するとともに、第1信号データ列中の第1データとその近傍のデータに第2演算を行って演算データを演算し、それらの演算データを乗算して第2演算データを演算する。そして、第1演算データと第2演算データとの相関度を演算する。
本発明によれば、例えば一対の焦点検出用光束のいずれか一方に撮影光学系によるケラレが発生してイメージセンサーから出力される一対の信号データ列に相対的な歪みが発生しても、両信号データ列の相関関係を正確に検出することができる。
《発明の第1の実施の形態》
本願発明を撮像装置としてのディジタルスチルカメラに適用した一実施の形態を説明する。図1は一実施の形態のディジタルスチルカメラの構成を示す図である。一実施の形態のディジタルスチルカメラ201は交換レンズ202とカメラボディ203とから構成され、交換レンズ202はカメラボディ203のマウント部204に装着される。
交換レンズ202はレンズ205〜207、絞り208、レンズ駆動制御装置209などを備えている。なお、レンズ206はズーミング用、レンズ207はフォーカシング用である。レンズ駆動制御装置209はCPUとその周辺部品を備え、フォーカシング用レンズ207と絞り208の駆動制御、ズーミング用レンズ206、フォーカシング用レンズ207および絞り208の位置検出、カメラボディ203の制御装置との通信によるレンズ情報の送信とカメラ情報の受信などを行う。
一方、カメラボディ203は撮像素子211、カメラ駆動制御装置212、メモリカード213、LCDドライバー214、LCD215、接眼レンズ216などを備えている。撮像素子211は交換レンズ202の予定結像面(予定焦点面)に配置され、交換レンズ202により結像された被写体像を撮像して画像信号を出力する。撮像素子211には撮像用画素(以下、単に撮像画素という)が二次元状に配置されており、その内の焦点検出位置に対応した部分には撮像画素に代えて焦点検出用画素(以下、単に焦点検出画素という)列が組み込まれている。
カメラ駆動制御装置212はCPUとメモリなどの周辺部品を備え、撮像素子211の駆動制御、撮像画像の処理、交換レンズ202の焦点検出および焦点調節、絞り208の制御、LCD215の表示制御、レンズ駆動制御装置209との通信、カメラ全体のシーケンス制御などを行う。なお、カメラ駆動制御装置212は、マウント部204に設けられた電気接点217を介してレンズ駆動制御装置209と通信を行う。
メモリカード213は撮像画像を記憶する画像ストレージである。LCD215は液晶ビューファインダー(EVF:電子ビューファインダー)の表示器として用いられ、撮影者は接眼レンズ216を介してLCD215に表示された撮像画像を視認することができる。
交換レンズ202を通過して撮像素子211上に結像された被写体像は撮像素子211により光電変換され、画像出力がカメラ駆動制御装置212へ送られる。カメラ駆動制御装置212は、焦点検出画素の出力に基づいて焦点検出位置におけるデフォーカス量を演算し、このデフォーカス量をレンズ駆動制御装置209へ送る。また、カメラ駆動制御装置212は、撮像画素の出力に基づいて生成した画像信号をLCDドライバー214へ送り、LCD215に表示するとともに、メモリカード213に記憶する。
レンズ駆動制御装置209は、ズーミングレンズ206、フォーカシングレンズ207および絞り208の位置を検出し、検出位置に基づいてレンズ情報を演算するか、あるいは予め用意されたルックアップテーブルから検出位置に応じたレンズ情報を選択し、カメラ駆動制御装置212へ送る。また、レンズ駆動制御装置209は、カメラ駆動制御装置212から受信したデフォーカス量に基づいてレンズ駆動量を演算し、レンズ駆動量に基づいてフォーカシング用レンズ207を駆動制御する。
図2は、交換レンズ202の予定結像面に設定した撮像画面G上の焦点検出領域を示す。撮像画面G上にG1〜G5の焦点検出領域を設定し、撮像素子211の焦点検出画素を撮像画面G上の各焦点検出領域G1〜G5の長手方向に直線状に配列する。つまり、撮像素子211上の焦点検出画素列は、撮影画面G上に結像された被写体像の内の焦点検出領域G1〜G5の像をサンプリングする。撮影者は撮影構図に応じて焦点検出領域G1〜G5の中から任意の焦点検出領域を手動で選択する。
図3は撮像素子211の詳細な構成を示す正面図である。なお、図3は撮像素子211上のひとつの焦点検出領域の周囲を拡大した部分拡大図である。撮像素子211は撮像画素310と焦点検出用の焦点検出画素311から構成される。
図4に示すように、撮像画素310はマイクロレンズ10、光電変換部11、不図示の色フィルターから構成される。また、図5に示すように、焦点検出画素311はマイクロレンズ10、一対の光電変換部12,13から構成される。撮像画素310の光電変換部11は、マイクロレンズ10によって明るい交換レンズの射出瞳(たとえばF1.0)を通過する光束をすべて受光するような形状に設計される。一方、焦点検出画素311の一対の光電変換部12、13は、マイクロレンズ10によって交換レンズの特定の射出瞳(たとえばF2.8)を通過する光束をすべて受光するような形状に設計される。
2次元状に配置された撮像画素310には赤(R)、緑(G)、青(B)のいずれかの色フィルターが備えられ、各色フィルターは図6に示す分光感度特性を有している。RGBの色フィルターを備えた撮像画素310は、図3に示すようにベイヤー配列される。
一方、焦点検出画素311には、光量をかせぐために色フィルターは設けられておらず、その分光感度特性は光電変換を行うフォトダイオードの分光感度と、赤外カットフィルター(不図示)の分光感度とを総合した図7に示す分光感度特性を有している。焦点検出画素311の分光感度は、図6に示す撮像画素310の内の緑画素G、赤画素R、青画素Bの分光感度を加算したような分光感度特性となり、その感度の光波長領域は緑画素G、赤画素R、青画素Bの感度の光波長領域を包含している。
焦点検出画素311は、図2に示す焦点検出領域G1〜G5の撮像画素310のBフィルターとGフィルターが配置されるべき行または列に、直線状に隙間なしに密に配置される。焦点検出画素311を撮像画素310のBフィルターとGフィルターが配置されるべき行または列に配置することによって、画素補間により焦点検出画素311の位置の画素信号を算出する場合に、多少誤差が生じても人間の眼には目立たなくすることができる。この理由は、人間の目は青より赤に敏感であることと、緑画素の密度が青画素と赤画素より高いので、緑画素の1画素の欠陥に対する画像劣化への寄与が小さいためである。
なお、上述した補色フィルターの撮像画素を二次元状に展開した撮像素子では、出力誤差が比較的目立たない青成分を含むシアンとマゼンダが配置されるべき画素位置に焦点検出画素311を配置する。
図8は撮像画素310の断面図である。撮像画素310において、撮像用の光電変換部11の前方にマイクロレンズ10が配置され、マイクロレンズ10により光電変換部11が前方に投影される。光電変換部11は半導体回路基板29上に形成され、不図示の色フィルタはマイクロレンズ10と光電変換部11の中間に配置される。
図9は焦点検出画素311の断面図である。焦点検出画素311において、焦点検出用の光電変換部12,13の前方にマイクロレンズ10が配置され、マイクロレンズ10により光電変換部12,13が前方に投影される。光電変換部12,13は半導体回路基板29上に形成される。
次に、図10により瞳分割方式による焦点検出方法を説明する。図10において、交換レンズ202の光軸91上に配置される焦点検出画素311のマイクロレンズ50と、そのマイクロレンズ50の後方に配置される一対の光電変換部52,53、および交換レンズ202の光軸91外に配置される焦点検出画素311のマイクロレンズ60と、そのマイクロレンズ60の後方に配置される一対の光電変換部62,63を例にあげて説明する。交換レンズ202の予定結像面に配置したマイクロレンズ50、60の前方の距離d4の位置に、交換レンズ202の射出瞳90を設定する。ここで、距離d4は、マイクロレンズ50、60の曲率、屈折率、マイクロレンズ50、60と光電変換部52,53、62,63との間の距離などに応じて決まる値であって、この明細書では測距瞳距離と呼ぶ。
マイクロレンズ50、60は交換レンズ202の予定結像面に配置されており、光軸91上のマイクロレンズ50によって一対の光電変換部52,53の形状がマイクロレンズ50から投影距離d4だけ離間した射出瞳90上に投影され、その投影形状は測距瞳92,93を形成する。一方、光軸91外のマイクロレンズ60によって一対の光電変換部62,63の形状が投影距離d4だけ離間した射出瞳90上に投影され、その投影形状は測距瞳92,93を形成する。すなわち、投影距離d4にある射出瞳90上で各焦点検出画素の光電変換部の投影形状(測距瞳92,93)が一致するように、各画素の投影方向が決定される。
光電変換部52は、測距瞳92を通過しマイクロレンズ50へ向う焦点検出光束72によってマイクロレンズ50上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。光電変換部53は、測距瞳93を通過しマイクロレンズ50へ向う焦点検出光束73によってマイクロレンズ50上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。光電変換部62は、測距瞳92を通過しマイクロレンズ60へ向う焦点検出光束82によってマイクロレンズ60上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。光電変換部63は、測距瞳93を通過しマイクロレンズ60へ向う焦点検出光束83によってマイクロレンズ60上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。なお、焦点検出画素311の配列方向は一対の瞳距離の分割方向と一致させる。
このような焦点検出画素を直線状に多数配列し、各画素の一対の光電変換部の出力を測距瞳92と測距瞳93に対応した出力グループにまとめることによって、一対の測距瞳92と93を各々通過する焦点検出光束が焦点検出画素列上に形成する一対の像の強度分布に関する情報を得ることができる。さらに、この情報に対して後述する像ズレ検出演算処理(相関処理、位相差検出処理)を施すことによって、いわゆる瞳分割方式で一対の像の像ズレ量を検出することができる。そして、この像ズレ量に所定の変換係数を乗ずることによって、予定結像面に対する現在の結像面(予定結像面上のマイクロレンズアレイの位置に対応した焦点検出位置における結像面)の偏差(デフォーカス量)を算出することができる。
なお、図10では、光軸91上にある第一焦点検出画素(マイクロレンズ50と一対の光電変換部52,53)と隣接する第一焦点検出画素(マイクロレンズ60と一対の光電変換部62,63)を模式的に例示したが、その他の焦点検出画素においても同様に、一対の光電変換部がそれぞれ一対の測距瞳から各マイクロレンズに到来する光束を受光する。
図11は射出瞳面における投影関係を示す正面図である。焦点検出画素311から一対の光電変換部12,13をマイクロレンズ10により射出瞳面90に投影した測距瞳92,93の外接円は、結像面から見た場合に所定の開口F値(以下、測距瞳F値と呼ぶ。ここではF2.8)となる。撮像画素310の光電変換部11をマイクロレンズ10により射出瞳面90に投影すると領域94となり、領域94は測距瞳92,93を包含した広い領域となっている。
図11において、破線で示す交換レンズ202の絞り開口に対応した領域95の中心と、測距瞳92,93の外接円の中心との位置関係は、交換レンズ202固有の射出瞳の位置と焦点検出画素の画面上の位置(光軸からの距離)に応じて変化し、必ずしも一致しない。交換レンズ202の射出瞳の大きさが測距瞳92,93の外接円の大きさよりも小さく、かつ中心が一致しない場合には、一対の測距瞳92、93を通過する光束がアンバランスに“ケラレ”ることになり、これらの光束により形成される一対の像の光量が一致せず、歪みが生じる。
図12は、1つの焦点検出位置における像信号の強度分布(光量)を縦軸に、焦点検出位置内の位置偏差を横軸にとって示したものである。焦点検出位置内の位置偏差とは、例えば図3に示す撮像素子211上の1つの焦点検出位置に属する複数の焦点検出画素の位置に相当する。焦点検出光束にケラレが生じていない場合の一対の像信号400,401は、図12(a)に示すように、同一の像信号関数が単に横にシフトしたものとなっている。焦点検出光束にケラレが生ずると、測距瞳を通る焦点検出用光束の量が焦点検出位置および焦点検出位置内での位置偏差によって変化し、一対の像信号402,403は図12(b)のようになり、同一の信号を相対的にシフトしたものにはならない。
《撮像動作》
図13は、一実施の形態のディジタルスチルカメラ(撮像装置)210の撮像動作を示すフローチャートである。カメラ駆動制御装置212は、ステップ100でカメラの電源が投入されるとこの撮像動作を繰り返し実行する。ステップ110において撮像素子211から撮像画素310のデータを間引き読み出しし、電子ビューファインダーLCD215に表示させる。撮像画素310のデータを間引き読み出しする際には、焦点検出画素311がなるべく含まれないような設定で間引き読み出しをすることによって、表示品質を向上させることができる。逆に、焦点検出画素311を含むように間引き読み出しを行い、電子ビューファインダーLCD215上に焦点検出画素出力を補正せずに表示させることによって、焦点検出位置をユーザーに認識可能に表示することもできる。
ステップ120では焦点検出画素列からデータを読み出す。なお、図2に示す焦点検出エリアG1〜G5の中から予めエリア選択操作部材(不図示)により任意のエリアが選択されているので、選択された焦点検出エリアに対応する焦点検出画素列からデータを読み出す。続くステップ130において焦点検出画素列に対応した一対の像データに基づいて、後述する像ズレ検出演算処理すなわち相関演算処理を行い、像ズレ量を演算し、さらにデフォーカス量を算出する。ステップ140では合焦近傍か否か、つまり算出したデフォーカス量の絶対値が合焦判定基準値以内であるか否かを調べる。
合焦近傍でないと判定した場合はステップ150へ進み、算出したデフォーカス量をレンズ駆動制御装置209へ送信し、交換レンズ202のフォーカシング用レンズ207を合焦位置に駆動させ、ステップ110へ戻って上記動作を繰り返す。なお、焦点検出不能な場合もこのステップ150へ分岐し、レンズ駆動制御装置209へスキャン駆動命令を送信し、交換レンズ202のフォーカシング用レンズ207を無限位置と至近位置の間でスキャン駆動させ、ステップ110へ戻って上記動作を繰り返す。
一方、合焦近傍であると判定した場合はステップ160へ進み、レリーズボタン(不図示)の操作によりシャッターレリーズがなされたか否かを判定し、なされていない場合はステップ110へ戻って上記動作を繰り返す。シャッターレリーズがなされた場合はステップ170へ進み、レンズ駆動制御装置209へ絞り調整命令を送信し、交換レンズ202の絞り208をカメラ駆動制御装置212で露出演算により決定した制御F値、またはユーザーが手動で設定したF値に設定する。
絞り制御が終了した時点で、撮像素子211に撮像動作を行わせ、撮像素子211の撮像画素310およびすべての焦点検出画素311から画像データを読み出す。ステップ180において、焦点検出画素列の各画素位置における画素データを、焦点検出画素311のデータおよび周囲の撮像画素310のデータに基づいて補間する。ステップ190では撮像画素310のデータおよび補間された焦点検出画素位置のデータからなる画像データをメモリーカード213に保存し、ステップ110へ戻って上記動作を繰り返す。
《焦点検出動作》
図14は、図13に示す撮像動作の中のステップ130の焦点検出動作の詳細を示すフローチャートである。ステップ300において焦点検出演算処理すなわち相関演算処理を開始し、ステップ310で焦点検出画素列から出力される一対の信号データ列(α1〜αM、β1〜βM:Mはデータの個数)に対して下記(1)式に示すような高周波カットフィルター処理を施し、第1信号データ列A1〜ANと第2信号データ列B1〜BN(Nはデータ個数)を生成し、信号データ列から相関処理に悪影響を及ぼすノイズ成分や高周波成分を除去する。
An=αn+2×αn+1+αn+2,
Bn=βn+2×βn+1+βn+2 ・・・(1)
(1)式において、n=1〜Nである。なお、演算時間の短縮を図る場合や、すでに大きくデフォーカスしていて高周波成分が少ないことがわかっている場合には、ステップ310の高周波カットフィルター処理を省略することができる。
ステップ320において、ずらし量k(整数)における第1信号データ列A1〜ANと第2信号データ列B1〜BNとの相関量を演算するために、まず第1信号データ列A1〜ANに対して第2信号データ列B1〜BNを相対的に所定量kだけずらす。
続くステップ330では、第1信号データ列A1〜ANの中の任意の範囲のデータ、つまり注目するデータAnとその近傍のデータAn-r〜An+s(r、sは任意の整数;以下、この範囲を“微少範囲”と呼ぶ)に対して第1演算(詳細後述)を行って演算データを得るとともに、ずらし量kだけずれた第2信号データ列B1〜BNの中の第1信号データ列の上記注目データAnに対応するデータBn+kとその近傍の微少範囲データBn-r〜Bn+sに対して第2演算(詳細後述)を行って演算データを得る。そして、それらの演算データを乗算して第1演算データを算出する。
ステップ340において、第2信号データ列B1〜BNの中の上記微少範囲データBn-r〜Bn+sに対して上記第1演算を行って演算データを得るとともに、第1信号データ列A1〜ANの中の上記微少範囲データAn-r〜An+sに対して上記第2演算を行って演算データを得る。そして、それらの演算データを乗算して第2演算データを算出する。
なお、詳細を後述するが、ステップ330と340における演算結果の第1演算データと第2演算データは、ともに任意の“微少範囲”において第1信号データ列と第2信号データ列の歪みが相殺されたデータとなる。
また、上述したステップ330と340では、第1信号データ列と第2信号データ列の“微少範囲”に対して第1演算と第2演算を施して演算データを得る例を示したが、第1信号データ列A1〜ANの任意の位置における注目データAnと、ずらし量kだけずれた第2信号データ列B1〜BNの前記注目データAnの位置に対応するデータBn+kの近傍のデータ、例えばBn+1+kあるいはBn+2+kなどとを乗算して第1演算データを生成するとともに、第2信号データ列B1〜BNのデータBn+kと、第1信号データ列A1〜ANの注目データAnの近傍のデータ、例えばAn+1あるいはAn+2などとを乗算して第2演算データを生成してもよい。
ステップ350において第1演算データと第2演算データの差の絶対値を算出する。この演算結果は、“微少範囲”における第1信号データ列と第2信号データ列の相関度(類似度)を示す量となる。続くステップ360で“微少範囲”をずらしながらステップ330〜350の処理を繰り返し、ステップ350における相関度を示す量の演算結果を累積加算することによって、所定のずらし量kにおける相関量C(k)を算出する。
ステップ370においてずらし量kを所定範囲で変更しながらステップ320〜360の処理を繰り返し、ずらし量kに関する相関量C(K)のデータを算出する。ここで、ずらし量kでかつ“微少範囲”の中心位置nにおける第1演算データをEn,kとし、第2演算データをFn,kとすると、最終的に得られる相関量C(K)は下記(2)式のように表される。
C(k)=Σ|En,k−Fn,k| ・・・(2)
(2)式において、Σ演算はnについて累積されるとともに、nのとる範囲はずらし量kに応じてEn,kとFn,kのデータが存在する範囲に限定される。また、ずらし量kは整数であり、一対のデータの検出ピッチを単位とした相対的シフト量である。
ステップ380において、(2)式の演算結果は、例えば図15(a)に示すように、一対のデータの相関が高いシフト量k=kj=2において相関量C(k)が最小(小さいほど相関度が高い)になる。下記(3)〜(6)式による3点内挿の手法を用いて連続的な相関量に対する最小値C(x)を与えるシフト量xを求める。
x=kj+D/SLOP ・・・(3),
C(x)=C(kj)−|D| ・・・(4),
D={C(kj-1)−C(kj+1)}/2 ・・・(5),
SLOP=MAX{C(kj+1)−C(kj),C(kj-1)−C(kj)} ・・・(6)
ステップ390では(3)式で求めたシフト量xにより、被写体像面の予定結像面に対するデフォーカス量DEFを下記(7)式で求めることができる。
DEF=KX・PY・x ・・・(7)
(7)式において、PYは検出ピッチであり、KXは一対の測距瞳の重心の開き角の大きさによって決まる変換係数である。算出したデフォーカス量DEFに信頼性があるかどうかは次のようにして判定する。図15(b)に示すように、一対のデータの相関度が低い場合は内挿された相関量の最小値C(x)の値が大きくなる。したがって、C(x)が所定値以上の場合は信頼性が低いと判定する。あるいは、C(x)をデータのコントラストで規格化するために、コントラストに比例した値となるSLOPでC(x)を除した値が所定値以上の場合は信頼性が低いと判定する。あるいはまた、コントラストに比例した値となるSLOPが所定値以下の場合は、被写体が低コントラストであり、算出したデフォーカス量DEFの信頼性は低いとする。
図15(c)に示すように、一対のデータの相関度が低く、シフト範囲kmin〜kmaxの間で相関量C(k)の落ち込みがない場合は、最小値C(x)を求めることができず、このような場合は焦点検出不能と判定する。焦点検出が可能であった場合には算出した像ズレ量に所定の変換係数を乗じてデフォーカス量を算出する。ステップ400において焦点検出演算処理(相関演算処理)を終了してリターンする。
《相関演算》
次に、図14に示す相関演算処理の実施例を説明する。図16は一実施の形態の相関演算の思想を説明するための図であり、実線で示す第1信号データ列A1〜ANと破線で示す第2信号データ列B1〜BNとに交換レンズ202のケラレなどに起因した歪みが生じ、両信号データ列の波形にゲイン差が生じた場合を示す。このようなゲイン差がある場合でも、各信号データ列の中の“微少範囲”の特性、すなわち隣接するデータの大きさの比An/An+1、Bn+k/Bn+1+kは大きな影響を受けない。この“微少範囲”の特性An/An+1、Bn+k/Bn+1+kには分母部が含まれるから、これらの“微少範囲”の特性に分母部の共通項(An+1×Bn+1+k)を乗ずることによって、分母部が0になった場合の発散の影響や分母部の値が小さい場合のノイズの影響を抑制することができる。
例えば、隣接するデータの大きさの比An/An+1、Bn+k/Bn+1+kに、分母部の共通項(An+1×Bn+1+k)を乗じてAn×Bn+1+k、Bn+k×An+1を求める。このようにして算出した2つの信号データ列間の“微少範囲”の特性どうしの相関、この場合は差の絶対値をとることによって、2つの信号データ列間の相関度(類似度)を高精度に検出することが可能になる。さらに、“微少範囲”の位置を所定の範囲でずらしながら相関度を累積することによって、偶発的に生じた相関を排除して高精度な相関検出を行うことができる。
第1信号データ列A1〜ANの任意のデータAnと、ずらし量kだけずれた第2信号データ列B1〜BNのデータAnに対応するデータBn+kの近傍のデータ、例えば1個隣のBn+1+kまたは2個隣のデータBn+2+kとを乗算して第1演算データ(An×Bn+1+k)または(An×Bn+2+k)を生成するとともに、第2信号データ列B1〜BNのデータBn+kと、第1信号データ列A1〜ANの注目しているデータAnの近傍のデータ、例えば1個隣のAn+1または2個隣のAn+2とを乗算して第2演算データ(Bn+k×An+1)または(Bn+k×An+2)を生成する。そして、第1演算データと第2演算データに基づいて上記(2)式により第1信号データ列と第2信号データ列の相関を求める。この相関演算例を処理例1および処理例2として後述する。
また、上述した他の相関演算例として、第1信号データ列A1〜ANの中の任意の範囲のデータ、つまり注目するデータAnとその近傍の微少範囲データAn-r〜An+sに対して第1演算を行って演算データを得るとともに、ずらし量kだけずれた第2信号データ列B1〜BNの中の第1信号データ列の上記注目データAnに対応するデータBn+kとその近傍の微少範囲データBn-r〜Bn+sに対して第2演算を行って演算データを得る。そして、それらの演算データを乗算して第1演算データを算出する。
さらに、第2信号データ列B1〜BNの中の上記微少範囲データBn-r〜Bn+sに対して上記第1演算を行って演算データを得るとともに、第1信号データ列A1〜ANの中の上記微少範囲データAn-r〜An+sに対して上記第2演算を行って演算データを得る。そして、それらの演算データを乗算して第2演算データを算出する。
そして、第1演算データと第2演算データに基づいて上記(2)式により第1信号データ列と第2信号データ列の相関を求める。この相関演算例を処理例3〜処理例8として後述する。
《相関演算処理例1》
相関量C(k)を次式により求める。
C(k)=Σ|(An×Bn+1+k)−(Bn+k×An+1)| ・・・(8)
(8)式において、Σ演算はnについて累積され、nのとる範囲はずらし量kに応じてAn、An+1、Bn+k、Bn+1+kのデータが存在する範囲に限定される。図17に相関演算処理例1のデータフローを示す。この処理例1では、第1信号データ列Aの中の注目データAnと、ずらし量kだけずれた第2信号データ列Bの中の注目データAnに対応するデータBn+kから1個ずれたデータBn+1+kとを乗じて第1演算データ(An×Bn+k)を求めるとともに、第2信号データ列BのデータBn+kと第1信号データ列Aの注目データAnから1個ずれたデータAn+1とを乗じて第2演算データ(Bn+k×An+1)を求め、第1演算データと第2演算データの差の絶対値の総和により第1信号データ列Aと第2信号データ列Bの相関量C(k)を演算する。
ここで、図18に示すような一対の像信号データ列A、Bに対して相関演算処理例1を実施する場合について考察する。撮像素子211から出力される一対の像信号データ列(A1、A2、・・、AN)、(B1、B2、・・、BN)に相対的な歪みが発生し、図18に示すように、両像信号データ列の波形(1+sinω)のゲインと傾きに差が生じたとする。この二つの信号データ列A、Bに対して相関演算処理例1を実行した結果を図19に示す。図から明らかなように、二つの信号データ列A、Bが歪んでいるにも関わらず、相関演算処理例1により周期的に高い相関(落ち込んだ位置)が得られることがわかる。
この相関演算処理例1によれば、上述した従来の相関演算方法、すなわち単に両信号データ列A、Bの差の絶対値の総和Σ|An−Bn+k|を求めて両信号データ列の相関量C(k)とするのに比べ、二つの信号データ列A、Bに相対的な歪みが発生している場合でも、二つの信号データ列A、Bの相関量を正確に求めることができる。また、この相関演算処理例1では、相関演算式(8)が分数形式になっていないので、分母部が0になることによる演算の発散がなく、また分母部が0に近い場合のノイズの影響もない。
《相関演算処理例2》
相関量C(k)を次式により求める。
C(k)=Σ|(An×Bn+2+k)−(Bn+k×An+2)| ・・・(9)
(9)式において、Σ演算はnについて累積され、nのとる範囲はずらし量kに応じてAn、An+2、Bn+k、Bn+2+kのデータが存在する範囲に限定される。図20に相関演算処理例2のデータフローを示す。この相関演算処理例2は、(8)式に示す相関演算処理1よりも演算対象のデータ間隔をより広げた演算としている。
二つの信号データ列A、Bに相対的な歪みが発生した図18に示す信号データ列A、Bに対して相関演算処理2を実行したした結果を図21に示す。図から明らかなように、二つの信号データ列A、Bが歪んでいるにも関わらず、相関演算処理例2により周期的に高い相関(落ち込んだ位置)が得られることがわかる。この相関演算処理2によれば、相関演算処理1による上述した効果に加え、注目データAn、Bn+kから2個ずれた位置のデータBn+2+k、An+2を演算対象とし、演算対象のデータ間隔をより広くしているので、信号データ列に含まれる高周波成分やノイズの影響を緩和することができ、耐ノイズ性能が向上する。
《相関演算処理例3》
相関量C(k)を次式により求める。
C(k)=Σ|(An−An+1)×(Bn+k+Bn+1+k)−(Bn+k−Bn+1+k)×(An+An+1)|
・・・(10)
(10)式において、Σ演算はnについて累積され、nのとる範囲はずらし量kに応じてAn、An+1、Bn+k、Bn+1+kのデータが存在する範囲に限定される。図22に相関演算処理例3のデータフローを示す。
この相関演算処理例3は、(10)式から明らかなように、第1信号データ列Aの中の注目データAnとその近傍の微少範囲データAn〜An+1に対して隣接データの差分すなわち1次微分(第1演算)を行って演算データ(An−An+1)を得るとともに、ずらし量kだけずれた第2信号データ列Bの中の第1信号データ列の上記注目データAnに対応するデータBn+kとその近傍の微少範囲データBn+k〜Bn+1+kに対して加算すなわち平均化(第2演算)を行って演算データ(Bn+k+Bn+1+k)を得る。そして、それらの演算データを乗算して第1演算データ(An−An+1)×(Bn+k+Bn+1+k)を算出する。
さらに、第2信号データ列Bの中の上記微少範囲データBn+k〜Bn+1+kに対して隣接データの差分すなわち1次微分(第1演算)を行って演算データ(Bn+k−Bn+1+k)を得るとともに、第1信号データ列Aの中の上記微少範囲データAn〜An+1に対して加算すなわち平均化(第2演算)を行って演算データ(An+An+1)を得る。そして、それらの演算データを乗算して第2演算データ(Bn+k−Bn+1+k)×(An+An+1)を算出する。そして、第1演算データと第2演算データに基づいて上記(2)式により第1信号データ列と第2信号データ列の相関を求める。
二つの信号データ列A、Bに相対的な歪みが発生した図18に示す信号データ列A、Bに対して相関演算処理3を実行したした結果を図23に示す。図から明らかなように、二つの信号データ列A、Bが歪んでいるにも関わらず、相関演算処理例3により周期的に高い相関(落ち込んだ位置)が得られることがわかる。この相関演算処理3によれば、相関演算処理1による上述した効果に加え、信号データ列の特性値として隣接データの差分(1次微分)と隣接データの平均値との比を用いているので、信号データ列に含まれる高周波成分やノイズの影響を緩和することができ、耐ノイズ性能が向上する。また、信号データ列A、Bに含まれるDC成分を除去することができ、2つの信号データ列A、BにDCオフセットが含まれる場合にも、高精度な相関検出が可能になる。
《相関演算処理4》
相関量C(k)を次式により求める。
C(k)=Σ|(An−An+2)×(Bn+k+Bn+2+k)−(Bn+k−Bn+2+k)×(An+An+2)|
・・・(11)
(11)式において、Σ演算はnについて累積され、nのとる範囲はずらし量kに応じてAn、An+2、Bn+k、Bn+2+kのデータが存在する範囲に限定される。図24に相関演算処理4のデータフローを示す。この相関演算処理4は、(10)式に示す相関演算処理3よりも演算対象のデータ間隔を広げた演算としている。
二つの信号データ列A、Bに相対的な歪みが発生した図18に示す信号データ列A、Bに対して相関演算処理4を実行したした結果を図25に示す。図から明らかなように、二つの信号データ列A、Bが歪んでいるにも関わらず、相関演算処理例4により周期的に高い相関(落ち込んだ位置)が得られることがわかる。この相関演算処理4によれば、相関演算処理1による上述した効果に加え、演算対象のデータ間隔をより広くしているので、信号データ列に含まれる高周波成分やノイズの影響を緩和することができ、耐ノイズ性能が向上する。
《相関演算処理5》
相関量C(k)を次式により求める。
C(k)=Σ|(2×An−An-1−An+1)×(Bn-1+k+Bn+k+Bn+1+k)−(2×Bn+k−Bn-1+k−Bn+1+k)×(An-1+An+An+1)| ・・・(12)
(12)式において、Σ演算はnについて累積され、nのとる範囲はずらし量kに応じてAn-1、An、An+1、Bn-1+k、Bn+k、Bn+1+kのデータが存在する範囲に限定される。図26に相関演算処理5のデータフローを示す。この相関演算処理5は、信号データ列の特性値として、隣接データの差分(2次微分;第1演算に相当)と、隣接データの平均値(第2演算に相当)との比を採用した場合の相関演算式である。
二つの信号データ列A、Bに相対的な歪みが発生した図18に示す信号データ列A、Bに対して相関演算処理5を実行したした結果を図27に示す。図から明らかなように、二つの信号データ列A、Bが歪んでいるにも関わらず、相関演算処理例5により周期的に高い相関(落ち込んだ位置)が得られることがわかる。この相関演算処理5によれば、相関演算処理1による上述した効果に加え、信号データ列A、Bに含まれる高周波成分やノイズの影響を緩和することができるので、耐ノイズ性能が向上する。さらに、信号データ列A、Bに含まれるDC成分および1次傾き成分を除去することができ、2つの信号データ列にDCオフセットや1次傾き成分の違いが含まれる場合にも、高精度な相関検出が可能になる。
《相関演算処理6》
相関量C(k)を次式により求める。
C(k)=Σ|(2×An−An-2−An+2)×(Bn-2+k+Bn+k+Bn+2+k)−(2×Bn+k−Bn-2+k−Bn+2+k)×(An-2+An+An+2)| ・・・(13)
(13)式において、Σ演算はnについて累積され、nのとる範囲はずらし量kに応じてAn-2、An、An+2、Bn-2+k、Bn+k、Bn+2+kのデータが存在する範囲に限定される。図28に相関演算処理6のデータフローを示す。この相関演算処理6は、(12)式に示す相関演算処理5よりも演算対象のデータ間隔を広げた演算としている。
二つの信号データ列A、Bに相対的な歪みが発生した図18に示す信号データ列A、Bに対して相関演算処理6を実行したした結果を図29に示す。図から明らかなように、二つの信号データ列A、Bが歪んでいるにも関わらず、相関演算処理例6により周期的に高い相関(落ち込んだ位置)が得られることがわかる。この相関演算処理例6によれば、相関演算処理例5による上述した効果に加え、演算対象のデータ間隔をより広くしているので、信号データ列に含まれる高周波成分やノイズの影響を緩和することができ、耐ノイズ性能が向上する。
《相関演算処理7》
相関量C(k)を次式により求める。
C(k)=Σ|(An×Bn-1+k×Bn+1+k)−(Bn+k×An-1×An+1)| ・・・(14)
(14)式において、Σ演算はnについて累積され、nのとる範囲はずらし量kに応じてAn-1、An、An+1、Bn-1+k、Bn+k、Bn+1+kのデータが存在する範囲に限定される。図30に相関演算処理例7のデータフローを示す。
二つの信号データ列A、Bに相対的な歪みが発生した図18に示す信号データ列A、Bに対して相関演算処理例7を実行したした結果を図31に示す。図から明らかなように、二つの信号データ列A、Bが歪んでいるにも関わらず、相関演算処理例7により周期的に高い相関(落ち込んだ位置)が得られることがわかる。この相関演算処理例7によれば、相関演算式(14)が分数形式になっていないので、分母部が0になることによる演算の発散がなく、また分母部が0に近い場合のノイズの影響もない。
《相関演算処理例8》
相関量C(k)を次式により求める。
C(k)=Σ|(An×Bn-2+k×Bn+2+k)−(Bn+k×An-2×An+2)| ・・・(15)
Σ演算はnについて累積され、nのとる範囲はずらし量kに応じてAn-2、An、An+2、Bn-2+k、Bn+k、Bn+2+kのデータが存在する範囲に限定される。この相関演算処理例8は、(14)式に示す相関演算処理7よりも演算対象のデータ間隔を広げた演算としている。図32に相関演算処理例8のデータフローを示す。
二つの信号データ列A、Bに相対的な歪みが発生した図18に示す信号データ列A、Bに対して相関演算処理例8を実行したした結果を図33に示す。図から明らかなように、二つの信号データ列A、Bが歪んでいるにも関わらず、相関演算処理例8により周期的に高い相関(落ち込んだ位置)が得られることがわかる。この相関演算処理例8によれば、相関演算処理例7による上述した効果に加え、演算対象のデータ間隔をより広くしているので、信号データ列に含まれる高周波成分やノイズの影響を緩和することができ、耐ノイズ性能が向上する。
《第1の実施の形態の変形例》
図3に示す撮像素子211では焦点検出画素311を隙間なく配列する例を示したが、図34に焦点検出画素311を撮像画素310の青画素の位置に1画素おきに一列に配列した撮像素子211Aの例を示す。焦点検出画素311の配置間隔が大きくなることによって、焦点検出精度が多少低下するものの焦点検出画素311の密度が低くなるので、焦点検出画素311の位置の画像信号を補間処理により求めた画像品質が向上する。
図3に示す撮像素子211では、図5に示すように焦点検出画素311ごとに一対の光電変換部12,13を備えた例を示した。図35に、ひとつの画素内にひとつの光電変換部を備えた焦点検出画素313,314を示す。焦点検出画素313は、図35(a)に示すように、マイクロレンズ10と光電変換部16を備えている。また、焦点検出画素314は、図35(b)に示すように、マイクロレンズ10と光電変換部17とを備えている。光電変換部16,17はマイクロレンズ10により交換レンズの射出瞳に投影され、図10に示す測距瞳92,93を形成する。したがって、焦点検出画素313,314により焦点検出の用いる一対の像の出力を得ることができる。
図36に、図35(a)、(b)に示す焦点検出画素313,314を交互に一列に配置した撮像素子211Bの例を示す。隣接する焦点検出画素313と焦点検出画素314が一対となり、図3に示す撮像素子211の焦点検出画素311に相当し、焦点検出に用いる一対の像の出力を得ることができる。
図3に示す撮像素子211では、図37(a)に示すように、R、G、Bの各色フィルターを備えた撮像画素310をベイヤー配列とした例を示したが、色フィルターの構成や配列は上述した一実施の形態に限定されない。例えば、図37(b)に示すように、G(緑)、黄(Ye)、マゼンダ(Mg)、シアン(Cy)を補色配列にしてもよい。この補色フィルターを用いる場合には、焦点検出画素311を、出力誤差が比較的目立たない青成分を含むシアンとマゼンタが配置されるべき画素位置に配置する。
図3に示す撮像素子211では焦点検出画素311に色フィルターを設けない例を示したが、撮像画素310と同色の色フィルターのうち、ひとつの色フィルター、例えば緑色フィルターを設けた場合でも、本発明を適用することができる。
図13に示す撮像動作では、補間処理により焦点検出画素311の位置の画像信号を補正した画像データをメモリーカード213に格納する例を示したが、補正した画像データを電子ビューファインダー215や、ボディの背面に設けられた不図示の背面モニター画面に表示するようにしてもよい。
なお、上述した撮像素子211、211A、211Bは、CCDイメージセンサー、CMOSイメージセンサーとして形成することができる。
上述した一実施の形態ではマイクロレンズを用いた瞳分割方式による焦点検出を例に上げて説明したが、本願発明の相関演算方法は上述した方式の焦点検出に限定されず、再結像瞳分割方式の焦点検出にも適用することができ、上述したような効果を奏することができる。
図38により、本願発明の実施の形態による相関演算方法を適用した再結像瞳分割方式の焦点検出について説明する。図において、191は交換レンズの光軸、110,120はコンデンサーレンズ、111、121は絞りマスク、112,113、122,123は絞り開口、114、115、124,125は再結像レンズ、116、126は焦点検出用のイメージセンサー(CCD)である。また、132,133、142,143は焦点検出光束、190は交換レンズの予定結像面の前方d5の距離に設定された射出瞳である。なお、距離d5は、コンデンサーレンズ110,120の焦点距離とコンデンサーレンズ110,120と絞り開口112,113、122,123の間の距離などに応じて決まる距離であり、測距瞳距離という。192はコンデンサーレンズ110,120により投影された絞り開口112,122の領域(測距瞳)、193はコンデンサーレンズ110,120により投影された絞り開口113,123の領域(測距瞳)である。
コンデンサーレンズ110、絞りマスク111、絞り開口112,113、再結像レンズ114,115、イメージセンサ116が、一つの位置で焦点検出を行う再結像方式の瞳分割型位相差検出の焦点検出ユニットを構成する。図38では、光軸191上にある焦点検出ユニットと光軸外にある焦点検出ユニットを模式的に例示する。複数の焦点検出ユニットを組み合わせることによって、図2に示す5箇所の焦点検出位置G1〜G5において再結像方式の瞳分割型位相差検出で焦点検出を行う焦点検出専用センサーを実現することができる。
コンデンサーレンズ110からなる焦点検出ユニットは、交換レンズの予定結像面近傍に配置されたコンデンサーレンズ110、その背後に配置されたイメージセンサー116、コンデンサーレンズ110とイメージセンサー116の間に配置され、予定結像面近傍に結像された1次像をイメージセンサー116上に再結像する一対の再結像レンズ114,115、一対の再結像レンズの近傍(図では前面)に配置された一対の絞り開口112,113を有する絞りマスク111から構成される。イメージセンサー116は複数の光電変換部が直線に沿って密に配置されたラインセンサーであって、光電変換部の配置方向は一対の測距瞳の分割方向(=絞り開口の並び方向)と一致させる。
イメージセンサー116上に再結像された一対の像の強度分布に対応した情報がイメージセンサー116から出力され、この情報に対して後述する像ズレ検出演算処理(相関処理、位相差検出処理)を施すことによって、いわゆる瞳分割型位相差検出方式(再結像方式)で一対の像の像ズレ量が検出される。像ズレ量に所定の変換係数を乗ずることによって、予定結像面に対する現在の結像面の偏差(デフォーカス量)が算出される。
イメージセンサー116は再結像レンズ114,115により予定結像面上に投影されており、デフォーカス量(像ズレ量)の検出精度は、像ズレ量の検出ピッチ(再結像方式の場合は予定結像面上に投影された光電変換部の配列ピッチ)により決まる。
コンデンサーレンズ110は絞りマスク111の絞り開口112,113を射出瞳190上に領域192,193として投影している。これらの領域192,193を測距瞳と呼ぶ。すなわち、イメージセンサー116上に再結像される一対の像は射出瞳190上の一対の測距瞳192,193を通過する光束によって形成される。射出瞳190上の一対の測距瞳192,193を通過する光束132、133を焦点検出光束と呼ぶ。
また、本願発明は撮影光学系を通過する光束を瞳分割する方式の焦点検出に限定されず、外光三角測距方式による距離測定にも適用することができ、上述したような効果を奏することができる。図39により、本願発明の実施の形態による相関演算方法を適用した外光三角測距方式の距離測定について説明する。レンズ320とその結像面に配置されたイメージセンサー326からなるユニットと、レンズ330とその結像面に配置されたイメージセンサー336からなるユニットとが基線長を隔てて配置される。これら一対のユニットが測距装置347を構成する。測距対象350の像がレンズ320と330によりイメージセンサ326と336上に形成される。
イメージセンサー326と336上に形成される像の位置関係は、測距装置347から測距対象350までの距離に応じて変化する。したがって、イメージセンサー326と336の信号データに対して本発明を適用した像ズレ検出を行うことによって、2像の相対的位置関係を検出し、この位置関係に基づいて測距対象350までの距離を測定することができる。外光三角測距方式においては、レンズ320と330に汚れや雨滴が付着することによって、一対の信号にレベル差が生じたり歪みが生じたりするので、本願発明の相関演算方法を適用することによって、それらの問題が発生してもイメージセンサー326と336から出力される一対の像信号信号データ列の相関関係を正確に検出できる。
なお、以上の説明において相関度演算は2つのデータの差の絶対値の和を用いているが、その他の相関演算方式であってもよい。例えば2つのデータの乗算の和によって相関量を算出し、相関量のピーク値を与えるずらし量から2つの信号データ列の相対的なずれ量を検出するようにしてもよい。また、2つのデータのMAX値の和によって相関量を算出し、相関量のボトム値を与えるずらし量から2つの信号データ列の相対的なずれ量を検出するようにしてもよい。さらに、2つのデータのMIN値の和によって相関量を算出し、相関量のピーク値を与えるずらし量から2つの信号データ列の相対的なずれ量を検出するようにしてもよい。
本願発明の実施の形態による撮像装置は、交換レンズとカメラボディから構成されるデジタルスチルカメラやフィルムスチルカメラに限定されず、レンズ一体型のデジタルスチルカメラやフィルムスチルカメラ、あるいはビデオカメラにも適用することができる。また、本願発明は、携帯電話などに内蔵される小型カメラモジュールや監視カメラなどにも適用することができる。さらに、カメラ以外の焦点検出装置や測距装置、あるいはステレオ測距装置にも適用することができる。
本実施の形態は、時間が異なるイメージセンサーの信号間の相関を検出して被写体像の動きやカメラのブレを検出する装置にも適用することができる。また、イメージセンサーの画像信号と特定の画像信号のパターンマッチングにも適用することができる。さらに、画像信号データの相関を検出するものに限定されず、音に関するデータの相関やその他一般に2つの信号の相関を検出するあらゆるものにも適用することができ、上述した効果を奏することができる。
以上説明したように、一実施の形態では、例えば一対の焦点検出用光束のいずれか一方に撮影光学系によるケラレが発生してイメージセンサーから出力される一対の信号データ列に相対的な歪みが発生しても、両信号データ列の相関関係を正確に検出することができる。
《発明の第2の実施の形態》
上述した第1の実施の形態の焦点検出演算方法(相関演算方法)によれば、演算対象の一対の信号列、すなわち第1信号データ列と第2信号データ列との間にゲイン差があっても、両信号データ列の相関関係を正確に検出することができる。ところが、第1信号データ列と第2信号データ列との間にゲイン差とオフセットがあった場合には、相関演算結果の精度が低下する。そこで、この第2の実施の形態では、第1信号データ列と第2信号データ列との間にゲイン差とオフセットがあった場合の焦点検出演算方法(相関演算方法)を説明する。なお、この第2の実施の形態では上述した第1の実施の形態およびその変形例と相違する箇所のみを説明する。
《焦点検出動作》
図40は第2の実施の形態の焦点検出動作の詳細を示すフローチャートである。なお、図14に示す処理と同様な処理を行うステップに対しては同一のステップ番号を付して相違点を中心に説明する。ステップ300において焦点検出演算処理すなわち相関演算処理を開始し、ステップ310で焦点検出画素列から出力される一対の信号データ列(α1〜αM、β1〜βM:Mはデータの個数)に対して下記(16)式に示すような高周波カットフィルター処理を施し、第1信号データ列a1〜aNと第2信号データ列b1〜bN(Nはデータ個数)を生成し、信号データ列から相関処理に悪影響を及ぼすノイズ成分や高周波成分を除去する。
an=αn+2×αn+1+αn+2,
bn=βn+2×βn+1+βn+2 ・・・(16)
(16)式において、n=1〜Nである。なお、演算時間の短縮を図る場合や、すでに大きくデフォーカスしていて高周波成分が少ないことがわかっている場合には、ステップ310の高周波カットフィルター処理を省略することができる。
ステップ315において、第1信号データ列a1〜aNと第2信号データ列b1〜bNからそれぞれのデータ列の平均値ax、bxを減じ、第1’信号データ列A1〜ANと第2’信号データ列B1〜BNを生成する。なお、第1の実施の形態の第1信号列データおよび第2信号列データと、第2の実施の形態の第1信号列データおよび第2信号列データとを便宜上、同じ記号A1〜ANおよびB1〜BNを用いて説明するが、この第2の実施の形態の第1信号列データA1〜ANおよび第2信号列データB1〜BNは下記(17)式および(18)式の演算を施した後の信号列データである。
ax=(Σan)/N,
bx=(Σbn)/N ・・・(17)
An=an−ax,
Bn=bn−bx ・・・(18)
(17)式、(18)式において、n=1〜Nである。
後述するように平均値を減ずることにより、第1信号データ列と第2信号データ列の間にオフセットが発生している場合でも後述する相関演算処理により第1信号データ列と第2信号データ列の高精度な相関検出が可能となる。
ステップ320において、ずらし量k(整数)における第1’信号データ列A1〜ANと第2’信号データ列B1〜BNとの相関量を演算するために、まず第1’信号データ列A1〜ANに対して第2’信号データ列B1〜BNを相対的に所定量kだけずらす。
続くステップ330では、第1’信号データ列A1〜ANの中の任意の範囲のデータ、つまり注目するデータAnとその近傍のデータAn-r〜An+s(r、sは任意の整数;以下、この範囲を“微少範囲”と呼ぶ)に対して第1演算(詳細後述)を行って演算データを得るとともに、ずらし量kだけずれた第2’信号データ列B1〜BNの中の第1’信号データ列の上記注目データAnに対応するデータBn+kとその近傍の微少範囲データBn-r〜Bn+sに対して第2演算(詳細後述)を行って演算データを得る。そして、それらの演算データを乗算して第1演算データを算出する。
ステップ340において、第2’信号データ列B1〜BNの中の上記微少範囲データBn-r〜Bn+sに対して上記第1演算を行って演算データを得るとともに、第1’信号データ列A1〜ANの中の上記微少範囲データAn-r〜An+sに対して上記第2演算を行って演算データを得る。そして、それらの演算データを乗算して第2演算データを算出する。
なお、詳細を後述するが、ステップ330と340における演算結果の第1演算データと第2演算データは、ともに任意の“微少範囲”において第1’信号データ列と第2’信号データ列の歪みが相殺されたデータとなる。
また、上述したステップ330と340では、第1’信号データ列と第2’信号データ列の“微少範囲”に対して第1演算と第2演算を施して演算データを得る例を示したが、第1’信号データ列A1〜ANの任意の位置における注目データAnと、ずらし量kだけずれた第2’信号データ列B1〜BNの前記注目データAnの位置に対応するデータBn+kの近傍のデータ、例えばBn+1+kあるいはBn+2+kなどとを乗算して第1演算データを生成するとともに、第2’信号データ列B1〜BNのデータBn+kと、第1’信号データ列A1〜ANの注目データAnの近傍のデータ、例えばAn+1あるいはAn+2などとを乗算して第2演算データを生成してもよい。
ステップ350において第1演算データと第2演算データの差の絶対値を算出する。この演算結果は、“微少範囲”における第1’信号データ列と第2’信号データ列の相関度(類似度)を示す量となる。続くステップ360で“微少範囲”をずらしながらステップ330〜350の処理を繰り返し、ステップ350における相関度を示す量の演算結果を累積加算することによって、所定のずらし量kにおける相関量C(k)を算出する。
以下、ステップ360〜400における処理は図14に示す処理と同様であり、説明を省略する。
《相関演算》
次に、図40に示す相関演算処理の実施例を説明する。図41は第2の実施の形態の相関演算の思想を説明するための図であり、実線で示す第1信号データ列a1〜aNと破線で示す第2信号データ列b1〜bNとに交換レンズ202のケラレなどに起因した歪みが生じ、両信号データ列の波形にゲイン差およびオフセットが生じた場合を示す。
オフセットについては、第1信号データ列a1〜aNと第2信号データ列b1〜bNからそれぞれの平均値を減じて第1’信号データ列A1〜ANと第2’信号データ列B1〜BNを生成することによりキャンセルされる。また、第1’信号データ列A1〜ANと第2’信号データ列B1〜BNに残存するゲイン差に関しては、次のようにしてキャンセルされる。各信号データ列の中の“微少範囲”の特性、すなわち隣接するデータの大きさの比An/An+1、Bn+k/Bn+1+kはゲイン差がある場合でも大きな影響を受けない。この“微少範囲”の特性An/An+1、Bn+k/Bn+1+kには分母部が含まれるから、これらの“微少範囲”の特性に分母部の共通項(An+1×Bn+1+k)を乗ずることによって、分母部が0になった場合の発散の影響や分母部の値が小さい場合のノイズの影響を抑制することができる。
例えば、隣接するデータの大きさの比An/An+1、Bn+k/Bn+1+kに、分母部の共通項(An+1×Bn+1+k)を乗じてAn×Bn+1+k、Bn+k×An+1を求める。このようにして算出した2つの信号データ列間の“微少範囲”の特性どうしの相関、この場合は差の絶対値をとることによって、2つの信号データ列間の相関度(類似度)を高精度に検出することが可能になる。さらに、“微少範囲”の位置を所定の範囲でずらしながら相関度を累積することによって、偶発的に生じた相関を排除して高精度な相関検出を行うことができる。
第1’信号データ列A1〜ANの任意のデータAnと、ずらし量kだけずれた第2’信号データ列B1〜BNのデータAnに対応するデータBn+kの近傍のデータ、例えば1個隣のBn+1+kまたは2個隣のデータBn+2+kとを乗算して第1演算データ(An×Bn+1+k)または(An×Bn+2+k)を生成するとともに、第2’信号データ列B1〜BNのデータBn+kと、第1’信号データ列A1〜ANの注目しているデータAnの近傍のデータ、例えば1個隣のAn+1または2個隣のAn+2とを乗算して第2演算データ(Bn+k×An+1)または(Bn+k×An+2)を生成する。そして、第1演算データと第2演算データに基づいて上記(2)式により第3信号データ列と第4信号データ列の相関を求める。この相関演算例は上述した処理例1および処理例2であり、説明を省略する。
また、他の相関演算例として、第1’信号データ列A1〜ANの中の任意の範囲のデータ、つまり注目するデータAnとその近傍の微少範囲データAn-r〜An+sに対して第1演算を行って演算データを得るとともに、ずらし量kだけずれた第2’信号データ列B1〜BNの中の第1信号データ列の上記注目データAnに対応するデータBn+kとその近傍の微少範囲データBn-r〜Bn+sに対して第2演算を行って演算データを得る。そして、それらの演算データを乗算して第1演算データを算出する。
さらに、第2’信号データ列B1〜BNの中の上記微少範囲データBn-r〜Bn+sに対して上記第1演算を行って演算データを得るとともに、第1’信号データ列A1〜ANの中の上記微少範囲データAn-r〜An+sに対して上記第2演算を行って演算データを得る。そして、それらの演算データを乗算して第2演算データを算出する。
そして、第1演算データと第2演算データに基づいて上記(2)式により第1信号データ列と第2信号データ列の相関を求める。この相関演算例は上述した処理例3〜処理例8であり、説明を省略する。
第1’信号データ列Anと第2’信号データ列Bnの相関演算結果は、ゲイン差およびオフセットを有する第1信号データ列anと第2信号データ列bnに関するゲイン差およびオフセットに因る誤差を除去した高精度な相関演算結果となる。
ここで、図42に示すような一対の像信号データ列a、bに対して相関演算処理例1を実施する場合について考察する。撮像素子211から出力される一対の像信号データ列(a1、a2、・・、aN)、(b1、b2、・・、bN)として、ゲイン差2倍、オフセット2を有する2つの像関数2*(2+sinω)+2、(2+sinω)を設定する。このような一対の像信号データ列a、bに対し、まずそれぞれの平均値を減じてオフセット分をキャンセルした信号データ列A、Bが生成される。次に、この二つの信号データ列A、Bに対して相関演算処理例9を実行した結果を図43(a)に示す。図から明らかなように、元の二つの信号データ列a,bがゲイン差およびオフセットを有しているにも関わらず、相関演算処理例1により高精度な相関(グラフ上の明確に落ち込み)が得られることがわかる。
図43(b)は、一対の像信号データ列a、bに対し、平均値を減じないでそのまま相関演算処理例9を実行した結果である。図から明らかなように、元の二つの信号データ列a,bがゲイン差およびオフセットを有しているため、グラフ上の落ち込みの程度は図43(a)に示す平均値を減じた場合よりも緩やかになり、その分、相関演算精度が低下することがわかる。また、図43(c)は、一対の像信号データ列a、bに対し、従来の相関演算(C(k)=Σ|an−bn+k|)を適用した場合の結果である。図から明らかなように、二つの信号データ列a,bがゲイン差およびオフセットを有している場合には、相関グラフの落ち込みが正しいズレ量の位置で生ぜず、相関検出が不能になっていることがわかる。
第2の実施の形態の相関演算処理においては、まず元の一対のデータ列についてそれぞれの平均値を求めて減じた後、一対のデータ列に関して相関演算処理例1〜8を適用していると説明したが、相関演算中において平均値を減算するようにしてもよい。例えば、相関演算処理例1に対しては、次のように変更することができる。
C(k)=Σ|(an−ax)×(bn+1+k−bx)−(bn+k−bx)×(An+1−ax)| ・・・(19)
また、(19)式において、Σ演算の範囲を元のデータ列の範囲に比較して狭い範囲にした場合には、元のデータ列全体の平均値ax、bxの代わりに、Σ演算の範囲内のデータ列の平均値ax’、bx’を用いるようにしてもよい。このようにすれば、ゲイン差がデータ列中の位置によって変動する場合においても正確な相関演算結果を算出することが可能になる。
一実施の形態のディジタルスチルカメラの構成を示す図 交換レンズの予定結像面に設定した撮像画面上の焦点検出領域を示す図 撮像素子の詳細な構成を示す正面図 撮像画素の構成図 焦点検出画素の構成図 撮像画素の各色フィルターの分光感度特性を示す図 焦点検出画素の分光感度特性を示す図 撮像画素の断面図 焦点検出画素の断面図 瞳分割方式による焦点検出方法を説明する図 射出瞳面における投影関係を示す正面図 1つの焦点検出位置における像信号の強度分布(光量)を縦軸に、焦点検出位置内の位置偏差を横軸にとって示した図 一実施の形態のディジタルスチルカメラ(撮像装置)の撮像動作を示すフローチャート 焦点検出動作の詳細を示すフローチャート 相関演算を説明する図 一実施の形態の相関演算の思想を説明するための図 相関演算処理例1のデータフローを示す図 二つの信号データ列A、Bに相対的な歪みが発生した場合を示す図 相関演算処理例1を実行した結果を示す図 相関演算処理例2のデータフローを示す図 相関演算処理2を実行したした結果を示す図 相関演算処理例3のデータフローを示す図 相関演算処理3を実行したした結果を示す図 相関演算処理4のデータフローを示す図 相関演算処理4を実行したした結果を示す図 相関演算処理5のデータフローを示す図 相関演算処理5を実行したした結果を示す図 相関演算処理6のデータフローを示す図 相関演算処理6を実行したした結果を示す図 相関演算処理例7のデータフローを示す図 相関演算処理例7を実行したした結果を示す図 相関演算処理例8のデータフローを示す図。 相関演算処理例8を実行したした結果を示す図 焦点検出画素を撮像画素の青画素の位置に1画素おきに一列に配列した撮像素子の例を示す図 ひとつの画素内にひとつの光電変換部を備えた焦点検出画素を示す図 図35(a)、(b)に示す焦点検出画素を交互に一列に配置した撮像素子の例を示す図 ベイヤー配列と補色配列を示す図である。 本願発明の実施の形態による相関演算方法を適用した再結像瞳分割方式の焦点検出について説明する図 本願発明の実施の形態による相関演算方法を適用した外光三角測距方式の距離測定について説明する図 第2の実施の形態の焦点検出動作の詳細を示すフローチャート 第2の実施の形態の相関演算の思想を説明するための図 第2の実施の形態の相関演算処理例を説明するための図 第2の実施の形態の相関演算処理結果を説明するための図
符号の説明
202 交換レンズ
209 レンズ駆動制御装置
211 撮像素子
212 カメラ駆動制御装置

Claims (21)

  1. 第1信号データ列と第2信号データ列との相関度を演算する相関演算方法であって、
    前記第1信号データ列中の第1データと、前記第2信号データ列中の前記第1データに対応する第2データの近傍のデータとを乗算して第1演算データを生成する第1情報生成処理と、
    前記第2信号データ列中の前記第2データと、前記第1信号データ列の前記第1データの近傍のデータとを乗算して第2演算データを生成する第2情報生成処理と、
    前記第1演算データと前記第2演算データとの相関度を演算する相関度検出処理とを実行することを特徴とする相関演算方法。
  2. 第1信号データ列と第2信号データ列との相関度を演算する相関演算方法であって、
    前記第1信号データ列中の第1データとその近傍のデータに第1演算を行って演算データを演算するとともに、前記第2信号データ列中の前記第1データに対応する第2データとその近傍のデータに第2演算を行って演算データを演算し、それらの演算データを乗算して第1演算データを演算する第1情報生成処理と、
    前記第2信号データ列中の前記第2データとその近傍のデータに前記第1演算を行って演算データを演算するとともに、前記第1信号データ列中の前記第1データとその近傍のデータに前記第2演算を行って演算データを演算し、それらの演算データを乗算して第2演算データを演算する第2情報生成処理と、
    前記第1演算データと前記第2演算データとの相関度を演算する相関度検出処理とを実行することを特徴とする相関演算方法。
  3. 請求項2に記載の相関演算方法において、
    前記第1演算は、前記第1データとその近傍データに対する加減算、または前記第2データとその近傍データに対する加減算であることを特徴とする相関演算方法。
  4. 請求項2に記載の相関演算方法において、
    前記第1演算は、前記第1データとその近傍データとを加算する演算、または前記第2データとその近傍のデータとを加算する演算であることを特徴とする相関演算方法。
  5. 請求項2に記載の相関演算方法において、
    前記第1演算は、前記第1データとその近傍のデータとの平均演算、または前記第2データとその近傍のデータとの平均演算であることを特徴とする相関演算方法。
  6. 請求項2〜5のいずれか1項に記載の相関演算方法において、
    前記第2演算は、前記第1データとその近傍のデータに対する微分演算、または前記第2データとその近傍のデータに対する微分演算であることを特徴とする相関演算方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の相関演算方法において、
    前記相関度検出処理は、前記第1演算データと前記第2演算データとの差の絶対値を演算することを特徴とする相関演算方法。
  8. 請求項7に記載の相関演算方法において、
    前記第1信号データ列中の前記第1データを変更しながら前記第1情報生成処理と前記第2情報生成処理とを実行し、前記相関度検出処理で前記第1演算データと前記第2演算データとの差の絶対値の和を演算することを特徴とする相関演算方法。
  9. 請求項8に記載の相関演算方法において、
    前記第1信号データ列と前記第2信号データ列とを相対的にずらして前記第1情報生成処理と前記第2情報生成処理とを実行し、ずらし量ごとに前記相関度検出処理で前記第1演算データと前記第2演算データとの相関度を演算することを特徴とする相関演算方法。
  10. 請求項9に記載の相関演算方法において、
    前記相関度検出処理は、最大の前記相関度が得られたときの前記第1信号データ列と前記第2信号データ列とのずらし量に基づいて、前記第1信号データ列と前記第2信号データ列とのズレ量を検出することを特徴とする相関演算方法。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の相関演算方法において、
    前記第1信号データ列および前記第2信号データ列は、イメージセンサーの出力信号に応じた信号データ列であることを特徴とする相関演算方法。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の相関演算方法において、
    前記第1情報生成処理と前記第2情報生成処理とを実行する前に、前記第1信号データ列および前記第2信号データ列の高周波成分を除去する処理を施すことを特徴とする相関演算方法。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の相関演算方法において、
    前記第1信号データ列中の第1データから該第1データの平均値を差し引くとともに、前記第2信号データ列中の第2データから該第2データの平均値を差し引く処理を施し、前記第1情報生成処理と前記第2情報生成処理は、処理された前記第1信号データ列と前記第2信号データ列を用いて前記第1演算データと前記第2演算データを生成することを特徴とする相関演算方法。
  14. 第1信号データ列と第2信号データ列との相関度を演算する相関演算装置であって、
    前記第1信号データ列中の第1データと、前記第2信号データ列中の前記第1データに対応する第2データの近傍のデータとを乗算して第1演算データを生成する第1情報生成手段と、
    前記第2信号データ列中の前記第2データと、前記第1信号データ列の前記第1データの近傍のデータとを乗算して第2演算データを生成する第2情報生成手段と、
    前記第1演算データと前記第2演算データとの相関度を演算する相関度検出手段とを備えることを特徴とする相関演算装置。
  15. 第1信号データ列と第2信号データ列との相関度を演算する相関演算装置であって、
    前記第1信号データ列中の第1データとその近傍のデータに第1演算を行って演算データを演算するとともに、前記第2信号データ列中の前記第1データに対応する第2データとその近傍のデータに第2演算を行って演算データを演算し、それらの演算データを乗算して第1演算データを演算する第1情報生成手段と、
    前記第2信号データ列中の前記第2データとその近傍のデータに前記第1演算を行って演算データを演算するとともに、前記第1信号データ列中の前記第1データとその近傍のデータに前記第2演算を行って演算データを演算し、それらの演算データを乗算して第2演算データを演算する第2情報生成手段と、
    前記第1演算データと前記第2演算データとの相関度を演算する相関度検出手段とを備えることを特徴とする相関演算装置。
  16. 請求項14または請求項15に記載の相関演算装置において、
    前記第1信号データ列中の第1データから該第1データの平均値を差し引くとともに、前記第2信号データ列中の第2データから該第2データの平均値を差し引く処理を施し、前記第1情報生成手段と前記第2情報生成手段は、処理された前記第1信号データ列と前記第2信号データ列を用いて前記第1演算データと前記第2演算データを生成することを特徴とする相関演算装置。
  17. 撮影光学系の一対の瞳領域を通過した光束を焦点検出光学系を介して受光し、一対の被写体像信号を出力する光電変換手段と、
    前記光電変換手段から出力される前記一対の被写体像信号に対して、請求項1〜13のいずれか1項に記載の相関演算方法を用いて前記一対の被写体像信号の像ズレ量を検出する像ズレ検出手段とを備え、
    前記像ズレ量に基づいて前記撮影光学系の焦点調節状態を検出することを特徴とする焦点検出装置。
  18. 請求項17に記載の焦点検出装置において、
    前記焦点検出光学系は、前記光電変換手段の画素ごとに設置されるマイクロレンズであることを特徴とする焦点検出装置。
  19. 請求項17に記載の焦点検出装置において、
    前記焦点検出光学系は、前記撮影光学系の予定焦点面に結像された被写体像を前記光電変換手段上に再結像する再結像光学系であることを特徴とする焦点検出装置。
  20. 一対の光学系を介して被写体像を受光する一対の光電変換手段と、
    前記一対の光電変換手段から出力される一対の被写体像信号に対して、請求項1〜13のいずれか1項に記載の相関演算方法を用いて前記一対の被写体像信号の像ズレ量を検出する像ズレ検出手段とを備え、
    前記像ズレ量に基づいて前記被写体までの距離を測定することを特徴とする測距装置。
  21. 請求項17〜20のいずれか1項に記載の焦点検出装置または測距装置を備えたことを特徴とする撮像装置。
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