JP5066501B2 - 紙葉媒体分離ローラ - Google Patents
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Description
従来の構造例を図7、図8、図9を用いて説明する。
シャフト11に複数のボス12が図示しないピンによって固定されている。
シャフト11の両端には図示しないベアリングでフィードローラアッセンブリの軸方向の位置を決める段差11aおよび突起11bが設けられている。
ボス12には、シャフト11を通す穴12a、ピンを打ち込むことによりシャフト11に固定する孔12bが設けてある。また、ローラゴム13をはめ込む突起12cがあり、ローラゴム13は係止孔13aをこの突起12cにはめ込むことで図7および図9に示す如く、ボス12に組み付けられ、ローラゴム13とボス12との接合部に境界14が形成される(例えば、特許文献1参照)。
図において、1はシャフトであり、複数のボス2が図示しないピンによって固定されている。
その各々のボス2にローラゴム3をはめ込んでフィードローラアッセンブリを構成している。このフィードローラアッセンブリは両端を図示しないフレームにベアリングを介して支持され、図示しない駆動伝達部から駆動を受けて回転する構造となっている。
図2にボス2の単体とローラゴム3のそれぞれの説明図を示す。
円状形のボス2には、シャフト1を通す穴2aおよびピンを打ち込むことによりシャフト1に固定する孔2bが設けてある。また、ローラゴム3をはめ込む突起2cがある。
さらに、ボス2には孔2aを中心として、溝2dと斜面を持つ凸部2eを並べて形成し、この溝2dと斜面を持つ凸部2eは所定の角度離れた位置にも設けて2か所に形成してある。本実施例の場合は、溝2dと斜面を持つ凸部2eと他方の溝および斜面を持つ凸部は180度離れた位置となっている。したがって、これらの溝2dの両側の凸部2eの頂点は斜面により鋭角に尖ることなくなだらかにボス2の外形に結ばれる。
このようにしたローラゴム3の係止孔3aを、ボス2の突起2cにはめ込むと、図1に示す如く、ローラゴム3の凸部3b、3cがボス2の溝2dと他方の溝のそれぞれにはまり込み、ローラゴム3の凸部3b、3cとボス2の斜面を持つ凸部2eはそれぞれの先部が互いに行き違うように入り込ませた状態に位置する入れ子構造となる。
単票状の紙葉媒体101、ロール状の媒体102をそれぞれ収納するスペースを設け、ロール状媒体102を所定の長さの紙葉媒体に切断するカッタ103、媒体の表面に印字する印字部104、磁気化情報を書き込みあるいは読み取る磁気部105、処理した媒体を集積し、1枚でも束でも排出することができる挿入兼排出部106が設けてある。
挿入兼排出部106には、1枚ごとに挿入された媒体に対して、磁気の読み書き、追加印字といった処理を施すために図示しないシャッタや吸入検知機構が設けてある。
さらに、挿入された媒体に図示しない上位の指示に従って所定の処理をするため、追加印字部108、回収スタッカ部109、指示に従い挿入媒体の搬送先を切り替えるブレード110a、110bが設けてある。
紙葉媒体収納部の搬送方向には搬送ローラを構成するフィードローラアッセンブリ100、ゲートローラ113が配置されており、複数枚の紙葉媒体が搬送されることを防いでいる。
そこで、ピッカーローラ112を搬送方向に回転させ、次の搬送ローラを構成するフィードローラアッセンブリ100、ゲートローラ113に搬送する。
上述した本実施例によると、繰り出される紙葉媒体に対して、摩擦の作用に係数の高いローラゴムと摩擦係数の低い材料のボスの境界が段階的に形成され、かつ両材料のローラの外径方向の段差がなだらかにつながるようにしたことにより、常温常湿環境下のみならず、多湿環境下においても、紙葉媒体の端面にローラゴムとボスの境界が接触しても、端面を捲り上げることがなく、紙葉媒体を傷めない安定した分離部とすることができる。
図示しないが、ボス2にはローラゴム3のV字状の凸部3fに対応するV字状の溝が斜面を持つ凸部2f、2gと共に形成され、シャフトを通すボスの穴を中心に180度離れた位置に設けてあり、上記実施例と同様にボスの溝の両側の頂点は鋭角にとがることなくなだらかに外形と結ばれている。また、ローラゴム3のV字状の凸部3fおよびこのV字状の凸部3fの根元に対応するボス2に設けた凸部2f、2gは、紙葉媒体の搬送方向に対して強度を保てる最小限の水平部を設けると共に面取りをして斜面が形成してあり、その両者の斜面が互いに行き違うように入り込ませた状態となって接合部の境界5はV字状となる。
以上説明した本実施例によると、ローラゴムのV字状の凸部がボスのV字状の溝にはまり、ローラゴムのV字状の凸部とボスのV字状の溝に沿った凸部とにより、ボスとローラゴムとの境界は滑らかに変化することになり、多湿環境下においも、紙葉媒体の端面にローラゴムとボスの境界が接触しても、端面を捲り上げることがなく、紙葉媒体を傷めない安定した分離部とすることができる。
1a 段差
1b 突起
2 ボス
2a 孔
2b 孔
2c 突起
2d 溝
2e 凸部
2f、2g 凸部
3 ローラゴム
3a 係止孔
3b、3c 凸部
3d 斜面
3e 斜面
3f 凸部
100 フィードローラアッセンブリ
101 紙葉媒体
102 ロール状媒体
103 カッタ
104 印字部
105 磁気部
106 挿入兼排出部
107 取り忘れ取込み部
108 追加印字部
109 回収スタッカ部
110a、110b ブレード
111 ステージ
112 ピッカーローラ
113 ゲートローラ
Claims (2)
- ローラの外周の一部にゴム等の摩擦係数の高い材料を使用し、残りの部分を樹脂や金属等の摩擦係数の低い材料とした2種類の材質の部材を組み合わせた紙葉媒体分離ローラにおいて、
ローラを構成する摩擦係数の低い円状部材の外周の一側に、溝とこの溝に並べた斜面を持つ凸部とを間隔をあけて2か所設け、
摩擦係数の高い円弧状部材の両端に凸部を形成し、この凸部の頂部および凸部の両側の外周面に面取りによる斜面を形成し、
前記円状部材の溝に前記円弧状部材の凸部をはめて一体に構成し、紙葉媒体の搬送方向に直交する方向の両部材同士の接合部の境界を前記溝と凸部とにより境界線を分割すると共に両部材の凸部の斜面を互いに入り込ませて両部材の外径方向の段差がなだらかにつながるようにしたことを特徴とする紙葉媒体分離ローラ。 - 請求項1において、円状部材の溝をV字状にし、円弧状部材の凸部をV字状にして前記円状部材の溝に前記円弧状部材の凸部をはめて一体に構成したことを特徴とする紙葉媒体分離ローラ。
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2008
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