JP5065879B2 - 配電系統運用システムとその方法 - Google Patents

配電系統運用システムとその方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5065879B2
JP5065879B2 JP2007335206A JP2007335206A JP5065879B2 JP 5065879 B2 JP5065879 B2 JP 5065879B2 JP 2007335206 A JP2007335206 A JP 2007335206A JP 2007335206 A JP2007335206 A JP 2007335206A JP 5065879 B2 JP5065879 B2 JP 5065879B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
distribution
voltage
line
distribution line
distribution system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007335206A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009159735A (ja
Inventor
小林  直樹
準 本橋
崇夫 平井
和也 小俣
昭憲 西
年男 田中
武 金子
政夫 堀
和宜 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba System Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba System Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba System Technology Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2007335206A priority Critical patent/JP5065879B2/ja
Publication of JP2009159735A publication Critical patent/JP2009159735A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5065879B2 publication Critical patent/JP5065879B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/30Reactive power compensation
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/70Smart grids as climate change mitigation technology in the energy generation sector
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y04INFORMATION OR COMMUNICATION TECHNOLOGIES HAVING AN IMPACT ON OTHER TECHNOLOGY AREAS
    • Y04SSYSTEMS INTEGRATING TECHNOLOGIES RELATED TO POWER NETWORK OPERATION, COMMUNICATION OR INFORMATION TECHNOLOGIES FOR IMPROVING THE ELECTRICAL POWER GENERATION, TRANSMISSION, DISTRIBUTION, MANAGEMENT OR USAGE, i.e. SMART GRIDS
    • Y04S10/00Systems supporting electrical power generation, transmission or distribution
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y04INFORMATION OR COMMUNICATION TECHNOLOGIES HAVING AN IMPACT ON OTHER TECHNOLOGY AREAS
    • Y04SSYSTEMS INTEGRATING TECHNOLOGIES RELATED TO POWER NETWORK OPERATION, COMMUNICATION OR INFORMATION TECHNOLOGIES FOR IMPROVING THE ELECTRICAL POWER GENERATION, TRANSMISSION, DISTRIBUTION, MANAGEMENT OR USAGE, i.e. SMART GRIDS
    • Y04S10/00Systems supporting electrical power generation, transmission or distribution
    • Y04S10/22Flexible AC transmission systems [FACTS] or power factor or reactive power compensating or correcting units

Landscapes

  • Remote Monitoring And Control Of Power-Distribution Networks (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)

Description

本発明は、大口需要家を含む配電系統に電力を供給するための配電系統の構成および運用に関するものである。
配電系統の構成としては、樹枝状方式、ループ方式、スポットネットワーク方式など(例えば、非特許文献1参照)がある。このうち、樹枝状方式は、特定地域を除く多くの地域で採用されている。
また、ループ方式は、配電線を開閉器(ループ点開閉器)で連系して環状の形態とする方式であり、連系する両配電線の負荷特性が異なる場合には、常時閉路ループとすることによって電流分布が改善され、電圧降下、電力損失が少なく融通性も高くなるという利点がある。
このループ方式には、ループ点開閉器を常時開路しておき、故障発生時または作業停電時にこれを自動投入して逆送する常時開路ループ方式と、ループ点開閉器を常時閉路しておく常時閉路ループ方式とがあるが、さらに、ループ線路を複数個組み合わせた多重ループ方式も考えられている。但し、非特許文献1にも記載されているように、わが国の現状では、ループ方式とする場合、概して、高感度選択接地保護方式を採用可能な常時開路ループ方式で運転されており、常時閉路ループとすることによる前記の利点を活かしきれていないことが多い。
一方、配電系統における電圧調整は、大別すると、変電所送出電圧の調整、線路電圧の調整、需要家受電端の電圧調整に分類できる。現在、変電所送出電圧の調整には、母線電圧一括調整方式が主として用いられ、その具体的な方式としては、負荷変動に応じて送出電圧を調整する線路電圧降下補償器(LDC)方式などがあり、電圧調整装置としては、負荷時タップ切換変圧器(LRT)や負荷時電圧調整器(LRA)などが採用されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
線路電圧の調整については、亘長が長く電圧降下が大きい配電線では、ステップ式自動電圧調整器(SVR)などの線路電圧調整器が用いられるが、他にも、電力用コンデンサ(SC)や静止型無効電力補償装置(SVC)などを用いて、配電線に流れる無効電力を調整することにより電圧調整を行う場合もある(例えば、特許文献4参照)。需要家受電端の電圧は、柱上変圧器タップ等により調整される(例えば、特許文献5参照)。
なお、配電系統の構成が樹枝状方式の場合、需要変動パターンが大きく異なる配電線がある配電系統では、配電線間で電圧降下に差があり、前記の母線電圧一括調整方式では全ての配電線の電圧を同じ適正値に維持するのは難しい。また、分散型電源が連系する線路がある配電系統においても、分散型電源が連系する線路と分散型電源がない線路とで電圧降下に差が生じ、同じ適正値に維持することが難しい場合がある。
ところで、配電系統内の需要家として、近年、郊外の大型ショッピングモールに代表されるような大口需要家が増える傾向にあるが、そのような大口需要家からの新規申込みがあった場合、供給電圧の決定は、通常、契約容量によって判断されることが多い。また、大口需要家からの新規申込みに対して、配電線路の新設が必要となる場合は、一般的には、供給電圧が高く、配電線亘長が長いほど建設コストが掛かり、建設期間も長くなる傾向がある。このため、安価に、かつ、短期間に配電線路を新設する一つの方法として、なるべく下位の供給電圧の配電線路により電力供給する方法が考えられる。
特開2003−92828 特開平9−28037 特開平7−163051 特開2004−266915 特開2005−341668 電気工学ハンドブック第6版、電気学会編、オーム社、2001年2月、ISBN:4886860125
しかしながら、上記のような従来技術には、次のような問題点があった。まず、大口需要家を含む配電系統に電力供給を行う場合、従来の樹枝状方式で供給可能な送電容量は、配電線として用いられる架空ケーブルや電線の仕様により限られ、その容量以上の需要家に対しては電力供給できない。これに対し、ループ方式として環状の形態をとれば、樹枝状方式に比べて送電容量は確保できるが、ループ化する両配電線の需要変動パターンや線路インピーダンスが相違する場合には、負荷電流が一方の配電線に偏って許容値を超過する問題が生じる。
特に、従来の想定以上の大口需要家に対して電力供給することになると、大口需要家を含む配電線と他の配電線との需要変動パターンが異なる場合、電圧降下の差が従来以上となり、従来のLDC方式などの母線電圧一括調整方式では、全ての配電線の電圧を同じ適正値に維持するのは従来以上に困難になることが予想される。
本発明は、以上のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、従来の想定以上の大口需要家を含む配電系統に対して電力供給が可能で、かつ、配電線全体の電圧を適正値に維持して安定的な配電系統運用を可能とする配電系統運用システムとその方法を提供することである。
本発明は、複数の配電線を多重ループ化するという着想に基づき提案されたものであり、以下のような技術的特徴を有するものである。
請求項1に記載の配電系統運用システムは、大口需要家を含む配電系統に電力を供給する配電系統運用システムにおいて、配電系統の複数の配電線を、各配電線に設けた配電線連係用の遮断器を介して連係させることにより構成された多重ループと、配電系統の電圧を制御する電圧監視制御装置を備えたことを特徴とするものであり、特に、多重ループの構成とそれに応じた電圧監視制御装置の機能に特徴を有するものである。ここで、電圧監視制御装置は、前記配電系統の複数のノードの電圧および電流の計測情報と、予め保有している配電線の線路インピーダンスおよび負荷情報に基づき、当該配電系統の配電線全体の電圧が適正範囲内であるか否かを評価し、適正範囲内でない場合に当該配電系統に設置された電圧調整機器を制御することにより配電系統の電圧を制御する装置である。また、多重ループは、分岐負荷がない配電線と分岐負荷がある配電線を含む。そして、電圧監視制御装置は、前記多重ループを構成する複数の配電線のうち、前記分岐負荷がある配電線に対して前記分岐負荷がない配電線の電圧の適正範囲を拡大して前記配電系統の電圧を制御するように構成される。
請求項に記載の配電系統運用方法は、請求項1に記載の配電系統運用システムを、方法の観点から把握したものである。
以上のような特徴を有する本発明によれば、まず、配電線を多重ループ化することにより、従来の想定以上の大口需要家を含む配電系統に対して十分な送電容量を確保することが可能となる。また、配電系統の複数のノードの電圧および電流の計測情報に基づき、配電線全体の電圧を評価し、評価結果に応じて配電系統の電圧調整機器を制御することにより、配電線全体の電圧制御が容易となるため、各配電線の需要変動パターンが大きく異なる場合でも、LDC方式などの母線電圧一括調整方式による電圧制御に比べて、全ての配電線の電圧を適正範囲内に維持可能となり、安定的な配電系統運用を行うことができる。
また、新規の大口需要家に対して配電系統設備を新設するような場合、大口需要家との契約容量や、配電用変電所から大口需要家までの配電線路の亘長によっては、従来の供給電圧より低い電圧階級の配電線を多重ループ化して電力供給した方が、建設コストが安くなり、また、建設期間も短くなる、という利点も得られる。
さらに、請求項1、に記載の発明によれば、分岐負荷がない配電線と分岐負荷がある配電線を含む多重ループを構成して、この多重ループのうち、分岐負荷がない配電線の電圧の適正範囲を拡大して配電系統の電圧を制御することにより、配電系統全体の電圧制御における制約条件が緩和されるため、分岐負荷がある配電線のみを多重ループ化した場合に比べて配電系統全体の電圧調整が容易になる。
また、請求項1、に記載の発明において、分岐負荷がない配電線は、新設の配電線であってもよいため、大口需要家からの新規申込みに対応するための配電線設備の工事を他の需要家に影響を与えることなく実施可能であり、新規申込みに素早く対応できる。
本発明によれば、配電線を多重ループ化するとともに、配電系統の複数のノードの電圧および電流の計測情報に基づき、配電線全体の電圧を評価し、評価結果に応じて配電系統の電圧調整機器を制御することにより、従来の想定以上の大口需要家を含む配電系統に対して電力供給が可能で、かつ、配電線全体の電圧を適正値に維持して安定的な配電系統運用を可能とする配電系統運用システムとその方法を提供することができる。
[第1の実施形態]
[構成]
図1は、本発明を適用した第1の実施形態に係る配電系統運用システムを示す構成図である。この図1に示す配電系統運用システムにおいては、一例として、分岐負荷がある配電線と分岐負荷がない配電線を含む3回線の配電線を多重ループ化してループ系統を構成した場合を示している。なお、本実施形態におけるループ系統の構成の特徴は、分岐負荷がある配電線と分岐負荷がない配電線を含む配電線を多重ループ化する点であるが、ループ系統を構成する回線数や分岐負荷の有無に係る配電線の組み合わせは自由に選択可能である。
図1に示す配電系統運用システムにおいて、配電系統は、配電用変電所の電圧調整機能を備えた配電用変圧器1に、配電用変電所母線2を介して、複数の配電線3a〜3dを接続して構成されており、このうち、3回線の配電線3a〜3cは、ループ系統の母線4により多重ループ化され、ループ系統を構成している。
なお、上記および以降の説明において、添え字のアルファベット文字の「a」、「b」、「c」は、ループ系統を構成する配電線またはそこに設けられた要素を回線ごとに区別して示し、「d」はループ系統以外の配電線またはそこに設けられた要素であることを示している。また、これらの添え字のアルファベット文字は、個々の配電線の区別が不要な場合には適宜省略する。
ループ系統を構成する3回線の配電線3a〜3cのうち、2回線の配電線3b,3cは、配電用変電所母線2からループ点となるループ系統の母線4までの間に分岐負荷がない配電線であり、残りの配電線3aには、配電用変電所母線2からループ点となるループ系統の母線4までの間に分岐負荷となる負荷線5が設けられている。具体的には、負荷線5がない配電線3b,3cは、例えば、新設の配電線とすることができ、これらの新設の配電線3b,3cと、負荷線5がある既存の配電線3aとでループ系統を構成することができる。
図中6はループ系統を構成する配電線3のインピーダンス、7は、複数の配電線3を配電用変電所母線2に接続する配電用変電所の遮断器である。また、8は、ループ系統を構成する配電線3a〜3cをループ系統の母線4に接続する遮断器であり、このループ系統の遮断器8は、配電線3の電圧、電流等の物理量を計測する計測機能を備えている。
図中9は、各配電線3の電圧を制御する電圧制御機器であり、各配電線3の電圧、電流等の物理量を計測する計測機能を備えている。また、図中10は、線路の電圧、電流等を計測する計測機能を備えた開閉器または遮断器である。具体的な電圧制御機器9としては、例えば、ステップ式自動電圧調整器(SVR)、電力用コンデンサ(SC)、あるいは、静止型無効電力補償装置(SVC)などが使用される。
図1においては、電圧制御機器9の配置接続構成の一例として、各1つの電圧制御機器9a〜9cが、ループ系統を構成する各配電線3a〜3cの中間付近にそれぞれ接続されると共に、1回線の配電線3aのループ外部の一端には、もう1つの電圧制御機器9aが接続されてなる構成が示されている。なお、図1に示すこのような電圧制御機器9の配置接続構成は、単なる一例にすぎず、各配電線に対する電圧制御機器の接続箇所は、他にも、例えば、配電用変電所の遮断器付近やループ点付近等、配電線における任意の地点に自由に接続可能である。
図中11は大口需要家の受電設備である。なお、説明の簡略化の観点から、以降の説明中では、大口需要家11と適宜略称する。12は大口需要家11をループ系統の母線4に接続する開閉装置、13は大口需要家11の力率を改善するための調相設備である。
図中14は配電用変電所の電流変成器(CT)、15は配電用変電所の電圧変成器(VT)、16は電圧監視制御装置、17は配電線3に設けられたインピーダンス調整装置である。なお、図1において、各インピーダンス調整装置17a〜17cは、配電用変電所の遮断器7a付近に接続されているが、これは単なる一例にすぎず、各配電線に対するインピーダンス調整装置の接続箇所は、他にも、例えば、配電線の中間付近やループ点付近等、配電線における任意の地点に自由に接続可能である。また、図中200は通信ネットワーク、300は配電用変電所の上位の電力系統を示す。
なお、電圧監視制御装置16と、配電用変圧器1、遮断器8、電圧制御機器9、開閉器または遮断器10、電流変成器14、電圧変成器15は通信ネットワーク200で繋がっており、計測値や制御指令を送受信できる。
ここで、電圧監視制御装置16は、配電系統の複数のノードの電圧および電流の計測情報と、予め保有している配電線の線路インピーダンスおよび負荷情報に基づき、当該配電系統の配電線全体の電圧が適正範囲内であるか否かを評価し、適正範囲内でない場合に当該配電系統に設置された電圧調整機器(配電用変圧器1、電圧制御機器9等)を制御することにより配電系統の電圧を制御する制御機能を有する。
ここで、「ノード」とは、配電の分野で一般的に使用されている用語であり、配電系統上の開閉器設置地点、電圧調整機器設置地点、配電線の末端地点等の、構成上の変移点を示している。
この電圧監視制御装置16は、具体的には、各種メモリ等の記憶装置、CPU等の演算処理用ハードウェア、キーボードやマウス、ディスプレイやプリンタ等の入出力装置、通信制御装置、等を基本的に有するコンピュータにより構成される。そして、電圧監視制御装置16の上記の制御機能は、コンピュータが基本的に有するCPUなどの演算処理用ハードウェアと、電圧監視制御用に特化された制御プログラムの組み合わせ等により実現される。
[動作]
以上のような第1の実施形態に係る配電系統運用システムの平常時の動作の概略は次の通りである。
まず、計測機能を備えた各機器(遮断器8、電圧制御機器9、開閉器または遮断器10)および配電用変電所の電流変成器14、電圧変成器15などの配電系統の複数のノードにおいて、配電系統の電圧、電流を時々刻々と計測し、その計測値を通信ネットワーク200を介して電圧監視制御装置16に送信する。
電圧監視制御装置16では、配電系統全体から収集した電圧と電流の計測値を用いて、配電系統内の電圧が適正値となっているか評価する。適正値となっている場合には、配電系統の電圧監視をそのまま継続する。これに対し、配電系統内の適正値になっていない場合には、電圧監視制御装置16は、電圧が適正値となるように、配電系統の電圧調整機器、すなわち、図1中では、電圧調整機能を備えた配電用変圧器1と各配電線の電圧制御機器9の制御量を算出し、算出した制御量を含む制御指令をそれらの機器1,9へ送信する。制御指令を受信した配電用変圧器1および電圧制御機器9では、その制御指令に応じて、配電系統の電圧が適正値となるように電圧制御を実施する。
なお、ループ系統を構成する配電線のうち、配電線3b,3cには負荷線5がないため、これらの配電線3b,3c内の線路電圧は大口需要家受電端において適正値になっていれば問題はない。したがって、これらの分岐負荷がない配電線3b,3c内の線路電圧の制御は、分岐負荷がある配電線3aに対して拡大可能である。例えば、電圧監視制御装置16は、これらの配電線3b,3c内の線路電圧の制御における電圧の適正範囲を、電気設備に関する技術基準を定める省令で規定する高圧電圧の範囲内(600V<V≦7,000V)として電圧の制御を行う。
また、ループ系統を構成する各配電線3a〜3cに設けた各インピーダンス調整装置17a〜17cにより、これらの配電線3a〜3cの負荷電流を均等化するように、各配電線3a〜3cのインピーダンスが調整される。インピーダンス調整装置17a〜17cは、抵抗分やインダクタンス分を変更することによりインピーダンスを調整する装置であり、周知の技術である。
図2は、以上のような本実施形態に係る配電系統運用システムにおける電圧監視制御装置16の処理フローの一例を示すフローチャートである。この図2に示すように、電圧監視制御装置16はまず、計測機能を備えた各機器(遮断器8、電圧制御機器9、開閉器または遮断器10)および配電用変電所の電流変成器14、電圧変成器15などの配電系統の複数のノードにおいて、時々刻々と計測した電圧、電流の計測値を、通信ネットワーク200を介して収集する(S01)。
電圧監視制御装置16は、受信した配電系統の複数のノードの電圧、電流と、あらかじめ保有している配電線の線路インピーダンス、負荷情報から、配電線全体の電圧分布を推定して(S02)、配電線全体の電圧が適正範囲内であるか否かを評価する(S03)。この評価結果において、電圧が適正範囲を逸脱する配電線がある場合(S03のNO)に、電圧監視制御装置16は、その配電線内の電圧制御機器9の制御量を算出し、算出した制御量を含む制御指令を、通信ネットワーク200を介してその電圧制御機器9に送信する(S04)。その結果、制御指令を受信した電圧制御機器9は、その制御指令に応じて、配電系統の電圧が適正値となるように電圧制御を実施する。
電圧監視制御装置16は、制御指令の送信により、電圧制御機器9による電圧制御が実施された後の当該配電線の電圧が適正範囲内であるか否かを評価し(S05)、当該配電線の電圧が適正範囲とならない場合(S05のNO)は、電圧制御機器9が制御限界に達するまで(S06のNO)、制御指令の送信(S04)と配電線電圧の評価(S05)を繰り返す。
なお、電圧制御機器9が制御限界に達しても電圧が適正範囲とならない場合(S06のYES)、電圧監視制御装置16は、配電用変圧器1の制御量であるタップ調整量を算出し、このタップ調整量を含むタップ調整指令を、通信ネットワーク200を介して配電用変圧器1に送信する(S07)。その結果、タップ調整指令を受信した配電用変圧器1は、そのタップ調整指令に応じて、配電系統の電圧が適正値となるようにタップ調整による電圧制御を実施する。
電圧監視制御装置16は、以上のような一連の処理(S01〜S07)を、配電系統全体の電圧が適正範囲となるまで繰り返し、配電系統全体の電圧が適正範囲となった時点(S02のYES、または、S05のYES)で、一連の処理(S01〜S07)を終了する。
[効果]
以上のような第1の実施形態に係る配電系統運用システムによれば、次のような効果が得られる。
まず、配電線を多重ループ化することにより、従来の想定以上(例えば、4500kVA以上)の大口需要家を含む配電系統に対して十分な送電容量を確保することが可能となる。また、配電系統の複数のノードの電圧および電流の計測情報に基づき、配電線全体の電圧を評価し、評価結果に応じて配電系統の電圧調整機器を制御することにより、配電線全体の電圧制御が容易となるため、各配電線の需要変動パターンが大きく異なる場合でも、LDC方式などの母線電圧一括調整方式による電圧制御に比べて、全ての配電線の電圧を適正範囲内に維持可能となり、安定的な配電系統運用を行うことができる。
また、新規の大口需要家に対して配電系統設備を新設するような場合、大口需要家との契約容量や、配電用変電所から大口需要家までの配電線路の亘長によっては、従来の供給電圧より低い電圧階級の配電線を多重ループ化して電力供給した方が、建設コストが安くなり、また、建設期間も短くなる、という利点も得られる。
特に、本実施形態によれば、分岐負荷がない配電線と分岐負荷がある配電線を含む多重ループを構成して、この多重ループのうち、分岐負荷がない配電線の電圧の適正範囲を拡大して配電系統の電圧を制御することにより、配電系統全体の電圧制御における制約条件が緩和されるため、分岐負荷がある配電線のみを多重ループ化した場合に比べて配電系統全体の電圧調整が容易になる。
また、分岐負荷がない配電線は、新設の配電線であってもよいため、大口需要家からの新規申込みに対応するための配電線設備の工事を他の需要家に影響を与えることなく実施可能であり、新規申込みに素早く対応できる。
さらに、ループ系統を構成する各配電線にインピーダンス調整装置を設けているため、各インピーダンス調整装置により各配電線のインピーダンスを調整して配電線の負荷電流の均等化を図ることができる。
[配電線負荷電流均等化の変形例]
上述した第1の実施形態においては、ループ系統を構成する各配電線3a〜3cに設けた各インピーダンス調整装置17a〜17cにより、これらの配電線3a〜3cの負荷電流を均等化するように、各配電線3a〜3cのインピーダンス6a〜6cを調整する手法を適用した場合について説明した。しかし、ループ系統を構成する配電線の負荷電流を均等化するためのインピーダンス調整機能は、インピーダンス調整装置を使用する手法に限らず、他の手法によっても実現可能である。
インピーダンス調整機能を実現する一つの手法として、ループ系統を構成する配電線に、電気的仕様(電線の抵抗分、インダクタンス分、対地静電容量等)が互いに異なる複数種類の電線を用いることによりインピーダンス調整機能を実現してもよい。すなわち、図1において、ループを構成する各配電線3a〜3cの各インピーダンス6a〜6cを、互いに電気的仕様が異なる複数種類の電線を用いることにより調整してもよい。例えば、インピーダンス6aを実現する電線にはアルミ電線を用い、インピーダンス6bと6cを実現する電線には架空ケーブルを用いるなどの構成が考えられる。
インピーダンス調整機能を実現する別の手法として、ループ系統を構成する同一の配電線内で電気的仕様が互いに異なる電線を用いることにより、インピーダンス調整機能を実現してもよい。図3は、第1の実施形態の変形例として、ループ系統を構成する同一の配電線内で電気的仕様が異なる複数種類の電線を用いた場合の配電系統運用システムの一例を示す構成図であり、この図3において、18,19は互いに電気的仕様が異なる電線を示す。例えば、配電用変電所の遮断器7からループ点までの中間点で電線を変えて、配電用変電所側の電線18a〜18cには架空ケーブルを用い、ループ点側の電線19a〜19cにはアルミ電線を用いるなどの構成が考えられる。
なお、電線に架空ケーブルを用いると、アルミ電線などに比べて対地静電容量が大きくなるので、電圧維持効果の向上が期待できる。また、架空ケーブルは、アルミ電線などに比べて絶縁性が高いので、複数回線を同一電柱に敷設しやすいなどの利点も得られる。
一方、ループ系統を構成する配電線の負荷電流を均等化するための手法は、インピーダンス調整機能を持たせる手法に限らず、配電線の位相を調整する位相調整機能を持たせる手法を採用してもよい。図4は、第1の実施形態の変形例として、ループ系統を構成する各配電線に、位相調整装置を接続した場合の配電系統運用システムの一例を示す構成図である。この図4において、ループ系統を構成する各配電線3a〜3cの各位相調整装置20a〜20cは、一例として、配電用変電所の遮断器7近傍に接続されているが、これは単なる一例にすぎず、各配電線に対する位相調整装置の接続箇所は、他にも、例えば、配電線の中間付近やループ点付近等、配電線における任意の地点に自由に接続可能である。また、位相調整装置の具体的な構成は自由に選択可能であり、例えば、移相調整変圧器などの既存システムを用いてもよい。
[電圧制御機器配置の変形例]
上述した第1の実施形態においては、ループ系統を構成する各配電線3a〜3cに電圧制御機器9a〜9cをそれぞれ設けて配電線毎に線路電圧を制御できるように構成したが、本発明はこれに限らず、図5に示すような構成も可能である。ここで、図5は、第1の実施形態の変形例として、ループ系統を構成する一部の配電線にのみ電圧制御機器を設けた場合の配電系統運用システムの一例を示す構成図である。すなわち、図5において、ループ系統を構成する配電線に設けられた電圧制御機器は、1回線の配電線3aのループ外部の一端に接続された1つの電圧制御機器9aのみとなっている。
この図5に示すようなループ系統の構成は、例えば、配電用変電所母線からループ点までの線路亘長が比較的短く、電圧維持がしやすい系統などにおいて適用可能であり、ループ系統内の電圧制御機器をなくして、構成機器の簡素化を図ることも可能である。
[第2の実施形態]
[構成]
図6は、本発明を適用した第2の実施形態に係る配電系統運用システムを示す構成図である。この図6に示す配電系統運用システムにおいては、一例として、分岐負荷がある配電線のみからなる3回線の配電線を多重ループ化してループ系統を構成した場合を示している。
図6に示す配電系統運用システムの基本的な構成は、図1に示した第1の実施形態のシステムと同様であるため、以下には、第1の実施形態のシステムと異なる点のみ説明する。すなわち、本実施形態の配電系統運用システムにおいて、第1の実施形態と異なる点は、ループ系統を構成する配電線3a〜3cをループ系統の母線4に接続する遮断器として、第1の実施形態の遮断器8a〜8cに代えて、計測機能だけでなく事故判定機能および選択遮断機能を備えた遮断装置21a〜21cが使用されている点である。
また、ループ系統を構成する3回線の配電線3a〜3cにいずれも負荷線5が接続されている点と、ループ系統を構成する配電線に設けられた電圧制御機器が、1回線の配電線3aのループ外部の一端に接続された1つの電圧制御機器9aのみとなっている点も、第1の実施形態と異なる点である。
これらの遮断装置21a〜21cにおいて、事故判定機能は、計測機能により得られた電圧や電流の計測値に基づき、配電線事故の有無を判定する機能であり、また、選択遮断機能は、配電線事故を発生した配電線を選択遮断する機能である。このような事故判定機能および選択遮断機能を備えた遮断装置21は、具体的には、記憶装置、演算処理用ハードウェア、入出力装置、通信制御装置、等を基本的に有するコンピュータと遮断器メカニズムの組み合わせにより構成される。そして、事故判定機能や選択遮断機能は、演算処理用ハードウェアと遮断装置用に特化された制御プログラムの組み合わせ等により実現される。
なお、本実施形態におけるループ系統の構成の特徴は、計測機能だけでなく事故判定機能および選択遮断機能を備えた遮断装置を用いてループ系統を構成する点であるが、ループ系統を構成する回線数は一定の条件の下で自由に選択可能である。ここで、ループ系統を構成する回線数に関する一定の条件とは、ループ系統内のいずれかの配電線において事故が発生してその事故配電線が遮断された場合に、ループ系統内の残りの配電線のループ運用により電力供給を継続可能であるという条件である。すなわち、この条件が成立する限りにおいて、ループ系統を構成する回線数は自由に選択可能である。
[動作]
以上のような第2の実施形態に係る配電系統運用システムの平常時の動作は、前述した第1の実施形態のシステムと同様であるが、本実施形態に係る配電系統運用システムにおいては、ループ系統内における配電線事故発生時に、計測機能と選択遮断機能を備えた遮断装置21により事故配電線の検出と選択遮断を含む特徴的な動作が行われる。図7は、本実施形態の配電系統運用システムにおける遮断装置21の処理フローの一例を示すフローチャートである。
この図7に示すように、ループ系統内における配電線事故時においては、計測機能と選択遮断機能を備えた遮断装置21により、計測した電圧・電流に基づく事故判定の結果、配電線事故が検出され(S11、S12のYES)、事故を発生した配電線のみが選択遮断されて一部のループ構成が解消される(S13)。この場合、ループ系統内の残りの配電線によるループ運用により電力供給は継続される。
このような選択遮断後、事故配電線が回復した時点(S14のYES)で、事故配電線の遮断装置21は、遮断状態から再閉路して、ループ系統を元のループ構成に戻す(S15)。なお、電圧監視制御装置16およびそれと通信ネットワーク200で接続される各機器は、事故発生後も平常時と同様に動作する。
[効果]
以上のような第2の実施形態に係る配電系統運用システムによれば、次のような効果が得られる。
まず、配電線を多重ループ化することにより、従来の想定以上の大口需要家を含む配電系統に対して十分な送電容量を確保可能となる点や、配電線全体の電圧に基づいて配電系統の電圧調整機器を制御することにより、各配電線の需要変動パターンが大きく異なる場合でも、全ての配電線の電圧を適正範囲内に維持可能となり、安定的な配電系統運用を行うことができる点は、第1の実施形態と同様である。
また、新規の大口需要家に対して配電系統設備を新設する場合に、契約容量や配電線路の亘長によっては、従来の供給電圧より低い電圧階級の配電線を多重ループ化して電力供給した方が、建設コストが安くなり、また、建設期間も短くなる、という利点が得られることも、第1の実施形態と同様である。さらに、ループ系統を構成する各配電線に設けた各インピーダンス調整装置により、各配電線のインピーダンスを調整して配電線の負荷電流の均等化を図ることができる点も、第1の実施形態と同様である。
以上のような効果に加えて、特に、本実施形態によれば、配電線事故が発生した場合に、この配電線事故を発生した配電線のみを、配電線連係用の遮断装置により自動的に選択遮断できるため、残りの配電線によるループ運用により安定的に電力供給を継続でき、高い供給信頼度が得られるという効果が得られる。また、多重ループが、分岐負荷がある既存の配電線を含む場合には、既存設備の有効活用とともに既存配電線の供給信頼度を向上できる。
[配電線負荷電流均等化の変形例]
上述した第2の実施形態においては、ループ系統を構成する配電線の負荷電流を均等化するためのインピーダンス調整機能を実現する手法として、第1の実施形態と同様に、ループ系統を構成する各配電線3a〜3cにインピーダンス調整装置17a〜17cを設ける手法を適用した場合を示したが、インピーダンス調整機能を実現する手法として、図8、図9に示すような他の手法を適用してもよい。
ここで、図8は、第2の実施形態の変形例として、ループ系統を構成する同一の配電線内で、電気的仕様が異なる複数種類の電線18,19(図3と同様の電線)を用いた場合の配電系統運用システムの一例を示す構成図である。この図8に示す変形例においては、ループ系統を構成する3回線の配電線3a〜3cのうち、2回線の配電線3b,3cのみに複数種類の電線18,19が用いられている。このような構成は、例えば、配電線3aが、1種類の電線で構成された既存の配電線であり、この既存の配電線3aと、複数種類の電線を用いた新設の配電線3b,3cとを連係して多重ループ化する場合などに採用される。
また、図9は、第2の実施形態の別の変形例として、ループ系統を構成する各配電線に、位相調整装置20a〜20c(図4と同様の位相調整装置)を接続した場合の配電系統運用システムの一例を示す構成図である。
[その他の変形例]
さらに、その他の変形例として、第1の実施形態(図1)あるいはその変形例(図3、図4、図5)の構成のうち、遮断器8のみを、第2の実施形態に係る計測機能と選択遮断機能を備えた遮断装置21に置き換える構成も可能である。このような変形例によれば、第1の実施形態の効果と第2の実施形態の効果との相乗的な効果が得られる。
[他の実施形態]
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で他にも多種多様な変形例が実施可能である。例えば、図面に示したシステム構成や処理フローは一例にすぎず、具体的な配電系統の構成やループ系統の構成、電圧監視制御装置や遮断装置の具体的な処理フロー等は適宜変更可能である。
本発明を適用した第1の実施形態に係る配電系統運用システムを示す構成図。 第1の実施形態に係る配電系統運用システムにおける電圧監視制御装置の処理フローの一例を示すフローチャート。 第1の実施形態の変形例として、ループ系統を構成する同一の配電線内で電気的仕様が異なる複数種類の電線を用いた場合の配電系統運用システムの一例を示す構成図。 第1の実施形態の変形例として、ループ系統を構成する各配電線に、位相調整装置を接続した場合の配電系統運用システムの一例を示す構成図。 第1の実施形態の変形例として、ループ系統を構成する一部の配電線にのみ電圧制御機器を設けた場合の配電系統運用システムの一例を示す構成図。 本発明を適用した第2の実施形態に係る配電系統運用システムを示す構成図。 第2の実施形態の配電系統運用システムにおける遮断装置の処理フローの一例を示すフローチャート。 第2の実施形態の変形例として、ループ系統を構成する同一の配電線内で、電気的仕様が異なる複数種類の電線を用いた場合の配電系統運用システムの一例を示す構成図。 第2の実施形態の別の変形例として、ループ系統を構成する各配電線に、位相調整装置を接続した場合の配電系統運用システムの一例を示す構成図。
符号の説明
1…電圧調整機能を備えた配電用変圧器
2…配電用変電所母線
3…配電線
4…ループ系統の母線
5…負荷線
6…インピーダンス
7…配電用変電所の遮断器
8…計測機能を備えたループ系統の遮断器
9…計測機能を備えた電圧制御機器
10…計測機能を備えた開閉器または遮断器
11…大口需要家(の受電設備)
12…開閉装置
13…調相設備
14…配電用変電所の電流変成器(CT)
15…配電用変電所の電圧変成器(VT)
16…電圧監視制御装置
17…インピーダンス調整装置
18,19…電気的仕様が異なる電線
20…位相調整装置
21…計測機能、事故判定機能、選択遮断機能を備えたループ系統の遮断装置

Claims (8)

  1. 大口需要家を含む配電系統に電力を供給する配電系統運用システムにおいて、
    前記配電系統の複数の配電線を、各配電線に設けた配電線連係用の各遮断器を介して連係させることにより構成された多重ループと、
    前記配電系統の複数のノードの電圧および電流の計測情報と、予め保有している配電線の線路インピーダンスおよび負荷情報に基づき、当該配電系統の配電線全体の電圧が適正範囲内であるか否かを評価し、適正範囲内でない場合に当該配電系統に設置された電圧調整機器を制御することにより配電系統の電圧を制御する電圧監視制御装置
    を備え、
    前記多重ループは、分岐負荷がない配電線と分岐負荷がある配電線を含み、
    前記電圧監視制御装置は、前記多重ループを構成する複数の配電線のうち、前記分岐負荷がある配電線に対して前記分岐負荷がない配電線の電圧の適正範囲を拡大して前記配電系統の電圧を制御するように構成される
    ことを特徴とする配電系統運用システム。
  2. 前記多重ループを構成する複数の配電線は、これらの配電線の負荷電流を均等化するように、配電線のインピーダンスを調整するインピーダンス調整機能または配電線の位相を調整する位相調整機能を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の配電系統運用システム。
  3. 前記インピーダンス調整機能は、前記多重ループを構成する各配電線にそれぞれ接続されたインピーダンス調整装置により実現される
    ことを特徴とする請求項2に記載の配電系統運用システム。
  4. 前記インピーダンス調整機能は、前記多重ループを構成する複数の配電線に、電気的仕様の異なる複数種類の電線を用いることにより実現される
    ことを特徴とする請求項2に記載の配電系統運用システム。
  5. 前記インピーダンス調整機能は、前記多重ループを構成する各配電線である同一の配電線内で、電気的仕様の異なる複数種類の電線を用いることにより実現される
    ことを特徴とする請求項2に記載の配電系統運用システム。
  6. 前記位相調整機能は、前記多重ループを構成する各配電線にそれぞれ接続された位相調整装置により実現される
    ことを特徴とする請求項2に記載の配電系統運用システム。
  7. 前記多重ループを構成する複数の配電線の一部または全部は、架空ケーブルにより構成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の配電系統運用システム。
  8. 大口需要家を含む配電系統に電力を供給する配電系統運用方法において、
    前記配電系統の複数の配電線を、各配電線に設けた配電線連係用の各遮断器を介して連係させることにより、分岐負荷がない配電線と分岐負荷がある配電線を含む多重ループを構成し、
    電圧監視制御装置を用いて、前記配電系統の複数のノードの電圧および電流の計測情報と、予め保有している配電線の線路インピーダンスおよび負荷情報に基づき、当該配電系統の配電線全体の電圧が適正範囲内であるか否かを評価し、適正範囲内でない場合に当該配電系統に設置された電圧調整機器を制御することにより配電系統の電圧を制御し、
    前記電圧監視制御装置により前記配電系統の電圧を制御する際に、前記多重ループを構成する複数の配電線のうち、前記分岐負荷がある配電線に対して前記分岐負荷がない配電線の電圧の適正範囲を拡大して当該配電系統の電圧を制御する
    ことを特徴とする配電系統運用方法。
JP2007335206A 2007-12-26 2007-12-26 配電系統運用システムとその方法 Expired - Fee Related JP5065879B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007335206A JP5065879B2 (ja) 2007-12-26 2007-12-26 配電系統運用システムとその方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007335206A JP5065879B2 (ja) 2007-12-26 2007-12-26 配電系統運用システムとその方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009159735A JP2009159735A (ja) 2009-07-16
JP5065879B2 true JP5065879B2 (ja) 2012-11-07

Family

ID=40963133

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007335206A Expired - Fee Related JP5065879B2 (ja) 2007-12-26 2007-12-26 配電系統運用システムとその方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5065879B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9179645B2 (en) 2005-09-14 2015-11-10 Aircom Manufacturing, Inc. Dispenser

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101043572B1 (ko) 2009-08-10 2011-06-22 한국전력공사 무효전력 보상을 위한 배전 자동화 시스템 및 전압 제어방법
JP5538288B2 (ja) * 2011-03-31 2014-07-02 三菱電機株式会社 配電系統電圧制御装置
JP5862955B2 (ja) * 2011-06-23 2016-02-16 一般財団法人電力中央研究所 配電系統における需要家電圧安定化システム
JP5837384B2 (ja) * 2011-09-30 2015-12-24 株式会社ダイヘン 電圧調整装置及び電圧調整方法
US10598736B2 (en) 2012-07-31 2020-03-24 British Columbia Hydro And Power Authority Method for identifying a system anomaly in a power distribution system
JP6226756B2 (ja) * 2014-01-21 2017-11-08 株式会社東光高岳 電圧制御システム及び電圧制御プログラム
JP2017034752A (ja) * 2015-07-29 2017-02-09 東京電力ホールディングス株式会社 監視制御システム
CN112636471B (zh) * 2020-12-11 2022-08-02 国网安徽省电力有限公司黄山供电公司 一种判定10kv配网合环过程中非正常解环的方法
CN114024365B (zh) * 2021-10-08 2024-03-29 深圳供电局有限公司 变电站监视系统、方法、电子设备和存储介质

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001119860A (ja) * 1999-10-19 2001-04-27 Toshiba Corp 電力系統電圧調整方法及び装置
JP3723032B2 (ja) * 2000-03-06 2005-12-07 財団法人電力中央研究所 ループ系統配電システムにおける配電線ループコントローラ
JP2007209151A (ja) * 2006-02-03 2007-08-16 Hitachi Ltd 配電系統のループ運用システム及び方法
JP4836663B2 (ja) * 2006-05-22 2011-12-14 株式会社東芝 ループ系統保護装置と方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9179645B2 (en) 2005-09-14 2015-11-10 Aircom Manufacturing, Inc. Dispenser

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009159735A (ja) 2009-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5065879B2 (ja) 配電系統運用システムとその方法
Prakash et al. Review of power system distribution network architecture
Abdelaziz et al. An adaptive protection scheme for optimal coordination of overcurrent relays
Ezzeddine et al. Coordination of directional overcurrent relays using a novel method to select their settings
Gwon et al. Mitigation of voltage unbalance by using static load transfer switch in bipolar low voltage DC distribution system
Lim et al. An optimal composition and placement of automatic switches in DAS
CN102148497B (zh) 一种限制短路电流的串联电抗器优化配置方法
CN105659463B (zh) 用于利用可调节的本地电网变压器控制本地电网的稳定性的设备和方法
CA3090982C (en) Method for automatically coordinating protection settings in an electric power distribution network
Voima et al. Adaptive protection scheme for smart grids
Elsadd et al. Adaptive optimum coordination of overcurrent relays for deregulated distribution system considering parallel feeders
Rolim et al. Adaptive protection methodology for modern electric power distribution systems
Ruben et al. Meshing radial networks at 11kV
Benato et al. Application of PLC for the control and the protection of future distribution networks
JP5191245B2 (ja) 配電線補償リアクトル自動制御システム
KR101026238B1 (ko) 개폐기 설치위치 결정 방법, 시스템 및 이를 포함하는 기록매체
JP4679489B2 (ja) 配電系統の地絡保護システムおよびその方法
Romero et al. Optimal switch allocation for automatic load transfer in distribution substations
CN106651639A (zh) 一种基于可靠性评估的保电运行方式确定方法及系统
CN113632334A (zh) 使用直流互联系统的馈电线故障响应
WO2021139896A1 (en) Power transfer between mv feeders in a power distribution network
Valbuena et al. Loss of Coordination in a Protection Scheme due to DG assessed by means of Reliability Analysis
Kayyali et al. Roadmap to modernization of line protection in active distribution systems
Slabbert et al. Adaptive protection settings for medium voltage feeders
US11777312B2 (en) Power distribution arrangement

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101015

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120327

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120528

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20120528

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20120528

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120717

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120810

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150817

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees