JP5065799B2 - 立型工作機械 - Google Patents

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Description

本発明は立型工作機械に関し、特に省スペースで切り屑等が付着し難く、かつ簡易な工具交換が可能な工具交換装置を備えた立型工作機械に関する。
従来、立型工作機械におけるマガジンとしては、コラムに円盤状のマガジンを配設して、このマガジンに対して主軸をX軸、Y軸、およびZ軸方向に移動させて工具を交換する工具交換装置や別途ATCアームを用いて工具を交換する工具交換装置が知られている。
また、回転式のマガジンを主軸ヘッドに配設した工具交換装置(特許文献1)、およびコラムの外周に環状のマガジンを配置した工具交換装置(特許文献2)が知られている。
特開平3−264234号公報、図1 特開平8−57731号公報、図6
しかしながら、従来、主軸をX軸、Y軸、およびZ軸方向に移動させたり、別途ATCアームを用いて工具を交換したりする工具交換装置では、構造が複雑になり装置全体が大型化するという問題があった。
また、特許文献1に開示された技術では、マガジンが主軸ヘッドに配設されるため、マガジンやマガジンに収納された工具に切り屑が付着しやすく、しかも主軸ヘッドの重量増加を招き高速移動が困難となるという問題があった。
一方、特許文献2に開示された技術では、主軸を工具交換位置まで移動して、マガジンも別途駆動手段を設けて工具交換位置まで移動しなければならず位置合わせの駆動手段および制御が複雑になるという問題があった。
本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、省スペースで切り屑やクーラントが工具等に付着し難く、かつ簡易な構成で工具交換が可能な工具交換装置を備えた立型工作機械を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る立型工作機械は、ベッド上に設けられワークを載置するテーブルと、このテーブルの後方で前記ベッドに立設されたコラムと、このコラムに対して上下方向に移動するZ軸移動機構を介して配設された主軸ヘッドと、この主軸ヘッドに対し回転可能に支持された主軸と、複数の工具を収納するマガジンと、このマガジンと前記主軸との間で工具を交換可能な工具交換装置と、を有する立型工作機械であって、前記工具交換装置は、前記主軸ヘッドの上下方向の移動を前後方向の移動に変換する動作方向変換機構と、この動作方向変換機構に連結され、前後方向に移動自在に支持された移動体と、この移動体に対して回動自在に連結されたサポート部材と、このサポート部材を回動させる駆動手段と、を備え、前記マガジンは、前記サポート部材に一体として連結され、前記複数の工具を円周上に保持して前記コラムの周りを囲むように支持され、前記マガジンは、円環状に形成され、前記コラムが干渉しないように前記コラムの幅に対応させて、前側に切欠部を有すること、を特徴とする。
このように、本発明の請求項1に係る立型工作機械においては、マガジンは、コラムの周りを囲むように支持されているため、マガジンの設置面積が少なくなるので機械の省スペース化が可能となる。
また、主軸ヘッドの上下方向の移動を前後方向の移動に変換する動作方向変換機構を備えたことで、主軸ヘッドの上下方向の移動動作を利用してマガジンを移動させることができるため、マガジンを移動させる駆動装置を簡素化することが可能となる。
また、コラムが干渉しないようにコラムの幅に対応させて、前側に切欠部を有することで、マガジンをコラムよりも後方に退避させることができる。このため、マガジンやマガジンに収納された工具等に切り屑やクーラントが付着することをより確実に防止することができる。
本発明の請求項2に係る発明は、請求項1に記載の立型工作機械であって、前記動作方向変換機構は、前記主軸が工具交換のための所定の上方位置まで移動すると、前記動作方向変換機構により前記マガジンが前進して前記工具が前記主軸の下方を通る円周上に保持されるとともに、前記サポート部材を回動させる駆動手段により前記マガジンが回動して選択された所定の工具位置を前記主軸の下方に移動させ、前記主軸と前記マガジン間の工具交換動作がなされた後、前記主軸が所定の上方位置から下方へ移動すると、前記動作方向変換機構により前記マガジンが前記主軸の後方へ退避するように構成されていること、を特徴とする。
かかる構成によれば、工具を交換する際には、主軸を所定の上方位置まで移動すると、リンク機構によりマガジンが前進して複数の工具が主軸の下方を通る円周上に保持される。そして、さらに駆動手段により、選択された所定の工具位置に旋回割り出しすることで、X軸、Y軸方向の主軸の移動を必要とせず、主軸を上下方向に移動するだけで工具の交換が可能になる。
すなわち、動作方向変換機構により、主軸が所定の上方位置に移動する動作と連動してマガジンが前方へ移動する。このため、別途マガジンを前進させる駆動源を設ける必要がないので、簡易な構成により確実にマガジンを移動することができる。また、主軸を上下方向に移動するZ軸移動機構だけで工具の交換が可能になるため、X軸およびY軸移動機構をテーブル側に設けることもできる。
一方、工具交換後には、主軸を所定の上方位置から下方へ移動すると、リンク機構によりマガジンが主軸の後方へ退避するため、ワークWの加工時にはマガジンやマガジンに収納された工具や工具ホルダ等に切り屑やクーラントが付着することを防止することができる。このため、工具交換における工具の取り付け精度の管理やクーラントによる汚染防止等の管理が容易になる。
本発明の請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の立型工作機械であって、前記サポート部材は、前記マガジンを支持する高さを調整可能な調整機構を備えていること、を特徴とする。
かかる構成によれば、マガジンの高さを調整可能な調整機構を設けたことで、主軸の高さ調整だけでなく、マガジンの高さも調整できるため、工具交換における位置合わせを容易に行なうことができる。
本発明の請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の立型工作機械であって、前記主軸と前記マガジンとの間には、開閉自在なシャッタが設けられていること、を特徴とする。
かかる構成によれば、主軸とマガジンとの間に開閉自在なシャッタを設けたことで、加工時においては、マガジンやマガジンに収納された工具に切り屑やクーラントが付着することをより確実に防止することができる。また、工具の交換時においては、シャッタを開くことで、シャッタとマガジン等との干渉を防止することができる。
本発明に係る工作機械および加工ラインによれば、省スペースで切り屑やクーラントが工具等に付着し難く、かつ簡易な構成で工具交換が可能な工具交換装置を備えた立型工作機械を提供することができる。
本発明の第1実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
参照する図面において、図1は本発明の実施形態に係る立型マシニングセンタの全体構成を説明するための側面図であり、加工中の状態を示す。図2は図1の正面図であり、図3は図1の平面図である。図4は本発明の実施形態に係る立型マシニングセンタにおける工具交換の様子を説明するための側面図であり、主軸ヘッドが所定の上方位置にある状態を示す。
なお、本実施形態においては、本発明に係る立型工作機械の一例として、立型マシニングセンタ1について説明するが、これに限定されるものではなく、マシニングセンタでなくても、トランスファマシン、その他の汎用または専用加工機に適用することもできる。
また、3軸方向の取り方は種々あるが、本実施形態においては、図1に示すように、左右方向をX軸とし、前後方向をY軸とし、上下方向(高さ方向)をZ軸と表記する。
本発明の実施形態に係る立型マシニングセンタ1は、図1に示すように、ベッド10上に立設されたコラム1aと、コラム1aに対して上下方向に移動するZ軸移動機構5を介して配設された主軸ヘッド12と、主軸ヘッド12に対し回転可能に支持された主軸11と、複数の工具Tを収納するマガジン2と、マガジン2より選択した工具Tと主軸11に装着された工具Tとの間で交換可能な工具交換装置3と、ワークWが載置されベッド10上でXY方向に移動可能に設けられたXY移動テーブル4と、を備えている。
そして、工具交換装置3は、主軸11が所定の上方位置まで移動すると、この移動を前後方向の移動に変換する動作方向変換機構31と、動作方向変換機構31に連結されガイドレール32aを介して前後方向に移動自在に支持された移動体32と、移動体32に対して垂直軸を中心に回動自在に連結されたサポート部材であるアーム33と、アーム33を回動させる駆動手段であるモータ34と、を備えている。
コラム1aは、図1および図2に示すように、ベッド10に対してワークWを載置するテーブルであるXY移動テーブル4の後方に配設されている。
そして、コラム1aの前面部1bには、主軸11とマガジン2との間に図示しないシリンダ等のアクチュエータにより上下方向に開閉自在なシャッタ1cが設けられている。このため、工具Tの交換時においては、図4に示すように、シャッタ1cを上に移動させて開放し、ワークWの加工時においては、図1に示すように、シャッタ1cを降ろして切り屑がマガジン2および工具Tに侵入しないようにしている。
主軸11は、図1に示すように、主軸ヘッド12に内装された主軸モータ(不図示)により回転し、主軸11の先端部には工具Tが着脱自在に装着される。
Z軸移動機構5は、一例として、いわゆるボールねじによるナットの送り機構と、移動部をガイドする直線移動ガイド機構とを組み合わせて構成されている。
ここでは、移動部である主軸ヘッド12は、Z軸サドル12aを介してガイドレール5aで往復移動可能に保持されている。そして、駆動源となるモータ5bで図示しないボールねじを回転し、このボールねじに嵌装されたナット(不図示)を介して主軸ヘッド12を上下方向に移動するように構成されている。
マガジン2は、図1に示すように、アーム33に一体として連結され、複数の工具Tを工具保持爪21で同一の円周上に保持してコラム1aの周りを囲むように支持されている(図3を併せて参照)。
かかる構成により、マガジン2がコラム1aの周りを囲むように支持されているため、マガジン2の設置面積が少なくなるので機械の省スペース化が可能となる。
また、マガジン2は、図3に示すように、円環状に形成されている。そして、マガジン2が後退したときにコラム1aと干渉しないようにコラム1aの幅に対応させてコラム1aの幅よりも大きな切欠部2aがマガジン2の前側に設けられている。
動作方向変換機構31は、図1に示すように、コラム1aに設けられた固定節点31aを挟んで鉤形に折れ曲がったリンクアーム31bと、リンクアーム31bを反時計回りの方向(移動体32を後方に押し付けてマガジン2を主軸11から退避させる方向)に付勢するばね31cと、を備えている。
一方、主軸11とともに上下方向に移動するZ軸サドル12aには、ローラ12bが配設されている。そして、動作方向変換機構31は、ローラ12bが上方の所定の位置へ移動するとリンクアーム31bの上端部に係合するように構成されている。ローラ12bがリンクアーム31bの上端部に係合すると、ローラ12bの上方移動に伴ってリンクアーム31bが時計回りの方向(移動体32を前方に移動させてマガジン2を主軸11に近づける方向)に回動する。
かかる構成により、主軸11が工具交換のための所定の上方位置まで移動すると、動作方向変換機構31によりマガジン2が前進して工具Tが主軸11の下方を通る円周上に移動される
なお、「上方の所定の位置」とは、工具Tを交換する場合に適した主軸ヘッド12の位置を意味し、立型マシニングセンタ1の仕様に応じて適宜設定される。
移動体32は、ガイドレール32aに支持されたベース部32bと、ベース部32bに対して回動自在に支持された回動部32cと、を備え、回動部32cを回転駆動するモータ34が回動部32cに結合されている。そして、回動部32cには、アーム33が連結されている。すなわち、移動体32は、ガイドレール32aを介して、ベース部32bが前後方向に移動自在に構成され、モータ34を駆動させてベース部32bに対してアーム33が回動するように構成されている。
かかる構成により、マガジン2が前進して工具Tが主軸11の下方を通る円周上に移動した状態において、モータ34を駆動させてマガジン2を回動することで、選択された所定の工具位置を主軸11の下方に旋回割り出しさせることができる。
アーム33は、鉤形に折れ曲がった形状をなし、移動体32とマガジン2とを連結して、マガジン2が水平位置になるように保持している。
なお、本実施形態においては、アーム33を鉤形に折れ曲がった形状として構成したが、これに限定されるものではなく、移動体32に対して回動自在でマガジン2を安定して保持できる形状であれば、コラム1aの形態等に応じて種々の形態を採用することができる。
XY移動テーブル4は、ワークWを載置し左右方向に移動するX軸移動テーブル41と、X軸移動テーブル41を支持し前後方向に移動するY軸サドル42と、を備えている。本実施形態においては、X軸移動テーブル41およびY軸サドル42は、それぞれ、ボールねじによるナットの送り機構と、移動部をガイドする直線移動ガイドとを組み合わせて構成されている。
具体的には、X軸移動テーブル41は、図1に示すように、移動部であるテーブル41aをガイドレール41bによりX軸方向(左右方向、図2参照)に往復移動可能に保持されている。そして、駆動源となるモータ41cでボールねじ41d(図2)を回転し、このボールねじ41dに嵌装されたナット41e(図2)を介してテーブル41aを左右方向に移動するように構成されている。
Y軸サドル42は、移動部であるサドル42aをガイドレール42bによりY軸方向(前後方向)に往復移動可能に保持されている。そして、駆動源となるモータ42cでボールねじ42dを回転し、このボールねじ42dに嵌装されたナット42eを介してサドル42aを前後方向に移動するように構成されている。
なお、本実施形態においては、直交する3軸方向に移動する移動機構として、ボールねじによるナットの送り機構と、可動部をガイドする直線移動ガイドとを組み合わせて構成したが、これに限定されるものではなく、油圧機構やリニアモータによる移動機構を採用することもできる。
続いて、本発明の第1実施形態に係る立型マシニングセンタ1の動作について、主として図5を参照しながら説明する。図5は、本発明の実施形態に係る立型マシニングセンタの動作を説明するための平面図であり、(a)はマガジンが後退した状態を示し、(b)はマガジンが前進した状態を示し、(c)は(b)の状態からさらにマガジンを回動させて工具を選択した状態を示す。
本発明の第1実施形態に係る立型マシニングセンタ1では、ワークWの加工時には、図5(a)に示すように、マガジン2が主軸11の後方へ退避しているが(図1、図3)、工具Tを交換する際には、図4に示すように、主軸11を所定の上方位置まで移動すると、ローラ12bがリンクアーム31bの上端部に係合してリンクアーム31bが時計回りの方向に回動し、移動体32およびアーム33を介してマガジン2が前進する(図5(b)参照)。
そして、モータ34によりマガジン2を回動させて、所定の工具位置(工具が挿着されていない工具保持爪21が主軸11の下方となるマガジンの位置NT、図1参照)が主軸11の下方に位置するように旋回割り出しさせる。そして、主軸11を下降して、加工が終了した工具Tをマガジン2へ挿し込んで受け渡したのち、主軸11が所定高さ上昇して工具Tを外す。その後、再度モータ34によりマガジン2を回動させて、図5(c)に示すように、選択された所定の工具Tが主軸11の下方に位置するように移動させることで、主軸11をX軸、Y軸方向に移動させることなく、上下方向に移動するだけで工具Tの交換が可能になる。
このため、別途マガジン2を前進させる駆動源を設ける必要がないので、簡易な構成により確実にマガジン2を移動することができる。また、主軸11を上下方向に移動するZ軸移動機構5だけで工具Tの交換が可能になるため、X軸およびY軸方向に移動する移動機構をテーブル側に設けることができる。
一方、工具交換後には、図1に示すように、主軸11を所定の上方位置から下方へ移動すると、動作方向変換機構31によりマガジン2が主軸11の後方へ退避するため(図3参照)、ワークWの加工時にはマガジン2やマガジン2に収納された工具T等に切り屑やクーラントが付着することを防止することができる。このため、工具交換における工具Tの取り付け精度の管理やクーラントによる汚染防止等の管理が容易になる。
ここで、本実施形態においては、マガジン2を主軸11の後方に退避させたときに、マガジン2とコラム1aとが干渉しないようにコラム1aの幅に対応させて、マガジン2の前側に切欠部2aを設けたことで、マガジン2をコラム1aよりも後方に退避させることができる。このため、マガジン2やマガジン2に収納された工具Tに切り屑やクーラントが付着することをより確実に防止することができる。
続いて、本発明の第2実施形態について図6を参照しながら説明する。図6は本発明の第2実施形態に係る動作方向変換機構の主要部の構成を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。
なお、図6は、説明の便宜上、動作方向変換機構の主要部の構成を示し、第1実施形態に係るリンクアーム31bやばね31cの図示は省略している。
本発明の第2実施形態に係る動作方向変換機構310は、例えば工具Tの受け渡しをより円滑に行なうために、主軸ヘッド12の上下方向の移動とマガジン2の移動との連動動作の多様性を確保することを目的としたものである。
なお、本発明の第2実施形態は、主として動作方向変換機構310が前記した第1実施形態と相違するものであるため、この動作方向変換機構310について詳細に説明しそれ以外の構成については第1実施形態と同じ符号を付し説明を省略する。
動作方向変換機構310は、第1実施形態と同様に、コラム1aに設けられた固定節点31aを挟んで鉤形に折れ曲がったリンクアーム31bと、リンクアーム31bを反時計回りの方向(移動体32を後方に押し付けてマガジン2を主軸11から退避させる方向)に付勢するばね31cと、を備えている(図1参照)。
そしてさらに、動作方向変換機構310は、カム機構311を備え、このカム機構311を介して、主軸ヘッド12とマガジン2とが連結されている。かかる構成により、マガジン2は、主軸11が所定位置にあるとき、マガジン2と主軸11とが上下方向に共に移動可能に支持されている。
つまり、第1実施形態においては、主軸11の上下方向の移動動作とマガジン2の前後方向の移動動作とを連動させるように構成したのに対し、第2実施形態においては、さらに主軸11の上下方向の移動動作に伴い、マガジン2が上下方向に共に移動するように構成している。
カム機構311は、Z軸サドル12aを介して主軸ヘッド12に固定されたカム部材311aと、カム部材311aに形成されたカム溝311bと、カム溝311bに沿って案内されるカムフォロア311cと、カムフォロア311cに連結されマガジン2とカム部材311aとを結合するロッド311d(連結部材)と、アーム330に設けられた上下方向に伸縮自在に案内する昇降機構331と、を備えている。
ここで、昇降機構331は、例えば、アーム330における上下方向に沿う方向に設けられ、大径のパイプに小径のパイプを挿入して構成することで、上下方向には伸縮自在で、かつ、マガジン2の旋回方向に対しては移動体32の回動部32c(図1参照)とマガジン2とを一体として連結するができる。
このように、昇降機構331を設けてアーム330を上下方向に伸縮自在に案内することで、主軸ヘッド12およびカム部材311aの上下方向移動にマガジン2を連動させることが可能となる。
前記した構成を備えたことで、第2実施形態に係る立型マシニングセンタは以下のように動作する。
ワークWの加工時には、図1に示すように、主軸11はコラム1aに対して下方位置にあり、マガジン2が主軸11の後方へ退避しているが(図3参照)、ワークWの加工時には、図6に示すように、カムフォロア311cは、位置P1〜P2間に位置している。このとき、カム溝311bは上下方向に沿って形成されているため、主軸11の上下方向の移動動作とマガジン2の上下方向の移動動作とは連動しない。
そして、工具Tを交換する際には、図4に示すように、主軸11を工具交換のための所定の上方位置まで移動すると、カムフォロア311cは、カム溝311bに沿って位置P2(図6)まで移動する。
このようにして、主軸11が所定の上方位置まで移動すると、ローラ12bがリンクアーム31bの上端部に係合してリンクアーム31bが時計回りの方向に回動し、移動体32およびアーム33を介してマガジン2が前進する(図5(b)参照)。このとき、カムフォロア311cは、カム溝311bに沿って位置P2〜P3(図6)まで移動する。
そして、主軸11の上方への移動動作に連動してマガジン2も前進するが、カム溝311bは位置P2〜P3までは前後方向に沿って形成され、マガジン2はカム部材311aおよびロッド311dを介して主軸ヘッド12と連結されているため、主軸11の上方移動に連動してマガジン2も上方へ移動する。このため、位置P2〜P3間においては、主軸11の上方移動量とマガジン2の上方移動量とが合致し、移動速度も同じであるから、主軸11とマガジン2は相対的には上下方向の移動を伴わずに、つまり主軸11から見れば(座標を主軸11上にとれば)マガジン2の前進移動のみが行われたように見える。
したがって、主軸11に装着された工具Tを外す場合には、例えば、工具Tに対して、マガジン2に固定された工具保持爪21を工具Tの側方(垂直方向に形成される工具軸に直交する方向、水平方向)から挿入して工具Tを保持することができる。
そして、マガジン2が前進端まで前進してカムフォロア311cが位置P3まで移動した後は、カムフォロア311cは位置P3〜P4間に位置するので、主軸11(主軸ヘッド12)がさらに上昇してもマガジン2は前進することなく、主軸11のみが上昇する。したがって、工具保持爪21で工具Tを保持した状態で主軸11を上昇させることで、工具Tを主軸11から外すことができる。
一方、工具Tを装着する場合には、工具Tを外す場合とは逆の動作が行われ、このときのカムフォロア311cの位置は、カム溝311bに沿ってP4〜P1まで移動する。
すなわち、モータ34(図1)によりマガジン2を回動させて、選択された所定の工具Tが主軸11の下方に位置するように移動させてから、主軸11を所定高さだけ下降することで(P4〜P3)、主軸11に所定の工具Tを装着することができる。そして、主軸11に工具Tを装着した後、さらに主軸11を下降させてマガジン2を主軸11の後方へ退避させる(P3〜P2、図1、図3参照)。
なお、工具交換後には、第1実施形態と同様に、主軸11を所定の上方位置から下方へ移動すると、動作方向変換機構310によりマガジン2が主軸11の後方へ退避するため(図1、図3参照)、ワークWの加工時にはマガジン2やマガジン2に収納された工具T等に切り屑やクーラントが付着することを防止することができる。このため、工具交換における工具Tの取り付け精度の管理やクーラントによる汚染防止等の管理が容易になる。
第2実施形態に係る立型マシニングセンタは、前記した動作により、以下のような作用効果を奏する。
すなわち、第2実施形態に係る立型マシニングセンタにおいては、主軸11をX軸、Y軸方向に移動させることなく、上下方向に移動するだけで工具Tの交換が可能になる。
また、工具保持爪21を工具軸(上下方向、垂直方向)に対して直交する方向(水平方向)からアプローチさせることが可能となり、工具Tの交換を簡易かつ円滑に行なうことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記した各実施形態に限定されず、適宜変更して実施することが可能である。
例えば、第1実施形態においては、アーム33を鉤形に折れ曲がった形状として、移動体32とマガジン2とを一体として連結したが、マガジン2を支持する高さを調整可能な調整機構を備えていることが望ましい。調整機構には、周知の技術手段を採用することができ、例えばアーム33を互いに径の異なるパイプ材をスライド自在に嵌入して位置決めすることができる。また、アーム33にスライド自在に嵌入されたホルダを設けて、このホルダを介してアーム33とマガジン2とを連結するようにしてもよい。
かかる構成によれば、マガジン2の高さを調整可能な調整機構を設けたことで、主軸11の高さ調整だけでなく、マガジン2の高さも調整できるため、工具交換における位置合わせを容易に行なうことができる。
第2実施形態において、カム溝311bは、クランク形状(図6(b)参照)に形成されているがこれに限定されるものではなく、主軸ヘッド12とマガジン2との動作や主軸11に工具Tを脱着する工具保持爪21等との関係で適切な形状を採用することができる。
例えば、図6(b)に示すクランク形状に形成されたカム溝311bに対して、コーナ部である位置P2,P3においては、R形状の軌跡に沿うカム溝を採用することもできる。かかる構成によれば、マガジン2の円滑な移動動作が可能となる。
本発明の実施形態に係る立型マシニングセンタの全体構成を説明するための側面図であり、加工中の状態を示す。 本発明の第1実施形態に係る図1の正面図である。 本発明の第1実施形態に係る図1の平面図である。 本発明の第1実施形態に係る立型マシニングセンタにおける工具交換の様子を説明するための側面図であり、主軸ヘッドが所定の上方位置にある状態を示す。 本発明の第1実施形態に係る立型マシニングセンタの動作を説明するための平面図であり、(a)はマガジンが後退した状態を示し、(b)はマガジンが前進した状態を示し、(c)は(b)の状態からさらにマガジンを回動させて工具を選択した状態を示す。 本発明の第2実施形態に係る動作方向変換機構の主要部の構成を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。
符号の説明
1 立型マシニングセンタ(立型工作機械)
1a コラム
1c シャッタ
2 マガジン
2a 切欠部
3 工具交換装置
4 XY移動テーブル(テーブル)
5 Z軸移動機構
10 ベッド
11 主軸
12 主軸ヘッド
12a Z軸サドル
12b ローラ
31,310 動作方向変換機構
32 移動体
33 アーム(サポート部材)
34 モータ(駆動手段)
41 X軸移動テーブル
42 Y軸サドル
311a カム部材
311b カム溝
311c カムフォロア
311d ロッド
331 昇降機構
T 工具
W ワーク

Claims (4)

  1. ベッド上に設けられワークを載置するテーブルと、
    このテーブルの後方で前記ベッドに立設されたコラムと、
    このコラムに対して上下方向に移動するZ軸移動機構を介して配設された主軸ヘッドと、
    この主軸ヘッドに対し回転可能に支持された主軸と、
    複数の工具を収納するマガジンと、
    このマガジンと前記主軸との間で工具を交換可能な工具交換装置と、を有する立型工作機械であって、
    前記工具交換装置は、
    前記主軸ヘッドの上下方向の移動を前後方向の移動に変換する動作方向変換機構と、
    この動作方向変換機構に連結され、前後方向に移動自在に支持された移動体と、
    この移動体に対して回動自在に連結されたサポート部材と、
    このサポート部材を回動させる駆動手段と、を備え、
    前記マガジンは、前記サポート部材に一体として連結され、前記複数の工具を円周上に保持して前記コラムの周りを囲むように支持され、
    前記マガジンは、円環状に形成され、前記コラムが干渉しないように前記コラムの幅に対応させて、前側に切欠部を有すること、
    を特徴とする立型工作機械。
  2. 前記動作方向変換機構は、
    前記主軸が工具交換のための所定の上方位置まで移動すると、前記動作方向変換機構により前記マガジンが前進して前記工具が前記主軸の下方を通る円周上に保持されるとともに、前記サポート部材を回動させる駆動手段により前記マガジンが回動して選択された所定の工具位置を前記主軸の下方に移動させ、
    前記主軸と前記マガジン間の工具交換動作がなされた後、前記主軸が所定の上方位置から下方へ移動すると、前記動作方向変換機構により前記マガジンが前記主軸の後方へ退避するように構成されていること、
    を特徴とする請求項1に記載の立型工作機械。
  3. 前記サポート部材は、前記マガジンを支持する高さを調整可能な調整機構を備えていること、
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の立型工作機械。
  4. 前記主軸と前記マガジンとの間には、開閉自在なシャッタが設けられていること、
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の立型工作機械。
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