JP5065532B1 - 3サイクル気体燃料エンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】滑らかで力強い回転動力を得ることができる3サイクル気体燃料エンジンを提供する。
【解決手段】気筒の内部に配設される3つのパワーロータ6が静止公転運動するロータリー式のスターリングサイクル機構において、ロータハウジング4の短軸方向一端側に点火プラグ20と、上記短軸方向他端側に吸気ポート7と排気ポート8とが上記短軸を挟んで夫々配設され、上記長軸方向他端側に気体燃料を筒内に供給する燃料供給手段が直噴燃料供給手段で構成され、掃気用エア供給手段からのエア供給量を増減することにより、実際空燃比が運転状態に応じて変化する割合に制御する空燃比制御手段と、循環ダイリューションガスを吸気系の作動室のトレーリング部分に導入するダイリューションガス再循環機構と吸気の一部を排気系の作動室のトレーリング部分に偏在混入する吸気偏在機構と、筒内にメタリングオイルを効率よく潤滑するメタリング供給手段とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、気体燃料エンジンに関する。
一般に、自動車用エンジンの燃料としては、ガソリン等の常温で液体である炭化水素系燃料が従来から多用されている。しかしながら、ガソリン又は軽油を燃料とするこれまでのレシプロエンジンにおいては、CO、CO、HC、NOx等の種々の大気汚染物質が排出されるといった問題がある。そこで、近年、燃焼時にCO、CO及びHCが全く発生しない水素ガスを燃料とし、あるいは燃焼によるCO、CO及びHCの発生量が少ないメタンガス、エタンガス等を燃料とする気体燃料エンジンが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
そこで、気体燃料を直接燃焼室に供給できる燃料供給手段を設け、吸気行程終期から圧縮行程前期にかけて、すなわち燃焼室内に十分な空気が充填された後で燃焼室内に気体燃料を圧入し、充填効率を高めてエンジン出力の向上を図るようにしたいわゆる直噴燃料供給方式の気体燃料エンジンが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
一般に、ロータリピストンエンジンにおいて、吸気系にダイリューションガスが持ち込まれると、吸気がそのダイリューションガスにより稀薄化されるため、特に、低負荷領域に燃焼性の悪化を招くという問題が生じる。このため、吸気系に持ち込まれるダイリューションガスの低減化について対策が講じられている。その一つとして、従来、吸気ポートと排気ポートとの間の作動室に、ダイリューションガスを掃気するための掃気用のエアを供給するものが公知である。このものでは、掃気用エアの供給源から、別途、排気ポート側に開口する2次エア供給通路を設け、同じ供給源から2次エアも供給し、そして、この2次エア供給時に掃気側のエア圧を低下させることなく十分な掃気用エアを供給するために、掃気用エア供給通路の有効断面積を2次エア供給通路のそれよりも大きく設定されている(例えば、特許文献参照)。
また、充填効率の向上と燃費性能の向上とを図りつつ、NOx発生量を低減することができる気体燃料エンジンが提案されている。このものでは、水素を燃料とするロータリピストンエンジンであって、空気過剰率λが境界空気過剰率λ(例えば、約1,5)よりリッチ側の領域では、圧縮行程初期に水素噴射ポートから各作動室に直接水素ガスを供給して、混合気の燃焼温度の過上昇が抑制されてNOx発生量が低減され、かつ充填効率が高められる。他方、空気過剰率λが境界空気過剰率λよりリーン側の領域では、水素ミキサを介して共通吸気通路に水素ガスが供給されて混合気を均質化して、混合気中に局所的にリッチな部分が生じるのが防止され、局所的な燃焼温度の過上昇が防止されてNOx発生量が低減されるとともに、熱効率が高められて燃費性能が高められるようにした気体燃料エンジンが公知である(特許文献参照)。
特公平1−23659号公報 特公昭58−12458号公報参照 実公昭62−8345号公報 特開平6−241077号公報
従い、一般のレシプロエンジンにおいては、吸気通路内の吸入空気中にガソリンを噴射する第1の燃料噴射弁と燃焼室内にガソリンを噴射する直噴燃料供給方式の第2の燃料噴射弁とを設け、運転状態に応じて使用する燃料噴射弁を使い分けるようにした燃焼技術が提案されている。(例えば、特開昭61−244821号公報、特開昭61−250364号公報、特開昭56−151213号公報等参照)すなわち、生成される混合気の可燃範囲が狭いために、空燃比がリーンに設定される低負荷領域には混合気の着火性が良くない。そこで、低負荷領域においては、第2の燃料噴射弁から燃焼室内に燃料を噴射して点火プラグまわりに局所的にリッチな混合気を形成して(成層化)、混合気の着火性を高めるようにしている。他方、高負荷領域には第1の燃料噴射弁から吸気通路内の吸入空気中にガソリンを噴射して、ミキシング時間の確保によって混合気の均質化を促進し、熱効率を高めてエンジン出力の向上を図るようにしている。
しかしながら、気体燃料エンジンにおいて予混合燃料供給方式を用いた場合、通常の燃焼状態では混合気の燃焼速度がかなり速くなり、このため燃焼温度が高くなるのでNOx発生量が増加するといった問題が生じる。したがって、新規の気体燃料エンジンに、予混合燃料供給方式と直噴燃料供給方式とを使い分け、あるいは併用しようとすれば、NOx発生量の増加の防止あるいはNOx発生量の低減に十分留意する必要がある。
上記の目的を達成するために、第1の発明は、気筒の中央で回転可能に支持されるドラムロータの回転に同期して、その姿勢が規制されつつ形成した3条の直溝に回転及び摺動可能に配設され、120°の位相差が保たれて静止系における姿勢を変化させずに公転運動する3つのパワーロータが、直溝の内面とロータハウジングの内周面の双方に繰り替え摺動接触するロータリ式のサイクル機構において、燃料供給手段が直噴燃料供給手段で構成され、筒内への空気吸入量と気体燃料供給量の比率である空燃比を運転状態に応じて変化する割合に制御する空燃比制御手段を備えており、理論空燃比よりもリーン側に設定される所定の境界空燃比よりリッチ側の空燃比領域では、直噴燃料供給手段から直接筒内に供給される気体燃料の割合を、NOx発生率が最も高くなる最高NOx空燃比領域と同様とする上記割合を100%に設定する一方、境界空燃比よりリーン側の空燃比領域では空燃比が低負荷領域になる程上記割合を小さく設定する燃料供給特性制御手段が設けられている3サイクル気体燃料エンジンが提供される。
第2の発明は、第1の発明にかかる3サイクル気体燃料エンジンにおいて、筒内に、低負荷領域になる程掃気用エアの供給量を増量圧入する掃気用エア供給手段を備えており、掃気用エア供給手段の掃気用エア供給通路の下流端が気筒の内面でドラムロータに形成する直溝の底面と直立して平行する一側側面板に開孔された掃気用エア導入孔に臨んで開口され、掃気ガス排出路の上流部が掃気用エア供給通路の下流端を内包接続し、下流端がロータハウジングに連通する排気通路の上流部に接続している3サイクル気体燃料エンジンが提供される。
第3の発明は、第1の発明にかかる3サイクル気体燃料エンジンにおいて、筒内に、メタリングオイルを供給するメタリングオイル供給手段を備えており、メタリングオイル供給手段のメタリングオイル供給通路の下流端が気筒の内面でドラムロータに面して開口され、ドラムロータには一側側面板に形成されたメタリングオイル導入溝の深部にメタリングオイル導入孔が開孔され、メタリングオイル導入孔と円柱曲面及びパワーロータ摺動面に夫々開孔するメタリングオイル細孔に連通する複数のメタリングオイル細洞を設けている3サイクル気体燃料エンジンが提供される。
以上、説明した請求項1記載の発明によれば、境界空燃比よりリッチ側の領域及びNOx発生率が最も高くなる最高NOxの領域では、点火プラグの周りに集合したさらにリッチな混合気から点火されるため、燃焼性を高めてエンジン出力が高められる。しかも、混合気全体としてはリーンな混合気により、燃焼温度が低下してNOx発生率が低減される一方、境界空燃比よりリーン側の空燃比領域では、空燃比を低負荷領域になる程上記割合を小さく制御することから、リーンな混合気によって、燃焼温度が抑制されてNOx発生率が低減され、熱効率すなわち燃費性能の大幅な改善を図ることができる。
請求項2記載の発明によれば、一つのエアポンプからの掃気用エアの供給により、希釈化と定量化とが図られた循環ダイリューションガスの吸気系への持込が低減するため、エミッション性を確保しつつ、局所的に不活性ガスを点火プラグから離れた燃焼空間に偏在させることにより、偏在部分の断熱圧縮燃焼を防止してNOxの発生を抑制し、よりリーン側の空燃比での燃焼が可能となり、燃費性能の大幅な改善が図られる。且つ空燃比制御の容易化及び単純化を図ることができる。
請求項3記載の発明によれば、メタリングオイルは、回転するドラムロータの一側側面 板面に吹付けられて拡散し、メタリングオイル導入溝に導かれて流入した3つのメタリングオイル導入孔から複数のメタリングオイル細洞を通して、メタリングオイル細孔に向けて等しく遠心分散されることにより、ドラムロータの円柱曲面及びパワーロータA、B、C摺動面に併せて供給されるため、筒内に効率よく潤滑させることができ、かつ、メタリングオイル供給経路の簡素化とドラムロータの有効利用とを図ることができる。
本発明の実施例を示す3サイクル気体燃料エンジンを説明するための構成図。 3つのパワーロータを配設するドラムロータ及びパワーロータ作動機構を内包する側壁他側の組付け関係を示す斜視図。 30°毎の回転角における膨張空間、圧縮空間、変転空間の生起状態を示す状態図。 30°毎の回転角における膨張空間、圧縮空間、変転空間の生起状態を示す図3・Aに続く状態図。 30°毎の回転角における膨張空間、圧縮空間、変転空間の生起状態を示す図3Bに続く状態図。 30°毎の回転角における膨張空間、圧縮空間、変転空間の生起状態を示す図3Cに続く状態図。 第2実施例の掃気用エア供給手段及び第3実施例のメタリングオイル供給手段を配設する側壁一側と吸気装置及び排気装置が接続するロータハウジングとの組付け関係を示す斜視図。 第1実施例の吸気行程終了及び圧縮行程開始のタイミングと変転空間及び水素噴射弁の開閉タイミングとを示す図である 1実施例の境界空燃比の切り変えタイミングを示す図である 2実施例のECUによる制御を示すフローチャートである
本発明は、本発明の趣旨の範囲内において、公知技術を付加したものも、本発明から公知技術を除いたものも、本発明の範囲に含まれる。また、本発明の範囲は、以下の具体的な実施例に限定されるものではない。
図1〜3、5、6に示すように、1は本発明の燃料に気体燃料を使用する3サイクル気体燃料エンジンで、内周面42の形状が米俵形に形成された筒状のロータハウジング4の設置側に側壁他側41bが位置し出力側に側壁一側41aが位置して気筒が構成される。この気筒の中央部に、円柱体であって、円柱曲面56の三等分割方向に湾窟状に切り欠いた3条の直溝53を形成させた3つのドラムロータ5が、回転可能に支持されている。かも、直溝53には軸心に平行な支持軸61が係合する角柱体のパワーロータ6が回転及び摺動可能に夫々配設され、120°の位相差が保たれてパワーロータ作動機構Qからその姿勢が規制され、静止系における姿勢を変化させずに公転運動するロータリ式のサイクル機構が構成される。
パワーロータ作動機構Qは、側壁他側41bに設けた姿勢制御室40に内包され、姿勢制御室40の中央に突出された固定金座94に基軸の親歯車91が堅座され、その姿勢が固定された親歯車91にスプライン回転軸95に支承される遊星歯車92が歯合し、3つの遊星歯車92の外側に、120°の位相差が保たれて3つの孫歯車93が夫々歯合しており、この孫歯車93と親歯車91とは、同一径のねじれ山歯歯車で構成される等速歯車列で組み合わされている。これにより、ドラムロータ5が時計回転方向に回転すると、支持軸61を介して3つの孫歯車93と直結する3つのパワーロータ6が、ドラムロータ5の回転速度と等しい速度で反時計回転方向に作動するものである。
以下に、本発明の3サイクル気体燃料エンジン1の第1実施例に基づいて説明する。内周面42が米俵型に形成された筒状のロータハウジング4と、このロータハウジング4の両壁部に位置する側壁一側41aと側壁他側41bとで気筒が構成される。また、気筒は、その中央部で回転可能に支持されるドラムロータ5との間に、短軸Xを挟んだ他側に流動する作動ガスが流出入する排気系の作動室Raが形成され、同じく一側に流動する作動ガスが流出入する吸気系の作動室Rbが形成されている。
詳述すると、図3に示すように、注目のパワーロータAが吸気系の作動室Rbを作動するその従動側にある空間が吸気空間Dで、その先導側にある空間が圧縮空間Eで、この圧縮空間Eの全容積が最小となる最終圧縮過程後に燃焼空間Iが生起する。この燃焼空間Iは点火・爆発に対応する空間であり、この燃焼空間Iを引き継ぐのが、排気系の作動室Raを作動するパワーロータ6の従動側に生起する空間が膨張空間Fで、その先導側にある空間が排気空間Gとなる。また、ドラムロータ5に形成する直溝53の内面とパワーロータ6の従動側の湾曲側面62との間には、吸気系(排気系)の作動室Rb(Ra)にて生起し、排気系(吸気系)の作動室Ra(Rb)にて開放する空間が転移する閉じた変転空間H(H)となる。
図1に示すように、3サイクル気体燃料エンジン1においては、ロータハウジング4の短軸X方向他端側(図1の下側)で、短軸Xを挟んだ両側肉厚部分には、吸気系の作動室Rbに吸気を吸入する吸気ポート7が常に開口し、排気系の作動室Raから排気ガスを排出する排気ポート8が常に開口しており、吸気ポート7から容積増大中の吸気空間Dに空気が吸入され、上記の長軸Y方向一端側(図1の左側)の肉厚部分には、気体燃料を直接筒内に供給する水素噴射弁17が設けられ、吸気行程終期から圧縮行程前期にかけて吸気空間Dを引継いだ圧縮空間Eの中央部に水素ガスを噴射して混合気が形成されるようになっている。
また、吸気ポート7には水素ガス燃焼用の空気を供給するための吸気装置Jが設けられており、この吸気装置Jには、上流端が大気に開口され下流端が、常に、開口する吸気ポート7に接続される吸気通路10を設けている。この吸気通路10には、空気の流れ方向にみて上流側から順に、吸入吸気中のダストを除去するエアクリーナ22と、吸入吸気量を検出するエアフローセンサ24と、吸入吸気温度を検出する温度センサ25と、吸気負圧の有無を検出するブーストスイッチ26と、吸気負圧を検出するブーストセンサ23とが設けられている。
吸気装置Jには上流部に取付けられたエアクリーナ22の下流から新気を導入する吸気通路10と分配して、転移する閉じた変転空間(H)に新気を掃気用エアとして圧入するエアポンプ85が接続されている。このエアポンプ85は電動式のエアポンプにより構成され、印加される電圧値に応じて掃気用エア供給量が変化するようになっており、上記電圧値は、コントロールユニット3(ECU)に含まれた空燃比制御手段97によって制御され、筒内への吸気吸入量と気体燃料供給量の比率である空燃比をエアポンプ85から圧入される掃気用のエア供給量の制御により、運転状態に応じて変化させるようになっている。
また、排気ポート8に接続される排気通路9には、排気ガス中のO2濃度を検出するO2センサ49aが設けられており、このO2センサ49aの出力はアンプ50aを介してコントロールユニット3に送られ、コントロールユニット3では、O2センサ49aの出力信号から混合気の空燃比(A/F)すなわち吸気系の作動室Rb内の混合気における空気と水素の比、ないしは空気過剰率(λ)が演算されるようになっている。
そして、ロータハウジング4の長軸Y方向端側には、水素ガスを燃料として筒内に直接供給する燃料供給手段Kが設けられている。以下、この燃料供給手段Kを説明する。なお、本実施例では気体燃料として水素ガスを用いているが、気体燃料は水素ガスに限定しているものではなく、少なくとも一部が水素で構成される気体燃料(例えば、メタン、エタン)であれば良い。この燃料供給手段Kは水素ガスの供給源として、水素を吸蔵し又は放出することができる水素吸蔵合金(メタルハイドライド)を備えたメタルハイドライドタンク38が設けられている。
上記水素吸蔵合金は、一般に用いられている普通のものであって、冷却しつつ水素ガスと接触させるとこの水素を体積で1/1000程度に縮めた上で吸蔵する一方、加熱すると吸蔵されていた水素をかなり高い圧力を伴って放出するといった機能を有している。なお、水素吸蔵合金は水素を化合物の一部として固体状態で吸蔵しているため、メタルハイドイドタンク38の圧力は低圧であり、安全性は非常に高くなっている。また、水素吸蔵合金は、水素の吸蔵と放出とを多数(例えば、1000回)繰り返しても、その機能はほとんど低下しない。
図1に示すように、メタルハイドライドタンク38から放出された水素ガスは、電磁弁39が介設された第1水素供給通路11aを通して圧力調整器14に送られ、ここで所定圧(例えば、5kg/cm・G)に調整(減圧)されるようになっている。そして、圧力が調整された水素ガスは、さらに第2水素供給通路11bを介してエンジン側に送られる。ここで、第2水素供給通路11bには、リンク機構18を介してアクセルペタル15と連動して開閉される第1水素流量調整弁12aと、駆動回路30を備えたスロットルアクチュエータ31によって開閉駆動される第2水素流量調整弁12bとが介設され、第2水素供給通路11bには、3つの圧力センサ29(a,b,c)と温度センサ25とが設けられている。
ここで、第2水素流量調整弁12bは、駆動回路30を備えたスロットルアクチュエータ31によって開閉駆動され、しかも、第2水素流量調整弁12bに対してそのポジション(開度)を検出するポジションセンサが設けられ、コントロールユニット3(ECU)からの信号に従って、空燃比(空気過剰率λ)がアクセル開度とエンジン回転速度とに応じて設定される目標空燃比(目標空気過剰率)に追従するように、水素ガスの流量を制御するようになっている。なお、ECUは、特許請求の範囲に記載された「空燃比制御手段」と「燃料供給特性制御手段」とが含まれ、当該機関1の総合的な制御装置である。以上のように、水素ガスの流量制御、すなわち空燃比制御は基本的には第2水素流量調整弁12bによって行われ、この第2水素流量調整弁12bがフェイルしたとき等においては、第1水素流量調整弁12aによってバックアップされる。
第2水素流量調整弁12bより下流側において第2水素供給通路11bには電磁制御弁37が介設され、この電磁制御弁37のすぐ下流の第2水素供給通路11bは、直噴用水素供給通路13に接続さている。そして、直噴用水素供給通路13の下流端は、吸気系の作動室Rbの中央に面してロータハウジング4の内周面42に開口する水素噴射開口16に連通された水素噴射弁17に接続している。この水素噴射弁17は、吸気行程終期から圧縮行程前期にかけて所定のタイミングで噴射(圧入)される。この時、直噴用水素供給通路13内の水素ガスが、水素噴射開口16から圧縮空間Eの中央部に圧入される。尚、直噴用水素供給通路13、水素噴射弁17等からなる水素供給系統は、特許請求の範囲に記載された「直噴燃料供給手段」に相当する。
詳しくは図示していないが、水素噴射弁17は、カムシャフト68に取付けられたカム69によって開閉されるようになっている。なお、カムシャフト68は、タイミングベルト70を介して出力軸55によってこれと同期して回転駆動される。図5に、かかる吸気行程の開始終了タイミング(V1)及び圧縮行程の開始終了タイミング(V2)と、転移する閉じた変転空間H(H)の開閉タイミングV3(V3)と、水素噴射弁17の開閉タイミング(V4)が示されている。
ここにおいて、図1に示すように、電磁制御弁37は、コントロールユニット3から印加される信号に従って、バッテリ72、キースイッチ73、ディレータイマ74、第1から第5リレーL〜L等からなる電気回路を介して開閉駆動されるようになっている。より具体的には、電磁制御弁37は、コントロールユニット3よって、空燃比(空気過剰率λ)に応じて開閉されるようになっている。
ここで、電磁制御弁37が開かれたときには、第2水素供給通路11b内の水素ガス全て(100%)が、直噴用水素供給通路13を通して水素噴射弁17から圧縮空間Eの中央部に圧入されるといった直噴燃料供給状態(以下、これを単に直噴という)となる。この場合、水素ガスは、吸気空間Dへの吸気の充填が終了する吸気行程終期から圧縮行程前期にかけて所定のタイミングで圧入されるので吸気充填効率が高められ、エンジン出力が向上する。なお、電磁制御弁37の開度を調節することによって、水素噴射弁17からの水素供給量を任意に設定されるのはもちろんである。
そして、図1に示すコントロールユニット3によって、運転状態に応じて空燃比A/Fないしは空気過剰率λが制御されるとともに、空燃比A/Fないしは空気過剰率λに応じて水素噴射弁17からの水素供給量、すなわち直噴による水素供給量が制御されるようになっている。なお、空気過剰率λ(空燃比A/F)は、アクセル開度とエンジン回転速度とに応じて設定される。空気過剰率λはアクセル全開時にはエンジン出力を高めるために、エンジン回転速度にかかわりなくほぼ1,0(理論空燃比)に設定され(H)、アクセル全閉時には燃費性能を高めるために、リーンリミット(空気過剰率λ=2〜3)に設定される(H)。ここで、リーンリミットとは、混合気の燃焼性やエンジン振動を良好に保持できるリーン側の限界値である。しかも、アクセル開度が全開と全閉との間にあるときには、アクセル開度とエンジン回転速度とに応じて、運転状態に応じた空燃比となるような特性で空気過剰率λが設定されている。
この第1実施例の場合、エンジン出力及び燃費性能を良好に維持しつつNOx排出量可能な限り低減するため、空気過剰率λが所定の境界空気過剰率λ (境界空燃比)よりリッチ側の空燃比領域及びNOx発生率が最も高くなる最高NOx空燃比領域では、気体燃料の割合が100%に設定され、電磁制御弁37を全開し、設定量の水素ガスを水素噴射弁17から吸気系の作動室Rbに直接供給する。又は、空気過剰率λが境界空気過剰率λよりもリーン側の空燃比領域では、空燃比が低負荷領域になる程気体燃料の割合が小さく設定され、電磁制御弁37の開度を制御し、設定量の水素ガスを水素噴射弁17から吸気系の作動室Rbに直接供給するようになっている。
以下、上記構成の動作を説明する。第1の発明によれば、境界空燃比よりリッチ側の領域及びNOx発生率が最も高くなる最高NOxの領域では、点火プラグの周りに集合したさらにリッチな混合気から点火されるため、燃焼性を高めてエンジン出力が高められる。しかも、混合気全体としてはリーンな混合気により、燃焼温度が低下してNOx発生率が低減される一方、境界空燃比よりリーン側の空燃比領域では、空燃比を低負荷領域にな程上記割合を小さく制御することから、リーンな混合気によって、燃焼温度が抑制されてNOx発生率が低減され、熱効率すなわち燃費性能の大幅な改善を図ることができる。
次に、本発明の第2実施例を図1〜4、7に基づいて説明する。この第2実施例は、1実施例と同様の構造の3サイクル気体燃料エンジン1に対して、掃気用エア供給手段Mを付加したものである。このため、第1実施例と同一部材には同一符号を付してその説明を省略し、第1実施例とは異なる上記掃気用エア供給手段Mの構成についてのみ以下に説明する。
4においては、Mは掃気用エア供給手段で、エアクリーナ22の下流から新気を導入する吸気通路10と分配して、転移する閉じた変転空間(H)に新気を掃気用エアとして圧入するエアポンプ85が接続し、このエアポンプ85の出口と側壁一側41aに開口する掃気用エア供給ポート82とを連通する掃気用エア供給通路81と、この掃気用エア供給通路81には掃気用エア供給通路81の開度を制御する制御バルブ83が介装され、この制御バルブ83の開度を制御するバルブ制御器84がECUに含まれている。また、掃気ガスを大気に排出させる掃気ガス排出路80の上流部が上記掃気用エア供給通路81の下流端を中央部に収容接続し、下流端が排気ポート8に連通する排気通路9の上流部に接続している。
上記掃気用エア供給通路81の下流端の断面は円形であり、側壁他側41bに固定された静止系において、回転角θ=180°付近で側壁一側41a部の内面に開口する楕円形状の掃気用エア供給ポート82の中央部に接続されている。なお、掃気用エア供給ポート82は、楕円長軸Z方向が上記短軸Xに対し直交方向に設けられるとともに、直溝53の底面と直立して平行する一側側面板51aに開孔している楕円形状の掃気用エア導入孔58に臨んで開口されている。すなわち、図3Bの(f)から図3Cの(h)の期間、掃気用エア供給ポート82は掃気用エア導入孔58と回転軌跡上で重なり相通するよう設けられている。
また、掃気ガス排出路80には掃気ガス中のO2濃度を検出するOセンサ49bを設けている。このO センサ49bの出力はアンプ50bを介してコントロールユニット3に送られ、コントロールユニット3では、O センサ49bの出力信号から掃気ガス中の掃気用エアの比、すなわち、転移する閉じた変転空間(H)に囲い込まれたダイリューションガス中の推定濃度が演算されるようになっている。
上記エアポンプ85は電動式エアポンプにより構成され、印加される電圧値に応じて掃気用エア供給量が変化するようになっている。そして、このエアポンプ85は、制御バルブ83の開度制御に併せて連動されるように、制御バルブ83の開度はバルブ制御器84から制御される。つまり、上記電圧値がコントロールユニット3(ECU)に含まれた空燃比制御手段97によって制御される。
上述したように、バルブ制御器84は、ECUに備えられており、ECC角の信号が入力され、負荷(AMF)とエンジン回転数(rpm)との関係で予め定められたマップに基づいて、エンジンの運転状態が所定の掃気用エア供給領域(全負荷領域)に、運転状態に応じて、低負荷領域になる程制御バルブ83の開度を開制御して掃気用エアの供給量を増量するようになっている。すなわち、掃気用エア供給手段Mからは、転移する閉じた変転空間(H)が排気系の作動室Raに生起するECC角150°前からECC角210°付近までの期間、つまり、掃気用エア供給ポート82と掃気用エア導入孔58とが回転軌跡上で重なり相通する時期から隔離状態となる時期の期間内に、掃気用エア供給通路81を通して、転移する閉じた変転空間Hに掃気用エアが圧入される。
空燃比制御手段97は、エンジン回転数と負荷との関係で予め定められた掃気用エア供給時用燃料噴射量マップと、掃気用エア供給時用のエアポンプ85の電圧値マップとが備えられており、これらのマップに基づき以下の制御が行われる。すなわち、掃気用エア供給時には、掃気用エア供給時用燃料噴射量マップから燃料噴射量を、電圧値マップからエアポンプ85の電圧値を設定し、上記設定燃料噴射量を運転状態に応じて変化する割合に制御するようになっている。
以下、コントロールユニット3の空燃比制御手段97及びバルブ制御器84による具体的制御を図7のフローチャートに基づいて説明する。
まず、ステップS1でエンジン回転数、エンジン負荷、吸入空気及び実際空燃比などの検出値を入力し、次に、ステップS2で上記エンジン回転数およびエンジン負荷に基づき現在の運転状態が起動状態(エア供給領域)にあるか否かを上記マップから判別し、否であればリターンし、起動状態が確認されれば、掃気用エア供給手段Mの制御バルブ83の開度を制御してステップS3に進みステップS3〜S8の掃気用エア供給時制御を行う。
掃気用エア供給時制御の場合、ステップS3で掃気用エア供給用燃料噴射マップから現在の運転状態に対応する燃料噴射量Faを設定し、この設定量Faの燃料を水素噴射弁17から噴射する。加えて、ステップS4で電圧値マップから現在の運転状態に対応する制御電圧値Vaを設定し、この設定電圧によりエアポンプ85の駆動力を制御する。
次に、ステップS5では設定される所定の境界空燃比よりリッチ側にあるか否かを判別し、リッチ側であればリターンし、リッチ側でなければステップS6で空燃比がリッチ側にあるか否かの判別を行う。このステップS6で空燃比がリッチ側であればステップS7に進み、このステップS7で上記制御電圧値Vaから所定の電圧補正量ΔVを加えたものを制御電圧値Vaとし、この電圧値により上記エアポンプ85の駆動力を制御した後、ステップS5に戻って実際空燃比が設定される割合にあるか否かの判別を繰り返す。逆に、上記ステップS6で空燃比がリーン側であればステップS8に進み、このステップS8でその時の制御電圧値Vaに上記電圧補正量ΔVを減じたものを制御電圧値Vaとし、この電圧値により上記エアポンプ85の駆動力を制御した後、ステップS5に戻って実際空燃比が設定される割合にあるか否かの判別を繰り返す。
上記フローテャート中、ステップS2がバルブ制御器84を、ステップS3〜S8が空燃比制御手段97を夫々構成する。
この第2実施例の場合、掃気用エア供給手段Mから転移する閉じた変転空間(H)に圧入される掃気用エアの供給量によって、実際空燃比が運転状態に応じて変化する割合に制御されるともに、上記変転空間(H)に囲い込まれたダイリューションガスにポンプ作用と攪拌とが加えられ、希釈化と定量化とが行われる。そして、攪拌された掃気ガスは、楕円形状の掃気ガス排出路80の上流部と掃気ガス排出路80の中央部に収容接続する円形の掃気用エア供給通路81の下流端との間に形成される一対の三日月形の隙間から流出し、掃気ガス排出路80を通して、下流端が接続される排気ポート8に連通する排気通路9の上流部からサイレンサー21通して大気に排出される。
以下、上記構成の動作を説明する。第2の発明によれば、一つのエアポンプからの掃気用エアの供給により、希釈化と定量化とが図られた循環ダイリューションガスの吸気系への持込が低減するため、エミッション性を確保しつつ、局所的に不活性ガスを点火プラグから離れた燃焼空間に偏在させることにより、偏在部分の断熱圧縮燃焼を防止してNOxの発生を抑制し、よりリーン側の空燃比での燃焼が可能となり、燃費性能の大幅な改善が図られる。且つ空燃比制御の容易化及び単純化を図ることができる。
継いて、本発明の第3実施例を図2、4に基づいて説明する。この第3実施例は、第1実施例と同様の構造の3サイクル気体燃料エンジン1に対し、メタリングオイル供給手段Tを付加したものである。このため、第1実施例と同一部材には同一符号を付してその説明を省略し、第1実施例とは異なる上記メタリングオイル供給手段Tの構成についてのみ以下に説明する。
4において、Tはメタリングオイル供給手段で、メタリングオイルポンプ87と、このメタリングオイルポンプ87により吐出されたメタリングオイルを送給するためのメタリングオイル供給通路86とを備えている。そして、メタリングオイル供給通路86の上流端が側壁他側41bに設けた姿勢制御室40の底部に挿入され、下流端が側壁一側41a部の内面に開口するメタリングオイル供給ポート90に接続されており、このメタリングオイル供給ポート90は、ドラムロータ5の一側側面板51aに面して開口され、メタリングオイルが、ドラムロータ5に接続する出力軸55の近傍に吹付けられるように設けている。
上記メタリングポンプ87は電動式メタリングオイルポンプにより構成され、印加される電圧値に応じてメタリングオイルの供給量が変化するようになっている。つまり、上記電圧値がコントロールユニット3(ECU)に含まれた図示しないポンプ制御器によって制御される。
また、図2に示すように、ドラムロータ5には、水平の断面形状が3葉の銀杏葉が形成する狭隘な肉厚部にメタリングオイル導入口78が夫々開孔されており、このメタリングオイル導入口78にオイル導入が容易に行われるよう、出力軸55の近傍からメタリングオイル導入口78に向かって、メタリングオイル導入溝79が夫々設けられ、さらに、メタリングオイル導入口78と円柱曲面56及びパワーロータA、B、C摺動面に夫々開孔するメタリングオイル細孔88とを連通する複数のメタリングオイル細洞89が設けられている。
この第3実施例の場合、メタリングオイルポンプ87から吐出されたメタリングオイルは、回転するドラムロータ5の一側側面板51aの表面に向けて、メタリングオイル供給通路86を通して吹付けられる。これにより、一側側面板51aの表面に拡散した状態のメタリングオイルは、メタリングオイル導入溝79に導かれてメタリングオイル導入口78に流入する。そして、メタリングオイル導入口78に流入したメタリングオイルは、複数のメタリングオイル細洞89を通して遠心分散され、メタリングオイル細孔88に併せて供給される。
上記のメタリングオイル細孔88に供給されたメタリングオイルは、ドラムロータ5の円柱曲面56とこの円柱曲面56に摺動接触する仕切りシール45との潤滑と、パワーロータA、B、C摺動面である直溝53の内面54の潤滑やロータハウジング4の内周面42の潤滑及び一側、他側側面板51a、51bの内面と側壁一側、他側41a、41bの内面との潤滑とを併せて行うことができる。
以下、上記構成の動作を説明する。第3の発明によれば、メタリングオイルは、回転するドラムロータ5の一側側面板51aに吹付けられて拡散し、メタリングオイル導入溝70に導かれて流入した3つのメタリングオイル導入孔78から複数のメタリングオイル細洞89を通して、メタリングオイル細孔88に向けて等しく遠心分散されることにより、ドラムロータ5の円柱曲面56及びパワーロータA、B、C摺動面に併せて供給されるため、筒内に効率よく潤滑させることができ、かつ、メタリングオイル供給経路の簡素化とドラムロータの有効利用とを図ることができる。
本発明は、気体燃料エンジンであり、ガソリンエンジン及び3サイクルエンジンに対しても、本発明は適用可能であるのはもちろんである。
1…3サイクル気体燃料エンジン
4…ロータハウジング
5…ドラムロータ
6…パワーロータ
7…吸気ポート
8…排気ポート
20…点火プラグ
55…出力軸
Ra、Rb…排気系、吸気系の作動室
K…燃料供給手段
M…掃気用エア供給手段
T…メタリングオイル供給手段
X、Y…ロータハウジングの短軸、長軸、
Z…掃気用エア供給ポートの楕円長軸

Claims (3)

  1. 気筒の中央で回転可能に支持されるドラムロータの回転に同期して、その姿勢が規制され、形成した3条の直溝に回転及び摺動可能に配設され、120°の位相差が保たれて静止系おける姿勢を変化させずに公転運動する3つのパワーロータが、該直溝の内面とロータハウジングの内周面の双方に繰り替え摺動接触するロータリ式のサイクル機構において、
    燃料供給手段が直噴燃料供給手段で構成され、筒内への空気吸入量と気体燃料供給量の比率である空燃比を運転状態に応じて変化する割合に制御する空燃比制御手段を備えており、理論空燃比よりもリーン側に設定される所定の境界空燃比よりリッチ側の空燃比領域では、該直噴燃料供給手段から直接筒内に供給される気体燃料の割合を、NOx発生率が最も高くなる最高NOx空燃比領域と同様とする上記割合を100%に設定する一方、境界空燃比よりリーン側の空燃比領域では、空燃比が低負荷領域になる程上記割合を小さく設定する燃料供給特性制御手段が設けられていることを特徴とする3サイクル気体燃料エンジン。
  2. 請求項1に記載された3サイクル気体燃料エンジンにおいて、
    筒内に、低負荷領域になる程掃気用エアの供給量を増量圧入する掃気用エア供給手段を備えており、
    該掃気用エア供給手段の掃気用エア供給通路の下流端が該気筒の内面で該ドラムロータに形成する該直溝の底面と直立して平行する一側側面板に開孔された掃気用エア導入孔に臨んで開口され、掃気ガス排出路の上流部が該掃気用エア供給通路の下流端を内包接続し、下流端が該ロータハウジングに連通する排気通路の上流部に接続していることを特徴とする3サイクル気体燃料エンジン。
  3. 請求項1に記載された3サイクル気体燃料エンジンにおいて、
    筒内に、メタリングオイルを供給するメタリングオイル供給手段を備えており、
    該メタリングオイル供給手段のメタリングオイル供給通路の下流端が該気筒の内面で該ドラムロータに面して開口され、該ドラムロータには一側側面板に形成されたメタリングオイル導入溝の深部にメタリングオイル導入孔が開孔され、該メタリングオイル導入孔と円柱曲面及びパワーロータ摺動面に夫々開孔するメタリングオイル細孔に連通する複数の メタリングオイル細洞を設けていることを特徴とする3サイクル気体燃料エンジン。
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