JP5064942B2 - 負荷制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、負荷制御装置に係り、デューティ比により負荷を制御する負荷制御装置に関する。
従来より、モータやランプなどの負荷をパルス幅変調(以下、単に「PWM変調」という)と呼ばれる技術により制御する負荷制御装置が知られている。PWM変調制御を行う負荷制御装置は、固定入力に対して一定の周期におけるデューティ比を変化させることで、出力を所望のレベルに制御している。
そのような負荷制御装置として、車載ECUからの固定入力とパルス入力の二つの入力パターンに対応して車載ランプ等の車両用負荷をPWM変調制御する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この技術では、生成した三角波を比較器で比較することで、所望の制御出力値を得ている。
特開2001−148294号公報
ところで、特許文献1に記載の負荷制御装置では、例えば自動車に搭載されてランプ等の負荷を駆動することに適用している。この適用例において、自動車の発電装置に故障等により異常が発生すると、一般に12V〜14.5Vの範囲にあるバッテリの電源電圧が、16V以上の値まで上昇してしまうことがある。このとき、特許文献1の負荷制御装置ではデューティ比は変化しないので、実効電力が上昇してランプの照度が必要以上に増大してしまうという課題がある。
ランプにおける実効電力が上昇すると、例えば、ランプの寿命が短くなったり、必要以上の照度となったランプにより照射された場合、照射された人は非常に眩しく感じてしまう。自動車においては、事故を引き起こしかねず、このような課題を解消する技術が求められていた。
本発明は、このような状況に鑑みなされたものであって、その目的は、負荷を駆動する場合に、電源電圧が変動してしまったときでも、制御の対象の負荷の変動を抑えることができる技術を提供することにある。
本発明のある態様は、負荷制御装置に関する。この装置は、制御対象である負荷手段が駆動されるときに印加される電源電圧が定電圧源を介さずに供給された電圧をもとに、三角波の電圧を生成する三角波生成手段と、前記三角波生成手段により生成される三角波と、所定の基準電位とを比較してデューティ比を決定するデューティ比決定手段と、前記電源電圧が所定値を超えたときに、前記デューティ比を下げるデューティ比調整手段と、を有し、前記三角波生成手段は、容量と、前記容量における充電及び放電の基準電流を生成する充放電基準電流生成手段と、前記基準電流により充電された容量の電圧と、抵抗により電源電圧が分圧された第1の分圧とを比較する第1の比較器と、を有し、前記デューティ比決定手段は、前記第1の比較器の一方の端子に入力している前記容量の電圧と、抵抗により電源電圧が分圧された第2の分圧とを比較する第2の比較器とを有し、前記デューティ比調整手段は、前記第2の比較器の基準電位に接続されるツェナーダイオード及び抵抗を有している。
前記充放電基準電流生成手段は、複数のカレントミラー回路を備えてもよい。
前記デューティ決定手段により決定されるデューティ比は、当該負荷制御装置に備わる抵抗の抵抗値により設定されてもよい。
本発明によれば、負荷を駆動する場合に、電源電圧が意図せず変動してしまった時でも、制御の対象の負荷の変動を抑えることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下、「実施形態」という。)を図面に基づき説明する。本実施形態では、PWM変調制御により所定の負荷を駆動する負荷制御装置に関して説明する。この負荷制御装置では、定電圧回路を設けず、負荷及び負荷の駆動手段に印加される電圧と同じ電圧源の電圧により、PWM変調制御するための三角波を生成する。また、上記の電圧源の電源が所定の電圧より増加したときに、その増加に応じてデューティ比を減少させて、負荷の実効電力が大きく変動しないようにする。
そこでまず、定電圧源を有する負荷制御装置について説明し、つぎに、定電圧源を省いて負荷の実効電圧の変動を抑制する負荷制御装置について説明する。
図1は、定電圧源52を有する負荷制御装置50の回路図を示している。負荷制御装置50は、接続端子として電源入力端子TPと、出力端子TOと、グランド端子TGと、制御端子TCとを備えている。
電源入力端子TPは、バッテリBTの高電位側(以下「電源電圧VI」又は「電圧VI」という)が接続される。また、出力端子TOは、負荷Wの一端が接続されており、負荷Wの他方の一端はバッテリBTの高電位側(電源電圧VI)に接続されている。
さらに、グランド端子TGは、バッテリBTの低電位側に接続されており、内部ではグランド(接地電位)GNDに接地されている。なお、バッテリBTの低電位側はグランドGNDに接地されている。制御端子TCには、ECU60の制御信号が接続される。
また、定電圧源52の出力Vcには、PNP型の第1〜3のトランジスタQ1〜Q3が並列で接続されている。このとき出力Vcには第1〜3のトランジスタQ1〜Q3のエミッタ端子が接続されている。
また、第1〜3のトランジスタQ1〜Q3のベース端子は第1のトランジスタQ1のコレクタ端子に接続されている。この構成によって、第1〜3のトランジスタQ1〜Q3は、第1のカレントミラー回路CR1を構成している。
そして、第1のトランジスタQ1のコレクタ端子は、第1の抵抗R1の一方の端子に接続され、さらに、第1の抵抗R1の他方の端子はグランドGNDに接地されている。
第2のトランジスタQ2のコレクタ端子は、NPN型の第4のトランジスタQ4のコレクタ端子に接続されており、第4のトランジスタQ4のエミッタ端子はグランドGNDに接地されている。
また、第2のトランジスタQ2のコレクタ端子は第2の抵抗R2の一方の端子に接続され、第2の抵抗R2の他方の端子は第4のトランジスタQ4のベース端子に接続されている。
さらに、第2のトランジスタQ2のコレクタ端子は、NPN型の第5のトランジスタQ5のコレクタ端子に接続され、第5のトランジスタQ5のエミッタ端子はグランドGNDに接地されている。
また、第3のトランジスタQ3のコレクタ端子は、NPN型の第6及び第7のトランジスタQ6,Q7のそれぞれのコレクタ端子に接続されている。そして第6及び第7のトランジスタQ6,Q7の各エミッタ端子はグランドGNDに接地されており、各ベース端子は第2のトランジスタQ2のコレクタ端子(第4のトランジスタQ4のコレクタ端子)に接続されている。
このような接続構成により、第4,第6,第7のトランジスタQ4,Q6,Q7は、第2のカレントミラー回路CR2を構成している。
また、定電圧源52の出力Vcには、第3の抵抗R3の一方の端子が接続されており、第3の抵抗R3の他方の端子には第4の抵抗R4の一方の端子が接続されており、さらに、第4の抵抗R4の他方の端子はグランドGNDに接続されている。つまり、第3の抵抗R3と第4の抵抗R4は、定電圧源52の出力VcからグランドGNDに直列で接続する構成となっている。
また、第3のトランジスタQ3のコレクタ端子は、第1の比較器CP1の非反転入力端子(+)に接続している。また、第1の比較器CP1の反転入力端子(−)は、第3の抵抗R3の他方の端子と第4の抵抗R4の一方の端子との接続経路に接続している。また、第3のトランジスタQ3のコレクタ端子と第1の比較器CP1の非反転入力端子の接続経路には、容量(静電容量)C1の一方の端子が接続されており、容量C1の他方の端子はグランドGNDに接地されている。
そして、第4の抵抗R4の一方の端子と第3の抵抗R3の他方の端子との接続経路には、第5の抵抗R5の一方の端子が接続され、第5の抵抗R5の他方の端子は、NPN型の第8のトランジスタQ8のコレクタ端子と接続している。そして、第8のトランジスタQ8のエミッタ端子はグランドGNDに接地されている。
また、第8のトランジスタQ8のベース端子には、第6の抵抗R6の一方の端子が接続され、第6の抵抗R6の他方の端子が第7の抵抗R7の一方の端子に接続されている。そして、第7の抵抗R7の他方の端子が、第9のトランジスタQ9のベース端子に接続されている。また、第9のトランジスタQ9のコレクタ端子は、第8の抵抗R8を介して定電圧源52の出力Vcに接続されている。そして、第9のトランジスタQ9のエミッタ端子はグランドGNDに接地されている。
さらに、第8の抵抗R8の他方の端子と第9のトランジスタQ9のコレクタ端子との接続経路には、第5のトランジスタQ5のベース端子が接続されている。
また、第1の比較器CP1の出力端子が、第6の抵抗R6の他方の端子と第7の抵抗R7の一方の端子との接続経路に接続している。
また、定電圧源52の出力Vcには、第9の抵抗R9の一方の端子が接続され、他方の端子が第10の抵抗R10の一方の端子に接続され、さらに、第10の抵抗R10の他方の端子がグランドGNDに接地されている。
そして、第9の抵抗R9の他方の端子と第10の抵抗R10の一方の端子との接続経路に、第2の比較器CP2の非反転入力端子が接続し、第2の比較器CP2の反転入力端子は、第1の比較器CP1の非反転入力(第3のトランジスタQ3のコレクタ端子)に接続している。
さらに、定電圧源52の出力Vcには第11の抵抗R11の一方の端子が接続され、第11の抵抗R11の他方の端子が制御端子TCを介してECU60に接続されている。
また、第11の抵抗R11の制御端子TC側の端子と第2の比較器CP2の出力端子は、OR論理回路(ORゲート)LD1の各入力端子にそれぞれ接続されている。そして、OR論理回路LD1の出力端子は、駆動手段DRに接続されている。つまり、制御信号がOR論理により駆動手段DRに入力される。駆動手段DRは、バッテリBTの電源電圧VIが印加されており、OR論理回路LD1からの出力信号を増幅してnチャネル型のMOSFET14のゲート端子に出力する。また、MOSFET14のドレイン端子は出力端子TOを介して負荷Wに接続している。また、MOSFET14のソース端子は、グランドGNDに接地している。
以上の構成による、負荷制御装置50の動作について説明する。
第1〜第9のトランジスタQ1〜Q9、第1〜第8の抵抗R1〜R8、容量C1、第1の比較器CP1は、いわゆる三角波発生回路を構成している。
第1のカレントミラー回路CR1が、容量C1を充放電するための基準となる定電流を生成する。そして、第3のトランジスタQ3から流れる電流I3が容量C1を充電する電流となる。ここで、以下の(1)式の通り、第1のトランジスタQ1から流れる電流I1と、第2のトランジスタQ2から流れる電流I2は、電流I3と等しい。
Figure 0005064942
電流I1は、第1の抵抗R1により設定され、以下の(2)式で表される。
Figure 0005064942
ここで、Vcは定電圧源52からの出力電圧、Vbe1は、第1のトランジスタQ1のベースエミッタ間電圧である。
そして、第2のカレントミラー回路CR2(Q4,Q6,Q7)により、容量C1を放電するための電流I4が、以下の(3)式を満たして生成される。
Figure 0005064942
第4のトランジスタQ4のベース端子には、第2の抵抗R2を介してスイッチとして機能する第5のトランジスタQ5が接続されている。したがって、第5のトランジスタQ5がオンすると、第6のトランジスタQ6と第7のトランジスタQ7の各ベース端子は、グランドGNDに接地されるため、第6のトランジスタQ6及び第7のトランジスタQ7はオフとなり電流I4は流れなくなる。なお、ここでは第6のトランジスタQ6及び第7のトランジスタQ7の飽和電圧は、小さく影響が少ないため無視している。
そして、第3〜第5の抵抗R3〜R5及び第8のトランジスタQ8により、第1の比較器CP1の反転入力端子に印加される基準電位VT1が作られる。第8のトランジスタQ8がオフした状態では、基準電位VT1は三角波の上限電位Vbとなり、以下の(4)式で表される。
Figure 0005064942
また、第8のトランジスタQ8がオンした状態では、基準電位VT1は第8のトランジスタQ8の飽和電圧を無視すると、第4の抵抗R4と第5の抵抗R5の合成抵抗と第3の抵抗R3の抵抗分割となり、三角波の下限電位Vaとなり、以下の(5)式で表される。
Figure 0005064942
したがって、ある瞬間に第1の比較器CP1の非反転入力端子の電位Vc1が、基準電位VT1よりも小さいと、第1の比較器CP1の出力はロー(Low)となり、第8のトランジスタQ8及び第9のトランジスタQ9はオフとなる。
第8のトランジスタQ8がオフのとき基準電位VT1は上限電位Vbとなるので、第9のトランジスタQ9のオフにより第8の抵抗R8から第5のトランジスタQ5のベースに電荷が流れ込み、第5のトランジスタQ5はオンとなる。すると、第4のトランジスタQ4、第6のトランジスタQ6、第7のトランジスタQ7がオフするため、電流I2は流れなくなる。その結果、第3のトランジスタQ3を流れる電流I3により、容量C1が充電され上流側の電位、つまり、第1の比較器CP1の非反転入力端子の電位が上昇していく。この電位Vc1が上限電位Vbを僅かでも超えると第1の比較器CP1の出力はハイ(High)になり、その結果、第8のトランジスタQ8及び第9のトランジスタQ9はオンとなる。
今度は、第8のトランジスタQ8のオンにより、基準電位VT1が下限電位Vaの値に下がり、また、第9のトランジスタQ9のオンにより第5のトランジスタQ5のベース端子の電荷が引き抜かれるため、第5のトランジスタQ5はオフする。その結果、第4のトランジスタQ4、第6のトランジスタQ6、第7のトランジスタQ7がオンして、電流I4が流れるようになる。
上述の通り電流I2は、電流I4の2倍であるので、差し引きすると、電流I3の電流値で容量C1は放電される。そして、第1の比較器CP1の非反転入力端子の電位Vc1は、下降していき下限電圧Vaを僅かに下回ると第1の比較器CP1の出力はローに反転する。このようにして、三角波が得られる。このとき三角波の周期T(以下、「PWM周期T」ともいう)は、以下の(6)式で表される。
Figure 0005064942
そして、第9の抵抗R9と、第10の抵抗R10と、第2の比較器CP2は、PWMパルスを生成する回路(以下、パルス生成回路PW)を構成している。第2の比較器CP2の基準電位Vkは、第9の抵抗R9と第10の抵抗R10により分圧され、以下の(7)式で表される。
Figure 0005064942
第2の比較器CP2の反転入力端子は、第1の比較器CP1の非反転入力端子に接続されているため、第1の比較器CP1の非反転入力端子の電圧Vc1が基準電圧Vkを下回ると第2の比較器CP2の出力はハイとなる。
第2の比較器CP2の出力端子は、OR論理回路LD1を経て駆動手段DRに入力される。駆動手段DRでは、入力を反転させてMOSFET14のゲート端子に出力する。ECU60からの制御入力がハイのときには、MOSFET14のゲート電圧をローに固定し、MOSFET14がオフとなるため、負荷Wの負荷電流ILはゼロとなる。
制御入力がローになると、OR論理回路LD1により第2の比較器CP2のパルスが有効になる。そして、第2の比較器CP2の出力がローのとき、駆動手段DRの出力がハイとなり、その結果MOSFET14がオンし、負荷Wに負荷電流ILが流れる。
図2は、図1に示した負荷制御装置50における動作タイミングを示した図である。ここで、デューティ比Dは、PWM周期Tに対するオン時間Tonの比であり、上限電位Vb、下限電位Va、基準電位Vkを用いて以下の(8)式で表される。
Figure 0005064942
(4)式,(5)式,(7)式を(8)式に代入すると、デューティ比Dは以下の(9)式で表される。
Figure 0005064942
つまり、抵抗値のみで決まり、定電圧源52の出力Vcが変化してもデューティ比は変化しない。
ところで、定電圧源52における出力Vcは、バッテリBTの電位をもとに設定され、バッテリBTが変化しても出力Vcは変化しない。上述の通り、負荷制御装置50が自動車に搭載されるケースを想定した場合、出力性能が12VのバッテリBTの場合、一般には、発電装置による充電の関係で、出力が14.5V程度まで変動することが想定されている。しかし、発電装置に異常が発生したときなど、バッテリBTの出力は16V以上に上昇してしまうことがある。
図3は、負荷Wとして定格60Wのハロゲン電球を駆動したときの電源電圧変化に対するハロゲン電球の実効電力変化を示している。ここでは、デューティ比Dを20%となるように各定数(抵抗値)を設定しており、このとき実効電力が上昇して照度が必要以上に増してしまうことがある。
そこで、以下にバッテリBTの出力が増加した場合でも、負荷Wの実効電力の増加を抑えることができる構成について説明する。
図4は、本実施形態に係る負荷制御装置10の構成図である。図1に示した負荷制御装置50と異なる構成は、定電圧源52を省いた点、および、デューティ比調整手段として第12の抵抗R12とツェナーダイオードZD1を追加した点にある。具体的には、定電圧源52が省かれたことにより、負荷制御装置50で定電圧源52の出力Vcに接続していた第1のトランジスタQ1、第2のトランジスタQ2、第3のトランジスタQ3、第3の抵抗R3、第6の抵抗R6、第9の抵抗R9、第11の抵抗R11の端子が、バッテリBTの正極端子に接続される。
また、追加された第12の抵抗R12及びツェナーダイオードZD1については、第12の抵抗R12の一方の端子がバッテリBTの正極端子に接続され、他方の端子がツェナーダイオードZD1のカソードに接続され、そして、ツェナーダイオードZD1のアノードは、第9の抵抗R9の他方の端子と第10の抵抗R10の一方の端子との接続経路、つまり第2の比較器CP2の非反転入力端子に接続される。
なお、図4の負荷制御装置10における上記の変更点以外は、図1の負荷制御装置50の構成と同一なので、同一の符号を付し説明は省略する。
つぎに、負荷制御装置10の動作について説明する。この負荷制御装置10では、バッテリBTの電圧VIが任意の電圧VLを超えたら、負荷Wにおける実効電力の増加を抑える。
まず、ツェナーダイオードZD1のツェナー電圧(降伏電圧)VZは、次の(10)式で表される値に設定する。
Figure 0005064942
つぎに、三角波の周期Tは、(6)式のVcをVIに入れ替えて、次の(11)式で表される。
Figure 0005064942
ここで、第1のトランジスタQ1のベースエミッタ電圧Vbe1は0.6V程度とすると、VI−Vbe1≒VIと近似することができるので、周期Tは(12)式で表される。
Figure 0005064942
つまり、周期Tは、容量C1の値と、抵抗値のみで決まり、バッテリBTの電圧VIに依存しないことが分かる。
次に、デューティ比Dについて検討する。電圧VIが電圧VL以下のとき、ツェナーダイオードZD1及び第12の抵抗R12には電流は流れない。したがって、上述した(9)式で表される。そして、(4)(5)(7)式の電圧Vcを電圧VLに置き換えるとデューティ比Dは、次の(13)式で表される。
Figure 0005064942
つまり、デューティ比Dは抵抗値のみで決まり、バッテリBTの電圧VIの変動に対してデューティ比Dは変動しない。
一方、電圧VIが電圧VLを超えると、ツェナーダイオードZD1がオンするため、第9の抵抗R9に流れる電流をI9、第12の抵抗R12に流れる電流をI12とすると、以下の(14)式の連立式が成り立つことになる。
Figure 0005064942
(14)式を解くと、基準電圧Vkが次の(15)式で表される。
Figure 0005064942
これにより、デューティ比Dは、次の(16)式で表される。
Figure 0005064942
そして、(16)式の分子の電圧VIにかかる定数を取り出し、次の(17)式を満たすように、第12の抵抗R12の値を決定すれば、電圧VIの増加に対して効果的にデューティ比Dが減少する。
Figure 0005064942
このような設定とすることで、電圧VIがさらに上昇していくと、基準電位Vkが上限電位Vbを上回り、MOSFET14がオフする。
図5は、図3と同様にして、負荷制御装置10により負荷Wとして定格60Wのハロゲン電球を駆動したときの電源電圧変化に対するハロゲン電球の実効電力変化の一例を示している。
ここでは、R2=40kΩ、R3=80kΩ、R4=8.9kΩ、R9=52kΩ、R10=68kΩ、R12=60kΩ、VL=12Vとして、VZ=5.2Vとした。
図示のように、電圧VLが12Vを超えると、デューティ比Dが下がり、実効電力は電圧VIが12Vのときと概ね同じ値に保たれていることが分かる。電圧VI=14Vのときの実効電力は18.5Wである。一方、同条件の負荷制御装置50の場合、実効電力は22.7Wである。したがって、図4に示した定電圧源52を除いた負荷制御装置10の実効電力は、図1の定電圧源52を有する負荷制御装置50の実効電力と比較して、約19%低くなっている。
以上、本実施形態によれば、バッテリBTの電源電圧VIが高くなってしまったときでも、負荷Wにおける実効電力をほぼ一定に保つことができる。したがって、負荷Wが例えば自動車のランプである場合、照度をほぼ一定に保つことができる。その結果、ランプが必要以上に明るくなってしまい周囲の自動車の運転手を幻惑してしまうといった現象を回避でき、安全性の向上が期待できる。また、負荷Wの寿命を延ばすことができる。
また、バッテリBTの電源電圧(電源電圧VI)が異常に上昇した場合に、電流が流れなくなるので、負荷Wに過電流が流れて、負荷Wが壊れてしまうことを回避できる。例えば、負荷Wがランプであれば、球切れの危険性が少なくなる。
さらに、バッテリBTの電源電圧が高いときに、消費電力(実効電力)が下がるので、自動車の場合であれば発電に要する仕事量が削減されるため、消費燃料の低減が実現される。
また、容積や重量の大きい定電圧源52を省略するため、負荷制御装置10全体構成は、非常にシンプルになり小型化及び低コスト化が実現できる。
以上、本発明を実施形態をもとに説明した。この実施形態は例示であり、それらの各構成要素の組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。そのような変形例について以下に示す。
図6は、変形例に係る負荷制御装置110の構成図である。この負荷制御装置110は、出力素子を、ハイサイドに備えている。つまり、MOSFET14として、pチャネル型のFETが取り付けられる。
図7は、別の変形例に係る負荷制御装置210の構成図である。この負荷制御装置210では、第2の比較器CP2の非反転入力端子と反転入力端子が入れ替わり、ツェナーダイオードZD1と第12の抵抗R12がグランドGND側に設けられる。
このとき、電圧VLを得るための電位VZは、次の(18)式で表される。
Figure 0005064942
そして、電圧VIが電圧VLを超えたときの基準電位Vkは、(19)式で表される。
Figure 0005064942
また、デューティ比Dは、次の(20)式で表される。
Figure 0005064942
そして、第12の抵抗R12の設定は、次の(21)式で表される。
Figure 0005064942
また、上述した実施形態は、PWM変調制御で減光して駆動する装置に関するものであったが、通常の明るさで駆動する装置に適用して、部品定数の設定により図8に示すような電源電圧対デューティ比の特性を持たせ、必要以上に消費電力があがってしまわないようにすることもできる。ここでは、R2=40kΩ、R3=80kΩ、R9=100kΩ、R10=13kΩ、R12=2kΩ、VZ=10Vとしている。
また、負荷制御装置10,110,210の一部又は全部を集積回路(IC)化してもよい。さらに、第2の比較器CP2にヒステリシスが設けられてもよい。
さらにまた、電源電圧VIが12VのバッテリBTを例示したが、24Vや36V等のバッテリBTであってもよい。
本実施形態に係る、定電圧源を有する負荷制御装置の回路図である。 本実施形態に係る、図1に示した負荷制御装置における動作タイミングを示した図である。 本実施形態に係る、図1に示した負荷制御装置において負荷Wとして定格60Wのハロゲン電球を駆動したときの電源電圧変化に対するハロゲン電球の実効電力変化を示している。 本実施形態に係る、定電圧源を除きツェナーダイオードを設けた負荷制御装置の回路図である。 本実施形態に係る、図4に示した負荷制御装置において負荷Wとして定格60Wのハロゲン電球を駆動したときの電源電圧変化に対するハロゲン電球の実効電力変化を示している。 本実施形態の変形例に係る、負荷制御装置の回路図である。 本実施形態の変形例に係る、負荷制御装置の回路図である。 本実施形態の変形例に係る、負荷制御装置の電源電圧対デューティ比の特性を示した図である。
符号の説明
10 負荷制御装置
14 MOSFET
50 負荷制御装置
52 定電圧源
60 ECU
BT バッテリ
C1 容量
CP1 第1の比較器
CP2 第2の比較器
CR1 第1のカレントミラー回路
CR2 第2のカレントミラー回路
DR 駆動手段
GND グランド
LD1 OR論理回路
Q1 第1のトランジスタ
Q2 第2のトランジスタ
Q3 第3のトランジスタ
Q4 第4のトランジスタ
Q5 第5のトランジスタ
Q6 第6のトランジスタ
Q7 第7のトランジスタ
Q8 第8のトランジスタ
Q9 第9のトランジスタ
R1 第1の抵抗
R2 第2の抵抗
R3 第3の抵抗
R4 第4の抵抗
R5 第5の抵抗
R6 第6の抵抗
R7 第7の抵抗
R8 第8の抵抗
R9 第9の抵抗
R10 第10の抵抗
R11 第11の抵抗
R12 第12の抵抗
R13 第13の抵抗
TC 制御端子
TG グランド端子
TP 電源入力端子
W 負荷
ZD ツェナーダイオード

Claims (3)

  1. 制御対象である負荷手段が駆動されるときに印加される電源電圧が定電圧源を介さずに供給された電圧をもとに、三角波の電圧を生成する三角波生成手段と、
    前記三角波生成手段により生成される三角波と、所定の基準電位とを比較してデューティ比を決定するデューティ比決定手段と、
    前記電源電圧が所定値を超えたときに、前記デューティ比を下げるデューティ比調整手段と、を有し、
    前記三角波生成手段は、容量と、前記容量における充電及び放電の基準電流を生成する充放電基準電流生成手段と、前記基準電流により充電された容量の電圧と、抵抗により電源電圧が分圧された第1の分圧とを比較する第1の比較器と、を有し、
    前記デューティ比決定手段は、前記第1の比較器の一方の端子に入力している前記容量の電圧と、抵抗により電源電圧が分圧された第2の分圧とを比較する第2の比較器と、を有し、
    前記デューティ比調整手段は、前記第2の比較器の基準電位に接続されるツェナーダイオード及び抵抗を有している
    ことを特徴とする負荷制御装置。
  2. 前記充放電基準電流生成手段は、複数のカレントミラー回路を備えることを特徴とする請求項1に記載の負荷制御装置。
  3. 前記デューティ決定手段により決定されるデューティ比は、当該負荷制御装置に備わる抵抗の抵抗値により設定されることを特徴とする請求項1または2に記載の負荷制御装置。
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