JP5064879B2 - アウトリガ張出し状態調整装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のアウトリガを機体から放射状に張り出して機体を支持する作業車両に係り、特に、その作業車両のアウトリガの張り出し状態を、機体が水平姿勢になるように張り出すことのできるアウトリガ張出し状態調整装置に関する。
この種の作業車両としては、例えばクローラクレーンがある。クローラクレーンは、機体の下部に走行のためのクローラを有し、また、機体上部にはクレーンが立設されている。そして、この機体の前後左右それぞれには複数のアウトリガが装備されている。これら複数のアウトリガは、機体に対して放射状に回動可能であり、その放射状に配置された張り出し位置で張り出しがなされる。そして、各アウトリガ先端の下部を接地させて機体の安定を図るようになっている(例えば特許文献1参照)。
この種のクローラクレーンでは、そのクレーン作業の安定性を十分に確保して、クレーンの転倒を防止するために、「入れ子式のアウトリガのインナボックスを最大限に伸長させる」、「不整地、傾斜地等でアウトリガを設置するときはアウトリガ先端の受け皿の下に受け台を敷き、機体が水平姿勢を保つようにする。また、軟弱地でも同様に、荷を吊ったときに受け皿が沈まないようにする」、「水平堅土上で機体を水平姿勢にし、機体を地上よりも所定値(例えば50mm)浮かせる(持ち上げる)」等の設置条件が決められている。なお、これらの設置条件が決められている理由は、機体を水平に設置しないと全周同一のクレーンの吊り上げ性能が出ないためである。また、機体を所定値だけ持ち上げていないと、荷を吊った状態でクレーンを旋回作動させて機体が捻れたときに、クローラが地面に接地してしまい、そのとき、接地箇所から受ける反力によって機体が破損してしまうおそれがあるからである。なおまた、機体を持ち上げる高さの所定値(クリアランス)は、クレーンの機体が捻れても地面への接地が発生しないように十分な高さを確保したクレーン毎の値である。つまり、決められた吊荷の最大荷重や機体の大きさ、機体質量などの違いによってクレーン毎に適切な値が設定されており、例えば50mmというクリアランスは、機体の質量が5t未満、最大吊上荷重が3t未満という比較的に小型のクレーンの例である。また、所定値(クリアランス)は、長時間のクレーン作業で、アウトリガシリンダが自然に降下したときの安全性も考慮して設定されている。
ところで、アウトリガを設けているクレーン等の作業車両では、上述のように、機体が水平を保つようにアウトリガを設置する必要があり、アウトリガを設置しないでクレーン作業等を行うことは、転倒事故を引き起こすおそれがあるため禁止されている。即ち、アウトリガの設置が正しく行われなければ、その安全性は確保されない。そこで、例えば特許文献2に記載の技術では、安全に作業を行うことができるようにするために、車両を自動的に水平にし得る自動水平形成装置が開示されている。同文献に記載の技術では、設置するアウトリガは車両の前後左右の4箇所に設けられている。そして、各アウトリガは、車両に対して垂直方向にのみ昇降させる構造のものであって、前記自動水平形成装置は、車両に設置されて車両の傾斜角を検出する傾斜計と、その傾斜計からの傾斜角信号を取り込み、検出される傾斜角が略0°となるように各アウトリガのアクチュエータへの制御信号を送出する制御部とを有し、これにより、各アウトリガを所望の張り出し状態に制御して車両の水平姿勢を自動的に形成可能になっている。
特開2000−327267号公報 特開平11−171477号公報
ここで、例えば特許文献2に記載の技術のように、張り出すアウトリガが、機体に対して垂直方向にのみ昇降するものであれば、そのアウトリガの張出し方向と機体の持ち上がり高さの方向は同一方向なので、機体を水平姿勢に維持しつつ所定値だけ機体を持ち上げるように操作ないし制御することは比較的容易である。
しかしながら、例えば特許文献1に開示されるような小型のクローラクレーンのように、機体からアウトリガを放射状に張り出す作業車両では、その放射状に配置された張り出し位置で機体側の端部を支軸としてアウトリガを回動させつつその張り出しがなされる。そのため、機体を水平姿勢に維持しつつ所定値だけ機体を持ち上げるように操作ないし制御することは比較的に困難である。
さらに、アウトリガを放射状に張り出すクローラクレーンでは、機体側の端部を支軸としてアウトリガを回動させつつその張り出しがなされる。そのため、放射状に配置されたアウトリガで機体を持ち上げる高さを高くするほど、機体中心からアウトリガの受け皿の接地位置までの張出し距離が狭くなってしまう。したがって、機体を持ち上げる高さを必要以上に高くすると、その分安定性が低下することになる。そこで、この種のクローラクレーンでは、機体を持ち上げる所定値(クリアランス)は、上述の設置条件を十分に考慮しつつ、必要最小限の高さに設定されており、この種のアウトリガを設置するに際しては、その決められている所定値になるように正しく設置することは、機体に対してアウトリガが垂直方向にのみ昇降するものに比べてより重要になる。
つまり、この種のクローラクレーンでは、アウトリガを設置するに際し、作業者には、機体の水平姿勢を確保し、且つ、機体を所定値(例えば50mm)だけ浮かせるように操作することがなおさら要求される。しかし、クローラクレーン等の作業車両は、例えば山岳部等の傾斜地で使用されることも多く、常に水平堅土上でアウトリガが設置されるわけではない。そのため、この種のアウトリガの設置作業の途中で機体の水平姿勢を確保しながら張出し量を微調整するのは一層大変な作業になっている。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、機体からアウトリガを放射状に張り出す作業車両であっても、その機体の水平姿勢を維持しつつ、機体の持ち上げ高さを容易に変えることのできるアウトリガ張出し状態調整装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、機体と、その機体から放射状に張り出して当該機体を支持する複数のアウトリガとを有する作業車両に用いられ、前記複数のアウトリガを制御するコントローラと、前記機体の傾きを検出する傾斜検出手段とを備え、前記複数のアウトリガの張り出し状態を所望の状態に調整するためのアウトリガ張出し状態調整装置であって、前記コントローラは、前記アウトリガを格納作動または張出し作動するための所定の操作信号が入力されたときに、前記複数のアウトリガの張り出し状態を変えて前記機体の水平姿勢および前記機体を持ち上げる高さを調整する張出し状態調整手段を備え、前記張出し状態調整手段は、前記所定の操作信号が入力されたときに、前記傾斜検出手段からの傾斜の情報に基づいて、前記機体が水平姿勢になるように前記複数のアウトリガの張り出し状態を補正する水平姿勢補正手段と、前記所定の操作信号が入力されたときに、前記機体の姿勢が水平姿勢のときに、前記傾斜検出手段からの傾斜の情報に基づいて、前記機体の水平姿勢を維持しつつ、当該入力された所定の操作信号に応じた作動方向に前記複数のアウトリガを所定の時間だけ作動させて前記機体の持ち上げ高さを変える機体高さ補正手段とを有することを特徴としている。
本発明に係るアウトリガ張出し状態調整装置によれば、コントローラは、複数のアウトリガの張り出し状態を変えて機体の水平姿勢および機体を持ち上げる高さを調整する張出し状態調整手段を備えているので、機体を水平姿勢にし、さらに、機体の持ち上げ高さを変えることができる。
そして、特に、この張出し状態調整手段は、水平姿勢補正手段を有し、この水平姿勢補正手段は、アウトリガを格納作動または張出し作動するための所定の操作信号が入力されたときに、傾斜検出手段からの傾斜の情報に基づいて、機体が水平姿勢になるように複数のアウトリガの張り出し状態を補正するので、作業者は、所定の操作信号を入力すれば、機体が水平姿勢になるように、アウトリガの張り出し状態を容易に設定することができる。
また、この張出し状態調整手段は、機体高さ補正手段を有し、この機体高さ補正手段は、所定の操作信号が入力されたときに、機体の姿勢が水平姿勢のときに、当該入力された所定の操作信号に応じた作動方向に複数のアウトリガを所定の時間だけ作動させて前記機体の持ち上げ高さを変えるので、作業者は、所定の操作信号を再び入力すれば、機体の水平姿勢を維持しつつ機体の高さを所望の高さに容易に調整する作業を繰り返し行うことができる。したがって、機体から放射状に張り出す複数のアウトリガをもつ作業車両であっても、機体の水平姿勢を維持しつつ、その機体の持ち上げ高さを所望の高さに容易に調整することができる。
ここで、本発明に係るアウトリガ張出し状態調整装置において、前記張出し状態調整手段は、前記所定の操作信号が入力されたときに、前記各アウトリガが所定の張り出し状態か否かを判定する張出し状態判定手段を備え、前記張出し状態判定手段は、前記傾斜の情報が所定の第一の傾斜の値以下か否かを判定する第一の判定手段と、前記傾斜の情報が前記第一の傾斜の値以下のときに、前記第一の傾斜の値よりも小さい所定の第二の傾斜の値以下か否かを判定する第二の判定手段とを有し、前記水平姿勢補正手段は、前記第一の判定手段で、前記傾斜の情報が前記所定の第一の傾斜の値以下との判定がされたときに、前記第二の判定手段で、前記傾斜の情報が前記所定の第二の傾斜の値を超えるとの判定がされたときに、前記複数のアウトリガの張り出し状態を補正し、前記機体高さ補正手段は、前記第二の判定手段で、前記傾斜の情報が前記所定の第二の傾斜の値以下との判定がされたときに、前記複数のアウトリガを所定時間だけ作動させることは好ましい。
このような構成であれば、張出し状態判定手段は、所定の操作信号が入力されたときに、各アウトリガが所定の張り出し状態か否かを判定するので、まず、作業者によっておおまかに各アウトリガの位置決め作業を行って、その後、作業者が、所定の操作信号を入力すれば、所定の張り出しがなされた状態か否かを容易に判定することができる。そして、水平姿勢補正手段は、第一の判定手段で、傾斜の情報が所定の第一の傾斜の値以下との判定がされたときに、第二の判定手段で、傾斜の情報が所定の第二の傾斜の値を超えるとの判定がされたときに、複数のアウトリガの張り出し状態を制御するので、例えば各アウトリガの所定の張り出しを初めから完全に自動化する場合と比較して、おおまかな位置決めについては、作業者が実施することで迅速に水平姿勢に設定する上で好適である。
さらに、この張出し状態判定手段は、第一の判定手段で、傾斜検出手段からの傾斜の情報に基づいて、その傾斜の情報が所定の第一の傾斜の値以下のときに所定の張り出しがなされたとの判定をするので、仮に各アウトリガの所定の張り出しを初めから完全に自動化する場合に必要と考えられる各アウトリガの接地センサ等の部品が不要である。したがって、アウトリガ張出し状態調整装置の構成を簡素なものとし、コストを廉価にする上で好適である。
ここで、上記第一の傾斜の値は、作業者が目視によって略水平姿勢であるとの判断を比較的容易になし得る値に設定されていることは好ましい。第一の傾斜の値をこのように設定すれば、作業者が仮の水平姿勢を迅速に設定可能としつつ、その後の水平姿勢の補正についても迅速に行うことができる。
また、上記機体高さ補正手段は、第二の判定手段で、傾斜の情報が所定の第二の傾斜の値以下との判定がされたときに、複数のアウトリガを所定時間だけ作動させるので、所定の第二の傾斜の値を水平姿勢に対応させた値に設定しておけば、上記所定の操作信号を入力することによって、入力された所定の操作信号に応じた作動方向に機体の持ち上げ高さを変えつつ機体の水平姿勢を維持するように複数のアウトリガの張り出し状態を所定の時間だけ制御して、アウトリガの張り出し状態を容易に設定する構成とする上で好適である。
また、本発明に係るアウトリガ張出し状態調整装置において、前記所定の操作信号は、前記作動方向のそれぞれに対して、第一の操作信号および第二の操作信号の二つの操作信号が設定されており、前記機体高さ補正手段は、前記第一の操作信号が入力されたときには、当該入力された第一の操作信号に応じた作動方向で、前記複数のアウトリガを第一の所定時間だけ作動させ、前記第二の操作信号が入力されたときには、当該入力された第二の操作信号に応じた作動方向で、前記複数のアウトリガを、前記第一の所定時間よりも短い第二の所定時間だけ作動させることは好ましい。このような構成であれば、作業者は、第一の操作信号を入力すれば、機体の持ち上げ高さを比較的に多く移動させることができ、また、第二の操作信号を入力すれば、機体の持ち上げ高さを比較的に少なく移動させることができる。したがって、アウトリガの張り出し状態を一層きめ細かく設定可能な構成とする上でより好適である。
上述のように、本発明によれば、機体からアウトリガを放射状に張り出す作業車両であっても、その機体の水平姿勢を維持しつつ、機体の持ち上げ高さを容易に変えることのできるアウトリガ張出し状態調整装置を提供することができる。
以下、本発明に係るアウトリガ張出し状態調整装置の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。なお、図1は、本発明に係る作業車両の一実施形態であるクローラクレーンの右側面図であり、同図では、機体上にアウトリガを格納した状態を示している。また、図2は、そのクローラクレーンの平面図であり、同図では、機体からアウトリガを放射状に張り出した状態を示している。また、図3は、本発明に係るクローラクレーンの左側面図であり、同図では放射状に張り出したアウトリガを地上に接地させて機体を持ち上げた状態を示している。
図1に示すように、このクローラクレーン1は、機体(車体)2上に、ブーム9およびウインチ10を有するクレーン装置3、およびアウトリガ装置6が搭載されており、さらに、機体2上には運転席4が設けられている。そして、その運転席4の正面には制御部11を備え、また、運転席4の横には原動部5を備えている。さらに、機体2の下部には、クローラ装置7が装備されており、このクローラ装置7で走行可能になっている。
ここで、このクローラクレーン1は、図2に示すように、上記アウトリガ装置6が、機体2の前後左右のそれぞれに配置された、合計4本のアウトリガ6A、6B、6C、6Dを備えて構成されている。これら4本のアウトリガ6A〜Dには、各アウトリガを格納作動または張出し作動するための油圧アクチュエータとして、縦シリンダ8がそれぞれの基端部に設けられている。そして、このアウトリガ装置6は、図1に示す格納状態から、4本のアウトリガ6A〜Dを手で水平方向に回動させることで、図2に示すように、機体に対して放射状の張り出し位置に位置させられるように構成されている。
さらに、このクローラクレーン1は、図2に示す張り出し位置で、各アウトリガ6A〜Dの横シリンダ(不図示)を駆動して各アウトリガ6A〜Dのインナボックス6aを全伸長させ、その後、各アウトリガ6A〜Dの縦シリンダ8を駆動させることによって、図3に示すように、各アウトリガ6A〜Dの下部を地上GLに接地させて機体2を所定値Hの高さまで持ち上げることによって、全周同一の吊上げ性能を確保しつつ、機体2の安定を図るようになっている。そして、図3に示す所定の状態に設置した後に、クレーン装置3のブーム9を旋回、起伏、伸縮させて、ウインチ10により吊荷の巻上げ、巻下げを行うものである。
なお、このクローラクレーン1は、運転席4正面の制御部11に、走行モードとクレーンモードとを切り換えるための走行−クレーン切換スイッチ(不図示)と、クレーンモードにおいて、クレーン装置3を操作可能とするためのクレーン操作モードとアウトリガ装置6を操作可能とするためのアウトリガ操作モードとを切り換えるためのクレーン操作−アウトリガ操作切換スイッチ(不図示)が設けられており、上述のクローラ装置7、アウトリガ装置6およびクレーン装置3相互は、安全のため同時には作動できないように構成されている。なおまた、後述の遠隔操作器を用いても、同様に各モードの切換操作が可能である。
次に、上記アウトリガ装置6を駆動するための油圧回路、および上記各アウトリガ6A〜Dの張り出し状態を所望の状態に調整するためのアウトリガ張出し状態調整装置について図面を適宜参照しつつ詳しく説明する。なお、図4は、上記アウトリガ装置6を駆動するための油圧回路およびアウトリガ張出し状態調整装置を説明するブロック図である。また、図5は、そのアウトリガ装置6およびクレーン装置3等を遠隔操作するための遠隔操作器を説明する図であり、同図(a)は、その斜視図、また、同図(b)は、その側面図である。
図4に示すように、このクローラクレーン1は、上述の原動部5に、エンジン16を動力源とする油圧ポンプ21を備えて構成されている。そして、この油圧ポンプ21は、油圧ポンプ21から吐出される圧油が主管路27に供給され、この主管路27はコントロールバルブ13に接続されており、さらに、このコントロールバルブ13の戻り管路29は、タンク28に接続されている。なお、主管路27の途中部分には、アンロード弁26が介装されている。そして、上記コントロールバルブ13は、図4に示すように、図2に示す上記4本のアウトリガ6A〜Dを駆動するための各縦シリンダ8を個別に駆動するアウトリガ用切換制御弁40を、各縦シリンダ8毎に備えて構成されている。
そして、各アウトリガ用切換制御弁40は、上記制御部11内に設けられたコントローラ20に信号線を介して接続されており、このコントローラ20から所定の制御信号が入力されることで、各縦シリンダ8に、その駆動に必要な圧油を適宜給排し、これにより、4本のアウトリガ6A〜Dの張り出し状態を個別に変えられるようになっている。また、上記制御部11内には、図4に示すように、ジャイロセンサ22が設けられている。このジャイロセンサ22は、機体2の傾きを検出する傾斜検出手段であり、検出した機体2の傾きの検出値(情報)の信号が、制御部11内のコントローラ20に入力されるようになっている。なお、このジャイロセンサ22は周知のものを用いているので詳しい説明は省略する。
さらに、上記制御部11内のコントローラ20には、受信機54が接続されている。この受信機54は、図5に示す遠隔操作器60との間で必要な信号の授受が可能であり、離れた場所からでも、上記アウトリガ装置6およびクレーン装置3等の操作が行えるようになっている。そして、この遠隔操作器60には、アウトリガ装置6の張出し量を微調整するための所定の操作信号をコントローラ20に入力するためのスイッチ類61〜66が装備されている。
詳しくは、図5に示すように、この遠隔操作器60は、作業者が手で持つためのグリップ67を有し、そのグリップ67上方の位置に操作部68が配置されている。この操作部68上には、モードスイッチ66、および4本のアウトリガ6A〜Dのそれぞれに対応する選択スイッチ61〜64が設けられている。また、操作部68とは反対の側には、速度調整レバー65が設けられている。このモードスイッチ66は押しボタン式のスイッチであり、また、各選択スイッチ61〜64は、モードスイッチ66の側を上側として、上下に倒すことのできる切換スイッチである。なお、制御部11にも上記運転席4の正面に、図4に示すように、遠隔操作器60のスイッチ類61〜66と同様の機能を有する本体スイッチ12が装備されており、この本体スイッチ12からも遠隔操作器60と同じ所定の操作信号をコントローラ20に入力できるようになっている。
ここで、上記遠隔操作器60を用いたアウトリガ操作モードは、操作モードを3つの段階に切り換えて、所望の操作を行うようになっている。具体的には、アウトリガ操作モードに入るには、図5に示すモードスイッチ66を押しながら選択スイッチ61を下側に倒す。これにより、コントローラ20は、操作モードをアウトリガ操作モードに切り替える。このとき、運転席4正面の制御部11の、アウトリガ操作モード中を示す表示灯(不図示)が点灯する。
続いて、モードスイッチ66を押しながら選択スイッチ63を上側に倒すと、これにより、コントローラ20は、第一の段階として、アウトリガ操作モードのうちの横シリンダ伸縮操作モードに切り替える。この状態では、操作したいアウトリガ6A〜Dに対応する選択スイッチ61〜64を、格納作動(上側)または張出し作動(下側)させたい側に倒すとともに、そのままの状態で速度調整レバー65を引くと、横シリンダ(不図示)の伸縮で各インナボックス6aを伸縮することができるようになっている。
次に、モードスイッチ66を押しながら選択スイッチ63を下側に倒すと、これにより、コントローラ20は、第二の段階として、アウトリガ操作モードのうちの縦シリンダ伸縮操作モードに切り替える。この状態では、操作したいアウトリガ6A〜Dに対応する選択スイッチ61〜64を、格納作動(上側)または張出し作動(下側)させたい側に倒すとともに、そのままの状態で速度調整レバー65を引くと、縦シリンダ8の伸縮で各アウトリガ6A〜Dを回動することができるようになっている。なお、アウトリガ操作モードのうち、上述の第一および第二段階のアウトリガ操作モードについては従来のクローラクレーンでの遠隔操作器の操作と同様なので、より詳しい説明は省略する。
ここで、このクローラクレーン1は、作業者が、遠隔操作器60で所定のスイッチ操作をすることによって、更に、第三段階のアウトリガ操作モードに切り替わるようになっている。すなわち、この第三段階のアウトリガ操作モードは、所定のスイッチ操作として、作業者が遠隔操作器60のモードスイッチ66を押しながら選択スイッチ62を倒す(クリックする)ことによって、各アウトリガ6A〜Dの張り出し状態を自動的に微調整するための所定の操作信号がコントローラ20に入力される。そして、コントローラ20には、その所定の操作信号が入力されたときに、各アウトリガ6A〜Dの張り出し状態を変える張出し状態調整機能が備わっており、上記所定の操作信号が入力されると、第三段階のアウトリガ操作モードである、張出し状態調整モードが起動されて、これにより、機体2の水平姿勢および機体2を持ち上げる高さを自動的に調整可能になっている。
より詳しくは、このコントローラ20は、(以下、いずれも図示しない)所定の制御プログラムに基づいて、上記張出し状態調整モードでの一連の処理(張出し状態調整処理)に係る演算、並びにクローラクレーン1のシステム全体を制御するCPUと、所定領域にあらかじめCPUの制御プログラム等を格納しているROMと、ROM等から読み出したデータやCPUの演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAMと、上述したコントロールバルブ13、ジャイロセンサ22、遠隔操作器60の受信機54および各アウトリガ6A〜Dの操作検出器等を含む外部装置に対してデータの入出力を媒介するI/F(インターフェイス)とを備えて構成されている。
そして、上記ROMの所定領域には、上記張出し状態調整処理を実行するプログラムが、その演算過程で必要な演算結果を導出可能な形式で適宜参照可能に格納されている。また、上記I/Fは、各外部装置に対して、データを転送するためのバス等の信号線によって相互に操作信号、制御信号等のデータを授受可能に接続されており、これにより、上記ジャイロセンサ22からの機体2の傾きの信号および遠隔操作器60等から入力された操作信号に応じて、必要な制御信号をコントロールバルブ13に出力可能になっている。
以下、このコントローラ20での張出し状態調整処理について、図6ないし図8を参照して詳しく説明する。なお、図6〜図8は、コントローラ20で実行される張出し状態調整処理のフローチャートである。
この張出し状態調整処理は、コントローラ20に電源が投入中は、そのプログラムが実行されて、図6に示すように、まず、ステップS1に移行して、所定の操作信号が入力されたか否かを判定し、所定の操作信号が入力されたとき(Yes)は、ステップS2に移行し、そうでないとき(No)は処理を、本体スイッチ12等の手動操作又は遠隔操作器60の操作待ち状態に戻すようになっている。
ここで、上記所定の操作信号は4種類が設定されている。具体的には、機体2を持ち上げる方向(張出し方向)へ各アウトリガ6A〜Dを張出し作動させる所定の操作信号として、モードスイッチ66を押しながら選択スイッチ62を下方向にシングルクリックおよびダブルクリックする二種類の操作信号、および、機体2を接地させる方向(格納方向)へ各アウトリガ6A〜Dを格納作動させる所定の操作信号として、モードスイッチ66を押しながら選択スイッチ62を上方向にシングルクリックおよびダブルクリックする二種類の操作信号の、計4種類が設定されている。
そして、ステップS2では、上記のジャイロセンサ22からの機体2の傾きの検出値(情報)の信号を読み込んでステップS3に移行し、続くステップS3では、ジャイロセンサ22から読み込んだ傾きの検出値が、所定の第一の設定値以下か否かを判定し、読み込んだ傾きの検出値が所定の第一の設定値以下のとき(Yes)は、ステップS4に移行し、そうでないとき(No)はステップS5に移行する。ここで、この所定の第一の傾斜の値は、作業者が目視によって機体2の傾斜が略水平姿勢であるとの判断を比較的容易になし得る値が設定されており、具体的には、本実施形態では、第一の傾斜の値は5°に設定されている。そして、ステップS3では、読み込んだ傾きの検出値が、機体2の傾斜が±5°以内のときに第一の設定値以下のときとの判定がなされるようになっている。
ステップS5では、自動制御による張出し状態の調整処理の続行が不能と判定して、制御部11のアウトリガ操作モード中を示す表示灯(不図示)を点滅させる続行不能信号を出力して張出し状態調整処理を終え、処理を手動又は遠隔操作器60の操作待ち状態に戻すようになっている。
ステップS4では、ジャイロセンサ22から読み込んだ傾きの検出値が、所定の第二の設定値以下か否かを判定し、読み込んだ傾きの検出値が所定の第二の設定値以下のとき(Yes)は、ステップS7に移行し、そうでないとき(No)はステップS6に移行する。ここで、この所定の第二の傾斜の値は、機体2の水平姿勢に対応する値であり、全周同一のクレーンの吊り上げ性能を発揮可能な範囲の許容差を勘案して、その許容差を含む値が設定されている。具体的には、本実施形態では、第二の傾斜の値は0.5°に設定されている。そして、ステップS4では、機体2の傾斜が±0.5°以内のときに第二の設定値以下であるとの判定がなされる。つまり、機体2が水平姿勢であるとの判断がなされるようになっている。
ステップS6では、一連の水平姿勢補正処理が実行されて張出し状態調整処理を終え、処理を手動又は遠隔操作器60の操作待ち状態に戻すようになっている。
すなわち、ステップS6で水平姿勢補正処理が実行されると、図7に示すように、まず、ステップS11に移行して、入力された操作信号が格納信号かそれとも張出し信号かを判定し、入力された操作信号が格納信号であれば(Yes)、ステップS12に移行し、そうでないとき、つまり入力された操作信号が張出し信号であれば(No)、ステップS16に移行する。ステップS12では、ジャイロセンサ22からの機体2の傾きの検出値(情報)の信号を読み込んでステップS13に移行し、続くステップS13では、読み込んだ傾きの検出値が所定の第二の設定値以下のとき(Yes)は処理を戻し、そうでないとき(No)はステップS14に移行する。そして、ステップS14では、4本のアウトリガのうち、読み込んだ傾きの検出値に基づいて、最も低い側に位置するアウトリガを選出してステップS15に移行し、ステップS15では、選出された最も低い側のアウトリガを基準として、これに他の3本のアウトリガの張出し状態を揃えるように、他の3本のアウトリガを順に僅かに格納する一連の処理を実行し、処理をステップS12に戻す。
一方、ステップS16では、ジャイロセンサ22からの機体2の傾きの検出値(情報)の信号を読み込んでステップS17に移行し、続くステップS17では、読み込んだ傾きの検出値が所定の第二の設定値以下のとき(Yes)は処理を戻し、そうでないとき(No)はステップS18に移行する。そして、ステップS18では、4本のアウトリガのうち、読み込んだ傾きの検出値に基づいて、最も高い側に位置するアウトリガを選出してステップS19に移行し、ステップS19では、選出された最も高い側のアウトリガを基準として、これに他の3本のアウトリガの張出し状態を揃えるように、他の3本のアウトリガを順に僅かに張出す一連の処理を実行し、処理をステップS16に戻す。
これに対し、上記ステップS7では、一連の機体高さ補正処理が実行されて張出し状態調整処理を終え、処理を手動又は遠隔操作器60の操作待ち状態に戻すようになっている。
すなわち、ステップS7で機体高さ補正処理が実行されると、図8に示すように、まず、ステップS21に移行して、入力された操作信号が格納信号かそれとも張出し信号かを判定し、入力された操作信号が格納信号であれば(Yes)、所定のタイマをリセット(Time=0)してステップS22に移行し、そうでないとき、つまり入力された操作信号が張出し信号であれば(No)、所定のタイマをリセット(Time=0)してステップS23に移行する。ステップS22では、入力された格納信号がシングルクリックであったかダブルクリックであったかを判定し、入力された格納信号がシングルクリックであれば(Yes)、ステップS24に移行し、そうでないとき、つまり入力された格納信号がダブルクリックであれば(No)、ステップS27に移行するようになっている。
そして、ステップS24では、ジャイロセンサ22からの機体2の傾きの検出値(情報)の信号を読み込み、続くステップS25では、読み込んだ傾きの検出値が所定の第二の設定値以下となるように、またはその第二の設定値以下を維持しつつ、格納方向に僅かに高さを補正する一連の処理を実行して、ステップS26に移行する。そして、ステップS26では、第一の所定時間が経過したか否か(Time≧N1?)を判定し、第一の所定時間が経過した(Time≧N1)ならば(Yes)、機体高さ補正処理を終えて処理を戻し、そうでない(Time<N1)ならば(No)、処理をステップS24に戻す。
一方、ステップS27では、ジャイロセンサ22からの機体2の傾きの検出値(情報)の信号を読み込み、続くステップS28では、読み込んだ傾きの検出値が所定の第二の設定値以下となるように、またはその第二の設定値以下を維持しつつ、格納方向に僅かに高さ補正する一連の処理を実行して、ステップS29に移行する。そして、ステップS29では、第二の所定時間が経過したか否か(Time≧N2?)を判定し、第二の所定時間が経過した(Time≧N2)ならば(Yes)、機体高さ補正処理を終えて処理を戻し、そうでない(Time<N2)ならば(No)、処理をステップS27に戻すようになっている。なお、上記第一の所定時間(N1)は、例えば5ないし6秒、また、上記第二の所定時間(N2)は、例えば2ないし3秒程度に設定することは好ましく、本実施形態の例では、第一の所定時間は5秒、また、第二の所定時間は2秒に設定されている。
これに対し、ステップS23では、入力された格納信号がシングルクリックであったかダブルクリックであったかを判定し、入力された格納信号がシングルクリックであれば(Yes)、ステップS30に移行し、そうでないとき、つまり入力された格納信号がダブルクリックであれば(No)、ステップS33に移行する。
そして、ステップS30では、ジャイロセンサ22からの機体2の傾きの検出値(情報)の信号を読み込み、続くステップS31では、読み込んだ傾きの検出値が所定の第二の設定値以下となるように、またはその第二の設定値以下を維持しつつ、張出し方向に僅かに高さ補正する一連の処理を実行して、ステップS32に移行する。そして、ステップS32では、第一の所定時間が経過したか否か(Time≧N1?)を判定し、第一の所定時間が経過した(Time≧N1)ならば(Yes)、機体高さ補正処理を終えて処理を戻し、そうでない(Time<N1)ならば(No)、処理をステップS30に戻す。
一方、ステップS33では、ジャイロセンサ22からの機体2の傾きの検出値(情報)の信号を読み込み、続くステップS34では、読み込んだ傾きの検出値が所定の第二の設定値以下となるように、またはその第二の設定値以下を維持しつつ、張出し方向に僅かに高さ補正する一連の処理を実行して、ステップS35に移行する。そして、ステップS35では、第二の所定時間が経過したか否か(Time≧N2?)を判定し、第二の所定時間が経過した(Time≧N2)ならば(Yes)、機体高さ補正処理を終えて処理を戻し、そうでない(Time<N2)ならば(No)、処理をステップS33に戻すようになっている。
なお、上記一連の水平姿勢補正処理または機体高さ補正処理において、当該処理中に、仮に4本の縦シリンダ8の内の一本の縦シリンダ8が全伸長してしまったり、縦シリンダ8が縮小してクローラ装置7が接地してしまったりした場合は、機体2の傾斜を検知するジャイロセンサ22が一定時間変化しなくなるため、コントローラ20からの出力を停止させるとともに、自動制御による張出し状態の調整処理の続行が不能と判定して、制御部11のアウトリガ操作モード中を示す表示灯(不図示)を点滅させる続行不能信号を出力して張出し状態調整処理を終え、処理を手動又は遠隔操作器60の操作待ち状態に戻すようになっている。また、当該処理中に、機体2の傾斜の許容範囲を超えて機体2が傾斜してしまった場合も同様であり、コントローラ20からの出力を停止させるとともに、続行不能信号を出力して処理を操作待ち状態に戻す。
ここで、上述した張出し状態調整処理(上記ステップS1〜S7)が、上記張出し状態調整手段に対応しており、さらに、張出し状態調整処理での水平姿勢補正処理(ステップS6、(ステップS11〜S19))が、上記水平姿勢補正手段に対応し、また、張出し状態調整処理での機体高さ補正処理(ステップS7、(ステップS21〜S35))が、上記機体高さ補正手段に対応している。また、張出し状態調整処理でのステップS1〜S4が、上記張出し状態判定手段に対応しており、そのうちのステップS3が上記第一の判定手段に対応し、ステップS4が上記第二の判定手段に対応している。
次に、このクローラクレーン1およびそのアウトリガ張出し状態調整装置の作用・効果について説明する。
このクローラクレーン1でクレーン作業を行う際には、まず、作業者は、アウトリガ装置6の各アウトリガ6A〜Dを、図1に示す格納状態から所定の位置まで水平方向に手で回転させる。その後、遠隔操作器60を用いる場合には、作業者は、モードスイッチ66を押しながら選択スイッチ61を下側に倒してアウトリガ操作モードとし、次いで、モードスイッチ66を押しながら選択スイッチ63を上側に倒して横シリンダ伸縮操作モードに切り替える。そして、選択スイッチ61〜64を、張出し作動(下側)させて横シリンダを駆動し、これにより、各インナボックス6aを全伸長させる(第一段階)。
次いで、作業者は、全周同一の吊上げ性能を確保するために、図2および図3に示すように、機体の四隅に放射状に張り出すように各アウトリガ6A〜Dを設置する。このとき、各アウトリガ6A〜Dを設置するに際し、作業者は、遠隔操作器60を操作して、モードスイッチ66を押しながら選択スイッチ63を下側に倒して縦シリンダ伸縮操作モードに切り替える。その後、選択スイッチ61〜64を適宜操作して各アウトリガ6A〜Dを接地方向に回動させることで、図3に示すように、機体2を地面から持ち上げて、その機体を持ち上げた高さ(クリアランス)が目視で所定値(例えば50mm)になるとともに、機体2が目視で水平姿勢になるように、4本のアウトリガ6A〜Dをそれぞれ張り出す(第二段階)。
ここで、クローラクレーン等の作業車両は、常に水平堅土上でアウトリガが設置されるわけではない。そのため、アウトリガの設置作業の途中で機体の水平姿勢を目視で確保しながら各アウトリガの張出し量を微調整して機体の持ち上げ高さを所定値に設定するのは大変な作業である。そこで、このクローラクレーン1は、更に、第三段階のアウトリガ操作モードを備えており、この第三段階のアウトリガ操作モードを用いることによって、作業者は、アウトリガ装置6の張出し量を自動的に微調整可能である。すなわち、上述したように、このクローラクレーン1は、4本のアウトリガ6A〜Dの張り出し状態を制御するコントローラ20と、機体2の傾きを検出するジャイロセンサ22とを備えており、このコントローラ20は、第三段階のアウトリガ操作モードである、張出し状態調整モードを起動することで、機体2の水平姿勢および機体2を持ち上げる高さを自動的に調整することができるようになっているので、機体2の水平姿勢を維持しつつ、機体2の持ち上げ高さを容易に変えることができるのである。
具体的には、上記第二段階までの作業後に、作業者は、まず、機体2が許容範囲内の水平姿勢であることを確認するために、遠隔操作器60のモードスイッチ66を押しながら選択スイッチ62を一度だけ倒す(シングルクリックする)。なお、このとき、作業者が、選択スイッチ62を下方向にシングルクリックした場合は、張出し方向(機体2を浮かせる方向)に各アウトリガ6A〜Dが張出し作動し、選択スイッチ62を上方向にシングルクリックした場合は、格納方向(機体2を接地させる方向)に各アウトリガ6A〜Dが格納作動する。
つまり、モードスイッチ66を押しながら選択スイッチ62が下側にクリックされると(ステップS1)、第三段階のアウトリガ操作モードが実行されて、コントローラ20は、最初に機体2の傾斜をジャイロセンサ22で検知する(ステップS2)。そして、コントローラ20は、機体2の傾斜が第一の設定値内(±5°以内)に入っていたと判断し(ステップS3)、さらに、機体2の傾斜が第二の設定値(±0.5°)に入っていないと判断した場合には(ステップS4)、許容範囲内の水平姿勢になるように補正が行われる(ステップS6)。
この際、コントローラ20は、機体2の傾斜が第一の設定値内(±5°以内)に入っていた場合には、傾斜した機体2の一番高い側(例えばアウトリガ6Aとする)を基準に、残りのアウトリガ6B、6C、6Dへ油を供給するアウトリガ用切換制御弁40を制御してジャイロセンサ22からの信号を基に、機体2を許容範囲内の水平姿勢(±0.5°以内)になるように張出し作動方向で補正する(ステップS16〜S19)。なお、これに対し、作業者が、機体2を少し下げたい(格納したい)場合は、モードスイッチ66を押しながら選択スイッチ62を上側にクリックする(ステップS1)。これにより、コントローラ20は、傾斜した機体2の一番低い側(例えばアウトリガ6Dとする)を基準に、残りのアウトリガ6A、6B、6Cへ油を供給するアウトリガ用切換制御弁40を制御してジャイロセンサ22からの信号を基に、機体2を許容範囲内の水平姿勢(±0.5°以内)になるように格納作動方向で補正する(ステップS12〜S15)。
次いで、作業者は、機体2を水平姿勢(±0.5°以内)に補正した後に、例えば、まだ機体2の持ち上げ代が所定値である50mmに足りないと判断した場合は、モードスイッチ66を押しながら選択スイッチ62をもう一度下側に一度だけクリック(第一の操作信号)する。これにより、第三段階のアウトリガ操作モードが再度実行されて、この第一の操作信号がコントローラ20に入力されると(ステップS1)、コントローラ20は、機体2の傾斜をジャイロセンサ22で検知し(ステップS2)、機体2の傾斜が第二の設定値(±0.5°)に入っていると判断すると(ステップS3〜S4)、許容範囲内の水平姿勢を維持しつつ、機体2の持ち上げ高さを変える(ステップS6)。
この際、コントローラ20は、4本のアウトリガ6A〜Dの縦シリンダ8へ圧油を供給するアウトリガ用切換制御弁40を制御して、各縦シリンダ8を個別に張出し作動させる指令を出す。つまり、ジャイロセンサ22からの信号を基にして機体2の水平姿勢を維持しつつ、第一の所定の時間(5秒)だけアウトリガ用切換制御弁40を制御して縦シリンダ8を張出し作動させる。そして、この第一の所定の時間が経過した後、アウトリガ用切換制御弁40の制御を終了する(ステップS21、S23、S30〜S32)。
次いで、作業者は、さらに細かい調整を行いたい場合に、機体2を少し上げたい(張出したい)ときは、モードスイッチ66を押しながら選択スイッチ62を下側にダブルクリック(第二の操作信号)する。これにより、第三段階のアウトリガ操作モードが再度実行されて、この第二の操作信号がコントローラ20に入力されると(ステップS1)、コントローラ20は、機体2の傾斜をジャイロセンサ22で検知し(ステップS2)、機体2の傾斜が第二の設定値(±0.5°)に入っていると判断すると(ステップS3〜S4)、許容範囲内の水平姿勢を維持しつつ、機体の持ち上げ高さを変える(ステップS6)。この際、コントローラ20は、ジャイロセンサ22からの信号を基づいて、4本のアウトリガ6A〜Dの各縦シリンダ8を個別に伸長する指令をアウトリガ用切換制御弁40に出力し、機体2の水平姿勢を維持しつつ、第二の所定の時間(2秒)だけ縦シリンダ8を伸長する。そして、この第二の所定の時間が経過した後、アウトリガ用切換制御弁40の制御を終了する(ステップS21、S23、S33〜S35)。
これに対し、作業者は、機体2を水平姿勢(±0.5°以内)に補正した後に、例えば、まだ機体2の持ち上げ代が所定値である50mmを超えてしまったと判断した場合は、作業者は、モードスイッチ66を押しながら選択スイッチ62を上側に一度だけクリックする(第一の操作信号)。モードスイッチ66を押しながら選択スイッチ62が上側にクリックされると(ステップS1)、コントローラ20は、上述と同様に、まず、ジャイロセンサ22で機体2の傾斜を検知し(ステップS2)、機体2の傾斜が±5°以内で、さらに水平姿勢であれば(ステップS3〜S4)、許容範囲内の水平姿勢を維持しつつ、機体2の持ち上げ高さを変える(ステップS7)。この際、コントローラ20は、各アウトリガ用切換制御弁40を制御して、対応する各縦シリンダ8を個別に格納作動させる指令を出す。つまり、ジャイロセンサ22からの信号を基にして機体2の水平姿勢を維持しつつ、第一の所定の時間(5秒)だけアウトリガ用切換制御弁40を制御して縦シリンダ8を格納作動させる。そして、この第一の所定の時間が経過した後、アウトリガ用切換制御弁40の制御を終了する(ステップS21、S22、S24〜S26)。
次いで、作業者は、さらに細かい調整を行いたい場合に、機体2を少し下げたい(格納したい)ときは、モードスイッチ66を押しながら選択スイッチ62を上側にダブルクリック(第二の操作信号)する(ステップS1)。これにより、この第二の操作信号をもらったコントローラ20は、上述と同様に、ジャイロセンサ22からの信号を基に機体2を水平姿勢に維持しつつ、4本の縦シリンダ8のアウトリガ用切換制御弁40を第二の所定時間だけ制御し、縦シリンダ8を格納作動させる(ステップS7)。なお、このときは、第一の所定時間よりも短い第二の所定時間(2秒)が経過した後に、アウトリガ用切換制御弁40の制御を終了する(ステップS21、S22、S27〜S29)。
以上説明したように、このクローラクレーン1のアウトリガ張出し状態調整装置によれば、4本のアウトリガ6A〜Dを制御するコントローラ20と、機体2の傾きを検出するジャイロセンサ22とを備えており、コントローラ20は、第三段階のアウトリガ操作モード、つまり、所定の操作信号が入力されたときに、各アウトリガ6A〜Dの張り出し状態を変えて機体2の水平姿勢および機体を持ち上げる高さを調整する張出し状態調整処理(上記ステップS1〜S7)を備えているので、機体2を水平姿勢にし、さらに、機体2の持ち上げ高さを変えることができる。
つまり、この張出し状態調整処理は、水平姿勢補正処理(ステップS6、(ステップS11〜S19))を有し、この水平姿勢補正処理は、作業者が、モードスイッチ66を押しながら選択スイッチ62を上または下にクリックすることで、アウトリガ6A〜Dを格納作動または張出し作動するための所定の操作信号が入力されたときに、当該入力された所定の操作信号に応じた作動方向で、ジャイロセンサ22からの傾斜の情報に基づいて、機体2が水平姿勢になるように各アウトリガ6A〜Dの張り出し状態を補正するので、作業者は、モードスイッチ66を押しながら選択スイッチ62をクリックすれば、機体2が水平姿勢になるように、各アウトリガ6A〜Dの張り出し状態を容易に設定することができる。
さらに、このコントローラ20の備える張出し状態調整処理は、機体高さ補正処理(ステップS7、(ステップS21〜S35))を有し、この機体高さ補正処理は、水平姿勢補正処理で機体2の姿勢が補正された後に、あるいは、機体2の姿勢が水平姿勢のときに、モードスイッチ66を押しながら選択スイッチ62をクリックすることで所定の操作信号が入力されたときに、当該入力された所定の操作信号に応じた作動方向で、ジャイロセンサ22からの傾斜の情報に基づいて、各アウトリガ6A〜Dの張り出し状態を制御して機体2の水平姿勢を維持しつつ機体2の持ち上げ高さを変えるので、作業者は、所定の操作信号を再び入力すれば、機体2の水平姿勢を維持しつつ機体2の高さを所望の高さに容易に調整することができる。
そして、水平姿勢補正処理(ステップS6)は、張出し状態を判定する処理(ステップS1〜S4)を有し、この処理は、各アウトリガ6A〜Dに所定の張り出しがなされた状態か否かを判定するので、まず、作業者によっておおまかな機体2の水平姿勢および高さの位置決め作業を行ってから、作業者が、所定の操作信号を入力することによって、所定の水平姿勢の状態か否かを容易に判定することができる。そして、この水平姿勢補正処理は、ステップS3(第一の判定手段)で、傾斜の情報が所定の第一の傾斜の値以下(例えば±5°以内)との判定がされたときに、ステップS4(第二の判定手段)で、傾斜の情報が所定の第二の傾斜の値(例えば±0.5°)を超えるとの判定がされたときに、各アウトリガ6A〜Dの張り出し状態を制御するので、例えば各アウトリガ6A〜Dの所定の張り出しを完全に自動化する場合と比較して、おおまかな位置決めについては、作業者が実施することによって迅速に水平姿勢に設定することができる。そして、第一の傾斜の値は、作業者が目視によって略水平姿勢であるとの判断を比較的容易になし得る値として、本実施形態の例では±5°に設定されているので、作業者が迅速に仮の水平姿勢を設定可能としつつ、その後の水平姿勢の補正についても迅速になされる。
また、この張出し状態を判定する処理(ステップS1〜S4)は、ステップS3(第一の判定手段)で、傾斜検出手段からの傾斜の情報に基づいて、その傾斜の情報が所定の第一の傾斜の値以下のときに所定の張り出しがなされたとの判定をするので、仮に完全に自動化する場合に必要と考えられる各アウトリガ6A〜Dの接地センサ等の部品が不要である。したがって、アウトリガ張出し状態調整装置の構成を簡素なものとし、コストを廉価にすることができる。
さらに、機体高さ補正処理(ステップS7、(ステップS21〜S35))は、ステップS4(第二の判定手段)で、傾斜の情報が、水平姿勢に対応させた値としての、所定の第二の傾斜の値以下(±0.5°以下)との判定がされたときに、各アウトリガ6A〜Dの張り出し状態を制御するので、上記所定の操作信号を作業者が入力することによって、その入力された所定の操作信号に応じた作動方向に機体2の持ち上げ高さを変えつつ機体2の水平姿勢を維持するように各アウトリガ6A〜Dの張り出し状態を所定の時間だけ制御して、アウトリガの張り出し状態を容易に設定できる。
そして、上記所定の操作信号は、前記作動方向のそれぞれに対して、シングルクリック(第一の操作信号)およびダブルクリック(第二の操作信号)の二つの操作信号が設定されており、機体高さ補正処理は、シングルクリック(第一の操作信号)が入力されたときには、当該入力されたシングルクリックに応じた作動方向で、各アウトリガ6A〜Dを第一の所定時間(5秒)だけ作動させ、また、ダブルクリック(第二の操作信号)が入力されたときには、当該入力されたダブルクリックに応じた作動方向で、各アウトリガ6A〜Dを、前記第一の所定時間よりも短い第二の所定時間(2秒)だけ作動させるので、作業者は、シングルクリックを入力すれば、機体2の持ち上げ高さを比較的に多く移動させることができ、また、ダブルクリックを入力すれば、機体2の持ち上げ高さを比較的に少なく移動させることができる。したがって、各アウトリガ6A〜Dの張り出し状態を一層きめ細かく設定することができる。
なお、本発明に係るアウトリガ張出し状態調整装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能な事は勿論である。
例えば、作業車両として、クローラクレーンを例に説明したが、これに限定されず、本発明に係るアウトリガ張出し状態調整装置は、機体から放射状に張り出して当該機体を支持する複数のアウトリガを有する作業車両であれば、種々の作業車両に採用することができる。
また、例えば、上記実施形態では、傾斜検出手段として、ジャイロセンサを用いた例で説明したが、これに限定されず、機体の傾斜を検出可能なセンサであれば、種々のセンサを採用することができる。
また、例えば上記実施形態では、所定の操作信号は、作動方向のそれぞれに対して二種類設定されている例で説明したが、これに限定されず、例えば所定の操作信号は、作動方向のそれぞれに対して一種類ずつ設定することができる。また、例えば所定の操作信号は、作動方向のそれぞれに対して三種類以上設定してもよい。しかし、操作を必要以上に煩雑なものとせずに、微調整できる構成とする上では、上記実施形態のように、所定の操作信号は、作動方向のそれぞれに対して二種類設定されていることは好ましい。
また、例えば上記実施形態では、張出し状態調整処理は、各アウトリガが所定の張り出し状態か否かを判定する張出し状態判定処理を備え、この張出し状態判定処理での判定に応じて、一連の水平姿勢補正処理または機体高さ補正処理を実行する例で説明したが、これに限定されず、所定の操作信号が入力されたときに、例えば所定の実行順序で、水平姿勢補正処理または機体高さ補正処理を実行するように構成してもよい。しかし、各アウトリガの所定の張り出しを初めから完全に自動化する場合と比較して、おおまかな位置決めを作業者が行って、その後に、一連の張出し状態調整処理を実行させて、迅速に水平姿勢に設定する上では、上記実施形態のように、張出し状態判定処理での判定に応じて、一連の水平姿勢補正処理または機体高さ補正処理を実行するように構成することは好ましい。
本発明に係る作業車両の一実施形態であるクローラクレーンの右側面図であり、同図では、機体上にアウトリガを格納した状態を示している。 図1に示すクローラクレーンの平面図であり、同図では、機体からアウトリガを放射状に張り出した状態を示している。 図1に示すクローラクレーンの左側面図であり、同図では放射状に張り出したアウトリガを設置した状態(アウトリガを地上に接地させて機体を持ち上げた状態)を示している。 アウトリガ装置を駆動するための油圧回路およびアウトリガ張出し状態調整装置を説明するブロック図である。 遠隔操作器を説明する図であり、同図(a)は、その斜視図、また、同図(b)は、その側面図である。 コントローラで実行される張出し状態調整処理のフローチャートである。 コントローラで実行される張出し状態調整処理のフローチャートである。 コントローラで実行される張出し状態調整処理のフローチャートである。
符号の説明
1 クローラクレーン(作業車両)
2 機体
3 クレーン装置
4 運転席
5 原動部
6 アウトリガ装置
6A、6B、6C、6D アウトリガ
7 クローラ装置
8 縦シリンダ
9 ブーム
10 ウインチ
11 制御部
12 操作装置
13 コントロールバルブ
20 コントローラ
21 油圧ポンプ
22 ジャイロセンサ(傾斜検出手段)
27 主管路
29 戻り管路
40 アウトリガ用切換制御弁
54 受信機
60 遠隔操作器
65 速度レバー
H 機体の持ち上げ高さ

Claims (2)

  1. 機体と、その機体から放射状に張り出して当該機体を支持する複数のアウトリガとを有する作業車両に用いられ、前記複数のアウトリガを制御するコントローラと、前記機体の傾きを検出する傾斜検出手段とを備え、前記複数のアウトリガの張り出し状態を所望の状態に調整するためのアウトリガ張出し状態調整装置であって、
    前記コントローラは、前記アウトリガを格納作動または張出し作動するための所定の操作信号が入力されたときに、前記複数のアウトリガの張り出し状態を変えて前記機体の水平姿勢および前記機体を持ち上げる高さを調整する張出し状態調整手段を備え、
    前記張出し状態調整手段は、前記所定の操作信号が入力されたときに、前記傾斜検出手段からの傾斜の情報に基づいて、前記機体が水平姿勢になるように前記複数のアウトリガの張り出し状態を補正する水平姿勢補正手段と、前記所定の操作信号が入力されたときに、前記機体の姿勢が水平姿勢のときに、前記傾斜検出手段からの傾斜の情報に基づいて、前記機体の水平姿勢を維持しつつ、当該入力された所定の操作信号に応じた作動方向に前記複数のアウトリガを所定の時間だけ作動させて前記機体の持ち上げ高さを変える機体高さ補正手段とを有し、
    前記張出し状態調整手段は、前記所定の操作信号が入力されたときに、前記各アウトリガが所定の張り出し状態か否かを判定する張出し状態判定手段を備え、前記張出し状態判定手段は、前記傾斜の情報が所定の第一の傾斜の値以下か否かを判定する第一の判定手段と、前記傾斜の情報が前記第一の傾斜の値以下のときに、前記第一の傾斜の値よりも小さい所定の第二の傾斜の値以下か否かを判定する第二の判定手段とを有し、
    前記水平姿勢補正手段は、前記第一の判定手段で、前記傾斜の情報が前記所定の第一の傾斜の値以下との判定がされたときに、前記第二の判定手段で、前記傾斜の情報が前記所定の第二の傾斜の値を超えるとの判定がされたときに、前記複数のアウトリガの張り出し状態を補正し、前記機体高さ補正手段は、前記第二の判定手段で、前記傾斜の情報が前記所定の第二の傾斜の値以下との判定がされたときに、前記複数のアウトリガを所定時間だけ作動させることを特徴とするアウトリガ張出し状態調整装置。
  2. 前記所定の操作信号は、前記作動方向のそれぞれに対して、第一の操作信号および第二の操作信号の二つの操作信号が設定されており、
    前記機体高さ補正手段は、前記第一の操作信号が入力されたときには、当該入力された第一の操作信号に応じた作動方向で、前記複数のアウトリガを第一の所定時間だけ作動させ、前記第二の操作信号が入力されたときには、当該入力された第二の操作信号に応じた作動方向で、前記複数のアウトリガを、前記第一の所定時間よりも短い第二の所定時間だけ作動させることを特徴とする請求項1に記載のアウトリガ張出し状態調整装置。
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