JP5062948B2 - 燃料電池発電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ハウジング内に複数の発電ユニットを備えてなる燃料電池発電装置に関する。
燃料電池発電装置は、電解質層を燃料極と空気極で挟持した構造の単電池に、反応ガスとして燃料極に水素を含む燃料ガスを、また空気極に酸素を含む空気を供給し、電気化学反応により電気エネルギーを得るものである。通常、1つの単電池で得られる発生電圧は1Vに満たない低電圧であり、また発生電流も電極面積により制限を受けて少ない。
そこで、実用の燃料電池発電装置においては、複数の単電池を電気的に直列接続して発電部を構成し、さらに、複数の発電部を電気的に接続する手法がとられる。この際、各発電部からの発生電力を有効に活用するには、各発電部の電池反応が均一であることが必要になる。燃料電池の電池反応は直流電流量に比例するため、各発電部の発生電力を均一にするためには、各発電部への反応ガスの供給量の差を少なく、望ましくは等量にすることが重要となる。
また、一部の発電部への燃料ガス供給量が少なくなった場合、その発電部では燃料枯れが起こり、単電池が酸化により破損してしまう恐れも生じるため、各発電部への反応ガスの供給量に差があってはならない。各発電部への反応ガス供給配管に、例えば質量流量計等の精密流量制御装置を配置することにより、容易に各発電部に等量の反応ガスを供給することはできる。
しかしながら、これらの精密流量制御装置は高価であり、広い設置スペースが必要となり、また制御系が複雑になるという問題がある。
これらの問題を解決するために、各発電部への流量差が生じる原因となる各発電部の圧力損失差を制御する装置を設けた燃料電池発電装置(例えば、特許文献1参照)、各発電部の圧力損失を調整するための流量調整用手動弁を設けた燃料電池発電装置(例えば、特許文献2参照)等が提案されている。
特開平9−259907号公報 特開2000−40518号公報
上記特許文献1に開示されている燃料電池発電装置においては、高価な質量流量計を使用しないためコスト的には有利であるが、各発電部ごとに圧力損失を補償する機構を設置せねばならないため、省スペース化、制御系の簡易化の点で問題がある。
また、上記特許文献2に開示されている燃料電池発電装置においては、低コスト化、省スペース化、制御系の簡易化の点では効果はあるものの、運転中における、例えば、反応ガスの脈動等による供給状態の変動、単電池の通気率等の変化による発電部の圧力損失の変動等に対応することができないという問題がある。特に、固体酸化物型燃料電池の場合には、運転中の発電部は通常600℃以上の高温となるため、発電部中を流れる反応ガスの温度変化、体積変化により圧力損失も変化するため、対応はさらに困難となる。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、複数の燃料電池発電部に、流量制御装置や圧力損失差を制御する装置等を個々に用いることなく、反応ガス等の流体を、供給量の差を少なく分配、望ましくは等量分配できる、低コスト、省スペースで、かつ制御が簡易な燃料電池発電体を提供することを目的とする。
本発明は、数の単電池を電気的に接続してなる発電部と、内部に改質触媒を収容してなり、燃料ガス供給装置より供給される被改質ガスを改質して前記発電部に燃料ガスを供給するための改質器とを備えてなる発電ユニットの複数個を電気的に直列に接続してなるとともに、前記改質器自体の圧力損失が、前記発電部の圧力損失よりも大きいことを特徴とする。
発電部には、燃料ガスが分配されて供給されるが、本発明の燃料電池発電装置では、改質器自体の圧力損失が、発電部の圧力損失よりも大きいことから、各発電部に圧力損失差があったとしても、その圧力損失差を小さくでき、燃料ガスを各発電部にほぼ均等に供給することができる。
また、改質器は、固定された圧力損失を有するため、従来のような複雑な制御を必要とせず、流体を各発電部に均等に供給することができる。
このような燃料電池発電装置では、複数の発電部が電気的に直列に接続されている。即ち、各発電部が並列に接続されている場合、各発電部にはそれぞれ異なる電流が発生するため、それぞれの電流に見合うだけの燃料ガス量を発電部ごとに制御して供給する必要があるが、複数の発電部が直列に接続されている場合は、各発電部には同一電流が流れ、その電流を発生させるためには、それぞれの発電部に等量の燃料ガスを供給する必要がある。もし、取出電流に対応する燃料ガスを供給できない場合にはいわゆる燃料枯れ等が発生し、発電部の破損等が生じる虞がある。破損が生じなくても出力低下を招く。本発明では、上記したように、改質器が固定値の圧力損失を有するため、各発電部に等量の燃料ガスを供給でき、各発電部が電気的に直列に接続されている場合に好適に用いることができる。
また、本発明の燃料電池発電装置は、前記燃料ガス供給装置と前記改質器とを接続する被改質ガス供給管自体の圧力損失が、前記発電部の圧力損失よりも大きいことを特徴とする。それにより、各発電部に圧力損失差があったとしても、その圧力損失差を小さくでき、燃料ガスや空気等の反応ガス、水蒸気等の気体、あるいは水等の液体からなる流体を各発電部にほぼ均等に供給することができる。特に、被改質ガス供給管の圧力損失が、各発電部の圧力損失の差よりも大きい場合が望ましく、この場合には、各発電部への燃料ガスの均等分配の効果が大きくなる。さらに、被改質ガス供給管の圧力損失が、各発電部の圧力損失の最小値より大きい場合に、その効果は特に大きくなる。
さらに、本発明の燃料電池発電装置は、被改質ガス供給管に層流素子を設けることができる。このような燃料電池発電装置では、発電部に供給される燃料ガスのガス流れの乱れが少なくなり、発電量が安定するためさらに望ましい。
さらに、本発明の燃料電池発電装置は、燃料ガス供給装置に主供給配管が接続され、該主供給配管と複数の被改質ガス供給管とが接続されているとともに、主供給配管に流量調整装置が設けられており、該流量調整装置の下流側に、被改質ガスを加湿するための加湿
装置が設けられていることを特徴とする。このような燃料電池発電装置では、燃料ガスを各発電部に分配する主供給配管に流量調整装置を設け、この流量調整装置により、各発電部に分配される燃料ガスの合計量を調整するだけで良い。分配した燃料ガスを各発電部に供給する被改質ガス供給管の圧力損失を各発電部の圧力損失、あるいは、各発電部の圧力損失差よりも大きくすることにより、分配した燃料ガスを各発電部に供給する各被改質ガス供給管の個々に、流量制御装置や圧力損失差を制御する装置を配置しなくても、各発電部へ分配される燃料ガスの量の差を少なくし、あるいは等量とすることができる。
また、流量調整装置の下流側に、燃料ガスを加湿するための加湿装置設けられている。燃料ガスを各発電部に分配する主供給配管には、水蒸気改質を行うための水蒸気を付加、混合するため、加湿装置が設けられているが、この加湿装置は、圧力損失が小さいこと、安定した水蒸気分圧が得られるという点から、液滴状の温水の中を燃料ガスが通過する型式のものが好適である。この場合は、加湿装置により、水蒸気改質を行うために必要な水蒸気が付加、混合されれば、発電部への水分の供給は不要となる。
本発明の燃料電池発電装置では、改質器自体の圧力損失が、発電部の圧力損失よりも大きいことから、各発電部に圧力損失差があったとしても、その圧力損失差を小さくでき、燃料ガスを各発電部にほぼ均等に供給することができる。これにより、複数の発電部に、流量制御装置や圧力損失差を制御する装置等を個々に用いることなく、燃料ガスの供給量の差を少なく分配、望ましくは等量分配することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の燃料電池発電装置の好適実施形態として、固体酸化物型燃料電池を例として説明する。
本発明の燃料電池発電装置は、電解質層を燃料極と空気極で挟持した構造の単電池(以下セルということもある)を複数電気的に直列接続して構成された複数の発電部(以下セルスタックということもある)と、該セルスタックに改質ケースと燃料ガスケース等を装着して構成された発電ユニットと、電気的に直列接続された複数のセルスタック、熱交換装置、燃料ガス導入管、断熱材等で構成された燃料電池組立体とを具備しており、さらに
、燃料電池組立体の各発電部に、燃料ガスを等量供給する燃料ガス供給装置とを具備するものである。
(燃料電池組立体)
先ず、燃料電池組立体について説明する。燃料電池組立体は図1、2及び図3を参照して説明すると、略直方体形状のハウジング2を具備している。このハウジング2の6個の壁面の外面には適宜の断熱材から形成された断熱壁(遮熱部材)、即ち上断熱壁4、下断熱壁6、右側断熱壁8、左側断熱壁9、前断熱壁10及び後断熱壁11が配設されている。ハウジング2内には発電・燃焼室12が規定されている。
前断熱壁10及び/又は後断熱壁11は着脱自在或いは開閉自在に装着されており、前断熱壁10及び/又は後断熱壁11を離脱或いは開動せしめることによって発電・燃焼室12内にアクセスすることができる。所望ならば、各断熱壁の外面に金属板製でよい外壁を配設することができる。
ハウジング2内の上端部には空気室(ガス室)16が配設されている。空気室16は上下方向寸法が比較的小さい直方体形状のケース17内に規定されている。空気室16には、発電・燃焼室に向かって空気(酸素含有ガス)を送り込むための空気導入管(ガス供給手段)22の上端が連通している。空気導入管22は複数本あり、その形状は円筒や中空板構造などが考えられる。図1、2では円筒の空気導入管22を記載した。空気導入管22は後述するセルスタック間に配置されており、セルの下端部において開口し、この開口部から空気が噴出する構造となっている。空気導入管22はセラミックスなどの耐熱性の高い材料で作製するのが好適である。
そして、空気室16には、低温ガス供給管18が設けられており、この低温ガス供給管18は、上断熱壁4を貫通し、外部に延設されている。
この低温ガス供給管18は、空気室16内に供給されるガスと同一種、即ち、低温の空気を空気室16内に供給するものであり、低温ガス供給管18により供給される空気は、予熱された空気の温度よりも低温である必要がある。特には、室温程度が望ましい。
低温ガス供給管18は、図2に示すように、発電ユニット56a、56b、56c及び56d、即ち、燃料電池セル集合体の中央部を冷却するような空気室16の位置に接続されている。言い換えれば、発電ユニット56a、56b、56c及び56d間に配設された空気導入管22のケース17側板への開口部集合体中央に対して、対向するケース17側板の位置に開口するように低温ガス供給管18が設けられている。
ハウジング2の両側部、更に詳しくは右側断熱壁8の内側及び左側断熱壁9の内側には、全体として平板形状である熱交換器24が配設されている。熱交換器24の各々は実質上鉛直に延在する中空平板形態のケース26から構成されている。
かかるケース26内にはその横方向中間に位置する仕切板28が配設されており、ケース26内は内側に位置する排出路30と外側に位置する流入路32とに区画されている。排出路30内には上下方向に間隔をおいて3枚の仕切壁34及び36が配置されている。更に詳述すると、排出路30内には、その前縁はケース26の前壁(図示していない)から後方に離隔して位置するがその後縁はケース26の後壁(図示していない)に接続されている形態の仕切壁34と、その前縁はケース26の前壁に接続されているがその後縁はケース26の後壁から前方に離隔して位置せしめられている仕切壁36とが交互に配置されており、かくして燃焼ガス排出路30はジグザグ形態にせしめられている。なお、所望ならばジグザグ形態の流路以外の形態でも良い。
同様に、流入路32内にも上下方向に間隔をおいて3枚の仕切壁38及び40、即ちその前縁はケース26の前壁(図示していない)から後方に離隔して位置するがその後縁はケース26の後壁(図示していない)に接続されている形態の仕切壁38と、その前縁はケース26の前壁に接続されているがその後縁はケース26の後壁から前方に離隔して位置せしめられている仕切壁40とが交互に配置されており、かくして流入路32もジグザグ形態にせしめられている。なお、所望ならばジグザグ形態の流路以外の形態でも良い。
ケース26の内側壁の上端部には排出開口42が形成されており、排出路30は排出開口42を介して発電・燃焼室12と連通せしめられている。図示の実施形態においては、熱交換器24の各々の発電・燃焼室12側、即ち、燃料電池セル側、及び燃料電池セルの上下には、蓄熱材からなる蓄熱壁(遮熱部材)が配置されている。即ち右側蓄熱壁44a、左側蓄熱壁44b、前蓄熱壁44c及び後蓄熱壁44d、下蓄熱壁44e、上断熱壁44fが、セル集合体を取り囲むように配設されている。かかる右側蓄熱壁44a、左側蓄熱壁44bの上部には、排出開口42の下縁と実質上同高に位置して開口する開口部45が形成されており、排出開口42は開口部45を通して発電・燃焼室12に連通せしめられている。
ハウジング2の6個の壁面の外面に形成された断熱壁4、6、8、9、10、11は、アルミナ/シリカ系の汎用断熱材から形成されており、セル集合体を取り囲むように形成された蓄熱壁44a、44b、44c、44d、44e、44fは、密度が前記断熱材4、6、8、9、10より大きいアルミナ純度の高い断熱材から形成されている。断熱壁4、6、8、9、10、11と蓄熱壁44a、44b、44c、44d、44e、44fは同一材料から形成されていても良いが、蓄熱材の密度は断熱材よりも大きいことが望ましい。断熱壁4、6、8、9、10、11の密度は0.26g/cm以下、蓄熱壁44a、44b、44c、44d、44e、44fの密度は0.32g/cm以下で、両者の熱伝導率は0.1〜0.4W/(m・K)であることが望ましい。
ケース26の上壁における外側部には流入開口48が形成されており、流入路32はかかる流入開口48を介して空気室16に連通せしめられている。熱交換器24、流入開口48は、ガス供給流路を構成している。流入路32の各々の後方には上下方向に細長く延びる二重筒体50(図1にその上端部のみを図示している)が配設されており、かかる二重筒体50は外側筒部材52と内側筒部材54とから構成されている。排出路30の下端部は外側筒部材52と内側筒部材54との間に規定されている排出路の下端部に接続されており、流入路32の下端部は内側筒部材54内に規定されている流入路に接続されている。
而して、図示の燃料電池組立体における上述したとおりの構成は、本出願人の出願にかかる特願2003−295790号の明細書及び図面に開示されている燃料電池組立体と実質上同一であるので、上述した構成の詳細については上記特願2003−295790号の明細書及び図面に委ね、本明細書においては説明を省略する。
上述した発電・燃焼室の下部には4個の発電ユニット56a、56b、56c及び56dが配置されている。発電ユニット56a、56b、56c及び56dは、夫々、上述した空気導入管22間に位置せしめられている。言い換えれば、発電ユニット56a、56b、56c及び56d間に、空気導入管22が配設されている。図1、2と共に、図3、4を参照して説明を続けると、発電ユニット56aは前後方向(図1において紙面に垂直な方向)に細長く延びる直方体形状の燃料ガスケース58aを具備している。
燃料ガス室を規定している燃料ガスケース58aの上面上にはセルスタック60aが装着されている。セルスタック60aは上下方向に細長く延びる直立セル62を燃料ガスケース58aの長手方向(即ち前後方向)に複数個縦列配置して構成されている。図5に明確に図示する如く、セル62の各々は電極支持基板64、内側電極層である燃料極層66、固体電解質層68、外側電極層である酸素極層70、及びインターコネクタ72から構成されている。
電極支持基板64は上下方向に細長く延びる柱状の板状片であり、その断面形状は平坦な両面と半円形状の両側面を有する。電極支持基板64にはこれを鉛直方向に貫通する複数個(図示の場合は6個)の燃料ガス通路74が形成されている。電極支持基板64の各々は燃料ガスケース58aの上壁上に、例えば耐熱性に優れたセラミック接着剤によって接合される。
燃料ガスケース58aの上壁には図1において紙面に垂直な方向に間隔をおいて左右方向に延びる複数個のスリット(図示していない)が形成されており、電極支持基板64の各々に形成されている燃料ガス通路74がスリットの各々に従って燃料ガス室に連通せしめられる。
インターコネクタ72は電極支持基板64の片面(図5のセルスタック60aにおいて上面)上に配設されている。燃料極層66は電極支持基板64の他面(図5のセルスタック60aにおいて下面)及び両側面に配設されており、その両端はインターコネクタ72の両端に接合せしめられている。固体電解質層68は燃料極層66の全体を覆うように配設され、その両端はインターコネクタ72の両端に接合せしめられている。酸素極層70は、固体電解質層68の主部上、即ち電極支持基板64の他面を覆う部分上に配置され、電極支持基板板64を挟んでインターコネクタ72に対向して位置せしめられている。
セルスタック60aにおける隣接するセル62間には集電部材76が配設されており、一方のセル62のインターコネクタ72と他方のセル62の酸素極層70とを接続している。セルスタック60aの両端、即ち図5において上端及び下端に位置するセル62の片面及び他面にも集電部材76が配設されている。セルスタック60aの両端に位置する集電部材76には電力取出手段(図示していない)が接続されており、かかる電力取出手段はハウジング2の前断熱壁10、後断熱壁11、または下断熱材6を通してハウジング2外に延在せしめられている。所望ならば、セルスタック60a、60b、60c及び60dの各々に電力取出手段を配設することに代えて、適宜の接続手段によってセルスタック60a、60b、60c及び60dを相互に直列接続し、4個のセルスタック60a、60b、60c及び60dに関して共通の電力取出手段を配設することもできる。
セル62について更に詳述すると、電極支持基板64は燃料ガスを燃料極層66まで透過させるためにガス透過性であること、そしてまたインターコネクタ72を介して集電するために導電性であることが要求され、かかる要求を満足する多孔質の導電性セラミック(若しくはサーメット)から形成することができる。
燃料極層66及び/又は固体電解質層68との同時焼成によりセル62を製造するためには、鉄属金属成分と特定希土類酸化物とから電極支持基板64を形成することが好ましい。所要ガス透過性を備えるために開気孔率が30%以上、特に35乃至50%の範囲にあるのが好適であり、そしてまたその導電率は300S/cm以上、特に440/cm以上であるのが好ましい。
燃料極層66は多孔質の導電性セラミック、例えば希土類元素が固溶しているZrO(安定化ジルコニアと称されている)とNi及び/又はNiOとから形成することができる。
固体電解質層68は、電極間の電子の橋渡しをする電解質としての機能を有していると同時に、燃料ガスと空気とのリークを防止するためにガス遮断性を有するものであることが必要であり、通常、3〜15モル%の希土類元素が固溶したZrOから形成されている。
酸素極層70は所謂ABO型のペロブスカイト型酸化物からなる導電セラミックから形成することができる。酸素極層70はガス透過性を有していることが必要であり、開気孔率が20%以上、特に30〜50%の範囲にあることが好ましい。
インターコネクタ72は導電性セラミックから形成することができるが、水素ガスでよい燃料ガス及び空気と接触するため、耐還元性及び耐酸化性を有することが必要であり、このためにランタンクロマイト系のペロブスカイト型酸化物(LaCrO系酸化物)が好適に使用される。インターコネクタ72は電極支持基板64に形成された燃料ガス通路74を通る燃料ガス及び電極支持基板64の外側を流動する空気のリークを防止するために緻密質でなければならず、93%以上、特に95%以上の相対密度を有していることが望まれる。
集電部材76は弾性を有する金属又は合金から形成された適宜の形状の部材或いは金属繊維又は合金繊維から成るフェルトに所要表面処理を加えた部材から構成することができる。
図4を参照して説明を続けると、発電ユニット56aは、セルスタック60aの上方を前後方向に細長く延びる長方体形状(或いは円筒形状)であるのが好都合である改質ケース78aも具備している。改質ケース78aの前面には燃料ガス送給管80aの一端即ち上端が接続されている。
燃料ガス送給管80aは下方に延び、次いで湾曲して後方に延び、燃料ガス送給管80aの他端は上記燃料ガスケース58aの前面に接続されている。改質ケース78aの後面には被改質ガス供給管82aの一端が接続されている。被改質ガス供給管82aは改質ケースから下方に延び、ハウジング2の下を通ってハウジング2外に延出している。
被改質ガス供給管82aは都市ガス等の炭化水素ガスでよい被改質ガス供給源(図示していない)に接続されており、被改質ガス供給管82aを介して改質ケース78aに被改質ガスが供給される。改質ケース78a内には燃料ガスを水素リッチな燃料ガスに改質するための適宜の改質触媒が収容されている。
図示の実施形態においては、改質ケース78aは燃料ガス送給管80aを介して燃料ガスケース58aに接続され、これによって所要位置に保持されているが、所要ならば、図4に二点鎖線で図示する如く、例えば上記被改質ガス供給管82aの下面と燃料ガスケース58aの後端部下面或いは後面との間に適宜の支持部材84aを付設することもできる。
図3において説明すると、発電ユニット56cは上述した発電ユニット56aと実質上同一であり、発電ユニット56b及び56dは、発電ユニット56a及び56cに対して前後方向が逆に配置されていること、従って改質ケース78b及び78dと燃料ガスケース58b及び58dとを接続する燃料ガス送給管(図示していない)が後側に配置され、被改質ガス供給管82b及び82dが改質ケースから下方に延び、ハウジング2の下を通ってハウジング2外に延出している。
上述したとおりの燃料電池組立体においては、被改質ガスが被改質ガス供給管82a、82b、82c、82dを介して改質ケース78a、78b、78c及び78dに供給され、改質ケース78a、78b、78c及び78d内において水素リッチな燃料ガスに改質された後に、燃料ガス送給管80a、80b、80c、80dを通して燃料ガスケース58a、58b、58c及び58d内に規定されている燃料ガス室に供給され、次いでセルスタック60a、60b、60c及び60dに供給される。
セルスタック60a、60b、60c及び60dの各々においては、酸素極において、
1/2O+2e→O2−(固体電解質)
の電極反応が生成され、燃料極において、
2−(固体電解質)+H→HO+2e
の電極反応が生成されて発電される。
発電に使用されることなくセルスタック60a、60b、60c及び60dから上方に流動した燃料ガス及び空気は、起動時に発電・燃焼室12内に配設されている点火手段(図示していない)によって点火されて燃焼される。周知の如く、セルスタック60a、60b、60c及び60dにおける発電に起因して、そしてまた燃料ガスと空気との燃焼に起因して発電・燃焼室12内は例えば1000℃程度の高温になる。改質ケース78a、78b、78c及び78dは発電・燃焼室12内に配設され、セルスタック60a、60b、60c及び60dの直ぐ上方に位置せしめられており、燃焼炎によって直接的にも加熱され、かくして発電・燃焼室12内に生成される高温が被改質ガスの改質に効果的に利用される。
発電・燃焼室12内に生成された燃焼ガスは熱交換器24に形成されている排出開口42から排出路30に流入し、ジグザグ状に延在する排出路30を流動した後に二重筒体50の外側筒部材52と内側筒部材54との間に規定されている排出路を通して排出される。燃焼ガスが二重筒体50における排出路を流動する際には、二重筒体50における流入路を空気が流動し、燃焼ガスと空気との間で熱交換が行われる。
そしてまた、燃焼ガスが熱交換器24の排出路30をジグザグ状に流動せしめられる際には、空気が熱交換器24の流入路32をジグザグ状に対向するように流動せしめられる。かくして燃焼ガスと空気との間で効果的に熱交換されて空気が予熱される。
長期間に渡って発電を遂行することによってセルスタック60a、60b、60c及び60dの一部或いは全部が劣化した場合には、ハウジング2の前断熱壁10或いは後断熱壁11を離脱或いは開動せしめ、発電ユニット56a、56b、56c及び56dの一部或いは全部をハウジング2内から取り出す。
そして、発電ユニット56a、56b、56c及び56dの一部或いは全部を新しいものに交換して、或いは発電ユニット56a、56b、56c及び56dの一部或いは全部におけるセルスタック60a、60b、60c及び60dのみを新しいものに交換して、再びハウジング2内の所要位置に装着すればよい。発電ユニット56a、56b、56c及び56dの一部あるいは全部における改質ケース78a、78b、78c及び78d内に収容されている改質触媒を交換することが必要な場合にも、発電ユニット56a、56b、56c及び56dの一部或いは全部をハウジング2内から取り出し、発電ユニット56a、56b、56c及び56dの一部或いは全部における改質ケース78a、78b、78c及び78d自体を新しいものに或いは改質ケース78a、78b、78c及び78d内の改質触媒のみを新しいものに交換すればよい。
改質ケース78a、78b、78c及び78d内の改質触媒の交換を充分容易に遂行し得るようになすために、所望ならば改質ケース78a、78b、78c及び78dの一部を開閉自在な扉にせしめることができる。
一方、空気は二重筒体50の内側筒部材54内に規定されている流入路を通して熱交換器24の流入路32に供給され、熱交換器24を通過して予熱(加熱)された空気は、空気室16に一旦貯留され、空気導入管22を通って燃焼・発電室12のセルスタック間に供給される。この際、空気導入管22はセルスタック60の燃料電池セル62の上端の燃料ガス通路74近傍で燃焼する燃焼ガス雰囲気中を通過する。従って、空気室16の予熱空気はセルスタック60上部の燃焼領域でさらに加熱され、高温に暖められた空気がセルに供給される。
通常運転時は前記熱交換器24で予熱された空気が空気室16に導入され、この空気室16から空気導入管22を用いて燃焼・発電室12へ空気が導入されるが、発電室の温度が想定以上に上昇した場合は、前記熱交換器24を通らない低温ガス供給管18を通ってきた低温の空気が空気室16に導入され、熱交換器24を通過して予熱された空気と混合されて、空気室16の空気温度がある程度低下する。この空気を発電室12、即ち、セルスタック間に供給することにより、通常運転時より温度の低い空気がセルスタック間に導入されるので、発電室12、即ち燃料電池セルの過度に上昇した温度が低下されるので、発電室内の温度を適宜にコントロールできる良好な燃料電池組立体が提供される。
また、空気室16内の空気温度は、低温ガス供給管18から供給された外気と、熱交換器24を通過して予熱された空気と混合されるため、室温ほど低温の空気ではないので、熱い燃料電池セル60に供給しても、燃料電池セル60のクラックや熱衝撃破壊を引き起こすなどの不具合を避けることが出来るので、燃料電池発電システム全体の機能劣化が抑えられ寿命が延ばすことができる。
さらに、低温ガス供給管18による低温ガスの供給を、空気供給管22の開口部中央部に向けて供給することにより、さらに、両側の熱交換器から加熱された空気を開口部中央部に向けて供給することにより、最も加熱しやすいセル集合体の中央部に空気供給管22により供給される空気を最も低温とでき、中央部から離れるに従って高い温度とすることができ、最適な冷却手段とすることができる。
また、ハウジング2内であってセル集合体の周囲に、蓄熱壁44a、左側蓄熱壁44b、前蓄熱壁44c及び後蓄熱壁44d、下蓄熱壁44e、上断熱壁44fを、ハウジング2の外面に上断熱壁4、下断熱壁6、右側断熱壁8、左側断熱壁9、前断熱壁10及び後断熱壁11を配置することにより、セル周囲の高温の熱を蓄熱壁により蓄熱するとともに、外部への熱放散を蓄熱壁及び断熱材と併せて効果的に抑制することができ、分散型発電用の燃料電池組立体において、発熱量の少ない部分負荷運転時においても、有効に発電温度を維持できる。
即ち、分散型発電用の燃料電池組立体では発電量は少ないため小型であり、定常運転時には熱自立し、効果的に発電するが、燃料ガス量を少なくして発電量を少なくした場合、発熱量が少なくなり、熱自立しなくなる傾向にあるが、本発明では、断熱壁によりハウジング内に熱を有効に閉じ込め、定常運転時の高温の熱を蓄熱壁に吸収させ、部分負荷運転し発熱量が少なくなった場合に熱を放散させ、ハウジング内の温度を有効に維持できる。
尚、本発明では、改質ケースはセルスタックの上方以外の場合でも、改質ケースをハウジング内に設けない場合であっても良い。
そして、本発明では、被改質ガス供給管82a〜82dは、ハウジング2の外部において、燃料ガスを供給する燃料ガス供給装置91に接続されている。この燃料ガス供給装置91により、被改質ガスが各改質ケース78a〜dを介して各セルスタック60a〜dに等量分配され、供給される。
なお、上記形態では、空気室に低温ガス供給手段を設け、空気供給管により、燃料電池セルの外面に空気を供給する場合について説明したが、空気供給管により燃料電池セルの内部に空気を供給するようにしても良いことは勿論である。尚、この場合、燃料電池セルの内側には空気極が、外側には燃料極が形成されることは言うまでもない。
続いて、燃料ガス供給装置91について説明する。
図6は、同一仕様の4つの発電ユニット56a〜56dに、水素を含む燃料ガスを分配して供給する燃料ガス供給装置91の要部配管系統図である。主供給配管100には、バルブ101及び流量調整器102が設けられている。
必要な所定の圧力に調整された、都市ガス、プロパンガス等の水素を含む燃料ガスは、バルブ101を開くことにより主供給配管100に供給される。供給された燃料ガスは、主供給配管100に配置された流量調整器102により、4つの発電ユニット107a〜107d全体で必要な量に調整された後、図6の場合には、水蒸気改質を行うための加湿器103を通して水蒸気と混合され、分流器104にて、被改質ガス供給管(以下の説明において分配供給配管という)105a〜105dに分配され、各発電ユニット56a〜56dに供給される。
燃料電池セル62の気孔率の差、セル中の燃料ガス通路を流れる燃料ガスの温度変化、体積変化の状態の差により、それぞれのセルスタック60a〜60dの圧力損失は異なる。従来の燃料ガス供給装置では、この各セルスタックの圧力損失の差が各分配供給配管への燃料の等量分配を困難にし、圧力損失の大きなセルスタックへ供給される燃料量よりも
圧力損失の小さなセルスタックへ供給される燃料量が多くなることは避けられず、その対策として、各分配供給配管に、流量制御装置、あるいは圧力損失差を制御する装置を配置していた。
本発明では、セルスタック60a〜60dの圧力損失の差の影響を減らすために、各発電ユニット56を構成する改質ケース78の圧力損失を、セルスタック60a〜60dの圧力損失よりも大きくしたものであり、これにより、各分配供給配管105a〜105dのそれぞれに流量調整装置等を配置しなくても、主供給配管100に供給された燃料ガスを、各分配供給配管105a〜105bへ、供給量の差を少なく分配することができる。


さらに加えて、本発明では、セルスタック60a〜60dの圧力損失の差の影響を減らすために、分配供給配管105a〜105dの圧力損失を、セルスタック60a〜60dの圧力損失よりも大きくすることもでき、これにより、各分配供給配管105a〜105dのそれぞれに流量調整装置等を配置しなくても、主供給配管100に供給された燃料ガスを、各分配供給配管105a〜105bへ、供給量の差を少なく分配することができる。
尚、分配供給配管105a〜105dの圧力損失を、セルスタック60a〜60dの圧力損失よりも大きくしたが、分配供給配管105a〜105dの圧力損失を、セルスタック60a〜60dの圧力損失の差よりも大きくすることによっても、上記した効果を得ることができる。
即ち、各セルスタック60a〜60dの圧力損失以上に分配供給配管105a〜105dの圧力損失を大きなものにすれば、その分配供給配管105a〜105dでの圧力損失の作用が大きくなり、セルスタック60a〜60dの圧力損失バラツキがあったとしても影響が小さくなる。
例えば、二つのセルスタックの圧力損失が0.11kPa、0.14kPaとすると、そのバラツキは0.03kPaになる。この二つのセルスタックに対して、計250ccの燃料を流したとすると、各セルスタックに供給される燃料量は140cc、110ccとなり、その差は30ccとなる。ここで、分配供給配管の圧力損失を両セルスタックの圧力損失差0.03kPaの10倍の0.3kPaにすると、分配供給配管とセルスタックの合計の圧力損失はそれぞれ0.41、0.44kPaとなり、上記と同様に250ccの燃料を流した場合、各セルスタックに供給される燃料は129、121ccとなりバラツキを8ccに抑えることができる。
セルスタックの圧力損失に対する分配供給配管の圧力損失の大きさの比は特に制限するものではないが、小さいと分配量の差を少なくする効果が小さくなり、逆に大きいと燃料ガスの供給圧を高めるための加圧ポンプの設置等が必要になり、コストアップ、大型化等の問題が生じるため、これらの問題が起こらない範囲で適宜設定する必要がある。
圧力損失の大きさは、分配供給配管の圧力損失が各セルスタックの圧力損失バラツキの10倍以上、できれば20倍以上が望ましい。
分配供給配管、及び発電ユニットの圧力損失は、分流器104と分配供給配管105との接続部に取り付けた圧力測定口111、及び各分配供給配管105a〜105dと各セルスタック60a〜60dとの接続部に取り付けた圧力測定口に圧力計を装着して、セルスタックの排ガス出口側を開放状態にして燃料ガスを流し、各圧力測定口の圧力を測定し、その差から求めることができる。
圧力損失は流量により変化するため、いくつかのセルスタックを任意に選択し、そのセルスタックについて、燃料電池発電装置の運転条件の範囲でセルスタックの流量と圧力損
失の関係、及びセルスタックの圧力損失のばらつきを調べ、その結果から、分配供給配管の圧力損失の値を決定すれば良い。
分配供給配管の圧力損失を高めるには、配管径を細くする方法、配管内に気体の流れを妨害する物を充填する方法、配管を屈曲させる方法、配管を長くする方法等の一般的な方法が使用できる。
同一仕様のセルスタックを電気的に直列接続した型式仕様の燃料電池発電装置では、上記の方法で、一度分配供給配管の圧力損失の値を決定すれば、該同型式仕様の燃料電池発電装置には、共通してこの分配供給配管が使用できる。
また、図7に示すように、圧力損失を高めた分配供給配管と共に、分配供給配管105a〜105dに、セルスタック60a〜60dの圧力損失よりも大きな圧力損失を有する圧力損失発生装置(圧損付加器ということもある)106a〜106dを配置しても良い。圧損付加器106a〜106dに層流素子を使用すると、分配供給配管105a〜105dを流れる燃料ガスの流れの乱れが少ないため、好適である。尚、各セルスタックの圧力損失差よりも大きな圧力損失を有する圧力損失発生装置を設けても良い。
燃料ガスを主供給配管100に流すバルブ101は、手動駆動型、空気圧駆動型、電磁式駆動型等特に指定するものではないが、遠隔操作性、開度を大きく取れ圧力損失が少なく、またコスト等を考えると、空気圧駆動型が望ましい。
流量調整器(流量計)102についても、その型式については、体積流量計、質量流量計、差圧式流量計等特に指定するものではないが、小型で、低コストの点から、差圧式流量計が望ましい。
また、水蒸気改質を行うために燃料を加湿する方法としては、容器に水を収容し、この水の温度を制御し、この温水の中を燃料ガスを通すことで、露点により加湿を行うバブリング方式、所定の量に流量制御した水を高温部に供給し、すべて気化し、燃料ガスと混合することで加湿を行う直接方式、加湿器の水に超音波振動を加えることで、水蒸気を発生させ、その水蒸気を燃料ガスに混合させることで加湿を行う超音波方式等が知られており、これらの方式で共通している温水は、電気ヒーターや燃料電池に用いられる燃料ガスあるいは余剰のオフガスを用い加熱される。
本発明においては、必要に応じ配置される加湿器103の方式については特に制限するものではないが、バブリング方式では、燃料ガスと温水の接触時間を長くする必要があるため、温水の深くから燃料ガスを供給する必要があり、都市ガス等の家庭に供給されるガスの圧力では温水の深い位置からは供給できず、ガスの圧力を昇圧するために別途ガスコンプレッサーが必要になり、コストがかかる。直接方式では水の流量を制御しなくてはならず、微小流量制御のポンプはコストがかかる。超音波方式も超音波発生装置のコストがかかる問題や加湿量の制御が困難である。
本発明の加湿器103としては、燃料電池の熱源との熱交換により、温まった温水を液滴状(シャワー、噴霧)にし、この液滴状の温水の中を燃料ガスを通して燃料ガスを加湿する方法が、圧力損失も少なく、また飽和水蒸気圧の中を燃料ガスが通過し、しかも気液の接触状態が良好であるため、安定した水蒸気分圧の燃料が得られるため好適である。
酸素を含む空気等を分配して供給する装置も、上記の、水素を含む燃料ガスを分配して供給する装置と同様の構成を有するものであってもよい。
また、水蒸気、あるいは水を各発電部に供給する水分供給装置も、上記の反応ガス供給装置と同様の構成を有するものであっても良い。
本発明の燃料電池発電装置の好適実施形態を示す断面図。 図1の平面図。 図1の燃料電池組立体に使用されている発電ユニット集合体を示す斜視図。 図3の発電ユニットを示す斜視図。 図3のセルスタックを示す断面図。 燃料ガス供給装置の要部配管系統図。 燃料ガス供給装置の他の形態を示す要部配管系統図。
符号の説明
56a、56b、56c及び56d:発電ユニット
58a、58b、58c及び58d:燃料ガスケース
60a、60b、60c及び60d:セルスタック(発電部)
62:燃料電池セル
78a、78b、78c及び78d:改質ケース
91:燃料ガス供給装置
100:主供給配管
102:流量計(流量調整装置)
103:加湿器
105a、105b、105c及び105d:分配供給配管(被改質ガス供給管)
106a、106b、106c及び106d:圧損付加器(圧力損失発生装置)

Claims (5)

  1. 複数の単電池を電気的に接続してなる発電部と、内部に改質触媒を収容してなり、燃料ガス供給装置より供給される被改質ガスを改質して前記発電部に燃料ガスを供給するための改質器とを備えてなる発電ユニットの複数個を電気的に直列に接続してなるとともに、前記改質器自体の圧力損失が、前記発電部の圧力損失よりも大きいことを特徴とする燃料電池発電装置。
  2. 前記燃料ガス供給装置と前記改質器とを接続する被改質ガス供給管自体の圧力損失が、前記発電部の圧力損失よりも大きいことを特徴とする請求項1記載の燃料電池発電装置。
  3. 前記被改質ガス供給管に層流素子が設けられていることを特徴とする請求項2記載の燃料電池発電装置。
  4. 前記燃料ガス供給装置に主供給配管が接続され、該主供給配管と複数の前記被改質ガス供給管とが接続されているとともに、前記主供給配管に流量調整装置が設けられており、該流量調整装置の下流側に、被改質ガスを加湿するための加湿装置が設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の燃料電池発電装置。
  5. 前記加湿装置が、液滴状の温水中を燃料ガスが通過する構造であることを特徴とする請求項4記載の燃料電池発電装置。
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