JP5061643B2 - 改良チェック弁 - Google Patents
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Description
一般的なチェック弁は、例えば特開2006−250835などに開示されており、流体流路にボールハウス(弁室)と、該ボールハウス内に配置されたボール弁を有し、流体の移動方向により該ボール弁が流路口を閉止、開放することにより、一定方向のみの流体移動を可能とするものである。このようなボール弁型のチェック弁装置は、機構が簡単で信頼性が高く、しかも高圧下でも使用可能という利点を有する。
しかしながら、両者の連結部分よりの液洩れは充分に阻止できる程度にしっかりと螺合させているにもかかわらず、送液量に数%の誤差を生じることがあった。
この送液量の誤差は、送液量に依存した保持時間により成分分析を行う液体クロマトグラフなどの場合には、分析結果の精度、再現性を低下させる要因ともなる。
すなわち、チェック弁装置の連結手段先端には流体洩れを防止する為に樹脂製キャップが設けられており、ボールハウスとチェック弁本体、或いは2以上のボールハウスを持ったものについてはそれぞれのハウス間にもパッキングが配置されている。これらのパッキングはその性質上ある程度の変形が可能である。このため、チェック弁装置を螺合する際の締め付け強度によってパッキングの変形度合いが異なり、ポンプ流路出口からボールハウスへ至る弁内流路容量が変化する。
この締め付け強度とこれに伴う吸引量減少には、作業を行う者の個人差があり、特にトルクレンチなどの機具を用いずに作業を行った場合には影響が大きくなる。また、仮に同一の締め付け強度で作業を行った場合にも、ネジ部分等の加工精度によりポンプ螺合口に対するチェック弁装置の螺合位置は変化し、一定の流量を再現性良く得ることは困難であった。
本発明にかかるチェック弁は、弁室を内蔵する本体と、
前記弁室内に配置され、送液圧力により位置を変更する弁と、
前記弁室を経由し、前記弁位置により閉止、開放状態が規定される弁内流路と、
前記弁内流路を外部流路に螺合接続する連結手段と、
を備えたチェック弁装置において、
前記連結手段を外部流路に螺合接続した状態で、前記外部流路から弁室までの弁内流路容量を一定とする容量規定手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる高圧定容量ポンプ装置は、高圧定容量ポンプの吸引流路、ないし吐出流路に、前記チェック弁装置の連結手段が螺合接続されることを特徴とする。
また、前記ポンプ装置において、高圧定容量ポンプはプランジャーポンプであることが好適である。
図1は本発明の一実施形態にかかるチェック弁装置が示されている。
本実施形態にかかるチェック弁装置10は、本体12と、該本体12内に設置されたボールハウス(弁室)14,16と、該ボールハウス内に配置されるボール弁18,20と、外部流路に連結される連結手段21と、該連結手段21外周に形成された雄ネジ螺合部22とを備える。そして、本体12のボールハウス設置用開口24には硬質樹脂製キャップ26がはめ込まれている。本体12、ボールハウス14,16、キャップ26には貫通孔28,30,32,34,36,38が設けられ、これらが連通することにより、貫通孔38から貫通孔28に至る流体流路が確保される。なお、ボールハウス14,16の貫通孔34,30には迂回溝40,42が設けられており、吐出時に液流によりボール18,20が貫通孔30,34に密着した場合にも流体の流れは維持される。
そして、ボールハウス14上面と本体12内壁の間、ボールハウス14,16の間隙、ボールハウス16とキャップ26の間にはそれぞれリング状パッキング44,46,48が設置されている。
図2には本実施形態にかかるチェック弁装置10がプランジャーポンプ50に螺合固定された状態が示されている。
本発明において特徴的なことは、チェック弁装置に、そのキャップ26先端からボールハウス16下端に至る弁内流路容量を、締め付け強度の如何にかかわらず一定にする容量規定手段が設けられたことであり、このために本実施形態においてはプランジャーポンプ50の図中上壁面に当接する張出部70を設けている。
次に図3に示す従来のチェック弁装置10Aと対比しつつ、本実施形態にかかる装置の作用について説明する。
一方、プランジャーポンプ50Aによる吐出圧は、例えば15MPaなどという高圧であり、この高圧下では液体も数%程度の圧縮を生じ、吸引時には減圧により復帰するため、圧縮流体の容量の変化はプランジャーポンプの吸引量の変化に直結する。
トルク(Kg.cm) 10 20 30 40 50
吸引側 0.983 0.993 0.996 0.998 0.998
吐出側 0.978 0.988 0.994 0.994 0.998
上記表1より明らかなように、螺合固定する際の締付トルクによって流速が変化しており、トルクが小さい場合には弁内流路容量が大きいため流量が小さく、またトルクが大きい場合には弁内流路容量が小さい為、流量が大きくなる。このため、同一のチェック弁装置及びポンプ装置を用いた場合にも、作業する者の個人差などにより締め付けトルクが異なれば流量が変化することとなり、チェック弁装置を交換した場合などには、ネジ部の微妙な成形誤差により、仮に締め付けトルクを同一として組み立てた場合にも流量が異なることとなる。
なお、前記表1に準じ、本実施形態にかかるチェック弁を5回にわたり、取り付け、取り外しを行った際の吸引側流速、吐出側流速(単位はml/min)の実測値を表2に示す。これは、吐出側のチェック弁をその張出部がポンプ壁面に当接するまで締め付け固定し、吸引側のチェック弁をその張出部がポンプ壁面に当接するまで締め付け固定、取り外しを繰り返したときの流速の変化(表上段)と、吸引側のチェック弁をその張出部がポンプ壁面に当接するまで締め付け固定して、吐出側のチェック弁をその張出部がポンプ壁面に当接するまで締め付け固定、取り外しを繰り返したときの流速の変化(表下段)を示したものである。
取付回数 1回目 2回目 3回目 4回目 5回目
吸引側 0.999 1.000 1.001 1.002 1.005
吐出側 1.003 1.000 1.000 1.005 1.005
上記表2より明らかなように、複数回の取り付け、取り外しにかかわらず、きわめて安定した流速を得ることができる。
なお、本発明において容量規定手段は前記張出部に限られることはなく、例えば図3に示すようにチェック弁本体12Aの連結手段下端とチェック弁螺合孔底部の間に設けられた高剛性のリング状部材72などを用いてもよい。
また、前記実施形態においてはポンプの吐出側チェック弁装置を例に取り説明したが、同様のことはポンプの吸引側チェック弁装置にも適用することができる。
12 本体
14,16 ボールハウス
18,20 ボール弁
21 連結手段
22 雄ネジ螺合部
44〜48 リング状パッキング
50 プランジャーポンプ
60 雌ネジ螺合孔
Claims (3)
- ボールハウスを内蔵した本体と、
貫通孔に形成された弁室を内蔵する前記ボールハウスと、
前記弁室内に配置され、送液圧力により位置を変更するボール弁と、
前記弁室を経由し、前記ボール弁位置により閉止、開放状態が規定される弁内流
路と、
前記本体の下部に形成され、前記弁内流路と外部流路の連繋を行うための螺合部
を備えた連結手段と、
ボールハウス上面と本体内壁の間、及び、ボールハウスの下面に配置されること
で、前記外部流路と前記連結手段が螺合接続する際の力を受け、変形するパッキ
ングと、
を備えたチェック弁装置において、
前記外部流路と前記連結手段が前記螺合接続した状態で、外部流路との接点から、
ボールハウスの下端までの弁内流路容量を一定とする容量規定手段を備え、
前記容量規定手段は、外部流路に形成された雌ネジ螺合口に対し、前記連結手段
の雄ネジ螺合部を螺合させた状態で、前記雌ネジ螺合口の外部先端に当接する前
記本体による張出部であることを特徴とするチェック弁装置。
- 高圧定容量ポンプの吸引流路、ないし吐出流路に、前記請求項1記載のチェック弁装置の連結手段が螺合接続されることを特徴とする高圧定容量ポンプ装置。
- 請求項2記載の装置において、高圧定容量ポンプはプランジャーポンプであることを特徴とする高圧定容量ポンプ装置。
以上
Priority Applications (1)
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JP2007044378A JP5061643B2 (ja) | 2007-02-23 | 2007-02-23 | 改良チェック弁 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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