JP5060327B2 - 配管部材および配管部材の製造方法 - Google Patents

配管部材および配管部材の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、円筒部及び前記円筒部の一端から径方向外方に延びる鍔部(flange)が一体となっている配管部材や、その配管部材の製造方法に関する。
近年、ヒートポンプで大気中から熱を集め、その熱で沸かした湯をタンクに溜めておき、そのタンクから給湯を行う給湯システムが出現している(例えば、特許文献1参照)。タンクには、給湯用配管、給水用配管、ヒートポンプと接続される配管など、水や湯が通る多数の配管が接続されている。この配管接続のために、タンクには、管座と呼ばれる配管部材が溶接される。
図10に示すように、タンクの管座溶接平面部31aには、タンクの内部に向けて折り曲げられた円筒部31bおよび円筒部31bに囲まれる孔が形成されている。この円筒部31bの内周面と接するように、配管部材(管座)260の先端薄肉円筒部262が孔に嵌め込まれ、タンクの円筒部31bの端部と配管部材260の先端薄肉円筒部262の端部とが全周溶接される。一方、配管部材260には、先端薄肉円筒部262と反対側の部分に、鍔部263が形成されている。この鍔部263は、クイックファスナー(ばね特性を生かした配管継ぎ手部材)190によって、水や湯が通る別の配管180の鍔部181に連結される。配管180の鍔部181の内周部から軸方向に突出する先端円筒部182は、配管部材260の内部空間に入り込み、配管部材260の内周面261aとシール部材170を介して密着する。これにより、配管部材260を介してタンクから配管180に(或いは配管180からタンクに)流れる水や湯が外部に漏れないようになっている。
特開2007−285655号公報
上述の配管部材260は、耐応力腐食割れ性に優れたSUS444相当のフェライト系ステンレス鋼から作られることが多く、且つ、市販品のクイックファスナーを利用して別の配管180と接続しようとした場合、その形状(特に、鍔部263の形状)に高精度が要求される。このため、従来は、厚肉円筒状の素材に機械加工(切削加工など)を施して配管部材260を製造している。
しかし、機械加工による製造では、配管部材260の製造時間が長く且つ製造コストも高くなってしまう。
本発明の課題は、配管部材を、より安価により早く製造することにある。
第1発明に係る配管部材は、円筒部と、その円筒部の一端から径方向外方に延びる鍔部とを備えており、板状素材からプレス成形により一体成形される。鍔部は、別の配管部材の鍔部と接続されるもので、円筒部の軸方向に段ができ、且つ、円筒部の径方向にも段ができる。また、円筒部の軸方向に沿った鍔部の厚みは、板状素材の厚みよりも大きい。そして、鍔部のうち円筒部の上端から径方向外方に延びる部分の表面の径方向に沿った長さが、1mm以上確保されている。
第1発明では、段差を含む断面形状を持つ鍔部を採用することで、板状素材の厚みよりも大きい鍔部の厚みを確保するようにしているため、板状素材をプレス成形することによって所望の厚みの鍔部を得ることができる。
もしも、従来のように鍔部の断面形状が単なる長方形(あるいは正方形)であれば、その厚みを確保するために板状素材の板厚も同等の厚みにしなければならず、プレス成形が不可能になったり、可能であってもプレス設備のコストアップやプレス時間の長時間化が避けられなかったりする。しかし、本発明によれば、比較的薄い板状素材をプレス成形して、所望の厚みの鍔部を得ることができる。
このように、第1発明ではプレス成形によって配管部材の円筒部と所望の厚みの鍔部とを一体成形できるため、従来の機械加工による配管部材に較べ、その製造時間が短縮化される。
第2発明に係る配管部材の製造方法は、円筒部及びその円筒部の一端から径方向外方に延びる鍔部が一体となっている、第1発明に係る配管部材の製造方法であって、第1ステップと、第2ステップと、第3ステップとを備えている。第1ステップでは、板状素材を、1又は複数のプレス成形工程によって、円筒部となる第1部及び鍔部となる第3部を含む成形中間材に成形する。第2ステップでは、1又は複数のプレス成形工程によって、成形中間材の第3部に段差を形成する。第3ステップでは、段差が形成された成形中間材の第3部を、1又は複数のプレス成形工程によって、最終段差形状を含む形状に仕上げる。
第2発明では、第2ステップのプレス成形工程によって成形中間材の第3部に段差を形成し、それを第3ステップのプレス成形工程によって最終段差形状を含む形状に仕上げるため、板状素材の板厚を小さく抑えてプレス成形の設備にかかる費用を低減しつつ、鍔部の所望の厚みを確保することができる。そして、第2発明では、プレス成形によって配管部材の円筒部と所望の厚みの鍔部とを一体成形できるため、従来の機械加工による配管部材の製造方法に較べ、その製造時間が短縮化される。
第3発明に係る配管部材の製造方法は、第2発明の製造方法であって、板状素材として、2mm以下の厚みの素材を用いる。
第3発明では、成形中間材の第3部に段差を形成することで、鍔部となったときの最終段差形状の段差を含む第3部の厚みを板状素材の板厚より大きく確保することができることに鑑み、板状素材の板厚を2mm以下にしている。このように薄い板状素材を用いるため、この配管部材を製造するプレス設備にかかる費用を小さく抑えることができる。
第4発明に係る配管部材の製造方法は、第2発明または第3発明の製造方法であって、板状素材は、クロム(Cr)含有量が17〜20%、モリブデン(Mo)含有量が1.7〜2.5%、炭素(C)含有量が0.03以下のフェライト系ステンレス鋼である。
第3発明によって板状素材の板厚を2mm以下にしているため、このような組成の板状素材を用いた場合にも、プレス成形によって所望の厚みの鍔部を有する配管部材を製造することができる。
第5発明に係る配管部材の製造方法は、第2〜第4発明のいずれかの製造方法であって、鍔部の最終段差形状が、約90°に曲がる湾曲部を含む。また、その湾曲部の表面の曲率半径が、0.5mm以下である。
第5発明では、約90°に曲がる湾曲部の表面の曲率半径を0.5mm以下になるようにプレス成形を行うため、鍔部の円筒部から径方向外方に延びる部分の表面の径方向に沿った長さを大きく確保できるようになる。このため、他の配管部材と接続させるために鍔部にクイックファスナー等の継ぎ手部材を掛ける場合に、掛かり度合いを高めることができる。
第6発明に係る配管部材の製造方法は、第2〜第5発明のいずれかの製造方法であって、第2ステップによって成形中間材の第3部に段差が形成されることにより、第3部において、円筒部の軸方向に段ができるとともに、円筒部の径方向にも段ができる。また、最終段差形状における鍔部の厚み(円筒部の軸方向に沿った寸法)は、板状素材の厚みよりも大きい。
第7発明に係る配管部材の製造方法は、第2〜第6発明のいずれかの製造方法であって、第3ステップの後に行われる第4ステップをさらに備えている。第4ステップでは、最終段差形状を含む形状になった成形中間材の第3部の径方向外側部分を切断し、成形中間材の第3部を、所定の外形寸法である鍔部として成形を完成させる。
第7発明では、第3部の外周縁近傍の部分である径方向外側部分を切断する第4ステップを設けているため、鍔部の外周縁の形状の精度が高くなる。
第8発明に係る配管部材の製造方法は、第7発明の製造方法であって、第4ステップで、切断が、最終段差形状となった段差よりも径方向外側において行われる。
第8発明では、段差の部分で切断すると切断厚みが大きくなることに鑑み、段差よりも径方向外側において第4ステップの切断を行っている。これにより、板状素材の板厚分程度を第4ステップで切断すればよくなり、切断に必要なコストの低減や切断精度の向上が図られる。
第1,第2発明によれば、プレス成形によって配管部材の円筒部と所望の厚みの鍔部とを一体成形できるため、従来の機械加工による配管部材に較べ、その製造時間が短縮化される。
第3,第4発明によれば、薄い板状素材を用いるため、配管部材を製造するプレス設備にかかる費用を小さく抑えることができる。
第5発明によれば、鍔部の円筒部から径方向外方に延びる部分の表面の径方向に沿った長さを大きく確保できるようになり、他の配管部材と接続させるために鍔部にクイックファスナー等の継ぎ手部材を掛ける場合に、配管部材と他の配管部材との掛かり度合いを高めることができる。
第7発明によれば、鍔部の外周縁の形状の精度が高くなる。
第8発明によれば、板状素材の板厚分程度を第4ステップで切断すればよくなり、切断に必要なコストの低減や切断精度の向上が図られる。
<貯湯式給湯機の構成>
図1に、本実施形態に係る配管部材(管座)を使用した貯湯式給湯機の外観斜視図を、図2に、貯湯式給湯機の構成図を示す。図1おいて、貯湯式給湯機1は、ヒートポンプユニット2と貯湯装置3とによって構成され、ヒートポンプユニット2のケーシング内には、蒸気圧縮式の冷凍回路が収納され、貯湯装置3のケーシング内には、貯湯タンク31が収納されている。
図2において、ヒートポンプユニット2は、マフラー21a、圧縮機21、水熱交換器22内の冷媒管22a、減圧手段としての膨張弁23、及び空気熱交換器24が、冷媒配管25によって環状に接続された蒸気圧縮式の冷凍回路20を有する。
また、冷凍回路20には、水熱交換器22から出る高圧高温の冷媒と、空気熱交換器24から出る低圧低温の冷媒との間で熱交換を行うため、液ガス熱交換器26が配置されている。具体的には、水熱交換器22と膨張弁23とを連結する冷媒通路と、空気熱交換器24と圧縮機21とを連結する冷媒通路との間で熱交換が行われる。
貯湯装置3は、貯湯タンク31、水熱交換器22内の水管22b及び水循環ポンプ32が、水循環配管35によって環状に接続された水循環回路30を有する。制御装置4は、ヒートポンプユニット2と貯湯装置3を運転制御する。
<貯湯タンクを含む貯湯装置の構成>
図3は、貯湯式給湯機1の貯湯装置3と負荷とを連絡する配管の回路図である。なお、ここで述べる負荷とは、給湯と風呂を指す。給湯管71は、貯湯タンク31の頭部と給湯混合弁73とを連絡する。給湯管71は給湯分岐管71a,71bを有しており、給湯分岐管71aは、給湯管71と湯はり混合弁74とを連絡し、給湯分岐管71bは、給湯管71と逃し弁75とを連絡している。
給水管72は、水供給源と給湯混合弁73を連絡する。給水管72は、給水分岐管72a、72bを有している。給水分岐管72aは、給水管72と湯はり混合弁74とを連絡し、給水分岐管72bは、給水管72と貯湯タンク31の底部とを連絡している。なお、給水分岐管72aと給水分岐管72bとの上流には、減圧逆止弁76が接続されている。また、給水分岐管72bの貯湯タンク31から離れた位置には、水温センサ41が設けられている。水温センサ41は、貯湯タンク31から温度影響を受けないように配慮されている。
湯循環配管77は、貯湯タンク31の頭部と貯湯タンク31の底部を連絡しており、途中には追焚熱交換器78と循環ポンプ79が接続されている。
第2給湯管81は、給湯混合弁73と給湯口82とを連絡し、途中に給湯水量センサ42aが配置されている。第3給湯管83は、湯はり混合弁74と風呂水循環配管91とを連絡しており、途中に複合水弁84が配置されている。複合水弁84は、湯はり電磁弁84aと、排水弁84bと、湯はり水量センサ42bとで構成されている。
風呂水循環配管91は、浴槽92から出て浴槽92に戻り、途中に風呂水循環ポンプ93が接続されている。なお、追焚熱交換器78において、風呂水循環配管91と湯循環配管77との間で熱交換が行われる。
貯湯タンク31の側壁には、頭部から底部へ向かい一定間隔をおいて残湯量検知手段としての温度センサ44a〜44eが設けられている。貯湯タンク31の各高さ位置の湯温を温度センサ44a〜44eで検知することによって、湯の温度と残湯量とが算出される。なお、貯湯タンク31は、側壁全周、頭部および底部を断熱材で覆われている。
<貯湯タンクに溶接固定される配管部材の構成>
上述のように、貯湯タンク31には、給湯管71、給水管72、湯循環配管77、水循環配管35などの、水や湯が通る多数の配管が接続されている。これらの各配管(これ以降、配管180と呼ぶ)と貯湯タンク31とを結ぶために、管座と呼ばれる配管部材60が使用されている。配管部材60は、図5に示すように、主として、円筒部61と、その円筒部61よりも外径が小さく且つ薄肉の先端薄肉円筒部62と、円筒部61を挟んで先端薄肉円筒部62とは反対側に配置される鍔部63とから成る。鍔部63は、円筒部61の一端から径方向外方に延びる環状の部分である。
配管部材60は、図4A,図4B及び図5に示すように、例えば、貯湯タンク31の平面部31aに形成された孔に差し込まれ、貯湯タンク31と溶接される。具体的には、貯湯タンク31の平面部31aに、孔と、その孔の周りから貯湯タンク31の内部に向けて折り曲げられた円筒部31b(図5参照)とが形成されている。その貯湯タンク31の孔に、配管部材60の先端薄肉円筒部62が差し込まれる。そして、配管部材60の先端薄肉円筒部62の端部と、貯湯タンク31の円筒部31bの先端部とが、全周溶接される。これにより、配管部材60が貯湯タンク31に固定される。
差し込みや全周溶接のため、配管部材60の先端薄肉円筒部62は、その外形寸法が特に精度よく製造されている必要があるとともに、配管部材60の先端薄肉円筒部62の外周面と円筒部61の外周面との境界には、貯湯タンク31の孔周辺の平面部31aに押し当たる段差66が形成されている必要がある。
一方、配管部材60の鍔部63は、図5に示すように、貯湯タンク31と接続する配管180の鍔部181と当接し、クイックファスナー190によって鍔部63と離反不能に連結される。クイックファスナー190は、図6A,図6Bに示す形状の金属製の配管継ぎ手部材であり、そのバネ特性を利用して、長孔190aの左右に位置する把持部191,192で接続対象の両部材の円筒状胴部を把持する。具体的には、互いに当接した状態の配管部材60の鍔部63及び配管180の鍔部181がクイックファスナー190の長孔190aに嵌り込み、配管部材60の円筒部61を把持した把持部191と配管180の円筒状胴部を把持した把持部192とが、配管部材60と配管180との軸方向の離反を妨げる(図5参照)。
このクイックファスナー190が配管継ぎ手となるため、配管部材60の鍔部63は、その厚み(軸方向の長さ)L3が所定寸法だけ確保されている必要があり、また、クイックファスナー190の把持部191が引っ掛かる面の径方向寸法が所定寸法だけ確保されている必要がある。
以上のような配管部材60に求められる要求を満たしつつ、厚肉素材から切削加工などによって配管部材を製造することで従来において多大にかかっていた製造時間を短縮化するために、ここでは、配管部材60を複数のプレス成形工程によって製造することとし、配管部材60の形状に工夫を凝らしている。
板状素材50(図7及び図8参照)から複数のプレス成形工程により一体成形される配管部材60は、その鍔部63が、段差67を含む断面形状を持つ(図5参照)。そして、その鍔部63の厚みL3は、板状素材50の厚みt1よりも大きくなっている。ここでは、厚みt1=1.5mm、厚みL3=2.8mmである。また、鍔部63の段差67は、約90°に曲がる湾曲部を含んでおり、その湾曲部の表面の曲率半径Rである寸法r4(図5参照)が、0.5mm以下に成形されている。
また、厚肉(厚みt1)の円筒部61と薄肉(厚みt2)の先端薄肉円筒部62との境界に段差66が形成され、先端薄肉円筒部62の外径と貯湯タンク31の平面部31aの孔の内径とが一致するように、且つ、先端薄肉円筒部62の先端と貯湯タンク31の円筒部31bの先端とが同じ高さ位置になるように、配管部材60がプレス成形される。
なお、図5に示す各寸法は、D1=20mm又は26mm、D2=22mm又は27mm、L1=6.5〜10.0mm、L2=1.5〜4.0mm、L3=2.6〜3.0mm、L4=1.0〜4.3mm、t1=0.5〜2.0mm、t2=0.5〜1.8mm(但し、t2<t1)、r1>1.0mm、r2<0.5mm、r3<0.5mm、r4<0.5mmという各範囲から決められている。ここでは、D1=20mm、D2=22mm、L1=9.0mm、L2=2.0mm、L3=2.8mm、L4=4.2mm、t1=1.5mm、t2=1.0mm、r1>1.0mm、r2<0.5mm、r3<0.5mm、r4<0.5mmという配管部材60を製造している。
<配管部材の製造方法>
上記の配管部材60は、図5における下部が貯湯タンク31に溶接される先端薄肉円筒部62となり、図5における上部が配管181との接続部となる鍔部63となり、先端薄肉円筒部62と円筒部61との間に段差66があり、鍔部63と円筒部61との間に段差67がある配管部材60と言うことができる。この配管部材60は、図7〜図9に示すように、多数のプレス成形工程を含む10の工程(S1〜S10)によって製造される。しかし、数秒以内で1つの工程が完了し、次々と横に流れていくため、配管部材60の製造に要する延べ時間は、従来の機械加工を用いた製造方法に較べてかなり短くなっている。
ここでは、図7及び図8の左端部分に示すように、略円形の板状素材50に対して順にプレス成形工程等を施していく。板状素材50は、クロム(Cr)含有量が17〜20%、モリブデン(Mo)含有量が1.7〜2.5%、炭素(C)含有量が0.03以下のフェライト系ステンレス鋼である。板状素材50として、2mm以下の厚みのものを用いることで、このような組成の材料であってもプレス成形が可能となっており、プレス成形による板状素材50の損傷も殆ど起こらない。ここでは、板厚が1.5mmの板状素材50を用いている。
各工程(S1〜S10)については後に詳述することとし、まずは製造方法の全体について述べる。
配管部材60の製造方法は、板状素材50を、プレス成形によって、厚肉円筒状の第1部(51a・・・51h)と、それに隣接し先端薄肉円筒部62となる薄肉円筒状の第2部(52a・・・52h)とを含む形状にするとともに、第1部(51h)と第2部(52h)との境界に段差(56h)が生じるように成形する製造方法であると言うことができる。
また、配管部材60の製造方法は、段差66になる部分に着目すると、穴あけ前の工程群(S1〜S6)と、穴あけ工程S7と、穴あけ後の工程群(S8〜S10)との3つのステップに分けて考えることができる。穴あけ前の工程群(S1〜S6)では、板状素材50を、プレス成形によって、円筒状の厚肉の第1部(51a・・・51f)と、それに隣接し先端薄肉円筒部62となる薄肉の第2部(52f)とを含む形状に成形する。第1部(51a・・・51f)と第2部(52a・・・52f)とは、円筒部分と、その円筒部分の一端を塞ぐ円盤部分との関係になっており、互いに直交している。第6絞り工程S6を終えた第1部(51f)及び第2部(52f)の厚みは、t1及びt2(t2<t1)となっており、第2部(52f)のほうは複数の絞り工程(プレス成形工程)を経て板厚t2が薄くなっている。穴あけ後の工程群(S8〜S10)では、特に第1仕上絞り工程S8によって、中央部分が切り抜かれて環状となった第2部(52g)を円筒状に成形し、第1部(51h)と第2部(52h)の境界に段差(56h)を生じさせる。さらに、第2仕上絞り工程S9において、円筒状となった第2部(52h)に対して軸方向に圧縮する力を作用させ、第2部を先端薄肉円筒部62の最終形状に成形する。
なお、穴あけ前の工程群(S1〜S6)は、第2部(52a)が円筒状の第1部(51a)の一端を塞ぐ円盤形状になるように板状素材50を成形する第1絞り工程S1と、その第2部(52a)の厚みを薄くしていく薄肉化工程群(S2〜S6)との2つのステップに分けて考えることができる。
また、穴あけ前の工程群(S1〜S6)は、鍔部63の成形に着目すると、鍔部成形前の第1絞り工程S1と、それ以降の鍔部成形工程群(S2〜)との2つのステップに分けて考えることができる。第1絞り工程S1では、板状素材50を、プレス成形によって、円筒状の第1部(51a)を含む初期形状に成形する。そして、第2絞り工程S2以降の鍔部成形工程群では、初期形状となった成形中間材の第1部(51a)の端部近傍部分を湾曲させて径方向外方に延ばし、第1部(51a)を、第1部(51b・・・)及び第3部(53b・・・)とし、円筒部61及び鍔部63の形状に成形していく。
また、穴あけ前の工程群(S1〜S6)は、段差67になる部分に着目すると、鍔部63の詳細形状成形前の準備工程群(S1〜S3)と、鍔部63の詳細形状成形の工程群(S4〜S6)との2つのステップに分けて考えることができる。鍔部63の詳細形状成形前の準備工程群(S1〜S3)では、板状素材50を、複数の絞り工程(プレス成形工程)によって、円筒部61となる第1部(51c)及び鍔部63となる第3部(53c)を含む成形中間材に成形する。そして、鍔部63の詳細形状成形の工程群(S4〜S6)では、複数の絞り工程によって、成形中間材の第3部(53d・・・53f)に段差(57e)を形成していく。この段差(57e)は、軸方向にも径方向にも段がある段差である。
さらに、段差67になる部分に着目すると、穴あけ工程S7及び穴あけ後の工程群(S8〜S10)は、段差67の仕上げ工程群(S7〜S9)と、段差67を完成させる外径抜き工程S10との2つのステップに分けて考えることができる。段差67の仕上げ工程群(S7〜S9)では、段差(57e)が形成された成形中間材の第3部(53f)を、複数の工程によって、最終段差形状を含む形状に仕上げる。そして、外径抜き工程S10では、最終段差形状を含む形状になった成形中間材の第3部(53i)の径方向外側部分(55j)を切断し、成形中間材の第3部(53j)とする。これにより、第3部(53j)が、所定の外形寸法である鍔部63として完成する。
それでは、次に、各工程(S1〜S10)について詳述する。
〔S1:第1絞り工程〕
図7及び図8に示すように、一部を除いて周囲が切断された円形の板状素材50に、まずは最初のプレス成形工程である第1絞り工程S1が実施される。ここでは、板状素材50が上下の金型に挟まれ、円筒状の第1部(51a)及び円盤状の第2部(52a)から成るグラス状の形状になるように、板状素材50がプレス成形される。これにより、板状素材50は、図8に示すような断面が凹状(グラス状)の初期形状に成形される。
〔S2:第2絞り工程〕
次に、複数のプレス成形工程(工程S2〜S6)によって、第1部(51a)のうち第2部(52a)とは反対側の端部近傍部分を湾曲させて径方向外方に延ばすとともに、第2部(52a)の板厚を薄くする。
まず、第2絞り工程S2では、第1部(51a)の上部が斜め上方に向くように第1部(51a)を湾曲させ、第1部(51a)を、第1部(51b)及び第3部(53b)にする。また、第2部(52a)に対して板厚方向(上下方向)に金型から圧縮力を作用させ、第2部(52a)を、それよりも少し板厚が薄い第2部(52b)とする。
〔S3:第3絞り工程〕
第3絞り工程S3では、第3部(53b)がより水平方向に近づくようにプレス成形するとともに、第2部(52b)を、それよりも少し板厚が薄い第2部(52c)とする。
〔S4:第4絞り工程〕
第4絞り工程S4では、第3部(53c)が途中で上に向くように、第3部(53c)の先端側の略半分を、これまでとは逆側に湾曲させる。このプレス成形を受けた第3部(53c)には、段差が生じる。
また、第4絞り工程S4でも、第2部(52c)を、それよりも少し板厚が薄い第2部(52d)とする。
〔S5:第5絞り工程〕
第5絞り工程S5では、上を向いた第3部(53d)の先端側の略半分のうち先端部分について、先端が水平方向に近づくように、さらにプレス成形を行って先端を外方に曲げる。これにより、第5絞り工程S5を経た第3部(53e)には、軸方向(上下方向)にも径方向(水平方向)にも段がある段差(57e)が生じてくる。
また、第5絞り工程S5でも、第2部(52d)を、それよりも少し板厚が薄い第2部(52e)とする。
〔S6:第6絞り工程〕
第6絞り工程S6では、第3部(53e)については段差(57e)の湾曲部の角度がより小さくなるようにプレス成形をかける。これにより、第3部(53e)は、より最終形状に近い第3部(53f)となる。
また、第6絞り工程S6でも、第2部(52e)を、それよりも少し板厚が薄い第2部(52f)とする。この第6絞り工程S6を経た中間成形材の第2部(52f)の板厚はt2となる。一方、中間成形材の第1部(51f)の板厚はt1である。
〔S7:穴あけ工程〕
第6絞り工程S6の次に行われる穴あけ工程S7では、グラス状の中間成形材の底部になっている第2部(52f)の中央部分を切り離す。具体的には、第1部(51f)の内径よりも少し小さい径の丸い穴を第2部(52f)に開ける。これにより、第2部(52f)は、円形の中央部分(54g)が切り抜かれた環状の第2部(52g)となる。
また、第3部(53f)は、より最終形状に近い第3部(53g)となる。
〔S8:第1仕上絞り工程〕
第1仕上絞り工程S8では、環状の第2部(52g)が下方に向くようにプレス成形を施す。これにより、環状の第2部(52g)は、第1部(51g)との境界近傍部分から先が、鉛直方向に延びるようになる。これにより、環状の第2部(52g)は、円筒状の第2部(52h)となる。また、これに伴い、第2部(52h)と第1部(51h)との境界部分に、段差(56h)が生じる。
また、第3部(53g)は、より最終形状に近い第3部(53h)となる。
〔S9:第2仕上絞り工程〕
第2仕上絞り工程S9は、先端薄肉円筒部62の外径と貯湯タンク31の平面部31aの孔の内径とを一致させること、及び、先端薄肉円筒部62の先端と貯湯タンク31の円筒部31bの先端とを同じ高さ位置にすることを目的として行われる工程である。
第2仕上絞り工程S9では、円筒状となった第2部(52h)に対して軸方向に圧縮する力を作用させ、第2部(52h)を、先端薄肉円筒部62の最終形状と同じ形状の第2部(52i)に成形する。
また、第3部(53h)は、外径を除いて最終形状と同じ形状である第3部(53i)となる。この第3部(53i)において、湾曲部が約90°に曲がった状態となり、その湾曲部の表面の曲率半径Rである寸法r4(図5参照)が0.5mm以下になる。
〔S10:外径抜き工程〕
外径抜き工程S10では、成形中間材の第3部(53i)の径方向外側部分(55j)を切断し、第3部(53i)を、鍔部63と同じ外形寸法である第3部(53j)とする。この工程S10における切断は、鍔部63の段差67の最終段差形状となっている段差(57j)よりも径方向外側において行われる。
<配管部材の製造方法の特徴>
(1)
通常、円筒部と鍔部とから成る部材をプレス成形を使って製造する場合、鍔部を含む最終形状或いはその最終形状に近い形状になるように素材に対してプレス成形を施すが、そのような製造方法の場合、素材が硬かったり分厚かったりすると、うまくプレス成形を行うことが難しい。たとえプレス成形の設備を大型化しても、プレス成形をかけた素材が損傷する割合が大きくなる。このため、従来は、図10に示すような、3.5mmの板厚の厚肉円筒状素材に切削加工を施して、先端薄肉円筒部260eの板厚を1.0mm以下まで落とすという、機械加工による製造方法で配管部材260を製造しているが、その製造(加工)には長い時間とコストがかかる。
これに対し、上述の配管部材60の製造方法では、まず第1絞り工程S1で円筒状の第1部(51a)を含む初期形状になるようにプレス成形を施し、それに続く鍔部成形工程群(S2〜)において、円筒状の第1部(51a)の端部近傍部分を湾曲させるプレス成形を施し、第1部(51a)を、円筒部61及び鍔部63に相当する第1部(51a・・・51j)及び第3部(53b・・・53j)に成形する。このため、複数回のプレス成形工程が必要にはなるが、第1絞り工程S1においても鍔部成形工程群(S2〜)においても、プレス成形による板状素材50や中間成形材の損傷が抑えられ、歩留まりがよい配管部材60の製造が実現できている。また、このような製造方法を採ることで、プレス成形による配管部材60の製造が実現できるため、従来の機械加工による配管部材の製造方法に較べ、その製造時間が短縮化されている。
このように、上述の製造方法によって、より安価により早く配管部材60を製造することができている。
(2)
また、上述の製造方法では、多数のプレス成形工程(S2〜)によって、円筒状の第1部(51a)を第1部(51b・・・51j)及び第3部(53b・・・53j)にして円筒部61及び鍔部63に成形していくため、鍔部63が複雑な段差形状を含んでいても、損傷を回避しながら鍔部63を精度よく成形することができている。
(3)
上述の配管部材60の製造方法では、第1絞り工程S1において、断面が凹状の、すなわち、グラス状の初期形状になるように板状素材50をプレス成形し、その後の鍔部成形工程群(S2〜)で、第3部(53b)を径方向外方に延ばし、穴あけ工程S7で第2部(52f)の中央部分(54g)を切り離すことで、配管部材60を製造している。このように、第1絞り工程S1で成形する初期形状が円盤状の第2部(52a)を含むグラス状であることから、第1絞り工程S1における板状素材50からのプレス成形が、無理なく良好に行われ、板状素材50の損傷が殆どなくなって高い歩留まり率になっている。
(4)
上述の配管部材60では、段差を含む断面形状を持つ鍔部63を採用することで、板状素材50の厚み(t1)よりも大きい鍔部63の厚み(L3)を確保するようにしている。このため、板状素材50をプレス成形することによって所望の厚み(L3)の鍔部63を得ることができている。
もしも、従来のように鍔部263の断面形状が単なる長方形であれば(図10参照)、その厚みを確保するために板状素材の板厚も同等の厚みにしなければならず、プレス成形が不可能になったり、可能であってもプレス設備のコストアップやプレス時間の長時間化が避けられなかったりする。しかし、上述のような段差67を含む配管部材60ならば、比較的薄い板状素材50をプレス成形して、所望の厚み(L3)の鍔部63を得ることができる。
このように、配管部材60ならば、プレス成形によって円筒部61と所望の厚み(L3)の鍔部63とを一体成形できる。このため、従来の機械加工による配管部材に較べ、その製造時間が短縮化されている。
(5)
上述の配管部材60の製造方法では、鍔部63の詳細形状成形前の準備工程群(S1〜S3)において第3部(53b,53c)を生じさせ、鍔部63の詳細形状成形の工程群(S4〜S6)において第3部(53c)に段差を形成し、段差ができた第3部(53d・・・53f)を穴あけ工程S7及び穴あけ後の工程群(S8〜S10)によって最終段差形状を含む形状に仕上げている。これにより、板状素材50の板厚(t1)を2mm以下(ここでは1.5mm)に抑えてプレス成形の設備にかかる費用を低減しつつ、鍔部63の所望の厚み(L3)を確保することができている。
(6)
上述の配管部材60の製造方法では、約90°に曲がる湾曲部の表面の曲率半径r4が0.5mm以下になるように多数のプレス成形を行う。このため、鍔部63のうち円筒部61の上端から径方向外方に長さL2だけ延びる部分の表面63aの径方向に沿った長さを大きく確保できるようになる。ここでは、その表面63aの径方向に沿った長さが、クイックファスナー190の厚みである1mm以上確保されている。したがって、配管180と接続させるために鍔部63にクイックファスナー190を掛ければ、その後にクイックファスナー190が勝手に外れてしまうことがない。
(7)
上述の配管部材60の製造方法では、外径抜き工程S10において第3部(53j)の外周縁近傍の部分である径方向外側部分(55j)を切断しているため、鍔部63の外周縁の形状の精度が高くなっている。
(8)
上述の配管部材60の製造方法では、外径抜き工程S10において、段差(57j)の部分で切断すると切断厚みが大きくなることに鑑み、段差(57j)よりも径方向外側において切断を行っている。これにより、板状素材50の板厚(t1)の分だけ外径抜き工程S10において切断をすればよくなっており、切断装置の大型化や設備費用の増大が抑えられている。
(9)
上述の配管部材60の製造方法では、従来のように溶接部となる先端薄肉円筒部262(図10参照)を機械加工により成形するのではなく、第1仕上絞り工程S8において第1部(51h)と第2部(52h)との境界に段差(56h)が生じるようにプレス成形することによって配管部材60を製造している。このため、従来の機械加工による配管部材に較べ、より安価により早く配管部材60を製造することができるようになっている。
(10)
上述の配管部材60の製造方法では、円筒状の厚肉の第1部(51f)と、その第1部(51f)と交差するように隣接する薄肉の第2部(52f)とを、穴あけ前の工程群(S1〜S6)のプレス成形によって板状素材50から成形し、その後の穴あけ工程S7及び穴あけ後の工程群(S8〜S10)において、第2部(52g)を円筒状に成形するとともに、第1部(51h)と第2部(52h)との境界に段差(56h)を生じさせている。
そして、穴あけ前の工程群(S1〜S6)において既に第1部(51f)の厚み(t1)と第2部(52f)の厚み(t2)とに差を生じさせているため、穴あけ後の工程群(S8〜S10)において段差(56h)を容易に生み出すことができている。
また、円筒状の第1部(51a・・・51e)に対して、穴あけ前の工程群(S1〜S6)における第2部(52a・・・52e)が直交しているため、円筒状の第1部(51a・・・51e)の軸方向に沿って金型を動かすプレス成形を行っている場合において、第2部(52a・・・52e)の厚みを薄くすることが容易になっている。
このように、ここでは、穴あけ前の工程群(S1〜S6)における中間成形材の形状(グラス状)が第2部(52a・・・52e)を薄肉化しやすいものとなっており、且つ、穴あけ後の工程群(S8〜S10)で第2部(52g)を円筒状に成形させて第1部(51h)と第2部(52h)との境界に段差(56h)を生じさせることで配管部材を製造している。このため、プレス成形による配管部材60の製造を、歩留まりよく、短時間で行うことができている。そして、プレス成形によって配管部材60を製造することができているため、従来の機械加工による配管部材に較べ、その製造時間が短縮化されている。
(11)
上述の配管部材60の製造方法では、第1絞り工程S1によって、板状素材50を、円筒状の第1部(51a)及びその第1部(51a)の一端を塞ぐ円盤状の第2部(52a)とから成るグラス状の形状に成形し、その後の薄肉化工程群(S2〜S6)によって、第2部(52a)の厚みを薄くしている。このため、薄肉化工程群(S2〜S6)では、円盤状の第2部(52a・・・52e)の上下両面に金型が接触して第2部(52a・・・52e)の板厚方向に力を作用させることができる。このため、最初から円筒状に第2部を成形してから薄肉化するような方法に較べて、第2部(52a・・・52e)の薄肉化が容易に且つ早く行われる。
(12)
上述の配管部材60の製造方法では、穴あけ工程S7において第2部(52f)の中央部分を抜き取り、その後に環状になった第2部(52g)を円筒状に成形していくため、円盤状の第2部を円筒状に成形してから不要な部分を切断するような方法に較べて、早く且つ精度よく薄肉円筒状の先端薄肉円筒部62を形成することができている。
また、環状になった第2部(52g)を円筒状に成形する第1仕上絞り工程S8の後に、円筒状になった第2部(52h)に軸方向の圧縮力を作用させる第2仕上絞り工程S9を行っているため、第2部(52h)を先端薄肉円筒部62の最終形状に精度よく仕上げることができている。
本実施形態に係る貯湯式給湯機の外観斜視図。 貯湯式給湯機の概略構成図。 貯湯式給湯機の貯湯装置と給湯口,浴槽とを連絡する配管の回路図。 貯湯タンクの上面図。 図4AのIV-IV矢視断面図。 配管部材の縦断面図。 クイックファスナーの正面図。 図6AのVI-VI矢視断面図。 第1絞り工程の前および後の板状素材の平面図。 第1〜第4絞り工程の前および後の板状素材の断面図(図7のIIIV-IIIV矢視断面図に相当)。 第5,第6絞り工程、穴あけ工程、第1,第2絞り工程、外径抜き工程の前および後の板状素材の断面図。 従来の配管部材の縦断面図。
50 板状素材
51a・・・51j 第1部
53b・・・53j 第3部
55j 第3部の径方向外側部分
57e,57j 段差
60 配管部材
61 円筒部
63 鍔部
67 段差
L3 鍔部の厚み
t1 板状素材の厚み,円筒部の厚み
r4 鍔部の段差に含まれる湾曲部の表面の曲率半径寸法
S1 第1絞り工程(第1ステップ)
S2 第2絞り工程(第1ステップ)
S3 第3絞り工程(第1ステップ)
S4 第4絞り工程(第2ステップ)
S5 第5絞り工程(第2ステップ)
S6 第6絞り工程(第2ステップ)
S7 穴あけ工程(第3ステップ)
S8 第1仕上絞り工程(第3ステップ)
S9 第2仕上絞り工程(第3ステップ)
S10 外径抜き工程(第4ステップ)

Claims (8)

  1. 円筒部(61)と、
    前記円筒部の一端から径方向外方に延びる鍔部(63)と、
    を備えた、板状素材(50)からプレス成形により一体成形される配管部材(60)であって、
    前記鍔部は、別の配管部材の鍔部と接続されるもので、段差(67)を含む断面形状を持ち、前記円筒部の軸方向に段ができ、且つ、前記円筒部の径方向にも段ができており、
    前記円筒部の軸方向に沿った前記鍔部の厚み(L3)は、前記板状素材の厚み(t1)よりも大きく、
    前記鍔部(63)のうち前記円筒部(61)の上端から径方向外方に延びる部分の表面(63a)の径方向に沿った長さが、1mm以上確保されている、
    配管部材。
  2. 円筒部(61)及び前記円筒部の一端から径方向外方に延びる鍔部(63)が一体となっている、請求項1に記載の配管部材(60)の製造方法であって、
    板状素材(50)を、1又は複数のプレス成形工程によって、前記円筒部となる第1部(51c)及び前記鍔部となる第3部(53c)を含む成形中間材に成形する、第1ステップ(S1〜S3)と、
    1又は複数のプレス成形工程によって、前記成形中間材の第3部に段差(57e)を形成する、第2ステップ(S4〜S6)と、
    前記段差が形成された前記成形中間材の第3部を、1又は複数のプレス成形工程によって、最終段差形状を含む形状に仕上げる、第3ステップ(S7〜S9)と、
    を備えた、請求項1に記載の配管部材の製造方法。
  3. 前記板状素材として、2mm以下の厚みの素材を用いる、
    請求項2に記載の配管部材の製造方法。
  4. 前記板状素材が、クロム(Cr)含有量が17〜20%、モリブデン(Mo)含有量が1.7〜2.5%、炭素(C)含有量が0.03以下のフェライト系ステンレス鋼である、
    請求項2又は3に記載の配管部材の製造方法。
  5. 前記鍔部の前記最終段差形状が、約90°に曲がる湾曲部を含み、
    前記湾曲部の表面の曲率半径(r4)が、0.5mm以下である、
    請求項2から4のいずれかに記載の配管部材の製造方法。
  6. 前記第2ステップによって前記成形中間材の第3部に段差(57e)が形成されることにより、前記成形中間材の第3部において、前記円筒部の軸方向に段ができ、且つ、前記円筒部の径方向にも段ができ、
    前記最終段差形状における前記円筒部の軸方向に沿った前記鍔部の厚み(L3)は、前記板状素材の厚み(t1)よりも大きい、
    請求項2から5のいずれかに記載の配管部材の製造方法。
  7. 前記第3ステップの後に、前記最終段差形状を含む形状になった前記成形中間材の第3部の径方向外側部分(55j)を切断し、前記成形中間材の第3部を、所定の外形寸法である前記鍔部として成形を完成させる、第4ステップ(S10)
    をさらに備えた、請求項2から6のいずれかに記載の配管部材の製造方法。
  8. 前記第4ステップでは、前記切断が、前記最終段差形状となった段差(57j)よりも径方向外側において行われる、
    請求項7に記載の配管部材の製造方法。
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