JP5059475B2 - 負荷制御回路 - Google Patents

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Description

本発明は、負荷への電力供給を制御する負荷制御回路に関するものである。
この種の負荷制御回路としては、廊下や階段などに設置されて、廊下灯や階段灯などの照明等の負荷への電力供給を入切にするために使用されるものがある。しかしながら、このような負荷制御回路では、負荷への電源供給を入/切しているだけなので、負荷の点灯出力は時間帯に関係なく常に略一定であった。従って、深夜にトイレなどに行くために起きた場合に、負荷制御回路を用いて廊下灯や階段灯あるいはトイレ内の負荷を点灯させると、これらの負荷が全点灯されるため、目が眩んだり、覚醒して寝付きが悪くなったりするという問題がある。
そこで、負荷制御回路に設けるスイッチを電子式のスイッチとし、単なる負荷の点灯・消灯に限らず、負荷の点灯出力を減光させる調光制御などの機能を付加した負荷制御回路が知られている(例えば、特許文献1参照)。さらには、深夜帯などの所定の時間帯のみ、負荷を調光制御して減光点灯させる技術も提案されている。
ここでは、一般的に普及している3路配線に対応可能とした負荷制御回路の一例を図13に従って説明する。
図13にて示される負荷制御回路は、3路配線に対応すべく、電子式のスイッチよりなるスイッチ親器60及びスイッチ子器70はそれぞれ3つの端子S11〜S13,S14〜S16を有しており、各端子S11,S12及び端子S14,S15を以て、交流電源51及び負荷52を配する主電流配線ML11が構成されている。スイッチ親器60内の主電流配線ML11上にはトライアックTRC11が配置されており、該トライアックTRC11は、該スイッチ親器60内に統括制御のために備えられるマイコン62の制御の下、電源回路/制御回路61を通じてオン・オフされる。また、この電源回路/制御回路61は、マイコン62等、スイッチ親器60で必要となる低圧の直流動作電源を交流電源51から生成している。
また、スイッチ親器60及びスイッチ子器70内には、主電流配線ML11から分岐される分岐配線BL11がそれぞれ設けられ、スイッチ親器60及びスイッチ子器70の端子S13,S16を介して互いに接続されている。スイッチ子器70内の分岐配線BL11上には、該スイッチ子器70にて負荷52の点灯・消灯を行うべく設けられる操作スイッチ71が配置されている。スイッチ親器60内の分岐配線BL11上には、ダイオードD61,D62、トランジスタQ60等からなる入力回路63が配置されている。この入力回路63がマイコン62の入力ポートに接続され、この入力ポートにてスイッチ子器70の操作スイッチ71の操作が検知される。マイコン62には、負荷52の点灯・消灯を行うべく操作スイッチ64、調光レベルを設定するための調光レベル設定ボリューム65及び負荷2を減光点灯させる時間帯(調光時間帯)を設定するための調光時間帯設定ボリューム66が接続されている。
この種の負荷制御回路では、ユーザにより調光レベル設定ボリューム65が回転操作されると、その調光レベル設定ボリューム65を構成する可変抵抗器の抵抗値が変化して、その抵抗値に応じた電圧値がマイコン62に入力される。マイコン62は、入力される電圧値に応じて、上記トライアックTRC11をオンさせる位相角を、交流電源51のゼロクロス信号を基点にして制御することにより、負荷52に供給する電力量を可変させる。すなわち、マイコン62は、交流電源51のゼロクロス信号を検知すると、そこからタイマカウント動作を開始し、どのタイミングでトライアックTRC11をオンさせるのかを、調光レベル設定ボリューム65からの電圧値に応じて決定する。なお、マイコン62は、設計の段階で交流電源51のゼロクロス信号から予め設定された時間をカウントして、所定時間が経過するとトライアックTRC1をオフさせる。以上の動作が交流電源51の半周期毎に繰り返されることにより、負荷52が所定の調光レベルにて減光点灯される。
また、この負荷制御回路では、ユーザにより調光時間帯設定ボリューム66が回転操作されると、その調光時間帯設定ボリューム66を構成する可変抵抗器の抵抗値が変化して、その抵抗値に応じた電圧値がマイコン62に入力される。マイコン62では、調光時間帯設定ボリューム66の設定入力を監視しており、調光時間帯設定ボリューム66の回転操作が行われて設定値(電圧値)の入力が完了すると、その時の時刻を調光時間帯の開始時刻に設定する。さらに、マイコン62は、調光時間帯設定ボリューム16の設定位置によって調光時間帯の時間幅を例えば4〜8時間まで1時間おきに設定する。このように設定された調光時間帯において、操作スイッチ64,71の何れかの押操作によりオン操作されると、上記調光レベル設定ボリューム65にて設定された調光レベルで負荷2が減光点灯される。従って、深夜にトイレなどに起きたユーザがスイッチ親器60あるいはスイッチ子器70を用いて負荷52を点灯させたとしても、負荷52が全点灯よりも暗い調光レベルにて減光点灯されるため、ユーザが眩しいと感じたり、完全に目が覚めて寝付きが悪くなったりすることを低減できる。
特開平9−45175号公報
ところで、前述したように調光時間帯における調光レベルは、調光レベル設定ボリューム65をユーザが回転操作させることにより設定している。すなわち、調光時間帯における調光レベルを設定するためには、調光レベル設定ボリューム65が必要となり、部品点数が増大するとともに、組み付け工数が増大するという問題がある。また、一般にこのようなボリュームは設定すべきとき以外に不用意に操作されないように、カバーで覆われて外部に露出されていない。そのため、調光レベルを変更するたびに、そのカバーを開けて操作を行う必要があり、調光レベルの設定における操作が煩雑となる。
また、調光時間帯の設定においては、ユーザにより調光時間帯設定ボリューム66が回転操作されたときの時刻が調光時間帯の開始時刻に設定される。すなわち、ユーザの設定したい調光時間帯の開始時刻に、ユーザがスイッチ親器60を操作する必要がある。そのため、深夜帯を調光時間帯に設定する場合には、ユーザがその開始時刻まで起きている必要があり、調光時間帯の設定における操作性に問題がある。
なお、ここでは3路配線方式の負荷制御回路を例に説明したが、2線式配線の負荷制御回路であっても同様の問題が発生する。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、第1の目的は、電子式スイッチの製造における部品点数及び組み付け工数を低減しつつも、調光レベルの設定における操作性を向上させることができる負荷制御回路を提供することにある。加えて、第2の目的は、調光時間帯の設定における操作性を向上させることができる負荷制御回路を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、第1電子式スイッチのスイッチ操作に応じて交流電源から負荷への電源供給を制御する負荷制御回路であって、前記第1電子式スイッチは、押操作される常開型の第1操作スイッチと、前記第1操作スイッチの押操作を検知する第1検知手段と、前記第1検知手段により所定時間未満検知された前記第1操作スイッチの押操作を短押操作であると判定し、前記第1検知手段により所定時間以上検知された前記第1操作スイッチの押操作を長押操作であると判定するとともに、前記負荷への電源供給状態に基づき、前記第1操作スイッチの短押操作が前記負荷への電源供給の要求なのか、前記負荷への電源供給の停止の要求なのかを判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果に応じて前記負荷への電源供給を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記第1操作スイッチの前記長押操作に応じて、前記負荷の調光レベルを設定するための調光設定を実行し、前記第1電子式スイッチは、一日の内で前記調光設定にて設定された調光レベルにより減光点灯させる調光時間帯を設定するための調光時間帯設定部を備え、前記調光時間帯設定部は、前記調光時間帯の開始時刻を設定するための開始時刻設定部と、前記調光時間帯の終了時刻を設定するための終了時刻設定部とを備え、前記制御手段は、前記開始時刻設定部と前記終了時刻設定部とが同一の時刻に設定されている状態で、前記第1操作スイッチの押操作を検知すると、前記開始時刻設定部及び前記終了時刻設定部により設定されている時刻を現在時刻に設定するとともに、前記現在時刻の設定後に、前記開始時刻設定部により設定された時刻を前記調光時間帯の開始時刻に設定し、前記終了時刻設定部により設定された時刻を前記調光時間帯の終了時刻に設定することを要旨とする。
この構成によれば、第1操作スイッチが長押操作されると、調光レベルを設定するための調光設定が実行される。すなわち、負荷への電源供給及び電源供給停止を要求する第1操作スイッチのスイッチ操作(長押操作)によって調光設定を行うことができる。従って、調光設定を行うための専用の部品(例えば、調光レベル設定ボリューム等)を第1電子式スイッチに設ける必要がないため、部品点数及び組み付け工数を低減することができる。
さらに、負荷への電源供給及び電源供給停止を要求する短押操作と押操作の時間が異なるだけの長押操作により、調光設定を行うことができる。そのため、従来の負荷制御回路のように、調光レベル設定ボリュームを覆うカバーを開けるという操作を行う必要がない。従って、調光設定における操作性を向上させることができる。
また、この構成によれば、例えば調光時間帯を深夜帯などに設定することにより、その調光時間帯において負荷が全点灯よりも暗い調光レベルにて減光点灯されるため、ユーザが眩しいと感じたり、完全に目が覚めて寝付きが悪くなったりすることを低減できる。
また、上記構成によれば、開始時刻設定部と終了時刻設定部とを同一の時刻に設定した上で、第1操作スイッチを押操作することにより、現在時刻が設定される。次に、開始時刻設定部と終了時刻設定部を所望の時刻にそれぞれ設定することで調光時間帯が設定される。すなわち、どの時間帯においても、現在時刻を設定した上で開始時刻と終了時刻とを設定することによって所望の時間帯を調光時間帯に設定することができる。従って、例えば調光時間帯を深夜帯に設定したい場合でも、その設定したい時間帯まで起きていて、調光時間帯の設定を行う必要がない。そのため、調光時間帯の設定における操作性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の負荷制御回路において、前記第1電子式スイッチ、前記交流電源及び前記負荷と主電流配線にて直列接続される第2電子式スイッチを備え、前記第2電子式スイッチは、スイッチ子器であり、前記主電流配線から分岐された分岐配線上に配置されて押操作される常開型の第2操作スイッチを備え、前記第1電子式スイッチは、スイッチ親器であり、前記第2操作スイッチの押操作を検知する第2検知手段を備えるとともに、前記判定手段は、前記第2検知手段により所定時間未満検知された前記第2操作スイッチの押操作を短押操作であると判定し、前記第2検知手段により所定時間以上検知された前記第2操作スイッチの押操作を長押操作であると判定するとともに、前記負荷への電源供給状態に基づき、前記第2スイッチの短押操作が前記負荷への電源供給の要求なのか、前記負荷への電源供給の停止の要求なのかを判定する判定手段と、
前記制御手段は、前記判定手段による前記第2操作スイッチの短押操作の判定結果に応じて前記負荷への電源供給を制御するとともに、前記第2操作スイッチの長押操作に応じて前記調光設定を実行することを要旨とする。
この構成によれば、スイッチ親器の第1操作スイッチと併せて、スイッチ子器の第2操作スイッチの長押操作によっても調光設定を行うことができる。従って、複数の電子式スイッチのスイッチ操作によって調光設定を実行することができるため、調光設定の操作性を向上させることができる。さらに、同一の操作形態、すなわち操作スイッチの長押操作によって、スイッチ親器とスイッチ子器とで調光設定できるため、違和感なく調光設定を行うことができる。その結果、調光設定の操作性をより向上させることができる。
請求項3に記載の発明は、交流電源、負荷、スイッチ親器である第1電子式スイッチ及びスイッチ子器である第2電子式スイッチを主電流配線にて直列接続されてなり、前記第1電子式スイッチ及び前記第2電子式スイッチのスイッチ操作に応じて前記交流電源から前記負荷への電源供給を制御する負荷制御回路であって、前記第2電子式スイッチは、前記主電流配線から分岐された分岐配線上に配置されて押操作される常開型の第2操作スイッチを備えるとともに、前記第1電子式スイッチは、常開型の第1操作スイッチと、前記第2操作スイッチの押操作を検知する第2検知手段と、前記第2検知手段により所定時間未満検知された前記第2操作スイッチの押操作を短押操作であると判定し、前記第2検知手段により所定時間以上検知された前記第2操作スイッチの押操作を長押操作であると判定するとともに、前記負荷への電源供給状態に基づき、前記短押操作が前記負荷への電源供給の要求なのか、前記負荷への電源供給の停止の要求なのかを判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果に応じて前記負荷への電源供給を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記第2操作スイッチの長押操作に応じて、前記負荷の調光レベルを設定するための調光設定を実行し、前記第1電子式スイッチは、一日の内で前記調光設定にて設定された調光レベルにより減光点灯させる調光時間帯を設定するための調光時間帯設定部を備え、前記調光時間帯設定部は、前記調光時間帯の開始時刻を設定するための開始時刻設定部と、前記調光時間帯の終了時刻を設定するための終了時刻設定部とを備え、前記制御手段は、前記開始時刻設定部と前記終了時刻設定部とが同一の時刻に設定されている状態で、前記第1操作スイッチの押操作を検知すると、前記開始時刻設定部及び前記終了時刻設定部により設定されている時刻を現在時刻に設定するとともに、前記現在時刻の設定後に、前記開始時刻設定部により設定された時刻を前記調光時間帯の開始時刻に設定し、前記終了時刻設定部により設定された時刻を前記調光時間帯の終了時刻に設定することを要旨とする。
この構成によれば、スイッチ子器に備えられた第2操作スイッチが長押操作されると、調光レベルを設定するための調光設定が実行される。すなわち、負荷への電源供給及び電源供給停止を要求する第2操作スイッチのスイッチ操作(長押操作)によって調光設定を行うことができる。従って、調光設定を行うための専用の部品(例えば、調光レベル設定ボリューム等)を第1電子式スイッチ等に設ける必要がないため、部品点数及び組み付け工数を低減することができる。
さらに、負荷への電源供給及び電源供給停止を要求する短押操作と押操作の時間が異なるだけの長押操作により、調光設定を行うことができる。そのため、従来の負荷制御回路のように、調光レベル設定ボリュームを覆うカバーを開けるという煩雑な操作を行う必要がない。従って、調光設定における操作性を向上させることができる。
また、この構成によれば、例えば調光時間帯を深夜帯などに設定することにより、その調光時間帯において負荷が全点灯よりも暗い調光レベルにて減光点灯されるため、ユーザが眩しいと感じたり、完全に目が覚めて寝付きが悪くなったりすることを低減できる。
また、上記構成によれば、開始時刻設定部と終了時刻設定部とを同一の時刻に設定した上で、第1操作スイッチを押操作することにより、現在時刻が設定される。次に、開始時刻設定部と終了時刻設定部を所望の時刻にそれぞれ設定することで調光時間帯が設定される。すなわち、どの時間帯においても、現在時刻を設定した上で開始時刻と終了時刻とを設定することによって所望の時間帯を調光時間帯に設定することができる。従って、例えば調光時間帯を深夜帯に設定したい場合でも、その設定したい時間帯まで起きていて、調光時間帯の設定を行う必要がない。そのため、調光時間帯の設定における操作性を向上させることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1つに記載の負荷制御回路において、前記第1電子式スイッチは、自己保持機能を有する双方向スイッチング素子と、前記負荷の調光レベルと前記双方向スイッチング素子の導通時間との関係を規定した複数の調光ステップを備えた調光テーブルが格納される第1メモリと、前記調光設定終了時に読み出されている調光ステップが格納される書換可能な第2メモリと、を備え、前記制御手段は、前記調光設定において、前記第1メモリから前記調光レベルの異なる調光ステップを順に読み出し、該調光ステップを読み出すたびに前記双方向スイッチング素子の導通時間を前記読み出した調光ステップに応じて設定することで、前記負荷に供給される電力量を制御して前記読み出した調光ステップに対応する調光レベルにて前記負荷を点灯させるとともに、前記調光設定を実行させるための前記長押操作が解除されたときに読み出されている前記調光ステップを前記第2メモリに格納することで、該調光ステップにおける調光レベルを前記負荷の調光レベルとして設定することを要旨とする。
上記構成によれば、読み出した調光ステップに応じて負荷が点灯されつつ調光設定が実行されるため、実際の負荷の点灯出力を確認した上で、調光レベルの設定を行うことができる。また、設定すべき調光レベルにて負荷が点灯されたときに、操作スイッチの押操作を解除して長押操作を解除するという極めて簡便な操作により、調光レベルの設定を完了することができるため、調光設定の操作性を向上させることができる。
例えば、従来の負荷制御回路のように、調光レベル設定ボリュームにて調光設定を行う場合には、スイッチ子器では調光設定を行うことができなかった。すなわち、スイッチ子器にスイッチ親器と同様の調光レベル設定ボリュームを設けるようにしたとしても、例えばスイッチ親器の調光レベル設定ボリュームを回転操作して調光設定を行った場合に、その回転操作に連動してスイッチ子器における調光レベル設定ボリュームを回転させることができない。従って、調光レベル設定ボリュームが示す調光レベルと実際の調光レベルとが異なるという問題が生じるため、スイッチ子器では調光設定を行うことができなかった。
これに対して、上記構成によれば、設定すべき調光レベルに対応する調光ステップが第2メモリに格納されて、その格納された調光ステップが以後読み出されるようになる。そのため、第1電子式スイッチの第1操作スイッチ及び第2電子式スイッチの第2操作スイッチの双方の長押操作によって調光設定を行ったとしても、上述したような問題は発生しない。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の負荷制御回路において、前記制御手段は、前記調光設定時に、前記負荷の調光レベルが上昇していくように、あるいは前記負荷の調光レベルが下降していくように、前記調光ステップを順に読み出すことを要旨とする。
上記構成によれば、負荷の調光レベルが徐々に上昇するようになる(負荷の点灯出力が徐々に明るくなる)ため、あるいは負荷の調光レベルが徐々に下降するようになる(負荷の点灯出力が徐々に暗くなる)ため、所望の調光レベルに設定しやすい。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の負荷制御回路において、前記制御手段は、前記調光設定時に、前記調光テーブルから前記調光ステップを所定の順序で読み出す所定の読み出しサイクルを繰り返し実行することを要旨とする。
上記構成によれば、長押操作を継続している間は、所定の読み出しサイクルが繰り返されるため、例えば一度所望の調光レベルを見逃してしまったとしても、長押操作を継続している限り、再度所望の調光レベルにて負荷が点灯されるタイミングが訪れるため、一度の調光設定により所望の調光レベルを好適に設定することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項4〜6のいずれか1つに記載の負荷制御回路において、前記第1電子式スイッチは、前記調光設定にて設定された前記調光レベルよりも高く調光レベルを設定変更するための調光レベル上昇部と、前記調光設定にて設定された前記調光レベルよりも低く調光レベルを設定変更するための調光レベル下降部と、を備え、前記制御手段は、前記調光レベル上昇部の操作に応じて、前記第2メモリに格納されている前記調光ステップよりも前記調光レベルが高い調光ステップを読み出して、前記第2メモリに格納されている前記調光ステップを前記読み出した調光ステップに書き換えるとともに、前記調光レベル下降部の操作に応じて、前記第2メモリに格納されている前記調光ステップよりも前記調光レベルが低い調光ステップを読み出して、前記第2メモリに格納されている前記調光ステップを前記読み出した調光ステップに書き換えることを要旨とする。
上記構成によれば、調光レベル上昇部及び調光レベル下降部を操作することにより、調光設定にて設定された調光レベルを変更することができる。例えば、調光レベルを上昇させるステップ幅及び調光レベルを下降させるステップ幅を細かく設定することにより、これら調光レベル上昇部及び調光レベル下降部の操作によって負荷の調光レベルを微調整することも可能となる。
請求項8に記載の発明は、請求項4〜7のいずれか1つに記載の負荷制御回路において、前記第2メモリは、不揮発性メモリからなることを要旨とする。
この構成によれば、停電等によって交流電源からの電力供給が停止されたとしても、調光設定にて設定された調光ステップ(調光レベル)が保持されるため、停電後に再度調光設定を行う必要がなくなる。
請求項9に記載の発明は、第1電子式スイッチのスイッチ操作に応じて交流電源から負荷への電源供給を制御する負荷制御回路であって、前記第1電子式スイッチは、押操作される常開型の第1操作スイッチと、前記第1操作スイッチの押操作を検知する第1検知手段と、前記第1検知手段により所定時間未満検知された前記第1操作スイッチの押操作を短押操作であると判定し、前記第1検知手段により所定時間以上検知された前記第1操作スイッチの押操作を長押操作であると判定するとともに、前記負荷への電源供給状態に基づき、前記第1操作スイッチの短押操作が前記負荷への電源供給の要求なのか、前記負荷への電源供給の停止の要求なのかを判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果に応じて前記負荷への電源供給を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記第1操作スイッチの前記長押操作に応じて、前記負荷の調光レベルを設定するための調光設定を実行し、前記第1電子式スイッチは、自己保持機能を有する双方向スイッチング素子と、前記負荷の調光レベルと前記双方向スイッチング素子の導通時間との関係を規定した複数の調光ステップを備えた調光テーブルが格納される第1メモリと、前記調光設定終了時に読み出されている調光ステップが格納される書換可能な第2メモリと、を備え、前記制御手段は、前記調光設定において、前記第1メモリから前記調光レベルの異なる調光ステップを順に読み出し、該調光ステップを読み出すたびに前記双方向スイッチング素子の導通時間を前記読み出した調光ステップに応じて設定することで、前記負荷に供給される電力量を制御して前記読み出した調光ステップに対応する調光レベルにて前記負荷を点灯させるとともに、前記調光設定を実行させるための前記長押操作が解除されたときに読み出されている前記調光ステップを前記第2メモリに格納することで、該調光ステップにおける調光レベルを前記負荷の調光レベルとして設定することを要旨とする。
この構成によれば、とくに、読み出した調光ステップに応じて負荷が点灯されつつ調光設定が実行されるため、実際の負荷の点灯出力を確認した上で、調光レベルの設定を行うことができる。また、設定すべき調光レベルにて負荷が点灯されたときに、操作スイッチの押操作を解除して長押操作を解除するという極めて簡便な操作により、調光レベルの設定を完了することができるため、調光設定の操作性を向上させることができる。
請求項10に記載の発明は、交流電源、負荷、スイッチ親器である第1電子式スイッチ及びスイッチ子器である第2電子式スイッチを主電流配線にて直列接続されてなり、前記第1電子式スイッチ及び前記第2電子式スイッチのスイッチ操作に応じて前記交流電源から前記負荷への電源供給を制御する負荷制御回路であって、前記第2電子式スイッチは、前記主電流配線から分岐された分岐配線上に配置されて押操作される常開型の第2操作スイッチを備えるとともに、前記第1電子式スイッチは、常開型の第1操作スイッチと、前記第2操作スイッチの押操作を検知する第2検知手段と、前記第2検知手段により所定時間未満検知された前記第2操作スイッチの押操作を短押操作であると判定し、前記第2検知手段により所定時間以上検知された前記第2操作スイッチの押操作を長押操作であると判定するとともに、前記負荷への電源供給状態に基づき、前記短押操作が前記負荷への電源供給の要求なのか、前記負荷への電源供給の停止の要求なのかを判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果に応じて前記負荷への電源供給を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記第2操作スイッチの長押操作に応じて、前記負荷の調光レベルを設定するための調光設定を実行し、前記第1電子式スイッチは、自己保持機能を有する双方向スイッチング素子と、前記負荷の調光レベルと前記双方向スイッチング素子の導通時間との関係を規定した複数の調光ステップを備えた調光テーブルが格納される第1メモリと、前記調光設定終了時に読み出されている調光ステップが格納される書換可能な第2メモリと、を備え、前記制御手段は、前記調光設定において、前記第1メモリから前記調光レベルの異なる調光ステップを順に読み出し、該調光ステップを読み出すたびに前記双方向スイッチング素子の導通時間を前記読み出した調光ステップに応じて設定することで、前記負荷に供給される電力量を制御して前記読み出した調光ステップに対応する調光レベルにて前記負荷を点灯させるとともに、前記調光設定を実行させるための前記長押操作が解除されたときに読み出されている前記調光ステップを前記第2メモリに格納することで、該調光ステップにおける調光レベルを前記負荷の調光レベルとして設定することを要旨とする。
上記構成によれば、とくに、読み出した調光ステップに応じて負荷が点灯されつつ調光設定が実行されるため、実際の負荷の点灯出力を確認した上で、調光レベルの設定を行うことができる。また、設定すべき調光レベルにて負荷が点灯されたときに、操作スイッチの押操作を解除して長押操作を解除するという極めて簡便な操作により、調光レベルの設定を完了することができるため、調光設定の操作性を向上させることができる。
請求項11に記載の発明は、第1電子式スイッチのスイッチ操作に応じて交流電源から負荷への電源供給を制御する負荷制御回路であって、前記第1電子式スイッチは、常開型の第1操作スイッチと、一日の内で前記負荷を減光点灯させる調光時間帯を設定するための調光時間帯設定部と、前記調光時間帯における前記負荷の調光レベルを設定するための調光レベル設定部と、前記調光レベル設定部にて設定された前記調光レベルに応じて前記負荷への電源供給を制御する制御手段と、を備え、前記調光時間帯設定部は、前記調光時間帯の開始時刻を設定するための開始時刻設定部と、前記調光時間帯の終了時刻を設定するための終了時刻設定部とを備え、前記制御手段は、前記開始時刻設定部と前記終了時刻設定部とが同一の時刻に設定されている状態で、前記第1操作スイッチの押操作を検知すると、前記開始時刻設定部及び前記終了時刻設定部により設定されている時刻を現在時刻に設定するとともに、前記現在時刻の設定後に、前記開始時刻設定部により設定された時刻を前記調光時間帯の開始時刻に設定し、前記終了時刻設定部により設定された時刻を前記調光時間帯の終了時刻に設定することを要旨とする。
上記構成によれば、開始時刻設定部と終了時刻設定部とを同一の時刻に設定した上で、第1操作スイッチを押操作することにより、現在時刻が設定される。次に、開始時刻設定部と終了時刻設定部を所望の時刻にそれぞれ設定することで調光時間帯が設定される。すなわち、どの時間帯においても、現在時刻を設定した上で開始時刻と終了時刻とを設定することによって所望の時間帯を調光時間帯に設定することができる。従って、例えば調光時間帯を深夜帯に設定したい場合でも、その設定したい時間帯まで起きていて、調光時間帯の設定を行う必要がない。そのため、調光時間帯の設定における操作性を向上させることができる。
従って、請求項1〜10に記載の発明によれば、電子式スイッチの製造における部品点数及び組み付け工数を低減しつつも、調光レベルの設定における操作性を向上させることのできる負荷制御回路を提供することができる。また、請求項11に記載の発明によれば、調光時間帯の設定における操作性を向上させることのできる負荷制御回路を提供することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図5に従って説明する。本発明に係る負荷制御回路は、例えば廊下や階段に設置された廊下灯や階段灯などの照明負荷への電力供給を制御するために使用されるものであり、1日の内で予め設定された時間帯(調光時間帯:例えば深夜帯など)ではオン操作に応じて照明負荷を減光点灯させ、それ以外の時間帯ではオン操作に応じて照明負荷を全点灯させる機能を備えている。図1は、本実施形態の負荷制御回路を示す。
図1に示すように、本実施形態の負荷制御回路は、商用交流電源等の交流電源1と、交流電流方式の白熱灯等の照明である負荷2と、スイッチ親器10と、スイッチ子器20とが直列に接続されて構成されている。負荷制御回路は、スイッチ親器10又はスイッチ子器20のユーザによるスイッチ操作(押操作)に応じて負荷2への交流電源1の供給を制御する。スイッチ親器10及びスイッチ子器20は、3路配線に対応すべくそれぞれ端子S1〜S3及び端子S4〜S6を有しており、交流電源1及び負荷2が配置された負荷制御回路の主電流が流れる主電流配線ML1が各端子S1,S2,S4,S5を通過して構成されている。
スイッチ子器20は、端子S4,S5間に主電流配線ML1の一部が構成されるとともに、端子S5から端子S6に向けて主電流配線ML1から分岐された分岐配線BL1の一部が構成されている。スイッチ子器20の端子S5,S6間(分岐配線BL1)には、常開型の押しボタンスイッチよりなる操作スイッチ21が配置されるとともに、この操作スイッチ21に対して並列に、位置表示用の発光ダイオード22、抵抗R20及びダイオードD20の直列回路が配置されている。
操作スイッチ21の操作前に負荷2へ交流電源1が供給されて負荷2がオン(点灯)状態の場合、該操作スイッチ21の押操作は負荷2への電源供給を停止して負荷2をオフ(消灯)させること(オフ操作)を意味する。一方、操作スイッチ21の操作前に負荷2へ交流電源1の供給が停止されてオフ状態の場合、該操作スイッチ21の押操作は負荷2への電源供給を開始して負荷2をオンさせること(オン操作)を意味する。この操作スイッチ21、すなわちスイッチ子器20の操作による負荷2への電源供給状態の切り替え要求は、上記スイッチ親器10で検出され、スイッチ親器10にて電源供給の制御が行われる。
発光ダイオード22は、負荷2への電源供給が停止されてオフ状態となっている場合に点灯することで、ユーザにスイッチ子器20の位置や負荷2の電源供給状態を通知するために設けられている。発光ダイオード22の点灯制御は、端子S6を介して接続されたスイッチ親器10の動作に基づいて行われる。
一方、スイッチ親器10は、端子S1,S2間に主電流配線ML1の一部が構成されるとともに、端子S2から端子S3に向けて主電流配線ML1から分岐された分岐配線BL1の一部が構成されている。そして、スイッチ親器10の端子S1,S2がスイッチ子器20の端子S4,S5とそれぞれ接続されることで、交流電源1、負荷2、スイッチ親器10及びスイッチ子器20が直列に接続される主電流配線ML1が構成される。また、スイッチ親器10の端子S3がスイッチ子器20の端子S6と接続されることで、主電流配線ML1から分岐する分岐配線BL1がスイッチ親器10及びスイッチ子器20に跨って構成される。
スイッチ親器10は、主電流配線ML1上に配置されるトライアックTRC1(双方向スイッチング素子)と、端子S1,S2より入力される交流電源1から直流動作電源を生成する電源回路11と、負荷制御回路を統括的に制御するマイクロコンピュータ(マイコン)12と、該マイコン12と接続されて調光テーブル(調光ステップ)が格納されるメモリ13とを備える電子式のスイッチである。また、スイッチ親器10は、負荷2の点灯・消灯操作及び調光設定を行うための操作スイッチ14と、負荷2が消灯しているときに点灯する発光ダイオード15と、負荷2を減光点灯させる時間帯(調光時間帯)を設定するための調光時間帯設定ボリューム16(調光時間帯設定部)とを備えている。
トライアックTRC1は、2個のサイリスタを逆並列に接続し、双方向に電流を流せるようにした半導体素子であり、端子S1,S2間にアノード、カソードで主電流配線ML1に対して直列接続されている。また、トライアックTRC1のゲートには、マイコン12の出力ポートPo1が接続されている。
電源回路11は、端子S1,S2を介して供給される交流電圧を整流する整流回路11aと、整流回路11aの整流電圧によって所定電圧まで充電されるコンデンサなどの充電回路11bとを備えている。なお、この充電回路11bの充電電圧が直流動作電源としてマイコン12等に供給されている。ここでは、直流動作電源として高電位電源Vcc(Hレベル)及び低電位電源Vss(Lレベル)が充電回路11bからマイコン12等に供給されている。
整流回路11aの直流出力端子には抵抗R10,R11の分圧回路が接続されている。抵抗R11の両端にはノイズ防止用のコンデンサC10が並列接続されている。抵抗R11とコンデンサC10の並列回路の電位はトランジスタQ1のベース・エミッタ間に印加されている。トランジスタQ1のエミッタは接地されており、コレクタは抵抗R12を介して直流動作電源レベルにプルアップされている。トランジスタQ1のコレクタは、マイコン12のゼロクロス信号検出用の入力ポートPi1に接続されている。
整流回路11aの出力電圧がゼロクロス付近では、抵抗R10,R11の分圧回路からトランジスタQ1へのバイアスが小さくなり、トランジスタQ1がオフするため、マイコン12の入力ポートPi1にHレベルの信号が入力される。整流回路11aの出力電圧がゼロクロス付近以外では、抵抗R10,R11の分圧回路からトランジスタQ1のベースに与えられるバイアスによりトランジスタQ1がオンするため、マイコン12の入力ポートPi1はLレベルの信号が入力される。これにより、マイコン12は、入力ポートPi1に入力されるHレベルの信号をゼロクロス信号として検出することができる。そして、マイコン12は、ゼロクロス信号が入力されているときに、交流電源1のゼロクロス点を検出することができる。
スイッチ親器10は、分岐配線BL1の端子S2側から流れる電流が抵抗R13及びダイオードD10を介してベース電流としてベースに入力されてオン・オフ制御されるトランジスタQ2を備えている。このトランジスタQ2のエミッタは接地されており、コレクタは抵抗R14を介して高電位電源Vccにプルアップされている。トランジスタQ2のコレクタは、マイコン12の子器検知用の入力ポートPi2(第2検知手段)に接続されている。なお、抵抗R13は、ダイオードD11を介して端子S3に接続されている。
判定手段及び制御手段を構成するマイコン12は、ユーザによりスイッチ子器20の操作スイッチ21が押操作された場合、現在の負荷2への交流電源1からの電源供給状態に基づき、該操作スイッチ21の押操作が、負荷2への電源供給の開始を要求しているのか、負荷2への電源供給の停止を要求しているのかを判定する。そして、マイコン12は、判定結果に応じて出力ポートPo1を制御して、トライアックTRC1のゲートに駆動信号を供給、または駆動信号の供給停止をすることで、トライアックTRC1のアノード、カソード間を導通、または導通を停止させる。また、マイコン12は、調光時間帯に操作スイッチ21の押操作によるオン操作が行われた場合には、後述する操作スイッチ14により設定された調光レベルに応じて、上記入力ポートPi1にて検出されるゼロクロス信号を基点にして駆動信号の供給タイミングを制御(位相制御)してトライアックTRC1を導通させる。これらにより、スイッチ子器20の操作に応じて、負荷2への交流電源1からの電源供給が制御される。なお、スイッチ子器20の操作スイッチ21がユーザにより押操作されると、入力ポートPi2の電圧値が周期的な電圧値から一定の電圧値に変化するため、マイコン12は、スイッチ子器20の操作スイッチ21の操作を検知することができる。
また、マイコン12は、スイッチ子器20が備える発光ダイオード22の発光を制御する。詳しくは、マイコン12の出力ポートPo2は、抵抗R15を介してトランジスタQ3のベースに接続されている。このトランジスタQ3は、エミッタが接地されており、コレクタがダイオードD12を介して端子S3に接続されている。そして、マイコン12は、負荷2をオン状態とするように負荷2に電源を供給している場合には、出力ポートPo2からLレベルの信号を出力して発光ダイオード22の発光を停止させる。また、マイコン12は、負荷2をオフ状態とするように負荷2への電源の供給を停止している場合には、出力ポートPo2からHレベルの信号を出力してトランジスタQ3をオンさせて、交流の片方向の半波整流波を発光ダイオード22に流すよう制御して発光させる。なお、このとき発光ダイオード22には微少な電流しか流れないため、負荷2は点灯しない。
マイコン12には、1日の内で負荷2を減光点灯させる調光時間帯を設定するための調光時間帯設定ボリューム16の設定値が入力される。詳しくは、調光時間帯設定ボリューム16はロータリ式の可変抵抗器からなり、この調光時間帯設定ボリューム16がユーザにより回転操作されると、直流動作電源を分圧する分圧点が移動する。そして、この調光時間帯設定ボリューム16の設定位置に応じて設定される分圧点の電圧値(設定値)が、マイコン12のA/D変換用の入力ポートPi4に入力される。マイコン12では、調光時間帯設定ボリューム16の設定入力を監視しており、調光時間帯設定ボリューム16の設定操作が行われて設定値の入力が完了すると、その時の時刻を調光時間帯の開始時刻に設定する。さらに、マイコン12は、調光時間帯設定ボリューム16の設定位置によって調光時間帯の時間幅を例えば4〜8時間まで1時間おきに設定する。調光時間帯設定ボリューム16を用いて調光時間帯が一旦設定されると、マイコン12は内蔵のRAM12aに調光時間帯の開始時刻と時間幅を書き込む。そして、この設定以降はRAM12aに設定された調光時間帯において、操作スイッチ14,21の何れかの押操作によりオン操作されると、後述する操作スイッチ14により設定される調光レベルにて負荷2が減光点灯されるようになる。
常開型の押しボタンスイッチよりなる操作スイッチ14は、マイコン12の親器検知用の入力ポートPi3(第1検知手段)に接続されている。また、操作スイッチ14は、その一端が低電位電源Vssに接続されるとともに、その他端が抵抗R16を介して高電位電源Vccに接続されている。本実施形態では、操作スイッチ14を所定時間(例えば、1秒)未満で押操作(短押操作)すると、負荷2が点灯・消灯されるとともに、操作スイッチ14を所定時間(例えば、1秒)以上連続して押操作(長押操作)すると、負荷2の調光設定が行われる。
マイコン12は、入力ポートPi3に入力される信号がHレベルからLレベルに変化したときに、操作スイッチ14の押操作を検知する。また、マイコン12は、入力ポートPi3へのLレベルの信号の入力が所定時間未満で終了した場合に、操作スイッチ14が短押操作されたと判定する。そして、マイコン12は、現在の負荷2への交流電源1からの電源供給状態に基づき、該操作スイッチ14の短押操作が、負荷2への電源供給の開始を要求しているのか、負荷2への電源供給の停止を要求しているのかを判定する。そして、マイコン12は、判定結果に応じて出力ポートPo1を制御して、トライアックTRC1のゲートに駆動信号を供給、または駆動信号の供給停止をすることで、トライアックTRC1のアノード、カソード間を導通、または導通を停止させる。
また、マイコン12は、ユーザにより操作スイッチ14が長押操作された場合、上記調光時間帯における負荷2の調光レベルを設定するための調光設定を行う。詳しくは、マイコン12は、入力ポートPi3に所定時間以上連続してLレベルの信号が入力された場合に、操作スイッチ14が長押操作されたと判定する。マイコン12は、この操作スイッチ14の長押操作に応じて、内蔵のROM12bから調光テーブル(図2参照)の調光ステップを1つずつ順に読み出す。なお、調光テーブルは、図2に示すように調光ステップC0〜C100からなる。これら調光ステップC0〜C100ごとに、対応する調光レベルとその調光レベルを実現するためのトライアックTRC1の導通時間との関係が規定されている。これら調光ステップC0〜C100は、調光テーブルにおいて、調光ステップC0から調光ステップC100へ進むに連れて、調光レベルが上昇するように並べられている。
マイコン12は、読み出した調光ステップの導通時間に基づいて、入力ポートPi1で検出される交流電源1のゼロクロス信号から(交流電源半周期−導通時間)後に、トライアックTRC1のゲートに駆動信号を供給してトライアックTRC1を導通させる。そして、マイコン12は、次のゼロクロス信号のタイミングまでに、トライアックTRC1への駆動信号の供給を停止する。これにより、読み出した調光ステップに対応する調光レベルで負荷2を点灯させることができる。
例えば、調光ステップC0を読み出した場合には、マイコン12は、ゼロクロス信号から(交流電源半周期−0.116ms)後に、出力ポートPo1を介してトライアックTRC1のゲートに駆動信号を供給する。すると、負荷2は、全点灯(100%)に対して0.1%の明るさ(調光レベル)で減光点灯される。この0.1%の調光レベルでの負荷2の減光点灯が完了すると、マイコン12は、次にROM12bから調光ステップC1を読み出す。すると、マイコン12は、ゼロクロス信号から(交流電源半周期−0.232ms)後に、出力ポートPo1を介してトライアックTRC1のゲートに駆動信号を供給し、負荷2を1%の調光レベルで減光点灯する。マイコン12は、操作スイッチ14の長押操作が継続されている間中、すなわち入力ポートPi2にLレベル信号が連続して入力されている間中、調光ステップを順に読み出して負荷2の調光レベルを変化させる動作を繰り返し行う。この調光設定時の負荷2の調光レベルは、図4及び図5に示すように、所定の読み出しサイクルにて読み出される調光ステップの順序により、設定開始の調光レベルから徐々に明るくなって全点灯に達すると、徐々に暗くなるように変化するようになっている。
このように負荷2の調光レベルが変化しているときに、ユーザにより操作スイッチ14の押操作が解除されると、マイコン12は、その解除したときに読み出されている調光ステップに対応した調光レベルをメモリ13に書き込むことで、その調光レベルを調光時間帯における負荷2の調光レベルに設定する。すなわち、上記調光時間帯設定ボリューム16により設定された調光時間帯において、操作スイッチ14の短押操作によりオン操作されると、マイコン12は、メモリ13に書き込まれた調光ステップを読み出す。そして、マイコン12は、読み出した調光ステップの導通時間に基づいて、ゼロクロス信号から(交流電源半周期−導通時間)後に、トライアックTRC1のゲートに駆動信号を供給してトライアックTRC1を導通させ、該調光ステップの調光レベルにて負荷2を減光点灯させる。ここで、調光ステップが書き込まれるメモリ13は、書き換え可能な不揮発性メモリ(例えば、EEPROMなど)により構成されている。なお、操作スイッチ14の長押操作がユーザにより解除されると、すなわち操作スイッチ14の押操作がユーザにより中断されると、入力ポートPi3に入力される信号がLレベルからHレベルに変化するため、マイコン12は、操作スイッチ14の解除操作を検知することができる。また、調光時間帯以外の時間帯(通常時間帯)において、操作スイッチ14の短押操作によりオン操作されると、マイコン12は、調光レベルが100%の調光ステップC100に基づいてトライアックTRC1を導通させることにより、負荷2を全点灯する。
マイコン12は、負荷2への電源供給を停止してオフ状態としている場合には、当該マイコン12の出力ポートPo3に接続されている発光ダイオード15を点灯させて、ユーザにスイッチ親器10の位置や負荷2の電源供給状態の通知を行っている。
次に、本実施形態のスイッチ親器10の構造を図3に従って説明する。
図3(a)に示すように、スイッチ親器10は、一般的な壁付けスイッチと同等に正面視で長方形状をしており、例えば室内に取付けられる。スイッチ親器10は、スイッチ本体部30と、該本体部30に対して図3(b)において左側に開くように開閉可能に取着されたハンドルカバー31とを備えている。スイッチ本体部30には、その裏面側にトライアックTRC1、電源回路11、マイコン12等が収容された回路収容部32が備えられている。
スイッチ本体部30において、ハンドルカバー31にて覆われる部分自体が常開型の上記操作スイッチ(操作ハンドル)14として構成されている。この操作スイッチ14は、上述したように、負荷2を点灯又は消灯させるべくユーザにより短押操作される。また、操作スイッチ14は、調光時間帯における調光レベルを設定すべくユーザにより長押操作される。なお、負荷2の消灯時には、スイッチ本体部30に設けられた発光ダイオード15よりなる表示ランプが点灯する。
また、スイッチ本体部30のハンドルカバー31を開けた部分には、調光時間帯設定ボリューム16が設けられている。なお、操作ハンドル14には、調光時間帯設定ボリューム16の周部に該調光時間帯設定ボリューム16の設定位置を示す複数の目盛りと、各々の設定位置に対応した時間幅や動作状態を示す文字及び数字(例えば、「切」、「4」、「5」、・・・、「8」、「連続」など)が印刷などによって表示されている。
ここで、調光時間帯設定ボリューム16を「4」、「5」、・・・、「8」の位置に切り替えると、調光時間帯が調光時間帯設定ボリューム16を切り替えた時刻から、4時間、5時間、・・・、8時間にそれぞれ設定される。また、調光時間帯設定ボリューム16を「切」の位置に切り替えると、負荷2が時間帯に関係なく常に全点灯状態で点灯又は消灯されるようになり、「連続」の位置に切り替えると、負荷2が時間帯に関係なく常に減光状態で点灯又は消灯されるようになる。
ここで、ハンドルカバー31を開けた状態では、調光時間帯設定ボリューム16が露出するので、一般のユーザでも調光時間帯の設定操作を容易に行える。一方、調光時間帯の設定時以外は調光時間帯設定ボリューム16をハンドルカバー31で覆うことにより、不用意に調光時間帯設定ボリューム16が操作されて、調光時間帯の設定が変更されるのを防止できる。また、調光時間帯の調光レベルについては、ハンドルカバー31を開くことなく、操作スイッチ14を長押操作することで設定を行うことができるため、操作性を向上させることができる。さらに、ハンドルカバー31を閉じると、調光時間帯設定ボリューム16がハンドルカバー31によって覆われ、スイッチ親器10の外観が他のスイッチの外観と同様の外観になるので、室内のデザイン性を高めることができ、またハンドルカバー31の前面全体が操作面となるので、操作面を広げることで操作性を向上させることができる。
次に、このように構成された負荷制御回路の動作について図4に従って説明する。なお、ここではスイッチ親器10の動作について詳述する。
図4(a)に示すように、調光時間帯以外の時間帯(通常時間帯)の時刻t1において、スイッチ親器10の操作スイッチ14が短押操作されると、時刻t1以前に負荷2がオフ状態であるため、マイコン12は、操作スイッチ14の短押操作がオン操作であると判断し、ROM12bから調光レベルが100%の調光ステップC100を読み出す。マイコン12は、読み出した調光ステップC100の導通時間に基づいて、入力ポートPi1にて検出される交流電源1のゼロクロス信号から(交流電源半周期−8.311ms)後に、トライアックTRC1のゲートに駆動信号を供給してトライアックTRC1を導通させる。マイコン12は、交流電源1の次のゼロクロス信号まで継続してトライアックTRC1に駆動信号を供給する。そして、マイコン12が交流電源1の半周期毎に上記動作を繰り返すことで、負荷2に所定量の電力量が供給されて、負荷2が全点灯(調光レベルが100%)される。なお、全点灯に際しても、交流電源1のゼロクロス信号からトライアックTRC1を導通させるまでの間には、電源回路11の充電回路11bを充電するのに必要な期間が設けられている。すなわち、負荷2を全点灯させる場合であっても、トライアックTRC1を常時オン状態にするのではなく、ゼロクロス信号から所定期間だけトライアックTRC1をオフさせるオフ期間が設けられている。このオフ期間に充電回路11bが急速充電され、充電回路11bの充電電圧によりマイコン12等の直流動作電源が得られる。
このように負荷2を全点灯させた後、時刻t2において操作スイッチ14が短押操作(オフ操作)されると、マイコン12は、トライアックTRC1を制御してオフ操作前の調光レベル(100%)の約70%の調光レベルで負荷2を点灯させる。そして、マイコン12は、一定期間T1(例えば5秒程度の遅れ時間)だけ約70%の調光レベルで負荷2を点灯させた後、トライアックTRC1への駆動信号の供給を停止して負荷2を消灯させる。ここで、負荷2の消灯時には、マイコン12はスイッチ親器10の発光ダイオード15を点灯させるとともに、出力ポートPo2に接続されたトランジスタQ2をオンさせてスイッチ子器20の発光ダイオード22を点灯させる。マイコン12は、これら発光ダイオード15,22の点灯によりスイッチ親器10及びスイッチ子器20の設置位置を表示する。
次に、時刻t3において、調光時間帯設定ボリューム16が回転操作されると、マイコン12は、調光時間帯の開始時刻t3と、回転操作後の調光時間帯設定ボリューム16の設定位置に応じた時間幅とを、内蔵のRAM12aに書き込む。これにより、図4(a)の例では、時刻t3から時刻t10までの間が調光時間帯に設定される。なお、このとき図4(a)の例では、調光時間帯における調光レベルがまだ設定されていない。
調光時間帯中の時刻t4において、操作スイッチ14が長押操作されると、マイコン12は、入力ポートPi3におけるLレベルの信号の検知開始から所定時間T2(例えば、1秒)経過後、時刻t5から調光設定を開始する。詳述すると、マイコン12は、調光テーブル(図2参照)の調光ステップC0から調光ステップC100までの調光ステップを調光レベルが上昇していく順番に1つずつROM12bから読み出す。マイコン12は、まず調光ステップC0を読み出して、その調光ステップC0の導通時間に応じて、ゼロクロス信号から(交流電源半周期−0.116ms)後に、出力ポートPo1を介してトライアックTRC1のゲートに駆動信号を供給する。すると、負荷2は、全点灯(100%)に対して0.1%の調光レベルで減光点灯される。次に、マイコン12は、調光ステップC1を読み出して、トライアックTRC1を制御して負荷2を1%の調光レベルで減光点灯する。このような動作が連続して行われると、図4(a)に示すように、負荷2の調光レベルが0.1%から徐々に上昇し(負荷2の点灯が徐々に明るくなり)、時刻t6において負荷2が全点灯になる。このように調光ステップC100を読み出して負荷2の調光レベルが100%まで上昇すると、マイコン12は、次に調光ステップC99から調光ステップC0までの調光ステップを調光レベルが低下していく順番に1つずつROM12bから読み出す。そして、マイコン12は、読み出した調光ステップの導通時間に応じて、トライアックTRC1を制御して負荷2を所定の調光レベルで減光点灯する。このような動作により、図4に示すように、負荷2の調光レベルが99%から徐々に低下し(負荷2の点灯が徐々に暗くなり)、時刻t7において負荷2の調光レベルが時刻t5と同様の0.1%に戻る。なお、時刻t5から時刻t7までの調光設定における所定の読み出しサイクルの一周期は、本実施形態では6秒に設定されている。
操作スイッチ14の長押操作が継続されている場合には、マイコン12は再度、負荷2の調光レベルが上昇するように、調光ステップC0から調光ステップC100までの調光ステップを読み出して、トライアックTRC1を制御する。次に、ユーザの設定したい調光レベルとなった時刻t8において操作スイッチ14の長押操作が解除されると、マイコン12は、この時刻t8においてROM12bから読み出されている調光ステップ(ここでは、調光ステップC60)をメモリ13に書き込む。このように、メモリ13に所望の調光レベルに対応する調光ステップを書き込むことで、調光時間帯における調光レベルを設定することができる。すなわち、時刻t8以降の調光時間帯では、マイコン12は、メモリ13に書き込まれた調光ステップC60(調光レベル60%)を読み出して、その調光ステップC60の導通時間に応じてトライアックTRC1を制御し、負荷2を60%の調光レベルで減光点灯させる。
次に、調光時間帯中の時刻t9において、操作スイッチ14が短押操作(オフ操作)されると、マイコン12は、トライアックTRC1を制御して、オフ操作前の調光レベルの約70%の調光レベルで一定期間T1だけ負荷2を点灯させる。マイコン12は、この一定期間T1後、負荷2に供給される電力量を所定のフェード期間T3(例えば、約200ms)をかけて徐々に減少させることで負荷2の点灯をフェードアウトさせる(フェード消灯)。
次に、調光時間帯の調光レベルが一旦設定された後に、その設定された調光レベルを変更する場合のスイッチ親器10の動作について図4(b)に従って説明する。ここでも図4(a)と同様に、時刻t3から時刻t10までが調光時間帯に設定されている。
負荷2が全点灯している状態で、調光時間帯の開始時刻t3になると、マイコン12は、図4(a)における調光設定にて書き込まれた調光ステップC60をメモリ13から読み出す。そして、マイコン12は、調光ステップC60の導通時間に応じてトライアックTRC1を制御して、負荷2を60%の調光レベルで減光点灯させる。
次に、調光時間帯中の時刻t11において、操作スイッチ14が長押操作されると、マイコン12は、入力ポートPi2におけるLレベルの信号の検知開始から所定時間T2(例えば、1秒)経過後、上述した調光設定を開始する。このときの調光設定は、その調光設定開始時に読み出されている調光ステップ(ここでは、調光ステップC60)よりも調光レベルが高くなる次の調光ステップC61から調光ステップC100までの調光ステップを調光レベルが上昇していく順番に1つずつ読み出されて実行される。なお、調光ステップC100が読み出された後の調光設定は、図4(a)に示した調光設定と同様である。そして、ユーザの設定したい調光レベルになった時刻t12において操作スイッチ14の長押操作が解除されると、マイコン12は、この時刻t12においてROM12bから読み出されている調光ステップ(ここでは、調光ステップC40)をメモリ13に書き込む。これにより、図4(a)の調光設定においてメモリ13に書き込まれた調光ステップC60が調光ステップC40に書き換えられる。従って、時刻t12以降の調光時間帯では、マイコン12は、メモリ13に書き込まれた調光ステップC40(調光レベル40%)を読み出して、その調光ステップC40の導通時間に応じてトライアックTRC1を制御し、負荷2を40%の調光レベルで減光点灯させる。
次に、調光時間帯中の時刻t13において操作スイッチ14が短押操作(オフ操作)されると、マイコン12は、上述したようにトライアックTRC1を制御して、オフ操作前の調光レベルの約70%の調光レベルで一定期間T1だけ負荷2を点灯させた後、フェード期間T3をかけて負荷2をフェード消灯させる。
次に、調光時間帯中の時刻t14において操作スイッチ14が短押操作(オン操作)されると、マイコン12は、オフ状態から、負荷2に供給される電力量を所定のフェード期間T4(例えば、約200ms)をかけて徐々に増加させて負荷2をフェードインさせ、負荷2を40%の調光レベルで減光点灯させる(フェード点灯)。そして、負荷2が40%の調光レベルで減光点灯中に調光時間帯の終了時刻t10になると、マイコン12は、調光ステップC100を読み出し、その調光ステップC100に応じてトライアックTRC1を制御して負荷2を全点灯(調光レベル100%)させる。
なお、ここでは、スイッチ親器10の操作スイッチ14の操作についてのみ説明したが、負荷2の点灯・消灯操作についてはスイッチ子器20の操作スイッチ21の操作によっても同様に行うことができる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)短押操作によって負荷2への電源供給及び電源供給停止を要求するスイッチ親器の操作スイッチ14の長押操作により、調光設定を行うようにした。これにより、調光設定を行うための専用の部品(例えば、従来の負荷制御回路における調光レベル設定ボリューム65等)をスイッチ親器10に設ける必要がなくなるため、スイッチ親器10の製造時の部品点数及び組み付け工数を低減することができる。
また、長押操作は、負荷2への電源供給及び電源供給停止を要求する短押操作と押操作の時間のみが異なるだけで、その操作が簡便である。すなわち、従来の負荷制御回路のように、調光レベル設定ボリューム65を覆うカバー(ハンドルカバー)を開けるという操作を行う必要がなくなるため、調光設定における操作性を向上させることができる。また、調光設定の終了操作についても、長押操作を解除するという極めて簡便な操作により行うことができる。
(2)ROM12bから読み出した調光ステップの調光レベルに応じて実際に負荷2を減光点灯しつつ、調光設定を行うようにした。これにより、実際の負荷2の点灯出力(調光レベル)を確認しながら、調光レベルの設定を行うことができる。
(3)時刻t5から時刻t7までの読み出しサイクルにおいて、時刻t5から時刻t6までは負荷2の調光レベルが徐々に上昇するように調光ステップを読み出すようにし、時刻t6から時刻t7までは負荷2の調光レベルが徐々に下降するように調光ステップを読み出すようにした。これにより、調光設定時において負荷2の調光レベルが徐々に変化するため、所望の調光レベルに設定しやすい。
(4)調光設定時において、すなわち操作スイッチ14の長押操作が継続している間、読み出しサイクルを繰り返し実行するようにした。従って、例えば図4(a)に示すように、設定すべき調光レベルが60%であった場合に、時刻t5から時刻t7の間においてその60%の調光レベルを見過ごしてしまったとしても、操作スイッチ14の長押操作を継続している限り、時刻t7から開始される読み出しサイクルにおいて再度60%の調光レベルにて負荷2が点灯されるタイミング(時刻t8)が確実に訪れる。そのため、一度の調光設定により所望の調光レベルを好適に設定することができる。
(5)メモリ13を不揮発性メモリにより構成するようにした。これにより、停電等によって交流電源1からの電力供給が停止されたとしても、調光設定にて設定された調光ステップが保持されるため、停電後に再度調光設定を行う必要がなくなる。
(6)マイコン12では、操作スイッチ14,21の何れかのスイッチ操作(短押操作)に応じて、調光時間帯中に負荷2を点灯及び消灯させる際に、トライアックTRC1を制御して負荷2への供給電力量を所定のフェード期間T4,T3をかけて徐々に増減させることで、負荷2をフェードイン、フェードアウトさせている。そのため、負荷2の点灯出力をゆっくり変化させることができ、ユーザが眩しさを感じたり、覚醒したりするのを好適に抑制することができる。
(7)マイコン12は、操作スイッチ14,21の何れかのスイッチ操作(短押操作)が行われた後も一定期間T1が経過するまでの間、オフ操作前の点灯出力よりも暗い調光レベル(本例では、オフ操作前の約70%の調光レベル)で負荷2を点灯するようにした。これにより、ユーザがオフ操作を行った後、別の場所に移動するまでの明るさを確保することができるため安全である。また、オフ操作を行った後も負荷2の点灯状態が一定期間保持されるため、オフ操作を行ったユーザは、操作スイッチ14,21のオフ操作に失敗したと誤解する可能性があるものの、負荷2の点灯出力をオフ操作前に比べて暗くしているため、オフ操作が行われたことをユーザに対して確実に知らせることができる。
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化した第2実施形態について、図5に従って説明する。この実施形態の負荷制御回路は、スイッチ子器20の操作スイッチ21の操作によっても調光設定が可能な点が上記第1実施形態と異なっている。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。なお、この実施形態の負荷制御回路は、図1に示す第1実施形態の負荷制御回路と略同様の構成を備えているため、図1に従ってその構成を説明する。
まず、マイコン12の入力ポートPi3におけるスイッチ子器20の操作スイッチ21の操作検知方法について詳述する。
例えば、スイッチ子器20の操作スイッチ21が操作されていない状態で、負荷2への電源供給が停止されオフ状態となるように、マイコン12によりトライアックTRC1が制御されている場合、スイッチ親器10には、交流電源1からの電源がそのまま印加される。従って、トランジスタQ2のベースには周期的なベース電流が供給され、トランジスタQ2は周期的にオン・オフを繰り返すよう制御される。すなわち、スイッチ子器20の操作スイッチ21が操作されていない状態で、負荷2への電源供給が停止されオフ状態の場合、マイコン12は、入力ポートPi2から周期的な電圧値を検出することになる。
このとき、スイッチ子器20の操作スイッチ21が操作されると、分岐配線BL1が導通して電流がダイオードD11へ流れるため、トランジスタQ2のベースにはベース電流が供給されずオフし続ける。従って、マイコン12は、入力ポートPi2から周期的な電圧値ではなく一定の電圧値(Hレベル)を検出することになる。すなわち、マイコン12は、所定のサンプリングタイミングで入力ポートPi2から検出される周期的な電圧値が一定の電圧値へと変化した場合に、スイッチ子器20の操作スイッチ21が操作されたと判定することができる。そして、マイコン12は、入力ポートPi2における一定の電圧値の検知が所定時間(例えば、1秒)未満で終了すると、スイッチ子器20の操作スイッチ21が短押操作されたと判定し、トライアックTRC1を制御して、負荷2をオフ状態からオン状態へと切り替えるよう電源供給制御を行う。
一方、負荷2へ電源供給されオン状態となるようにマイコン12によりトライアックTRC1が制御されている場合に、スイッチ子器20の操作スイッチ21が操作されたことをマイコン12で検出するためには、操作スイッチ21が操作されていない状態で、トランジスタQ2が周期的にオン・オフを繰り返すよう制御しておく必要がある。
上記第1実施形態で説明したように、一般に、トライアックを制御して負荷への交流電源を電源供給するように制御する電子式スイッチは、負荷のオン期間において自身の電源を確保する(直流動作電源を生成する)ために、交流電源のゼロクロス信号後、僅かな時間(例えば、数10μs程度)だけオフ期間を設けるようにトライアックを制御している。
そこで、本実施形態のマイコン12は、トライアックTRC1のゲートに供給する駆動信号の位相制御をすることで、負荷2をオン状態とするオン期間において、負荷2を安定して駆動することが十分可能な程度の微少時間であるオフ期間を設けるようにする。これにより、負荷2がオン状態であったとしても、トランジスタQ2のベースには周期的なベース電流が供給され、トランジスタQ2は周期的にオン・オフを繰り返すように制御される。
従って、マイコン12は、所定のサンプリングタイミングで入力ポートPi2から検出される周期的な電圧値が一定の電圧値へと変化した場合に、スイッチ子器20の操作スイッチ21が操作されたと判定することができる。そして、マイコン12は、入力ポートPi2における一定の電圧値の検知が所定時間(例えば、1秒)未満で終了すると、スイッチ子器20の操作スイッチ21が短押操作されたと判定し、トライアックTRC1を制御して、負荷2をオン状態からオフ状態へと切り替えるよう電源供給制御を行う。
一方、入力ポートPi2において一定の電圧値が所定時間(例えば、1秒)以上連続して検知された場合には、マイコン12は、スイッチ子器20の操作スイッチ21が長押操作されたと判定し、上記第1実施形態におけるスイッチ親器10の操作スイッチ14による調光設定と同様の調光設定を行う。
次に、このように構成された負荷制御回路の動作について図5に従って説明する。ここではスイッチ子器20の操作スイッチ21の操作について詳述する。なお、図5では、調光時間帯が時刻t3から時刻t10までの間に設定されており、メモリ13には調光ステップC40が書き込まれている場合について説明する。
調光時間帯中の時刻t21においてスイッチ子器20の操作スイッチ21が短押操作(オン操作)されると、マイコン12は、オフ状態から、負荷2に供給される電力量を所定のフェード期間T4(例えば、約200ms)をかけて徐々に増加させて負荷2をフェードインさせ、負荷2を40%の調光レベルで減光点灯させる(フェード点灯)。すなわち、マイコン12は、操作スイッチ21の短押操作からフェード期間T4後、メモリ13から調光ステップC40を読み出して、その調光ステップC40の導通時間に応じてトライアックTRC1を制御して、負荷2を所定の調光レベル(40%)で減光点灯させる。
次に、調光時間帯中の時刻t22において、操作スイッチ21が長押操作されると、マイコン12は、操作スイッチ21の長押操作開始から所定時間T2(例えば、1秒)経過後、すなわち入力ポートPi2における一定の電圧値の検知開始から所定時間T2経過後、調光設定を開始する。詳述すると、マイコン12は、その調光設定開始時に読み出されている調光ステップ(ここでは、調光ステップC40)よりも調光レベルが高くなる次の調光ステップC41から調光ステップC100までの調光ステップを調光レベルが上昇していく順番に1つずつROM12bから読み出して実行する。なお、調光ステップC100が読み出された後の調光設定は、図4に示した調光設定と同様である。そして、ユーザの設定したい調光レベルになった時刻t23において操作スイッチ21の長押操作が解除されると、マイコン12は、この時刻t23においてROM12bから読み出されている調光ステップ(ここでは、調光ステップC60)をメモリ13に書き込む。これにより、メモリ13に先に書き込まれていた調光ステップC40が調光ステップC60に書き換えられる。従って、時刻t23以降の調光時間帯の負荷2のオン状態では、マイコン12は、メモリ13に書き込まれた調光ステップC60(調光レベル60%)を読み出して、その調光ステップC60の導通時間に応じてトライアックTRC1を制御し、負荷2を60%の調光レベルで減光点灯させる。
なお、ここでは、スイッチ子器20の操作スイッチ21の操作についてのみ説明したが、スイッチ親器10の操作スイッチ14の操作によっても負荷2の点灯・消灯操作及び調光設定を同様に行うことができる。
以上説明した実施形態によれば、第1実施形態の(1)〜(7)の作用効果に加えて以下の効果を奏することができる。
(8)スイッチ親器10の操作スイッチ14と併せて、スイッチ子器20の操作スイッチ21の長押操作によって調光設定を行えるようにした。これにより、スイッチ親器10及びスイッチ子器20の双方のスイッチ操作によって調光設定を実行することができるため、調光設定における操作性を向上させることができる。さらに、同一の操作形態、すなわち操作スイッチ14,21の長押操作によって、スイッチ親器10とスイッチ子器20とで調光設定できるため、違和感なく調光設定を行うことができる。その結果、調光設定の操作性をより向上させることができる。
例えば、従来の負荷制御回路のように、調光レベル設定ボリューム65にて調光設定を行う場合には、スイッチ子器70では調光設定を行うことができなかった。すなわち、スイッチ子器70にスイッチ親器60と同様の調光レベル設定ボリュームを設けるようにしたとしても、例えばスイッチ親器60の調光レベル設定ボリューム65を回転操作して調光設定を行った場合に、スイッチ子器70に設けた調光レベル設定ボリュームをその回転操作に連動して回転させることができない。従って、調光レベル設定ボリュームが示す調光レベルと実際の調光レベルとが異なるという問題が生じるため、スイッチ親器60とスイッチ子器70との双方の操作により調光設定を行うことができなかった。
これに対して、本実施形態では、設定すべき調光レベルに対応する調光ステップをメモリ13に格納し、その格納した調光ステップを以後読み出すことにより負荷2の調光レベルを設定するようにした。そのため、スイッチ親器10の操作スイッチ14及びスイッチ子器20の操作スイッチ21の双方の長押操作によって調光設定を行っても、上述したような問題が発生しない。
(第3実施形態)
以下、本発明を具体化した第3実施形態について、図6及び図7に従って説明する。この実施形態の負荷制御回路は、スイッチ親器10に調光レベルを微調整可能な操作ボタンを新たに設けた点が上記第2実施形態と異なっている。以下、第2実施形態との相違点を中心に説明する。先の図1〜図6に示した部材と同一の部材にはそれぞれ同一の符号を付して示し、それら各要素についての詳細な説明は省略する。
スイッチ親器10のマイコン12には、操作スイッチ14の他に、その入力ポートPi5,Pi6にそれぞれUPボタン17(調光レベル上昇部)及びDOWNボタン18(調光レベル下降部)が接続されている。これらUPボタン17及びDOWNボタン18は、常開型の押しボタンスイッチである。また、UPボタン17及びDOWNボタン18はそれぞれ、その一端が低電位電源Vssに接続されるとともに、その他端が抵抗を介して高電位電源Vccに接続されている。
UPボタン17を押操作すると、調光時間帯の調光レベルが1調光ステップ(本実施形態では1%)分だけ上昇される。一方、DOWNボタン18を押操作すると、調光時間帯の調光レベルが1調光ステップ分だけ下降される。
マイコン12は、ユーザによりUPボタン17が押操作された場合、現在メモリ13に書き込まれている調光ステップ(例えば、調光ステップC60)よりも調光レベルが高くなる次の調光ステップ(例えば、調光ステップC61)をROM12bから読み出す。そして、マイコン12は、読み出した調光ステップC61をメモリ13に書き込む。これにより、メモリ13に先に書き込まれていた調光ステップC60が調光ステップC61に書き換えられ、調光時間帯の調光レベルが1調光ステップ分だけ下降される。なお、UPボタン17がユーザにより押操作されると、入力ポートPi5に入力される信号がHレベルからLレベルに変化するため、マイコン12は、UPボタン17の操作を検知することができる。
一方、マイコン12は、ユーザによりDOWNボタン18が押操作された場合、現在メモリ13に書き込まれている調光ステップ(例えば、調光ステップC60)よりも調光レベルが低くなる次の調光ステップ(例えば、調光ステップC59)をROM12bから読み出す。そして、マイコン12は、読み出した調光ステップC59をメモリ13に書き込む。これにより、メモリ13に先に書き込まれていた調光ステップC60が調光ステップC59に書き換えられ、調光時間帯の調光レベルが1調光ステップ分だけ低下される。なお、DOWNボタン18がユーザにより押操作されると、入力ポートPi6に入力される信号がHレベルからLレベルに変化するため、マイコン12は、DOWNボタン18の操作を検知することができる。
次に、本実施形態のスイッチ親器10の構造を図7に従って説明する。
図7に示すように、スイッチ本体部30のハンドルカバー31を開けた部分には、その下側に調光時間帯設定ボリューム16が設けられるとともに、その上側にはUPボタン17及びDOWNボタン18が左右方向に並設されている。なお、操作ハンドル14には、調光時間帯設定ボリューム16の周部に該調光時間帯設定ボリューム16の設定位置を示す複数の目盛りと、各々の設定位置に対応した時間幅や動作状態を示す文字及び数字(例えば、「切」、「4」、「5」、・・・、「8」、「連続」など)が印刷などによって表示されている。
以上詳述した本実施形態によれば、上記第1及び第2実施形態の(1)〜(8)の作用効果に加えて以下の効果を奏することができる。
(9)UPボタン17及びDOWNボタン18の操作により、調光レベルを1調光ステップ(本例では、調光レベル1%)分ずつ調整することができるようにした。従って、これらUPボタン17及びDOWNボタン18の操作によって調光レベルを微調整することができる。その結果、より確実に所望の調光レベルを設定することができる。
とくに、通常時間帯において調光レベルを設定して、実際に調光時間帯で負荷2を設定した調光レベルにて減光点灯させたときに、その調光レベルの設定を変更したい場合にUPボタン17及びDOWNボタン18を利用することにより簡便に調光レベルの調整を行うことができる。すなわち、調光時間帯において実際にユーザが感じる感覚に応じた調光レベルの設定を簡便に行うことができる。
(第4実施形態)
以下、本発明を具体化した第4実施形態について、図8及び図9に従って説明する。この実施形態の負荷制御回路は、調光時間帯の設定方法が上記第1実施形態と異なっている。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。先の図1〜図7に示した部材と同一の部材にはそれぞれ同一の符号を付して示し、それら各要素についての詳細な説明は省略する。
図8に示すように、スイッチ親器10のマイコン12には、上記第1実施形態における調光時間帯設定ボリューム16の代わりに、開始時刻設定ボリューム19a(開始時刻設定部)と終了時刻設定ボリューム19b(終了時刻設定部)とからなる調光時間帯設定ボリューム19の設定値が入力される。詳しくは、開始時刻設定ボリューム19a及び終了時刻設定ボリューム19bは、ロータリ式の可変抵抗器からなり、この各ボリューム19a,19bがユーザにより回転されると、高電位電源Vccを分圧する分圧点が移動する。そして、これら開始時刻設定ボリューム19a及び終了時刻設定ボリューム19bの設定位置に応じて設定される分圧点の電圧値(設定値)が、マイコン12のA/D変換用の入力ポートPi7,Pi8にそれぞれ入力される。なお、開始時刻設定ボリューム19a及び終了時刻設定ボリューム19bは、同一の性能の可変抵抗器により構成されている。
マイコン12では、調光時間帯設定ボリューム19の設定入力を監視しており、入力ポートPi7,Pi8に同一の電圧値が入力されているときに、操作スイッチ14(調光レベル設定部)の押操作を検知すると、そのときに設定されている両ボリューム19a,19bの設定位置に対応する時刻を現在時刻に設定する。また、マイコン12は、現在時刻設定後の開始時刻設定ボリューム19aの設定位置によって調光時間帯の開始時刻を0時〜23時まで1時間おきに設定する。また、マイコン12は、現在時刻設定後の終了時刻設定ボリューム19bの設定位置によって調光時間帯の終了時刻を0時〜23時まで1時間おきに設定する。調光時間帯設定ボリューム19を用いて調光時間帯が一旦設定されると、マイコン12は内蔵のRAM12aに調光時間帯の開始時刻と終了時刻を書き込む。そして、この設定以降はRAM12aに設定された調光時間帯において、操作スイッチ14,21のいずれかの押操作によりオン操作されると、操作スイッチ14により設定される調光レベルにて負荷2が減光点灯されるようになる。
次に、本実施形態のスイッチ親器10の構造を図9に従って説明する。
図9に示すように、スイッチ本体部30のハンドルカバー31を開けた部分には、その上側に開始時刻設定ボリューム19aが設けられるとともに、その下側には終了時刻設定ボリューム19bが設けられている。なお、操作ハンドル14には、開始時刻設定ボリューム19a及び終了時刻設定ボリューム19bの各々の周部に該各ボリューム19a,19bの設定位置を示す複数の目盛りと、各々の設定位置に対応した時間幅や動作状態を示す数字(「0」、「5」、「11」、「17」、「23」)が印刷などによって表示されている。
次に、このように構成された負荷制御回路における調光時間帯の設定方法について説明する。
(現在時刻の設定方法)
例えば、今の時刻が17時(PM5時)の場合、開始時刻設定ボリューム19aの設定位置を「17」と表示されている位置に設定するとともに、終了時刻設定ボリューム19bの設定位置を「17」と表示されている位置に設定する。これにより、マイコン12の入力ポートPi7及び入力ポートPi8には、同一の電圧値(設定値)が入力される。次に、操作スイッチ14を押操作する。すると、マイコン12は、入力ポートPi7,Pi8に入力されている設定値に応じて、両ボリューム19a,19bの設定位置に対応する時刻(ここでは、「17」時)を現在時刻に設定する。
(調光時間帯の設定方法)
次に、例えば23時から5時を調光時間帯に設定する場合の調光時間帯の設定方法について説明する。
上述のように現在時刻設定後に、開始時刻設定ボリューム19aを回転操作することにより、開始時刻に設定すべき「23」と表示されている位置に設定する。マイコン12は、入力ポートPi7に入力されている設定値に応じて、開始時刻設定ボリューム19aの設定位置「23」に対応する時刻「23時」を内蔵のRAM12aに書き込むことで、調光時間帯の開始時刻を「23時」に設定する。次に、終了時刻設定ボリューム19bを回転操作することにより、終了時刻に設定すべき「5」と表示されている位置に設定する。マイコン12は、入力ポートPi8に入力されている設定値に応じて、終了時刻設定ボリューム19bの設定位置「5」に対応する時刻「5時」をRAM12aに書き込むことで、調光時間帯の終了時刻を「5時」に設定する。このように調光時間帯の開始時刻と終了時刻がRAM12aに書き込まれることで、調光時間帯の設定が完了する。そして、この設定以降はRAM12aに設定された調光時間帯において、操作スイッチ14,21のいずれかの押操作によりオン操作されると、操作スイッチ14により設定される調光レベルにて負荷2が減光点灯されるようになる。
以上詳述した本実施形態によれば、上記第1実施形態の(1)〜(7)の作用効果に加えて以下の効果を奏することができる。
(10)開始時刻設定ボリューム19aと終了時刻設定ボリューム19bとを同一の設定位置に設定した上で、スイッチ親器10の操作スイッチ14を押操作することにより、現在時刻を設定するようにした。また、現在時刻設定後に、開始時刻設定部と終了時刻設定部とを所望の時刻に対応する設定位置にそれぞれ設定することで調光時間帯を設定するようにした。これにより、現在時刻を設定した上で開始時刻と終了時刻とを設定することによって、どの時間帯においても所望の時間帯を調光時間帯に設定することができる。従って、例えば調光時間帯を深夜帯に設定したい場合であっても、その設定したい時間帯まで起きていて、調光時間帯の設定を行う必要がない。そのため、調光時間帯の設定における操作性を向上させることができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の態様にて実施することもできる。
・図10に示されるように、上記第3実施形態のUPボタン17及びDOWNボタン18と、上記第4実施形態の開始時刻設定ボリューム19a及び終了時刻設定ボリューム19bとを、スイッチ親器10に設けるようにしてもよい。
・上記第1〜第3実施形態における調光時間帯設定ボリューム16を省略するようにしてもよい。この場合、常時、調光設定にて設定される調光レベルにより負荷2を点灯・消灯させればよい。このとき、例えば全点灯に戻しやすいように、調光設定期間において、図11に示すように、調光ステップC100を読み出す期間を一定期間T5分だけ確保するようにしてもよい。
・上記各実施形態では、調光設定を調光時間帯に行うようにしたが、調光時間帯以外の通常時間帯に調光設定を行うようにしてもよい。
・上記各実施形態における調光設定時の読み出しサイクル(時刻t5から時刻t7)は、時刻t5から時刻t6までは負荷2の調光レベルが徐々に上昇するように調光ステップを読み出すようにし、時刻t6から時刻t7までは負荷2の調光レベルが徐々に下降するように調光ステップを読み出すようにした。この読み出しサイクルに特に制限されない。例えば、図12に示すように、調光レベルが徐々に上昇するように調光ステップを読み出して負荷2を全点灯させるための調光ステップC100(時刻t31)までの読み出しを読み出しサイクルの一周期としてもよい。この場合、調光ステップC100を読み出した後に、調光ステップC0が読み出される。同様に、調光レベルが徐々に下降するように調光ステップを読み出して調光ステップC0までの読み出しを読み出しサイクルの一周期としてもよい。
・上記各実施形態では、読み出しサイクルの一周期を6秒に設定したが、この時間に制限されない。例えば、この一周期を長くするほど、調光設定に時間がかかるものの、緩やかに調光レベルが変化するため、所望の調光レベルに設定しやすくなる。一方、この一周期を短くするほど、調光設定の設定時間を短縮することができる。
・上記第1及び第4実施形態におけるスイッチ子器20を省略するようにしてもよい。すなわち、スイッチ親器10のみで負荷2への電源供給を制御するようにしてもよい。この場合、例えば端子S1,S2間に交流電源1と負荷2との直列回路を接続すればよく、抵抗R13〜R15、ダイオードD10〜D12及びトランジスタQ2,Q3も省略することができる。
・上記各実施形態における調光テーブルに備えられた調光ステップの種類に特に制限はない。各調光ステップごとの調光レベルのステップ幅(上記各実施形態では、1%)を変更してもよい。また、ROM12bに複数種類の調光テーブルを格納するようにしてもよい。
・上記第3実施形態におけるUPボタン17及びDOWNボタン18を押しボタンスイッチにより構成するようにしたが、例えば切替スイッチ等の他のスイッチにより構成するようにしてもよい。また、UPボタン17及びDOWNボタン18のいずれか一方を省略してもよい。
・上記第2及び第3実施形態では、スイッチ子器20の操作スイッチ21の長押操作のみで調光設定を行うようにしてもよい。すなわち、スイッチ親器10の操作スイッチ14の長押操作では調光設定が行われないように設定してもよい。これによっても、上記第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
・上記第4実施形態では、図13に示すような調光レベル設定ボリューム65により、調光設定を行うようにしてもよい。
・上記第4実施形態では、開始時刻設定ボリューム19a及び終了時刻設定ボリューム19bを同一性能の可変抵抗器により構成するようにしたが、これに特に制限されない。性能が異なる可変抵抗器を使用したとしても、マイコン12において例えば現在時刻設定時に、開始時刻設定ボリューム19a及び終了時刻設定ボリューム19bの設定位置が同一であることを検知できればよい。
・上記各実施形態における調光時間帯設定ボリューム16,19をロータリ式の可変抵抗器に具体化したが、これに限らず、例えば調光時間帯設定ボリューム16,19をディップスイッチで構成するようにしてもよい。
第1実施形態の負荷制御回路を示す回路図である。 調光テーブルを示すテーブル。 (a)はスイッチ親器を示す正面図であり、(b)はスイッチ親器を示す斜視図である。 (a)、(b)は、それぞれ第1実施形態の調光設定を示すタイミングチャートである。 第2実施形態の調光設定を示すタイミングチャートである。 第3実施形態のスイッチ親器を示す回路図である。 第3実施形態のスイッチ親器を示す斜視図である。 第4実施形態のスイッチ親器を示す回路図である。 第4実施形態のスイッチ親器を示す斜視図である。 変形例のスイッチ親器を示す斜視図である。 変形例の調光設定を示すタイミングチャートである。 変形例の調光設定を示すタイミングチャートである。 従来の負荷制御回路を示す回路図である。
符号の説明
1…交流電源、2…負荷、10…スイッチ親器(第1電子式スイッチ)、12…マイコン(制御手段、判定手段)、12a…ROM(第1メモリ)、13…メモリ(第2メモリ)、14…操作スイッチ(第1操作スイッチ)、16,19…調光時間帯設定ボリューム(調光時間帯設定部)、17…UPボタン(調光レベル上昇部)、18…DOWNボタン(調光レベル下降部)、19a…開始時刻設定ボリューム(開始時刻設定部)、19b…終了時刻設定ボリューム(終了時刻設定部)、20…スイッチ子器(第2電子式スイッチ)、21…操作スイッチ(第2操作スイッチ)、TRC1…トライアック(双方向スイッチング素子)、ML1…主電流配線、BL1…分岐配線。

Claims (11)

  1. 第1電子式スイッチのスイッチ操作に応じて交流電源から負荷への電源供給を制御する負荷制御回路であって、
    前記第1電子式スイッチは、
    押操作される常開型の第1操作スイッチと、
    前記第1操作スイッチの押操作を検知する第1検知手段と、
    前記第1検知手段により所定時間未満検知された前記第1操作スイッチの押操作を短押操作であると判定し、前記第1検知手段により所定時間以上検知された前記第1操作スイッチの押操作を長押操作であると判定するとともに、前記負荷への電源供給状態に基づき、前記第1操作スイッチの短押操作が前記負荷への電源供給の要求なのか、前記負荷への電源供給の停止の要求なのかを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果に応じて前記負荷への電源供給を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記第1操作スイッチの前記長押操作に応じて、前記負荷の調光レベルを設定するための調光設定を実行し、
    前記第1電子式スイッチは、
    一日の内で前記調光設定にて設定された調光レベルにより減光点灯させる調光時間帯を設定するための調光時間帯設定部を備え、
    前記調光時間帯設定部は、前記調光時間帯の開始時刻を設定するための開始時刻設定部と、前記調光時間帯の終了時刻を設定するための終了時刻設定部とを備え、
    前記制御手段は、前記開始時刻設定部と前記終了時刻設定部とが同一の時刻に設定されている状態で、前記第1操作スイッチの押操作を検知すると、前記開始時刻設定部及び前記終了時刻設定部により設定されている時刻を現在時刻に設定するとともに、前記現在時刻の設定後に、前記開始時刻設定部により設定された時刻を前記調光時間帯の開始時刻に設定し、前記終了時刻設定部により設定された時刻を前記調光時間帯の終了時刻に設定することを特徴とする負荷制御回路。
  2. 前記第1電子式スイッチ、前記交流電源及び前記負荷と主電流配線にて直列接続される第2電子式スイッチを備え、
    前記第2電子式スイッチは、スイッチ子器であり、前記主電流配線から分岐された分岐配線上に配置されて押操作される常開型の第2操作スイッチを備え、
    前記第1電子式スイッチは、スイッチ親器であり、前記第2操作スイッチの押操作を検知する第2検知手段を備えるとともに、
    前記判定手段は、前記第2検知手段により所定時間未満検知された前記第2操作スイッチの押操作を短押操作であると判定し、前記第2検知手段により所定時間以上検知された前記第2操作スイッチの押操作を長押操作であると判定するとともに、前記負荷への電源供給状態に基づき、前記第2スイッチの短押操作が前記負荷への電源供給の要求なのか、前記負荷への電源供給の停止の要求なのかを判定する判定手段と、
    前記制御手段は、前記判定手段による前記第2操作スイッチの短押操作の判定結果に応じて前記負荷への電源供給を制御するとともに、前記第2操作スイッチの長押操作に応じて前記調光設定を実行することを特徴とする請求項1に記載の負荷制御回路。
  3. 交流電源、負荷、スイッチ親器である第1電子式スイッチ及びスイッチ子器である第2電子式スイッチを主電流配線にて直列接続されてなり、前記第1電子式スイッチ及び前記第2電子式スイッチのスイッチ操作に応じて前記交流電源から前記負荷への電源供給を制御する負荷制御回路であって、
    前記第2電子式スイッチは、前記主電流配線から分岐された分岐配線上に配置されて押操作される常開型の第2操作スイッチを備えるとともに、
    前記第1電子式スイッチは、
    常開型の第1操作スイッチと、
    前記第2操作スイッチの押操作を検知する第2検知手段と、
    前記第2検知手段により所定時間未満検知された前記第2操作スイッチの押操作を短押操作であると判定し、前記第2検知手段により所定時間以上検知された前記第2操作スイッチの押操作を長押操作であると判定するとともに、前記負荷への電源供給状態に基づき、前記短押操作が前記負荷への電源供給の要求なのか、前記負荷への電源供給の停止の要求なのかを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果に応じて前記負荷への電源供給を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記第2操作スイッチの長押操作に応じて、前記負荷の調光レベルを設定するための調光設定を実行し、
    前記第1電子式スイッチは、
    一日の内で前記調光設定にて設定された調光レベルにより減光点灯させる調光時間帯を設定するための調光時間帯設定部を備え、
    前記調光時間帯設定部は、前記調光時間帯の開始時刻を設定するための開始時刻設定部と、前記調光時間帯の終了時刻を設定するための終了時刻設定部とを備え、
    前記制御手段は、前記開始時刻設定部と前記終了時刻設定部とが同一の時刻に設定されている状態で、前記第1操作スイッチの押操作を検知すると、前記開始時刻設定部及び前記終了時刻設定部により設定されている時刻を現在時刻に設定するとともに、前記現在時刻の設定後に、前記開始時刻設定部により設定された時刻を前記調光時間帯の開始時刻に設定し、前記終了時刻設定部により設定された時刻を前記調光時間帯の終了時刻に設定することを特徴とする負荷制御回路。
  4. 前記第1電子式スイッチは、
    自己保持機能を有する双方向スイッチング素子と、
    前記負荷の調光レベルと前記双方向スイッチング素子の導通時間との関係を規定した複数の調光ステップを備えた調光テーブルが格納される第1メモリと、
    前記調光設定終了時に読み出されている調光ステップが格納される書換可能な第2メモリと、を備え、
    前記制御手段は、前記調光設定において、前記第1メモリから前記調光レベルの異なる調光ステップを順に読み出し、該調光ステップを読み出すたびに前記双方向スイッチング素子の導通時間を前記読み出した調光ステップに応じて設定することで、前記負荷に供給される電力量を制御して前記読み出した調光ステップに対応する調光レベルにて前記負荷を点灯させるとともに、前記調光設定を実行させるための前記長押操作が解除されたときに読み出されている前記調光ステップを前記第2メモリに格納することで、該調光ステップにおける調光レベルを前記負荷の調光レベルとして設定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の負荷制御回路。
  5. 前記制御手段は、前記調光設定時に、前記負荷の調光レベルが上昇していくように、あるいは前記負荷の調光レベルが下降していくように、前記調光ステップを順に読み出すことを特徴とする請求項4に記載の負荷制御回路。
  6. 前記制御手段は、前記調光設定時に、前記調光テーブルから前記調光ステップを所定の順序で読み出す所定の読み出しサイクルを繰り返し実行することを特徴とする請求項4又は5に記載の負荷制御回路。
  7. 前記第1電子式スイッチは、
    前記調光設定にて設定された前記調光レベルよりも高く調光レベルを設定変更するための調光レベル上昇部と、
    前記調光設定にて設定された前記調光レベルよりも低く調光レベルを設定変更するための調光レベル下降部と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記調光レベル上昇部の操作に応じて、前記第2メモリに格納されている前記調光ステップよりも前記調光レベルが高い調光ステップを読み出して、前記第2メモリに格納されている前記調光ステップを前記読み出した調光ステップに書き換えるとともに、
    前記調光レベル下降部の操作に応じて、前記第2メモリに格納されている前記調光ステップよりも前記調光レベルが低い調光ステップを読み出して、前記第2メモリに格納されている前記調光ステップを前記読み出した調光ステップに書き換えることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1つに記載の負荷制御回路。
  8. 前記第2メモリは、不揮発性メモリからなることを特徴とする請求項4〜7のいずれか1つに記載の負荷制御回路。
  9. 第1電子式スイッチのスイッチ操作に応じて交流電源から負荷への電源供給を制御する負荷制御回路であって、
    前記第1電子式スイッチは、
    押操作される常開型の第1操作スイッチと、
    前記第1操作スイッチの押操作を検知する第1検知手段と、
    前記第1検知手段により所定時間未満検知された前記第1操作スイッチの押操作を短押操作であると判定し、前記第1検知手段により所定時間以上検知された前記第1操作スイッチの押操作を長押操作であると判定するとともに、前記負荷への電源供給状態に基づき、前記第1操作スイッチの短押操作が前記負荷への電源供給の要求なのか、前記負荷への電源供給の停止の要求なのかを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果に応じて前記負荷への電源供給を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記第1操作スイッチの前記長押操作に応じて、前記負荷の調光レベルを設定するための調光設定を実行し、
    前記第1電子式スイッチは、
    自己保持機能を有する双方向スイッチング素子と、
    前記負荷の調光レベルと前記双方向スイッチング素子の導通時間との関係を規定した複数の調光ステップを備えた調光テーブルが格納される第1メモリと、
    前記調光設定終了時に読み出されている調光ステップが格納される書換可能な第2メモリと、を備え、
    前記制御手段は、前記調光設定において、前記第1メモリから前記調光レベルの異なる調光ステップを順に読み出し、該調光ステップを読み出すたびに前記双方向スイッチング素子の導通時間を前記読み出した調光ステップに応じて設定することで、前記負荷に供給される電力量を制御して前記読み出した調光ステップに対応する調光レベルにて前記負荷を点灯させるとともに、前記調光設定を実行させるための前記長押操作が解除されたときに読み出されている前記調光ステップを前記第2メモリに格納することで、該調光ステップにおける調光レベルを前記負荷の調光レベルとして設定することを特徴とする負荷制御回路。
  10. 交流電源、負荷、スイッチ親器である第1電子式スイッチ及びスイッチ子器である第2電子式スイッチを主電流配線にて直列接続されてなり、前記第1電子式スイッチ及び前記第2電子式スイッチのスイッチ操作に応じて前記交流電源から前記負荷への電源供給を制御する負荷制御回路であって、
    前記第2電子式スイッチは、前記主電流配線から分岐された分岐配線上に配置されて押操作される常開型の第2操作スイッチを備えるとともに、
    前記第1電子式スイッチは、
    常開型の第1操作スイッチと、
    前記第2操作スイッチの押操作を検知する第2検知手段と、
    前記第2検知手段により所定時間未満検知された前記第2操作スイッチの押操作を短押操作であると判定し、前記第2検知手段により所定時間以上検知された前記第2操作スイッチの押操作を長押操作であると判定するとともに、前記負荷への電源供給状態に基づき、前記短押操作が前記負荷への電源供給の要求なのか、前記負荷への電源供給の停止の要求なのかを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果に応じて前記負荷への電源供給を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記第2操作スイッチの長押操作に応じて、前記負荷の調光レベルを設定するための調光設定を実行し、
    前記第1電子式スイッチは、
    自己保持機能を有する双方向スイッチング素子と、
    前記負荷の調光レベルと前記双方向スイッチング素子の導通時間との関係を規定した複数の調光ステップを備えた調光テーブルが格納される第1メモリと、
    前記調光設定終了時に読み出されている調光ステップが格納される書換可能な第2メモリと、を備え、
    前記制御手段は、前記調光設定において、前記第1メモリから前記調光レベルの異なる調光ステップを順に読み出し、該調光ステップを読み出すたびに前記双方向スイッチング素子の導通時間を前記読み出した調光ステップに応じて設定することで、前記負荷に供給される電力量を制御して前記読み出した調光ステップに対応する調光レベルにて前記負荷を点灯させるとともに、前記調光設定を実行させるための前記長押操作が解除されたときに読み出されている前記調光ステップを前記第2メモリに格納することで、該調光ステップにおける調光レベルを前記負荷の調光レベルとして設定することを特徴とする負荷制御回路。
  11. 第1電子式スイッチのスイッチ操作に応じて交流電源から負荷への電源供給を制御する負荷制御回路であって、
    前記第1電子式スイッチは、
    常開型の第1操作スイッチと、
    一日の内で前記負荷を減光点灯させる調光時間帯を設定するための調光時間帯設定部と、
    前記調光時間帯における前記負荷の調光レベルを設定するための調光レベル設定部と、
    前記調光レベル設定部にて設定された前記調光レベルに応じて前記負荷への電源供給を制御する制御手段と、を備え、
    前記調光時間帯設定部は、前記調光時間帯の開始時刻を設定するための開始時刻設定部と、前記調光時間帯の終了時刻を設定するための終了時刻設定部とを備え、
    前記制御手段は、前記開始時刻設定部と前記終了時刻設定部とが同一の時刻に設定されている状態で、前記第1操作スイッチの押操作を検知すると、前記開始時刻設定部及び前記終了時刻設定部により設定されている時刻を現在時刻に設定するとともに、前記現在時刻の設定後に、前記開始時刻設定部により設定された時刻を前記調光時間帯の開始時刻に設定し、前記終了時刻設定部により設定された時刻を前記調光時間帯の終了時刻に設定することを特徴とする負荷制御回路。
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