JP5057639B2 - フォトニックバンドギャップファイバの製造方法 - Google Patents

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    • C03B2203/42Photonic crystal fibres, e.g. fibres using the photonic bandgap PBG effect, microstructured or holey optical fibres

Description

本発明は、広く、フォトニックバンドギャップファイバに関し、より詳しくは、フォトニックバンドギャップファイバの製造方法に関する。
もともと、光導波路ファイバは、光信号を伝搬させるために、内部全反射を使用していた。光信号の伝送のために内部全反射に依存する光導波路ファイバは、一般に、コア領域およびクラッド領域を有する。コア領域は、その内部を光信号が伝搬する光導波路ファイバの部分である。一般に、光信号を伝搬させるために、全反射に依存する光導波路ファイバのコア領域は、周りのクラッド領域よりも高い屈折率を持つ。
光信号を伝搬させるために内部全反射に依存する光導波路ファイバには、固有の制限がある。これら制限の中に、光信号の比較的高い分散および減衰、並びに光信号のパワーへの比較的低い上限がある。
フォトニックバンドギャップ(PBG)ファイバは、屈折率が二次元(z座標がファイバの縦軸である、x−y平面)で周期的に変動しており、周期がほぼ光の波長である構造を持つフォトニック結晶である。フォトニックバンドギャップファイバは、分散、減衰および信号パワーに関して、内部全反射の光導波路ファイバよりも良好な性能を提供するであろう。
フォトニック結晶は、誘電率が周期的に変動している構造である。この結晶の周期構造は、一次元、二次元または三次元であってもよい。フォトニック結晶は、特定の波長の光をその結晶に通過させ、その他の波長を持つ光の通過を妨げる。それゆえ、フォトニック結晶は、光波長帯域および結晶から排除される波長帯域を定義するバンドギャップを可能にしたと言われている。フォトニック結晶の構造および機能の概説が非特許文献1に見られる。
特定の幾何学形状および実効屈折率を持つ二次元フォトニック結晶は、光信号が空気中または真空中のいずれでも伝搬するフォトニックバンドギャップファイバを生成するであろう。光ファイバとしての二次元フォトニック結晶の使用が非特許文献2に論じられている。これらの構造体は、ブラッグ回折により、一連の光共鳴、バンドギャップおよび許容状態を立証できる。
光信号が空気中または真空中で伝搬する光導波路ファイバは、通信分野において関心の高いものである。光信号が空気中または真空中で伝搬する光導波路ファイバは、伝搬される光信号のより低い分散、より低い減衰を与え、ゼロに近い非線形屈折率を有するので、このような関心が生じている。空気伝搬(air guiding)フォトニックバンドギャップファイバと比較して、現行の内部全反射ファイバでは、作動体系が制限されている。
最近の理論的研究により、フォトニックバンドギャップ効果を用いて低屈折率コア中に光を伝搬させる光導波路ファイバには、大きな空隙率が必要とされることが示された。低屈折率コアは、典型的に、光が案内される真空通路または空気充填通路を備えている。空隙率は、通路の中心から中心の間隔、すなわちピッチに対する、通路の直径の比の関数である。方程式1は、フォトニックバンドギャップファイバの空隙率vfの数学的表示である:
Figure 0005057639
ここで、vfは空隙率であり、
dは内部通路の直径であり、
Λは隣接する通路の中心間の距離、すなわちピッチである。
空隙率が0.42であるフォトニックバンドギャップ空気伝搬ファイバが、積重および線引きプロセスを用いて製造された。この積重および線引きプロセスの詳細な説明が非特許文献3に見られるであろう。
大きな空隙率を持つ光導波路ファイバは、従来の光導波路ファイバ製造技法を用いて、大きな空隙率を持つフォトニック結晶プリフォームを光導波路ファイバに線引きすることにより得られる。
フォトニック結晶プリフォームは、積重および線引き法および押出法を用いて製造されている。積重および線引き法は、ガラス毛管を、所望のマクロ断面特性を持つアレイに配列し、次いで、プリフォームの断面積を減少させる各工程を有してなる。一般に、プリフォームは、断面積を減少させるために、ダイに押し通されるかまたは線引きされる。積重および線引きプロセスにより製造されたプリフォームは、最密アレイまたは非最密アレイのいずれかに分類される。最密アレイは、毛管が互いに支持し合っている毛管のアレイである。非最密アレイは、アレイ中にスペーサすなわちジグが配置され、したがって、毛管の壁に間隔がおかれている毛管のアレイである。
Joannopoulus et al., "Photonic Crystals: putting a new twist on light", Nature vol.386, March 13, 1997, pp.143-149 Birks et al., "Full 2-D photonic band gaps in silica/air structures", Electronic Letters, Vol.31(22), October 26, 1995, pp.1941-1943 R.F.Cregan, Single-Mode Photonic Band Gap Guidance of Light in Air, SCIENCE, vol.285, pp.1537-39(1999)
ピッチが狭く、高空隙率を持つ光導波路ファイバの製造は難しい。
再現性があり、用途が広く、製造環境に適用できる、フォトニックバンドギャップファイバを製造するためのプリフォームの製造方法が必要とされている。
本発明の態様の1つは、多数の長手方向の通路を持つフォトニック結晶プリフォームを製造する工程を有してなるフォトニックバンドギャップファイバの製造方法にある。フォトニック結晶プリフォームは、次いで、エッチングされ、フォトニックバンドギャップファイバに線引きされる。本発明は、別の態様において、複数の通路を持つプリフォームをエッチングするための装置を含む。この装置は、エッチング剤を収容する貯留槽を備えている。ヒータが貯留槽に熱的に結合されている。流入管路および流出管路を持つ循環器が、流入管路が貯留槽に接続され、循環器がエッチング剤を貯留槽から引き込み、循環器の流出管路に接続されたノズルに方向付けるように配置されている。エッチング剤は、ノズルにより、プリフォームの通路中に向けられる。前記装置は、エッチング剤を、通路から排出されるときに収集するように配置された容器も備えている。回収管路がこの容器に接続されており、エッチング剤は回収管路を通って流動し、貯留槽に戻される。
本発明は、別の態様において、多数のガラス管を最初に束に束ねる工程を含む、フォトニックバンドギャップファイバの製造方法を含む。次いで、この束は、束の断面積を減少させることにより、多数の通路を持つフォトニック結晶プリフォームに形成される。次に、フォトニック結晶プリフォームの通路の内の1つが、その中にエッチング剤を流動させることにより、拡大される。エッチング剤は、所定の回数だけ通過させた後、その流れを停止する。エッチング剤が通路を流れるのを停止した後、残留する液体エッチング剤を除去するために、フォトニック結晶プリフォームを洗浄する。次いで、このエッチングされたフォトニックプリフォームからフォトニックバンドギャップファイバを製造する。一般に、フォトニックバンドギャップファイバは、従来のファイバ線引き法によりプリフォームから製造される。
本発明の利点は、空隙率が約0.82以上となるプリフォームを製造できることである。
本発明のある実施の形態の別の利点は、大きな空隙率を持つプリフォームを製造するのに特別なジグを必要としないことである。
本発明の別の利点は、プリフォームの構造中、それゆえ、最終的に得られるフォトニックバンドギャップファイバ中に大きな通路を形成するための比較的容易な方法を提供することである。これは、内部通路またはチャンネル内において、通路の壁に関して、正の曲率を持つ任意の表面、例えば、壁表面からの突出部は、平らな表面よりも大きいエッチング速度を有するということから分かる。さらに、平らな表面のエッチング率は、負の曲率を持つ表面、例えば、凹部のエッチング速度よりも大きい。それゆえ、困難であることが立証されている作業である、大きな中央通路を持つプリフォームの製造の代わりに、残りの通路とは反対の曲率の壁を持つより小さな通路をプリフォームに形成してもよい。それらの通路がエッチング剤に同時に露出されると、残りの通路の空隙率が増しながら、所定の通路の所望の断面形状が実現される。
本発明の追加の特性および利点は、以下の詳細な説明に述べられており、一部は、その説明から当業者には容易に明らかである、または以下の詳細な説明、特許請求の範囲、並びに添付の図面を含む、ここに記載した本発明を実施することにより理解されるであろう。
上述した一般的な説明および以下の詳細な説明は、本発明の単なる例示であり、請求の範囲に記載した本発明の性質および特徴を理解するための概要または構成を与えることを意図したものであることが理解すべきである。添付の図面は、本発明をさらに理解するために包含されており、この明細書に含められ、その一部を構成する。図面は、本発明の様々な実施の形態を示しており、前記説明と共に、本発明の原理および動作を説明するように働く。
ここで、その実施例が添付の図面に示されている本発明の現在好ましい実施の形態を詳細に参照する。同じか同様の部材を称するのに、できる限り、全図面に亘り同じ参照番号が用いられる。本発明のフォトニック結晶プリフォームをエッチングするための装置の具体例が図6に示されており、全図面に亘り参照番号10で示されている。
本発明は、プリフォーム12をエッチングすることによるフォトニックバンドギャップファイバの製造に関する。プリフォーム12をエッチングすることにより、プリフォーム12、したがって、それから製造されるフォトニックバンドギャップファイバが、他のフォトニックバンドギャップファイバ製造技法により得られるものよりもずっと大きい空隙率を有することができる。図2および4は、プリフォーム12の可能な部分断面図を示している。
プリフォーム12は、典型的に、プリフォーム12の長手方向に延在する多数の平行な内部通路14を有する長いガラス体である。プリフォーム12に選択されるガラスは、高い屈折率を有するものである。プリフォームをそれから製造してもよいガラスの例としては、シリカガラス、ケイ酸鉛ガラス、ケイ酸ゲルマニウムガラス、カルコゲナイドガラス、ゲルマニウム酸塩ガラス、フッ化物ガラスおよびリン酸塩ガラスが挙げられる。プリフォーム12は、例えば、マルチセルラガラス体の押出し、および毛管16のマルチセル構造体への組立てを含む、様々な様式で製造してよい。プリフォーム12の構造は、選択されたガラスの屈折率および最終的に得られるフォトニックバンドギャップファイバにより伝搬されるべき光信号の波長に依存する。
プリフォーム12は、ある直径dおよびピッチΛを持つ内部通路14の格子構造を持つ。内部通路14の直径dおよびピッチΛは、プリフォーム12全体に亘り実質的に均一であることが好ましい。
図1は、フォトニックバンドギャップファイバを製造するための方法100の実施の形態を示している。本発明の実施の形態の方法100を、図6に示した方の実施の形態の装置10を参照して説明する。
方法100は、エッチングされたプリフォーム12の所望の空隙率を決定する工程110を含む。空隙率は、得られるフォトニックバンドギャップファイバにより示されるべき特定のフォトニックバンドギャップ効果により決定される。
本発明の方法100はさらに、エッチング剤18の温度を安定化させる工程112を含む。エッチング剤18の安定化温度は、エッチング剤18およびプリフォーム12の組成による。例えば、エッチング剤18がNH4F・HFの場合、エッチング剤18の温度を約58℃に安定化するために、ヒータ30が用いられる。
本発明の方法100は、エッチング装置10内にプリフォームを配置する工程114も含む。本発明が具体化されているエッチング装置の例が図6に示されており、これを以下詳細に説明する。
方法100はさらに、供給管路40および回収管路50をプリフォーム12に接続する工程116を含む。図6は、ノズル44および回収管路50に接続された供給管路40が容器46に取り付けられているエッチング装置10を示している。ノズル44および容器46はプリフォーム12の反対の端部に接続されている。
方法100はさらに、プリフォーム12が所望の空隙率を持つようになるまで、プリフォーム12の内部通路14にエッチング剤18を流動させる工程118を含む。一旦プリフォームが所望の空隙率を持てば、プリフォームを通してのエッチング剤18の流動は停止させる。
方法100はさらに、プリフォーム12からエッチング剤18を洗い流す工程120を含む。例えば、残留するエッチング剤18を除去し、エッチングプロセスを停止させるために、プリフォーム12の内部通路14の中に水などのフラッシング剤20を流動させる。
説明している方法100の次の工程122において、プリフォーム12はエッチング装置10から取り出される。最後に、プリフォーム12は、プリフォームから光導波路ファイバを製造する当業者に知られた技法を用いて、光導波路ファイバに製造される。これが図1の工程124として示されている。
図2は、図1に示した方法100のエッチング工程118の前の六角毛管16から製造されたプリフォーム12の部分断面を示している。六角毛管16を1つ抜かすことにより、空間60が形成されている。空間60は、工程124において製造されるフォトニックバンドギャップファイバの導光領域になる。
図3は、方法100のエッチング工程118後の同じ部分断面を示している。空間60の形状は、異なる曲率を持つ表面のエッチング速度に差がある結果である。
図4は、上述した本発明の実施の形態の方法100のエッチング工程118前に、押出プロセスにより製造されたプリフォーム12の部分断面を示している。このプリフォームは、負の曲率62の領域を持つ空間60を有している。この空間60は、工程124において製造されるフォトニックバンドギャップファイバの導光領域になる。
図5は、エッチング工程118後の同じ部分断面を示している。空間60の形状は、異なる曲率を持つ表面のエッチング速度に差がある結果として変わっている。
ここに具体化し、図6に示すような、本発明の追加の実施の形態において、本発明は、プリフォーム12の内部通路14をエッチングするためのエッチング装置10を含む。エッチング装置10は、プリフォーム12の内部通路14の内の少なくともいくつかにエッチング剤18を通過させるための実質的に閉じたループ供給回路22を含む。エッチング装置10は、フラッシング剤20のための供給装置24および回収装置26も備えている。フラッシング剤20の供給装置24は、フラッシング剤20をプリフォーム12に提供する。フラッシング剤20は、プリフォーム12を通って流動し、プリフォーム12のエッチングが完了した後に残留するエッチング剤18を除去する。典型的なフラッシング剤20の例は水である。
エッチング装置10は、エッチング剤18を保持するための貯留槽28を含む。この実施の形態において、エッチング剤18は、プリフォーム12の内部通路14から材料を効率的かつ予測可能な様式で除去するように選択される。典型的に、エッチング剤18は酸である。シリカガラスから製造されたプリフォームに使用するのに適した酸の例としては、HFおよびNH4F・HFが挙げられる。特定のプリフォーム12に使用するのに選択されるエッチング剤18は、エッチングすべきプリフォーム12の化学組成による。ガラスをエッチングする当業者により、特定のガラス組成を持つプリフォーム12にとって特定のエッチング剤18が容易に選択されるであろう。
貯留槽28は、腐食性材料を取り扱うための市販の貯留槽であってよい。そのような貯留槽は市販されている。そのような貯留槽28の一例は、ナルゲン(nalgene)容器である。
貯留槽28はヒータ30に熱的に結合されている。ヒータ30は、エッチング剤18を予め選択した温度に熱的に安定化させる。ヒータ30は、例えば、貯留槽28の一部を取り囲むヒートシンクバスであってよい。そのようなヒートシンクバスは、市販の構成部材から組み立ててもよい。ヒートシンクバスを形成するために組み合わせてもよい市販の構成部材の例としては、ニューハンプシャー州、ポーツマス所在のネスラブ・インストルメンツ(Neslab Instruments)社から得られるGP-100浴温制御装置およびショット・ジェレイト(Schott Gerate)社により販売されているCT 050ポンプが挙げられる。ある実施の形態において、フッ化水素アンモニウム(NH4F・HF)をエッチング剤18として使用し、プリフォーム12がシリカガラスから製造されている場合、ヒータ30は、エッチング剤18を約58℃に維持する。
エッチング装置10はさらに循環器32を備えている。循環器32は流入ポート34および流出ポート36を含む。流入ポート34は流入管路38により貯留槽28に接続されている。循環器32は、エッチング剤18を貯留槽28から流入管路38を通して引き込む。流入管路38は、エッチング剤18の腐食効果に耐性のある材料から製造されていることが好ましい。流入ポート34に進入するエッチング剤18は、循環器32から流出ポート36を通って流出する。循環器32は、エッチング剤18が供給回路22を通って循環されるようにエッチング剤18の動態的圧力を増加させる。循環器の流出ポート36は供給管路40に接続されている。供給管路40の他方の端部は弁42に接続されている。
弁42は、プリフォーム12を通るエッチング剤18の流動を調節するように構成されている。フラッシング剤20のための供給装置36も弁42に接続され、弁42は少なくとも3つの切換を持つように構成されていることが好ましい。第1の切換では、循環器32から来るエッチング剤18をノズル44に向ける。第2の切換では、フラッシング剤20をノズル44に向け、第3の切換では、エッチング剤18およびフラッシング剤20の両方がノズル44に進入しないように遮断する。
ノズル44は、プリフォーム12の一方の端部に係合し、任意の材料が、そこを通ってプリフォーム12の内部通路14中に向けられるように構成されている。当業者に知られた技法を用いて、ノズルは、エッチング剤18およびフラッシング剤20をプリフォーム12の内部通路14の内の全てまたはいくつかに向けるように構成されていてもよい。ノズル44は、エッチング剤18がプリフォーム12の外面に作用できないような様式でプリフォーム12に係合していることが好ましい。
プリフォーム12は、支持体52により、エッチングプロセス中ずっとほぼ垂直位置に固定されることが好ましい。
容器46はプリフォーム12の他方の端部に係合している。容器46は、エッチング剤18およびフラッシング剤20を収集し、そのような薬剤の流れを方向弁48に向けるように構成されいる。方向弁48には少なくとも2つの切換がある。容器46がエッチング剤18を収集しているときには、方向弁48は、エッチング剤18を回収管路50に向けるように設定される。エッチング剤18は、回収管路50を通って流れ、貯留槽28中に再度導入される。容器46がフラッシング剤20を収集しているときには、方向弁48は、フラッシング剤20を、フラッシング剤20のための回収装置42に向けるように設定される。
上述したように、エッチング剤18がプリフォーム12を通って循環する期間は、内部通路14のエッチング前の寸法およびプリフォームの所望のエッチング後の空隙率により決まる。
図7は、エッチング期間を決定するために用いてもよいグラフの一例である。図7のグラフは、内部通路14の所望のエッチング後の直径を決定し、縦軸にその値を見つけることにより用いられる。その値から、線cと交差するまで水平線を描く。次いで、対応する時間が横軸から読みとられる。
図7に示したようなグラフの作成は、ガラスをエッチングする当業者によく知られている。これらのグラフは、特定の材料へのエッチング剤18の効果の数学的モデルを用いて作成してもよい。そのようなグラフは、直径dを持つ内部通路14および特定のガラス組成を有するプリフォーム12を特定のエッチング剤18でエッチングすることにより収集した実験により得られたデータを用いて作成してもよい。
ここで、図8を参照すると、本発明のエッチング装置10の代わりの実施の形態が示されている。
エッチング装置10は、エッチング剤18をプリフォーム12の内部通路14の内の少なくともいくつかに通過させるための実質的に閉じたループ供給回路である。
エッチング装置10は、エッチング剤18を保持するための貯留槽28を含む。この実施の形態において、エッチング剤18は、プリフォーム12の内部通路から材料を効率的かつ予測可能な様式で除去するように選択される。エッチング剤18は酸であってよい。シリカガラスから製造されたプリフォーム12に使用するのに適した酸の例としては、HFおよびNH4F・HFが挙げられる。特定のプリフォーム12に使用するのに選択されるエッチング剤18は、エッチングすべきプリフォーム12の化学組成による。ガラスをエッチングする当業者により、特定のガラス組成を有するプリフォーム12にとって特定のエッチング剤18を容易に選択されるであろう。貯留槽28はヒータ30に熱的に結合されている。ヒータ30はエッチング剤18を熱平衡状態に維持する。ヒータ30は、図6に示した実施の形態にあるエッチング装置10に関して上述したような、貯留槽28の一部を取り囲むヒートシンクバスであってよい。エッチング剤18としてNH4F・HFを使用し、プリフォーム12がシリカガラスから製造されている場合には、ヒータ30は、エッチング剤18を約58℃に維持する。
エッチング装置10はさらに循環器32を備えている。循環器32は流入ポート34および流出ポート36を含む。流入ポート34は流入管路38により貯留槽28に接続されている。循環器32は、エッチング剤18を貯留槽28から流入管路38を通して引き込む。流入管路38は、エッチング剤18の腐食効果に耐性のある材料から製造されていることが好ましい。流入ポート34に進入するエッチング剤18は、循環器32から流出ポート36を通して流出する。循環器32は、エッチング剤18が供給回路を通って循環されるようにエッチング剤18の動態的圧力を増加させる。循環器の流出ポート36は供給管路40に接続されている。供給管路40の他方の端部はプリフォーム12に接続されている。
供給管路40は、プリフォーム12の一方の端部に係合し、エッチング剤18をプリフォーム12の内部通路14中に向けるように構成されている。供給管路40は、エッチング剤18がプリフォーム12の外面に使用しないような様式でプリフォーム12に係合していることが好ましい。プリフォーム12は、支持体52によりエッチングプロセス中ずっとほぼ垂直位置に固定されていることが好ましい。
戻り管路50がプリフォーム12の他方の端部に係合している。エッチング剤18は、戻り管路50を通って流れ、貯留槽28中に再度導入される。
上述したように、エッチング剤18がプリフォーム12を通って循環する期間は、内部通路14のエッチング前の寸法およびプリフォームの所望のエッチング後の空隙率により決まる。
本発明の精神および範囲から逸脱せずに、本発明に様々な改変および変更を行っても差し支えないことが当業者には明らかであろう。それゆえ、本発明は、添付の特許請求の範囲およびそれらの同等物に含まれる限り、本発明の改変および変更を包含することが意図されている。
本発明が具体化されているプロセスの流れ図 エッチング前のプリフォームの断面図 エッチング後の図2に示したプリフォームの断面図 エッチング前のプリフォームの断面図 エッチング後の図4に示したプリフォームの断面図 本発明が具体化されている装置の概略図 材料の除去とエッチング剤への露出との関係を示すグラフ 本発明が具体化されている装置の概略図
符号の説明
10 エッチング装置
12 プリフォーム
18 エッチング剤
20 フラッシング剤
28 貯留槽
32 循環器
42,48 弁
52 支持体

Claims (5)

  1. フォトニックバンドギャップファイバを製造する方法であって、
    複数の長手方向の通路を有するフォトニック結晶プリフォームを製造し、
    前記複数の長手方向の通路から材料を除去することにより、所定の量だけ前記複数の長手方向の通路を拡大して、前記フォトニック結晶プリフォームの空隙率が0.82またはそれ以上の制御された値になるように、前記フォトニック結晶プリフォームをエッチングし、
    エッチングされた前記フォトニック結晶プリフォームからフォトニックバンドギャップファイバを製造する、
    各工程を有してなることを特徴とする方法。
  2. 前記フォトニック結晶プリフォームをエッチングする工程が、
    エッチング剤を前記複数の長手方向の通路に通して流動させる工程を含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 前記フォトニックバンドギャップファイバを製造する工程が、
    前記エッチングされたフォトニック結晶プリフォームをフォトニックバンドギャップファイバ線引きする工程を含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  4. 前記フォトニック結晶プリフォームを製造する工程が、
    複数の中空コアガラス棒材を所定の配列に配置する工程を含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法により製造されたフォトニックバンドギャップファイバを有してなる光導波路ファイバ。
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