JP5057095B2 - 非接触icカードリーダライタおよび電波干渉状態判定方法 - Google Patents

非接触icカードリーダライタおよび電波干渉状態判定方法 Download PDF

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Description

本発明は、非接触ICカードリーダライタおよび電波干渉状態判定方法に関する。
非接触ICカードリーダライタは、一般的に、産業、科学、医療用に広く利用されているキャリア周波数(例えば13.56MHzを想定)を用いて非接触ICカードと通信を行う。しかし、同一のキャリア周波数を使用した非接触ICカードと一言で称しても、最近は、通信方式が異なる場合や、用途が異なる場合など、多様化が進展しており、対応する非接触ICカードリーダライタが異なる場合が多々発生してきている。
例えば、店舗のレジ等で使用する非接触ICカードリーダライタでは、異なる種類のクレジットICカードに対応を要する場合や、店舗専用のポイントカード対応のICカードなど様々なICカードの読取りが使われる場合があり、それぞれに対応するには、各種のICカードに対応する非接触ICカードリーダライタを複数台設置しなければならないという状況になってきている。
かかる状況において、店舗のレジという限られたスペースに複数台の非接触ICカードリーダライタを設置しようとする際、複数台の非接触ICカードリーダライタを互いに近接させて近距離に設置して運用すると、非接触ICカードリーダライタ間で互いの電波干渉が発生して、非接触ICカードとの通信において通信エラーを引き起こしてしまい、正常なリードライト動作を行うことができない事態が発生する。
その対策として、複数の非接触ICカードリーダライタ間は、相互干渉が生じない距離としてあらかじめ設定した距離であるXXcm以上離して設置するように、非接触ICカードリーダライタの製造メーカは注意を促したりしているが、実際には、近接して設置される非接触ICカードリーダライタの磁界強度やアンテナサイズなどにより、電波干渉の影響度合いが異なるため、最適な設置環境をあらかじめ設定するのは、非常に困難である。
そのため、実環境下において通信エラーの要因となる電波干渉状態を調査しようとする場合、特許文献1の特開平5−264619号公報「EMI自動計測装置」にも記載のように、通常、スペクトラムアナライザなどの専用測定器が必要となり、スペクトラムアナライザなどを用いて、電波干渉を引き起こしているノイズ成分を定量的に測定するという対応策が提案されている。
特開平5−264619号公報(第2−3頁)
しかしながら、スペクトラムアナライザなどの専用測定器は、一般に高価であり、かつ、熟練した測定作業が必要となるため、店舗のレジなどの実際の非接触ICカードリーダライタの設置環境において簡単に電波干渉状態の調査を行うことは困難であるという問題がある。
本発明は、かくのごとき従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、電波干渉状態を簡単に確認することが可能な非接触ICカードリーダライタおよび電波干渉状態判定方法を提供することを、その目的としている。
前述の課題を解決するため、本発明による非接触ICカードリーダライタおよび電波干渉状態判定方法は、次のような特徴的な構成を採用している。
(1)非接触ICカードに対する読み書きを行う非接触ICカードリーダライタにおいて、受信した受信信号を2値化した受信クロック信号と送信した送信キャリア信号の2値化情報である2値化キャリア信号との周波数を比較し、双方の信号の周波数が同一であった場合には、電波干渉はないものと判定し、同一ではなかった場合には、電波干渉があるものと判定し、電波干渉有無の判定結果として出力する電波干渉検出部を備えている非接触ICカードリーダライタ。
本発明の非接触ICカードリーダライタおよび電波干渉状態判定方法によれば、以下のような効果を得ることができる。
すなわち、本発明の非接触ICカードリーダライタには、ループアンテナの受信信号を2値化した2値化クロック信号の周波数を、送信したキャリア信号の2値化情報である2値化キャリア信号の周波数と比較することによって、該受信信号に、送信したキャリア信号以外の周波数を含むか否かを判別する電波干渉検出部を備えているので、電波干渉状態を非接触ICカードリーダライタにて自動的に検出することができる。
さらには、本発明の非接触ICカードリーダライタにLEDを配備し、電波干渉検出部が検出した電波干渉状態によりLEDの点灯状態を制御しているので、LEDの点灯状態を確認することによって、近接して配置された他の非接触ICカードリーダライタとの間で発生する可能性がある電波干渉状態を非接触ICカードリーダライタの設置場所で直ちにかつ容易に確認することができる。
以下、本発明による非接触ICカードリーダライタおよび電波干渉状態判定方法の好適な実施例について添付図を参照して説明する。以下の説明においては、本発明による非接触ICカードリーダライタについて、その構成および動作の一例を詳細に説明するが、本発明はかかる実施形態のみに限るものではなく、その趣旨に沿う限り如何なる実現手段を用いても構わなく、また、以下に説明するような非接触ICカードリーダライタの動作を実現するための方法を、本発明による電波干渉状態判定方法として容易に適用することが可能であることも自明である。
(本発明の特徴)
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴について、その概要をまず説明する。本発明による非接触ICカードリーダライタおよび電波干渉状態判定方法は、同一周波数を使用する他の非接触ICカードリーダライタによる電波干渉を、当該非接触ICカードリーダライタから出力するキャリア信号の波形歪みを検出することによって判定し、かつ、電波干渉状態を、非接触ICカードリーダライタの表面に備えられたLED等によって表示することを特徴としている。
ここで、キャリア信号の波形歪みは、非接触ICカードリーダライタ内のキャリア信号(つまり送信キャリア信号)の2値化情報である2値化キャリア信号とアンテナ部におけるキャリア信号を2値化したクロック信号(つまり受信信号に含まれるキャリア信号を2値化した受信クロック信号)との周波数成分を比較することにより、検出することを特徴としている。
(実施例の構成)
図1は、本発明に係る非接触ICカードリーダライタのブロック構成の一例を示すブロック構成図である。また、図2は、従来の非接触ICカードリーダライタのブロック構成を示すブロック構成図であり、図1の非接触ICカードリーダライタ10と同じ回路ブロックには同じ符号を付して示している。
図1に示す非接触ICカードリーダライタ10は、図2に示す従来の非接触ICカードリーダライタ10Aの場合と同様、送信部11、ループアンテナ12および検波部13a、増幅部13b、信号処理部13cを含む受信部13、を備えており、当該非接触ICカードリーダライタ10に近接してかざされた非接触ICカード50と通信を行う機能を有している他に、さらに、2値化処理部14a、検出部14bを少なくとも含む電波干渉検出部14を備えて、電波干渉の発生の有無を検出する機能を有している。また、本非接触ICカードリーダライタ10には、電波干渉状態を表示するためのLED等の表示部をさらに備えている。
(実施例の動作の説明)
図1に示す非接触ICカードリーダライタ10が、図2に示すような通常の非接触ICカード50と通信を行う場合は、図2の従来の非接触ICカードリーダライタ10Aの場合と同様、送信部11において変調信号によりキャリア周波数(例えば13.56MHzの周波数)を変調し、ループアンテナ12から非接触ICカード50へデータを送信する。一方、非接触ICカード50からのデータの受信は、ループアンテナ12によって行われ、受信信号は受信部13に送付され、検波部13aにて検波され、増幅部13bにて増幅された後、信号処理部13cにて信号処理等が行われることにより受信データとしてデコード処理される。
次に、図1に示す非接触ICカードリーダライタ10の特徴として付与されている、電波干渉の発生の有無を検出する機能について、その動作を図3を用いて説明する。図3は、図1の非接触ICカードリーダライタ10の電波干渉検出機能の動作の一例を説明する説明図である。
ここで、電波干渉とは、当該非接触ICカードリーダライタ10と同じキャリア周波数(例えば13.56MHz)を発振源として備えている他の非接触ICカードリーダライタが当該非接触ICカードリーダライタ10に近接して配置されたりすることにより、両者の発振源からの電波が互いに干渉し合う結果として、当該非接触ICカードリーダライタ10が非接触ICカード50と通信を行っている電波波形に歪みが生じる現象のことである。
一方、非接触ICカードリーダライタ10に近接した非接触ICカード50からの応答の電波については、非接触ICカード50は、独自の発振源を備えていなく、当該非接触ICカードリーダライタ10から受信したキャリア信号(13.56MHz)をベースにして動作するものであり、非接触ICカード50側の負荷変動に応じて、受信したキャリア信号を変調して、応答電波信号として、当該非接触ICカードリーダライタ10へ送信してくるので、当該非接触ICカードリーダライタ10が送信する電波との干渉は生じない。
図1に示す非接触ICカードリーダライタ10において、電波干渉検出部14は常時動作しており、電波干渉検出部14の2値化処理部14aでは、ループアンテナ12からの受信信号(近接した非接触ICカードや他の非接触ICカードリーダライタが存在していない状態では、送信したキャリア信号そのものが受信信号となる)を常時受け取って2値化処理を行っている。
図3に示すように、非接触ICカードリーダライタ10の近傍には送信キャリア信号100(つまり、送信キャリア信号の2値化情報である2値化キャリア信号100)の周波数(例えば13.56MHz)と同一周波数の電波を送信する他の発振源が存在していなく、電波干渉がない通常時においては、ループアンテナ12は送信部11から変調信号による変調を受けて送信される送信キャリア信号100の周波数(例えば13.56MHz)と同一の周波数fのアナログ受信信号105を受信しているので、アナログ受信信号105の2値化処理結果として、送信キャリア信号100と同一の周波数f(例えばf=13.56MHz)のクロック信号110が得られる。
したがって、電波干渉検出部14の検出部14bにおいて、送信された送信キャリア信号100の周波数f(例えば13.56MHz)とクロック信号110の周波数f(例えば13.56MHz)とが比較されて、両者が同一の周波数であることが判別されることによって、電波干渉が発生していないものと判定される。
一方、非接触ICカードリーダライタ10の近傍に送信キャリア信号100の周波数(例えば13.56MHz)と同一周波数の電波を送信する発振源を備えた非接触ICカードリーダライタが存在している場合は、両者の非接触ICカードリーダライタが送信するキャリア周波数同士が重なり合うため、送信キャリア信号100の電波干渉が発生する。
電波干渉が発生する場合、図3に示すように、ループアンテナ12で受信されるアナログ受信信号としては、送信キャリア信号100の周波数f(例えば13.56MHz)に対して規則性を有する波形歪みが発生し、送信キャリア信号100の周波数(例えば13.56MHz)よりも高い周波数Fのアナログ受信信号105aを受信することになる。この結果、2値化処理結果として、送信キャリア信号100の周波数f(例えば13.56MHz)よりも高い周波数F(例えば、13.56MHzよりも高い周波数、場合によっては、13.56MHzの倍数である27.12MHzの周波数)のクロック信号120が出力される。
したがって、電波干渉検出部14の検出部14bにおいて、送信された送信キャリア信号の2値化情報である2値化キャリア信号100の周波数f(例えば13.56MHz)とクロック信号120(つまり受信した受信信号を2値化した受信クロック信号)の周波数Fとが比較されて、両者が同一の周波数ではないことが判別されることによって、電波干渉が発生しているものと判定される。
つまり、電波干渉検出部14の2値化処理部14aにおける2値化処理後のクロック信号の周波数が、送信キャリア信号の2値化情報である2値化キャリア信号100の周波数f(例えば13.56MHz)と等しいか、あるいは、2値化キャリア信号100の周波数fよりも高い周波数(例えば13.56MHzよりも高い周波数か、その倍数の27.12MHzの周波数)であるかを、検出部14bにおいて検出することにより、電波干渉状態を検知することができる。
次に、電波干渉検出部14の検出部14bの具体的な回路構成の一例について、図4を用いて説明する。図4は、図1の非接触ICカードリーダライタ10の電波干渉検出部14の検出部14bにおいて電波干渉状態を検出するための具体的な検出回路の一構成例を示す回路図であり、クロック端子(CK)を有するフリップフロップ20を1個のみ備えた構成とする場合を示している。
ここで、フリップフロップ20のクロック入力端子(CK)には、2値化処理部14aにおいて2値化処理された後のクロック信号110が入力される。つまり、電波干渉がない場合は、2値化キャリア信号100の周波数f(例えば13.56MHz)と等しい周波数のクロック信号110が入力され、一方、電波干渉がある場合は、2値化キャリア信号100の周波数f(例えば13.56MHz)よりも高い周波数F(例えば13.56MHzよりも高い周波数か、その倍数の27.12MHzの周波数)のクロック信号110が入力される。
また、フリップフロップ20のデータ入力端子(D)には、送信部11に入力される2値化キャリア信号100(例えば周波数f=13.56MHz)が入力される。
この結果、電波干渉がない場合は、クロック入力端子(CK)とデータ入力端子(D)とに同一周波数の信号が入力されるので、フリップフロップ20の出力端子(Q)からの出力信号は、変化することがなく、同一レベル(0レベル)の信号が検出信号として出力される。
一方、電波干渉がある場合は、データ入力端子(D)に入力される2値化キャリア信号100の周波数fに対してクロック入力端子(CK)に入力されるクロック信号の周波数Fの方が高いため、フリップフロップ20の出力端子(Q)からの出力信号は、変化を生じ、電波干渉で発生した周波数分の信号が検出信号として出力される。例えば、クロック信号の周波数Fが、2値化キャリア信号100の周波数f=13.56MHzの2倍のF=27.12MHzの周波数であった場合には、両者の差分の13.56MHzの周波数を有する検出信号がフリップフロップ20の出力端子(Q)から出力される。
したがって、図4に示すような1個のフリップフロップ20のみからなる簡易な検出回路を構成するだけで、フリップフロップ20の出力信号(検出信号)として、電波干渉状態を検知することができる。
電波干渉検出部14の検出部14bにおける検知結果を、非接触ICカードリーダライタ10が接続されている上位機に送信して、上位機において電波干渉状態を表示することも可能であるが、図5に示すように、当該非接触ICカードリーダライタ10の表面部に配備したLED15の点灯状態を、電波干渉状態に応じて変化させることによって、当該非接触ICカードリーダライタ10の使用者に対して電波干渉状態を直ちに通知することも可能である。図5は、図1の非接触ICカードリーダライタ10の電波干渉検出部14の検出部14bにおける電波干渉状態の検知結果を使用者に表示する具体的な回路構成の一例を示す回路図であり、非接触ICカードリーダライタ10の表面部に配備されたLED15の点灯状態を電波干渉状態の検知結果に応じて変化させる回路構成例を示している。
図5に示す表示回路は、非接触ICカードリーダライタ10の表面部に配備されたLED15の一端が、負荷抵抗17を介して電源に接続され、他端が駆動用トランジスタ16のコレクタに接続され、駆動用トランジスタ16のベースに入力されてくる信号が0レベルを超えた場合に、LED15に電流が流れて、LED15が点灯するという一般的な回路構成を用いて構成されている。
ここで、図5に示すように、検出部14bを構成する図4に示すフリップフロップ20の出力端子(Q)を、駆動用トランジスタ16にベース接続抵抗を介して直接接続することも可能であり、この場合、電波干渉がない場合は、前述のように、フリップフロップ20の出力端子(Q)からの出力信号(検出信号)は、変化することがなく、同一レベル(0レベル)であるので、LED15には電流が流れなく、LED15が点灯することはない。
一方、電波干渉がある場合は、前述のように、フリップフロップ20の出力端子(Q)からの出力信号(検出信号)は、電波干渉で発生した周波数分の信号として出力される。例えば、クロック信号の周波数Fが、2値化キャリア信号100の周波数f=13.56MHzの2倍のF=27.12MHzの周波数であった場合には、両者の差分の13.56MHzの周波数を有する検出信号がフリップフロップ20の出力端子(Q)から出力され、検出信号の周波数に応じて、LED15に断続的に電流が流れることになり、LED15は、点滅することになる。
しかし、かくのごとく、電波干渉がある場合、フリップフロップ20の出力端子(Q)から出力される検出信号の周波数が、13.56MHz程度と、一般的には高い周波数となるため、この検出信号を駆動用トランジスタ16にベース接続抵抗を介して直接入力して、LED15をドライブするような回路構成としても、人の目にはLED15が連続して点灯している状態として見えることになる。
つまり、検出部14bを構成するフリップフロップ20の出力端子(Q)から出力される検出信号を、平滑化したり、あるいは、特に、CPU等によって処理したりすることは不要であり、LED15ドライブ用の駆動用トランジスタ16にハードウェア的に直接入力するという簡易な回路構成で、LED15をドライブすることにしても、電波干渉状態をLED15の点灯状態として表示させることが可能である。
(本実施例の効果の説明)
本実施例における非接触ICカードリーダライタ10によれば、図1に示すように、電波干渉検出部14を備えているので、電波干渉状態を非接触ICカードリーダライタ10にて自動的に検出することができる。さらには、図6に示すように、非接触ICカードリーダライタ10の表面部に配備したLED15の点灯状態によって、近接して配置された他の非接触ICカードリーダライタとの間で発生する可能性がある電波干渉状態を容易に確認することができる。
ここに、図6は、図1の非接触ICカードリーダライタ10のLED15の点灯状態の一例を示す説明図であり、図6(A)は、非接触ICカードリーダライタ10と他の非接触ICカードリーダライタとが、電波干渉が発生しないほど十分に離れた距離に配置されていて、電波干渉表示用のLED15が消灯状態にある場合を示し、図6(B)は、非接触ICカードリーダライタ10と他の非接触ICカードリーダライタとが、近い距離に配置されていて、電波干渉が発生しており、電波干渉表示用のLED15が点灯状態にある場合を示している。
つまり、非接触ICカードリーダライタ10の使用者(ユーザ)は、電波干渉状態表示用として非接触ICカードリーダライタ10の表面部に配備されているLED15の点灯状態を確認しながら、非接触ICカードリーダライタ間の設置状態を調整することによって、電波干渉の影響を受けない設置状態を容易に把握することができ、非接触ICカードリーダライタ10と非接触ICカード50との通信における電波干渉による通信不具合の発生を容易に防止することができる。
(本発明の他の実施例)
前述の実施例においては、電波干渉状態を検出する電波干渉検出部14を常時動作させる場合を例にとって説明したが、実運用の場合、電波干渉状態を確認する必要がある場合は、非接触ICカードリーダライタの設置時や通信エラーの発生による読み取り不具合が発生した場合などに限定されるので、例えば、電波干渉検出部14の動作/停止を制御するスイッチ等を設け、必要な時のみ、スイッチをONにして電波干渉検出部14を動作させるようにしても良い。
また、電波干渉がある場合には、LED15を点灯させる動作以外に、当該非接触ICカードリーダライタ10が接続されている上位機側に電波干渉が発生している状態であることを、通知することも可能である。
また、電波干渉検出部14において、電波干渉の有無を示す波形歪みの検出レベルを変更したい場合に備えて、2値化処理部14aにおいて受信信号の2値化処理を行う際に用いる閾値レベルを可変に設定することを可能とするようにしても良い。
なお、前述の実施例においては、キャリア周波数が13.56MHzの場合を例にとって説明したが、本発明はかかる周波数に限るものではなく、他の周波数(UHF帯や2.45GHz)であっても同様に適用することが可能である。
以上、本発明の好適実施例の構成を説明した。しかし、斯かる実施例は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。例えば、本発明の実施態様は、課題を解決するための手段における構成(1)に加えて、次のような構成として表現できる。
(2)前記電波干渉検出部において、前記受信信号を2値化する際の閾値レベルを可変に設定することができる上記(1)の非接触ICカードリーダライタ。
(3)前記電波干渉検出部において、電波干渉の有無を検出する回路として、1個のフリップフロップを備え、前記フリップフロップのクロック端子に前記受信クロック信号を入力し、前記フリップフロップのデータ端子に前記2値化キャリア信号を入力し、前記フリップフロップの出力が変化しない場合は、電波干渉なしと判定し、前記フリップフロップの出力が何らかの周波数で変化する場合は、電波干渉ありと判定する上記(1)または(2)の非接触ICカードリーダライタ。
(4)前記電波干渉検出部から出力される電波干渉有無の前記判定結果を表示するLEDを備えている上記(1)ないし(3)のいずれかの非接触ICカードリーダライタ。
(5)前記電波干渉検出部から出力される電波干渉有無の前記判定結果を、当該非接触ICカードリーダライタが接続される上位機に通知する上記(1)ないし(4)のいずれかの非接触ICカードリーダライタ。
(6)前記電波干渉検出部を動作させるかあるいは停止させるかを任意に切り替えることができるスイッチを備えている上記(1)ないし(4)のいずれかの非接触ICカードリーダライタ。
(7)非接触ICカードに対する読み書きを行う非接触ICカードリーダライタにおける電波干渉状態判定方法であって、受信した受信信号を2値化した受信クロック信号と送信した送信キャリア信号の2値化情報である2値化キャリア信号との周波数を比較し、双方の信号の周波数が同一であった場合には、電波干渉はないものと判定し、同一ではなかった場合には、電波干渉があるものと判定し、電波干渉有無の判定結果として出力する電波干渉状態判定方法。
(8)前記受信信号を2値化する際の閾値レベルを可変に設定することができる上記(7)の電波干渉状態判定方法。
(9)前記判定結果を当該非接触ICカードリーダライタに備えたLEDに表示する上記(7)または(8)の電波干渉状態判定方法。
(10)前記判定結果を、当該非接触ICカードリーダライタが接続される上位機に通知する上記(7)ないし(9)のいずれかの電波干渉状態判定方法。
本発明に係る非接触ICカードリーダライタのブロック構成の一例を示すブロック構成図である。 従来の非接触ICカードリーダライタのブロック構成を示すブロック構成図である。 図1の非接触ICカードリーダライタの電波干渉検出機能の動作の一例を説明する説明図である。 図1の非接触ICカードリーダライタの電波干渉検出部の検出部において電波干渉状態を検出するための具体的な検出回路の一構成例を示す回路図である。 図1の非接触ICカードリーダライタの電波干渉検出部の検出部における電波干渉状態の検知結果を使用者に表示する具体的な回路構成の一例を示す回路図である。 図1の非接触ICカードリーダライタのLEDの点灯状態の一例を示す説明図である。
符号の説明
10 非接触ICカードリーダライタ
10A 非接触ICカードリーダライタ
11 送信部
12 ループアンテナ
13a 検波部
13b 増幅部
13c 信号処理部
13 受信部
14a 2値化処理部
14b 検出部
14 電波干渉検出部
15 LED
16 駆動用トランジスタ
17 負荷抵抗
20 フリップフロップ
50 非接触ICカード
100 2値化キャリア信号(送信キャリア信号)
105,105a アナログ受信信号
110,120 クロック信号

Claims (10)

  1. 非接触ICカードに対する読み書きを行う非接触ICカードリーダライタにおいて、受信した受信信号を2値化した受信クロック信号と送信した送信キャリア信号の2値化情報である2値化キャリア信号との周波数を比較し、双方の信号の周波数が同一であった場合には、電波干渉はないものと判定し、同一ではなかった場合には、電波干渉があるものと判定し、電波干渉有無の判定結果として出力する電波干渉検出部を備えていることを特徴とする非接触ICカードリーダライタ。
  2. 前記電波干渉検出部において、前記受信信号を2値化する際の閾値レベルを可変に設定することができることを特徴とする請求項1に記載の非接触ICカードリーダライタ。
  3. 前記電波干渉検出部において、電波干渉の有無を検出する回路として、1個のフリップフロップを備え、前記フリップフロップのクロック端子に前記受信クロック信号を入力し、前記フリップフロップのデータ端子に前記2値化キャリア信号を入力し、前記フリップフロップの出力が変化しない場合は、電波干渉なしと判定し、前記フリップフロップの出力が何らかの周波数で変化する場合は、電波干渉ありと判定することを特徴とする請求項1または2に記載の非接触ICカードリーダライタ。
  4. 前記電波干渉検出部から出力される電波干渉有無の前記判定結果を表示するLEDを備えていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の非接触ICカードリーダライタ。
  5. 前記電波干渉検出部から出力される電波干渉有無の前記判定結果を、当該非接触ICカードリーダライタが接続される上位機に通知することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の非接触ICカードリーダライタ。
  6. 前記電波干渉検出部を動作させるかあるいは停止させるかを任意に切り替えることができるスイッチを備えていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の非接触ICカードリーダライタ。
  7. 非接触ICカードに対する読み書きを行う非接触ICカードリーダライタにおける電波干渉状態判定方法であって、受信した受信信号を2値化した受信クロック信号と送信した送信キャリア信号の2値化情報である2値化キャリア信号との周波数を比較し、双方の信号の周波数が同一であった場合には、電波干渉はないものと判定し、同一ではなかった場合には、電波干渉があるものと判定し、電波干渉有無の判定結果として出力することを特徴とする電波干渉状態判定方法。
  8. 前記受信信号を2値化する際の閾値レベルを可変に設定することができることを特徴とする請求項7に記載の電波干渉状態判定方法。
  9. 前記判定結果を当該非接触ICカードリーダライタに備えたLEDに表示することを特徴とする請求項7または8に記載の電波干渉状態判定方法。
  10. 前記判定結果を、当該非接触ICカードリーダライタが接続される上位機に通知することを特徴とする請求項7ないし9のいずれかに記載の電波干渉状態判定方法。
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