JP5057057B2 - 緊急警報放送受信機能付受信機、緊急警報放送受信方法 - Google Patents

緊急警報放送受信機能付受信機、緊急警報放送受信方法 Download PDF

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Description

本発明は緊急警報放送受信機能付受信機、緊急警報放送受信方法に係り、とくに移動体で緊急警報放送を受信する場合に好適な緊急警報放送受信機能付受信機、緊急警報放送受信方法に関する。
近年、国内はもとより世界中においてラジオ、テレビともに放送のデジタル化が進み、アナログ放送に比べて高品質な映像・音声を視聴者に提供したり、アナログ放送よりも伝送可能な情報量が多いことから、データ放送、電子番組等、種々の情報を視聴者に提供可能になっている。また、デジタル放送における伝送方式、受信機の小型軽量化・低消費電力化等の技術発展に伴い、携帯電話や車載用ナビゲーションシステムなどの移動体機器に受信機を組み込み、鮮明な映像・音声を提示可能となっており、放送としての利便性が非常に高くなってきている。
また、従来からアナログ放送、デジタル放送に関らず、地震、津波等の災害発生時、緊急警報放送を放送し、視聴者に災害情報を伝達する緊急警報システムが存在する。この緊急警報システムでは、待機中の受信機が緊急警報放送の開始を検出すると、自動起動して緊急警報放送を自動選局したり、緊急警報放送の開始を検出した時点で警告音を発生し、ユーザによる手動起動、手動選局を促すようになっている。とくにデジタル放送では自局とは異なるチャンネルで緊急警報放送がされているとき、その緊急警報放送を行っている放送局若しくはチャンネルの識別データを伝送することができ、これにより、受信機が現在選局中の放送局とは異なる放送局で緊急警報放送がされる場合でも、緊急警報放送を行う放送局若しくはチャンネルの識別データを用いて緊急警報放送をしているチャンネルに自動的に切り替えることもできる。更に、受信機が車載用の移動体型であり、車載用ナビゲーション装置、車載用DVDプレーヤなどと組み合わせた車載用映像・音声提供システムの場合、車載用ナビゲーション装置や車載用DVDプレーヤからの映像・音声出力中に受信機が緊急警報の開始を検出したとき、受信機で緊急警報放送を受信させて緊急警報放送の音声を出力させ、運転者が緊急警報放送を聞き逃さないように制御するシステムも実用化されている(特開2007−060489号、特許文献1)。
上述したように、デジタル放送に対応した受信機では、緊急警報放送の開始を検出すると、自動起動したり、警告音でユーザに手動起動を促す機能を持つものがあるが、受信機が移動体型の場合、車両の移動により地上波の受信状況が刻々と変化し、また、受信機の位置する場所がデジタル放送波の伝播範囲外になることもある。このため、緊急警報放送の開始を検出後、緊急警報放送を行う放送局若しくはチャンネルの識別データを用いて緊急警報放送のなされているチャンネルへ切り替えた際に、必ずしも緊急警報放送が受信できるとは限らない。緊急警報放送を受信できないと、映像・音声によって災害情報を視聴者に提示できず、受信機のもつ緊急警報受信機能の利便性が損なわれてしまうことになる。
受信機によっては、緊急警報放送を行う放送局若しくはチャンネルの識別データを用いて緊急警報放送のされている放送局のチャンネルを選局した際、受信できなかったとき、緊急警報放送がされているかチェックしながらデジタル放送の全周波数帯域をサーチする機能を有するものもあるが、いずれかの周波数で緊急警報放送を受信できたとしても大変な時間が掛かる欠点がある。
特開2007−060489号公報
本発明は上記した従来技術の問題に鑑み、緊急警報放送の開始が検出されたときに緊急警報放送を行っているチャンネルを選局しても受信出来なかったとき、ユーザが速やかに緊急警報放送を受信出来るようにした緊急警報放送受信機能付受信機、緊急警報放送受信方法を提供することを、その目的とする。
本発明の緊急警報放送受信機能付受信機の1つでは、地上デジタルテレビ放送波を受信し、映像・音声信号を出力する受信手段と、受信手段から出力された映像・音声信号に基づき映像・音声を出力する出力手段と、受信信号から緊急警報放送の開始を検出する緊急警報放送開始検出手段と、受信信号から緊急警報放送選局情報を抽出する抽出手段と、緊急警報放送の開始が検出されると緊急警報放送選局情報に基づき受信手段に対し選局制御を行なって緊急警報放送を受信させる受信制御手段と、を備えた緊急警報放送受信機能付受信機において、地域別の受信可能放送局リスト情報を記憶した地域別受信可能放送局リスト情報記憶手段と、地域別に隣接地域情報を記憶した地域別隣接地域情報記憶手段と、現在地を検出し地域を判別する現在地地域判別手段と、緊急警報放送受信可能地域の案内をする案内手段と、を設け、受信制御手段は、緊急警報放送の開始が検出されると、選局中の放送局が今回の緊急警報放送をする局でない場合、現在地の地域に対応する受信可能放送局リスト情報の中から今回の緊急警報放送をする局を探して選局制御をし、受信出来なかった場合若しくは現在地の地域に対応する受信可能放送局リスト情報の中に今回の緊急警報放送をする局が無かった場合、地域別受信可能放送局リスト情報と地域別隣接地域情報を参照して現在地の地域に隣接し、受信可能放送局の存在する地域を検索し、案内手段を制御して緊急警報放送受信可能地域として案内させるようにしたこと、を特徴としている。
本発明の緊急警報放送受信機能付受信機の他の1つでは、地上デジタルテレビ放送波を受信し、映像・音声信号を出力する受信手段と、受信手段から出力された映像・音声信号に基づき映像・音声を出力する出力手段と、受信信号から緊急警報放送の開始を検出する緊急警報放送開始検出手段と、受信信号から緊急警報放送選局情報を抽出する抽出手段と、緊急警報放送の開始が検出されると緊急警報放送選局情報に基づき受信手段に対し選局制御を行なって緊急警報放送を受信させる受信制御手段と、を備えた緊急警報放送受信機能付受信機において、地域別の受信可能放送局リスト情報を記憶した地域別受信可能放送局リスト情報記憶手段と、地域別に隣接地域情報を記憶した地域別隣接地域情報記憶手段と、地域別に該地域を受信範囲とする予め定められた災害発生時に緊急警報放送を行う蓋然性の高い特定の放送局情報を記憶した地域別特定放送局情報記憶手段と、現在地を検出し地域を判別する現在地地域判別手段と、を設け、受信制御手段は、緊急警報放送の開始が検出されると、選局中の放送局が今回の緊急警報放送をする局でない場合、現在地の地域に対応する受信可能放送局リスト情報の中から今回の緊急警報放送をする局を探して選局制御をし、受信出来なかった場合若しくは現在地の地域に対応する受信可能放送局リスト情報の中に今回の緊急警報放送をする局が無かった場合、地域別隣接地域情報と地域別特定放送局情報を参照して現在地の地域を受信範囲とする特定放送局及び隣接する地域を受信範囲とする特定放送局を対象範囲にして受信可能な放送局のサーチ制御するようにしたこと、を特徴としている。
本発明の緊急警報放送受信方法の1つでは、地上デジタルテレビ放送波を受信し、映像・音声信号を出力する受信手段の受信信号から緊急警報放送の開始を検出すると受信信号から抽出した緊急警報放送選局情報に基づき受信手段に対し選局制御を行なって緊急警報放送を受信させる緊急警報放送受信方法において、地域別の受信可能放送局リスト情報を記憶した地域別受信可能放送局リスト情報記憶手段と、地域別に隣接地域情報を記憶した地域別隣接地域情報記憶手段と、現在地を検出し地域を判別する現在地地域判別手段を備え、緊急警報放送の開始が検出されると、選局中の放送局が今回の緊急警報放送をする局でない場合、現在地の地域に対応する受信可能放送局リスト情報の中から今回の緊急警報放送をする局を探して選局制御をし、受信出来なかった場合若しくは現在地の地域に対応する受信可能放送局リスト情報の中に今回の緊急警報放送をする局が無かった場合、地域別受信可能放送局リスト情報と地域別隣接地域情報を参照して現在地の地域に隣接し、受信可能放送局の存在する地域を検索し、緊急警報放送受信可能地域として案内するようにしたこと、を特徴としている。
本発明の緊急警報放送受信方法の他の1つでは、地上デジタルテレビ放送波を受信し、映像・音声信号を出力する受信手段の受信信号から緊急警報放送の開始を検出すると受信信号から抽出した緊急警報放送選局情報に基づき受信手段に対し選局制御を行なって緊急警報放送を受信させる緊急警報放送受信方法において、地域別の受信可能放送局リスト情報を記憶した地域別受信可能放送局リスト情報記憶手段と、地域別に隣接地域情報を記憶した地域別隣接地域情報記憶手段と、地域別に該地域を受信範囲とする予め定められた災害発生時に緊急警報放送を行う蓋然性の高い特定の放送局情報を記憶した地域別特定放送局情報記憶手段と、現在地を検出し地域を判別する現在地地域判別手段と、を備え、緊急警報放送の開始が検出されると、選局中の放送局が今回の緊急警報放送をする局でない場合、現在地の地域に対応する地域の受信可能放送局情報の中から今回の緊急警報放送をする局を探して選局制御をし、受信出来なかった場合若しくは現在地の地域に対応する受信可能放送局リスト情報の中に今回の緊急警報放送をする局が無かった場合、地域別隣接地域情報と地域別特定放送局リスト情報を参照して現在地の地域を受信範囲とする特定放送局及び隣接する地域を受信範囲とする特定放送局を対象範囲にして受信可能な放送局のサーチ制御するようにしたこと、を特徴としている。
本発明によれば、緊急警報放送の開始が検出されたときに緊急警報放送を行っているチャンネルを選局しても受信状況が悪化したり、受信機の位置する場所が緊急警報放送を行う放送波の伝送範囲外に来て受信出来なかったときでも、速やかに緊急警報放送を受信出来るようにすることが可能となる。
地上デジタルテレビ放送受信部は所望周波数の地上デジタルテレビ放送波を受信し、映像・信号を出力する。GPS受信部は現在地を検出する。記憶部に、地域別受信可能放送局リスト情報、地域別隣接地域情報、位置と地域を対応付けた地域判別用テーブルを記憶しておく。受信制御部は、地上デジタルテレビ放送受信部で緊急警報放送の開始が検出されると、選局中の放送局が今回の緊急警報放送をする局でない場合、GPS受信部で検出された現在地から地域判別テーブルを参照して現在地の地域を判別し、現在地の地域に対応する受信可能放送局リスト情報の中から今回の緊急警報放送をする局を探して選局制御をする。受信出来なかった場合若しくは現在地の地域に対応する受信可能放送局リスト情報の中に今回の緊急警報放送をする局が無かった場合、地域別受信可能放送局リスト情報と地域別隣接地域情報を参照して現在地の地域に隣接し、かつ受信可能放送局の存在する地域を検索し、存在するとき、案内部を制御して緊急警報放送受信可能地域として案内させる。そして、緊急警報放送の開始を検出した放送局の受信状態に戻す。これにより、ユーザはどの地域に行けば緊急警報放送を受信出来るか判り、速やかに移動して災害情報を入手することができる。
次に、図1を参照して本発明の第1実施例を説明する。図1は本発明に係る
車載用地上デジタルテレビ放送受信機の構成を示すブロック図である。
図1において、1は地上デジタルテレビ放送用のアンテナ、2は地上デジタルテレビ放送受信部であり、後述する受信制御部の選局制御に従い所望放送局のチャンネルから送信された地上デジタルテレビ放送波(OFDM変調波)を選局し、映像・音声信号を出力したり、TMCC情報やPSI/SI情報を抽出したりする。3は映像・音声出力装置であり、映像信号を入力して映像表示する液晶表示部4、音声信号を入力して電力増幅するアンプ5、アンプ5の出力で駆動されるスピーカ6を有する。7は現在地の経緯度を検出するGPS受信部、8は選局制御に用いる地域別受信可能放送局リスト情報、地域別隣接地域情報、位置と地域を対応付けた地域判別用テーブル等を記憶した記憶部であり、地上デジタルテレビ放送受信部2が受信したTMCC情報、PSI/SI情報等の一時記憶も行う。地域別受信可能放送局リスト情報には、図2に示す如く、都道府県域をより詳細かつ重複しない範囲毎に所定の市区郡町村単位に分けた地域別に、地域識別コードと当該地域で受信可能な放送局の周波数、物理チャンネル番号、放送局名、各種識別子データ(放送局や放送番組を特定するために割り当てられた一意の識別子のデータ)が含まれる。地域別隣接地域情報は、全国の上記所定の市区郡町村単位の地域別に、隣接地域をリストにしたものであり、図3に一部を示す。地域判別用テーブルは、GPS受信部7で検出される経緯度座標の現在地を上記所定の市区郡町村単位に振り分けて地域を判別するためのテーブルである。地域別隣接地域情報と地域判別用テーブルは予め記憶部8に記憶させてある。地域別受信可能放送局リスト情報は予め記憶部8に記憶させておいても良いが、ユーザが受信可能放送局サーチを指示した時点での現在地に基づき現在の地域を判別するとともに、地上デジタルテレビ放送受信部2を制御して、地上デジタルテレビ放送の全周波数帯域をサーチさせ、地上デジタルテレビ放送波が受信できたときの周波数、物理チャンネル番号、受信信号から抽出した放送局名、各種識別子データ等を対応付けて記憶部8に登録して作成するようにしても良い。9は選局操作、受信可能放送局サーチ指示操作等を行う操作部、10は緊急警報放送の受信可能地域を案内する映像・音声信号を作成して出力する案内部、11は切り替え部であり、案内部10が案内用の映像・音声信号を出力していない間は地上デジタルテレビ放送受信部2から出力された映像・音声信号を選択して映像・音声出力装置3へ出力し、案内用の映像・音声信号を出力している間は該案内用の映像・音声信号を映像・音声出力装置3へ出力する。
12は受信制御部であり、ユーザの選局操作に従い地上デジタルテレビ放送受信部2に対し選局制御を行ったり、受信可能放送局サーチ指示操作に従い地上デジタルテレビ放送受信部2に対しサーチ制御をし、受信可能放送局リスト情報の作成及び記憶部8への登録を行ったり、地上デジタルテレビ放送受信部2で受信信号から抽出されたTMCC情報やPSI/SI情報を記憶部8に一時記憶させたり、緊急警報放送が開始した場合に緊急警報放送の自動受信制御を行ったりする。受信制御部12はユーザ所望放送の受信中、地上デジタルテレビ放送受信部2で受信信号から抽出されたTMCC情報を監視する。緊急警報放送受信用起動フラグが1になると緊急警報放送が開始したたと判断し、PSI/SI情報中の緊急情報記述子を読み取り、該緊急情報記述子に含まれる緊急警報放送選局情報(今回緊急警報放送を行う放送局の識別子、放送番組識別子、物理チャンネル番号等)を参照して、緊急警報放送が現在選局中のチャンネルで行われているか判定する。行われているときはそのまま受信を継続させ、行われていないときは、GPS受信部7で検出された現在地から地域判定用テーブルを用いて現在の地域を特定するか、または受信中の放送局の選局に用いた地域別受信可能放送局リスト情報の地域識別コードから現在の地域を特定し、現在の地域に対応する受信可能放送局リスト情報を対象にして今回緊急警報放送を行う放送局が存在するか検索する。存在するとき、地上デジタルテレビ放送受信部2に対し選局制御を行い今回緊急警報放送を行う放送局を受信させる。受信出来なかった場合、若しくは現在の地域に対応する受信可能放送局リスト情報の中に今回緊急警報放送を行う放送局が存在しなかった場合、地域別隣接地域情報と地域別受信可能放送局リスト情報を参照して、現在の地域に隣接し、かつ、受信可能放送局の存在する地域を検索し、存在するとき、案内部10を制御して例えば「○○地域に移動すると、緊急警報放送が受信可能です」との案内メッセージを示す映像・音声信号を作成させて切り替え部11を介して映像・音声出力装置3に一定時間出力させ、このあと、地上デジタルテレビ放送受信部2を制御して、緊急警報放送の開始を検出した時点のチャンネルの受信状態に戻す。
図4は受信制御部12による緊急警報放送自動受信割り込み制御処理を示すフローチャートであり、以下、図4を参照して上記した実施例の動作を説明する。
なお、予め車両が東京都中央区内を移動しており、ユーザが記憶部8に記憶された東京都中央区で受信可能な放送局の中から任意に選局した放送局を地上デジタルテレビ放送受信部2により受信中であるとする(切り替え部11は地上デジタルテレビ放送受信部2から出力された映像・音声信号を映像・音声出力装置3へ出力している)。
地上デジタルテレビ放送受信部2は受信中のOFDM変調波に含まれるTMCC情報、トランスポートストリームに含まれるPSI/PS情報を抽出し、受信制御部12へ出力している。受信制御部12はTMCC情報を監視し、緊急警報放送用起動フラグが1になると緊急警報放送が開始したと判断し、図4に示す緊急警報放送受信用割り込み処理を実行する。まずPSI/PS情報の緊急情報記述子に含まれる緊急警報放送選局情報(放送局識別子、放送番組識別子、物理チャンネル番号等)を参照して、緊急警報放送を行っている放送局が現在選局中の局と一致するか判断する(図4のステップS10)。一致するときは現在の受信状態を継続させる。一致しないとき、GPS受信部7で検出された現在地から地域判定用テーブルを用いて現在の地域を特定するか、または受信中の放送局の選局に用いた地域別受信可能放送局リスト情報の地域識別コードから現在の地域を特定する。ここでは東京都中央区になったとすると、記憶部8に記憶された東京都大田区に対応する受信可能放送局リスト情報を対象にして今回緊急警報放送を行う放送局が存在するか検索する(ステップS11。図2参照)。存在するとき、地上デジタルテレビ放送受信部2に対し選局制御を行い今回緊急警報放送を行う放送局を受信させる(ステップS12)。
ステップS12で受信出来なかった場合(ステップS13でNO)、若しくはステップS11で現在の地域である東京都大田区に対応する受信可能放送局リスト情報の中に今回緊急警報放送を行う放送局が存在しなかった場合、図3の地域別隣接地域情報と図2の地域別受信可能放送局リスト情報を参照して、現在の地域に隣接し、かつ、受信可能放送局の存在する地域を検索する(ステップS14)。東京都中央区に隣接する地域は東京都港区、東京都千代田区、東京都江東区であるが、この内、東京都千代田区と東京都江東区の受信可能放送局リスト情報が記憶部8に登録されており、東京都千代田区の受信可能放送局リスト情報には受信可能放送局の登録がなく、東京都江東区の受信可能放送局リスト情報には1以上の受信可能放送局が登録されていた場合、切り替え部11を案内部10の側に切り替え、案内部10を制御して例えば「江東区地域に移動すると、緊急警報放送が受信可能です」との緊急警報受信可能地域の案内メッセージを示す映像・音声信号を作成させて切り替え部11を介して映像・音声出力装置3に一定時間出力させる(ステップS15でYES、S16)。若し、複数の隣接地域の受信可能放送局リスト情報に各々1以上の受信可能放送局が登録されていたときは、いずれか1つの隣接地域を案内しても良く、或いは複数の隣接地域全てを例えば「千代田区地域か江東区地域に移動すると、緊急警報放送が受信可能です」の如く案内しても良い。これにより、ユーザはどの地域に移動すれば緊急警報放送を受信可能かが判り、該当地域に速やかに移動して災害情報を入手することができる。ステップS15で存在しなかったときは案内部10を制御し「緊急警報放送が受信出来ません」の案内メッセージを示す映像・音声信号を作成させて切り替え部11を介して映像・音声出力装置3に一定時間出力させる(ステップS17)。案内メッセージの出力後、受信制御部12は地上デジタルテレビ放送受信部2を制御して、緊急警報放送の開始を検出した時点のチャンネルの受信状態に戻し、切り替え部11を地上デジタルテレビ放送受信部2の側に切り替える(ステップS18)。
この実施例によれば、緊急警報放送の開始が検出されると、選局中の放送局が今回の緊急警報放送をする局でない場合、受信制御部12はGPS受信部7で検出された現在地から地域判別テーブルを参照して現在地の地域を特定するか、または受信中の放送局の選局に用いた地域別受信可能放送局リスト情報の地域識別コードから現在の地域を特定し、現在地の地域に対応する受信可能放送局リスト情報の中から今回の緊急警報放送をする局を探して選局制御をする。受信出来なかった場合若しくは現在地の地域に対応する受信可能放送局リスト情報の中に今回の緊急警報放送をする局が無かった場合、地域別受信可能放送局リスト情報と地域別隣接地域情報を参照して現在地の地域に隣接し、かつ受信可能放送局の存在する地域を検索し、存在するとき、案内部10を制御して緊急警報放送受信可能地域として案内させる。これにより、ユーザはどの地域に行けば緊急警報放送を受信出来るか判り、速やかに移動して災害情報を入手することができる。
図5は本発明の第2実施例に係る車載用地上デジタルテレビ放送受信機の構成を示すブロック図であり、図1と同一の構成部分には同一の符号が付してある。
上記した第1実施例では、緊急警報放送の開始が検出されたときに、現在の地域に対応する受信可能放送局リスト情報の中から今回の緊急警報放送をする局を探して選局制御をし、受信出来なかった場合若しくは現在地の地域に対応する受信可能放送局リスト情報の中に今回の緊急警報放送をする局が無かった場合、隣接地域の内、受信可能放送局リスト情報に1以上の受信可能放送局の登録された地域を案内するようにしたが、図5の実施例では、現在の地域を受信範囲とする所定の特定の放送局及び隣接地域を受信範囲とする所定の特定の放送局を対象範囲にして受信可能な放送局のサーチをするようにしてある。ここで、特定の放送局とは緊急警報放送を行う蓋然性の高い主要な放送局(系列局を含む)として予め設定された放送局であり、例えば、公共放送であるNHK(登録商標)総合局である。
図5において、8Aは選局制御に用いる地域別受信可能放送局リスト情報、地域別隣接地域情報、位置と地域を対応付けた地域判別用テーブル、地域別特定放送局リスト情報等を記憶した記憶部であり、地上デジタルテレビ放送受信部2が受信したTMCC情報、PSI/SI情報等の一時記憶も行う。地域別受信可能放送局リスト情報は、図6に示す如く、都道府県単位の地域別に、地域識別データと当該地域で受信可能な放送局の周波数、物理チャンネル番号、放送局名、各種識別子データ(放送局や放送番組、放送局系列を特定するために割り当てられた一意の識別子)が含まれる。地域別隣接地域情報は、全国の都道府県別に、隣接地域をリストにしたものであり、図7に一部を示す。地域判別用テーブルは、GPS受信部7で検出される経緯度座標の現在地を都道府県単位に振り分けて地域を判別するためのテーブルである。地域別特定放送局リスト情報は、全国の都道府県単位の地域別に、該地域を受信可能範囲とし、かつ災害が発生した場合に緊急警報放送を行う蓋然性の高い主要な或る特定の放送局の物理チャンネル番号をリストにしたものであり、放送局系列識別データも含めてある。ここではNHK(登録商標)総合局とする(図8参照)。地域別隣接地域情報、地域判別用テーブル、地域別特定放送局リスト情報は予め記憶部8Aに記憶させてある。地域別受信可能放送局リスト情報は予め記憶部8Aに記憶させておいても良いが、ユーザが受信可能放送局サーチを指示した時点での現在地に基づき現在の地域(ここでは都道府県単位)を判別するとともに、地上デジタルテレビ放送受信部2を制御して、地上デジタルテレビ放送の全周波数帯域をサーチさせ、地上波デジタルテレビ放送波が受信できたときの周波数、物理チャンネル番号、受信信号から抽出した放送局名、各種識別子データを対応付けて記憶部8Aに登録して作成するようにしても良い。10Aは緊急警報放送の受信が出来なかったときに例えば、「緊急警報放送の受信ができません」というメッセージを示す映像・音声信号を作成して出力する案内部である。
12Aは受信制御部であり、ユーザの選局操作に従い地上デジタルテレビ放送受信部2に対し選局制御を行ったり、受信可能放送局サーチ指示操作に従い地上デジタルテレビ放送受信部2に対しサーチ制御をし、受信可能放送局リスト情報の作成及び記憶部8Aへの登録を行ったり、地上デジタルテレビ放送受信部2で受信信号から抽出されたTMCC情報やPSI/SI情報を記憶部8に一時記憶させたり、緊急警報放送が開始した場合に緊急警報放送の自動受信制御を行ったりする。受信制御部12Aはユーザ所望放送の受信中、地上デジタルテレビ放送受信部2で受信信号から抽出されたTMCC情報を監視する。緊急警報放送受信用起動フラグが1になると緊急警報放送が開始したと判断し、PSI/SI情報中の緊急情報記述子を読み取り、該緊急情報記述子に含まれる緊急警報放送選局情報(今回緊急警報放送を行う放送局や放送番組の識別子、物理チャンネル番号等)を参照して、緊急警報放送が現在選局中のチャンネルで行われているか判定する。行われているときはそのまま受信を継続させ、行われていないときは、GPS受信部7で検出された現在地から地域判定用テーブルを用いて現在の地域を特定するか、または受信中の放送局の選局に用いた地域別受信可能放送局リスト情報の地域識別コードから現在の地域を特定し、現在の地域に対応する受信可能放送局リスト情報を対象にして今回緊急警報放送を行う放送局が存在するか検索する。存在するとき、地上デジタルテレビ放送受信部2に対し選局制御を行い今回緊急警報放送を行う放送局を受信させる。受信出来なかった場合、若しくは現在の地域に対応する受信可能放送局リスト情報中に今回緊急警報放送を行う放送局が存在しなかった場合、地域別隣接地域情報と地域別特定放送局リスト情報を参照して、現在の地域を受信範囲とする特定局及び隣接地域を受信範囲とする特定放送局を全て検索し、検索した特定放送局を対象範囲にして現在地で受信可能な局が見付かるまで順にサーチ制御する。受信可能な局が見付からなかったときは、案内部10Aを制御して例えば「緊急警報放送の受信ができません」との案内メッセージを示す映像・音声信号を作成して切り替え部11を介して映像・音声出力装置3に一定時間出力させ、このあと、地上デジタルテレビ放送受信部2を制御して、緊急警報放送の開始を検出した時点のチャンネルの受信状態に戻す。
図5の他の構成部分は図1と全く同様に構成されている。
図9は受信制御部12Aによる緊急警報放送自動受信割り込み制御処理を示すフローチャートであり、以下、図9を参照して上記した実施例の動作を説明する。
なお、予め車両が東京都を移動しており、ユーザが記憶部8Aに記憶された東京都で受信可能な放送局の中から任意に選局した放送局を地上デジタルテレビ放送受信部2により受信中であるとする(切り替え部11は地上デジタルテレビ放送受信部2から出力された映像・音声信号を映像・音声出力装置3へ出力している)。
地上デジタルテレビ放送受信部2は受信中のOFDM変調波に含まれるTMCC情報、トランスポートストリームに含まれるPSI/PS情報を抽出し、受信制御部12へ出力している。受信制御部12はTMCC情報を監視し、緊急警報放送用起動フラグが1になると緊急警報放送が開始したと判断し、図9に示す緊急警報放送受信用割り込み処理を実行する。まずPSI/PS情報の緊急情報記述子に含まれる緊急警報放送選局情報(放送局識別子、放送番組識別子、物理チャンネル番号等)を参照して、緊急警報放送を行っている放送局が現在選局中の局と一致するか判断する(図9のステップS20)。一致するときは現在の受信状態を継続させる。一致しないとき、GPS受信部7で検出された現在地から地域判定用テーブルを用いて現在の地域を特定するか、または受信中の放送局の選局に用いた地域別受信可能放送局リスト情報の地域識別コードから現在の地域を特定する。ここでは東京都になったとすると、記憶部8Aに記憶された東京都に対応する受信可能放送局リストを対象にして今回緊急警報放送を行う放送局が存在するか検索する(ステップS21。図6参照)。存在するとき、地上デジタルテレビ放送受信部2に対し選局制御を行い今回緊急警報放送を行う放送局を受信させる(ステップS22)。
ステップS22で受信出来なかった場合(ステップS23でNO)、若しくはステップS21で現在の地域である東京都に対応する受信可能放送局リストの中に今回緊急警報放送を行う放送局が存在しなかった場合、図7の地域別隣接地域情報と図8の地域別特定放送局リスト情報を参照して、現在の地域を受信範囲とする特定放送局(ここでは物理チャンネル番号)と現在の地域に隣接する地域を受信範囲とする特定放送局(ここでは物理チャンネル番号)を全て検索する(ステップS24)。東京都に隣接する地域は埼玉県、千葉県、神奈川県、山梨県であり、東京都を含めた5つの都県が対象となり、物理チャンネル番号27、13、34、19、21の特定放送局が見付かる。地上デジタルテレビ放送受信部2を制御し、これら特定放送局の物理チャンネル番号を小さい方から13、19、21、27、34の順に、受信可能で、かつ受信信号から抽出した放送局系列識別データがNHK(登録商標)総合局系列を示す局が見付かるまでサーチする(ステップS25、S26)。或る物理チャンネル番号で受信出来たときは処理を終える(ステップS27でYES)。これにより、緊急警報放送を行っている蓋然性の高い放送局に迅速に切り替えることができ、速やかに災害情報を入手することができる。若し、ステップS26で特定放送局を受信出来なかったか(ステップS27でNO)、ステップS24で現在の地域または隣接地域を受信範囲とする特定放送局が無かったときは(ステップS25でNO)、切り替え部11を案内部10Aの側に切り替え、案内部10Aを制御して例えば「緊急警報放送の受信が出来ません」との案内メッセージを示す映像・音声信号を作成させて切り替え部11を介して映像・音声出力装置3に一定時間出力させる(ステップS28)。案内メッセージの出力後、受信制御部12Aは地上デジタルテレビ放送受信部2を制御して、緊急警報放送の開始を検出した時点のチャンネルの受信状態に戻し、切り替え部11を地上デジタルテレビ放送受信部2の側に切り替える(ステップS29)。
この実施例によれば、緊急警報放送の開始が検出されると、選局中の放送局が今回の緊急警報放送をする局でない場合、受信制御部12AはGPS受信部7で検出された現在地から地域判別テーブルを参照して現在地の地域を特定するか、または受信中の放送局の選局に用いた地域別受信可能放送局リスト情報の地域識別コードから現在の地域を特定し、現在地の地域に対応する受信可能放送局リスト情報の中から今回の緊急警報放送をする局を探して選局制御をする。受信出来なかった場合若しくは現在地の地域に対応する受信可能放送局リスト情報の中に今回の緊急警報放送をする局が無かった場合、地域別特定放送局リスト情報と地域別隣接地域情報を参照して、現在の地域を受信範囲とする特定放送局及び隣接地域を受信範囲とする特定放送局を全て検索し、検索した特定放送局を対象範囲にして受信可能な局が見付かるまで順にサーチ制御する。これにより、緊急警報放送を行っている蓋然性の高い放送局に迅速に切り替えることができ、速やかに災害情報を入手することができる。
なお、図5の実施例では、特定放送局はNHK(登録商標)総合局としたが、他の全国的な系列局などとしても良い。例えば、図10の如く、地域別に、複数の系列局の識別データと対応する物理チャンネル番号を対にした地域別特定放送局(候補)リスト情報を作成しておき、予め設定されるかまたはユーザにより任意に設定された1または複数の系列局を選局対象の特定放送局とするようにしても良い(図10では特定放送局フラグが1の系列局が特定局である)。例えば、ユーザが日本テレビ放送網(登録商標)を特定放送局に設定したとき、現在の地域が福岡県であれば、図9のステップS24の処理では、隣接地域が佐賀県、熊本県、大分県となり、福岡県と合わせた4県が対象となり、物理チャンネル番号21、24、29、32、20、30、47、25、26、34、42の特定放送局が見付かる。ステップS26では、これら特定放送局の物理チャンネル番号を小さい方から順に、受信可能で、かつ受信信号から抽出した放送局系列識別データが日本テレビ放送網(登録商標)を示す局が見付かるまでサーチする。これにより、NHK(登録商標)総合局以外の緊急警報放送を行う蓋然性の高い局を受信可能とすることができる。
また、上記した各実施例では緊急警報放送用起動フラグが1になると緊急警報放送が開始したと判断するようにしたが、緊急警報放送用起動フラグが1となり、かつ、PSI/SI情報中の緊急情報記述子のスタート/エンドフラグが1となったとき、緊急警報放送が開始したと判断するようにしても良い。また、地域別受信可能放送局リスト情報には、周波数と物理チャンネル番号の両者を記憶させるようにしたが、一対一に対応しているので、いずれか一方を記憶させるようにしても良い。また、放送局名は省略しても良い。
本発明は、車載用地上デジタルテレビ放送受信機、地上デジタルテレビ放送受信機を含む車載用のナビゲーションシステム等の車載用映像・音声提供システム、地上デジタルテレビ放送受信機能付の携帯電話・携帯メディアプレーヤなど各種移動体機器、携帯機器に適用できる。
本発明に係る車載用地上デジタルテレビ放送受信機の構成を示すブロック図である(実施例1)。 図1の記憶部に記憶された地域別受信可能放送局リスト情報の説明図である。 図1の記憶部に記憶された地域別隣接地域情報の説明図である。 図1の受信制御部による緊急警報放送自動受信割り込み処理を示すフローチャートである。 本発明に係る車載用地上デジタルテレビ放送受信機の構成を示すブロック図である(実施例2)。 図5の記憶部に記憶された地域別受信可能放送局リスト情報の説明図である。 図5の記憶部に記憶された地域別隣接地域情報の説明図である。 図5の記憶部に記憶された地域別特定放送局リスト情報の説明図である。 図1の受信制御部による緊急警報放送自動受信割り込み処理を示すフローチャートである。 図8の変形例に係る地域別特定放送局情報の説明図である。
符号の説明
2 地上デジタルテレビ放送受信部
3 映像・音声出力装置
7 GPS受信部
8、8A 記憶部
10、10A 案内部
12、12A 受信制御部

Claims (4)

  1. 地上デジタルテレビ放送波を受信し、映像・音声信号を出力する受信手段と、受信手段から出力された映像・音声信号に基づき映像・音声を出力する出力手段と、受信信号から緊急警報放送の開始を検出する緊急警報放送開始検出手段と、受信信号から緊急警報放送選局情報を抽出する抽出手段と、緊急警報放送の開始が検出されると緊急警報放送選局情報に基づき受信手段に対し選局制御を行なって緊急警報放送を受信させる受信制御手段と、を備えた緊急警報放送受信機能付受信機において、
    地域別の受信可能放送局リスト情報を記憶した地域別受信可能放送局リスト情報記憶手段と、
    地域別に隣接地域情報を記憶した地域別隣接地域情報記憶手段と、
    現在地を検出し、地域を判別する現在地地域判別手段と、
    緊急警報放送受信可能地域の案内をする案内手段と、
    を設け、
    受信制御手段は、緊急警報放送の開始が検出されると、選局中の放送局が今回の緊急警報放送をする局でない場合、現在地の地域に対応する受信可能放送局情報の中から今回の緊急警報放送をする局を探して選局制御をし、受信出来なかった場合若しくは現在地の地域に対応する受信可能放送局リスト情報の中に今回の緊急警報放送をする局が無かった場合、地域別受信可能放送局リスト情報と地域別隣接地域情報を参照して現在地の地域に隣接し、受信可能放送局の存在する地域を検索し、案内手段を制御して緊急警報放送受信可能地域として案内させるようにしたこと、
    を特徴とする緊急警報放送受信機能付受信機。
  2. 地上デジタルテレビ放送波を受信し、映像・音声信号を出力する受信手段と、受信手段から出力された映像・音声信号に基づき映像・音声を出力する出力手段と、受信信号から緊急警報放送の開始を検出する緊急警報放送開始検出手段と、受信信号から緊急警報放送選局情報を抽出する抽出手段と、緊急警報放送の開始が検出されると緊急警報放送選局情報に基づき受信手段に対し選局制御を行なって緊急警報放送を受信させる受信制御手段と、を備えた緊急警報放送受信機能付受信機において、
    地域別の受信可能放送局リスト情報を記憶した地域別受信可能放送局リスト情報記憶手段と、
    地域毎に隣接地域情報を記憶した地域別隣接地域情報記憶手段と、
    地域別に該地域を受信範囲とする予め定められた災害発生時に緊急警報放送を行う蓋然性の高い特定の放送局情報を記憶した地域別特定放送局情報記憶手段と、
    現在地を検出し、地域を判別する現在地地域判別手段と、
    を設け、
    受信制御手段は、緊急警報放送の開始が検出されると、選局中の放送局が今回の緊急警報放送をする局でない場合、現在地の地域に対応する受信可能放送局リスト情報の中から今回の緊急警報放送をする局を探して選局制御をし、受信出来なかった場合若しくは現在地の地域に対応する受信可能放送局リスト情報の中に今回の緊急警報放送をする局が無かった場合、地域別隣接地域情報と地域別特定放送局情報を参照して現在地の地域を受信範囲とする特定放送局及び隣接する地域を受信範囲とする特定放送局を対象範囲にして受信可能な放送局のサーチ制御するようにしたこと、
    を特徴とする緊急警報放送受信機能付受信機。
  3. 地上デジタルテレビ放送波を受信し、映像・音声信号を出力する受信手段の受信信号から緊急警報放送の開始を検出すると受信信号から抽出した緊急警報放送選局情報に基づき受信手段に対し選局制御を行なって緊急警報放送を受信させる緊急警報放送受信方法において、
    地域別の受信可能放送局リスト情報を記憶した地域別受信可能放送局リスト情報記憶手段と、
    地域別に隣接地域情報を記憶した地域別隣接地域情報記憶手段と、
    現在地を検出し、地域を判別する現在地地域判別手段を備え、
    緊急警報放送の開始が検出されると、選局中の放送局が今回の緊急警報放送をする局でない場合、現在地の地域に対応する受信可能放送局リスト情報の中から今回の緊急警報放送をする局を探して選局制御をし、受信出来なかった場合若しくは現在地の地域に対応する受信可能放送局リスト情報の中に今回の緊急警報放送をする局が無かった場合、地域別受信可能放送局リスト情報と地域別隣接地域情報を参照して現在地の地域に隣接し、かつ受信可能放送局の存在する地域を検索し、緊急警報放送受信可能地域として案内するようにしたこと、
    を特徴とする緊急警報放送受信方法。
  4. 地上デジタルテレビ放送波を受信し、映像・音声信号を出力する受信手段の受信信号から緊急警報放送の開始を検出すると受信信号から抽出した緊急警報放送選局情報に基づき受信手段に対し選局制御を行なって緊急警報放送を受信させる緊急警報放送受信方法において、
    地域別の受信可能放送局リスト情報を記憶した地域別受信可能放送局リスト情報記憶手段と、
    地域別に隣接地域情報を記憶した地域別隣接地域情報記憶手段と、
    地域別に該地域を受信範囲とする予め定められた災害発生時に緊急警報放送を行う蓋然性の高い特定の放送局情報を記憶した地域別特定放送局情報記憶手段と、
    現在地を検出し地域を判別する現在地地域判別手段と、
    を備え、
    緊急警報放送の開始が検出されると、選局中の放送局が今回の緊急警報放送をする局でない場合、現在地の地域に対応する受信可能放送局リスト情報の中から今回の緊急警報放送をする局を探して選局制御をし、受信出来なかった場合若しくは現在地の地域に対応する受信可能放送局リスト情報の中に今回の緊急警報放送をする局が無かった場合、地域別隣接地域情報と地域別特定放送局情報を参照して現在地の地域を受信範囲とする特定放送局及び隣接する地域を受信範囲とする特定放送局を対象にして受信可能な放送局のサーチ制御するようにしたこと、
    を特徴とする緊急警報放送受信方法。
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