JP5057029B2 - 歯の化粧用加圧転写シール - Google Patents

歯の化粧用加圧転写シール Download PDF

Info

Publication number
JP5057029B2
JP5057029B2 JP2006354011A JP2006354011A JP5057029B2 JP 5057029 B2 JP5057029 B2 JP 5057029B2 JP 2006354011 A JP2006354011 A JP 2006354011A JP 2006354011 A JP2006354011 A JP 2006354011A JP 5057029 B2 JP5057029 B2 JP 5057029B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
sensitive adhesive
copolymer
layer
meth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006354011A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008162936A (ja
Inventor
隆行 鬼木
章 内山
晴彦 藤川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP2006354011A priority Critical patent/JP5057029B2/ja
Publication of JP2008162936A publication Critical patent/JP2008162936A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5057029B2 publication Critical patent/JP5057029B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Description

本発明は、支持体上にワックス層を介して粘着剤層が積層されてなり、歯面に粘着剤層面を貼付して加圧後に支持体を剥離することで、ワックス層及び粘着剤層が歯面に貼付して転写される歯の化粧用加圧転写シールに関し、更に詳述すると、ムラがなく優れた色調を歯に付与し(化粧効果)、かつ簡便性・操作性を両立するために必要な適度な歯への粘着力と支持体からの剥離力を有する歯の化粧用加圧転写シールに関する。
歯の色調を一時的に化粧感覚で変えられる剤型として、非水溶性皮膜形成剤を用いた塗布組成物が多数提案されている(特許文献1;特開平4−82821号公報、特許文献2;特開平8−325128号公報、特許文献3;特開平9−100215号公報参照)が、これら塗布組成物は、塗布前に歯の表面の水分を十分に除去しても、特に下顎において、塗布している間に唾液で再び濡れてしまうため、ムラなく塗ることが困難であった。
一方、歯にドライフィルム組成物を貼付する例も提案されている(特許文献4;特表2003−526648号公報、特許文献5;特表2006−516654号公報参照)が、歯を好みの色に変えることを目的とした場合、歯全体をきれいに覆わないと、フィルム組成物を貼った部分と貼っていない部分とのコントラストが拡大し、逆に不自然さが強調される場合があった。また、貼付する際にドライフィルム組成物が破れたり、しわが寄ったりし、破れ易いため歯間部に密着させることも困難であった。
これらの問題を解決するためには、異なる歯の大きさに合わせてフィルムを丁寧にカットする方法もあるが、多大な時間と労力を要し、操作性、簡便性に課題があり、面倒で実用性に劣るものであった。
特開平4−82821号公報 特開平8−325128号公報、 特開平9−100215号公報 特表2003−526648号公報 特表2006−516654号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、歯面にムラがなく優れた色調を付与することができ(化粧効果)、かつ簡便性・操作性を両立するために必要な適度な歯への粘着力を有する粘着剤層を有し、かつ支持体を速やかに剥離できる歯の化粧用加圧転写シールを提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意研究を重ねた結果、支持体上にワックス層を介して粘着剤層が積層されてなり、歯面に粘着剤層面を貼付して支持体面を加圧後に支持体を剥がすことで、ワックス層及び粘着剤層(転写層)が歯面に貼付して転写される歯の化粧用加圧転写シールの粘着剤層を、(メタ)アクリル酸アルキル共重合体、((メタ)アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)共重合体、メタクリル酸メチル/メタクリル酸ブチル/メタクリル酸ジメチルアミノエチル共重合体、メタクリル酸メチル/アクリル酸エチル/メタクリル酸塩化トリメチルアンモニウムエチル共重合体から選ばれる少なくとも1種の粘着成分と可塑剤とを含有する粘着剤組成物で形成し、かつ支持体を、ワックス層との接触面がシリコーンで被覆された支持体で形成することにより、歯の化粧用加圧転写シールの支持体上に形成された粘着剤層を歯面に押し当てて支持体上から加圧後、支持体を剥がすことで、支持体のみがワックス層及び粘着剤層(転写層)から速やかに剥離し、ワックス層で表面が被覆された粘着剤層が歯面に貼付されて転写され、かかる粘着剤層は、歯面への粘着性に優れ、歯の貼付面が水分で濡れた状態であっても粘着性を発揮し、かつワックス層と支持体のシリコーンが支持体からの剥離性を高めて歯面にムラなく転写され、歯の大きさに合わせてシールを丁寧にカットするといった面倒な工程を行わなくても、自然で違和感のない優れた色調を歯面に付与でき、良好な化粧効果を発揮すること、更に、歯面に転写された粘着剤層の表面が透明又は半透明のワックス層で被覆されていることから、転写後の粘着剤層の耐久性が高く、粘着剤層由来の自然な色調も付与でき、よって、簡便かつ短時間の操作でムラなくきれいに歯を被覆して化粧できることを見出し、本発明をなすに至った。
従って、本発明は、支持体上にワックス層を介して粘着剤層が積層されてなり、歯面に該粘着剤層面を貼付して加圧後に支持体を剥離することで、該ワックス層及び粘着剤層が歯面に貼付して転写され、ワックス層及び粘着剤層で歯面を被覆し化粧する歯の化粧用加圧転写シールであって、粘着剤層が、(メタ)アクリル酸アルキル共重合体、((メタ)アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)共重合体、メタクリル酸メチル/メタクリル酸ブチル/メタクリル酸ジメチルアミノエチル共重合体、メタクリル酸メチル/アクリル酸エチル/メタクリル酸塩化トリメチルアンモニウムエチル共重合体から選ばれる少なくとも1種の粘着成分と可塑剤とを含有してなる粘着剤組成物で形成され、かつ支持体のワックス層との接触面がシリコーンで被覆されてなることを特徴とする歯の化粧用加圧転写シールを提供する。
この場合、上記粘着成分として、
粘着成分(A):けん化価が50〜80で、エタノールに粘着成分(A)を樹脂分として20質量%溶解した時の粘度(25℃)が50〜120mPa・sである(メタ)アクリル酸アルキル共重合体及び/又は((メタ)アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)共重合体と、
粘着成分(B):酸価が180〜330mgKOH/gで、エタノールに粘着成分(B)を樹脂分として20質量%溶解した時の粘度(25℃)が200〜1000mPa・sである(メタ)アクリル酸アルキル共重合体と
を含むことが好ましい。
また、上記粘着剤組成物に、更に増粘剤としてヒドロキシプロピルセルロース及び/又はヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネートを配合すること、更には白色顔料を配合することがより好ましい。
本発明の歯の化粧用加圧転写シールは、粘着剤層を歯に押し当てて支持体上から加圧した後、支持体を剥がすことで、支持体のみが剥離して表面がワックス層で被覆された粘着剤層(転写層)が歯の表面に貼付してムラなく速やかに転写されて、自然で優れた色調(化粧効果)を歯面に付与することができ、かつ粘着剤層とワックス層がそれぞれ適度な歯への粘着力と支持体からの剥離力及び良好な耐久性を有するため、優れた簡便性・操作性を両立することができるもので、歯の色調を一時的に変化させる化粧用の用途に有用である。
以下、本発明を更に詳しく説明する。
本発明の歯の化粧用加圧転写シールは、支持体上にワックス層を介して粘着剤層が積層されてなり、歯面に粘着剤層面を貼付して加圧後に支持体を剥離することで、ワックス層及び粘着剤層が歯面に貼付して転写される歯の化粧用加圧転写シールであり、粘着剤層が、(メタ)アクリル酸アルキル共重合体、((メタ)アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)共重合体、メタクリル酸メチル/メタクリル酸ブチル/メタクリル酸ジメチルアミノエチル共重合体、メタクリル酸メチル/アクリル酸エチル/メタクリル酸塩化トリメチルアンモニウムエチル共重合体から選ばれる少なくとも1種の粘着成分と可塑剤とを含有してなる粘着剤組成物で形成され、支持体のワックス層との接触面がシリコーンで被覆されてなるものである。
本発明に用いられる支持体は、歯の凹凸や歯間部に密着し、口腔内に入れても違和感の少ない柔軟性を有するものが望ましいが、これだけでなく、ワックス層が容易に剥離することが求められる。そのため、支持体は少なくともワックス層と接する面がシリコーンでコーティングされているものを使用する。
支持体の材質は口腔内に適用可能な安全なものであれば特に制限されないが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリウレタン、レーヨン、パルプ、紙、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、フッ素系樹脂、シリコーンゴム、天然ゴム及び金属箔等から選ばれる1種又は2種以上が好適であり、これらの中ではポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、とりわけポリエチレンテレフタレートが好ましい。
支持体の厚さは、口腔内で安全かつ使用性良く適用できれば特に制限されないが、10〜100μm、特に10〜30μmが望ましく、10μmに満たないと柔らかすぎて操作性が悪く、貼付する際に歯の化粧用加圧転写シールにシワが寄ってムラが生じ、化粧効果が悪くなるだけでなく、耐久性も低下する場合があり、100μmを超えると装着中に違和感が生じるだけでなく、歯間部への密着性が悪くなるため化粧効果や耐久性が低下する場合がある。
このような支持体としては、特にポリエチレン(厚さ25〜100μm)、ポリプロピレン(厚さ10〜70μm)、ポリエチレンテレフタレート(厚さ10〜40μm)、とりわけポリエチレンテレフタレート(厚さ10〜30μm)が好適に使用できる。
本発明で用いる支持体は、上記したように材質の支持体の少なくとも片面がシリコーンで被覆されているもので、この場合、ワックス層を積層する面がシリコーンで被覆されていることが、支持体の剥離性向上の点から必要である。ワックス層を積層する支持体面がシリコーンで被覆されていないと、支持体のみをワックス層及び粘着剤層から容易に剥離することができない。
なお、支持体は片面だけでなく両面がシリコーンで被覆されていても差し支えない。
このようなシリコーンで被覆された支持体としては、市販品を使用することができ、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)としては、SP−PET−25−Bu(東セロ製、厚さ25μm、シリコーンコート)、25RL−07(L)(王子特殊紙(株)製、厚さ25μm、シリコーンコート)、25RL−07(4)(王子特殊紙(株)製、厚さ25μm、シリコーンコート)、25RL−07(8)(王子特殊紙(株)製、厚さ25μm、シリコーンコート)などが挙げられ、ポリプレン、特にOPP(二軸延伸ポリプロピレン)としては、40RL−01(王子特殊紙(株)製、厚さ40μm、シリコーンコート)などが挙げられ、PE(ポリエチレン)としては、100RL−02(王子特殊紙(株)製、厚さ100μm、シリコーンコート)等が挙げられる。
支持体と粘着剤層との間に形成されるワックス層は、支持体のシリコーン被覆面からの剥離性を高めると共に、歯に転写された転写層表面を保護して耐久性や撥水性を付与することができるものである。このようなワックス層は、透明又は半透明の層であり、例えばパラフィンワックス(融点40〜100℃)、ミツロウ、キャンデリラワックス、モクロウ、カルナバワックス、ライスワックス、マイクロクリスタリンワックス等のワックスで形成されることが好ましく、より好ましくはパラフィンワックス(融点60〜100℃)、ミツロウ、マイクロクリスタリンワックスであり、特にパラフィンワックス(融点60〜100℃)及びマイクロクリスタリンワックスを組み合わせることが望ましい。
なおこの場合、パラフィンワックス(融点60〜100℃)/マイクロクリスタリンワックス=90/10〜0/100(質量比、以下同様。)、特に80/20〜5/95の割合で使用することが、粘着剤層の歯への粘着力と支持体からの剥離力を両立する上で好ましい。
ワックスの支持体上への展延量は、0.3〜50g/m2が好ましく、更に好しくは0.6〜30g/m2である。0.3g/m2未満の場合には支持体からワックス層及び粘着剤層(転写層)が十分に剥離しない場合がある。50g/m2を超える場合にはワックス層が厚くなって、上記転写層の柔軟性が低下して耐久性が低下する場合がある。
本発明の歯の化粧用加圧転写シールの粘着剤層を形成する粘着剤組成物は、粘着成分及び可塑剤を含有し、更に増粘剤、白色顔料を配合することが好ましい。
本発明に用いられる粘着成分としては、メタクリル酸メチル/メタクリル酸ブチル/メタクリル酸ジメチルアミノエチル共重合体、メタクリル酸メチル/アクリル酸エチル/メタクリル酸塩化トリメチルアンモニウムエチル共重合体、アクリル酸メチル/メタクリル酸共重合体,メタクリル酸メチル/メタクリル酸共重合体,アクリル酸エチル/メタクリル酸共重合体,メタクリル酸メチル/アクリル酸エチル共重合体等の(メタ)アクリル酸アルキル共重合体、((メタ)アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)共重合体から選ばれる少なくとも1種が好ましく、とりわけ(メタ)アクリル酸アルキル共重合体、((メタ)アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)共重合体が好ましい。
上記粘着成分として用いられる(メタ)アクリル酸アルキル共重合体とは、繰り返し単位に(メタ)アクリル酸のアルキルエステルを必ず含むものであるが、更に繰り返し単位に(メタ)アクリル酸の酸型を含んでも良い。アルキルエステルは直鎖でも分岐鎖でも良く、アルキル鎖長の炭素数は1〜12が好ましい。例えば、degussa.社製のオイドラギットL100−55、オイドラギットL100、オイドラギットS100、互応化学工業(株)製のプラスサイズL−8011などが挙げられる。
上記粘着成分として用いられる((メタ)アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)共重合体とは、繰り返し単位に(メタ)アクリル酸のアルキルエステル及びジアセトンアクリルアミドを必ず含むものであるが、更に、繰り返し単位に(メタ)アクリル酸の酸型を含んでも良い。アルキルエステルは直鎖でも分岐鎖でも良く、アルキル鎖長の炭素数は1〜12が好ましい。例えば、互応化学工業(株)製のプラスサイズL−53P、プラスサイズL−9400などが挙げられる。
また、メタクリル酸メチル/アクリル酸エチル/メタクリル酸塩化トリメチルアンモニウムエチル共重合体としては、例えばdegussa.社製のオイドラギットRLPO等が、メタクリル酸メチル/メタクリル酸ブチル/メタクリル酸ジメチルアミノエチル共重合体としては、例えばdegussa.社製のオイドラギットEPO等を用いることができる。
上記粘着成分において、エタノールに粘着成分を樹脂分として20質量%溶解した時の粘度(25℃)は10〜1000mPa・sが好ましい。粘度(25℃)が10mPa・s未満の場合には、粘着剤層の皮膜性が低下し耐久性が悪くなる場合があり、1000mPa・sを超える場合には、粘着剤層の柔軟性が低下し耐久性が悪くなる場合がある。なお、粘着成分の粘度は、エタノールに粘着成分を樹脂分として20質量%溶かして得られた溶液を、BH型粘度計((株)東京計器製、No.2ローター、20rpm、2分間)を用いて測定した値である(以下、同様。)。
けん化価は50〜700が好ましい。けん化価が50未満の場合には、粘着剤層の皮膜性が低下し耐久性が悪くなる場合があり、700を超える場合には、粘着剤層の柔軟性が低下し耐久性が悪くなる場合がある。なお、粘着成分のけん化価の測定は、化粧品原料基準第二版注解記載のけん化価測定法により行った(以下、同様。)。
酸価は0〜350mgKOH/gが好ましい。酸価が350mgKOH/gを超える場合には、十分な耐久性を発揮しない場合がある。
粘着成分としては、より好適には下記粘着成分(A)及び粘着成分(B)を組み合わせて配合することが望ましい。
粘着成分(A):けん化価が50〜80で、エタノールに粘着成分(A)を樹脂分として20質量%溶解した時の粘度(25℃)が50〜120mPa・sである(メタ)アクリル酸アルキル共重合体及び/又は((メタ)アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)共重合体
粘着成分(B):酸価が180〜330mgKOH/gで、エタノールに粘着成分(B)を樹脂分として20質量%溶解した時の粘度(25℃)が200〜1000mPa・sである(メタ)アクリル酸アルキル共重合体
粘着成分(A)は、けん化価が50〜80であり、かつエタノールに粘着成分(A)を樹脂分として20質量%溶解した時の粘度(25℃)が50〜120mPa・sである(メタ)アクリル酸アルキル共重合体及び((メタ)アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)共重合体から選ばれる少なくとも一種である。
上記粘着成分(A)として用いられる共重合体は、粘着剤組成物を調製する際の操作性の点で、中和品を用いることも可能である。
上記粘着成分(A)として用いられる(メタ)アクリル酸アルキル共重合体とは、繰り返し単位に(メタ)アクリル酸のアルキルエステルを必ず含むものであるが、繰り返し単位に(メタ)アクリル酸の酸型を含んでも良い。アルキルエステルは直鎖でも分岐鎖でも良く、アルキル鎖長の炭素数は1〜12が好ましい。例えば、互応化学工業(株)製のプラスサイズL−8011などが挙げられる。
上記粘着成分(A)として用いられる((メタ)アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)共重合体とは、繰り返し単位に(メタ)アクリル酸のアルキルエステル及びジアセトンアクリルアミドを必ず含むものであるが、更に、繰り返し単位に(メタ)アクリル酸の酸型を含んでも良い。アルキルエステルは直鎖でも分岐鎖でも良く、アルキル鎖長の炭素数は1〜12が好ましい。例えば、互応化学工業(株)製のプラスサイズL−53P、プラスサイズL−9400などが挙げられる。
粘着成分(A)のけん化価は50〜80、特に55〜80であることが好ましく、けん化価が50未満であったり80を超える場合には、歯への転写後の耐水性が十分に発揮されない場合がある。
エタノールに粘着成分(A)を樹脂分として20質量%溶解した時の粘度(25℃)は50〜120mPa・sであることが好ましく、50mPa・s未満であったり、120mPa・sを超える場合は、歯への転写後の耐久性が十分に発揮されない場合がある。
粘着成分(B)は、酸価が180〜330mgKOH/gであり、かつエタノールに粘着成分(B)を樹脂分として20質量%溶解した時の粘度(25℃)が200〜1000mPa・sである(メタ)アクリル酸アルキル共重合体であり、中でも酸価が300〜330mgKOH/gであり、かつエタノールに粘着成分(B)を樹脂分として20質量%溶解した時の粘度(25℃)が200〜300mPa・sである(メタ)アクリル酸アルキル共重合体がより好適に使用できる。
上記粘着成分(B)として用いられる(メタ)アクリル酸アルキル共重合体とは、繰り返し単位に(メタ)アクリル酸のアルキルエステルを必ず含むものであるが、繰り返し単位に(メタ)アクリル酸の酸型を含んでも良い。アルキルエステルは直鎖でも分岐鎖でも良く、アルキル鎖長の炭素数は1〜12が好ましく、特に1〜8であることが好ましい。例えば、degussa.社製のオイドラギットL100−55、オイドラギットL100、オイドラギットS100などが挙げられる。
粘着成分(B)の酸価は、180〜330mgKOH/gであり、特に300〜330mgKOH/gであることが好ましい。酸価が180mgKOH/g未満であったり、330mgKOH/gを超える場合には、歯への転写後の耐水性が十分に発揮されない場合がある。なお、酸価は化粧品原料基準(第二版注解)記載の方法にて測定した値である。
エタノールに粘着成分(B)を樹脂分として20質量%溶解した時の粘度(25℃)は200〜1000mPa・s、特に200〜300mPa・sであることが好ましく、200mPa・s未満であったり、1000mPa・sを超える場合は、やはり歯への転写後の耐久性が十分に発揮されない場合がある。
粘着成分(A)及び(B)を併用する場合、粘着成分(A)/(B)の質量比は1.0〜4.0が好ましく、更に好ましくは1.3〜3.0である。質量比が1.0未満の場合には歯への粘着力が低下し、それに伴い耐久性も低下する場合があり、4.0を超える場合には耐久性が悪くなる場合がある。
本発明に用いられる粘着成分の含有量(以下、総粘着成分量と言う)は、粘着剤組成物全体の40〜70%(質量百分率、以下同じ)が好ましく、特に41〜67%がより好ましい。総粘着成分量が40%未満の場合には、歯への転写後の耐久性が十分でない場合があり、70%を超える場合には、粘着剤層の展延が困難になって粘着剤層の均一性が低下し化粧効果が悪くなるだけでなく、耐久性も低下する場合がある。
また、粘着成分として、粘着成分(A)及び粘着成分(B)を組み合わせて配合する場合、粘着成分(A)及び粘着成分(B)の合計含有量が粘着剤組成物全体の41〜67%、特に46〜64%であることが望ましく、粘着成分の総含有量に対する粘着成分(A)及び粘着成分(B)の合計含有量の割合は、59〜100%が望ましく、特に65〜100%が望ましい。粘着成分の総含有量に対する粘着成分(A)及び粘着成分(B)の合計含有量の割合が59%未満の場合には、十分な粘着力を発揮せず耐久性も低下する場合がある。
本発明に用いられる可塑剤としては、クエン酸トリエチル、平均分子量400〜2000のポリプロピレングリコール、平均分子量190〜420のポリエチレングリコールが好ましく、更に好ましくは平均分子量280〜420のポリエチレングリコールが好ましい。なお、ポリエチレングリコールの平均分子量は化粧品原料基準(第2版注解)記載の平均分子量を示す。
平均分子量190〜420のポリエチレングリコールとして具体的には、ポリエチレングリコール200(平均分子量190〜210)、ポリエチレングリコール300(平均分子量280〜320)、ポリエチレングリコール400(平均分子量380〜420)等が挙げられ、市販品を使用することができる。商品によっては、例えばポリエチレングリコール#200等のようにポリエチレングリコールと数値の間に#がつく場合がある。
また、ポリプロピレングリコールの平均分子量は、化粧品原料基準(第2版注解)記載の水酸基価測定法に従って水酸基価(mol)を測定し、平均分子量を算出した。算出式は以下の通りである。
ポリプロピレングリコール(ジオールタイプ)の場合;
平均分子量=56.11×2000/水酸基価
ポリプロピレングリコール(トリオールタイプ)の場合;
平均分子量=56.11×3000/水酸基価
本発明において可塑剤の含有量は、粘着剤組成物全体に対して14〜39%が好ましく、更に好ましくは16〜36%である。可塑剤の含有量が14%未満の場合には歯への粘着性が低下し、それに伴い耐久性も悪くなる場合がある。39%を超える場合にも耐久性が低下する場合がある。
更に、総粘着成分量/可塑剤含有量の質量比は1.0〜4.5が好ましく、更に好ましくは1.3〜3.8である。総粘着成分量/可塑剤含有量の質量比が1.0未満の場合には、歯への粘着力の低下に伴い耐久性も低下する場合があり、4.5を超える場合には粘着剤層が柔らかくなりすぎて逆に粘着力が低下し、また耐久力も低下する場合がある。
本発明の歯の化粧用加圧転写シールの粘着剤組成物には、更に白色顔料を添加することができ、白色顔料の添加により、歯により自然な色調を与え、より優れた化粧効果を付与でき、更には歯への粘着性を向上させることもできる。白色顔料は特に制限されないが、例えば酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム等が挙げられ、好ましくは酸化チタンであり、とりわけ樹枝状で短軸0.04〜0.07μm、長軸0.2〜0.3μmの粒子径を有する酸化チタンが好ましい。
このような樹枝状の短軸0.04〜0.07μm、長軸0.2〜0.3μmの粒子径を有する酸化チタンは、商品名TTO−D−1、TTO−D−2(共に石原産業(株)製)として市販されており、これらを好適に使用できる。
なお、上記酸化チタンの粒子径は、電子顕微鏡((株)日立ハイテクノロジーズ製、S−3000N)を用いて10万倍に拡大し、任意に選定した10サンプルの長軸及び短軸の長さを測定してそれぞれ平均値を算出して求めた。
白色顔料の含有量は、粘着剤組成物全体の1〜30%が好ましく、更に好ましくは3〜18%である。白色顔料の含有量が1%未満の場合には、歯に十分な化粧効果を付与出来ない場合があり、30%を超える場合には、不自然な歯の色になるだけでなく、粘着力が低下する場合がある。
本発明にかかわる粘着剤組成物には、更に増粘剤を添加することができ、増粘剤としては、例えばヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン等が挙げられるが、ヒドロキシプロピルセルロース及び/又はヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネートが好ましく、特にヒドロキシプロピルセルロースを添加することがより好ましい。
ヒドロキシプロピルセルロースとしては、特に、2質量%水溶液の粘度(20℃)を単一円筒形回転粘度計((株)トキメック製TVB−20L型、ローターNo.L、M2又はM4を使用、回転数60rpm、測定時間4分)で測定した時の粘度が6〜10mPa・sであるヒドロキシプロピルセルロースが、唾液で濡れた歯の表面への粘着力に優れている点でより好ましく、例えば、日本曹達(株)製のHPC−L(6〜10mPa・s)等が挙げられる。
ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネートとしては、アセチル基を8〜12%含有し、かつサクシノイル基を6〜15%含有するものが好ましく、例えばアセチル基含有量が12%でサクシノイル基含有量が6%である信越化学工業(株)製の信越AQOAT AS−HG、アセチル基含有量が8%でサクシノイル基含有量が15%である信越化学工業(株)製の信越AQOAT AS−LG等が挙げられ、特に信越AQOAT AS−HGがより好適である。
増粘剤の粘着剤組成物中への配合量は2.7〜18%が好ましく、更に好ましくは5〜18%である。増粘剤の含有量が2.7%未満の場合には歯又は歯の化粧用加圧転写シールが濡れた時に十分に歯に粘着しない場合があり、18%を超える場合には逆に粘着力が低下し耐久性も悪化する場合がある。
本発明の歯の化粧用加圧転写シールの粘着剤層を形成する粘着剤組成物には、更に必要に応じて適宜、他の成分を配合することができ、例えば界面活性剤、各種有効成分、香料、防腐剤、着色剤、甘味剤、シリコーン等を配合することができる。
任意成分としては、例えば乳化、分散などを目的に界面活性剤として、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤や両性イオン界面活性剤の1種を単独で又は2種以上を併用することができる。
この場合、アニオン性界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸塩、N−ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、N−パルミトイルグルタミン酸ナトリウムなどのN−アシルグルタミン酸ナトリウム、N−ラウロイルサルコシンナトリウム、N−ミリストイルサルコシンナトリウムなどのN−アシルサルコシンナトリウム、N−ラウロイルメチルタウリンナトリウム、N−ミリストイルメチルタウリンナトリウムなどのN−メチル−N−アシルタウリンナトリウム、N−メチル−N−アシルアラニンナトリウム、ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム、水素添加ココナツ脂肪酸モノグリセリドモノ硫酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、ラウリルPOE(ポリオキシエチレン)硫酸ナトリウム、ラウリルPOE酢酸ナトリウム、ラウリルPOEリン酸ナトリウム、ステアリルPOEリン酸ナトリウム等が用いられる。
ノニオン性界面活性剤としては、ステアリン酸モノグリセリル、ラウリン酸デカグリセリルなどのグリセリン脂肪酸エステル、シヨ糖脂肪酸エステル、マルトース脂肪酸エステル、ラクトース脂肪酸エステルなどの糖脂肪酸エステル、マルチトール脂肪酸エステル、ラクチトール脂肪酸エステルなどの糖アルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレートなどのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ミリスチン酸モノ又はジエタノールアミドなどの脂肪酸エタノ−ルアミド、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン脂肪酸エステル等が用いられる。
両性イオン界面活性剤としては、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインなどのアルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、N−ラウリルジアミノエチルグリシン、N−ミリスチルジアミノエチルグリシンなどのN−アルキルジアミノエチルグリシン、N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチルイミダゾリンベタインナトリウム等が用いられる。
界面活性剤の配合量は、組成物全体の0〜10%、特に0〜5%が好適である。
更に、有効成分として、デキストラナーゼ、ムタナーゼ、リゾチーム、アミラーゼ、プロテアーゼ、溶菌酵素、スーパーオキサイドディスムターゼなどの酵素、ピロリン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウムなどの水溶性ポリリン酸塩、アラントイン、ジヒドロコレスタノール、グリチルリチン酸類、グリチルレチン酸、ε−アミノカプロン酸、トラネキサム酸、ビサボロール、イソプロピルメチルフェノール、塩化ナトリウム、トリクロサン、クロルヘキシジン塩類、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、アスコルビン酸及びその塩類、トコフェロール、オウゴン、オオバク、ローズマリー、チョウジ、タイムなどの生薬抽出物、フッ化ナトリウム等のフッ化物、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化スズ等を配合し得る。なお、上記有効成分の粘着剤組成物中への配合量は、本発明の効果を妨げない範囲で通常量とすることができる。
本発明にかかわる上記粘着剤組成物には、更に、アネトール、カルボン、ペパーミント油、スペアミント油などの香料、安息香酸及びそのナトリウム塩、パラベン類などの防腐剤、赤色3号、赤色104号、黄色4号、青色1号、緑色3号、ベンガラなどの色素又は着色剤、サッカリン及びそのナトリウム塩、ステビオサイド、グリチルリチン、アスパルテームなどの甘味剤、更には支持体への粘着剤組成物の展延性を向上させる目的でメチルポリシロキサン、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体、トリメチルシロキシケイ酸、メチルフェニルポリシロキサンなどのシリコーン等を配合し得る。
本発明の歯の化粧用加圧転写シールの粘着剤層を形成する粘着剤組成物のpHは、口腔内及び人体に対して安全性上問題ない範囲であれば特に限定されるものではないが、望ましくは精製水で10倍希釈した時の水相のpHが5.0〜10.0が好適であり、更に望ましくは5.5〜9.0である。pH5.0未満の場合には適用時間によっては脱灰の懸念があり、pH10.0を超える場合には、歯肉等への接触によって粘膜剥離等が起こる場合がある。
pH調整剤として、酢酸、塩酸、硫酸、硝酸、クエン酸、リン酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、酢酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸水素ナトリウム、リン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、2−アミノ−2−メチルプロパン−1−オール、2−アミノ−2−メチルプロパン−1,3−ジオール等を配合し得る。
本発明の歯の化粧用加圧転写シールは、支持体のシリコーンでコーティングされた面にワックスを展延してワックス層を形成し、更にそのワックス層上に、例えばエタノール等の揮発性溶剤に粘着成分及び可塑剤、更に必要に応じて白色顔料や増粘剤等を加えて分散した粘着剤組成物の溶液(以下、展延溶液と略す。)を展延後、乾燥して揮発性溶剤を除去して粘着剤層を形成し、歯の化粧用加圧転写シールを得ることができる。
本発明において、粘着剤層の厚さは、歯に対して粘着力が発揮されれば特に制限されないが、10〜200μm、特に20〜100μmの範囲が好適であり、この範囲の厚さになるように上記展延溶液を展延することが好ましい。
また、ワックス層と粘着剤層を合わせた層(転写層)の厚さは、ワックス層が非常に薄い場合(例えば0.3μm程度の場合)もあるので、粘着剤層の厚さ同様10〜200μmが好ましく、特に20〜100μmが好ましい。上記転写層の厚さが10μm未満の場合には、歯の化粧用加圧転写シールの物理的強度が弱くなりすぎて耐久性が低下するだけでなく、十分な化粧効果が得られない場合があり、無理に多量の白色顔料を添加すると粘着力や耐久性が更に悪くなる場合がある。厚さが200μmを超える場合には貼付時に違和感があるだけでなく、口唇の接触が多くなるため耐久性が低下する場合がある。
粘着剤組成物の展延溶液を展延後は、20〜95℃で1分〜24時間静置するなどして、揮発性溶剤を除去して乾燥させることができる。
本発明の歯の化粧用加圧転写シールは、歯の一本ずつにそれぞれ転写するだけでなく、複数の歯を同時に転写することも可能である。また、歯間部等に密着させる用具と併用することによって転写性を向上させることも可能である。なお、本発明の歯の化粧用加圧転写シールを歯面に加圧転写する方法としては、手指による加圧だけでなく、スティックなどで歯の平滑面や歯間部に擦りつける方法等が挙げられる。スティックの先端は、ヘラ状、平面又は曲面を有することができ、スティックの片側又は両端が異なる形状を有していても良い。
なお、本発明の歯の化粧用加圧転写シールは、上記使用方法に応じた形状にすればよく、処理する歯の数や部位に応じてシート状等に形成でき、幅や長さも適宜調整できるが、複数歯を同時に加圧転写できる形状にすることができ、この場合には、単純な長方形だけでなく、歯頸部に沿った曲線を有することが好ましい。
例えば、上顎左3番−上顎右3番の6本の歯に貼付する場合、幅48〜60mm、高さ9〜11mm、歯茎と接する側には歯頸部に沿って山型の曲線を有する形状などが挙げられる。下顎左3番−下顎右3番の6本の歯に貼付する場合は、上顎の場合よりもひと回り小さく、幅36〜46mm、高さ7〜9mm、歯茎と接する側には歯頸部に沿って山型の曲線を有する形状などが挙げられる。また、歯列のアーチにフィットさせるために、V字や弓なりの形状であることが好ましい。
本発明の歯の化粧用加圧転写シールは、粘着剤層を保護する目的で剥離ライナーを有することが好ましい。剥離ライナーとしては、シリコーンでコーティングされたグラシン紙、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレンなどを用いることができ、例えば市販品として、王子特殊紙(株)製70GS(3)などを好適に用いることができる。
以下、実験例、実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。なお、以下の例において配合量はいずれも質量%である。また、表1〜8及び実施例50〜53に使用した粘着成分については、純分換算した配合量(原料中にエタノールが含まれる成分は、溶剤のエタノールを50℃で2時間静置し乾燥させた)を示した。
〔実験例〕
表1〜8に示す組成の化粧用加圧転写シールを下記方法で調製し、粘着力、剥離力、化粧効果及び耐久性を下記の方法で評価した。
歯の化粧用加圧転写シールの調製方法
増粘剤を添加する場合には、最初に増粘剤を無水エタノールに加え、密閉容器中で撹拌して溶解させた。次に、必要に応じて白色顔料を加え、続いて可塑剤及び予めエタノールに溶解させた粘着成分を添加し、均一に分散して展延溶液を得た。支持体にワックスをコーティングする場合には、予めワックス及び支持体を加温後、ワックスを支持体に擦り付けて、又はワックス溶液に浸漬してコーティングした。ワックスのコーティング量は支持体の重量変化により算出した。上記の通り準備された支持体の上に展延溶液を滴下・展延し、50℃で2時間静置して、歯の化粧用加圧転写シールを得た。
粘着力評価法
ポリエチレンテレフタレート製フィルム(テイジンテトロンフィルムG2、38μm、帝人デュポンフィルム(株)製)上に展延溶液を20×20mm角になるように滴下・展延して50℃で2時間静置して粘着力評価用サンプルを調製した。サンプルを動かないように固定し、直径7mmの円柱状のハイドロキシアパタイトペレット(HAP)を1kgで10秒間加圧後、引き上げた時の最大応力をテンションゲージ((株)エー・アンド・デイ製、デジタルフォースゲージAD−4932A−50N)にて3サンプル測定し、平均値を粘着力(dry)とし、下記基準で評価した。
粘着力(dry)の評価基準;
◎:10.0g/mm2以上15.0g/mm2未満
○:6.0g/mm2以上10.0g/mm2未満
△:2.0g/mm2以上6.0g/mm2未満
×:0g/mm2以上2.0g/mm2未満
一方、別に用意されたサンプルを動かないように固定後、スプレーで水をひと吹きしてシールを湿らせた後、粘着力(dry)と同様に粘着力(wet)を測定し、下記基準で評価した。
粘着力(wet)の評価基準;
◎:4.0g/mm2以上6.5g/mm2未満
○:2.5g/mm2以上4.0g/mm2未満
●:2.0g/mm2以上2.5g/mm2未満
△:1.0g/mm2以上2.0g/mm2未満
×:0g/mm2以上1.0g/mm2未満
剥離力評価法
「歯の化粧用加圧転写シールの調製方法」に記載の方法で調製した歯の化粧用加圧転写シール(20×20mm)を動かないように固定し、直径7mmの円形の両面テープをテンションゲージの先端に貼り付け、1kgで10秒間加圧後、引き上げた時にワックス層と支持体間が剥離する時の最大応力を3サンプル測定し、その平均値を剥離力とし、下記基準で評価した。
剥離力の評価基準;
◎:5.0g/mm2以上9.0g/mm2未満
○:9.0g/mm2以上13.0g/mm2未満
△:13.0g/mm2以上15.0g/mm2未満
×:15.0g/mm2以上20.0g/mm2未満
化粧効果及び耐久性評価法
「歯の化粧用加圧転写シールの調製方法」に記載の方法で調製した歯の化粧用加圧転写シールを抜去歯(前歯)の大きさに合わせて切り、抜去歯に貼り付け、白色顔料を含有する場合には、デジタル画像を取得し、その画像を10人に見せ、5段階で化粧効果を判定した。判定基準は下記の通りである。
5点:違和感ない
4点:やや不自然な感じはあるが問題ないレベルである。
3点:どちらとも言えない
2点:やや違和感がある。
1点:非常に違和感がある。
10人による上記判定結果を平均し、以下の基準で評価した。
化粧効果の評価基準;
◎:4.0以上5.0未満
○:3.0以上4.0未満
△:2.0以上3.0未満
×:1.0以上2.0未満
また、上記画像を取得後、シールを貼り付けた抜去歯を撹拌しながら水中に24時間浸漬した後、シール表面を手指で擦った時に残存するシール量で耐久性を評価した。
耐久性の評価基準;
◎:全く剥がれない
○:先端等が一部剥がれるが、1m離れた距離から判別出来ない。
△:最初に貼り付けた部分の3/4以上残存。
×:最初に貼り付けた部分の3/4未満残存。
総合評価
上記評価結果についての総合評価は、下記基準で評価した。
◎:評価項目全てにおいて◎である。
○:全ての評価項目において×、△がなく、いずれかの項目に○が1つ以上ある。
△:全ての評価項目において×がなく、いずれかの評価項目に△が1個以上ある。
×:いずれかの評価項目に×がある。
Figure 0005057029
注)表中、粘着成分比、総粘着成分量/可塑剤の値は、質量比である(以下、同様。)。
Figure 0005057029
Figure 0005057029
Figure 0005057029
Figure 0005057029
Figure 0005057029
Figure 0005057029
Figure 0005057029
表1〜8の結果から、本発明の歯の化粧用加圧転写シールは、簡便性・操作性の指標である転写層の歯への粘着力及び支持体からの剥離力に優れ、耐久性にも優れ、かつ白色顔料の添加により、ムラのない優れた色調(化粧効果)を歯面に提供できることが確認された。
なお、表中に用いられている各成分の詳細を下記に示す。粘着成分における粘度(25℃)は、樹脂分として20質量%になるように溶かしたエタノール溶液を、BH型粘度計((株)東京計器製、No.2ローター、20rpm、2分間)を用いて測定した値である。
<粘着成分>
共重合体1;
メタクリル酸メチル/アクリル酸エチル/メタクリル酸塩化トリメチルアンモニウムエチル共重合体(degussa.社製、オイドラギットRLPO、酸価100mgKOH/g未満、けん化価532、粘度(25℃)40mPa・s、メタクリル酸メチル/アクリル酸エチル/メタクリル酸塩化トリメチルアンモニウムエチルのモル比=2/1/0.2)
共重合体2;
メタクリル酸メチル/メタクリル酸ブチル/メタクリル酸ジメチルアミノエチル共重合体(degussa.社製、オイドラギットEPO、酸価100mgKOH/g未満、けん化価401、メタクリル酸メチル/メタクリル酸ブチル/メタクリル酸ジメチルアミノエチルのモル比=1/1/2)
粘着成分(A)
共重合体A−1;
((メタ)アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)共重合体の2−アミノ−2−メチルプロパン−1−オールによる中和品(互応化学工業(株)製、プラスサイズL−53P、樹脂分を50%含有したエタノール溶液、けん化価75.6、粘度(25℃)60mPa・s)
共重合体A−2;
(メタ)アクリル酸アルキル共重合体の2−アミノ−2−メチルプロパン−1−オールによる中和品(互応化学工業(株)製、プラスサイズL−8011、樹脂分を40%含有したエタノール溶液、けん化価60.7、粘度(25℃)104mPa・s)
共重合体A−3;
((メタ)アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)共重合体の2−アミノ−2−メチルプロパン−1−オールによる中和品(互応化学工業(株)製、プラスサイズL−9400、樹脂分を40%含有したエタノール溶液、けん化価52.2、粘度(25℃)90mPa・s)
粘着成分(B)
共重合体B−1;
アクリル酸エチル/メタクリル酸共重合体(degussa.社製、オイドラギットL100−55、酸価319mgKOH/g、粘度(25℃)228mPa・s、アクリル酸エチル/メタクリル酸のモル比=1/1)
共重合体B−2;
メタクリル酸メチル/メタクリル酸共重合体(degussa.社製、オイドラギットL100、酸価322mgKOH/g、粘度(25℃)272mPa・s、メタクリル酸メチル/メタクリル酸のモル比=1/1)
共重合体B−3;
メタクリル酸メチル/メタクリル酸共重合体(degussa.社製、オイドラギットS100、酸価187mgKOH/g、粘度(25℃)930mPa・s、メタクリル酸メチル/メタクリル酸のモル比=2/1)
<可塑剤>
クエン酸トリエチル;
森村商事(株)製、シトロフレックス2
ポリエチレングリコール400;
ライオン(株)製、PEG#400K、平均分子量400
ポリエチレングリコール300;
ライオン(株)製、PEG#300K、平均分子量300
ポリプロピレングリコール700;
和光純薬工業(株)製
<白色顔料>
酸化チタン;石原産業(株)製、TTO−D−1
酸化チタン;石原産業(株)製、TTO−D−2
酸化チタン;石原産業(株)製、CR−50
<ワックス>
パラフィンワックス155;
日本精鑞(株)製、パラフィンワックス(融点69℃)
パラフィンワックス140;
日本精鑞(株)製、パラフィンワックス(融点61℃)
パラフィンワックス115;
日本精鑞(株)製、パラフィンワックス(融点47℃)
Hi−Mic−1070;
日本精鑞(株)製、マイクロクリスタリンワックス(融点79℃)
Hi−Mic−1045;
日本精鑞(株)製、マイクロクリスタリンワックス(融点70℃)
ミツロウ;
横関油脂工業(株)製、精製ミツロウ(白)BEESWAXFA−10
<増粘剤>
ヒドロキシプロピルセルロース;日本曹達(株)製、HPC−L
ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート;
信越化学工業(株)製、信越AQOAT AS−HG、アセチル基12%及びサクシノイル基6%含有
<揮発性溶剤>
無水エタノール;甘糟化学産業(株)製
<支持体>
PET;ポリエチレンテレフタレート
OPP;二軸延伸ポリプロピレン
PE;ポリエチレン
<その他>
ユカフォーマーSM;
(メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)コポリマー
KF−96−1000cs;信越化学工業(株)製、メチルポリシロキサン
〔実施例50〕
下記の歯の化粧用転写シールの調製及びその評価方法は、前述の実施例及び比較例と同様に行った。その結果、簡便性・操作性を両立するために必要な「粘着力(dry)」「粘着力(wet)」「剥離力」「耐久性」、及びムラがなく優れた色調を歯に付与する「化粧効果」はいずれも○であった。
<粘着剤層組成>
メタクリル酸メチル/メタクリル酸ブチル/メタクリル酸ジメチルアミノエチル共重合体
(degussa.社製、オイドラギットEPO、酸価100mgKOH/g未満、けん化価401、粘度(25℃)44mPa.s、メタクリル酸メチル/メタクリル酸ブチル/メタクリル酸ジメチルアミノエチルのモル比=1/1/2) 66.3%
ポリプロピレングリコール2000(和光純薬工業(株)製、平均分子量2000)
33.1%
フッ化ナトリウム 0.1%
香料 0.5%
計 100.0%
粘着剤層の厚さ:10μm
ワックス層:キャンデリラワックス(東亜化成(株)製、10g/m2
転写層の厚さ:20μm
支持体:未延伸ポリプロピレン、片面シリコーンコート、厚さ70μm(王子特殊紙(株)製、70RL−05)
〔実施例51〕
下記歯の化粧用転写シールの調製及びその評価方法は、前述の実施例及び比較例と同様に行った。その結果、簡便性・操作性を両立するために必要な「粘着力(dry)」「粘着力(wet)」「剥離力」「耐久性」、及びムラがなく優れた色調を歯に付与する「化粧効果」はいずれも◎であった。
<粘着剤層組成>
((メタ)アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)共重合体の2−アミノ−2−メチルプロパン−1−オールによる中和品(互応化学工業(株)製、プラスサイズL−53P、樹脂分を50%含有したエタノール溶液、けん化価75.6、粘度(25℃)60mPa・s) 40.0%
アクリル酸エチル/メタクリル酸共重合体(degussa.社製、オイドラギットL100−55、酸価319mgKOH/g、粘度(25℃)228mPa・s、アクリル酸エチル/メタクリル酸のモル比=1/1) 20.0%
ポリエチレングリコール400(ライオン(株)製、PEG#400K、平均分子量400) 29.99%
ヒドロキシプロピルセルロース(日本曹達(株)製、HPC−L) 10.0%
青色1号 0.01%
計 100.0%
粘着剤層の厚さ:20μm
ワックス層:パラフィンワックス(日本精鑞(株)製、パラフィンワックス155、融点69℃)20g/m2
転写層の厚さ:40μm
支持体:ポリエチレンテレフタレート、片面シリコーンコート、厚さ25μm(王子特殊紙(株)製、25RL−07(L))
〔実施例52〕
下記歯の化粧用転写シールの調製及びその評価方法は、前述の実施例及び比較例と同様に行った。その結果、簡便性・操作性を両立するために必要な「粘着力(dry)」は◎、「粘着力(wet)」「剥離力」「耐久性」は○であった。また、ムラがなく優れた色調を歯に付与する「化粧効果」は○であった。
<粘着剤層組成>
(メタ)アクリル酸アルキル共重合体の2−アミノ−2−メチルプロパン−1−オールによる中和品(互応化学工業(株)製、プラスサイズL−8011、樹脂分を40%含有したエタノール溶液、けん化価60.7、粘度(25℃)104mPa・s)
35.1%
メタクリル酸メチル/メタクリル酸共重合体(degussa.社製、オイドラギットS100、酸価187mgKOH/g、粘度(25℃)930mPa・s、メタクリル酸メチル/メタクリル酸のモル比=2/1) 17.5%
ポリプロピレングリコール400(日本油脂(株)製、ユニオールD−400、平均分子量400) 26.3%
ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(信越化学工業(株)製、信越AQOAT AS−LG、アセチル基8%、サクシノイル基15%)
11.68%
酸化亜鉛(堺化学工業(株)製、NANOFINE−50、球状) 9.4%
水酸化ナトリウム 0.02%
計 100.0%
粘着剤層の厚さ:180μm
ワックス層:カルナバワックス(東亜化成(株)製、精製微粒状カルナバS)20g/m2
転写層の厚さ:200μm
支持体:ポリエチレン、片面シリコーンコート、厚さ25μm(王子特殊紙(株)製、25RL−02)
〔実施例53〕
下記歯の化粧用転写シールの調製及びその評価方法は、前述の実施例及び比較例と同様に行った。その結果、簡便性・操作性を両立するために必要な指標のうち、「粘着力(dry)」「剥離力」は◎、「粘着力(wet)」「耐久性」は○であった。また、ムラがなく優れた色調を歯に付与する「化粧効果」は○であった。
<粘着剤層組成>
(メタ)アクリル酸アルキル共重合体の2−アミノ−2−メチルプロパン−1−オールによる中和品(互応化学工業(株)製、プラスサイズL−8011、樹脂分を40%含有したエタノール溶液、けん化価60.7、粘度(25℃)104mPa・s)
37.7%
メタクリル酸メチル/メタクリル酸共重合体(degussa.社製、オイドラギットL100、酸価322mgKOH/g、粘度(25℃)272mPa・s、メタクリル酸メチル/メタクリル酸のモル比=1/1) 18.9%
ポリエチレングリコール300(ライオン(株)製、PEG#300K、平均分子量300) 28.3%
ヒドロキシプロピルセルロース(日本曹達(株)製、HPC−M) 5.0%
酸化ジルコニウム(日本電工(株)製、N−PC) 10.1%
計 100.0%
粘着剤層の厚さ:59μm
ワックス層:パラフィンワックス(日本精鑞(株)製、パラフィンワックス155)/マイクロクリスタリンワックス(日本精鑞(株)製、Hi−Mic−1070)=75/25、1g/m2
転写層の厚さ:60μm
支持体:ポリエチレン、片面シリコーンコート、厚さ100μm(王子特殊紙(株)製、100RL−02)

Claims (5)

  1. 支持体上にワックス層を介して粘着剤層が積層されてなり、歯面に該粘着剤層面を貼付して加圧後に支持体を剥離することで、該ワックス層及び粘着剤層が歯面に貼付して転写され、ワックス層及び粘着剤層で歯面を被覆し化粧する歯の化粧用加圧転写シールであって、粘着剤層が、(メタ)アクリル酸アルキル共重合体、((メタ)アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)共重合体、メタクリル酸メチル/メタクリル酸ブチル/メタクリル酸ジメチルアミノエチル共重合体、メタクリル酸メチル/アクリル酸エチル/メタクリル酸塩化トリメチルアンモニウムエチル共重合体から選ばれる少なくとも1種の粘着成分と可塑剤とを含有してなる粘着剤組成物で形成され、かつ支持体のワックス層との接触面がシリコーンで被覆されてなることを特徴とする歯の化粧用加圧転写シール。
  2. 粘着剤組成物が、粘着成分を40〜70質量%、可塑剤を14〜39質量%含有してなる請求項1記載の歯の化粧用加圧転写シール。
  3. 粘着成分が、
    粘着成分(A):けん化価が50〜80で、エタノールに粘着成分(A)を樹脂分として20質量%溶解した時の粘度(25℃)が50〜120mPa・sである(メタ)アクリル酸アルキル共重合体及び/又は((メタ)アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)共重合体と、
    粘着成分(B):酸価が180〜330mgKOH/gで、エタノールに粘着成分(B)を樹脂分として20質量%溶解した時の粘度(25℃)が200〜1000mPa・sである(メタ)アクリル酸アルキル共重合体と
    を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の歯の化粧用加圧転写シール。
  4. 粘着剤組成物が、更に増粘剤としてヒドロキシプロピルセルロース及び/又はヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネートを含有することを特徴とする請求項1、2又は記載の歯の化粧用加圧転写シール。
  5. 粘着剤組成物が、更に白色顔料を含有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の歯の化粧用加圧転写シール。
JP2006354011A 2006-12-28 2006-12-28 歯の化粧用加圧転写シール Active JP5057029B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006354011A JP5057029B2 (ja) 2006-12-28 2006-12-28 歯の化粧用加圧転写シール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006354011A JP5057029B2 (ja) 2006-12-28 2006-12-28 歯の化粧用加圧転写シール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008162936A JP2008162936A (ja) 2008-07-17
JP5057029B2 true JP5057029B2 (ja) 2012-10-24

Family

ID=39692892

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006354011A Active JP5057029B2 (ja) 2006-12-28 2006-12-28 歯の化粧用加圧転写シール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5057029B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5670652B2 (ja) * 2010-06-15 2015-02-18 株式会社ダイゾー エアゾール製品

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001162994A (ja) * 1999-12-08 2001-06-19 C I Kasei Co Ltd 可逆的変色性転写シール
JP3915929B2 (ja) * 2003-12-25 2007-05-16 ライオン株式会社 歯牙白色化用組成物及び歯牙美白用セット
US20070122360A1 (en) * 2003-12-26 2007-05-31 Lion Corporation Nonaqueous gel composition for tooth whitening and tooth whitening set
JP4548582B2 (ja) * 2004-06-22 2010-09-22 ライオン株式会社 歯牙美白用セット
JP4873155B2 (ja) * 2004-12-22 2012-02-08 ライオン株式会社 歯牙美白用組成物及び歯牙美白用セット

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008162936A (ja) 2008-07-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN113905711B (zh) 可洗去的多相组合物
RU2384326C2 (ru) Композиции гидрогеля с эродируемой подложкой
JP2023116740A (ja) 活性剤送達のための口腔ケア組成物
JP3995274B2 (ja) 低曲げ剛性を有する材料片を使用した口腔ケア物質供給システム
JP4582333B2 (ja) 歯牙美白用セット
TWI503127B (zh) 牙齒美白組成物
EP1438928A1 (en) A delivery system for a tooth whitener using a strip of material having low flexural stiffness
JP2006528984A (ja) 相分離を示すヒドロゲル組成物
JP2007505135A5 (ja)
JP2002503990A (ja) 低曲げ剛性を有する材料片を使用した歯を白くする物質供給システム
JP2023153992A (ja) 活性剤送達のための口腔ケア組成物
JP2004534809A (ja) 多層構造の歯牙美白パッチ
JP4873155B2 (ja) 歯牙美白用組成物及び歯牙美白用セット
JP2009523782A (ja) 口腔ケア物質を送達するためのシリコーン感圧性接着剤を含む組成物
JP2023153993A (ja) 活性剤を送達するためのシステム及び方法
JP4157527B2 (ja) 歯肉に安全なドライタイプのパッチ
JP2007169181A (ja) 歯牙貼付用製品及び口腔ケア方法
JP2023145637A (ja) 親水性有効成分粒子を含む半固体多相口腔用組成物
JP2006182705A (ja) 歯牙貼付用製品及び口腔ケア物質の供給方法
KR20060118670A (ko) 치아미백용 겔 조성물
JP5057029B2 (ja) 歯の化粧用加圧転写シール
WO2009150712A1 (ja) 歯の化粧用加圧転写シール及び歯面の化粧方法
JP4539832B2 (ja) 歯磨組成物
JP4919009B2 (ja) 歯の化粧セット
JP2016117682A (ja) 歯牙用貼付シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090929

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110811

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110831

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111028

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120704

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120717

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150810

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5057029

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350