JP5056098B2 - 内視鏡支持装置 - Google Patents

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Description

この発明は、内視鏡支持装置に関する。
体表面の一部を切開してその切開部から体内の患部に向けて挿入される内視鏡の支持装置としては、従来、特許文献1及び特許文献2に記載された構成のものがある。
特開平6−30896号公報 特開平10−505286号公報
この発明は、患者の体表面の切開部から体内の患部に向けて内視鏡を挿入し、その内視鏡の向きを、前記切開部に対応する位置を中心として任意の方向に、前記内視鏡をその周方向には回転させることなく変化させるとともに、前記患部に対する前記内視鏡の距離を任意に調整し、前記患部を、任意の視点方向及び距離から、常に正立像として観察することができる内視鏡支持装置を提供することを目的としたものである。
この発明の請求項1に記載の内視鏡支持装置は、
支持手段に支持された第1のガイド部材と、
前記第1のガイド部材により案内され、一方の方向に沿って一定曲率の円弧状に湾曲した第1のガイド方向に、前記第1のガイド方向に対して直交する軸線が常に前記円弧の曲率中心からなる定点に向いた姿勢で移動する第1の移動部材と、
前記第1の移動部材に支持された第2のガイド部材と、
前記第2のガイド部材により案内され、前記第1のガイド方向と実質的に直交する方向に沿って前記定点を中心とする一定曲率の円弧状に湾曲した第2のガイド方向に、前記第2のガイド方向に対して直交する軸線が常に前記定点に向いた姿勢で移動する第2の移動部材と、
前記第2の移動部材に、この第2の移動部材の軸線方向に移動可能に支持され、直管状の内視鏡の基部を、その直管部の中心線を前記第2の移動部材の前記軸線に一致させて保持する内視鏡ホルダと、
を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の内視鏡支持装置において、前記第1のガイド部材の支持手段は、前記第1のガイド部材を、任意の位置及び向きに移動可能に支持する機構からなっていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記請求項1に記載の内視鏡支持装置において、前記第1のガイド部材は、一方の方向に沿って一定曲率の円弧状に湾曲した第1の曲面ガイドプレートからなり、前記第2のガイド部材は、前記第1の曲面ガイドプレートの湾曲方向に対して実質的に直交する方向に沿って一定曲率の円弧状に湾曲した第2の曲面ガイドプレートからなり、前記第1の移動部材と前記第2の移動部材はそれぞれ、前記曲面ガイドプレート上を走行する複数の車輪と、前記車輪の駆動手段とを備えていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、前記請求項1に記載の内視鏡支持装置において、前記第1の移動部材及び第2の移動部材の前記第1のガイド方向及び第2のガイド方向への移動と、前記内視鏡ホルダの前記第2の移動部材の軸線方向への移動とを制御するためのフット操作型コントローラをさらに備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、前記請求項1〜4のいずれかに記載の内視鏡支持装置において、前記第1のガイド部材の前記第1のガイド方向の両端部と、前記第2のガイド部材の前記第2のガイド方向の両端部とのうちの少なくとも1つの端部に、前記定点に向けて赤外線ビームを照射する赤外線ポインタが設けられていることを特徴とする。
この発明の請求項6に記載の内視鏡支持装置は、
支持手段に第1の回転部材を介して回転可能に支持されたガイド部材と、
前記ガイド部材により案内され、一方の方向に沿って一定曲率の円弧状に湾曲したガイド方向に、前記ガイド方向に対して直交する軸線が常に前記円弧の曲率中心からなる定点に向いた姿勢で移動する移動部材と、
前記移動部材に支持され、前記移動部材の前記軸線を中心として、前記支持手段に対する前記ガイド部材の回転方向とは逆回りに前記ガイド部材の回転角と同じ回転角で回転する第2の回転部材と、
前記回転部材に、前記移動部材の軸線方向に移動可能に支持され、直管状の内視鏡の基部を、その直管部の中心線を前記移動部材の前記軸線に一致させて保持する内視鏡ホルダと、
を備えることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、前記請求項6に記載の内視鏡支持装置において、前記ガイド部材の支持手段は、前記ガイド部材を、任意の位置及び向きに移動可能に支持する機構からなっていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、前記請求項6に記載の内視鏡支持装置において、前記ガイド部材は、一方の方向に沿って一定曲率の円弧状に湾曲した曲面ガイドプレートからなり、前記移動部材は、前記曲面ガイドプレート上を走行する複数の車輪と、前記車輪の駆動手段とを備えていることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、前記請求項6に記載の内視鏡支持装置において、前記移動部材の前記ガイド方向への移動と、前記ガイド部材及び前記第2の回転部材の回転と、前記内視鏡ホルダの前記移動部材の軸線方向への移動とを制御するためのフット操作型コントローラをさらに備えることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、前記請求項6〜9のいずれかに記載の内視鏡支持装置において、前記ガイド部材の前記ガイド方向の両端部の少なくとも一方に、前記定点に向けて赤外線ビームを照射する赤外線ポインタが設けられていることを特徴とする。
この発明の内視鏡支持装置は、上記のような構成であるため、患者の体表面の切開部から体内の患部に向けて内視鏡を挿入し、その内視鏡の向きを、前記切開部に対応する位置を中心として任意の方向に、前記内視鏡をその周方向には回転させることなく変化させるとともに、前記患部に対する前記内視鏡の距離を任意に調整し、前記患部を、任意の視点方向及び距離から、常に正立像として観察することができる。
(第1の実施形態)
図1〜図18はこの発明の第1の実施例を示しており、図1は内視鏡支持装置の斜視図である。
この内視鏡支持装置は、図1のように、支持手段1に支持された第1のガイド部材7と、前記第1のガイド部材7により案内され、一方の方向に沿って一定曲率の円弧状に湾曲した第1のガイド方向7aに、前記第1のガイド方向7aに対して直交する軸線10a(図3参照)が常に前記円弧の曲率中心からなる定点P(図17及び図18参照)に向いた姿勢で移動する第1の移動部材10と、前記第1の移動部材10に支持された第2のガイド部材18と、前記第2のガイド部材18により案内され、前記第1のガイド方向7aと実質的に直交する方向に沿って前記定点Pを中心とする一定曲率の円弧状に湾曲した第2のガイド方向18aに、前記第2のガイド方向18aに対して直交する軸線21a(図8参照)が常に前記定点Pに向いた姿勢で移動する第2の移動部材21と、前記第2の移動部材21に、この第2の移動部材21の前記軸線21a方向に移動可能に支持され、直管状の内視鏡100(図12、図17及び図18参照)の基部を、その直管部100aの中心線を前記第2の移動部材21の前記軸線21aに一致させて保持する内視鏡ホルダ29とを備えている。
この内視鏡支持装置において、前記第1のガイド部材7の支持手段1は、前記第1のガイド部材7を、任意の位置及び向きに移動可能に支持する機構、例えばアーム型ロボットからなっている。
図2は前記支持手段1の斜視図であり、この支持手段1は、底面に複数のキャスター(図示せず)を備えた任意方向に走行可能な基台2上に立設された下部支柱3aと上部支柱3bとからなる高さ調整が可能な支柱部3と、前記支柱部3の上端に、前記支柱部3の軸回り方向に回動可能に設けられた第1の回動アーム4と、前記第1の回動アーム4の先端に、前記支柱部3の軸線と平行な垂直軸回り方向に回動可能に設けられた第2の回動アーム5と、前記第2の回動アームの先端に、前記第2の回動アームの長さ方向に対して直交する水平軸回り方向に回動可能に設けられた端部部材6とからなっている。
図3は前記第1のガイド部材7と第1の移動部材10の斜視図、図4は前記第1の移動部材10を第1のガイド部材7側から見た拡大図、図5及び図6は図4のV−V線及びVI−VI線に沿う前記第1の移動部材10の断面図、図7は前記第1の移動部材10の車輪駆動手段の拡大斜視図である。
図3のように、前記第1のガイド部材7は、一方の方向に沿って一定曲率の円弧状に湾曲した帯板状の第1の曲面ガイドプレート8からなっている。なお、図に示した第1の曲面ガイドプレート8は、その長さ方向に沿った前記第1のガイド方向7aを含む全方向に湾曲した球面プレートであるが、この第1の曲面ガイドプレート8は、前記第1のガイド方向7aだけに湾曲した円筒面プレートでもよい。
前記第1の曲面ガイドプレート8は、その第1のガイド方向7aを左右方向(水平方向)に向けて配置され、この第1の曲面ガイドプレート8の湾曲方向の中央部の外周面を、前記支持手段1の端部部材6に固定されており、前記第1の移動部材10は、前記第1の曲面ガイドプレート8の内周面側に配置されている。
また、図3〜図6のように、前記第1の移動部材10は、前記第1の曲面ガイドプレート8をその内周面側から抱える形状に形成された移動部材本体11と、この移動部材本体11の前記第1の曲面ガイドプレート8に対向する面側に配置され、前記第1の曲面ガイドプレート8上を走行する複数の車輪12a,12bと、前記車輪12a,12bの駆動手段とからなっている。
この実施例においては、前記第1の曲面ガイドプレート8の湾曲方向に沿った2つの側縁面にそれぞれ、前記第1の移動部材10を第1の曲面ガイドプレート8の湾曲方向に案内するためのガイド溝9a,9bを設け、前記第1の移動部材10に、前記第1の曲面ガイドプレート8の一方の側縁面のガイド溝9a内を走行する2つの車輪12aと、前記第1の曲面ガイドプレート8の他方の側縁面のガイド溝9b内を走行する2つの車輪12bとを備えさせている。
前記車輪12a,12bはそれぞれ、前記移動部材本体11の第1の曲面ガイドプレート8に対向する面に設けられた軸受13a,13bに支承された回転軸14a,14bに固定されている。
前記車輪12a,12bの駆動手段はそれぞれ、図4〜図7のように、前記移動部材本体11の第1の曲面ガイドプレート8に対向する面に設けられた車輪駆動モータ15a,15bと、前記モータ15a,15bにより回転されるウォーム16a,16bと、前記車輪12a,12bの回転軸14a,14bに固定され、前記ウォーム16a,16bの回転力を前記回転軸14a,14bに伝達するギヤ17a,17bとからなっている。
そして、前記第1の移動部材10は、前記第1の曲面ガイドプレート8の一方の側縁面のガイド溝9a内を走行する2つの車輪12aと、前記第1の曲面ガイドプレート8の他方の側縁面のガイド溝9b内を走行する2つの車輪12bとを、互いに逆回りに等速で回転駆動することにより、前記第1の曲面ガイドプレート8の湾曲方向、つまり第1のガイド方向7aに、前記第1のガイド方向7aに対して直交する軸線10aが常に前記円弧の曲率中心からなる定点Pに向いた姿勢で移動する。
図8は前記第2のガイド部材18と第2の移動部材21の斜視図、図9は前記第2の移動部材21を第2のガイド部材18側から見た拡大図、図10及び図11は図9のX−X線及びXI−XI線に沿う前記第2の移動部材21の断面図である。
図8のように、前記第2のガイド部材18は、前記第1の曲面ガイドプレート8の湾曲方向に対して実質的に直交する方向に沿って、前記第1の曲面ガイドプレート8の曲率半径よりも小さい半径で一定曲率の円弧状に湾曲した帯板状の第2の曲面ガイドプレート19からなっている。なお、図に示した第2の曲面ガイドプレート19は、その長さ方向に沿った前記第2のガイド方向18aを含む全方向に湾曲した球面プレートであるが、この第2の曲面ガイドプレート19は、前記第2のガイド方向18aだけに湾曲した円筒面プレートでもよい。
前記第2の曲面ガイドプレート19は、その第2のガイド方向18aを上下方向(第1の曲面ガイドプレート8の第1のガイド方向9aに対して実質的に直交する方向)に向け、且つ外周面を前記第1の曲面ガイドプレート8の内周面に対向させて配置され、この第2の曲面ガイドプレート19の湾曲方向の中央部の外周面を、前記第1の移動部材10の移動部材本体11の前記定点Pに対向する面に固定されており、前記第2の移動部材21は、前記第2の曲面ガイドプレート19の内周面側に配置されている。
また、図9〜図11のように、前記第2の移動部材21は、前記第2の曲面ガイドプレート19をその内周面側から抱える形状に形成された移動部材本体22と、この移動部材本体22の前記第2の曲面ガイドプレート19に対向する面側に配置され、前記第2の曲面ガイドプレート19上を走行する複数の車輪23a,23bと、前記車輪23a,23bの駆動手段とを備えている。
この実施例においては、前記第2の曲面ガイドプレート19の湾曲方向に沿った2つの側縁面にそれぞれ、前記第2の移動部材21を第2の曲面ガイドプレート19の湾曲方向に案内するためのガイド溝20a,20bを設け、前記第2の移動部材21に、前記第2の曲面ガイドプレート19の一方の側縁面のガイド溝20a内を走行する2つの車輪23aと、前記第2の曲面ガイドプレート19の他方の側縁面のガイド溝20b内を走行する2つの車輪23bとを備えさせている。
前記車輪23a,23bはそれぞれ、前記移動部材本体22の第2の曲面ガイドプレート19に対向する面に設けられた軸受24a,24bに支承された回転軸25a,25bに固定されている。
前記車輪23a,23bの駆動手段はそれぞれ、前記移動部材本体22の第2の曲面ガイドプレート19に対向する面に設けられた車輪駆動モータ26a,26bと、前記モータ26a,26bにより回転されるウォーム27a,27bと、前記車輪23a,23bの回転軸25a,25bに固定され、前記ウォーム27a,27bの回転力を前記回転軸25a,25bに伝達するギヤ28a,28bとからなっている。
そして、前記第2の移動部材21は、前記第2の曲面ガイドプレート19の一方の側縁面のガイド溝20a内を走行する2つの車輪23aと、前記第2の曲面ガイドプレート19の他方の側縁面のガイド溝20b内を走行する2つの車輪23bとを、互いに逆回りに等速で回転駆動することにより、前記第2の曲面ガイドプレート19の湾曲方向、つまり前記第1の曲面ガイドプレート8による前記第1のガイド方向7aに対して実質的に直交する第2のガイド方向18aに、前記第2のガイド方向18aに対して直交する軸線21aが常に前記定点Pに向いた姿勢で移動する。
また、前記内視鏡ホルダ29は、前記第2の移動部材21の移動部材本体22の前記定点Pに対向する面に、前記第2の移動部材21に対して、この第2の移動部材21の軸線21a方向に移動可能に支持されている。
図12及び図13は前記内視鏡ホルダ29とその支持機構の斜視図及び側面図であり、前記内視鏡ホルダ29の支持機構は、前記第2の移動部材21の前記定点Pに対向する面に固定されたベースプレート30と、このベースプレート30上に軸方向を前記第2の移動部材21の軸線21aと平行にして配置されたリニアアクチュエータ31と、このリニアアクチュエータ31により前記第2の移動部材21の軸線21a方向に移動されるホルダ支持部材32とからなっている。
前記ホルダ支持部材32は、前記リニアアクチュエータ31の作動ロッド31aの先端に固定され、且つ前記ベースプレート30から前記第2の移動部材21の軸線21aと平行に突出されたガイドロッド36が摺動自在に貫通された第1の端板33と、この第1の端板33の前記定点Pに対向する側に配置され、前記第1の端板33に複数本(図では4本)の連結棒35により固定された第2の端板34とからなっており、前記ガイドロッド36により周方向の回り動きを拘束されて、前記リニアアクチュエータ31により前記第2の移動部材21の軸線21a方向に移動される。
そして、前記内視鏡ホルダ29は、その基端を、前記ホルダ支持部材32の前記定点Pに対向する端面(第2の端板34の外面)に固定して前記ホルダ支持部材32に支持されている。
一方、前記内視鏡100は、図12に二点鎖線で示したように、先端に対物レンズ(図示せず)を備えた直管部100aを有しており、前記内視鏡ホルダ29は、前記内視鏡100の基部100bを、前記内視鏡100の直管部100aの中心線を前記第2の移動部材21の軸線21aに一致させて、前記内視鏡ホルダ29を前記第2の移動部材21側に最も後退させたときに、前記直管部100aの先端よりもある程度基端寄りの部分が前記定点Pに位置するように保持する。
なお、前記内視鏡ホルダ29は、前記内視鏡100を着脱可能に保持するように構成されており、したがって、前記内視鏡100として、内視鏡支持装置の使用者が既に所有している内視鏡を利用することができる。
さらに、この内視鏡支持装置は、前記第1の移動部材10及び第2の移動部材21の前記第1のガイド方向7a及び第2のガイド方向18aへの移動と、前記内視鏡ホルダ29の前記第2の移動部材21の軸線21a方向への移動とを制御するためのフット操作型コントローラを備えている。
図14及び図15は前記フット操作型コントローラの平面図及び側面図であり、このコントローラ37は、左右に並べて配置された左足用と右足用の2つのコントロールボード38,39を備えている。
これらのコントロールボード38,40は、左右の足の一方、例えば左足101により踏まれ、前記足101の移動によってその移動方向に転動される複数のトッラクボール40,41を前後方向(図14において上下方向)及び左右方向に配列させて設けたものであり、前記トッラクボール40,41の転動方向に対応した信号を出力する。
前記2つのコントロールボード38,39の一方、例えば左側のコントロールボード38は、前記第1の移動部材10及び第2の移動部材21の移動を制御するX−Y軸コントロールボードであり、このX−Y軸コントロールボード38は、略正方形状の領域にトッラクボール40を配列した、前後及び左右方向のコントロールが可能な構成となっている。
また、他方の右側のコントロールボード39は、前記内視鏡ホルダ29の移動を制御するZ軸コントロールボードであり、このZ軸コントロールボード39は、前後方向の幅に対して左右方向の幅が小さい矩形状の領域にトッラクボール41を配列した、前後方向のコントロールが可能な構成となっている。
図16は前記フット操作型コントローラ37のブロック回路図であり、このコントローラ37は、前記2つのコントロールボード38,39と、前記第1の移動部材10の各車輪駆動モータ15a,15bを駆動して前記第1の移動部材10を前記第1のガイド方向7a(左右方向)に移動させるX軸方向駆動部42と、前記第2の移動部材21の各車輪駆動モータ26a,26bを駆動して前記第2の移動部材21を前記第2のガイド方向18a(上下方向)に移動させるY軸方向駆動部43と、前記リニアアクチュエータ31を駆動して前記内視鏡ホルダ29を前記第2の移動部材21の軸線21a方向に移動させるZ軸方向駆動部44と、前記X−Y軸コントロールボード38からの出力信号に基づいて前記X軸方向駆動部42及びY軸方向駆動部43を制御し、前記Z軸コントロールボード39からの出力信号に基づいて前記Z軸方向駆動部44を制御する制御部45とからなっている。
このフット操作型コントローラ37は、前記X−Y軸コントロールボード38のトッラクボール40が左方向に転動されたときに、前記X軸方向駆動部42により前記第1の移動部材10を前記第1のガイド方向7aに沿って左方向に移動させ、前記X−Y軸コントロールボード38のトッラクボール40が右方向に転動されたときに、前記X軸方向駆動部42により前記第1の移動部材10を前記第1のガイド方向7aに沿って右方向移動させ、前記X−Y軸コントロールボード38のトッラクボール40が足先方向(図14において上方向)に転動されたときに、前記Y軸方向駆動部43により前記第2の移動部材21を前記第2のガイド方向18aに沿って上方向に移動させ、前記X−Y軸コントロールボード38のトッラクボール40が踵方向(図14において下方向)に転動されたときに、前記Y軸方向駆動部43により前記第2の移動部材21を前記第2のガイド方向18aに沿って下方向に移動させる。
また、このフット操作型コントローラ37は、前記Z軸コントロールボード39のトッラクボール41が足先方向(図14において上方向)に転動されたときに、前記Z軸方向駆動部44により前記内視鏡ホルダ29を前記第2の移動部材21の軸線21a方向に沿って前進移動させ、前記Z軸コントロールボード39のトッラクボール41が踵(図14において下方向)に転動されたときに、前記Z軸方向駆動部44により前記内視鏡ホルダ29を前記第2の移動部材21の軸線21a方向に沿って後退移動させる。
図17及び図18は前記内視鏡支持装置の使用状態を示す平面図及び側面図であり、前記内視鏡支持装置は、患者102の体表面の一部を切開してその切開部103から体内の患部(図示せず)に向けて内視鏡100を挿入し、その内視鏡100により前記患部を観察しながら、他の切開部から挿入した鉗子等の手術器具により前記患部の切除等を行う腹腔内手術等に使用される。
前記内視鏡100は、上述したように、前記内視鏡支持装置の内視鏡ホルダ29に、前記内視鏡100の直管部100aの中心線を前記第2の移動部材21の軸線21aに一致させて、前記内視鏡ホルダ29を前記第2の移動部材21側に最も後退させたときに、前記直管部100aの先端よりもある程度基端寄りの部分が前記定点Pに位置するように保持される。また、前記内視鏡100による観察像は、術者(執刀医)用のゴーグル型モニタディスプレイまたは定置型モニタディスプレイに表示される。
前記体内への前記内視鏡100の挿入について説明すると、前記内視鏡100は、次のようにして前記切開部103から体内に挿入される。
まず、前記内視鏡ホルダ29を前記第2の移動部材21側に最も後退させた状態で、前記内視鏡ホルダ29に保持された内視鏡100の先端を前記切開部103に向け、この内視鏡100先端部を前記切開部103に挿入し、前記定点P、つまり前記第1のガイド部材7による第1のガイド方向7a及び前記第2のガイド部材18による第2のガイド方向18aの曲率中心を前記切開部103に対応させる。
その場合、前記内視鏡支持装置の第1のガイド部材7は、この第1のガイド部材7を任意の位置及び向きに移動可能に支持する機構(例えばアーム型ロボット)からなる支持手段1に支持されているため、前記第1のガイド部材7よりも内視鏡ホルダ29側の部分の位置及び向きを自由に調整することができ、したがって、前記内視鏡ホルダ29に保持された内視鏡100の先端を容易に前記切開部103に向け、この内視鏡100先端を前記切開部103に挿入することができる。
次に、前記モニタディスプレイに表示された前記内視鏡100の観察像により前記内視鏡100の挿入進路を確認しながら、前記フット操作型コントローラ37を足101によって操作し、前記第1の移動部材10及び第2の移動部材21を、前記第1のガイド部材7及び前記第2のガイド部材18による第1のガイド方向7a及び第2のガイド方向18aに移動させることにより、前記内視鏡100の向き(第2の移動部材21の軸線21aに対する角度)を、図17及び図18に二点鎖線で示したように、前記切開部103に対応する前記定点Pを中心として、前記内視鏡100をその周方向には回転させることなく、前記第1のガイド方向7aに対応したX軸方向と前記第2のガイド方向18aに対応したY軸方向とに調整し、前記内視鏡ホルダ29をリニアアクチュエータ31により前記第2の移動部材21の軸線21a方向に対応したZ軸方向に前進させて、前記内視鏡100を、体内の患部に向けてさらに挿入する。
なお、前記内視鏡100の挿入方法としては、前記切開部103から前記患部に向けてトラカールを挿入し、このトラカール内を通して前記内視鏡100を挿入する方法もあり、その場合も、前記内視鏡100を同様に挿入することができる。
そして、前記内視鏡100を患部を観察できる距離まで挿入した後は、前記フット操作型コントローラ37を足101によって操作し、前記第1の移動部材10及び第2の移動部材21を、前記第1のガイド方向7a及び第2のガイド方向18aに移動させることにより、前記内視鏡100の向きを、前記内視鏡100をその周方向には回転させることなく前記X軸方向とY軸方向とに調整するとともに、前記内視鏡ホルダ29をリニアアクチュエータ31により前記Z軸方向に移動させるフォーカス調整を行うことにより、前記患部を、前記内視鏡100による任意の視点方向及び距離から観察しながら、他の切開部から体内に挿入した鉗子等により前記患部の切除等を行う。
このように、前記内視鏡支持装置は、支持手段1に支持された第1のガイド部材7と、前記第1のガイド部材18により案内され、一方の方向に沿って一定曲率の円弧状に湾曲した第1のガイド方向7aに、前記第1のガイド方向7aに対して直交する軸線10aが常に前記円弧の曲率中心からなる定点Pに向いた姿勢で移動する第1の移動部材10と、前記第1の移動部材10に支持された第2のガイド部材18と、前記第2のガイド部材18により案内され、前記第1のガイド方向7aと実質的に直交する方向に沿って前記定点Pを中心とする一定曲率の円弧状に湾曲した第2のガイド方向18aに、前記第2のガイド方向18aに対して直交する軸線21aが常に前記定点Pに向いた姿勢で移動する第2の移動部材21と、前記第2の移動部材21に、この第2の移動部材21の軸線21a方向に移動可能に支持され、直管状の内視鏡100の基部を、その直管部100aの中心線を前記第2の移動部材21の前記軸線21aに一致させて保持する内視鏡ホルダ29とを備えているため、患者102の体表面の切開部103から体内の患部に向けて内視鏡100を挿入し、その内視鏡100の向きを、前記切開部103に対応する位置を中心として任意の方向に、且つ前記内視鏡100をその周方向には回転させることなく変化させるとともに、前記患部に対する前記内視鏡100の距離を任意に調整し、前記患部を、任意の視点方向及び距離から、常に正立像として観察することができる。
さらに、前記内視鏡支持装置は、前記第1のガイド部材7が、一方の方向に沿って一定曲率の円弧状に湾曲した第1の曲面ガイドプレート8からなり、前記第2のガイド部材18が、前記第1の曲面ガイドプレート8の湾曲方向に対して実質的に直交する方向に沿って一定曲率の円弧状に湾曲した第2の曲面ガイドプレート19からなり、第1の移動部材10と第2の移動部材21はそれぞれ、前記曲面ガイドプレート8,19上を走行する複数の車輪12a,12b及び23a,23bと、前記車輪12a,12b及び23a,23bの駆動手段とを備えているため、前記第1の移動部材10を、前記第1の曲面ガイドプレート8の湾曲方向に沿った第1のガイド方向7aに、前記第1のガイド方向7aに対して直交する軸線10aが常に前記定点Pに向いた姿勢で移動させ、前記第2の移動部材21を、前記第2の曲面ガイドプレート19の湾曲方向に沿った第2のガイド方向18aに、前記第2のガイド方向18aに対して直交する軸線21aが常に前記定点Pに向いた姿勢で移動させることができる。
また、前記内視鏡支持装置は、前記第1の移動部材10及び第2の移動部材21の前記第1のガイド方向7a及び第2のガイド方向18aへの移動と、前記内視鏡ホルダ29の前記第2の移動部材21の軸線21a方向への移動とを制御するためのフット操作型コントローラ37をさらに備えているため、前記内視鏡100による体内の患部の視点方向及び観察距離の調整を、術者自身が行うことができる。
すなわち、前記内視鏡100による体内の患部の視点方向及び観察距離の調整は、術者以外の助手に行わせてもよいが、その場合は、術者と助手との意思の疎通がうまくいかず、術者が望む患部の像を観察できないことがある。
また、術者は、鉗子等の手術器具を手で取り扱うため、前記内視鏡100による体内の患部の視点方向及び観察距離の調整を術者が手操作で行うのでは、患部の手術を一時的に中断しなければならないだけでなく、前記手術器具の清潔性を保つ上でも好ましくない。
それに対して、前記内視鏡支持装置は、前記フット操作型コントローラ37を備えているため、前記内視鏡100による体内の患部の視点方向及び観察距離の調整を、術者の足101により、患部の患部の手術を中断することなく行うことができる。
(第2の実施形態)
図19〜図21はこの発明の第2の実施例を示しており、図19は内視鏡支持装置の斜視図、図20及び図21は前記内視鏡支持装置の使用状態を示す平面図及び側面図である。
この実施例の内視鏡支持装置は、上記第1の実施例の内視鏡支持装置において、前記第1の曲面ガイドプレート8からなる第1のガイド部材7の第1のガイド方向7aの両端部と、前記第2の曲面ガイドプレート19からなる第2のガイド部材18の第2のガイド方向18aの両端部とのうちの少なくとも1つの端部、例えば、前記第1のガイド部材7の前記第1のガイド方向7aの両端部と、前記第2のガイド部材の前記第2のガイド方向18aの一端部との3箇所に、前記定点Pに向けて赤外線ビーム46aを照射する赤外線ポインタ46を設けたものである。
なお、この内視鏡支持装置の他の構成は、第1の実施例と同じであるから、重複する説明は、図に同符号を付して省略する。
この実施例の内視鏡支持装置は、前記赤外線ポインタ46を備えているため、患者102の体表面の切開部103から体内の患部に向けて内視鏡100を挿入する際に、前記内視鏡ホルダ29に保持された内視鏡100の直管部101上の前記定点Pに対応する位置に赤外線ビーム46aを照射することにより、その赤外線ビーム46aの照射点(赤色点)を指標として、前記切開部103に前記定点Pを容易に対応させることができる。
(第3の実施形態)
図22〜図24はこの発明の第3の実施例を示しており、図22は内視鏡支持装置の斜視図、図23及び図24は前記内視鏡支持装置の使用状態を示す側面図及び平面図である。なお、この実施例において、上述した第1の実施例に対応するものには図に同符号を付し、実質的に同じものについてはその説明を省略する。
この実施例の内視鏡支持装置は、支持手段1に第1の回転部材48を介して回転可能に支持されたガイド部材49と、前記ガイド部材49により案内され、一方の方向に沿って一定曲率の円弧状に湾曲したガイド方向49aに、前記ガイド方向49aに対して直交する軸線(図示せず)が常に前記円弧の曲率中心からなる定点Paに向いた姿勢で移動する移動部材52と、前記移動部材52に支持され、前記移動部材52の前記軸線を中心として、前記支持手段1に対する前記ガイド部材49の回転方向とは逆回りに前記ガイド部材49の回転角と同じ回転角で回転する第2の回転部材55と、前記第2の回転部材55に、前記移動部材52の前記軸線方向に移動可能に支持され、直管状の内視鏡100の基部を、その直管部の中心線を前記移動部材52の前記軸線に一致させて保持する内視鏡ホルダ29とを備えている。
この内視鏡支持装置において、前記支持手段1は、前記第1の回転部材48を、任意の位置及び向きに移動可能に支持する機構、例えば図2に示した構成のアーム型ロボットからなっており、前記第1の回転部材48は、前記支持手段1の端部部材6に固定された第1の回転部材支持部47に、この回転部材支持部47に設けられたモータ及びギヤ等からなる駆動機構(図示せず)により正逆両方向に回転可能に支持されている。
また、前記ガイド部材49は、一方の方向に沿って一定曲率の円弧状に湾曲した帯板状の曲面ガイドプレート50からなっている。なお、図に示した曲面ガイドプレート50は、その長さ方向に沿った前記ガイド方向49aを含む全方向に湾曲した球面プレートであるが、この曲面ガイドプレート50は、前記ガイド方向49aだけに湾曲した円筒面プレートでもよい。
前記曲面ガイドプレート50は、この曲面ガイドプレート50の湾曲方向の中央部の外周面を、前記第1の回転部材48に固定されており、前記移動部材52は、前記曲面ガイドプレート50の内周面側に配置されている。
前記移動部材52は、前記曲面ガイドプレート50をその内周面側から抱える形状に形成された移動部材本体53の前記曲面ガイドプレート50に対向する面側に、前記曲面ガイドプレート50上を走行する複数の車輪とその駆動手段(図示せず)を配置したものであり、この実施例では、前記曲面ガイドプレート50の湾曲方向に沿った2つの側縁面にそれぞれ、前記移動部材52を曲面ガイドプレート50の湾曲方向に案内するためのガイド溝51a,51bを設け、前記移動部材52に、前記曲面ガイドプレート50の一方の側縁面のガイド溝51a内を走行する2つの車輪と、前記曲面ガイドプレート50の他方の側縁面のガイド溝51b内を走行する2つの車輪とを備えさせている。
なお、前記移動部材52は、上記第1の実施例における第1の移動部材10(図4〜図6参照)または第2の移動部材21(図9〜図11参照)と同様な構成のものであり、前記曲面ガイドプレート50の一方の側縁面のガイド溝51a内を走行する2つの車輪と、前記曲面ガイドプレート50の他方の側縁面のガイド溝51b内を走行する2つの車輪とを、互いに逆回りに等速で回転駆動することにより、前記ガイド方向49aに、このガイド方向49aに対して直交する軸線が常に前記円弧の曲率中心からなる定点Paに向いた姿勢で移動する。
また、前記第2の回転部材55は、前記移動部材52の移動部材本体53の前記定点Paに対向する面に固定された第2の回転部材支持部54に、この回転部材支持部54に設けられたモータ及びギヤ等からなる駆動機構(図示せず)により正逆両方向に回転可能に支持されている。
そして、前記内視鏡ホルダ29は、上記第1の実施例と同様に、ベースプレート30と、このベースプレート30上に軸方向を前記移動部材52の軸線と平行にして配置されたリニアアクチュエータ31と、このリニアアクチュエータ31により前記移動部材52の軸線方向に移動されるホルダ支持部材32とからなる前記内視鏡ホルダ支持機構に支持されており、前記ベースプレート30を前記第2の回転部材55の前記定点Paに対向する面に固定することにより、前記第2の回転部材55に、前記移動部材52の前記軸線方向に移動可能に支持されている。
さらに、この内視鏡支持装置は、前記移動部材52の前記ガイド方向49aへの移動と、前記曲面ガイドプレート50からなるガイド部材49及び前記内視鏡ホルダ29を支持した第2の回転部材55の回転と、前記内視鏡ホルダ29の前記移動部材52の軸線方向への移動とを制御するためのフット操作型コントローラを備えている。
このフット操作型コントローラは、図示しないが、図14及び図15に示したフット操作型コントローラ37と同様な構成のものであり、複数のトッラクボールを配列したX−Y軸コントロールボードとZ軸コントロールボードとを備えている。
このフット操作型コントローラは、前記移動部材52及び前記ガイド部材49を、前記X−Y軸コントロールボードのトッラクボールの転動方向に対応した方向に移動及び回転させるとともに、前記第2の回転部材55を、前記支持手段1に対する前記ガイド部材49の回転方向とは逆回りに前記ガイド部材49の回転角と同じ回転角で回転させ、前記内視鏡ホルダ29を、前記Z軸コントロールボードのトッラクボールの転動方向に対応した方向に移動させるように構成されている。
また、この内視鏡支持装置は、前記ガイド部材49のガイド方向49aの両端部のうちの少なくとも1つの端部、例えば、前記ガイド部材49の前記ガイド方向49aの両端部に設けられ、前記定点Paに向けて赤外線ビーム(図示せず)を照射する赤外線ポインタ56をさらに備えている。
この内視鏡支持装置は、患者102の体表面の一部を切開してその切開部103から体内の患部(図示せず)に向けて内視鏡100を挿入し、その内視鏡100により前記患部を観察しながら、他の切開部から挿入した鉗子等の手術器具により前記患部の切除等を行う腹腔内手術等に使用されるものであり、上記第1の実施例と同様にして前記切開部103から体内の患部に向けて内視鏡100を挿入し、前記患部に対する前記内視鏡100の向き及び距離を、前記ガイド方向49aへの前記移動部材52の移動及び前記ガイド部材49の回転と、前記内視鏡ホルダ29の前記移動部材52の軸線方向への移動とにより任意に調整する。
その場合、この内視鏡支持装置は、前記内視鏡ホルダ29を、前記移動部材52に支持され、前記移動部材52の前記軸線を中心として、前記支持手段1に対する前記ガイド部材49の回転方向とは逆回りに前記ガイド部材49の回転角と同じ回転角で回転する第2の回転部材55に支持させているため、前記ガイド部材49を回転により前記内視鏡ホルダ29が周方向に回動することは無い。
すなわち、図20は前記ガイド部材49のガイド方向49aを上下方向に向けた状態、図21は前記ガイド部材49のガイド方向49aを左右方向に向けた状態を示しており、いずれの状態でも、前記内視鏡ホルダ29は、周方向に回動すること無く、前記ガイド方向49aへの前記移動部材52の移動及び前記ガイド部材49の回転に応じて向きを変える。
このように、この実施例の内視鏡支持装置は、支持手段1に第1の回転部材48を介して回転可能に支持されたガイド部材49と、前記ガイド部材49により案内され、一方の方向に沿って一定曲率の円弧状に湾曲したガイド方向49aに、前記ガイド方向49aに対して直交する軸線が常に前記円弧の曲率中心からなる定点Paに向いた姿勢で移動する移動部材52と、前記移動部材52に支持され、前記移動部材52の前記軸線を中心として、前記支持手段1に対する前記ガイド部材49の回転方向とは逆回りに前記ガイド部材49の回転角と同じ回転角で回転する第2の回転部材55と、前記第2の回転部材55に、前記移動部材52の前記軸線方向に移動可能に支持され、直管状の内視鏡100の基部を、その直管部の中心線を前記移動部材52の前記軸線に一致させて保持する内視鏡ホルダ29とを備えているため、患者102の体表面の切開部103から体内の患部に向けて内視鏡100を挿入し、その内視鏡100の向きを、前記切開部103に対応する位置を中心として任意の方向に、且つ前記内視鏡100をその周方向には回転させることなく変化させるとともに、前記患部に対する前記内視鏡100の距離を任意に調整し、前記患部を、任意の視点方向及び距離から、常に正立像として観察することができる。
さらに、この内視鏡支持装置は、前記ガイド部材49が、一方の方向に沿って一定曲率の円弧状に湾曲した曲面ガイドプレート50からなり、前記移動部材52が、前記曲面ガイドプレート50上を走行する複数の車輪と、前記車輪の駆動手段とを備えているため、前記移動部材52を、前記曲面ガイドプレート50の湾曲方向に沿ったガイド方向49aに、このガイド方向49aに対して直交する軸線が常に前記定点Paに向いた姿勢で移動させ、前記移動部材52を、前記ガイド方向49aに、前記軸線が常に前記定点Paに向いた姿勢で移動させることができる。
また、この内視鏡支持装置は、前記移動部材52の前記ガイド方向49aへの移動と、前記ガイド部材49及び前記第2の回転部材55の回転と、前記内視鏡ホルダ29の前記移動部材52の軸線方向への移動とを制御するためのフット操作型コントローラを備えているため、前記内視鏡100による体内の患部の視点方向及び観察距離の調整を、術者の足により、患部の患部の手術を中断することなく行うことができる。
さらに、この内視鏡支持装置は、前記赤外線ポインタ56を備えているため、患者102の体表面の切開部103から体内の患部に向けて内視鏡100を挿入する際に、前記内視鏡ホルダ29に保持された内視鏡100の直管部上の前記定点Paに対応する位置に赤外線ビームを照射することにより、その赤外線ビームの照射点(赤色点)を指標として、前記切開部103に前記定点Paを容易に対応させることができる。
(他の実施形態)
なお、上記各実施例では、ガイド部材7,18,49として、一定曲率の円弧状に湾曲した帯板状に形成され、その湾曲方向に沿った2つの側縁面にそれぞれガイドが設けられた曲面ガイドプレート8,19,50を備え、前記ガイド部材7,18,49により案内される移動部材10,21,52に、前記曲面ガイドプレート8,19,50のガイド溝内を走行する車輪を設けているが、前記ガイド部材7,18,49は、一定曲率の円弧状に湾曲したレール等でもよく、また、前記移動部材10,21,52も、前記ガイド部材7,18,49により案内されて移動するものであれば、他の構成のものでもよい。
この発明の第1の実施例を示す内視鏡支持装置の斜視図。 第1の実施例における支持手段の斜視図。 第1の実施例における第1のガイド部材と第1の移動部材の斜視図。 前記第1の移動部材を第1のガイド部材側から見た拡大図。 図4のV−V線に沿う前記第1の移動部材の断面図。 図4のVI−VI線に沿う前記第1の移動部材の断面図。 前記第1の移動部材の車輪駆動手段の拡大斜視図。 第1の実施例における第2のガイド部材と第2の移動部材の斜視図。 前記第2の移動部材を第2のガイド部材側から見た拡大図。 図9のX−X線に沿う前記第2の移動部材断面図。 図9のXI−XI線に沿う前記第2の移動部材21の断面図。 第1の実施例における内視鏡ホルダとその支持機構の斜視図。 前記内視鏡ホルダとその支持機構の側面図。 第1の実施例におけるフット操作型コントローラの平面図。 前記フット操作型コントローラの側面図。 前記フット操作型コントローラのブロック回路図。 前記内視鏡支持装置の使用状態を示す平面図。 前記内視鏡支持装置の使用状態を示す側面図。 この発明の第2の実施例を示す内視鏡支持装置の斜視図。 第2の実施例の内視鏡支持装置の使用状態を示す平面図。 第2の実施例の内視鏡支持装置の使用状態を示す側面図。 この発明の第3の実施例を示す内視鏡支持装置の斜視図。 第3の実施例の内視鏡支持装置の使用状態を示す側面図。 第3の実施例の内視鏡支持装置の使用状態を示す平面図。
符号の説明
1…支持手段、3…支柱部、4,5…回動アーム4、6…端部部材、7…第1のガイド部材、7a…第1のガイド方向、8…第1の曲面ガイドプレート、9a,9b…ガイド溝、P…定点、10…第1の移動部材、10a…軸線、11…移動部材本体、12a,12b…車輪、15a,15b…車輪駆動モータ、18…第2のガイド部材、18a…第2のガイド方向、19…第2の曲面ガイドプレート、20a,20b…ガイド溝、21…第2の移動部材、21a…軸線、22…移動部材本体、23a,23b…車輪、26a,26b…車輪駆動モータ、29…内視鏡ホルダ、31…リニアアクチュエータ、32…ホルダ支持部材、37…フット操作型コントローラ、38,39…コントロールボード、40,41…トッラクボール、46…赤外線ポインタ、46a…赤外線ビーム、48…第1の回転部材、49…ガイド部材、49a…ガイド方向、50…曲面ガイドプレート、51a,51b…ガイド溝、Pa…定点、52…移動部材、55…第2の回転部材、56…赤外線ポインタ。

Claims (8)

  1. 支持手段に支持された第1のガイド部材と、
    前記第1のガイド部材により案内され、一方の方向に沿って一定曲率の円弧状に湾曲した第1のガイド方向に、前記第1のガイド方向に対して直交する軸線が常に前記円弧の曲率中心からなる定点に向いた姿勢で移動する第1の移動部材と、
    前記第1の移動部材に支持された第2のガイド部材と、
    前記第2のガイド部材により案内され、前記第1のガイド方向と実質的に直交する方向に沿って前記定点を中心とする一定曲率の円弧状に湾曲した第2のガイド方向に、前記第2のガイド方向に対して直交する軸線が常に前記定点に向いた姿勢で移動する第2の移動部材と、
    前記第2の移動部材に、この第2の移動部材の軸線方向に移動可能に支持され、直管状の内視鏡の基部を、その直管部の中心線を前記第2の移動部材の前記軸線に一致させて保持する内視鏡ホルダと、
    を備え
    第1のガイド部材の第1のガイド方向の両端部と、第2のガイド部材の第2のガイド方向の両端部とのうちの少なくとも1つの端部に、定点に向けて赤外線ビームを照射する赤外線ポインタが設けられていることを特徴とする内視鏡支持装置。
  2. 第1のガイド部材の支持手段は、前記第1のガイド部材を、任意の位置及び向きに移動可能に支持する機構からなっていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡支持装置。
  3. 第1のガイド部材は、一方の方向に沿って一定曲率の円弧状に湾曲した第1の曲面ガイドプレートからなり、第2のガイド部材は、前記第1の曲面ガイドプレートの湾曲方向に対して実質的に直交する方向に沿って一定曲率の円弧状に湾曲した第2の曲面ガイドプレートからなり、第1の移動部材と第2の移動部材はそれぞれ、前記曲面ガイドプレート上を走行する複数の車輪と、前記車輪の駆動手段とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡支持装置。
  4. 第1の移動部材及び第2の移動部材の第1のガイド方向及び第2のガイド方向への移動と、内視鏡ホルダの前記第2の移動部材の軸線方向への移動とを制御するためのフット操作型コントローラをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡支持装置。
  5. 支持手段に第1の回転部材を介して回転可能に支持されたガイド部材と、
    前記ガイド部材により案内され、一方の方向に沿って一定曲率の円弧状に湾曲したガイド方向に、前記ガイド方向に対して直交する軸線が常に前記円弧の曲率中心からなる定点に向いた姿勢で移動する移動部材と、
    前記移動部材に支持され、前記移動部材の前記軸線を中心として、前記支持手段に対する前記ガイド部材の回転方向とは逆回りに前記ガイド部材の回転角と同じ回転角で回転する第2の回転部材と、
    前記第2の回転部材に、前記移動部材の軸線方向に移動可能に支持され、直管状の内視鏡の基部を、その直管部の中心線を前記移動部材の前記軸線に一致させて保持する内視鏡ホルダと、
    を備え
    ガイド部材のガイド方向の両端部の少なくとも一方に、定点に向けて赤外線ビームを照射する赤外線ポインタが設けられていることを特徴とする内視鏡支持装置。
  6. ガイド部材の支持手段は、前記ガイド部材を、任意の位置及び向きに移動可能に支持する機構からなっていることを特徴とする請求項に記載の内視鏡支持装置。
  7. ガイド部材は、一方の方向に沿って一定曲率の円弧状に湾曲した曲面ガイドプレートからなり、移動部材は、前記曲面ガイドプレート上を走行する複数の車輪と、前記車輪の駆動手段とを備えていることを特徴とする請求項に記載の内視鏡支持装置。
  8. 移動部材のガイド方向への移動と、ガイド部材及び第2の回転部材の回転と、内視鏡ホルダの前記移動部材の軸線方向への移動とを制御するためのフット操作型コントローラをさらに備えることを特徴とする請求項に記載の内視鏡支持装置。
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