JP2009136538A - 眼科手術支援装置及びこれを用いた眼科手術支援システム - Google Patents

眼科手術支援装置及びこれを用いた眼科手術支援システム Download PDF

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Abstract

【課題】眼球内の手術を比較的に安全にかつ精度良く行う。
【解決手段】粗動部62は、微動部63を、三次元空間中における適宜な位置に配置させる。微動部63は、眼科手術用の鉗子2を支持する。さらに、微動部63は、鉗子2上又はその延長線上に仮想的に存在する不動点Pを中心として、鉗子2を適宜な角度及び方向に回動させる。例えば、粗動部62を駆動することにより、仮想的な不動点を、眼球の表面上に配置することができる。その後に、微動部62を移動させることにより、鉗子2の先端を眼球内に挿入して、眼球内部の手術を行うことができる。不動点を眼球の表面上に配置した場合、鉗子2は、眼球の表面上の一点を中心として回動することができる。このため、眼球表面に形成された、鉗子挿入用のポートを、鉗子により傷めるおそれが少ない。
【選択図】図3

Description

本発明は、眼科手術支援装置及びこれを用いた眼科手術支援システムに関するものである。特に、本発明は、眼内における網膜や硝子体などの部位における手術を支援できる装置に関係している。
従来の眼内手術の手法を、図1を参照しながら説明する。まず、眼球1の構造の概要を説明する。眼球1は、比較的に硬い強膜11により覆われている。その内側には網膜12があり、眼底中央には中心窩13が存在する。さらに、眼内には、眼内空間の大部分を占める硝子体14が存在する。さらに、図1では、角膜を符号15で、視神経を符号16で示している。また、眼球1の直径Dは、成人の場合、約24mmである。
眼内手術においては、まず、角膜15の側方において、硬膜11に二つのポート1a及び1bを形成する。これらのポートの形成は細長いドリルを用いることにより行われる。もちろん、手術中には、眼球周囲の筋肉に麻酔を施すので、眼球1が動くことはない。
ついで、一方のポート1aから術具(例えば鉗子)2の先端を挿入する。また、他方のポート1bから、眼内照明のための光ファイバ3を挿入する。そして、顕微鏡で眼球1を見ながら、眼内の手術が行われる。この手法で行われる手術としては、例えば、眼底にある網膜12の一部(厚さ10μm程度)や、網膜下の異常血管群を除去する手術がある。この他、硝子体14の切除等も、この方法で行うことができる。
手術時においては、術具2は、ポート1aを中心としてピポット的にのみ運動することができる。これは、強膜11を損傷させないためである。つまり、手術を行う医師は、ポート1aを中心として術具2をピポット的に移動させながら、術具2に、必要な動作を行わせる必要がある。
ところで、眼内手術は、非常に微細で緻密な部位の手術であるため、その動きにも、高い精度が求められる。しかも、術具2の動きが制約されているので、手術の難易度は一般に非常に高く、熟練した医師にしか行えないという問題があった。
本発明は、前記した事情に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、眼球内の手術を比較的に安全に行うことが可能になる手術支援装置、及び、これを用いた手術支援システムを提供することである。
本発明は、下記のいずれかの項目に記載の構成を備えている。
(項目1)
粗動部と微動部とを備え、
前記粗動部は、前記微動部を、三次元空間中における適宜な位置に配置させる構成となっており、
前記微動部は、眼科手術用の術具を支持する構成となっており、
さらに、前記微動部は、前記術具上又はその延長線上に仮想的に存在する不動点を中心として、前記術具を適宜な角度及び方向に回動させる構成となっている
ことを特徴とする眼科手術支援装置。
この発明によれば、粗動部により、微動部を、手術に適切な位置に配置することができる。例えば、粗動部を駆動することにより、微動部における仮想的な不動点を、眼球の表面上に配置することができる。その後に、微動部を駆動することにより、術具を用いて、眼球内部の手術を行うことができる。
また、この発明では、微動部によって支持された術具は、不動点を中心として回動する構成となっている。ここで、回動とは、正逆方向において、少なくとも所定の角度範囲内で回転できることを意味する。したがって、この発明においては、不動点を眼球の表面上に配置した場合、術具は、眼球の表面上の一点を中心として回動することができる。このため、眼球表面に形成された、術具挿入用のポートを、術具により傷めるおそれが低下する。したがって、この発明によれば、眼内の手術を比較的安全に行うことが可能になる。
本発明における術具とは、例えば鉗子であるが、そのほかにも、せん刀(はさみ)、ライトガイド(光ファイバ)、カッターなど、適宜の術具を用いることができる。
(項目2)
前記粗動部は、XYZ方向に前記微動部を移動させることができる構成となっている
ことを特徴とする項目1に記載の眼科手術支援装置。
この発明によれば、微動部の移動方向として3自由度を確保することができる。
(項目3)
前記微動部は、さらに、前記術具を軸回りに回動させ、かつ、前記術具を長さ方向に沿って移動させることができる構成となっている
ことを特徴とする項目1又は2に記載の眼科手術支援装置。
この発明によれば、仮想的な不動点を眼球表面上に配置した後、微動部を前進させることで、術具先端を眼球内に挿入することができる。その後、眼球表面を中心として、術具を回動させることができる。さらに、この発明では、術具を軸回りに回動させることができるので、手術に必要な操作を術具に対して行うことができる。
(項目4)
前記微動部は、第1ガイド部と第2ガイド部とを備えており、
前記第1ガイド部は、前記粗動部によって移動させられる構成となっており、
かつ、前記第1ガイド部は、前記第2ガイド部を、前記不動点を中心として回動させる構成となっており、
前記第2ガイド部は、前記術具を、前記不動点を中心として回動させる構成となっており、
前記第1ガイド部による仮想的な回動軸と、前記第2ガイド部による仮想的な回動軸とは、交差している
ことを特徴とする項目1〜3のいずれか1項に記載の眼科手術支援装置。
この発明によれば、仮想的な不動点を、比較的容易に形成することができる。しかも、機構的に無理がなく、滑らかな回動動作を実現できる。
(項目5)
前記第2ガイド部は、前記第1ガイド部によって回動させられる第2ガイド部自身の移動軌跡における仮想的な回動軸からオフセットされた状態で、前記第1ガイドに取り付けられている
ことを特徴とする項目4に記載の眼科手術支援装置。
この発明によれば、第2ガイド部をオフセットしているために、不動点近傍を見るための顕微鏡やカメラを設置する空間を形成しやすいという利点がある。顕微鏡やカメラは、例えば粗動部に固定することができる。なお、第2ガイド部自身の移動軌跡における仮想的な回動軸は、一般に、本発明における不動点を通過する。
(項目6)
項目1〜5のいずれか1項に記載の眼科手術支援装置とマスタマニピュレータとを備え、
前記マスタマニピュレータは、操作部を備えており、
さらに、前記マスタマニピュレータは、前記操作部の操作に従って、前記眼科手術支援装置を駆動する構成となっている
ことを特徴とする眼科手術支援システム。
この発明によれば、マスタマニピュレータにおける操作部を操作することにより、粗動部又は微動部を操作することができる。マスタマニピュレータの操作部に対する大きな動きを、微動部における小さな動きに変換するように構成すれば、眼内手術に求められる微細かつ高精度な動きを、比較的容易に実現することができる。
本発明によれば、眼球内の手術を比較的に安全に行うことが可能になる手術支援装置、及び、これを用いた手術支援システムを提供することが可能になる。
以下、本発明の一実施形態に係る手術支援装置及びこれを用いた手術支援システムを、添付の図面に基づいて説明する。
(手術支援システムの全体構成)
まず、本実施形態に係る手術支援システムの全体構成を、図2に基づいて説明する。
この眼科手術支援システムは、眼科手術支援装置6とマスタマニピュレータ7とを備えている。
眼科手術支援装置6は、インタフェース部61と、粗動部62と、微動部63とを備えている。インタフェース部61は、後述するマスタマニピュレータ7のインタフェース部71からの指令を受け取り、粗動部62又は微動部63の動作を制御する部分である。粗動部62及び微動部63についての詳しい構成については後述する。
マスタマニピュレータ7は、インタフェース部71と、操作部72と、処理部73とを備えている。
マスタマニピュレータ7のインタフェース部71は、眼科手術支援装置6のインタフェース部61に接続されている。この接続は、インターネットやLANのようなネットワークを介して行われても良いし、1対1で直接に接続されたものでもよい。
操作部72は、使用者(例えば医師)からの操作を受け付ける部分である。操作部72としては、例えば、操作入力用の術具(図示せず)を備え、この入力用の術具の動きを取得する構成とすることができる。ただし、操作部72としては、使用者からの必要な操作を入力できるものであればよく、例えば、ジョイスティックやタッチパッドなどの汎用的な入力デバイスを用いることもできる。
処理部73は、操作部72で入力された操作を解析して、眼科用手術支援装置6の駆動に必要な信号を生成する部分である。処理部73は、例えば、適宜なパーソナルコンピュータやワークステーションを用いることにより実装することができる。
このような構成によって、本実施形態のマスタマニピュレータ7は、操作部72の操作に従って、眼科手術支援装置6を駆動する構成となっている。
(粗動部の構成)
次に、本実施形態に係る眼科手術支援装置6の構成を詳しく説明する(図3参照)。眼科手術支援装置6の粗動部62は、微動部63を、三次元空間中における適宜な位置に配置させる構成となっているものである。
具体的には粗動部62(図4〜図7参照)は、Z方向ガイド621と、Z方向スライダ622と、Y方向ガイド623と、Y方向スライダ624と、X方向ガイド625(図5参照)と、X方向スライダ626とを備えている。
Z方向ガイド621は、Z方向スライダ622がZ方向において往復できるように支持している。また、Z方向ガイド621は、Z方向スライダ622を、Z方向における所望の位置に移動させ、かつ停止させることができるように、適宜の駆動機構(例えばモータとボールねじ機構)を備えている。
Y方向ガイド623は、適宜な取付部材を介して、Z方向スライダ622に取り付けられている。また、Y方向ガイド623は、Y方向スライダ624がY方向において往復できるように支持している。また、Y方向ガイド623は、Z方向ガイド621の場合と同様に、Y方向スライダ624を移動あるいは停止させる適宜の駆動機構を備えている。
X方向ガイド625は、Y方向スライダ624に取り付けられている。また、X方向ガイド625は、X方向スライダ626がX方向において往復できるように支持している。また、X方向ガイド625は、Z方向ガイド621の場合と同様に、X方向スライダ626を移動あるいは停止させる適宜の駆動機構を備えている。
さらに、X方向スライダ626は、微動部63を支持している(図3参照)。この構成により、粗動部62は、微動部63をXYZ方向における所望の位置に配置することができるようになっている。なお、前記の説明においてXYZ方向とは、説明の便宜上のものであり、鉛直方向や水平方向などの特定の方向に制約されるものではない。また、必ずしも直交座標系を用いる必要はなく、斜交座標系や極座標系に対応した機構を採用することも可能である。要するに、粗動部62における具体的な機構としては、微動部63を所望の位置に配置できるものであればよい。
(微動部の構成)
微動部63は、眼科手術用の鉗子2を支持する構成となっている。さらに、微動部63は、鉗子2上又はその延長線上に仮想的に存在する不動点P(図3参照)を中心として、鉗子2を適宜な角度及び方向に回動させる構成となっている。微動部63は、さらに、鉗子2を軸回りに回動させ、かつ、鉗子2を長さ方向に沿って移動させることができる構成となっている。
より詳しい構成例として、微動部63は、第1ガイド部631と、第2ガイド部632と、鉗子支持部633とを備えている。
第1ガイド部631は、粗動部62に取り付けられており、この粗動部62によって移動させられる構成となっている。かつ、第1ガイド部631は、第2ガイド部632を、不動点Pを中心として回動させる構成となっている。
第1ガイド部631は、図3及び図8〜図14に示されるように、ベース部材6311と、ガイド部材6312と、第1スライダ6313と、第1駆動部6314(図10参照)とを備えている。
ベース部材6311は、粗動部62のX方向スライダ626に取り付けられている。これにより、微動部63の全体が粗動部62により支持されて、XYZ方向に移動させられるようになっている。
ガイド部材6312は、ベース部材6311の表面上(図3では下面)に配置されている。ガイド部材6312は、円弧状に形成されており、第1スライダ6313を、仮想的な不動点(図3では、鉗子2の先端方向における延長線上の一点)Pを中心として回動させるように案内するものである。
第1駆動部6314(図10参照)は、第1スライダ6313の側に取り付けられている。第1駆動部6314は、適宜な制御モータ(図示せず)を主体として構成されており、この制御モータの駆動力によって、第1スライダ6313を、ガイド部材6312に対して回動させるようになっている。第1駆動部6314による駆動力は、この実施形態では、ラック・ピニオン機構を介して、ベース部材6311の側縁に対して作用するようになっている。
第2ガイド部632は、図3、図8〜10、図15〜18に示されるように、ガイド部材6321と、第2駆動部6322と、支持具6323とを備えている。
ガイド部材6321は、円弧状に形成されており、支持具6323を、仮想的な不動点(図3では、鉗子2の先端方向における延長線上の一点)Pを中心として回動させるように案内するものである。第2ガイド部632は、第1ガイド部631における仮想的な回動軸とは交差する(この実施形態では直交する)仮想的な回動軸を中心として、支持具6323を回動させるようになっている。
第2駆動部6322は、適宜な制御モータ(図示せず)を主体として構成されており、この制御モータの駆動力によって、第2駆動部6322自身、及び、これに取り付けられた支持具6323を、ガイド部材6321に対して回動させるようになっている。第2駆動部6322による駆動力は、この実施形態では、ラック・ピニオン機構を介して、ガイド部材6321の側縁に対して作用するようになっている。
支持具6323は、適宜な取付部材を介して、第2駆動部6322に取り付けられている。これにより、支持具6323は、第2駆動部6322の移動に伴って移動するようになっている。さらに、支持具6323は、図3及び図8〜図10に示されているように、鉗子支持部633を支持している。
鉗子支持部633は、図3、図8〜10、図19に示されるように、回転機構6331と、前後進機構6332(図19参照)と、開閉機構6333(図9参照)とを備えている。
回転機構6331は、鉗子支持部633に支持された鉗子2を、その軸線方向(鉗子の延長方向)を中心として、正逆方向に回動させることができるようになっている。回転可能な角度範囲は、一般的には、少なくとも0°〜360°であることが好ましい。
前後進機構6332は、鉗子支持部633に支持された鉗子2を、その軸線方向(鉗子の延長方向)に沿って、前進及び後退させることができるようになっている。このような前後進機構6332は、例えばボールねじ機構を用いて構成することができる。前後進のストロークとしては、以下の条件を満たすように設定することが好ましい。
・粗動部62の動作時には、鉗子2の先端が患者の眼球に触れない。
・粗動部62により微動部63を位置決めした後には、鉗子2を前進させることにより、眼球内部に鉗子2を必要な距離だけ侵入させることができる。
開閉機構6333は、鉗子2の後端を押圧することにより、鉗子2の先端を開閉させることができるようになっている。この開閉操作により、眼球内部での必要な処置を行うことができる。開閉機構6333は、前後進機構6332により、鉗子2と共に前後進するようになっている。なお、図19では、開閉機構6333の記載を省略している。
(実施形態の動作)
つぎに、本実施形態に係る眼科手術支援システムの使用方法を説明する。
まず、以下の説明における前提としては、患者の眼球には、従来と同様の方法により、ポート1a及び1bが形成されているものとする。もちろん、微動部63を移動させる直前に各ポートを形成することも可能である。
この状態で、操作者(例えば医師)は、マスタマニピュレータ7の操作部72を操作する。すると、処理部73が、スレーブマニピュレータとしての眼科手術支援装置6における必要な動作量を算出し、制御指令を生成する。生成された制御指令は、インターフェース部71を介して、眼科手術支援装置6に送られる。
眼科手術支援装置6においては、マスタマニピュレータ7から送られた制御指令を、インターフェース部71により受け取り、粗動部62及び微動部63に送る。
粗動部62では、制御指令に従って、微動部63を、XYZ方向における所望の位置に配置する。具体的には、微動部63によって支持された鉗子2の延長線上にある仮想の不動点Pが、眼球表面上に位置するように、微動部63を配置する。なお、この段階では、微動部63に支持された鉗子2は、前後進機構6332により、後退位置に待避させておく。これにより、鉗子2の先端が患者の身体と干渉することを防止することができる。
微動部63では、制御指令に従って、まず、鉗子支持部633の前後進機構6332を駆動して、鉗子2の先端を、眼球1に形成されたポート1aの内部に挿入する(図1参照)。
ついで、微動部63では、第1ガイド部631及び第2ガイド部632を駆動することにより、仮想的な不動点Pを中心として、鉗子2を回動させることができる(図20参照)。一般的には、鉗子2を90°程度の範囲で回動させれば、眼球1における必要な箇所に鉗子2の先端を配置できると考えられる。つまり、鉗子2が回動できる角度範囲α(図20参照)は、90°程度、あるいはそれ以上に設定することが好ましい。
また、必要に応じて、前後進機構6332及び回転機構6331を駆動して、鉗子2の先端をより精密に位置決めすることができる。
その後、開閉機構6333を駆動して、鉗子2の先端を開閉させ、必要な手術を行うことができる。この作業中においても、回転機構6331及び前後進機構6332を駆動させることが可能である。同様に、微動部63における他の部分を駆動することも可能である。
本実施形態における微動部63の動作モデルを図21に基づいて説明する。この実施形態では、図21中におけるα、β、γ及びδ方向での自由度(合計4自由度)を得ている。さらに、開閉機構6333による鉗子の開閉を加えれば、合計5自由度を得ている。微動部63の構成と、それにより得られる自由度との対応を以下に示す。
・第1ガイド部631:α方向の自由度、
・第2ガイド部632:β方向の自由度、
・回転機構6331:γ方向の自由度、
・前後進機構6332:δ方向の自由度。
本実施形態の装置によれば、眼球表面上に鉗子2の不動点Pを配置し、この状態で鉗子2の回動などの必要な操作を行うことができる。このため、手術の安全性が高いという利点がある。
また、本実施形態の装置では、第2ガイド部632を、鉗子2の延長線上に対してオフセットしたので、鉗子2や眼球1を視認するための顕微鏡を配置する空間を形成することができるという利点もある。
また、本実施形態の装置を利用したシステムによれば、マスタマニピュレータ7の側での大きな操作を、眼科手術支援装置6における微少な操作に変換することができる。このため、このシステムでは、操作の精度を高めることができ、この点からの手術の安全性を高めることができる。
なお、前記実施形態及び実施例の記載は単なる一例に過ぎず、本発明に必須の構成を示したものではない。各部の構成は、本発明の趣旨を達成できるものであれば、上記に限らない。
例えば、前記実施形態においては、術具として鉗子を用いたが、その他にも、せん刀(はさみ)、ライトガイド(光ファイバ)、カッターなど、適宜の術具を用いることができる。
眼球手術における典型的な手法の一例を説明するための説明図である。 本発明の一実施形態に係る眼科手術支援システムの概要を説明するためのブロックである。 本発明の一実施形態に係る眼科手術支援装置を概略的に示す斜視図である。 図3に示されている粗動部の拡大斜視図である。 図4に示された粗動部の右側面図である。 図5の平面図である。 図5の正面図である。 図4に示された粗動部及び微動部の平面図である。 図8の正面図である。 図9の左側面図である。 微動部に用いられる第1ガイド部の概略的な斜視図である。 図11に示す第1ガイド部の平面図である。 図12の右側面図である。 図12の正面図である。 微動部に用いられる第2ガイド部の概略的な斜視図である。 図15に示す第2ガイド部の平面図である。 図15の右側面図である。 図15の正面図である。 微動部に用いられる鉗子支持部の概略的な要部斜視図である。 鉗子の先端が内部に挿入された状態の眼球を示す説明図である。 微動部の動作モデルを説明するための説明図である。
符号の説明
P 不動点
1 眼球
1a・1b 眼球表面のポート
11 強膜
12 網膜
13 中心窩
14 硝子体
15 角膜
16 視神経
2 鉗子(術具)
6 眼科手術支援装置
61 インターフェース部
62 粗動部
621 Z方向ガイド
622 Z方向スライダ
623 Y方向ガイド
624 Y方向スライダ
625 X方向ガイド
626 X方向スライダ
63 微動部
631 第1ガイド部
6311 ベース部材
6312 ガイド部材
6313 第1スライダ
6314 第1駆動部
632 第2ガイド部
6321 ガイド部材
6322 第2駆動部
6323 支持具
633 鉗子支持部
6331 回転機構
6332 前後進機構
6333 開閉機構
7 マスタマニピュレータ
71 インタフェース部
72 操作部
73 処理部

Claims (6)

  1. 粗動部と微動部とを備え、
    前記粗動部は、前記微動部を、三次元空間中における適宜な位置に配置させる構成となっており、
    前記微動部は、眼科手術用の術具を支持する構成となっており、
    さらに、前記微動部は、前記術具上又はその延長線上に仮想的に存在する不動点を中心として、前記術具を適宜な角度及び方向に回動させる構成となっている
    ことを特徴とする眼科手術支援装置。
  2. 前記粗動部は、XYZ方向に前記微動部を移動させることができる構成となっている
    ことを特徴とする請求項1に記載の眼科手術支援装置。
  3. 前記微動部は、さらに、前記術具を軸回りに回動させ、かつ、前記術具を長さ方向に沿って移動させることができる構成となっている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の眼科手術支援装置。
  4. 前記微動部は、第1ガイド部と第2ガイド部とを備えており、
    前記第1ガイド部は、前記粗動部によって移動させられる構成となっており、
    かつ、前記第1ガイド部は、前記第2ガイド部を、前記不動点を中心として回動させる構成となっており、
    前記第2ガイド部は、前記術具を、前記不動点を中心として回動させる構成となっており、
    前記第1ガイド部による仮想的な回動軸と、前記第2ガイド部による仮想的な回動軸とは、交差している
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の眼科手術支援装置。
  5. 前記第2ガイド部は、前記第1ガイド部によって回動させられる前記第2ガイド部自身の移動軌跡における仮想的な回動軸から、オフセットされた状態で、前記第1ガイドに取り付けられている
    ことを特徴とする請求項4に記載の眼科手術支援装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の眼科手術支援装置とマスタマニピュレータとを備え、
    前記マスタマニピュレータは、操作部を備えており、
    さらに、前記マスタマニピュレータは、前記操作部の操作に従って、前記眼科手術支援装置を駆動する構成となっている
    ことを特徴とする眼科手術支援システム。
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