JP5056075B2 - 無線タグ処理システム、無線タグ用データ収集方法、及びそのプログラム - Google Patents

無線タグ処理システム、無線タグ用データ収集方法、及びそのプログラム Download PDF

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Description

本発明は、無線タグ処理システム等に係り、特に、無線タグ装置が必要とする計測データを収集することのできる無線タグ装置、無線タグ処理システム、無線タグ用データ収集方法、及びそのプログラムに関する。
近時においては、製品流通市場にあって、無線タグを利用して製品管理の効率を上げるための新技術が開発されている。無線タグは、「ICタグ」、「電子タグ」、「非接触データキャリア」、「無線ICタグ」、「非接触IC」、「非接触ICラベル」、「非接触ICタグ」、「RFID」等と表記される場合もある。無線タグ装置は、無線タグ処理装置との間で無線通信による通信を行うことで、無線タグ装置内のメモリに記憶された個体識別符号などの情報を無線タグ処理装置が読み取ることができる。また、無線タグ処理装置から送信されたデータを無線タグ装置内のメモリに書き込むことができる。この内、情報収集に際して無線タグを利用した新技術の一例(センサータグシステム:特許文献1)を図7に示す。
この図7に開示されたセンサータグシステムは、センサータグ600と、タグリーダ620とから構成されている。センサータグ600は、センサー601と、計測データ保存手段603とから構成されている。
このような構成を有する従来のセンサータグシステムは次のように動作する。
即ち、センサー601が計測したデータを、定期的に計測データ保存手段603に提供する。この計測データ保存手段603は時系列に計測データを保存する。ここで、タグリーダ620は、無線を使用して、計測データ保存手段603から計測データを取得し得る構成となっている。
即ち、この図7に示す従来例(センサータグシステム)は、センサー601が収集した情報を保存手段603が保存するようにしたセンサータグ600を備え、このセンサータグ600で収集された情報を必要に応じて外部からタグリーダ620が読み出すというシステムになっている。
このため、例えば、温度センサを内蔵した温度センサタグであれば、温度センサタグ周辺の温度を周期的に測定し内部メモリに保存することができる。タグリーダ620からは、この温度センサがどのような温度環境で保管されていたのかを示す時系列の計測データを取得することができる。
又、無線タグを使用したものとして、従来より図8に示す製品流通管理システムが知られている(特許文献2参照)。
この図8に示す製品流通管理システムは、無線タグ700と無線タグ処理装置720とから構成されている。この内、無線タグ700は、タグID保存手段701とタグ情報広告手段702と計測データ保存手段703とを備えている。又、無線タグ処理装置720は、センサー721とタグ選択手段722と計測データ提供手段724とを備えて構成されている。
更に、この図8の従来例に近い公知技術として図9に示すようなセンサネットのセンサー情報管理装置及びシステムが知られている(特許文献3参照)。
この図9に示すセンサネットのセンサー情報管理装置及びシステムは、無線タグ800と、センサノード820と、管理ノード840とから構成されている。
この内、無線タグ800は、タグID保存手段801とタグ情報広告手段802とから構成される。又、センサノード820は、センサー821とタグ選択手段822と計測データ提供手段824とから構成される。管理ノード840は、計測データ保存手段841を備えた構成となっている。即ち、この図9に示す従来例では、前述した図8で無線タグ装置700内に装備された計測データ保存手段703を外部に設けた管理ノード840内に装備した点が、図8の従来例と著しく相違する。
このような構成を有する図8および図9の従来例では、それぞれ、その共通部分が次のように動作する(図10参照)。
即ち、タグ情報広告手段702からタグ選択手段722にタグIDを出力する(図10ステップS901)。タグ選択手段722が、このタグIDを入力し当該タグIDにかかる無線タグ装置700を環境データの計測を収集するものと判定し選択する(ステップS902)。そして、選択されたタグIDを備えて無線タグ装置700へセンサー721から取得した計測データを計測データ保存手段703に送信するよう、計測データ提供手段724に要求する(ステップS903)。計測データ提供手段724は、要求に応じてタグ側の計測データ保存手段703に計測データを送信する(ステップS904)。このとき、計測データ保存手段703は、無線タグ内にあっても(図8の場合)、或いは図9のように無線タグ外にあってもよい。このようにして、無線タグの外部にあるセンサーを利用できる構成をとる事により、従来のセンサータグシステムにおける使用可能なセンサーの制約を緩めることができる。
特開2004−014468号公報 特開2004−292147号公報 特開2005−284341号公報
しかしながら、この図7に示す従来のセンサータグシステム(特許文献1のもの)では、使用できるセンサが、センサータグ内に配置できるものに制約される。センサータグ内に配置するには、センサのサイズや消費電力に、又データ保存手段にあってはそのメモリ容量に、それぞれ制約が多いという不都合があった。
又、上記図8乃至図9に示す従来例では、保存される測定データは、タグの外部にある無線タグ処理装置で決定されるため、もし、無線タグ処理装置で計測している計測データが多種多様で、測定データ量が多い場合には、何らかの判定基準がなければ、全ての計測データを保存させなければならず、より大きい容量のメモリを必要とする、という不都合が生じる。
即ち、計測データを無線タグ内に保存する場合には、メモリサイズがあふれてしまう問題が発生する。又、無線タグと無線タグ処理装置間の無線を使った伝送速度は低いため、保存に時間がかかってしまうという不都合が生じていた。
ここで、タグ毎に保存する計測データを定義して解決することが考えられるが、各無線タグ装置が収集している計測データ種別を、その無線タグ装置を処理しうる全ての無線タグ処理装置に予め設定する必要が出てくる。
一方、各無線タグ処理装置とネットワークで接続した管理コンピュータに計測データ種別を格納し、各無線タグ処理装置から読み取ることも可能だが、ネットワークの敷設コストおよび管理コンピュータの管理コストなどのランニングコストが、増大する等の不都合が新たに生じる。
更に、上述した各従来例にあっては、無線タグ装置の一つであるセンサータグでは、内蔵したセンサーで計測したデータしか収集できないという不都合があった。
また、無線タグ装置外のセンサーで計測した計測データを無線タグ装置と関連付けて利用する場合には、各無線タグ装置が収集している計測データ種別を、その無線タグ装置を処理し得る全ての無線タグ処理装置に予め設定しなければならないという不都合があった。
(発明の目的)
本発明は、上記従来例に有する不都合を改善し、特に、必要とする情報を効率よく収集し且つ収集したデータを少ないメモリ容量で有効に保持することを可能とした無線タグ装置、無線タグ処理システム、無線タグ用データ格納方法、およびそのプログラムを提供することを、その目的とする。
上記目的を達成するため、本発明にかかる無線タグ処理システムは、自己のタグIDを格納し保存するタグID保存手段と周囲環境等にかかる計測データを格納し保存する計測データ保存手段とを有し、外部からの要請に応じて前記保存された各情報を出力し又は他の情報を入力可能に構成された無線タグ装置と、前記周囲環境等のデータを測定するセンサーを有すると共に当該センサーで計測されたデータを要請に応じて前記無線タグ装置の計測データ保存手段に向けて送り込む計測データ提供手段を有する無線タグ処理装置とを備えている。
更に、上述した無線タグ装置は収集する計測データの条件を計測条件として特定し記憶する計測条件保存手段を備え、無線タグ処理装置は、前記無線タグ装置から出力されるタグIDが前記センサーで計測されたデータを送信すべき無線タグ装置か否かを確認して後に当該無線タグ装置を選択するタグ選択手段と、この選択した無線タグ装置のタグIDと当該無線タグ装置の前記計測条件とを前記計測データ提供手段に送り込む計測データ選択手段とを備えている。
そして、前述した計測データ提供手段は、前記計測データ選択手段から送り込まれる前記計測条件を入力しその内容に適合するとして前記センサで計測したデータを前記タグIDの無線タグ装置へ送信する、という構成を採っている。
このため、これによると、無線タグ処理装置からは無線タグ装置が収集を希望する計測データのみを事前に確認してから提供することが可能となり、無線タグ装置にとって希望する計測データのみを高精度に且つ迅速に収集することができ、少ない容量でこれを保持し得るので、無線タグの小型化が可能となる。
ここで、前述したタグIDとこれに対応した前記計測データの計測条件とを前記タグID保存手段及び計測条件保存手段からそれぞれ抽出し外部に向けて出力するタグ情報広告手段を、前記タグID保存手段に併設するように構成してもよい。
又、前記無線タグ処理装置に装備された計測データ選択手段を前記無線タグ装置側へ配転装備すると共に、この配転装備された計測データ選択手段が、前述した計測条件と前記タグIDとに基づいて作動し、前記計測データ保存手段に送り込む計測データの条件を、前記無線タグ処理装置の計測データ提供手段に対して設定する計測条件設定処理機能を具備する構成としてもよい。
ここで、前記無線タグ処理装置に装備された計測データ選択手段を前記無線タグ装置側へ配転装備すると共に、
この配転装備された計測データ選択手段を前記タグID保存手段及び計測条件保存手段に併設し、前記配転装備された計測データ選択手段に対して前記無線タグ処理装置の側から提供し得る計測データの種別を出力する計測データ種別広告手段を前記無線タグ処理装置に設けると共に、前記配転装備された計測データ選択手段が、この計測データ種別広告手段で出力される計測データの種別を取り込んだ後に前記計測条件と前記タグIDとを前記無線タグ処理装置側に提示する機能を備えている、という構成を採ってもよい。
更に、前述した無線タグ処理システムにあっては、前述した無線タグ処理装置に装備された計測データ選択手段を前記無線タグ装置側へ配転装備すると共にこの配転装備した計測データ選択手段を前記タグ情報広告手段及び前記計測条件保存手段に併設し、前記無線タグ処理装置側のタグ選択手段が、前記無線タグ装置で収集する計測データの種別を前記タグ情報広告手段から取得し前記無線タグ処理装置から提供する計測データとの一致性を確認した後に当該計測データの種別情報を出力する機能を有すると共に、このタグ選択手段から出力される計測データの種別情報を前記無線タグ装置側の計測データ選択手段に通知する計測データ種別通知手段を、前記タグ選択手段に併設する、という構成としてもよい。
また、上記目的を達成するため、本発明にかかる無線タグ用データ収集方法は、無線タグ装置に対して外部の無線タグ処理装置から提供できる計測データの種別を提示された場合に当該計測データの種別を入力するデータ種別入力工程と、この入力された計測データの種別が当該無線タグ装置が計測条件保存手段に予め格納している計測条件に基づいて収集の対象たるデータか否かを確認する収集データ確認工程と、この入力された計測データの種別が収集の対象たるデータである旨確認された場合に前記無線タグ処理装置が備えている計測データ提供手段に対して当該計測条件とタグIDとを提示して計測データの提供を要請する計測データ要求工程と、前記計測データ提供手段から前記計測条件とタグIDに対応した計測データが入力された場合に当該計測データを受信し計測データ保存手段に格納するデータ受信格納工程とを備える、という構成を採っている。
更に、上記目的を達成するため、本発明にかかる無線タグ用データ収集プログラムでは、無線タグ装置から出力されるタグIDと収集対象である計測データの計測条件とを無線タグ処理装置側のタグ選択手段で捕捉する計測条件捕捉制御機能、この捕捉した計測条件とタグIDとに対応して作動しセンサーで予め計測したデータの提供先である無線タグ装置を特定するタグ選択機能、この選択された無線タグ装置の計測条件とタグIDとに基づいてデータ提供先で要求するデータの条件を計測データ選択手段を介して選択する計測データ選択制御機能、およびこの選択された計測データに対応したデータとして前記センサーで予め計測したデータを前記無線タグ装置へ提供する計測データ提供制御機能、を設け、これをコンピュータに実行させるようにしたことを特徴とする。
このようにすると、外部装置側からは無線タグ装置が収集を希望する計測データに限定して当該無線タグ装置に対して計測データの送出処理が実行されるので、高精度に且つ迅速に、データ収集処理を実行することができるという利点がある。
本発明は以上のように構成され機能するので、これによると、無線タグ装置が収集したい計測データを外部装置が収集したものを取り込むようにしたので、内部にセンサーを装備する必要性が無くなり、又収集したいデータを計測条件等によって限定表示したので、所望するデータのみを効率良く収集することができ、これがため、少ないメモリ容量で収集したいデータを有効に確保することができ、タグ全体の小型化が可能となるという従来にない優れた無線タグ処理システム、無線タグ用データ収集方法、及びそのプログラムを提供することができる。
〔第1の実施形態〕
次に、本発明の第1の実施形態を、図1乃至図2に基づいて説明する。
最初に、本実施形態における無線タグ装置および無線タグ処理システムの要点を説明し、その後にシステム全体を詳細に説明する。
まず図1において、本第1実施形態における無線タグ処理システムは、無線タグ装置1と、無線タグ処理装置2とを備えて構成されている。
無線タグ装置1は、自己のタグIDを格納し保存するタグID保存手段11と、周囲環境等にかかる計測データを格納し保存する計測データ保存手段13とを備え、外部からの要請(例えば、後述する無線タグ処理装置2)からのアクセスに応じて前記保存された各情報を出力し又は他の情報を入力可能に構成されている。又、この無線タグ装置1は、前述した計測データ保存手段13で保存する計測データの条件を計測条件として特定し記憶する計測条件保存手段14を備えており、この保存された計測条件を外部からの要請に応じて前記タグIDと共に出力可能に構成されている。
ここで、前述した計測条件とタグIDとを外部に対して出力するに際しては、例えばタグ情報広告手段12を前記タグID保存手段11に併設した状態で無線タグ装置1内に設ける。そして、このタグ情報広告手段12が、前述したタグIDとこれに対応した前記計測データの計測条件とを前記タグID保存手段11及び計測条件保存手段14からそれぞれ抽出し外部に向けて出力するように機能させるように構成しても良い。
又、前述した無線タグ処理装置2は、前記周囲環境等のデータを測定するセンサー21を有すると共に当該センサー21で計測されたデータを要請(例えば上述したタグ情報広告手段12からの出力)に応じて前記無線タグ装置1の計測データ保存手段13に向けて送り込む計測データ提供手段24を備えている。
又、この無線タグ処理装置2は、前述した無線タグ装置1から出力されるタグIDが前記センサー21で計測されたデータを送信すべき無線タグ装置か否かを確認して後に当該無線タグ装置1を選択するタグ選択手段22と、この選択した無線タグ装置1のタグIDと当該無線タグ装置1の前記計測条件とを前記計測データ提供手段24に送り込む計測データ選択手段23とを備えている。そして、この計測データ提供手段23は、前記計測条件を確認して前記センサー21で計測したデータを前記タグIDの無線タグ装置1へ送信する機能を備えている。
以下、これを更に詳述する。
上記各手段は、それぞれ次のような機能を備えている。
タグID保存手段11は、無線タグ装置固有のIDであるタグIDを保存し、タグ情報広告手段12からの要求に応じて予め保持しているタグIDを提供する。
計測条件保存手段14は、無線タグ装置1が収集したい計測データに関する条件である計測条件を予め保存し、タグ情報広告手段12からの要求に応じて、この計測条件を提供する。この計測条件は、例えば本実施形態では「計測データ種別が温度であること」をその内容としている。
前述したタグ情報広告手段12は、タグID保存手段11及び計測条件保存手段14とからそれぞれ取得するタグIDと計測条件とを、無線タグ処理装置2に対して出力する機能を備えている。出力は無線通信(図示せず)を介して周期的に行う。この周期的な出力は、前述したタグ情報広告手段12が備えている無線通信機能によって実行されるようになっている。
又、計測データ保存手段13は、無線タグ処理装置2から提供された計測データを保存する機能を備えている。
上記した無線タグ装置1からみて外部装置である無線タグ処理装置2は、周囲環境の計測データを検出するセンサー21と、このセンサー21で計測したデータを前述した無線タグ装置1等へ送るための計測データ提供手段24とを備えている。センサー21による計測は、本実施形態では予め設定されたプログラムに従って図示しない制御部によって制御され定期的に行われるようになっている。尚、センサー21としては、複数のセンサーを配設し、計測データ提供手段24に対して、それぞれの計測データを提供するように構成してもよい。また、センサー21は定期的に収集した計測データのログを計測データ提供手段24に提供するように構成してもよい。
この無線タグ処理装置2は、更に、タグ選択手段22と計測データ選択手段23とを備えている。
タグ選択手段22は、無線タグ装置1から出力されたタグIDに基づき、計測データを送信するかどうかを判別する機能を備えている。計測データの送信に際しては、計測データ選択手段23に対し、前記タグ情報広告手段12から取得したタグIDおよび計測条件を同時に通知する機能を備えている。
計測データ選択手段23は、無線タグ装置1からタグ選択手段22を介して出力された計測条件に基づき、計測データを送信するかを判別する機能を備えている。送信する場合、計測データ提供手段24にタグIDおよび計測条件を通知する。
この計測データ提供手段24は、センサー21から送られて来る計測データを時系列で保存する。そして、計測データ選択手段23からの要求に応じて、無線タグ装置1に対し、無線を介して計測データを送信する。
(動作説明)
次に、上記第1実施形態の動作を、図2のシーケンス図を参照して説明する。
ここで、本第1実施形態における無線タグ装置1および無線タグ処理装置2において、センサー21を「温度」を計測する温度センサーとし、計測データ種別は「温度」、タグIDは「100010001000」、計測条件は、「計測データ種別が温度であること」、タグの選択条件は「どのタグIDであっても選択する」とする。他の実施形態においても同様とする。
まず最初に、前述したタグID保存手段11および計測条件保存手段14の各々には、前述した無線タグ装置1の構成が成立した時点で、最初に必要な情報が格納される。即ち、無線タグ装置1にあっては、自己のタグID(識別子)をタグID保存手段11に保存すると共に当該タグIDに対応して収集対象とする計測データの前述した計測条件を計測条件保存手段14に格納され保存される(第1の工程)。
次に、無線タグ装置1にて必要とする計測データの収集に際しては、前述したタグID保存手段11および計測条件保存手段14に格納されているタグIDと計測条件とが、各々タグ情報広告手段12を介して外部(若しくは外部装置)に向けて出力される。この場合、本実施形態では、無線タグ処理装置2のタグ選択手段22に向けて出力される(図2のステップS101:第2の工程)。
ここで、タグIDとして「100010001000」が、計測条件として「計測データ種別が温度であること」が、それぞれ出力される。
次に、タグ情報広告手段12からの出力に対し、その受信を契機として(受信のタイミングで)タグ選択手段22が作動し、受信したタグIDから計測データの送信先である無線タグ装置1を選択する(ステップS102:タグ選択工程)。もし、選択対象たる無線タグ装置がない場合、一般には処理は終了する。本実施施形態では、予め設定されたタグの選択条件「どのタグIDであっても選択する」があり、これに従ってタグID「100010001000」が選択される。
そして、タグ選択手段22が無線タグ装置1を選択した場合、受信したタグIDと計測条件とが計測データ選択手段23に送信される(ステップS103)。即ち、タグIDとして、「100010001000」、計測条件として「計測データ種別が温度であること」が計測データ選択手段23に通知される。
続いて、計測データ選択手段23は、受信した計測条件から無線タグ処理装置2側からの計測データの提供が可能かどうかを判別し、提供可能であれば、どの計測データを送信するかを選択する(ステップS104:計測データ選択工程)。提供不可能な場合は処理を終了する。この場合、本実施形態では、予め設定された計測条件「計測データ種別が温度であること」に対して、計測データ種別が「温度」であるため、センサー21によって計測された温度データが選択される。
次に、上記計測データ選択手段23は、計測データ提供手段24に対して、計測データ提供先のタグIDおよび提供する計測データの内容を通知する(ステップS105)。ここで、タグIDとして「100010001000」が、計測データの内容として「計測データ種別が温度であること」が、それぞれ計測データ提供手段24に通知される。
そして、この計測データ提供手段24に通知された計測データは、当該無線タグ処理装置2の計測データ提供手段24から特定されたタグ1Dの無線タグ装置1に送信される(ステップS106:計測データ提供工程)。そして、この送信された計測データ、即ち、無線タグ装置1側からみて前記出力した計測条件に適合した計測データが前記タグID(識別子)にかかる無線タグ装置1に入力された場合、当該計測条件に適合した計測データとしてこれを受信し前記計測データ保存手段に格納する(第3の工程)。かかる一連の送信動作は、センサー21が温度データを測定するたびに、この温度データの送信が行われる。
ここで、上記第1実施形態では、センサー21として温度センサーを使用する場合を例示したが、センサー21としては、湿度センサー、照度センサー、紫外線センサー、炭酸ガスセンサ、衝撃センサー、或いはその他の生体センサーや化学センサーなどに適用することも可能である。
また、上記第1実施形態では、センサー21が1つである場合について取り上げたが、複数個のセンサーを無線タグ処理装置2に配置してもよい。また,複数種類のセンサーを配置してもよい。
更に、上記第1実施形態では、計測条件として、計測データ種別を指定したが、場所種別、時間帯、測定データ値、もしくは、それら計測条件を組み合わせたものを指定する構成としてもよい。場所指定と計測データ種別を組み合わせた例としては、例えばトラックの中で輸送中のときにだけ衝撃データを収集したい場合は「計測データ種別が衝撃で、かつ、場所種別が移動する」となる。又、ある一定温度以上のデータだけ収集したい場合、「計測データ種別が温度で、且つ計測データ値が5℃以上」となる。
更に、上記第1実施形態では、タグ選択条件として全てのタグIDを許容した場合を例示したが、電波強度、タグIDのパターン、又はそれらタグ選択条件の組み合わせ、を指定しても良い。
更に、上記第1実施形態では、タグ情報広告手段12は周期的に出力を行ったが、指定時刻になったときに出力を行うようにしても良い。また、無線タグ装置1に衝撃センサーを取り付け、ある一定の衝撃が加わった場合にそのタイミングで出力を行うようにしても良い。更に、無線タグ装置1にボタン等のスイッチを取り付け、それを押すことで出力を実行するようにしても良い。
また、本第1実施形態にあって、計測データ提供手段24が計測データを提供する先は、無線タグ装置1とは別のデータベース、若しくは別の通知システム(例えば、携帯電話のメール)であってもよい。
(第1実施形態の効果)
第1の効果は、無線タグ装置1が収集したい計測データが無線タグ装置1外で収集されていても、無線タグ装置1に収集させられることにある。
その理由は、無線タグ装置1が外部装置である無線タグ処理装置2に対して収集したい計測データの条件を提示し、無線タグ処理装置2がそれに応じて無線タグ装置に対して計測データを提供するためである。
第2の効果は、無線タグ処理装置2に対して、どの無線タグ装置がどのような計測データを収集しているかの情報を、予め無線タグ処理装置2に設定しておく必要がなくなることである。その理由は、無線タグ装置1自体が、無線タグ処理装置2に対して収集したい計測データの条件を提示するためである。
第3の効果は、無線タグ処理装置2が多種多様な計測データを提供できるとしても、無線タグ装置1が必要とする計測データのみを収集でき、計測データの送信にかかる時間を短縮できることにある。その理由は、無線タグ装置1自体が、無線タグ処理装置2に対して収集したい計測データの条件を提示するためである。
このため、本第1実施形態にあっては、無線タグ装置1が必要とする情報の条件を外部装置(無線タグ処理装置2)に対して出力するように構成したので、当該外部装置(無線タグ処理装置2)が確実に収集し提供してくれる。このため、無線タグ装置1としては、必要とする計測データの条件を出力することにより当該必要とする計測データのみを収集することができ、これがため、少ないメモリ容量で必要な計測データのみが格納されることとなり、このため、計測データ全てを収集していた従来例に比較してメモリ容量を著しく小さくすることができ、無線タグ装置1の大幅な小型化が可能となるという利点が得られる。
ここで、上述した各構成部材の連携動作にあって、各工程が実行する内容をデータ処理手順としてプログラム化しコンピュータに実行させるように構成してもよい。このようにしても、前述した実施形態の有する作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態を図3乃至図4に基づいて説明する。
ここで、前述した第1実施形態(図1)の場合と同一の構成部材については同一の符号を用いるものとする。
まず図3において、本第2実施形態における無線タグ処理システムは、無線タグ装置3と、無線タグ処理装置4とを備えて構成されている。
無線タグ装置3は、前述した第1の実施形態(図1参照)の場合と同様に、自己のタグIDを格納し保存するタグID保存手段11と、周囲環境等にかかる計測データを格納し保存する計測データ保存手段13とを、前述した第1実施形態の場合と同様の形態をもって構成されている。また、この無線タグ装置1は、前述した計測データ保存手段13で保存する計測データについての条件を計測条件として特定し記憶した計測条件保存手段14を備えており、この保存された計測条件を他からの要請に応じて前記タグIDと共に出力可能に構成されている。
この第2の実施形態では、前述した第1の実施形態が備えているタグ情報広告手段12に代えて同じ位置に、計測データ選択手段35が配設されている。
この計測データ選択手段35は、前述したタグID保存手段11に対してタグIDを、計測条件保存手段14に対しては計測条件を、それぞれ取得要請して直接取得する機能を有している。
更に、この計測データ選択手段35は、この取得した前記計測条件と前記タグIDとに基づいて作動し、前記計測条件保存手段14から送り込まれる計測データの条件を外部装置(本実施形態では無線タグ処理装置4)の計測データ提供手段24に対して設定し、これによって無線タグ装置3で収集している計測データと前記計測データ提供手段24で扱う計測データの同一性を保証する機能を備えている。
これにより、無線タグ装置側では、少ない構成手段で所望する計測データのみを積極的に且つ迅速に収集し得るように構成され、これによって無線タグ装置のより一層の小型化を図っている。
又、前述した外部装置である無線タグ処理装置4は、前述した第1実施形態の場合と同様に、周囲環境の計測データを検出するセンサー21と、このセンサー21で計測したデータを前述した無線タグ装置等へ送るための計測データ提供手段24とを備えている。これらセンサー21と計測データ提供手段24とは、何れも前述した第1実施形態の場合と同様の機能を備えて構成されている。更に、この計測データ提供手段24は、前述した無線タグ装置側の計測データ選択手段35から無線を介して送り込まれる計測条件に対してこれを受信すると共に、前記センサー21による計測データが計測条件に対応するものである場合に、これに応答して対応する無線タグ装置へ当該計測データを無線で送り込む計測条件受信応答機能を備えている。
尚、このセンサー21による計測は、本第2実施形態でも、予め設定されたプログラムに従って図示しない制御部によって制御され定期的に行われるようになっている。尚、センサー21としては、複数のセンサーを配設し、計測データ提供手段24に対して、それぞれの計測データを提供するように構成してもよい。
この無線タグ処理装置4は、更に、計測データ種別広告手段45を備えている。この計測データ種別広告手段45は、前記無線タグ装置3の計測データ選択手段35に対して前記無線タグ処理装置4から提供し得る計測データの種別を出力する機能を備えている。
このため、前述した計測データ提供手段24は、前記計測データ選択手段35から無線を介して送り込まれる計測条件が当該無線タグ処理装置4で扱っている計測データとの内容の一致を確認した後にタグIDと共に送られて来ることから、当該タグIDの無線タグ装置3の計測データ保存手段13へ当該計測データを送るように構成されている。
即ち、この第2の実施形態では、構成各部がそれぞれ次のように連携動作可能に有機的に結合されている。
前述した計測データ種別広告手段45は、無線タグ装置3に対し、計測データ提供手段24が提供できる計測データの種別を無線を介して外部に出力する機能を備えている。又、この計測データ種別広告手段45は、前述した出力動作を周期的に実行する機能を備えている。そして、前述した無線タグ装置3側の計測データ選択手段35は、無線タグ処理装置4から出力された計測データ種別を受信すると、計測条件保存手段14から計測条件を取得し、無線タグ処理装置4が所望の計測データを提供しているかを判別する。提供している場合、タグID保存手段11よりタグIDを取得し、無線タグ処理装置4側の計測データ提供手段24に対して、タグIDおよび計測条件を無線で送信する。
このため、計測データ提供手段24は、上述したように、前述した無線タグ装置3側の計測データ選択手段35からのタグIDおよび計測条件を受信すると、直ちに作動して無線タグ装置3の計測データ保存手段13へ当該計測データを送るようになっている。
次に、上記第2実施形態の動作を、図3乃至図4に基づいて具体的に説明する。
まず、無線タグ処理装置4側の計測データ種別広告手段45は、前述したように、自己の無線タグ処理装置4側から提供できる計測データの種別を、計測データ選択手段35に出力する(図4ステップS201)。ここで、計測データ種別「温度」が出力される。
一方、この無線タグ処理装置4側から、提供できる計測データの種別が提示された場合に当該種別情報を無線タグ装置3の計測データ選択手段35が当該種別情報を入力する(データ種別入力工程)。この入力を契機として、計測データ選択手段35は、受信した計測データ種別を、計測条件保存手段14から取得した計測条件に基づいて収集の対象たる種別か否かを確認する。即ち、どの計測データを取得するのかを選択する(ステップS202:収集データ確認工程)。もし取得する計測データがなければ処理を終了する。ここで、計測条件は「計測データ種別が温度であること」と計測データ種別は「温度」であることが本実施形態では事前に設定されていることから、計測データ種別が温度の計測データが選択される。
そして、取得する計測データが確認された場合、計測データ選択手段35は、タグID保存手段11からタグIDを取得し、計測データ提供手段24に対して、タグIDおよび測定条件を送信し、計測データの提供を要請する(ステップS203:計測データ要求工程)。即ち、計測データ提供手段24に対して、タグIDは「100010001000」、計測条件は「計測データ種別が温度であること」が送信される。
この計測データ提供手段24から前記計測条件とタグIDに対応した計測データが入力された場合、前述した計測データ保存手段13は当該計測データを受信し格納する(ステップS204:データ受信格納工程)。
かかる工程は、前述したセンサー21が温度データを測定するたびに、当該温度データの送信が行われる。
ここで、上記実施形態では,センサー21として温度センサーを取り上げたが、湿度センサー、照度センサー、紫外線センサー、炭酸ガスセンサ、衝撃センサー、その他の生体センサーや化学センサーなどを適用することも可能である。又、上記第2実施形態では、センサー21が1つである場合について例示したが、複数個のセンサーを無線タグ処理装置4に配置してもよい。センサーの種類については、複数種類のセンサーを配置するように構成してもよい。
更に、上記第2の実施形態では、計測条件として、計測データ種別を指定したが、場所種別、時間帯、測定データ値、若しくはそれら計測条件を組み合わせたものを指定することも可能である。又、計測条件として受信した計測データ種別の電界強度を指定することも可能である。
また、上記第2の実施形態で、計測データ種別広告手段45は周期的に出力を行う場合について例示したが、指定時刻になったことを契機に出力を行なうように構成してもよい。更に、センサー21がデータを計測したことを契機に出力を行なうようにしてもよい。更に、上記第2の実施形態では、計測データ提供手段24が計測データを提供する先は無線タグ装置3とは別のデータベース、若しくは通知システム(例えば、携帯電話のメール)であってもよい。
(第2実施形態の効果)
次に、上記第2実施形態の効果について説明する。
第1の効果は、無線タグ装置3が収集したい計測データが無線タグ装置3外で提供されていても、無線タグ装置3に収集させられることにある。その理由は、無線タグ処理装置4が無線タグ装置3に対して収集可能な計測データ種別を提示し、無線タグ装置3がそれに応じて、収集する計測データを選択するためである。
第2の効果は、無線タグ処理装置4に対して、どの無線タグ装置3がどのような計測データを収集しているかの情報を、予め無線タグ処理装置4に設定しておく必要がなくなることである。その理由は、無線タグ装置3自体が、無線タグ処理装置4に対して収集したい計測データを提示するためである。
第3の効果は、無線タグ処理装置4が多種多様な計測データを提供できるとしても、無線タグ装置3が必要とする計測データのみを収集でき、計測データの送信にかかる時間を短縮できることにある。その理由は、無線タグ装置3自体が、無線タグ処理装置4に対して収集したい計測データを提示するためである。
このため、本第2実施形態にあっては、無線タグ装置3が必要とする情報の種別を外部装置である無線タグ処理装置4からの情報を受けてから判断し取得するようにしたので、当該外部装置(無線タグ処理装置4)に対して出力する手間が不要となり、しかも対応する種別の計測データを発信可能な外部装置(無線タグ処理装置4)を選択することができ、このため、無線タグ装置としては、必要とする計測データのみを直ちに収集することができ、これがため、少ないメモリ容量で必要な計測データのみが格納されるばかりでなく、出力の手間が不要であることから、更に装置全体の小型化およびデータ収集の迅速化を図り得るという利点が得られる。
ここで、上述した各構成部材の連携動作にあって、各工程が実行する内容をデータ処理手順としてプログラム化しコンピュータに実行させるように構成してもよい。
このようにしても、上述した第2実施形態の有する作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
〔第3の実施形態〕
次に、本発明の第3の実施形態を図5乃至図6に基づいて説明する。
ここで前述した図1および図3に開示した実施形態と同一の構成部材については同一の符号を用いることとする。
まず、図5に示すように、この第3の実施形態における無線タグ処理システムは、無線タグ装置5と、無線タグ処理装置6とを備えて構成されている。
無線タグ装置5は、自己のタグIDを格納し保存するタグID保存手段11と、周囲環境等にかかる計測データを格納し保存する計測データ保存手段13とを備え、外部からの要請(例えば、無線タグ処理装置6)からのアクセスに応じて前記保存された各情報を出力し又は他の情報を入力可能に構成されている。
又、この無線タグ装置は、前述した計測データ保存手段13で保存する計測データの条件を計測条件として特定し記憶する計測条件保存手段14を備えており、この保存された計測条件と前述したタグIDとは、タグID保存手段11等を介して所定のタイミングで一又は二以上の外部装置(無線タグ処理装置6)に出力可能に構成されている。
前述した無線タグ装置5には、前述した図1及び図3に開示した計測データ選択手段23,35とほぼ同等に機能する計測データ選択手段55が装備されている。この計測データ選択手段55は、前述した図1の実施形態と比較すると、この図1における計測データ選択手段23が無線タグ装置内に配転装備された形態と同等の形態となっている。
ここで、前述した計測データ選択手段55は、無線タグ装置5内にあっては、前述した図3に開示した第2実施形態の場合と同様に、タグID保存手段11および計測条件保存手段14にそれぞれ併設されている。
又、前述した無線タグ処理装置6は、前述した図1の第1実施形態の場合と同様に、前記周囲環境等のデータを測定するセンサー21を有すると共に当該センサー21で計測されたデータを要請(例えば上述したタグ情報広告手段12からの出力)に応じて前記無線タグ装置5の計測データ保存手段13に向けて送り込む計測データ提供手段24を備えている。
更に、この無線タグ処理装置6は、前述した無線タグ装置5から出力されるタグIDが前記センサー21で計測されたデータを送信すべき無線タグ装置か否かを確認した後に当該無線タグ装置5を選択するタグ選択手段22と、この選択した無線タグ装置5のタグIDと当該無線タグ装置5の前記計測条件とを計測データ提供手段24が提供できる計測データの種別情報として無線を介して前述した計測データ選択手段55へ送り込む計測データ種別通知手段66とを備えている。
そして、前述した無線タグ装置5側の計測データ選択手段55は、前記無線タグ装置で収集対象とする計測データの種別を計測条件保存手段14から取得し且つ前記無線タグ処理装置6の計測データ種別通知手段66から通知される計測データ種別との一致性を確認した後に提供可能な計測データの種別情報として前述した計測データ提供手段24に向けて送り込む機能を備えている。
次に、上記第3実施形態の動作を、図5乃至図6に基づいて説明する。
まず最初に、前述した第1の実施形態の場合と同様に、タグID保存手段11および計測条件保存手段14の各々には、前述した無線タグ装置の構成が成立した時点で、最初に必要な情報が格納される。即ち、無線タグ装置にあっては、自己のタグID(識別子)をタグID保存手段11に保存すると共に当該タグIDに対応して収集対象とする計測データの前述した計測条件を計測条件保存手段14に格納され保存される(第1の工程)。
次に、無線タグ装置にて必要とする計測データの収集に際しては、前述したタグID保存手段11および計測条件保存手段14に格納されているタグIDと計測条件とが、各々タグ情報広告手段12を介して外部(若しくは外部装置)に向けて出力される。この場合、本実施形態では、無線タグ処理装置のタグ選択手段22に向けて出力される(図6のステップS301:第2の工程)。
ここで、タグID「100010001000」が出力される。
次に、タグ情報広告手段12からの出力に対し、その受信を契機として(受信のタイミングで)タグ選択手段22が作動し、受信したタグIDから計測データの送信先である無線タグ装置を選択する(ステップS302:タグ選択工程)。もし、選択対象たる無線タグ装置がない場合、一般には処理は終了する。本実施施形態では、予め設定されたタグの選択条件「どのタグIDであっても選択する」があり、これに従ってタグID「100010001000」が選択される。
そして、タグ選択手段22が無線タグ装置5を選択した場合、計測データ種別通知手段66に、受信したタグIDを通知する(ステップ303)。ここで、タグID「100010001000」が通知される。
タグIDを受信した計測データ種別通知手段66は、前述したタグ選択手段22で選択されたタグIDの無線タグ装置5の計測データ選択手段55に対して、計測データ提供手段24が提供できる計測データ種別を送信する(ステップ304:計測データ種別通知工程)。ここで、計測データ種別「温度」が通知される。
次に、計測データ選択手段55は、受信した計測データ種別と、計測条件保存手段14から取得した計測条件に基づき、どの計測データを取得するのか選択する(ステップ305:計測データ選択工程)。もし取得する計測データがなければ処理を終了する。計測条件「計測データ種別が温度であること」に対して、受信した計測データ種別が「温度」のため、温度種別が「温度」の計測データを選択する。
取得する計測データが存在する場合、計測データ選択手段55は、タグID保存手段11からタグIDを取得し、計測データ提供手段24に対して、タグIDおよび計測条件を送信する(ステップ306)。ここで、タグID「100010001000」と計測条件「計測データ種別が温度であること」が通知される。
この計測データ提供手段24に通知された計測データは、当該無線タグ処理装置の計測データ提供手段24から特定されたタグ1Dの無線タグ装置に送信される(計測データ提供工程)。そして、この送信された計測データ、即ち、無線タグ装置側からみて前記出力した計測条件に適合した計測データが前記タグID(識別子)にかかる無線タグ装置に入力された場合、当該計測条件に適合した計測データとしてこれを受信し前記計測データ保存手段に格納する(第3の工程)。かかる一連の送信動作は、センサー21が温度データを測定するたびに、この温度データの送信が行われる。
ここで、上記第3実施形態では、タグ選択条件として全てのタグIDを許したが、電界強度、タグIDのパターン、およびそれらタグ選択条件の組み合わせを指定しても良い。又、上記第3実施形態ではタグ情報広告手段12は、周期的に出力を行う場合を例示したが、指定時刻になったときに出力を行うように構成してもよい。又、無線タグ装置5にセンサーを取り付け、センサーが測定したデータがある一定条件を満たした場合に出力を行うように構成してもよい。例えば、無線タグ装置5に衝撃センサーを取り付け、ある一定の衝撃が検出された場合に、出力を行うように構成してもよい。又、無線タグ装置5にボタン等のスイッチを取り付け、それを押すことで出力を行うように構成してもよい。
(第3実施形態の効果)
上記第3実施形態にあっては、前述した第2の実施形態における効果に加えて、更に、無線タグ処理装置6が提供可能な計測データ種別を、特定の無線タグ装置5にのみ伝えることができる、という利点がある。その理由は、無線タグ処理装置6が、測定データの種別を通知する通知先の無線タグ装置5を選別するように構成したためである。
このように、本第3実施形態にあっては、無線タグ処理装置6側が備えている計測データを収集している特定の無線タグ装置5のみを選択すると共に、該当する無線タグ装置5に対しては計測データ種別を通知し無線タグ装置5を特定するように構成したので、無線タグ装置5側の計測データ選択手段55は改めて計測条件を発信した場合には、これを受信した計測データ提供手段は、直ちにこの受信内容に適合した計測データを迅速に且つ確実に前述した計測データ保存手段13へ送信することができるという利点がある。
即ち、無線タグ装置5は、必要とする情報の種別を外部装置である無線タグ処理装置6で既に判断して対応可能として当該種別情報を送り込んで来るので、直ちに計測データ選択手段55を機能させてデータ収集に切り換えることができ、無線タグ装置5側での適合性について判断する必要性が少ないことから計測データの取込みを迅速に且つ高精度に実行することができ、効率のよい計測データの収集が可能となり、このため、無線タグ装置5としては、必要とする計測データのみを収集し得るので、少ないメモリ容量で必要な計測データのみが格納することができ装置全体の小型化およびデータ収集の迅速化を図り得るという利点が得られる。
ここで、上述した各構成部材の連携動作にあって、各工程が実行する内容をデータ処理手順としてプログラム化しコンピュータに実行させるように構成してもよい。
このようにしても、上述した第3実施形態の有する作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
本発明によれば、温度センサー、湿度センサー、炭酸ガスセンサ、衝撃センサー、などを使って、輸送されている商品の状況を監視する物流システムといった用途に適用できる。商品としては、生鮮物、医薬品、美術品、などが考えられる。また、資産管理、設備管理、生産管理といった用途にも適用可能である。
本発明の第1実施形態を示すブロック図である。 図1に開示した第1実施形態の動作を示すシーケンス説明図である。 本発明の第2実施形態を示すブロック図である。 図3に開示した第2実施形態の動作を示すシーケンス説明図である。 本発明の第3実施形態を示すブロック図である。 図5に開示した第3実施形態の動作を示すシーケンス説明図である。 従来例(特許文献1)を示すブロック図である。 他の従来例(特許文献2)を示すブロック図である。 図8に開示した従来例の動作を示す説明図である。 更に他の従来例(特許文献2)を示すブロック図である。
符号の説明
1,3,5 無線タグ装置
2,4,6 無線タグ処理装置
11 タグID保存手段
12 タグ情報広告手段
13 計測データ保存手段
14 計測条件保存手段
21 センサー
22 タグ選択手段
23,35,55 計測データ選択手段
24 計測データ提供手段
45 計測データ種別広告手段
66 計測データ種別通知手段

Claims (7)

  1. 自己のタグIDを格納し保存するタグID保存手段と周囲環境等にかかる計測データを格納し保存する計測データ保存手段とを有し、外部からの要請に応じて前記保存された各情報を出力し又は他の情報を入力可能に構成された無線タグ装置と、
    前記周囲環境等のデータを測定するセンサーを有すると共に当該センサーで計測されたデータを要請に応じて前記無線タグ装置の計測データ保存手段に向けて送り込む計測データ提供手段を有する無線タグ処理装置とを備え、
    無線タグ装置が、収集する計測データの条件を計測条件として特定し記憶する計測条件保存手段を備えると共に、
    前記無線タグ処理装置が、前記無線タグ装置から出力される計測条件及びタグIDに基づいて前記センサーで計測されたデータを送信すべき無線タグ装置か否かを確認して当該無線タグ装置を選択するタグ選択手段と、この選択した無線タグ装置のタグIDと当該無線タグ装置の前記計測条件とを前記計測データ提供手段に送り込む計測データ選択手段とを備え、
    前記計測データ提供手段は、前記計測データ選択手段から送り込まれる前記計測条件を入力しその内容に適合するとして前記センサで計測したデータを前記タグIDの無線タグ装置へ送信することを特徴とした無線タグ処理システム。
  2. 前記請求項1記載の無線タグ処理システムにおいて、
    前記無線タグ装置が、
    前記タグIDとこれに対応した前記計測データの計測条件とを前記タグID保存手段及び計測条件保存手段からそれぞれ抽出し外部に向けて出力するタグ情報広告手段を備えると共に、このタグ情報広告手段を前記タグID保存手段に併設したことを特徴とする無線タグ処理システム。
  3. 前記請求項1又は2に記載の無線タグ処理システムにおいて、
    前記無線タグ処理装置に装備された計測データ選択手段を前記無線タグ装置側へ配転装備すると共に、
    この配転装備された計測データ選択手段が、前記無線タグ装置の前記計測条件と前記タグIDとに基づいて作動し、前記計測データ保存手段に送り込む計測データの条件を前記無線タグ処理装置の計測データ提供手段に対して設定する計測条件設定処理機能を具備していることを特徴とする無線タグ処理システム。
  4. 前記請求項1に記載の無線タグ処理システムにおいて、
    前記無線タグ処理装置に装備された計測データ選択手段を前記無線タグ装置側へ配転装備すると共に、
    この配転装備された計測データ選択手段を前記タグID保存手段及び計測条件保存手段に併設し、
    前記配転装備された計測データ選択手段に対して前記無線タグ処理装置の側から提供し得る計測データの種別を出力する計測データ種別広告手段を、前記無線タグ処理装置に設けると共に、
    前記配転装備された計測データ選択手段が、前記計測データ種別広告手段で出力される計測データの種別を取り込んだ後に前記計測条件と前記タグIDとを前記無線タグ処理装置側に提示する機能を備えていることを特徴とした無線タグ処理システム。
  5. 前記請求項に記載の無線タグ処理システムにおいて、
    前記無線タグ処理装置に装備された計測データ選択手段を前記無線タグ装置側へ配転装備すると共にこの配転装備した計測データ選択手段を前記タグ情報広告手段及び計測条件保存手段に併設し
    前記タグ選択手段が、前記無線タグ装置で収集対象とする計測データの種別を前記タグ情報広告手段から取得すると共に前記無線タグ処理装置から提供する計測データとの一致性を確認した後に提供可能な計測データの種別情報として出力する機能を有し、
    このタグ選択手段から出力される計測データの種別情報を前記無線タグ装置側の計測データ選択手段に通知する計測データ種別通知手段を、前記タグ選択手段に併設したことを特徴とする無線タグ処理システム。
  6. 無線タグ装置に対して外部の無線タグ処理装置から提供できる計測データの種別を提示された場合に当該計測データの種別を入力するデータ種別入力工程と、
    この入力された計測データの種別が当該無線タグ装置が計測条件保存手段に予め格納している計測条件に基づいて収集の対象たるデータか否かを確認する収集データ確認工程と、
    この入力された計測データが収集の対象たるデータである旨確認された場合に前記無線タグ処理装置が備えている計測データ提供手段に対して当該計測条件とタグIDとを提示して計測データの提供を要請する計測データ要求工程と、
    前記計測データ提供手段から前記計測条件とタグIDに対応した計測データが入力された場合に当該計測データを受信し計測データ保存手段に格納するデータ受信格納工程とを備えたことを特徴とする無線タグ用データ収集方法。
  7. 無線タグ装置から出力されるタグIDと収集対象である計測データの計測条件とを無線タグ処理装置側のタグ選択手段で捕捉する計測条件捕捉制御機能、
    この捕捉した計測条件とタグIDとに対応して作動しセンサーで予め計測したデータの提供先である無線タグ装置を特定するタグ選択機能、
    この選択された無線タグ装置の計測条件とタグIDとに基づいてデータ提供先で要求するデータの条件を計測データ選択手段を介して選択する計測データ選択制御機能、
    この選択された計測データに対応したデータとして前記センサーで予め計測したデータを前記無線タグ装置へ提供する計測データ提供制御機能、
    を設け、これをコンピュータに実行させるようにしたことを特徴とする無線タグ用データ収集プログラム。
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