JP5056065B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、画像を表示可能なモニター装置がシートバックの頂部に取り付けられた車両用シートに関する。
車両用シートのシートバック頂部に取り付けられるモニター装置としては、例えば特許文献1がある。特許文献1に記載のモニター装置は、シートバックの頂部に固定される台座部と、モニターの表示面を外面に露呈した状態でモニターを内蔵するモニター部と、モニター部の外周を取り囲む枠体と、台座部から立設し枠体内部においてモニター部を左右両側方から支持する支持部とを有している。支持部の左右両頂部にはヒンジが設けられており、モニター部はこのヒンジを介して上下略中間部で枢支されていることで、当該ヒンジを回動軸として枠体に対して角度調節可能に回動自在となっている。
米国特許第6698832号公報
特許文献1におけるモニター装置のモニター部は、その左右側方から支持部に枢支されているので、ヒンジはモニター部の左右外方へ突出した状態で配される。したがって、このようにヒンジをモニター部の左右側方に設定していることで、モニター部を取り囲む枠体は少なくともヒンジがモニター部の左右外方へ突出する寸法以上の幅寸法を必要とする。このモニター装置をヘッドレストの背面に配置する場合、見栄えなどの観点から、当該モニター装置はヘッドレストの左右幅寸法以内に設定する必要があるが、画像が見易いようにモニター部はできるだけ大きい方が好ましい。しかし、このとき枠体の幅寸法が大きいと、モニター装置全体の大きさに制約がある下ではモニター部を大きく設定できない。
また、引用文献1では、モニター部の下部は前方へ突出変移してモニター部と枠体との間には所定量の隙間が生じる。しかし、特許文献1のモニター装置には当該隙間を塞ぐ部材はとくに設けられていないので、その隙間から内部が視認できて見栄えが悪い、塵埃が侵入して汚れる、回動操作の際に指を挟むおそれがある、などの不都合を有する。同時に、モニター部がその上下ほぼ中間部で枢支されていることで、ヘッドレストを装着した状態でモニター部を回動させると、モニター部の上部は後方側へ突出変位するので、少なくともその分の空間をヘッドレスト内部に設けておく必要があり、ヘッドレストの設計自由度が下がってしまう。
そこで、本発明は上記課題を解決するものであり、その目的は装置全体の大きさに対してモニター部が大きなモニター装置を有する車両用シートを提供することにある。また、本発明の目的は、見栄えの良さと機能性の良さとを兼ね備えたモニター装置を有する車両用シートを提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、画像を表示可能なモニター装置がシートバックの頂部に取り付けられた車両用シートに関する。前記モニター装置は、前記シートバックの頂部に固定される台座部と、該台座部上に立設し、モニターをこれの裏面から支持する支持部と、モニターの表示面を外面に露呈した状態でモニターを内蔵し、ヒンジを介して支持部に枢結されることで、該支持部に対して回動可能なモニター部とを有する。そして、前記モニター部の回動軸となるヒンジは、前記モニター部の裏面であって、該モニター部の左右端から外方へ突出しないように設けられており、前記モニター部には、該モニター部が回動することにより生じる前記台座部との隙間を隠すカバー部材が設けられていることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明に係る車両用シートにおいて、前記支持部とモニター部との間に介在するヒンジが前記モニター部の裏面上方に設けられていることで、モニター部はその下部が回動可能となっていることを特徴とする。
第3の発明は、第2の発明に係る車両用シートにおいて、前記カバー部材は2枚の板部材で構成されている。その収納時には、2枚のカバー部材が互いに重なり合うように収納されている。一方、前記モニター部を回動させると、これに連動して各カバー部材が順次引き出されていく。モニター部を回動限界にまで回動させたとき、各カバー部材は並列した状態となることを特徴とする。
第4の発明は、第1ないし第3いずれかの発明に係る前記車両用シートが、前記モニター装置の表示面を除いてモニター装置を上方から覆い被せるようにヘッドレストを装着可能となっている。そして、前記ヘッドレストが重なる前記モニター部の表示面側上部は、その対向するヘッドレストに沿った形状に形成されていることを特徴とする。
第5の発明は、第4の発明に係る車両用シートにおいて、前記ヘッドレストは前記シートバックからの高さ調整が可能となっている。当該ヘッドレストには、これを前記モニター装置から上方へ浮上した高さ位置に固定したとき、該ヘッドレストの内部構造を遮蔽する遮蔽板が配されていることを特徴とする。
本発明によれば、モニター部の回動軸となるヒンジが、モニター部の裏面であってその左右端から外方へ突出しないように設けられているので、モニター部の左右側方に支持部は存在しない。したがって、モニター装置自体の大きさに制約がある下においても、装置全体の大きさに対してモニター部を最大限大きくできる。これに伴い画像を表示する表示面の面積も大きくできるので、画像が見易く見栄えがよい。
支持部とモニター部との間に介在するヒンジをモニター部の裏面上方に設けて、モニター部の下部が回動可能となっていれば、モニター部の後方へ突出変位する量を最大限小さくできるので、ヘッドレストに余分な空間を確保する必要はなく、その設計自由度が向上する。また、モニター部が回動することにより生じる隙間を隠すカバー部材を設けていることで、その隙間からでも内部を視認できず見栄えが良い。そのうえ、塵埃の侵入を有意に防ぎ、回動操作の際に指を挟むことも回避できるので、その機能性が良い。
そのカバー部材を2枚の板部材で構成したうえで、収納時には2枚のカバー部材が互いに重なっており、モニター部の回動に連動して各カバー部材が順次引き出され、モニター部を回動限界にまで回動させたとき、各カバー部材が並列するような構成としていれば、コンパクトに収納しながらも、大きな隙間を塞ぐことができる。部品点数等の観点からは、本来的にはカバー部材を大きな面積を有する1枚の板部材とすることが望まれるが、モニター装置の上方にヘッドレストを装着する場合、そのヘッドレストのステーによってカバー部材の収納空間が制限される。しかしこの場合でも、カバー部材を2枚構成として重なり合うように収納することで、限られた収納空間内にコンパクトに収納でき、かつモニター部の厚みも小さくすることができる。そして、当該カバー部材が順次引き出される構成としていれば、比較的小さい隙間であれば一のカバー部材のみで塞ぎ、大きな隙間であれば二枚のカバー部材が並列した状態で塞ぐことができるので、その機能性が良い。

モニター装置の上方からヘッドレストを装着した状態において、ヘッドレストが重なるモニター部の表示面側上部が、その対向するヘッドレストに沿った形状に形成されていれば、モニター部はヘッドレストに沿って回動する。したがって、モニター部とヘッドレストとの間に無駄な隙間が生じることがなく見栄えが良い。隙間を塞ぐカバー部材などを配する必要もないので、部品点数の増加も回避できる。そのうえ、モニター部とヘッドレストとが干渉することもないことから円滑な回動が可能であり、その機能性も良い。
ヘッドレストがシートバックからの高さ調整が可能な場合において、当該ヘッドレストに内部構造を遮蔽する遮蔽板を配していれば、ヘッドレストをモニター装置から所定量上方へ浮上した高さ位置に固定したときでも見栄えが良い。すなわち、ヘッドレストの上面とモニター部の上面との間に隙間が生じても、遮蔽板によってヘッドレストの内部構造が外部から視認できないようになっているので、見栄えを崩すことはない。
以下に、図面を参照しながら本発明に係るモニター装置の可倒構造の実施の形態を説明するが、これに限定されることはなく、本発明の要旨を変更しない範囲において種々の変更が可能である。
図1は、本実施形態の車両用シート1を車両後方側から見た斜視図である。その図1において車両用シート1は、着座部としてのシートクッション2と、背凭れとしてのシートバック3と、ヘッドレスト4とを有する一般的な形態であり、シートバック3の頂部(上端)にはモニター装置10が配設されている。ヘッドレスト4は、シートバック3に対して着脱自在となっている。当該ヘッドレスト4は、モニター装置10の上方からこれを覆い被せるようにしてシートバック3に装着されており(図2参照)、モニター装置10はシートバック3とヘッドレスト4との間に介在した状態で、その画像を表示する表示面11がヘッドレスト4の背面に露呈している。これにより、乗員は車両用シート1の車両後方側からモニター装置10の画像を視認できる構成となっている。
図2は、ヘッドレスト4をシートバック3から離脱させた状態における、車両用シート1を車両前方側から見た斜視図である。図1及び図2においてモニター装置10は、シートバック3の頂部に固定される台座部20と、該台座部20上に立設し、モニター12をこれの裏面から支持する支持部30と、モニター12の表示面11を外面に露呈した状態でモニター12を内蔵するモニター部40とを有する。ヘッドレスト4は、そのステー5を台座部20の所定位置に設けられた挿通孔21に挿通することで、モニター装置10の上方へ装着可能となっている。そして図3に示すように、モニター部40は、その裏面上部に配されたヒンジ55を介して支持部30に枢結されていることで、モニター部40の下部が支持部30に対して回動可能となっている。これにより、モニター12の表示面11は、その角度を調節自在となっている。なお、図3において、図面左側が車両後方であり、図面右側が車両前方である。したがって、モニター12を内蔵するモニター部40の裏面とは、すなわちモニター装置10の前面ということになる。以下の説明においては、前後方向が錯綜することを防ぐため、表示面11が露呈する側をモニター装置10(モニター部40)の背面とし、その反対側のヘッドレスト4で覆われる側をモニター装置10(モニター部40)の前面と規定する。
まず、モニター装置10について詳しく説明する。図4にモニター装置10の分解斜視図を示す。なお、図4では、図面左側が車両前方であり、図面右側が車両後方である。図4に示すごとく、台座部20は、金属製の台座フレーム22と、これを上下から挟み込む天面カバー23、及び底面カバー24と、台座部20の前面に配される2つのヒンジカバー25と、ヘッドレスト4の挿通を許容しかつこれを固定する操作ボタン27とで構成されている。台座フレーム22以外の構成部材は、合成樹脂成形品である。支持部30は、台座フレーム22に枢結される金属製の支持フレーム31と、該支持フレーム31の上面及び前面を覆う断面略L字状のL字カバー32と、支持フレーム31の底面を覆う底面カバー33とで構成されている。L字カバー32及び底面カバー33は、合成樹脂成形品である。モニター部40は、支持フレーム31に枢結されてモニター12を固定する金属製のブラケット41と、支持フレーム31の左右の支柱31cを覆いながらブラケット41及びモニター12の前面側に被せられる前面カバー42と、モニター12の表示面11を外部に露呈した状態でブラケット41及びモニター12を覆う背面カバー43と、モニター12の下面を覆う2枚の下面カバー44・45とで構成されている。ブラケット41、モニター12以外の構成部品は、合成樹脂成形品である。また、符号60は、シートバック3の内部に配される金属性の内部フレームである。当該内部フレーム60の頂部には、ヘッドレスト4のステー5が挿通される左右2つのサポートホルダ61が設けられており、これの間であって内部フレーム60の頂部左右中央部には、モニター装置10の台座部20を固定する上向き二股状の台座ブラケット62が設けられている。
次に、モニター装置10をシートバック3に設置固定する手順について説明する。先ず、台座フレーム22と底面カバー24とを互いのビス孔22b・24bにおいてビス留めする。そのうえで、底面カバー24の左右に比較的大きく穿設された固定孔24a・24aに、それぞれ内部フレーム60のサポートホルダ61・61と台座ブラケット62の脚を1本ずつ通した状態で、台座フレーム22を台座ブラケット62へ位置合わせし、台座フレーム22と台座ブラケット62とを互いのビス孔22a・62aにおいてビス留めする。次いで、操作ボタン27をバネ(図示せず)を介して底面カバー24の側面に取り付けたうえで、天面カバー23を台座フレーム22に被せる。この状態において、台座フレーム22と天面カバー23とを互いのビス孔22e・23aにおいてビス留めする。同時に、天面カバー23の嵌合孔(図示せず)に底面カバー24の嵌合突起24cを嵌合させて、天面カバー23と底面カバー24とを固定する。これにより、台座部20をシートバック3の頂部に設置できたことになる。このとき、天面カバー23の挿通孔21は、内部フレーム60のサポートホルダ61に臨んでいることで、当該挿通孔21を介してヘッドレスト4のステー5をサポートホルダ61に挿通可能となっている。
次に、支持フレーム31と底面カバー33とを互いのビス孔31a・33aにおいてビス留めし、支持フレーム31の前面にL字カバー32を取り付ける。L字カバー32は、水平板部32aと、該水平板部32aの後端から一体的に立設する垂直板部32bと、水平板部32aの前端から下方へ一体的に形成された半円袋状のヒンジカバー部32fとからなる、断面略L字型の部材である。符合32cは、垂直板部32bの補強リブである。また、支持フレーム31の左右の支柱31c・31cの上方には、ステー31dが架橋されている。そして、L字カバー32の水平板部32aの前端を上方に持ち上げた斜め姿勢にして、L字カバー32の嵌合片32dを支持フレーム31のステー31dに穿設された嵌合孔31eに嵌合する。次いでL字カバー32の水平板部32aを水平に戻しながら、L字カバー32の嵌合突起32eを支持フレーム31の嵌合孔31fへ嵌合することで、L字カバー32を支持フレーム31に装着固定する。このとき、L字カバー32の水平板部32aの前端に設けられたヒンジカバー部32fが、支持フレーム31のヒンジ部31bを覆い隠すことで、後述の台座部20と支持部30との間に介在するヒンジが、外部から視認できないようになっている。なお、L字カバー32の水平板部32a及びヒンジカバー部32fの左右幅寸法は、支持フレーム31のヒンジ部31bのそれより一回り大きい程度に設定されている。このようにして、支持部30を組み立てることができる。
次いで、モニター12をブラケット41のビス孔41aにおいてビス留めしたうえで、モニター12の背面側から背面カバー43を被せる。その際、背面カバー43に下面カバー44・45を予め固定しておく。下面カバーは、上方に位置する下面カバー44と、該下面カバー44の下方に位置する下面カバー45との2枚構成となっており、両者44・45が積層した状態で背面カバー43に固定される。具体的には、上方の下面カバー44は、水平板部44aとその後端から下方に一体的に延設された垂直板部44bとからなる断面逆L字状を呈しており、水平板部44aには細長形状の案内溝44cが車両前後方向に穿設されており、垂直板部44bにはビス孔44dが穿設されている。下方の下面カバー45は略平板状部材であって、その上面には、上方の下面カバー44の案内溝44cに対応する位置に係合突起45aが突出形成されている。そして、ビス孔44dにおいて下面カバー44を背面カバー43の下部内側にビス留めする(図3参照)。次いで、上方の下面カバー44の案内溝44cに下方の下面カバー45の係合突起45aを係合することで、両下面カバー44・45を不離一体的に積層できる。また、背面カバー43の下部左右中央部とこれに固定される下面カバー44の垂直板部44bの左右中央部には、それぞれ操作部43a・44eが張り出し形成されており、背面カバー43に下面カバー44を固定したとき、両操作部43a・44eが重なってモニター部40の操作部50となる。
この状態において、ブラケット41を支持フレーム31へ取り付ける。その取り付けは、支持フレーム31の左右の支柱31cの上部に設けられたヒンジ31gと、ブラケット41の上端左右端部に設けられたヒンジ41bとに、図外のヒンジ棒を挿通することで可能である。当該ヒンジ機構により、モニター部40の下部が支持部30に対して回動可能となっている。
ブラケット41を支持フレーム31へ取り付けたところで、これらの前方側から前面カバー42を被せる。前面カバー42は門型形状を呈しており、その左右側壁は内板42aと該内板42aから所定間隔外方へ離れた外板42bとからなる内外2枚板構造となっており、内板42aの下端は車両後方側から車両前方側へ向けて切り欠かかれた切欠47が形成されている。その切欠47は、車両後方側から3段階で順次切り欠き高さを小さくした階段状となっており、車両後方側から厚肉切欠部47a、中肉切欠部47b、薄肉切欠部47cの順で並んでいる。そして、前面カバー42の左右の内板42aと外板42bとの間に、支持フレーム31の左右の支柱31cを配した状態で前面カバー42を位置させる。このとき、前面カバー42の天板42dは、L字カバー32の垂直板部32bの上方に隣接しており(図3参照)、かつL字カバー32の垂直板部32bは前面カバー42の左右の内板42a・42aの間にちょうど収まっている(図2参照)。また、前面カバー42の上部左右に膨出形成された膨出部42eが、ブラケット41のヒンジ41bを覆い隠している。そのうえで、前面カバー42と背面カバー43とを固定する。当該前面カバー42と背面カバー43との固定は、背面カバー43の嵌合突起43bを前面カバー42の嵌合孔42fに嵌合したうえで、ビス孔42gでビス留めしている。このとき、2枚の下面カバー44・45の左右側方は、前面カバー42の内板42a下方の中肉切欠部47bに積層状態で収まっており、かつ上方の下面カバー44の水平板部44aの左右端から上方に立設する立設片44fが、厚肉切欠部47aにピッタリ嵌っている。これにより、モニター部40を支持部30に組み付けられたことになる。
次いで、シートバック3の頂部に設置固定した台座部20に、モニター部40が枢結された支持部30を取り付けることで完了である。具体的には、支持フレーム31のヒンジ部31bを、台座フレーム22の左右のヒンジ部22d・22dの間に配したうえで、丸棒状のヒンジ軸(図示せず)を両ヒンジ部22d・31bに挿通すればよい。これにより、支持部30及びこれに取り付けられるモニター部40は、台座部20に対して車両前方へ前倒可能になっている。そして、最後にヒンジカバー25を天面カバー23と底面カバー24とに亘って嵌合固定する。以上のようにして、モニター装置10をシートバック3の頂部に設置固定することができる。
このとき、図2によく示されるように、モニター部40の回動軸となるヒンジ55が、モニター部40の前面(裏面)であってその左右端から外方へ突出しないように設けられていることから、これを支持する支持部30は、モニター部40の左右側方に存在していない。したがって、図1によく示されるように、モニター装置10をヘッドレスト4内に収まるに大きさとしても、そのモニター装置10全体の大きさに対してモニター部40、延いてはモニター12の表示面11の面積が最大限大きく設定できている。なお、L字カバー32のヒンジカバー部32fは、台座部20の前方側左右中央部の凹みに丁度収まっている。
次にモニター装置10のモニター部40の角度調整について説明する。モニター部40の角度調整は、例えば図3の実線で示すモニター部40が垂直状態において、モニター部40の下部左右中央部に設けられた操作部50に指を引っ掛けて手前(車両後方側)へ引くことで、モニター部40の前面上方に設けられたヒンジ55を回動軸としてモニター部40の下方を車両前方側へ回動させることで、図3の想像線(二点鎖線)で示すような斜め上向きの角度に調整することができる。このとき、モニター部40の回動に伴って、前面カバー42の天板42dが支持フレーム31のステー31dに当接することで、モニター部40の回動限界が規定されている。なお、前面カバー42の薄肉切欠部47aは、モニター部40を回動限界にまで傾斜させた際に、前面カバー42の左右側壁が支持フレーム31の水平板部31iと接触することを回避するための許容空間として形成されている。モニター部40を斜め上向き状態から垂直状態へ戻すには、モニター部40の背面側のいずれかの部分を手で押すだけでよい。
また、上述のように、モニター部40の下面には、該モニター部40の回動に伴って生じる台座部20との隙間を遮蔽する下面カバー44・45が設けられている。その下面カバーは、下面カバー44と下面カバー45とが上方からこれの順で積層した2枚板構造となっており、互いにスライド自在となっている。まず、図3の実線で示すモニター部40が垂直状態では、両下面カバー44・45は積層状態で、前面カバー42の左右の切欠47・47間に亘って収納されている。そして、モニター部40を徐々に回動させていくと、先ず、背面カバー43に固定された上方の下面カバー44のみが一体的に引き出される。次いで、さらにモニター部40を回動させると、下方の下面カバー45の係合突起45aが上方の下面カバー44の案内溝44cの前端に当接することで、下方の下面カバー45も引き出される。そして、モニター部40を回動限界にまで回動させた状態では、両下面カバー44・45が段違い状に前後に並列しており、モニター部40と台座部20との隙間は、確実に遮蔽されている。また、このとき、下方の下面カバー45の前端縁から下方に折り曲げ形成された規制片45bが、支持フレーム31の水平板部31iの後端縁に上向きに折り曲げ形成された規制片31hに近接している。この両規制片31h・45bの存在により、モニター部40に回動限界角度よりさらに回動しようとする荷重が負荷されても、当該両規制片31h・45bが当接することで、それ以上の回動の規制に寄与している。モニター部40が回動することにより生じる台座部20との隙間を隠す下面カバー44・45を設けていると、その隙間からでもモニター装置10の内部を視認できず見栄えが良い。そのうえ、塵埃の侵入を有意に防ぎ、回動操作の際に指を挟むことも回避できるので、その機能性も良い。モニター部40を斜め上向き姿勢から垂直姿勢に戻す場合は、モニター部40の回動に伴い、先ず上方の下面カバー44が収納されて下方の下面カバー45上に積層し、下面カバー45の係合突起45aが下面カバー44の案内溝44cの後端に当接した時点で、下面カバー44と下面カバー45とが一体的に収納されていく。なお、図2に示されるように、台座部20は車両前方側から車両後方側へ向けて下方へ傾斜する形状となっているが、モニター部40の下面もこの傾斜に沿った形状に形成されていることで、無駄な隙間を生じることなく円滑な回動が可能となっている。
台座部20の側面に配設された操作ボタン27は、常時台座部20の内側方へバネ付勢されおり、当該操作ボタン27を押すことで、ヘッドレスト4のステー5が台座部20の挿通孔21に挿通可能となる。したがって、図2に示すように、モニター装置10の上方からヘッドレスト4を装着する場合は、操作ボタン27を押しながら行ない、ヘッドレスト4を装着した時点で操作ボタン27の押圧を解除することで、図1に示すごとくヘッドレスト4をモニター装置10へ抜け外れることなく固定できる。この状態が、モニター装置10の通常の使用姿勢である。ヘッドレスト4のステー5には上下に複数の段部5aが凹み形成されており、当該段部5a部分で固定されることで、ヘッドレスト4をシートバック3からの高さ調整が可能となっている。そして、図3及び図5に示すように、ヘッドレスト4の内面には、当該ヘッドレスト4の内部を遮蔽する遮蔽板6が配されている。これにより、図5に示すようなヘッドレスト4をモニター装置10から所定量上方へ浮上させた高さ位置で固定した場合でも、モニター装置10の上方に生じる隙間からヘッドレスト4の内部が視認できない構成となっているので、見栄えを崩すことはない。遮蔽板6の上下高さは、ヘッドレスト4を高さ調整可能な最上段位置で固定したときでも、確実にヘッドレスト4の内部を遮蔽できるだけの寸法を有している。
支持部30とモニター部40との間に介在するヒンジ55をモニター部40の裏面上方に設けて、モニター部40の下部が回動するように構成しているので、図3によく示されるように、モニター部40の回動に伴うこれの後方への突出変位量は極僅かである。したがって、遮蔽板6をできるだけヘッドレスト4内の後方側(モニター装置10寄り)へ配設することができる。これにより、ヘッドレスト4の内部空間を大きく確保することができ、その設計自由度は高い。また、遮蔽板6の左右側方部には、凹部6a・6aが凹み形成されている。当該凹部6aは、モニター部40の前面カバー42の膨出部42e及び左右側壁よりも若干大きな左右幅寸法に設定されている。そして、図1に示すようなモニター装置10が通常の使用姿勢にあるときは、遮蔽板6の凹部6a内に前面カバー42の膨出部42e及び左右側壁が収まっている(図3参照)。したがって、遮蔽板6を最大限モニター部40に近接させることができ、かつモニター部40は、遮蔽板6に干渉することなく円滑な回動・収納が可能となっている。なお、遮蔽板6は、モニター部40を回動限界にまで回動させたとき、モニター部40の前面上端と遮蔽板6の平坦面とが近接する位置関係に配設されている。
また、図2によく示されるように、モニター部40の背面上部は、その対向するヘッドレスト4の上面内側の形状に沿った形状に形成されている。これによれば、モニター装置10の上方からヘッドレスト4を下限にまで装着した図1の状態においても、モニター部40をヘッドレスト4の内側面に的確に沿わせながら角度調整できる。したがって、モニター部40とヘッドレスト4との間に無駄な隙間が生じることがなく、この意味においても見栄えと機能性が良い。また、このようにヘッドレスト4とモニター部40とを互いに対応する形状に形成しておけば、ヘッドレスト4の角度も調整可能な構成としている場合にも円滑に操作できる。
車両用シートの斜視図である。 ヘッドレストを取り外した状態の斜視図である。 モニター部の角度調整機構を示す断面側面図である。 モニター装置の分解斜視図である。 ヘッドレストの高さ調整をした状態での車両用シートの背面図である。
符号の説明
1 車両用シート
2 シートクッション
3 シートバック
4 ヘッドレスト
5 ステー
6 遮蔽板
6a 凹部
10 モニター装置
11 表示面
12 モニター
20 台座部
21 挿通孔
22 台座フレーム
23 天面カバー
24 底面カバー
25 ヒンジカバー
27 操作ボタン
30 支持部
31 支持フレーム
31d ステー
31e 嵌合孔
31f 嵌合孔
31h 規制片
32 L字カバー
32d 嵌合片
32e 嵌合突起
33 底面カバー
40 モニター部
41 ブラケット
42 前面カバー
42d 天板
43 背面カバー
44 下面カバー
44c 案内溝
45 下面カバー
45a 係合突起
45b 規制片
50 操作部
55 ヒンジ
60 内部フレーム

Claims (5)

  1. 画像を表示可能なモニター装置がシートバックの頂部に取り付けられた車両用シートであって、
    前記モニター装置は、前記シートバックの頂部に固定される台座部と、該台座部上に立設し、モニターをこれの裏面から支持する支持部と、モニターの表示面を外面に露呈した状態でモニターを内蔵し、ヒンジを介して支持部に枢結されることで、該支持部に対して回動可能なモニター部とを有し、
    前記モニター部の回動軸となるヒンジは、前記モニター部の裏面であって、該モニター部の左右端から外方へ突出しないように設けられており、
    前記モニター部には、該モニター部が回動することにより生じる前記台座部との隙間を隠すカバー部材が設けられていることを特徴とする車両用シート。
  2. 前記支持部とモニター部との間に介在するヒンジは、前記モニター部の裏面上方に設けられて、モニター部の下部が回動可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記カバー部材は2枚の板部材で構成されており、
    その収納時は互いに重なり合うように収納され、前記モニター部の回動に連動してカバー部材が順次引き出され、モニター部を回動限界にまで回動させたとき、各カバー部材が並列した状態となることを特徴とする請求項2に記載の車両用シート。
  4. 前記車両用シートは、前記モニター装置の表示面を除いてモニター装置を上方から覆い被せるようにヘッドレストを装着可能となっており、
    前記ヘッドレストが重なる前記モニター部の表示面側上部は、その対向するヘッドレストに沿った形状に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の車両用シート。
  5. 前記ヘッドレストは前記シートバックからの高さ調整が可能であり、
    前記ヘッドレストには、該ヘッドレストを前記モニター装置から上方へ浮上した高さ位置に固定したとき、該ヘッドレストの内部構造を遮蔽する遮蔽板が配されていることを特徴とする請求項4に記載の車両用シート。
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