以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1において、本発明の実施の形態に係る複数業務支援連携システム1は、自治体で管理運営される介護保険業務支援システム14に属するWebサーバ10及びデータベースサーバ11と、介護保険業務以外の業務を支援する他業務支援システム12とのそれぞれとが、WAN(Wide Area Network)等のネットワーク13を経由して接続される構成である。なお、自治体には他業務支援システム12以外にも管理運営される業務支援システムがある場合があるが、自治体によって管理運営する業務が異なるため、介護保険業務支援システム14以外の業務支援システムの種類及び業務支援システム数は特定しないこととする。また、前記1は地域情報プラットフォーム標準仕様に準拠するシステムである必要があり、介護保険業務支援システム14及び他業務支援システム12は地域情報プラットフォームの仕様に準拠していることを前提にして以降の説明を行う。
Webサーバ(介護保険業務支援装置)10は図2に示すように、複数の入出力装置が共通接続されて構成される。CPUで構成される演算制御装置200を制御中枢とし、少なくとも記憶装置201と、通信装置204を含む。記憶装置201には、プログラム210、データファイル220及び一時記憶230が格納される。プログラム210には出力電文分解機能211、介護保険情報要求機能212及び介護保険情報出力機能213を含む。データファイル220には介護保険資格−高額給付情報メッセージ定義512、介護保険料賦課情報メッセージ定義514、レスポンス1編集情報222及びレスポンス2編集情報223を含む。一時記憶230には介護保険情報231、介護保険資格−高額給付情報メッセージ232及び介護保険料賦課情報メッセージ233等を格納する記憶領域を持つ。
データベースサーバ11は図3に示すように、複数の入出力装置が共通接続されて構成される。CPUで構成される演算制御装置300を制御中枢とし、少なくとも記憶装置301と、通信装置304を含む。記憶装置301には、プログラム310、データベース320が格納される。データベース320には資格情報テーブル321、認定情報テーブル322、受給情報テーブル323、保険料納付情報テーブル324、給付実績情報テーブル325及び宛名情報テーブル326が格納される。
本実施形態に係るWebサーバ10、データベースサーバ11及び他業務支援システム12の通信はネットワーク13を経由して図4に示すデータ要求421、データ要求422、データ出力423及びデータ出力424が発生する。前記データ要求421は他業務支援システム12のシステム構成に含まれる通信装置から出力されると想定される。Webサーバ10は前記データ要求421を受け、データベースサーバ11へ向けてデータ要求422を出力し、データベースサーバ11は前記データ要求422を受け、Webサーバ10に向けてデータ出力423を出力し、Webサーバ10は前記データ出力423を受け、他業務支援システム12へ向けてデータ出力424を出力する。なお、前記データ要求及びデータ出力の詳細は後述する。
以下、Webサーバ10及びデータベースサーバ11に係る機能の処理について説明する。
図2に示す介護保険情報要求機能212は通信装置204を介して他業務支援システム12から取得した介護保険資格−高額給付情報メッセージ取得要求または介護保険料賦課情報メッセージ取得要求を基に、介護保険情報231の生成及びデータベースサーバ11へ通信装置204を介して介護保険情報231の内容を含むデータを出力する機能を有する。なお、介護保険情報231は介護保険情報定義515のデータ構成(図9)に従う。また、前記介護保険資格−高額給付情報メッセージ要求の取得とは、識別番号メッセージ定義511のデータ構成(図5)に従うデータをWebサーバ10が取得することを指し、前記介護保険料賦課情報メッセージ要求の取得とは、介護保険料賦課情報参照メッセージ513のデータ構成(図7)に従うデータをWebサーバ10が取得することを指す。なお、前記各データ構成の詳細については後述する。
図2に示す出力電文分解機能211は通信装置204を介してデータベースサーバ11から取得したデータを介護保険情報231に格納し、前記格納した介護保険情報231、介護保険資格−高額給付情報メッセージ定義512(図6)または介護保険料賦課情報メッセージ定義514(図8)、レスポンス1編集情報222またはレスポンス2編集情報223を利用して、他業務支援システム12からの前記要求に応じて介護保険資格−高額給付情報メッセージ232または介護保険料賦課情報メッセージ233を一時記憶230に格納する機能を有する。なお、介護保険資格−高額給付情報メッセージ232は介護保険資格−高額給付情報メッセージ定義512のデータ構成に従い、介護保険料賦課情報メッセージ233は介護保険料賦課情報メッセージ定義514のデータ構成に従う。出力電文分解機能211の処理の詳細は後述する。
図2に示す介護保険情報出力機能213は、通信装置204を介して他業務支援システム12の要求に応じて介護保険資格−高額給付情報メッセージ232または介護保険料賦課情報メッセージ233の内容を含むデータを他業務支援システム12へ出力する機能を有する。
図3に示す介護保険情報取得機能311は通信装置304を介してWebサーバ10から取得した介護保険情報231の内容を含むデータを基に、データベース320からデータを取得し、介護保険情報編集機能312へ前記取得したデータを出力する機能を有する。なお、各テーブルからのデータの取得方法については後述する。
図3に示す介護保険情報編集機能312は介護保険情報取得機能311から取得した前記取得したデータを基に、前記介護保険情報231の内容を含むデータに、前記各テーブルから取得したデータを上書き設定し、介護保険情報出力機能313へ前記設定を反映したデータを出力する機能を有する。
図3に示す介護保険情報出力機能313は介護保険情報編集機能312から取得した前記データをWebサーバ10へ通信装置304を介して出力する機能を有する。
以下、本発明の実施の形態に係るデータ構成について説明する。
図5に示す識別番号メッセージ定義511、図6に示す介護保険資格−高額給付情報メッセージ定義512、図7に示す介護保険賦課情報参照メッセージ定義513及び図8に示す介護保険料賦課情報メッセージ定義514は地域情報プラットフォームの介護保険業務ユニットの仕様で定められているデータ構成である。よって、地域情報プラットフォームの介護保険業務ユニットに準拠する介護保険業務支援システムは511から514に示すデータ構成に従うデータを処理する機能を有する必要がある。
識別番号メッセージ定義511は他業務支援システム12から介護保険資格−高額給付情報メッセージ定義512に従うデータの出力を要求される場合に、介護保険業務支援システム14に属するWebサーバ10にネットワーク13を介して出力されるデータのデータ構成であり、Webサーバ10は前記511に従うデータを取得したことに対してネットワーク13を介して前記512に従うデータを出力する必要がある。同様に、介護保険賦課情報参照メッセージ定義513は他業務支援システム12から介護保険料賦課情報メッセージ定義514に従うデータの出力を要求される場合に、介護保険業務支援システム14に属するWebサーバ10にネットワーク13を介して出力されるデータのデータ構成であり、Webサーバ10は前記513に従うデータを取得したことに対してネットワーク13を介して前記514に従うデータを出力する必要がある。なお、前記511から514は地域情報プットフォームの介護保険業務ユニットで定義作成されたデータファイルにXML(Extensible Markup Language)で記述されている。介護保険業務支援システム14は前記512及び514をWebサーバ10の記憶装置201に配置し、後述の出力電文分解機能211にて使用する。なお、前記データファイルのXMLの記述方法は本発明に係らず、前記511から514のデータ構成が本発明に係るため、XMLの記述方法については省略する。
図10に示す介護保険情報定義515はWebサーバ10及びデータベースサーバ11に係り、前記512または514に従うデータを他業務支援システム12から要求された場合に、介護保険業務支援システム14の処理において使用するデータのデータ構成である。なお、515は入出力661、情報区分662、データ項目名663、データ型664及び桁数665で構成されており、515のデータ構成に従うとは、データ型664のデータ型で桁数665の桁数のデータを保持できることを指す。従って、前記515に従う介護保険情報231はデータ型664及び桁数665に関し、611から652までのデータを保持する。また、515に属するデータ項目名663のインターフェース識別子に対応する611を除いた612から652は、511から514のデータ構成のデータ項目名523、544、554及び564の内容を包括する。つまり前記包括とは、511から514のデータ構成のデータ項目名、データ型及び桁数のセットが図10のデータ構成のデータ項目名、データ型及び桁数のセットと一致するデータが含まれることを指す。なお、前記包括から外れるデータ項目名、データ型及び桁数のセットは介護保険業務支援システム14の独自のセットである。なお、前記独自のセットは介護業務支援システムによって異なるため、件数及びセットの内容は特定しないが、例として情報区分662の資格情報及び認定情報を含む641から652を指す。なお、他業務支援システム12から介護保険資格−高額給付情報メッセージが要求された場合は、介護保険情報要求機能212によりインターフェース識別子611に‘1’が設定され、代わって介護保険料賦課情報メッセージが要求された場合は前記項目に‘2’が設定される。前記包括の関係は、本発明はプログラムのコーディング作業を不要とし、介護保険資格−高額給付情報メッセージ定義512及び介護保険料賦課情報メッセージ定義514に含まれないデータ項目を含むデータを他業務システム12からの要求に応じて迅速に出力することができるための処理に係る。
図9で示す介護保険情報定義515は図10に示す介護保険情報定義515の全体を示したデータ構成である。なお、資格情報583の一部、認定情報584、受給情報585、保険料納付情報586、給付実績情報587及び宛名情報588は図10に示す前記515に明記はしていないが、651から652間に位置する。また、介護保険情報定義515の一部である入力571は介護保険情報要求機能212で介護保険情報定義515に従うデータを生成する処理において設定される部分であり、出力572は介護保険情報編集機能312によってデータベース320から取得したデータを上書き設定する部分である。なお、介護保険情報要求機能212で前記データを生成した際には、出力572にはデータが設定されず、データ型664に応じて空白または0(ゼロ)が設定される。
図11及び図12に示す図は介護保険情報515に属するデータ項目名を示した図である。図11に示す入力情報581の詳細が611から614に該当しており、図10のデータ項目名663と一致する。同様に必須情報582及び資格情報583の詳細を図11に示しており、認定情報584から宛名情報588の詳細を図12に示している。
図13から図18に示す図はデータベースサーバ11に属すデータベース320のテーブル構成の一例を示す図であり、資格管理テーブル321、認定情報テーブル322、受給情報テーブル323、保険料納付情報テーブル324、給付実績情報テーブル325及び宛名情報テーブル326のそれぞれを示す。なお、各テーブル構成に含まれる被保険者番号等の項目は介護保険業務で使用される項目であるが、その意味合いについては、本特許に係らないため省略する。図5から図8に示すデータ項目名523、544、554または564において、名称が業務ユニット番号である521及び551を除いて、同じ名称の項目がテーブル構成321から326のいずれかに含まれている。同様に図10に示す介護保険情報定義515のデータ項目名663が業務ユニット番号である612を除いて、同じ名称の項目が前記テーブル構成のいずれかに含まれており、前記各テーブル構成は資格情報583、認定情報584、受給情報585、保険料納付情報586、給付実績情報587及び宛名情報588は、それぞれ資格管理テーブル321、認定情報テーブル322、受給情報テーブル323、保険料納付情報テーブル324、給付実績情報テーブル325及び宛名情報テーブル326に対応する。なお、給付実績情報テーブル325及び宛名情報テーブル326のテーブル構成には、データ項目名544及び564同じ名称の項目が含まれないため、地域情報プラットフォームの介護保険業務ユニットへの準拠には必ずしも必要としないテーブル構成である。なお、地域情報プラットフォーム標準仕様において、各業務ユニットに対して業務ユニット番号が割り当てられている。介護保険業務ユニットには14が割り当てられており、その他の例として後期高齢者医療業務ユニットには13が割り当てられている。
図13に示す資格情報テーブル321のテーブル構成には被保険者番号811、介護有無812等が含まれる。その内、被保険者番号811、介護有無812、喪失年月日815及び喪失事由816は、図6に示す被保険者番号532、介護有無533、喪失年月日538、喪失事由539のそれぞれに対応しており、識別番号819は図5から図8に示す識別番号522、識別番号531、識別番号552及び識別番号561に対応する。同様に、被保険者番号811、介護有無812、喪失年月日815及び喪失事由816は、図10に示す被保険者番号622、介護有無623、喪失年月日628、喪失事由629、識別番号613及び識別番号621にそれぞれ対応する。なお、資格情報テーブル321は被保険者番号811及び識別番号819が各々一意に設定される。また、介護保険業務の運用方法によって各自治体によって要求される項目数及び項目の内容は異なるため識別番号819から820の間は省略している。
図14に示す認定情報テーブル322のテーブル構成には被保険者番号821、認定区分822等が含まれる。その内、被保険者番号821、認定区分822、要介護状態区分823、認定期間開始日824及び認定期間終了日825は、図6に示す被保険者番号532、認定区分534、要介護状態区分535、認定期間開始日536及び認定期間終了日537にそれぞれ対応している。同様に、被保険者番号821、認定区分822、要介護状態区分823、認定期間開始日824及び認定期間終了日825は、図10に示す被保険者番号622、認定区分624、要介護状態区分625、認定期間開始日626及び認定期間終了日627にそれぞれ対応する。なお、認定情報テーブル322は被保険者番号821が一意に設定される。また、介護保険業務の運用方法によって各自治体によって要求される項目数及び項目の内容は異なるため申請日828から829の間は省略している。
図15に示す受給情報テーブル323のテーブル構成には被保険者番号831、利用月832等が含まれる。そのうち、被保険者番号831、利用月832、利用者負担額833及び高額介護サービス費834は、図6に示す被保険者番号532、利用月541、利用者負担額542及び高額介護サービス費543にそれぞれ対応する。同様に、被保険者番号831、利用月832、利用者負担額833及び高額介護サービス費834は、図10に示す被保険者番号622、利用月1 630から利用月12 632、利用者負担633及び高額介護サービス費634にそれぞれ対応する。なお、受給情報テーブル323は被保険者番号831及び利用月832によって一意に情報を管理する。また、介護保険業務の運用方法によって各自治体によって要求される項目数及び項目の内容は異なるため利用者負担認定証交付日836から837の間は省略している。
図16に示す保険料納付情報テーブル324のテーブル構成には被保険者番号841、賦課年度842等が含まれる。その内、納付額846及び納付額対象月845は、図8に示す当月の納付額562及び納付額対象月563に対応する。同様に、納付額846及び納付額対象月845は、図10に示す当月の納付額635及び納付額対象月636に対応する。なお、保険料納付情報テーブル324は被保険者番号841が一意に設定される。また、介護保険業務の運用方法によって各自治体によって要求される項目数及び項目の内容は異なるため延滞金額847から848の間は省略している。
図17に示す給付実績情報テーブル325のテーブル構成には被保険者番号851、福祉用具総申請額852等が含まれる。なお、給付実績情報テーブル325は被保険者番号851が一意に設定される。また、介護保険業務の運用方法によって各自治体によって要求される項目数及び項目の内容は異なるため福祉用具申請可能額854から855の間は省略している。
図18に示す宛名情報テーブル326のテーブル構成には被保険者番号861、金融機関名862等が含まれる。なお、宛名情報テーブル326は被保険者番号861が一意に設定される。また、介護保険業務の運用方法によって各自治体によって要求される項目数及び項目の内容は異なるため口座番号865から866の間は省略している。
以上の321から326のテーブル構成は、少なくとも各テーブルに含まれる被保険者番号(811、821、831、841、851及び861)で関連付けられる。
以下、Webサーバ10の出力電文分解機能211で使用するレスポンス編集情報定義900に係るデータ構成について説明する。
前記900は911から916の項目から構成され、項目901が集団項目である911の項目、及び項目901が要素である913から916の項目に分けられる。レスポンス編集情報定義900に従うとは、前記集団項目911として「介護保険資格高額給付情報」または「介護保険料賦課情報」のいずれか一つを含み、かつ前記要素912としてデータ項目名902の開始位置、長さ、表示属性及び型がセットで含まれ、そのセット数は1以上であることを指す。
図20に示すレスポンス1編集情報222はレスポンス編集情報定義900のデータ構成に従う情報であり、他業務支援システム12から介護保険資格−高額給付情報メッセージが要求された場合に出力電文分解機能211で使用される。メッセージ241はレスポンス編集情報定義900に含まれる911に該当し、前記要求に対応して「介護保険資格高額給付情報」が設定される。また、開始位置242から型245は前記900の913から916に対応している。前記222は図6に示す介護保険資格−高額給付情報メッセージ定義512と係り、前記512に含まれる531から543は要素246のそれぞれに対応する。開始位置242は介護保険情報231に含まれるインターフェース識別子611の一時記憶230における情報格納開始位置からの差を示す。長さ243は対応する要素を一時記憶230に格納する情報格納サイズを示し、前記長さ243は1単位あたりに1文字を記憶装置201に格納できる長さを表す。表示属性244は出力電文分解機能211で使用される項目であり詳細は後記する。また、型245は対応する図6に示す512を鑑みて指定される項目であり、同様に詳細は後述する。
図21に示すレスポンス編集2情報223はレスポンス編集情報定義900のデータ構成に従う情報であり、他業務支援システム12から介護保険料賦課情報メッセージが要求された場合に出力電文分解機能211で使用される。メッセージ251はレスポンス編集情報定義900に含まれる911に該当し、前記要求に対応して「介護保険料賦課情報」が設定される。また、開始位置252から型255は図8に示す介護保険料賦課情報メッセージ定義514と係り、前記レスポンス1編集情報222と同様の考え方を適用する。
図22に示す識別番号メッセージ234は図5に示す識別番号メッセージ定義511に従うデータの一例である。前記一例が意味することは、データ項目名261が業務ユニット番号である項目に対するデータ値263が13であり、261が識別番号である項目に対するデータ値263が000000000000011であることから、他業務支援システム12が後期高齢者医療業務支援システムであり、前記システムより000000000000011で一つの自治体内で一意に識別される住人に係る介護保険資格−高額給付情報メッセージを介護保険業務支援システム14に要求している意味を表す。
同様に図23に示す介護保険賦課情報参照メッセージ235は図7に示す介護保険料賦課情報参照メッセージ定義513に従うデータの一例であり、前記一例が意味することは、他業務支援システム12が後期高齢者医療業務支援システムであり、前記システムより000000000000011で一つの自治体内で一意に識別される住人に係る2009年11月を納付対象月271とする介護保険料賦課情報メッセージを介護保険業務支援システム14に要求している意味を表す。
以下、本発明の実施の形態に係る出力電文分解機能211を備えた介護保険業務支援システム14及び他業務支援システム12の動作についてフローチャート及びデータ構成図を参照しながら詳細に説明する。
図24に示すフローチャートは他業務支援システム12、介護保険業務支援システム14に含まれるWebサーバ10及びデータベースサーバ11に係る処理機能とネットワーク13を介して送受されるデータについて示す。なお、図24に示すフローチャートは他業務支援システム12から介護保険資格−高額給付情報メッセージを要求された場合のフローチャートである。対して図26に示すフローチャートは他業務支援システム12から介護保険料賦課参照メッセージを要求された場合のフローチャートであり、その内容については後述する。なお、図24及び図26に示すフローチャートは業務ユニット番号13である後期高齢者医療業務支援システムから識別番号000000000000011で一つの自治体内で一意に識別される住民に係る介護保険資格−高額給付情報メッセージまたは介護保険料賦課情報メッセージの出力を要求がなされたことを前提として説明する。
図24に示すフローチャートにおいて、まずWebサーバ10は通信装置204を介して他業務支援システム12の介護保険資格−高額給付情報メッセージ要求ステップS1201の結果である要求を取得する。なお前記要求は識別番号メッセージ定義511に従うデータである。次に、演算制御装置200は前記要求取得時に介護保険情報要求機能212を起動し、前記機能の1つ目の処理である要求受信ステップS1010により識別番号メッセージ234を生成する。なお、要求受信ステップS1010の詳細は本発明に係らず、その結果である識別番号メッセージ234が本発明に係るため、要求受信ステップS1010の詳細については省略する。生成された識別番号メッセージ234の詳細はその一例として図22に示す。
次に、介護保険情報要求機能212の2つ目の処理である介護保険情報取得要求ステップS1001により、介護保険情報231を生成する。なお、介護保険情報231の生成方法は、図22に示す識別番号メッセージ234に含まれる264の業務ユニット番号に対するデータ値13及び265の識別番号に対するデータ値000000000000011を、介護保険情報231に対応する業務ユニット番号612及び識別番号613に対応する記憶領域に設定する。さらに、介護保険情報231に対応するインターフェース識別子611に対応する記憶領域に‘1’を設定し、その他の614から652に対応する記憶領域には何も設定せず、データ型に応じて空白または0(ゼロ)を設定する。
次に、演算制御装置200が介護保険情報取得要求ステップS1001の処理が終了したことを受けて、介護保険情報要求機能212を起動し、通信装置204を介して前記生成した介護保険情報231の内容を含むデータをデータベースサーバ11へ出力する。
次に、データベースサーバ11は通信装置304を介してWebサーバ10から介護保険情報231の内容を含むデータを取得する。なお、前記取得したデータはデータベースサーバ11において介護保険情報236として以降説明する。次に、演算制御装置300は前記情報取得時に介護保険情報取得機能311を起動する。起動された介護保険情報取得機能311の処理は介護保険情報取得処理ステップS1101に該当し、前記処理はデータベース320の資格情報テーブル321から前記取得した介護保険情報231に含まれる識別番号を基に、一意にデータを取得し、さらに前記一意に取得したデータに含まれる被保険者番号及び処理を実行した日付を基に、認定情報テーブル322から宛名情報テーブル326の各テーブルから各々一意にデータを取得する。
次に、演算制御装置300は介護保険情報取得機能311の処理終了を受けて、介護保険情報編集機能312を起動する。起動された介護保険情報編集機能312は前記テーブルから取得した情報を基に、前記取得した介護保険情報236に対して値を設定する。
次に、演算制御装置300は前記起動した介護保険情報編集機能312の処理終了を受けて、介護保険情報出力機能313を起動する。起動された介護保険情報出力機能313は通信装置304を介してWebサーバ10へ介護保険情報236の内容を含むデータを出力する。なお、介護保険情報取得機能311、介護保険情報編集機能312及び介護保険情報出力機能313の処理の詳細は本発明に係らず、その結果である介護保険情報236が本発明に係るため、前記処理の詳細については省略する。
次に、演算制御装置200は前記データベースサーバ11から介護保険情報236の内容を含むデータを取得したことを受けて、出力電文分解機能211を起動する。出力電文分解機能211の処理は出力電文分解処理ステップS1002に示す処理であり、データベースサーバ11から取得した前記データを介護保険情報231に上書き設定し、次に他業務支援システム12から介護保険資格―高額給付情報メッセージ定義512に従うデータの出力を要求されている場合、出力電文分解処理ステップS1002はレスポンス1編集情報222及び介護保険資格−高額給付情報メッセージ定義512を使用して処理を行う。出力電文分解処理ステップS1002の処理フローは後述するが、その処理結果として介護保険資格−高額給付情報メッセージ232を生成する。
次に、演算制御装置200は前記出力電文分解処理ステップS1002の処理終了を受けて、介護保険情報出力機能213を起動する。前記介護保険情報出力機能はその処理として要求応答送信ステップS1003を処理し、通信装置204を介して他業務支援システム12に対して介護保険資格−高額給付情報メッセージ232の内容を含むデータを出力する。ただし、前記処理の詳細は本発明に係らないため詳細については省略する。
図25に示す図は、介護保険情報231のデータ構成の一部701と、記憶装置210に格納された状態の介護保険情報231及び出力電文分解処理ステップS1002の処理結果として生成される介護保険資格−高額給付情報メッセージ232の一部の関係を示した図である。出力電文分解処理ステップS1002の処理のフローチャートは後述する。
以下、図24に示すフローチャートと同様の処理方式を採用する図26に示すフローチャートについて説明する。
図26に示すフローチャートにおいて、まずWebサーバ10は通信装置204を介して他業務支援システム12の介護保険情報賦課メッセージ要求ステップS1211の結果である要求を取得する。なお前記要求は介護保険料賦課参照メッセージ定義513に従うデータである。次に、演算制御装置200は前記要求取得時に介護保険情報要求機能212を起動し、前記機能の1つ目の処理である要求受信ステップS1010により介護保険料賦課参照メッセージ235を生成する。なお、要求受信ステップS1010の詳細は本発明に係らず、その結果である介護保険料賦課参照メッセージ235が本発明に係るため、要求受信ステップS1010の詳細については省略する。生成された介護保険料賦課参照メッセージ235の詳細はその一例として図23に示す。
次に、介護保険情報要求機能212の2つ目の処理である介護保険情報取得要求ステップS1001により、介護保険情報231を生成する。なお、介護保険情報231の生成方法は、図23に示す介護保険料賦課参照メッセージ235に含まれる274の業務ユニット番号に対するデータ値13、275の識別番号に対するデータ値000000000000011及び276の納付額対象月に対するデータ値2009/11を、介護保険情報231に対応する業務ユニット番号612、識別番号613及び納付額対象月614に対応する記憶領域に設定する。さらに、介護保険情報231に対応するインターフェース識別子611に対応する記憶領域に‘2’を設定し、その他の621から652に対応する記憶領域には何も設定せず、データ型に応じて空白または0(ゼロ)を設定する。
次に、演算制御装置200が介護保険情報取得要求ステップS1001の処理が終了したことを受けて、介護保険情報要求機能212を起動し、通信装置204を介して前記生成した介護保険情報231の内容を含むデータをデータベースサーバ11へ出力する。
次に、データベースサーバ11は通信装置304を介してWebサーバ10から介護保険情報231の内容を含むデータを取得する。なお、前記取得したデータはデータベースサーバ11において介護保険情報236として以降説明する。次に、演算制御装置300は前記情報取得時に介護保険情報取得機能311を起動する。起動された介護保険情報取得機能311の処理は介護保険情報取得処理ステップS1101に該当し、前記処理はデータベース320の資格情報テーブル321から前記取得した介護保険情報231に含まれる識別番号を基に、一意にデータを取得し、さらに前記一意に取得したデータに含まれる被保険者番号及び介護保険情報231に含まれる納付額対象月を基に、認定情報テーブル322から宛名情報テーブル326の各テーブルから各々一意にデータを取得する。
次に、演算制御装置300は介護保険情報取得機能311の処理終了を受けて、介護保険情報編集機能312を起動する。起動された介護保険情報編集機能312は前記テーブルから取得した情報を基に、前記取得した介護保険情報236に対して値を設定する。
次に、演算制御装置300は前記起動した介護保険情報編集機能312の処理終了を受けて、介護保険情報出力機能313を起動する。起動された介護保険情報出力機能313は通信装置304を介してWebサーバ10へ介護保険情報236の内容を含むデータを出力する。なお、介護保険情報取得機能311、介護保険情報編集機能312及び介護保険情報出力機能313の処理の詳細は本発明に係らず、その結果である介護保険情報236が本発明に係るため、前記処理の詳細については省略する。
次に、演算制御装置200は前記データベースサーバ11から介護保険情報236の内容を含むデータを取得したことを受けて、出力電文分解機能211を起動する。出力電文分解機能211の処理は出力電文分解処理ステップS1002に示す処理であり、データベースサーバ11から取得した前記データを介護保険情報231に上書き設定し、次に他業務支援システム12から介護保険料賦課情報メッセージ定義514に従うデータの出力を要求されている場合、出力電文分解処理ステップS1002はレスポンス2編集情報223及び介護保険料賦課情報メッセージ定義514を使用して処理を行う。出力電文分解処理ステップS1002の処理フローは後述するが、その処理結果として介護保険料賦課情報メッセージ233を生成する。
次に、演算制御装置200は前記出力電文分解処理S1002の処理終了を受けて、介護保険情報出力機能213を起動する。前記介護保険情報出力機能はその処理として要求応答送信ステップS1003を処理し、通信装置204を介して他業務支援システム12に対して介護保険料賦課情報メッセージ233の内容を含むデータを出力する。ただし、前記処理の詳細は本発明に係らないため詳細については省略する。
図27に示す図は、介護保険情報231のデータ構成の一部701と、記憶装置210に格納された状態の介護保険情報231及び出力電文分解処理ステップS1002の処理結果として生成される介護保険料賦課情報メッセージ233の一部の関係を示した図である。出力電文分解処理ステップS1002の処理のフローチャートは後述する。
図28に示すフローチャートは出力電文分解処理ステップS1002の処理を表す図である。出力電文分解処理ステップS1002は他業務支援システム12から介護保険資格−高額給付情報メッセージ定義512または介護保険料賦課情報メッセージ定義514に従うデータの出力を要求された場合の、両方の場合に実行される処理である。ただし、前記両要求に応じて各々実行される処理が一部異なるため、以下に順に詳細を説明する。
まず、他業務支援システム12より、介護保険資格−高額給付情報メッセージの出力を要求された場合の動作を説明する。出力電文分解処理ステップS1002が開始されると、まずデータベースサーバ11から取得した介護保険情報236の内容を含むデータを介護保険情報231に上書き設定する(ステップS101)。次に、前記要求が介護保険資格−高額給付情報メッセージであるか、またはそれ以外であるかを判定する(ステップS102)。判定の結果、介護保険資格−高額給付情報メッセージが要求されていると判定され(前記判定結果が“YES”)、レスポンス1編集情報222及び介護保険資格−高額給付情報メッセージ定義512を読み込む(ステップS103)。次に、前記読み込んだ512からデータ項目名544を取得する(ステップS105)。なお、前記取得したデータ項目名544は531から543の複数件取得される。次に、前記取得した複数件のデータ項目名544から順に一つのデータ項目名を取得し、前記データ項目名の名称と前記読み込んだレスポンス1編集情報222の要素246の名称と一致するデータ(開始位置242、長さ243、表示属性244及び型245の値)を取得する(ステップS106)。つまり、ステップS106の処理回数が1度目の場合、531のデータ項目名544の“識別番号”と図20に示す247の要素246の“識別番号”が一致するため、247に対する開始位置242の43、長さ243の15、表示属性244の“有”、型245の“文字”を取得する。次に、前記取得した242から245のデータに含まれる表示属性244(“有”または“無”を取り得る)の値が“有”と一致するか判定する(ステップS107)。前記判定の結果、247に対する表示属性244が“有”であることから(前記判定結果が“YES”)、ステップS108の処理を実行する。ステップS108は、前記取得した開始位置242及び長さ243の値を使用して、介護保険情報231に含まれるデータの一部を取得する。つまり、247に対する開始位置242は43、長さ243は15であることから、前記値を用いて、図25に示すように記憶領域におけるデータの先頭を0としてシリアルに格納される介護保険情報231において、43で指定される記憶領域上の位置から43+15=58で指定される記憶領域上に前記識別番号の内容が格納されていると判断し、処理結果として000000000000011を取得する(ステップS108)。次に、前記要求が介護保険資格−高額給付情報メッセージであるか、またはそれ以外であるかを判定する(ステップS109)。判定の結果、介護保険資格−高額給付情報メッセージが要求されていると判定され(前記判定結果が“YES”)、ステップS110の処理を実行する。ステップS110では、前記取得した型245の値が“整数”と一致するか判定する(ステップS110)。判定の結果、247に対する型245は“文字”であることから(前記判定結果が“NO”)、ステップS114を実行する。ステップS114では、前記取得したデータの内容を介護保険資格−高額給付情報メッセージ232に“文字列”として設定する。なお、ステップS110で前記取得した型245に対するデータが“整数”である図20の249等の場合、介護保険情報231から開始位置242及び長さ243によって3000が取得され、前記取得したデータを整数型として介護保険資格−高額給付情報メッセージ232に設定する(ステップS113)。次に、前記取得したデータ項目名544の読み込みが終わっていない次のデータがあるか判定し(ステップS112)、次のデータがある場合(前記判定結果が“YES”)はステップS105の処理を再度行う。対して次のデータが無い場合は(前記判定結果が“NO”)、処理を終了する。つまり、S112の処理回数が1回目である場合は、531に対する次のデータである532が存在するため、判定結果は“YES”としてステップS105を実行する。
ステップS112の判定結果により、図6に示す531から543までに属するデータ項目名544に対してステップS105以降の処理を繰り返し、ステップS112の判定結果が“NO”となって処理が終了した際には、介護保険資格−高額給付情報メッセージ232は介護保険資格−高額給付情報メッセージ定義512に従うデータとして値が設定されている状態となる。なお、図20に示す表示属性244が“無”であるデータが247から249の間のデータに無いことから、レスポンス1編集情報222を使用して出力電文分解処理S1002が実行される場合に、S107の判定結果が“NO”である場合は存在しない。ただし、レスポンス1編集情報222はレスポンス編集情報定義900に従うデータである限り、変更を行っても問題なく、出力電文分解処理ステップS1002は正常に実行される。すなわち、前記変更がなされた場合は、ステップS107の判定結果が“YES”である場合があり得る。つまり、前記変更によって他業務システム12から要求された介護保険資格−高額給付情報メッセージに含まれるデータ項目数を減らすことが可能となる。
次に、他業務支援システム12より、介護保険料賦課情報メッセージの出力を要求された場合の動作を説明する。出力電文分解処理ステップS1002が開始されると、まずデータベースサーバ11から取得した介護保険情報236の内容を含むデータを介護保険情報231に上書き設定する(ステップS101)。次に、前記要求が介護保険資格−高額給付情報メッセージであるか、またはそれ以外であるかを判定する(ステップS102)。判定の結果、介護保険料賦課情報メッセージが要求されていると判定され(前記判定結果が“NO”)、レスポンス2編集情報223及び介護保険料賦課情報メッセージ定義514を読み込む(ステップS104)。次に、前記読み込んだ514からデータ項目名564を取得する(ステップS105)。なお、前記取得したデータ項目名564は561、562及び563の3件取得される。次に、前記取得した複数件のデータ項目名564から順に一つのデータ項目名を取得し、前記データ項目名の名称と前記読み込んだレスポンス2編集情報223の要素256の名称と一致するデータ(開始位置252、長さ253、表示属性254及び型255の値)を取得する(ステップS106)。つまり、ステップS106の処理回数が1度目の場合、561のデータ項目名564の“識別番号”と図21に示す257の要素256の“識別番号”が一致するため、257に対する開始位置252の43、長さ253の15、表示属性254の“有”、型255の“文字”を取得する。次に、前記取得した252から255のデータに含まれる表示属性254(“有”または“無”を取り得る)の値が“有”と一致するか判定する(ステップS107)。前記判定の結果、257に対する表示属性254が“有”であることから(前記判定結果が“YES”)、ステップS108の処理を実行する。ステップS108は、前記取得した開始位置252及び長さ253の値を使用して、介護保険情報231に含まれるデータの一部を取得する。つまり、257に対する開始位置252は43、長さ253は15であることから、前記値を用いて、図27に示すように記憶領域におけるデータの先頭を0としてシリアルに格納される介護保険情報231において、43で指定される記憶領域上の位置から43+15=58で指定される記憶領域上に前記識別番号の内容が格納されていると判断し、処理結果として000000000000011を取得する(ステップS108)。次に、前記要求が介護保険資格−高額給付情報メッセージであるか、またはそれ以外であるかを判定する(ステップS109)。判定の結果、介護保険料賦課情報メッセージが要求されていると判定され(前記判定結果が“NO”)、ステップS111の処理を実行する。ステップS111では、前記取得した型255の値が“整数”と一致するか判定する(ステップS111)。判定の結果、257に対する型255は“文字”であることから(前記判定結果が“NO”)、ステップS116を実行する。ステップS116では、前記取得したデータの内容を介護保険料賦課情報メッセージ233に“文字列”として設定する。なお、ステップS111で前記取得した型255に対するデータが“整数”である図21の258等の場合、介護保険情報231から開始位置252及び長さ253によって5000が取得され、前記取得したデータを整数型として介護保険料賦課情報メッセージ233に設定する(ステップS115)。次に、前記取得したデータ項目名564の読み込みが終わっていない次のデータがあるか判定し(ステップS112)、次のデータがある場合(前記判定結果が“YES”)はステップS105の処理を再度行う。対して次のデータが無い場合は(前記判定結果が“NO”)、処理を終了する。つまり、ステップS112の処理回数が1回目である場合は、561に対する次のデータである562が存在するため、判定結果は“YES”としてステップS105を実行する。
ステップS112の判定結果により、図8に示す561、562及び563に属するデータ項目名564に対してステップS105以降の処理を繰り返し、ステップS112の判定結果が“NO”となって処理が終了した際には、介護保険料賦課情報メッセージ233は介護保険料賦課情報メッセージ定義514に従うデータとして値が設定されている状態となる。なお、図21に示す表示属性254が“無”であるデータが257から259の間のデータに無いことから、レスポンス2編集情報223を使用して出力電文分解処理ステップS1002が実行される場合に、ステップS107の判定結果が“NO”である場合は存在しない。ただし、レスポンス2編集情報223はレスポンス編集情報定義900に従うデータである限り、変更を行っても問題なく、出力電文分解処理ステップS1002は正常に実行される。すなわち、前記変更がなされた場合は、ステップS107の判定結果が“YES”である場合があり得る。つまり、前記変更によって他業務システム12から要求された介護保険料賦課情報メッセージに含まれるデータ項目数を減らすことが可能となる。
前記レスポンス1編集情報222またはレスポンス2編集情報223は前記のとおり、レスポンス編集情報定義900に従うデータであれば変更を行っても出力電文分解処理ステップS1002は正常に動作する。つまり、上記222または223の変更によって出力電文分解処理ステップS1002の処理結果は変化するが、前記変化はプログラムコーディングによる処理方法の変化と同等の処理結果をもたらすため、プログラムコーディングを行わずとも、他業務支援システム12から介護保険業務ユニットのデータ構成に含まれないデータ項目のデータを迅速に出力する機能を、介護保険業務支援システム14が有することができるようになることを示す。
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、上記実施の形態によれば、介護保険業務ユニットのデータ構成に含まれないデータ項目のデータを出力する処理機能を有する介護業務支援システムに改造するため、前記(3)及び(4)で示したプログラムのコーディング作業を不要にできるため、多大な開発時間及び開発費用を必要とする可能性を低減することができる。これにより、介護保険業務ユニットのデータ構成に含まれないデータ項目のデータを出力することができるため、他業務支援システムからのデータ出力の要求に対して、迅速にデータを出力でき、シームレスな連携によるサービスの実施が可能になる。
また、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。