JP5055187B2 - 時計装置 - Google Patents

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Description

本発明は、蛍光素材を用いることによってその表示機能及び装飾性を向上して
なる時計装置に関する。
一般に、文字板や指針を照明する方法としては、文字板や指針の要所に蛍光素材を設けて発光部とし、その発光部に発光手段の紫外線を照射する方法が知られている。蛍光素材は、ルミネッセンスにより光を放出する。つまり、紫外線等の特定波長の光によって励起されて可視光を放出する。尚、通常の蛍光素材は、励起の光を止めると可視光の放出も直ぐに止まる発光寿命が短いものである。但し、発光寿命が長いもの、すなわち光をためて発光する性状のものもあり、これが蓄光素材と呼ばれるものである。
蛍光素材を利用することによれば、暗所における時刻の表示機能を向上することが可能である。また、装飾性が向上するという利点もある。この種の時計は、特許文献1乃至6にも開示されている。
特開平7−174866号公報 特開平7−55958号公報 特開平8−95509号公報 特開平9−26484号公報 特開平11−281764号公報 特開2000−292558号公報
さて近年、時計の機能及びデザインはますます多様化されており、前述した蛍光素材についても、これをより有効に利用すべく更なる工夫が求められている。例えば、文字板や指針に蛍光素材を設ける場合、通常は、蛍光素材を含む塗料をそれらの構成部材の表面に塗布するところ、その蛍光素材に対する発光手段の光の照射効率が非常に重要な問題とされる。特に、壁掛け時計や置き時計のような比較的大型の時計であれば、発光手段と蛍光素材との距離も長くなるので、十分な光量を確保するための構造的工夫が必要となる。また、発光手段については、文字板の蛍光素材に光を照射する発光手段と、指針の蛍光素材に光を照射する発光手段とをそれぞれ設けることも可能であるが、部品点数を削減する点では、それらの発光手段を共通化することが望ましい。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、指針の指針発光部に設けられた蛍光素材を励起するにあたり、その構造をより合理化してなる時計装置を提供することである。
本願第1請求項に記載した発明は、文字板と、前記文字板の正面に配置された指針と、前記指針を回転するムーブメントとを備えた時計装置において、前記文字板は、蛍光素材が設けられた文字板発光部を備えるとともに、前記指針は、蛍光素材が設けられた指針発光部を備え、前記文字板の側部には、蛍光素材を励起する光を前記文字板発光部及び前記指針発光部に照射する発光手段を設け、前記文字板は、導光体からなる部材であって、前記発光手段に対応する位置に前記発光手段の光をその内部に入射する端面を備え、前記文字板発光部には、前記端面から入射した光がもたらされ、更に、前記発光手段の正面側には、前記発光手段の光を反射する反射面を設け、前記指針発光部には、前記反射面に反射した光がもたらされるようにしたものであって、前記指針発光部は、導光体からなるプレート状の部材を前記指針に装着するとともに、前記文字板と対向する面に前記蛍光素材を設けてなり、前記発光手段の光は、前記反射面に反射して前記指針発光部の前面から前記指針発光部の内部に入射して前記蛍光素材にもたらされると同時に、前記指針発光部の厚さ方向の面から前記指針発光部の内部に入射して前記蛍光素材にもたらされ、前記指針の正面からは、前記導光体を透して前記蛍光素材の放射する可視光が見えるようにした構成の時計装置である。
本願第2請求項に記載した発明は、請求項1において、前記指針には、前記指針発光部を装着する孔部を設け、前記指針発光部は、前記指針の正面側に位置決めされる鍔部を備え、前記指針の正面側から前記孔部に貫通して装着し、前記発光手段の光は、前記孔部から前記文字板側に食み出した前記指針発光部の厚さ方向の面から前記指針発光部の内部に入射するようにした構成の時計装置である。
本願第3請求項に記載した発明は、文字板と、前記文字板の正面に配置された指針と、前記指針を回転するムーブメントとを備えた時計装置において、前記文字板は、蛍光素材が設けられた文字板発光部を備えるとともに、前記指針は、蛍光素材が設けられた指針発光部を備え、前記文字板の側部には、蛍光素材を励起する光を前記文字板発光部及び前記指針発光部に照射する発光手段を設け、前記文字板は、導光体からなる部材であって、前記発光手段に対応する位置に前記発光手段の光をその内部に入射する端面を備え、前記文字板発光部には、前記端面から入射した光がもたらされ、更に、前記発光手段の正面側には、前記発光手段の光を反射する反射面を設け、前記指針発光部には、前記反射面に反射した光がもたらされるようにしたものであって、前記発光手段は、前記指針の回転軸を中心に等角ピッチで複数個配置し、当該時計装置の筐体は、前記文字板及び前記指針を覆う透明カバーを備え、前記反射面は、印刷又は蒸着により前記透明カバーの裏側の面、又は表側の面に設けられており正面側から見たその形状が前記文字盤及び前記指針を囲むリング状となっている構成の時計装置である。
本発明によれば、文字板発光部及び指針発光部に設けられた蛍光素材を励起するにあたり、その構造をより合理化してなる時計装置を得ることができる。
以下に、本発明の実施例を図1乃至図4に基づいて説明する。本例の時計装置1は、標準時刻電波を受信して、その標準時刻電波の情報に基づいて表示時刻を修正するアナログ式の電波修正時計である。この時計装置1は、当該時計装置1を制御する所要のプログラムを格納した制御手段(図示はせず)と、文字板100と、文字板100の正面に配置された指針210,220,230と、指針210,220,230を回転するムーブメント300と、それらを収納する筐体400と備えている。文字板100及び指針210,220,230は、筐体400の正面に支持された透明カバー410に覆われている。時刻表示部は、文字板100及び指針210,220,230にて構成されている。図中の10は、標準時刻電波を受信するためのアンテナである。
文字板100としては、導光体からなる所定の形状のプレートを採用している。この文字板100は、蛍光素材が設けられた文字板発光部110,120,130を備えたものである。文字板発光部110,120,130は、文字板100の裏面に蛍光素材を含む塗料を塗布して設けられている。
指針としては、時針210、分針220、及び秒針230を備えている。また、時針210及び分針220は、蛍光素材が設けられた指針発光部211,221をそれぞれ備えたものである。ムーブメント300は、文字板100の背部に設けられており、文字板100の正面側に突出した指針パイプ310を介して各指針210,220,230をそれぞれ所定の速度で回転する構成となっている。文字板100の中央には、指針パイプ310を貫通する通孔101が設けられている。時針210、分針220、及び秒針230は、共通の回転軸Aを中心に回転する。
また、筐体400の見返し部の内部において、文字板100の側部には、蛍光素材を励起する光を文字板発光部110,120,130及び指針発光部211,221に照射する発光手段500が設けられている。発光手段500としては、紫外線を放射するLED、いわゆるブラックライトを採用しており、各発光部110,120,130,211,221に設けられた蛍光素材は、紫外線によって励起され、可視光を放出する。
発光手段500は、指針210,220,230の回転軸Aを中心に等角ピッチで複数個配置している。図例では、120°の間隔で3個のブラックライトを文字板100の中央方向に向けて配置している。
文字板100は、導光体からなる部材であって、各発光手段500に対応する位置には、発光手段500の光を文字板100の内部に入射する所定の形状の端面102が設けられている。文字板100の背面には、文字板発光部110,120,130を含めてその表面全体を覆うように白色系のシート103が設けられている。文字板発光部110,120,130には、各端面102から文字板100の内部に入射した光がもたらされる構成となっている。
また、文字板100の背部には、環境の明るさを検出するための光センサ600が設けられており、文字板100の要所には、光センサ600に対応する透光部104が設けられている。制御手段は、環境が暗くなるとかかる発光手段500の点灯を開始し、明るくなると点灯を終了する。例えば、夜間に部屋の照明を消すと、それに伴い発光手段500が点灯し、文字板発光部110,120,130が光る。発光手段500は、日が昇り明るくなると消灯する。
本例の場合、文字板100の文字板発光部としては、回転軸Aを中心とする同心円状の第1リング部110及び第2リング部120、並びに、時刻の指標部130が設けられている。第1リング部110及び第2リング部120は、暗所における時刻表示機能を向上すべく、工夫が施されたものとなっている。
本例の前提として、時針210及び分針220は、回転軸Aから時針210の先端までの寸法L1よりも、回転軸Aから分針220の先端までの寸法L2が長いものとなっている。秒針230の寸法は、特に限定はしないが、その幅が時針210の幅や分針220の幅よりも細いことが容易に判別できる程度のものとなっている。
そして、第1リング部110の内周の半径R1は、回転軸Aから時針210の先端までの寸法L1よりも小さく設定し、第2リング部120の内周の半径R2は、回転軸Aから時針210の先端までの寸法L1よりも大きく且つ回転軸Aから分針220の先端までの寸法L2よりも小さく設定している。
このような構成によると、暗所において各指針210,220,230の全体を目視することが不可能な場合であっても、それらの位置を容易に認識することが可能となる。すなわち、暗所において第1リング部110及び第2リング部120を見ると、第1リング部110には時針210及び分針220によって遮られる部分ができる。第2リング部120には、分針220によって遮られる部分ができる。故に、時針210及び分針220の全体が見えずとも、一見してそれらの位置を判別しつつ認識することが可能である。見易さの点では、第1リング部110及び第2リング部120の蛍光色を異ならしめると、一層効果的である。また、第1リング部110及び第2リング部120は、規則性のある模様によって形成されたものであってもよい。
次に、第1指針発光部211及び第2指針発光部221について説明する。これらの指針発光部211,221は、時針210及び分針220を構成する部材の正面に蛍光素材を含む塗料を塗布して設けられている。本例の場合、発光手段500の正面側には、発光手段500の光を反射する反射面411が設けられており、これらの指針発光部211,221には、反射面411に反射した光がもたらされる構成となっている。
透明カバー410は、その中央が前方に膨出したパラボラ型のものであり、反射面411は、透明カバーの裏側の面、又は表側の面に印刷又は蒸着して設けられている。反射面411の形状は、文字板100及び指針210,220,230を囲むリング状となっている。発光手段500の指向特性、及び反射面411の位置や角度は、指針発光部211,221の移動域に十分な光量がもたらされるように設定されている。尚、透明カバー410には、紫外線をカットする紫外線防止膜が設けられている。発光手段500が放射する紫外線は、ほぼ外部に漏れることはない。
尚、文字板発光部110,120,130及び指針発光部211,221に振り分けられる発光手段500光量は、発光手段500の配置位置を文字板100の厚さ方向にずらすことにより、微調整することが可能である。
以上説明した本例の時計装置によると、比較的大型の時計であっても、文字板発光部110,120,130及び指針発光部211,221を共通の発光手段500にて効率よく光らせることができる尚、本例における各部の構成は、特許請求の範囲に記載した技術的範囲において適宜に設計変更が可能であり、図例説明したものに限定されないことは勿論である。
例えば、文字板100の端面102の形状は、図5に示すように、適宜に設定することが可能である。同図に示す端面102は、図3に示すものを半分にしたものであり、これにより、指針発光部211,221にもたらされる光量が比較的多くなる構成となっている。
また、指針発光部211,221には、反射面411に反射した光が斜め前方から照射される。故に、指針210,220の構成部材には、指針発光部211,221に照射される光量を増加すべく、図6に示すように、適宜角度θを設定してもよい。
更に、発光手段として紫外線及び可視光を放射するLEDを採用するとともに、文字板発光部や指針発光部の裏面に印刷や微細な凹凸を設け、これに発光手段の可視光を照射するように構成してもよい。つまり、文字板発光部や指針発光部がルミネッセンスによる光と反射光とによって発光するように構成することも可能である。
とりわけ、本例の時計装置1は、電波修正時計であり、受信環境が向上する夜間に、自動的に標準時刻電波を受信するものとなっている。標準時刻電波を受信する間は、ノイズの影響を回避するために発光手段500を消灯する。ここで、発光寿命が短い通常の蛍光素材のみの場合は、文字板発光部110,120,130及び指針発光部211,221の光が失われて、時刻の確認が不可能となる。そこで、適量の蓄光素材を含む蛍光素材を用いることにより、文字板発光部110,120,130及び指針発光部211,221の光が完全に失われる事態を回避することも可能である。文字板発光部110,120,130及び指針発光部211,221は、発光手段500の光が断たれても、ある程度の時間は燐光を放ち、標準時刻電波の受信は、その間に行われる。このような構成によると、受信時においても時刻表示機能を確保することができ、極めて合理的である。
次に、本発明の他の実施例を図7乃至図10に基づいて説明する。本例の指針発光部211,221は、導光体からなるプレート状の部材を指針210,220に装着するとともに、文字板100と対向する面に蛍光素材を設けてなるものである。発光手段500の光は、指針発光部211,221の厚さ方向の面から指針発光部211,221の内部に入射して蛍光素材にもたらされる。指針210,220の正面からは、導光体を透して蛍光素材の放射する可視光が見える構成となっている。
時針210の要所には、指針パイプ310を装着する孔部、すなわち指針パイプ装着部210aと、第1指針発光部211を装着する孔部、すなわち指針発光部装着部210bが設けられている。また同様に、本例の分針220の要所には、指針パイプ310を装着する孔部、すなわち指針パイプ装着部220aと、第2指針発光部221を装着する孔部、すなわち指針発光部装着部220bが設けられている。
図例した第1指針発光部211は、時針210の正面側から指針発光部装着部210bに貫通して装着される。この第1指針発光部211は、所定の厚さの本体部211aと、時針210の正面側に位置決めされる鍔部211bとを備えるとともに、本体部211aの文字板100側の面に蛍光素材を含む塗料211cを塗布してなるものである。本体部211aは、指針発光部装着部210bに対し圧入、フック止め、溶着、又は接着により固定されている。
指針発光部500の光は、指針発光部装着部210bから文字板100側に食み出した本体部211aの側面、すなわち第1指針発光部211の厚さ方向の面から第1指針発光部211の内部に入射し、蛍光素材にもたらされる。時針210が回転していようとも、第1指針発光部211の厚さ方向の面には、常に発光手段500の光が十分に照射される。そして、蛍光素材が励起されると、時針210を正面から見た場合、第1指針発光部211が光って見える。塗料211cの表面には、更に光の反射手段を印刷又は蒸着して設けてもよい。かかる反射手段を設けることによれば、文字板100側に漏れる光を防止することができ、光量のロスを低減することが可能である。
図9中の白矢印aは、反射面411に反射して第1指針発光部211にもたらされる光の方向を示している。白矢印bは、反射面411に反射せずに発光手段500から直接第1指針発光部211にもたらされる光の方向を示している。白矢印cは、蛍光素材が導光体を透して放射する可視光の方向を示している。尚、第2指針発光部221の構成は、第1指針発光部211の構成と同様である。故に図示は省略する。
本例によると、指針発光部に対する光の照射効率は、反射面からの光と、発光部から直接もたらされる光とによって、更に向上させることができる。すなわち、蛍光素材を含む塗料を指針の表面に塗布した場合は、文字板の側部に設けた発光手段から直接光を当てることは不可能又は困難であるところ、本例によれば、導光体からなる指針発光部の厚さ方向の面からも指針発光部の内部に光を入射するので、光の照射効率が確実に向上するという利点がある。
本発明の時計装置は、夜間における時刻表示機能を備えた壁掛け時計や置き時計として好適に利用することが可能である。
本発明の実施例に係り、時計装置を示す正面図である。 本発明の実施例に係り、時計装置を示す側面図である。 本発明の実施例に係り、文字板を示す正面図である 本発明の実施例に係り、時計装置の要部を示す側面図である。 本発明の実施例に係り、文字板を示す正面図である 本発明の実施例に係り、時計装置の要部を示す側面図である。 本発明の実施例に係り、時計装置の要部を示す側面図である。 本発明の実施例に係り、(a)は時針の正面図、(b)は時針の側面断面図、(c)は分針の正面図、(d)は分針の側面断面図である。 本発明の実施例に係り、指針発光部を装着した時針の要部を示す側面図である。 本発明の実施例に係り、図9の分解図である。
符号の説明
1 電波修正時計
10 アンテナ
100 文字板
101 通孔
102 端面
103 シート
104 透光部
110 第1リング部(文字板発光部)
120 第2リング部(文字板発光部)
130 時刻の指標部(文字板発光部)
210 時針(指針)
210a 指針パイプ装着部
210b 指針発光部装着部
211 第1指針発光部
211a 本体部
211b 鍔部
211c 塗料
220 分針(指針)
220a 指針パイプ装着部
220b 指針発光部装着部
221 第2指針発光部
230 秒針(指針)
300 ムーブメント
310 指針パイプ
400 筐体
410 透明カバー
411 反射面
500 発光手段
600 光センサ
A 回転軸

Claims (3)

  1. 文字板と、前記文字板の正面に配置された指針と、前記指針を回転するムーブメントとを備えた時計装置において、
    前記文字板は、蛍光素材が設けられた文字板発光部を備えるとともに、前記指針は、蛍光素材が設けられた指針発光部を備え、
    前記文字板の側部には、蛍光素材を励起する光を前記文字板発光部及び前記指針発光部に照射する発光手段を設け、
    前記文字板は、導光体からなる部材であって、前記発光手段に対応する位置に前記発光手段の光をその内部に入射する端面を備え、前記文字板発光部には、前記端面から入射した光がもたらされ、
    更に、前記発光手段の正面側には、前記発光手段の光を反射する反射面を設け、前記指針発光部には、前記反射面に反射した光がもたらされるようにしたものであって、
    前記指針発光部は、導光体からなるプレート状の部材を前記指針に装着するとともに、前記文字板と対向する面に前記蛍光素材を設けてなり、
    前記発光手段の光は、前記反射面に反射して前記指針発光部の前面から前記指針発光部の内部に入射して前記蛍光素材にもたらされると同時に、前記指針発光部の厚さ方向の面から前記指針発光部の内部に入射して前記蛍光素材にもたらされ、
    前記指針の正面からは、前記導光体を透して前記蛍光素材の放射する可視光が見えるようにしたことを特徴とする時計装置。
  2. 前記指針には、前記指針発光部を装着する孔部を設け、
    前記指針発光部は、前記指針の正面側に位置決めされる鍔部を備え、前記指針の正面側から前記孔部に貫通して装着し、
    前記発光手段の光は、前記孔部から前記文字板側に食み出した前記指針発光部の厚さ方向の面から前記指針発光部の内部に入射するようにしたことを特徴とする請求項1記載の時計装置。
  3. 文字板と、前記文字板の正面に配置された指針と、前記指針を回転するムーブメントとを備えた時計装置において、
    前記文字板は、蛍光素材が設けられた文字板発光部を備えるとともに、前記指針は、蛍光素材が設けられた指針発光部を備え、
    前記文字板の側部には、蛍光素材を励起する光を前記文字板発光部及び前記指針発光部に照射する発光手段を設け、
    前記文字板は、導光体からなる部材であって、前記発光手段に対応する位置に前記発光手段の光をその内部に入射する端面を備え、前記文字板発光部には、前記端面から入射した光がもたらされ、
    更に、前記発光手段の正面側には、前記発光手段の光を反射する反射面を設け、前記指針発光部には、前記反射面に反射した光がもたらされるようにしたものであって、
    前記発光手段は、前記指針の回転軸を中心に等角ピッチで複数個配置し、
    当該時計装置の筐体は、前記文字板及び前記指針を覆う透明カバーを備え、
    前記反射面は、印刷又は蒸着により前記透明カバーの裏側の面、又は表側の面に設けられており正面側から見たその形状が前記文字盤及び前記指針を囲むリング状となっていることを特徴とする時計装置。
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