JP5053830B2 - 施設稼動シミュレーション装置及び施設稼動シミュレーションプログラム - Google Patents

施設稼動シミュレーション装置及び施設稼動シミュレーションプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5053830B2
JP5053830B2 JP2007340065A JP2007340065A JP5053830B2 JP 5053830 B2 JP5053830 B2 JP 5053830B2 JP 2007340065 A JP2007340065 A JP 2007340065A JP 2007340065 A JP2007340065 A JP 2007340065A JP 5053830 B2 JP5053830 B2 JP 5053830B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parameter
analysis
facility
parameter group
model
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007340065A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009163341A (ja
Inventor
浩明 金谷
洋子 瀬戸
朋子 渡邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Corp
Original Assignee
Takenaka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takenaka Corp filed Critical Takenaka Corp
Priority to JP2007340065A priority Critical patent/JP5053830B2/ja
Publication of JP2009163341A publication Critical patent/JP2009163341A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5053830B2 publication Critical patent/JP5053830B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

本発明は、施設の稼動状況をシミュレーションするための施設稼動シミュレーション装置及び施設稼動シミュレーションプログラムに関する。
病院や公共機関を含む各種の施設では、施設経営の効率化やサービス向上の観点から、施設の稼動効率を高めることが求められる。この稼動効率を高めるためには、施設の稼動状況を把握し、この稼動状況を改善するための施策を講じることが必要である。ここで、既設の施設に対しては、実際の稼動状況をモニタリング等によって把握できるため、稼動状況の把握が比較的容易である。しかしながら、新設の施設に対しては、稼動状況をモニタリングすることができないため、シミュレーションにて稼動状況を把握することが求められる。また、既設の施設に対しても、各種の稼動条件を変えた場合の稼動状況を把握したい場合があるため、シミュレーションにて稼動状況を把握することが有用になる。
このような点に鑑みて、従来、施設の稼動状況をシミュレーションするための装置が提案されている。例えば特許文献1には、行動パターンデータの生成装置が開示されている。この装置は、特定の施設の利用者の行動パターンを構成するタスクを予め記憶する記憶手段や、このタスクや利用者属性に基づいて行動パターンデータを生成する生成手段を備えて構成されており、生成手段にて生成された行動パターンデータを用いてシミュレーションを行うことで、比較的容易にシミュレーションを行なうことができる。
特開2005−50244号公報
しかしながら、このような従来のシミュレーション装置は、固定的な稼動条件下での稼動状況を把握するためには有用であるが、様々な稼動条件を想定しながら稼動状況を分析することには不向きであった。すなわち、従来のシミュレーション装置では、最初にシミュレーションを行う際、ユーザが初期の稼動条件を設定して処理を起動することで、この稼動条件の下でのシミュレーション結果を得ることができる。しかしながら、実際には、一度のシミュレーションで満足な結果を得ることは困難であり、初期の稼動条件以外にも、施設利用者の人数や属性、施設職員の人数や能力、機器の台数や能力、あるいは施設の構成の如きパラメータを変えた様々な稼動条件でシミュレーション結果を得ることで、いかなる条件が経営効率や施設稼働率の向上に貢献するのかを分析したい場合がある。
このように稼動条件を変えて再度のシミュレーションを行う場合、従来は、ユーザが稼動条件を自ら変更した上で処理を起動する必要があった。従って、シミュレーション装置のユーザは、所望のシミュレーション結果を得るためにどのように稼動条件を変更すべきかについて自ら理解している必要があり、稼動条件とシミュレーション結果との因果関係を把握していることが求められていた。
しかしながら、稼動条件を構成するパラメータの種類や設定範囲は膨大であり、稼動条件とシミュレーション結果との因果関係を把握することは実際には困難であったので、稼動条件を場当たり的に変更して多数のシミュレーションを繰り返す等、シミュレーション効率が低下するという問題があった。
このような問題は、シミュレーション装置のユーザが、当該シミュレーション装置の専門家ではない場合に特に顕著であった。例えば、病院の稼動状況をシミュレーションする場合、病院の経営者が自らシミュレーション装置を操作することが想定されるが、膨大なパラメータの意味を把握した上でこれらを個別的に設定することには無理があり、稼動条件設定の簡素化が希求されていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、所望のシミュレーション結果を得るための稼動条件の設定を容易に行なうことができ、シミュレーション効率を向上させることができる、施設稼動シミュレーション装置及び施設稼動シミュレーションプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の本発明は、施設の稼動体系を特定する複数の稼動モデルの中から1つの稼動モデルを選択する施設稼動シミュレーション装置であって、前記施設を稼動させるための複数種類のリソースの各々の稼動条件を規定するパラメータを組み合わせて構成された複数のパラメータ群であり、これら複数種類のリソースに対して共通に設定された複数のパラメータカテゴリー毎の稼動条件を規定するパラメータを組み合わせて構成された複数のパラメータ群であって、前記稼動モデルに対して標準的に使用されるパラメータ群である標準パラメータ群を、前記複数の稼動モデル毎に特定するパラメータ設定情報、を格納するパラメータ設定情報格納手段と、前記標準パラメータ群に含まれるパラメータに対して変更すべきパラメータを、前記複数の稼動モデルの各々に対して複数の変更順位毎に特定するパラメータ変更ロジック情報、を格納するパラメータ変更ロジック情報格納手段と、前記複数の稼動モデルの中から稼動分析の対象になる稼動モデルを選択する稼動モデル選択手段と、前記稼動モデル選択手段にて選択された稼動モデルに対応する前記パラメータ群を前記パラメータ設定情報格納手段及び前記パラメータ変更ロジック情報格納手段を参照して取得し、当該取得したパラメータ群にて規定される稼動条件にて前記施設を稼動させた際の稼動状況に関する分析を行う稼動分析手段と、前記稼動分析手段による分析結果が、所定方法にて取得された目標値に合致しているか否かを判定する判定手段とを備え、前記稼動モデル選択手段は、前記複数の稼動モデルの中から、最初の稼動分析の対象になる稼動モデルを選択し、前記稼動分析手段は、前記稼動モデル選択手段にて最初の稼動分析の対象になる稼動モデルが選択された場合には、当該選択された稼動モデルに対応する標準パラメータ群を前記パラメータ設定情報格納手段から取得し、当該取得した標準パラメータ群にて規定される稼動条件にて前記施設を稼動させた際の稼動状況に関する分析を行い、前記判定手段は、前記標準パラメータ群にて規定される稼動条件にて前記施設を稼動させた際の稼動状況に関する前記稼動分析手段の分析結果が、前記目標値に合致しているか否かを判定し、前記稼動分析手段は、前記標準パラメータ群に対応する前記分析結果が前記目標値に合致していないと前記判定手段にて判定された場合には、前記稼動モデル選択手段にて最初の稼動分析の対象になるものとして選択された稼動モデルに対応するパラメータであって変更順位が1番目に早いパラメータを前記パラメータ変更ロジック情報格納手段を参照して特定し、当該特定された1番目に早いパラメータに基づいて前記標準パラメータ群に含まれるパラメータを変更することにより、2番目の分析処理に使用するパラメータ群を生成し、当該生成した2番目の分析処理に使用するパラメータ群にて規定される稼動条件にて前記施設を稼動させた際の稼動状況に関する分析を行い、前記判定手段は、前記稼動分析手段による分析結果であって、前記2番目の分析処理に使用するパラメータ群にて規定される稼動条件にて前記施設を稼動させた際の稼動状況に関する分析結果が、所定方法にて取得された目標値に合致しているか否かを判定し、前記稼動分析手段は、前記2番目の分析処理に使用するパラメータ群に対応する前記分析結果が前記目標値に合致していないと前記判定手段にて判定された場合には、前記稼動モデル選択手段にて最初の稼動分析の対象になるものとして選択された稼動モデルに対応するパラメータであって変更順位が2番目に早いパラメータを前記パラメータ変更ロジック情報格納手段を参照して特定し、当該特定されたパラメータに基づいて前記2番目の分析処理に使用したパラメータ群に含まれるパラメータを変更することにより、3番目の分析処理に使用するパラメータ群を生成し、当該生成した3番目の分析処理に使用するパラメータ群にて規定される稼動条件にて前記施設を稼動させた際の稼動状況に関する分析を行い、前記判定手段は、前記稼動分析手段による分析結果であって、前記3番目の分析処理に使用するパラメータ群にて規定される稼動条件にて前記施設を稼動させた際の稼動状況に関する分析結果が、所定方法にて取得された目標値に合致しているか否かを判定し、以降、前記判定手段にて前記分析結果が前記目標値に合致していると判定される迄、前記稼動モデル選択手段にて最初の稼動分析の対象になるものとして選択された稼動モデルに対応するパラメータであって変更順位が次順となるパラメータを前記パラメータ変更ロジック情報格納手段を参照して特定し、当該特定されたパラメータに基づいて前回の分析処理に使用したパラメータ群に含まれるパラメータを変更することにより、次順の分析処理に使用するパラメータ群を生成し、当該生成した次順の分析処理に使用するパラメータ群にて規定される稼動条件にて前記施設を稼動させた際の稼動状況に関する分析を行うことを特徴とする。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の本発明において、前記稼動分析手段は、前記施設を利用する利用者の当該施設における滞在時間を算定する際、前記パラメータ群に含まれる動線の値を所定の移動平均速度で除算することで、当該利用者の移動時間を算定し、当該算定した移動時間に基づいて前記滞在時間を算定することを特徴とする。
請求項3に記載の本発明は、施設の稼動体系を特定する複数の稼動モデルの中から1つの稼動モデルを選択する施設稼動シミュレーションプログラムであって、前記施設を稼動させるための複数種類のリソースの各々の稼動条件を規定するパラメータを組み合わせて構成された複数のパラメータ群であり、これら複数種類のリソースに対して共通に設定された複数のパラメータカテゴリー毎の稼動条件を規定するパラメータを組み合わせて構成された複数のパラメータ群であって、前記稼動モデルに対して標準的に使用されるパラメータ群である標準パラメータ群を、前記複数の稼動モデル毎に特定するパラメータ設定情報、を格納するパラメータ設定情報格納手段と、前記標準パラメータ群に含まれるパラメータに対して変更すべきパラメータを、前記複数の稼動モデルの各々に対して複数の変更順位毎に特定するパラメータ変更ロジック情報、を格納するパラメータ変更ロジック情報格納手段と、を備えたコンピュータに対して、前記施設の稼動分析を実行させるための施設稼動シミュレーションプログラムにおいて、前記コンピュータを、前記複数の稼動モデルの中から稼動分析の対象になる稼動モデルを選択する稼動モデル選択手段と、前記稼動モデル選択手段にて選択された稼動モデルに対応する前記パラメータ群を前記パラメータ設定情報格納手段及び前記パラメータ変更ロジック情報格納手段を参照して取得し、当該取得したパラメータ群にて規定される稼動条件にて前記施設を稼動させた際の稼動状況に関する分析を行う稼動分析手段と、前記稼動分析手段による分析結果が、所定方法にて取得された目標値に合致しているか否かを判定する判定手段、として機能させるためのプログラムであり、前記稼動モデル選択手段は、前記複数の稼動モデルの中から、最初の稼動分析の対象になる稼動モデルを選択し、前記稼動分析手段は、前記稼動モデル選択手段にて最初の稼動分析の対象になる稼動モデルが選択された場合には、当該選択された稼動モデルに対応する標準パラメータ群を前記パラメータ設定情報格納手段から取得し、当該取得した標準パラメータ群にて規定される稼動条件にて前記施設を稼動させた際の稼動状況に関する分析を行い、前記判定手段は、前記標準パラメータ群にて規定される稼動条件にて前記施設を稼動させた際の稼動状況に関する前記稼動分析手段の分析結果が、前記目標値に合致しているか否かを判定し、前記稼動分析手段は、前記標準パラメータ群に対応する前記分析結果が前記目標値に合致していないと前記判定手段にて判定された場合には、前記稼動モデル選択手段にて最初の稼動分析の対象になるものとして選択された稼動モデルに対応するパラメータであって変更順位が1番目に早いパラメータを前記パラメータ変更ロジック情報格納手段を参照して特定し、当該特定された1番目に早いパラメータに基づいて前記標準パラメータ群に含まれるパラメータを変更することにより、2番目の分析処理に使用するパラメータ群を生成し、当該生成した2番目の分析処理に使用するパラメータ群にて規定される稼動条件にて前記施設を稼動させた際の稼動状況に関する分析を行い、前記判定手段は、前記稼動分析手段による分析結果であって、前記2番目の分析処理に使用するパラメータ群にて規定される稼動条件にて前記施設を稼動させた際の稼動状況に関する分析結果が、所定方法にて取得された目標値に合致しているか否かを判定し、前記稼動分析手段は、前記2番目の分析処理に使用するパラメータ群に対応する前記分析結果が前記目標値に合致していないと前記判定手段にて判定された場合には、前記稼動モデル選択手段にて最初の稼動分析の対象になるものとして選択された稼動モデルに対応するパラメータであって変更順位が2番目に早いパラメータを前記パラメータ変更ロジック情報格納手段を参照して特定し、当該特定されたパラメータに基づいて前記2番目の分析処理に使用したパラメータ群に含まれるパラメータを変更することにより、3番目の分析処理に使用するパラメータ群を生成し、当該生成した3番目の分析処理に使用するパラメータ群にて規定される稼動条件にて前記施設を稼動させた際の稼動状況に関する分析を行い、前記判定手段は、前記稼動分析手段による分析結果であって、前記3番目の分析処理に使用するパラメータ群にて規定される稼動条件にて前記施設を稼動させた際の稼動状況に関する分析結果が、所定方法にて取得された目標値に合致しているか否かを判定し、以降、前記判定手段にて前記分析結果が前記目標値に合致していると判定される迄、前記稼動モデル選択手段にて最初の稼動分析の対象になるものとして選択された稼動モデルに対応するパラメータであって変更順位が次順となるパラメータを前記パラメータ変更ロジック情報格納手段を参照して特定し、当該特定されたパラメータに基づいて前回の分析処理に使用したパラメータ群に含まれるパラメータを変更することにより、次順の分析処理に使用するパラメータ群を生成し、当該生成した次順の分析処理に使用するパラメータ群にて規定される稼動条件にて前記施設を稼動させた際の稼動状況に関する分析を行う
請求項1、に記載の本発明によれば、稼動モデル選択手段にて選択された稼動モデルに対応するパラメータ群によって分析処理を行うことができ、膨大なパラメータの意味を把握したり、これらパラメータを個別的に設定することなく、稼動モデルを自動又は手動で選択することで稼動分析を行うことができるので、稼動条件の設定を容易に行なうことができ、シミュレーション効率を向上させることができる。
また、標準パラメータ群の一部のパラメータを稼動モデルに応じて変更することで、稼動モデルの相違をパラメータに反映した上で、稼動分析を行うことができる。特に、全てのパラメータを稼動モデル毎に設定する場合に比べて、変更対象になる一部のパラメータのみを稼動モデル毎に設定しておけばよいので、パラメータの設定や管理が容易になる。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る施設稼動シミュレーション装置及び施設稼動シミュレーションプログラムを実施するための最良の形態について詳細に説明する。まず、各実施の形態の基本的概念や具体的内容について説明し、次に、各実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、各実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔実施の形態1〕
実施の形態1について説明する。この形態は、稼動モデルを複数階層に階層化した形態である。
(基本的概念)
最初に、本実施の形態の基本的概念について説明する。この実施の形態に係る施設稼動シミュレーション装置(以下「本装置」)及び施設稼動シミュレーションプログラム(以下「本プログラム」)は、施設の稼動状況を分析して数値化又は図表化して出力するものである。ここで「施設」の具体的内容は任意であり、病院や診療所の如き医療施設、役所や図書館の如き公共施設、及び百貨店やオフィスビルの如き商業施設を含む。以下では、病院の稼動状況をシミュレーションする例について説明する。
図1は、本実施の形態に係る施設稼動シミュレーションの内容を概念的に示す図である。このシミュレーションでは、概略的に、第1回目のシミュレーションに使用する変数の組合せを決定する(ステップSA−1)。この変数は、施設の稼動条件を特定するためのもので、以下では、個々の変数を「パラメータ」と称し、1回のシミュレーションに必要な複数のパラメータの組合せを「パラメータ群」と称する。
また、シミュレーションを行う項目を決定する(ステップSA−2)。この項目は、シミュレーションが可能な複数の項目の中で、ユーザが出力を希望する項目であり、以下では、この項目を「シミュレーション項目」と称する。シミュレーションが可能な項目は、分析処理のロジックに応じて決まり、このロジックとしては公知のロジックを用いることができる。例えば、シミュレーションが可能な項目としては、「利用者に関連する項目」、「職員に関連する項目」、「検査に関連する項目」、「医療機器(モダリティ)に関連する項目」、「待ちエリアに関連する項目」を挙げることができる。利用者に関連する項目の例としては、「滞在時間別利用者数」がある。職員に関連する項目の例としては、「職種別稼動時間」がある。検査に関連する項目の例としては、「時間帯別検査別処理人数」がある。医療機器に関連する項目としては、「時間別医療機器別稼動時間」がある。待ちエリアに関連する項目としては、「エリア別待ち利用者数」がある。この他、公知の統計的手法で演算可能な任意の項目をシミュレーション項目とすることができる。
次に、このパラメータ群を用いてシミュレーション項目に基づいた分析処理を行うことで分析結果を取得する(ステップSA−3)。この分析結果が所望の結果に合致しない場合には、次順の分析処理に使用するパラメータ群を設定し(ステップSA−1)、このパラメータ群を用いて同一のシミュレーション項目に基づいた分析処理を行うことで分析結果を再度取得する(ステップSA−3)。以降同様に、所望の分析結果を得る迄、パラメータ群の設定と分析処理を繰り返す。所望の分析結果が得られた場合には、この分析結果を出力して処理を終了する(ステップSA−5)。このように所望の分析結果が得られた場合は、当該分析結果を得るために用いたパラメータ群が、施設を所望の状態で稼動させるための稼動条件の最適解となる。分析処理の分析結果が所望の結果に合致するか否かは、例えば、「目標値」を参照して判定する(ステップSA−4、SA−6)。目標値とは、シミュレーション項目に対応する値であって、ユーザが所望する分析結果を示す値である。
ここで、本実施の形態に係る施設稼動シミュレーションの特徴の一つは、パラメータ群を自動的に設定することにある。具体的には、「稼動モデル」が予め設定されている(ステップSA−7)。この稼動モデルとは、施設の稼動体系を仮想的に特定するためのものであり、具体的には、分析処理に使用するパラメータ群を特定するためのものである。特に、稼動モデルは第1層と第2層の複数階層に構造化されている(以下では、第1層が最上位層で、第2層は第1層の下位レベルに属する層であるとする)。例えば、第1層には1つの稼動モデルが位置付けられ、第2層には複数の稼動モデルが位置付けられている。そして、第1回目の分析処理には、最上位層である第1層の稼動モデルが自動的に選択され、この稼動モデルによって規定されるパラメータ群が使用される。2回目の分析処理には、第2層に属する稼動モデルの中から「稼動モデル候補」が選択される(ステップSA−9)。稼動モデル候補とは、次順の分析処理に使用される可能性がある稼動モデルである。稼動モデル候補が複数ある場合には、当該稼動モデル候補の中から1つの稼動モデルが所定方法で選択される。
稼動モデル候補を選択する際の基準としては、例えば、「重視パラメータ」を挙げることができる(ステップSA−8)。この重視パラメータとは、パラメータ群に含まれるパラメータの一つであって、ユーザがシミュレーションにおいて重視するものとして、当該ユーザによって予め指定されたパラメータである。例えば、第1回目の分析処理の分析結果が所望の結果に合致しない場合には、第1回目のパラメータ群のうち、重視パラメータを変動させることが可能になるような稼動モデルを自動的に選択して、稼動モデル候補とする。このようにパラメータ群の選択を自動的に行うことで、ユーザがパラメータ群の選択を行う手間が軽減される。特に、パラメータ群の選択を稼動モデルという単位で行うことができるので、ユーザにとって把握容易な形態でパラメータ群の選択肢を設定することができ、ユーザがパラメータ群の選択を行う手間が一層軽減される。これらのことから、シミュレーション効率を向上させることができる。
次に、本実施の形態に係るパラメータ群の具体的内容について例示する。図2は、パラメータ群を例示する図である。この図2において「リソース」とは、病院を稼動させるための資源であり、「サービス」、「マンパワー」、「医療機器」、「施設」に区分される。マンパワーは病院に勤務する職員に対応する概念(医師や看護士等)、医療機器とは病院に設置されて医療行為に使用される機器(MRI(Magnetic Resonance Imaging system)装置やCT(Computed Tomography)装置等)に対応する概念、施設とは病院建屋に設けられた建築構造体(検査室や手術室等)に対応する概念である。サービスは、病院で提供される医療行為に対応する概念で、マンパワー、医療機器、及び施設の組み合わせを規定する概念である。
また、図2において「パラメータカテゴリー」とは、パラメータをその性質に応じて区分する概念であり、「類別」、「数量」、「割当」、「能力」、「運用」がある。類別は各リソースの区分、数量は各リソースの「ボリューム」、割当は各リソースの「担当範囲」、能力は各リソースの「効率」、運用は各リソースの「シフト」に、それぞれ対応する概念である。そして、図2では、「サービス」、「マンパワー」、「医療機器」、「施設」と、「類別」、「数量」、「割当」、「能力」、「運用」とが相互に対応する各位置に、パラメータの名称が記載されている。例えば、「サービス」と「類別」とが相互に対応する位置には、パラメータの名称として「利用者属性」が記載されている。
これら各パラメータの意味は以下の通りである。まず、「サービス」に関して、「利用者属性」は、各利用者の区分(性別や、会員種別(一般会員や、特別な扱いを受けることができる特別会員)等)を特定する情報、「健診コース」は、健診コース毎の受診者数を特定する情報、「検査項目」は、各利用者が受ける検査の項目を特定する情報、「処理人数」は、病院で一日当りに処理すべき利用者の総数を特定する情報、「検査順序」は、各利用者の検査の順序を特定する情報、「開始時間」は、各利用者に対する検査を開始する時刻を特定する情報である。
次に、「マンパワー」に関して、「職種」は、各職員の職種(例えば内科医か麻酔技師かの区別)を特定する情報、「人数」は、各職員の人数を特定する情報、「担当業務」は、各職員が担当する業務(例えば看護士が採血を担当するのか手術助手を担当するのか等)を特定する情報、「時間当り業務数」は、各職員が自己の担当業務を処理可能な1時間当りの数量を特定する情報、「勤務シフト」は、各職員の勤務時間や勤務体系を特定する情報である。
次に、「医療機器」に関して、「機器種別」は、各医療機器の種別(例えばMRI装置やCT装置)を特定する情報、「台数」は、各医療機器の設置台数を特定する情報、「機器性能」は、各医療機器で対応可能な医療行為を特定する情報、「時間当り検査数」は、各医療機器を用いて1時間当りに処理可能な検査数、「機器シフト」は、各医療機器の使用体系を特定する情報である。
次に、「施設」に関して、「室用途」は、各部屋の種類(例えば検査室か手術室かの区別)を特定する情報、「動線」は、利用者や職員が移動する経路を特定する情報、「室数」は、各部屋の数を特定する情報、「エリア設定」は、各部屋のエリア(検査エリアや内科エリア等)を特定する情報、「室容積」は、各部屋の容積を特定する情報、「ゾーニング」は、各部屋の領域区分(例えば外来病棟か一般病棟かの区別)を特定する情報である。これら各パラメータについて値が設定され、この値に基づいて分析処理が行われる。このパラメータの値の具体例については後述する。なお、これらリソースやパラメータカテゴリーの概念は例示であり、これより少ないリソースやパラメータカテゴリーにて分析処理を行ったり、これより多いリソースやパラメータカテゴリーにて分析処理を行ったり、あるいは、異なる概念に基づいたパラメータ設定を行ってもよい。
次に、本実施の形態1の具体的内容について説明する。以下では、本装置の構成について説明し、次いで、本プログラムの処理内容について説明する。
(構成−本装置)
図3は、本装置1の構成を機能概念的に示す説明図である。本装置1は、記憶部2、制御部3、入力部4、及び出力部5を、バスにて相互に通信可能に接続して構成されている。この本装置1は、特記する構成や機能を除いて、公知のパーソナルコンピュータと同様に構成できる。
記憶部2は、各種処理に必要な情報やパラメータを不揮発的に格納する格納手段であり、例えば、HD(Hard Disk)にて構成される(後述する記憶部11において同じ)。具体的には、この記憶部2は、機能概念的に、階層化モデル情報データベース(以下「階層化モデル情報DB」)2a及びパラメータ設定情報データベース(以下「パラメータ設定情報DB」)2bを備える。これら階層化モデル情報DB2a及びパラメータ設定情報DB2bは、特許請求の範囲における稼動モデル情報格納手段に対応し、さらに階層化モデル情報DB2aは、特許請求の範囲における階層化モデル情報格納手段に対応する。これら階層化モデル情報DB2a及びパラメータ設定情報DB2bに格納される情報の具体的内容については後述する。
制御部3は、本装置1の各部を制御する制御手段であり、機能概念的に、シミュレーション処理部3aを備える。シミュレーション処理部3aは、シミュレーション処理全体を統括制御すると共に、分析結果が目標値に合致するか否かを判別するもので、特許請求の範囲における判定手段に対応する。さらに、シミュレーション処理部3aは、機能概念的に、稼動分析部3b及び稼動モデル選択部3cを備える。稼動分析部3bは、設定されたパラメータ群に基づいてシミュレーション項目の分析処理を行うもので、特許請求の範囲における稼動分析手段に対応する。稼動モデル選択部3cは、稼動モデルを選択するもので、特許請求の範囲における稼動モデル選択手段に対応する。この制御部3は、具体的には、CPU(Central Processing Unit)や、このCPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの制御プログラムや、各種の処理手順などを規定したプログラム)、及び、所要プログラムや所要データを格納するためのキャッシュメモリを備えて構成される(後述する制御部12において同じ)。特に、制御部3は、本プログラムの少なくとも一部を備えて構成されており、このプログラムは、例えば、CD−ROMやDVDを含む任意の記憶媒体に記憶された後、インストールされて記憶部2に不揮発的に記憶され、CPUにて解釈実行されることで制御部3の実質的機能を構成する(後述する制御部12において同じ)。
入力部4は、本装置1に対する各種の情報の入力を受け付けるためのもので、例えば、キーボードや、マウスの如きポインティングディバイスを含んで構成される。
出力部5は、本装置1から各種の情報の出力を行う出力手段である。この出力部5は、例えば、ディスプレイを含んで構成される。
(構成−本装置−データベース)
次に、階層化モデル情報DB2a及びパラメータ設定情報DB2bの具体的内容について説明する。ただし、以下の構成例では本実施の形態に係る最低限の情報を格納する例を示し、実際には以下に説明する情報以外の任意の情報を格納することができる。また、以下に説明する情報のうち、同一名称の情報については、特記する場合を除いて相互に同一の内容であるものとし、重複説明は行わない。
階層化モデル情報DB2aは、複数レベルに階層化された稼動モデルの階層構造を特定するための情報(以下「階層化モデル情報」)を格納する。この階層化モデル情報は、図4に例示するように、第1層に位置付けられた「モデルID」及び「モデル名」と、第2層に位置付けられた「モデルID」、「モデル名」、及び「パラメータ」を相互に関連付けて構成されている。モデルIDは、各稼動モデルを一意に特定するための稼動モデル識別情報である。モデル名は、各稼動モデルの名称である。パラメータには、上述した「重視パラメータ」に加えて、「変更パラメータ」が含まれている。この変更パラメータは、各稼動モデルが選択された場合に、先に選択されている稼動モデルにて特定されるパラメータ群の中で、変更すべきパラメータの種類及び内容を特定するための情報である。
図4の例では、第1層の稼動モデルとして「大学病院独立型高度健診センター」の稼動モデルが設定されている。この稼動モデルは、大型で高度な医療体制を有する病院の稼動状況を設定するためのモデルである。第2層の稼動モデルのうち、「高度経験医師少量投入モデル」は、高度な経験を有する医師(ベテランの医師)を比較的少数のみ勤務させた病院の稼動状況を設定するためのモデル、「中度経験医師中量投入モデル」は、中程度の経験を有する医師を中程度の数だけ勤務させた病院の稼動状況を設定するためのモデル、「低度経験医師大量投入モデル」は、低度の経験を有する医師(新人の医師)を多数勤務させた病院の稼動状況を設定するためのモデルである。このような各稼動状況をパラメータ群に反映させるため、平均的な経験の医師の時間当り業務数の値を「6」とした場合、「高度経験医師少量投入モデル」の時間当り業務数は「10」(平均より高い能力)、「中度経験医師中量投入モデル」の時間当り業務数は「6」(平均の能力)、「低度経験医師大量投入モデル」の時間当り業務数は「3」(平均より低い能力)としている。このように、各稼動モデルが表す稼動状況をパラメータ群に反映できるように、変更パラメータが決定されている。
パラメータ設定情報DB2bは、初期のパラメータの値を特定するための情報(以下「パラメータ設定情報」)を格納する。ここでは、図4に示す「モデルID=M001」にて特定される稼動モデル「大学病院独立型高度健診センター」に対応するパラメータ群(特許請求の範囲における標準パラメータ群に対応する)がパラメータ設定情報として記憶部2に設定されているものとする。図5には、この稼動モデル「大学病院独立型高度健診センター」のパラメータ設定情報を例示する。このパラメータ設定情報は、図2のパラメータ群の各々のパラメータについて実際に値を設定して構成されており、例えば、パラメータ「職種」については値「医師」が設定され、当該医師に対応するパラメータ「人数」については値「5」や「4」が設定され、当該医師に対応するパラメータ「担当業務」については値「内科」や「外科」が設定され、当該医師に対応するパラメータ「時間当り業務数」については値「6」や「4」が設定され、当該医師に対応するパラメータ「勤務シフト」については値「9:00〜17:00」が設定されている。これらパラメータによって、内科の医師が5名勤務しており、当該内科の医師は1時間に6人の患者(利用者)を診ることができ、当該内科の勤務時間は9時〜17時であるという稼動条件や、外科の医師が4名勤務しており、当該外科の医師は1時間に4人の利用者(患者)を診ることができ、当該外科の勤務時間は9時〜17時であるという稼動条件が特定されている。同様に、医療機器については、標準の機器性能を備えたMRI装置が4台あり、各MRI装置によって1時間に6人の利用者を検査でき、各MRI装置の使用可能な時間は9時〜17時であるという稼動条件や、拡張の機器性能を備えたCT装置が2台あり、各CT装置によって1時間に4人の利用者を検査でき、各CT装置の使用可能な時間は9時〜17時であるという稼動条件が特定されている。なお、実際には、図2に示す全てのパラメータについての値がパラメータ設定情報に設定されているが、図5にはその一部のみを示す。
(処理)
次に、本装置1を用いて本プログラムを実行すること等によって行われる施設稼動シミュレーション処理(以下、本処理)について説明する。なお、以下の本処理の説明において、制御主体を特記しない処理については、シミュレーション処理部3aにて実行されるものとし、情報の取得元や取得経路を特記しない場合については、公知のタイミング及び公知の方法にて、当該情報が記憶部2に予め格納されており、あるいは、入力部4を介して本装置1の操作者が当該情報を入力するものとする。
(処理−全体)
まず、本処理の全体について説明する。図6は、全体処理のフローチャートである。本プログラムが入力部4を介して操作者によって所定方法にて起動されると、シミュレーション処理部3aは、第1回目の分析処理に適用すべき稼動モデルの選択に必要な処理を実行し、当該選択が完了するまで待機する(ステップSB−1)。例えば、シミュレーション処理部3aは、階層化モデル情報DB2aを参照し、この階層化モデル情報DB2aの階層化モデル情報において、図4に示すように第1層の稼動モデルが一つのみ設定されている場合には、当該稼動モデルを自動的に選択して記憶部2に記憶する。あるいは、第1層の稼動モデルとして複数階層化モデル情報を設定することもできる。この場合、シミュレーション処理部3aは、当該複数の階層化モデル情報を階層化モデル情報DB2aから取得してそのモデル名を出力部5に表示し、いずれか一つの階層化モデル情報が入力部4を介して操作者によって選択された場合に、当該選択された階層化モデル情報を記憶部2に記憶する。
稼動モデルの選択後、シミュレーション処理部3aは、後述する稼動モデル選択処理(ステップSB−8)において使用する重視パラメータの選択に必要な処理を実行し、当該選択が完了するまで待機する(ステップSB−2)。例えば、シミュレーション処理部3aは、階層化モデル情報DB2aを参照し、ステップSB−1において選択した稼動モデルの下位層(ここでは第2層)に属する各稼動モデルの重視パラメータを取得し、この重視パラメータを出力部5に表示し、いずれか一つの重視パラメータが入力部4を介して操作者によって選択された場合に、当該選択された重視パラメータを記憶部2に記憶する。このように重視パラメータの候補を自動的に表示することで、操作者がパラメータに不慣れな場合であっても、重視パラメータの選択を容易に行なうことができる。
重視パラメータの選択後、シミュレーション処理部3aは、第1回目の分析処理の対象になるシミュレーション項目の選択に必要な処理を実行し、当該選択が完了するまで待機する(ステップSB−3)。例えば、シミュレーションが可能な項目の名称を予め記憶部2にリスト形式にて記憶させておき、シミュレーション処理部3aは、当該リストを記憶部2から取得して出力部5に表示し、いずれか一つのシミュレーション項目が入力部4を介して操作者によって選択された場合に、当該選択されたシミュレーション項目を記憶部2に記憶する。この他、例えばシミュレーション項目と、稼動モデルや重視パラメータとを相互に予め関連付けて記憶部2に記憶させておき、シミュレーション処理部3aが、ステップSB−1やSB−2にて選択された稼動モデルや重視パラメータに対応するシミュレーション項目を記憶部2を参照して自動的に選択するようにしてもよい。
シミュレーション項目の選択後、シミュレーション処理部3aは、第1回目の分析処理における目標値の選択に必要な処理を実行し、当該選択が完了するまで待機する(ステップSB−4)。例えば、シミュレーション処理部3aは、ステップSB−3において選択されたシミュレーション項目に対応する目標値を入力するための入力画面を出力部5に表示し、この入力画面に目標値が入力部4を介して操作者によって入力された場合に、当該目標値を記憶部2に記憶する。この他、例えば、各シミュレーション項目に対応する標準的な目標値を記憶部2に予め設定しておき、シミュレーション処理部3aが、ステップSB−3にて選択されたシミュレーション項目に対応する標準的な目標値を記憶部2を参照して自動的に選択するようにしてもよい。
その後、シミュレーション処理部3aは、ステップSB−1において選択された稼動モデルに対応するパラメータ群を取得する(ステップSB−5)。例えば、第1回目の稼動モデルのモデルIDを階層化モデル情報DB2aから取得し、当該取得したモデルIDに対応するパラメータ群をパラメータ設定情報DB2bから取得する。図5では、パラメータ設定情報にはモデルID「M001」に対応するパラメータ群しか設定していないが、ステップSB−1において選択される可能性がある稼動モデルが複数ある場合には、これら複数の各々のパラメータ設定情報を設定しておけばよい。
次いで、稼動分析部3bは、ステップSB−5において取得されたパラメータ群を用いて、ステップSB−3にて選択されたシミュレーション項目についての分析処理を実行する(ステップSB−6)。この分析処理は公知の統計的手法で行うことができるので、シミュレーション項目が「滞在時間別利用者数」である場合の分析処理のみを図7を参照して説明し、その他のシミュレーション項目の分析処理の説明は省略する。図7に示すように、稼動分析部3bは、変数nを値1で初期化した後(ステップSC−1)、n番目の利用者の病院への滞在時間を算定する(ステップSC−2)。以降、全ての利用者の滞在時間の算定が終了する迄(ステップSC−3,No。n=パラメータ「処理人数」の値となる迄)、nを一つずつ増分して(ステップSC−4)、同様の処理を繰り返し、全ての利用者の滞在時間の算定が終了したら(ステップSC−3,Yes)、これら各利用者の滞在時間に基づいて、滞在時間別の利用者数を算定し(ステップSC−5)、分析処理を終了する。
1番目の利用者の「滞在時間」は、例えば、パラメータ「開始時間」の値を「滞在開始時刻」とし、この滞在開始時刻に対して当該利用者の全検査の所要時間を加えた時間を「滞在終了時刻」として、これら「滞在開始時刻」から「滞在終了時刻」に至る迄の時間を求めることで算定される。全検査の所要時間は、パラメータ「検査項目」によって特定される検査項目と、パラメータ「人数」とパラメータ「時間当り業務数」の積として求められる職種毎の全医師の時間当りの処理能力と、パラメータ「台数」とパラメータ「時間当り検査数」の積として求められる機器種別毎の全医療機器の時間当りの処理能力とから算定することができる。この際、パラメータ「動線」の値を所定の移動平均速度で除算することで、利用者や医師の移動時間を算定し、所要時間に加える。他の利用者の「滞在時間」についても基本的に同様に算定できるが、医師や医療機器の処理能力を超える場合には、先順の利用者の検査が終了するまで待機するものとする。
その後、図6において、シミュレーション処理部3aは、ステップSB−6において実行された分析処理の分析結果が、ステップSB−4において入力された目標値を満たしているか否かを判定する(ステップSB−7)。例えば、シミュレーション項目が「滞在時間別利用者数」であり、目標値が「全滞在時間における上限利用者数=30人」である場合、分析結果におけるいずれの滞在時間における利用者数も30人以下である場合には、目標値を満たしていると判定する。そして、分析結果が目標値を満たしている場合(ステップSB−7,Yes)、シミュレーション処理部3aは、これ以上の稼動分析を行う必要がないため、分析結果を出力部5に表示して処理を終了する(ステップSB−9)。この時の出力形式は任意であるが、例えば、シミュレーション項目が「滞在時間別利用者数」である場合には、横軸を時間軸とすると共に縦軸を利用者数とするグラフを表示する。また、この分析結果を得るためにステップSB−5で取得したパラメータ群を併せて表示することで、当該所望の結果を得るための稼動条件を操作者に通知するようにしてもよい。
一方、分析結果が目標値を満たしていない場合(ステップSB−7,No)、稼動モデル選択部3cは、次順(ここでは第2回)の分析処理に適用する稼動モデルを選択するため、稼動モデル選択処理を実行する(ステップSB−8)。この稼動モデル選択処理のフローチャートを図8に示す。稼動モデル選択部3cは、前回(ここでは第1回)の分析処理に適用された稼動モデルの下位層(ここでは第2層)に属する稼動モデルの中から、重視パラメータに合致する稼動モデルを選択する(ステップSD−1)。具体的には、稼動モデル選択部3cは、図6のステップSB−2で選択された重視パラメータに基づいて階層化モデル情報DB2aの階層化モデル情報を参照し、第2層の稼動モデルの中から、当該重視パラメータに対応する稼動モデルを選択する。例えば、「重視パラメータ=医師」である場合、モデルID=「M001−1a」〜「M001−1c」の3つの稼動モデルが選択される。
この時、選択された稼動モデルが一つのみである場合(ステップSD−2,Yes)、稼動モデル選択部3cは、当該稼動モデルを次順の稼動モデルに設定して(ステップSD−5)、稼動モデル選択処理を終了する。一方、選択された稼動モデルが複数ある場合(ステップSD−2,No)、稼動モデル選択部3cは、当該選択した稼動モデルのモデル名を階層化モデル情報DB2aから取得し、当該取得したモデル名を出力部5に表示して(ステップSD−3)、操作者の選択を待つ(ステップSD−4)。その後、操作者が一つのモデル名を選択した場合には(ステップSD−4,Yes)、当該モデル名に対応する稼動モデルを次順の稼動モデルに設定して(ステップSD−5)、稼動モデル選択処理を終了する。
その後、図6の全体処理に戻り、シミュレーション処理部3aは、稼動モデル選択処理で次順の稼動モデルに設定された稼動モデルに対応するパラメータ群を取得する(ステップSB−5)。具体的には、前回(ここでは第1回)の分析処理に使用したパラメータ群の一部のみを変更することで、次順のパラメータ群を取得する。変更するパラメータの種類及び内容は、階層化モデル情報DB2aから取得する。すなわち、当該次順の稼動モデルに設定された稼動モデルの変更パラメータが、変更するパラメータの種類及び内容となる。例えば、「モデルID=M001−1a」の稼動モデルが次順の稼動モデルに設定された場合、変更するパラメータは「時間当たり業務数」であり、変更内容は「10」であるため、図5のパラメータ設定情報における時間当り業務数の値を「10」に変更する。
このようにパラメータを変更した後、シミュレーション処理部3aは、変更したパラメータを含むパラメータ群を用いて稼動分析処理を実行し、以降同様に、分析結果が目標値を満たす迄、ステップSB−5〜SB−8を繰り返す。例えば、図4の階層化モデル情報として、第3層以降の階層にも情報を設定している場合には、稼動モデル選択処理を繰り返す毎に、下位の階層の稼動モデルが選択され、分析処理が繰り替えされる。最下層の稼動モデルを選択した場合であっても、分析結果が目標値を満たさない場合には、所定のエラー画面を出力部5に表示したり、それまでに取得した分析結果の中でも最も目標値に近い分析結果を出力部5に表示して、全処理を終了する。
(実施の形態1の効果)
このように実施の形態1によれば、稼動モデル選択部3cにて選択された稼動モデルに対応するパラメータ群によって分析処理を行うことができ、膨大なパラメータの意味を把握したり、これらパラメータを個別的に設定することなく、稼動モデルを自動又は手動で選択することで稼動分析を行うことができるので、稼動条件の設定を容易に行なうことができ、シミュレーション効率を向上させることができる。
また、実施の形態1によれば、目標値に合致する稼動モデルが自動的に選択されるので、所望のシミュレーション結果を得るための稼動条件の設定を容易に行なうことができ、シミュレーション効率を一層向上させることができる。
また、実施の形態1によれば、複数階層に階層化された稼動モデルの中から、当該階層構造に従って稼動モデルを選択することで、目標値に合致する稼動モデルの絞り込み順序を、階層構造を通じて規定することができる。
また、実施の形態1によれば、重視パラメータに基づいて稼動モデルを選択するため、この重視パラメータをニーズに応じて指定することで、目標値に合致する稼動モデルの絞り込み順序をニーズに合致した方向で行うことが可能になる。
また、実施の形態1によれば、パラメータ設定情報の一部のパラメータを稼動モデルに応じて変更することで、稼動モデルの相違をパラメータに反映した上で、稼動分析を行うことができる。特に、全てのパラメータを稼動モデル毎に設定する場合に比べて、変更対象になる一部のパラメータのみを稼動モデル毎に設定しておけばよいので、パラメータの設定や管理が容易になる。
〔実施の形態2〕
次に、実施の形態2について説明する。この形態は、稼動モデルに応じた規定方法にてパラメータを変更する形態である。なお、実施の形態2の構成は、特記する場合を除いて実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたのと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
(構成−本装置)
図9は、実施の形態2に係る本装置10の構成を機能概念的に示す説明図である。本装置10は、記憶部11、制御部12、入力部4、及び出力部5を、バスにて相互に通信可能に接続して構成されている。
記憶部11は、機能概念的に、パラメータ設定情報DB11a及びパラメータ変更ロジック情報データベース(以下「パラメータ変更ロジック情報DB」)11bを備える。パラメータ設定情報DB11aには、図5と同様に、標準になるパラメータ群が格納されている。パラメータ変更ロジック情報DB11bは、分析処理においてパラメータ変更を行うためのロジック(以下「パラメータ変更ロジック」)を稼動モデルに関連付ける情報(以下「パラメータ変更ロジック情報」)を格納する。
このパラメータ変更ロジック情報は、図10に例示するように、「モデルID」、「モデル名」及び「パラメータ変更ロジック」を相互に関連付けて構成されている。パラメータ変更ロジックは、ここでは、変更順位1から変更順位4の各々の変更パラメータの名称を含んで構成されている。変更順位1の変更パラメータとは、標準になるパラメータ群を用いて分析処理を行った結果、分析結果が目標値に合致しなかった場合に、当該パラメータ群に含まれるパラメータのうち、最初に変更すべきパラメータである。例えば、モデル名「経営分析モデル」の稼動モデルが選択された場合において、分析結果が目標値に合致しなかった場合には、パラメータ「開始時間」を変更する。変更順位2の変更パラメータとは、変更順位1に基づいて変更したパラメータ群を用いて分析処理を行った結果、分析結果が目標値に合致しなかった場合に、当該パラメータ群に含まれるパラメータのうち、変更すべきパラメータである。以降同様に、変更順位3の変更パラメータは、3回目の分析処理で変更すべきパラメータ、変更順位4の変更パラメータは、4回目の分析処理で変更すべきパラメータである。なお、表中の括弧内には、説明の便宜上、各変更パラメータに対応するリソースを記載している。
本実施の形態においては、図10に示すように、稼動モデルとして「経営分析モデル」、「業務運用分析モデル」及び「施設計画分析モデル」が設定されている。概念的には、経営分析モデルは、病院の経営の視点から稼動分析を行う稼動モデルであり、リソースのうち、サービス以外のリソースを基本的に固定し、サービスを様々に変更することで経営効率の改善方法を分析するモデルである。業務運用分析モデルは、病院の業務運用の視点から稼動分析を行う稼動モデルであり、リソースのうち、施設を基本的に固定し、マンパワーや医療機器を様々に変更することで業務運用効率の改善方法を分析するモデルである。施設計画分析モデルは、病院の施設を計画することを目的として稼動分析を行う稼動モデルであり、リソースのうち、マンパワーや医療域を基本的に固定し、施設を様々に変更することで施設内容を分析するモデルである。
図9において、制御部12は、本装置10の各部を制御する制御手段であり、機能概念的に、シミュレーション処理部12aを備える。シミュレーション処理部12aは、シミュレーション処理全体を統括制御すると共に、分析結果が目標値に合致するか否かを判別するもので、特許請求の範囲における判定手段に対応する。さらに、シミュレーション処理部12aは、機能概念的に、稼動分析部12b及びパラメータ変更部12cを備える。稼動分析部12bは、実施の形態1の稼動分析部3bと同様の処理を行う。パラメータ変更部12cは、分析結果が目標値に合致しない場合に、次順の分析処理に使用するパラメータを変更するパラメータ変更手段である。
(処理)
次に、本装置10を用いて本プログラムを実行すること等によって行われる本処理について説明する。図11は、本処理のフローチャートである。本プログラムが入力部4を介して操作者によって所定方法にて起動されると、シミュレーション処理部12aは、第1回目の分析処理に適用すべき稼動モデルの選択に必要な処理を実行し、当該選択が完了するまで待機する(ステップSE−1)。例えば、シミュレーション処理部12aは、パラメータ変更ロジック情報DB11bを参照し、このパラメータ変更ロジック情報に含まれるモデル名を出力部5に表示し、いずれか一つのモデル名が入力部4を介して操作者によって選択された場合に、当該選択されたモデル名を記憶部11に記憶する。
稼動モデルの選択後、シミュレーション処理部12aは、実施の形態1と同様に、重視パラメータの選択に必要な処理を実行し、シミュレーション項目の選択と(ステップSE−2)、目標値入力の受け付けを行い(ステップSE−3)、第1回目の分析処理に使用するパラメータ群をパラメータ設定情報DB11aから取得した後(ステップSE−4)、稼動分析部12bが分析処理を実行する(ステップSE−5)。
その後、シミュレーション処理部12aは、ステップSE−5において実行された分析処理の分析結果が、ステップSE−3において入力された目標値を満たしているか否かを判定する(ステップSE−6)。そして、分析結果が目標値を満たしている場合(ステップSE−6,Yes)、シミュレーション処理部12aは、これ以上の稼動分析を行う必要がないため、分析結果を出力部5に表示して処理を終了する(ステップSE−8)。
一方、分析結果が目標値を満たしていない場合(ステップSE−6,No)、パラメータ変更部12cは、先のステップSE−4で選択されたパラメータ群に対して、一部のパラメータを変更することで、次順(ここでは第2回)の分析処理に適用するパラメータ群を特定する(ステップSE−7)。この際に使用するパラメータは、ステップSE−1にて選択された稼動モデルに基づいて、パラメータ変更ロジック情報DB11bを参照することで決定する。例えば、ステップSE−1にて選択された稼動モデルが「経営分析モデル」である場合は、変更順位1のパラメータが「開始時間」であることから、ステップSE−4で選択されたパラメータ群のうち、パラメータ「開始時間」を変更する。変更の具体的方法は任意であるが、例えば、パラメータ変更ロジック情報DB11bに予め規定しておくことができ、2番目の利用者が検査を受ける開始時間を5分遅らせ、3番目の利用者が検査を受ける開始時間を10分遅らせ、以降同様に、各利用者が検査を受ける開始時間を所定時間だけ順次遅らせる。
このように変更されたパラメータを含むパラメータ群を用いて、稼動分析部12bが2回目の分析処理を実行し(ステップSE−5)、シミュレーション処理部12aは、ステップSE−5において実行された2回目の分析処理の分析結果が、ステップSE−3において入力された目標値を満たしているか否かを判定する(ステップSE−6)。そして、分析結果が目標値を満たしていない場合(ステップSE−6,No)、パラメータ変更部12cは、2回目のステップSE−4で選択されたパラメータ群に対して、さらに一部のパラメータを変更することで、次順(ここでは第3回)の分析処理に適用するパラメータ群を特定する(ステップSE−7)。上述の「経営分析モデル」の例の場合には、変更順位2のパラメータが「検査順序」であることから、2回目のステップSE−4で選択されたパラメータ群のうち、パラメータ「検査順序」を変更する。以降同様に、分析結果が目標値を満たすまで、パラメータをパラメータ変更ロジックに応じて変更する。
(実施の形態2の効果)
このように実施の形態2によれば、パラメータ群の一部のパラメータを稼動モデルに応じて変更することで、稼動モデルの相違をパラメータに反映した上で、稼動分析を行うことができる。特に、全てのパラメータを稼動モデル毎に設定する場合に比べて、変更対象になる一部のパラメータのみを稼動モデル毎に設定しておけばよいので、パラメータの設定や管理が容易になる。
〔各実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良できる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(構成及び制御について)
また、上記実施の形態で自動的に行われるものとして説明した制御の全部または任意の一部を手動で行っても良く、逆に、手動で行われるものとして説明した制御の全部または任意の一部を公知技術または上述した思想に基づいて自動化しても良い。また、上記実施の形態において示した各構成要素の各機能ブロックの一部又は全部を、ハードワイヤードロジックにて構成しても良い。
(分散や統合について)
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成できる。例えば、施設稼動シミュレーション装置1の記憶部2の各データベースを、データベースサーバとして独立に配置し、このデータベースサーバを施設稼動シミュレーション装置1から必要に応じてネットワーク経由で呼び出してもよい。
(各実施の形態の相互関係について)
実施の形態1の技術的思想と実施の形態2の技術的思想を相互に適用してもよく、例えば、実施の形態2のパラメータ変更ロジックの設定において、実施の形態1のような稼動モデルの階層化を適用してもよい。例えば、実施の形態2の経営分析モデルの下位層のモデルとして、サービスの多様化への対応を優先的に改善する第1モデル、検診時間の短縮を優先的に行う第2モデル、処理数の把握を優先的に行う第3モデルを設ける。第1モデルでは、利用者属性、検診コース、あるいは検査項目を所定方法で優先的に変更する。第2モデルでは、検査順序や開始時間を所定方法で優先的に変更する。第3モデルでは処理人数を所定方法で優先的に変更する。同様に、業務運用分析モデルや施設計画分析モデルにもそれぞれ複数の下位層を設定しておき、上位層の適用時に目標値に合致する分析結果が得られなかった場合には、当該上位層に属する下位層のいずれか一つのモデルを自動的に又は操作者によって選択し、再度の分析処理を行うようにしてもよい。
(稼動モデルの選択方法について)
稼動モデルの選択は、上述した方法以外の方法で行うこともできる。例えば、実施の形態2において、経営分析モデル、業務運用モデル、施設計画分析モデルの相互間において、優先的に選択すべきモデルを予め決定しておき、優先度の高い順に稼動モデルを自動的に選択し、当該選択されたモデルの適用時に目標値に合致する分析結果が得られなかった場合には、次に優先度の高い稼動モデルを自動的に選択して、再度の分析処理を行うようにしてもよい。例えば、最初に経営分析モデルを選択してサービスの改善を優先して行い、サービスの改善では目標値が得られない場合には次に業務運用モデルを選択してマンパワーや医療機器の改善を行い、それでも目標値が得られない場合には施設計画分析モデルを選択して施設の改善を行うようにしてもよい。
この発明は、病院を含む様々な施設の稼動状況を分析するシステムに適用できるもので、稼動条件を特定するためのパラメータの設定を容易に行なうことに有用である。
本発明の実施の形態1に係る施設稼動シミュレーションの内容を概念的に示す図である。 パラメータ群を例示する図である。 実施の形態1に係る施設稼動シミュレーション装置の構成を機能概念的に示す説明図である。 階層化モデル情報の構成例を示す図である。 パラメータ設定情報の構成例を示す図である。 実施の形態1に係る施設稼動シミュレーション処理のフローチャートである。 図6の分析処理を例示するフローチャートである。 図6の稼動モデル選択処理を例示するフローチャートである。 実施の形態2に係る施設稼動シミュレーション装置の構成を機能概念的に示す説明図である。 パラメータ変更ロジック情報の構成例を示す図である。 実施の形態2に係る施設稼動シミュレーション処理のフローチャートである。
符号の説明
1、10 施設稼動シミュレーション装置
2、11 記憶部
2a 階層化モデル情報データベース(階層化モデル情報DB)
2b、11a パラメータ設定情報データベース(パラメータ設定情報情報DB)
3、12 制御部
3a、12a シミュレーション処理部
3b、12b 稼動分析部
3c 稼動モデル選択部
4 入力部
5 出力部
11b パラメータ変更ロジック情報データベース(パラメータ変更ロジック情報DB)
12c パラメータ変更部

Claims (3)

  1. 施設の稼動体系を特定する複数の稼動モデルの中から1つの稼動モデルを選択する施設稼動シミュレーション装置であって、
    前記施設を稼動させるための複数種類のリソースの各々の稼動条件を規定するパラメータを組み合わせて構成された複数のパラメータ群であり、これら複数種類のリソースに対して共通に設定された複数のパラメータカテゴリー毎の稼動条件を規定するパラメータを組み合わせて構成された複数のパラメータ群であって、前記稼動モデルに対して標準的に使用されるパラメータ群である標準パラメータ群を、前記複数の稼動モデル毎に特定するパラメータ設定情報、を格納するパラメータ設定情報格納手段と、
    前記標準パラメータ群に含まれるパラメータに対して変更すべきパラメータを、前記複数の稼動モデルの各々に対して複数の変更順位毎に特定するパラメータ変更ロジック情報、を格納するパラメータ変更ロジック情報格納手段と、
    前記複数の稼動モデルの中から稼動分析の対象になる稼動モデルを選択する稼動モデル選択手段と、
    前記稼動モデル選択手段にて選択された稼動モデルに対応する前記パラメータ群を前記パラメータ設定情報格納手段及び前記パラメータ変更ロジック情報格納手段を参照して取得し、当該取得したパラメータ群にて規定される稼動条件にて前記施設を稼動させた際の稼動状況に関する分析を行う稼動分析手段と
    前記稼動分析手段による分析結果が、所定方法にて取得された目標値に合致しているか否かを判定する判定手段とを備え、
    前記稼動モデル選択手段は、前記複数の稼動モデルの中から、最初の稼動分析の対象になる稼動モデルを選択し、
    前記稼動分析手段は、前記稼動モデル選択手段にて最初の稼動分析の対象になる稼動モデルが選択された場合には、当該選択された稼動モデルに対応する標準パラメータ群を前記パラメータ設定情報格納手段から取得し、当該取得した標準パラメータ群にて規定される稼動条件にて前記施設を稼動させた際の稼動状況に関する分析を行い、
    前記判定手段は、前記標準パラメータ群にて規定される稼動条件にて前記施設を稼動させた際の稼動状況に関する前記稼動分析手段の分析結果が、前記目標値に合致しているか否かを判定し、
    前記稼動分析手段は、前記標準パラメータ群に対応する前記分析結果が前記目標値に合致していないと前記判定手段にて判定された場合には、前記稼動モデル選択手段にて最初の稼動分析の対象になるものとして選択された稼動モデルに対応するパラメータであって変更順位が1番目に早いパラメータを前記パラメータ変更ロジック情報格納手段を参照して特定し、当該特定された1番目に早いパラメータに基づいて前記標準パラメータ群に含まれるパラメータを変更することにより、2番目の分析処理に使用するパラメータ群を生成し、当該生成した2番目の分析処理に使用するパラメータ群にて規定される稼動条件にて前記施設を稼動させた際の稼動状況に関する分析を行い、
    前記判定手段は、前記稼動分析手段による分析結果であって、前記2番目の分析処理に使用するパラメータ群にて規定される稼動条件にて前記施設を稼動させた際の稼動状況に関する分析結果が、所定方法にて取得された目標値に合致しているか否かを判定し、
    前記稼動分析手段は、前記2番目の分析処理に使用するパラメータ群に対応する前記分析結果が前記目標値に合致していないと前記判定手段にて判定された場合には、前記稼動モデル選択手段にて最初の稼動分析の対象になるものとして選択された稼動モデルに対応するパラメータであって変更順位が2番目に早いパラメータを前記パラメータ変更ロジック情報格納手段を参照して特定し、当該特定されたパラメータに基づいて前記2番目の分析処理に使用したパラメータ群に含まれるパラメータを変更することにより、3番目の分析処理に使用するパラメータ群を生成し、当該生成した3番目の分析処理に使用するパラメータ群にて規定される稼動条件にて前記施設を稼動させた際の稼動状況に関する分析を行い、
    前記判定手段は、前記稼動分析手段による分析結果であって、前記3番目の分析処理に使用するパラメータ群にて規定される稼動条件にて前記施設を稼動させた際の稼動状況に関する分析結果が、所定方法にて取得された目標値に合致しているか否かを判定し、
    以降、前記判定手段にて前記分析結果が前記目標値に合致していると判定される迄、
    前記稼動モデル選択手段にて最初の稼動分析の対象になるものとして選択された稼動モデルに対応するパラメータであって変更順位が次順となるパラメータを前記パラメータ変更ロジック情報格納手段を参照して特定し、当該特定されたパラメータに基づいて前回の分析処理に使用したパラメータ群に含まれるパラメータを変更することにより、次順の分析処理に使用するパラメータ群を生成し、当該生成した次順の分析処理に使用するパラメータ群にて規定される稼動条件にて前記施設を稼動させた際の稼動状況に関する分析を行う、
    ことを特徴とする施設稼動シミュレーション装置。
  2. 前記稼動分析手段は、前記施設を利用する利用者の当該施設における滞在時間を算定する際、前記パラメータ群に含まれる動線の値を所定の移動平均速度で除算することで、当該利用者の移動時間を算定し、当該算定した移動時間に基づいて前記滞在時間を算定すること、
    を特徴とする請求項1に記載の施設稼動シミュレーション装置。
  3. 施設の稼動体系を特定する複数の稼動モデルの中から1つの稼動モデルを選択する施設稼動シミュレーションプログラムであって、
    前記施設を稼動させるための複数種類のリソースの各々の稼動条件を規定するパラメータを組み合わせて構成された複数のパラメータ群であり、これら複数種類のリソースに対して共通に設定された複数のパラメータカテゴリー毎の稼動条件を規定するパラメータを組み合わせて構成された複数のパラメータ群であって、前記稼動モデルに対して標準的に使用されるパラメータ群である標準パラメータ群を、前記複数の稼動モデル毎に特定するパラメータ設定情報、を格納するパラメータ設定情報格納手段と、
    前記標準パラメータ群に含まれるパラメータに対して変更すべきパラメータを、前記複数の稼動モデルの各々に対して複数の変更順位毎に特定するパラメータ変更ロジック情報、を格納するパラメータ変更ロジック情報格納手段と、
    を備えたコンピュータに対して、前記施設の稼動分析を実行させるための施設稼動シミュレーションプログラムにおいて、
    前記コンピュータを、
    前記複数の稼動モデルの中から稼動分析の対象になる稼動モデルを選択する稼動モデル選択手段と、
    前記稼動モデル選択手段にて選択された稼動モデルに対応する前記パラメータ群を前記パラメータ設定情報格納手段及び前記パラメータ変更ロジック情報格納手段を参照して取得し、当該取得したパラメータ群にて規定される稼動条件にて前記施設を稼動させた際の稼動状況に関する分析を行う稼動分析手段と、
    前記稼動分析手段による分析結果が、所定方法にて取得された目標値に合致しているか否かを判定する判定手段、
    として機能させるためのプログラムであり、
    前記稼動モデル選択手段は、前記複数の稼動モデルの中から、最初の稼動分析の対象になる稼動モデルを選択し、
    前記稼動分析手段は、前記稼動モデル選択手段にて最初の稼動分析の対象になる稼動モデルが選択された場合には、当該選択された稼動モデルに対応する標準パラメータ群を前記パラメータ設定情報格納手段から取得し、当該取得した標準パラメータ群にて規定される稼動条件にて前記施設を稼動させた際の稼動状況に関する分析を行い、
    前記判定手段は、前記標準パラメータ群にて規定される稼動条件にて前記施設を稼動させた際の稼動状況に関する前記稼動分析手段の分析結果が、前記目標値に合致しているか否かを判定し、
    前記稼動分析手段は、前記標準パラメータ群に対応する前記分析結果が前記目標値に合致していないと前記判定手段にて判定された場合には、前記稼動モデル選択手段にて最初の稼動分析の対象になるものとして選択された稼動モデルに対応するパラメータであって変更順位が1番目に早いパラメータを前記パラメータ変更ロジック情報格納手段を参照して特定し、当該特定された1番目に早いパラメータに基づいて前記標準パラメータ群に含まれるパラメータを変更することにより、2番目の分析処理に使用するパラメータ群を生成し、当該生成した2番目の分析処理に使用するパラメータ群にて規定される稼動条件にて前記施設を稼動させた際の稼動状況に関する分析を行い、
    前記判定手段は、前記稼動分析手段による分析結果であって、前記2番目の分析処理に使用するパラメータ群にて規定される稼動条件にて前記施設を稼動させた際の稼動状況に関する分析結果が、所定方法にて取得された目標値に合致しているか否かを判定し、
    前記稼動分析手段は、前記2番目の分析処理に使用するパラメータ群に対応する前記分析結果が前記目標値に合致していないと前記判定手段にて判定された場合には、前記稼動モデル選択手段にて最初の稼動分析の対象になるものとして選択された稼動モデルに対応するパラメータであって変更順位が2番目に早いパラメータを前記パラメータ変更ロジック情報格納手段を参照して特定し、当該特定されたパラメータに基づいて前記2番目の分析処理に使用したパラメータ群に含まれるパラメータを変更することにより、3番目の分析処理に使用するパラメータ群を生成し、当該生成した3番目の分析処理に使用するパラメータ群にて規定される稼動条件にて前記施設を稼動させた際の稼動状況に関する分析を行い、
    前記判定手段は、前記稼動分析手段による分析結果であって、前記3番目の分析処理に使用するパラメータ群にて規定される稼動条件にて前記施設を稼動させた際の稼動状況に関する分析結果が、所定方法にて取得された目標値に合致しているか否かを判定し、
    以降、前記判定手段にて前記分析結果が前記目標値に合致していると判定される迄、
    前記稼動モデル選択手段にて最初の稼動分析の対象になるものとして選択された稼動モデルに対応するパラメータであって変更順位が次順となるパラメータを前記パラメータ変更ロジック情報格納手段を参照して特定し、当該特定されたパラメータに基づいて前回の分析処理に使用したパラメータ群に含まれるパラメータを変更することにより、次順の分析処理に使用するパラメータ群を生成し、当該生成した次順の分析処理に使用するパラメータ群にて規定される稼動条件にて前記施設を稼動させた際の稼動状況に関する分析を行う、
    施設稼動シミュレーションプログラム。
JP2007340065A 2007-12-28 2007-12-28 施設稼動シミュレーション装置及び施設稼動シミュレーションプログラム Expired - Fee Related JP5053830B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007340065A JP5053830B2 (ja) 2007-12-28 2007-12-28 施設稼動シミュレーション装置及び施設稼動シミュレーションプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007340065A JP5053830B2 (ja) 2007-12-28 2007-12-28 施設稼動シミュレーション装置及び施設稼動シミュレーションプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009163341A JP2009163341A (ja) 2009-07-23
JP5053830B2 true JP5053830B2 (ja) 2012-10-24

Family

ID=40965922

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007340065A Expired - Fee Related JP5053830B2 (ja) 2007-12-28 2007-12-28 施設稼動シミュレーション装置及び施設稼動シミュレーションプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5053830B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103488393A (zh) * 2013-09-03 2014-01-01 中国电子科技集团公司第四十一研究所 一种微波信号分析仪多域关联分析参数设置方法
CN106250703A (zh) * 2016-08-10 2016-12-21 温州大学 一种料斗清洗参数优化配置的方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11116056A (ja) * 1997-10-14 1999-04-27 Okura Yusoki Co Ltd 積付パターン生成装置および積付装置
US7454053B2 (en) * 2004-10-29 2008-11-18 Mitutoyo Corporation System and method for automatically recovering video tools in a vision system
JP4330650B2 (ja) * 2005-06-03 2009-09-16 中 奥村 投薬支援プログラム
JP4644533B2 (ja) * 2005-06-15 2011-03-02 株式会社日立メディコ 医療運営シミュレーションシステム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103488393A (zh) * 2013-09-03 2014-01-01 中国电子科技集团公司第四十一研究所 一种微波信号分析仪多域关联分析参数设置方法
CN106250703A (zh) * 2016-08-10 2016-12-21 温州大学 一种料斗清洗参数优化配置的方法
CN106250703B (zh) * 2016-08-10 2018-08-21 温州大学 一种料斗清洗参数优化配置的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009163341A (ja) 2009-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019153315A (ja) 検査室の管理のための情報処理装置及び方法
de Toledo et al. Predicting the outcome of patients with subarachnoid hemorrhage using machine learning techniques
JP6737884B2 (ja) 臨床データの特性を解析して患者コホートを生成するためのパターン発見視覚的解析システム
JP2012505483A (ja) 専門知識及び応用複雑性科学を用いた、リスクの評価ならびに診断のための医療データの自動管理方法
US20150154361A1 (en) Interactive whiteboard system and method
US20130262060A1 (en) Systems and methods for managing an infrastructure using a virtual modeling platform
JP2007034700A (ja) 予測プログラムおよび予測装置
JP2018180993A (ja) データ分析支援システム及びデータ分析支援方法
WO2015050072A1 (ja) クリニカルパス管理装置
CN113593681A (zh) 手术申请方法、装置、终端设备及存储介质
JP2007042059A (ja) 組織管理支援のシステムおよび方法
JP5053830B2 (ja) 施設稼動シミュレーション装置及び施設稼動シミュレーションプログラム
US9104391B2 (en) Adaptively optimizing order entry system
JP2011198103A (ja) 操作支援プログラム、操作支援方法、及び操作支援装置
WO2015095343A9 (en) Interactive whiteboard system and method
KR20140141534A (ko) 패혈증 고위험군 예측 방법 및 시스템
Kuo et al. An application of multi-objective simulation optimization to medical resource allocation for the emergency department in Taiwan
Zulqarnain et al. A fair bed allocation during COVID-19 pandemic using TOPSIS technique based on correlation coefficient for interval-valued pythagorean fuzzy hypersoft set
Abi Akle et al. Design space visualization for efficiency in knowledge discovery leading to an informed decision
Othman et al. A multi-criteria optimization approach to health care tasks scheduling under resources constraints
Li et al. White learning methodology: A case study of cancer-related disease factors analysis in real-time PACS environment
Norberciak Universal method for timetable construction based on evolutionary approach
JPH0981386A (ja) 適正ジョブ診断装置およびその方法
Thomas et al. A visual analytics framework for the examination timetabling problem
JP2020181408A (ja) 登録装置、生成方法及び医療データ生成プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120312

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120426

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120619

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120711

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120726

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5053830

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150803

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees