以下に、添付図面を参照して、本発明の操作装置を備えた画像形成装置の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。又、フローチャートにおける数字の前に付されたアルファベット「S」はステップを意味する。
<画像形成装置及び操作装置>
以下に、本発明に係る操作装置(例えば、操作部)を備えた画像形成装置(例えば、複合機)について説明する。
図1は、本発明に係る複合機の内部の全体構成を示す概念図である。ただし、本発明に直接には関係しない各部の詳細は省略している。
本発明の複合機100は、例えばプリンタやスキャナ単体、あるいはプリンタ、コピー、スキャナ、ファックス等を備えた複合機等が該当する。尚、一例として複合機を利用して原稿のコピー機能を提供する際の複合機100の動作を簡単に説明する。
ユーザが複合機100を利用して例えば原稿Pの印刷を行う場合、原稿Pを図1に示す原稿台101、或いは載置台102に配置し、原稿台101近傍に供えられた操作部103に対してコピー条件を入力し、印刷の指示を行う。操作部103の構成については後述する。当該印刷の指示があると、以下に示す各部(駆動部)が動作することで、印刷が行われる。
即ち、図1に示すように、本発明の複合機100は、本体104と、本体104の上方に取り付けられたプラテンカバー105を備える。本体104の上面は原稿台101が設けられており、原稿台101は、プラテンカバー105によって開閉されるようになっている。プラテンカバー105は、自動原稿給紙装置106と載置台102と排紙台107が設けられている。
自動原稿給紙装置106は、プラテンカバー105の内部に形成された原稿搬送路108と、プラテンカバー105の内部に備えられたピックアップローラ109や搬送ローラ110A、110B等で構成される。原稿搬送路108は、載置台102から、本体104に設けられた画像読取部111にて読み取りが行なわれる読取位置Xを経由して、排紙台107に通じる原稿の搬送路である。
自動原稿給紙装置106は、載置台102に載置された複数の原稿から1枚ずつ原稿をピックアップローラ109で搬送路内108に引き出し、搬送ローラ等によって引き出した原稿を、読取位置Xを通過させて、搬送ローラ110Bにより排紙台107に排紙する。読取位置Xを通過する時に原稿は画像読取部111にて読み取られる。
上記画像読取部111は、原稿台101の下方に設けられており、図2にその詳細が示されている。画像読取部111は、原稿台102を照射する走査方向に長い光源112と、原稿台からの光を選択的に通過させるスリット113と、原稿台からの光を導くミラー114とを備える第一の移動キャリッジ115や、第一の移動キャリッジ115からの反射光を再度反射するミラー116A、116Bを備える第二の移動キャリッジ117、更にミラーで導かれた光を光学的に補正するレンズ群118、当該レンズ群118より補正された光を受光する撮像素子119、撮像素子119にて受光した光を電気信号に変換し、必要に応じて補正処理・画質処理・圧縮処理などを行う画像データ生成部120とで構成されている。
自動原稿給紙装置106上の原稿を読み取る場合には、光源112は、読取位置Xを照射できる位置に移動して発光する。光源112からの光は、原稿台101を透過して読取位置Xを通過する原稿にて反射し、スリット113、ミラー114、116A、116B、レンズ群118によって撮像素子119に導かれる。撮像素子119は、受光した光を電気信号に変換して画像データ生成部120に送信する。画像データ生成部120には、上記撮像素子119にて受光された光がR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)のアナログ電気信号として入力され、ここで、アナログ−デジタル変換され、即ちデジタル化される。さらに、画像データ生成部120では、順次変換されたデジタル信号を単位データとし、これら単位データを補正処理、画質処理、圧縮処理等することで複数の単位データからなる画像データを生成する。
又、画像読取部111は、自動原稿給紙装置106で搬送される原稿だけでなく、原稿台101に載置された原稿も読み取ることが可能となっている。原稿台101に載置された原稿を読み取る場合は、第一のキャリッジ114は、光源112を発光しながら副走査方向に移動し、光源112から撮像素子119までの光路長を一定にするために、第二の移動キャリッジ117は第一の移動キャリッジ115の1/2の速度で撮像素子119方向に移動する。
撮像素子119は、自動原稿給紙装置106に搬送された原稿のときと同様に、ミラー114、116A、116Bに導かれた光に基づいて原稿台101に載置された原稿からの光を電気信号に変換し、これに基づいて画像データ生成部120が画像データを生成し、記憶部120Bに記憶する。
本体104の画像読取部111の下方には、画像データを印刷する画像形成部121を備えている。画像形成部121が印刷できる画像データは、上記のように画像データ生成部120にて生成されたものや、その他複合機100とLAN等のネットワークに接続されたパーソナルコンピュータ等の端末装置から、ネットワークインターフェイスを介して受信したものである。
画像形成部121が行う印刷方式には、電子写真方式が用いられている。即ち、感光ドラム122を帯電器123で一様に帯電させ、その後レーザ124で感光ドラム122を照射して感光ドラム122に潜像を形成し、現像器125で潜像にトナーを付着させて可視像を形成し、転写ローラにて可視像を転写媒体に転写する方式である。
尚、フルカラー画像に対応した複合機では、上記現像器(ロータリー現像器)125が、図1の紙面に対して垂直方向に構成される回転軸を中心として周方向に回転させられ、対応する色のトナーが格納された現像ユニットが感光ドラム122の対向位置に配置される。この状態で、感光ドラム122上の潜像が、現像器125が格納するトナーにより現像され、中間転写ベルト126Aに転写される。なお、現像器125は、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各トナーをそれぞれ格納する4つの現像ユニット125(Y)、(C)、(M)、(K)を有している。上記中間転写ベルト126Aへの転写を上記各色毎に繰り返すことにより、当該中間転写ベルト126A上にフルカラー画像が形成される。
可視像が印刷される転写媒体、即ち用紙は、給紙カセット132、133、134などの給紙トレイに載置されたものである。
画像形成部121が印刷を行う際には、何れか1つの給紙トレイから転写媒体1枚を、ピックアップローラ135を用いて引き出し、引き出した転写媒体を搬送ローラ136やレジストローラ137で中間転写ベルト126Aと転写ローラ126Bの間に送り込む。
画像形成部121は、中間転写ベルト126Aと転写ローラ126Bの間に送り込んだ転写媒体に、上記中間転写ベルト126A上の可視像を転写すると、可視像を定着させるために、搬送ベルト127で定着部128(定着装置)に転写媒体を送る。定着部128は、ヒータが内蔵された加熱ローラ129と、所定の圧力で加熱ローラ129に押し当てられた加圧ローラ130とで構成されている。加熱ローラ129と加圧ローラ130の間を転写媒体が通過すると、熱と転写媒体への押圧力によって可視像が転写媒体に定着する。定着が行われた転写媒体は排紙トレイ131に排紙される。
上記手順により、複合機100はコピー機能の処理(実行)をユーザに提供する。
図3は、本発明に係る操作部の全体構成を示す概念図である。ユーザは、上記操作部103を用いて、上述のような画像形成についての設定条件等を入力したり、入力された設定条件を確認したりする。上記設定条件が入力される場合、上記操作部103に備えられたタッチパネル301(操作パネル)、タッチペン302、操作キー303、ハードキー304が用いられる。
上記タッチパネル301には、例えば、アナログ抵抗膜方式が採用され、透光性を有する上部フィルムと下部ガラス基板とがスペーサを介して重ね合わされた構成となっており、上部フィルムと下部ガラス基板との各々の対向面には、ITO(Indium Tin Oxide)等からなる透明電極層が設けられている。更に、上部フィルムがユーザにより押下されると、当該押下位置に対応する上部フィルム側の透明電極層と下部ガラス基板側の透明電極層とが接触するよう構成されている。上部フィルム又は下部ガラス基板に電圧を印加し、下部ガラス基板又は上部フィルムから押下位置に対応する電圧値を取り出すことにより、当該電圧値に対応する座標値(押下位置)を検出する。検出された押下位置が、タッチパネル上に表示された設定画面内のタブ(キー)、設定項目キー、項目ボタン等のキーの表示領域内に含まれると、当該タブのタブ項目(表示指示項目)や当該設定項目、当該項目等に関連付けられた命令、信号等が入力される。尚、上述したアナログ抵抗膜方式に代えて、例えば、表面弾性波方式等のタッチパネルに関する技術分野で採用される方式を用いて実現しても構わない。
又、下部ガラス基板の下方には、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示部が設けられており、当該表示部が、例えば、初期画面等の画面を表示することにより、タッチパネル301上に画面が表示される。当該表示部は、予め設定された画面データや後述する複数の設定項目のデータ、タブ内にタブ項目のデータに応じた画面、画像を表示することになる。これにより、タッチパネル301には、所定の指示や設定条件を入力する機能と当該指示や設定条件を表示する機能が兼ね備えられる。
又、タッチパネル301の近傍には、タッチペン302が備えられており、ユーザがそのタッチペン302の先をタッチパネル301に接触させると、当該接触位置(押下位置)に対応する座標値が、上記と同様に出力され、ユーザはタッチペン302により、表示されたタブ(キー)、設定項目キー、項目キーを押下・選択することが可能となる。
更に、タッチパネル301の右近傍には、所定数の操作キー303が設けられ、例えば、テンキー303a、スタートキー303b、クリアキー303c、ストップキー303d、リセットキー303e、電源キー303fが備えられている。
又、タッチパネル301の左近傍には、所定数のハードキー304が設けられている。当該ハードキー304とは、複合機100に備えられた複数の機能毎に対応付けられたキーであり、例えば、「Copy」キー304a、「Send」キー304b、「Document Box」キー304c、「Program」キー304d、「Applocation」キー304e、「Status」キー304fが備えられている。
次に、図4を用いて、複合機100及び操作部103の制御系ハードウェアの構成を説明する。図4は、本発明に係る複合機及び操作部の制御系ハードウェアの構成を示す図である。ただし、本発明に直接には関係しない各部の詳細は省略している。
複合機100の制御回路は、CPU(Central Processing Unit)401、ROM(Read Only Memory)402、RAM(Random Access Memory)403、HDD(Hard Disk Drive)404、各駆動部に対応するドライバ405を内部バス406によって接続している。上記CPU401は、例えば、RAM403を作業領域として利用し、上記ROM402、HDD404等に記憶されているプログラムを実行し、当該実行結果に基づいて上記ドライバ405と図示しない操作部103からのデータや指示を授受し、上記図1に示した各駆動部の動作を制御する。また、上記駆動部以外の後述する各手段(図5に示す)についても、上記CPU401がプログラムを実行することで当該各手段を実現する。
又、制御回路の内部バス406には、内部インターフェイス407も接続されており、当該内部インターフェイス407は、操作部103の制御回路等と複合機100の制御回路とを接続する。CPU401は、内部インターフェイス407を介して操作部103等の制御回路からの命令信号を受信したり、操作部103等の制御回路へ命令信号、データ等を送信したりする。
又、操作部103の制御回路には、内部バス415に、CPU409、ROM410、RAM411、LCD412、操作キー413(303)、タッチパネル414(301)、内部インターフェイス408を備える。操作キー413やタッチパネル414をユーザが操作すると、CPU409は、内部インターフェイス408を介して、当該操作に基づく命令信号を複合機100の制御回路に送信する。又、CPU409、ROM410、RAM411の機能も上記と同様であり、後述する各手段(図5に示す)についても、上記CPU409がプログラムを実行することで当該各手段を実現する。上記ROM410には、以下に説明する各手段を実現するプログラムやデータが記憶されている。
<本発明の実施形態>
図5は、本発明の実施形態に係る操作部及び複合機の機能ブロック図である。図6は、本発明の実施形態に係る実行手順を示すためのフローチャートである。以下、本発明の構成と実行手順について詳しく説明する。
まず、ユーザが、複合機100の電源を投入すると、当該複合機100の複合機制御手段501と、当該複合機制御手段501に接続された操作部103の操作部制御手段502とが起動する。当該複合機制御手段501は、当該操作部制御手段502に、ユーザにより予め設定された初期設定画面(デフォルト設定画面)であり、コピー機能に対応するコピー設定画面をタッチパネル301上に表示するよう指示する。
当該操作部制御手段502は、ユーザにより未だスタートキー303bが選択(押下)されていないことを判定し(図6:S101YES)、更に、当該複合機制御手段501からの指示により特定の機能(例えば、コピー機能)が選択された(ユーザにより操作部103のハードキーである「Copy」キー304aが選択されたと同様)と判定して(図6:S102YES)、タブ項目表示手段503に、特定の機能に対応するタブ表示画面を表示する旨を通知する。当該通知を受けたタブ項目表示手段503は、特定の機能に対応するタブ項目の数と同一の数のタブの表示領域に当該タブ項目をそれぞれ表示する(図6:S103)。
前記タブ項目表示手段503が所定数のタブの表示領域に、対応するタブ項目をそれぞれ表示する方法は、どのような方法でも構わないが、例えば、以下の方法によりなされる。先ず、タブ項目表示手段503が、機能タブ条件記憶手段504に予め記憶されている機能タブ条件テーブルを参照する。
図7(A)は、本発明の実施形態に係る機能タブ条件テーブルの一例を示す図である。
機能タブ条件テーブル700には、図7(A)に示すように、操作部103に接続された複合機100が実行可能な機能に対応する機能項目701(例えば、「コピー」701a、「ドキュメントボックス」701b等)と、当該機能項目701毎に予め設定された所定数のタブ項目702(例えば、「簡単設定」702a等)と、当該タブ項目702毎に予め設定された所定数の設定条件情報703(例えば、設定項目703a、初期設定項目703b等)とが関連付けて記憶されている。
タブ項目表示手段503は、前記機能タブ条件テーブル700を参照すると、当該機能タブ条件テーブル700の機能項目701と、前記通知を受けた特定の機能「コピー」(「コピー機能」)とを照合し、照合した機能項目「コピー」701aに対応するタブ項目702を当該機能タブ条件テーブル700の最上段から順番に全て取得する。図7(A)に示す機能タブ条件テーブル700では、機能項目「コピー」701aに対応する3つのタブ項目702(「簡単設定」702a、「原稿/用紙/仕上げ」、「カラー/画質」)、全てを取得する。
次に、タブ項目表示手段503は、画面記憶手段505を参照し、当該画面記憶手段505に予め記憶されているタブ表示画面(タブ表示フレーム)と、当該タブ表示画面に表示されるタブ(タブフレーム)とを取得する。
図7(B)は、本発明の実施形態に係るタブ表示画面とタブとの一例を示す図である。
前記タブ表示画面704は、図7(B)に示すように、上下方向(縦方向)よりも左右方向(横方向)に長い長方形状で構成され、所定数(最大5つ)のタブ705を全て表示可能となるよう構成されている。又、前記タブ705は、一のタブ項目702が表示可能な表示領域を有し、上下方向のサイズが、前記タブ表示画面704の上下方向のサイズよりも所定サイズ(例えば、1mm)小さいサイズで、左右方向のサイズが、前記タブ表示画面704の左右方向のサイズの約5分の1のサイズで構成され、前記タブ表示画面704内に収まるよう構成される。前記タブ表示画面704に表示可能なタブ705の個数は、前記機能タブ条件テーブル700に記憶される機能項目701毎のタブ項目702の個数のうち、最大個数に対応している。
タブ項目表示手段503は、前記タブ表示画面704と前記タブ705とを取得すると、先ほど取得したタブ項目702の個数をカウントし、カウントした個数(3つ)に対応する個数だけ、取得したタブ705を複製する。更に、タブ項目表示手段503は、複製したタブ705を、タブ表示画面704内に、相互に重ならないように左端から右方向に沿って直列に配列させる。そして、タブ項目表示手段503は、前記タブ表示画面704に配列したタブ705の配列順と、前記機能タブ条件テーブル700から取得したタブ項目702の順番とに基づいて当該タブ項目を、対応するタブ705の表示領域にそれぞれ配置する(貼り付ける)。例えば、タブ項目表示手段503は、機能タブ条件テーブル700の最上段に記憶されたタブ項目702を1番目とし、タブ表示画面704内の左端に位置するタブ705aを1番目として、両順番を対応させるように、最上段から下方に向かって取得したタブ項目702を、タブ表示画面704内の左端から右方向に向かって配置されたタブ705の表示領域に貼り付けていく(配置していく)。前記タブ項目702の貼り付け完了後、タブ項目表示手段503は、貼り付け完了後のタブ表示画面704をタッチパネル301上の所定の位置(下方近傍)に表示する。図7(B)に示すように、タブ項目702の表示完了後のタブ表示画面705には、タブ2つ分の表示領域、タブ項目(タブ)が表示されていない表示領域(非タブ表示領域)が存在することになる。
さて、前記タブ項目表示手段503が、タブ項目702の表示を完了すると、その旨をステータス情報取得手段506に通知する。当該通知を受けたステータス情報取得手段506は、機能項目「コピー」701a(特定の機能)に対応するステータス情報を複合機100から取得する(図6:S104)。
前記ステータス情報取得手段506が、機能項目「コピー」701aに対応するステータス情報を複合機100から取得する方法は、どのような方法でも構わないが、例えば、以下の方法によりなされる。即ち、前記指示を受信したステータス情報取得手段506は、取得対象記憶手段507に予め記憶されている取得対象テーブルを参照する。
図8(C)は、本発明の実施形態に係る取得対象テーブルの一例を示す図である。
取得対象テーブル800には、図8(C)に示すように、機能項目801(例えば、「コピー」801a)と、当該機能項目801に係る機能を複合機100が実行する場合に当該機能に関連する複合機100のステータス情報802(例えば、「トナーの残量情報」802a)とが関連付けて記憶されている。例えば、機能項目801が「コピー」801aであれば、ステータス情報802には、当該コピー機能に関連する複合機100の「トナーの残量情報」802aが記憶される。又、例えば、機能項目801が「ドキュメントボックス」801b(画像データ保存機能、メモリ機能等に対応する)であれば、ステータス情報802には、当該ドキュメントボックス機能に関連する複合機100の「メモリの残量情報」802bが記憶される。尚、本発明の実施形態では、図8(C)に示すように、機能項目801の示す機能に関連する複合機100のステータス情報が各機能項目毎に一つ記憶されているが、一の機能項目801に対して一律に特定のステータス情報802(例えば、「トナーの残量情報」802a)を記憶してもよいし、一の機能項目801に対して複数のステータス情報802を記憶してもよい。前記取得対象テーブル800は、ユーザ等により適宜設計変更される。
前記ステータス情報取得手段506は、特定の機能項目「コピー」701aと、前記取得対象テーブル800の機能項目801とを照合し、照合した機能項目「コピー」801aに対応するステータス情報「トナーの残量情報」802aを取得する。次に、ステータス情報取得手段506は、複合機100と通信し、前記トナー残量情報が記憶されるトナー残量情報記憶手段508を参照し、当該トナー残量情報記憶手段508から、各色毎のトナーの残量情報(例えば、ブラック(K)10%、シアン(C)35%、イエロー(Y)80%、マゼンタ(M)90%)を取得する。
尚、前記トナー残量情報記憶手段508に記憶される各色毎のトナーの残量情報は、例えば、各色毎のトナーの残量情報を検出するトナー残量検出手段(図示せず)により後述する機能実行手段516がカラー印刷を実行する毎に前記トナー残量情報記憶手段508に随時記憶(更新)される。
前記ステータス情報取得手段506が、各色毎のトナーの残量情報の取得を完了すると、その旨を非タブ表示領域判定手段509に通知する。当該通知を受けた非タブ表示領域判定手段509は、前記タブ項目702が表示されたタブ表示画面704を識別するタブ表示画面識別情報と、前記ステータス情報「トナーの残量情報」802aとに基づいて、当該タブ表示画面704のうち、タブ705が表示されない領域で、且つ、ステータス情報「トナーの残量情報」802aが表示可能な領域である非タブ表示領域が存在するか否かを判定する(図6:S105)。尚、ここでは、非タブ表示領域の定義が、タブ705が表示されない領域で、且つ、ステータス情報「トナーの残量情報」802aが表示可能な領域としているが、タブ項目702が表示されない領域で、且つ、ステータス情報「トナーの残量情報」802aが表示可能な領域としてもよい(後述する)。
さて、前記非タブ表示領域判定手段509が、前記タブ表示画面704のうち、前記非タブ表示領域が存在するか否かを判定する方法は、どのような方法でも構わないが、例えば、以下の方法によりなされる。即ち、非タブ表示領域判定手段509が、タブ項目表示手段503から、所定数のタブ705(又は、タブ項目702)が表示されたタブ表示画面704を識別することが可能な情報(以下、タブ表示画面識別情報とする、例えば、タブの個数「3」)を取得するとともに、ステータス情報取得手段506から、ステータス情報(例えば、「トナーの残量情報」802a)を取得する。次に、非タブ表示領域判定手段509は、非タブ表示領域記憶手段510に予め記憶されている非タブ表示領域テーブルを参照する。
図8(D)は、本発明の実施形態に係る非タブ表示領域テーブルの一例を示す図である。
非タブ表示領域テーブル803には、図8(D)に示すように、前記タブ表示画面識別情報804(例えば、タブの個数「3」804a)と、ステータス情報805(例えば、「トナーの残量情報」805a)と、非タブ表示領域が存在するか否かを示す存否情報806とが関連付けて記憶されている。ここで、存否情報806には、非タブ表示領域が存在することを示す場合、前記タブ表示画面識別情報804とステータス情報805とに基づいて決定される非タブ表示領域のサイズ806a(例えば、「40mm(横)×14mm(縦)」806a1)と当該非タブ表示領域の位置情報806b(例えば、「X(80−120)、Y(15−29)」806b1)とが記憶される。尚、非タブ表示領域の位置情報806bは、例えば、タッチパネル301の座標系の原点0(0、0)を、タッチパネルの左下端部に予め設定し、タッチパネル301の上下方向をY軸とし、左右方向をX軸とした際の座標値の範囲が記憶される。又、前記存否情報806には、非タブ表示領域が存在しないことを示す場合、非タブ表示領域が存在しないことを示す「0」806cが記憶される。前記非タブ表示領域のサイズ806aと位置情報806bは、ユーザが、前記タブ表示画面識別情報804に対応するタブ表示画面と、ステータス情報(例えば、種類)とに基づいて、タブが表示されない領域で、且つ、ステータス情報の種類から当該ステータス情報を表示可能な領域を事前に見つけることによって決定される。尚、後述する、タブ項目が表示されない領域であっても、同様である。
例えば、タブ表示画面識別情報804が「3」804a、ステータス情報805が「トナーの残量情報」805aである場合、存否情報806には、非タブ表示領域のサイズ「40mm(横)×14mm(縦)」806a1(おおよそ、タブ2つ分のサイズ)と位置情報「X(80−120)、Y(15−29)」806b1(おおよそ、タブ表示画面の右端近傍のタブ2つ分の位置)が記憶される。
又、タブ表示画面識別情報804が「4」804b、ステータス情報805が「メモリの残量情報」805bである場合、存否情報806には、非タブ表示領域のサイズ「20mm(横)×14mm(縦)」806a2(おおよそ、タブ1つ分のサイズ)と位置情報「X(100−120)、Y(15−29)」806b2(おおよそ、タブ表示画面の右端近傍のタブ1つ分の位置)とが記憶される。
更に、タブ表示画面識別情報804が「5」804c、ステータス情報805が「メモリの残量情報」805bである場合、存否情報806には「0」806cが記憶される。又、図示しないが、例えば、タブ表示画面識別情報804が「4」、ステータス情報805が「用紙の残量情報」である場合、存否情報806には「0」806cが記憶される。これは、非タブ表示領域が、おおよそ、タブ一つ分存在するとしても、用紙の残量情報は、カセットに収納された用紙の種類等に応じて大量となるため、タブ一つ分の表示領域では、表示出来ないと製造者等が判断し、存否情報806に「0」806cを記憶する場合等である。これは、適宜設計変更される。
このように前記非タブ表示領域テーブル803を予め設計することにより、前記非タブ表示領域判定手段509が、前記タブ表示画面識別情報(例えば、タブの個数)と前記ステータス情報と前記非タブ表示領域テーブル803とに基づいて、簡単に非タブ表示領域が存在するか否かを判定することが可能となるとともに、非タブ表示領域が存在する場合、後述するステータス情報の変換と、変換後のタブ型ステータス情報の表示とを円滑に進行することが可能となる。
さて、非タブ表示領域判定手段509は、前記非タブ表示領域テーブル803と、取得したタブ表示画面識別情報「3」と、ステータス情報「トナーの残量情報」802aとを照合し、照合したタブ表示画面識別情報804、ステータス情報805に対応する存否情報806を参照する。そして、非タブ表示領域判定手段509は、参照した存否情報806の内容に基づいて、非タブ表示領域が存在するか否かを判定する(図6:S105)。
前記判定の結果、非タブ表示領域が存在する場合、つまり、存否情報806に非タブ表示領域のサイズ806aと位置情報806bとが記憶されている場合、非タブ表示領域判定手段509は、非タブ表示領域が存在すると判定し(図6:S105YES)、その旨をステータス情報変換手段511に通知する。当該通知を受けたステータス情報変換手段511は、非タブ表示領域判定手段509が参照した存否情報806のうち、非タブ表示領域のサイズ806a(例えば、「40mm(横)×14mm(縦)」806a1)を取得し、当該非タブ表示領域のサイズ806aと、ステータス情報取得手段506により取得されたステータス情報「トナーの残量情報」とに基づいて、当該ステータス情報を、当該非タブ表示領域で表示可能なタブ型ステータス情報に変換する(図6:S106)。尚、非タブ表示領域が存在しない場合は、後述する。
前記ステータス情報変換手段511がステータス情報をタブ型ステータス情報に変換する方法は、どのような方法でも構わないが、例えば、以下の方法によりなされる。
図9(E)は、本発明の実施形態において各色毎のトナーの残量情報がタブ型ステータス情報に変換される一例を示す図である。
前記変換方法は、ステータス情報の種類に応じて異なるものの、例えば、ステータス情報が、各色毎のトナーの残量情報である場合、前記ステータス情報変換手段511が、前記非タブ表示領域のサイズ「40mm(横)×14mm(縦)」806a1に対応して、各色毎のトナーの残量情報を、各色毎のゲージ(4本のゲージ)に図形画像として変換(図形化)する。具体的には、前記ステータス情報変換手段511が、非タブ表示領域の横サイズ(例えば、40mm)に対して所定のサイズ(例えば、2mm)だけ短い横サイズ(例えば、38mm)を有するゲージ900を4本生成し、生成した4本のゲージ900を縦方向に並列に等間隔(例えば、1mm)で配列する。次に、前記ステータス情報変換手段511が、配列された各ゲージの縦サイズを所定の縦サイズ(例えば、2.5mm)に調整することによって、配列された4本のゲージ900のうち、最上部のゲージと最下部のゲージとの間のサイズ(4本のゲージ900で構成される図形画像全体の縦サイズ、図9(E)では、例えば、13mm)を、非タブ表示領域の縦サイズ(例えば、14mm)に対して所定の寸法(例えば、1mm)だけ短くする。そして、前記ステータス情報変換手段511は、縦サイズが調整された4本のゲージ800に、各色毎のトナーの残量情報「ブラック(K)10%、シアン(C)35%、イエロー(Y)80%、マゼンタ(M)90%)」を当てはめる。
例えば、ブラック(K)のトナーの残量情報を一のゲージに当てはめる場合、ステータス情報変換手段511は、前記ゲージの左端部を「0%」とし、当該ゲージの右端部を「100%」として、ブラック(K)のトナーの残量情報「10%」に対応する残量位置を特定する。前記ゲージの横サイズが、例えば38.0mmであれば、左端部「0%」(0.0mm)から0.10×38.0mm=3.8mmまでの位置が、ブラック(K)のトナーの残量位置となる。次に、ステータス情報変換手段511は、当該ゲージの左端部「0mm」から前記トナー残量位置「3.8mm」までを、トナーの色に対応するブラック(K)でマーキングする。これにより、ブラック(K)のトナーの残量情報が、一のゲージに当てはめられる。尚、シアン(C)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)も同様である。前記ステータス情報変換手段511が、全てのゲージ900について各色毎のトナーの残量情報を当てまめると、当てはめられた4本のゲージ900は、上から下に向かってブラック(K)、シアン(C)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)の色の順で並列に配列され、且つ、各色毎のトナーの残量を示す図形画像となる。このように、各色毎のトナーの残量情報(ステータス情報)を、文字を含まない図形画像である4本のゲージ900(タブ型ステータス情報)に変換(図形化)するように構成すると、ユーザが一回視認するだけで即時に各色毎のトナーの残量(ステータス情報)を認識(確認)することが可能となり、好ましい。
前記ステータス情報変換手段511が、タブ型ステータス情報への変換を完了すると、その旨をステータス情報表示手段512に通知する。当該通知を受けたステータス情報表示手段512は、変換されたタブ型ステータス情報を前記タブ表示画面中の非タブ表示領域に表示する(図6:S107)。
ステータス情報表示手段512がタブ型ステータス情報を非タブ表示領域に表示する方法は、どのような方法でも構わないが、例えば、以下の方法によりなされる。即ち、ステータス情報表示手段512は、非タブ表示領域判定手段509が参照した存否情報806のうち、非タブ表示領域の位置情報806b(例えば、「X(80−120)、Y(15−29)」806b1)を取得して、非タブ表示領域の位置を特定し、特定した非タブ表示領域に、変換されたタブ型ステータス情報を表示する。
ステータス情報表示手段512が非タブ表示領域へのタブ型ステータス情報の表示を完了すると、その旨を条件画面表示手段513に通知する。当該通知を受けた条件画面表示手段513は、前記タブ表示画面704に表示されたタブのうち、特定のタブに対応する設定条件画面をタッチパネル上に表示する(図6:S108)。具体的には、条件画面表示手段513が、上述した機能タブ条件テーブル700を参照して、機能項目「コピー」701aに対応するタブ項目702のうち、予め設定されているタブ項目(例えば、機能タブ条件テーブル700のタブ項目のうち、最上段に記憶されているタブ項目「簡単設定」702a)を特定し、特定したタブ項目「簡単設定」702aに対応する所定数の設定条件情報703を全て取得する。次に、条件画面表示手段513は、上述した画面記憶手段505を参照して、各タブ項目毎に用意された設定条件画面(設定条件フレーム)の中から、特定のタブ項目「簡単設定」702aに対応する設定条件画面を取得する。そして、条件画面表示手段513は、先ほど取得した設定条件情報703を、取得した設定条件画面内の所定の位置に配置する(貼り付ける)。所定の位置は、製造業者等のユーザにより予め設定される。当該配置が完了すると、条件画面表示手段513は、当該配置完了後の設定条件画面の下端を、前記タブ表示画面704の上端に対応させ、当該タブ表示画面のタブ705のうち、特定のタブ項目「簡単設定」702aが表示されたタブ(左端に位置するタブ)と当該設定条件画面とを一画面とする。これにより、前記タブ表示画面と当該設定条件画面とを含むコピー設定画面がタッチパネル301上に表示される。
図9(F)は、本発明の実施形態のタッチパネル上に表示されたコピー設定画面の一例を示す図である。
コピー設定画面901には、図9(F)に示すように、特定のタブ項目「簡単設定」702aに対応する設定条件情報703(例えば、設定項目「用紙選択」902a、初期設定項目「自動」902b等)が所定の位置に配置された設定条件画面902と、3つのタブ項目がそれぞれ表示された3つのタブ903aとタブ型ステータス情報903bとが相互に重なることなく横方向に向かって直列配置されたタブ表示画面903とが表示される。
このように、タブ表示画面903のうち、タブ903aが表示されていない非タブ表示領域に、タブ表示画面903(又は設定条件画面902)に対応する機能を実行可能な複合機100のタブ型ステータス情報903bを表示することにより、非タブ表示領域を有効活用することが可能となる。又、当該タブ型ステータス情報903bを表示することにより、ユーザに今から操作する複合機の状態(ステータス情報)を事前に知らせることが可能となる。
ところで、非タブ表示領域判定手段509が、前記判定の結果、非タブ表示領域が存在しない場合、つまり、存否情報806に「0」806cが記憶されている場合(図6:S105NO)、非タブ表示領域判定手段509は、非タブ表示領域が存在しない旨を条件画面表示手段513に通知する。当該通知を受けた条件画面表示手段513は、上述したように、特定のタブ項目「簡単設定」702aに対応する設定条件画面をタッチパネル301上に表示することになる(図6:S108)。このような、非タブ表示領域が存在しない場合は、例えば、特定の機能に対応するタブの数が多く、タブ表示画面903に非タブ表示領域が存在(発生)しない場合や、ステータス情報の情報量が多すぎで、非タブ表示領域に変換しきれない場合等が該当する。この場合は、非タブ表示領域を有効利用することが出来ないため、ステータス情報を表示する必要はない。
さて、条件画面表示手段513がコピー設定画面901の表示を完了すると、S101に戻り、その旨を操作部制御手段502に通知する。当該通知を受けた操作部制御手段502は、押下検知手段514を介して、スタートキー303bが選択されたか否かを判定する(図6:S101)。
ここで、ユーザがスタートキー303bを選択した場合は、以下の手順となる。即ち、コピー設定画面901がタッチパネル301上に表示された状態で、ユーザが、操作部103のスタートキー303bを選択すると、押下検知手段514が、スタートキー303bの選択を検知し(図6:S101YES)、その旨を操作部制御手段502に通知する。当該通知を受けた操作部制御手段502は、タブ項目「簡単設定」702aに対応してコピー機能を実行する旨の指示を画像読取手段515及び機能実行手段516に送信する(図6:S109)。当該指示を受信した画像読取手段515は、現時点でタブ項目「簡単設定」702aに設定されている設定条件(初期条件も含む)に基づいて原稿の画像を読み取り、当該画像を画像記憶手段517に記憶し、又、当該指示を受信した機能実行手段516は、当該画像記憶手段517に記憶された画像に基づいてコピー機能(画像形成)を実行する(図6:S110)。ここで、ユーザは、上述したコピー設定画面901のうち、スタートキー303bを選択する前に、各色毎のトナーの残量情報を示すタブ型ステータス情報903bを確認している筈であるから、例えば、機能実行手段516が使用する所定のトナーが切れている状態(エンプティ状態)で、ユーザがスタートキー303bを選択することを回避する。尚、機能実行終了後(図6:S110YES)、S101に戻り、新たなスタートキー303b等の選択が受け付けられる。
一方、操作部制御手段502が、スタートキー303bが選択されていないと判定した場合、続いて、押下検知手段514を介して、操作部103に設けられたハードキー304(例えば、「Copy」キー304a、「Document Box」キー304b等)が選択(押下)されたか否かを判定する(図6:S102)。
ここで、例えば、ユーザが、コピー設定画面901を見ながら、操作部103に設けられたハードキー304のうち、「Document Box」キー304bを選択した場合は、以下の手順となる。
即ち、ユーザが「Document Box」キー304bを選択すると、押下検知手段514が、「Document Box」キー304bの選択を検知し(図6:S102YES)、その旨を操作部制御手段502に通知する。当該通知を受けた操作部制御手段502は、タブ項目表示手段503に、特定の機能「ドキュメントボックス」304bに対応するタブ表示画面を表示する旨を通知する。当該通知を受けたタブ項目表示手段503は、上述した機能タブ条件テーブル700から、特定の機能「ドキュメントボックス」701bに対応するタブ項目702(例えば、「カスタムボックス」702b等)を取得するとともに、画面記憶手段505から、未だタブが表示されていないタブ表示画面704とタブ705とを取得する。そして、タブ項目表示手段503は、取得したタブ項目702の個数をカウントし、カウントした数(例えば、4つ)だけ複製したタブ705をタブ表示画面704に配列させる。そして、タブ項目表示手段503は、タブ表示画面704に配置されたタブ705の表示領域に、対応するタブ項目702を配置して、配置後のタブ表示画面704をタッチパネル301上の所定の位置に表示する(図6:S103)。今回は、機能項目701が「ドキュメントボックス」701bであり、タブ項目702の個数に対応するタブ705の個数は4つとなる。
タブ項目表示手段503がタブ項目702の表示を完了すると、次に、ステータス情報取得手段506は、上述した取得対象テーブル800より、特定の機能項目「ドキュメントボックス」801bに対応するステータス情報「メモリの残量情報」802bを取得する。そして、ステータス情報取得手段506は、複合機100内の、メモリの残量情報を保持する画像記憶手段517と通信し、当該画像記憶手段517が現時点において新たに画像データを記憶することが出来るメモリ残量情報を取得する(図6:S104)。ここで、メモリ残量情報は、例えば、画像記憶手段517が備える全ての記憶容量を100%とした場合、現時点で記憶された画像データの記憶容量を除いた残りの記憶容量の割合を示す情報(例えば、「メモリの残量 30%」)である。
ステータス情報取得手段506が「メモリの残量 30%」の取得を完了すると、次に、非タブ表示領域判定手段509は、上述した非タブ表示領域テーブル803と、タブ表示画面識別情報(タブの個数「4」)と、ステータス情報(「メモリの残量情報」802b)とを照合し、照合したタブ表示画面識別情報804、ステータス情報805に対応する存否情報806を参照する。図8(D)に示すように、参照される存否情報806には、非タブ表示領域のサイズ「20mm(横)×14mm(縦)」806a2と、位置情報「X(100−120)、Y(15−29)」806b2とが記憶されているため、非タブ表示領域判定手段509は、タブ表示画面704のうち、非タブ表示領域が存在すると判定する(図6:S105YES)。非タブ表示領域判定手段509が、当該判定の結果をステータス情報変換手段511に通知し、当該通知を受けて、ステータス情報変換手段511は、非タブ表示領域のサイズ「20mm(横)×14mm(縦)」806a2とステータス情報「メモリの残量 30%」とに基づいて当該「メモリの残量 30%」を、タブ型ステータス情報に変換する(図6:S106)。
ステータス情報「メモリの残量 30%」を変換する方法は、例えば、ステータス情報変換手段511が、当該「メモリの残量情報」を示す「メモリ残」に、前記「メモリの残量 30%」の要部である「30%」を抜き出して、前記「メモリ残」に「30%」を結合した文字画像「メモリ残30%」を生成する。次に、前記ステータス情報変換手段511が、前記非タブ表示領域のサイズ「20mm(横)×14mm(縦)」806a2に、当該文字画像「メモリ残30%」が収まるように、文字のフォントやフォントサイズを変換する。
タブ型ステータス情報への変換が完了すると、前記ステータス情報表示手段512は、前記非タブ表示領域の位置情報「X(100−120)、Y(15−29)」806b2を利用して、変換後のタブ型ステータス情報を、タブ表示画面704内の非タブ表示領域に表示する(図6:S107)。更に、前記条件画面表示手段513が、前記機能タブ条件テーブル700から、「ドキュメントボックス」701bの「カスタムボックス」702bに対応する設定条件情報703を取得するとともに、画面記憶手段505から、当該「カスタムボックス」に対応する設定条件画面を取得する。そして、前記条件画面表示手段513は、前記設定条件画面に、取得した設定条件情報を所定の位置で配置し、従前の設定条件画面(「簡単設定」702aに対応する設定条件画面902)を、前記「カスタムボックス」702bに対応する設定条件画面に切り換える。又、前記条件画面表示手段513が、前記タブ表示画面704中のタブ項目「カスタムボックス」が表示されたタブと当該設定条件画面とを一画面とする(図6:S108)。これにより、前記タブ表示画面と前記設定条件画面とを含むドキュメントボックス設定画面がタッチパネル301上に表示される。
図10(G)は、本発明の実施形態のタッチパネル上に表示されたドキュメントボックス設定画面の一例を示す図である。
ドキュメントボックス設定画面1000には、図10(G)に示すように、特定のタブ項目「カスタムボックス」702bに対応する設定条件情報703(例えば、設定項目「No」1001a、初期設定項目「−」1001b等)が所定の位置に配置された設定条件画面1001と、4つのタブ項目がそれぞれ表示された4つのタブ1002aとタブ型ステータス情報4002bとが相互に重なることなく横方向に向かって直列配置されたタブ表示画面1002とが表示される。
これにより、ユーザが、実行希望の機能に対応するハードキー304を選択した場合、従前に表示されていたコピー設定画面901から、当該ハードキー304に対応するドキュメントボックス設定画面1000(タブ表示画面1002及び設定条件画面1001)に切り替わっても、当該タブ表示画面1002のうち、タブが表示されない非タブ表示領域には、選択された機能に対応するタブ型ステータス情報1002bが常時表示されることとなる。そのため、ユーザは、パネル操作をしている最中であっても、今から実行させたい機能に関連する複合機100のタブ型ステータス情報1002b(ステータス情報)を常に確認することが可能となる。又、タブ型ステータス情報1002bが表示される非タブ表示領域は、パネル操作の用に供するタブ1002aの表示を阻害することなく当該タブ1002aの近傍に表示されることとなるから、パネル操作の用に供するタブ1002aはユーザの目に留まりやすいという性質と相俟って、当該タブ型ステータス情報1002bはユーザの目に留まりやすく、ユーザにステータス情報を適切に知らせることが可能となる。
尚、ドキュメントボックス設定画面1000がタッチパネル301上に表示されると、S101に戻り、操作部制御手段502が、スタートキー303bの押下(図6:S101)、機能キーの押下(図6:S102)を判定することになる。
ところで、ユーザが、ハードキー304等を選択しない場合は(図6:S102NO)、以下の手順となる。即ち、操作部制御手段502は、予め備えられたタイマー(図示せず)を起動して(図6:S111)、コピー設定画面901(又は、ドキュメントボックス設定画面1000)を表示した時点からの経過時間の計時を開始する。そして、操作部制御手段502は、計時された経過時間と、ユーザにより予め設定された設定時間(スリープ待機時間、待機時間、スリープ時間ともいう、以下、スリープ時間とする)とを比較し、経過時間が前記スリープ時間を超過するか否かの判定を開始する(図6:S112)。
ここで、経過時間が前記スリープ時間を超過する前であれば(図6:S108NO)、S101に戻り、操作部制御手段502が、押下検知手段514を介して、スタートキー303b、特定のハードキー304、スタートキー303b等がユーザに選択されるか否か監視する。このようにして、操作部制御手段502は、所定の時間、ユーザから所定のキーの選択を受け付けるまで、待機することになる。
一方、コピー設定画面901(又は、ドキュメントボックス設定画面1000)が表示されてから、ユーザが、例えば、急用により複合機100から離れた場合、つまり、スタートキー303b、特定のハードキー等が押下されずに、経過時間が前記スリープ時間を超過した場合は(図6:S101NO→S102NO→S112YES)、以下の手順となる。即ち、経過時間がスリープ時間を超過した場合(図6:S112YES)、操作部制御手段502は、複合機制御手段501に、電源OFFする旨(又は、スリープ状態へ移行する旨)の指示を通知する。当該通知を受けた複合機制御手段501は、複合機100と操作部103の電源OFFする(又は、スリープ状態へ移行する)。これにより、無駄な消費電力が抑えられる。
<本発明の実施形態に係る操作部103に関する作用・効果、実施例、比較例等>
ここで、本発明の実施形態に係る操作部100の作用・効果について説明する。
図10(H)は、本発明の実施形態において設定条件画面内の所定の表示領域にタブ型ステータス情報を表示したコピー設定画面の一例(比較例)を示す図である。
所定数のユーザ(例えば、10人)に操作部103の前方で待機してもらい、当該操作部103のタッチパネル301上に、設定条件画面内の所定の表示領域(例えば、図10(H)に示す、ジョブ完了を示すジョブ完了項目1004の直下の表示領域1005)にタブ型ステータス情報1006(図9(F)に示す、各色毎のトナーの残量を示すゲージ903bに対応)を表示したコピー設定画面1003(以下、比較例画面とする)を所定期間(例えば、10秒)表示した。待機していたユーザに当該所定期間だけコピー設定画面1003を視認してもらった後に、当該ユーザにコピー設定画面1003中に印象に残った(記憶に残った)表示事項を所定数挙げてもらった。そして、挙げてもらった表示事項のうち、ユーザ毎に共通する表示事項を整理し、当該タブ型ステータス情報1006に関する情報、即ち、各色毎のトナーの残量情報が、表示事項として挙げられているか否かを確認した。すると、コピー設定画面1003の寸法、設定条件画面の寸法、ジョブ完了項目1004の寸法、タブ型ステータス情報1006の寸法、表示(配置)位置等に応じて変動すると考えられるものの、各色毎のトナーの残量情報は、あまり表示事項として挙げられていなかった。恐らく、タブ型ステータス情報1006が、設定条件画面内の他の設定条件情報(例えば、設定項目「用紙選択」等)と紛れてしまうため、他の設定条件情報が、当該タブ型ステータス情報1006よりもユーザの目につき易く、当該タブ型ステータス情報1006の印象が弱く、ユーザの記憶に残り難かったものと推認される。
一方、前記比較例画面1003に代えて、設定条件画面に対応する特定のタブの表示領域にタブ型ステータス情報を表示したコピー設定画面(例えば、図9(F)に示すコピー設定画面901、以下、実施例画面とする)を用意して、上述と同様に、ユーザから印象に残った表示事項を所定数挙げてもらった。すると、タブ表示画面901の寸法、タブ903aのサイズ、タブ型ステータス情報903bのサイズ等に応じて変動すると考えられるものの、当該タブ型ステータス情報903bに関する情報(各色毎のトナーの残量情報)は、比較例画面1003の場合と比較して数多く挙げられた。つまり、多くのユーザが、各色毎のトナーの残量情報を認識していた。これは、タブ903aがパネル操作の用に供する部分であり、ユーザが、前記設定条件画面901を切り換えるタブ903aに目を向け易く、結果として、当該タブ903a近傍に表示されたタブ型ステータス情報903bの印象が強く、ユーザの記憶に残り易かったものと推認される。
このように、本発明の実施形態に係る操作部103は、特定の機能に対応するタブ表示画面を表示する際に、特定の機能に対応するタブ項目の数と同一の数のタブの表示領域に当該タブ項目をそれぞれ表示するタブ項目表示手段503と、特定の機能を実行する装置のステータス情報を、当該装置から取得するステータス情報取得手段506と、所定数のタブが表示されたタブ表示画面を識別するタブ表示画面識別情報と、前記ステータス情報とに基づいて、当該タブ表示画面のうち、タブが表示されない領域で、且つ、ステータス情報が表示可能な領域である非タブ表示領域が存在するか否かを判定する非タブ表示領域判定手段509と、非タブ表示領域が存在する場合に、前記ステータス情報を、当該非タブ表示領域に表示可能なタブ型ステータス情報に変換するステータス情報変換手段511と、変換されたタブ型ステータス情報を前記非タブ表示領域に表示するステータス情報表示手段512とを備える。
当該構成により、タブ表示画面のうち、タブが表示されていない非タブ表示領域に、タブ表示画面に対応する機能を実行可能な装置のタブ型ステータス情報を表示することにより、非タブ表示領域を有効活用することが可能となる。又、当該タブ型ステータス情報を表示することにより、ユーザに今から操作する装置の状態(ステータス情報)を事前に知らせることが可能となる。更に、特定の機能に対応してタブの個数が増減しても、非タブ表示領域が存在する場合にタブ型ステータス情報が表示されることとなるため、非タブ表示領域の有効活用を適切なタイミングで実行することが可能となる。そして、タブ型ステータス情報が表示される非タブ表示領域は、パネル操作の用に供するタブの表示を阻害することなく当該タブの近傍に表示されることとなるから、パネル操作の用に供するタブはユーザの目に留まりやすいという性質と相俟って、当該タブ型ステータス情報はユーザの目に留まりやすく、ユーザにステータス情報を適切に知らせることが可能となる。
尚、本発明の実施形態では、前記タブ表示画面識別情報を、タブの個数として設定したが、所定数のタブを表示するタブ表示画面704を識別することが可能な情報であれば、どのような情報でも構わない。例えば、タブ項目を規定する機能項目、タブ項目の個数、タブ項目、タブ表示画面のサイズ、タブのサイズでもよい。
又、本発明の実施形態では、非タブ表示領域判定手段が、前記非タブ表示領域記憶手段の非タブ表示領域テーブルを利用して、非タブ表示領域が存在するか否かを判定するよう構成したが、他の構成でも構わない。例えば、非タブ表示領域判定手段が、所定数のタブが表示されたタブ表示画面から、タブが表示されない領域(面積)を抽出するとともに、抽出した領域と、前記ステータス情報の種類(JAM情報のように、単一の情報か、トナーの残量情報のように、複数の情報か)等とに基づいて、抽出した領域に当該ステータス情報を表示することが可能か否かを判定し、当該判定の結果、非タブ表示領域が存在するか否かを判定するよう構成してもよい。
又、本発明の実施形態では、特定の機能に対応するステータス情報が1つである場合、つまり、取得対象テーブルの一の機能項目に対して一のステータス情報を記憶する場合について説明したが、特定の機能に対応するステータス情報が複数である場合であっても構わない。即ち、本発明に係る操作装置では、特定の機能に対応するステータス情報が複数ある場合に、前記ステータス情報取得手段は、複数のステータス情報を取得し、前記ステータス情報変換手段は、複数のステータス情報を前記タブ型ステータス情報に各ステータス情報毎に変換し、前記ステータス情報表示手段は、複数のタブ型ステータス情報を前記非タブ表示領域に、所定時間の間、所定の順番で各タブ型ステータス情報毎に順次表示するよう構成することが出来る。当該構成とすると、非タブ表示領域で、複数のタブ型ステータス情報が各タブ型ステータス情報毎に切り替わり表示されるため、特定の機能、今から操作しようとする装置に関する多くのステータス情報を効率よくユーザに知らせることが可能となる。尚、所定時間は、例えば、1秒、2秒、5秒等に設定され、所定の順番は、例えば、ステータス情報が取得された時刻の早い順番、ユーザにより各ステータス情報毎に予め設定された緊急度の高い順番等に設定される。
又、本発明の実施形態では、ステータス情報変換手段が、各色毎のトナーの残量情報と非タブ表示領域のサイズとに基づいて4本のゲージをタブ型ステータス情報として変換するよう構成したが、他の構成でも構わない。例えば、各色毎のトナーの残量情報のうち、所定の閾値(20%)以下のトナーの残量情報であるトナーが存在する場合に、ステータス情報変換手段が、当該トナーの色(例えば、ブラック(K))と、当該トナーの残量情報(例えば、10%)とを文字(数字を含む)として示すタブ型ステータス情報(例えば、「黒 10%」)に変換するよう構成しても構わない。例えば、ステータス情報が文字からなるタブ型ステータス情報に変換される場合、非タブ表示領域内に収まるように、ステータス情報変換手段が、文字のフォントやフォントサイズを適宜調整(変更)することになる。
又、本発明の実施形態では、各色毎のトナーの残量情報に対応する4本のゲージのように、タブ型ステータス情報として、文字を含まない図形画像であることが好ましいが、文字を一部含む図形画像(例えば、用紙の種類「A4」と用紙の図形とを結合した図形画像)や、文字を図案化した図形画像、記号や文字からなる画像であっても構わない。文字からなる画像として、例えば、用紙の残量情報を示す「カセットB A4用紙なし」であれば、当該残量情報の要部である「A4」を抜き出して、当該「A4」を、給紙が必要であることを示す「給紙!」と結合した文字画像をタブ型ステータス情報としても構わない。尚、文字画像をタブ型ステータス情報とした場合、当該文字画像に装飾(例えば、太字)を付加するよう構成すると、ユーザの目に留まりやすく、好ましい。
又、本発明の実施形態では、ステータス情報変換手段が、取得されたステータス情報と、非タブ表示領域のサイズとに基づいて、当該ステータス情報をタブ型ステータス情報に変換するよう構成したが、他の構成でも構わない。例えば、非タブ表示領域のサイズと、ステータス情報と、当該非タブ表示領域のサイズと当該ステータス情報とに基づいて非タブ表示領域に表示可能となるように予め変換されたタブ型ステータス情報とを関連付けて記憶するタブ型ステータス情報記憶手段(例えば、タブ型ステータス情報変換テーブル)を用意しておき、前記ステータス情報変換手段が、前記ステータス情報と、前記非タブ表示領域のサイズと、前記タブ型ステータス情報記憶手段とに基づいてタブ型ステータス情報を取得するよう構成しても構わない。
図11(I)は、本発明の実施形態の変形例に係るタブ型ステータス情報変換テーブルの一例を示す図である。
図11(I)に示すように、タブ型ステータス情報変換テーブル1100には、所定のタブ表示画面により決定される非タブ表示領域のサイズ1101と、画像形成装置から取得され得るステータス情報1102と、当該非タブ表示領域のサイズと当該ステータス情報とに基づいて非タブ表示領域に表示可能となるように予め変換されたタブ型ステータス情報1103とが関連付けて記憶されている。当該構成にして、ステータス情報変換手段が、タブ型ステータス情報変換テーブル1100を用いて、非タブ表示領域のサイズと、ステータス情報とに対応するタブ型ステータス情報を取得してもよい。尚、例えば、各色毎のトナーの残量情報のように、数値が反映されるタブ型ステータス情報の場合は、ステータス情報内の数値が、タブ型ステータス情報内の情報(例えば、ゲージの残量位置等)と対応して変動するよう設計すると好ましい。又、図11(I)に示すように、各色毎のトナーの残量情報に対応する4本のゲージが、例えば、「100%」から「40%」までの範囲で、例えば「10%」単位で区画されるよう構成してもよい。
又、本発明の実施形態では、ステータス情報として、各色毎のトナーの残量情報としたが、他のステータス情報であっても構わない。例えば、各サイズ毎の用紙の残量情報、複合機100内に発生したエラー(不都合)を示すエラー情報、機能実行手段によりコピー機能が実行中であることを示す機能実行中情報、自動原稿給送装置内の原稿の搬送路又はコピー対象の用紙の搬送路に紙が詰まっていることを示す紙詰まり情報(JAM情報)、給紙カセットが所定の装着箇所に未装着であることを示す未装着情報等であっても構わない。尚、ステータス情報が変更されれば、ステータス情報取得手段が取得するステータス情報の取得先も変更されることは言うまでもない。例えば、各サイズ毎の用紙の残量情報であれば、ステータス情報取得手段は、各サイズ毎の用紙の残量情報を記憶する用紙残量記憶手段等から当該残量情報を取得することになるし、エラー情報であれば、ステータス情報取得手段は、エラー情報を保持する機能実行手段、エラー情報を生成するエラー検知手段、例えば、用紙の搬送路に用紙が詰まっていることを検知する紙詰まり検知手段(用紙の搬送路用の用紙存在検出手段)、給紙カセットが所定の装着位置まで挿入されていないことを検知するカセット装着検知手段等から、各エラー情報を取得することになる。機能実行中情報であれば、ステータス情報取得手段は、機能を実行している機能実行手段から各機能毎の機能実行中情報を取得する。
又、本発明の実施形態では、ステータス情報表示手段が、タブ型ステータス情報を、非タブ表示領域に単に表示するよう構成したが、他の構成を更に追加しても構わない。例えば、ユーザにより、当該非タブ表示領域(タブ型ステータス情報)が選択されると、ステータス情報表示手段が、選択されたタブ型ステータス情報に対応するステータス情報(又は、ステータス情報の詳細を示す画面、ステータス情報に対応するメッセージ等)を設定条件画面上にポップアップ形式で表示するよう構成しても構わない。図11(J)は、本発明の実施形態の変形例に係るステータス情報の詳細を示す画面の一例を示す図である。当該構成とすると、タブ型ステータス情報に関心を示したユーザが、ステータス情報の詳細を示す画面1104を介して、容易にステータス情報の詳細内容を知ることが可能となる。図11(J)の場合では、ユーザに、特定のカセットにA4サイズの用紙を給紙するよう促すことが可能となる。
又、本発明の実施形態では、非タブ表示領域判定手段が、タブ表示画面のうち、一の非タブ表示領域が存在するか否かを判定し、ステータス情報変換手段が、ステータス情報を、一のタブ型ステータス情報に変換し、ステータス情報表示手段が、一のタブ型ステータス情報を、一の非タブ表示領域に表示するよう構成したが、ステータス情報の種類に応じて、当該構成を変更しても構わない。例えば、ステータス情報が、各色毎のトナーの残量情報である場合、ユーザが、色により直感的にトナーの残量情報であると認識することが出来、一色のトナーの残量情報は、変換の態様により、タブ表示画面のうち、非常に小さい領域(例えば、タブ表示画面に対して10分の1〜50分の1の領域)に表示することが可能な場合がある。そのようなステータス情報であれば、一の非タブ表示領域に限られず、複数の非タブ表示領域に、各色毎のトナーの残量情報を変換した各色毎のタブ型ステータス情報を表示するよう構成してもよい。
図12(K)は、本発明の実施形態の変形例に係る非タブ表示領域テーブルの一例を示す図である。
変形例に係る非タブ表示領域テーブルには、図12(K)に示すように、前記タブ表示画面識別情報(例えば、タブの個数「5」)と、ステータス情報(例えば、「トナーの残量情報」)と、非タブ表示領域が存在するか否かを示す存否情報とが関連付けて記憶され、当該存否情報には、一のタブの表示領域の近傍(右端部近傍)に、タブが表示されない非タブ表示領域のサイズと、当該非タブ表示領域の位置情報とが記憶されている。尚、前記非タグ表示領域のサイズは、図12(K)では、理解を容易にするために、非タブ表示領域に対応する直角三角形を表示し、当該非タブ表示領域の位置情報は、一のタブに対する非タブ表示領域の位置を点線で表示している。タブの個数「5」で、ステータス情報「トナーの残量情報」である場合、前記非タブ表示領域判定手段が、変形例に係る非タブ表示領域テーブルに基づいて、非タブ表示領域が存在すると判定し、前記ステータス情報変換手段が、当該非タブ表示領域テーブルに基づいて、各色毎のトナーの残量情報を、直角三角形に対応する非表示領域のサイズに収まるように、タブ型ステータス情報に各色毎に変換し、前記ステータス情報表示手段が、当該非タブ表示領域テーブルに基づいて、各色毎のタブ型ステータス情報を、対応する各色毎の非タブ表示領域に表示する。これにより、タブの個数が5個であり、タブ表示画面全体に対して聊かの非タブ表示領域しか存在しない場合(聊かの非タブ表示領域が複数存在する場合)でも、ステータス情報が「トナーの残量情報」であれば、当該ステータス情報を適切にタブ表示画面に表示することが可能となる。
図12(L1)は、本発明の実施形態の変形例に係るタブ表示画面とタブとの第一例を示す図である。
例えば、非タグ表示領域判定手段が、タブの個数「5」で、ステータス情報「トナーの残量情報」である場合、非タブ表示領域が存在すると判定すると、ステータス情報変換手段が、「トナーの残量情報」の「ブラック(K)10%、シアン(C)35%、イエロー(Y)80%、マゼンタ(M)90%)」を、各色毎のトナーの残量情報「ブラック(K)10%」、「シアン(C)35%」、「イエロー(Y)80%」、「マゼンタ(M)90%)」とし、前記非タブ表示領域テーブルに基づいて、一色のトナーの残量情報を、直角三角形に対応する非表示領域のサイズに収まるように、タブ型ステータス情報に変換する。当該変換の際に、直角三角形の下端を「0%」とし、上端を「100%」として、トナーの残量情報からトナーの残量位置を特定し、「0%」から、特定した残量位置までをトナーの色でマーキングする。これにより、一色のトナーの残量情報が、一のタブ型ステータス情報に変換される。変換完了後、前記ステータス情報表示手段が、前記非タブ表示領域テーブルに基づいて、5つのタブと当該タブに対応するタブ項目とがそれぞれ配置されたタブ表示画面のうち、当該タブ毎に存在する、直角三角形状の非タブ表示領域(タブ間に存在する非タブ表示領域)に、変換した4つのタブ型ステータス情報を貼り付ける。これにより、複数のタブ型ステータス情報が、複数の非タブ表示領域に表示される。尚、条件画面表示手段が、前記タブ表示画面に表示されたタブのうち、特定のタブに対応する設定条件画面をタッチパネル上に表示する手順は、上記と同様である。
図13(M)は、本発明の実施形態のタッチパネル上に表示されたコピー設定画面の第一の変形例を示す図である。図13(M)に示すように、タブの個数が5個であり、タブ表示画面全体に対して、聊かの非タブ表示領域しか存在しない場合でも、ステータス情報「各色毎のトナーの残量情報」を適切にタブ表示画面に表示することが可能となり、ユーザに対する利便性を向上させる。
更に、本発明の実施形態の変形例として、非タブ表示領域の定義を拡張し、当該非タブ表示領域を、タブ項目が表示されない領域で、且つ、ステータス情報が表示可能な領域にして、ステータス情報を表示するよう構成してもよい。つまり、非タブ表示領域判定手段が、タブ表示画面のうち、タブ項目が表示されない領域で、且つ、ステータス情報が表示可能な領域である非タブ表示領域が存在するか否かを判定し、ステータス情報変換手段が、非タブ表示領域が存在する場合に、前記ステータス情報を、当該非タブ表示領域に表示可能なタブ型ステータス情報に変換し、ステータス情報表示手段が、変換されたタブ型ステータス情報を前記非タブ表示領域に表示するよう構成してもよい。当該構成とすると、タブの個数が5個であり、タブ表示画面全体に対して当該タブの表示領域が大半を占有する場合であっても、タブ内の表示領域のうちタブ項目が表示されない領域も、非タブ表示領域に含まれることとなり、又、タブ項目近傍の領域は、タブ近傍の領域と同様、ユーザの目に留まりやすい領域であるから、ステータス情報の種類によっては、当該ステータス情報を適切にタブ表示画面に表示することが可能となる。
例えば、図12(K)に示すように、変形例に係る非タブ表示領域テーブルには、前記タブ表示画面識別情報(例えば、タブの個数「5」)と、ステータス情報(例えば、「トナーの残量情報」)と、非タブ表示領域が存在するか否かを示す存否情報とが関連付けて記憶され、当該存否情報には、タブ一つ分の表示領域のうち、タブ項目が表示されない非タブ表示領域のサイズと、当該非タブ表示領域の位置情報とが記憶されている。当該非タブ表示領域のサイズは、図12(K)では、理解を容易にするために、非タブ表示領域に対応する長方形を表示し、当該非タブ表示領域の位置情報は、一のタブに対する非タブ表示領域の位置を点線で表示している。タブの個数「5」で、ステータス情報「トナーの残量情報」である場合、前記非タブ表示領域判定手段が、変形例に係る非タブ表示領域テーブルに基づいて、非タブ表示領域が存在すると判定し、前記ステータス情報変換手段が、当該非タブ表示領域テーブルに基づいて、各色毎のトナーの残量情報を、長方形に対応する非表示領域のサイズに収まるように、タブ型ステータス情報に各色毎に変換し、前記ステータス情報表示手段が、当該非タブ表示領域テーブルに基づいて、各色毎のタブ型ステータス情報を、対応する各色毎の非タブ表示領域に表示する。これにより、タブの個数が5個であり、タブ表示画面全体に対して当該タブが多くの表示領域を占有する場合であっても、タブ項目が表示されない領域も、非タブ表示領域として有効活用出来るから、例えば、ステータス情報が「トナーの残量情報」であれば、当該ステータス情報を適切にタブ表示画面に表示することが可能となる。
図12(L2)は、本発明の実施形態の変形例に係るタブ表示画面とタブとの第二例を示す図である。
例えば、非タグ表示領域判定手段が、タブの個数「5」で、ステータス情報「トナーの残量情報」である場合、非タブ表示領域が存在すると判定すると、ステータス情報変換手段が、「ブラック(K)10%、シアン(C)35%、イエロー(Y)80%、マゼンタ(M)90%)」を、各色毎のトナーの残量情報とし、前記非タブ表示領域テーブルに基づいて、一色のトナーの残量情報を、長方形に対応する非表示領域のサイズに収まるように、タブ型ステータス情報に変換する。当該変換の際に、長方形の下端を「0%」とし、上端を「100%」として、トナーの残量情報からトナーの残量位置を特定し、「0%」から、特定した残量位置までをトナーの色でマーキングする。これにより、一色のトナーの残量情報が、一のタブ型ステータス情報に変換される。変換完了後、前記ステータス情報表示手段が、前記非タブ表示領域テーブルに基づいて、5つのタブと当該タブに対応するタブ項目とがそれぞれ配置されたタブ表示画面のうち、当該タブ毎に存在する、長方形の非タブ表示領域(タブの表示領域のうち、タブ項目が表示されない領域で、且つ、左端部近傍の領域)に、変換した4つのタブ型ステータス情報を貼り付ける。これにより、複数のタブ型ステータス情報が、複数の非タブ表示領域に表示される。尚、条件画面表示手段が、前記タブ表示画面に表示されたタブのうち、特定のタブに対応する設定条件画面をタッチパネル上に表示する手順は、上記と同様である。
図13(N)は、本発明の実施形態のタッチパネル上に表示されたコピー設定画面の第二の変形例を示す図である。図13(N)に示すように、タブの個数が5個であり、タブ表示画面全体に対して当該タブが多くの表示領域を占有する場合であっても、タブ項目が表示されない領域にタブ型ステータス情報を表示すれば、当該ステータス情報を適切にタブ表示画面に表示することが可能となり、ユーザに対する利便性を向上させる。尚、上記では、非タブ表示領域の位置を、タブの表示領域のうち、左端部近傍の領域としたが、タブ項目が表示されない領域であれば、他の領域でもよく、例えば、非タブ表示領域のサイズを、左右方向に長い長方形とし、非タブ表示領域の位置を、タブの表示領域のうち、下端部近傍の領域としても構わない。
又、本発明の実施形態に係る操作部では、複合機のコピー機能(又はドキュメントボックス機能)の処理に関して採用したが、例えば、ファクシミリ送受信機能、プリント機能、スキャン機能、後処理機能等に対しても採用できる。更に、本発明の実施形態では、操作部を複合機に適用した場合について説明したが、タッチパネルを有する操作部(操作装置)を備えた各種画像形成装置、各種電子装置、各種測定装置等に適用しても、同一の作用効果を奏する。尚、操作装置に接続される装置が変更されれば、ステータス情報、非タブ表示領域の存否情報、非タブ表示領域のサイズ、位置情報、タブ型ステータス情報も変更されることは言うまでもない。又、本発明の実施形態に係る操作部では、装置として、複数の機能を実行することが出来る複合機に関して採用したが、操作部を、単一の機能を実行する複数の装置(画像形成装置、通信装置、記憶装置等)にそれぞれ接続して適用しても構わない。
又、本発明の実施形態に係る操作部では、複数の機能を実行可能な画像形成装置(例えば、複合機)に好適採用することが出来る。
又、本発明の実施形態では、操作部が各手段を備えるよう構成したが、当該各手段を実現するプログラムを記憶媒体に記憶させ、当該記憶媒体を提供するよう構成しても構わない。当該構成では、上記プログラムを操作部又は複合機に読み出させ、その操作部又は複合機が上記各手段を実現する。その場合、上記記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の作用効果を奏する。さらに、各手段が実行するステップをハードディスクに記憶させる方法として提供することも可能である。