JP5052584B2 - 電子・電気機器用筐体 - Google Patents

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Description

本発明は、内部に電子・電気機器が収容される電子・電気機器用筐体に関し、特に通常使用時(火災が発生していない状態における使用時)では内部の発熱を放熱でき、電子・電気機器の火災発生時(内部の電子・電気機器が発火した時)では外部への延焼を抑制するバリア構造を有した電子・電気機器用筐体に関するものである。
電子・電気機器用筐体(以下、単に筐体と称する)内に収容される電子・電気機器の発熱部品が発火した際の延焼抑制を目的としたバリア構造を有する筐体としては、不燃性材料で構成し、開口部のないエンクローズ構造が最良である。しかしながら、筐体にエンクローズ構造を採用した場合、通常使用時において筐体内部で発熱部品から発生する発熱を外部に放熱することができない。そうなると、筐体内部では発熱部品が高温となり、ダメージを受けてしまうことになる。
そこで、通常使用時における筐体内部での発熱部品から発生する発熱を外部に放出するようにした技術が開示されている。そのようなものとして、「電子部品を搭載した基板を収容する筐体に設けられた通風用の通風口の全部又は一部を、当該電子機器の火災時に塞ぐ閉塞手段を備える電子機器の防火方式」が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の技術は、複数の通風口が形成されている冷却用通風板を備え、その通風口に高温発泡性塗料を塗布し、通常使用時においては通風口から冷却風を内部に取り込み、火災発生時においては高温発泡性塗料が発泡することで通風口を閉塞して延焼を抑制するようにしたものである。
特開2002−291919号公報(第3頁、第1図等)
しかしながら、特許文献1に記載されているような技術においては、温度が高い部分においては高温発泡性塗料が発泡することになるが、温度が低い部分においては高温発泡性塗料が発泡せず、延焼を確実に抑制できないという課題が残る。また、筐体が大きな電気機器を収容するものであれば通風口も大きくできるが、筐体が小さな電子機器を収容するものであれば通風口を大きくできず、高温発泡性塗料で通風口が塞がれてしまうことになりかねない。そうすると、延焼を抑制することはできるが、通常使用時における内部発熱の冷却をすることができないことになる。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、通常使用時では内部の発熱を放熱でき、火災発生時には延焼を効果的に抑制するバリア構造を有した電子・電気機器用筐体を提供することを目的とするものである。
本発明に係る電子・電気機器用筐体は、家電製品又はデジタル電気製品に搭載される電子・電気機器筐体であって、少なくとも1個の第1開口部が上面及び側面のそれぞれに形成されている本体と、前記本体内部に移動可能に設けられ、前記本体の上面に設けられている第1開口部及び前記本体の側面に形成されている第1開口部のそれぞれと連通する第2開口部が形成されている遮蔽板と、前記本体内の温度が所定温度以上になると変形し、前記遮蔽板を移動させて前記第1開口部を前記遮蔽板によって閉塞させる駆動部と、を有し、前記遮蔽板は、前記本体の上面側に設けられた第1遮蔽板と、前記本体の側面側に設けられた第2遮蔽板と、の一体構造として構成されており、前記第1遮蔽板は、その両側面が前記本体の対向する内壁面の上部に形成した凹部で保持され、前記第2遮蔽板は、その上端が前記第1遮蔽板の少なくとも一方の側面寄りの下面に接続され、その下端が前記本体の下部に突出形成した保持部で保持されることを特徴とする。
本発明に係る電子・電気機器用筐体によれば、駆動部の作用によって、通常使用時では本体内部の発熱を第1開口部及び第2開口部を介して放熱でき、火災発生時には第1開口部を遮蔽板で閉塞することによって本体をエンクローズ構造とし、本体の外部への延焼を効果的に抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係る電子・電気機器用筐体の外観構成を示す概略斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る電子・電気機器用筐体を底面側から見た状態を示す概略図である。 本発明の実施の形態1に係る電子・電気機器用筐体に設けられる遮蔽板の設置状態を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態2に係る電子・電気機器用筐体を底面側から見た状態を示す概略図である。 本発明の実施の形態3に係る電子・電気機器用筐体の外観構成を示す概略斜視図である。 本発明の実施の形態3に係る電子・電気機器用筐体に設けられる遮蔽板の設置状態を説明するための説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る電子・電気機器用筐体100(以下、単に筐体100と称する)の外観構成を示す概略斜視図である。図2は、筐体100を底面側から見た状態を示す概略図である。図3は、遮蔽板20の設置状態を説明するための説明図である。図1〜図3に基づいて、本発明の実施の形態1に係る筐体100の構成及び動作について説明する。なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
筐体100は、通常使用時では筐体100内部の発熱を放熱でき、火災発生時には筐体100外部への延焼を抑制する機能を有している。図1及び図2に示すように、筐体100は、本体10と、遮蔽板20と、遮蔽板20を移動させる駆動部である感温駆動素子30と、を少なくとも備えている。そして、本体10、及び、遮蔽板20によって、筐体100のバリア構造を構成するようになっている。
本体10は、内部に収容される電子・電気機器の発熱部品が発火した際の延焼を抑制するために、不燃物(たとえば鉄やアルミニウム等の金属を主として含有する物質の他、ガラスを主として含有する物質等)で筐体100の外郭を構成している。この本体10は、内部に電子・電気機器を収容可能なように形成されている。本体10を構成する所定の面の一部(図では筐体100の上面の一部)には開口部(第1開口部)11が形成されている。この開口部11は、通常使用時に本体10の内部に収容される電子・電気機器の発熱部品から発生する発熱を本体10の外部に放出する機能を有している。本体10の内壁面の一部には、遮蔽板20を保持するための凹部12が形成されている(図3参照)。
なお、実施の形態1では、開口部11を本体10の上面に形成している状態を例に示しているが、これに限定するものではなく、内部の冷却効果を考慮して開口部11の形成面を決定すればよい(実施の形態3参照)。実施の形態1では、開口部11を本体10の1つの面だけに形成している状態を例に示しているが、これに限定するものではなく、開口部11をいくつかの面に形成してもよい。また、実施の形態1では、10個の開口部11が形成されている状態を例に示しているが、これに限定するものではなく、少なくとも1個の開口部11が形成されていればよい。さらに、実施の形態1では、開口部11の開口形状が四角形である状態を例に示しているが、開口形状を特に限定するものではない。
遮蔽板20は、本体10内部に収容される電子・電気機器の発熱部品が発火した際の延焼を抑制するために、不燃物(たとえば鉄やアルミニウム等の金属を主として含有する物質の他、ガラスを主として含有する物質等)で構成されている。この遮蔽板20は、スライド移動可能なように両側面が本体10の内壁面の一部(凹部12)に保持されている。また、遮蔽板20には、本体10に形成している開口部11の開口形状と略同形状の開口部(第2開口部)21が形成されている。すなわち、通常使用時においては、一部の開口部11は開口部21と一致させて開口部11を閉塞させず、他の一部の開口部11は遮蔽板20自体を位置させずに開口部11を閉塞させないようにしている。
なお、実施の形態1では、遮蔽板20に5個の開口部21を設けている状態を例に示しているが、これに限定するものではなく、遮蔽板20の大きさや本体10の開口部11の個数等によって決定するとよい。たとえば、本体10及び遮蔽板20の大きさや形状から、本体10の開口部11全部に一致させるように遮蔽板20の開口部21を形成してもよい。また、実施の形態1では、2枚の遮蔽板20が本体10の内部に設けられている状態を例に示しているが、これに限定するものではなく、少なくとも1枚設けられていればよい。すなわち、遮蔽板20は、通常使用時には開口部11と開口部21が連通し、火災発生時には開口部11の全部を覆える程度の大きさを有していればよい。
感温駆動素子30は、遮蔽板20の一部に設けられ、火災発生時において遮蔽板20をスライド移動させる機能を有している。この感温駆動素子30は、所定の温度(たとえば80℃〜100℃)で動作する感温駆動素子(たとえばバイメタルや形状記憶合金等)で構成されている。すなわち、本体10内部の温度が所定値以上になると、感温駆動素子30が動作して、遮蔽板20がスライド移動するようになっている。ただし、温度低下によって元の形状に戻ろうとするものを感温駆動素子30として適用する場合には、火災発生時の温度上昇で移動した遮蔽板20をロックする機構を設けることで対処することができる。たとえば、本体10の内壁面の一部に爪部を設けて、移動した遮蔽板20を爪部に引っ掛けてロックするようにするとよい。
なお、実施の形態1では、感温駆動素子30は、2枚の遮蔽板20の間に設けられている状態を例に示しているが、設置位置を特に限定するものではない。ただし、感温駆動素子30を、本体10内部の電子・電気機器における発火可能性の高い部品の位置近傍に設置することが好ましい。このような位置に感温駆動素子30を設置すれば、感温駆動素子30の動作感度を向上することができる。また、実施の形態1では、感温駆動素子30が1個設けられている状態を例に示しているが、これに限定するものではなく、感温駆動素子30を複数個設けるようにしてもよい。
さらに、実施の形態1では、感温駆動素子30によって遮蔽板20がスライド移動する場合を例に示しているが、本体10の開口部11を遮蔽板20で閉塞できればよく、遮蔽板20がスライド移動する場合に限定するものではない。たとえば、遮蔽板20を水平方向に回転自在に支持し、感温駆動素子30によって回転移動させたり、遮蔽板20の開口部21を格子目に形成しておき、感温駆動素子30によって格子目を変形させたりしてもよい。
筐体100の動作について説明する。
感温駆動素子30が動作をしていないとき、本体10の開口部11と遮蔽板20の開口部21が連通するようになっている。つまり、通常使用時においては、遮蔽板20の開口部21及び本体10の開口部11の位置が一致して、これらを介して本体10内部の発熱が本体10の外部に放熱するようになっている。したがって、筐体100によれば、通常使用時においては、開口部11及び開口部21を介して空気が流通することになり、発生する内部発熱を効果的に外部に放出することができ、電子・電気機器の高温による劣化等のダメージを抑制することが可能になる。
一方、感温駆動素子30が動作しているとき、遮蔽板20がスライド移動し、本体10の開口部11を遮蔽板20の開口部21が形成されていない面で閉塞するようになっている。つまり、火災発生時において本体10内部の温度が所定温度以上になったとき、感温駆動素子30が作動し、本体10内部における火災の外部への延焼を抑制するようになっている。加えて、開口部11を閉塞することによって本体10がエンクローズ構造(ただし、完全なエンクローズ構造である必要はない)となり、本体10内が酸欠状態となり発火の継続を抑制できるようになっている。したがって、筐体100によれば、火災発生時においては、本体10内部で発生した火災を効果的に外部に漏らさないようにできるとともに、本体10内部における発火の継続を抑制することが可能になる。
以上のように、筐体100では、感温駆動素子30の作用によって、通常使用時では本体10の内部の発熱を開口部11及び開口部21を介して放熱でき、火災発生時には開口部11を遮蔽板20で閉塞することによって本体10をエンクローズ構造とし、本体10の外部への延焼を効果的に抑制することが可能になる。
なお、筐体100の大きさを特に限定するものではない。筐体100は、たとえば家電製品(IHクッキングヒーターや炊飯器、冷蔵庫等)や、デジタル電気製品(テレビやビデオ、コンピュータ等)等に搭載される電子・電気機器の大きさによって決定すればよい。また、実施の形態1では、本体10が箱状である場合を例に示しているが、これに限定するものではなく、筐体100が搭載される製品の内部形状や電子・電気機器の形状に応じた形状とすればよい。さらに、筐体100の底面は、それ自体なくてもよく、筐体100が搭載される製品の床面等で兼用してもよい。
また、感温駆動素子30の動作を検知することによって、そのことを使用者等に伝える報知機能を備えておいてもよい。たとえば、遮蔽板20の一部にマイクロスイッチ等を設け、感温駆動素子30が動作して遮蔽板20がスライド移動し、遮蔽板20が本体10の内壁面に接触した際に、感温駆動素子30の変形を検知するようにしておくとよい。この検知情報を、筐体100が搭載される製品の表示部等に表示したり、音声で発報したり、する等して使用者等に報知するとよい。さらに、開口部11の近傍にファン等の送風手段を設けるようにして、本体10内部に冷却空気を供給するようにしてもよい。
実施の形態2.
図4は、本発明の実施の形態2に係る筐体100Aを底面側から見た状態を示す概略図である。図4に基づいて、本発明の実施の形態2に係る筐体100Aの構成及び動作について説明する。なお、実施の形態2では実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。
筐体100Aも、通常使用時では筐体100A内部の発熱を放熱でき、火災発生時には筐体100A外部への延焼を抑制する機能を有している。図4に示すように、筐体100Aは、本体10Aと、遮蔽板20Aと、弾性体40と、可溶体50と、を少なくとも備えている。本体10A、及び、遮蔽板20Aによって、筐体100Aのバリア構造を構成するようになっている。なお、弾性体40及び可溶体50で遮蔽板20Aを移動させる駆動部を構成している。また、本体10A及び遮蔽板20Aの構成及び機能については、基本的に実施の形態1の本体10及び遮蔽板20と同様である。便宜的に本体10Aの開口部を開口部(第1開口部)11Aと、遮蔽板20の開口部を開口部(第2開口部)21Aと、それぞれ称している。
弾性体40は、通常使用時において遮蔽板20Aの一部(図4では遮蔽板20Aの2箇所)に圧縮状態で当接され、火災発生時において遮蔽板20Aをスライド移動させる機能を有している。この弾性体40は、たとえばバネ(コイルバネや板バネ)やゴム等で構成され、可溶体50が変形(溶融)すると、遮蔽板20Aをスライド移動させるようになっている。すなわち、弾性体40は、通常使用時において可溶体50によって付勢されており、可溶体50が変形することによってその付勢力で遮蔽板20Aをスライド移動させるようになっている。なお、弾性体40の個数を特に限定するものではなく、少なくとも1個の弾性体が設けられていればよい。
可溶体50は、通常使用時において遮蔽板20Aを所定の位置に保持する機能を有している。この可溶体50は、所定の温度(たとえば80℃〜100℃)で変形(切断を含む)する細長い紐状のもの(たとえばナイロン等の樹脂を紐状に加工したものや形状記憶合金を細長くして紐状に加工したもの等)で構成されている。可溶体50は、図4に示すように、両端部を固定部51で固定され、2つの遮蔽板20Aの正面側(開口部21の形成側)と背面側とをピン52に引っ掛けられて交互に何回か行き来するように本体10A内に張り巡らされている。すなわち、本体10A内部の温度が所定値以上になると、可溶体50が変形して、弾性体40の付勢力により遮蔽板20Aがスライド移動するようになっている。
なお、実施の形態2では、可溶体50は、2枚の遮蔽板20Aを交互に何回か行き来するように本体10A内に張り巡らされている状態を例に示しているが、往復回数を特に限定するものではない。また、遮蔽板20Aを1枚とする場合には、遮蔽板20Aと本体10Aのいずれかの内壁面とを交互に何回か行き来するように可溶体50を張り巡らせればよい。ただし、可溶体50を本体10A内部にできる限り張り巡るように設けておけば、本体10A内部のどこで発火が生じても迅速に開口部11Aを閉塞することができる。また、実施の形態2では、可溶体50が1本設けられている状態を例に示しているが、これに限定するものではなく、可溶体50を複数本設けるようにしてもよい。
さらに、実施の形態2では、可溶体50の変形及び弾性体40の付勢力によって遮蔽板20Aがスライド移動する場合を例に示しているが、本体10Aの開口部11Aを遮蔽板20Aで閉塞できればよく、遮蔽板20Aがスライド移動する場合に限定するものではない。たとえば、遮蔽板20Aを水平方向に回転自在に支持し、可溶体50の変形及び弾性体40の付勢力によって回転移動させたり、遮蔽板20Aの開口部21Aを格子目に形成しておき、可溶体50の変形及び弾性体40の付勢力によって格子目を変形させたりしてもよい。
筐体100Aの動作について説明する。
可溶体50が変形していないとき、本体10Aの開口部11Aと遮蔽板20Aの開口部21Aが連通するようになっている。つまり、通常使用時においては、遮蔽板20Aの開口部21A及び本体10Aの開口部11Aの位置が一致して、これらを介して本体10A内部の発熱が本体10Aの外部に放熱するようになっている。したがって、筐体100Aによれば、通常使用時においては、開口部11A及び開口部21Aを介して空気が流通することになり、発生する内部発熱を効果的に外部に放出することができ、電子・電気機器の高温による劣化等のダメージを抑制することが可能になる。
一方、可溶体50が変形しているとき、遮蔽板20Aがスライド移動し、本体10Aの開口部11Aを遮蔽板20Aの開口部21Aが形成されていない面で閉塞するようになっている。つまり、火災発生時において本体10A内部の温度が所定温度以上になったとき、可溶体50が溶融し、本体10A内部における火災の外部への延焼を抑制するようになっている。加えて、開口部11Aを閉塞することによって本体10Aがエンクローズ構造(ただし、完全なエンクローズ構造である必要はない)となり、本体10A内が酸欠状態となり発火の継続を抑制できるようになっている。したがって、筐体100Aによれば、火災発生時においては、本体10A内部で発生した火災を効果的に外部に漏らさないようにできるとともに、本体10A内部における発火の継続を抑制することが可能になる。
以上のように、筐体100Aでは、弾性体40及び可溶体50の作用によって、通常使用時では本体10Aの内部の発熱を開口部11A及び開口部21Aを介して放熱でき、火災発生時には開口部11Aを遮蔽板20Aで閉塞することによって本体10Aをエンクローズ構造とし、本体10Aの外部への延焼を効果的に抑制することが可能になる。
また、可溶体50の動作を検知することによって、そのことを使用者等に伝える報知機能を備えておいてもよい。たとえば、遮蔽板20Aの一部にマイクロスイッチ等を設け、可溶体50が動作して遮蔽板20Aがスライド移動し、遮蔽板20Aが本体10Aの内壁面に接触した際に、可溶体50の動作を検知するようにしておくとよい。また、可溶体50と一緒に電気配線を設けておき、可溶体50が変形した際に電気配線が切れるようにしておいてもよい。この検知情報を、筐体100Aが搭載される製品の表示部等に表示したり、音声で発報したり、する等して使用者等に報知するとよい。さらに、開口部11Aの近傍にファン等の送風手段を設けるようにして、本体10A内部に冷却空気を供給するようにしてもよい。
実施の形態3.
図5は、本発明の実施の形態3に係る筐体100Bの外観構成を示す概略斜視図である。図6は、遮蔽板20Bの設置状態を説明するための説明図である。図5及び図6に基づいて、本発明の実施の形態3に係る筐体100Bの構成について説明する。なお、実施の形態3では実施の形態1及び実施の形態2との相違点を中心に説明し、実施の形態1及び実施の形態2と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。
筐体100Bも、通常使用時では筐体100B内部の発熱を放熱でき、火災発生時には筐体100B外部への延焼を抑制する機能を有している。実施の形態3に係る筐体100Bは、実施の形態1又は実施の形態2の特徴部分を有しているが、本体10B及び遮蔽板20Bの構成が実施の形態1及び実施の形態2と相違している。すなわち、本体10Bは、本体10と同様の機能を有しているものの、開口部11(第1開口部)Bが本体10Bの上面及び側面の一部(図では右側側面)に形成され、遮蔽板20Bも本体10Bの上面及び側面にわたって設けられているのである。
開口部11Bは、開口部11と同様に、通常使用時に本体10Bの内部に収容される電子・電気機器の発熱部品から発生する発熱を本体10Bの外部に放出する機能を有している。実施の形態3では、本体10B内部の冷却効果を向上させるために、上面だけでなく、側面にも開口部11Bを形成するようにしているのである。本体10Bの内壁面の一部(側面上部)には、遮蔽板20Bを保持するための凹部12Bが形成されている(図6参照)。また、本体10Bの内壁面の一部(側面下部)には、遮蔽板20を保持するための保持部13が形成されている(図6参照)。
なお、実施の形態3では、開口部11Bを本体10Bの上面及び側面に形成している状態を例に示しているが、これに限定するものではなく、開口部11Bを複数の側面や底面、あるいは、冷却効果をより考慮して対向面に形成するとよい。また、実施の形態3では、14個の開口部11Bが形成されている状態を例に示しているが、これに限定するものではなく、少なくとも2個の開口部11Bが形成されていればよい。さらに、実施の形態3では、開口部11Bの開口形状が四角形である状態を例に示しているが、開口形状を特に限定するものではない。
遮蔽板20Bは、遮蔽板20と同様に、本体10B内部に収容される電子・電気機器の発熱部品が発火した際の延焼を抑制するために、たとえば鉄やアルミニウム等の金属で構成されている。この遮蔽板20Bは、遮蔽板20と基本的に同様の構成であるが、スライド移動可能なように両側面端部が本体10Bの内壁面の一部(凹部12B及び保持部13)に保持されている。また、遮蔽板20Bには、本体10Bに形成している開口部11Bの開口形状と略同形状の開口部(第2開口部)21Bが形成されている。なお、本体10Bの上面側に設けられる遮蔽板20Bと、本体10Bの側面に設けられる遮蔽板20Bと、が一体であってもよく、別体であってもよい。
筐体100Bの動作について説明する。
通常使用時においては、筐体100Bでは、遮蔽板20Bの開口部21B及び本体10Bの開口部11Bの位置が一致して、これらを介して本体10B内部の発熱が本体10Bの外部に放熱するようになっている。したがって、筐体100Bによれば、通常使用時においては、開口部11B及び開口部21Bを介して空気が流通することになり、発生する内部発熱を効果的に外部に放出することができ、電子・電気機器の高温による劣化等のダメージを抑制することが可能になる。なお、遮蔽板20Bのスライド移動は、実施の形態1又は実施の形態2で説明した通りである。
火災発生時においては、筐体100Bでは、本体10B内部の温度が所定温度以上になったとき、開口部11Bを遮蔽板20Bで閉塞し、火災の外部への延焼を抑制するようになっている。加えて、開口部11Bを閉塞することによって本体10Bがエンクローズ構造(ただし、完全なエンクローズ構造である必要はない)となり、本体10B内が酸欠状態となり発火の継続を抑制できるようになっている。したがって、筐体100Bによれば、火災発生時においては、本体10B内部で発生した火災を効果的に外部に漏らさないようにできるとともに、本体10B内部における発火の継続を抑制することが可能になる。
以上のように、筐体100Bでは、実施の形態1の特徴事項(感温駆動素子30の作用)又は実施の形態2の特徴事項(弾性体40及び可溶体50の作用)によって、通常使用時では本体10Bの内部の発熱を開口部11B及び開口部21Bを介して放熱でき、火災発生時には開口部11Bを遮蔽板20Bで閉塞することによって本体10Bをエンクローズ構造とし、本体10Bの外部への延焼を効果的に抑制することが可能になる。なお、報知機能についても、実施の形態1又は実施の形態2で説明した通りである。また、開口部11Bの近傍にファン等の送風手段を設けるようにして、本体10B内部に冷却空気を供給するようにしてもよい。
10 本体、10A 本体、 10B 本体、11 開口部、11A、11B 開口部、12 凹部、12B 凹部、13 保持部、20 遮蔽板、20A 遮蔽板、20B 遮蔽板、21 開口部、21A 開口部、21B 開口部、30 感温駆動素子(駆動部)、40 弾性体(駆動部)、50 可溶体、51 固定部、52 ピン、100 筐体、100A 筐体、100B 筐体。

Claims (7)

  1. 家電製品又はデジタル電気製品に搭載される電子・電気機器筐体であって、
    少なくとも1個の第1開口部が上面及び側面のそれぞれに形成されている本体と、
    前記本体内部に移動可能に設けられ、前記本体の上面に設けられている第1開口部及び前記本体の側面に形成されている第1開口部のそれぞれと連通する第2開口部が形成されている遮蔽板と、
    前記本体内の温度が所定温度以上になると変形し、前記遮蔽板を移動させて前記第1開口部を前記遮蔽板によって閉塞させる駆動部と、を有し、
    前記遮蔽板は、
    前記本体の上面側に設けられた第1遮蔽板と、
    前記本体の側面側に設けられた第2遮蔽板と、の一体構造として構成されており、
    前記第1遮蔽板は、
    その両側面が前記本体の対向する内壁面の上部に形成した凹部で保持され、
    前記第2遮蔽板は、
    その上端が前記第1遮蔽板の少なくとも一方の側面寄りの下面に接続され、その下端が前記本体の下部に突出形成した保持部で保持される
    ことを特徴とする電子・電気機器用筐体。
  2. 前記駆動部は、
    感温駆動素子で構成されており、
    前記感温駆動素子が変形する際の駆動力で前記遮蔽板を移動させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子・電気機器用筐体。
  3. 前記感温駆動素子が、
    形状記憶合金又はバイメタルである
    ことを特徴とする請求項2に記載の電子・電気機器用筐体。
  4. 前記駆動部は、
    前記遮蔽板に付勢力を与える弾性体と、
    前記遮蔽板を所定の位置に保持する可溶体と、で構成されており、
    前記可溶体が変形した際、前記弾性体の付勢力によって前記遮蔽板を移動させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子・電気機器用筐体。
  5. 前記弾性体が、
    バネ又はゴムであり、
    前記可溶体が、
    形状記憶合金又は樹脂である
    ことを特徴とする請求項4に記載の電子・電気機器用筐体。
  6. 前記本体及び前記遮蔽板が、
    不燃物で構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の電子・電気機器用筐体。
  7. 前記駆動部の変形を検知する機能を備え、
    前記駆動部の変形を検知した際に、その情報を報知する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の電子・電気機器用筐体。
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