JP4950061B2 - 動作可能なコンピュータのデジタルデータ記憶デバイス用の耐火性及び/又は耐水性の筐体 - Google Patents

動作可能なコンピュータのデジタルデータ記憶デバイス用の耐火性及び/又は耐水性の筐体 Download PDF

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Description

本出願は、2005年4月22日に出願された米国特許出願第11/112,552号の一部継続出願である。本出願は、2004年11月24日に出願された米国仮出願第60/630,696号及び2005年8月2日に出願された米国仮出願第60/704,745号及び2005年8月2日に出願された米国仮出願第60/704,746号及び2005年8月2日に出願された米国仮出願第60/704,763号及び2005年8月23日に出願された米国仮出願第60/710,400号からの利益及び優先権を主張するものである。
本発明は、一般に、炎又は水にさらされる事によるデータの損傷及び損失から、動作可能なコンピュータのデジタルデータ記憶デバイスを保護する装置に関するものであり、より詳しくは、初めて、動作可能なコンピュータのデジタルデータ記憶デバイス用の、小型の安価な耐火性及び/又は耐水性の筐体を提供するものである。代表的なコンピュータのデジタルデータ記憶デバイスは、コンピュータハードドライブ、光学ディスクドライブ、固体記憶デバイス、テープドライブ、コンピュータ、又は電子化されたデジタルデータを保管及び検索するためにデジタルデータを能動的に読み込み及び書込みできる他の装置を含む。
デジタルデータ記憶デバイスに莫大な量のデータを記憶することが可能になるにつれて、火災や浸水等の災害におけるデジタルデータ記憶デバイスのデータの損失はますます壊滅的なものとなっている。稼動中のデジタルデータ記憶デバイス用の、小型で信頼性の高い耐火性及び/又は耐水性の筐体を提供する必要があるのは明らかである。
本発明は、動作可能なコンピュータのデジタルデータ記憶デバイス用の、小型で安価な耐火性及び/又は耐水性の筐体を提供する。本発明は、代替の実施形態をいくつか含んでおり、それら全てが、ハードドライブを稼働するための安価で信頼性の高い筐体を提供することを意図している。実施形態に含まれるのは、例えば、通風機付き又は通風機無しの、ハッチを有しない筐体、可動ハッチ付き又は可動ハッチ無しの、耐水性の筐体、可動ハッチ付き又は可動ハッチ無しの、自由対流式の筐体、構成支持体と一体化した石膏で成型された廉価な筐体、平常時にはデータ記憶デバイスを冷却するために用いる通路を、炎が存在するときには遮断する、熱膨張性又は溶解性の材料を有する筐体などである。
本発明の好ましい実施形態では、上で参照した米国特許出願第11/112,552号(参照によりその出願を本願に援用する)で示され描かれたような可動ハッチは、使用しない。また、本発明の、ハッチを有しない筐体は、炎や煙の検知器を全く必要としない。これらの構成部品がなくなることで、大きくコストが軽減された装置になる。十分に小さな通気孔が、炎による損傷を防ぐと同時に、平常時には稼動中の記憶デバイスを冷却するための十分な強制通気を可能とすることを発見した点が、好ましい実施形態の要である。我々は試作品を炎にさらし、このコンセプトを試験したところ、データは喪失せず、ハードドライブ記憶デバイスに深刻な損傷も見られなかった。炎が発生し内部の空気温度が上昇し始めるにつれて、内部空気は膨張し小さな通気孔を通って外部へ流出するものと我々は考えている。(通気孔へ空気を送り込む通風機又は送風機は、炎の発生によって出力を失い稼動を停止する。)膨張した空気の外部への流出は、小さな通気孔を通して容器内部に達する、炎による外部からの熱の流入を弱める。容器内部に流入する炎による外部からの熱の量を軽減するために、1つ又は複数の小さな通気孔は、曲がりくねったあるいは迷路のような通路としてデザインすることができる。
我々の発見は以下の計算により裏付けられる。大気圧が一定と仮定し、理想気体の理論とボイルの法則[(P)/T1=(P)/T2]によれば、空気内部体積は絶対温度[T(K)=T(℃)+273.15]での温度上昇に比例して膨張する。初期温度を298K(25℃)、最終温度を373K(100℃)と仮定すれば、空気の容器内体積は約25%増加すると考えられる。よって、容器内部の温度が徐々に75℃上昇するにつれ、1つ又は複数の通気孔を通って、容器内部の空気体積の25%がゆっくりと外部へ流出すると考えられる。容器内部と通気孔の大きさを適切に定めれば、断熱され通気された容器は、ほとんどの炎からデータの喪失を防ぐことのできる、十分な耐火性を備えることが可能となることを我々は発見した。
炎が存在しないときも存在する時も、壁の通気孔が開いたままであるような、従来技術による稼動中のデータ記憶デバイス用の耐火性の筐体を我々は知らない。その従来技術には、航空機用のレコーダーを教示するオルザック(Olzak)らの米国特許第6,153,720号明細書も含む。そのレコーダー用筐体は、通常は閉じており、炎が発生すると開く通気孔を含む。状況が変化すると、熱吸収層が溶け通気孔を通じて流出する。レコーダーが海に沈んでも、通気孔は圧力を一定に保つ。オルザックらの筐体は、多量の熱を発生する、稼動中のデジタルデータ記憶デバイス用の、強制通気(又はあらゆる通気)については、教示せず提案していない。この装置は本発明の目的には単純にそぐわない。
本発明の第二の好ましい実施形態は、耐水性で伝熱性の、データ記憶デバイスを包む「ポーチ」(又は覆い)を含む。この「ポーチ」とデータ記憶デバイスは共に、耐火性の筐体の内部に設けられる。データ記憶デバイスから発生する熱は、「ポーチ」(金属であることが好ましい)を通して伝わり、その後で様々な技術を用いて耐火性の筐体の外部へ放出される。この「ポーチ」は完全な潜水可能型で、最大で水深30フィートにおいてハードドライブとデータを保護する。
従来技術は、紙面の書類用の、耐水性で耐火性の筐体を含む(ゲルブ(Gelb)らの米国特許第4,992,310号明細書を参照)。しかし、それらの筐体は、稼動中のハードドライブ用としては、全く適さない。また、従来技術は、データ記憶デバイス用の冷却ジャケットを含むが、この冷却ジャケットは耐水性でない(チェオン(Cheon)の米国特許出願公開第2004/0190255号明細書参照)。
従来技術は、例えば、エングラー(Engler)の米国特許第6,158,833号明細書に記載の発明のような、動作可能なデジタルデータ記憶デバイス用の比較的大きな筐体を含み、エングラーの設計した装置は、デジタルデータ記憶デバイスより発生した熱を容器の断熱壁を通じた伝熱によって、放散させる。エングラーの設計は、能動冷却システムや通風機駆動冷却システムを全く備えていないので比較的大きい筐体を必要とする。本発明は、対照的に、エンゲラーの設計した筐体の何分の一かのサイズである、小型の筐体を提供する。本発明の一実施形態において、主にエンゲラーの設計した装置には存在しない強制空冷システムにより、小型化が達成される。
従来技術は、例えばピル(Pihl)らの米国特許第5,479,341号明細書に記載の発明のような、「受動」冷却システムを有する、デジタルデータ記憶デバイス用の他の筐体を含み、ピルらの設計した装置は部分的に開放された通気扉を通る対流によって冷却する。この技術は、対流を生じさせるための通風機及び他の能動素子を全く用いていないので、「自然対流」と呼ばれる。キキニス(Kikinis)の米国特許第5,623,597号明細書に記載の発明は、より大きな放熱構造を有するかなり複雑な受動熱交換器を利用している。この設計は、閾値温度を検出した際に放熱空間を埋めるために、面倒な断熱材注入機構を必要とする。本発明は、従来技術よりも、より一層単純で頑丈な構造を持つ、「自然対流」による実施形態を含む。
従来技術は、2004年4月1日付けのキション(Kishon)らの米国特許出願公開第2004/0064631号明細書も含む。キション等の設計した装置は、データ記憶デバイスより発生した熱が、外部空気から装置のカバーまで貫通したネジを通して伝わる受動的熱伝導を利用している(段落0021参照)。この技術では、金属ネジを通して移動可能な熱量が比較的小さいので、限界がある。本発明による能動的な通風機駆動冷却は、極めてより大きな冷却能力を達成する。
従来技術は、動作可能なデジタルデータ記憶デバイス用の強制空冷システムも含むが、小型の耐火性の筐体と共には使用されていない。
本発明の第一の目的は、構造が頑丈で、安価に生産できる、動作可能なコンピュータのデジタルデータ記憶デバイス用の耐火性及び/又は耐水性の筐体を提供することである。
本発明の次の目的は、稼動中のデータ記憶デバイス用の、炎や煙の検知器を全く必要とせず、ハッチを有さない筐体を有する、耐火性かつ耐水性の筐体を提供することである。
本発明の次の目的は、炎による損傷を防ぐと同時に、炎が存在しないときには稼動中の記憶デバイスを冷却するために、十分な強制通気を可能にする、十分小さな大きさの通気孔を利用した、動作可能なデジタルデータ記憶デバイス用の耐火性の筐体を提供することである。
本発明の別の目的は、筐体の壁に開いた通気孔が、炎が存在しないときも存在するときも開き続けている、稼動中のデータ記憶デバイス用の耐火性の筐体を提供することである。
本発明の次の目的は、石膏又はその他の適した成型材料と、取り付け具や構成部品自体が一体化して筐体の型の中で固められて作られた、稼動中のデータ記憶デバイス用の耐火性かつ耐水性の筐体を提供することである。
本発明の別の目的は、通路を遮断するか、そうでなければハードドライブ用の通気を提供するために、熱膨張性の材料又は溶解性の材料が利用されている、動作可能なハードドライブ用の耐火性の筐体を提供することである。
本発明の次の目的は、熱伝導性の「ポーチ」がハードドライブを包んでおり、潜水可能で、最大で水深30フィートにおいてハードドライブとデータ記憶を保護する、稼動中のハードドライブ用の筐体を提供することである。
本発明のその他の目的及び利点は、以下の説明及び図によって、ここに明らかとなるだろう。図1−26に、筐体がハッチを有さず、データ記憶デバイス上に空気を送るために通風機が利用されている、本発明の実施形態を示す。図27−32に、筐体がハッチを有さず通風機が利用されていない、本発明の実施形態を示す。図33−44に、耐水性を付与するため、「ポーチ」がデータ記憶デバイスを包んでいる、本発明の実施形態を示す。図43−46に、石膏又は他の耐火性の成型可能な材料で型によって作られた、筐体を示す。図47−66に、通風機が利用されていない、本発明の「自由対流」の実施形態を示す。図67−70に、様々な構成部品を有する、多岐混合型筐体を示す。
A)穴を用いた通路と通風機を有する、ハッチを有しない筐体
図1に、本発明の第一の実施形態を示す。最も一般的にはコンピュータハードドライブであるデータ記憶デバイスを、全体として参照符号10で示す。記憶デバイス10は、筐体20の底部壁21を通って延びるデータ及び電源接続部80に接続されている。側壁23と24はそれぞれ、図1中に矢印で示されているように、通路31を通じた流入空気の流れ及び通路32を通じた排気空気の流れを実現するための、スリットもしくは通路31または32を有する。通風機40は、壁の内部24上に、吸気通路もしくは吸気孔31に近接して取り付けられており、明瞭にするためにここでは省略した配線により、データ及び電源接続部80を通じて駆動されている。筐体20は底壁21、上部壁22、側壁23及び24、及びここでは省略した端壁を含むことに留意されたい。筐体20は、記憶デバイス10へのアクセスを得るための、ここでは省略されている出入口もしくはアクセスカバーも含む。データ記憶デバイスへのアクセスを実現する出入口もしくはアクセスカバーは、以下に示す各実施形態において、設けられている。ここでは繰り返さないが、筐体20の詳細な説明を含む米国特許出願第11/112,552号を参照されたい。
図2Aは、全体として参照符号90で示す炎にさらされたときの、図1の装置の概略図である。炎が発生すると、データ及び電源接続部は一般に損傷もしくは溶解し、通風機40は単に回転を停止する。炎90は通常900℃〜950℃の温度に達する。筐体20の容器内部29の温度は、通常稼動時にはおよそ25℃〜30℃である。容器内部の温度は、記憶デバイス10内のデータ喪失を引き起こすことなく、およそ90℃〜95℃に達する。上述したように、筐体20の容器内部29内の空気の温度が炎の影響で徐々に上昇するにつれて、図2中に矢印で示したように、容器内部29内の空気は膨張し、通路31及び32を通って外部へ流出する。この膨張した空気の流れは、炎90から容器内部29へ通路31及び32を通じて伝わる熱の量を抑制し最小限に抑える。通路もしくは通気孔31及び32は、図2Bに示すように通常長方形の形状であり、容器内部29の容積がおよそ120立方インチ(1966cm)に対して、高さHはおよそ0.1インチ(0.254cm)、横幅はおよそ0.5インチ(1.27cm)である。
図1で示した実施形態において、単一の通風機40は、吸気孔もしくはスリット31を通じて空気を吸い込み、記憶デバイス10上を通して、排気孔32を通じて外部まで空気を排気する。吸気孔及び排気孔は、筐体20の対向する側壁23及び24の、記憶デバイス10を挟んで対向する側面に設けられている。
図3及び図4に、吸気通路131及び排気通路132が共に同じ側壁123上に設けられているという点を除いて、筐体120が図1及び図2に示した筐体20と同様である、本発明の第2の実施形態を示す。通風機140は、図3中に矢印で示すように、記憶デバイス110の下部から、記憶デバイス110の上部を経て、排気通路もしくは排気孔132を通じて外部へ、流入空気を送る。
図4に示したように、炎の発生時に、データ及び電源接続部180が炎で切断されたとき、通風機140は回転を停止する。炎が、容器内部129の空気の温度を徐々上昇させるにつれて、容器内部129内の空気は膨張し、図4中に矢印で示すように、通気孔131及び132を通じて外部へ流出する。
図5及び図6に、筐体220が記憶デバイス210を格納し、壁面223及び224に吸気孔231及び排気通路として設けられた、曲がりくねった経路が利用されているような、本発明の第3の実施形態を示す。通風機240は、曲がりくねった吸気通路231を通じて空気を引き込み、記憶デバイス210上を経て曲がりくねった排気通路232を通じて外部まで、空気を流す。図5に示すように、吸気通路は、231aでの180°方向への単一の折り返しを含む。排気通路は、232a、232b、232cの連続した3つの180°折り返しを含む。曲がりくねった通路は、円筒形もしくは長方形の断面を有してもよい。側壁223及び224が最初に石膏もしくは他の耐火性の材料で成型されるときに、これらの通路はその側壁に一体化して設けられる。
図6に、炎の発生を示し、通風機240が停止する様子、内部の温度が徐々に上昇するにつれて容器内部229から膨張した空気が通路231及び232を通って外部へ流出する様子を示す。
図7及び図8は、筐体320がデータ記憶デバイス310を格納する、第4の実施形態を含む。この実施形態において、単一の長方形のスリット331は、筐体320の背面壁(ここでは省略されている)に設けられている。スリットすなわち通気孔331は、吸気孔及び排気孔として機能する。図7中で空気流れを矢印により示したように、通風機340は、通気孔331の下部より外部空気を吸い込み、通気孔331の上部より排気する。
図8に、炎にさらされている、図7の装置を示す。通風機340は稼動を停止する。図8中に矢印で示すように、炎により容器内部329内の空気が徐々に温められるにつれ、膨張した空気は通路331に流入する。
B)熱膨張性又は溶解性の材料及び通風機を持つ、ハッチを有さない筐体
図9−26に、火災時に筐体を密閉するために、熱膨張性又は溶解性の材料を利用した、本発明の実施形態を示す。
図9に示すように、動作可能なデータ記憶デバイス410は、筐体420内に支持され、筐体420の底部壁424内に組み込まれたライン480を通して、電力供給及びデータ入力を受け取る。筐体420は側壁421及び422、上板423、底板424及びここでは省略されている端壁を有する。筐体420の側壁421に設けられた吸気通路431を通じて外部空気を吸い込み、データ記憶デバイス410上を経て、筐体420の側壁422に設けられた排気通路432を通じて外部へ排気する通風機440によって、データ記憶デバイス410は冷却される。本発明に基づき、通路431及び432はそれぞれ熱膨張性のライニング441及び442で裏打ちされている。熱膨張性のライニング441及び442は、通路431及び432の表面を完全に覆う。
図10に示したように、火災時に、データ及び電源ライン480は溶解するか使用不能になる。データ記憶デバイス410は停止し、通風機440は稼動を停止する。熱膨張性のライニング441及び442は膨張し、完全に吸気通路及び排気通路431及び432を塞ぐ。通路431及び432は、長方形、円形、もしくは他の形状の断面を持ちうる。通路431及び432は熱膨張性の被膜を有する、メッシュ又は穴の開いた開口部も含みうる。通風機(もしくは他の通風手段)440により十分な冷却空気が通過でき、火災時には熱膨張性のライニングが通路を完全に塞ぐという点でのみ、通路431及び432の断面形状は重要な意味を持つ。
図9及び図10に示された耐火性の筐体420は、石膏もしくは他の耐火性の材料により作られるのが望ましい。筐体420は、データ記憶デバイス410及び通風機440の取り付け及び取り外しを可能にする、アクセスパネルもしくは扉(ここでは省略されている)を含みうる。
図11及び12に、筐体520(石膏もしくは他の耐火性の材料により作られるのが望ましい)が、底部壁524に組み込まれた電力供給及びデータ入力ライン580を有するデータ記憶デバイス510を格納する実施形態を示す。通風機540は、筐体520の側壁521に設けられた吸気通路531を通って延びる、断熱チューブ561の外部の端で支持されている。断熱チューブは、問題となる温度に耐えうる鉄、アルミ又はセラミックのチューブとすることができる。断熱チューブ561は、その内側表面を完全に覆う熱膨張性のライニング541を支持可能でなければならない。チューブ561の長さが長ければ長いほど、より確実に、熱膨張性の材料541が完全にチューブ561の内部空間を塞ぐことができる。比較的短いチューブは、過度の耐火性能を必要としない用途に使用することができる。同様に、筐体520の壁面522を通って延びる第二のチューブ562は、排気通路532により支持されている。図12に示すように、火災時に、チューブ561内の熱膨張性のライニング541及びチューブ562内の熱膨張性のライニング542は膨張し、吸気チューブ561及び排気チューブ562を完全に塞ぎ、筐体520の外部から通路531及び532を通じて筐体520の内部空間へ、炎の熱が流入するのを防ぐ。
図13及び図14に、筐体620が6台からなる複数のデータ記憶デバイス610を格納する、本発明の更なる実施形態を示す。複数の通風機640は、吸気通路631を通じて空気を吸い込み、データ記憶デバイス640上を通り、排気通路632を通じて外部へ排気する。吸気通路631の周辺部の近傍で、熱膨張性の材料641のビードを支持する。同様に、排気通路632の周辺部の近傍で、第二の熱膨張性の材料642のビードを支持する。図14に示すように、火災時には、熱膨張性の材料641及び642は膨張し、吸気及び排気通路631及び632を塞ぎ、それによって、筐体中にデータ記憶デバイス610が取り付けられている筐体620を収めた容器内部へ、炎による高温の空気が流入するのを防ぐ。
図15及び図16に、成型された耐火性の筐体720が、成型された底部724、成型された側壁721及び722、成型された上部壁723及び、図中では省略した成型された端壁を含み、その全てが熱膨張性の材料からなる連続したライニング741で裏打ちされている実施形態を示す。データ記憶デバイス740は、ライン780を通じてデータ及び電力を受け取る。通風機740は、吸気通路731を通じて空気を吸い込み、ハードドライブ710上を通り、排気通路732を通じて外部へ排気する。
図16に示すように、火災時には、吸気通路731の全表面に裏打ちされた熱膨張性のライニング741a及び、排気通路732の全表面に裏打ちされたライニング741bは、筐体720の外部表面を覆うライニング741と共に膨張し、通路731及び732を塞ぎ、筐体720の外部全体に渡る熱膨張層を加え、装置の炎に対する耐久性を高める。
図17及び図18に、鉄あるいは他の比較的高強度の金属、セラミック、又は高温に耐えうる他の材料からなる内部「膜」825を筐体820が備え、熱膨張性の材料841からなる連続したライニングで筐体820が覆われている、本発明の実施形態を示す。通風機840は、吸気通路831を通じて空気を吸い込み、データ記憶デバイス810上を通して、排気通路832を通じて外部へ排気する。火災時には、熱膨張層841は膨張し、通路831及び832上に延び、吸気孔及び排気孔831及び832を塞ぐ連続した層841aを形成し、それにより筐体820の容器内部への炎による高温空気の流入を防ぐ。
図19及び図20に、筐体920が、成型用の石膏又は他の成型用の耐火性材料から望ましくは作られているような、本発明の実施形態を示す。全体として参照符号931で示す吸気通路は、データ記憶デバイス910を冷却するために通風機940によって筐体920の内部に空気を吸い込むことを可能とする。冷却空気はデータ記憶デバイス910の周囲を循環し、全体として参照符号932で示す排気通路を通じて流出する。この実施形態は、通路931及び932内にそれぞれ適合する穴あき金属プレート961及び962を含む。プレート961及び962には空気が循環するように穴が開けられており、プレート961及び962は共に、小さな“X”によって示す熱膨張性の材料941で裏打ちされている。火災時には、熱膨張層941は膨張し、穴あきプレート961及び962上の通路を塞ぐ。吸気通路931を塞いだ、膨張した熱膨張性の材料を参照符号941aで示し、排気通路932を塞いだ、膨張した熱膨張性の材料を参照符号941bで示す。
図21及び図22に、筐体1020がデータ記憶デバイス1010を格納し、吸気通路1031が細長い耐火性のチューブ1051を支持する実施形態を示す。チューブ1051は金属製であることが望ましく、炎が存在する時に溶解し及び/又は凝固して、細長いチューブ1051を塞ぐ材料の塊を形成する、溶解性の材料1041で裏打ちされている。同様に、排気孔もしくは排気通路1032は、溶解性の材料1042で裏打ちされている細長いチューブ1052を支持する。平常時の運用では、通風機1040は、吸気通路1031を通じて外部の空気を吸い込み、データ記憶デバイス1010上を通して、排気通路1032を通じて外部へ排気する。図22に示すように、炎発生時には、溶解性の材料1041及び1042は溶解し、チューブ1051及び1052をそれぞれ塞ぐ塊1041a及び1042aを形成する。
図23及び図24に、筐体1120がデータ記憶デバイス1110を格納する、更なる実施形態を示す。この実施形態において、複数の耐火性チューブ1151−1154は、側壁1122を通じて延び、一体となって吸気通路1131を形成する。通風機1140は、チューブ1151−1154の最外端で支持され、筐体1120内に外部の空気を送り込み、データ記憶デバイス1110上を通して、排気通路1132を通じて排気する。排気通路1132は、4本の細長い耐火性チューブ1161−1164の列によって形成されている。チューブ1151−1154及び1161−1164はそれぞれ、溶解性の材料で裏打ちされている。図24に示すように、火災時には、溶解性の材料は凝固し、図24中に1141a-1141dとして示した塊を形成する。図23及び図24に示すように、細長いチューブ1152、1153及び1162、1163は断面図上には示さなかったので、その中で凝固した塊は図24中では見えない。
図25及び図26に、データ記憶デバイス1210を格納した筐体1220を示す。この実施形態は、図23及び図24に示した実施形態を2つの点で変更したものである。1点目は、通風機1240が筐体1220内に設けられている。2点目は、耐火性チューブ1251−1255の列が、下方に傾斜して、筐体1220の側壁1223の外部へ突き出ている。同様に、側壁1222を通じて延びる、耐火性チューブ1261−1265の列が側壁1222の外端で折れ曲がり、下方に傾斜し、壁面1222から突き出ている。チューブ1251−1255及び1261−1265の下方傾斜は、傾斜チューブを通じた炎からの熱の流入に対する、実施形態の耐久性を向上することを意図している。炎が存在するときにチューブを完全に塞ぐ1つ以上の塊を凝固することで形成する溶解性の材料により、各チューブ1251−1254及び1261−1265は裏打ちされている。それらの塊は、参照符号1241a及び1241bで示されており、チューブ1251及び1255を塞いでいる。同様に、塊1241c及び1241dは排気チューブ1261及び1265を塞いでいる。図25及び図26の断面図では見えないが、同様にして残りのチューブも塞がれ、炎が存在するとき完全に閉塞される。
c)通風機及び通気通路を有さず、ハッチを有さない筐体
図27−32に、通風機及び通気通路を有さず、ハッチを有さない筐体が利用されている、本発明の実施形態を示す。
ハッチを有さない筐体1320内のデータ記憶デバイス1310を示す。ペルチェ装置1350が上面に取り付けられており、データ記憶デバイス1310と熱的に接触している。図27中には示していないが、ペルチェ装置1350は、筐体1320の側壁を通じて延びている。当業では公知であるが、稼働中のペルチェ装置は、一方向のみ、すなわち筐体1320の内部から外部の大気へと熱を伝える、熱電ヒートポンプである。ここでは省略した外部温度センサーが、外部限界温度を感知し、炎が存在するときにペルチェ装置1350の稼動を停止する。データ及び電源ライン1380が溶けることで、もしくは外部温度センサーによって、炎が存在するときにデータ記憶デバイスの電源も停止される。図28に、炎が存在するときの、データ及び電源が通じているライン1380の喪失を示す。同様に、ペルチェ装置が外部温度センサーによって停止した場合に、どちらの方向にも熱を通さず、データ記憶デバイス1350は、筐体1320の耐火性によって熱損傷より守られる。図27及び図28に示した実施形態は、可動部がなく、通気通路もないため、耐水性である。データ及び電源ライン1380は、シリコン又は他の耐水性の材料で覆うことで、耐水性を与えられる。
図29及び図30に、ハッチを有さず通気孔を有さない筐体1420がデータ記憶デバイス1410を格納する実施形態を示す。この実施形態では、外部のプリント基盤1430がデータ記憶デバイス1410への電力を制御する。温度センサー1460は筐体1420内で支持される。温度センサー1460は、配線1461を通じてプリント基盤1430と電気的に接続される。センサー1460により限界温度が感知されると、プリント基盤1430はデータ記憶デバイス1410への電力を停止する。さらには、炎が存在しないときの通常稼動中には、プリント基盤は一時的にデータ記憶デバイス1410への電力を、不使用時にはいつでも停止する。データ記憶デバイス1410が使用されている時に、データ記憶デバイスへの電力の供給を最小限にすることで、筐体1420内でデータ記憶デバイス1410から発生する熱は劇的に減少する。図29及び図30の実施形態では、可動部は利用されていない。ハッチが無く、通気を目的として側壁に設けられる通路も無いので、筐体1420は耐水性である。そのため、筐体1420は本質的に耐水性である。プリント基盤1430と筐体1420の内部間の電源ラインは、シリコン又は他の耐水性の材料の使用により、耐水性である。
図31及び図32に示す実施形態は、壁面を通じた通気通路を有さず、ハッチを有さない筐体1520を含む。データ記憶デバイス1510は、電源ライン1580を通じてデータを受け取り駆動されている。電源ライン1580が延びている、筐体1520に開いた小孔は、シリコン又は他の耐水性の材料で埋められている。このようにして、筐体1520は耐火性及び耐水性である。図31に示すように、データ記憶デバイス1510から発生する余分な熱は、高伝熱性の溶解性又は液体の熱伝導体1540を通じて、内部放熱板1530と外部放熱板1531の熱伝導により、移動される。溶解接続部1540は、望ましくは華氏200度から300度の間で選択された既知の融点を有する伝熱性の金属で作られる。データ記憶デバイス1510が稼動している時は、装置から発生する熱は内部放熱板1530、伝熱性溶解接続部1540、外部放熱板1531を通じて外気へと伝わる。図32に示すように、炎が存在するときは、溶解性の材料1540は溶解し、通路1560を通じて外部へ流出し、空気のみを含む空洞部1570を後に残す。空洞部1570は、内部放熱板1530及び外部放熱板1531により完全に密封されている。外部の炎から発生する熱は、溶解性の材料1540が通路1560を通じて流出した後に形成された、空気室1570によって、筐体1520の内部への移動を制限されている。筐体1520の壁面を通じた唯一の通路は、シリコン又は他の耐水性の材料の使用により耐水性を与えられた、電源ライン1580の通路であるから、筐体1520は耐水性である。空気空洞1570は、内側を内部放熱板1530で、外側表面を外部放熱板1531完全に覆われているため、耐水性である。
D)デジタルデータ記憶デバイスを包むポーチを有する耐水性の筐体
図33−40に、筐体が、可動ハッチを有する場合も有さない場合も、データ記憶デバイスを包み格納する耐水性のポーチを含む、本発明の実施形態を示す。ポーチは耐火性の筐体の内部に設置される。
図33及び図34に、データ記憶デバイス1610を格納する筐体1620を示す。筐体1620は、筐体1620の外部から筐体1620の内部へと外気の流入を起こす、側壁1621に設けた吸気通路1631を含む。排気通路1632は対向する側壁1622に設ける。通風機1640は排気通路1632に近接して取り付けられ、図33中に矢印で示すように、吸気通路1631を通じて空気を吸い込み、データ記憶デバイス1610上を通して、排気通路1632を通じて排気する。可動ハッチ1651及び1652は、それぞれ吸気通路1631と排気通路1632に近接して設置される。炎が存在する時に、ハッチ1651及び1652は通路1631及び1632を塞ぐ。可動ハッチ1651及び1652のより詳しい説明は米国特許出願第11/112,552号明細書に含まれるので、簡略のためここでは繰り返さない。
「ポーチ」1670は、データ記憶デバイス1610を完全に包み格納する。ポーチ1670は耐水性で伝熱性であり、アルミ箔もしくは、伝熱性を与えるために十分量の金属片を埋め込んだ非金属材料から作られるのが望ましい。記憶デバイス1610から発生した熱を、ポーチ1670を通じて容易に伝熱し、最終的には排気孔1632を通じて放熱するように、ポーチ1670は十分に伝熱性を持たなければならない。本明細書及び特許請求の範囲で使用する「ポーチ」という言葉は、例えば、熱伝導性の箔や、押し出し成形、ダイカスト鋳造、射出成形、機械加工により作られた容器、及び板金容器など、広い意味を含む。簡略のため、炎が存在する時にハッチ1651及び1652が閉じている位置を示す別の図は、ここには載せていない。
図34に、データ記憶デバイス1710を格納する筐体1720を示す。吸気通路1731及び排気通路1732は、上で図33中に示した実施形態と同様に、通風機1740によって駆動された冷却空気の流入をもたらす。同様に、ハッチ1751及び1752は、通路1731及び1732に近接して設置され、炎が存在する時にそれらの通路を塞ぐ。図33と比べて、図34の大きく異なる点は、箔ポーチ1770が、弾性または耐水性の被膜1775で覆われていることである。被膜1775は、データ記憶デバイス1710及び箔ポーチ1770を、弾性または耐水性の被膜材を満たしたバット中に浸すことで得られる。または、スプレーもしくは当業で公知の他の手段により、ポーチ1770に弾性または耐水性の被膜を与えてもよい。
図35及び36に、筐体1820が複数のデータ記憶デバイス1810a−1810eを格納する、本発明の重要な実施形態を示す。筐体1820は、側壁1821に設けられた吸気通路1831及び、側壁1822に設けられた排気通路1832を含む。可動ハッチ1851及び1852は、通路1831及び1832に近接してヒンジで取り付ける。複数の通風機1840a−1840cは、排気通路1832に近接して取り付け、吸気通路1831を通じ、筐体1820の内部を通じ、排気通路1832を通じて外部へと、空気の流れを起こす。複数のデータ記憶デバイス1810a−1810eは、耐水性で熱伝導性の「ポーチ」すなわち筐体1870の内部に収容される。ポーチ1870は可撓性の箔から成るか、そうでなければ頑丈で高耐水性の、データ記憶デバイス1810a−1810e用の筐体を形成する、より硬い金属ボックスから成りうる。オプションで取り付ける通風機の第二列1890a−1890cは、ポーチ1870内部のデータ記憶デバイス1810a−1810eの周囲に空気を循環させるように、ポーチ1870の内部に取り付けられる。図36に示すように、炎が存在する時には、ソレノイド1891及び1892は、筐体1820の外部に取り付けられた温度センサー1895及び1896と協調して、ハッチ1851及び1852を閉じ、データ記憶デバイス1810a−1810eに耐火性を与え、その上に記憶されたデータを保護する。
図37に、筐体1920がデータ記憶デバイス1910を格納する、代替の実施形態を示す。吸気通路1931及び排気通路1932通風機1940と協調して、筐体1920内に外部空気を循環させる。可動ハッチ1951及び1952は、通路1931及び1932に近接して設置され、上述のように火災時にはその通路を塞ぐ。図37の実施形態は、フィン状の放熱板1975がデータ記憶デバイス1910上に取り付けられ、熱的に接触している点で、重要である。更に、フィン状の放熱板1975が、耐火性の筐体1920の内部空間でデータ記憶デバイス1910を包む、耐水性の筐体1970の一部を成す。フィン状の放熱板1975とポーチ1970との境界は、様々な耐水性の接着剤もしくは超音波溶接によって封止することができる。金属性ポーチ1970は、弾性被膜1971により覆われていることが望ましい。
図38に示す実施形態は、データ記憶デバイス2010を格納する耐火性の筐体2020を含む。ここでは、データ記憶デバイス2010を格納する耐水性のポーチ2070が硬い金属容器であり、上部2071、下部2072、及び金属容器2070の周囲に突き出したガスケット2073を含む点で、上述した実施形態と比べて大きく異なる。図38に示す実施形態は、耐水性で、データ記憶デバイス2010から発生する熱を外部へ放出でき、深さ1000フィート程度の極めて深い水深においても十分な耐水性を提供することができる、データ記憶デバイス2010を包む頑丈な金属容器を含む。
図39に、データ記憶デバイス2110を格納する別の筐体2120を示す。ここでは、データ記憶デバイス2110用の耐水性の筐体を成すポーチ2170が、上部2171及び下部2172を含む、フィン状で押し出し型の金属筐体である点を除いて、上述した実施形態と同じである。ガスケット2175はポーチもしくは容器2170の外周に突き出しており、データ記憶デバイス2110用のフィン状の耐水性の筐体と同程度の強度を提供する。上述したような通風機2140、吸気通路2131及び排気通路2132の併用による、データ記憶デバイスから筐体2120の内部空間及び容器外部の外気への熱輸送の効率が、フィン2180の使用により向上する。
図40に、データ記憶デバイス2210を格納する、筐体2220を示す。この実施形態において、フィン状で耐水性で押し出し型のポーチもしくは筐体2270は、それぞれ上部及び下部2271及び2272を備える。ガスケット2275はポーチもしくは容器2270の周囲に突き出しており、筐体データ記憶デバイス2210用の頑丈で効果的な耐水性の筐体を提供し、全てが耐火性の筐体2220の内部空間内にある。穴あきプレート2290は筐体2220の上部表面を成し、一連の打ち抜き穴2291を含む。熱膨張性の被膜2295で覆われた穴あきプレート2290は、穴あきプレート2290の表面に適用され、炎にさらされた際に膨張し打ち抜き穴2291を封止し、それによって耐火性の高い筐体ができる。通風機2240は、フィン状のポーチ2270の上部表面に近接して取り付けられ、穴あきプレート2290を通じて外部へ空気を流出させ、データ記憶デバイス2210から外気への熱輸送を向上させる。任意的な内部通風機2245は、耐水性のポーチもしくは容器2270内に設けられ、データ記憶デバイス2210からポーチ2270を通じた熱輸送を向上させる。
図41及び図42に、データ記憶デバイス2310を格納する、耐火性の筐体2320を示す。通気通路2331は側壁2321に設けられる。通気通路2331は先細構造の円錐形状であり、内径が、筐体2320の外端における直径より大きい。可動ハッチ2351は、ハッチ2351の周囲に延びる、Oリング2381を支持する。Oリング2381は、図42に示すように、炎や水が存在するときに、通路2331に対してハッチ2351が着座する際に、通気通路2331に対して耐水性のシールと成る。
E)成型用石膏及び一体成型構成支持体からなる筐体
図43−図46に、一体成型構成支持体を有する、石膏(もしくは他の耐火性の成型用材料)で成型された筐体を示す。以下に記すように、石膏もしくは他の廉価な成型用の耐火性材料から成型することで、低価格の筐体が得られる。筐体は、2つの別の部品に成型されるのが好ましい。ハードドライブ用の支持体や、あらゆる空気流路部分、及び通気用通風機は、最終的な筐体を形成する成型用石膏の部品内に一体成型されることが好ましい。随意に、ハッチ用支持体及びハッチ駆動バネも、筐体内に一体成型される。更に、筐体の外壁を通じて空気を流す完成品の中で最終的に用いる、あらゆる固定通気通路は、成型用石膏部品内で一体になって作られる。これらの構成部品用の一体支持体と共に石膏で成型することで、完成した筐体内部の様々な構成部品を支持する、別の付属部品を提供する必要がなくなる。これらの別部品の必要性を減らすことで、部品の費用及び人件費が大きく削減される。それ故、本発明の利用により、部品点数の少ない廉価な筐体が可能となる。
図43に、本発明に従って成型された、完全に組み立てられた状態の「防災用」筐体2420を示す。ハードドライブ2410は筐体内で支持される。通気用空気は、側壁2421に設けられた吸気通路2431を通じて筐体に流入し、筐体2420の側壁2421に設けられた排気通路2432を通じて流出する。上記の米国特許出願第11/112,552号明細書内でより詳しく説明されているが、ハッチ2451は排気通路2432に近接して取り付けられ、バネ2471により閉じた位置に駆動される。通風機2440は能動的に、外気を通路2431を通じて内部に吸い込み、稼動中のデータ記憶デバイス2410上で循環させ、排気通路2432を通じて外部へ流出させる。
図44に、成型された筐体2420を成す、2つのセクション2420a及び2420bを示す。2つの部品2420a及び2420bは、図43中に全て示した、ハードドライブ2410用、通風機2440用、ハッチ駆動バネ2471用の成型構成支持体を含む。全体として参照符号2490で示す成型支持体は、ハードドライブ2410を支持する。支持体2490は、上部成型顎状部2491及び下部成型顎状部2492を含む、一般にC字型の第一セクションを含む。顎状部2491及び2492は細長い通路2493によって分割され、ある程度の弾力性が与えられる。顎状部2491と2492間の弾力性は、組立て位置にあるハードドライブ2410を小さな圧力から保護するため、利用される。成型支持体2490は、上部顎状部2495及び下部顎状部2496を含む、ほぼC字状の第二支持体も含む。顎状部2495及び2496は細長いスリット2497により分割され、弾力性が顎状部2495と2496間に与えられる。その代わりに、ここでは示していないが、顎状部を硬くし、ハードドライブを弾性ガスケット型材料にして、衝撃荷重を吸収し、ドライブ2410の位置を安定させることもできる。
全体として参照符号2400で示す通風機支持体は、4つで1組の成型顎状部2401−2404を含む。顎状部2401及び2402は、顎状部2491の上側表面に設けられ用いられる。上部成型セクション2420aは、通風機支持体突起部2401及び2402に対向して設けられた顎状部2403及び2404を持つ。全て図43中に最も良く示してあるが、顎状部2401−2404の用途は、通風機2440を格納部(ここでは明確には示していない)内へ、スライドさせて固定することである。
上部成型部品2420aは、成型ハッチ及び、全体として参照符号2460で示すハッチばね支持体も含む。その支持体2460は、内部に埋め込みばね座2462が設けられた、下方へ突き出した構成部材2461を含む。ばね座2462は、単なる円筒形の埋め込み部であり、炎を感知した時にハッチ2451を閉じるための、ばね2471(図43を参照)を支持する。
ハードドライブ支持体2490、通風機支持体2400及びハッチとハッチばね支持体2460を、筐体の一部として一体成型することの重要な点は、ハードドライブ、通風機、ハッチ及びハッチバネ用の接着部品を必要としなくなることである。そのような接着部品は、米国特許出願第11/112,552号明細書に図示及び説明されている。成型品の上部部品と下部部品間に入れる、一般に逆V字型の分割ライン2428及び2429は、図44に示したような上部壁2421に近接した位置以外の別の場所に設けることもできる。
本発明の更なる特徴は、吸気通路2431及び排気通路2432等の通気通路も、下部成型部品2420b内に一体化して設けることができることである。通気通路を一体成型することで、固化した成型壁にそれらの通路を作る時間及びコストを回避し、更には吸気通路2431によって示されたような、かなり曲がりくねった通路の使用が可能となる。曲がりくねった通路を固化した成型壁に加工することは比較的難しい。
図45及び図46に、成型筐体2520内にハードドライブ2510が取り付けられている実施形態を示す。図45及び図46に示した実施形態は、ハードドライブ2510等を冷却するのに自然対流を利用しており、図43及び図44に示した実施形態におけるような通風機は利用していない。筐体2520は、上部成型部品2520a及び下部成型部品2520bを有する。吸気通路2531は、ハードドライブ2510上に向けて空気を流す。空気は対流のみによって、ハードドライブ2510上から、排気通路2532を通じて外部へ流れる。可動ハッチ2551及び2552はそれぞれ、ソレノイド2571及び2572が支持する。上に述べた米国特許出願第11/112,552号でより詳しく説明されているが、炎を感知した時、ソレノイド2571及び2572が駆動され、ハッチ2551及び2552が閉じる。
図46に、成型用石膏(もしくは他の耐火性の材料)部品2520a及び2520bを示す。部品間の分割線は、上部壁2521の近傍に位置する、一般に逆V字型ライン2528及び2529である。通気通路2531及び2532は、部品2520a及び2520bにそれぞれ成型された、円形の穴である。成型ソレノイド及び排気ハッチ支持体2539は、上側部品2520aと一体部品として成型される。円形の上部突出リップ2533は、排気開口部2532の周囲に突き出している。リップ2533は、排気用の曲がりくねった通路を作り出す。支持腕2538は、下側部品2520bの一部として一体成型され、2つの目的を持つ。支持腕2538は、ハードドライブ2510をその上側表面2538aで支え、吸気ハッチ2551及びソレノイド2571をその下側表面2538bで支える。支持腕2538は、ハードドライブ2510から発生する最大の熱を吸収し取り除くために、ハードドライブ2510の周囲に空気を流す。図46には示していないハッチ2551及び2552は、石膏もしくは他の耐火性の材料により別々に成型される。
F)データ記憶デバイスを冷却するために自然対流を利用する筐体
図47−図66に、デジタルデータ記憶デバイスを冷却するために「自然対流」を利用する、本発明の実施形態を示す。つまり、通風機を用いていない。
図47に、炎が存在しない時は溶解性部品2671によって図47に示すような開いた状態に固定されている、ヒンジ連結式上板2623を有する、筐体2620を示す。炎の存在する時には、溶解性部品2671は溶解し、カバー2623が閉じる。ハードドライブ2610は筐体2620内に取り付けられる。通気用吸気通路2631は、筐体2620の底部壁2624に設けられる。可動ハッチ2651は開口部2631に近接して位置し、溶解性部品2672によって開いた状態に固定されている。炎が存在しない時には「自然対流」により、外気が通気通路2631を通じて上方へ流入し、筐体2620の内部を通って、筐体2620の持ち上がった上板もしくはカバー2623の下から外部へ流出する。炎が存在する時には、溶解性部品2671及び2672は溶解し、カバー2623及びハッチ2651は閉じ、筐体2620の上部及び吸気通路2631を塞ぎ、ハードドライブ2610及びそこに記憶されたデータ用の高耐火性の筐体ができる。
図48に、ばね2781が筐体2720のカバー2723に連結し、溶解性部品2771が溶解した時にカバー2723を下へ引っ張る点を除いて、図47に示した筐体2620と同様の筐体2720を示す。
図49及び図50に、データ記憶デバイス2810を格納する、別の「自然対流」の筐体2820を示す。この実施形態では、カバーもしくは蓋2823はソレノイド2871によって持ち上がって開いた状態に固定され、単一の吸気及び排気の通気通路として機能する。空気は自由に筐体2820の内部空間に流入し、データ記憶デバイス2810から発生する熱をまず上方へ、次に持ち上がったカバーもしくは蓋2823の下から外部へと運ぶ。温度センサー2880は炎が存在する時に、ソレノイド2871を縮め、図50に示すように、カバーもしくは蓋2823を閉じて、高耐火性の筐体を形成する。
図51及び図52に、筐体2920が、側壁2921に設けられた吸気通路2931及び、側壁2921に設けられた排気通路2932を含む、更なる「自然対流」のバリエーションを示す。スライド式ハッチ2951及び2952は、吸気及び排気通路に近接して取り付けられ、溶解性部品2971及び2972によってそれぞれ、通路の上に開いた状態で固定される。炎が存在する時に、部品2971及び2972は溶解し、ハッチ2951及び2952が閉じた状態へと重力のみで動くようにし、図52に示すように、通路2931及び2932は塞がれ、データ記憶デバイス2910及びその記憶データを保護する耐火性の筐体が形成される。
図53及び図54に、側壁3021に設けられた吸気通路3031及び、筐体3020の上部壁もしくはカバー3024に設けられた排気通路3032を有する、筐体3020を示す。冷却空気は「自然対流」のみによって、吸気通路3031を通じて流入し、データ記憶デバイス3010上を通って、排気通路3032を通じて外部へ流出する。ハッチ3051及び3052は、通路3031及び3032に近接して取り付けられる。図53に示すように、溶解性部品3071及び3072はハッチを開いた状態に固定する。炎が存在する時に、溶解性部品3071及び3072は溶解しはじめ、ハッチアクチュエータ3061及び3062により、ハッチ3051及び3052は閉じた状態へと駆動される。ハッチアクチュエータは、ハッチ3051及び3052を常に閉じた状態にするため旋回可能に取り付けられた、釣合い重り3063及び3064によって重力で駆動される。炎が存在する時に、図54に示すように、釣合い重り3063及び3064は下方へ動き、ハッチ3051及び3052をそれぞれ閉じて完全に耐火性の状態にする。
図55及び図56に、筐体3120が、底部壁31224に設けられた吸気通路3131及び、上部壁3123に設けられた排気通路3132を含む実施形態を示す。空気は「自然対流」のみによって、吸気通路3131を通じて流入し、データ記憶デバイス3110上を通って、排気通路3132を通じて外部へ流出する。可動ハッチ3151及び3152は、通路3131及び3132に近接して取り付けられ、溶解性部品3171及び3172により開いた状態に固定される。炎が存在する時に図56に示すように、溶解性部品3171及び3172は溶解し、ハッチ3151及び3152はばね3161及び3162によって閉じた状態になる。
図57及び図58に、側壁3221、3222及び端壁3226の底部に沿って設けられた吸気通路3231a−3231fの列を有する筐体3220を示す。同様に、吸気通路3231a−3231fの上部及び上部壁3221に近接して側壁及び端壁に、排気通路3232a−3232fは設けられている。冷却空気は「自然対流」のみによって、吸気通路を通じて流入し、データ記憶デバイス3210上を通って、排気通路を通じて外部へ流出する。各吸気及び排気通路は、通路3231a、3231f、3232a及び3232f内のみに明確に示し3241のように示す、温度活性被膜で裏打ちされる。炎が存在する時に、図58に示すように、温度活性被膜は上方及び外部へ膨張し又は泡を出し、それぞれ通気孔を封止する。
図59及び図60に、可動上部部品3320a及び不動底部部品3320bを含む筐体3320を示す。上部部品3320aは、吸気通路3331a−3331fが開いており、空気が内部へ流入しデータ記憶デバイス3310上を通るような、図59に示した初期位置間で可動である。同様に、2つの部品3320a及び3320bの初期位置において、吸気通路3332a−3332fは開いている。筐体3320の第1部品3320aは、図59に示す第1のもしくは上がりきった位置に、溶解性部品3371及び3372により固定されている。炎が存在する時に、溶解性部品3371及び3372は溶解してなくなり、上部部品は図60に示す第2の位置に動き、全ての吸気及び排気通路3331a−f及び3332a−fは閉じる。炎が存在する時に溶解性部品3371及び3372が一度溶解し始めると、重力のみによって、上部部品3320aは、図60に示した第2のもしくは閉じた位置へと動く。
図61及び図62に、下部壁3423に設けられた吸気通路3431及び、カバーもしくは上部壁3424に設けられた排気通路3432を有する筐体3420を示す。冷却空気は「自然対流」のみによって、吸気通路3431を通じて、上方に流入しデータ記憶デバイス3410上を通って、筐体3420の頭部の排気通路3432を通じて外部へ流出する。可動ハッチ3451及び3452は、吸気及び排気通路3431及び3432それぞれの上側に近接して位置し、ソレノイド3471及び3472により開いた状態に固定されている。図62に示すように、温度センサー3480は既定の温度で、両ソレノイド3471及び3472を駆動し、ハッチを閉じる。ハッチ3552は、筐体3420の外部に取り付けられ、ハッチ3451は筐体3420の内部に取り付けられる。
図63及び図64に、下部壁もしくは底部壁3523に設けられた吸気通路3531及び、上部壁もしくは頂部壁3524に設けられた排気通路3532を含む、筐体3520の別の実施形態を示す。この実施形態では、ハッチ3551及び3552は筐体3520の内部で、通路3531及び3532にそれぞれ近接して取り付けられる。両ハッチは、溶解性部品3571及び3572により開いた状態に固定される。炎が存在する時に、溶解性部品3571及び3572は溶解してなくなり、ハッチは閉じた状態へと動く。ハッチ3551は重力により閉じ、ハッチ3552はバネ3561により閉じた状態へと動く。
図65及び図66に、筐体3620の下部壁もしくは底部壁3623に設けられた吸気通路3631及び、筐体3620の頂部壁もしくは上部壁3624に設けられた排気通路3632を有する、筐体3620を示す。可動ハッチ3651及び3652は、開口部3631及び3632の上側に近接して取り付けられる。この実施形態では、両ハッチ3651及び3652は、溶解性部品3671及び3672によりそれぞれ開いた状態に固定される。炎発生時、溶解性部品3671及び3672は溶解してなくなり、ハッチは重力のみにより、図66に示した位置へと閉じる。
G)その他の実施形態
図67及び図68に、上で説明した筐体の様々な特性を含む筐体を示す。吸気用の通気通路3731は、筐体3720の下部壁もしくは底部壁3723に設けられる。複数の排気通路3732は、筐体3720の頂部もしくはカバーを形成する穴あきプレート3770内に設けられる。プレート3770上の打ち抜き穴3771の列により、データ記憶デバイス3710上を通った空気が排気される。筐体3720の内部にデータ記憶デバイス3710に近接して取り付けられる通風機3740は強制的に、吸気孔3731を通じて吸気し、データ記憶デバイス3710上を通して、プレート3770上に打ち抜かれて設けられた排気通路3732を通じて排気する。プレート3770は熱膨張性の被膜で覆われている。炎が存在する時に、熱膨張性の被膜は膨張し、プレート3770上の打ち抜き穴3771を封止する。同様に、図67に示す開いた状態にハッチ3751を固定している、溶解性部品3773は溶解し、ハッチ3751を閉じ、図68に示す耐火性の筐体を形成する。
図69及び図70に、デジタルデータ記憶デバイス3810を格納する筐体3820を示す。この実施形態の重要な点は筐体が、吸気通路3831及び排気通路3832に加えて、データ記憶デバイス3810と電力及びデータを送受信するためのケーブル3880を通す、第3の通路3833を含むことである。穴あきプレート3770a、3770b、及び3770cはそれぞれ、通気通路3831、3832及びケーブル通路3833上に延びている。穴あきプレート3770a−cはそれぞれ、図69には明示していない熱膨張性のライニングで覆われている。炎にさらされると、穴あきプレート3770a−c上の熱膨張性のライニングは膨張し、図70に示すように開口部3831、3832及び3833を封止する。
本発明に関する以上の説明は、図解し説明する目的で示したのであって、開示した形態そのものに本発明を限定する意図で示したものではない。上記で教示を考慮すれば、改良や応用は可能である。各実施形態は、本発明の原理及び実用上の適用例を最もよく説明するために選び示したものであり、それ故、当業者が、様々な実施形態において本発明を最もよく利用し、予定される特定の使用方法に適応させた様々な改良を本発明に加えて用いるために、選び示したものである。本発明の範囲は特許請求の範囲により画定される。
対向する壁面に設けられた通気通路を有し、動作可能なデータ記憶デバイスを有する、本発明のハッチを有しない実施形態を示す。 炎が存在するときの、図1の筐体を示す。 図2Aに示した、筐体の吸気開口部31を示す。 筐体が同じ壁面上に吸気及び排気の通路を有する、別の実施形態を示す。 炎が存在するときの、図3の実施形態を示す。 筐体が、吸気及び排気の通路として曲がりくねった経路を利用する、更なる実施形態を示す。 炎が存在するときの、図5の実施形態を示す。 筐体が、吸気と排気の両通路として機能する、ただ1つの細長い通路を有する、更なる実施形態を示す。 炎が存在するときの、図7の実施形態を示す。 吸気及び排気の通路が、対向する壁面に設けられ、熱膨張性の材料で裏打ちされている、実施形態を示す。 炎が存在するときの、図9の実施形態を示す。 細長いチューブが、通気通路内に設けられ、熱膨張性の材料で裏打ちされているような、更なる実施形態を示す。 炎が存在するときの、図11の実施形態を示す。 複数のデータ記憶デバイスを格納し、熱膨張性の材料で裏打ちされた通気開口部を持つ、筐体を示す。 炎が存在するときの、図13の実施形態を示す。 筐体が片側の壁面に設けられた吸気及び排気の通路を有し、吸気と排気の通路が共に熱膨張性の材料で裏打ちされ、筐体の外部もまた熱膨張性の材料で裏打ちされている、更なる実施形態を示す。 炎が存在するときの、図15の実施形態を示す。 筐体が金属又は他の高強度の材料から成る壁面を有し、筐体の外部全体が熱膨張性の材料で裏打ちされている、実施形態を示す。 炎が存在するときの、図17の実施形態を示す。 筐体の吸気及び排気の通路が、通路の開口部上にまたがり、熱膨張性の材料で裏打ちされており、穴開きプレートを有する、実施形態を示す。 熱膨張性の材料が、炎が存在するときに膨張して、プレート上の打ち抜き穴を遮断している、図19の実施形態を示す。 筐体が、吸気及び排気の通路として用いる細長いチューブを有し、それらのチューブが溶解性の材料で裏打ちされている、実施形態を示す。 炎にさらされた後、溶解性の材料が凝固し、チューブを遮断又は完全に封鎖する塊を形成する、図21の実施形態を示す。 筐体の吸気及び排気の通路が、溶解性の材料で裏打ちされた、多数の中空のチューブから形成される、実施形態を示す。 炎にさらされた後の、図23の実施形態を示す。 吸気及び排気の通路が、筐体の外端で下方傾斜している、多数のチューブから形成される、実施形態を示す。 炎にさらされた後の、図25の実施形態を示す。筐体 筐体がハッチを有さず、通気通路も有さず、データ記憶デバイスを冷却するためのペルチェ装置を利用する、実施形態を示す。 炎にさらされた後の、図27の実施形態を示す。 ハッチを有さず、通気通路も有さず、外部のプリント基盤が記憶デバイスの出力を最小化し、筐体内部で検知した温度が高くなり過ぎた時に出力を停止する、筐体を示す。 炎にさらされた後の、図29の実施形態を示す。 ハッチを有さず、通気通路も有さず、外部及び内部の放熱板が熱的に、溶解性の接続部へ接続されている、筐体を示す。 炎にさらされた後の、図31の実施形態を示す。 データ記憶デバイスを包み、耐水性を付与する「ポーチ」として、可撓性の箔の袋を有する筐体を示す。 弾性又は防水性の被膜がなされた箔の袋が、データ記憶デバイスを包む「ポーチ」を形成する実施形態を示す。 複数のデータ記憶デバイスを格納し、データ記憶デバイスが、耐水性を付与する熱伝導性の「ポーチ」で包まれている、筐体を示す。 装置が炎にさらされた後の、図35の筐体を示す。 データ記憶デバイスを包む耐水性の「ポーチ」が、弾性又は防水性の被膜がなされた箔の袋と共に、フィン状の放熱板を含む、筐体を示す。 耐水性の「ポーチ」が、境界ガスケットを有する二つのパーツを有する比較的固い剛性の容器である、筐体を示す。 耐水性の「ポーチ」が、フィン状の放熱板及びデータ記憶デバイスを包む金属容器である、実施形態を示す。 耐水性の「ポーチ」が、内部及び外部にフィンを有する放熱板を含む、実施形態を示す。 可動ハッチが耐水性のOリングを持つ、実施形態を示す。 炎又は水にさらされた後の、図41の実施形態を示す。筐体 筐体内の適切な場所に構成部品を有する、型で作られた筐体を示す。 各構成要素を取り除いて、型の性質を強調した、図43の筐体を示す。 構成要素が適切な位置に入っている、別の型で作られた筐体を示す。 構成要素を取り除いた図45の筐体を示す。 底部壁に設けられた吸気ハッチと、ヒンジ連結式上板又は上部壁を有する、筐体を示す。 カバーに取り付けた着脱式バネを有する、図47の筐体を示す。 ソレノイドにより作動する、ヒンジ連結式カバー又は上面壁が唯一の通気となる、筐体を示す。 炎にさらされた後の、図49の筐体を示す。 可動ハッチにより、一方の側壁に吸気通路を有し、反対側の側壁に排気通路を有する、筐体を示す。 炎にさらされた後の、図51の筐体を示す。 側壁に吸気通路を有し、カバー又は上面壁に排気通路を有する、「自由対流」の筐体を示す。 炎にさらされた後の、可動ハッチが閉じている図53の筐体を示す。 底部壁に吸気孔が設けられ、カバー又は上面壁に排気孔が設けられ、開口部に近接した可動ハッチを有する、「自由対流」の筐体を示す。 炎にさらされた後の、図55の筐体を示す。 側壁及び、筐体の底部壁近傍の端壁に設けられた多数の吸気通路を有し、側壁及び、カバー又は上面壁近傍の端壁に設けられた多数の排気通路を有し、全ての通路が温度活性材料で裏打ちされている、筐体を示す。 炎にさらされた後の、図57の筐体を示す。 第一のすなわち上部のパーツが、第一のすなわち上部の位置にあり、通気通路が開いている状態の、二つのパーツから成る筐体を示す。 炎にさらされた後で、筐体の第一のすなわち上部のパーツが重力により下方へ移動し、通気通路を閉じている状態の、図59の筐体を示す。 底部壁に吸気孔を有し、カバー又は上面壁に排気孔を有する「自由対流」の筐体を示す。 炎にさらされた後の、図61の筐体を示す。 底部壁の吸気孔に近接した内部ハッチを有し、カバー又は上面壁に設けられた排気通路を有する、「自由対流」の筐体を示す。 炎にさらされた後の、図63の筐体を示す。 外部ハッチが吸気通路に近接して位置取られている、「自由対流」の筐体を示す。 炎にさらされた後の、図65の筐体を示す。筐体 筐体のカバー又は上面壁として、耐火塗料で裏打ちされた穴開きプレートを有し、底部壁に設けられた吸気通路を有し、データ記憶デバイス上に冷却空気を強制的に駆動する通風機を有する、筐体を示す。 炎にさらされた後の、図67の筐体を示す。 電源ケーブル及びデータケーブルがデータ記憶デバイスへ到達するための、熱膨張性の材料で裏打ちされた穴開きプレートを持つ第三の通路を有する、筐体を示す。 炎にさらされた後の、図69の筐体を示す。

Claims (7)

  1. 炎及び水によるデータの損傷及び喪失から、動作可能なコンピュータデジタルデータ記
    憶デバイスを保護するための装置において、
    動作可能なデジタルデータ記憶デバイスと、
    前記動作可能なデジタルデータ記憶デバイス用の耐火性筐体と、
    前記筐体に空気の流れを起こして通常稼動時に前記デジタルデータ記憶デバイスを冷却する、前記筐体に設けられた第1及び第2の曲がりくねった通気通路と、
    炎が存在する時に、前記通路を通じた前記筐体への熱の移動を抑制する手段と、
    前記通路に対する耐水性のシールを含み、水による損傷から前記デジタルデータ記憶デバイスを保護するための防水手段とを備えることを特徴とする装置。
  2. 前記防水手段は、防水樹脂と結合して前記デジタルデータ記憶デバイスを格納する放熱
    板を含む、請求項1に記載の装置。
  3. 前記デジタルデータ記憶デバイスを保護するための防水手段は、耐水性で伝熱性のポー
    チを含む、請求項1又は2に記載の装置。
  4. 前記第1及び第2の通路を通じて、外気を能動的に駆動して前記データ記憶デバイスを
    冷却する通風手段をさらに備える、請求項1〜の何れか一項に記載の装置。
  5. 前記ポーチは完全な潜水可能型で、最大で水深30フィートにおいてハードドライブと
    データを保護する、請求項に記載の装置。
  6. 前記筐体が成型用石膏からなり、前記成型筐体が前記データ記憶デバイス用の成型支持
    体又は前記通路と一体成型される、請求項1〜の何れか一項に記載の装置。
  7. 前記筐体が成型用石膏からなり、前記成型筐体が前記通風手段用の一体成型支持体を含
    む、請求項に記載の装置。
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