JP5052332B2 - 多翼回転体及び空気調和機の室内機 - Google Patents

多翼回転体及び空気調和機の室内機 Download PDF

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Description

本発明は、多翼回転体及び空気調和機の室内機に関する。
多数の翼を有するファンやブロア等の多翼回転体は、例えば空気調和機の室内機等の様々な装置に用いられている。この多翼回転体では、翼ピッチ角が等しく配分されている場合、「回転数×翼枚数」を基本周波数とする周期的な騒音が発生し、この騒音がしばしば問題になる。この問題に対し、その翼ピッチ角を等配分からずらした翼配列にする手法が効果的とされ、そのように形成された翼はランダムピッチ翼と呼ばれる。
このランダムピッチ翼の設計方法の一つとしては、翼の翼ピッチ角が互いに所定のずれ角を持つよう設定された2つの翼ピッチ角θ、θを用い、これらの翼ピッチ角を疑似ランダム系列からなる配列パターンに当てはめる設計方法が提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。これにより、等配分の翼ピッチ角で生じる「回転数×翼枚数」を基本周波数とする周期的な騒音の周波数スペクトルが分散されるので、ピーク値が低くなることになり、問題となる周期的な騒音が低減される。
この翼配列に用いられる疑似ランダム系列として使われる数列としては、M系列、平方剰余系列(L系列)及び双子素数系列(TP系列)などがある(例えば、非特許文献1参照)。これらの疑似ランダム系列が用いられ、2つの翼ピッチ角がそれぞれ「0、1」もしくは「−1、1」の2値に対応させられ、翼枚数に応じたいずれかの系列パターンが使用される。
これらを簡単にまとめると、1.全翼枚数が(2n−1)枚であり、翼ピッチ角θ、θの配列パターンがM系列をなし、2.全翼枚数が素数で(4p−1)枚であり、翼ピッチ角θ、θの配列パターンがL系列をなし、3.全翼枚数がp×(p+2)枚でp、(p+2)共に素数であり、翼ピッチ角θ、θの配列パターンがTP系列をなすことになる。これを翼枚数順に「0」、「1」パターンで書き出したものが図12に示す表である。
特許第3422850号公報 国際公開第2004/029463パンフレット 磯部隆,「相関関数とスペクトル−その測定と応用−」,初版,東京大学出版会,1968年2月,p170−175
前述の設計方法は、図12に示す表を用いて、翼枚数と2つの翼間角度θ、θを決めるだけでよいため、ランダムピッチ翼設計が簡単であるが、「回転数×翼枚数」周波数音“以下”の低周波数音が発生する場合があるという問題がある。
これを、TP系列の翼枚数35枚を例にして説明する。まず、TP系列35枚翼の場合(図12参照)、その翼間角度のパターンは以下のようになる。
「01011100011111011100100001010110010」
この翼配列パターンには、図13に示すように、「1」または「0」の三連続ブロックが3回、「0」の四連続ブロックが1回、「1」の五連続ブロックが1回というように、同じ「0」または「1」が三連続以上続くブロックが計5回も生じていることがわかる。つまり、翼列には、“狭い翼間隔だけでできた角度ブロック”や“広い翼間隔だけでできた角度ブロック”という“翼間角度よりも大きなスケールの粗密”が生じてしまう。
一般的に、2枚の翼間(板間)の通風抵抗は、その間隔が狭いほどその抵抗が高いため流れにくく、逆にその間隔が広いほどその抵抗が低いためより多く流れる。つまり、これらの大きなスケールの粗密によって、翼列が一回転する間に、“翼間隔レベルの数倍の大きさレベル”の流れの不均一が生じているといえ、これが「回転数×翼枚数」周波数音“以下”の低周波数音が発生する要因の一つになっている。
また、前述の設計方法は、図12に示す表を用いて、翼枚数と2つの翼間角度θ、θを決めるだけでよいため、ランダムピッチ翼設計が簡単であるが、翼枚数の選択肢が少ないという問題がある。例えば、図12に示すように、翼枚数30〜40枚の間では、31枚(M系列)または35枚(TP系列)の2パターンしか選択肢がないため、いずれかから翼枚数を選ばなければならない。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、その目的は、「回転数×翼枚数」周波数音“以下”の低周波数音の発生を抑制することができる多翼回転体及び空気調和機の室内機を提供することである。
また、本発明の目的は、翼枚数の選択肢を増やすことができる多翼回転体及び空気調和機の室内機を提供することである。
本発明の実施の形態に係る第1の特徴は、多数の翼を有する多翼回転体において、翼の全枚数がn枚であり、翼を挟む角度である翼ピッチ角の配列パターンがn枚を1周期とした擬似ランダム系列をなしており、翼を挟む角度をα、αの2種類の角度で与えるときに、翼を挟む角度が「α、α」の順で並んだ場合の翼間の翼間角度をθとし、翼を挟む角度が「α、α」の順で並んだ場合の翼間の翼間角度をθとし、翼を挟む角度が「α、α」または「α、α」の順で並んだ場合の翼間の翼間角度を(θ/2+θ/2)とするという変換則に基づいて、θ、θ及び(θ/2+θ/2)の3種類の翼間角度からなる翼配列を有することである。
本発明の実施の形態に係る第2の特徴は、多数の翼を有する多翼回転体において、翼の全枚数がn枚であり、翼を挟む角度である翼ピッチ角の配列パターンがn枚を1周期とした擬似ランダム系列をなしており、翼を挟む角度をα、αの2種類の角度で与えるときに、翼を挟む角度が「α、α」の順で並んだ場合の翼間の翼間角度をθとし、翼を挟む角度が「α、α」の順で並んだ場合の翼間の翼間角度をθとし、翼を挟む角度が「α、α」の順で並んだ場合の翼間の翼間角度を(aθ+bθ)/(a+b)とし、翼を挟む角度が「α、α」の順で並んだ場合の翼間の翼間角度を(aθ+bθ)/(a+b)とするという変換則に基づいて、θ、θ、(aθ+bθ)/(a+b)及び(aθ+bθ)/(a+b)の4種類の翼間角度からなる翼配列を有することである。
本発明の実施の形態に係る第3の特徴は、多数の翼を有する多翼回転体において、前記翼の全枚数が3n枚であり、n枚毎の翼を挟む角度である翼ピッチ角の配列パターンがn枚を1周期とした擬似ランダム系列をなしている系列ブロックであり、3つの前記系列ブロックを第一ブロック、第二ブロック及び第三ブロックとすると、前記第一ブロックにおける2つの翼間角度がθ1、θ2の2種類の角度であり、前記第二ブロックにおける2つの翼間角度がθ2、θ3の2種類の角度であり、前記第三ブロックにおける2つの翼間角度がθ3、θ1の2種類の角度であり、翼全体としてθ1、θ2及びθ3の3種類の翼間角度からなる翼配列を有することである。
本発明の実施の形態に係る第4の特徴は、多数の翼を有する多翼回転体において、前記翼の全枚数が2n枚であり、n枚毎の翼を挟む角度である翼ピッチ角の配列パターンがn枚を1周期とした擬似ランダム系列をなしている系列ブロックであり、2つの前記系列ブロックを第一ブロック及び第二ブロックとすると、前記第一ブロックにおける2つの翼間角度がθ1、θ2の2種類の角度であり、前記第二ブロックにおける2つの翼間角度がθ3、θ4の2種類の角度であり、翼全体としてθ1、θ2、θ3及びθ4の4種類の翼間角度からなる翼配列を有することである。
本発明の実施の形態に係る第5の特徴は、空気調和機の室内機において、室内機本体と、室内機本体内に設けられた熱交換器と、室内機本体内に設けられた前述の第1ないし4のいずれか一の特徴に係る多翼回転体とを備えることである。
本発明によれば、「回転数×翼枚数」周波数音“以下”の低周波数音の発生を抑制することができる多翼回転体及び空気調和機の室内機を提供することができる。
また、翼枚数の選択肢を増やすことができる多翼回転体及び空気調和機の室内機を提供することができる。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態について図1ないし図6を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る多翼回転体1は、多数の翼1aと、それらの翼1aを支持する複数の支持板1bとを備えている。この多翼回転体1としては、例えばファンやブロア等が挙げられる。
各翼1aは、例えば長方形状にそれぞれ形成されており、さらに、断面円弧状(図2参照)に形成されている。これらの翼1aは、各支持板1bの間に擬似ランダム系列をなすように円環状にそれぞれ配置されている。このとき、各翼1aの両端は、対向する一対の支持板1bに取り付けられている。なお、擬似ランダム系列としては、例えば、M系列または平方剰余系列(L系列)、双子素数系列(TP系列)等を用いることができる。
次に、前述の多翼回転体1において円環状に並ぶ各翼1aの翼配列(図2参照)について詳しく説明する。
まず、通常の設計方法では、図3に示すように、疑似ランダム系列の「0」、「1」に対応させた2つの翼ピッチ角θ、θを“翼間角度”として与えている。翼ピッチ角を“翼を挟む角度”として再解釈すると、3つの翼ピッチ角θ、θ、(θ/2+θ/2)によって翼列ができていると解釈することができる。
そこで、本発明の第1の実施の形態では、図4に示すように、前述の解釈を逆用し、翼ピッチ角α、αを“翼を挟む角度”として疑似ランダム系列の「0」にα、「1」にαを与え、“翼間角度”θ、θを使って次式で定義する。
Figure 0005052332
すると、図4に示すように、“翼を挟む角度”である翼ピッチ角が「α、α」(=「01」)の順で並んだ場合、αに対応する翼1aとαに対応する翼1aとの翼間の“翼間角度”はθになり、「α、α」(=「10」)の順で並んだ場合の“翼間角度”はθになる。さらに、「α、α」(=「00」)または「α、α」(=「11」)の場合の“翼間角度”は(θ/2+θ/2)となって、結果的に今度は、“翼間角度”が3種類の翼ピッチ角で表現されることになる。ここで、第3番目の角度を便宜上θ(=θ/2+θ/2)とおき、さらに、新系列上では「2」を割り当てることにする。
以上の操作についてTP系列の翼枚数35枚(n=35)を例にして詳しく説明する。
図5に示すように、まず、翼枚数が35枚と決められる(ステップS1)。次いで、図12に示す表に基づいて、TP系列の翼枚数35枚に対応するパターンが選択され、擬似ランダム系列のパターン(0、1の並び)が決まる(ステップS2)。その後、決定したパターンが法則(変換則)に基づいて新系列(0、1、2の並び)に置き換えられる(ステップS3)。最後に、θ、θ及びθが適切に決められ、「0」、「1」及び「2」に当てはめられる(ステップS4)。
ステップS2では、「0」、「1」に相当する翼ピッチ角を“翼間角度”ではなく、“翼を挟む角度”として適用する。選択されたTP系列の翼枚数35枚に対応するパターンに対して(図12参照)、最後の「0」の次に2周目の先頭に来る「0」を追加し、全36個の系列を作ると、その系列は以下のようになる。
「01011100011111011100100001010110010,0」
次に、ステップS3では、再び“翼を挟む角度”を“翼間角度”として解釈し直すべく、前述したように隣り合う数字を以下の法則に従い変換する。
(変換前) (変換後)
1,0 → 0
0,1 → 1
0,0 → 2
1,1 → 2
すると、変換後の“新系列”は以下のようになる。
「10122022122220122021022210101202102」
このような一連の変換により、図6に示すように、「2」の三連続ブロックが1回、「2」の四連続ブロックが1回というように、新しく「2」を加えたことにより、同じ数字が三連続以上続くブロックが計2回しか生じなくなったことがわかる。これは、「0の四連続ブロック」が「2の三連続ブロック」になり、「1の五連続ブロック」が「2の四連続ブロック」になり、「0または1の三連続ブロック」は分解されたからである。これにより、“狭い翼間隔だけでできた角度ブロック”や“広い翼間隔だけでできた角度ブロック”という“翼間角度よりも大きなスケールの粗密”の発生を従来よりも抑えることができるので(図6及び図13参照)、それに起因する騒音の発生も抑制される。
最終的に翼間角度θ、θ、θを使った翼ピッチ角の配列パタ一ンは、変換後の新系列で、
(新系列) (翼間角度)
0 → θ
1 → θ
2 → θ=θ/2+θ/2
2 → θ=θ/2十θ/2
としたものとなる。なお、θ、θ及びθの総和は、Σθ+Σθ+Σθ=360°でなくてはならないので、これを満たすようにθ、θ及びθを決定する。
ここで、ステップS4でθ、θ及びθを決定する一例について説明する。
まず、適当な正の値△を使いθとθを次式のように関係づける。
Figure 0005052332
すると、θとθからなるθは次式のようになる。
Figure 0005052332
ここで、角度の総和は360°であることから、
Figure 0005052332
となるので、△を適当に与えれば、θ、θ及びθは順に求められる。
また、同じような手法によって、他の翼枚数における系列もθ、θ及びθを定義することで、“狭い翼間隔だけでできた角度ブロック”や“広い翼間隔だけでできた角度ブロック”という“翼間角度よりも大きなスケールの粗密”の発生を抑えたランダムピッチ翼を作ることができる。
例えば、M系列31枚翼の場合でも、通常の設計方法を用いると(図12参照)、配列パタ一ンは以下のようになる。以下の配列パターンには、1または0の三連続ブロックが2回、0の四連続ブロックが1回、1の五連続ブロックが1回というように生じる。
「0000101011101100011111001101001」
一方、本発明の第1の実施の形態に係る設計方法を用いると、配列パタ一ンは以下のようになる。以下の配列パターンには、2の三連続ブロックが1回、2の四連続ブロックが1回というように生じる。これにより、同じ数字が三連続以上続くブロックが計2回しか生じなくなっており、“狭い翼間隔だけでできた角度ブロック”や“広い翼間隔だけでできた角度ブロック”という“翼間角度よりも大きなスケールの粗密”の発生を従来よりも抑えることができる。後は前述と同様に、「0」、「1」及び「2」に応じたθ、θ及びθを決めればよい。
「2221010122012022122220212010210」
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態によれば、多翼回転体1において、翼1aの全枚数がn枚であり、その翼1aを挟む角度である翼ピッチ角の配列パターンがn枚を1周期とした擬似ランダム系列をなしており、翼1aを挟む角度をα、αの2種類の角度で与えるときに、その翼1aを挟む角度が「α、α」の順で並んだ場合、その翼間の翼間角度をθとし、翼1aを挟む角度が「α、α」の順で並んだ場合、その翼間の翼間角度をθとし、翼1aを挟む角度が「α、α」または「α、α」の順で並んだ場合、その翼間の翼間角度を(θ/2+θ/2)とするという変換則に基づいてθ、θ及び(θ/2+θ/2)の3種類の翼間角度からなる翼配列を有することから、“狭い翼間隔だけでできた角度ブロック”や“広い翼間隔だけでできた角度ブロック”という“翼間角度よりも大きなスケールの粗密”の発生を従来よりも抑えることが可能になる。これにより、「回転数×翼枚数」周波数音“以下”の低周波数音の発生を抑制することができ、その結果、それに起因する騒音の発生を抑制することができる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態について図7及び図8を参照して説明する。
本発明の第2の実施の形態は第1の実施の形態の変形例である。したがって、特に、第1の実施の形態と異なる部分について説明する。なお、第2の実施の形態においては、第1の実施の形態で説明した部分と同じ部分の説明を省略する。
第1の実施の形態では、図3に示す通常の翼配列が、翼ピッチ角を“翼を挟む角度”として見ると3つの翼ピッチ角θ、θ、(θ/2+θ/2)でできていると解釈している。しかしながら、この“翼を挟む角度”の分割点は、必ずしも翼間の中点にとる必要はない。そこで、この分割点を翼間の「a:b」の内分点として考えると、“翼を挟む角度”に対しては、図7に示すように、4つの翼ピッチ角θ、θ、(aθ+bθ)/(a+b)及び(aθ+bθ)/(a+b)からなっていると解釈することができる(a=b=1であると第1の実施の形態に帰結する)。
そこで、図7に示すように、第1の実施の形態と同様に疑似ランダム系列の「0」→α、「1」→αとひとまずおいて、この翼ピッチ角α、αを“翼を挟む角度”として、“翼間角度”θ、θを使った次式で定義する。
Figure 0005052332
すると、図7に示すように、“翼を挟む角度”である翼ピッチ角が「α、α」(=「01」)の順で並んだ場合、αに対応する翼1aとαに対応する翼1aとの翼間の“翼間角度”はθになり、「α、α」(=「10」)の順で並んだ場合の“翼間角度”はθになる。さらに、「α、α」(=「00」)の場合の“翼間角度”は(aθ+bθ)/(a+b)となり、「α、α」(=「11」)の場合の“翼間角度”は(aθ+bθ)/(a+b)となって、結果的に今度は、“翼間角度”が4種類の翼ピッチ角で表現されることになる。ここで、第3番目の角度を便宜上θ(=(aθ+bθ)/(a+b))、第4番目の角度を便宜上θ(=(aθ+bθ)/(a+b))とおき、さらに、新系列上では「2」及び「3」をそれぞれ割り当てることにする。
以上の操作についてTP系列の翼枚数35枚(n=35)を例にして詳しく説明する。
図8に示すように、まず、翼枚数が35枚と決められる(ステップS11)。次いで、図12に示す表に基づいて、TP系列の翼枚数35枚に対応するパターンが選択され、擬似ランダム系列のパターン(0、1の並び)が決まる(ステップS12)。その後、決定したパターンが法則(変換則)に基づいて新系列(0、1、2、3の並び)に置き換えられる(ステップS13)。最後に、θ、θ、θ及びθが適切に決められ、「0」、「1」、「2」及び「3」に当てはめられる(ステップS14)。
ステップS12では、まず「0」、「1」に相当する翼ピッチ角を“翼間角度”ではなく“翼を挟む角度”として適用する。選択されたTP系列の翼枚数35枚に対応するパターンに対して(図12参照)、最後の「0」の次に2周目の先頭に来る「0」を追加し、全36個の系列を作ると、その系列は以下のようになる。
「01011100011111011100100001010110010,0」
次に、ステップS13では、再び“翼を挟む角度”を“翼間角度”として解釈し直すべく、前述したように隣り合う数字を以下の法則に従い変換する。
(変換前) (変換後)
1,0 → 0
0,1 → 1
0,0 → 2
1,1 → 3
すると、変換後の“新系列”は以下のようになる。
「10133022133330133021022210101302102」
このような一連の変換により、「2」の三連続ブロックが1回、「3」の四連続ブロックが1回というように、新しく「2」と「3」を加えたことにより、同じ数字が三連続以上続くブロックが計2回しか生じなくなったことがわかる。これは、「0の四連続ブロック」が「2の三連続ブロック」になり、「1の五連続ブロック」が「3の四連続ブロック」になり、「0または1の三連続ブロック」は分解されたからである。これに伴う効果は、第1の実施の形態と同等である。すなわち、“狭い翼間隔だけでできた角度ブロック”や“広い翼間隔だけでできた角度ブロック”という“翼間角度よりも大きなスケールの粗密”の発生を抑えることができるので、それに起因する騒音の発生も抑制される。
なお、第2の実施の形態における第1の実施の形態との違いは、第1の実施の形態では「2」だけで表現されたものが、「2」と「3」に分かれたことにより、各数字(つまるところそれに対応した翼ピッチ角)の現れる回数が、ほぼ同数になったことである。すなわち、第1の実施の形態では、「0」が9回、「1」が9回、「2」が17回現れているが、第2の実施の形態では、「0」が9回、「1」が9回、「2」が8回、「3」が9回現れている。
最終的に翼間角度θ、θ、θ、θを使った翼ピッチ角の配列パターンは、変換後の新系列で
(新系列) (翼間角度)
0 → θ
1 → θ
2 → θ=(aθ+bθ)/(a+b)
3 → θ=(aθ+bθ)/(a+b)
としたものとなる。なお、θ、θ、θ及びθの総和は、Σθ+Σθ+Σθ+Σθ=360°でなくてはならないので、これを満たすようにθ、θ、θ及びθを決定する。
ここで、ステップS14でθ、θ、θ及びθを決定する一例について説明する。
まず、適当な正の値△を使いθとθを次式のように関係づける。
Figure 0005052332
すると、θ及びθは次式のようになる。
Figure 0005052332
ここで、角度の総和は360°であることから、
Figure 0005052332
となるので、△を適当に与えれば、θ、θ、θ及びθは順に求められる。
また、同じような手法によって、他の翼枚数における系列もθ、θ、θ及びθを定義することで、“狭い翼間隔だけでできた角度ブロック”や“広い翼間隔だけでできた角度ブロック”という“翼間角度よりも大きなスケールの粗密”の発生を抑えたランダムピッチ翼を作ることができる。
例えば、M系列31枚翼の場合でも、通常の設計方法を用いると(図12参照)、配列パタ一ンは以下のようになる。以下の配列パターンには、1または0の三連続ブロックが2回、0の四連続ブロックが1回、1の五連続ブロックが1回というように生じる。
「0000101011101100011111001101001」
一方、本発明の第2の実施の形態に係る設計方法を用いると、配列パタ一ンは以下のようになる。以下の配列パターンには、2の三連続ブロックが1回、3の四連続ブロックが1回というように生じる。これにより、同じ数字が三連続以上続くブロックが計2回しか生じなくなっており、“狭い翼間隔だけでできた角度ブロック”や“広い翼間隔だけでできた角度ブロック”という“翼間角度よりも大きなスケールの粗密”の発生を従来よりも抑えることができる。後は前述と同様に、翼間内分比「a:b」を決めると共に、「0」、「1」、「2」及び「3」に応じたθ、θ、θ及びθを決めればよい。
「2221010133013022133330213010210」
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態によれば、多翼回転体1において、翼1aの全枚数がn枚であり、その翼1aを挟む角度である翼ピッチ角の配列パターンがn枚を1周期とした擬似ランダム系列をなしており、翼1aを挟む角度をα、αの2種類の角度で与えるときに、その翼1aを挟む角度が「α、α」の順で並んだ場合、その翼間の翼間角度をθとし、翼1aを挟む角度が「α、α」の順で並んだ場合、その翼間の翼間角度をθとし、翼1aを挟む角度が「α、α」の順で並んだ場合、その翼間の翼間角度を(aθ+bθ)/(a+b)とし、翼1aを挟む角度が「α、α」の順で並んだ場合、その翼間の翼間角度を(aθ+bθ)/(a+b)とするという変換則に基づいてθ、θ、(aθ+bθ)/(a+b)及び(aθ+bθ)/(a+b)の4種類の翼間角度からなる翼配列を有することから、“狭い翼間隔だけでできた角度ブロック”や“広い翼間隔だけでできた角度ブロック”という“翼間角度よりも大きなスケールの粗密”の発生を従来よりも抑えることが可能になる。これにより、「回転数×翼枚数」周波数音“以下”の低周波数音の発生を抑制することができ、その結果、それに起因する騒音の発生を抑制することができる。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態について図9を参照して説明する。
本発明の第3の実施の形態は基本的に第1の実施の形態と同様である。したがって、特に、第1の実施の形態と異なる部分について説明する。なお、第3の実施の形態においては、第1の実施の形態で説明した部分と同じ部分の説明を省略する。
本発明の第3の実施の形態では、低翼枚数の擬似ランダム系列を使い、さらに、3つの翼ピッチ角を使うことによって、使用できる翼枚数を増加させる。これを、L系列の翼枚数11枚(n=11)を使って、翼枚数33枚(3n=3×11)に適用する場合を例にして説明する。
図9に示すように、まず、翼枚数が33枚(3n=3×11)と決められる(ステップS21)。ここで、nが11となる。次いで、図12に示す表に基づいて、L系列の翼枚数11枚に対応するパターンが選択され、11枚(n枚)における擬似ランダム系列のパターン(0、1の並び)が決まる(ステップS22)。その後、決定したパターンが系列ブロック毎(第一系列、第二系列及び第三系列毎)に置き換えられる(ステップS23)。最後に、θ、θ及びθが適切に決められ、「0」、「1」及び「2」に当てはめられる(ステップS24)。
L系列11枚翼の場合、その翼ピッチ角のパターンは「11011100010」であり、これを単純に3回並べて33枚翼を作った場合のパターンは以下のようになる。以下のようなパターンでは、その多翼回転体1は1回転につき3回の同しパターンが現れるため、本来目的としていた周波数の分散が弱まることになる。
「11011100010」「11011100010」「11011100010」
これは、2つの翼ピッチ角(θ、θ)だけで、翼配列を作ろうとしたために生じるので、ここで3番目の翼ピッチ角としてθ(≠θ、θ)を導入することで、これを解決することができる。つまり、ステップS23では、第一系列である第一群(第一ブロック)の11枚における(0、1)を(θ、θ)と、第二系列である第二群(第二ブロック)における(0、1)を(θ、θ)と、第三系列である第三群(第三ブロック)における(0、1)を(θ、θ)とおくことにより、第一群と第二群、また第二群と第三群、そして第一群と第三群のいずれも1回転以内で重なることがない翼配列になる。
ここで、便宜上θを「2」として系列表示上に用いると、上記の配列パターンは、以下のように書き改めることができる。なお、以下の配列パターンでは、「0」、「1」及び「2」共に全て11回出現する。
「11011100010」「22122211121」「00200022202」
上記の配列パターンを「0→θ」、「1→θ」、「2→θ」と置き換えたものが、求める翼ピッチ角の配列パターンとなる。なお、θ、θ及びθの総和は、Σθ+Σθ+Σθ=360°でなくてはならないので、これを満たすようにθ、θ及びθを決定する。以上により、従来できなかった翼枚数(9枚、21枚、33枚、45枚‥・)の擬似ランダムピッチ翼を作ることができる。すなわち、翼枚数33枚の場合、通常、31枚(M系列)または35枚(TP系列)に翼枚数を変更しなければならなかったが、前述の設計方法に基づくことで「11(L系列)×3=33枚」の翼配列を作ることが可能になる。
次に、ステップS24でθ、θ及びθを決定する一例について説明する。
まず、適当な正の値△(0<△<1)を使いθとθ、θとθを次式のように関係づける。
Figure 0005052332
ここで、全翼枚数が33枚で角度の総和が360°であることから、
Figure 0005052332
となるので、△を決めれば、θ及びθは順に求められる。
また、他の一例としては、例えば、適当な正の値△を使いθとθ、θとθを次式のように関係づける。
Figure 0005052332
さらに、その他の一例としては、例えば、適当な正の値△を使いθとθ、θとθを次式のように関係づける。
Figure 0005052332
そして、同じ手法によって、9枚=3(M(=L)系列)×3、21枚=7(M(=L)系列)×3、45枚=15(M(=TP)系列)×3などの通常の設計方法にはない翼枚数の擬似ランダムピッチ翼を作ることができる。
以上説明したように、本発明の第3の実施の形態によれば、多翼回転体1において、翼1aの全枚数が3n枚であり、n枚毎の翼ピッチ角の配列パターンがn枚を1周期とした擬似ランダム系列をなしている系列ブロックであり、3つの系列ブロックを第一ブロック、第二ブロック及び第三ブロックとすると、第一ブロックにおける2つの翼ピッチ角がθ、θの2種類の角度であり、第二ブロックにおける2つの翼ピッチ角がθ、θの2種類の角度であり、第三ブロックにおける2つの翼ピッチ角がθ、θの2種類の角度であるという系列ブロック毎に異なる組合せの2種類の翼ピッチ角を使用することにより、θ、θ及びθの3種類の翼ピッチ角からなる翼配列を有することから、従来できなかった翼枚数(例えば、9枚、21枚、33枚、45枚‥・)の擬似ランダムピッチ翼を作ることが可能になるので、翼枚数の選択肢を増やすことができる。
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態について図10を参照して説明する。
本発明の第4の実施の形態は第3の実施の形態の変形例である。したがって、特に、第3の実施の形態と異なる部分について説明する。なお、第4の実施の形態においては、第3の実施の形態で説明した部分と同じ部分の説明を省略する。
本発明の第4の実施の形態では、低翼枚数の擬似ランダム系列を使い、さらに、4つの翼ピッチ角を使うことによって、使用できる翼枚数を増加させる。これを、L系列の翼枚数19枚(n=19)を使って、翼枚数38枚(2n=2×19)に適用する場合を例にして説明する。
図10に示すように、まず、翼枚数が38枚(2n=2×19)と決められる(ステップS31)。ここで、nが19となる。次いで、図12に示す表に基づいて、L系列の翼枚数19枚に対応するパターンが選択され、19枚(n枚)における擬似ランダム系列のパターン(0、1の並び)が決まる(ステップS32)。その後、決定したパターンが系列ブロック毎(第一系列及び第二系列毎)に置き換えられる(ステップS33)。最後に、θ、θ、θ及びθが適切に決められ、「0」、「1」、「2」及び「3」に当てはめられる(ステップS34)。
L系列19枚翼の場合、その翼ピッチ角のパターンは「1100111101010000110」であり、これを単純に2回並べて38枚翼を作った場合のパターンは以下のようになる。以下のパターンでは、その多翼回転体1は1回転につき2回の同しパターンが現れるため、本来目的としていた周波数の分散が弱まることになる。
「1100111101010000110」「1100111101010000110」
これは、2つの翼ピッチ角(θ、θ)だけで、翼配列を作ろうとしたために生じるので、ここで3番目と4番目の翼ピッチ角としてθ及びθを導入することで、これを解決することができる。つまり、ステップS33では、第一系列である第一群(第一ブロック)の19枚における(0、1)を(θ、θ)と、第二系列である第二群(第二ブロック)における(0、1)を(θ、θ)とおくことにより、第一群と第二群は1回転以内で重なることがない翼配列となる。
ここで、便宜上θを「2」、θを「3」として系列表示上用いると、上記の配列パターンは以下のように書き改めることができる。
「1100111101010000110」「2233222232323333223」
上記の配列パターンを「0→θ」、「1→θ」、「2→θ」及び「3→θ」と置き換えたものが、求める翼ピッチ角の配列パタ一ンとなる。なお、θ、θ、θ及びθの総和は、Σθ+Σθ+Σθ+Σθ=360°でなくてはならないので、これを満たすようにθ、θ、θ及びθを決定する。以上により、従来できなかった翼枚数(6枚、14枚、30枚、38枚・・・)の擬似ランダムピッチ翼を作ることができる。すなわち、翼枚数38枚の場合、通常、35枚(TP系列)または43枚(L系列)に翼枚数を変更しなければならなかったが、前述の設計方法に基づくことで、「19(L系列)×2=38枚」の翼配列を作ることが可能になる。
次に、ステップS34でθ、θ、θ及びθを決定する一例について説明する。これは自由度が極めて高いので、色々な考え方が可能となるが、前後の群の平均角度は次式のように等しくして置く方が良い。
Figure 0005052332
さらに、θ<θ<θ<θという大小関係になるようにするという拘束条件を付加して、次式のように定義する。
Figure 0005052332
次いで、適当な正の値△を使いθとθを次式のように関係づける。
Figure 0005052332
すると、θ及びθは次式のようになる。
Figure 0005052332
ここで、全翼枚数が38枚で角度の総和が360°であることから、
Figure 0005052332
となるので、△を決めれば、θ、θ、θ及びθは順に求められる。
また、他の一例としては、θ=θとすることで使用する角度を3つに簡素化する方法がある。つまり、数列としては、先の数列の「2」を「0」に置き換えることになり、以下のようになる。
「1100111101010000110」「0033000030303333003」
ただしこの場合、θが19個、θが10個、θが9個となる。そこで、基準角をθとし、これに対して大小となるθ及びθを決めるのが妥当である。その場合の一例としては、適当な正の値△(0<△<1)を使って、θとθ、θとθを次式のように関係づける。
Figure 0005052332
すると、全翼枚数が38枚で角度の総和は360°であることから、
Figure 0005052332
となるので、△を決めれば、θ、θ及びθは順に求められる。
そして、同じ手法によって、6枚=3(M(=L)系列)×2、14枚=7(M=(L)系列)×2、30枚=15(M(=TP)系列)×2などの通常の設計方法にはない翼枚数を使った擬似ランダムピッチ翼を作ることができる。
以上説明したように、本発明の第4の実施の形態によれば、多翼回転体1において、翼1aの全枚数が2n枚であり、n枚毎の翼ピッチ角の配列パターンがn枚を1周期とした擬似ランダム系列をなしている系列ブロックであり、2つの系列ブロックを第一ブロック及び第二ブロックとすると、第一ブロックにおける2つの翼ピッチ角がθ、θの2種類の角度であり、第二ブロックにおける2つの翼ピッチ角がθ、θの2種類の角度であるという系列ブロック毎に異なる組合せの2種類の翼ピッチ角を使用することにより、θ、θ、θ及びθの4種類の翼ピッチ角からなる翼配列を有することから、従来できなかった翼枚数(6枚、14枚、30枚、38枚・・・)の擬似ランダムピッチ翼を作ることが可能になるので、翼枚数の選択肢を増やすことができる。
(第5の実施の形態)
本発明の第5の実施の形態について図11を参照して説明する。
本発明の第5の実施の形態は、本発明の第1ないし第4のいずれか一の実施の形態に係る多翼回転体1を空気調和機の室内機11に適応した適応例である。
図11に示すように、本発明の第5の実施の形態に係る空気調和機の室内機11は、室内機本体12と、その室内機本体12内に設けられた熱交換機13と、室内機本体12内に設けられた本発明の第1ないし第4のいずれか一の実施の形態に係る多翼回転体1とを備えている。
室内機本体12には、前部吸込口12a及び上部吸込口12bが開口して設けられている。熱交換機13は、室内機本体12の前面側に前方に突出するように湾曲した第1の室内熱交換器13aと、上面側から後面側に向けて下方に傾斜した第2の室内熱交換器13bとにより構成されている。多翼回転体1は、第1の室内熱交換器13a、第2の室内熱交換器13b及びファンケーシング14で形成される空間部Kに回転可能に設けられている。この多翼回転体1としては、例えば横流ファンが用いられる。
以上説明したように、本発明の第5の実施の形態によれば、空気調和機の室内機11に本発明の第1ないし第4のいずれか一の実施の形態に係る多翼回転体1を用いることによって、本発明の第1ないし第4のいずれか一の実施の形態に係る効果と同様な効果を得ることができる。その結果、「回転数×翼枚数」周波数音“以下”の低周波数音の発生に起因する騒音を抑えることができる空気調和機の室内機11を提供することができ、また、翼枚数の選択肢を増やし、多翼回転体1の設計自由度を向上させることができる空気調和機の室内機11を提供することができる。
(他の実施の形態)
なお、本発明は前述の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。また、前述の実施の形態においては、各種の数値を挙げているが、それらの数値は例示であり、限定されるものではない。
本発明の第1の実施の形態に係る多翼回転体の概略構成を示す外観斜視図である。 図1に示す多翼回転体を示す断面図である。 通常の設計方法による翼配列を水平展開した展開図である。 本発明の第1の実施の形態に係る設計方法による翼配列を水平展開した展開図である。 本発明の第1の実施の形態に係る設計方法の流れを示すフローチャートである。 図5に示す設計方法によるTP系列35枚翼の場合の翼配列を説明するための模式図である。 本発明の第2の実施の形態に係る設計方法による翼配列を水平展開した展開図である。 本発明の第2の実施の形態に係る設計方法の流れを示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る設計方法の流れを示すフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態に係る設計方法の流れを示すフローチャートである。 本発明の第5の実施の形態に係る空気調和機の室内機の概略構成を示す断面図である。 疑似ランダム系列、翼枚数及び配列パターンの関係を説明するための説明図である。 通常の設計方法によるTP系列35枚翼の場合の翼配列を説明するための模式図である。
符号の説明
1…多翼回転体、1a…翼、11…空気調和機の室内機、12…室内機本体、13…熱交換器

Claims (5)

  1. 多数の翼を有する多翼回転体において、
    前記翼の全枚数がn枚であり、
    前記翼を挟む角度である翼ピッチ角の配列パターンがn枚を1周期とした擬似ランダム系列をなしており、
    前記翼を挟む角度をα1、α2の2種類の角度で与えるときに、
    前記翼を挟む角度が「α1、α2」の順で並んだ場合の翼間の翼間角度をθ2とし、
    前記翼を挟む角度が「α2、α1」の順で並んだ場合の翼間の翼間角度をθ1とし、
    前記翼を挟む角度が「α1、α1」または「α2、α2」の順で並んだ場合の翼間の翼間角度を(θ1/2+θ2/2)とする
    という変換則に基づいて、θ1、θ2及び(θ1/2+θ2/2)の3種類の前記翼間角度からなる翼配列を有することを特徴とする多翼回転体。
  2. 多数の翼を有する多翼回転体において、
    前記翼の全枚数がn枚であり、
    前記翼を挟む角度である翼ピッチ角の配列パターンがn枚を1周期とした擬似ランダム系列をなしており、
    前記翼を挟む角度をα1、α2の2種類の角度で与えるときに、
    前記翼を挟む角度が「α1、α2」の順で並んだ場合の翼間の翼間角度をθ2とし、
    前記翼を挟む角度が「α2、α1」の順で並んだ場合の翼間の翼間角度をθ1とし、
    前記翼を挟む角度が「α1、α1」の順で並んだ場合の翼間の翼間角度を(aθ1+bθ2)/(a+b)とし、
    前記翼を挟む角度が「α2、α2」の順で並んだ場合の翼間の翼間角度を(aθ2+bθ1)/(a+b)とする
    という変換則に基づいて、θ1、θ2、(aθ1+bθ2)/(a+b)及び(aθ2+bθ1)/(a+b)の4種類の前記翼間角度からなる翼配列を有することを特徴とする多翼回転体。
  3. 多数の翼を有する多翼回転体において、
    前記翼の全枚数が3n枚であり、
    n枚毎の翼を挟む角度である翼ピッチ角の配列パターンがn枚を1周期とした擬似ランダム系列をなしている系列ブロックであり、
    3つの前記系列ブロックを第一ブロック、第二ブロック及び第三ブロックとすると、
    前記第一ブロックにおける2つの翼間角度がθ1、θ2の2種類の角度であり、
    前記第二ブロックにおける2つの翼間角度がθ2、θ3の2種類の角度であり、
    前記第三ブロックにおける2つの翼間角度がθ3、θ1の2種類の角度であり、
    翼全体としてθ1、θ2及びθ3の3種類の翼間角度からなる翼配列を有することを特徴とする多翼回転体。
  4. 多数の翼を有する多翼回転体において、
    前記翼の全枚数が2n枚であり、
    n枚毎の翼を挟む角度である翼ピッチ角の配列パターンがn枚を1周期とした擬似ランダム系列をなしている系列ブロックであり、
    2つの前記系列ブロックを第一ブロック及び第二ブロックとすると、
    前記第一ブロックにおける2つの翼間角度がθ1、θ2の2種類の角度であり、
    前記第二ブロックにおける2つの翼間角度がθ3、θ4の2種類の角度であり
    翼全体としてθ1、θ2、θ3及びθ4の4種類の翼間角度からなる翼配列を有することを特徴とする多翼回転体。
  5. 室内機本体と、
    前記室内機本体内に設けられた熱交換器と、
    前記室内機本体内に設けられた請求項1ないし4のいずれか一に記載の多翼回転体と、
    を備えることを特徴とする空気調和機の室内機。
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