JP5051615B2 - 液化ガス受入貯蔵設備 - Google Patents
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立ち上り部5aでのガイザリングを確実に防止するために、立ち上り部5aの液面を下げることが行われている。例えば、図5のように、LNG受入終了時に、または、受入管5への冷却保持用LNGの供給終了時に、開閉弁37を開いて液抜きドラム39へ液化ガス送り、これにより、立ち上り部5aの液面を下げる。なお、液抜きドラム39へ送られた液化ガスは、液抜きドラムポンプ41で貯蔵タンク3へ送り込む。
この場合には、受入管内においてLNGが満たされていない部分がさらに大きくなる。そのため、LNGが満たされていない受入管部分を冷却保持できるようにすることが一層望まれる。
受入管を通して液化ガス供給源から貯蔵タンクへ液化ガスが送り込まれていない期間において、液化ガスが満たされていない受入管部分に液化ガスを注入する注入装置を備え、
前記受入管は、前記貯蔵タンクの側へ延びる途中において下方から上方へ延びる立ち上り部を有し、
前記注入装置が受入管内に液化ガスを注入する位置は、前記立ち上り部の頂部と貯蔵タンクとの間における受入管位置であり、
さらに、前記受入管部分に設けられた温度センサと、
前記注入装置による液化ガスの注入を制御する制御装置とを備え、
前記貯蔵タンクと受入管部分とが連通している状態において、該制御装置により、前記温度センサが検出した温度値が注入開始温度値になった時に、前記液化ガスの注入を開始し、前記温度センサが検出した温度値が注入停止温度値になった時に、前記液化ガスの注入を停止し、
前記注入開始温度値は、前記液化ガスの沸点よりも高い温度であり、
前記注入停止温度値は、前記液化ガスの沸点よりも高くかつ注入開始温度値よりも低い温度である、ことを特徴とする液化ガス受入貯蔵設備が提供される。
温度センサ13は、注入装置11からのLNGによる冷却の対象となる受入管部分に設けられる。温度センサ13は、受入管5の外表面に貼り付けられて、受入管5の温度を検出する。図1の例では、温度センサ13は、立ち上り部5aの頂部付近に設けられる。
制御装置15は、温度センサ13が検出した温度値を受け、この温度値が注入開始温度値になった時に、注入装置11がLNGの注入を開始するように注入装置11を制御する。図1の例では、注入装置11は開閉弁11bを開ける制御を行う。なお、ポンプ3aは常時作動している。注入開始温度は、LNGの沸点−162℃よりも高い温度であり、例えば−100℃に設定されていてよい。また、制御装置15は、温度センサ13が検出した温度値が注入停止温度値になった時に、注入装置11がLNGの注入を停止するように注入装置11を制御する。図1の例では、注入装置11は開閉弁11bを閉める制御を行う。注入停止温度は注入開始温度よりも低く、例えば−150℃に設定されていてよい。なお、LNG注入を行っている時に、開閉弁8は開いている。
受入管5が、配管金属とこれを覆う断熱材であるウレタンとからなる場合に、配管金属の比熱量が19(kJ/kg)であり、ウレタンの比熱が1.674(kJ/kg℃)であるとする。受入管単位長さあたりの配管金属の重量が139.1(kg/m)であり、受入管単位長さあたりのウレタンの重量が18.37(kg/m)であるとする。
この場合、配管金属を冷却するのに必要な冷却熱量は、
139.1(kg/m)×50(m)×19(kJ/kg)=132145(kJ)であり、
ウレタンを冷却するのに必要な冷却熱量は、
18.37(kg/m)×50(m)×1.674(kJ/kg℃)×50(℃)=76879(kJ)である。
従って、50mの受入管部分を冷却するのに必要な冷却熱量は、
132145(kJ)+76879(kJ)=209024(kJ)である。
50mの受入管部分を20(℃/h)の速度で50℃冷却する場合に、単位時間あたりに必要なLNG量は、LNGの気化熱を531(kJ/kg)とすると、
{209024(kJ)/531(kJ/kg)}×{20(℃/h)/50(℃)}=157.5kg/hである。
(1)立ち上り部5aの頂部と貯蔵タンク3との間の受入管部分では温度上昇が著しく、注入装置11は、この受入管位置にLNGを注入するので、この受入管部分を冷却することができる。
(2)さらに、制御装置15は、温度センサ13の温度検出値が注入開始温度になった時に、注入装置11が受入管5内にLNGを注入するように注入装置11を制御するので、受入管5の冷却対象部分を所望の注入開始温度以下に保持できる。
(3)また、制御装置15は、温度検出値が注入停止温度になった時に、注入装置11がLNGの注入を停止するように注入装置11を制御し、注入停止温度が注入開始温度よりも低いので、注入装置11は、常にLNG注入を行わなくても済む。これにより、冷却に使用するLNG量を抑えて効率的に冷却できるとともに、受入管5の温度を注入停止温度から注入開始温度までの低温範囲(例えば、−100℃から−150℃の範囲)に保持できる。
(4)貯蔵タンク3から気化装置7に払い出されるLNGの一部を用いて、LNGが満たされていない受入管部分を冷却することができる。
5a 立ち上り部、7 気化装置、9 払出管
10 液化ガス受入貯蔵設備、11 注入装置
11a 液化ガス供給管、11b 開閉弁
11a−1 注入管、13 温度センサ、15 制御装置
Claims (2)
- 所定の液化ガス供給源から液化ガスを受け入れて貯蔵する貯蔵タンクと、液化ガスを前記液化ガス供給源から前記貯蔵タンクへ送り込むための受入管と、を備える液化ガス受入貯蔵設備であって、
受入管を通して液化ガス供給源から貯蔵タンクへ液化ガスが送り込まれていない期間において、液化ガスが満たされていない受入管部分に液化ガスを注入する注入装置を備え、
前記受入管は、前記貯蔵タンクの側へ延びる途中において下方から上方へ延びる立ち上り部を有し、
前記注入装置が受入管内に液化ガスを注入する位置は、前記立ち上り部の頂部と貯蔵タンクとの間における受入管位置であり、
さらに、前記受入管部分に設けられた温度センサと、
前記注入装置による液化ガスの注入を制御する制御装置とを備え、
前記貯蔵タンクと受入管部分とが連通している状態において、該制御装置により、前記温度センサが検出した温度値が注入開始温度値になった時に、前記液化ガスの注入を開始し、前記温度センサが検出した温度値が注入停止温度値になった時に、前記液化ガスの注入を停止し、
前記注入開始温度値は、前記液化ガスの沸点よりも高い温度であり、
前記注入停止温度値は、前記液化ガスの沸点よりも高くかつ注入開始温度値よりも低い温度である、ことを特徴とする液化ガス受入貯蔵設備。 - 前記貯蔵タンクから供給される液化ガスを気化する気化装置を備え、
前記注入装置は、貯蔵タンクから前記気化装置に送られる液化ガスの一部を前記受入管に注入する、ことを特徴とする請求項1に記載の液化ガス受入貯蔵設備。
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JP2007116387A JP5051615B2 (ja) | 2007-04-26 | 2007-04-26 | 液化ガス受入貯蔵設備 |
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