JP5051483B2 - 電子部品、およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子部品、およびその製造方法に関し、詳しくは、基板上に形成された絶縁層のパッド開口内にメッキ層が形成され、このメッキ層の上に外部端子が形成された個片を含む電子部品、およびその製造方法に関する。
従来、弾性波装置が備える弾性波素子は、集合基板の状態で複数個分が同時に製造された後、弾性波素子の個片に分割される。
例えば、図26(a)は弾性境界波装置の製造工程を模式的に示す平面図である。図26(b)及び図27(a)〜(d)は、図26(a)の線P−Pに沿って切断した断面図であり、弾性境界波装置の製造工程を示す。
図27(a)に示すように、圧電基板1上に、第1電極層により、弾性波素子の一種である弾性境界波素子を構成する櫛型のIDT(interdigital transducer)電極9や配線12を形成し、その上に絶縁膜7を形成する。そして、絶縁膜7に配線12の一部(バンプ)が露出する開口を形成した後、第2電極層により、アンダーバンプメタル下地層13と、アンダーバンプメタル下地層13に接続された給電ライン2(図27では図示せず),3,14とを形成する。図26(a)に示すように、給電ライン2,3,14は、破線で示す帯状のダイシング領域2A,3A内に、弾性境界波素子の個片となる部分の外側を全周に渡って取り囲むように形成された部分2,3を含む。ダイシング領域2A,3Aは、後のダイシング工程で集合基板から除去され、弾性境界波素子の個片には残らない部分である。
次いで、図27(b)に示すように絶縁膜7の上に、絶縁材料を用いて吸音膜8を形成した後、図27(c)に示すように、吸音膜8に、アンダーバンプメタル下地層13が露出する開口8aを形成する。
次いで、給電ライン2,3,14に通電しながら電解メッキを行い、図27(d)に示すように、アンダーバンプメタル下地層13の上に、アンダーバンプメタルとしてメッキ層15を形成する。そして、図26(b)に示すように、メッキ層15の上に外部端子となる金属バンプ11aを形成する。
次いで、ダイシングブレードを用いてダイシング領域2A,3Aを削り取り、境界波素子の個片を形成する。このダイシング工程により、境界波素子の個片の側面6aが形成される(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−28195号公報
しかしながら、上記のようにダイシング領域内に、弾性波素子の個片となる部分の外側を全周に渡って取り囲む給電ラインを連続的に形成すると、以下のような問題点がある。
(問題点1)
弾性波素子の個片となる部分を取り囲む給電ラインがダイシング後に境界波素子の個片に残ると、弾性波素子の短絡を引き起こし、動作不良が発生する。これを防ぐため、弾性波素子の個片となる部分を取り囲む給電ラインは、ダイシング領域からはみ出さないように形成し、ダイシングによって完全に除去する必要がある。つまり、給電ラインの幅は、ダイシング領域の幅よりも小さくする必要がある。
一方、電解メッキにおいては、給電ラインの電気抵抗のため、外部電荷を供給する部分に近いほどメッキは厚く形成され、離れるほど薄く形成される。メッキ厚のばらつきを小さく抑えるためやメッキ速度を向上させるために給電ラインの幅を大きくすると、ダイシング領域の幅は、弾性波素子の短絡が起こらないように、給電ラインの幅以上に大きくする必要がある。ダイシング領域の幅を大きくすると、弾性波素子の個片となる部分が同じ大きさであれば、同じ大きさの集合基板から分割して得られる弾性波素子の個片の個数が減少し、生産効率の低下を招く。
(問題点2)
図24(a)の断面図に示すように、鎖線の間のダイシング領域内の給電ライン21上にメッキが形成されないように、圧電基板2上に形成する絶縁層30をダイシング領域内の給電ライン21上にも形成すると、ダイシング工程により、ダイシング領域に形成された絶縁層30は、図24(b)の断面図に示すように除去する必要がある。このように絶縁層を除去することは、ダイシングブレードの寿命を短くし、ダイシングスピードの高速化を阻害する要因になる。
(問題点3)
図25(a)の断面図に示すように、圧電基板2上に、弾性波素子の個片となる部分の外側を取り囲む幅Bの給電ライン21が形成され、この給電ライン21を露出させるため、図25(b)の断面図に示すように、圧電基板2上に形成された絶縁層30に境界開口38が形成され、境界開口38の近傍の絶縁層30に斜面39が形成されている場合、図25(c−1)及び(c−2)の断面図に示すように、絶縁層30の境界開口38から露出する給電ライン21上に形成されるメッキ層90は、絶縁層30の境界開口38の近傍の斜面39に沿って広がるように形成され、メッキ層90の幅Cは、図25(a)に示す給電ライン21の幅Bよりも大きくなる。
図25(c−1)に示すように、ダイシング領域の幅W1がメッキ層90の幅Cよりも小さいと、図25(d−1)の断面図に示すように、ダイシング領域の給電ライン21が完全に除去されても、メッキ層90の一部92が弾性波素子の個片の外周に残り、弾性波素子の短絡が生じる。図25(c−2)に示すように、ダイシング領域の幅W2を、メッキ層90の幅Cよりも大きくすると、図25(d−2)の断面図に示すように、メッキ層90をダイシングで完全に取り除くことができる。
このようにメッキ層90を完全に取り除くには、メッキ層90の幅Cよりも大きい領域を除去する必要があるため、同じ大きさの集合基板から分割して得られる弾性波素子の個片の個数を増やして生産効率を高めることが困難である。
(問題点4)
また、近年、ステルスダイシング法と呼ばれるレーザダイシング法の一種が知られている。ステルスダイシング法とは、ダイシング領域に透過性となる波長のレーザ光を照射し、基板内部で焦点を結ぶように集光させることにより、基板内部にクラックを発生させ、基板をエキスパンドすることにより、基板内部から割断する方法である。しかしながら、給電ラインや絶縁膜がダイシング領域に存在し、圧電基板が露出していない場合には、外部から照射したレーザが圧電基板内部にまで届かないため、ステルスダイシング法を適用することができない。
本発明は、かかる実情に鑑み、集合基板から効率よく弾性波素子の個片を分割することができる、電子部品、およびその製造方法を提供しようとするものである。
本発明は、以下のように構成した電子部品を提供する。
電子部品は、複数の素子が形成された集合基板を前記素子毎に分割することにより形成した個片を含む。前記個片は、(a)電極及び複数のパッドを含む導電層と、(b)前記集合基板の前記表面に形成され、前記導電層の一部を覆い、前記導電層の前記パッドの少なくとも中心部を残して周囲を取り囲むパッド開口を有する絶縁層と、(c)前記絶縁層の前記パッド開口内に、電解メッキ処理により形成された第1のメッキ層と、(d)前記第1のメッキ層の上に形成された外部端子と、(e)前記電解メッキ処理のときに前記パッド開口内に露出する前記パッドへ給電するための複数の給電ラインとを有する。前記素子毎に分割される前の前記集合基板において、隣接する2つの前記素子の一方側の少なくとも1つの前記パッドが、隣接する2つの前記素子の他方側の少なくとも2つの前記パッドに、それぞれ異なる前記給電ラインを介して電気的に接続されており、当該異なる前記給電ラインは、隣接する2つの前記素子の境界上で互いに離れて配置されている。前記個片は、前記集合基板から前記素子が分割された分割面に沿って、複数の前記給電ラインが互いに離れて配置されている。
上記構成によれば、素子毎に分割される前の集合基板において、給電ラインは隣接する素子間の境界に部分的に形成されるため、給電ラインが素子の境界の全周に形成されている場合より、素子の境界に沿って切断又は除去する給電ラインが少なくなる。その結果、集合基板を素子の個片に分割する作業の効率が向上する。
また、集合基板から素子を分割するときに、素子の境界に沿って除去するダイシング領域の幅は、給電ラインの幅に関係なく、小さくすることができるため、同じ大きさのウェハから分割することができる素子の個片の個数を増やすことができる。
また、ダイシング領域の幅よりも給電ラインの幅を大きくすることができるので、電解メッキ処理のときに給電ラインへの外部電荷の供給量を大きくして、効率よくメッキ膜を形成することができる。
また、1つのパッドに複数本の給電ラインが接続されることにより、導電層のパッド又はパッド上層部への外部電荷の供給量を増やしてメッキ形成を促進し、メッキ膜厚の均一化、及び、作業効率を良くすることができる。
上記電子部品は、前記素子毎に分割される前の前記集合基板において、前記絶縁層は、隣接する前記素子の境界に沿って境界開口を有し、該境界開口に露出する前記給電ライン上に、前記電解メッキ処理により第2のメッキ層が形成される。前記個片は、前記集合基板から前記素子が分割された分割面に沿って、前記第2のメッキ層を有する。
この場合、素子毎に分割される前の集合基板には、隣接する素子の境界に絶縁層が形成されていない。そのため、集合基板を分割するときに絶縁層を切断しなくてよいので、集合基板を切断して素子の個片に分割する作業を効率よく行うことができる。
また、絶縁層の境界開口からは、素子の境界に沿って、基板と給電ラインとが露出する。給電ラインは素子の境界の一部に形成されているだけであり、素子の境界の大部分には基板が露出しているため、レーザを基板に照射するステルスダイシング法によって集合基板を素子の個片に分割することが可能である。
好ましくは、前記パッド開口内における前記第1のメッキ層と前記パッドとの間に形成されたパッド上層部を有する。前記給電ラインは、前記パッド上層部を介して前記パッドと電気的に接続されている。
この場合、導電層や給電ライン等の層構造に用いる材料の選択等の自由度が向上する。
好ましい一態様において、前記給電ラインの少なくとも一部は、前記集合基板上に形成されている。
好ましい他の態様において、前記給電ラインの少なくとも一部は、前記絶縁層上に形成されている。
好ましくは、前記絶縁層は、第1絶縁層と第2絶縁層とを含む。前記給電ラインの少なくとも一部は、前記第1絶縁層と第2絶縁層との間に形成されている。
この場合、導電層や給電ライン等の層構造に用いる材料の選択等の自由度が向上する。
好ましくは、素子毎に分割される前の集合基板において、給電ラインと、隣接する2つの素子の境界とがなす角θが、20°以上、かつ90°以下である。前記個片の前記給電ラインが、前記集合基板から前記素子が分割された分割面となす角が、20°以上、かつ90°以下である。
この場合、給電ラインが、ダイシングの妨げや短絡の原因にならないようにすることができる。
好ましい一態様において、前記素子は弾性境界波素子である。
好ましい他の態様において、前記素子は弾性表面波素子である。
また、本発明は、上記課題を解決するために、以下のように構成した電子部品の製造方法を提供する。
電子部品の製造方法は、(i)(a)基板と、(b)前記基板の前記表面に形成され、複数個の素子の電極及びパッドを含む導電層と、(c)前記基板の前記表面に形成され、前記導電層の一部を覆い、前記導電層の前記パッドの少なくとも中心部を残して周囲を取り囲むパッド開口を有する絶縁層と、(d)前記導電層の前記パッド間を接続する給電ラインとを備える集合基板を形成する、第1の工程と、(ii)前記集合基板の前記給電ラインに通電して電解メッキを行って前記絶縁層の前記パッド開口内にメッキ層を形成した後、前記メッキ層の上に外部端子を形成する、第2の工程と、(iii)前記メッキ層及び前記外部端子が形成された前記集合基板を切断して前記素子の個片に分割する、第3の工程とを備える。前記第1の工程において形成された前記集合基板の前記給電ラインは、隣接する前記素子間の境界を直角又は斜めに横断して隣接する前記素子の前記導電層の前記パッド同士を接続し、前記素子の周囲を取り囲む前記境界には、前記給電ラインが前記境界を直角又は斜めに横断する部分にのみ前記給電ラインが形成される。前記第3の工程において分割された前記素子の個片には、複数の前記給電ラインの切断面が互いに離れて形成される。
前記第1の工程は、(a)前記基板の前記表面に、第1電極層により前記導電層を形成する、第1サブステップと、(b)前記基板の前記表面に、第2電極層により、前記給電ラインを形成するとともに、前記導電層の前記パッドの上にパッド上層部を形成する、第2サブステップと、(c)前記絶縁層の前記パッド開口から前記パッド上層部が露出するように、前記絶縁層を形成する、第3サブステップとを含む。前記第2の工程において、前記パッド上層部の上に前記メッキ層が形成される。
上記方法によれば、給電ラインは隣接する素子間の境界に部分的に形成されるため、給電ラインが素子の境界の全周に形成されている場合より、第3の工程において素子の境界に沿って切断又は除去する給電ラインが少なくなる。その結果、集合基板を素子の個片に分割する作業の効率が向上する。
また、第3の工程において素子の境界に沿って除去するダイシング領域の幅は、給電ラインの幅に関係なく、小さくすることができるため、同じ大きさのウェハから分割することができる素子の個片の個数を増やすことができる。
また、ダイシング領域の幅よりも給電ラインの幅を大きくすることができるので、第2の工程において給電ラインへの外部電荷の供給量を大きくして、効率よくメッキ膜を形成することができる。
さらに、導電層や給電ライン等の層構造に用いる材料の選択等の自由度が向上する。
また、本発明は、上記課題を解決するために、以下のように構成した電子部品の製造方法を提供する。
電子部品の製造方法は、(i)(a)基板と、(b)前記基板の前記表面に形成され、複数個の素子の電極及びパッドを含む導電層と、(c)前記基板の前記表面に形成され、前記導電層の一部を覆い、前記導電層の前記パッドの少なくとも中心部を残して周囲を取り囲むパッド開口を有する絶縁層と、(d)前記導電層の前記パッド間を接続する給電ラインとを備える集合基板を形成する、第1の工程と、(ii)前記集合基板の前記給電ラインに通電して電解メッキを行って前記絶縁層の前記パッド開口内にメッキ層を形成した後、前記メッキ層の上に外部端子を形成する、第2の工程と、(iii)前記メッキ層及び前記外部端子が形成された前記集合基板を切断して前記素子の個片に分割する、第3の工程とを備える。前記第1の工程において形成された前記集合基板の前記給電ラインは、隣接する前記素子間の境界を直角又は斜めに横断して隣接する前記素子の前記導電層の前記パッド同士を接続し、前記素子の周囲を取り囲む前記境界には、前記給電ラインが前記境界を直角又は斜めに横断する部分にのみ前記給電ラインが形成される。前記第3の工程において分割された前記素子の個片には、複数の前記給電ラインの切断面が互いに離れて形成される。
前記第1の工程は、(a)前記基板の前記表面に、第1電極層により前記導電層を形成する、第1サブステップと、(b)前記基板の前記表面に、前記導電層の一部を覆う前記絶縁層を形成する、第2サブステップと、(c)第3の電極層により、前記給電ラインを形成するとともに、前記絶縁層の前記パッド開口から露出する前記導電層の前記パッドの上にパッド上層部を形成する、第3サブステップとを含む。前記第2の工程において、前記パッド上層部の上に前記メッキ層が形成される。
この場合、導電層や給電ライン等の層構造に用いる材料の選択等の自由度が向上する。
好ましくは、前記第1の工程において、前記集合基板の前記絶縁層は、隣接する前記素子の前記境界から離れて形成され、前記境界に沿って境界開口を有する。
この場合、集合基板には、隣接する素子の境界に絶縁層が形成されていない。そのため、第3の工程において絶縁層を切断しなくてよいので、集合基板を切断して素子の個片に分割する作業を効率よく行うことができる。
また、絶縁層の境界開口からは、素子の境界に沿って、基板と給電ラインとが露出する。給電ラインは素子の境界の一部に形成されているだけであり、素子の境界の大部分には基板が露出しているため、レーザを基板に照射するステルスダイシング法によって集合基板を素子の個片に分割することが可能である。
好ましくは、前記第1の工程において、前記集合基板は、1つの前記パッドに複数本の前記給電ラインが接続されるように形成される。
この場合、第2の工程において、導電層のパッド又はパッド上層部への外部電荷の供給量を増やしてメッキ形成を促進し、メッキ膜厚の均一化、及び、作業効率を良くすることができる。
好ましい一態様において、前記素子が弾性表面波素子である。
好ましい他の態様において、前記素子が弾性境界波素子である。
本発明によれば、同じ大きさの集合基板から分割して得られる素子の個片の個数を増やすことができる。また、ダイシングブレードを使用して素子の個片を分割する場合には、ダイシングブレードの寿命を長くし、ダイシングスピードを高速化することができる。さらに、ダイシングブレードを使用しないステルスダイシング法も適用することができる。
弾性波装置の製造工程を示す要部断面図である。(実施例1) 弾性波装置の製造工程を示す平面図である。(実施例1) 弾性波装置の製造工程を示す平面図である。(実施例1) 弾性波装置の製造工程を示す平面図である。(実施例1) 弾性波装置の製造工程を示す平面図である。(実施例1) 弾性波装置の断面図である。(実施例1) 弾性波装置の製造工程を示す要部断面図である。(実施例2) 弾性波装置の製造工程を示す平面図である。(実施例2) 弾性波装置の製造工程を示す平面図である。(実施例2) 弾性波装置の製造工程を示す要部断面図である。(実施例3) 弾性波装置の製造工程を示す要部断面図である。(実施例3) 弾性波装置の製造工程を示す要部断面図である。(実施例3) 弾性波装置の製造工程を示す平面図である。(実施例3) 弾性波装置の製造工程を示す平面図である。(実施例3) 弾性波装置の製造工程を示す平面図である。(実施例3) 弾性波装置の製造工程を示す平面図である。(実施例3) 弾性波装置の製造工程を示す平面図である。(実施例3) 弾性波装置の製造工程を示す要部断面図である。(実施例4) 弾性波装置の製造工程を示す平面図である。(実施例4) 弾性波装置の製造工程を示す平面図である。(実施例4) 弾性波装置の製造工程を示す平面図である。(実施例4) 圧電基板の平面図である。(変形例) 圧電基板の透視図である。(変形例) 弾性波装置の製造工程を示す要部断面図である。(比較例) 弾性波装置の製造工程を示す要部断面図である。(比較例) 弾性波装置の(a)平面図、(b)断面図である。(従来例) 弾性波装置の製造工程を示す断面図である。(従来例)
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図23を参照しながら説明する。
<実施例1> 実施例1の弾性波装置の製造方法について、図1〜図6を参照しながら説明する。図1は弾性波装置の製造工程を示す要部断面図であり、左側はダイシング領域のうち給電ラインが形成される部分を模式的に示す要部断面図、右側はダイシング領域のうち給電ラインが形成されない部分を模式的に示す要部断面図である。図2〜図5は弾性波装置の製造工程を示す平面図である。
弾性波装置は、弾性表面波素子や弾性境界波素子などの弾性波素子を備える。弾性波素子は、複数個分の弾性波素子を含む集合基板を作製した後、集合基板を弾性波素子の個片に分割することにより、作製される。以下、弾性波装置の製造方法を説明する。
(1)導電層、給電ラインの形成
まず、図1(a−1),(a−2)に示すように、ニオブ酸リチウムからなる圧電基板2を準備する。本実施例では、ニオブ酸リチウムを用いるが、ニオブ酸カリウム、タンタル酸リチウム、四ほう酸リチウム、ランガサイト、ランガナイト、水晶、PZT、ZnOなどの他の圧電性材料を用いてもよい。
次いで、図1(b−1),(b−2)及び図2に示すように、圧電基板2の表面2a上に、Auからなる導電層10と給電ライン22〜28とを形成する。図2に示すように、圧電基板2において、弾性波素子の個片になる部分が、鎖線で示す格子状のダイシング領域80を介して隣接する。
例えば、圧電基板2の表面2a上に蒸着、スパッタリングなどにより電極層を成膜した後、フォトレジストの塗布、露光、現像を行い、マスクパターンを形成する。次いで、マスクパターンを介してドライエッチング又はウェットエッチングを行い、電極層をエッチングして導電層10と給電ライン22〜28とを形成した後に、マスクパターンを除去する。あるいは、圧電基板2の表面2a上にフォトレジストの塗布、露光、現像を行い、マスクパターンを形成し、次いで、マスクパターンを介して、蒸着、スパッタリングなどにより電極層を成膜した後、マスクパターンとマスクパターン上に形成された電極層を除去することにより、導電層10と給電ライン22〜28とを形成する。本実施例では、電極層にAuを用いたが、他にAl、Ti、Ni、Cr、Cu、Au、Ag、Pt、Mg、W、Zn、Mn、Pd、Co、Snなどの他の金属を用いてもよく、これらの合金を用いてもよい。また、これら金属のうち少なくとも2つを積層することにより、電極層を形成してもよい。
導電層10は、ダイシング領域80で囲まれた弾性波素子の個片になる部分ごとに形成される。導電層10は、1つの弾性波素子の個片になる部分について、3対のくし歯電極12a,12b;14a,14b;16a,16bと、反射器18a,18bと、パッド12s,12t;14s,14t;16s,16tと、くし歯電極12a,12b;14a,14b;16a,16bとパッド12s,12t;14s,14t;16s,16tとの間をそれぞれ接続する接続部12p,12q;14p,14q;16p,16qとを含む。IDT電極は互いに間挿し合う1対のくし歯電極からなる。
給電ライン22〜28は、ダイシング領域80を横断し、ダイシング領域80を介して隣接する弾性波素子の個片になる部分のパッド12s,12t間;12t,14s間;14s,14t間;12s,16t間;14t,16s間;14s,16t間をそれぞれ接続する。
給電ライン22〜28は、1つのパッド12s,12t;14s,14t;16s,16tに複数本が接続されている。これによって、後のメッキ工程において、パッド12s,12t;14s,14t;16s,16tへの外部電荷の供給量を増やしてメッキ形成を促進し、作業効率を良くすることができる。
(2)絶縁層の形成
次に、図1(c−1),(c−2)に示すように、導電層10及び給電ライン22〜28が形成された圧電基板2の表面2a上に、スパッタリングや塗布などにより、全面を覆うようにSiOからなる絶縁層30を成膜する。本実施例では、絶縁層30にSiOを用いたが、他にSi、ガラス、SiC、SiN、TiO、TiN、Ta、AlN、Al、C、ポリイミド、エポキシ系樹脂などを用いてもよい。
次いで、図1(d−1),(d−2)及び図3に示すように、絶縁層30の一部を除去して、導電層10のパッド12s,12t;14s,14t;16s,16tの中心部が露出するパッド開口32a,32b;34a,34b;36a,36bと、ダイシング領域80の圧電基板2の表面2a又は給電ライン22〜28の一部22k〜28kが露出する境界開口38とを形成する。
例えば、絶縁層30上にフォトレジストを塗布し、露光、現像を行い、マスクパターンを形成し、ドライエッチング又はウェットエッチングにより絶縁層30にパッド開口32a,32b;34a,34b;36a,36bと境界開口38とを形成した後、マスクパターンを除去する。エッチング工程において、例えばCFによるICP−RIE(Inductive Coupled Plasma-Reactive Ion Etching;誘導結合プラズマ−反応性イオンエッチング)を行うと、図1(d−1),(d−2)に示すように、絶縁層30は、パッド開口及び境界開口38の近傍部分が断面テーパ形状に形成され、パッド開口及び境界開口38と絶縁層30の上面30aとの間に斜面39が形成される。なお、エッチング方法はCF4によるICP−RIEに限定されるものではなく、ドライエッチングやウェットエッチングなどの手法を使用してもよい。
(3)メッキ層の形成
次に、図1(e−1),(e−2)及び図4に示すように、給電ライン22〜28に通電し、パッド12s,12t;14s,14t;16s,16tに外部電荷を供給しながら電解メッキを行い、パッド開口32a,32b;34a,34b;36a,36bから露出しているパッド12s,12t;14s,14t;16s,16tの上に、アンダーバンプメタルとして、Niからなるメッキ層42s,42t;44s,44t;46s,46tを形成する。このとき同時に、給電ライン22〜28のうち境界開口38から露出している部分22k〜28kの上に、メッキ層42〜48が形成される。
メッキ層42s,42t;44s,44t;46s,46t;42〜48は、図1(e−1),(e−2)に示すように、絶縁層30のパッド開口2a,32b;34a,34b;36a,36b及び境界開口38に続く斜面39上にも形成され、図4に示すように、絶縁層30のパッド開口2a,32b;34a,34b;36a,36b及び境界開口38の外側に広がっている。なお、本実施例では、メッキ層はNiを電解メッキすることにより形成されているが、Ni以外のAu、Sn、Zn、Pt、Cu、Cr、Pdなどの金属により形成してもよい。また、これら金属が適量混合された金属であってもよい。
(4)外部端子の形成
次に、絶縁層30のパッド開口32a,32b;34a,34b;36a,36b内に形成されたメッキ層42s,42t;44s,44t;46s,46t上に、外部端子49(後述する図5に示す。)を形成する。外部端子49は、例えば、はんだ等の金属バンプである。
(5)集合基板の分割
次に、図1(f−1),(f−2)及び図5に示すように、集合基板を切断して、弾性波素子の個片に分割する。例えばダイシングブレードを用いて、ダイシング領域内の圧電基板2、給電ライン22〜28及びメッキ層42〜48を切断、除去する。あるいは、ダイシング領域にレーザ光を照射して圧電基板を境界に沿って改質し、ステルスダイシング法により、集合基板を切断して弾性波素子の個片に分割する。
図1(f−1)に示すように、集合基板から分割された弾性波素子の個片の側面11には、ダイシング領域を横切る給電ライン22〜28の切断面22a〜28a;22b〜28bが互いに離れて形成される。
図2に示すように、幅Wの給電ライン28がダイシング領域80となす角度をθとすると、集合基板から分割された弾性波素子の個片の側面に現れる給電ラインの長さLは、L=W/sinθとなる。給電ライン28がダイシング領域80を斜めに横断するときには、sinθ<1となるため、L>Wとなる。特に、θ<20°になると、LはWの3倍以上になるため、ダイシング領域80内において、給電ライン22〜28及びメッキ層42〜48が占める割合が大きくなる。そのため、ダイシングの妨げや短絡の原因にならないように、θは20°以上であることが望ましい。
図1(f−1)に示すように、給電ライン22〜28上に形成されたメッキ層42〜48の一部42a〜48a;42b〜48bがダイシング後に残った場合には、残った一部42a〜48a;42b〜48bは、図5に示すように、弾性波素子の個片の側面11に沿って露出する。
(6)実装
分割された弾性波素子の個片を、外部端子49を介して実装基板に実装する。必要に応じて弾性波素子を樹脂等で封止し、弾性波装置が完成する。なお、弾性波素子が弾性境界波素子である場合には、圧電基板2と絶縁層30との界面を伝搬する弾性境界波を利用するため、IDT電極を圧電基板2と絶縁層30とにより封止できる。そのため、実装基板や樹脂で封止する必要はないので、弾性境界波素子のみで弾性波装置を完成できる。また、弾性波素子が弾性表面波素子である場合も、図6の断面図に示すように、絶縁層30とIDT電極90との間に空間92を設け、絶縁層30を十分に厚くすれば、弾性表面波素子のみで弾性波装置を完成できる。
以上に説明した実施例1の製造方法では、絶縁層に境界開口が形成された状態で、境界開口に沿ってダイシングを行う。そのため、集合基板から弾性波素子の個片を分割するダイシング工程において、絶縁層を切断し除去する必要がない。したがって、ブレードを用いてダイシング工程を行う場合には、ダイシングスピードの高速化、ブレードの長寿命化が可能である。
また、ダイシング領域には絶縁層が存在せず、給電ライン及びメッキ層もダイシング領域の一部にしか存在しない。ダイシング領域の大部分において圧電基板が露出しているため、ステルスダイシング法を適用して、集合基板を弾性波素子の個片に分割することが可能である。
ダイシング領域の給電ライン上に形成されるメッキ層は、ダイシング領域を横断する給電ラインごとに離れて形成されるため、ダイシング後に弾性波素子の個片に残った場合でも、パッド間の短絡を生じさせることがない。
メッキ層や給電ラインを完全に除去する必要がないので、ブレードを用いてダイシングする場合には、ダイシング領域の幅を小さくすることができ、幅の大きいブレードを必要とせず、集合基板において弾性波素子の個片になる部分の面積割合を大きくすることができる。
<実施例2> 実施例2の弾性波装置の製造方法について、図7〜図9を参照しながら説明する。図7は弾性波装置の製造工程を示す要部断面図であり、左側はダイシング領域のうち給電ラインが形成される部分を模式的に示す要部断面図、右側はダイシング領域のうち給電ラインが形成されない部分を模式的に示す要部断面図である。図8及び図9は弾性波装置の製造工程を示す平面図である。
実施例2の弾性波装置の製造方法は、導電層と給電ラインを分けて形成する点を除き、実施例1の弾性波装置の製造方法と同じである。以下では、実施例1と同じ部分には同じ符号を用い、実施例1との相違点を中心に説明する。
(1−1)第1電極層(導電層)の形成
まず、図7(a−1),(a−2)に示すように、圧電基板2を準備する。次いで、図7(b−1),(b−2)及び図8に示すように、圧電基板2の表面2a上に、導電層10aを形成する。例えば、圧電基板2の表面2a上に蒸着、スパッタリングなどにより第1電極層を成膜した後、フォトレジストの塗布、露光、現像を行い、マスクパターンを形成する。次いで、マスクパターンを介してドライエッチング又はウェットエッチングを行い、第1電極層をエッチングして導電層10aを形成した後に、マスクパターンを除去する。
導電層10aは、図8に示すように、1つの弾性波素子の個片になる部分について、3対のIDT電極12a,12b;14a,14b;16a,16bと、反射器18a,18bと、パッド12s,12t;14s,14t;16s,16tと、IDT電極12a,12b;14a,14b;16a,16bとパッド12s,12t;14s,14t;16s,16tとの間をそれぞれ接続する接続部12p,12q;14p,14q;16p,16qとを含む。
(1−2)第2電極層(給電ライン、パッド上層部)の形成
次いで、図7(c−1),(c−2)及び図9に示すように、圧電基板2の表面2a上に、第2電極層10bを形成する。例えば、圧電基板2の表面2a上に蒸着、スパッタリングなどにより第2電極層を成膜した後、フォトレジストの塗布、露光、現像を行い、マスクパターンを形成する。次いで、マスクパターンを介してドライエッチング又はウェットエッチングを行い、第2電極層10bを形成した後に、マスクパターンを除去する。
第2電極層10bは、図9に示すように、(a)導電層10aのパッド12s,12t;14s,14t;16s,16tの上に形成されたパッド上層部22s,22t;24s,24t;26s,26tと、(b)隣接する弾性波素子の個片になる部分のパッド12s,12t間;12t,14s間;14s,14t間;12s,16t間;14t,16s間;14s,16t間をそれぞれ接続する給電ライン22〜28とを含む。
(2)絶縁層の形成
次に、図7(d−1),(d−2)に示すように、圧電基板2の表面2aの上に、スパッタリングや塗布などにより、全面を覆うように絶縁層30を成膜する。
次いで、図7(e−1),(e−2)に示すように、絶縁層30の一部を除去して、パッド上層部12s,12t;14s,14t;16s,16tが露出するパッド開口と、ダイシング領域の圧電基板2の表面2a又は給電ライン22〜28の一部22k〜28kが露出する境界開口38とを形成する。例えば、絶縁層30上にフォトレジストを塗布し、露光、現像を行い、マスクパターンを形成し、ドライエッチング又はウェットエッチングにより絶縁層30にパッド開口と境界開口38とを形成した後、マスクパターンを除去する。
(3)メッキ層の形成
次に、給電ライン22〜28に通電し、外部電荷を供給しながら電解メッキを行い、パッド開口から露出しているパッド上層部の上に、アンダーバンプメタルとなるメッキ層を形成する。このとき同時に、図7(f−1),(f−2)に示すように、絶縁層30の境界開口38に露出している給電ライン22〜28の一部22k〜28kの上にもメッキ層42〜48が形成される。
(4)外部端子の形成
次いで、絶縁層のパッド開口内に形成されたメッキ層上に、金属バンプの外部端子を形成する。
(6)集合基板の分割
次に、図7(g−1),(g−2)に示すように、ダイシングブレードを用いて、あるいはレーザ光を照射するステルスダイシング法により、集合基板を切断して、弾性波素子の個片に分割する。
(7)実装
分割された弾性波素子の個片を、外部端子を介して実装基板に実装する。必要に応じて弾性波素子を樹脂等で封止し、弾性波装置が完成する。
以上に説明した実施例2の製造方法によれば、実施例1と同様の作用・効果が得られる。
さらに、実施例2の製造方法によれば、メッキ層は第2電極層の上に形成するため、第2電極層の最上部にはメッキが密着しやすい金属を用いることができる。本実施例では第2電極層の最上部にPtを用いているが、Cuでもよく、他にAl、Sn、Pd、Auなどを用いることもできる。一方、IDT電極等の素子部を形成する第1電極層については、メッキの密着しやすさを考慮する必要がない。そのため、導電層の積層構造に用いる材料の選択等の自由度が向上する。
<実施例3> 実施例3の弾性波装置の製造方法について、図10〜図17を参照しながら説明する。図10〜図12は弾性波装置の製造工程を示す要部断面図であり、左側はダイシング領域のうち給電ラインが形成される部分を模式的に示す要部断面図、右側はダイシング領域のうち給電ラインが形成されない部分を模式的に示す要部断面図である。図13〜図17は弾性波装置の製造工程を示す平面図である。
実施例3の弾性波装置の製造方法は、実施例1、2の弾性波装置の製造方法と略同じである。以下では、実施例1、2と同じ部分には同じ符号を用い、実施例1、2との相違点を中心に説明する。
(1)第1電極層(導電層)の形成
まず、図10(a−1),(a−2)に示すように、圧電基板2を準備する。次いで、図10(b−1),(b−2)に示すように、実施例2と同じく第1電極層を形成することにより、圧電基板2の表面2a上に導電層10aを形成する。例えば、圧電基板2の表面2a上に蒸着、スパッタリングなどにより第1電極層を成膜した後、フォトレジストの塗布、露光、現像を行い、マスクパターンを形成し、次いで、マスクパターンを介してドライエッチング又はウェットエッチングを行い、第1電極層をエッチングして導電層10aを形成した後に、マスクパターンを除去する。
(2)絶縁層の形成
次に、図10(c−1),(c−2)に示すように、圧電基板2の表面2a及び第1導電層10aの上に、全面を覆うようにSiOからなる絶縁層30を形成する。次いで、図10(d−1),(d−2)及び図13に示すように、絶縁層30の一部を除去して、第1導電層10のパッド12s,12t;14s,14t;16s,16tが露出するパッド開口32a,32b;34a,34b;36a,36bと、ダイシング領域の圧電基板2の表面2aが露出する境界開口38とを形成する。
例えば、絶縁層30上にフォトレジストを塗布し、露光、現像を行い、マスクパターンを形成し、ドライエッチング又はウェットエッチングにより絶縁層30にパッド開口32a,32b;34a,34b;36a,36bと境界開口38とを形成した後、マスクパターンを除去する。エッチング工程において、例えばCFによるICP−RIE(Inductive Coupled Plasma-Reactive Ion Etching;誘導結合プラズマ−反応性イオンエッチング)を行うと、図10(d−1),(d−2)に示すように、絶縁層30は、パッド開口及び境界開口38の近傍部分が断面テーパ形状に形成され、パッド開口及び境界開口38と絶縁層30の上面30aとの間に斜面39が形成される。
(3)第3電極層(給電ライン、パッド上層部)の形成、
次いで、図10(e−1),(e−2)及び図14に示すように、絶縁層30及び絶縁層の境界開口38から露出している部分の圧電基板2の表面2a上に、給電ライン52〜58を含む第3電極層50を形成する。例えば、圧電基板2の表面2a上に蒸着、スパッタリングなどにより第3電極層を成膜した後、フォトレジストの塗布、露光、現像を行い、マスクパターンを形成する。次いで、マスクパターンを介してドライエッチング又はウェットエッチングを行い、第3電極層50を形成した後に、マスクパターンを除去する。
第3電極層50により、(a)絶縁層30のパッド開口32a,32b;34a,34b;36a,36bから露出している第1導電層10aのパッド12s,12t;14s,14t;16s,16tの上に形成されたパッド上層部52s,52t;54s,54t;56s,56tと、(b)ダイシング領域を介して隣接する弾性波素子の個片になる部分のパッド12s,12t間;12t,14s間;14s,14t間;12s,16t間;14t,16s間;14s,16t間をそれぞれ接続する給電ライン52〜58とが形成される。
(4)第2絶縁層の形成
次いで、図11(f−1),(f−2)に示すように、絶縁層30及び第3電極層50の上に、蒸着、スパッタリングや塗布などにより、全面に覆うように、SiNからなる第2絶縁層60を成膜する。本実施例では、絶縁層30にSiOを、第2絶縁層60にSiNを用いたが、第2絶縁層60は、絶縁層30と同じ材料を用いてもよい。また、第2絶縁層60の材料として、他にSi、ガラス、SiC、TiO、TiN、Ta2O5、AlN、Al2O3、C3N4、ポリイミド、エポキシ系樹脂などを用いてもよく、一般的なフォトレジスト材を用いてもよい。
次いで、第2絶縁層60に、図15に示すように、第3電極層50のパッド上層部52s,52t;54s,54t;56s,56tが露出するパッド開口62a,62b;64a,64b;66a,66bを形成するとともに、図11(g−1),(g−2)に示すように、絶縁層30の境界開口38に対応して、ダイシング領域の圧電基板2の表面2a及び第3電極層50の給電ライン52〜58が露出する境界開口68を形成する。
(5)メッキ層の形成
次に、図11(h−1),(h−2)及び図16に示すように、第3電極層50の給電ライン52〜58に通電し、外部電荷を供給しながら電解メッキを行い、パッド開口62a,62b;64a,64b;66a,66bから露出しているパッド上層部52s,52t;54s,54t;56s,56tの上に、アンダーバンプメタルとなるメッキ層72s,72t;74s,74t;76s,76tを形成する。このとき同時に、第3電極層50の給電ライン52〜58の境界開口68から露出している部分52k〜58k上に、メッキ層72〜78が形成される。メッキ層72s,72t;74s,74t;76s,76t;72〜78は、第2絶縁層60のパッド開口62a,62b;64a,64b;66a,66b及び境界開口68に続く斜面69上にも形成されるため、レジスト又は第2絶縁層60のパッド開口62a,62b;64a,64b;66a,66b及び境界開口68の外側に広がるように形成される。
(6)外部端子の形成
第2絶縁層60のパッド開口62a,62b;64a,64b;66a,66b内に形成されたメッキ層72s,72t;74s,74t;76s,76tの上に、はんだ等の金属バンプの外部端子79(後述する図17に示す。)を形成する。
(7)集合基板の分割
次に、図11(i−1),(i−2)及び図17に示すように、レジスト又は第2絶縁層60の境界開口68に露出している部分の圧電基板2、第3電極層50の給電ライン52〜58及びメッキ層72〜78を切断して、集合基板から弾性波素子の個片を分割する。分割された弾性波素子の個片の側面11bには、図11(i−1)に示すように、ダイシング領域を横切る給電ライン52〜58の断面52a〜58a;52b〜58bが形成されている。また、メッキ層72〜78の一部72a〜78a;72b〜78bが残っていると、図17に示すように、残っている部分72a〜78a;72b〜78bは弾性波素子の個片の側面11bに沿って露出する。
第2絶縁層60を除去する場合には、図12(h'−1),(h'−2)に示すように、第2絶縁層60を除去した後、図12(i'−1),(i'−2)に示すように、集合基板を切断して、弾性波素子の個片を分割する。
(8)実装
分割された弾性波素子の個片を、外部端子79を介して実装基板に実装する。必要に応じて弾性波素子を樹脂等で封止し、弾性波装置が完成する。
以上に説明した実施例3の製造方法によれば、実施例1、2と同様の作用・効果が得られる。
さらに実施例3の製造方法において、メッキ層は第3電極層の上に形成するため、第3電極層にはメッキが密着しやすい金属を用いることができる。一方、IDT電極等の素子部を形成する第1電極層については、メッキの密着しやすさを考慮する必要がない。そのため、導電層の積層構造に用いる材料の選択等の自由度が向上する。
<実施例4> 実施例4の弾性波装置の製造方法について、図18及び図19を参照しながら説明する。図18は弾性波装置の製造工程を示す要部断面図であり、左側はダイシング領域のうち給電ラインが形成される部分を模式的に示す要部断面図、右側はダイシング領域のうち給電ラインが形成されない部分を模式的に示す要部断面図である。図19は弾性波装置の製造工程を示す平面図である。
実施例4の弾性波装置の製造方法は、絶縁層にパッド開口のみを形成し、圧電基板のダイシング領域が露出する境界開口を形成しない点を除き、実施例1の弾性波装置の製造方法と同じである。以下では、実施例1と同じ部分には同じ符号を用い実施例1との相違点を中心に説明する。
(1)導電層、給電ラインの形成
まず、図18(a−1),(a−2)に示すように、圧電基板2を準備する。次いで、図18(b−1),(b−2)に示すように、圧電基板2の表面2a上に、実施例1の図1と同様に、導電層10及び給電ライン22〜28を形成する。例えば、圧電基板2の表面2a上に蒸着、スパッタリングなどにより電極層を成膜した後、フォトレジストの塗布、露光、現像を行い、マスクパターンを形成する。次いで、マスクパターンを介してドライエッチング又はウェットエッチングを行い、電極層をエッチングして導電層10と給電ライン22〜28とを形成した後に、マスクパターンを除去する。
(2)絶縁層の形成
次に、図18(c−1),(c−2)に示すように、導電層10及び給電ライン22〜28が形成された圧電基板2の表面2aの上に、スパッタリングや塗布などにより、全面を覆うように絶縁層30を成膜する。
次いで、図18(d−1),(d−2)及び図19に示すように、絶縁層30の一部を除去して、導電層10のパッド12s,12t;14s,14t;16s,16tが露出するパッド開口32a,32b;34a,34b;36a,36bのみを形成する。ただし、実施例1とは異なり、絶縁層30には、境界開口を形成しない。例えば、絶縁層30上にフォトレジストを塗布し、露光、現像を行い、マスクパターンを形成し、ドライエッチング又はウェットエッチングにより絶縁層30にパッド開口32a,32b;34a,34b;36a,36bを形成した後、マスクパターンを除去する。
(3)メッキ層の形成
次に、図18(e−1),(e−2)及び図20に示すように、給電ライン22〜28に通電し、外部電荷を供給しながら電解メッキを行い、パッド開口32a,32b;34a,34b;36a,36bから露出しているパッド12s,12t;14s,14t;16s,16tの上に、アンダーバンプメタルとなるメッキ層42s,42t;44s,44t;46s,46tを形成する。
(4)外部端子の形成
次に、絶縁層60のパッド開口32a,32b;34a,34b;36a,36b内に形成されたメッキ層42s,42t;44s,44t;46s,46tの上に、はんだ等の金属バンプの外部端子を形成49(後述する図21に示す。)を形成する。
(5)集合基板の分割
次に、図18(f−1),(f−2)及び図21に示すように、ダイシング領域の圧電基板2と給電ライン22〜28と絶縁層30とを切断して、集合基板から弾性波素子の個片を分割する。分割された弾性波素子の個片の側面11cには、図18(f−1)に示すように、ダイシング領域を横切る給電ライン22〜28の切断面22a〜28a;22b〜28bが形成される。
例えばダイシングブレードを用いて、ダイシング領域内の圧電基板2、給電ライン22〜28及びメッキ層42〜48を切断、除去する。
(6)実装
分割された弾性波素子の個片を、外部端子49を介して実装基板に実装する。必要に応じて弾性波素子を樹脂等で封止し、弾性波装置が完成する。
実施例4の製造方法によれば、集合基板から弾性波素子の個片を分割するダイシング工程において、給電ラインを完全に除去する必要がない。そのため、ブレードを用いてダイシングする場合には、ダイシング領域の幅を小さくすることができ、幅の大きいブレードを必要とせず、集合基板において弾性波素子の個片になる部分の面積割合を大きくすることができる。また、ダイシング領域にはメッキ層が形成されないため、ダイシング工程においてメッキ層を除去する必要がない。
<変形例> 変形例について、図22及び図23の平面図を参照しながら説明する。図22は圧電基板の平面図である。図23は集合基板から分割された弾性波素子の個片の透視図である。
実施例1〜4では、一部の給電ライン23,25,27,28がダイシング領域を斜めに横断していたが、変形例では、図22及び図23に示すように、すべての給電ライン22,23k,24,25k,26,27k,28kがダイシング領域80を直角に横断するように形成されている。
前述したように、幅Wの給電ラインがダイシング領域となす角度をθとすると、集合基板から分割された弾性波素子の個片の側面に現れる給電ラインの長さLは、L=W/sinθとなる。給電ラインがダイシング領域を直角に横断するとき、すなわちθ=90°のとき、L=Wとなり、Lは最も小さくなる。
したがって、図22に示すようにすべての給電ラインがダイシング領域80を直角に横断するように形成されていると、図23に示すように集合基板から分割された弾性波素子の個片の側面11dに現れる給電ラインの長さは、最も小さくなる。
<まとめ> 以上に説明したように、パッド間を接続する給電ラインを、ダイシング領域を直角又は斜めに横断するように形成することにより、集合基板から効率よく弾性波素子の個片を分割することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変更を加えて実施することが可能である。実施の形態では弾性波素子を用いて説明したが、本発明は、半導体素子などの他の電子部品であってもよい。
2 圧電基板
2a 表面
10 導電層
10a 導電層(第1電極層)
10b 第2電極層
11,11a,11b,11c 側面
12a,12b IDT電極
12s,12t パッド
14a,14b IDT電極
14s,14t パッド
16a,16b IDT電極
16s,16t パッド
22〜28 給電ライン
22s,22t パッド上層部
23k 給電ライン
24s,24t パッド上層部
25k 給電ライン
26s,26t パッド上層部
27k 給電ライン
28k 給電ライン
30 絶縁層
32a,32b パッド開口
34a,34b パッド開口
36a,36b パッド開口
38 境界開口
42〜48 メッキ層
42s,42t メッキ層(アンダーバンプメタル)
44s,44t メッキ層(アンダーバンプメタル)
46s,46t メッキ層(アンダーバンプメタル)
49 外部端子
50 第3電極層
52〜58 給電ライン
52s,52t パッド上層部
54s,54t パッド上層部
56s,56t パッド上層部
60 レジスト又は第2絶縁層
62a,62b パッド開口
64a,64b パッド開口
66a,66b パッド開口
68 境界開口
72〜78 メッキ層
72s,72t メッキ層(アンダーバンプメタル)
74s,74t メッキ層(アンダーバンプメタル)
76s,76t メッキ層(アンダーバンプメタル)
79 外部端子
80 ダイシング領域

Claims (14)

  1. 複数の素子が形成された集合基板を前記素子毎に分割することにより形成した個片を含む電子部品であって、
    前記個片は、
    電極及び複数のパッドを含む導電層と、
    前記集合基板の前記表面に形成され、前記導電層の一部を覆い、前記導電層の前記パッドの少なくとも中心部を残して周囲を取り囲むパッド開口を有する絶縁層と、
    前記絶縁層の前記パッド開口内に、電解メッキ処理により形成された第1のメッキ層と、
    前記第1のメッキ層の上に形成された外部端子と、
    前記電解メッキ処理のときに前記パッド開口内に露出する前記パッドへ給電するための複数の給電ラインと、
    を有し、
    前記素子毎に分割される前の前記集合基板において、隣接する2つの前記素子の一方側の少なくとも1つの前記パッドが、隣接する2つの前記素子の他方側の少なくとも2つの前記パッドに、それぞれ異なる前記給電ラインを介して電気的に接続されており、当該異なる前記給電ラインは、隣接する2つの前記素子の境界上で互いに離れて配置されており、
    前記個片は、前記集合基板から前記素子が分割された分割面に沿って、複数の前記給電ラインが互いに離れて配置され、
    前記素子毎に分割される前の前記集合基板において、前記絶縁層は、隣接する前記素子の境界に沿って境界開口を有し、該境界開口に露出する前記給電ライン上に、前記電解メッキ処理により第2のメッキ層が形成され、
    前記個片は、前記集合基板から前記素子が分割された分割面に沿って、前記第2のメッキ層を有することを特徴とする電子部品。
  2. 前記パッド開口内における前記第1のメッキ層と前記パッドとの間に形成されたパッド上層部を有し、
    前記給電ラインは、前記パッド上層部を介して前記パッドと電気的に接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記給電ラインの少なくとも一部は、前記集合基板上に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子部品。
  4. 前記給電ラインの少なくとも一部は、前記絶縁層上に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子部品。
  5. 前記絶縁層は、第1絶縁層と第2絶縁層とを含み、
    前記給電ラインの少なくとも一部は、前記第1絶縁層と第2絶縁層との間に形成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の電子部品。
  6. 素子毎に分割される前の集合基板において、給電ラインと、隣接する2つの素子の境界とがなす角θが、20°以上、かつ90°以下であり、
    前記個片の前記給電ラインが、前記集合基板から前記素子が分割された分割面となす角が、20°以上、かつ90°以下であることを特徴とする、請求項1乃至のいずれか一つに記載の電子部品。
  7. 前記素子は弾性境界波素子であることを特徴とする、請求項1乃至のいずれか一つに記載の電子部品。
  8. 前記素子は弾性表面波素子であることを特徴とする、請求項1乃至のいずれか一つに記載の電子部品。
  9. 基板と、
    前記基板の前記表面に形成され、複数個の素子の電極及びパッドを含む導電層と、
    前記基板の前記表面に形成され、前記導電層の一部を覆い、前記導電層の前記パッドの少なくとも中心部を残して周囲を取り囲むパッド開口を有する絶縁層と、
    前記導電層の前記パッド間を接続する給電ラインと、
    を備える集合基板を形成する、第1の工程と、
    前記集合基板の前記給電ラインに通電して電解メッキを行って前記絶縁層の前記パッド開口内にメッキ層を形成した後、前記メッキ層の上に外部端子を形成する、第2の工程と、
    前記メッキ層及び前記外部端子が形成された前記集合基板を切断して前記素子の個片に分割する、第3の工程と、
    を備え、
    前記第1の工程において形成された前記集合基板の前記給電ラインは、隣接する前記素子間の境界を直角又は斜めに横断して隣接する前記素子の前記導電層の前記パッド同士を接続し、前記素子の周囲を取り囲む前記境界には、前記給電ラインが前記境界を直角又は斜めに横断する部分にのみ前記給電ラインが形成され、
    前記第3の工程において分割された前記素子の個片には、複数の前記給電ラインの切断面が互いに離れて形成され、
    前記第1の工程は、
    前記基板の前記表面に、第1電極層により前記導電層を形成する、第1サブステップと、
    前記基板の前記表面に、第2電極層により、前記給電ラインを形成するとともに、前記導電層の前記パッドの上にパッド上層部を形成する、第2サブステップと、
    前記絶縁層の前記パッド開口から前記パッド上層部が露出するように、前記絶縁層を形成する、第3サブステップと、
    を含み、
    前記第2の工程において、前記パッド上層部の上に前記メッキ層が形成されることを特徴とする電子部品の製造方法。
  10. 基板と、
    前記基板の前記表面に形成され、複数個の素子の電極及びパッドを含む導電層と、
    前記基板の前記表面に形成され、前記導電層の一部を覆い、前記導電層の前記パッドの少なくとも中心部を残して周囲を取り囲むパッド開口を有する絶縁層と、
    前記導電層の前記パッド間を接続する給電ラインと、
    を備える集合基板を形成する、第1の工程と、
    前記集合基板の前記給電ラインに通電して電解メッキを行って前記絶縁層の前記パッド開口内にメッキ層を形成した後、前記メッキ層の上に外部端子を形成する、第2の工程と、
    前記メッキ層及び前記外部端子が形成された前記集合基板を切断して前記素子の個片に分割する、第3の工程と、
    を備え、
    前記第1の工程において形成された前記集合基板の前記給電ラインは、隣接する前記素子間の境界を直角又は斜めに横断して隣接する前記素子の前記導電層の前記パッド同士を接続し、前記素子の周囲を取り囲む前記境界には、前記給電ラインが前記境界を直角又は斜めに横断する部分にのみ前記給電ラインが形成され、
    前記第3の工程において分割された前記素子の個片には、複数の前記給電ラインの切断面が互いに離れて形成され、
    前記第1の工程は、
    前記基板の前記表面に、第1電極層により前記導電層を形成する、第1サブステップと、
    前記基板の前記表面に、前記導電層の一部を覆う前記絶縁層を形成する、第2サブステップと、
    第3の電極層により、前記給電ラインを形成するとともに、前記絶縁層の前記パッド開口から露出する前記導電層の前記パッドの上にパッド上層部を形成する第3サブステップと、
    を備え、
    前記第2の工程において、前記パッド上層部の上に前記メッキ層が形成されることを特徴とする電子部品の製造方法。
  11. 前記第1の工程において、前記集合基板の前記絶縁層は、隣接する前記素子の前記境界から離れて形成され、前記境界に沿って境界開口を有することを特徴とする、請求項9又は10に記載の電子部品の製造方法。
  12. 前記第1の工程において、前記集合基板は、1つの前記パッドに複数本の前記給電ラインが接続されるように形成されることを特徴とする、請求項乃至11のいずれか一つに記載の電子部品の製造方法。
  13. 前記素子が弾性表面波素子であることを特徴とする、請求項乃至12のいずれか一つに記載の電子部品の製造方法。
  14. 前記素子が弾性境界波素子であることを特徴とする、請求項乃至12のいずれか一つに記載の電子部品の製造方法。
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