JP5050948B2 - 結束管理装置、方法、及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、仮想空間上で機器の設計・検証を行うシステムに関し、特にハーネスやメタルケーブル、光ケーブルなどの柔軟性のある紐状及び帯状の物体の設計支援技術に関する。
最近では装置設計の3次元データ化が進んでおり、以前は試作品を作成し行っていたような検証項目について仮想空間上の製品データを用いて設計段階から検証を行うことにより、短期間での製品開発が実現されている。
電子機器内部、他の装置との間、又は建屋内等に配置される電子部品は、ハーネス(ワイヤハーネス)やメタルケーブル、光ケーブルなどにより電気的又は光信号で接続されている。このようなハーネスやケーブルなどの電気信号・光信号の接続配線においても、設計段階からの事前検証に対するニーズが高くなってきている。
ハーネスやケーブルのような柔軟物の仮想空間上での表現は、例えば図33に示されるように、仮想空間上での通過点と、そのポイントにおける通過方向(図中矢印で示される)を1組の通過点情報として管理し、これら通過点の順番によりハーネスやケーブルのルート曲線を定義し、その後紐状や帯状の形状化することにより行われている。
ハーネスやケーブルなどの場合、装置内、装置間、又は建屋内での配線ルートに関して、他のハーネスと共通したルートを通る場合や途中からルートが分岐する場合がある。また、各々別ルートではあるが、1点だけ束ねるなどする場合がある。
このような場合、従来は、ハーネス1本1本が個々で作成されたり、コピー機能により類似のルートが作成されたり、基準となるハーネスやルートを決めそれに沿わせて他のハーネスを作成する手法が用いられている。
例えば、図34に示されるように、4本のハーネスを2カ所で結束させたいような場合に、図35に示されるように、1本のハーネスを3本分コピーして個別に編集したり、図36に示されるように、基準ハーネス3601に対して3602のように通過点を接線の法線方向にオフセットして並べて基準ハーネスに沿う3本のハーネス3603を生成したり、図37に示されるように、基準ルート3701をまず作成し、それに対して3702のように通過点を接線の法線方向にオフセットして並べて基準ルートに沿う4本のハーネス3703を生成したりすることが行われる。
下記は、本発明に関連する公知例の文献リストである。
特許第2943711号公報 特開平8−331734号公報 特許第3562678号公報
しかし、上述の従来技術においては、ルートの変更などをする場合に以下の問題点を有している。
ハーネス1本1本を個別に作成する方式では、対象とするハーネスの通過点を一括して移動する必要があり、全ての通過点に対して矛盾無く操作を行うことに難がある。また、
個々のハーネスは独立した計算方式により作成されるため、変更によって通過点間の区間でハーネス同士が重なるルートになる場合がある。
基準となるハーネスを決めてそれに他のハーネスを沿わせる図36に示されるような方式では、その基準となったハーネスが共通ルート上で最長になるものを選定しなければならない。基準のハーネスのルートを超えて他のハーネスを沿わすことはできないためである。ルート検討の設計段階ではどのルートが共通で利用される最長ルートになるかは不明確であり、作成する際に注意が必要であり、また容易に変更ができないという問題点を有していた。
また、図38に示されるような比較的複雑なハーネスの配置をしたいような場合には、3801及び3802として示されるように、複数の基準ハーネスを設定しなければならず、複雑な操作を必要としてしまうという問題点を有していた。
更に、基準となるルートを決めてそれに他のハーネスを沿わせる図37に示されるような方式では、ルートだけの設定を予め行って必要なハーネスをその基準に沿わせて作成するために、ルートのみの作成手順が必要になり、操作が煩雑になるという問題点を有していた。
また、上述の特許文献1〜3は、ケーブルを一括経路化又は拘束する技術に関する記述はあるが、結束ルートから柔軟物の形状を生成し、表示する技術は開示されていない。
以上の問題点は、当然のことながら、ハーネスだけではなく、メタルケーブルや光ケーブル等においても同様に存在する。
本発明の課題は、基準のハーネスやケーブルに影響を受けずに、結束した区間のハーネスやケーブルを効率的に編集・操作できるようにすることにある。
本発明は、以下の構成を有する。
本発明は、ハーネスやメタルケーブル、光ケーブルなどの紐状又は帯状の柔軟物の仮想空間上での各通過点の属性を通過点情報として記憶し管理することにより、装置内、装置間、又は建屋内における柔軟物の配置及び形状の設計を支援する装置を前提とする。
結束点情報記憶部(105)は、各通過点を結束させた結束点の属性を、その各通過点の通過点情報との関係を示す関係情報を含みその各通過点情報からは独立した結束点情報(結束点テーブル)として記憶する。
結束点管理部(105〜107)は、その結束点情報記憶部(105)に記憶された結束点情報(結束点テーブル、通過点テーブルの一部)を編集すると共に、それに含まれる関係情報(結束点、結束点番号、結束点U値、結束点V値、属するハーネス、ケーブルと通過点番号等)に基づいて、編集結果をその結束点情報に関係する通過点情報に反映させることにより、複数の柔軟物が結束された状態でその配置及び形状を一括して管理(編集・表示等)する。
この構成において、結束点を境にして、柔軟物の結束の状態が異なる結束区間毎に個別に、結束点管理部に管理を行わせる結束区間管理部(106)を更に含むように構成することができる。
また、柔軟物毎及び結束区間毎に、柔軟物の結束状態を整理して表示する結束区間表示部(109b、109c)を更に含むように構成することができる。
更に、柔軟物が結束されていない部分に対して、通過点情報を編集することにより、その結束されていない部分の配置及び形状を管理(編集・表示等)する通過点管理部(104)を更に含むように構成することができる。
上述の構成において、関係情報は、それが含まれる結束点情報に対応する結束点と、その関係情報によって特定される通過点情報に対応する通過点との相対位置関係を示すレイアウト情報(結束点U値、結束点V値)を含み、結束点管理部は、そのレイアウト情報に基づいて、複数の柔軟物が結束された状態における各柔軟物のレイアウトを管理するように構成することができる。
このとき、結束点管理部は、結束点情報記憶部に記憶された結束点情報に基づいて、複数の柔軟物が結束された状態でのルートを示す結束ルート(1201)を算出すると共に、レイアウト情報に基づいて、結束されている柔軟物の個々のルートを結束ルートから補間して(1202)算出するように構成することができる。
以上の発明の構成により、ハーネスやケーブルが結束しているような区間では、結束点管理部により、結束しているハーネスを一括して移動させたり、表示させたりすることができるようになるため、非常に使い勝手のよい編集作業が実現できる。
このとき、結束部分への編集結果は、個々のハーネスやケーブルにすぐに反映されるため、編集上の矛盾も生じない。
また、結束区間管理部により、結束しているハーネスやケーブルの本数が異なったり、最小曲率半径が異なるような区間を別個に一括管理できるため、非常に自由度の高い設計作業が実現できる。
結束区間表示部により、複雑なハーネスやケーブルの結線を、整理してわかりやすく表示させることが可能となる。
また、通過点管理部により、結束部分と非結束部分とで、シームレスな設計作業を行うことが可能となる。
結束点に属する通過点の結束点(結束点位置)に対するレイアウト情報を管理することにより、結束点部分での各ハーネス・ケーブルの表示や、結束ルートからの個々のハーネス・ケーブルの曲線の算出等を高精度に行うことが可能となる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明によるハーネス設計支援装置の実施形態の構成図である。
本発明の実施形態の構成
図1に示す本実施形態の設計支援装置101は、ハーネス管理部102、3次元モデル管理部103、通過点管理部104、結束点管理部105、結束区間管理部106、結束ルート管理部107、形状生成部108、及び表示部109を備えている。
ハーネス管理部102は、入力装置110からユーザの入力を基に各ハーネスのルート設計に関する情報を編集、管理する。
3次元モデル管理部103は、設計する装置に実装される部品のモデルデータ(仮想空間上に配置される部品の3次元モデルデータ)を管理する。同管理部103は、モデルデータ・データベース103aと検証モデル管理部103bを備えている。モデルデータ・データベース103aは、上記部品のモデルデータを格納・管理しているデータベースである。検証モデル管理部103bは、モデルデータ・データベース103aを管理し、部品のモデルデータの登録や削除などを行なう。
通過点管理部104は、各ハーネスごとに、そのルートの通過点に関する情報を、後述する通過点テーブル等の形式で管理している。
結束点管理部105は、後述する結束点テーブルを保持して、ハーネスの通過点を束ねる結束点の作成、更新、削除等を管理する。
結束区間管理部106は、後述する結束ルート−区間管理テーブルを保有し、後述する各結束区間を構成する結束点の構成や、結束区間内に属しているハーネスの本数の管理等を行う。
結束ルート管理部107は、後述するハーネス毎の区間管理テーブルを保有し、各ハーネスに属する区間が結束区間である否か等の管理を行う。
形状生成部108は、通過点によって構成される通常のハーネスや、結束点によって構成される結束ルートの曲線や形状を作成し、表示部109に供給する。
表示部109では、形状生成部108からのデータに基づいてハーネスの表示を行う。特に、結束点表示部109a、区間表示部109b、区間ツリー表示部109c等は、結束されたハーネスの表示を制御する。
出力装置111は、表示部109からの表示データを表示するディスプレイ装置等である。
入力装置110は、ユーザによる各種操作を入力させるキーボードやマウス等の入力機器とそのインタフェースである。
本発明の実施形態の動作原理
以上の構成を有する本発明の実施形態について、まずその動作原理を説明する。
<結束点・結束通過点>
図2(a)に示されるように、複数のハーネス201を任意の1点202で束ねた場合に、その点を「結束点」と呼ぶ。結束点は、「結束通過点」と呼ばれる複数のハーネス201の各通過点203で構成される。
結束点は、結束点内の結束通過点の位置・通過方向を管理する。
・通過方向
図2(b)に示されるように、結束点202は、1つの結束点通過方向204を所有する。結束点202内の各結束通過点203の通過方向は、全て結束点通過方向204となる。
・通過位置
図2(b)に示されるように、結束点201は1つの結束点位置205を所有する。
図3(a)に示されるように、結束点内の各結束通過点301(#1〜#3)の位置は、結束点位置302からの相対座標値で管理される。
図3(b)に示されるように、上述の相対座標値は、結束点位置302を原点とし結束点通過方向304に垂直な平面上に作成された2次元の座標系303(以後、この座標系をレイアウト平面座標系と呼ぶ)での座標値(u、v)とする。結束通過点301は、レイアウト平面座標系303での座標値(u、v)からのみ決定される。ハーネスの通常の通過点は、近接する参照部品305の位置を基準とする参照部品ローカル座標系306等も用いられるが、結束点管理においては、上述のレイアウト平面座標系303が用いられる。
<結束区間>
図4に示されるように、複数のハーネス401(#1、#2)が2つの連続した結束点402(#A、#B)で束ねられている場合、その区間を結束区間403と呼ぶ。
結束区間403の形状は、個々のハーネス401の作成パラメータ(最小曲率半径・次数・区間長計算方式・重力)ではなく、結束区間403のパラメータを使用して作成される。
<結束通過点における属性>
全ての通過点に以下の属性が付加される。
・束を構成している通過点(T)
・束でない通過点
図5は、ハーネスの結束通過点502が結束点501を参照している例を示した図である。図中の□(501)は結束点、○(502)は結束通過点を示す。
結束通過点502からの点線矢印503は、結束点501が結束通過点502を保持していることを指す。
<結束ルート管理>
図6に示されるように、開始通過点及び終了通過点が結束点601である区間602を結束区間と呼ぶ。
図1に示される結束区間管理部106は、結束区間602内に属しているハーネスの本数を管理し、本数が2本未満の場合、その結束区間602は解除される。
結束区間602は、図1に示される結束ルート管理部107で管理される。
<結束ルート管理の基本的な考え方>
結束ルート管理では、結束点、区間情報、最小曲率半径が管理される。結束点情報としては、結束点位置と結束点通過方向に関する情報が保有される。区間情報としては、区間長計算方式、重力フラグ、次数等に関する情報が保有される。
結束ルート管理では、前述の結束点に関する情報が保有される。
図7は、既存ハーネスの参照により結束ハーネスが作成される事例を示した図である。既存ハーネスHns001から結束ハーネスT001が作成される。
結束ハーネスT001の各結束点702(#1〜#3)は、それぞれ既存ハーネスHns001の各通過点701(#1〜#3)の各位置を各原点位置とした各レイアウト平面座標系(図3参照)を有する。
結束点が作成された後は、各結束点702(#1〜#2)において、その結束点が有するレイアウト平面座標系上における相対座標値を、各ハーネスHns001、Hns002、Hns003の各通過点が維持する(図3(a)参照)。よって、結束点は、独立した位置情報を保有することになるため、基準となるハーネスHns001が、その後に削除や、ルートの途中から別のハーネスを基準にした場合でも、それらの影響を受けない。
また、結束点のレイアウト情報(結束通過点位置、結束点通過方向)が変更された場合は、その結束点に属する各結束通過点のレイアウト情報は、レイアウト平面座標系上での相対位置関係を保持したまま、結束点のレイアウト情報の変更に連動して変更される。
<結束ルート管理の分岐>
下記のような場合は、結束ルート管理を内部的に分岐させることにより対応する。
ケース1:参照先の異なる束区間が連続する場合
ケース2:束区間毎に最小曲率半径を変更させる場合
図8は、結束点T1において、結束区間を2方向に分岐し、結束点T2において、形状的には1つのハーネスで問題ないが最小曲率半径を変更するために、それぞれ結束区間を分割したい場合の事例である。分岐の結果、ハーネス群801−1は結束ルートT001の区間1(T001−1)に、ハーネス群801−2は結束ルートT001の区間2(T001−2)に、ハーネス群801−3は結束ルートT001の区間3(T001−3)に、ハーネス群801−4は結束ルートT001の区間4(T001−4)に、それぞれ対応付けられることになる。なお、通過点S13とS14の区間が1本のハーネスのみで2本未満であるため、ハーネス群802は独立した結束ルートT002の単区間に対応付けられる。
図9は、結束点T2において、結束区間が4方向に分岐するために結束区間を分割したい場合の事例である。分岐の結果、ハーネス群901−1〜4は、結束ルートT001の区間1〜4(T001−1〜4)に、それぞれ対応付けられることになる。
なお、図8及び図9において、□は結束点、○は結束通過点を示す。□○内の数字は通過点番号を示す。
<結束区間の削除条件>
結束ルート管理内の全結束区間で以下の状態になったときに、結束ルート管理は削除される。
ケース1:結束区間の結束ハーネスが1本以下になった場合
ケース2:結束区間の一方の結束点が通常の通過点になった場合
図10(a)は、結束区間の結束ハーネスが全て削除された場合の事例を示す図である。結束区間の結束ハーネスが1本になったときには、結束ルート管理T001内の結束点がハーネスHns001の通過点へ移動する。
図10(b)は、結束区間の一方の結束点が通常の通過点になった場合の事例を示す図である。
<結束点の複製>
結束点のレイアウトは複製することができる。
例えば、図11(a)に示されるように、3本のハーネスH1、H2、H3について、3つの結束点1101(#1〜#3)が定義されているとする。
この場合に、各結束点のレイアウト平面座標系(図3参照)上で、図11(b)に示される初期レイアウトがなされている場合に、ユーザは、例えば、結束点1101(#1)のハーネスH2とH3に関するレイアウトを、他の結束点1101(#2)と1101(#3)にコピーする旨の指定を行うことができる。
この結果、図11(c)に示されるように、結束点1101(#2)と1101(#3)上のハーネスH2とH3に関する各レイアウトが、結束点1101(#1)のハーネスH2とH3に関するレイアウトと一致させられる。
<結束ハーネスの形状作成>
結束区間におけるハーネスの形状作成の手法について説明する。
手順1:結束区間中心曲線の算出
結束ルートに属する各ハーネスの形状の決定においては、まず、図12(a)に示されるように、結束ルートを構成する各結束区間の開始・終了結束点の各パラメータに基づいて、両結束点を結ぶ曲線(これを「結束区間中心線」という)が算出される。結束点は、
後述するように、基本的にハーネスの通過点と同じパラメータを保持しているため、通常のハーネスの通過点情報に基づいてハーネスの曲線を算出するのと全く同じ手法を適用することができる。本出願人は、下記PCT出願において、ハーネスを表現するための手法に関する発明を出願している。
本出願人先願1.国際出願番号:PCT/JP2006/319596号
本出願人先願2.国際出願番号:PCT/JP2007/50189号
本出願人先願3.国際出願番号:PCT/JP2007/50187号
本出願人先願4.国際出願番号:PCT/JP2007/000695号
本実施形態では、後述する結束点テーブルに記憶された各結束点のパラメータに対して、上述の各国際出願にて開示する手法を適用して各結束点を結ぶ曲線を算出する。
手順2:結束区間補助線の算出
図12(a)に示されるように、両結束点の各レイアウト平面座標系1204において、各原点である各結束点位置1203からU方向に任意値のオフセットを加えて得られる各点が算出される。その各点を結ぶ曲線1202が、前述と同様に算出される。この曲線を、結束区間補助線と呼ぶ。
手順3:分割点の算出
図12(b)に示されるように、開始・終了結束点間で結束区間中心線1201が分割され、各分割点において、結束区間中心線1201の接線方向を法線方向とし分割点の位置を原点とする平面が作成される。その原点から当該平面と結束区間補助線1202との交点に向かう方向がU方向とされ、法線方向ベクトルとU方向ベクトルの外積としてV方向ベクトルが算出されることにより、その分割点におけるUVレイアウト平面が算出される。
手順4:分割点での結束通過点補間点の算出
対象となる結束区間を通過するハーネス毎に、開始・終了結束点における各結束通過点の相対座標値(図3参照)を、各分割点に対応する曲線長比率で線形補間した座標値が、各分割点での結束通過点補間点の座標値として算出される。
例えば、結束区間を通過する或るハーネスで、開始結束点での結束通過点の相対座標値が(U0,V0)、終了結束点での結束通過点の相対座標値が(U20,V20)であった場合、結束区間中心線の中点(曲線長比率=50%)での補間座標値(Ut,Vt)は、次式にて算出される。
Ut=0.5×(U20−U0)+U0
Vt=0.5×(V20−V0)+V0
手順5:結束通過点補間点を結ぶハーネス形状の生成
ハーネス毎に、開始・終了結束点における各結束通過点と各分割点での結束通過点補間点を結ぶ曲線が、前述と同様にして、ハーネス中心線として算出される。
そのハーネス中心線と、別途保持されているハーネス径とから、ハーネス形状が作成される。
図13及び図14は、上述の動作によって、図1の表示部109から出力装置111に表示されるハーネス形状の例を示す図である。図13(a)は、図1の結束点表示部109aによって表示されるハーネスの結束点のイメージである。図13(b)は、図1の区間表示部109bによって表示される結束区間のイメージである。図14は、図1の区間ツリー表示部109cによって表示される結束ルートと、それを構成するハーネスのツリー表示のイメージである。
既存ハーネスを利用して結束ハーネスを作成する動作の詳細説明
以上の動作原理に基づいて動作する本発明の実施形態の詳細について、以下に順次説明する。まず、既存ハーネスを利用して結束ハーネスを作成する動作の詳細について説明する。
図15は、既存ハーネスを利用して結束ハーネスを作成する場合における図1のハーネス設計支援装置が実行する動作を示す動作フローチャートである。
以下の説明では、前述した本出願人先願1.〜4.で開示した手法を利用して作成された、図16に示されるような、ハーネスHns001のルート1600に対して、もう1本のハーネスを追加して束ねたルートを作成する手順について示す。
図16に示されるハーネスHns001について、図1の通過点管理部104は、図16の1602〜1605に示される通過点-1、通過点-2、通過点-3、通過点-4に関して、図17に示される通過点テーブルを保持している。即ち、この通過点テーブルは、各通過点の属性である通過点情報を保持する。
本出願では、前述した本出願人先願1.の場合と同様に、通過点の位置を特定するうえで基準となる位置基準として、仮想空間の座標系の原点を基準にした基準座標、別の通過点を基準にした相対座標、及び仮想空間に配置された部品(モデル)を基準にしたモデル基準が用意され、位置管理は複数の位置基準により行われる。具体的には、モデル基準を指定している通過点では、モデル基準の他に、基準座標、及び相対座標でも位置管理が行われる。モデル基準を指定していない通過点では、基準座標、及び相対座標で位置管理が行われる。そのように複数種類の位置基準にて位置管理が行われることから、図17に示されるように、それら複数種類の位置基準のなかで有効とする位置基準の特定用に優先順位が属性として管理されている。それにより、優先順位が高いほうからモデル基準、相対座標、基準座標と設定された通過点では、指定の部品(参照モデル)が変更された場合には相対座標により位置が特定され、更に親の通過点が削除された場合には、基準座標により位置が特定される。そのように複数(複種類)の位置基準が位置管理に用いられることにより、通過点の削除、参照モデルの変更が行われても、他の通過点の位置は確実に特定できるようになる。また、通過方向も同様に個別の通過方向基準座標によって方向が管理されている。この通過方向の算出の一例として、本出願人先願3.にて開示した手法を採用することができる。通過点位置及び通過方向の管理の詳細については、本出願人先願1.及び3.を参照されたい。
また、本発明に特に関連する項目として、図17に示される通過点テーブルには、各通過点毎に、その通過点が結束点に属するか否かを示すON/OFF情報1701、その通過点が属する結束点の番号1702、及びその通過点の結束点上での相対座標UV値1703(図3参照)が保持される。
上記管理手法を前提として、まず、図1の入力装置110からのユーザ操作により、図16において、既存ハーネスHns001に対して、結束ルート区間となる両端の通過点として、例えば通過点-1と通過点-3が選択される(図15のS1501)。この動作は、図1のハーネス管理部102と通過点管理部104とによって実行される。
次に、同じくユーザ操作により、追加するハーネス本数として2本が指定される(図15のS1502)。
次に、指定された通過点の区間から、結束通過点となる通過点-1、通過点-2、及び通過点-3が抽出される(図15のS1503)。
続いて、通過点-1と同じ位置に結束点-0の結束点位置(レイアウト平面座標系の原点)が作成される。また、結束点-1のUV方向(レイアウト平面座標系)が、通過点-1の位置情報の参照先から決定される。例えば、参照モデルがある場合は、モデル面からの法線方向がU方向とされ、V方向はU方向と通過方向の外積から算出される。また、通過方向の固定指示がない場合は自動で算出される。これと同様に、通過点-2が結束点-1、通過点-3が結束点-2とされて、各結束点の結束点位置・結束点通過方向・レイアウト平面座標系が作成される。そして、各結束点に属する通過点情報が追加されて、図18に示される結束点テーブルが作成される。この結束点テーブルは、図17に示される通過点テーブルに保持される通過点情報に対して、レイアウト平面座標系を特定するU方向とV方向の2軸方向のベクトル情報1801と、その結束点に属するハーネスと通過点番号の情報1802を追加したものを、結束点情報として管理するものである。結束点-1に属する通過点として、基準となったハーネスHns001の通過点-1が登録され、追加されたハーネスHns002の通過点-0が登録される。同様に、結束点-2、結束点-3内に各ハーネスの通過点番号が入る。(以上、図15のS1504)。
上述の図15のS1502、S1503,及びS1504の処理は、図1の結束点管理部105によって実行される。
続いて、作成された結束点-1に対して、追加されるハーネスの結束点レイアウトが決定される(図15のS1505)。
このレイアウトは、ユーザが、図19に示される結束点のレイアウト画面を使って、入力装置110から指定することができる。初期値としては、ハーネスHns001の通過点位置がレイアウト平面座標系の原点となる。この原点がひとたび決定されると、ハーネスHns001の通過点が結束点レイアウト上で移動させられても、レイアウト平面座標系の原点は追従しない。図19に示されるレイアウト画面には結束点のレイアウト面が投影されている。
図19の例では、ハーネスHns001の通過点-1の断面(円)が、点線で表示されている。図中、破線円の中心が通過点-1の位置になる。
初期位置としては、結束点-1が通過点-1と同じ位置・方向に配置あれているので、ハーネスHns001の通過点-1は、図19に示されるように、レイアウト平面座標系の原点に配置され、追加されたハーネスは断面の外接円が最小になるように自動的にレイアウトされる。この状態においては、図20に示されるように、通過点テーブルには、選択された結束点に関する情報2001及び2002は書き込まれているが、レイアウト平面座標系上での座標値は原点を示している(図20の2003)。
この状態から、ユーザは、入力装置110を使って、図21に示されるようにして、結束点上の各ハーネスHns001及びHns002の各通過点位置をレイアウト画面上で動かして、結束点上の配置位置を決定する。図21の例においては、ハーネスHns001の通過点位置は、U値=2.5、V値=0.0、ハーネスHns002の通過点位置はU値=−5.0、V値=−5.0である。(以上、図15のS1505)
上述のユーザ操作が終了すると、各ハーネスの通過点テーブルに、上記レイアウトに関する情報が、例えば図22の2201、2202、2203として登録される。図21及び図22の例では、全ての結束点で同じUV座標値(同じ断面レイアウト)が指定されている。勿論、個別の結束点毎に異なるUV座標値を設定することも可能である。ハーネスHns001の通過点が、レイアウト画面上で位置変更されたので、それに伴い各座標値も変更される。まず、U値が初期状態より2.5増加している。今回指定された各通過点は、U方向が各座標のZ方向と、通過方向がX方向と一致しているので、図22に示されるように、U方向の変化に伴い基準位置と参照モデル相対位置の値がそれぞれ2.5増加
している。なお、各通過点のUV平面が一致しているので、相対位置の変化はない。(以上、図15のS1506。)
以上、図15のS1505とS1506の動作が、全ての結束点に対して繰り返し行われる(図15のS1505−>S1506−>S1505のループ処理)。なお、これらの動作は、図1の結束点管理部105によって実行される。
続いて、結束点間に2本以上のハーネスが存在している区間に結束ルートが作成される(図15のS1508−>S1509)。ここでは、図18に示される結束点テーブルから、各ハーネスが連続している区間が確認され、連続区間単位に結束ルートが作成される。例えば、図18において、隣り合った結束点-0と結束点-1に注目する。結束点-0及び結束点-1共に、それに属しているハーネスはHns001及びHns002であり、各ハーネスの通過点は連続的(隣り合って)に繋がっている。例えば、ハーネスHns001に関して、結束点-0では通過点-1で、結束点-1では通過点-2である。これにより、結束点-0及び結束点-1間には2本のハーネスが存在していることから、結束ルートが作成される。この結果、結束点-0、結束点-1、及び結束点-2に対して、結束ルートT001が作成される。T001は、結束点位置(UV原点)間に作成されるルートであり、図23に示されるような、結束ルート−区間管理テーブルによって特定される。このルートの作成の詳細は、前述した本出願人先願2.に開示した算出法で算出している。以上の動作は、図1の結束区間管理部106によって実行され、図23の結束ルート−区間管理テーブルを管理する。
次に、各ハーネス毎に、図22等の通過点テーブルの登録内容に基づいて、各通過点間の区間が設定され、次に、通過点テーブルからその通過点が属する結束点が抽出され、更に、図23の結束ルート−区間管理テーブルからその結束点が属する結束区間が抽出されて、上記各通過点間の区間に設定される。この結果、図24に示されるようなハーネス毎の区間管理テーブルが作成される。(以上、図15のS1510。) 以上の動作は、図1の結束ルート管理部107によって実行され、図24のハーネス毎区の間管理テーブルを管理する。
その後、システムが、形状更新箇所の選定を行う(図15のS1511)。この更新箇所動作は、前述した本出願人先願4.で開示した手法に基づいて実行される。そして、ハーネス毎に、それに対応する図24の区間管理テーブルが参照されながら、各区間が検証され、各区間が結束区間であるか否かが判定される(図15のS1512)。
各区間が結束区間ではない場合には、通常区間のハーネス形状の作成が行われる(図15のS1512−>S1513)。この形状作成動作は、前述した本出願人先願1.〜4.で開示した手法に基づいて実行される。その後、次の区間の処理に移る(図15のS1513−>S1515−>S1512)。
各区間が結束区間である場合には、結束区間のハーネス形状の作成が行われる(図15のS1512−>S1514)。この形状作成動作は、「本発明の実施形態の動作原理」の「<結束ハーネスの形状作成>」において前述した手法に基づいて実行される。その後、次の区間の処理に移る(図15のS1514−>S1515−>S1512)。
以上の図15のS1512〜S1515の区間毎のループ処理は、図1の形状生成部108によって実行される。
このようにして作成された形状は、特には図示しないが、各ハーネスの区間管理テーブルで管理される。その詳細については、本出願人先願4.等で開示している。図1の表示部109は、作成されたハーネス形状に基づいて、結束点等の表示を出力装置111に対して行う。
以上の制御動作により、例えば図16に示されるハーネスHns001に対して、ハーネスHns002が追加されて、図25に示されるようなハーネス形状が表示される。
結束ハーネスを移動する動作の詳細説明
次に、結束ハーネスを移動する動作の詳細について説明する。
図26は、結束ハーネスを移動する場合における図1のハーネス設計支援装置が実行する動作を示す動作フローチャートである。
以下の説明では、図25に示されるような、ハーネスHns001とハーネスHns002とが結束している結束ルートに対する移動手順について示す。
まず、ユーザが、図1の入力装置110におけるマウスドラッグ等の操作により、結束点-1をZ方向−40mmに移動する(図26のS2601)。
この結果、図1の結束点管理部105によって、それが管理する結束点テーブルに対して、図27に示されるように、結束点-1の基準位置及び相対位置と、結束点-2の相対位置が更新される(図26のS2602)。
その後、図1の結束点管理部105によって、それが管理する結束点テーブル上の更新された結束点-1の情報が参照されることにより、それに対して属しているハーネスHns001の通過点-2とハーネスHns002の通過点-1を更新すべきことが検出され、図1の通過点管理部104が管理している通過点テーブルの該当項目が更新される(図26のS2603)。例えば、ハーネスHns001に関する図22の通過点テーブルにおいて、通過点-1の基準位置がZ座標方向に−40mm更新されると共に通過点-2の相対位置も更新されて、図28に示される内容になる。
その後、システムが、形状更新箇所の選定を行うと(図26のS2604)、各ハーネス毎に、それに対応する図24の区間管理テーブルが参照されながら、各区間が検証され、各区間が結束区間であるか否かが判定される(図26のS2605)。
各区間が結束区間ではない場合には、通常区間のハーネス形状の作成が行われる(図26のS2605−>S2606)。この形状作成動作は、図15のS1512−>S1513の動作と同じである。その後、次の区間の処理に移る(図26のS2606−>S2608−>S2605)。
各区間が結束区間である場合には、結束区間のハーネス形状の作成が行われる(図26のS2605−>S2607)。この形状作成動作は、図15のS1512−>S1514の動作と同じである。その後、次の区間の処理に移る(図26のS2607−>S2608−>S2605)。
以上の制御動作により、例えば図16に示されるハーネスHns001に対して、ハーネスHns002が追加されて、図29に示されるようなハーネス形状が表示される。
以上の結束点の移動動作においては、その結束点に属するハーネスの通過点を一括して変更することが可能となり、非常に使い勝手のよいハーネスの設計支援機能を提供することが可能となる。
既存ハーネスを利用しないで結束ハーネスを新規に作成する動作の詳細説明
図30は、既存ハーネスを利用しないで結束ハーネスを作成する場合における図1のハーネス設計支援装置が実行する動作を示す動作フローチャートである。
ここでは、図15で説明した、既存ハーネスを利用して結束ハーネスを作成する場合と
の違いのみ説明する。図30において、図15と同じ番号が付されたステップでは、図15の場合と同じ動作が実行される。
ここでは、結束点の作成において既存ハーネスが利用されないため、ステップS3001にて結束点を新たに指定しながら、結束ハーネスが作成されてゆく。この場合には、図1の入力装置110を通して、通常の通過点の登録と同じような、結束点テーブル(図18等参照)を構成する各種属性項目の新規指定が行われ、その内容が登録されてゆくことになる(S3002)。
以上の指定の後に、その後、現在処理している結束点について、図15のS1505の場合と同様にしてハーネスのレイアウト設定が行われる。続く、S3003の機能は、図15のS1506の機能とほぼ同じであるが、S1505で決定した各ハーネスの通過点情報は、ここで初めて通過点テーブルに新規登録される点が異なる。
以下は、図15の場合と同様である。
結束点のレイアウトを複製するための動作の詳細説明
「本発明の実施形態の動作原理」の「<結束点の複製>」で説明した結束点のレイアウトの複製動作について、その詳細を説明する。
図31は、結束点のレイアウトを複製する場合における図1のハーネス設計支援装置が実行する動作を示す動作フローチャートである。
図31において、図15と同じ番号が付されたステップS1511〜S1515では、図15の場合と同じ動作が実行される。
まず、ユーザが入力装置110から、結束点を含む既存ハーネスを指定し(図31のS3101)、更に、指定したハーネス内の複製元となる結束点を指定する(図31のS3102)。これは例えば、前述した図11(a)の結束点1101(#1)に対応する。
続いて、ユーザが入力装置110から、上記ハーネス内の複製先となる結束点の範囲を指定する(図31のS3103)。これは例えば、前述した図11(a)の結束点1101(#2)と1101(#3)に対応する。
その後、レイアウトを複製すべきハーネス(図11(c)のH2及びH3に対応)が探索されながら(図31のS3104〜S3106のループ処理)、複製先の結束点において同じハーネスの結束通過点が見つかったら(図31のS3104の判定がYes)、その結束通過点のレイアウトが複製元のレイアウトに合わせられる(図31のS3105)。具体的には、複製元の結束点に属する対象ハーネスの結束通過点に対応して通過点テーブルに設定されているUV座標値が、複製先の結束点に属する対象ハーネスの結束通過点に対応する通過点テーブルにコピーされる。この動作は、図1の結束点管理部105が実行する。
複製先の1つの結束点について全てのハーネスに関するレイアウトのコピー処理が終わると(図31のS3106の判定がNo)、指定範囲内の複製先の他の結束点について、同様の処理が実行される(図31のS3104〜S3107のループ処理)。
以上のようにして全ての結束点についてレイアウトのコピー処理が終わると(図31のS3107の判定がNo)、前述した図15のS1511〜S1515と同じ処理により、レイアウトのコピーが終了したハーネスの形状が作成され表示される。
本発明の実施形態を実現するプログラムが実行されるコンピュータシステム
図32は、図1に示される設計支援機能を実現できるコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
図32に示されるコンピュータは、CPU3201、メモリ3202、入力装置3203、出力装置3204、外部記憶装置3205、可搬記録媒体3209が挿入される可搬記録媒体駆動装置3206、及びネットワーク接続装置3207を有し、これらがバス3208によって相互に接続された構成を有する。同図に示される構成は上記システムを実現できるコンピュータの一例であり、そのようなコンピュータはこの構成に限定されるものではない。
CPU3201は、当該コンピュータ全体の制御を行う。メモリ3202は、プログラムの実行、データ更新等の際に、外部記憶装置3205(或いは可搬記録媒体3209)に記憶されているプログラム又はデータを一時的に格納するRAM等のメモリである。CUP3201は、プログラムをメモリ3202に読み出して実行することにより、全体の制御を行う。
入力装置3203は、例えば、キーボード、マウス等及びそれらのインタフェース制御装置とからなる。入力装置3203は、ユーザによるキーボードやマウス等による入力操作を検出し、その検出結果をCPU3201に通知する。
出力装置3204は、表示装置、印刷装置等及びそれらのインタフェース制御装置とからなる。出力装置3204は、CPU3201の制御によって送られてくるデータを表示装置や印刷装置に出力する。
外部記憶装置3205は、例えばハードディスク記憶装置である。主に各種データやプログラムの保存に用いられる。
可搬記録媒体駆動装置3206は、光ディスクやSDRAM、コンパクトフラッシュ(登録商標)等の可搬記録媒体3209を収容するもので、外部記憶装置3205の補助の役割を有する。
ネットワーク接続装置3207は、例えばLAN(ローカルエリアネットワーク)又はWAN(ワイドエリアネットサーク)の通信回線を接続するための装置である。
図32に示されるコンピュータシステムは、図1に示される設計支援システムの各部の機能を実現するプログラムをCPU3201が実行することで実現される。そのプログラムは、例えば外部記憶装置3205や可搬記録媒体3209に記録して配布してもよく、或いはネットワーク接続装置3207によりネットワークから取得できるようにしてもよい。
本発明の実施形態に関するその他の補足
以上説明した実施形態は、ハーネス設計支援装置を例として説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、ハーネス以外のメタルケーブルや光ケーブル、或いはこれらが混在したものについての設計支援装置として実施されてもよい。
また、本発明は、装置内のハーネスやケーブルの設計支援を行うのみならず、装置間や建屋内におけるハーネスやケーブルの設計支援を行う装置について実施することも、勿論可能である。
本発明によるハーネス設計支援装置の実施形態の構成図である。 結束点、結束通過点、結束点通過方向、結束点位置の説明図である。 結束通過点の座標系の説明図である。 結束区間の説明図である。 結束通過点における属性の説明図である。 結束区間の説明図である。 既存ハーネスの参照により結束ハーネスが作成される事例を示した図である。 結束ルート管理が分岐される場合の事例を示した図(その1)である。 結束ルート管理が分岐される場合の事例を示した図(その2)である。 結束ルート管理が削除される場合の事例を示した図(その1)である。 結束点の複製動作の説明図である。 結束ハーネスの形状作成動作の説明図である。 ハーネス形状の例を示す図(その1)である。 ハーネス形状の例を示す図(その2)である。 既存ハーネスを利用して結束ハーネスを作成するための動作フローチャートである。 結束されていないハーネスと通過点の例を示す図である。 ハーネスHns001の通過点テーブルを示す図(その1)である。 結束点テーブルを示す図(その1)である。 結束点のレイアウト画面例(その1)である。 ハーネスHns001の通過点テーブルを示す図(その2)である。 結束点のレイアウト画面例(その2)である。 ハーネスHns001の通過点テーブルを示す図(その3)である。 結束ルート−区間管理テーブルを示す図である。 ハーネス毎の区間管理テーブルを示す図である。 結束されたハーネスと通過点の例を示す図である。 結束ハーネスを移動するための動作フローチャートである。 結束点テーブルを示す図(その2)である。 ハーネスHns001の通過点テーブルを示す図(その4)である。 結束された後に移動されたハーネスと通過点の例を示す図である。 既存ハーネスを利用しないで結束ハーネスを新規に作成するための動作フローチャートである。 結束点のレイアウトを複製するための動作フローチャートである。 本発明の実施形態が適用されるコンピュータシステムの構成図である。 柔軟物の仮想空間上での表現手法を示した図である。 結束されるハーネスを示す図である。 ハーネスをコピーすることにより結束させる従来技術の説明図である。 基準ハーネスに沿わせてハーネスを結束させる従来技術の説明図である。 基準ルートに沿わせてハーネスを結束させる従来技術の説明図である。 基準ハーネスに沿わせてハーネスを結束させる従来技術の問題点の説明図である。
符号の説明
101 設計支援装置
102 ハーネス管理部
103 3次元モデル管理部
104 通過点管理部
105 結束点管理部
106 結束区間管理部
107 結束ルート管理部
107a モデルデータ・データベース
107b 検証モデル管理部
108 形状生成部
109 表示部
109a 結束点表示部
109b 区間表示部
109c 区間ツリー表示部
110 入力装置
111 出力装置

Claims (8)

  1. 紐状又は帯状の柔軟物の仮想空間上での各通過点の属性を通過点情報として記憶し管理することにより、前記柔軟物の配置及び形状の設計を支援する装置において、
    前記各通過点を結束させた結束点の属性を、該各通過点の通過点情報との関係を示す関係情報を含み該各通過点情報からは独立した結束点情報として記憶する結束点情報記憶手段と、
    該結束点情報記憶手段に記憶された結束点情報を編集すると共に、該結束点情報に含まれる前記関係情報に基づいて、前記編集結果を該結束点情報に関係する前記通過点情報に反映させることにより、複数の前記柔軟物が結束された状態で複数の前記柔軟物の各々の配置及び形状管理する結束点管理手段と、
    を含み、
    各結束点についての前記結束点情報は、複数の異なる基準により当該結束点の位置を表す複数の座標を含み得るように定義されており、
    前記複数の座標のうちの一つは、指定された他の結束点の位置を基準として当該結束点の位置を表す相対座標であり、
    各結束点についての前記結束点情報は、当該結束点について、前記複数の座標の間での優先順位を定める優先順位情報を含み、
    ある結束点の位置の移動の指示に応じて、前記結束点管理手段は、
    前記ある結束点の前記結束点情報を編集すると共に、
    前記ある結束点の前記位置の移動が、他の結束点についての前記結束点情報に含まれる前記優先順位情報にしたがって前記他の結束点についての前記結束点情報に反映されるように、前記他の結束点についての前記結束点情報を編集する
    ことを特徴とする結束管理装置。
  2. 前記結束点を境にして、前記柔軟物の結束の状態が異なる結束区間毎に個別に管理を行結束区間管理手段を更に含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の結束管理装置。
  3. 各柔軟物が、当該柔軟物の通過点が属する結束点のうちで隣接する二つの結束点により規定される各結束区間において、それぞれ他のどの柔軟物と結束されているのかを表示する結束区間表示手段を更に含む、
    ことを特徴とする請求項2に記載の結束管理装置。
  4. 前記柔軟物が結束されていない部分に対して、前記通過点情報を編集することにより、該結束されていない部分の配置及び形状を管理する通過点管理手段を更に含む、
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の結束管理装置。
  5. 前記関係情報は、該関係情報が含まれる前記結束点情報に対応する前記結束点と、該関係情報によって特定される前記通過点情報に対応する前記通過点との相対位置関係を示すレイアウト情報を含み、
    前記結束点管理手段は、該レイアウト情報に基づいて、複数の前記柔軟物が結束された状態における該各柔軟物のレイアウトを管理する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の結束管理装置。
  6. 前記結束点管理手段は、前記結束点情報記憶手段に記憶された結束点情報に基づいて、複数の前記柔軟物が結束された状態でのルートを示す結束ルートを算出すると共に、前記レイアウト情報に基づいて、結束されている前記柔軟物の個々のルートを前記結束ルートから補間して算出する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の結束管理装置。
  7. 紐状又は帯状の柔軟物の仮想空間上での各通過点の属性を通過点情報として記憶し管理することにより、前記柔軟物の配置及び形状の設計を支援する方法において、
    前記各通過点を結束させた結束点の属性を、該各通過点の通過点情報との関係を示す関係情報を含み該各通過点情報からは独立した情報として記憶してある結束点情報を、参照する過程と、
    前記結束点情報を編集すると共に、該結束点情報に含まれる前記関係情報に基づいて、前記編集結果を該結束点情報に関係する前記通過点情報に反映させることにより、複数の前記柔軟物が結束された状態で複数の前記柔軟物の各々の配置及び形状管理する過程と、
    を含み、
    各結束点についての前記結束点情報は、複数の異なる基準により当該結束点の位置を表す複数の座標を含み得るように定義されており、
    前記複数の座標のうちの一つは、指定された他の結束点の位置を基準として当該結束点の位置を表す相対座標であり、
    各結束点についての前記結束点情報は、当該結束点について、前記複数の座標の間での優先順位を定める優先順位情報を含み、
    前記結束点情報を編集する過程は、ある結束点の位置の移動の指示に応じて、
    前記ある結束点の前記結束点情報を編集すると共に、
    前記ある結束点の前記位置の移動が、他の結束点についての前記結束点情報に含まれる前記優先順位情報にしたがって前記他の結束点についての前記結束点情報に反映されるように、前記他の結束点についての前記結束点情報を編集する過程を含む
    ことを特徴とする結束管理方法。
  8. 紐状又は帯状の柔軟物の仮想空間上での各通過点の属性を通過点情報として記憶し管理することにより、前記柔軟物の配置及び形状の設計を支援するコンピュータに、
    前記各通過点を結束させた結束点の属性を、該各通過点の通過点情報との関係を示す関
    係情報を含み該各通過点情報からは独立した情報として記憶してある結束点情報を、参照する機能と、
    前記結束点情報を編集すると共に、該結束点情報に含まれる前記関係情報に基づいて、前記編集結果を該結束点情報に関係する前記通過点情報に反映させることにより、複数の前記柔軟物が結束された状態で複数の前記柔軟物の各々の配置及び形状管理する機能と、
    を実行させ
    各結束点についての前記結束点情報は、複数の異なる基準により当該結束点の位置を表す複数の座標を含み得るように定義されており、
    前記複数の座標のうちの一つは、指定された他の結束点の位置を基準として当該結束点の位置を表す相対座標であり、
    各結束点についての前記結束点情報は、当該結束点について、前記複数の座標の間での優先順位を定める優先順位情報を含み、
    前記結束点情報を編集する機能は、ある結束点の位置の移動の指示に応じて、
    前記ある結束点の前記結束点情報を編集すると共に、
    前記ある結束点の前記位置の移動が、他の結束点についての前記結束点情報に含まれる前記優先順位情報にしたがって前記他の結束点についての前記結束点情報に反映されるように、前記他の結束点についての前記結束点情報を編集する機能を含む
    ことを特徴とする結束管理プログラム。
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