JP5050386B2 - ファインブランキング加工性に優れた鋼板およびその製造方法 - Google Patents
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通常の打抜き加工では、工具間のクリアランスは、被打抜き材である金属板の板厚の5〜10%程度であるが、ファインブランキング加工は、通常の打抜き加工とは異なり、工具間のクリアランスをほぼゼロ(実際は、被打抜き材である金属板の板厚の2%以下程度)と極めて小さく設定すると共に、さらに工具切刃付近の材料に圧縮応力を作用させて打抜く加工方法である。そして、ファインブランキング加工は、
(1)工具切刃からの亀裂発生を抑制して、通常の打抜き加工で見られる破断面がほぼゼロとなり、加工面(打抜き端面)がほぼ100%剪断面の、平滑な加工面が得られる、
(2)寸法精度がよい、
(3)複雑な形状を1工程で打抜ける
などの特徴を有している。しかし、ファインブランキング加工においては、材料(金属板)の受ける加工度は極めて厳しいものとなる。また、ファインブランキング加工では、工具間のクリアランスをほぼゼロとして行うため、金型への負荷が過大となり、金型寿命が短くなるという問題がある。
このような要望に対し、例えば、特許文献1には、C:0.15〜0.90重量%、Si:0.4重量%以下、Mn:0.3〜1.0重量%を含有する組成と、球状化率80%以上、平均粒径0.4〜1.0μmの炭化物がフェライトマトリックスに分散した組織を有し、切欠き引張伸びが20%以上である、精密打抜き加工性に優れた高炭素鋼板が提案されている。特許文献1に記載された技術によれば、精密打抜き性が改善され、さらに金型寿命も改善されるとしている。しかし、特許文献1に記載された高炭素鋼板は、ファインブランキング加工後の成形加工性が劣るという問題があった。
本発明は、上記した従来技術の問題に鑑みて成されたものであり、ファインブランキング加工性に優れ、さらにファインブランキング加工後の成形加工性にも優れた鋼板およびその製造方法を提供することを目的とする。
質量%で、0.34%C−0.2%Si−0.8%Mnを含有する高炭素鋼スラブ(S35C相当)に、1150℃に加熱後、5パスの粗圧延、7パスの仕上圧延からなる熱間圧延を施し、板厚4.3mmの熱延鋼板とした。なお、熱間圧延の仕上圧延では、780℃〜840℃の温度域における総圧下率を10〜40%の間で変化させた。また、仕上圧延の終了温度は780〜840℃とし、仕上圧延終了後、60℃/sの平均冷却速度で500℃〜650℃まで冷却し巻き取った。
金属組織観察は、得られた鋼板から試験片を採取し、該試験片の圧延方向に平行な断面を研磨し、ナイタール腐食したのち、板厚1/4位置について、走査型電子顕微鏡(SEM)(倍率:1500〜5000倍)で金属組織を撮像し、パーライトコロニー粒径を測定した。パーライトコロニー粒径は、各パーライトコロニーについて、個々の面積を測定し、得られた面積から円相当径を算出し、各パーライトコロニーの粒径とし、得られた粒径の算術平均を求め、各鋼板のパーライトコロニー平均粒径とした。さらに、撮像された金属組織を利用し、単位面積(1mm2)あたりに存在する各パーライトブロックについて、該各パーライトブロック内のパーライトコロニー数を測定し、パーライトコロニー数が2個以下のパーライトブロックの数を求め、パーライトコロニーの数が2個以下のパーライトブロックの数の、パーライトブロック全数に対する比率(存在比率)を算出した。なお、本発明でいう「パーライトコロニー」とは、パーライト中のフェライトの結晶方位が同じで、かつセメンタイトの方向が一定の方向に揃った領域を言うものとする。また、本発明でいう「パーライトブロック」とは、パーライト中のフェライトの結晶方位を同じとする領域をいうものとする。また、金属組織中に存在するフェライト粒についても、参考として平均粒径を同様に測定した。
Rz ave=(Rz 1+ Rz 2+ Rz 3+ Rz 4)/4
(ここで、Rz 1,Rz 2,Rz 3,Rz 4:各面のRz)
で定義される平均表面粗さ:Rz ave(μm)を算出した。
図1から、パーライトコロニー平均粒径が5μm以下と小さくなると、FB加工後のRz aveは15μm以下となり、FB加工性が顕著に向上することが分かる。
なお、図1に示す例は、フェライトを含む場合で、フェライト平均粒径が8μmの場合である。
(1)質量%で、C:0.1〜0.5%、Si:0.5%以下、Mn:0.2〜1.5%、P:0.03%以下、S:0.02%以下を含み、残部Feおよび不可避的不純物からなる組成と、パーライトが体積率で50%超である組織を有し、前記パーライトのパーライトコロニー平均粒径が1〜5μmであることを特徴とするファインブランキング加工性に優れた鋼板。
(3)(1)または(2)において、前記組織が、パーライトが体積率で50%超であり、残部はフェライトを主体とする組織からなり、該フェライトの平均粒径が1〜10μmであることを特徴とする鋼板。
(5)(1)ないし(4)のいずれかにおいて、前記組成に加えてさらに、質量%で、Cr:3.5%以下、Mo:0.7%以下、Ni:3.5%以下、Ti:0.01〜0.1%およびB:0.0005〜0.005%のうちから選ばれた1種または2種以上を含有する組成とすることを特徴とする鋼板。
C:0.1〜0.5%
Cは、焼鈍後および焼入れ後の硬さに影響する元素であり、本発明では0.1%以上の含有を必要とする。Cが0.1%未満では、自動車用部品として要求される硬さを得ることができなくなる。一方、0.5%を超える多量の含有は、鋼板が硬質化するため、工業的に十分な金型寿命が確保できなくなる。このため、Cは0.1〜0.5%の範囲に限定した。
Siは、脱酸剤として作用するとともに、固溶強化により強度(硬さ)を増加させる元素であり、0.5%を超えて多量に含有するとフェライトが硬質化し、FB加工性を低下させる。また0.5%を超えてSiを含有すると、熱延段階で赤スケールと呼ばれる表面欠陥を生じる。このため、Siは0.5%以下に限定した。なお、好ましくは0.35%以下である。
Mnは、固溶強化により鋼の強度を増加するとともに、焼入れ性向上に有効に作用する元素である。このような効果を得るためには、0.2%以上含有することが望ましいが、1.5%を超えて過剰に含有すると、固溶強化が強くなりすぎてパーライト以外の相としてフェライトを有する場合、フェライトが硬質化し、FB加工性が低下する。このため、Mnは0.2〜1.5%の範囲に限定した。なお、好ましくは、0.6〜0.9%である。
Pは、粒界等に偏析し加工性を低下させるため、本発明では極力低減することが望ましいが、0.03%までは許容できる。このようなことから、Pは0.03%以下に限定した。なお、好ましくは0.02%以下である。
S:0.02%以下
Sは、鋼中ではMnSなどの硫化物を形成して介在物として存在し、FB加工性を低下させる元素であり、極力低減することが望ましいが、0.02%までは許容できる。このようなことから、Sは0.02%以下に限定した。なお、好ましくは0.01%以下である。
Al:0.1%以下
Alは、脱酸剤として作用するとともに、Nと結合してAlNを形成し、オーステナイト粒の粗大化防止に寄与する元素である。Bとともに含有する場合には、Nを固定し、BがBNとなり焼入れ性向上に有効なB量の低減を防止する効果も有する。このような効果は0.02%以上の含有で顕著となるが、0.1%を超える含有は、鋼の清浄度を低下させる。このため、含有する場合には、Alは0.1%以下に限定することが好ましい。なお、不可避的不純物としてのAlは0.01%以下である。
Cr:3.5%以下
Crは、焼入れ性の向上に有効な元素であり、このような効果を得るためは0.1%以上含有することが好ましいが、3.5%を超える含有は、FB加工性が低下するとともに、焼戻軟化抵抗の過度の増大を招く。このため、Crは含有する場合には3.5%以下に限定することが好ましい。なお、より好ましくは0.2〜1.5%である。
Moは、焼入れ性の向上に有効に作用する元素であり、このような効果を得るためには0.05%以上含有することが好ましいが、0.7%を超える含有は鋼の硬質化を招き、FB加工性が低下する。このため、Moは含有する場合には0.7%以下に限定することが好ましい。なお、より好ましくは0.1〜0.3%である。
Niは、焼入れ性を向上させる元素であり、このような効果を得るためには0.1%以上含有することが好ましいが、3.5%を超える含有は鋼の硬質化を招き、FB加工性が低下する。このため、含有する場合には、Niは3.5%以下に限定することが好ましい。なお、より好ましくは0.1〜2.0%である。
Tiは、Nと結合しTiNを形成しやすく、焼入れ時のオーステナイト(γ)粒の粗大化防止に有効に作用する元素である。また、Bとともに含有する場合にはBNを形成するNを低減するため、焼入れ性向上に必要なBの添加量を少なくすることができるという効果も有する。このような効果を得るためには0.01%以上の含有を必要とする。一方、0.1%を超える含有は、TiCなどの析出によりフェライトが析出強化されて硬質化し、金型寿命の低下を招く。このため、含有する場合には、Tiは0.01〜0.1%の範囲に限定することが好ましい。なお、より好ましくは0.015〜0.08%である。
Bは、オーステナイト粒界に偏析し、微量で焼入れ性を改善させる元素であり、特にTiと複合添加した場合に効果的である。焼入れ性改善のためには、0.0005%以上の含有を必要とする。一方、0.005%を超えて含有しても、その効果が飽和し、含有量に見合う効果が期待できなくなり経済的に不利となる。このため、含有する場合には、Bは0.0005〜0.005%の範囲に限定することが好ましい。なお、より好ましくは0.0008〜0.004%である。
次に、本発明鋼板の組織限定理由について説明する。
本発明鋼板は、パーライトを主体とする組織を有する。ここでいう「パーライトを主体とする組織」とは、パーライト単一組織、またはパーライトが体積率で50%超である組織をいうものとする。なお、パーライト以外の組織としては、フェライト、ベイナイト、マルテンサイト等が単独またはそれらが複合した組織が例示できる。
パーライトコロニーの平均粒径が1μm未満では、鋼板が硬質化し、FB加工時の金型寿命が低下する。一方、パーライトコロニーの平均粒径が5μmを超えて大きくなると、FB加工時に亀裂が発生しやすくなり、加工部の端面が粗くなりFB加工性が低下する。このため、パーライトコロニーの平均粒径は1〜5μmの範囲に限定した。
なお、パーライト単一組織以外の場合には、パーライト以外の組織としては、フェライト、ベイナイト、マルテンサイト等が例示できるが、とくに金型寿命の観点からフェライトを主体とする、すなわち、フェライトの、パーライト以外の組織に占める割合を50%超とすることが好ましい。パーライト以外の組織である第二相が存在する場合には、第二相は体積率で50%未満とすることが好ましい。第二相が体積率で50%以上と多くなると、パーライトを主体とする組織とすることができず、FB加工性が低下する。
上記した組成を有する溶鋼を、転炉、電気炉等の方法で溶製し、あるいはさらに真空脱ガス炉にて2次精錬を行う、常用の溶製方法とすることが好ましいが、これに限定されるものではなく、通常の公知の溶製方法がすべて適用できる。また、溶鋼は、生産性、品質上の観点から、連続鋳造法を用いて鋼素材とすることが好ましいが、造塊−分塊法を用いて鋼素材としても何ら問題はない。
ついで、鋼素材は、熱間圧延を施される。
Ar3変態点〜850℃の温度域における総圧下率:25%以上
熱間圧延における仕上圧延段階で、圧下率を大きくすることは、γ→α変態前のオーステナイト(γ)粒径を小さくすることができ、それに伴ってγ→α変態後のパーライトブロック径およびパーライトコロニー粒径を小さくすることができる。パーライトコロニー平均粒径を1〜5μmとするためには、熱間圧延の仕上圧延段階における、Ar3変態点〜850℃の温度域における総圧下率を25%以上とすることが好ましい。Ar3変態点〜850℃の温度域における総圧下率が25%未満では、γ→α変態前のオーステナイト(γ)粒を小さくすることができず、γ→α変態後のパーライトコロニー平均粒径を5μm以下とすることができない。また、Ar3変態点〜850℃の温度域における総圧下率が25%未満では、パーライト以外の相にフェライトを有する場合、フェライトの平均粒径を10μm以下とすることができない。このため、熱間圧延の仕上圧延におけるAr3変態点〜850℃の温度域の総圧下率を25%以上に限定することが好ましい。なお、ここでAr3変態点は、従来公知の方法で求めればよく、例えば下記大内らの推定式(C.Ouchi et al:Trans.ISIJ,22(1982)p214)により求めることができる。
ただし、t:板厚(mm)、C、Mn、Cu、Cr、Ni、Mo:各元素の含有量(質量%)
仕上圧延の圧延終了温度:Ar3変態点〜850℃
仕上圧延の圧延終了温度は、Ar3変態点〜850℃の範囲内の温度とすることが好ましい。仕上圧延の終了温度が850℃を超えて高くなると、発生するスケールが厚くなり酸洗性が低下するうえ、鋼板表層で脱炭層を生じる場合がある。一方、仕上圧延の終了温度がAr3変態点未満では、圧延負荷の増大が著しくなり、圧延機への過大な負荷が問題となる。このため、仕上圧延の圧延終了温度はAr3変態点〜850℃の範囲内の温度とすることが好ましい。
本発明では、仕上圧延後の冷却は、空冷としてもよいが、γ→α変態後のパーライトコロニー、あるいはさらにフェライト粒の粗大化を防止し、パーライトコロニー粒径、パーライトブロック径、さらにフェライト粒径を好ましい範囲に調整するために、仕上圧延終了後、強制冷却することが好ましい。仕上圧延終了後の平均冷却速度が50℃/s未満では、パーライトコロニー、パーライトブロック、あるいはさらにフェライト粒が粗大化しやすく、かつパーライトブロックやフェライトが集合しやすくなり、FB加工時の亀裂の伝播が容易となり、FB加工面が粗くなりFB加工性が低下しやすくなる。このため、仕上圧延終了後の平均冷却速度は50℃/s以上とすることが好ましい。
上記した冷却(強制冷却)を停止する温度は500〜650℃とすることが好ましい。冷却停止温度が500℃未満では、硬質なベイナイトやマルテンサイトを多量に生じて、巻取時に割れを生じるなど操業上の問題を生じる。一方、冷却停止温度が700℃を超えて高温となると、フェライト変態ノーズが700℃近傍であるため、冷却停止後の放冷中にフェライトを生じ、パーライトを主体とする組織を確保できなくなる。このようなことから、強制冷却の停止温度は、500〜700℃の範囲内の温度に限定することが好ましい。なお、より好ましくは500〜650℃、さらに好ましくは500〜600℃である。
巻取り温度が500℃未満では、巻取り時に鋼板に割れが発生し、操業上問題となるだけでなく、硬質化しすぎて、FB加工時の金型寿命が低下する。一方、巻取り温度が650℃を超えると、巻取り中にパーライトコロニーが成長するという問題がある。このため、本発明では巻取り温度は500〜650℃とすることが好ましい。
Ar3変態点(℃)=910−310C−80Mn−20Cu−15Cr−55Ni−80Mo+0.35(t−8)
ただし、t:板厚(mm); C、Mn、Cu、Cr、Ni、Mo:各元素の含有量(質量%)
得られた熱延鋼板について、組織、FB加工性、FB加工後の伸びフランジ性を調査した。調査方法はつぎのとおりとした。
得られた鋼板から組織観察用試験片を採取した。そして、試験片の圧延方向に平行な板厚断面を研磨し、ナイタール腐食したのち、板厚1/4位置について、走査型電子顕微鏡(SEM)(倍率:1500〜5000倍)で金属組織を観察(視野数:30個所)し、金属組織を撮像し、パーライトコロニー粒径、フェライト粒径、パーライトブロック径を測定した。パーライトコロニー粒径、フェライト粒径、パーライトブロック径は、パーライトコロニー、フェライト、パーライトブロックのおのおのについて、その面積を測定し、得られた面積から円相当径を求め、おのおのの粒径とした。得られた各粒径を算術平均し、その値を、その鋼板における各平均粒径とした。また、さらに単位面積(1mm2)当り、各々のパーライトブロック内に存在するパーライトコロニーの数を測定し、パーライトコロニーの数が2個以下のパーライトブロックの数を求め、パーライトブロック全数に対する比率(存在比率)(%)を算出した。
得られた鋼板から試験板(大きさ:100×80mm)を採取し、FBテストを実施した。FBテストは、110t油圧プレス機を用いて、試験片から、大きさ:60mm×40mm(コーナー部半径R:10mm)のサンプルを、工具間のクリアランス:0.060mm(板厚の1.5%)、加工力:8.5ton、潤滑:有りの条件で打抜いた。打抜かれたサンプルの端面(打抜き面)について、前記したと同様に表面粗さ(十点平均粗さRz)を測定して、FB加工性を評価した。なお、試験片は、クリアランスに対する板厚偏差の影響を除くため、予め両面を等量ずつ研削し、板厚を4.0±0.010mmとした。
Rz ave=(Rz 1+ Rz 2+ Rz 3+ Rz 4)/4
(ここで、Rz 1,Rz 2,Rz 3,Rz 4:各面のRz)
で定義される平均表面粗さ:R z ave(μm)を算出した。
(3)FB加工後の伸びフランジ性
得られた熱延鋼板から、試験片(大きさ:100×100mm)を採取し、伸びフランジ性を調査した。
λ(%)=(d−d0)/d0×100
で定義される穴拡げ率λ(%)を求めた。なお、試験片はクリアランスに対する板厚偏差の影響を除くため、予め両面を等量ずつ研削し、板厚を4.0±0.010mmとし、FB加工は、工具間のクリアランス:0.060mm(板厚の1.5%)、加工力:8.5ton、潤滑:有りの条件で行った。
Claims (8)
- 質量%で、
C:0.1〜0.5%、 Si:0.5%以下、
Mn:0.2〜1.5%、 P:0.03%以下、
S:0.02%以下
を含み、残部Feおよび不可避的不純物からなる組成と、パーライトが体積率で50%超である組織を有し、前記パーライトのパーライトコロニー平均粒径が1〜5μmであることを特徴とするファインブランキング加工性に優れた鋼板。 - 前記パーライトにおけるパーライトブロック全数のうちの60%以上が、パーライトコロニー数が2個以下のパーライトブロックであることを特徴とする請求項1に記載の鋼板。
- 前記組織が、パーライトが体積率で50%超であり、残部はフェライトを主体とする組織からなり、該フェライトの平均粒径が1〜10μmであることを特徴とする請求項1または2に記載の鋼板。
- 前記組成に加えてさらに、質量%で、Al:0.1%以下を含有する組成とすることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の鋼板。
- 前記組成に加えてさらに、質量%で、Cr:3.5%以下、Mo:0.7%以下、Ni:3.5%以下、Ti:0.01〜0.1%およびB:0.0005〜0.005%のうちから選ばれた1種または2種以上を含有する組成とすることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の鋼板。
- 質量%で、
C:0.1〜0.5%、 Si:0.5%以下、
Mn:0.2〜1.5%、 P:0.03%以下、
S:0.02%以下
を含み、残部Feおよび不可避的不純物からなる鋼素材に、熱間圧延を施して熱延鋼板とするに当り、前記熱間圧延の仕上げ圧延が、Ar3変態点〜850℃の温度域における総圧下率:25%以上、圧延終了温度:Ar3変態点〜850℃とし、圧延終了後、50℃/s以上の平均冷却速度で冷却し、500〜650℃の温度域で冷却を停止し、巻取り温度:500〜650℃とする圧延であることを特徴とするファインブランキング加工性に優れた鋼板の製造方法。 - 前記組成に加えてさらに、質量%で、Al:0.1%以下を含有する組成とすることを特徴とする請求項6に記載の鋼板の製造方法。
- 前記組成に加えてさらに、質量%で、Cr:3.5%以下、Mo:0.7%以下、Ni:3.5%以下、Ti:0.01〜0.1%およびB:0.0005〜0.005%のうちから選ばれた1種または2種以上を含有する組成とすることを特徴とする請求項6または7に記載の鋼板の製造方法。
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